JP4373852B2 - ヒンジ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、携帯電話機の送話部と受話部、あるいはノートブック型パソコンの本体部と表示部のような二つの物品を摩擦抵抗をもって回動可能に連結するヒンジ装置に関する。
一般に、この種のヒンジ装置は、固定部材と、この固定部材に回動軸線を中心として回動可能に、かつ回動軸線方向へ移動可能に連結された可動部材と、この可動部材を固定部材側へ付勢して、可動部材と固定部材との互いに対向する対向面どうしを押圧接触させる付勢手段とを有している(特許文献1参照)。
上記構成のヒンジ装置をノートブック型パソコンに用いる場合には、例えば固定部材がノートブック型パソコンの本体部に固定され、可動部材が表示部に回動不能に、かつ回動軸線方向へ移動可能に連結される。この結果、パソコンの本体部と表示部とが固定部材及び可動部材を介して回動可能に連結される。しかも、固定部材と可動部材との対向面が付勢手段によって押圧接触させられているので、それらの対向面間には可動部材の回動を阻止しようとする摩擦抵抗が発生する。この摩擦抵抗により、表示部が本体部に対し任意の回動位置で停止させることができるようになっている。なお、表示部の本体部に対する回動範囲は、表示部の前面が本体部の前面に突き当たった折畳位置と、この折畳位置からほぼ180°回動した展開位置との間に制限されている。
特開2000−346047
ノートブック型パソコンは、表示部が本体部に対して折畳位置から90°〜120°離れた所定の中間位置に回動した状態で使用されることが多い。そこで、表示部については、中間位置に位置しているときには確実に位置固定することができ、それ以外の位置では軽く回動させることができるものであることが望ましい。
ところが、従来のヒンジ装置においては、固定部材と可動部材との間に発生する摩擦抵抗が表示部の回動位置に拘わらずほぼ一定である。したがって、固定部材と可動部材との間の摩擦抵抗を大きくすると、表示部を中間位置において確実に位置固定することができる反面、使用位置以外の位置においては表示部を軽く回動させることができなくなってしまうという問題がある。逆に、摩擦抵抗を小さくすると、表示部を軽く回動させることができるものの、中間位置において確実に位置固定することが困難になってしまうという問題がある。
この発明は、上記の問題を解決するために、固定部材と、この固定部材に回動軸線を中心として回動可能に、かつ上記回動軸線方向へ移動可能に連結された可動部材と、この可動部材を上記固定部材側に付勢する付勢手段とを備えたヒンジ装置において、上記固定部材と上記可動部材との対向面の一方に、上記付勢手段の付勢力によって他方に押圧接触させられる凸部が形成され、上記他方に上記可動部材の回動位置に応じて上記凸部が出入りする逃げ凹部が形成され、上記固定部材と上記可動部材との互いの対向面に、上記回動軸線とのなす角が直角で、上記凸部が上記逃げ凹部内の底面から離間する所定の収容範囲に入りこんでいるときに上記付勢手段の付勢力によって互いに押圧接触させられる第1、第2当接面が形成され、上記第1、第2当接面間に発生する摩擦抵抗が上記凸部と上記他方との接触面間に発生する摩擦抵抗より大きく設定されていることを特徴としている。
この場合、上記第1、第2当接面の接触面積が上記凸部の上記他方に対する接触面積より広く設定され、それによって上記第1、第2当接面間に発生する摩擦抵抗が上記凸部と上記他方との接触面間に発生する摩擦抵抗より大きく設定されていることが望ましい。上記凸部と上記他方との接触面がいずれも金属で構成され、上記第1、第2当接面の一方が金属で構成され、他方が樹脂で構成されていることが望ましい。
上記凸部の少なくとも上記他方と接触する先端部外面が上記他方側に向かって膨出する滑らかな凸曲面によって構成されていることが望ましい。
上記可動部材の上記固定部材に対する回動範囲が、上記収容範囲を間にした第1位置と第2位置との間に制限されている場合には、上記他方には、上記可動部材が上記第1位置に位置しているときに上記凸部に接触することにより、上記付勢手段の付勢力を上記可動部材を上記第2位置から上記第1位置へ向かう方向へ回動付勢する回動付勢力に変換する第1カム面が形成されていることが望ましい。さらに、上記他方には、上記可動部材が上記第2位置に位置しているときに上記凸部に接触することにより、上記付勢手段の付勢力を上記可動部材を上記第1位置から上記第2位置へ向かう方向へ回動付勢する回動付勢力に変換する第2カム面が形成されていることが望ましい。
上記逃げ凹部の底面の上記収容範囲に隣接する部分が、上記収容範囲に向かって上記逃げ凹部の深さが漸次深くなるように下り勾配をなす傾斜面とされ、かつ上記収容範囲を構成する底面に滑らかに連続させられていることが望ましい。
