JP4373194B2 - 二液同時滴下ケース - Google Patents

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Description

本発明は、二液同時滴下ケースに関し、更に詳しくは、プラスチックボトルなどに別々に充填された二種類の液体を、使用時に少量ずつ取り出し、混合して使用するような場合に、異なる液体が充填された二本のボトルをケースに装着することにより、簡単な操作で二種類の液体を同時に滴下して使用することのできる二液同時滴下ケースに関する。
従来、二液反応型の接着剤やプライマー液のほか、各種分析、検査用薬液類など、別々に容器詰めされた二種類の液体を少量ずつ滴下、混合して使用する場合、連続的に大量使用する場合は専用の調合装置を作製して使用できるが、使用が不定期で小出しに分割して使用するような場合は、例えば、それぞれの液体が充填されたボトルから、使用の都度、キャップを外してトレーなどに滴下し、キャップを閉めた後、混合して使用するような方法が採られていた。
しかし、使用現場が医院、病院などの医療機関や分析、検査機関、或いは、研究所などの場合、使用頻度が増すと、忙しい中で前記一連の操作をその都度繰り返すことになり、手間と余分な時間が掛かり煩わしく、簡便化する方法が求められていた。
一方、二種類の液体を使用時に混合して使用することを容易にした二液混合容器としては、例えば、(1)エアゾール式二液混合容器として、缶上面を閉塞する頂壁中央部を貫通させて、液体噴出用ステム5を上方付勢させて起立する、異種液体を収納する一対のエアゾール缶1,1と、上記両エアゾール缶1,1を、胴部を接して一体的に緊縛する緊縛部材11と、上記両エアゾール缶の上部外面へ第1頂板22外周から垂下する第1周壁23を嵌着させると共に第1頂板22外周から、左右方向中間の前後両壁部分を開放25a ,26a させて第2周壁24を起立し、かつ該第2周壁24の左右両部上端から第1肉薄ヒンジ29,29を介して第2周壁の上端開口面を閉塞する第2頂板30を、第2周壁上端面へ載置させて後方突出し、更に第2頂板30前部の左右方向へ第2肉薄ヒンジ31を、かつ第2周壁24内方の左右両側部に、第2肉薄ヒンジ31両端から第2頂板後端まで切離し線32,32を穿設して、押下げ板33を形成し、更に又、ステム起立位置に対応する第1頂板部分を開口35,35するキャップ部材21と、ステム5,5の上端部外面へ下端部を嵌着させて起立する基筒部42,42上端から第2周壁の前壁開放25a 部分内を通って水平筒部43,43を前方突出し,これ等両水平筒部を前上方から見てV字状に前端を近接させて弾性片44で一体に連結したノズル部材41とからなり、上記押下げ板33後端部押下げでノズル部材41を介して両ステム5,5が下降可能に形成したことを特徴とするエアゾール式二液混合容器がある(例えば、特許文献1参照)。
また、(2)二液混合容器として、例えば、口部を有し第1液を収納する容器本体と、容器本体の口部に装着され、シールにより密閉された開口と、蛇腹性側壁を有し、第2液を収納する小容器と、小容器の蛇腹性側壁に装着され、放出孔を有する天板と、天板に固着され、小容器を押付けることによりシールを破断させるシール破断部と、天板の放出孔を密閉する蓋と、を備えたことを特徴とする二液混合容器がある(特許文献2参照)。
特開平11−278554号公報(第2〜3頁、図1〜図3) 特開2000−128251号公報(第2〜3頁、図1)
しかしながら、前記特許文献1に記載されたエアゾール式二液混合容器は、異種液体を収納した一対のエアゾール缶を用いた二液混合容器であり、異種液体を収納する容器がそれぞれエアゾール缶の場合はよいが、通常のプラスチックボトルなどには適用できない問題がある。また、エアゾール缶は、缶内の液体を噴出させるものであり、周囲に飛散しやすく、内容液の種類によっては使用できない問題がある。また、エアゾール缶は、同容量のプラスチックボトルなどと比較して、コスト高になる問題もある。
