JP4371596B2 - シート後処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートの後処理を行うシート後処理装置に関するものであり、例えば、複写機、レーザービームプリンター、ファクシミリ等のシートに画像を形成する画像形成装置に適用される。
【0002】
【従来の技術】
従来より、プリンタ等の画像形成装置では、画像形成(印字)した複数枚のシートについて、各端部を整合させてステイプル(針打ち)等の後処理を施して排出するシート後処理装置を備えているものがある。このようなシート後処理装置としては、画像形成装置本体のシート排出口側の側面に設けられ、画像形成装置本体側で印字されたシートについて、順次、排出口から供給され、各端部を整合して、後処理を施して排出するタイプのものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来技術の場合には、下記のような問題が生じていた。
【0004】
すなわち、従来技術によるシート後処理装置を備えた画像形成装置では、画像形成装置本体側で印字したシートをページ順に排出積載するために、シート後処理装置側にシートを反転させるためのスイッチバック機構を設ける必要があったり、スイッチバックのためにシート間隔を広く開けなければならないという不都合があった。また、画像形成装置本体のシート排出口の側面にシート後処理装置を設けるので、装置全体の設置面積が増大してしまうだけでなく、コストが高くなるといった不都合もあった。
【0005】
更に、エラー処理に関しても処理時間や処理機構を必要とする排紙装置が多い。例えば、ステイプル許容枚数以上のシート材がステイプルトレイに積載された場合、従来の排紙装置であれば、シート束を排出するために、次のシートを排紙装置に搬送させない制御手段が必要であったり、すでに搬送されてしまったシートを一時的に停止、又は退避させる機構が必要であった。
【0006】
本発明は、上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、シート後処理装置において、シート数が後処理の許容枚数を超えた場合のエラー処理が容易な制御手段を有するシート後処理装置及び画像形成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のシート後処理装置にあっては、シートに画像を形成する画像形成装置から排出されたシートに後処理を行うシート後処理装置であって、前記画像形成装置から前記シート後処理装置内に搬送されたシートを一時的に積載する第1のシート積載部と、前記画像形成装置から排出されるシートを、前記第1のシート積載部、又は前記第1のシート積載部の下方の第2のシート積載部に搬送するためにシートの搬送路を切り替えるシート搬送路変更手段と、前記第1のシート積載部に積載されたシートを支持する支持面と、シートに突き当たって整合を行う整合部とを有する整合手段と、前記整合手段によって整合されたシート束の後処理を行うシート後処理手段と、前記第1のシート積載部上のシート数を計測する計測手段と、前記シート後処理手段の後処理許容シート数Nを記憶する記憶手段と、前記計測手段によって計測された前記第1のシート積載部上のシート数Mと前記記憶手段により記憶された後処理許容シート数Nを比較する比較手段と、を有し、前記整合手段は、前記支持面を前記第1のシート積載部上のシートから退避させることによりシートを、前記第2のシート積載部に落下させる動作を行い、後処理されるべきシート束を形成するシートが前記第1のシート積載部上に積載された際に、前記比較手段による比較の結果、M>Nの関係を検知した場合、前記シート後処理手段がシート束の後処理を行うことなく、前記シート後処理装置又は前記画像形成装置に備えられた制御手段により、前記第1のシート積載部に積載されたM枚のシートを前記第2のシート積載部に落下させると共に、前記画像形成装置から排出されたM+1枚目以降のシートを前記第1のシート積載部に積載せずに前記第2のシート積載部に積載し、後処理されるべきシート束を形成するシートのうちの最終のシートが前記第1のシート積載部上に積載された際の前記比較手段による比較の結果、M≦Nの関係を検知した場合、前記シート後処理手段がシート束の後処理を行うことを特徴とする。
【0008】
また、シートに画像を形成する画像形成装置から排出されたシートに後処理を行うシート後処理装置であって、前記画像形成装置から装置本体内に搬送されたシートを一時的に積載する第1のシート積載部と、前記画像形成装置から排出されるシートを、前記第1のシート積載部、又は前記第1のシート積載部の下方の第2のシート積載部に搬送するためにシートの搬送路を切り替えるシート搬送路変更手段と、前記第1のシート積載部に積載されたシートを支持する支持面と、シートに突き当たって整合を行う整合部とを有する整合手段と、前記整合手段によって整合されたシート束の後処理を行うシート後処理手段と、前記第1のシート積載部上のシート数を計測する計測手段と、前記シート後処理手段の後処理許容シート数Nを記憶する記憶手段と、前記計測手段によって計測された前記第1のシート積載部上のシート数Mと前記記憶手段により記憶された後処理許容シート数Nを比較する比較手段と、を有し、前記整合手段は、前記支持面を前記第1のシート積載部上のシートから退避させることによりシートを、前記第2のシート積載部に落下させる動作を行い、後処理されるべきシート束を形成するシートが前記第1のシート積載部上に積載された際に、前記比較手段による比較の結果、M>Nの関係を検知した場合、前記シート後処理手段がシート束の後処理を行うことなく、前記シート後処理装置又は前記画像形成装置に備えられた制御手段により、前記第1のシート積載部に積載されたM枚のシートを前記第2のシート積載部に落下させると共に、前記画像形成装置から排出されたM+1枚目以降のシートを前記第1のシート積載部に一時的に積載した後、前記第2のシート積載部に落下させ、後処理されるべきシート束を形成するシートのうちの最終のシートが前記第1のシート積載部上に積載された際の前記比較手段による比較の結果、M≦Nの関係を検知した場合、前記シート後処理手段がシート束の後処理を行うことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の画像形成装置は、画像を形成する画像形成部と、画像形成されたシートを排出する上記に記載のシート後処理装置を備えること特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0019】
以下の各実施の形態では、レーザビームプリンタに代表されるプリンタ装置に装着されるシート後処理装置の例について説明する。
【0020】
(第1の実施の形態)
まず、図1乃至図6を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。
【0021】
図1は、第1の実施の形態のシート後処理装置及び画像形成装置(プリンタ)の全体構成を示す概略断面図である。
【0022】
図1において、100は画像形成装置としてのプリンタ本体であり、単独にコンピュータに接続され或いはLAN等のネットワークに接続され、これらコンピュータやネットワークから送られた画像情報やプリント信号等に基づいて、所定の画像形成プロセスによってシートに画像形成(印字)し、排出する装置である。
【0023】
一方、シート後処理装置300は、プリンタ本体100から機外に排出されるシートを、シート搬送路変更手段の一例であるフラッパ301ですくい上げ、シート後処理装置内の搬送部を経由して画像面を下側にしたフェイスダウン状態で第1のシート積載部300Bに載置し、整合手段による整合を行い、所定のジョブ毎にシートを束ねて当該シートの1ヶ所又は複数箇所をステイプルして排出積載したり、単にフェイスダウンで排出積載するための装置である。
【0024】
ここで、シート後処理装置300とプリンタ本体100は、不図示のケーブルコネクターで電気的に接続されており、種々の情報を授受する通信手段として用いられている。また、シート後処理装置300は、各部を格納するケーシング部300Aを有し、後述するプリンタ本体100の装置本体100Aに対して着脱可能とされる。
【0025】
次に、プリンタ本体100の各部の構成について、搬送されるシートSの搬送経路に沿って説明する。
【0026】
プリンタ本体100では、給送カセット200内にシートSが複数枚積載され、各種ローラによってこれらのうちの最上位のシートが順次1枚ずつ分離給送されるようになっている。そして、コンピュータやネットワークから供給された所定のプリント信号により、給送カセット200から給送されたシートSは、プリンタ本体100内において、所謂レーザービーム方式の画像形成プロセスによりトナー画像を形成する画像形成部101でシート上面にトナー画像が転写され、続いて、下流側の定着器120で熱及び圧力を加えられることにより、当該トナー画像が永久定着される。
