本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。なお、以下の実施形態と請求項の関係は次の通りである。実施形態1は、主に請求項1などについて説明する。実施形態2は、主に請求項2などについて説明する。実施形態3は、主に請求項3などについて説明する。実施形態4は、主に請求項4などについて説明する。実施形態5は、主に請求項5などについて説明する。実施形態6は、主に請求項6などについて説明する。実施形態7は、主に請求項7などについて説明する。実施形態8は、主に請求項8などについて説明する。実施形態9は、主に請求項9などについて説明する。実施形態10は、主に請求項10などについて説明する。実施形態11は、主に請求項11などについて説明する。実施形態12は、主に請求項12などについて説明する。
(実施形態1)(実施形態1:概要)本実施形態は、加速度センサーと加速度センサーが取得した加速度値により落下状態であるか否かを判断し、落下状態であるとの判断であった場合には、回数をカウントし、カウントした回数を記録する機能を有する携帯端末に関する。
(実施形態1:構成)本実施形態に係る携帯端末の機能ブロックを図1に例示する。携帯端末(0100)は、「加速度センサー」(0101)と、「第一判断部」(0102)と、「第一カウント部」(0103)と、「第一記録部」(0104)とを有する。携帯端末(0100)は、持ち運び可能な携帯型の端末である。例えば、ポータブル音楽プレーヤー、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance)、ノート型パソコン等が該当する。
「加速度センサー」(0101)は、加速度を検出可能なセンサーであり、一般的な加速度センサーであればよい。ただし、携帯端末は持ち運び可能な端末であり、利用者は衣服のポケットに入れたりバッグに入れる等して持ち運びするため、携帯端末の向きは予測できない。よって、備えられている加速度センサーの向きも常に一定ではないので、加速度センサーは2軸以上のものを用いると、より効果的である。
「第一判断部」(0102)は、前記加速度センサー(0101)が取得した加速度値が所定の閾値を超えた第一落下状態か判断する機能を有する。「所定の閾値」とは、具体的には100G〜200G程度の値を想定している。
「第一カウント部」(0103)は、前記判断結果が第一落下状態となった回数をカウントする機能を有する。「前記判断結果」とは、前記第一判断部(0102)にての判断結果を意味する。即ち、前記第一判断部(0102)での判断が第一落下状態であるとの判断であった場合に、回数をカウントする。「カウントする」とは、具体的には、後述の第一記録部(0104)に記録されている回数を読み出し、読み出した回数を1増やすことを意味する。また、携帯端末の電源が入っている間は第一記録部(0104)から一度だけ回数を読み出し、その後は第一カウント部でも回数を保持しておくようになっていてもよい。
「第一記録部」(0104)は、前記第一カウント部(0103)でカウントされる回数情報を記録する機能を有する。「回数情報」とは、主に、前記第一カウント部(0103)でカウントされる回数を含む情報であるが、回数以外の情報が含まれていてもよい。電源が切れても回数情報を保持している必要があるため、具体的には、HDD等の磁気記憶装置やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリが想定される。
(実施形態1:処理の流れ)図2は、本実施形態に係る携帯端末における処理の流れを説明するフロー図を例示する。最初に、加速度値を取得する。この処理は加速度センサーによって実行される(加速度値取得ステップ S0210)。次に、前記加速度値取得ステップ(S0210)にて取得された加速度値が所定の閾値を超えたか判断する。ここでの判断結果が超えたとの判断であった場合には、後述の第一落下状態回数カウントステップ(S0230)に移行する。ここでの判断結果が超えていないとの判断であった場合には、後述の第一終了判断ステップ(S0250)に移行する。この処理は第一判断部によって実行される(加速度値判断ステップ S0220)。次に、前記加速度値判断ステップ(S0220)での判断結果が、加速度値が所定の閾値を超えたとの判断であった場合には、第一落下状態の回数のカウントを行なう。この処理は第一カウント部によって実行される(第一落下状態回数カウントステップ S0230)。次に、前記第一落下状態回数カウントステップ(S0230)にてカウントされた回数情報を記録する。この処理は第一記録部によって実行される(第一落下状態回数記録ステップ S0240)。以上の処理を、処理が終了するまで繰り返す(第一終了判断ステップ S0250)。処理が終了する条件としては、携帯端末の電源がOFFとなった場合、加速度センサーが破損した場合等が想定される。
なお、以上の処理は、計算機に実行させるためのプログラムで実行することができ、また、このプログラムを計算機によって読み取り可能な記録媒体に記録することができる。(本明細書の全体を通して同様である。)
(実施形態1:効果)本実施形態に係る携帯端末によれば、携帯端末に備えられている加速度センサーによって携帯端末にかかった加速度値を取得し、加速度値が所定の閾値を超えた回数をカウントし記録する機能を有する。これにより、加速度値が所定の閾値を超えたことをもって携帯端末が落下したと判断し、利用者が携帯端末を落下させてしまった場合等に、その回数をカウントして記録しておくことができ、修理時等の解析に役立たせることができる。
