JP2007053529A - 携帯情報端末及びそのデータバックアップ方法 - Google Patents

携帯情報端末及びそのデータバックアップ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 例えば落とした後に車等により踏まれることで物理的に破壊されてしまう事態になった場合であっても、重要なデータを出来る限り残しておくことを可能とする。
【解決手段】
フラッシュROM37は、少なくとも製造者若しくは販売者により供給されたプログラムコード等が保存されている不揮発性メモリである。HDD42は、ユーザの重要データが保存されている不揮発性メモリである。制御部30は、加速度センサ45の出力により、例えば端末が落とされたことを検出し、その後、操作部34等からユーザの操作入力が一定時間無かったときには、ユーザが端末を落としたことに気付かず放置されているため、車等に踏まれて重要データが消失してしまう可能性が高くなったと判断し、フラッシュROM37のプログラムコードを消去して空き領域を確保し、その空き領域にHDD42の重要データをバックアップする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯情報端末と、その携帯情報に保存されているデータを保護するためのデータバックアップ方法に関する。
近年は、携帯電話端末やPDA等の携帯情報端末の性能は飛躍的に向上し、携帯情報端末にて音楽を聴いたり、映像を鑑賞したりすることが可能になり、また、その他の各種データをも取り扱うことができるようになってきている。
一方、上述のように携帯情報端末にて扱えるデータの種類が増えたことにより、その携帯情報端末内に保存するデータの量も飛躍的に増えてきている。特に、最近の携帯情報端末は、それら各種のデータを保存するために、大容量の半導体メモリやハードディスクドライブ(以下HDDと表記する。)を搭載し始めている。そのため、携帯情報端末内にのみ保存されている重要なデータも増えてきている。
ところで、携帯情報端末は、ユーザが持ち歩くようになされた機器であるため、他の据置型等の電子機器に比べて、落下等により破損する危険性が高くなる。また、携帯情報端末を落とした場合、ユーザが直ぐに気付いて拾い上げられれば良いが、例えば落としたことに全く気付かなかったり、かなり時間が経過した後に落としたことに気付くこともあり得る。特に、落としたことにユーザが直ぐに気付かず、さらにその落とした場所が道路など車や人が通行するような場所であったとすると、最悪の場合、その携帯情報端末が車などに踏まれてしまい、完全に破壊されてしまうこともある。
このように完全に破壊されてしまうと、その携帯情報端末に保存されていた重要なデータを失ってしまうことにもなりかねない。勿論、携帯情報端末の外部に重要なデータのバックアップをとってあれば良いが、携帯情報端末が破壊されてしまう直前に外部にデータのバックアップを取っておけるとは限らない。
ここで、携帯情報端末のデータをバックアップする従来の技術として、特開平5−241674号の公開特許公報(特許文献1)には、プログラムの実行途中で電源が遮断された時、その電源遮断前にRAMに保存されていたデータを、ハードディスク等の不揮発性メモリに保存することで、その後の電源の再投入時に、先の電源断直前のプログラム状態から継続実行できる瞬時再現機能(レジューム)を実現可能としたポータブル電子機器が開示されている。すなわちこの公報記載の技術は、バッテリの消耗やバッテリが機器本体から外されることで、RAMのレジューム情報が破壊されてしまうことに備えたものである。
また、特開平5−143551号の公開特許公報(特許文献2)には、利用者により操作されている携帯情報端末が、その利用者の手から放れた時にそれを検知し、実行中の命令の退避やデータの保護、電源のオフ等を行うことにより、携帯情報端末の落下時の衝撃によりバッテリーが外れることに起因するメモリのデータ化けを起こさないようにした携帯型電子機器が開示されている。具体的には、プログラムポインタなどをバックアップ電源があるSRAMに退避し、電源オフを行う。
また、特開2003−256295号の公開特許公報(特許文献3)には、電源のオフが検知された時には、揮発性メモリのデータを不揮発性メモリに保存し、一方、電源のONが検知されたときには、不揮発性メモリに保存したデータを揮発性メモリに書き込むようになされた記憶装置及び記憶装置のバックアップ方法が開示されている。この公報記載の技術によれば、ユーザによる電源オフの指示を検知してから実際に電源がオフするまでの間に、確実に不揮発性メモリへの書き込みを行わせるために、予め不揮発性メモリ内に揮発性メモリの内容を書き込むための領域が確保されている。
また、特開2001−331281号の公開特許公報(特許文献4)には、自由落下の損傷事象を検出可能となされ、自由落下事象を検出した時に、HDD内の重要度の高いデータを、無線通信によりサーバにバックアップするようにした携帯用電子装置のメモリバックアップ装置及びその方法が開示されている。
特開平5−241674号公報(図1) 特開平5−143551号公報(図1、図4) 特開2003−256295号公報(図1、図2) 特開2001−331281号公報(図1)
