以下に、本発明に係る表示処理装置をその実施形態を示す図面に基づいて詳述する。なお、以下の各実施形態で示す表示処理装置は、USBケーブルとの接続が可能な機器とUSBケーブルを介して接続され、映像信号用の映像ケーブル及び音声信号用の音声ケーブルを介して液晶表示テレビジョン装置(以下、液晶テレビという)と接続されて利用される。
(実施形態1)
図1は本発明に係る表示処理装置を用いた表示システムの構成例を示す模式図である。本実施形態1では、表示処理装置1は、USBケーブル100を介してデジタルビデオカメラ(以下、カメラという)2と接続されており、映像ケーブル及び音声ケーブルを介して液晶テレビ(表示装置)3と接続されている。従って、本実施形態1の表示処理装置1は、カメラ2で録画した画像を液晶テレビ3で再生させる処理を行なうセットトップボックスとして機能する。
また、表示処理装置1は、リモートコントロール入力装置(以下、リモコン装置という)1aによって遠隔からの操作が可能に構成されている。表示処理装置1とリモコン装置1aとは、例えば、赤外線を利用したIrDA(Infrared Data Association)規格に従う無線通信が可能に構成されている。なお、表示処理装置1とリモコン装置1aとを、赤外線を利用した無線通信だけでなく、例えば、IEEE802.11b規格に準拠した無線LAN、及びBluetooth規格に従う無線通信等の無線通信が可能に接続してもよい。
液晶テレビ3は、表示面の中央位置に液晶ディスプレイ(LCD)で構成された表示部30を、表示部30の左右位置のそれぞれにスピーカ31a,31bを備えている。液晶テレビ3は、図示しないアンテナで受信した電波に基づいて自身のチューナ(図示せず)で放送番組の番組信号を取得しており、取得した番組信号の映像信号を表示部30に表示させ、取得した番組信号の音声信号をスピーカ31a,31bから音声出力させる。また、液晶テレビ3は、自身のチューナで取得した番組信号だけでなく、表示処理装置1から転送されてくる映像信号を表示部30に表示させ、表示処理装置1から転送されてくる音声信号をスピーカ31a,31bから音声出力させることもできる。
図2は実施形態1の表示システムの構成例を示すブロック図である。カメラ2は、制御部20、A/D変換器22、信号処理部23、画像処理部24、記録媒体25、操作部26、表示部27、USBケーブル100との接続を行なうUSB接続部28等を備えており、それぞれはシステムバス2aを介して相互に接続されている。
制御部20は、例えばCPU(Central Processing Unit )、ROM、RAM等により構成されており、システムバス2aを介して接続される上述したようなハードウェア各部を制御すると共に、ROMに予め格納されている制御プログラムに従って種々の動作を実行する。なお、RAMは、SRAM又はフラッシュメモリ等で構成され、CPUによる制御プログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
A/D変換器22には撮像部21が接続されている。撮像部21は、CCDを介して入力された光信号を光電変換することによりアナログの画像信号を生成してA/D変換器22へ出力する。A/D変換器22は、撮像部21から取得したアナログの画像信号を所定の増幅率で増幅する増幅器(図示せず)、増幅された画像信号を一定のタイミング毎にサンプリングする相関二重サンプリング機能(CDS)等を内蔵しており、CDSによるサンプリング処理により得られた各値をデジタル信号に変換し、得られたデジタルの画像信号を信号処理部23へ出力する。
信号処理部23は、撮像部21で撮像して得られた画像信号に対して、例えばガンマ補正処理、フィルタリング処理、輪郭強調処理等の所定の信号処理を実行し、生成した画像信号を画像処理部24へ出力する。画像処理部24は、例えばMPEG(Moving Picture Expert Group)方式に基づく圧縮処理及び伸長処理を行なうコーデックを備えており、信号処理部23から取得した画像信号に所定の圧縮処理を実行し、記録媒体25に格納させる。なお、画像処理部24は、自身に接続されたメモリ24aを圧縮処理及び伸長処理の際のバッファとして利用する。また、信号処理部23によって所定の信号処理が施された画像信号を表示部27へ出力して表示部27に表示させることもできる。
記録媒体25は、HDD、光ディスク又はメモリカード等により構成されており、画像処理部24によって圧縮処理を施された圧縮画像信号をそれぞれファイル単位で記憶する。記録媒体25に記録された圧縮画像信号は、制御部20による制御に従って読み出され、画像処理部24又はUSB接続部28へ出力される。USB接続部28へ出力された圧縮画像信号は、USBケーブル100を介して表示処理装置1へ転送され、画像処理部24へ出力された圧縮画像信号は、画像処理部24によって伸長処理を施された後に表示部27へ出力されて表示部27に表示される。