上記回動軸線を中心として互いに回動可能に連結された第1、第2ヒンジ部材をさらに備え、上記第1ヒンジ部材に上記固定部材が実質的に一体に設けられ、上記第2ヒンジ部材に上記可動部材が回動不能に、かつ上記回動軸線方向へ移動可能に連結されていることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、凸部が収容範囲以外の位置に位置しているときには、固定部材と可動部材との対向面の一方に形成された凸部が他方に押圧接触し、凸部が収容範囲内に位置しているときには、第1、第2当接面が互いに押圧接触する。ここで、第1、第2当接面の接触面積が凸部と他方との接触面積より大きく設定されているので、第1、第2当接面間に発生する摩擦抵抗を凸部と他方との間に発生する摩擦抵抗より大きくすることができる。この結果、固定部材と可動部材との間に発生する摩擦抵抗を、凸部が収容範囲内に位置しているときには大きくし、それ以外の位置に位置しているときに小さくすることができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図6は、この発明の第1実施の形態を示す。この実施の形態は、この発明に係るヒンジ装置1(図2参照)をノートブック型パソコンAに採用したものである。パソコンAは、入力キー(図示せず)等が設けられた本体部Bと、液晶表示装置(図示せず)等が設けられた表示部Cとを有している。本体部Bと表示部Cとは、ヒンジ装置1により回動軸線Lを中心として回動可能に連結されている。本体部Bと表示部Cとの回動範囲は、両者の前面B1,C1が互いに突き当たった折畳位置(実線で示す位置)と、この折畳位置からほぼ180°離れた展開位置(想像像線で示す位置)との間に制限されている。
なお、以下においては、説明の便宜上、本体部Bが位置固定され、表示部Cが本体部Bに対して回動するものとする。
図2に示すように、ヒンジ装置1は、いずれも金属製の板材からなる第1、第2ヒンジ部材2,3を備えている。第1ヒンジ部材2は、本体部Bに固定されている。第2ヒンジ部材3は、表示部Cに固定されている。第1ヒンジ部材2には、軸線を回動軸線Lと一致させたヒンジ軸4の一端部が回動可能に連結されている。ヒンジ軸4の他端部は、第2ヒンジ軸3に回動不能に連結されている。この結果、第1ヒンジ部材2と第2ヒンジ部材3とがヒンジ軸4により回動軸線Lを中心として回動可能に連結され、ひいては表示部Cが第1、第2ヒンジ部材2,3及びヒンジ軸4により回動軸線Lを中心として回動可能に連結されている。しかも、ヒンジ軸4が第2ヒンジ部材3に回動不能に連結されているので、ヒンジ軸4は表示部C及び第2ヒンジ部材3と一体に回動する。なお、ヒンジ軸4は、第1、第2ヒンジ部材2,3により回動軸線L方向へ移動不能に支持されている。
第1、第2ヒンジ部材2,3間に位置するヒンジ軸4の外周には、固定部材5及び可動部材6が第1ヒンジ部材2側から第2ヒンジ部材3側へ向かって順次嵌合されている。固定部材5は、金属製の円板からなるものであり、その中央部がヒンジ軸4によって回動可能に、かつ回動軸線L方向へ移動可能に貫通されている。固定部材5は、第1ヒンジ部材2に回動不能に連結されている。しかも、固定部材5は、第1ヒンジ部材2に対し回動軸線L方向へ実質的に移動することがない。したがって、固定部材5は、第1ヒンジ部材2に一体に形成してもよい。
可動部材6は、固定部材5の外径とほぼ同一の外径を有する樹脂製の円板からなるものであり、その軸線を回動軸線Lと一致させて配置されている。可動部材6は、ヒンジ軸4の外周に回動不能に、かつ回動軸線L方向へ移動可能に嵌合されている。したがって、可動部材6は、固定部材5に対しヒンジ軸4を介して回動可能に、かつ回動軸線L方向へ移動可能に連結されている。しかも、可動部材6は、ヒンジ軸4に回動不能に嵌合されているから、表示部C及び第2ヒンジ部材3と一体に回動する。よって、可動部材6の回動範囲は、表示部Cの回動範囲と一致している。そこで、以下においては表示部Cが折畳位置に位置しているときの可動部材6の回動位置も折畳位置(第1位置)と称し、表示部Cが展開位置に位置しているときの可動部材6の回動位置も展開位置(第2位置)と称する。
可動部材6の固定部材5との対向面6aは、回動軸線Lとのなす角が直角である平面とされている。この対向面6aには、一対の鋼球7,7がその一部(凸部)を固定部材5側に突出させた状態で埋設固定されている。一対の鋼球7,7は、図3に示すように、回動軸線Lに関して対称に配置されている。つまり、回動軸線Lを中心とする一つの円周上に周方向へ180°離れて配置されている。可動部材6を金属で構成する場合には、鋼球7,7に代えて、対向面6aから突出する鋼球7,7の一部と同様の形状、寸法を有する凸部を可動部材6に一体に形成してもよい。その場合、凸部の外面は、球面とすることなく、固定部材5側に向かって膨出する他の滑らかな曲面によって構成してもよい。また、鋼球7,7は、固定部材5の可動部材6との対向面5aに設けてもよい。