【0027】
画像を定着されたシートSは、図1に示すように、排出ローラ130に至るまでの略U字状のシート搬送路で折り返されることにより画像面が反転し、画像面が下側になった状態で排出ローラ130によってプリンタ本体100から外部にフェイスダウン排出される。ここで、当該シートSは、不図示の制御部からの制御信号に基づいてシート後処理装置300のフラッパ301の位置が決定されることにより、プリンタ本体100の上部に設けられたフェイスダウン(FD)排出部125にそのまま排出されるか、シート後処理装置300を経由して排出されるかが選択される。
【0028】
次に、シート後処理装置300の構成、及び、排出ローラ130により搬送されたシートSがシート後処理装置300に向かう場合の各部の動きについて、図2〜図4を参照して説明する。ここで、図2及び図3には排出ローラ130及びシート後処理装置300の断面図を示し、図4(a)にはシート後処理装置300についての図1のA−A断面を示し、図4(b)には図4(a)のB−B断面を示している。
【0029】
図2及び図3は第1の実施の形態のシート後処理装置の動作説明図である。
【0030】
図2及び図3において、320は搬送ローラ、321は排出センサ、Mは駆動源としてのジョガーモータ、322はシート戻し部材、323はシート後端を突き当てるための基準壁である。
【0031】
図2及び図3に示すように、搬送ローラ320は、上述したフラッパ301のシート搬送方向の下流側上方に配置され、不図示の駆動モータによって回転駆動される。また、排出センサ321は、搬送ローラ320のシート搬送方向の下流側近傍に配置され、搬送ローラ320によって搬送されるシートの先端及び後端を検知する。ジョガーモータMは、後述する各スライドガイド310、311を駆動するためのモータであり、本実施の形態ではステッピングモータが用いられている。
【0032】
シート戻し部材322は、図2及び図3に示すように、シート後処理装置300における最下流側に配置され、支軸部322aを中心として回動可能に構成されている。ここで、図2にはシート戻し部材322の初期位置を示しており、図3にはシートSによってシート戻し部材322が押し上げられた状態を示している。
【0033】
シート戻し部材322は、所定の重量とされ、外力によって図2の反時計回り方向に押し上げられると、その自重で図3の矢印方向(時計回り方向)に回動しようとする。これにより、シートは基準壁323に後端を揃えられ、積載される。
【0034】
図4は第1の実施の形態のシート後処理装置のスライドガイドの動作を説明するための断面図である。
【0035】
図4に示すように、本実施の形態のシート後処理装置300では、シートの幅方向の整合を行うガイド部材として、詳細を後述するスライドガイドR310及びスライドガイドL311が設けられている。
【0036】
シート後処理装置300では、コンピュータ等から予め出力されたコマンドに基づいてステイプル処理を行う場合には、ステイプルされるシートSが排出ローラ130で排出される前に、不図示のソレノイドにより不図示のリンクを介してフラッパ301が図2の反時計回り方向に回動する。そして、フラッパ301の先端側が図2のように、排出ローラ130のニップ部よりも下側に位置することにより、図2に示すように、排出ローラ130から機外に排出されるシートSはフラッパ301に沿って上方に引き込まれ、シート後処理装置300内に搬入され、シートを一時的に積載するための第1のシート積載部300Bに搬入される。
【0037】
このとき、図4(a)に示すように、シート後処理装置300では、シート搬入方向に対して右側のスライドガイドR310及び左側のスライドガイドL311が、搬入されてくるシートSと干渉しないように、シートSの幅方向より所定量だけ外側の位置に退避して、シートSの進入を待機するようになっている。
【0038】
そして、シート後処理装置300では、1枚目のシートSがプリンタ本体100の排出ローラ130から排出されると、当該シートSは、フラッパ301にすくい上げられるようにして装置本体300A内に搬入され、不図示の駆動モータで回転駆動される排出ローラ320により、スライドガイドR310及びスライドガイドL311により構成される第1のシート積載部300Bのガイド面上へ搬送される。
【0039】
ここで、第1のシート積載部300Bのガイド面は、図2に示すように、水平方向に対して所定角度で傾斜するとともに、シート搬入方向の上流側と下流側とで相互に異なった傾斜角度とされており、具体的には、上流側の所定区間と下流側の所定区間との間で傾斜角度αで屈曲する屈曲部300Cが形成されている。第1のシート積載部300Bのガイド面では、このような屈曲部300Cを有することにより、各スライドガイド310、311でガイドされないシートSの中央部の撓みを防止している。
【0040】
そして、装置本体300A内に搬入されたシートSは、その先端が排出ローラ320の下流側近傍の排出センサ321に検知される際に排出センサ321のフラグ321aを図2の反時計回り方向に回動させ、次に、後端が排出ローラ320を抜ける際に、図3に示すように、フラグ321aがその自重で図2の時計回り方向に回動することにより、シート後端が下方に押圧され、スライドガイドR310、スライドガイドL311で構成されるガイド面上に確実に落下する。なお、このときに排出センサ321がOFFになる。
【0041】
また、シートSは、その先端がシート戻し部材322を図2の反時計回り方向に押し上げると、上述のようにシート戻し部材322が自重で逆方向に回動して、シート後端が基準壁323に突き当てられる。これにより、第1のシート積載部300B上に積載される各シートの搬送方向の後端部が揃えられる。
【0042】
第1の実施の形態では、上述の排出センサ321がOFFになると、右側のスライドガイドR310のみが動作して、第1のシート積載部300B上に積載される各シートの幅方向の整合動作が開始されるようになっている。具体的には、スライドガイドR310がモータMに駆動されて図4の左側に移動することでスライドガイドR310に設けられた基準ピンR330がシートSの右側面に当接してスライドガイドL311側にシートSを押し込む。そして、シートSの左側面がスライドガイドL311に設けられた基準ピンL331に突き当たることで、各シートの幅方向の整合が行われる。
【0043】
ここで、スライドガイドの構成について詳細に説明する。
【0044】
図4は図1のA−A断面を示したスライドガイドの構成を説明する図である。また、図5、図6はスライドガイドの動作を説明する図である。
【0045】
各スライドガイド310、311は、フレームFに設けられたガイドピン314(314a、314d)にガイドされることにより、図4の左右方向、すなわちシート搬送方向に直角な方向(シート幅方向)に往復移動可能とされ、前記ジョガーモータMからの駆動力の伝達により移動するようになっている。
【0046】
各スライドガイド310、311は、シート搬送方向から見ると、図4(b)に示すように、シートSの両サイドをガイドする各壁部とシートSの上下面を支持する支持部とにより、断面略コ字型の形状を呈しており、当該コ字型の下面によって第1のシート積載部300B上に排出される各シートを支持し、シートSの幅方向中央部についてはガイドしない構成となっている。
【0047】
スライドガイドR310には段ギア317と噛み合う平板歯車を有するラック部310aが設けられている。一方、スライドガイドL311にも段ギア317と噛み合う平板歯車を有するスライドラックL312が取り付けられている。ここで、スライドラックL312は、コイル状のバネ313を介してスライドガイドL311に対して相対移動可能に設けられており、バネ313は、その一端側がスライドガイドL311に当接し、他端側がスライドラックL312に当接し、スライドガイドL311とスライドラックL312とを広げる方向に付勢している。また、スライドラックL312は、スライドガイドL311側の角穴部311a内を移動するエンボス部312aを有している。
【0048】
スライドガイドR310の側壁には耐磨耗にすぐれた金属で構成される2本の基準ピンR330が、スライドガイドL311の側壁には2本の基準ピンL331がそれぞれ設けられており、シートを整合するときには、後述のようにスライドガイドR310が移動して、シートの両側端面に、基準ピンR330及び基準ピンL331が当接する。