操作部26は、カメラ2をユーザが操作するために必要な各種のキーを備えており、ユーザにより各キーが操作された場合、操作されたキーに対応した制御信号を制御部20へ送出する。制御部20は操作部26から取得した制御信号に従って各種処理を実行し、これにより、カメラ2は、操作部26を操作するユーザからの指示に従った動作を行なうことができる。
表示部27は、複数の液晶素子を2次元マトリクス状に配列してなる液晶表示パネルにより構成されており、カメラ2の動作状況、ユーザに通知すべき情報、信号処理部23によって所定の信号処理を施された画像信号、記録媒体25から読み出されて画像処理部24によって所定の伸長処理を施された画像信号等を表示する。なお、表示部27をタッチパネル方式のものとすることにより、操作部26の各種のキーのうちの一部又は全部を代用することも可能である。
上述した構成によって、カメラ2は、例えばユーザが操作部26のシャッターボタン(図示せず)を操作した場合、撮像部21によりアナログの静止画像信号を取得し、A/D変換器22及び信号処理部23により所定の信号処理を実行することによって静止画を生成する静止画撮像機能、例えばユーザが操作部26の録画ボタン(図示せず)を操作した場合、ユーザにより録画停止ボタン(図示せず)が操作されるまで、撮像部21により例えば1秒当たり30枚の静止画像信号を取得し、順次A/D変換器22及び信号処理部23により所定の信号処理を実行することによって動画を生成する動画撮像機能を有する。
また、カメラ2は、上述したように撮像して得られた画像信号(静止画像信号、動画像信号)を記録媒体25に蓄積する蓄積機能、撮像して得られた画像信号または記録媒体25に記録してある画像信号を表示部27で表示する表示機能、記録媒体25に蓄積してある圧縮画像信号をUSBケーブル100を介して外部の表示処理装置1へ送信する機能を有する。
更に、カメラ2は、記録媒体25に記録してある画像信号を表示部27で表示する場合、又は画像信号をUSB接続部28から外部へ出力する場合、各画像信号のサムネイルを表示部27に表示させる。なお、記録媒体25に記録してある画像信号が静止画の場合には例えば間引き処理を行なって生成した画像信号をサムネイルとし、記録媒体25に記録してある画像信号が動画の場合には、それぞれの動画像における先頭の画像信号又は所定時間が経過した時点での画像信号に間引き処理を行なって生成した画像信号をサムネイルとして用いる。また、画像信号のサムネイルは、制御部20のROMに予め格納してある制御プログラムに従ってCPUが必要に応じて生成するようにしてもよいし、予めCPUによって生成しておき、記録媒体25に各画像信号と共に記憶させておいてもよい。
表示処理装置1は、図2に示すように、制御部10、ROM11、RAM12、操作部13、画像処理部14、USBケーブル100との接続を行なうUSB接続部15、液晶テレビ3との接続を行なうテレビ接続部(接続部)16、リモコンコード解析部17、リモコン装置1aからの赤外線を受光する赤外線受光部18等を備えており、それぞれはシステムバス10aを介して相互に接続されている。
制御部10は、例えばCPUにより構成されており、システムバス10aを介して接続される上述したようなハードウェア各部を制御すると共に、ROM11に予め格納されている制御プログラムを適宜RAM12に読み出して実行する。ROM11は、表示処理装置1を本発明に係る表示処理装置として動作させるために必要な種々の制御プログラム及び表示処理装置1における各種のメニュー画像を予め記憶している。RAM12は、SRAM又はフラッシュメモリ等で構成され、制御部10による制御プログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
操作部13は、表示処理装置1をユーザが操作するために必要な各種のキーを備えており、ユーザにより各キーが操作された場合、操作されたキーに対応した制御信号を制御部10へ送出し、制御部10は取得した制御信号に従って各種処理を実行する。赤外線受光部18は、リモコン装置1aからの赤外線を受光して所定の電気信号に変換し、得られた電気信号をリモコンコード解析部17へ出力する。リモコンコード解析部17は、赤外線受光部18から取得した電気信号を解析し、リモコン装置1aから入力された制御信号を取得し、取得した制御信号制御部10へ送出する。従って、制御部10は、リモコン装置1aから送信されてリモコンコード解析部17によって解析された制御信号に従って各種処理を実行する。なお、リモコン装置1aには、例えば十字キー、決定キー及びクリアキー等が設けられている。