可動部材6と第2ヒンジ部材3との間には、コイルばね(付勢手段)8が設けられている。このコイルばね8は、可動部材6を固定部材5側に付勢し、一対の鋼球7,7を固定部材5の可動部材6との対向面5aに押圧接触させている。なお、鋼球7,7が固定部材に押し付けられる結果、固定部材5が第1ヒンジ部材2に押し付けられ、それによって固定部材5が第1ヒンジ部材2に位置固定されている。
固定部材5の可動部材6との対向面5aは、回動軸線Lとのなす角が直角である平面とされている。この対向面5aには、図4に示すように、一対の逃げ凹部9,9が形成されている。一対の逃げ凹部9,9は、固定部材5の周方向に所定距離だけ離間させられており、回動軸線Lに関して対称に配置されている。しかも、逃げ凹部9,9は、表示部Cが折畳位置に位置しているとき、及び展開位置に位置しているとき、一対の鋼球7,7が一対の逃げ凹部9,9の各間の中央に位置するように配置されている。一対の逃げ凹部9,9は、鋼球7,7が固定部材5の対向面5aに設けられる場合には可動部材6の対向面6aに設けられる。
逃げ凹部9は、鋼球7が配置された円周と同一直径を有する円周上を周方向に延びている。したがって、表示部Cの回動に伴って鋼球7が逃げ凹部9と対向すると、鋼球7が逃げ凹部9の底面9aにコイルばね8によって押圧接触させられる。逃げ凹部9の底面9aは、図6に示すように、断面が円弧状をなす円弧面によって構成されている。この円弧面の曲率半径は、鋼球7の半径より大径に設定されている。したがって、鋼球7が底面9aに接触する場合には、鋼球7の固定部材5側に突出した先端部が逃げ凹部9の幅方向(固定部材5の径方向)における中央において底面9aと接触する。
図5に示すように、逃げ凹部9の深さは、固定部材5の周方向における一端から周方向へ向かって所定の最深位置Yまでは一定割合で漸次深くなり、最深位置Yから他端に向かって一定割合で漸次浅くなっている。その結果、逃げ凹部9の底面のうちの、逃げ凹部9の各端部と最深位置Yとの間の各部は、最深位置Yに向かって下り勾配をなす傾斜面になっている。最深位置Y及びその両側を含む所定の収容範囲では、逃げ凹部9の深さが鋼球7の対向面6aからの突出量より深くなっている。この実施の形態では、逃げ凹部9のうち、表示部Cが折畳位置から展開位置側へ向かって90°〜120°回動したときに鋼球7が逃げ凹部9と対向する範囲が収容範囲になっている。したがって、表示部Cが折畳位置から展開位置側へ向かって90°〜120°だけ回動すると、鋼球7が逃げ凹部9の収容範囲内に入り込み、鋼球7が逃げ凹部9の底面9aから離間する。すると、固定部材5と可動部材6との対向面5a,6aが回動軸線Lと直交する平面とされているので、対向面5aのうちの逃げ凹部9を除く部分全体が、可動部材6の対向面6aにコイルばね8の付勢力によって押圧接触させられる。したがって、この実施の形態では、逃げ凹部9を除く対向面5a全体と、当該逃げ凹部を除く対向面5a全体と接触する対向面6aとがそれぞれ第1、第2当接面になっている。換言すれば、この実施の形態では、対向面5a,6aがそのまま第1、第2当接面になっているのである。ただし、例えば対向面5a,6aに突出部をそれぞれ形成し、鋼球7が収容範囲内に位置したときに突出部の先端面どうしを互いに押圧接触させるようにし、各突出部の先端面を第1、第2当接面としてもよい。そのようにした場合には、鋼球7が収容範囲内に位置しているときの第1、第2当接面の接触面積を突出部先端面の大きさによって適宜に設定することができる。
上記構成のヒンジ装置1を有するパソコンAにおいて、いま表示部Cが折畳位置に位置しているものとする。この状態においては、鋼球7,7が逃げ凹部9,9の各間の中央部において対向面5aと接触している。したがって、表示部Cを折畳位置から展開位置側へ回動させる場合には、鋼球7,7と対向面5aとの間に発生する摩擦抵抗及び表示部Cの自重による展開位置側から折畳位置側への回動トルクに抗して表示部Cを回動させることになる。鋼球7,7と対向面5aとの間に発生する摩擦抵抗は、表示部Cの自重による回動トルクより大きい。したがって、表示部Cが折畳位置から鋼球7が逃げ凹部9に入り込むまでの所定の角度範囲に位置しているときには、表示部Cを任意の位置に停止させることができる。
表示部Cが折畳位置から展開位置側へ向かって所定角度だけ回動すると、鋼球7,7が逃げ凹部9,9に入り込み、それらの底面9a,9aの一端部にそれぞれ押圧接触する。したがって、その後は表示部Cを鋼球7と底面9aとの間に発生する摩擦抵抗及び表示部Cの自重による折畳位置側への回動トルクに抗して回動させることになる。鋼球7と底面9aとの間に発生する摩擦抵抗は、表示部Cの自重による回動トルクより大きい。したがって、表示部Cが逃げ凹部9に入り込んでから収容範囲に至るまでの間においても、表示部Cを任意の位置において停止させることができる。