【0049】
また、スライドガイドR310及びスライドガイドL311は、段ギア317及び高さ規制部材315により高さ方向を支持されている。
【0050】
図4乃至図6において、Hはシートに針打ちするステイプラである。このステイプラHは、画像形成されたシートの画像面の左上コーナー部に針打ちを行って各シートを綴じるため、スライドガイドL311側に固定配置されている。
【0051】
次に、各スライドガイド310、311の動作について説明する。シート後処理装置300に電源が入ると、前記駆動モータにより駆動される排出ローラ320が回転を開始し、次にジョガーモータMが回転して段ギア317が回転することで、スライドガイドR310のラック部310aが駆動されて外側に退避する。スライドガイドL311は、ジョガーモータMが回転して段ギア317が回転すると、まずスライドラック312が相対移動し、スライドラック312のエンボス部312aがスライドガイドL311の角穴部311aの図4左側の端面に当接した後に、エンボス部312aで押圧されることにより、外側に退避する。
【0052】
スライドガイドR310にはフラグ部310fが設けられており、フラグ部310fが所定の退避距離まで移動すると、図6(a)に示すように、フォトセンサ316を遮光し、その時点でジョガーモータMが停止する。この位置をホームポジションとする。
【0053】
シートSがシート後処理装置300に進入する信号がプリンタ本体100からシート後処理装置300に入力されると、ジョガーモータMが回転し、スライドガイドR310、スライドガイドL311が内側に移動して、図4(a)、(b)に示すように、進入するシートSの幅よりも所定量dだけ広い位置で停止する。この位置において、スライドガイドL311は、ガイドピン314cが端部に当接し、それ以上内側には移動できない状態となる。第1の実施の形態では、図4(a)、(b)に示すこの位置を待機位置とし、この待機位置ではスライドガイドL311の側面が整合動作時の基準位置になる。
【0054】
本実施の形態では、シートSのサイズ(幅)が通紙可能な最大サイズである場合に、両側の隙間がそれぞれ所定量d、dとなるように、スライドガイドR310、スライドガイドL311の待機位置が設定されている。
【0055】
なお、これよりも幅の狭いシートをシート後処理装置300で整合する場合には、これに応じた分だけスライドガイドR310が左側に移動することにより、待機位置における図4右側の隙間が常に所定量dとなる。一方、この場合には、当該シートとスライドガイドL311との隙間は、所定量dよりも、幅狭となった量の半分だけ広がることになる。
【0056】
1枚目のシートSが画像形成装置100の排出ローラ130から排出されると、シートSは、フラッパ301にすくい上げられてシート後処理装置300内に導入され、排出ローラ320により各スライドガイド310、311へ搬送される。
【0057】
この際に、シートSは、その先端が排出センサ321で検出された後に、各スライドガイド310、311のガイド面に沿って搬送され、先端左側コーナー部(図4(a)の左下隅部)がステイプラHの開口部に入り込む。また、シートSは、その先端中央部がシート戻し部材322に当接して、勢いある場合にはシート戻し部材322を図2の反時計回り方向(矢印方向)に押し上げた後、シート戻し部材322の自重により時計回り方向に回動することで、後端部が基準壁323に揃えられる。
【0058】
また、この動作とほぼ同時に、シートSの後端が排出ローラ320を抜けると、排出センサ321のフラグ321aが自重で図1の時計回り方向に回動して戻り、排出センサ321がOFFになる際に、当該シート後端がフラグ321aで下方に押圧されて、スライドガイドR330、スライドガイドL331で構成される第1のシート積載部300Bのガイド面へ確実に落下する。
【0059】
第1の実施の形態では、排出センサ321がOFFになると、ジョガーモータMが回転を開始し、待機位置にあったスライドガイドが以下のように整合動作を開始する。すなわち、整合動作開始時には、ジョガーモータMは、スライドガイドが内側に移動する方向に回転する。ここで、スライドガイドL311はガイドピン314cと当接しているために移動することができず、スライドガイドL311に設けられたスライドラック312のみがバネ313を縮める方向に移動する。従って、整合動作中には、スライドガイドR310のみが移動することにより、まずスライドガイドR310の基準ピンR330がシートSの右端面に当接し、さらに、シートSが図4の左側に移動してその左端面がスライドガイドL311の基準ピンL331に当接することにより、図5(a)、(b)に示すような状態となる。なお、このとき、シートの撓みなどを考慮して、シートSの幅よりも所定量狭くなるような位置までスライドガイドR310を移動させることとしても良い。
【0060】
第1の実施の形態では、ジョガーモータMは、シートSの両端部が各スライドガイド310、311に当接した図5の状態で一時停止した後に、逆転を開始して、スライドガイドR310が再び図4の待機位置となったところで停止する。この間のスライドガイドR310の移動量の制御は、フォトセンサ316を遮光するホームポジションの位置を基準として、ステッピングモータであるジョガーモータMの駆動パルス数で管理している。なお、このときも、スライドガイドL311側は、スライドラック312のみがバネ313の広がる方向に移動し、スライドガイドL311自体は移動せず基準位置に保持されているので、シートSの図5左側端部はスライドガイドL311に当接したままの状態となっている。
【0061】
次に、2枚目のシート(S2)が1枚目のシートSと同様にシート後処理装置300に搬送されると、シート(S2)の後端が排出ローラ320を抜けた時点で、シート(S2)の後端をフラグ321aの自重で第1のシート積載部300Bへ落下させ、その後排出センサ321がOFFになると、1枚目の場合と同様に整合動作を開始する。すなわち、ジョガーモータMが回転してスライドガイドR310が移動し、基準ピンR330がシート(S2)の側面に当接して、さらにシート(S2)の左側面をスライドガイドL311に設けられた基準ピンL331に当接させるまで移動することで、2枚のシートの左側端部が整合される。この後に、上述の待機位置までスライドガイドR310が移動して停止することになる。
【0062】
このような動作を繰り返し行い、1ジョブの最後(n番目)のシート(Sn)を整合する動作を行い、スライドガイドR310に設けられた各基準ピンR330がシートの左側面をスライドガイドL311の各基準ピンL331に突き当て、スライドガイドR310の移動を停止した図5の状態で、シート束の先端左側に位置する小型のステイプラHで先端左側の位置をステイプルする。
【0063】
この構成及び動作によれば、各シートの整合動作中はスライドガイドL311が基準位置で停止して移動せず、スライドガイドR310のみが移動して、各シートの左側端部が基準位置に揃うので、スライドガイドL311側に固定配置されたステイプラHによる綴じ処理が正確かつ確実に行われる。さらには、1ジョブにおいて搬入される各シートの幅にばらつきがある場合や1ジョブ内でシートサイズが例えばLTRからA4に変化した場合であっても、各シートの左端部の位置が一定に揃えられるので、ステイプラHによる綴じ処理の仕上がりが正確かつ綺麗になり、優れた効果が得られる。
【0064】
第1の実施の形態では、このようにしてステイプル動作が終了すると、ジョガーモータMが回転駆動されることにより、図5に示す状態からスライドガイドR310が広がる方向に移動する。なお、このスライドガイドR310の移動開始時には、スライドガイドL311側は、スライドラック312が図5の左側に移動し、スライドガイドL311自体は直ちには移動しない。
【0065】
そして、スライドガイドR310の位置が図4に示す待機位置を過ぎると、スライドラック312のエンボス部312aがスライドガイドL311の角穴部311aの端面と当接して、スライドガイドL311が図4の左側に移動を開始し、両スライドガイド310、311が移動する。
【0066】
さらに、ステイプル済みのシート束は、支持されている両スライドガイド310、311の間隔がシートの幅近傍、又はそれより広くなったときに、図6(a)、(b)に示すように、下方に落下する。これにより、当該シート束は、プリンタ本体100のFD排出部125まで落下し、積載される。
【0067】
このように、第1の実施の形態では、プリンタ本体100のFD排出部125をシート後処理装置300から排出されるシート束の積載用として共用し、専用の積載部を設けないため、小型でかつ安価なシート後処理装置を提供できる。