また、前記特許文献2に記載された二液混合容器は、使用前に衝撃などで第1液と第2液が混合されることがなく、かつ使用時には容易に二液混合液を作製することのできる二液混合容器を目的としたものであり、この構成の二液混合容器では、容器本体に収納された第1液と小容器に収納された第2液とを混合するために、両者の仕切り部のシールを破断した時に、第1液と第2液の全部が混合されてしまうため、少量ずつ小出しに分割して使用するような場合には使用できず、用途が制限される問題があった。また、容器自体が比較的複雑な構造であり、かつ使い捨てタイプであるため、容器コストが割高になる問題もあった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その課題は、異種の液体が充填された二本のボトルから、少量ずつ両方の液体をトレーなどに滴下し、混合して使用する場合に、その取り出し時の操作を簡便化できるケースであって、二種類の液体が別々に充填された二本のボトルを装着することにより、簡単な操作で両方の液体を同時にトレーなどに少量ずつ滴下して使用できるようにした二液同時滴下ケースを提供することである。
上記の課題は、以下の本発明により解決することができる。
即ち、請求項1に記載した発明は、有底筒状の胴部とその上に連続する肩部と細口の口頸部を有し、異種の液体が充填された二本のプラスチック製のボトルを保持し、簡単な操作で両方のボトルから同時に異種の液体を滴下することのできるケースであって、該ケースが、少なくとも前記プラスチック製のボトルを挿入して保持する一対のボトル保持部と、該一対のボトル保持部の間をそれぞれヒンジ部を介して連結する連結部とを備えると共に、該ボトル保持部は、それぞれ前記ボトルの胴部の略半周を覆う成形凹部と、該成形凹部の前側端部から前方に突出するように設けられた摘まみ板を有し、該成形凹部の下部には、挿入された前記ボトルの底部に当接して該ボトルを垂直乃至傾いた状態に支える傾斜板が設けられ、該成形凹部の上部には、該ボトルの肩部に被さるくびれ部が設けられ、該成形凹部の前記摘まみ板を設けた側と反対側の端部近傍には、挿入された該ボトルの胴部の中間部の略背面側に接して該ボトルを該成形凹部内に保持する係止用突起部が設けられ、更に、前記連結部には、両側のボトル保持部に挿入された前記ボトルがその口頸部同士が接近するように傾斜した状態で、口頸部を下に向けて内部の液体が滴下される時、両側のボトルの肩部を係止してボトルの抜け出しを防止する係止部と、両側のボトルの胴部を押圧して内部の液体を押し出すための押圧部とが設けられて形成されていることを特徴とする二液同時滴下ケースからなる。
また、請求項2に記載した発明は、前記二液同時滴下ケースが、ポリプロピレンの射出成形で形成され、前記ヒンジ部がポリプロピレンの薄肉部で形成されていることを特徴とする請求項1記載の二液同時滴下ケースからなる。
請求項3に記載した発明は、前記二液同時滴下ケースに、該ケースの上部外周と嵌合し、且つ、傾斜した状態で保持された両側のボトルを垂直に立てるためのボトル角度修正部と、両側のボトルの口部を閉鎖する閉鎖部と、両側のボトル保持部の摘まみ板の間に挿入される前板とを備えたキャップが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の二液同時滴下ケースからなる。
請求項1に記載した発明によれば、二液同時滴下ケースを、少なくとも前記プラスチック製のボトルを挿入して保持する一対のボトル保持部と、そのボトル保持部の間をそれぞれヒンジ部を介して連結する連結部とを備えると共に、そのボトル保持部には、それぞれ前記ボトルの胴部の略半周を覆う成形凹部と、該成形凹部の前側端部から前方に突出するように摘まみ板を設け、また、該成形凹部の下部には、挿入された前記ボトルの底部に当接して該ボトルを垂直乃至傾いた状態に支える傾斜板を設け、該成形凹部の上部には、該ボトルの肩部に被さるくびれ部を設け、該成形凹部の前記摘まみ板を設けた側と反対側の端部近傍には、挿入された該ボトルの胴部の中間部の略背面側に接して該ボトルを該成形凹部内に保持する係止用突起部を設け、更に、前記連結部には、両側のボトル保持部に挿入された前記ボトルがその口頸部同士が接近するように傾斜した状態で、口頸部を下に向けて内部の液体を滴下する時、両側のボトルの肩部を係止してボトルの抜け出しを防止する係止部と、両側のボトルの胴部を押圧して内部の液体を押し出すための押圧部とを設けた構成としているので、以下に列挙するような作用効果を奏する。
