JP4378611B2 - あおり補正方法、あおり補正プログラム、及びあおり補正機能付き写真プリント装置 - Google Patents

あおり補正方法、あおり補正プログラム、及びあおり補正機能付き写真プリント装置 Download PDF

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Description

発明は、あおり歪みを有する撮影画像を補正するあおり補正方法、そのような方法をコンピュータに実行させるプログラム、及びそのようなあおり補正機能を備えた写真プリント装置に関する。
写真撮影において、風景写真において特に広角レンズなどを用いて地上から高層ビルを撮影すると上層ほど遠近感により小さく写ることから高層ビルが傾いたような撮影画像となったり、商品撮影において比較的小さな被写体であっても鳥瞰的な商品写真を得るため上方から近づいて撮影してもカメラから遠い部分ほど小さくなることからやはり視覚的な印象以上に台形的に歪んだ撮影画像となることがある。このような撮影画像の歪みは台形歪み又はあおり歪みと呼ばれるが、このような歪みを避けるためには、従来、シフトレンズなどの特殊なレンズを装着する必要があった。
近年、デジタルカメラによる撮影画像は当然ながら、銀塩フィルムを用いた従来型カメラによる撮影画像もフィルムから光電変換を受けてデジタルデータ化されていることから、このあおり歪みをデジタル画像処理を用いて補正することが提案されている。
その1つとして、モニタに表示された原画像から、本来的には地上に垂直でかつ互いに平行となるべき2つの傾斜直線を2つの端点を指定することにより指定し、指定された直線の中点を通る垂直線に傾斜直線の両端点を投影することによって得られる両端点に対応する2つの対応点の座標を各傾斜直線毎に求め、傾斜直線の両端点が上述した対応点に変換されるような透視変換行列を求め、この透視変換行列に基づいて原画像を透視変換することで、あおり補正画像を作り出しているものがある(例えば、特許文献1参照。)。このようなあおり補正技術では、本来的には地上に垂直でかつ互いに平行となるべき2本の傾斜直線さえモニタ上で指示すれば、後は自動的にあおり補正画像が作り出されるという簡便さがあるが、一般的な風景写真や商品写真においてあおり歪みによって本来は平行となるべき2つ傾斜直線を見つけ出すことはそれほど簡単ではない。特に風景写真では実質的に不可能である。
他の1つとして、被写体の形状を特定する第一の代表点と画像内における被写体の像の領域を特定する第二の代表点との間の写像を特定し、この写像に応じてあおり歪みを補正する技術がある。具体的には、ポスターのような被写体を撮影した場合、そのポスターの縦横比を入力し、次いで撮影画像におけるポスターの四隅の頂点座標を算出することで、撮影画像における被写体を正規の形状にする写像関数を求め、これによりあおり補正画像を作り出すものもある(例えば、特許文献2参照。)。この技術でも、被写体を面として捉えて処理するので、被写体がポスターのようなものには有効であるが、被写体が風景といったものの場合、被写体の形状を特定する代表点を見つけ出すことが困難であり、これを誤ると、あおり補正が十分に機能しないという問題が生じる。
特開2001−84365 号公報(段落番号0014−0037、図6) 特開2001−177716号公報(段落番号0027−0052、図9)
上記実状に鑑み、本発明の課題は、直感的で簡単な操作入力設定により、風景などを被写体とした撮影画像に対して、満足できるあおり補正画像が迅速に得られる技術を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明によるあおり歪みを有する撮影画像を補正するあおり補正方法は、モニタに表示された前記撮影画像上であおり歪みに基づく傾斜歪みを補正するための基準軸を入力設定するステップと、前記傾斜歪みを補正するための傾斜補正強度を入力設定するステップと、前記撮影画像において、前記基準軸と直交し、傾斜歪みが生じていない側の端辺に位置する各画素を通り、前記基準軸を傾きゼロの直線式とし、前記基準軸より最も外側に離れた直線の傾きを前記設定された傾斜補正強度に基づいて決定される傾きとし、前記基準軸より外側に離れるほど大きな傾きをもつ複数の直線式を定義するステップと、前記定義された各直線式が前記基準軸に対して平行となる座標変換の逆変換を求めるステップと、あおり歪み補正後の各画素に対応する前記撮影画像の画素位置を前記逆変換を用いて求めるステップと、前記求められた画素位置から濃度補間法に基づいて前記あおり補正画像の対象画素の濃度値を求めるステップとから構成されている。