ここで、上記特開平5−241674号の公開特許公報に記載の技術によれば、RAMに一時的に保存されているデータについてはバックアップ可能であるが、一般に重要なデータはハードディスク等の不揮発性メモリに保存されており、その不揮発性メモリに保存されてている重要なデータのバックアップについては何等考慮されていないため、携帯情報端末の破壊等により当該不揮発性メモリが破壊されてしまうと、重要なデータが失われてしまうことになる。また、この公報記載の技術の場合、電源の遮断を検出した時にデータのバックアップを行うようになされているため、例えば携帯情報端末が落とされた後に例えば車等に踏まれて物理的に破壊されることで電源の遮断が発生したような場合において、その物理的破壊の際に、例えばRAMから不揮発性メモリまでの間の伝送路も切断されてしまったときには、RAMから不揮発性メモリへのデータバックアップそのものが不可能になってしまう。
また、上記特開平5−143551号の公開特許公報に記載の技術の場合、利用者により操作されている携帯情報端末がその利用者の手から放れた時にそれを検知してデータのバックアップを行うようになされているが、そのデータの一時退避先はバッテリバックアップ電源が必要なSRAMとなされている。したがって、携帯情報端末そのものが破壊されてバッテリバックアップ電源が遮断されてしまった場合には、そのSRAMに一時退避しているデータも失われてしまう。
また、特開2003−256295号の公開特許公報に記載の技術の場合、電源のオフが検知された時、不揮発性メモリ内に予め用意されている領域に揮発性メモリのデータをバックアップするようになされているが、電源のオフが検知されてからデータのバックアップを開始するため、例えば車等に踏まれて物理的に破壊されることで電源オフ(遮断)が発生したような場合には、揮発性メモリから不揮発性メモリへのデータの保存が間に合わない可能性がある。さらに、携帯情報端末の物理的な破壊により不揮発性メモリそのものも破壊されてしまった場合には、その不揮発性メモリのデータが失われてしまうことになる。勿論、その場合、揮発性メモリのデータも、電源オフにより失われてしまう。
また、特開2001−331281号の公開特許公報に記載の技術の場合、無線通信を利用したバックアップが行われるので、例えば、サーバとの間で無線通信路が確立されるまでの時間と無線通信により重要なデータを全て送信するための時間が必要となり、データのバックアップが完了するまでに長い時間がかかる。したがって、バックアップが間に合わない可能性が高い。さらに、例えば無線通信圏外等により無線通信そのものが出来ない可能性もある。
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、例えば落とした後に車等により踏まれることで物理的に破壊されてしまう事態になった場合であっても、重要なデータを出来る限り残しておくことを可能とする携帯情報端末及びそのデータバックアップ方法を提供することを目的とする。
本発明の携帯情報端末は、少なくとも製造者若しくは販売者により供給されたプログラムコードが保存されている不揮発性の第1の記憶部と、重要データが保存される不揮発性の第2の記憶部と、重要データのバックアップが必要となる所定の事象の発生を検知した時に、第1の記憶部に保存されているプログラムコードを消去した後、第2の記憶部に保存されている重要データを、プログラムコードが消去された第1の記憶部の空き領域へバックアップする制御部とを有することにより、上述した課題を解決する。
また、本発明の携帯情報端末のデータバックアップ方法は、重要データのバックアップが必要となる所定の事象の発生を検知するステップと、その所定の事象の発生が検知された時、製造者若しくは販売者により供給されたプログラムコードが保存されている不揮発性の第1の記憶部からプログラムコードを消去するステップと、第1の記憶部からプログラムコードが消去された後、重要データが保存される不揮発性の第2の記憶部から当該重要データを読み出して、プログラムコードが消去された第1の記憶部の空き領域へバックアップするステップとを有することにより、上述した課題を解決する。
すなわち、本発明によれば、重要データのバックアップが必要となる所定の事象が発生した時、製造者若しくは販売者により供給されたプログラムコードが保存されている不揮発性の第1の記憶部から、そのプログラムコードを消去することで、重要データをバックアップできる空き領域を確保する。そして、その空き領域へ、第2の記憶部に保存されている重要データをバックアップする。これにより、重要データは第1,第2の二つの記憶部に保存されることになり、何れか一方の記憶部が破壊から免れれば、重要データを失わずに済むことになる。
本発明によれば、重要データのバックアップが必要となる所定の事象が発生した時、製造者若しくは販売者により供給されたプログラムコードが保存されている不揮発性の第1の記憶部から、そのプログラムコードを消去して空き領域を確保し、その空き領域へ、第2の記憶部の重要データをバックアップすることにより、例えば端末を落とした後に車等により踏まれることで物理的に破壊されてしまう事態になった場合であっても、重要データを出来る限り残しておくことが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の携帯情報端末及びそのデータバックアップ方法の一実施形態について説明する。
なお、本実施形態では、本発明の携帯情報端末の一例として、携帯電話端末を挙げているが、勿論、ここで説明する内容はあくまで一例であり、本発明はこの例に限定されないことは言うまでもない。
〔本実施形態におけるバックアップの概要〕
本実施形態の携帯電話端末は、HDD若しくは大容量の不揮発性半導体メモリを搭載している。なお、これらHDDや大容量の不揮発性半導体メモリは、端末に内蔵されていても良いし、所定の着脱スロット部に装填された外部HDDや外部メモリであっても良い。以下本実施形態では、これらHDDや大容量の不揮発性半導体メモリを、まとめて不揮発性大容量メモリ(本発明にかかる第2の記憶部)と表記する。