(1)混合して使用する異種の液体が充填された二本の前記プラスチック製のボトルを二液同時滴下ケースに装着する際には、それぞれのボトルのキャップを外して一対のボトル保持部の前記成形凹部に垂直に立てた状態でその胴部を挿入することにより、それぞれのボトルを前記傾斜板と係止用突起部とくびれ部とにより成形凹部に保持させることができる。
(2)そして、二液同時滴下ケースに装着された二本の前記ボトルから、それぞれに充填された液体をトレーなどの受け皿上に滴下する際には、前記ケースに装着された両側のボトルの口部を受け皿に向けて下向きに傾け、前記両側の成形凹部の前側端部から前方に突出するように設けられた摘まみ板を、両側から指で挟むようにして外側から内側に向けて(両者の間隔を狭めるように)押圧することにより、両側のボトル保持部が、それぞれヒンジ部を支点として前側に軽く折り曲げられ、両側のボトルは、それぞれ上部(口頸部の基部)が成形凹部の上部のくびれ部の内側の面と接触して内側に押されて移動するのに対して、中間部は前記ケースの連結部に設けた押圧部と当接して停止され、また、ボトルの下部は成形凹部の下部に設けた前記傾斜板に沿って外側に開き、成形凹部の壁面に接して停止される。
この時、両側のボトルは、互いに内側に傾き、口部同士が接近した状態で前記ケースに保持されている。そして、前記両側の摘まみ板を、更に内側に向けて押圧することにより、両側のボトルは、胴部の中間部が前記押圧部で同時に圧迫されて内側にくぼみ、それぞれの口部から充填された液体が、同時に略等量ずつ滴下される。また、ボトルの口部を互いに接近させて滴下できるので、極めて近い位置に二種類の液体を滴下でき、両者の混合も無駄なく容易に行うことができる。
従って、本発明の二液同時滴下ケースは、プラスチック製のボトルに別々に充填された二種類の液体を、使用時に少量ずつ取り出し、混合して使用するような場合に、二本のボトルを前記ケースに装着することにより、二種類の液体を同時に滴下して混合できるので、ボトルを一本ずつキャップの取り外し、内容液の滴下、キャップの取り付けの操作を行って混合する必要がなくなり、取り出し操作を簡便化することができる。
特に内容液の使用頻度が多い場合には、その都度前記一連の取り出し操作を繰り返す必要がないので、簡便化の効果も一層大きくなる。
また、本発明の二液同時滴下ケースは、ボトルの差し替えにより、繰り返し使用が可能であるため、経済性の面でも優れている。
また、請求項2に記載した発明によれば、請求項1に記載した発明の二液同時滴下ケースの構成において、二液同時滴下ケースをポリプロピレンの射出成形で形成すると共に、前記ヒンジ部をポリプロピレンの薄肉部で形成した構成としているので、二液同時滴下ケースを射出成形適性に優れたポリプロピレンで一体化成形できると共に、ポリプロピレンの薄肉部で形成されたヒンジ部は、耐折り曲げ性、即ち、耐屈曲性に優れているので、繰り返し折り曲げても破断することがなく耐久性にも優れている。
従って、前記のような構成を採ることにより、請求項1に記載した発明の作用効果に加えて、別部材のヒンジ部を取り付ける必要がなく、生産性、経済性を向上できると共に、耐久性にも優れた二液同時滴下ケースを提供することができる。