この構成では、まずモニタに表示された撮影画像上であおり歪みに基づく傾斜歪みを補正するための基準軸、つまりそのような傾斜歪みが生じていない又はほとんど生じていない基準軸(画像を90度回転させると垂直線は水平線になるので、ここでは基準軸は水平線としておく)を入力設定する。もちろん、垂直線を基準軸とするような入力設定も可能である。いずれにしても、この入力設定作業では、簡単には、あおり歪みが生じていない撮影視点をポインティングデバイス等の操作入力デバイスを指示することで、この撮影視点を通る水平線を定めることができ、この水平線を基準軸とする。あおり歪みに基づく傾斜歪みはこの基準軸から外側に離れるほど大きくなっているが、直感的に得られるその最大の傾斜歪み具合から傾斜補正強度を入力設定する。傾斜歪みが大きいと思われるほど傾斜補正強度を大きく設定する。これらの入力設定情報に基づいて、前記基準軸を傾きゼロの直線式としてこの基準軸より外側に離れるほど大きな傾きをもつ複数の直線式を定義する。その際、これらの直線式がもつ最大の傾きは前述した傾斜補正強度に応じて限定され、基準軸より最も外側に定義される直線式が最大の傾きをもつことになるが、それより基準軸に近い直線式ほどその傾きが小さくなるように定義されている。つまり、基準軸である傾きがゼロである直線式から順にその傾きを大きくしながらその外側に直線式が定義されるのである。次いで、このように定義された複数の直線式を基準軸に対して平行になるような座標変換を考えると、この座標変換が各直線式によって規定される斜めに延びた画素群を水平化する、いわゆる傾斜歪みを補正する座標変換となる。実際の補正画像を求める処理としては、元画像を補正画像に変形処理する際の常套手段として、補正画像における画素位置に対応する元画像の画素位置を算定することになるので、先の座標変換の逆変換を用いることになる。このようにして得られたあおり補正画像の1つの画素に対応する撮影画像の画素位置は一般的には整数にはならず、つまり隣り合う画素の影響を受け合う画素位置となるので、それ自体はよく知られた濃度補間法を用いてあおり補正画像の対象画素濃度値が求められる。以上のように、この方法では、撮影画像から基準軸と傾斜補正強度を設定するだけで、傾斜歪みを設定された傾斜補正強度に応じて補正したあおり補正画像が作り出される。従って、風景撮影などの画像であっても、直感的な判断でその傾斜歪みを解消することが可能となる。
また、上記構成では、複数の直線式が、撮影画像において、基準軸と直交し、傾斜歪みが生じていない側の端辺に位置する各画素を通るよう定義しているため、前述した逆変換を用いて補正画像を構成する全ての画素に直接元画像の画素を対応づけることが可能となる。つまり、最も外側の直線式と基準軸によって区画される撮影画像は両側辺が垂直な台形形状となっているが、その長い方の側辺を形成する画素列の各画素から短い方の側辺に直線を引くことにより、少なくとも1本の直線はその内部の画素を通ることになるからである。
また、本発明は、上述したあおり補正方法をコンピュータに実行させるプログラムやそのプログラムを記録した媒体も権利の対象とするものである。
本発明では、さらに、上述したあおり補正方法を採用したあおり補正機能付き写真プリント装置も権利の対象としており、このあおり補正機能付き写真プリント装置は、モニタに表示された前記撮影画像上であおり歪みに基づく傾斜歪みを補正するための基準軸を入力設定する基準軸設定部と、前記傾斜歪みを補正するための傾斜補正強度を入力設定する傾斜補正強度設定部と、前記撮影画像において、前記基準軸と直交し、傾斜歪みが生じていない側の端辺に位置する各画素を通り、前記基準軸を傾きゼロの直線式とし、前記基準軸より最も外側に離れた直線の傾きを前記設定された傾斜補正強度に基づいて決定される傾きとし、前記基準軸より外側に離れるほど大きな傾きをもつ複数の直線式を定義する直線式設定部と、前記定義された各直線式が前記基準軸に対して平行となる座標変換の逆変換を求める座標変換設定部と、あおり歪み補正後の各画素に対応する前記撮影画像の画素位置を前記逆変換を用いて求める画素位置演算部と、前記求められた画素位置から濃度補間法に基づいて前記あおり補正画像の対象画素の濃度値を求めるあおり補正画像生成部と、前記あおり補正画像に基づいて写真プリントを出力する写真プリント部と、から構成されている。当然ながら、このあおり補正機能付き写真プリント装置も上述したあおり補正方法におけるすべての作用効果を得ることができる。