(実施形態2)(実施形態2:概要)本実施形態は、加速度センサーが取得した加速度値が所定の閾値を超えた際に、備えられているスイッチが押されたか否かにより落下状態であるか否かを判断し、落下状態であるとの判断であった場合には、回数をカウントし、カウントした回数を記録する機能を有する携帯端末に関する。
(実施形態2:構成)本実施形態に係る携帯端末の機能ブロックを図3に例示する。携帯端末(0300)は、「加速度センサー」(0301)と、「スイッチ」(0302)と、「第二判断部」(0303)と、「第二カウント部」(0304)と、「第二記録部」(0305)とを有する。携帯端末(0300)は、実施形態1と同様に、持ち運び可能な携帯型の端末である。例えば、ポータブル音楽プレーヤー、携帯電話、PDA、ノート型パソコン等が該当する。また、前記加速度センサー(0301)の機能は実施形態1に係る加速度センサーの機能と同様であるので、ここでの説明は省略する。
「スイッチ」(0302)は、機械的なスイッチである。図4にスイッチの具体例を示す。図4は携帯端末が携帯電話である場合であるが、破線円で囲まれた部分のように落下した際に衝突しやすいと思われる部分にスイッチを備え付けておく。スイッチは図4のように、衝突した際に押下され易いように突起のあるスイッチなどが望ましいと思われる。また、携帯端末の本体の外側のみならず、内側に備え付けられていてもよい。その場合には、例えば、衝突した際の振動によって他の部品がスイッチを押下するような仕組みになっていればよい。
「第二判断部」(0303)は、前記加速度センサー(0301)が取得した加速度値が所定の閾値を超えた際に、前記スイッチ(0302)が押された第二落下状態か判断する機能を有する。即ち、第二判断部は、まず前記加速度センサー(0301)が取得した加速度値が所定の閾値を超えたか判断し、超えたとの判断であった場合には、さらに前記スイッチ(0302)が押されたか判断し、押されたとの判断であった場合に第二落下状態であると判断する。「所定の閾値」とは、具体的には100G〜200G程度の値を想定している。
「第二カウント部」(0304)は、前記判断結果が第二落下状態となった回数をカウントする機能を有する。「前記判断結果」とは、前記第二判断部(0303)にての判断結果を意味する。即ち、前記第二判断部(0303)での判断が第二落下状態であるとの判断であった場合に、回数をカウントする。「カウントする」とは、具体的には、後述の第二記録部(0305)に記録されている回数を読み出し、読み出した回数を1増やすことを意味する。また、携帯端末の電源が入っている間は第二記録部(0305)から一度だけ回数を読み出し、その後は第二カウント部でも回数を保持しておくようになっていてもよい。
「第二記録部」(0305)は、前記第二カウント部(0304)でカウントされる回数情報を記録する機能を有する。「回数情報」とは、主に、前記第二カウント部(0304)でカウントされる回数を含む情報であるが、回数以外の情報が含まれていてもよい。電源が切れても回数情報を保持している必要があるため、具体的には、HDD等の磁気記憶装置やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリが想定される。
(実施形態2:処理の流れ)図5は、本実施形態に係る携帯端末における処理の流れを説明するフロー図を例示する。最初に、加速度値を取得する。この処理は加速度センサーによって実行される(加速度値取得ステップ S0510)。次に、前記加速度値取得ステップ(S0510)にて取得された加速度値が所定の閾値を超えたか判断する。ここでの判断結果が超えたとの判断であった場合には、後述のスイッチ判断ステップ(S0530)に移行する。ここでの判断結果が超えていないとの判断であった場合には、後述の第二終了判断ステップ(S0560)に移行する。この処理は第二判断部によって実行される(加速度値判断ステップ S0520)。次に、前記加速度値判断ステップ(S0520)での判断結果が、加速度値が所定の閾値を超えたとの判断であった場合には、スイッチが押されたか判断する。ここでの判断結果が押されたとの判断であった場合には、後述の第一落下状態回数カウントステップ(S0540)に移行する。ここでの判断結果が押されていないとの判断であった場合には、処理を終了する。この処理は第二判断部によって実行される(スイッチ判断ステップ S0530)。次に、前記スイッチ判断ステップ(S0530)での判断結果が、スイッチが押されたとの判断であった場合には、第二落下状態の回数のカウントを行なう。この処理は第二カウント部によって実行される(第二落下状態回数カウントステップ S0540)。次に、前記第二落下状態回数カウントステップ(S0540)にてカウントされた回数情報を記録する。この処理は第二記録部によって実行される(第二落下状態回数記録ステップ S0550)。以上の処理を、処理が終了するまで繰り返す(第二終了判断ステップ S0560)。処理が終了する条件としては、携帯端末の電源がOFFとなった場合、加速度センサーが破損した場合等が想定される。