請求項3に記載した発明によれば、請求項1または2に記載した発明の二液同時滴下ケースの構成において、前記二液同時滴下ケースに、該ケースの上部外周と嵌合し、且つ、傾斜した状態で保持された両側のボトルを垂直に立てるためのボトル角度修正部と、両側のボトルの口部を閉鎖する閉鎖部と、両側のボトル保持部の摘まみ板の間に挿入される前板とを備えたキャップを設けた構成としているので、最初に前述したように、二液同時滴下ケースに二本のボトルをキャップを外して装着し、二種類の液体を同時に滴下して使用した後、そのまま二液同時滴下ケースの上部に、前記キャップを上方から被せて装着するだけで、傾斜した状態で保持された両側のボトルを前記ボトル角度修正部により垂直に立てると同時に、ボトルの口部をそれぞれ前記閉鎖部により閉鎖でき、且つ、両側の摘まみ板の間に挿入された前板と、該ケースの上部外周に嵌合するキャップの嵌合部とで両側の摘まみ板が固定されるので、次回の使用時までボトルに充填された残りの液体を安全に保存することができる。
従って、前記のような構成を採ることにより、請求項1または2に記載した発明の作用効果に加えて、両側のボトルに残留する液体を二回目以降に使用する際には、前記キャップを取り外すだけで、初回と同様に、前記両側の摘まみ板を指で外側から内側に押圧することにより、両側のボトルから二種類の液体を同時に滴下して簡便に繰り返し使用することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明は、その要旨を越えない限り、これらの図面に限定されるものではない。
図1は、本発明の二液同時滴下ケースの一実施例の構成を示す正面図である。
図2は、図1に示した二液同時滴下ケースの平面図である。
図3は、図1に示した二液同時滴下ケースの側面図である。
図4は、本発明の二液同時滴下ケースに用いるキャップの一実施例の構成を示す正面図であり、図1に示した二液同時滴下ケースに用いるキャップの一実施例の構成を示す正面図である。
図5は、図4に示したキャップの平面図である。
図6は、図4に示したキャップの側面図である。
図7は、図5に示したキャップのA−A線断面図である。
図8は、本発明の二液同時滴下ケースに装着して使用するボトルの一例の構成を示す正面図である。
図9は、本発明の二液同時滴下ケースにボトルを装着した時の状態を示す正面図であり、図1〜図3に示した二液同時滴下ケースに図8に示したボトルを装着した時の状態を示す正面図である。
図10は、本発明の二液同時滴下ケースの使用方法を説明する図であり、図9に示したようにボトルを装着した二液同時滴下ケースから、それぞれのボトルに充填された液体を同時にトレーなどの受け皿上に滴下する際の方法を説明する正面図である。
図11は、図10に示したように二液同時滴下ケースを使用した後、次回の使用まで保存するために、図4〜図7に示したキャップを装着した時の構成を示す正面図である。
図1〜図3の正面図、平面図、側面図に示した二液同時滴下ケース100は、図1、図2において、左右に一対のボトル保持部1a 、1b と、そのボトル保持部1a 、1b の間をそれぞれ薄肉のヒンジ部3a 、3b を介して連結する連結部2とを備えると共に、ボトル保持部1a 、1b は、それぞれこの部分に挿入されるボトルの胴部の略半周を覆う成形凹部4a 、4b と、成形凹部4a 、4b の前側端部から前方に突出するように設けられた摘まみ板5a 、5b を有し、また、成形凹部4a 、4b の下部には、挿入されたボトルの底部に当接してそのボトルを垂直乃至傾いた状態に支える傾斜板8a 、8b を設け、成形凹部4a 、4b の上部には、挿入されたボトルの肩部に被さるくびれ部9a 、9b と、その上部外周にキャップを嵌合させる凹溝状のキャップの嵌合部14を設け、更に成形凹部4a 、4b の摘まみ板5a 、5b を設けた側と反対側の端部近傍には、挿入されたボトルの胴部の中間部の略背面側に接してボトルを成形凹部内に保持する係止用突起部10a 、10b を設け、また、連結部2には、両側のボトル保持部に挿入されたボトルがその口頸部同士が接近するように傾斜した状態で、口頸部を下に向けて内部の液体を滴下した時、両側のボトルの肩部を係止してボトルの抜け出しを防止する係止部11a 、11b と、両側のボトルの胴部を押圧して内部の液体を押し出すための押圧部12a 、12b とを前側に突出する形状に設けて構成したものである。