さらにこのあおり補正機能付き写真プリント装置の好適な実施形態の1つでは、複数の異なる傾斜補正強度に基づくあおり補正画像が前記モニタに比較表示される。ユーザによって入力設定される傾斜補正強度は、撮影画像を眺めながら直感的に決定されるものであることから、1回の入力設定で最適なあおり補正画像が得られるとは限らない。このため、複数の異なる傾斜補正強度に基づいたあおり補正画像がモニタに比較表示されると好都合である。特に好ましいのは、入力設定された傾斜補正強度を基準としてその前後の強度に基づくあおり補正画像も自動的に比較表示されることである。
本発明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施形態の説明により明らかになるだろう。
本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は本発明によるあおり補正方法を採用したあおり補正機能付き写真プリント装置を示す外観図であり、この写真プリント装置は、印画紙Pに対して露光処理と現像処理とを行う写真プリンタとしてのプリントステーション1Bと、現像済み写真フィルム2aやデジタルカメラ用メモリカード2bなどの画像入力メディアから取り込んだ撮影画像を処理してプリントステーション1Bで使用されるプリントデータの生成・転送などを行う操作ステーション1Aとから構成されている。
この写真プリント装置はデジタルミニラボとも称せられるものであり、図2からよく理解できるように、プリントステーション1Bは2つの印画紙マガジン11に納めたロール状の印画紙Pを引き出してシートカッター12でプリントサイズに切断すると共に、このように切断された印画紙Pに対し、バックプリント部13で色補正情報やコマ番号などのプリント処理情報を印画紙Pの裏面に印字するとともに、プリント露光部14で印画紙Pの表面に撮影画像の露光を行い、この露光後の印画紙Pを複数の現像処理槽を有した処理槽ユニット15に送り込んで現像処理する。乾燥の後に装置上部の横送りコンベア16からソータ17に送られた印画紙P、つまり写真プリントPは、このソータ17の複数のトレイにオーダ単位で仕分けられた状態で集積される(図1参照)。
上述した印画紙Pに対する各種処理に合わせた搬送速度で印画紙Pを搬送するために印画紙搬送機構18が敷設されている。印画紙搬送機構18は、印画紙搬送方向に関してプリント露光部14の前後に配置されたチャッカー式印画紙搬送ユニット18aを含む複数の挟持搬送ローラ対から構成されている。
プリント露光部14には、副走査方向に搬送される印画紙Pに対して、主走査方向に沿って操作ステーション1Aからのプリントデータに基づいてR(赤)、G(緑)、B(青)の3原色のレーザ光線の照射を行うライン露光ヘッドが設けられている。処理槽ユニット15は、発色現像処理液を貯留する発色現像槽15aと、漂白定着処理液を貯留する漂白定着槽15bと、安定処理液を貯留する安定槽15cを備えている。
前記操作ステーション1Aのデスク状コンソールの上部位置には、写真フィルム2aの撮影画像コマから撮影画像データを取得するフィルムスキャナ20が配置されており、デジタルカメラ等に装着される撮影画像記録媒体2bとして用いられている各種半導体メモリやCD−Rなどから撮影画像データを取得するメディアリーダ21は、この写真プリント装置のコントローラ3として機能する汎用パソコンに組み込まれている。この汎用パソコンには、さらに各種情報を表示するモニタ23、各種設定や調整を行う際に用いる操作入力部として利用される操作入力デバイスとしてのキーボード24やマウス25も接続されている。