(実施形態2:効果)本実施形態に係る携帯端末によれば、携帯端末に備えられている加速度センサーによって携帯端末にかかった加速度値を取得し、加速度値が所定の閾値を超えた際に、備えられているスイッチが押された回数をカウントし記録する機能を有する。携帯端末に所定の閾値を超える加速度がかかった場合に、加速度だけでは、例えば、利用者が携帯端末を振った場合等にも加速度がかかるため、本当に落下させたか否かの判断が難しい。そこで、加速度値を取得するのみならず、さらにスイッチが押されたか否かの判断を行なうことで、より正確に落下状態であることが判断可能となる。また、落下状態であると判断した場合には、回数をカウントし、カウントした回数を記録することで、記録した回数を修理時等の解析に役立たせることができる。
(実施形態3)(実施形態3:概要)本実施形態は、自端末の位置に関する情報を取得し、落下状態であるとの判断であった場合には、位置に関する情報を記録する機能を有する携帯端末に関する。
(実施形態3:構成)本実施形態に係る携帯端末の機能ブロックを図6に例示する。本実施形態に係る携帯端末の構成は、実施形態1又は実施形態2に係る携帯端末の構成に、後述の「位置情報取得部」(0606)と、「位置情報記録部」(0607)とを加えた構成となるが、図6は後者の場合を例示している。図6における携帯端末(0600)は、「加速度センサー」(0601)と、「スイッチ」(0602)と、「第二判断部」(0603)と、「第二カウント部」(0604)と、「第二記録部」(0605)と、「位置情報取得部」(0606)と、「位置情報記録部」(0607)とを有する。前記位置情報取得部(0606)と前記位置情報記録部(0607)以外の構成に関しては、実施形態2に係る携帯端末の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。
「位置情報取得部」(0606)は、自端末の位置情報を取得する機能を有する。具体的には、GPS(Global Positioning System)等を使用することが想定される。この場合には、前記携帯端末(0600)にGPS用の受信機を備えておくことにより自端末の位置情報を取得することが可能である。また、歩道等に埋め込まれたRFタグから位置情報を取得したり、携帯電話の基地局を利用して位置情報を取得する方法も考えられる。「位置情報」とは、例えば、GPSであれば受信機から取得できる情報等を意味する。
「位置情報記録部」(0607)は、前記判断結果が落下状態であると判断された際の位置情報を前記位置情報取得部(0606)から取得して記録する機能を有する。「落下状態」とは、実施形態1で説明の「第一落下状態」、又は実施形態2で説明の「第二落下状態」を意味する。即ち、「前記判断結果」とは、実施形態1で説明の「第一判断部」での判断結果、又は実施形態2で説明の前記「第二判断部」での判断結果を意味する。位置情報を記録する際は、例えば、図19のように記録する時の日時などの情報と位置情報を関連付けて記録するようになっていると、修理時等に解析する場合により便利である。記録される位置情報は、緯度経度情報でもよく、市町村番地名で表されていてもよい。また、電源が切れても位置情報を保持している必要があるため、具体的には、HDD等の磁気記憶装置やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリが想定される。また、位置情報記録部に記録される位置情報が多くなりすぎる場合には、最近のある一定期間の位置情報を残して古い位置情報から消去していく等となっていてもよい。
(実施形態3:処理の流れ)本実施形態に係る携帯端末では、図5におけるスイッチ判断ステップ(S0530)での判断結果が、スイッチが押されたとの判断であった場合に、位置情報取得部によって自端末の位置情報を取得し(位置情報取得ステップ)、位置情報の記録を行なう(位置情報記録ステップ)。これらの処理は、前記第二落下状態回数カウントステップ(S0540)の前、又は後に行なわれる。
(実施形態3:効果)本実施形態に係る携帯端末によれば、実施形態1又は実施形態2の効果に加えて、落下状態であると判断された際に、位置情報を取得し記録する機能を有するので、位置情報を修理時等の解析に役立たせることができる。
(実施形態4)(実施形態4:概要)本実施形態は、落下状態であるとの判断であった場合には、加速度センサーが取得した加速度値を記録する機能を有する携帯端末に関する。
(実施形態4:構成)本実施形態に係る携帯端末の機能ブロックを図7に例示する。本実施形態に係る携帯端末の構成は、実施形態1又は実施形態2に係る携帯端末の構成に、後述の「加速度値記録部」(0706)を加えた構成となるが、図7は後者の場合を例示している。図7における携帯端末(0700)は、「加速度センサー」(0701)と、「スイッチ」(0702)と、「第二判断部」(0703)と、「第二カウント部」(0704)と、「第二記録部」(0705)と、「加速度値記録部」(0706)とを有する。前記加速度値記録部(0706)以外の構成に関しては、実施形態2に係る携帯端末の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。