このような構成の二液同時滴下ケース100は、両側のボトル保持部1a 、1b と中間部の連結部2とを、それぞれの間に薄肉のヒンジ部3a または薄肉のヒンジ部3b を設けて連結しているので、プラスチックの射出成形により一体化成形することができ、生産性よく製造することができる。
只、実際の射出成形の際には、金型からの成形体の取り出しを容易にするため、例えば、図2の平面図に示した二液同時滴下ケース100において、両側のボトル保持部1a 、1b が、ヒンジ部3a またはヒンジ部3b を支点として両側に90°開いた形状、即ち、摘まみ板5a 、5b が、一直線になる形状で成形することができる。
また、成形凹部4a 、4b の摘まみ板5a 、5b を設けた側と反対側の端部近傍に設けた係止用突起部10a 、10b の内側周囲三方にはコの字状に切り欠き部13a 、13b を設けているが、これは成形を容易にするために設けたものであり、ケース100の使用時の機能に関係するものではない。
射出成形に用いる樹脂は、特に限定はされないが、射出成形時の熱流動性などの成形適性がよく、薄肉のヒンジ部3a 、3b が耐折り曲げ性に優れ、且つコスト面で安価であることが好ましく、これらの点から特にポリプロピレンを好適に使用することができる。
また、本発明の二液同時滴下ケースに使用するボトルは、例えば、図8に示したような構成のボトルを使用することができる。
即ち、図8に示したボトル60は、有底筒状の胴部31とその上に連続する肩部32と細口の口頸部33とで構成されている。この場合、口頸部33は、その先端側に射出成形などで成形した別体のノズル34を装着して構成したが、特に口頸部先端の口径を小さくする場合、内容液の充填をノズル34の取り付け前に行うことにより、容易に充填できると共に、ノズル34の寸法精度を高められるので、内容液を取り出す際にも、その滴下量を安定化させることができる。
このようなボトル60には、内容液を充填した後、図には示していないが、口頸部の外周に設けたネジ部を利用してスクリューキャップが装着され密封される。
また、このようなボトル60には、二種類の液体が別々に充填され、使用時には、例えば、図1〜図3に示したような構成の二液同時滴下ケース100のボトル保持部1a 、1b の成形凹部4a 、4b 内に、それぞれボトル60の前記スクリューキャップを外して、図9に示すように、ボトル60を垂直に立てた状態でその胴部を挿入することにより、前記傾斜板8a 、8b と、係止用突起部10a 、10b と、くびれ部9a 、9b の内側の面とにより保持させて使用することができる。
そして、充填された液体を取り出す際には、図10に示すように、二液同時滴下ケース100の両側の摘まみ板5a 、5b を、矢印で示した方向、即ち、外側から内側に向けて押圧することにより、両側のボトル保持部1a 、1b が、それぞれヒンジ部3a 、3b を支点として前側に軽く折り曲げられ、両側のボトル60、60は、それぞれ上部(口頸部の基部)が成形凹部の上部のくびれ部9a 、9b の内側の面と接触して内側に押されて移動し、中間部はケース100の連結部2に設けた押圧部12a 、12b と当接して停止し、下部(底部)は成形凹部の下部(底板7a 、7b )に設けた傾斜板8a 、8b に沿って外側に開いて成形凹部の壁面に接して停止し、両側のボトル60、60は、互いに内側に傾き、口部同士が接近した状態となる。
この状態でボトル60、60の口部が下向きとなるようにケース100を傾けて、更に両側の摘まみ部5a 、5b を内側に押圧することにより、ボトル60、60の胴部が、それぞれケース100の押圧部12a 、12b で同時に押されて内側にくぼみ、それぞれの口部から異なる液体が、同時に略等量ずつトレーなどの受け皿上に滴下される。