底面9aのうち、その一端部から最深位置Yまでの間の部分は、折畳位置側から展開位置側へ向かって下り勾配をなす傾斜面になっている。したがって、鋼球7が逃げ凹部9の一端部と収容範囲との間に位置しているときには、コイルばね8の付勢力が底面9aによって回動付勢力に変換される。この回動付勢力により、鋼球7及び可動部材6が折畳位置側から展開位置側へ回動付勢され、ひいては表示部Cが同方向へ回動付勢される。この結果、表示部Cを折畳位置側から展開位置側へ回動させる場合には、当該回動付勢力の分だけ軽く回動させることができる。ただし、この回動付勢力は、底面9aの傾斜角が小さいことに対応して非常に小さなものであり、鋼球7,7と底面9a,9aとの各間に作用する摩擦抵抗より小さいのは勿論のこと、表示部Cの自重による回動トルクよりも小さい。したがって、鋼球9が逃げ凹部9に入り込んでから収容範囲に至るまでの間においても、表示部Cを任意の位置において停止させることができる。
表示部Cが折畳位置から90°以上回動すると、鋼球7が収容範囲内に入り込む。鋼球7が収容範囲内に入り込んだ状態においては、収容範囲内における逃げ凹部9の対向面5aからの深さが鋼球7の対向面6aからの突出量より深いので、鋼球7が底面9aから離間する。この結果、固定部材5と可動部材6との対向面5a,6aどうしが接触する。ここで、対向面5a,6aどうしは互いに面接触する。一方、鋼球7と対向面5a又は底面9aとは互いに点接触する。したがって、対向面5a,6aの接触面積は、鋼球7と対向面5a又は底面9aとの接触面積より大きい。対向面5a,6aの接触面積が鋼球7と対向面5a又は底面9aとの接触面積より大きいから、対向面5a,6a間に発生する摩擦抵抗が鋼球7と対向面5a又は底面9aとの間に発生する摩擦抵抗より大きくなる。しかも、互いに接触する鋼球7と対向面5a及び底面9aとが金属で構成されるとともに、鋼球7の対向面5aとの接触部が対向面5aに向かって膨出する滑らかな凸曲面の一つである球面によって構成されているのに対し、対向面6aが樹脂で構成され、その面粗さも鋼球7の表面の面粗さより粗いので、対向面5a,6a間に発生する摩擦抵抗を鋼球7と対向面5a又は底面9aとの間に発生する摩擦抵抗に比してより一層大きくすることができる。よって、鋼球7が収容範囲内に位置し、その結果対向面5a,6aが接触しているときには、鋼球7が収容範囲外に位置し、その結果鋼球7が対向面5a又は底面9aに接触しているときに比して、固定部材5と可動部材6との間に発生する摩擦抵抗を大きくすることができる。したがって、表示部CがパソコンAの通常の使用範囲である90°〜120°の範囲に位置しているときには、表示Cを確実に停止させることができる。
また、鋼球7が収容範囲に入ると、それと同時に対向面5A,6Aが互いに衝突する。このとき、底面9aのうちの収容範囲と折畳位置側位置側の端部との間に位置する部分が、傾斜角度の小さな傾斜面とされ、しかもその傾斜面は連続した面として収容範囲内まで延びている。したがって、対向面5A,6Aは、高速で衝撃的に衝突することがない。よって、対向面5A,6Aが衝突するときに衝撃音がほとんど発生しないようにすることができる。
表示部Cが折畳位置から展開位置側へ向かって120°以上回動し、鋼球7が収容範囲から抜け出すと、鋼球7が底面9aのうちの収容範囲と逃げ凹部9の他端部との間の部分に接触する。当該部分においては、底面9aが折畳位置側から展開位置側へ向かって上り勾配になっている。したがって、コイルばね8の付勢力が底面9aにより鋼球7及び可動部材6を展開位置から折畳位置に向かう方向へ付勢する回動付勢力に変換される。この回動付勢力によって表示部Cが同方向へ回動付勢される。したがって、表示部Cは、鋼球7と底面9aとの間に作用する摩擦抵抗と回動付勢力との合計から表示部Cの自重による展開位置側への回動トルクを差し引いた分の大きさの力に抗して展開位置側へ回動させることになる。なお、鋼球7が収容範囲と逃げ凹部9の他端部との間に位置しているときにおいては、鋼球7,7と底面9a,9aとの間に発生する摩擦抵抗が表示部Cの自重による展開位置側への回動トルクよりも大きい。しかも、底面9aによって変換されるコイルばね8の回動付勢力は、鋼球7,7と底面9a,9aとの間に作用する摩擦抵抗、及び表示部Cの自重による展開位置側への回動トルクより小さい。したがって、鋼球7が収容範囲を抜け出てから収容凹部9の他端部に達するまでの間においても表示部Cを任意の位置で停止させることができる。