「加速度値記録部」(0706)は、前記判断結果が落下状態であると判断された際の前記加速度センサーが取得した加速度値を記録する機能を有する。加速度値を記録する際は、例えば、記録する時の日時などの情報と加速度値を関連付けて記録するようになっていると、修理時等に解析する場合により便利である。また、電源が切れても位置情報を保持している必要があるため、具体的には、HDD等の磁気記憶装置やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリが想定される。また、加速度値記録部に記録される加速度値が多くなりすぎる場合には、最近のある一定期間の加速度値を残して古い加速度値から消去していく、記録されている加速度値の小さい順から消去していく、等となっていてもよい。
(実施形態4:処理の流れ)本実施形態に係る携帯端末では、図5におけるスイッチ判断ステップ(S0530)での判断結果が、スイッチが押されたとの判断であった場合に、加速度値記録部によって加速度センサーが取得した加速度値の記録を行なう(加速度値記録ステップ)。この処理は、前記第二落下状態回数カウントステップ(S0540)の前、又は後に行なわれる。
(実施形態4:効果)本実施形態に係る携帯端末によれば、実施形態1又は実施形態2の効果に加えて、落下状態であると判断された際に、加速度センサーが取得した加速度値を記録する機能を有するので、記録した加速度値を修理時等の解析に役立たせることができる。
(実施形態5)(実施形態5:概要)本実施形態は、落下状態であると判断された際に記録される情報を報知する機能を有する携帯端末に関する。
(実施形態5:構成)本実施形態に係る携帯端末の機能ブロックを図8に例示する。本実施形態に係る携帯端末の構成は、実施形態1から実施形態4のいずれか一に係る携帯端末の構成に、後述の「報知部」(0808)を加えた構成となるが、図8は実施形態3に係る携帯端末の構成に報知部を加えた構成を例示している。図8における携帯端末(0800)は、「加速度センサー」(0801)と、「スイッチ」(0802)と、「第二判断部」(0803)と、「第二カウント部」(0804)と、「第二記録部」(0805)と、「位置情報取得部」(0806)と、「位置情報記録部」(0807)と、「報知部」(0808)とを有する。前記報知部(0808)以外の構成に関しては、実施形態3に係る携帯端末の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。
「報知部」(0808)は、前記判断結果が落下状態であると判断された際に記録される情報を報知する機能を有する。「前記判断結果が落下状態であると判断された際に記録される情報」とは、実施形態1、実施形態2で説明の第一記録部又は第二記録部で記録される回数情報、実施形態3で説明の位置情報記録部で記録される位置情報、実施形態4で説明の加速度値記録部で記録される加速度値のうち、いずれか一以上の情報を意味する。また、前記各情報を報知するタイミングは様々に想定される。例えば、前記判断結果が落下状態であると判断されて前記各情報が記録されると同時に報知する、定期的に前記記録部等に記録されている情報を取得し報知する、報知ボタン等が押下されると表示する等となっていてもよい。また、報知する方法は、例えば、ディスプレイ等に表示することによって報知する、音によって報知する、振動によって報知する、発光によって報知する、等が考えられる。即ち、報知部の具体例としては、例えば、携帯電話やPDA等のディスプレイ、スピーカー、LED等が想定される。また、例えば、表示によって報知する場合には、通常使用するディスプレイとは別に専用のディスプレイ等を別途、携帯端末が備えていてもよい。図9に報知部の具体例を示す。(a)は表示により報知する場合を例示する。(a)は、携帯端末のディスプレイ等に表示日時、落下回数、位置情報を表示した場合の一例である。位置情報は、落下した日時とともに緯度、経度を表示している。このように表示する以外にも、例えば、緯度、経度を住所に変換して表示するようになっていてもよい。(b)は音により報知する場合を例示する。例えば、利用者に注意を促すように、落下回数10回ごとに音声により「落下回数が10回になりました」というように報知するようになっていてもよい。また、報知ボタンを押下すると「現在までの落下回数は7回です」というように報知するようになっていてもよい。他にも、落下回数10回ごとに自動的に振動するようになっていたり、LEDの点滅する色の組み合わせによって回数が示されるようになっている場合等が想定される。
(実施形態5:効果)本実施形態に係る携帯端末によれば、実施形態1から実施形態4の効果に加えて、落下状態であると判断された際に記録される情報を報知する機能を有するので、例えば、携帯端末の利用者に対して各情報とともに警告を出したり、修理時等の解析時に各情報を表示するなどして、各情報を役立たせることができる。
(実施形態6)(実施形態6:概要)本実施形態は、落下状態であると判断された回数が所定の条件を満たしたかを判断し、条件を満たしたと判断された場合には回数を報知する機能を有する携帯端末に関する。
(実施形態6:構成)本実施形態に係る携帯端末の機能ブロックを図10に例示する。携帯端末(1000)は、「加速度センサー」(1001)と、「スイッチ」(1002)と、「第二判断部」(1003)と、「第二カウント部」(1004)と、「第二記録部」(1005)と、「位置情報取得部」(1006)と、「位置情報記録部」(1007)と、「報知部」(1008)とを有する。また、前記報知部(1008)は、「落下状態回数判断手段」(1009)と、「落下状態回数報知手段」(1010)とを有する。前記落下状態回数判断手段(1009)と前記落下状態回数報知手段(1010)以外の構成に関しては、実施形態5に係る携帯端末の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。
