JP4373194B2 - 二液同時滴下ケース - Google Patents
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Description
しかし、使用現場が医院、病院などの医療機関や分析、検査機関、或いは、研究所などの場合、使用頻度が増すと、忙しい中で前記一連の操作をその都度繰り返すことになり、手間と余分な時間が掛かり煩わしく、簡便化する方法が求められていた。
即ち、請求項1に記載した発明は、有底筒状の胴部とその上に連続する肩部と細口の口頸部を有し、異種の液体が充填された二本のプラスチック製のボトルを保持し、簡単な操作で両方のボトルから同時に異種の液体を滴下することのできるケースであって、該ケースが、少なくとも前記プラスチック製のボトルを挿入して保持する一対のボトル保持部と、該一対のボトル保持部の間をそれぞれヒンジ部を介して連結する連結部とを備えると共に、該ボトル保持部は、それぞれ前記ボトルの胴部の略半周を覆う成形凹部と、該成形凹部の前側端部から前方に突出するように設けられた摘まみ板を有し、該成形凹部の下部には、挿入された前記ボトルの底部に当接して該ボトルを垂直乃至傾いた状態に支える傾斜板が設けられ、該成形凹部の上部には、該ボトルの肩部に被さるくびれ部が設けられ、該成形凹部の前記摘まみ板を設けた側と反対側の端部近傍には、挿入された該ボトルの胴部の中間部の略背面側に接して該ボトルを該成形凹部内に保持する係止用突起部が設けられ、更に、前記連結部には、両側のボトル保持部に挿入された前記ボトルがその口頸部同士が接近するように傾斜した状態で、口頸部を下に向けて内部の液体が滴下される時、両側のボトルの肩部を係止してボトルの抜け出しを防止する係止部と、両側のボトルの胴部を押圧して内部の液体を押し出すための押圧部とが設けられて形成されていることを特徴とする二液同時滴下ケースからなる。
(2)そして、二液同時滴下ケースに装着された二本の前記ボトルから、それぞれに充填された液体をトレーなどの受け皿上に滴下する際には、前記ケースに装着された両側のボトルの口部を受け皿に向けて下向きに傾け、前記両側の成形凹部の前側端部から前方に突出するように設けられた摘まみ板を、両側から指で挟むようにして外側から内側に向けて(両者の間隔を狭めるように)押圧することにより、両側のボトル保持部が、それぞれヒンジ部を支点として前側に軽く折り曲げられ、両側のボトルは、それぞれ上部(口頸部の基部)が成形凹部の上部のくびれ部の内側の面と接触して内側に押されて移動するのに対して、中間部は前記ケースの連結部に設けた押圧部と当接して停止され、また、ボトルの下部は成形凹部の下部に設けた前記傾斜板に沿って外側に開き、成形凹部の壁面に接して停止される。
この時、両側のボトルは、互いに内側に傾き、口部同士が接近した状態で前記ケースに保持されている。そして、前記両側の摘まみ板を、更に内側に向けて押圧することにより、両側のボトルは、胴部の中間部が前記押圧部で同時に圧迫されて内側にくぼみ、それぞれの口部から充填された液体が、同時に略等量ずつ滴下される。また、ボトルの口部を互いに接近させて滴下できるので、極めて近い位置に二種類の液体を滴下でき、両者の混合も無駄なく容易に行うことができる。
特に内容液の使用頻度が多い場合には、その都度前記一連の取り出し操作を繰り返す必要がないので、簡便化の効果も一層大きくなる。
また、本発明の二液同時滴下ケースは、ボトルの差し替えにより、繰り返し使用が可能であるため、経済性の面でも優れている。
図2は、図1に示した二液同時滴下ケースの平面図である。
図3は、図1に示した二液同時滴下ケースの側面図である。
図4は、本発明の二液同時滴下ケースに用いるキャップの一実施例の構成を示す正面図であり、図1に示した二液同時滴下ケースに用いるキャップの一実施例の構成を示す正面図である。
図5は、図4に示したキャップの平面図である。
図6は、図4に示したキャップの側面図である。
図7は、図5に示したキャップのA−A線断面図である。