ここで、上記不揮発性大容量メモリに保存されているデータの中には、お金には代えられない重要なデータがあり、例えば携帯電話端末が壊れてしまった場合であっても、ユーザはその重要なデータの取り出しを望むことがある。なお、本実施形態における重要なデータとは、例えば、アドレス帳データ、メモ帳データ、電子メールデータ、スケジュールデータ、文字や予測変換の候補単語のユーザ登録データや予測変換の学習データ、カメラ機能により撮影した画像データ、録音機能により録音した音声データ、外部インターフェースを介して取り込んだ画像,音声,音楽,その他のデータやプログラムコード、通信機能を介して受信した画像,音声,音楽,その他のデータやプログラムコードなどを挙げることができる。本実施形態では、これらのデータやプログラムコードを、まとめて重要データと表記することとする。そして、これらの重要データは、ユーザ自らが端末外部等に常にバックアップを取っている場合を除き、例えば端末の破壊等により完全に消失してしまう可能性がある情報である。
これに対して、携帯電話端末の出荷時若しくは販売時に当該端末内の不揮発性メモリにデフォルトにて保存されているプログラムコードやデータは、例えばそれらデフォルトのプログラムコードやデータが不揮発性メモリから消去されたとしても、端末製造メーカや端末販売会社に修理を依頼したり、通信機能を介してダウンロード等することにより、当該端末の不揮発性メモリ内に何度でも書き込むことが可能な情報である。以下、本実施形態では、上記端末内の不揮発性メモリにデフォルトにて保存されているプログラムコードやデータをまとめてデフォルトプログラムコード等と表記し、また、それらデフォルトプログラムコード等が保存されている不揮発性メモリを特に内部不揮発性メモリ(本発明にかかる第1の記憶部)と表記する。
また、携帯電話端末は、ユーザの手から地面へ落ちた程度の衝撃では壊れないような対策が施されていることが多く、重要なデータ等が保存されている不揮発性メモリもまた同様に携帯電話端末を落下させた程度の衝撃で壊れることは殆どない。また、携帯電話端末に搭載されたHDDについても、落下衝撃等に対する適切な対策が採られていれば、携帯電話端末を落下させた程度の衝撃で壊れることは殆どないと思われる。勿論、携帯電話端末が落下している途中でユーザがその端末を受け止めることができれば、当該端末はもとよりHDDについても壊れることはない。しかしながら、携帯電話端末が車等に踏まれるなどの事態が起これば壊れてしまう可能性が高くなる。そして、携帯電話端末が車に踏まれるような事態は、例えばユーザが携帯電話端末を道路等の堅い地面の上に落としてしまい、それに直ぐに気付かずにそのまま放置してしまったことにより発生することが殆どであると思われる。
一方で、携帯電話端末を落としたことに直ぐに気付いた場合、ユーザは、その端末を拾い上げ、故障していないかどうかを確かめるために何らかの操作を行うと思われる。
これらのことから、本実施形態の携帯電話端末は、例えばユーザが当該端末を落とすことで自由落下した後地面等に衝突し、さらにその衝撃後に、ユーザが落としたことに気付かず一定時間何も操作がなされないような所定の事象の発生を検出した場合には、内部不揮発性メモリ等に予め用意されているバックアッププログラムをRAM等の揮発性メモリ(本発明にかかる第3の記憶部)上に展開し、そのバックアッププログラムにより、上記デフォルトプログラムコード等が保存されている内部不揮発性メモリから、それらデフォルトプログラムコード等を削除すると共に、その削除により当該内部不揮発性メモリ上で空いたメモリ領域に、上記不揮発性大容量メモリ内の重要データを複写するようなバックアップ処理を実行する。
〔携帯電話端末の外観〕
図1及び図2には、本発明実施形態の携帯電話端末1の概略的な外観図を示す。
本実施形態の携帯電話端末1は、いわゆる折り畳み型の端末であり、上部筐体10と下部筐体20とがヒンジ部19を介して回転自在に連結されている。なお、図1は当該端末1を開いてキー部21及びメインディスプレイ12側から見た図であり、図2は同じく当該端末1を開いてサブディスプレイ16側から見た図である。また、図1及び図2には、折り畳み型の携帯電話端末を例に挙げているが、本発明はストレート型等、他のタイプの携帯電話端末でも良い。
下部筐体20は、主要な回路構成と着脱可能なバッテリを内蔵し、また、その筐体上にはキー部21、マイクロホン22、ジョグダイヤル24、カメラ撮影用のボタン25、イヤホンジャック26等が配されている。
キー部21は、下部筐体20を構成する各筐体面のうち、本実施形態の携帯電話端末1を折り畳んだときに内側となる筐体面上に設置され、例えば電話番号の入力操作や電子メールの文字入力操作、発信操作、電源のオン/OFF操作などの各種操作を行うための複数のキー操作子からなる。具体的には、当該キー部21のキー操作子として、「0」〜「9」の数字や「あ」〜「ん」,「A」〜「Z」の各文字や「*」,「#」の記号等を入力するための各キー(いわゆる12キー)や、発信操作などを行うためのキー、各種機能を設定するためのキー、保留キー、マナーキー、メモキー等が設けられている。
上記ジョグダイヤル24は、下部筐体20の例えば一方の側面部に設置され、回転操作と押下操作が可能な回転ダイヤル部を備えている。特に、上記回転ダイヤル部は、その外周部の少なくとも一部が下部筐体20の筐体壁面から突出した状態で配置されており、当該回転ダイヤル部の回転操作に応じた操作信号を発生するようになされている。なお、図1の指示符号24は、実際にはジョグダイヤルの回転ダイヤル部を示している。本実施形態の携帯電話端末1によれば、当該ジョグダイヤル24が設けられているため、ユーザは、例えば、画面上に表示されたメニュー項目の選択操作や文字入力時に画面上に表示されている予測変換候補の選択操作、画面上に表示されたカーソルの移動操作、画面のスクロール操作、音量の調整操作、画像のズーム操作等のような一連の操作入力を容易に行うことが可能である。