表示部Cが展開位置の所定角度だけ手前の位置に達すると、鋼球7が逃げ凹部9の他端から脱出する。その結果、鋼球7が対向面5aに接触する。したがって、それ以降は鋼球7,7と対向面5a,5aとの間に発生する摩擦抵抗から表示部Cの自重による展開位置側への回動トルクを差し引いた大きさの力に抗して表示部Cを展開位置側へ回動させることになる。勿論、鋼球7,7と対向面5aとの間に作用する摩擦抵抗は、表示部Cの自重による展開位置側への回動トルクより大きい。したがって、鋼球7が逃げ凹部9の他端部を脱出してから表示部Cが展開位置に達するまでの間においても、表示部Cを任意に位置に停止させることができる。
展開位置に位置している表示部Cを折畳位置まで回動させる場合において、表示部Cが展開位置から鋼球7が逃げ凹部9の他端部に達するまでは、表示部Cを鋼球7と対向面5aとの間に発生する摩擦抵抗、及び表示部Cの自重による展開位置側への回動トルクに抗して回動させる。表示部Cが所定角度回動して鋼球7が逃げ凹部9の他端部に達してから収容範囲に至るまでの間は、鋼球7と底面9aとの間に発生する摩擦抵抗と表示部Cの自重による回動トルクとの合計から底面9aによって変換されるコイルばね8の回動付勢力を差し引いた大きさの力で表示部Cを回動させる。鋼球7が収容範囲内に入り込むと、対向面5a,6aが互いに接触する。このとき、逃げ凹部9の底面9aの他端部が傾斜角度の小さな傾斜面とされ、しかも収容範囲内まで一つの傾斜面として連続してして形成されているので、鋼球7が収容範囲に折り畳み位置側から入り込むときと同様に、対向面5A,6Aが衝突するときに衝撃音がほとんど発生しないようにすることができる。鋼球7が収容範囲内に位置しているときには、対向面5a,6a間に発生する摩擦抵抗と表示部Cの自重による展開位置側への回動トルクに抗して表示部Cを折畳位置側へ回動させる。鋼球7が収容範囲を脱出してから収容凹部9の一端部に達するまでの間は、鋼球7が最深位置Yより一端側に位置する底面9aに接触している。したがって、表示部Cは、鋼球7,7と底面9a,9aとの間に発生する摩擦抵抗と底面9aによって変換されるコイルばね8の回動付勢力との合計から表示部Cの自重による折畳位置側への回動トルクを差し引いた大きさの力で回動させることになる。鋼球7が逃げ凹部9の一端部を脱出してから表示部Cが折畳位置に達するまでの間は、鋼球7,7と対向面5a,5aとの間に発生する摩擦抵抗から表示部Cの自重による折畳位置側への回動トルクを差し引いた大きさの力で表示部Cを回動させる。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。
図7及び図8は、この発明に係るヒンジ装置において用いられる固定部材の他の例を示している。この例の固定部材5Aは、上記ヒンジ装置1にの固定部材5に代えて用いられるものであり、その対向面5aには、逃げ凹部9Aが形成されている。この逃げ凹部9Aの深さは、両端部を除いて一定になっている。深さが一定である部分の逃げ凹部9Aの深さは、鋼球7の対向面6aからの突出量より深くなっている。一方、逃げ凹部9Aの底面9aの両端部には、逃げ凹部9Aの内側から外側へ向かって上り勾配をなす略円弧状の傾斜面9b,9cが形成されている。傾斜面9b,9cは底面9aに滑らかに連続している。つまり、傾斜面9b,9cの各一端部が底面9aに接している。鋼球7が逃げ凹部9Aの傾斜面9bに接触すると、コイルばね8の付勢力が鋼球7を折畳位置側から展開位置側へ付勢する回動付勢力に変換される。この回動付勢力は、鋼球7が傾斜面9bに接触するときにおける表示部Cの自重による折畳位置側への回動トルクより大きくなっている。したがって、表示部Cを折畳位置から鋼球7が傾斜面9bに接触するまで回動させると、その後は、表示部Cがコイルばね8による回動付勢力によって鋼球7が収容範囲の折畳位置側の端部に達するまで展開位置側へ回動させられる。一方、傾斜面9cは傾斜面9bと対称に形成されている。したがって、表示部Cが展開位置から折畳位置側へ回動して鋼球7が傾斜面9cに接すると、その後は鋼球7が収容範囲の展開位置側の端部に達するまで表示部Cが折畳位置側へ向かって自動的に回動させられる。
ここで、傾斜面9b,9cは、逃げ凹部9Aの端縁においては傾斜角度が急角度であるが、収容範囲近傍では傾斜角度が小さくなり、しかも収容範囲を構成する底面9aに接しているので、仮に傾斜面9b,9cをそれらに代えて収容範囲を構成する底面9aと直交する直交面とした場合に比して、球体7が逃げ凹部9Aに入り込むときにおける当接面5a,6aの衝突による衝撃を小さくすることができる。よって、当接面5a,6aの衝突時に発生する衝撃音を小さくすることができる。