図8は、本発明の二液同時滴下ケースに装着して使用するボトルの一例の構成を示す正面図である。
図9は、本発明の二液同時滴下ケースにボトルを装着した時の状態を示す正面図であり、図1〜図3に示した二液同時滴下ケースに図8に示したボトルを装着した時の状態を示す正面図である。
図10は、本発明の二液同時滴下ケースの使用方法を説明する図であり、図9に示したようにボトルを装着した二液同時滴下ケースから、それぞれのボトルに充填された液体を同時にトレーなどの受け皿上に滴下する際の方法を説明する正面図である。
図11は、図10に示したように二液同時滴下ケースを使用した後、次回の使用まで保存するために、図4〜図7に示したキャップを装着した時の構成を示す正面図である。
只、実際の射出成形の際には、金型からの成形体の取り出しを容易にするため、例えば、図2の平面図に示した二液同時滴下ケース100において、両側のボトル保持部1a 、1b が、ヒンジ部3a またはヒンジ部3b を支点として両側に90°開いた形状、即ち、摘まみ板5a 、5b が、一直線になる形状で成形することができる。
また、成形凹部4a 、4b の摘まみ板5a 、5b を設けた側と反対側の端部近傍に設けた係止用突起部10a 、10b の内側周囲三方にはコの字状に切り欠き部13a 、13b を設けているが、これは成形を容易にするために設けたものであり、ケース100の使用時の機能に関係するものではない。
射出成形に用いる樹脂は、特に限定はされないが、射出成形時の熱流動性などの成形適性がよく、薄肉のヒンジ部3a 、3b が耐折り曲げ性に優れ、且つコスト面で安価であることが好ましく、これらの点から特にポリプロピレンを好適に使用することができる。
即ち、図8に示したボトル60は、有底筒状の胴部31とその上に連続する肩部32と細口の口頸部33とで構成されている。この場合、口頸部33は、その先端側に射出成形などで成形した別体のノズル34を装着して構成したが、特に口頸部先端の口径を小さくする場合、内容液の充填をノズル34の取り付け前に行うことにより、容易に充填できると共に、ノズル34の寸法精度を高められるので、内容液を取り出す際にも、その滴下量を安定化させることができる。
また、このようなボトル60には、二種類の液体が別々に充填され、使用時には、例えば、図1〜図3に示したような構成の二液同時滴下ケース100のボトル保持部1a 、1b の成形凹部4a 、4b 内に、それぞれボトル60の前記スクリューキャップを外して、図9に示すように、ボトル60を垂直に立てた状態でその胴部を挿入することにより、前記傾斜板8a 、8b と、係止用突起部10a 、10b と、くびれ部9a 、9b の内側の面とにより保持させて使用することができる。
従って、ボトル60は、少なくとも胴部が前記押圧部12a 、12b で押圧された時には内側にくぼみ、押圧が除かれた時には復元する弾性を有する必要があり、そのためにはプラスチックのブロー成形によるボトルを好適に使用することがでる。ボトル60の成形に用いる樹脂は、特に限定はされないが、例えば、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの単独、またはこれらを主体とする共重合体、ブレンド樹脂などを使用することができる。
また、キャップ50に設けた前板23は、前記ケース100の両側の摘まみ板5a 、5b の間に挿入され、摘まみ板5a 、5b がそれ以上内側に動くのを阻止するストッパーの役割と同時に、使用中キャップ50の左右を誤ってケース100に被せようとしても、装着することができず、パッキング24a 、24b 部で、両側のボトル60、60の液体が混ざり合うのを防止する効果も有するものである。
二液同時滴下ケース100は、ポリプロピレンの射出成形により一体化成形し、両側のボトル保持部1a 、1b の成形凹部4a 、4b の底板7a 、7b 、周壁、および摘まみ板5a 、5b 、そして、中間部の連結板2など主要部の肉厚はいずれも2mmとし、成形凹部4a 、4b の内法高さが35mmとなるように成形して作製した。