カメラ撮影用のボタン25は、下部筐体20のヒンジ部19側近傍に設置されており、上部筐体10のサブディスプレイ16側に設けられているカメラ部17により静止画像や動画像の撮影操作を行う際に、ユーザにより操作される操作子である。
マイクロホン22は、下部筐体20の例えば下端(ヒンジ部19が設けられている端部とは反対側の端部)に設置され、音声を電気信号に変換する。
イヤホンジャック26は、イヤホンの端子が挿入されることにより、音声電気信号を当該イヤホンへ出力する。
一方、上部筐体10には、メインディスプレイ12とスピーカ11、ホイップアンテナ13、クリアキー14や文字種変換キー15や、サブディスプレイ16とカメラ部17等が配置されている。なお、上記ディスプレイ12及びスピーカ11、クリアキー14、文字種変換キー15は、上部筐体10を構成する各筐体面のうち、本実施形態の携帯電話端末1を折り畳んだときに内側となる筐体面上に設置されており、サブディスプレイ16及びカメラ部17は、外側の筐体面上に設置されている。
上記クリアキー14は、上部筐体10のヒンジ部19側端部近傍に設置され、上記キー部21にて入力された電話番号のクリア指示操作、電子メール編集時における文字のクリア(削除)の指示操作のために用いられる。
文字種変換キー15は、上部筐体10のヒンジ部19側端部近傍に設置され、電子メール編集やアドレス帳編集等の文字入力時における文字種の変換指示操作のために用いられる。この文字種変換キー15が操作されると、例えば、数字から英文字へ、英文字から仮名文字へ、仮名文字から数字へというように、文字種が切り替えられる。
ホイップアンテナ13は、上部筐体10のヒンジ部19側端部とは反対側の端面に設置されている。
スピーカ11は、上部筐体10の上端(ヒンジ部19側端部とは反対側の端部)に設置され、音声電気信号を可聴音声に変換して出力する。
メインディスプレイ12とサブディスプレイ16は共に、例えば液晶デバイスにより構成されており、ディスプレイ画面上に文字が画像等の各種情報を表示する。
カメラ部17は、レンズ系と撮像デバイスを有しており、レンズ系を介して入射した光像を電気信号に変換することにより、静止画像や動画像のデータを生成する。
〔携帯電話端末の内部構成〕
図3には、上述した不揮発性大容量メモリを備え、その不揮発性大容量メモリに保存されている重要データのバックアップ機能を実行可能となされた本実施形態の携帯電話端末の概略的な内部の機能ブロック構成を示す。なお、図3の例では、不揮発性大容量メモリの一例としてHDD42を備え、内部不揮発性メモリの一例としてフラッシュROM37を備え、上記所定の事象の発生検出用のデバイスとして加速度センサ45を備えた携帯電話端末の構成例を示している。
この図3において、データラインは、音声データや電子メールデータ、画像データなの各種データを伝送するための伝送ラインである。
制御ラインは、CPU(中央処理ユニット)により構成されている制御部30からの制御データなどの各種制御情報を伝送するための伝送ラインである。
アンテナ32は、図1,図2で示したホイップアンテナ13に相当し、通信回路31に接続され、信号電波を送受信するのに用いられる。
通信回路31は、送受信信号の周波数変換、変調と復調等を行う。
ここで、上記アンテナ32及び通信回路31にて受信された通話音声データは音声処理部40へ送られ、それ以外の受信データは、制御部30へ送られて処理された後、必要に応じて当該制御部30から各部へ送られる。なお、通話音声以外の受信データは、パケット通信にかかるデータであり、例えば電子メールデータ、動画像や静止画の画像データ、音楽等のデータ、HTML(Hyper Text Markup Language)データ、プログラムコードのデータ等を挙げることができる。
上記アンテナ32及び通信回路31から通話音声データが供給された時の音声処理部40は、当該通話音声データを復号化し、その復号化後の通話音声データをアナログ音声信号に変換し、そのアナログ音声信号をスピーカ38若しくは図1のイヤホンジャック26へ送る。
スピーカ38は、図1に示したスピーカ11に相当し、増幅器を含み、供給されたアナログ音声信号を増幅した後、その音声信号を可聴音声に変換して外部に出力する。これにより、スピーカ38からは通話音声が出力されることになる。
マイクロホン39は、図1に示したマイクロホン22に相当し、増幅器を含み、入力音声をアナログ音声信号に変換すると共に増幅し、さらにそのアナログ音声信号を音声処理部40に送る。
上記マイクロホン39から通話音声信号が供給された時の音声処理部40は、その通話音声信号をディジタル音声データに変換した後に符号化し、さらにその符号化後の通話音声データを通信回路31へ送る。これにより、アンテナ32からは通話音声信号が送信されることになる。
表示部33は、図1に示したメインディスプレイ12と図2に示したサブディスプレイ16の両者を含み、それらメインディスプレイ12,サブディスプレイ16の液晶ディスプレイ等の表示デバイス及び表示駆動回路を備え、それら上記ディスプレイ上に画像や文字等を表示する。
操作部34は、図1の下部筐体20上のキー部21やカメラ撮影用のボタン25、上部筐体10のクリアキー14、文字種変換キー15等の各キー操作子と、それら各キー操作子が操作されたときの操作信号を発生する操作信号発生器とからなる。