「落下状態回数判断手段」(1009)は、前記判断結果が落下状態であると判断された回数が所定の条件を満たしたか判断する機能を有する。「前記判断結果が落下状態であると判断された回数」とは、前記第一カウント部又は前記第二カウント部でカウントされる回数を意味する。「所定の条件」とは、例えば、あらかじめ決定された回数を超えたか等の条件が想定される。所定の条件は、携帯端末の出荷時等にあらかじめ設定されていてもよいし、利用者が携帯端末にて条件設定ができるようになっていてもよい。例えば、故障するまでの平均的な落下回数などのデータを予め保持しておき、それらのデータと現在の落下状態の回数を比較することで、後述の落下状態回数報知手段(1010)により、現在の落下回数と共に「あと3回で故障する可能性があります」、「あと1週間で故障する可能性があります」等のように報知するようになっていてもよい。また、回数が所定の条件を満たしたかを判断するために回数情報を取得する必要があるが、前記第一カウント部又は前記第二カウント部から取得してもよいし、前記第一記録部又は前記第二記録部から取得してもよい。また、判断するタイミングは、様々に想定される。例えば、前記回数がカウントされると同時に判断する、定期的に前記第一記録部又は前記第二記録部に記録されている回数情報を取得して判断する、判断ボタン等が押下されると判断する等となっていてもよい。
「落下状態回数報知手段」(1010)は、前記落下状態回数判断手段(1009)での判断結果が所定の条件を満たしたとの判断であった場合には回数を報知する機能を有する。報知方法は前記報知部(1008)と同様、ディスプレイ等への表示、音声による報知等、様々に考えられる。
(実施形態6:処理の流れ)本実施形態に係る携帯端末においては、落下状態の回数の報知に関する機能が特徴であるため、この点に関する処理の流れを詳述する。図11は、本実施形態に係る携帯端末における落下状態の回数の報知に関する処理の流れを説明するフロー図を例示する。最初に、落下状態の回数を取得する。この処理は落下状態回数判断手段によって実行される(落下状態回数取得ステップ S1110)。次に、前記落下状態回数取得ステップ(S1110)にて取得された落下状態の回数が所定の条件を満たしたか判断する。ここでの判断結果が満たしたとの判断であった場合には、後述の落下状態回数報知ステップ(S1130)に移行する。ここでの判断結果が満たしていないとの判断であった場合には、処理を終了する。この処理は落下状態回数判断手段によって実行される(落下状態回数判断ステップ S1120)。最後に、前記落下状態回数判断ステップ(S1120)での判断結果が、落下状態の回数が所定の条件を満たしたとの判断であった場合には、落下状態の回数を報知する。この処理は落下状態回数報知手段によって実行される(落下状態回数報知ステップ S1130)。
(実施形態6:効果)本実施形態に係る携帯端末によれば、実施形態5の効果に加えて、落下状態であると判断された回数が所定の条件を満たしたか判断し、満たしたとの判断であった場合に回数を報知する機能を有するので、例えば、所定の回数を超えた場合に利用者に警告を発する等を行なうことが可能である。
(実施形態7)(実施形態7:概要)本実施形態は、落下状態であるとの判断であった場合には、撮影を実行する機能を有する携帯端末に関する。
(実施形態7:構成)本実施形態に係る携帯端末の機能ブロックを図12に例示する。本実施形態に係る携帯端末の構成は、実施形態1から実施形態6のいずれか一に係る携帯端末の構成に、後述の「撮影部」(1211)を加えた構成となる。図12は実施形態6で説明の携帯端末の構成に撮影部を加えた構成を例示している。図12における携帯端末(1200)は、「加速度センサー」(1201)と、「スイッチ」(1202)と、「第二判断部」(1203)と、「第二カウント部」(1204)と、「第二記録部」(1205)と、「位置情報取得部」(1206)と、「位置情報記録部」(1207)と、「報知部」(1208)と、「撮影部」(1211)とを有する。前記撮影部(1211)以外の構成に関しては、実施形態6で説明の携帯端末の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。
「撮影部」(0909)は、前記判断結果が落下状態であると判断された際に撮影を実行する機能を有する。即ち、撮影部は撮影するためのカメラ機構から、撮影した映像をデータとして保存する機構までを意味する。レンズは広角レンズ、魚眼レンズなど様々な種類が考えられる。また、撮影部は光学ズームの機能を有していてもよい。また、撮影した映像をデータとして保存する際のデータ形式は、特定の形式に限定されない。例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、GIF(Graphic Interchange Format)、PNG(Portable Network Graphics)等が想定される。また、光センサー等により光量を測定し、光量が所定の光量を満たさない場合には、落下状態であっても撮影を実行しないようになっていてもよい。なぜならば、例えば、携帯端末がバッグの中にあったりした場合には、撮影を実行する意義が失われるからである。さらに、レンズ方向を判断し、レンズ方向が下向きであった場合には、落下状態であっても撮影を実行しない等となっていてもよい。レンズ方向が下向きであるかどうかはジャイロセンサー等を携帯端末に備えていれば携帯端末の向きが分かるので、レンズ方向を判断することができる。