キャップ50も、ポリプロピレンの射出成形により成形し、閉鎖部22a 、22b の天板、周壁、およびボトル角度修正部21、前板23の肉厚はいずれも1.5mmとし、前板23を除くキャップ50の全高さが35mmとなるように成形し、パッキング24a 、24b には、発泡ポリプロピレンシートの片面にポリプロピレンフィルムをラミネートした厚み1.5mmのシート材を用い、そのシート材を円形に打ち抜いてポリプロピレンフィルム側がボトルの口部に接するように接着して設けた。
また、両側のノズル34、34から内容液を滴下した後は、ノズル34、34を上に向けて二液同時滴下ケース100を台上に置き、上方からキャップ50を被せて押し込むだけでキャップ50のボトル角度修正部21により、両側のボトルが垂直に立てられると同時に、ノズル34、34の先端部がパッキング24a 、24b により密閉され、また、キャップ50のケースとの嵌合部25とケース100の上縁外周のキャップの嵌合部14とが嵌合すると共に、キャップ50の前板23がケース100の両側の摘まみ板5a 、5b の間にタイトに挿入されるので、両側の摘まみ板5a 、5b が固定され、次回の使用時まで両側のボトルに残留する液体を安全に保存することができる。
2 連結部
3a 、3b ヒンジ部
4a 、4b 成形凹部
5a 、5b 摘まみ板
6a 、6b 補強リブ
7a 、7b 底板
8a 、8b 傾斜板
9a 、9b くびれ部
10a 、10b 係止用突起部
11a 、11b 係止部
12a 、12b 押圧部
13a 、13b 切り欠き部
14 キャップの嵌合部
21 ボトル角度修正部
22a 、22b 閉鎖部
23 前板
24a 、24b パッキング
25 ケースとの嵌合部
31 有底筒状の胴部
32 肩部
33 口頸部
34 ノズル
50 キャップ
60 ボトル
100 二液同時滴下ケース
Claims (3)
- 有底筒状の胴部とその上に連続する肩部と細口の口頸部を有し、異種の液体が充填された二本のプラスチック製のボトルを保持し、簡単な操作で両方のボトルから同時に異種の液体を滴下することのできるケースであって、該ケースが、少なくとも前記プラスチック製のボトルを挿入して保持する一対のボトル保持部と、該一対のボトル保持部の間をそれぞれヒンジ部を介して連結する連結部とを備えると共に、該ボトル保持部は、それぞれ前記ボトルの胴部の略半周を覆う成形凹部と、該成形凹部の前側端部から前方に突出するように設けられた摘まみ板を有し、該成形凹部の下部には、挿入された前記ボトルの底部に当接して該ボトルを垂直乃至傾いた状態に支える傾斜板が設けられ、該成形凹部の上部には、該ボトルの肩部に被さるくびれ部が設けられ、該成形凹部の前記摘まみ板を設けた側と反対側の端部近傍には、挿入された該ボトルの胴部の中間部の略背面側に接して該ボトルを該成形凹部内に保持する係止用突起部が設けられ、更に、前記連結部には、両側のボトル保持部に挿入された前記ボトルがその口頸部同士が接近するように傾斜した状態で、口頸部を下に向けて内部の液体が滴下される時、両側のボトルの肩部を係止してボトルの抜け出しを防止する係止部と、両側のボトルの胴部を押圧して内部の液体を押し出すための押圧部とが設けられて形成されていることを特徴とする二液同時滴下ケース。
- 前記二液同時滴下ケースが、ポリプロピレンの射出成形で形成され、前記ヒンジ部がポリプロピレンの薄肉部で形成されていることを特徴とする請求項1記載の二液同時滴下ケース。
- 前記二液同時滴下ケースに、該ケースの上部外周と嵌合し、且つ、傾斜した状態で保持された両側のボトルを垂直に立てるためのボトル角度修正部と、両側のボトルの口部を閉鎖する閉鎖部と、両側のボトル保持部の摘まみ板の間に挿入される前板とを備えたキャップが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の二液同時滴下ケース。
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