従って、ボトル60は、少なくとも胴部が前記押圧部12a 、12b で押圧された時には内側にくぼみ、押圧が除かれた時には復元する弾性を有する必要があり、そのためにはプラスチックのブロー成形によるボトルを好適に使用することがでる。ボトル60の成形に用いる樹脂は、特に限定はされないが、例えば、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの単独、またはこれらを主体とする共重合体、ブレンド樹脂などを使用することができる。
図4〜図7に示したキャップ50は、本発明の二液同時滴下ケース、例えば、図1〜図3に示した構成の二液同時滴下ケース100に、図8に示した構成のボトル60を装着して、それぞれのボトル60に充填された液体を、同時にトレーなどの受け皿上に滴下して初回の取り出しを行った後、二回目以降の使用時まで、二液同時滴下ケース100の上部に被せて、それぞれのボトル60に残留する液体を安全に保存するために好適に用いられるものである。
そのために、図4〜図7に示したキャップ50は、その中間部に、図4、図7に示すように、二液同時滴下ケース100の両側のボトル保持部1a 、1b に装着されたボトル60、60が使用時に、それぞれの口部が接近するように傾斜させた状態で保持されたボトルの口部の間に挿入され、両側のボトル60、60を垂直に立てるための縦断面がV字形のボトル角度修正部21を有すると共に、その両側に、垂直に立てられたボトル60、60の口部を閉鎖する天板を備えた筒状の閉鎖部22a 、22b を有し、閉鎖部22a 、22b の天板の内側の面には、それぞれ下方に垂下するリング状の突起部が設けられ、且つ、そのリング状の突起部の内側には、立てられたボトル60、60の口部の先端に当接して口部を密閉するためのパッキング24a 、24b が設けられ、また、キャップ50の前側下部には、キャップ50の前側下端外周に連続して下方に垂下し、キャップ50を二液同時滴下ケース100に被せた時、二液同時滴下ケース100の両側の摘まみ板5a 、5b の間に嵌まり込んで、摘まみ板5a 、5b が更に内側に押されるのを停止する前板23を設け、更に、キャップ50の周壁の下部内周面には、二液同時滴下ケース100の上部くびれ部9a 、9b の上縁外周に設けられたキャップの嵌合部14に嵌合するケースとの嵌合部25が設けられて構成されている。
このような構成を採ることにより、二液同時滴下ケース100に、異種の液体が充填されたボトル60、60を、そのスクリューキャップを外して装着し、前述した要領で最初の内容液の取り出し、即ち、二液同時滴下を行った後は、図10に示したように両側のボトル60、60のノズル34、34が接近し、ボトル60、60が傾いた状態で保持された二液同時滴下ケース100の上方から、キャップ50を被せて押し込むだけで、図11に示すように、キャップ50のボトル角度修正部21により、両側のボトル60、60が垂直に立てられると同時に、それぞれのノズル34の先端部が、キャップ50の閉鎖部22a 、22b の内面に設けられたパッキング24a 、24b に当接して密封され、また、キャップ50の前板23がケース100の両側の摘まみ板5a 、5b の間に挿入されると共に、ケース100の前記くびれ部9a 、9b の上縁外周に設けられたキャップの嵌合部14と、キャップ50の周壁の下部内面に設けられたケースとの嵌合部25とが嵌合して、ケース100の両側の摘まみ板5a 、5b は内側にも外側にも動かないように固定され、次回の使用までボトル60、60に残留する液体を安全に保存することができる。
また、キャップ50に設けた前板23は、前記ケース100の両側の摘まみ板5a 、5b の間に挿入され、摘まみ板5a 、5b がそれ以上内側に動くのを阻止するストッパーの役割と同時に、使用中キャップ50の左右を誤ってケース100に被せようとしても、装着することができず、パッキング24a 、24b 部で、両側のボトル60、60の液体が混ざり合うのを防止する効果も有するものである。