【0068】
また、第1の実施の形態では、シート後処理装置300を画像形成装置であるプリンタ本体100の装置本体100Aの上部に装着して、装置本体100Aから排出されるシートの搬送路をフラッパ301で切り替える構成としているため、画像形成済みのシートをページ順に排出積載するためにスイッチバック機構を設ける必要や、スイッチバックのためにシート間隔を広く開けなければならないという不都合がなく、また、設置面積も増大しない安価なシート後処理装置を提供できる。
【0069】
なお、ステイプルされたシート束をプリンタ本体100のFD排出部125に排出した直後に、プリンタ本体100の排出ローラ130から直接FD排出部125にシートSを排出すると、FD排出部125上のシート束の位置によっては、シートSの先端がシート束の突出した綴じ部に引っ掛かり、シートSにダメージを与えたり、シートSまたはステイプルされたシートの整列性を損なうおそれがある。
【0070】
これを防ぐために、ステイプラHで綴じ処理したシート束をFD排出部125に排出した後には、少なくとも次の1枚目のシートについては、プリンタ本体100から直接FD排出部125に排出させずに、当該シートをシート後処理装置300を経由してプリンタ本体100のFD排出部125に積載させるように、フラッパ301及び各部の動作を制御する。この動作を行うことにより、先に排出されたシート束の綴じ部を次に落下してくるシートSで覆うことができるので、その後にプリンタ本体100から直接FD排出部125に排出されるシートSの引っ掛かりを防止できる。
【0071】
なお、第1の実施の形態では、シートの整合動作時にスライドガイドR310のみが動作し、スライドガイドL311は動作しない構成としたが、シートの整合動作時にスライドガイドL311も動作する構成としても良い。この場合には、例えばスライドガイドL311をスライドガイドR310と同様の構成とすることで実現可能である。
【0072】
さらに、第1の実施の形態では、整合動作後のシートを下方に落とす場合に、スライドガイドR310とスライドガイドL311の両方が動作する構成としたが、シートを下方に落とす場合にいずれか一方のみが動作する構成としても良い。
【0073】
図7は、本実施の形態における電気部品構成を示すブロック図である。
【0074】
シート後処理装置300の電気部品構成は、図示しない制御基板上とステイプラHと、駆動モータM1と、ジョガーモータMと、フラッパを動作させるソレノイドSLと、排出センサ321と、スライドガイド310、320のホームポジションセンサ316(以下ジョガーHPセンサ316と略す)と、プリンタ本体100のFD排紙トレイ上の積載量を検知する積載量センサ715で構成される。制御基板上には1チップマイクロコンピュータ(ROM、RAM内臓)702(以下CPU702と略す)と、CPU702からの制御信号を受けてステイプラHを駆動するモータドライバ703と、同じくCPU702からの制御信号を受けて駆動モータM1を回転させる駆動モータドライバ707と、同じくCPU702からの制御信号を受けてジョガーモータMを回転させるジョガーモータドライバ709と、同じくCPU702からの制御信号を受けてフラッパソレノイドSLを駆動するソレノイドドライバ711で構成される。
【0075】
また、CPU702は排出センサ321、ジョガーHPセンサ316、積載量センサ715からのセンサ信号を入力し、シート後処理装置300を制御する。
【0076】
更にCPU702は、プリンタ本体100上に搭載され、画像処理と共にプリンタ本体100、及びシート後処理装置300を制御するための情報を授受して制御する画像コントローラ701とシリアル通信を行っている。
【0077】
図8〜図15は、第1の実施の形態におけるCPU702の制御を示すフローチャートである。以下、順を追って説明する。
【0078】
図8は、シート後処理装置300の初期化処理を示すフローチャートである。
【0079】
801では、まずCPU702の初期化を行う。ここでは、タイマーの設定、割り込みの設定、シリアル通信の設定、IOポートの設定など各種特殊レジスタの設定を行う。
【0080】
802、803では、画像コントローラ701とのシリアル通信を行うべく通信割り込みを解除し、画像コントローラ701からのコマンド待ちになる。最初のコマンド、及び2番目のコマンドは所定のコードであり、この2つのコマンドコードとCPU702が画像コントローラ701に返送する所定のデータ(ステータスと略す)コードによってプリンタ本体100に接続されるオプション装置の接続個数と接続確認が行われる。次に804〜808でシート後処理装置の初期化を行う。
【0081】
まず804では、ステイプラHの初期化を行う。ステイプラHには針無し予告を行うための図示しない針カートリッジセンサ704と、ステイプラのクリンチャが初期位置にあることを示すステイプラホームポジションセンサ705を有している。ステイプラHの初期化は、クリンチャを初期位置に戻すことによって完了する。もし、クリンチャが初期位置になければ、モータを通常ステイプルするための回転方向とは逆方向に所定時間回転させクリンチャを初期位置に戻す。
【0082】
805では、ステイプラホームポジションセンサ705が初期位置を検知できたかを判断し、所定時間ステイプラモータを逆転させたにもかかわらず、初期位置を検知できなかった場合図示しないステイプラ故障処理を行う。
【0083】
806では、スライドガイド310、311を初期位置に戻す処理を行う。CPU702は、スライドガイド310、311を開く方向にジョガーモータMを所定ステップ数だけ回転させ、その間にジョガーHPセンサがスライドガイド310、311を検知した時点で初期化を終了する。
【0084】
807では、所定ステップ数だけジョガーモータMを駆動したにもかかわらず、スライドガイド310、311を検知できなければ図示しないジョガーモータ故障処理を行う。なお、第1の実施の形態では所定ステップ数でジョガーモータ故障を判断したが、所定時間の回転によっても同様の作用が得られる。
【0085】
808では、排出センサ321でシート後処理装置300内の機内残留紙を検出し、もし、用紙が存在すれば、図13のジャム処理を行う。尚、第1の実施の形態では排出センサ321の用紙検出のみによって機内残留紙を検出したが、駆動モータM1を所定時間駆動して、その間、排出センサで用紙の有無を監視すると、より機内残留紙の検出範囲を広げることができる。以上でシート後処理装置100の初期化は終了する。
【0086】
図9は、シート後処理装置300のスタンバイ中の処理を示すフローチャートである。
【0087】
スタンバイ中は主に画像コントローラ701から送られてくる図示しないページ情報を保持する処理と、用紙の搬入予告を待機する処理がある。ページ情報には、用紙サイズとページに対する処理があり、ページ情報の確定時に画像コントローラ701からCPU702に対しラッチコマンドが送られる。例えば、A4サイズ3ページステープルのジョブの場合、1ページ目の情報には、A4サイズ+ジョブの先頭+ラッチの各コマンドが、2ページ目の情報にはA4サイズ+ラッチの各コマンドが、3ページ目の情報にはA4サイズ+ジョブの終了+ラッチの各コマンドが画像コントローラ701からCPU702に送られてくる。また、ページ間の処理時間を問い合わせるコマンドも用意されており、画像コントローラ701がCPU702に隣り合うページの情報をコマンドで指定すると、CPU702はその情報を元に必要ページ間時間を画像コントローラ701に報知する。
【0088】
上記の例では1ページ目(この場合は最初のページであることを指定する)の場合は500ms、1ページ目と2ページ目の場合も500ms、2ページ目と3ページ目の場合も500ms、もし、次のジョブが指定されたとすれば、3ページ目と次のジョブの1ページ目の場合は6秒といった具合である。この6秒という時間は、シート後処理装置100がスライドガイド上の用紙束をステイプルし、その用紙束をプリンタ本体のFDトレイに落下させ、さらに後述する積載量検知を行うための時間である。
【0089】
スタンバイ処理は、901で駆動モータM1を、902でフラッパソレノイドSLを停止させておき、以下、スタンバイ中に処理できるコマンドを解析する。903では自動排紙コマンドを画像コントローラ701から受信しているかを判断し、もし受信していれば図15の自動排紙処理を行う。
【0090】
904では、スリープコマンドを画像コントローラ701から受信しているかを判断し、もし受信していれば図示しないスリープ処理を行う。
【0091】