画像処理部14は、例えばMPEG方式に基づく圧縮処理及び伸長処理を行なうコーデックを備えており、USB接続部15がカメラ2から取得した圧縮画像信号に所定の伸長処理を実行し、生成した画像信号をテレビ接続部16から液晶テレビ3へ出力し、液晶テレビ3に表示させる。なお、画像処理部14は、自身に接続されたメモリ14aを伸長処理の際のバッファとして利用する。
ここで、表示処理装置1は、カメラ2で録画した画像を液晶テレビ3で再生させる機能のほかに、例えばDVDプレーヤ又はHDDプレーヤとしての機能も搭載することができる。この場合、表示処理装置1は、上述したような構成のほかにDVDドライバ、HDD、放送番組の番組信号を取得するためのチューナ等を有することは言うまでもない。
上述した構成の表示システムにおいて、カメラ2で撮影して記録媒体25に記録してある画像信号を液晶テレビ3で再生させる場合、表示処理装置1は、記録媒体25に記録してある各画像信号のサムネイルを液晶テレビ3に表示させる。また、本実施形態の表示処理装置1は、液晶テレビ3にサムネイルを表示させる際に、ユーザによる選択に従ってサムネイルの表示サイズを変更できるように構成されている。
具体的には、カメラ2及び液晶テレビ3に接続された表示処理装置1において、ユーザがリモコン装置1aを操作することによってカメラ2の記録媒体25に記録してある画像信号を液晶テレビ3で再生させる指示を受け付けた場合、制御部10は、ROM11に格納してあるメニュー画像を読み出してテレビ接続部16へ出力し、図3に示すようなメニュー画像を液晶テレビ3に表示させる。
図3は液晶テレビ3に表示されるメニュー画像の構成例を示す模式図である。図3に示すメニュー画像は、これから液晶テレビ3に表示されるサムネイルの表示サイズを「大きめ」、「普通」、「小さめ」から選択するための表示画面である。ユーザは、このメニュー画像に従って、リモコン装置1aの上下キーを操作することによって表示サイズを選択し、決定キーを操作することによって所望の表示サイズを特定することができる。
このようなメニュー画像に従ってユーザが決定キーを操作した場合、制御部10は、サムネイルの表示サイズを受け付ける受付手段として動作し、受け付けた表示サイズのサムネイルを含むメニュー画像(表示用データ)を作成する作成手段として動作する。具体的には、制御部10は、サムネイルの表示サイズを受け付けた場合、カメラ2の記録媒体25に記録してある各画像信号のサムネイルをカメラ2から取得し、取得した各サムネイルを、受け付けた表示サイズ及び該表示サイズに応じた個数に従って表示したメニュー画像を作成する。
なお、各表示サイズのサムネイルは、上述したように必要に応じて表示処理装置1の制御部10が作成してもよいし、カメラ2の制御部20が「大きめ」、「普通」、「小さめ」の各表示サイズに対応して予め作成して記録媒体25に格納しておいてもよい。後者の場合、表示処理装置1の制御部10は、受け付けた表示サイズのサムネイルをカメラ2から取得し、取得した各サムネイルを、予めROM11に格納してあるメニュー画像に合成させればよい。また、制御部(出力手段)10は、作成したメニュー画像をテレビ接続部16へ出力して液晶テレビ3に表示させる。
図4及び図5は実施形態1の表示処理装置1を用いることによる効果を説明するための模式図である。上述したように、ユーザによって選択されたサムネイルの表示サイズに従って各画像信号のサムネイルを表示させることにより、従来の装置では、図4(a)に示すように1つのメニュー画像に3×3個のサムネイルを表示するようにサムネイルの個数が固定されていたのに対して、本実施形態1の表示処理装置1では、図4(b)に示すように1つのメニュー画像に2×2個のサムネイルを表示させることができる。これは、例えば解像度が低く、画面サイズが小さい液晶テレビ3にメニュー画像を表示させる場合に、ユーザがサムネイルの表示サイズに「大きめ」を選択することにより、メニュー画像中のサムネイルの個数を少なくし、1つのサムネイルの表示サイズを大きくすることができる。
また、従来の装置では、図5(a)に示すように1つのメニュー画像に3×3個のサムネイルを表示するようにサムネイルの個数が固定されていたのに対して、本実施形態1の表示処理装置1では、図5(b)に示すように1つのメニュー画像に4×4個のサムネイルを表示させることができる。これは、例えば解像度が高く、画面サイズが大きい液晶テレビ3にメニュー画像を表示させる場合に、ユーザがサムネイルの表示サイズに「小さめ」を選択することにより、メニュー画像中のサムネイルの個数を多くし、1つのサムネイルの表示サイズを小さくすることができる。