ジョグダイヤル35は、図1のジョグダイヤル24に相当し、実際にユーザにより操作される回転ダイヤル部と、当該回転ダイヤル部の回転軸に接続された回転型ロータリーエンコーダと、当該回転型ロータリーエンコーダの回転方向(回転ダイヤル部の回転方向)を検出する回転方向検出部と、回転型ロータリーエンコーダからの回転パルスをカウントして回転ダイヤル部の回転量を検出する回転量検出部と、回転ダイヤル部の押下操作を検出する押下検出スイッチとを備えている。上記回転方向検出部により検出された回転方向データ及び上記回転量検出部により検出された回転量データと、押下検出スイッチにより検出された押下操作データは、制御部30に送られる。
カメラ部44は、図2に示したカメラ部17に相当し、撮像デバイスにより光像を電気信号に変換して得られた静止画像や動画像のデータを生成し、画像処理部41に送る。
画像処理部41は、内蔵メモリや図示しない外部メモリインターフェースを介して外部メモリから読み出された圧縮符号化されている画像データが供給された時には、その画像データの伸張復号化等の再生処理を行い、その伸張復号後の画像データをデータラインを介して表示部33へ送る。また、画像処理部41は、カメラ部44により撮影された静止画像や動画像のデータの圧縮等を行い、制御部30による制御の元で、その静止画像や動画像のデータをHDD42へ送って記憶させる。
HDD42は、例えば、アドレス帳データ、メモ帳データ、電子メールデータ、スケジュールデータ、文字や予測変換の候補単語のユーザ登録データや予測変換の学習データ、カメラ部17により撮影した画像データ、録音機能により録音した音声データ、外部インターフェースを介して取り込んだ画像,音声,音楽,その他のデータやプログラムコード、通信機能を介して受信した画像,音声,音楽,その他のデータやプログラムコードなど、本発明実施形態にかかる重要データを保存可能な不揮発性大容量メモリである。なお、本実施形態の携帯電話端末は、HDDに代えて若しくはHDDに併設して、重要データを保存可能な大容量の不揮発性半導体メモリを備えていても良い。
フラッシュROM37は、例えばいわゆるNAND型フラッシュメモリ(NAND-type flash memory)のような書き換え可能な内部不揮発性メモリであり、工場出荷時若しくは販売時にデフォルトで用意されている各種プログラムコードやデータ(デフォルトプログラムコード等)を記憶している。上記デフォルトプログラムコード等としては、例えば、OS(Operating System)、制御部30が各部を制御するための制御プログラムや各種の初期設定値、携帯電話端末1の識別情報(ID)、フォントデータ、辞書データ、デフォルトの着信音やキー操作音,アラーム音用の各種音データ、電子メールの作成や編集,送受信等を行うための電子メールアプリケーション用のプログラムコード、画像や音声の再生等の様々な処理を行うためのマルチメディアアプリケーション用プログラムコード、電子ゲームアプリケーション用のプログラムコード、本実施形態に係るバックアッププログラムコード、前述した所定の事象の発生が検出された時にバックアッププログラムコードをRAM(Random Access Memory)36に展開するための所定事象発生検出用プログラムコード、当該端末の製造メーカや販売会社のサポートサイトに接続してデフォルトプログラムコード等をダウンロードするのに必要なプログラムコード等を挙げることができる。
RAM36は、制御部30が各種のデータ処理を行う際の作業領域として、随時データを格納する。特に、本実施形態の携帯電話端末の場合、前述した所定の事象の発生が検出された時、当該RAM36には、内部不揮発性メモリのフラッシュROM37に予め用意されているバックアッププログラムが展開されることになる。
GPS(Global Positioning System)部43は、GPSにおける測地衛星の発信する電波をGPS用アンテナを介して受信すると共に、その受信電波に基づいて、自端末の現在位置の緯度及び経度を求める。このGPS部43がGPS用アンテナを介して受信したGPSデータ(緯度,経度を表す情報)は制御部30へ送られる。
加速度センサ45は、本発明実施形態にかかる所定の事象の発生検出用のデバイスであり、当該携帯電話端末の空間移動時における加速度を検出する。当該加速度センサ45が検出した加速度データは、制御部30に送られる。
その他、図3には図示を省略しているが、本発明の携帯電話端末は、着信等をユーザに通知するためのLED(発光ダイオード)、バッテリー及びそのバッテリーからの電力を各部に供給するパワーマネージメントICや、外部メモリインターフェース、外部ケーブル用コネクタ、イヤホンジャック、赤外線通信機能、近距離無線通信機能、電子財布機能、テレビジョン放送やラジオ放送の受信機能など、一般的な携帯電話端末が備えている各構成要素についても備えている。
制御部30は、CPUからなり、フラッシュROM37に記憶されているOSや各種プログラムに基づいて、携帯電話端末の制御や各種演算、時間の計測等を行う。
ここで、本実施形態の場合、制御部30は、上記所定事象発生検出用プログラムを常時動作させており、加速度センサ45から供給される加速度データに基づいて、ユーザが当該携帯電話端末を落とすことで自由落下したか否かの判断と、その自由落下後に携帯電話端末が地面等に衝突したか否かの判断と、当該地面等への衝突後に一定時間が経過するまでの間、携帯電話端末の空間移動がなされていないか否かの判断、及び、ユーザにより当該携帯電話端末が何も操作されなかったか否かの判断を行う。そして、自由落下と地面等への衝突の後、一定時間が経過するまでの間、携帯電話端末の空間移動がなされず、且つ、ユーザから何の操作もなされなかったと判断した場合、制御部30は、上記バックアッププログラムコードをRAM36に展開し、そのバックアッププログラムにより、フラッシュROM37からデフォルトプログラムコード等を削除すると共に、その削除により当該フラッシュROM37上で空いたメモリ領域に、上記HDD42内の重要データを複写するバックアップ処理を実行する。