905では、上記例のようなページ情報が1つでも登録(ラッチ)されているかを判断し、もし1つもページ情報が登録されていなければ、901の処理に戻る。
【0092】
906では、登録されている最初のページ情報に対する用紙の搬入予告コマンドを画像コントローラ701から受信したかを判断し、受信するまで待機する。
【0093】
もし、搬入予告コマンドを受信した場合には、907でその搬入予告コマンドに対応するページ情報が「ページ先頭」であるかを判断し、ページ先頭であれば908でジョブのページカウンタを1に初期化し、909で駆動モータM1、及び910でフラッパソレノイドSLを駆動し、用紙搬送処理に移る。更に、911でスライドガイドを用紙待機位置まで移動する。
【0094】
912では、ジョガーHPセンサを監視し、所定ステップ数ジョガーモータMを駆動したにもかかわらず、スライドガイドが初期位置から移動しなかった場合、ジョガーモータ故障の処理を行う。
【0095】
図10は、シート後処理装置300の用紙搬送処理を示すフローチャートである。
【0096】
まず、1001で用紙搬送制御用のタイマーをスタートさせる。
【0097】
1002では、排出センサ321で用紙先端検知を行い、まだ検知できない場合は、1003でタイマーによって用紙の遅延ジャムであるかを判断し、もし、タイムオーバーしていれば図13のジャム処理を行う。1002で用紙先端を検知したならば、1004、1005で再度排出センサを監視し、所定時間以内に用紙無しになってしまわないことを確認する。もし、この間に用紙無しを検知した場合、何らかの搬送異常が発生したと判断して、図13のジャム処理を行う。
【0098】
1006では、同じく排出センサ321で用紙後端検知のための監視を行う。
【0099】
1007では、監視時間がタイムオーバーしていないかを判断し、タイムオーバーであれば、滞留ジャムと判断して図13のジャム処理を行う。1006で用紙後端を検知した場合、1008で所定時間経過するのを待つ。
【0100】
1009では、ページカウンタが所定枚数N+1以上であるかを判断する。もし、N+1以上であれば、本発明のシート後処理装置100は、これをステイプルできない可能性があるため、1010でスライドガイドを初期位置へ戻す。
【0101】
1011では、初期化処理同様、スライドガイドが初期位置へ戻ったかを確認し、もし戻らなければ図示しないジョガーモータ故障の処理を行う。N枚以内であれば1012でジョガーモータを回転させ用紙を整合する。整合するためのスライドガイドの移動量等は、図4、図5の説明で示したとおりである。
【0102】
1013では、ページ情報が「ジョブ終了」であるかを判断し、もし、ジョブの終了であれば、ステープル処理に移行する。そうでなければ、CPU702は画像コントローラ701に対して1016で排出完了を通知し、1017でページカウンタをカウントアップして、905の処理へ戻る。
【0103】
図11はステイプル処理を示すフローチャートである。
【0104】
1101では、駆動モータM1を停止させ、1102でフラッパソレノイドSLを停止させる。
【0105】
1103では、ステイプル動作のためのスライドガイドによる用紙束の整合を行う。整合動作が終了した時点で、1113でページカウンタが1であるかを判断し、1であるならばステイプルをせずに1106からの処理を行う。1でなければ、1104でステイプラモータを駆動し、ステイプル動作を開始する。
【0106】
1105では、針カートリッジセンサ704を監視し、ステイプラのクリンチャが初期位置から移動したことによってステイプルモータが正しく動作しているかを判断し、もし、所定時間針カートリッジセンサ704がクリンチャの初期位置を検知し続けていれば、図示しないステイプラモータ故障の処理を行う。また、ステイプル動作を正しく行うと、針カートリッジセンサ704は所定時間後に再び、クリンチャが初期位置に戻ったことを検知するので、もし、所定時間に検知できなければ図示しないステイプラモータ故障の処理を行う。
【0107】
故障でなければ、1106でフラッパソレノイドSLを駆動し、1107でスライドガイドを初期位置に移動する。ここでも、初期化の場合と同様に、1108でスライドガイドが初期位置に戻ったかを判断し、戻らなければ図示しないジョガーモータ故障処理を行う。スライドガイドを初期位置に移動すると、スライドガイド上のステイプルされた用紙束は、プリンタ本体100のFDトレイ上に落下する。
【0108】
1109では、その落下時間待ち合わせ処理を行う。用紙束が落下した後、1110でフラッパソレノイドを停止し、1111で排出完了を画像コントローラ701に通知し、ステイプル処理を完了する。
【0109】
第1の実施の形態ではL枚のステイプル処理の場合、1ページ目からL−1ページ目までは用紙をスライドガイド上に積載した時点で排出完了を画像コントローラに報知するが、Lページ目はステイプル処理が完了した時点で報知する。ジョブが1ページ、又はN+1ページ以上であればステイプルは行わない。
【0110】
1114では、ステイプラ故障の詳細判断であって、ステイプラモータを駆動したにもかかわらずステイプラが動作しなかった故障を判断している。
【0111】
1115では、動作したが初期位置に戻らなかった場合に、針ジャムを想定して所定時間のモータ逆回転処理を行う。
【0112】
1116では、このリカバリ処理が成功すれば、ステイプラ故障ではなく図14のステイプラジャム処理を行う。
【0113】
図12は、ジョガーモータMの制御処理を示すフローチャートである。
【0114】
ジョガーモータの制御処理は、前述した初期化処理、用紙搬送処理、ステイプル処理から処理モードと移動位置を指定されることにより、ジョガーモータに対応した動作を行わせ、所望の位置へスライドガイドを移動するものである。正常に制御完了すれば処理終了時に正常動作フラグをセットし、処理要求をした上記の各処理にこれを報知する。移動位置は、スライドガイドの初期位置を0とした絶対位置で表され、現在位置と移動すべき位置から移動方向を割り出す。
【0115】
1201、1203では、どの処理モードであるかを判断する。1201でスライドガイドの初期位置への移動と指定されていれば、1202で移動速度P1を設定し、1203で整合のための待機位置への移動と指定されていれば、1204で移動速度P2を設定し、そうでなければ1205で整合時の移動として移動速度P3を設定する。ここで、移動速度P1、P2、P3に関しては次の関係がある。すなわち、P1>P2>P3であり、特に速度P1は用紙束をスライドガイド310、320からプリンタ本体100のFDトレイに整然と落下させるために重要な速度であり、50mm/sec以上の速度である。
【0116】
1206では、現在の位置と指定位置から移動パルス数を算出し、1207では同情報から移動方向を決定する。1208でジョガーモータを駆動開始し、1209で所定のパルス数を駆動したかを判断する。パルス数の加減算と励磁相の切り替えは図示しないタイマー割込み処理で行う。1210で正常終了フラグをセットして処理終了する。
【0117】
図13は、シート後処理装置のジャム処理を示すフローチャートである。
【0118】
用紙搬送処理で用紙遅延ジャムを検知した場合、1301で遅延ジャムフラグをセットし、画像コントローラ701へ通知する。用紙滞留ジャムの場合は1310で滞留ジャムフラグをセットし、画像コントローラ701へ通知する。初期化処理で機内残留紙を検知した場合は、1311で残留紙ジャムをセットし、画像コントローラ701へ通知する。
【0119】
1302では、全ての駆動を停止する。1303では、遅延ジャムかを判断し、遅延ジャムであれば1304でオペレータによってカバーが開けられるのを待つ。カバーが開けられたならば、1305で今度はオペレータによってカバーが閉められるのを待つ。
【0120】
そして1106でジャムフラグをリセットしてこれを画像コントローラ701に通知し、シート後処理装置の初期化処理に移動する。この処理はカバーの開閉の間にオペレータがジャム紙を取り除くことを想定しているが、仮にジャム紙を取り除かない場合でも、初期化処理にて機内残留紙を検知し、通知することができる。また、ステイプル動作途中やスライドガイド移動中にジャムが発生した場合であっても、初期化処理にてこれらの駆動系を初期位置に移動することができる。
【0121】
図14は、ステイプラの針ジャム時の処理を示すフローチャートである。
【0122】
1401では、ステイプラ針ジャムフラグをセットし、画像コントローラ701に通知し、同時に1402で全ての駆動系を停止する。
【0123】