ユーザは、図4(b)又は図5(b)に示すメニュー画像に従って、リモコン装置1aの十字キーを操作することによって液晶テレビ3で再生させたい画像信号を選択し、決定キーを操作することによって所望の画像信号を特定することができる。図4(b)又は図5(b)に示すメニュー画像において、ユーザが決定キーを操作した場合、制御部10は、ユーザによって選択された画像信号をカメラ2から取得し、取得した画像信号をテレビ接続部16へ出力して液晶テレビ3で再生させる。
このように、液晶テレビ3の解像度及び画面サイズによってユーザがサムネイルの表示サイズを適切に選択することにより、各種の液晶テレビ3のそれぞれに対してサムネイルを見易く表示することができるので、表示処理装置1に接続される各種の液晶テレビ3における表示性能を十分に活用することができる。
以下に、上述した構成の表示システムにおいて、カメラ2の記録媒体25に記録してある各画像信号を液晶テレビ3で再生させる処理についてフローチャートを参照しながら説明する。図6は実施形態1の表示システムによる画像信号の再生処理の手順を示すフローチャートである。なお、処理手順は一例でありこれに限るものではない。また、以下の処理は、表示処理装置1のROM11に格納されている制御プログラムに従って制御部10が実行する。
カメラ2及び液晶テレビ3に接続されている表示処理装置1において、制御部10は、ユーザがリモコン装置1aを操作することによってカメラ2の記録媒体25に記録してある画像信号の再生指示を受け付けたか否かを判断しており(S1)、受け付けていない場合(S1:NO)、通常動作を行なって待機する。制御部10は、再生指示を受け付けたと判断した場合(S1:YES)、ROM11に格納してあるメニュー画像を読み出してテレビ接続部16へ出力し、図3に示すようなメニュー画像を液晶テレビ3に表示させる(S2)。
制御部10は、図3に示すメニュー画像に従ってユーザによって決定キーが操作されたか否かを判断しており(S3)、決定キーが操作されていない場合(S3:NO)、図3に示すメニュー画像の表示を継続する(S2)。制御部10は、決定キーが操作されたと判断した場合(S3:YES)、カメラ2の記録媒体25に記録してある各画像信号のサムネイルをカメラ2から取得する(S4)。なお、各画像信号のサムネイルは、カメラ2の制御部20によって生成されてもよいし、予め記録媒体25に記録されていてもよい。
表示処理装置1の制御部10は、カメラ2から取得した各サムネイルを、図3に示すメニュー画像からユーザが選択した表示サイズ及び該表示サイズに応じた個数に従って表示したメニュー画像を作成し(S5)、作成したメニュー画像をテレビ接続部16へ出力し、図4(b)又は図5(b)に示すようなメニュー画像を液晶テレビ3に表示させる(S6)。
制御部10は、図4(b)又は図5(b)に示すメニュー画像に従ってユーザが決定キーを操作することによって再生すべき画像信号が選択されたか否かを判断しており(S7)、選択されていないと判断した場合(S7:NO)、図4(b)又は図5(b)に示すメニュー画像の表示を継続する(S6)。制御部10は、再生すべき画像信号が選択されたと判断した場合(S7:YES)、ユーザによって選択された画像信号をカメラ2から取得し(S8)、取得した画像信号をテレビ接続部16へ出力して液晶テレビ3に表示させる(S9)。
(実施形態2)
以下に、実施形態2に係る表示システムについて説明する。本実施形態2では、表示処理装置1は、USBケーブル100を介して音楽プレーヤと接続され、映像ケーブル及び音声ケーブルを介して液晶テレビ3と接続されており、音楽プレーヤに記録された音楽データを液晶テレビ3のスピーカ31a,31bで再生させる処理を行なう。図7は実施形態2の表示システムの構成例を示すブロック図である。なお、本実施形態2の表示処理装置1、リモコン装置1a及び液晶テレビ3については、上述した実施形態1と同様の構成であるので、同一の符号を付して説明を省略する。
音楽プレーヤ4は、制御部40、音声出力部41、記録媒体42、操作部43、表示部44、USBケーブル100との接続を行なうUSB接続部45等を備えており、それぞれはシステムバス4aを介して相互に接続されている。制御部40は、例えばCPU、ROM、RAM等により構成されており、システムバス4aを介して接続される上述したようなハードウェア各部を制御すると共に、ROMに予め格納されている制御プログラムに従って種々の動作を実行する。なお、RAMは、SRAM又はフラッシュメモリ等で構成され、CPUによる制御プログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。
音声出力部41は、記録媒体42に記録してある音声データに基づく音声を出力するように構成されており、音声デコーダ、D/A変換器、アナログ増幅器及びスピーカ(全て図示せず)等を備えている。音声出力部41は、制御部40による制御に従って記録媒体42から読み出された音声データを音声デコーダでデジタルの音声信号にデコードし、生成した音声信号をD/A変換器でアナログ信号に変換し、アナログ増幅器によって所定の大きさに増幅させた後にスピーカから再生出力する。