(実施形態7:処理の流れ)本実施形態に係る携帯端末においては、撮影に関する機能が特徴であるため、この点に関する処理の流れを詳述する。本実施形態に係る携帯端末における撮影に関する処理の流れについては、図5におけるスイッチ判断ステップ(S0530)での判断結果が、スイッチが押されたとの判断であった場合に、撮影を実行する。(撮影ステップ)。この処理は、前記第二落下状態回数カウントステップ(S0540)の前、又は後に実行される。また、実施形態3で説明の前記位置情報取得ステップや、実施形態4で説明の前記加速度値記録ステップの前、又は後に実行される。
(実施形態7:効果)本実施形態に係る携帯端末によれば、実施形態1から実施形態6の効果に加えて、落下状態であると判断された際に、撮影を実行する機能を有するので、撮影した映像のデータを修理時等の解析に役立たせることができる。
(実施形態8)(実施形態8:概要)本実施形態は、落下状態であるとの判断であった場合には、内部機能、I/O機能、メモリのいずれか一以上の動作確認を行なう機能を有する携帯端末に関する。
(実施形態8:構成)本実施形態に係る携帯端末の機能ブロックを図13に例示する。本実施形態に係る携帯端末の構成は、実施形態1から実施形態7のいずれか一に係る携帯端末の構成に、後述の「内部機能検査部」(1312)を加えた構成となる。図13は実施形態7で説明の携帯端末の構成に内部機能検査部を加えた構成を例示している。図13における携帯端末(1300)は、「加速度センサー」(1301)と、「スイッチ」(1302)と、「第二判断部」(1303)と、「第二カウント部」(1304)と、「第二記録部」(1305)と、「位置情報取得部」(1306)と、「位置情報記録部」(1307)と、「報知部」(1308)と、「撮影部」(1311)と、「内部機能検査部」(1312)とを有する。前記内部機能検査部(1312)以外の構成に関しては、実施形態7で説明の携帯端末の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。
「内部機能検査部」(1312)は、前記判断結果が落下状態であるとの判断結果である場合には、内部機能、I/O機能、メモリのいずれか一以上の動作確認を行なう機能を有する。「内部機能」とは、前記I/O機能、前記メモリ以外の機能全般であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の制御機能等を意味する。「I/O機能」とは、入出力に関する機能の部分であり、例えば、英数字キー、方向キー、マイク等の入力機能、ディスプレイ、スピーカー等の出力機能、無線通信機能等を意味する。「メモリ」とは、主に半導体メモリを意味するが、HDD等の磁気記憶装置等を含んでいてもよい。「動作確認」とは、主には、内部機能、I/O機能、メモリが正常に動作するか否かの確認であることが想定されるが、より詳細な確認であってもよい。例えば、HDDが破損していないかだけではなく、破損している箇所があればどこが破損しているか等をも調べるようになっていてもよい。また、動作確認の実行は、前記第一判断部又は前記第二判断部において落下状態であると判断されたことをトリガーとして行なわれてもよいし、落下状態であると判断されたことに加えて利用者等が動作確認のボタンを押下することを条件として行なわれてもよい。
(実施形態8:処理の流れ)本実施形態に係る携帯端末においては、内部機能等の動作確認に関する機能が特徴であるため、この点に関する処理の流れを詳述する。本実施形態に係る携帯端末における内部機能等の動作確認に関する処理の流れについては、図5におけるスイッチ判断ステップ(S0530)での判断結果が、スイッチが押されたとの判断であった場合に、内部機能、I/O機能、メモリのいずれか一以上の動作確認を行なう。(内部機能検査ステップ)。この処理は、前記第二落下状態回数カウントステップ(S0540)の前、又は後に実行される。また、実施形態3で説明の前記位置情報取得ステップや、実施形態4で説明の前記加速度値記録ステップの前、又は後に実行される。
(実施形態8:効果)本実施形態に係る携帯端末によれば、実施形態1から実施形態7の効果に加えて、落下状態であると判断された際に、内部機能、I/O機能、メモリのいずれか一以上の動作確認を行なう機能を有するので、例えば、携帯端末の落下により故障箇所がないかどうか等を自動的に調べることが可能である。
(実施形態9)(実施形態9:概要)本実施形態は、内部機能、I/O機能、メモリのいずれか一以上の故障箇所に関する情報を取得し、取得した情報を出力する機能を有する携帯端末に関する。