1403では、オペレータが針ジャム処理しやすいようにスライドガイドを開ける。このときも初期化処理同様、1404でスライドガイドが初期位置に戻るかを監視し、戻らなければ図示しないジョガーモータ故障処理を行う。スライドガイドを初期位置に戻した後、1405でステイプラ針カートリッジがオペレータに抜かれたことを確認し、1406で再び針カートリッジがセットされたことを確認し、1407で針ジャムフラグをリセットし画像コントローラ701に通知する。これは、オペレータによって針カートリッジ内の異常な針を取り除いてもらう動作を想定している。
【0124】
図15は、シート後処理装置300の緊急停止、自動排紙処理を示すフローチャートである。
【0125】
シート後処理装置300が用紙搬送中、あるいはスタンバイ中にプリンタ本体100内でジャムなどの不都合が生じた場合、画像コントローラ701はCPU702に対して緊急停止コマンドを送信してくる。
【0126】
このとき、まず1501でシート後処理装置300が用紙搬送中であるかを判断し、搬送中であれば1502でスライドガイド制御中であるかを判断する。スライドガイド制御中であれば1503でこの動作が終了するのを待つ。この場合、用紙がスライドガイド上や搬送路上に残留している可能性があるので、1504で排紙可能残留紙有りのフラグをセットし、画像コントローラ701に通知する。
【0127】
1505では、全ての駆動系を改めて停止し、1506で自動排紙動作可能フラグをセットし画像コントローラ701に通知する。ここで、画像コントローラ701からの次の動作指示待ちになるが、1507でジョブキャンセルコマンドを受信した場合、現在処理途中のジョブをキャンセルすべく、1508でスライドガイドを初期位置に戻し、スライドガイド上の用紙束をプリンタ本体100のFDトレイ上に落下させる。もし、キャンセルコマンドを受信しなければ、本体の不都合を解除した後、ジョブを継続することができる。
【0128】
1509では、自動排紙コマンドを受信したかを判断し、そうでなければ1507からの処理を繰り返す。自動排紙コマンドを受信したら、1510で自動排紙動作用のタイマーをスタートさせ、1511で駆動モータM1を駆動し搬送途中の用紙をスライドガイド上まで搬送する。ここでフラッパソレノイドSLは動作させない。緊急停止処理時にシート後処理装置内に残留した用紙は明らかにステイプル処理中の用紙であり、ジョブの一部であるが、それ以外の用紙、たとえばプリンタ本体100に残留していた用紙は、後に画像コントローラ701によってリカバリされるものなので、ジョブとしては不要なものである。フラッパソレノイドSLを動作させないことによって、この不要な用紙をプリンタ本体100のFDトレイ上に排出することができる。
【0129】
1512で所定時間、駆動モータM1を駆動したら、1513で駆動モータM1を停止する。そして、1514で排出センサ321によって用紙が排出されたかを確認し、もし、用紙を検知すれば、今度は排出不可能の機内残留紙ジャムとして図13のジャム処理する。自動排紙が完了すれば、スタンバイ処理に戻る。1501で用紙搬送中でなければ、1520でステイプル処理中かを判断する。ステイプル処理中であれば、そのジョブは終了仕掛であり、処理を中断せず1521でステイプル処理完了を待つ。
【0130】
そして終了後に、1523で自動排紙可能フラグをセットし緊急停止処理を終了する。この場合、シート後処理装置内には用紙が存在していないので、自動排紙コマンドを受信しても、自動排紙処理を行う必要はない。1520でステイプル中でなければ、1522でスタンバイ中かを判断する。スタンバイ中であれば、1523の処理を行う。この場合も自動排紙コマンドを受信しても自動排紙処理を行う必要はない。1522でスタンバイ中でなければ、初期化状態か、異常状態であるので、自動排紙可能フラグもセットしない。
【0131】
以上、第1の実施の形態として説明してきたが、シートを装置上面に排出するような画像形成装置において、その装置本体上面の排出部の上方に、少なくともステイプラを有するシート後処理装置を設けたことにある。そして、シート後処理装置で後処理を施されたシートを、下方の装置本体側の排出部に落下させることで積載する、という構成にすることで、シート後処理装置の簡略化、低コスト化を実現することができた。
【0132】
なお、第1の実施の形態ではシート後処理手段としてステイプル手段で説明したが、整合動作を伴うシート後処理であれば、例えば、用紙束にパンチ穴をあけるパンチ手段、ステイプルした後にシート折手段を設けた製本手段、シート端を糊付けする製本手段、その他簡易的な綴じ手段であっても同様の作用を得られる。
【0133】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態における排紙装置では、第1のシート積載部に積載されているシート数を計測する計測手段を設け、かかる計測手段により計測されたシート枚数Mと、ステイプル許容枚数(後処理許容枚数)Nと、を比較する比較手段において、M>Nの関係を満たしていると検知した場合、シート後処理手段を行うことなく、スライドガイドを開け、シート束をプリンタ本体100のFDトレイに落下させる。尚、計測手段は、シート数を機械的にカウントする方法の他、例えば、シート束の厚さを機械的、光学的に検知する方法や、シート束の重さを検知する方法によりシート数を算出する方法であっても良い。
【0134】
また、第1のシート積載部に積載したシート束を、整合手段のみを動作し、その後FDトレイに落下させるようにすれば、FDトレイに整然と排出され、シート束を容易に回収することができる。
【0135】
これにより、簡便に短時間でそれまでに第1のシート積載部に積載されたシートをFDトレイに積載することが可能となり、後処理許容枚数を超えたジョブが指定された場合の処理を、コストをかけることなく単純な制御で実施することが可能となった。
【0136】
また、上記比較手段において、M>Nの関係を満たしていると判断した場合、画像形成装置からシート束の綴じ指令がされたシートがM+1枚目以降である場合は、既に第1のシート積載部に積載されているシート束だけでなく、M+1枚目以降のシートがさらに画像形成装置から排紙装置の第1のシート積載部に搬入されてくることになる。この場合は、既に第1のシート積載部に積載されているシート束は上記のようにスライドガイドを開け、シート束をプリンタ本体100のFDトレイに落下させ、その後に第1のシート積載部に搬入されたシートは、第1のシート積載部に積載されることなく又後処理手段が動作することなく、シート毎に第2のシート積載部であるFDトレイに落下させるように制御することもできる。
【0137】
これにより、より簡便に短時間でそれまでに第1のシート積載部に積載されたシートをFDトレイに積載することが可能となり、後処理許容枚数を超えたジョブが指定された場合の処理を、コストをかけることなく単純な制御で実施することが可能となった。
【0138】
上記の実施の形態では、ステイプル許容枚数Nを超えるシートが、スライドガイド310、311上に積載されると判断した時点で、スライドガイドを開け、シート束をプリンタ本体100の第2のシート積載部であるFDトレイに落下させ、以後のシートを整合することなく、1枚1枚同じくプリンタ本体100のFDトレイに積載することとしたが、これらのシートは、ステイプル処理されないものであるから、シート後処理装置300にシートを搬送しないでエラー処理を行うことが出来れば更に好適である。
【0139】
ここで、上記比較手段において、M>Nの関係を満たしていると判断した場合に、画像形成装置からシート束の綴じ指令がされたシートがM+1枚目以降である場合は、既に第1のシート積載部に積載されているシート束だけでなく、M+1枚目以降のシートが画像形成装置から排紙装置の第1のシート積載部に搬入されてくることになる。
【0140】
そこで、この場合は、既に第1のシート積載部に積載されているシート束は上記のようにスライドガイドを開け、シート束をプリンタ本体100のFDトレイに落下させ、その後に、シート搬送路変更手段であるフラッパソレノイドSLをオフにすることにより、以後のシートをシート後処理装置300の第1のシート積載部に積載することなく、プリンタ本体100のFDトレイに直接1枚1枚積載させるようにするように制御してもよい。
【0141】
これにより、M+1枚以降のシートは第1のシート積載部に積載されることなく直接FDトレイに積載されることになり、より短時間で処理が完了するため、後処理許容枚数を超えたジョブが指定された場合の処理を、コストをかけることなく単純な制御で実施することが可能となった。
【0142】