記録媒体42は、HDD、光ディスク又はメモリカード等により構成されており、例えばUSBケーブル100を介して接続されたPCから取得した音楽データをそれぞれファイル単位で記憶する。なお、記録媒体42には、音楽データと共に各音楽データのタイトル、アーティスト、ジャンル等の音楽情報も記憶される。記録媒体42に記録された音楽データは、制御部40による制御に従って読み出され、音声出力部41又はUSB接続部45へ出力される。USB接続部45へ出力された音声データはUSBケーブル100を介して表示処理装置1へ転送され、音声出力部41へ出力された音声データは音声出力部41のスピーカから出力される。
操作部43は、音楽プレーヤ4をユーザが操作するために必要な各種のキーを備えており、ユーザにより各キーが操作された場合、操作されたキーに対応した制御信号を制御部40へ送出する。制御部40は操作部43から取得した制御信号に従って各種処理を実行し、これにより、音楽プレーヤ4は、操作部43を操作するユーザからの指示に従った動作を行なうことができる。表示部44は、例えば液晶表示パネルで構成されており、音楽プレーヤ4の動作状況、操作部43を通じて入力された各種の情報、ユーザに通知すべき情報等を表示する。なお、表示部44をタッチパネル方式のものとすることにより、操作部43の各種のキーのうちの一部又は全部を代用することも可能である。
上述した構成の音楽プレーヤ4は、記録媒体42に記録してある音楽データを音声出力部41から再生させる場合、又は音楽データをUSB接続部45から外部へ出力する場合、各音楽データの音楽情報を表示部44に表示させることができる。これにより、ユーザは、各音楽データのタイトル、アーティスト、ジャンル等の音楽情報に基づいて所望の音楽データを容易に選択することができる。
また、上述した構成の音楽プレーヤ4が表示処理装置1に接続された表示システムにおいて、音楽プレーヤ4に記録してある音楽データを液晶テレビ3へ出力して液晶テレビ3のスピーカ31a,31bで再生させる場合、表示処理装置1は、音楽プレーヤ4の記録媒体42に記録してある各音楽データのタイトル(音楽情報)を液晶テレビ3の表示部30に表示させる。また、本実施形態2の表示処理装置1は、液晶テレビ3にタイトルを表示させる際に、ユーザによる選択に従ってタイトル(文字データ)のフォントサイズを変更できるように構成されている。
具体的には、音楽プレーヤ4及び液晶テレビ3に接続された表示処理装置1において、ユーザがリモコン装置1aを操作することによって音楽プレーヤ4の記録媒体42に記録してある音楽データを液晶テレビ3のスピーカ31a,31bで再生させる指示を受け付けた場合、制御部10は、ROM11に格納してあるメニュー画像を読み出してテレビ接続部16へ出力し、図8に示すようなメニュー画像を液晶テレビ3に表示させる。
図8は液晶テレビ3に表示されるメニュー画像の構成例を示す模式図である。図8に示すメニュー画像は、これから液晶テレビ3に表示される各音楽データのタイトルのフォントサイズを「大きめ」、「普通」、「小さめ」から選択するための表示画面である。ユーザは、このメニュー画像に従って、リモコン装置1aの上下キーを操作することによってフォントサイズを選択し、決定キーを操作することによって所望のフォントサイズを特定することができる。
このようなメニュー画像に従ってユーザが決定キーを操作した場合、制御部10は、タイトルのフォントサイズを受け付ける受付手段として動作し、受け付けたフォントサイズでタイトルを表示するメニュー画像(表示用データ)を作成する作成手段として動作する。具体的には、制御部10は、タイトルのフォントサイズを受け付けた場合、音楽プレーヤ4の記録媒体42に記録してある各音楽データのタイトルを音楽プレーヤ4から取得し、取得した各タイトルを、受け付けたフォントサイズ及び該フォントサイズに応じた個数に従って表示したメニュー画像を作成する。
なお、各フォントサイズのタイトルは、上述したように必要に応じて表示処理装置1の制御部10が作成してもよいし、音楽プレーヤ4の図示しないメモリに「大きめ」、「普通」、「小さめ」の各フォントサイズに対応して図示しないメモリに格納しておいてもよい。後者の場合、表示処理装置1の制御部10は、受け付けたフォントサイズのタイトルを音楽プレーヤ4から取得し、取得した各タイトルを、予めROM11に格納してあるメニュー画像に合成させればよい。また、制御部(出力手段)10は、作成したメニュー画像をテレビ接続部16へ出力して液晶テレビ3に表示させる。