従って、本発明の二液同時滴下ケースとそのキャップを用いることにより、異種の液体が充填された二本のボトルから内容液を少量ずつ取り出し、両者を混合して使用するような場合に、初回の取り出しの際はともかく、二回目以降の使用の際には、二本のボトルのキャップの開閉を一回の操作で同時に簡便に行えると共に、内溶液の取り出しも簡単な操作で二本のボトルから同時に略等量ずつを近接した位置に滴下することができるという、二本のボトルに充填された異種の液体を少量ずつ取り出して、混合する際に、その操作を大幅に簡便化できる効果を奏する。
以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
図1〜図3に示した構成の二液同時滴下ケース100と、図4〜図7に示した構成のキャップ50とをそれぞれ以下のように作製して実施例1のキャップ付き二液同時滴下ケースとした。
二液同時滴下ケース100は、ポリプロピレンの射出成形により一体化成形し、両側のボトル保持部1a 、1b の成形凹部4a 、4b の底板7a 、7b 、周壁、および摘まみ板5a 、5b 、そして、中間部の連結板2など主要部の肉厚はいずれも2mmとし、成形凹部4a 、4b の内法高さが35mmとなるように成形して作製した。
キャップ50も、ポリプロピレンの射出成形により成形し、閉鎖部22a 、22b の天板、周壁、およびボトル角度修正部21、前板23の肉厚はいずれも1.5mmとし、前板23を除くキャップ50の全高さが35mmとなるように成形し、パッキング24a 、24b には、発泡ポリプロピレンシートの片面にポリプロピレンフィルムをラミネートした厚み1.5mmのシート材を用い、そのシート材を円形に打ち抜いてポリプロピレンフィルム側がボトルの口部に接するように接着して設けた。
以上のように作製した実施例1のキャップ付き二液同時滴下ケースに使用するボトルとしては、図8に示した構成で有底筒状の胴部31の直径が28mm、高さが30mmで、ノズル34(高さ12mm)を含む全高さが60mmの高密度ポリエチレンのブロー成形によるボトル(但し、ノズル34はポリプロピレンの射出成形で作製したものを内容液の充填後に装着)に、内容液として二液硬化型の歯科用プライマー液(主剤と硬化剤)を別々に各15ml充填し、スクリューキャップで密封したボトルを用い、それぞれのスクリューキャップを取り外して、前記二液同時滴下ケース100の両側のボトル保持部1a 、1b に、図9に示したように装着した後、両側の摘まみ板5a 、5b を外側から内側に向けて指で押圧したところ、図10に示したように両側のボトルのノズル34同士が接近し、ボトルが傾いた状態で二液同時滴下ケース100に保持させることができた。
続いて、両側のノズル34、34が下方の受け皿に向くように二液同時滴下ケース100を傾けて、前記摘まみ板5a 、5b を更に内側に押圧したところ、両側のノズル34、34の先端から同時に前記プライマー液の主剤と硬化剤とが略等量で受け皿上の接近した位置に滴下されて、容易に両者を混合して使用することができた。
また、両側のノズル34、34から内容液を滴下した後は、ノズル34、34を上に向けて二液同時滴下ケース100を台上に置き、上方からキャップ50を被せて押し込むだけでキャップ50のボトル角度修正部21により、両側のボトルが垂直に立てられると同時に、ノズル34、34の先端部がパッキング24a 、24b により密閉され、また、キャップ50のケースとの嵌合部25とケース100の上縁外周のキャップの嵌合部14とが嵌合すると共に、キャップ50の前板23がケース100の両側の摘まみ板5a 、5b の間にタイトに挿入されるので、両側の摘まみ板5a 、5b が固定され、次回の使用時まで両側のボトルに残留する液体を安全に保存することができる。
本発明の二液同時滴下ケースは、異なる液体が充填された二本のボトルから、同時に所定の箇所に少量ずつ滴下し、両者を混合して使用する場合に好適に使用できるものであり、内容物に関しては、例えば、二液反応型の接着剤やプライマー液のほか、各種分析、検査用薬液類などが挙げられるが、内容物、用途に関しては特に制限はない。
