JP4378241B2 - 既存杭の鉛直載荷試験方法 - Google Patents
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Description
建物の建て替えに際し、既存建物に使用された既存杭を再利用するための鉛直載荷試験方法であって、
試験対象の既存杭と既存建物の基礎躯体との縁を切る工程と、
前記既存杭の上方に、試験荷重の反力を既存建物から得ることが可能な構成でコンクリート反力体を構築する工程と、
前記既存杭の上端部にジャッキを設置し、同ジャッキと前記コンクリート反力体とを繋ぎ、ジャッキにより既存杭に試験荷重を加えて支持性能を測定する工程と、
から成ることを特徴とする。
試験対象である既存杭の直上の基礎躯体を、前記既存杭の平面形状とほぼ同形にくり貫いて、既存杭と基礎躯体の縁を切ることを特徴とする。
コンクリート反力体は鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造若しくは鉄骨コンクリート造として構築することを特徴とする。
既存建物の柱・梁架構の柱間の前記梁の下方に位置する既存杭を載荷試験する場合のコンクリート反力体は、前記既存杭の上方に、前記柱・梁架構の柱間を繋ぐ反力壁を上下方向に単層又は複数層連続するように構築して、試験荷重の反力を既存建物から得ることを特徴とする。
既存建物の柱・梁架構の柱間の前記梁の下方に位置する既存杭を載荷試験する場合のコンクリート反力体は、前記既存杭の上方に、前記梁から垂れ下がる反力柱又は反力梁を構築すると共に、同反力柱又は反力梁と一体的構造で、前記柱・梁架構の柱間を繋ぐ反力壁を上下方向に単層又は複数層連続するように構築して、試験荷重の反力を既存建物から得ることを特徴とする。
平面的に見て柱・梁架構が矩形状又は台形状若しくは偏平形状に配置されており、その四隅部の柱の下方の位置からずれている既存杭を載荷試験する場合のコンクリート反力体は、前記既存杭の上方に、架構の柱間長さと略等しい長さの中央反力壁を梁に沿って構築し、更に、前記中央反力壁の両側に四隅部の柱間を繋ぐ外側反力壁をそれぞれ構築し、前記中央反力壁と外側反力壁とを一体化して反力壁ユニットとなし、同反力壁ユニットは上下方向に単層又は複数層連続するように構築して、試験荷重の反力を既存建物から得ることを特徴とする。
平面的に見て柱・梁架構が矩形状又は台形状若しくは偏平形状に配置されており、その四隅部の柱の下方の位置からずれている既存杭を載荷試験する場合のコンクリート反力体は、前記既存杭の上方に、四隅部の柱間を対角線方向に繋ぐ反力壁をそれぞれ構築し、これらを一体化して反力壁ユニットとなし、同反力壁ユニットを単層又は複数層連続するように構築して、試験荷重の反力を既存建物から得ることを特徴とする。
平面的に見て柱・梁架構が矩形状又は台形状若しくは偏平形状に配置されており、その四隅部の柱の下方の位置からずれている既存杭を載荷試験する場合のコンクリート反力体は、前記既存杭の直上の上階床下面又は上面若しくは双方の面に前記四隅部の4本の柱で囲まれた領域に反力スラブを構築して、試験荷重の反力を既存建物から得ることを特徴とする。
反力壁又は反力壁ユニット若しくは反力柱は既存建物から所定の試験荷重の反力をとることが可能な高さまで、上下方向に単層又は複数層連続するように構築することを特徴とする。
周辺の架構にも反力壁を構築し、コンクリート反力体の一部とすることを特徴とする。
周辺の架構にブレースを構築し、コンクリート反力体を補強することを特徴とする。
コンクリート反力体は新築建物の本設躯体として利用することを特徴とする。
なお、本実施例ではコンクリート反力体7の下端部分のみを反力柱10又は反力梁で構成しているが、上下方向に単層又は複数層連続するように反力柱10又は反力梁(結果として反力壁となる。)を構築しても良い(請求項9記載の発明)。
ちなみに、本実施例も、平面的に見て架構3a(3b)が矩形状に配置されており、その四隅部の4本の柱4…を繋ぐ対角線AとBの交点C下方に位置する既存杭2を試験杭2aとして選択している。
なお、試験荷重の大きさを考慮して、下側の反力スラブ18又は上側の反力スラブ19のみを構築して反力を得ても良く、または上下方向に単層又は複数層連続するように反力スラブ(結果としてブロック状の反力壁となる。)を構築しても良い(請求項9記載の発明)。
2 既存杭
2a 試験対象の既存杭(試験杭)
3a、3b 架構
4 柱
5 梁
6 基礎躯体
7 コンクリート反力体
8 反力壁
9 ジャッキ
10 反力柱
11 中央反力壁
12 外側反力壁
13 反力壁ユニット
14、15 反力壁
16 反力壁ユニット
17 上階床
18 下側の反力スラブ
19 上側の反力スラブ
20 反力壁
21 ブレース
Claims (12)
- 建物の建て替えに際し、既存建物に使用された既存杭を再利用するための鉛直載荷試験方法であって、