この写真プリント装置のコントローラ3は、CPUを中核部材として、写真プリント装置の種々の動作を行うための機能部をハードウエア又はソフトウエアあるいはその両方で構築しているが、図3に示されているように、本発明に特に関係する機能部としては、スキャナ20やメディアリーダ21によって読み取られた撮影画像データを取り込んで次の処理のために必要な前処理を行うデータ前処理部31と、各種ウインドウや各種操作ボタンなどを含むグラフィック操作画面の作成やそのようなグラフィック操作画面を通じてのユーザ操作入力(キーボード24やマウス25などのポインティングデバイスによる)から制御コマンドを生成するグラフィックユーザインターフェース(以下GUIと略称する)を構築するGUI部33と、GUI部33から送られてきた制御コマンドや直接キーボード24等から入力された操作命令に基づいて所望のプリントデータを生成するためにデータ前処理部31からメモリ30に転送された撮影画像データに対する画像処理等を行うプリント管理部32と、色補正等のプレジャッジプリント作業時にプリントソース画像や予想仕上がりプリント画像としてのシミュレート画像さらにはGUI部33から送られてきたグラフィックデータをモニタ23に表示させるためのビデオ信号を生成するビデオ制御部35と、画像処理が完了した処理済み撮影画像データに基づいてプリントステーション1Bに装備されているプリント露光部14に適したプリントデータを生成するプリントデータ生成部36と、顧客の要望に応じて生の撮影画像データや画像処理が完了した処理済み撮影画像データなどをCD−Rに書き込むための形式にフォーマットするフォーマッタ部37などが挙げられる。
データ前処理部31は、撮影画像記録媒体がフィルム2aの場合プレスキャンモードと本スキャンモードとのスキャンデータを別々にメモリ30に送り込み、それぞれの目的に合わせた前処理を行う。また、撮影画像記録媒体がメモリカード2bの場合取り込んだ撮影画像データにサムネイル画像データ(低解像度データ)が含まれている場合はモニタ23での一覧表示などの目的で使用するため撮影画像の本データ(高解像度データ)とは別にメモリ30に送り込むが、もしサムネイル画像データが含まれていない場合は本データから縮小画像を作り出してサムネイル画像データとしてメモリ30に送り込む。
プリント管理部32は、後で詳しく説明されるがモニタ23に表示された撮影画像にあおり歪みが生じている場合そのあおり歪みを補正するあおり補正手段60及びメモリ30に展開された撮影画像データに対して解像度変換、色補正、拡縮、画像回転、画像合成、フィルタリング(ぼかしやシャープネスなど)、トリミングなどのフォトレタッチ処理を施す画像処理部70を含んでいる。
あおり補正手段60は、図4に示すように、モニタ23に表示された撮影画像の特定箇所をマウス25やキーボード24の特定キーで指定することでこの特定箇所を通る水平線をあおり歪みに基づく傾斜歪みを補正するための基準軸として入力設定する基準軸設定部61と、前記傾斜歪みを補正するための傾斜補正強度を入力設定する傾斜補正強度設定部62と、前記基準軸を傾きゼロの直線式として前記設定された傾斜補正強度に基づいて前記基準軸より外側に離れるほど大きな傾きをもつ複数の直線式を定義する直線式設定部63と、前記定義された各直線式が前記基準軸に対して平行となる座標変換の逆変換を求める座標変換設定部64と、あおり歪み補正後の各画素に対応する前記撮影画像の画素位置を前記逆変換を用いて求める画素位置演算部65と、前記求められた画素位置から濃度補間法に基づいて前記あおり補正画像の対象画素の濃度値を求めるあおり補正画像生成部66とから構成されている。
このように構成されたあおり補正手段60によるあおり補正の原理を以下に説明する。
ここでは、モニタ23に表示される撮影画像の上半分には画面右上から画面左下に延びる方向にあおり歪みに基づく傾斜歪みが生じており、撮影画像の下半分には逆方向の傾斜歪みが生じており、あおり歪みが生じていないいわゆる撮影視点を通る基準軸が画面のほぼ中央に設定されているとする。
まず、ここでは撮影画像の上半分で生じている傾斜歪みを補正する手順だけを説明するが、そのような撮影画像の上半分で生じている傾斜歪みを補正する手順は、撮影画像の下半分で生じている傾斜歪みを補正する方法のために簡単に適用できる。
このあおり補正では、図5に示すように、基準軸Eの上側に位置する上側撮影画像がM×(N+1)個の画素からなる画像データとし、傾斜歪みに対応するように右端の列に属する各画素から左端へ引かれた直線L(n)(nは0〜Nまでの整数である)を定義する。その際、左下角の画素位置をこれらの直線式の原点としておく。基準軸Eから最も外に離れた直線L(N)が最大の傾きを持つことになるが、この最大の傾きは傾斜補正強度設定部62で設定された傾斜補正強度をSxとして、次式で求められる基準傾きαによって限定される。
α=((N+1)/M)×Sx