本発明の二液同時滴下ケースの一実施例の構成を示す正面図である。 図1に示した二液同時滴下ケースの平面図である。 図1に示した二液同時滴下ケースの側面図である。 本発明の二液同時滴下ケースに用いるキャップの一実施例の構成を示す正面図であり、図1に示した二液同時滴下ケースに用いるキャップの一実施例の構成を示す正面図である。 図4に示したキャップの平面図である。 図4に示したキャップの側面図である。 図5に示したキャップのA−A線断面図である。 本発明の二液同時滴下ケースに装着して使用するボトルの一例の構成を示す正面図である。 本発明の二液同時滴下ケースにボトルを装着した時の状態を示す正面図であり、図1〜図3に示した二液同時滴下ケースに図8に示したボトルを装着した時の状態を示す正面図である。 本発明の二液同時滴下ケースの使用方法を説明する図であり、図9に示したようにボトルを装着した二液同時滴下ケースから、それぞれのボトルに充填された液体を同時にトレーなどの受け皿上に滴下する際の方法を説明する正面図である。 図10に示したように二液同時滴下ケースを使用した後、次回の使用まで保存するために、図4〜図7に示したキャップを装着した時の構成を示す正面図である。
符号の説明
1a 、1b ボトル保持部
2 連結部
3a 、3b ヒンジ部
4a 、4b 成形凹部
5a 、5b 摘まみ板
6a 、6b 補強リブ
7a 、7b 底板
8a 、8b 傾斜板
9a 、9b くびれ部
10a 、10b 係止用突起部
11a 、11b 係止部
12a 、12b 押圧部
13a 、13b 切り欠き部
14 キャップの嵌合部
21 ボトル角度修正部
22a 、22b 閉鎖部
23 前板
24a 、24b パッキング
25 ケースとの嵌合部
31 有底筒状の胴部
32 肩部
33 口頸部
34 ノズル
50 キャップ
60 ボトル
100 二液同時滴下ケース

Claims (3)

  1. 有底筒状の胴部とその上に連続する肩部と細口の口頸部を有し、異種の液体が充填された二本のプラスチック製のボトルを保持し、簡単な操作で両方のボトルから同時に異種の液体を滴下することのできるケースであって、該ケースが、少なくとも前記プラスチック製のボトルを挿入して保持する一対のボトル保持部と、該一対のボトル保持部の間をそれぞれヒンジ部を介して連結する連結部とを備えると共に、該ボトル保持部は、それぞれ前記ボトルの胴部の略半周を覆う成形凹部と、該成形凹部の前側端部から前方に突出するように設けられた摘まみ板を有し、該成形凹部の下部には、挿入された前記ボトルの底部に当接して該ボトルを垂直乃至傾いた状態に支える傾斜板が設けられ、該成形凹部の上部には、該ボトルの肩部に被さるくびれ部が設けられ、該成形凹部の前記摘まみ板を設けた側と反対側の端部近傍には、挿入された該ボトルの胴部の中間部の略背面側に接して該ボトルを該成形凹部内に保持する係止用突起部が設けられ、更に、前記連結部には、両側のボトル保持部に挿入された前記ボトルがその口頸部同士が接近するように傾斜した状態で、口頸部を下に向けて内部の液体が滴下される時、両側のボトルの肩部を係止してボトルの抜け出しを防止する係止部と、両側のボトルの胴部を押圧して内部の液体を押し出すための押圧部とが設けられて形成されていることを特徴とする二液同時滴下ケース。
  2. 前記二液同時滴下ケースが、ポリプロピレンの射出成形で形成され、前記ヒンジ部がポリプロピレンの薄肉部で形成されていることを特徴とする請求項1記載の二液同時滴下ケース。
  3. 前記二液同時滴下ケースに、該ケースの上部外周と嵌合し、且つ、傾斜した状態で保持された両側のボトルを垂直に立てるためのボトル角度修正部と、両側のボトルの口部を閉鎖する閉鎖部と、両側のボトル保持部の摘まみ板の間に挿入される前板とを備えたキャップが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の二液同時滴下ケース。
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