〔バックアップ動作のフローチャート〕
図4には、上記所定事象発生検出用プログラムによる上記所定の事象の発生検出と、当該所定の事象の発生検出に応じて起動したバックアッププログラムにより重要データのバックアップ処理を行う際の制御部30の動作フローチャートを示す。
図4において、制御部30は、所定事象発生検出用プログラムを常時動作させており、ステップS10の検知処理として、加速度センサ45から供給される加速度データに基づき、携帯電話端末が自由落下したか否かの判断を行っている。すなわちこのステップS10では、ユーザが何らかの原因で携帯電話端末を落としたか否かの判断が行われる。そして、制御部30は、携帯電話端末の自由落下が検知できない場合には当該ステップS10の検知処理を続け、携帯電話端末が自由落下を検知した場合にはステップS11へ処理を進める。
ステップS11の検知処理に進むと、制御部30は、加速度センサ45から供給される加速度データに基づき、携帯電話端末が地面等に衝突したか否かの判断を行う。すなわちこのステップS11において、携帯電話端末が地面等に衝突することによる大きな加速度を検知したか否かの判断を行う。このステップS11において、携帯電話端末が地面等に衝突したと判定した場合、制御部30は、さらにステップS12へ処理を進める。一方、ステップS10で自由落下を検知した後に、地面等に衝突するような大きな加速度を検知できなかった場合には、例えば、ユーザが落下途中の携帯電話端末を受け止めることができたか、或いは、道路脇の植え込みの上など車や人に踏まれて端末が破壊されてしまう可能性の低い場所に落ちたと判断して、ステップS10へ処理を戻す。
ステップS12の処理に進むと、制御部30は、加速度センサ45から供給される加速度データに基づき、上記地面等への衝突後に携帯電話端末の空間移動がなされていないか否か判断すると共にユーザにより何も操作が行われていないかどうかの判断を行い、更に次のステップS13の判定処理として、その状態が一定時間続いたか否かの判断を行う。
そして、ステップS12とステップS13において、上記衝突後一定時間が経過するまでの間、携帯電話端末の空間移動がなされておらず且つユーザにより何も操作がなされなかったと判断した場合、制御部30は、ステップS14へ処理を進める。
言い換えると、これらステップS12及びステップS13では、携帯電話端末が地面等に衝突した後一定時間が経過するまでの間、携帯電話端末の空間移動がなされたかどうかを検知することにより、上記地面等への落下後にユーザが当該端末を拾い上げたかのか否か、或いは、端末の落下場所が地面以外の場所(例えば走行中の自動車内の床等)であるか否か等を判断でき、また、上記地面等への衝突後一定時間が経過するまでの間、ユーザから何等の操作が行われたかどうかを検知することにより、上記地面等への落下後にユーザが当該端末を拾い上げて故障確認のために何らかの操作を行ったかどうかを判断できることになり、したがって、ステップS12及びステップS13において、ユーザにより当該携帯電話端末が拾い上げられたと判断できた場合や、端末の落下場所が地面以外の例えば走行中の自動車内等であると判断できたような場合には、その後に当該携帯電話端末が車等に踏まれて破壊されてしまうことはないと考えられるため、ステップS10へ処理が戻される。
なお、ここでのユーザによる操作とは、例えば閉じた状態であった携帯電話端末を開く操作や、何らかのキーを押下する操作、ジョグダイヤル24を回転する操作などを挙げることができる。また、上記地面等への衝突後に携帯電話端末の空間移動がなされたかどうかについては、GPS部43により測位している位置情報が変化したかどうかにより判断しても良い。
その他、制御部30は、例えばGPS部43からの測位情報により得られる現在位置が例えば自宅やオフィス等である場合のように、例え携帯電話端末を落として放置しておいたとしても車等に踏まれて破壊されてしまう虞が少ないと判断できる時には、ステップS10へ戻すようなことを行っても良い。また、携帯電話端末を落とした時の日時情報とそれに対応したスケジュールデータを元に、例えば当該携帯電話端末を落とした時点のスケジュールが自宅に居ることを示している場合のように、例え携帯電話端末を落として放置しておいたとしても車等に踏まれて破壊されてしまう虞が少ないと判断できる時には、ステップS10へ戻すようなことを行っても良い。
ステップS14の処理に進むと、制御部30は、フラッシュROM37からバックアッププログラムを読み出してRAM36に展開し、バックアッププログラムを起動させる。
次に、制御部30は、ステップS15の処理として、上記バックアッププログラムにより、フラッシュROM37からデフォルトプログラムコード等を消去する。なおこの時、当該端末の製造メーカや販売会社のサポートサイトに接続して各種デフォルトプログラムコード等をダウンロードするのに必要な最低限のプログラムコードのみは消去せずに残しておいても良い。また例えば、上記フラッシュROM37からデフォルトプログラムコード等を消去する前に、HDD42から重要データを読み出すことができるかどうか判定し、例えば落下の衝撃等によりHDD42がクラッシュし、HDD42から重要データを読み出すことができなくなっている時には、上記フラッシュROM37からデフォルトプログラムコード等を消去する処理を中止し、このフローチャートの処理を終了させるようにしても良い。
次に、制御部30は、ステップS15でデフォルトプログラムコード等を消去したことにより当該フラッシュROM37上で空いたメモリ領域に、上記HDD42内の重要データを複写するバックアップ処理を実行する。