(実施形態9:構成)本実施形態に係る携帯端末の機能ブロックを図14に例示する。携帯端末(1400)は、「加速度センサー」(1401)と、「スイッチ」(1402)と、「第二判断部」(1403)と、「第二カウント部」(1404)と、「第二記録部」(1405)と、「位置情報取得部」(1406)と、「位置情報記録部」(1407)と、「報知部」(1408)と、「撮影部」(1411)と、「内部機能検査部」(1412)と、「故障箇所情報取得部」(1413)と、「故障箇所情報出力部」(1414)とを有する。前記故障箇所情報取得部(1413)と前記故障箇所情報出力部(1414)以外の構成に関しては、実施形態8で説明の携帯端末の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。
「故障箇所情報取得部」(1413)は、内部機能、I/O機能、メモリのいずれか一以上の故障箇所情報を取得する機能を有する。「故障箇所情報」とは、具体的には、内部機能、I/O機能、メモリ等のどの部分が故障しているかを示す情報である。図15に故障箇所情報を例示する。図15に示す故障箇所情報では、CPU、ディスプレイは異常なし、スピーカーは使用不可の状態である。不揮発性メモリは、アドレス2000番地、3500番地に異常があることが分かる。また、故障箇所情報は前記内部機能検査部(1412)から取得するようになっていてもよいし、前記内部機能検査部(1412)とは独立して調べるようになっていてもよい。また、故障箇所情報を取得するタイミングは様々に想定される。例えば、前記第一判断部又は前記第二判断部にて落下状態であると判断されたことをトリガーとして調べるようになっていてもよいし、携帯端末の利用者が故障箇所チェックボタンを押下すると調べるようになっていてもよい。また、特定のイベントなどをトリガーとして調べるようになっていてもよい。
「故障箇所情報出力部」(1414)は、前記故障箇所情報取得部(1413)にて取得した故障箇所情報を出力する機能を有する。出力方法は、例えば、ディスプレイ等に表示する、音声により出力する、LED等の発光によって出力する、等が考えられる。
(実施形態9:処理の流れ)本実施形態に係る携帯端末においては、故障箇所情報の出力に関する機能が特徴であるため、この点に関する処理の流れを詳述する。図16は、本実施形態に係る携帯端末における故障箇所情報の出力に関する処理の流れを説明するフロー図を例示する。最初に、故障箇所情報を取得する。この処理は故障箇所情報取得部によって実行される(故障箇所情報取得ステップ S1610)。次に、前記故障箇所情報取得ステップ(S1610)にて取得された故障箇所情報を出力する。この処理は故障箇所情報出力部によって実行される(故障箇所情報出力ステップ S1620)。
(実施形態9:効果)本実施形態に係る携帯端末によれば、実施形態8の効果に加えて、内部機能、I/O機能、メモリのいずれか一以上の故障箇所情報を取得し、出力する機能を有するので、例えば、携帯端末の利用者に対して故障箇所情報とともに警告を出したり、修理時等の解析時に故障箇所情報を表示するなどして役立たせることができる。
(実施形態10)(実施形態10:概要)本実施形態は、所定の連絡先を記録するメモリを有し、故障箇所情報をメモリに記録されている連絡先に連絡する機能を有する携帯端末に関する。
(実施形態10:構成)本実施形態に係る携帯端末の機能ブロックを図17に例示する。携帯端末(1700)は、「加速度センサー」(1701)と、「スイッチ」(1702)と、「第二判断部」(1703)と、「第二カウント部」(1704)と、「第二記録部」(1705)と、「位置情報取得部」(1706)と、「位置情報記録部」(1707)と、「報知部」(1708)と、「撮影部」(1711)と、「内部機能検査部」(1712)と、「故障箇所情報取得部」(1713)と、「故障箇所情報出力部」(1714)と、「メモリ」(1715)と、「故障箇所情報送信部」(1716)とを有する。前記メモリ(1715)と前記故障箇所情報送信部(1716)以外の構成に関しては、実施形態9で説明の携帯端末の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。
「メモリ」(1715)は、所定の連絡先を記録する機能を有する。「所定の連絡先」とは、特定の連絡先には限定されないが、例えば、携帯端末の販売代理店や携帯端末の修理等を請け負う店舗、利用者の自宅などが想定される。「連絡先」とは、後述の故障箇所情報送信部(1716)において故障箇所情報を送信する先であるので、具体的には、連絡先の名称等とメールアドレス等を関連付けた情報であると想定される。また、電源が切れても連絡先を保持している必要があるため、具体的には、HDD等の磁気記憶装置やフラッシュメモリ等の不揮発性メモリが想定される。
「故障箇所情報送信部」(1716)は、前記故障箇所情報取得部(1713)にて取得した故障箇所情報を前記所定の連絡先を記録するメモリ内に記録されている連絡先に連絡する機能を有する。「連絡する」とは、具体的には、携帯端末に故障箇所があることを知らせ、故障箇所情報を送信することによって故障箇所に関する詳細な情報を提供することを意味する。故障箇所情報を送信するタイミングはさまざまに想定されるが、前記故障箇所情報取得部(1713)にて故障箇所情報が取得されたことをトリガーとして故障箇所情報を送信するようになっていると、故障箇所が認識された際に速やかに連絡先に故障箇所情報を提供できるので便利である。また、連絡する方法としては、例えば、自動的にダイヤルして電話により連絡する、メールを送信する、特定のサイトに故障箇所情報をアップロードする等の方法が考えられる。