図9及び図10は、この発明に係るヒンジ装置において用いられる固定部材のさらに他の例を示す。この例の固定部材5Bの対向面5aには、逃げ凹部9Bが形成されている。この逃げ凹部9Bにおいては、その深さが周方向の一端部から他端部に向かって漸次深くなっており、逃げ凹部9Bの中間部、つまり表示部Cが折畳位置から展開位置へ向かって90°回動したときに鋼球7と対向する逃げ凹部9Bの中間部の深さが鋼球7の対向面6aからの突出量と等しくなっている。逃げ凹部9Bの他端部には、傾斜面9cが形成されている。表示部Cの折畳位置側から展開位置側への回動に伴って鋼球7が逃げ凹部9Bの中間部において底面9aから離間した後、傾斜面9cに接触するまでの間が収容範囲になっている。この実施の形態においては、表示部Cが折畳位置側から展開位置側へ回動して球体7が収容範囲に入り込むときに対向面5a,6aが衝突することによって発生する衝撃音をほとんど無くすことができる。表示部Cが展開位置側から折畳位置側へ回動して球体が収容範囲内に入るときには、対向面5a,6aが衝突する際に発生する衝撃音を小さくすることができる。
図11〜図14は、この発明に係るヒンジ装置の第2実施の形態を示す。この実施の形態は、携帯電話機の送話部Eと受話部Fとをこの発明に係るヒンジ装置10により回動軸線Lを中心として回動可能に連結したものである。送話部Eと受話部Fとの回動範囲は、互いの前面が突き当たった折畳位置と、この折畳位置から所定の角度(この実施の形態においては165°)だけ離れた通話位置との間に制限されている。なお、この実施の形態においては、受話部Fが送話部Eに対して折畳位置と通話位置との間を回動するものとする。
送話部Eには、第1連結筒部E1が形成されている。第1連結筒部E1は、その軸線を回動軸線Lと一致させて配置されている。受話部Fには、第2連結筒部F1が形成されている。第2連結筒部F1は、その軸線を回動軸線Lと一致させて形成されている。第1、第2連結筒部E1,F1は、回動軸線方向において互いに隣接して配置されている。
ヒンジ装置10は、第1ヒンジ部材11、第2ヒンジ部材12、ヒンジ軸13、固定部材14、可動部材15及びコイルばね(付勢手段)16を有している。第1ヒンジ部材11は、第1連結筒部E1の内周に回動不能に嵌合されている。第2ヒンジ部材12は、第2連結筒部F1の内周に回動不能に嵌合されている。第1ヒンジ部材11と第2ヒンジ部材12とは、軸線を回動軸線Lと一致させたヒンジ軸13によって回動可能に連結されている。この結果、受話部Fが送話部Eに対し第2ヒンジ部材12、ヒンジ軸13及び第1ヒンジ部材11を介して回動可能連結されている。第1ヒンジ部材11は、第1連結部材E1に回動軸線L方向へ移動不能に連結されている。しかも、第1、第2ヒンジ部材11,12がヒンジ軸13により回動軸線L方向へ実質的に移動不能に連結されている。この結果、送話部Eと受話部Fとがヒンジ装置10により回動軸線L方向へ移動不能に連結されている。
第1ヒンジ部材11の第2ヒンジ部材12側の端部には、固定部材14が回動不能に設けられている。したがって、固定部材14は、受話部Fが回動しても送話部Eと共に固定状態を維持する。固定部材14は、第2ヒンジ部材11に対して回動軸線L方向へ移動可能であるが、コイルばね16によって第1ヒンジ部材11に押し付けられ、それによって第1ヒンジ部材11に実質的に位置固定されている。したがって、固定部材14は、第1ヒンジ部材11と一体に形成してもよい。固定部材14は、ヒンジ軸13の外周に回動不能に嵌合されている。
第2ヒンジ部材12の第1ヒンジ部材11側の端部には、可動部材15が回動不能に連結されている。したがって、可動部材15は、受話部F及び第2ヒンジ部材12と一体に回動する。そこで、以下においては受話部Fが折畳位置に位置しているときの可動部材15の回動位置も折畳位置(第1位置)と称し、受話部Fが通話位置に位置しているときの可動部材15の回動位置も通話位置(第2位置)と称する。可動部材15は、第2ヒンジ部材12に回動軸線L方向へ移動可能に連結されており、コイルばね16によって固定部材14に向かって付勢されている。可動部材15は、ヒンジ軸13に回動可能に嵌合されている。
図11及び図12に示すように、可動部材15の固定部材14との対向面(第2当接面)15aには、一対の鋼球7A,7Bが設けられている。図13に示すように、固定部材14の可動部材15との対向面(第1当接面)14aには、一対の逃げ凹部9C,9Cと一対のカム凹部17A,17Bとが設けられている。一対の逃げ凹部9C,9C及びカム凹部17A,17Bを対向面15aに形成し、鋼球7A,7Bを対向面14aに設けてもよい。
一対の鋼球7A,7Bは、回動軸線Lを中心とする円周上に周方向へ180°離れて配置されている。鋼球7A,7Bは、コイルばね16により固定部材14の対向面14aに当接させられている。なお、この結果、固定部材14が第1ヒンジ部材11に押し付けられているのである。一対のカム凹部17A,17Bは、回動軸線Lを中心とし、かつ鋼球7A,7Bが配置された円周と同一直径を有する円周上に周方向へ180°離れて配置されている。しかも、一対のカム凹部17A,17Bは、図13及び図14に示すように、受話部Fが折畳位置に位置しているときには、鋼球7A,7Bがカム凹部17A,17Bの底面の周方向における一端側の傾斜面(第1カム面)17a,17aにそれぞれ押圧接触し、受話部Fが通話位置に位置しているときには、鋼球7A,7Bがカム凹部17B,17Aの他端側の傾斜面(第2カム面)17b、17bにそれぞれ押圧接触するように配置されている。