なお、バックアップされるデータは、HDD42内の全ての重要データであっても良いが、例えば、HDD内の全ての重要データのデータ量よりも上記フラッシュROM37の空きメモリ領域が少ない場合には、ユーザ或いは携帯情報端末のメーカ等により事前に設定されている優先度の高い順(重要度の高い順)にデータのバックアップを行うようにしたり、重要データを圧縮してバックアップを行うようにする。また、重要データを圧縮してバックアップする場合において、その重要データが例えば画像データや音声データなどのように圧縮率を任意に選択することができるデータである時には、フラッシュROM37の空き領域に応じた圧縮率でそれらデータの圧縮を行うようにしても良い。逆に、重要データのデータ量が少ないような場合には、ステップS14にてフラッシュROM37からデフォルトプログラムコード等を消去する際に、上記重要データのデータ量に応じて、消去するデフォルトプログラムコードの数を決定しても良い。また、消去するデフォルトプログラムコードの数を決定する際には、ユーザ或いは携帯情報端末のメーカ等により事前に設定されている優先度の低い順(重要度の低い順)にデフォルトプログラムコードの消去を行うようにしても良い。
その後、制御部30は、例えばメインディスプレイ12やサブディスプレイ16への表示やLEDの点灯などにより、重要データのバックアップが行われたことをユーザに対して通知する。
〔まとめ〕
以上説明したように、本実施形態の携帯電話端末によれば、ユーザが当該端末を落とすことによる自由落下が検出され、その自由落下検出後に地面等に衝突したことによる大きな衝撃が検出され、その地面等への衝突後に一定時間が経過するまでの間、携帯電話端末の空間移動がなされず、且つ、ユーザにより何等操作がなされなかった場合には、フラッシュROM37内の再取得可能なデフォルトプログラムコード等を消去し、その消去により空いたメモリ領域に、HDD42等の不揮発性大容量メモリに保存されている重要なデータを複写してバックアップするようにしている。
すなわち、本実施形態の携帯電話端末においては、ユーザが携帯電話端末を落としたことに気付かず、車等に踏まれて破壊されてしまう可能性が高いと判断した場合には、HDD42等の不揮発性大容量メモリに保存されている重要なデータを、フラッシュROM37等の別の内部不揮発性メモリにも保存すること、つまり複数の異なる不揮発性メモリに同じデータを残すようにすることにより、端末破壊によるデータ消滅のリスクを分散させている。
したがって、本実施形態の携帯電話端末によれば、例えば、車に踏まれるなどして携帯電話端末が破壊された場合であっても、それら複数の異なる不揮発性メモリのうち、一つでも不揮発性メモリの破壊が免れていれば、その不揮発性メモリに保存されているデータを失わずに済むことになる。そして、当該破壊を免れた不揮発性メモリに保存されている重要データは、端末製造メーカや端末販売会社に修理を依頼することにより取り出すことが可能である。
なお、本実施形態の場合、重要データのバックアップにより、フラッシュROM37に記憶されていたデフォルトプログラムコード等は消去されるため、その後、携帯電話端末として使用できなくなるが、それらデフォルトプログラムコード等は、例えば端末製造メーカや端末販売会社に修理を依頼することで再書き込みが可能である。
また、本実施形態において、フラッシュROM37からデフォルトプログラムコード等を消去する際に、当該端末の製造メーカや販売会社のサポートサイトに接続して各種デフォルトプログラムコード等をダウンロードするのに必要な最低限のプログラムコードのみを残しておいた場合には、そのプログラムを実行し、通信機能を介して各種デフォルトプログラムコード等をダウンロードすることにより、それらデフォルトプログラムコード等を復活させることが可能となる。すなわち例えば、前述のように重要データの自動バックアップが行われた後、携帯電話端末が物理的に壊れること無くユーザにより回収されたような場合、デフォルトプログラムコード等は既に消去されてしまっていることになるが、上記デフォルトプログラムコード等をダウンロードするのに必要な最低限のプログラムコードを残しておけば、そのプログラムの実行により、当該端末の製造メーカや販売会社のサポートサイトから各種デフォルトプログラムコード等をダウンロードすれば、当該携帯電話端末を修理等に出すことなく、元の状態に戻すことができる。なお、上記デフォルトプログラムコード等をダウンロードするのに必要な最低限のプログラムコードには、HDD42の重要データの領域、或いはフラッシュROM37のバックアップ領域が無事かどうかをチェックするためのプログラムコードと、当該端末の製造メーカや販売会社のサポートサイトに接続するための通信用プログラムコードと、デフォルトプログラムコード等をダウンロードするためのダウンロード用プログラムコードと、最低限のユーザインターフェース用のプログラムが含まれる。
また、本実施形態の携帯電話端末によれば、バックアップ先は、RAMのような電源が必要な揮発性メモリではなくフラッシュROM37等の不揮発性メモリとなされており、さらに、端末落下後一定時間が経過した時に自動的にバックアップが行われるため、バックアップ完了後に、当該端末の破壊により電源が遮断されたりデータラインが切断されたりしたとしても重要データを失わずに済む。
さらに、本実施形態の携帯電話端末においては、フラッシュROM37上のデフォルトプログラムコード等を消去してバックアップ領域を確保するようになされているため、不揮発性メモリ上に予め別途バックアップ領域を用意しておく必要がなく、メモリ領域の有効利用が可能となっている。