(実施形態10:効果)本実施形態に係る携帯端末によれば、実施形態9の効果に加えて、所定の連絡先を記録しておく機能と、記録している所定の連絡先に故障箇所情報を連絡する機能を有するので、例えば、携帯端末に故障箇所があることが分かった時点で、速やかに故障箇所情報を携帯端末の修理等を請け負う店舗等に連絡することができる。これにより、携帯端末の修理等を迅速に行なうことができる。
(実施形態11)(実施形態11:概要)本実施形態は、自端末以外の他の機器と接続を行なう外部機器接続部を有し、前記記録部から前記外部機器接続部を介し、外部へ情報を出力する機能を有する携帯端末に関する。
(実施形態11:構成)本実施形態に係る携帯端末の機能ブロックを図18に例示する。本実施形態に係る携帯端末の構成は、実施形態1から実施形態10のいずれか一に係る携帯端末の構成に、後述の「外部機器接続部」(1817)を加えた構成となる。図18は実施形態10で説明の携帯端末の構成に外部機器接続部を加えた構成を例示している。図18における携帯端末(1800)は、「加速度センサー」(1801)と、「スイッチ」(1802)と、「第二判断部」(1803)と、「第二カウント部」(1804)と、「第二記録部」(1805)と、「位置情報取得部」(1806)と、「位置情報記録部」(1807)と、「報知部」(1808)と、「撮影部」(1811)と、「内部機能検査部」(1812)と、「故障箇所情報取得部」(1813)と、「故障箇所情報出力部」(1814)と、「メモリ」(1815)と、「故障箇所情報送信部」(1816)と、「外部機器接続部」(1817)とを有する。前記外部機器接続部(1817)以外の構成に関しては、実施形態10で説明の携帯端末の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。
「外部機器接続部」(1817)は、自端末以外の他の機器と接続を行う機能を有する。また、前記記録部から外部機器接続部を介し、外部へ情報を出力することができる。「他の機器」とは、通信機能を持つ端末等であればよく、パソコン、携帯端末等が想定される。また、「接続を行う」とは、互いを認識して通信を行なうことを意味する。通信は有線によってもよいし、無線によってもよい。また、「前記記録部」とは、前記第一記録部、前記第二記録部、前記位置情報記録部、前記加速度値記録部を意味する。即ち、「情報を出力する」とは、前記第一記録部や前記第二記録部で記録される回数情報、前記位置情報記録部で記録される位置情報、前記加速度値記録部で記録される加速度値等を出力することを意味する。また、前記撮影部は撮影した映像をデータとして保存する機能を有するので、保存されているデータを出力するようになっていてもよい。また、出力するタイミングは様々に想定される。利用者が随時、出力作業を行なってもよいし、携帯端末が落下時に破損して前記記録部に記録されている情報等が読めなくなるような場合も想定されるので、通常時に定期的に外部へ情報を出力するようになっていると記録されている情報をバックアップしておくこともできて、より便利であると思われる。また、充電作業など定期的に行なう作業をトリガーとして情報が出力されるようになっていてもよい。さらに、例えば、携帯端末が落下し破損して、電源が入らなくなってしまうような場合であっても、外部から情報を読むことができるように、外部から前記記録部へ電源供給ができるようになっていると便利である。
(実施形態11:効果)本実施形態に係る携帯端末によれば、実施形態1から実施形態10の効果に加えて、自端末以外の他の機器と接続を行なう外部機器接続部を有し、前記記録部から前記外部機器接続部を介し、外部へ情報を出力する機能を有する。これにより、例えば、落下時に携帯端末が破損し、各記録部に記録されている情報等を直接読み出すことができなくなっても、通常時に情報等を外部に出力しておくことで、外部の機器によって情報等を読むことが可能である。
(実施形態12)(実施形態12:概要)本実施形態は、前記記録部が、着脱可能なメモリである着脱可能メモリ手段を有することを特徴とする携帯端末に関する。
(実施形態12:構成)本実施形態に係る携帯端末の構成は、実施形態11に係る携帯端末の前記記録部が着脱可能なメモリである着脱可能メモリ手段を有することを特徴とする。即ち、前記第一記録部、前記第二記録部、前記位置情報記録部、前記加速度値記録部は、それぞれ着脱可能メモリ手段を有する。また、前記撮影部は撮影した映像をデータとして保存する機能を有するので、前記撮影部も着脱可能メモリ手段を有していてもよい。「着脱可能メモリ手段」の具体例としては、例えば、メモリースティック、SDメモリカード、SmartMedia(登録商標)、USBメモリ等が想定される。また、「前記記録部が着脱可能メモリ手段を有する」とは、前記記録部のすべて又は一部が、前述のような着脱可能なメモリで構成されていることを意味する。他の構成については、実施形態11に係る携帯端末の構成と同様であるので、ここでの説明は省略する。
(実施形態12:効果)本実施形態に係る携帯端末によれば、実施形態11の効果に加えて、前記記録部は着脱可能なメモリである着脱可能メモリ手段を有するので、例えば、落下時に携帯端末が破損し、電源が入らなくなってしまうような場合であっても、着脱可能なメモリに記録された情報を他の機器等によって読み出すことが可能である。