図9及び図10は実施形態2の表示処理装置1を用いることによる効果を説明するための模式図である。上述したように、ユーザによって選択されたフォントサイズに従って各タイトルを表示させることにより、従来の装置では、図9(a)に示すように1つのメニュー画像に5個のタイトルを表示するようにタイトルの表示個数が固定されていたのに対して、本実施形態2の表示処理装置1では、図9(b)に示すように1つのメニュー画像に3個のタイトルを表示させることができる。これは、例えば解像度が低く、画面サイズが小さい液晶テレビ3にメニュー画像を表示させる場合に、ユーザがタイトルのフォントサイズに「大きめ」を選択することにより、メニュー画像中のタイトルの表示個数を少なくし、1つのタイトルの表示領域を大きくすることができる。
また、従来の装置では、図10(a)に示すように1つのメニュー画像に5個のタイトルを表示するようにタイトルの表示個数が固定されていたのに対して、本実施形態2の表示処理装置1では、図10(b)に示すように1つのメニュー画像に7個のタイトルを表示させることができる。これは、例えば解像度が高く、画面サイズが大きい液晶テレビ3にメニュー画像を表示させる場合に、ユーザがタイトルのフォントサイズに「小さめ」を選択することにより、メニュー画像中のタイトルの表示個数を多くし、1つのタイトルの表示領域を小さくすることができる。
ユーザは、図9(b)又は図10(b)に示すメニュー画像に従って、リモコン装置1aの十字キーを操作することによってスピーカ31a,31bで再生させたい音楽データを選択し、決定キーを操作することによって所望の音楽データを特定することができる。図9(b)又は図10(b)に示すメニュー画像において、ユーザが決定キーを操作した場合、制御部10は、ユーザによって選択された音楽データを音楽プレーヤ4から取得し、取得した音楽データをテレビ接続部16へ出力して液晶テレビ3のスピーカ31a,31bで再生させる。
このように、液晶テレビ3の解像度及び画面サイズによってユーザが、液晶テレビ3に表示される音楽データのタイトルのフォントサイズを適切に選択することにより、各種の液晶テレビ3のそれぞれに対して音楽データのタイトルを見易く表示することができるので、表示処理装置1に接続される各種の液晶テレビ3における表示性能を十分に活用することができる。なお、図9及び図10には、各音楽データのタイトルを表示する構成を示したが、タイトルだけでなく、各音楽データのアーティスト、ジャンル等も表示するようにしてもよい。
以下に、上述した構成の表示システムにおいて、音楽プレーヤ4の記録媒体42に記録してある各音楽データを液晶テレビ3のスピーカ31a,31bで再生させる処理についてフローチャートを参照しながら説明する。図11は実施形態2の表示システムによる音楽データの再生処理の手順を示すフローチャートである。なお、処理手順は一例でありこれに限るものではない。また、以下の処理は、表示処理装置1のROM11に格納されている制御プログラムに従って制御部10が実行する。
音楽プレーヤ4及び液晶テレビ3に接続されている表示処理装置1において、制御部10は、ユーザがリモコン装置1aを操作することによって音楽プレーヤ4の記録媒体42に記録してある音楽データのスピーカ31a,31bでの再生指示を受け付けたか否かを判断しており(S11)、受け付けていない場合(S11:NO)、通常動作を行なって待機する。制御部10は、再生指示を受け付けたと判断した場合(S11:YES)、ROM11に格納してあるメニュー画像を読み出してテレビ接続部16へ出力し、図8に示すようなメニュー画像を液晶テレビ3に表示させる(S12)。
制御部10は、図8に示すメニュー画像に従ってユーザによって決定キーが操作されたか否かを判断しており(S13)、決定キーが操作されていない場合(S13:NO)、図8に示すメニュー画像の表示を継続する(S12)。制御部10は、決定キーが操作されたと判断した場合(S13:YES)、音楽プレーヤ4の記録媒体42に記録してある各音楽データのタイトルを音楽プレーヤ4から取得する(S14)。表示処理装置1の制御部10は、音楽プレーヤ4から取得した各タイトルを、図8に示すメニュー画像からユーザが選択したフォントサイズ及び該フォントサイズに応じた個数に従って表示したメニュー画像を作成し(S15)、作成したメニュー画像をテレビ接続部16へ出力し、図9(b)又は図10(b)に示すようなメニュー画像を液晶テレビ3に表示させる(S16)。
制御部10は、図9(b)又は図10(b)に示すメニュー画像に従ってユーザが決定キーを操作することによって再生すべき音楽データが選択されたか否かを判断しており(S17)、選択されていないと判断した場合(S17:NO)、図9(b)又は図10(b)に示すメニュー画像の表示を継続する(S16)。制御部10は、再生すべき音楽データが選択されたと判断した場合(S17:YES)、ユーザによって選択された音楽データを音楽プレーヤ4から取得し(S18)、取得した音楽データをテレビ接続部16へ出力する(S19)。液晶テレビ3は、表示処理装置1から取得した音楽データをスピーカ31a,31bで再生させる。