図16は第2の実施の形態における用紙搬送処理を示したものである。処理内容は、ほぼ図10のチャートで示した処理と同じであるが、まず、処理1011と1016の処理の間に1603のフラッパソレノイドSLオフの処理と、1604のステイプルオーバー処理を行っていることを示すフラグをセットする処理を追加した。このフラグは用紙搬送処理の先頭1601で判断され、フラグがセットされていなければ通常の積載処理を行うが、セットされていれば、1602で時間待ち後、1016の処理へ制御をスキップする。待ち時間は用紙をスライドガイドに積載するまでに必要な時間と同じである。
【0143】
また、セットされたステイプルオーパー処理を行っていることを示すフラグは、図示しないが、次のジョブのページ情報が先頭ページを示したとき(図9の907の処理)後にリセットする。以上の制御を行うことによって、ステイプル処理しないシートを、整然とプリンタ本体100のFDトレイに排出することができる。
【0144】
なお、シート後処理装置によっては、搬送路が長く、あるいは小サイズのシートを取り扱う場合がある。この場合、排出センサ321によってカウントしたシート枚数Mがステイプル許容枚数Nを超えたと判断したとき、すでに複数のシートがシート後処理装置に搬送されている場合がある。かかる後処理装置内にすでに搬送済みのシート数をXとすると、上記比較手段において、M+X>Nの関係を満たしていると判断した場合であっても、画像形成装置からシート束の綴じ指令がされたシート数がM+X+1枚目以降である場合は、既に第1のシート積載部に積載されているシート束に加え後処理装置にすでに搬送済みのシートを第1のシート積載部に積載させた後、上記のようにスライドガイドを開け、シート束をプリンタ本体100のFDトレイに落下させ、さらにその後に、シート搬送路変更手段であるフラッパソレノイドSLをオフにすることにより、以後のシートをシート後処理装置300にではなく、プリンタ本体100のFDトレイに直接1枚1枚積載させるようにするように制御してもよい。
【0145】
これにより、M+X+1枚目以降のシートは後処理装置に搬送されることなく直接FDトレイに積載されることになり、より短時間で処理が完了するため、後処理許容枚数を超えたジョブが指定された場合の処理を、コストをかけることなく単純な制御で実施することが可能となった。
【0146】
この場合、搬入予告コマンドを受信している分だけのシートは、シート後処理装置から排出し、残りのシートはページ終了の情報をもつページに至るまで、プリンタ本体100のFDトレイに排出する制御を行えば、上記第2の実施の形態と同様の作用を得ることができる。
【0147】
(第3の実施の形態)
第2の実施の形態では、ステイプル許容枚数Nを超えるシートが、スライドカイド310,311上に積載されると判断した時点で、スライドガイドを開け、シート束をプリンタ本体100のFDトレイに落下させ、以後のシートを整合することなく、1枚1枚同じくプリンタ本体100のFDトレイに積載した。
【0148】
しかし、スライドガイドとプリンタ本体100のFDトレイとの高さが比較的高い場合、あるいはシートの重さが軽い場合、1枚1枚用紙を落下させると、プリンタ本体100のFDトレイでの積載性が悪くなる場合がある。
【0149】
そこで、第3の実施の形態における排紙装置では、第1のシート積載部に積載されているシート数を計測する計測手段を設け、かかる計測手段により計測されたシート枚数Mと、ステイプル許容枚数(後処理許容枚数)Nと、を比較する比較手段において、M>Nの関係を満たしていると検知した以降であっても、画像形成装置からシート束の綴じ指令がされたシート数がM+1枚目以降である場合は、既に第1のシート積載部に積載されているシート束は上記のようにスライドガイドを開け、シート束をプリンタ本体100のFDトレイに落下させ、その後に第1のシート積載部に搬送されたシートは通常勤作のようにスライドガイドに一旦積載し、所定枚数を積載した時点で、同様にステイプルせずにプリンタ本体100のFDトレイにシート束を落下させ、以後、ジョブ終了までその動作を繰り返す。このように所定枚数を積載した時点でシート束を落下させることで、FDトレイでの積載性が良好となる。
【0150】
これにより、後処理許容枚数を超えたジョブが指定された場合の処理を、コストをかけることなく単純な制御で実施することが可能となった。
【0151】
このときの所定シート枚数は任意でよいが、あらかじめCPU702に記憶された値である。また、所定枚数の最終ページと次の所定枚数の最初のページとの間は、所定時間空けるよう画像コントローラ701に通知する。この通知は、ページ毎に送られるページ情報が画像コントローラ701からCPU702に送られたタイミングで、画像コントローラ701がCPU702にページ間の時間を問い合わせてくるので、そのタイミングで返答する。
【0152】
これにより、所定枚数のシート束が落下する前に、第1のシート積載部に新たにシートが搬送されることを防止することが可能となる。
【0153】
図17は第3の実施の形態における用紙搬送処理を示したものである。処理内容は、ほぼ図10のフローチャートで示した処理と同じであるが、1010でスライドガイドを開いてその確認を行った後、1701でステイプルオーバー処理を行っていることを示すフラグをセットし、1702でページカウンタを一旦クリアする。すると、次のページは1009でページカウンタがM<Nと判断されるので、1012の整合処理を行なう。ここでそのページがショプ終了のページであれば1013のジョブ終了の判断で処理はステイプル動作に移る。
【0154】
第3の実施の形態では所定シート枚数は許容ステイプル枚数Nに設定したが、ページカウンタを一旦クリアする際、0クリアではなくN−1以下の任意の整数Yをセットすれば、N−Yのシート枚数の束でプリンタ本体100のFDトレイに落下させることができる。図11に示すステイプル処理では、図示しないが、ステイプルオーパー処理を行っていることを示すフラグがセットされていれば、整合動作と落下動作のみ行い、ステイプル動作は行なわない。また、第2の実施の形態と同様、セットされたステイプルオーパー処理行っていることを示すフラグは、図示しないが、次のジョブのページ情報が先頭ページを示したとき(図9の907の処理)後にリセットする。以上の制御を行うことによって、ステイプル処理しないシートを、シート束ごとに整然とプリンタ本体100のFDトレイに排出することができる。
【0155】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1のシート積載部に積載されたシートの整合を行い、そのシート束に対して後処理を行い、さらに第1のシート積載部の下方の第2のシート積載部に落下させるシート後処理装置において、シート後処理の許容シート数以上に第1のシート積載部にシートが積載され、または積載されることとなった場合でも、特に新たな機構を設けなくても低コストで、かつ簡単な制御でエラー処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のシート後処理装置を装着したプリンタの断面図である。
【図2】第1の実施の形態のシート後処理装置の動作説明図である。
【図3】第1の実施の形態のシート後処理装置の動作説明図である。
【図4】第1の実施の形態のスライドガイドの動作を説明する断面図である。
【図5】第1の実施の形態のスライドガイドの動作を説明する断面図である。
【図6】第1の実施の形態のスライドガイドの動作を説明する断面図である。
【図7】実施の形態における電気部品構成を示すブロック図である。
【図8】第1の実施の形態の初期化処理を示すフローチャートである。
【図9】第1の実施の形態のスタンバイフローチャートである。
【図10】第1の実施の形態の用紙搬送すフローチャートである。
【図11】第1の実施の形態のステイプルフローチャートである。
【図12】第1の実施の形態の整合を示すフローチャートである。
【図13】第1の実施の形態のジャム処理を示すフローチャートである。
【図14】第1の実施の形態のステイプルジャム処理を示すフローチャートである。
【図15】第1の実施の形態の緊急停止、自動排紙処理を示すフローチャートである。
【図16】第2の実施の形態の用紙搬送処理を示すフローチャートである。
【図17】第3の実施の形態の用紙搬送処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 プリンタ本体
100A 装置本体
130 排出ローラ(シート搬送手段)
125 FD排出部(第2のシート積載部)
200 給送カセット
300 シート後処理装置
300A 装置本体(ケーシング部)
300B 第1のシート積載部
300C 屈曲部
301 フラッパ(切替手段)
310 スライドガイドR(整合手段、ガイド部材)
311 スライドガイドL(整合手段、ガイド部材)