N/Mは上側撮影画像の対角線の傾きを表しており、上述した直線L(n)はこの傾きより大きな傾きを持つことはできないので、傾斜補正強度Sxは1〜0の間の小数である。例えば、傾斜補正強度Sxが0.5ならば、基準傾きαは前記対角線の傾きの半分の大きさとなる。
前述した直線L(n)は、次の直線式で表され、
Y=A(n)・X+B(n)、
各直線の傾きA(n)は、直線L(N)が最も外側の直線であるのでA(N)が一番大きくて、基準軸Eと一致する直線L(0)の傾きA(0)が0となり、その間の直線の傾きは基準軸Eから外に離れる直線ほど大きくなる必要がある。このような条件から、ここでは各直線の傾きA(n)は、次式のように定義されている。
A(n)=(n/N)×α
例えば、A(N)は(N/N)×αとなり、αに等しくなり、A(0)は0となる。
直線L(n)のY切片であるB(n)の値は、図6から明らかなように、次式で求められる。
B(n)=n−A(n)×M
これにより、全ての直線L(n)が以下のように定義され、演算可能となる。
Y=A(n)・X+n−A(n)×M
なお、Xを0〜(M−1)の整数をとる離散的変数mに置き換えると、
Y=Γ(m,n)=A(n)・m+n−A(n)×M・・・(1)
となり、簡単なループ計算でYの値群を求めることができる。
図7から良く理解できるように、原理的には、直線L(N)にかかっている画素P群を上端行である第1行の画素Q群として移動させることで、つまり一般的には直線L(n)にかかっている画素Pを第(N−n+1)行の画素Q群として移動させることで、傾斜歪みは解消される。このような座標変換は、直線L(n)群を用いた座標変換によって簡単に行うことができる。しかしながら、元画像を補正画像に変形処理する際の常套手段として、補正画像における画素位置に対応する元画像の画素位置を算定することになるので、ここでも、そのような座標変換の逆変換を用いて、補正画像の各画素位置に対応する元画像の画素位置を見つけ出す。
図8では、そのような逆変換に基づく補正画像の各画素位置に対応する元画像の画素位置を見つけ出す仕組みが模式化されている。
例えば、補正画像の上端行で左端列に位置する画素Q(1,1)に対応する元画像の画素位置に関して、その列位置は、このあおり補正の原理から、補正画像の画素Qと同じとなることは明らかであり、その行位置は、上述した式(1)に、m=0、n=Nを代入して求められるYの値(=Γ(0,N))となる。補正画像の画素Q(4,4)に対応する元画像の画素の位置は(4,Γ(3,N-3))となる。
一般には、このYの値は、整数とはならず小数をもつことになるので、求められた元画像の画素P(1,Γ(0,N))の画素値(濃度値)は、良く知られている濃度補間法を用いて決定され、その画素値(濃度値)が画素Q(1,1)に割り与えられる。濃度補間法としては、ニアレストネイバー法、バイリニア法、バイキュービック法などが知られているが、ここでは高解像度画像である撮影画像を対象としているので、バイリニア法やバイキュービック法が好ましい。このようにして、順次、補正画像の各画素の濃度値がその対応する元画像の画素位置から求められる。
図9には、傾斜歪みの傾き方向が逆の場合での傾斜歪み補正を示している。ここでは、基準軸Eの右端の画素位置が直線式の原点に設定されており、上述したような手順を得て、その直線L(n)は次式で表すことができる。
Y=A(n)・X+n
なお、Xを0〜(M−1)の整数をとる離散的変数mに置き換えると、
Y=Δ(m,n)=A(n)・m+n・・・(2)
となり、式(1)と同様な簡単なループ計算でYの値群を求めることができる。
次にこの写真プリント装置において、撮影画像コマをモニタ画面でチェックしながら、必要に応じてあおり補正を行う際の典型的な流れを説明する。
顧客がプリントソースとして持参してきた写真記録メディアの種別に応じて、スキャナ20またはメディアリーダ21が用いられ、いずれにしてもデジタル化された撮影画像データがデータ前処理部31を通じてメモリ30に送り込まれる。