上述した実施形態2では、音楽プレーヤ4に記録してある音楽データを液晶テレビ3のスピーカ31a,31bで再生させる構成について説明したが、スピーカを有する外部のオーディオ装置と表示処理装置1とを有線又は無線で接続し、音楽プレーヤ4に記録してある音楽データをオーディオ装置で再生させる際に、各音楽データのタイトルを液晶テレビ3の表示部30に表示させる構成とすることもできる。
また、音楽データと共に各音楽データのジャケット画像を記録媒体42に記録できるように音楽プレーヤ4を構成した場合に、各音楽データのタイトルと共にジャケット画像を表示したメニュー画像を液晶テレビ3に表示させることができる。この場合には、上述した実施形態1と同じ処理によってジャケット画像の表示サイズを適宜変更すると共に、上述した実施形態2の処理によって各音楽データのタイトルのフォントサイズを適宜変更することができる。
更に、上述した実施形態1のカメラ2を、画像信号と共に各画像信号の撮影日時を記録媒体25に記録できるように構成した場合には、表示サイズを適宜変更されたサムネイルと共に、フォントサイズを適宜変更された撮影日時とを表示したメニュー画像を液晶テレビ3に表示させることができる。
(実施形態3)
上述した実施形態1又は2では、液晶テレビ3に表示させるサムネイルの表示サイズ又は音楽データのタイトルのフォントサイズを、図3又は図8に示すメニュー画像からユーザが選択する構成の表示システムについて説明した。以下の実施形態3では、表示処理装置1が、表示装置の種類に応じて各表示装置との接続を行なう接続部を複数有しており、液晶テレビ3が接続された接続部に応じてサムネイルの表示サイズ(表示条件)を変更する構成の表示システムについて説明する。
図12は実施形態3の表示システムの構成例を示すブロック図である。なお、本実施形態3のリモコン装置1a、カメラ2及び液晶テレビ3については、上述した実施形態1と同様の構成であるため説明を省略する。また、本実施形態3の表示処理装置1において、上述した実施形態1と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
実施形態3の表示処理装置1は、上述した実施形態1の表示処理装置1と同様に、制御部10、ROM11、RAM12、操作部13、画像処理部14、USB接続部15、リモコンコード解析部17、赤外線受光部18を備えている。更に、実施形態3の表示処理装置1は、液晶テレビ(表示装置)3との接続を行なう複数の第1テレビ接続部16a、第2テレビ接続部16b、第3テレビ接続部16cを備えており、それぞれはシステムバス10aを介して相互に接続されている。
第1テレビ接続部16a、第2テレビ接続部16b、第3テレビ接続部16cはそれぞれ仕様が異なる接続部であり、表示処理装置1に接続すべき液晶テレビ3の種類に応じてそれぞれ対応する接続部(第1テレビ接続部16a、第2テレビ接続部16b又は第3テレビ接続部16c)に液晶テレビ3が接続される。液晶テレビ3との接続を行なう接続部としては、アナログの映像信号を液晶テレビ3へ送出するためのS端子、デジタルの映像信号を液晶テレビ3へ送出するためのD1端子、D2端子、D3端子、HDMI端子等があり、例えば第1テレビ接続部16aがS端子を有し、第2テレビ接続部16bがD1端子を有し、第3テレビ接続部16cがHDMI端子を有している。
また、本実施形態3の表示処理装置1は、図13に示すような、液晶テレビ3との接続部のそれぞれにサムネイルの表示サイズを対応付けて登録してある表示サイズテーブルをROM11に予め格納してある。なお、サムネイルの表示サイズは、「大きめ」、「普通」、「小さめ」として登録してある。また、この表示サイズテーブルの登録内容を、ユーザが表示処理装置1の操作部13又はリモコン装置1aを適切に操作することによって変更できるようにしてもよい。
上述した構成の本実施形態3の表示システムにおいて、表示処理装置1が、ユーザがリモコン装置1aを操作することによってカメラ2の記録媒体25に記録してある画像信号を液晶テレビ3で再生させる指示を受け付けた場合、制御部10は、この時点で液晶テレビ3と接続されている接続部を検出する検出手段として動作する。図12では第1テレビ接続部16aが液晶テレビ3と接続されており、制御部10は、液晶テレビ3と接続されている接続部を第1テレビ接続部16aであると検出し、検出した第1テレビ接続部16aに対応するサムネイルの表示サイズを表示サイズテーブルに基づいて特定する特定手段として動作する。