受話部Fが折畳位置に位置しているときには、コイルばね16の可動部材15を固定部材14側に付勢する付勢力が、鋼球7A,7B及びカム凹部17A,17Bの各傾斜面17a,17aにより可動部材15を回動付勢する回動付勢力に変換される。この回動付勢力により、受話部Fが通話位置から折畳位置へ向かう方向へ回動付勢されて折畳位置に維持される。なお、鋼球7A,7Bは、受話部7Fが折畳位置と折畳位置から通話位置側へ所定角度(例えば10°)だけ離れた位置との間に位置しているときに傾斜面17a,17aに接触する。したがって、受話部Fが折畳位置とそこから通話位置側へ所定角度だけ離れた位置との間に位置しているときには、受話部Cがコイルばね16の回動付勢力によって折畳位置まで自動的に回動させられ、そして折畳位置に維持される。
受話部Fが通話位置に位置しているときには、コイルばね16の可動部材15を固定部材14側に付勢する付勢力が、鋼球7A,7B及びカム凹部17B,17Aの各傾斜面17b,17bにより可動部材15を回動付勢する回動付勢力に変換される。この回動付勢力により、受話部Fが折畳位置から通話位置へ向かう方向へ回動付勢されて通話位置に維持される。なお、鋼球7A,7Bは、受話部7Fが通話位置と通話位置から折畳位置側へ所定角度(例えば10°)だけ離れた位置との間に位置しているときに傾斜面17b,17bに接触する。したがって、受話部Fが通話位置とそこから折畳位置側へ所定角度だけ離れた位置との間に位置しているときには、受話部Fはコイルばね16の回動付勢力によって通話位置まで自動的に回動させられ、そして通話位置に維持される。
逃げ凹部9C,9Cは、受話部Fが折畳位置から通話位置側へ回動して鋼球7A,7Bがカム凹部17A,17Bから脱出した後、さらに所定角度だけ通話位置側へ回動すると鋼球7A,7Bが逃げ凹部9C,9Cにそれぞれの一端部から入り込む一方、受話部Fが通話位置から折畳位置側へ回動して鋼球7A,7Bがカム凹部17B,17Aから脱出した後さらに所定角度だけ折畳位置側へ回動すると、鋼球7A,7Bが逃げ凹部9C,9Cにそれぞれの他端部から入り込むように配置されている。また、逃げ凹部9Cは、その全長が上記逃げ凹部9,9の全長より短くなっている。その他の構成は、上記逃げ凹部9,9と同様である。固定部材14には、逃げ凹部9C,9Cに代えて、図7及び図8に示す逃げ凹部9A,9A又は図9及び図10に示す逃げ凹部9B,9Bと同様の逃げ凹部(逃げ凹部9A,9Bと全長が異なる逃げ凹部)を形成してもよい。
図15は、この発明に係るヒンジ装置の第3実施の形態を示す。この実施の形態においては、送話部Eに有底円筒状をなす第1支持筒部E1がその軸線を回動軸線(図示せず)と一致させて設けられており、受話部Fに両端が開口した円筒状の第2支持筒部F1がその軸線を回動軸線と一致させて設けられている。第1支持筒部E1には、固定部材24が回動不能に、かつ回動軸線方向へ実質的に位置固定して嵌合されている。したがって、この実施の形態では、第1支持筒部E1が第1ヒンジ部材として兼用されている。第2支持筒部F1には、可動部材25が回動不能に、かつ回動軸線方向へ移動可能に嵌合されている。したがって、第2支持筒部F1が第2ヒンジ部材として兼用されている。固定部材24と可動部材25とは、ヒンジ軸23を介して回動可能に連結されている。この結果、第1、第2支持筒部E1,F1が回動軸線を中心として回動可能に連結され、ひいては受話部Fが送話部Eに回動軸線を中心として回動可能に連結されている。
可動部材25の固定部材24との対向面(図示せず;第2当接面)には、上記実施の形態の可動部材15の一対の鋼球7A,7Bと同様の一対の鋼球(図示せず)が設けられている。各鋼球は、コイルばね(付勢手段)26によって固定部材24の可動部材25との対向面(第1当接面)24aに当接させられている。固定部材24の対向面24aには、上記実施の形態の固定部材14と同様に、一対の逃げ凹部9C,9C及び一対のカム凹部17A,17Bが設けられている。
図1は、この発明に係るヒンジ装置によって回動可能に連結されたノートブック型パソコンの側面図である。 この発明に係るヒンジ装置の第1実施の形態を示す断面図である。 同実施の形態において用いられている可動部材の平面図である。 同実施の形態において用いられている固定部材の平面図である。 同実施の形態における鋼球と逃げ凹部との関係を示す展開図である。 固定部材と可動部材との対向面どうしが接触した状態を示す図4のX−X線に沿う拡大断面図である。 この発明に係るヒンジ装置において用いられる固定部材の他の例を示す平面図である。 図7に示す固定部材に形成された逃げ凹部と鋼球との関係を示す展開断面図である。 この発明に係るヒンジ装置において用いられる固定部材のさらに他の例を示す平面図である。 図9に示す固定部材に形成された逃げ凹部と鋼球との関係を示す展開断面図である。 この発明に係るヒンジ装置の第2実施の形態を携帯電話機に用いられた状態で示す断面図である。 同実施の形態の分解斜視図である。 同実施の形態において用いられている固定部材の平面図である。 図13に示す固定部材に形成された逃げ凹部及びカム凹部と鋼球との関係を示す展開断面図である。 この発明に係るヒンジ装置の第3実施の携帯を携帯電話機に用いられた状態で示す分解斜視図である。