撮影画像データがメモリ30にロードされると、各撮影画像コマが、図10に示されているプレジャッジ画面と呼ばれている操作入力画面40の撮影画像表示枠41に順次表示される。図10では、6コマ表示画面が選択されている。各撮影画像表示枠41の下側には色濃度補正設定エリア42とプリント枚数設定エリア43が配置されている。色濃度補正設定エリア42には「イエロー」、「マゼンタ」、「シアン」、「濃度」の設定枠が設けられており、補正量の「N」はニュートラルを表し補正なしを意味している。プリント枚数設定エリア43にはプリント枚数入力枠が設けられており、「パス」はプリントを行わないことを意味している。プレジャッジ画面40の下方にはプリント条件表示欄44が配置されており、この写真プリント出力に適用されたプリントチャンネル名称の表示や、このプリントチャンネルに含まれているプリントサイズやインデックスプリントの要否やメディア出力の要否などが示されている。プリントサイズは仕上がり写真プリントPの大きさを示すものであり、この実施形態では印画紙幅と送り長さでプリントサイズが決定される。このプレジャッジ画面40において各撮影画像コマに対するあおり補正処理や色濃度補正設定やプリント枚数設定が完了すると、対応する撮影画像データはプリントデータ生成部36に送られ、プリントデータに変換される。
特定の撮影画像コマに対してあおり補正のような特別な処理を行う場合には、より大画面での撮影画像コマの表示が必要となる。このため、プレジャッジ画面40において、そのような特別な処理対象となる撮影画像をマウス25のダブルクリックなどによって指定すると、図11に示されたような一コマ拡大画面50が表示される。一コマ拡大画面50の中央には拡大撮影画像表示エリア51が配置されており、右端には、画像処理設定枠52が配置されている。
一コマ拡大画面50が表示されると、ここでは図示されていないが、「傾斜歪みを補正するための基準軸Eを設定してください」というメッセージが表示され、拡大撮影画像表示エリア51においていわゆるあおり歪みが生じていない点である撮影画像視点を通る直線である基準軸Eをマウス25のクリックアンドドラッグ操作でもって設定する。
画像処理設定枠52には、スライドバーをマウス25を用いて操作することで表示される値を見ながら前述した傾斜補正強度Sを設定する傾斜補正強度設定エリア53と、設定された基準軸Eと傾斜補正強度Sに基づいて算出された最も外側に設定される直線の傾きである最大傾斜角度の値を表示する傾斜角表示エリア54と、設定された基準軸Eと傾斜補正強度Sに基づいたあおり補正を行うことを決定するあおり補正決定ボタン55などが配置されている。
このあおり補正決定ボタン55が押されると、次に基準軸Eの下側の撮影画像に対する傾斜補正強度Sを設定することになる。この設定作業は上述した基準軸Eの上側の撮影画像に対する傾斜補正強度Sの設定作業と同一であるので、ここではその説明は省略する。
下側の撮影画像に対する傾斜補正強度Sをも設定し、あおり補正決定ボタン55が押されると、図12に示すように、先の画面で設定された条件に基づいてあおり補正された撮影画像を表示するメイン画像表示エリア56と、設定された傾斜補正強度より1ランク下の傾斜補正強度であおり補正された撮影画像を表示する弱補正画像表示エリア57と、設定された傾斜補正強度より1ランク上の傾斜補正強度であおり補正された撮影画像を表示する強補正画像表示エリア58と、メイン画像表示エリア56で表示された補正画像であおり補正を決定する際に用いる決定ボタン59aと、あおり補正の条件を設定し直すために再度前の画面に戻るための戻りボタン59bとからなる判定画面が表示される。このような構成により、最も満足できるあおり補正を行うことができる。
上述した実施の形態では、プリントステーション1Bは、印画紙Pに対し、露光エンジンを備えたプリント露光部14で撮影画像の露光を行い、この露光後の印画紙Pを複数の現像処理する、いわゆる銀塩写真プリント方式を採用していたが、もちろん、本発明におけるプリントステーション1Bは、このような方式に限定されるわけではなく、例えば、フィルムや紙にインクを吐出して画像を形成するインクジェットプリント方式や感熱転写シートを用いた熱転写方式など、種々の写真プリント方式を採用することができる。
本発明は、写真撮影において生じるあおり歪みを有する撮影画像をデジタル画像処理を用いてあおり補正する際のアルゴリズムを提供しており、写真プリントに関するすべての分野に適用できる。
本発明によるあおり補正技術を採用した写真プリント装置の外観図 写真プリント装置のプリントステーションの構成を模式的に示す模式図 写真プリント装置のコントローラ内に構築される機能要素を説明する機能ブロック図 あおり補正手段の機能構成を示す機能ブロック図 あおり補正の原理とその際用いられる数式を示す説明図 あおり補正の原理とその際用いられる数式を示す説明図 あおり補正の原理とその際用いられる数式を示す説明図 あおり補正の原理とその際用いられる数式を示す説明図 あおり補正の原理とその際用いられる数式を示す説明図 プレジャッジ画面図 あおり補正時の条件設定画面図 あおり補正時の判定画面図