試験対象の既存杭と既存建物の基礎躯体との縁を切る工程と、
前記既存杭の上方に、試験荷重の反力を既存建物から得ることが可能な構成でコンクリート反力体を構築する工程と、
前記既存杭の上端部にジャッキを設置し、同ジャッキと前記コンクリート反力体とを繋ぎ、ジャッキにより既存杭に試験荷重を加えて支持性能を測定する工程と、
から成ることを特徴とする、既存杭の鉛直載荷試験方法。 - 試験対象である既存杭の直上の基礎躯体を、前記既存杭の平面形状とほぼ同形にくり貫いて、既存杭と基礎躯体の縁を切ることを特徴とする、請求項1に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
- コンクリート反力体は鉄筋コンクリート造又は鉄骨鉄筋コンクリート造若しくは鉄骨コンクリート造として構築することを特徴とする、請求項1に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
- 既存建物の柱・梁架構の柱間の前記梁の下方に位置する既存杭を載荷試験する場合のコンクリート反力体は、前記既存杭の上方に、前記柱・梁架構の柱間を繋ぐ反力壁を上下方向に単層又は複数層連続するように構築して、試験荷重の反力を既存建物から得ることを特徴とする、請求項1又は3に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
- 既存建物の柱・梁架構の柱間の前記梁の下方に位置する既存杭を載荷試験する場合のコンクリート反力体は、前記既存杭の上方に、前記梁から垂れ下がる反力柱又は反力梁を構築すると共に、同反力柱又は反力梁と一体的構造で、前記柱・梁架構の柱間を繋ぐ反力壁を上下方向に単層又は複数層連続するように構築して、試験荷重の反力を既存建物から得ることを特徴とする、請求項1又は3に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
- 平面的に見て柱・梁架構が矩形状又は台形状若しくは偏平形状に配置されており、その四隅部の柱の下方の位置からずれている既存杭を載荷試験する場合のコンクリート反力体は、前記既存杭の上方に、架構の柱間長さと略等しい長さの中央反力壁を梁に沿って構築し、更に、前記中央反力壁の両側に四隅部の柱間を繋ぐ外側反力壁をそれぞれ構築し、前記中央反力壁と外側反力壁とを一体化して反力壁ユニットとなし、同反力壁ユニットは上下方向に単層又は複数層連続するように構築して、試験荷重の反力を既存建物から得ることを特徴とする、請求項1又は3に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
- 平面的に見て柱・梁架構が矩形状又は台形状若しくは偏平形状に配置されており、その四隅部の柱の下方の位置からずれている既存杭を載荷試験する場合のコンクリート反力体は、前記既存杭の上方に、四隅部の柱間を対角線方向に繋ぐ反力壁をそれぞれ構築し、これらを一体化して反力壁ユニットとなし、同反力壁ユニットを単層又は複数層連続するように構築して、試験荷重の反力を既存建物から得ることを特徴とする、請求項1又は3に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
- 平面的に見て柱・梁架構が矩形状又は台形状若しくは偏平形状に配置されており、その四隅部の柱の下方の位置からずれている既存杭を載荷試験する場合のコンクリート反力体は、前記既存杭の直上の上階床下面又は上面若しくは双方の面に前記四隅部の4本の柱で囲まれた領域に反力スラブを構築して、試験荷重の反力を既存建物から得ることを特徴とする、請求項1又は3に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
- 反力壁又は反力壁ユニット若しくは反力柱は既存建物から所定の試験荷重の反力をとることが可能な高さまで、上下方向に単層又は複数層連続するように構築することを特徴とする、請求項4〜8のいずれか一に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
- 周辺の架構にも反力壁を構築し、コンクリート反力体の一部とすることを特徴とする、請求項1又は請求項3〜8のいずれか一に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
- 周辺の架構にブレースを構築し、コンクリート反力体を補強することを特徴とする、請求項1又は請求項3〜8のいずれか一に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
- コンクリート反力体は新築建物の本設躯体として利用することを特徴とする、請求項1又は請求項3〜8若しくは請求項10、11のいずれか一に記載した既存杭の鉛直載荷試験方法。
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