312 スライドラック
313 バネ
314(314a、314d) ガイドピン
315 規制部材
316 フォトセンサ
317 段ギア
320 搬送ローラ
321 排出センサ
322 シート戻し部材
323 基準壁
325 積載トレイ(第2のシート積載部)
330 基準ピンR
331 基準ピンL
410 スライドガイドR(整合手段、移動ガイド部材)
411 固定ガイドL(整合手段、固定ガイド部材)
701 画像コントローラ
702 1チップROM、RAM内臓マイクロコンピュータ
704 針無し予告センサ
705 ステイプラのクリンチャ初期位置センサ
706 ステイプラモータ
715 積載量センサ
M ジョガーモータ(整合手段、駆動源)
M1 駆動モータ(用紙搬送)
S シート
H ステイプラ(ステイプル手段)
F フレーム
SL フラッパソレノイド

Claims (11)

  1. シートに画像を形成する画像形成装置から排出されたシートに後処理を行うシート後処理装置であって、
    前記画像形成装置から前記シート後処理装置内に搬送されたシートを一時的に積載する第1のシート積載部と、
    前記画像形成装置から排出されるシートを、前記第1のシート積載部、又は前記第1のシート積載部の下方の第2のシート積載部に搬送するためにシートの搬送路を切り替えるシート搬送路変更手段と、
    前記第1のシート積載部に積載されたシートを支持する支持面と、シートに突き当たって整合を行う整合部とを有する整合手段と、
    前記整合手段によって整合されたシート束の後処理を行うシート後処理手段と、
    前記第1のシート積載部上のシート数を計測する計測手段と、
    前記シート後処理手段の後処理許容シート数Nを記憶する記憶手段と、
    前記計測手段によって計測された前記第1のシート積載部上のシート数Mと前記記憶手段により記憶された後処理許容シート数Nを比較する比較手段と、を有し、
    前記整合手段は、前記支持面を前記第1のシート積載部上のシートから退避させることによりシートを、前記第2のシート積載部に落下させる動作を行い、
    後処理されるべきシート束を形成するシートが前記第1のシート積載部上に積載された際に、前記比較手段による比較の結果、M>Nの関係を検知した場合、
    前記シート後処理手段がシート束の後処理を行うことなく、前記シート後処理装置又は前記画像形成装置に備えられた制御手段により、前記第1のシート積載部に積載されたM枚のシートを前記第2のシート積載部に落下させると共に、前記画像形成装置から排出されたM+1枚目以降のシートを前記第1のシート積載部に積載せずに前記第2のシート積載部に積載し、
    後処理されるべきシート束を形成するシートのうちの最終のシートが前記第1のシート積載部上に積載された際の前記比較手段による比較の結果、M≦Nの関係を検知した場合、
    前記シート後処理手段がシート束の後処理を行うことを特徴とするシート後処理装置。
  2. シートに画像を形成する画像形成装置から排出されたシートに後処理を行うシート後処理装置であって、
    前記画像形成装置から装置本体内に搬送されたシートを一時的に積載する第1のシート積載部と、
    前記画像形成装置から排出されるシートを、前記第1のシート積載部、又は前記第1のシート積載部の下方の第2のシート積載部に搬送するためにシートの搬送路を切り替えるシート搬送路変更手段と、
    前記第1のシート積載部に積載されたシートを支持する支持面と、シートに突き当たって整合を行う整合部とを有する整合手段と、
    前記整合手段によって整合されたシート束の後処理を行うシート後処理手段と、
    前記第1のシート積載部上のシート数を計測する計測手段と、
    前記シート後処理手段の後処理許容シート数Nを記憶する記憶手段と、
    前記計測手段によって計測された前記第1のシート積載部上のシート数Mと前記記憶手段により記憶された後処理許容シート数Nを比較する比較手段と、を有し、
    前記整合手段は、前記支持面を前記第1のシート積載部上のシートから退避させることによりシートを、前記第2のシート積載部に落下させる動作を行い、
    後処理されるべきシート束を形成するシートが前記第1のシート積載部上に積載された際に、前記比較手段による比較の結果、M>Nの関係を検知した場合、
    前記シート後処理手段がシート束の後処理を行うことなく、前記シート後処理装置又は前記画像形成装置に備えられた制御手段により、前記第1のシート積載部に積載されたM枚のシートを前記第2のシート積載部に落下させると共に、前記画像形成装置から排出されたM+1枚目以降のシートを前記第1のシート積載部に一時的に積載した後、前記第2のシート積載部に落下させ
    後処理されるべきシート束を形成するシートのうちの最終のシートが前記第1のシート積載部上に積載された際の前記比較手段による比較の結果、M≦Nの関係を検知した場合、
    前記シート後処理手段がシート束の後処理を行うことを特徴とするシート後処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記比較手段によりM>Nの関係を検知した場合、その時点で前記第1のシート積載部に積載したシート束を、前記整合手段により整合した後、前記シート後処理手段を動作させることなく前記第2のシート積載部に落下させることを特徴とする請求項1又は2に記載のシート後処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記比較手段によりM>Nの関係を検知した場合、M+1枚目以降のシートを、
    前記整合手段によりシートを支持することなく前記第2のシート積載部に1枚ずつ落下させることを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
  5. 前記制御手段は、前記比較手段によりM>Nの関係を検知した場合、M+1枚目以降のシートを、
    前記シート搬送路変更手段により、前記第1のシート積載部にシートを搬送することなく、前記第2のシート積載部に1枚ずつ排出させることを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
  6. 前記制御手段は、前記計測手段によってシート数Mが計測されたときに前記シート搬送路変更手段によって前記シート後処理装置内にすでに搬送済みのシート数をXとし、前記比較手段によりM+X>Nの関係を検知した場合、M+X+1枚目以降のシートを、
    前記シート搬送路変更手段の動作により、前記第1のシート積載部にシートを搬送することなく、前記第2のシート積載部に1枚ずつ排出させることを特徴とする請求項に記載のシート後処理装置。
  7. 前記制御手段は、前記比較手段によりM>Nの関係を検知した場合、M+1枚目以降のシートを、
    所定シート数ずつ前記第1のシート積載部に積載し、前記整合手段により整合した後、前記シート後処理手段を動作させることなく前記第2のシート積載部に落下させることを特徴とする請求項2に記載のシート後処理装置。
  8. 前記画像形成装置からシート束の後処理の指令を受信する受信手段と、前記受信手段により受信した後処理の指令に基づく所定の処理時間を前記画像形成装置に報知する報知手段と、を備え、前記制御手段は、前記比較手段によりM>Nの関係を検知した場合、M+1枚目以降のシートを、所定シート数ずつ前記第1のシート積載部に積載する際、所定シート数の最後のシートと、次のシート間の時間を前記報知手段により前記画像形成装置に報知し、前記画像形成装置においてシート間の間隔を広くさせることを特徴とする請求項に記載のシート後処理装置。
  9. 前記シート後処理手段とは、前記整合手段を有する処理手段であって、シートを針打ちによって綴じるステイプル手段、シートに穴を開けるパンチ手段、シートを前記ステイプル手段によって綴じ、折り曲げる製本手段、シートの端を糊付けする製本手段のうち、少なくとも一つの手段を含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート後処理装置。
  10. 画像を形成する画像形成部と、画像形成されたシートを排出する請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート後処理装置を備える画像形成装置。
  11. 前記第2のシート積載部を装置本体上部に設けたことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
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