なお、上述した実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
例えば、本発明の携帯情報端末は、携帯電話端末に限定されず、PDA等の各種の携帯端末にも適用可能である。
本発明実施形態の携帯電話端末の概略的な外観構成を示し、当該端末を開いてキー部及びメインディスプレイ側から見た図である。 本発明実施形態の携帯電話端末の概略的な外観構成を示し、当該端末を開いてサブディスプレイ16側から見た図である。 本発明実施形態の携帯電話端末の概略的な内部回路構成を示すブロック図である。 所定の事象の発生検出と、その所定の事象の発生検出に応じて起動したバックアッププログラムにより重要データのバックアップ処理を行う際の制御部の動作フローチャートである。
符号の説明
1 携帯電話端末、10上部筐体、11,38 スピーカ、12 メインディスプレイ、13,32 ホイップアンテナ、14 クリアキー、15 文字種変換キー、16 サブディスプレイ、17,44 カメラ部、19 ヒンジ部、20 下部筐体、21 キー部、22,39 マイクロホン、24,35 ジョグダイヤル、25 カメラ撮影用のボタン、26 イヤホンジャック、30 制御部、31 通信回路、33 表示部、34 操作部、36 RAM、37 フラッシュROM、40 音声処理部、41 画像処理部、42 HDD、43 GPS部、44 カメラ部、45 加速度センサ

Claims (8)

  1. 少なくとも製造者若しくは販売者により供給されたプログラムコードが保存されている不揮発性の第1の記憶部と、
    重要データが保存される不揮発性の第2の記憶部と、
    上記第2の記憶部に保存されている重要データのバックアップが必要となる所定の事象の発生を検知した時、上記第1の記憶部に保存されているプログラムコードを消去した後、上記第2の記憶部に保存されている重要データを、上記プログラムコードが消去された第1の記憶部の空き領域へバックアップする制御部とを有する
    ことを特徴とする携帯情報端末。
  2. 請求項1記載の携帯情報端末であって、
    上記第1の記憶部に保存されているプログラムコードを展開可能な第3の記憶部を有し、
    上記制御部は、所定の事象の発生を検知した時、上記第1の記憶部に保存されているプログラムコードの中からデータバックアップ用プログラムコードを読み出して上記第3の記憶部へ展開し、当該データバックアップ用プログラムコードを実行することにより、上記重要データのバックアップを行うことを特徴とする携帯情報端末。
  3. 請求項1記載の携帯情報端末であって、
    当該端末が空間を移動した際の加速度を検出する加速度検出部と、
    ユーザによる操作を検出する操作検出部とを有し、
    上記制御部は、上記加速度検出部から得られる加速度検出情報に基づいて当該端末の自由落下とその後の衝撃を検知し、上記衝撃検知の後上記操作検出部がユーザによる操作を一定時間検出しなかった時に、上記所定の事象が発生したと検知することを特徴とする携帯情報端末。
  4. 請求項1記載の携帯情報端末であって、
    ユーザが認識可能な所定の通知を行う通知手段を有し、
    上記制御部は、上記第1の記憶部からプログラムコードを消去して上記重要データのバックアップを行った時、上記通知手段を制御して上記所定の通知を行わせることを特徴とする携帯情報端末。
  5. 請求項1記載の携帯情報端末であって、
    上記制御部は、予め設定された優先度に応じた順番で上記第2の記憶部から重要データを読み出し、上記第1の記憶部の空き領域へのバックアップを行うことを特徴とする携帯情報端末。
  6. 請求項1記載の携帯情報端末であって、
    当該端末の現在位置を測位する位置測位部を有し、
    上記制御部は、上記位置測位部により測位された現在位置に基づいて、上記重要データのバックアップを実行するか否か判定することを特徴とする携帯情報端末。
  7. 請求項1記載の携帯情報端末であって、
    上記制御部は、上記第2の記憶部に保存されている重要データを圧縮し、当該圧縮後の重要データを上記第1の記憶部の空き領域へバックアップすることを特徴とする携帯情報端末。
  8. 重要データのバックアップが必要となる所定の事象の発生を検知するステップと、
    上記所定の事象の発生が検知された時、製造者若しくは販売者により供給されたプログラムコードが保存されている不揮発性の第1の記憶部から、上記プログラムコードを消去するステップと、
    上記第1の記憶部から上記プログラムコードが消去された後、重要データが保存されている不揮発性の第2の記憶部から当該重要データを読み出して、上記プログラムコードが消去された第1の記憶部の空き領域へバックアップするステップとを有する
    ことを特徴とする携帯情報端末のデータバックアップ方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008108081A1 (ja) 2007-03-02 2008-09-12 Panasonic Corporation 適応音源ベクトル量子化装置および適応音源ベクトル量子化方法
JP2008244537A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd 携帯端末装置及びプログラム
JP2016029860A (ja) * 2015-12-03 2016-03-03 日本電気株式会社 情報機器、バックアップシステム、情報機器の制御方法、およびプログラム

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