制御部10は、表示サイズテーブルに基づいてサムネイルの表示サイズを特定した場合、カメラ2の記録媒体25に記録してある各画像信号のサムネイルをカメラ2から取得し、取得した各サムネイルを、特定した表示サイズ及び該表示サイズに応じた個数に従って表示したメニュー画像を作成し、作成したメニュー画像を第1テレビ接続部16aへ出力して液晶テレビ3に表示させる。これにより、図4(b)又は図5(b)に示すようなメニュー画像を液晶テレビ3に表示させることができる。また図4(b)又は図5(b)に示すメニュー画像において、ユーザが決定キーを操作した場合、制御部10は、ユーザによって選択された画像信号をカメラ2から取得し、取得した画像信号をテレビ接続部16へ出力して液晶テレビ3で再生させることができる。
このように、液晶テレビ3に接続された接続部に基づいて液晶テレビ3に表示させるサムネイルの表示サイズを適切に変更することにより、異なる解像度又は画面サイズの液晶テレビ3のそれぞれに対してサムネイルを見易く表示することができると共に、接続される各種の液晶テレビ3における表示性能を十分に活用することができる。
以下に、実施形態3の表示システムにおいて、カメラ2の記録媒体25に記録してある各画像信号を液晶テレビ3で再生させる処理についてフローチャートを参照しながら説明する。図14は実施形態3の表示システムによる画像信号の再生処理の手順を示すフローチャートである。なお、処理手順は一例でありこれに限るものではない。また、以下の処理は、表示処理装置1のROM11に格納されている制御プログラムに従って制御部10が実行する。
実施形態3の表示処理装置1において、制御部10は、ユーザがリモコン装置1aを操作することによってカメラ2の記録媒体25に記録してある画像信号の再生指示を受け付けたか否かを判断しており(S21)、受け付けていない場合(S21:NO)、通常動作を行なって待機する。制御部10は、再生指示を受け付けたと判断した場合(S21:YES)、この時点で液晶テレビ3と接続されている接続部を検出し(S22)、検出した接続部に対応するサムネイルの表示サイズを表示サイズテーブルに基づいて特定する(S23)。
次に制御部10は、カメラ2の記録媒体25に記録してある各画像信号のサムネイルをカメラ2から取得し(S24)、取得した各サムネイルを、ステップS23で特定した表示サイズ及び該表示サイズに応じた個数に従って表示したメニュー画像を作成する(S25)。制御部10は、作成したメニュー画像をテレビ接続部16へ出力し、図4(b)又は図5(b)に示すようなメニュー画像を液晶テレビ3に表示させ(S26)、図4(b)又は図5(b)に示すメニュー画像に従ってユーザが決定キーを操作することによって再生すべき画像信号が選択されたか否かを判断する(S27)。
制御部10は、再生すべき画像信号が選択されていないと判断した場合(S27:NO)、図4(b)又は図5(b)に示すメニュー画像の表示を継続し(S26)、再生すべき画像信号が選択されたと判断した場合(S27:YES)、ユーザによって選択された画像信号をカメラ2から取得し(S28)、取得した画像信号をテレビ接続部16へ出力して液晶テレビ3に表示させる(S29)。
上述した実施形態3では、液晶テレビ3に表示させるサムネイルの表示サイズを、液晶テレビ3に接続された接続部に応じて変更する構成の表示システムについて説明したが、実施形態2で示したように音楽データのタイトルのフォントサイズを変更するように構成することもできる。この場合、表示処理装置1は、液晶テレビ3との接続部のそれぞれに音楽データのタイトルのフォントサイズを対応付けて登録してあるフォントサイズテーブルをROM11に予め格納しておく。そして、制御部10が、液晶テレビ3に接続された接続部に対応するフォントサイズをフォントサイズテーブルに基づいて特定し、特定したフォントサイズで表示されるタイトルを含むメニュー画像を実施形態2で説明した処理によって作成すればよい。
上述した各実施形態では、液晶テレビ3に表示させるサムネイルの表示サイズ、文字データ(音楽データのタイトル)のフォントサイズを変更する構成についてそれぞれ説明したが、これらに限られず、液晶テレビ3に表示させる表示用データにおける各種表示条件を適宜変更する構成とすることもできる。
また、上述した各実施形態では、ユーザがリモコン装置1aを操作することによってカメラ2の記録媒体25に記録してある画像信号の再生指示又は音楽プレーヤ4の記録媒体42に記録してある音楽データのスピーカ31a,31bでの再生指示を行なった場合に、液晶テレビ3に表示させるサムネイルの表示サイズ又は音楽データのタイトルのフォントサイズを選択する構成について説明した。液晶テレビ3と接続されている表示処理装置1において、カメラ2又は音楽プレーヤ4との接続を検出した場合に、液晶テレビ3に表示させるサムネイルの表示サイズ又は音楽データのタイトルのフォントサイズを選択する構成とすることもできる。