符号の説明
E1 第1支持筒部(第1ヒンジ部材)
F1 第2支持筒部(第2ヒンジ部材)
1 ヒンジ装置
2 第1ヒンジ部材
3 第2ヒンジ部材
5 固定部材
5a 対向面(第1当接面)
6 可動部材
6a 対向面(第2当接面)
7 鋼球(凸部)
7A 鋼球(凸部)
7B 鋼球(凸部)
8 コイルばね(付勢手段)
9 逃げ凹部
9A 逃げ凹部
9B 逃げ凹部
9C 逃げ凹部
9a 底面
9b 傾斜面
9c 傾斜面
10 ヒンジ装置
11 第1ヒンジ部材
12 第2ヒンジ部材
14 固定部材
15 可動部材
16 コイルばね(付勢手段)
17a 傾斜面(第1カム面)
17b 傾斜面(第2カム面)
24 固定部材
24a 対向面(第1当接面)
25 可動部材
26 コイルばね(付勢手段)

Claims (7)

  1. 固定部材と、この固定部材に回動軸線を中心として回動可能に、かつ上記回動軸線方向へ移動可能に連結された可動部材と、この可動部材を上記固定部材側に付勢する付勢手段とを備えたヒンジ装置において、
    上記固定部材と上記可動部材との対向面の一方に、上記付勢手段の付勢力によって他方に押圧接触させられる凸部が形成され、
    上記他方に上記可動部材の回動位置に応じて上記凸部が出入りする逃げ凹部が形成され、
    上記固定部材と上記可動部材との互いの対向面に、上記回動軸線とのなす角が直角で、上記凸部が上記逃げ凹部内の底面から離間する所定の収容範囲に入りこんでいるときに上記付勢手段の付勢力によって互いに押圧接触させられる第1、第2当接面が形成され、
    上記第1、第2当接面間に発生する摩擦抵抗が上記凸部と上記他方との接触面間に発生する摩擦抵抗より大きく設定されていることを特徴とするヒンジ装置。
  2. 上記第1、第2当接面の接触面積が上記凸部の上記他方に対する接触面積より広く設定され、それによって上記第1、第2当接面間に発生する摩擦抵抗が上記凸部と上記他方との接触面間に発生する摩擦抵抗より大きく設定されていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ装置。
  3. 上記凸部の少なくとも上記他方と接触する先端部外面が上記他方側に向かって膨出する滑らかな凸曲面によって構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒンジ装置。
  4. 上記可動部材の上記固定部材に対する回動範囲が、上記収容範囲を間にした第1位置と第2位置との間に制限されており、上記他方には、上記可動部材が上記第1位置に位置しているときに上記凸部に接触することにより、上記付勢手段の付勢力を上記可動部材を上記第2位置から上記第1位置へ向かう方向へ回動付勢する回動付勢力に変換する第1カム面が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のヒンジ装置。
  5. 上記他方には、上記可動部材が上記第2位置に位置しているときに上記凸部に接触することにより、上記付勢手段の付勢力を上記可動部材を上記第1位置から上記第2位置へ向かう方向へ回動付勢する回動付勢力に変換する第2カム面が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のヒンジ装置。
  6. 上記逃げ凹部の底面の上記収容範囲に隣接する部分が、上記収容範囲に向かって上記逃げ凹部の深さが漸次深くなるよう下り勾配をなす傾斜面とされ、かつ上記収容範囲を構成する底面に滑らかに連続させられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のヒンジ装置。
  7. 上記回動軸線を中心として互いに回動可能に連結された第1、第2ヒンジ部材をさらに備え、上記第1ヒンジ部材に上記固定部材が実質的に一体に設けられ、
    上記第2ヒンジ部材に上記可動部材が回動不能に、かつ上記回動軸線方向へ移動可能に連結されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のヒンジ装置。
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