符号の説明
23:モニタ
25:マウス(操作入力デバイス)
24:キーボード(操作入力デバイス)
60:あおり補正手段
61:基準軸設定部
62:傾斜補正強度設定部
63:直線式定義部
64:座標変換設定部
65:画素位置演算部
66:あおり補正画像生成部
70:画像処理部

Claims (4)

  1. あおり歪みを有する撮影画像を補正するあおり補正方法において、
    モニタに表示された前記撮影画像上であおり歪みに基づく傾斜歪みを補正するための基準軸を入力設定するステップと、
    前記傾斜歪みを補正するための傾斜補正強度を入力設定するステップと、
    前記撮影画像において、前記基準軸と直交し、傾斜歪みが生じていない側の端辺に位置する各画素を通り、前記基準軸を傾きゼロの直線式とし、前記基準軸より最も外側に離れた直線の傾きを前記設定された傾斜補正強度に基づいて決定される傾きとし、前記基準軸より外側に離れるほど大きな傾きをもつ複数の直線式を定義するステップと、
    前記定義された各直線式が前記基準軸に対して平行となる座標変換の逆変換を求めるステップと、
    あおり歪み補正後の各画素に対応する前記撮影画像の画素位置を前記逆変換を用いて求めるステップと、
    前記求められた画素位置から濃度補間法に基づいて前記あおり補正画像の対象画素の濃度値を求めるステップと、
    からなることを特徴とするあおり補正方法。
  2. あおり歪みを有する撮影画像を補正するあおり補正プログラムにおいて、
    モニタに表示された前記撮影画像上であおり歪みに基づく傾斜歪みを補正するための基準軸を入力設定する機能と、
    前記傾斜歪みを補正するための傾斜補正強度を入力設定する機能と、
    前記撮影画像において、前記基準軸と直交し、傾斜歪みが生じていない側の端辺に位置する各画素を通り、前記基準軸を傾きゼロの直線式とし、前記基準軸より最も外側に離れた直線の傾きを前記設定された傾斜補正強度に基づいて決定される傾きとし、前記基準軸より外側に離れるほど大きな傾きをもつ複数の直線式を定義する機能と、
    前記定義された各直線式が前記基準軸に対して平行となる座標変換の逆変換を求める機能と、
    あおり歪み補正後の各画素に対応する前記撮影画像の画素位置を前記逆変換を用いて求める機能と、
    前記求められた画素位置から濃度補間法に基づいて前記あおり補正画像の対象画素の濃度値を求める機能と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするあおり補正方法。
  3. あおり歪みを有する撮影画像を補正するあおり補正機能付き写真プリント装置において、
    モニタに表示された前記撮影画像上であおり歪みに基づく傾斜歪みを補正するための基準軸を入力設定する基準軸設定部と、
    前記傾斜歪みを補正するための傾斜補正強度を入力設定する傾斜補正強度設定部と、
    前記撮影画像において、前記基準軸と直交し、傾斜歪みが生じていない側の端辺に位置する各画素を通り、前記基準軸を傾きゼロの直線式とし、前記基準軸より最も外側に離れた直線の傾きを前記設定された傾斜補正強度に基づいて決定される傾きとし、前記基準軸より外側に離れるほど大きな傾きをもつ複数の直線式を定義する直線式設定部と、
    前記定義された各直線式が前記基準軸に対して平行となる座標変換の逆変換を求める座標変換設定部と、
    あおり歪み補正後の各画素に対応する前記撮影画像の画素位置を前記逆変換を用いて求める画素位置演算部と、
    前記求められた画素位置から濃度補間法に基づいて前記あおり補正画像の対象画素の濃度値を求めるあおり補正画像生成部と、
    前記あおり補正画像に基づいて写真プリントを出力する写真プリント部と、
    からなることを特徴とするあおり補正機能付き写真プリント装置。
  4. 複数の異なる傾斜補正強度に基づくあおり補正画像が前記モニタに比較表示されることを特徴とする請求項に記載のあおり補正機能付き写真プリント装置。
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