JP4369352B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Description

本発明は、前面吸込み口を開閉する可動式の前面パネルを備えた空気調和機の室内機に係り、特に前面パネル構造と動作制御の改良に関する。
室内機と室外機とから構成される空気調和機の室内機においては、本体に吸込み口および吹出し口を備え、本体内部には冷凍サイクル機器である熱交換器および送風機などが収容される。上記吹出し口には、冷房運転と暖房運転との切換えに応じて最適な方向へ吹出せるよう上下方向の風向を変換する、もしくは閉成するルーバが設けられ、上記吸込み口には、居住人から本体内を遮蔽するグリルおよびエアーフィルタを備えている。
この種の室内機では、長期の使用に亘ると本体内の隙間などから侵入した塵埃が熱交換器に付着堆積し、あるいは送風機ファンや送風路、ドレンパンに付着してしまう。さらに、冷房運転の停止直後は、熱交換器で凝縮した凝縮水の一部が流下せずに留り易く、あるいはドレンパンに残って本体内の湿度が高くなる。そのため、塵埃に含まれる雑菌やカビの繁殖がより強まる結果となっている。
そこで、本出願人においては、たとえば[特許文献1]の技術を提供するに至った。ここには、前面吸込み口に可動式の前面パネルを開閉自在に備えることを特徴としている。前面パネルは、通常の空気調和運転時および本体内乾燥運転時に突出駆動されて前面吸込み口を開放し、運転停止時および本体内殺菌運転時に後退駆動されて前面吸込み口を閉成する。
すなわち、冷房運転終了後に除湿運転を行うとともに、吹出し口から吹出される乾燥空気を直接、前面吸込み口に吸込ませるようショートサーキットさせ、内部の構成機器を乾燥させて、雑菌やカビの繁殖を防止する。さらに、このショートサーキット運転時に、電気集塵機で発生するオゾンを本体内部全体に充満させ、雑菌やカビを確実に滅菌、殺菌する。
特開2003−74897号公報
ところで、上述の[特許文献1]の技術では、本体に設けられる前面吸込み口の下端と、吹出し口の上端とは所定の間隔を存している。そのため、本体内殺菌運転でショートサーキットをなすと、循環風量が小さい場合は乾燥空気が前面パネルの表面に沿って上昇し有効なショートサーキット効果が得られるが、循環風量を大きく設定すると、一部の吹出し気流が前面パネルの表面から離間して室内(居住域)へ吹出される傾向にある。
また、本体内乾燥運転時は前面パネルが吸込み口を開放した状態でショートサーキットなすが、このとき前面吸込み口から突出する前面パネルの下端と、吹出し口の上端とは高さの相違があるばかりでなく、ある程度の間隔を存している。そのため、循環風量を小さく設定した場合に有効なショートサーキットが得られるが、循環風量を大きく設定すると、居住域へ直接吹出される風量が無視できない傾向にある。
本発明は上記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、前面吸込み口を開閉する可動式の前面パネルを備えたうえで、循環風量の大小に係らず、常に有効なショートサーキット作用をなすようにして、居住域へ逃げる風量を抑制し、送風効率および熱交換効率の向上化を得られる空気調和機の室内機を提供しようとするものである。
上記目的を達成するため本発明の空気調和機の室内機においては、室内機本体は内部に冷凍サイクル機器の一部を収容し前面および上面に吸込み口を備え前面下部に吹出し口を備えた筐体からなり、上部水平ルーバおよび下部水平ルーバは室内機本体の吹出し口に上下に並行して設けられ吹出し口から吹出される熱交換空気の上下方向の風向もしくは吹出し口を閉成し、前面パネルは前面吸込み口に開閉自在に支持され前面吸込み口を閉成した状態で下部が上部水平ルーバの前面を覆う位置まで延出される構成を備え、制御手段は、前面パネルで前面吸込み口を閉成する全閉モードと、前面パネル下端を吹出し口上端より上方に位置させて前面吸込み口を開放する全開モードと、前面パネルの表面および裏面に沿って吹出し気流が流れるよう全開モードと全閉モードとの中間位置に前面パネルを移動する半開モードと、のいずれかに切換え制御する。
本発明によれば、前面吸込み口を開閉する可動式の前面パネルを備えたうえで、循環風量の大小に係らず常に有効なショートサーキット作用をなすようにして、送風効率および熱交換効率の向上化を得られる等の効果を奏する。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は空気調和機を構成する室内機の模式的な断面図、図2は室内機の斜視図である。
図中1は、前面板1Aと後板1Bとから構成される筐体からなる室内機本体である。この室内機本体1は、側面視で湾曲成される前面部を備え、上面部と下面部および左右両側部は、ほぼ平板状をなしている。
室内機本体1の上面部に上面吸込み口2が設けられ、前面部に前面吸込み口3が設けられる。前面吸込み口3の下部に沿って吹出し口4が設けられる。上面吸込み口2にはグリル5が嵌め込まれていて、常時、開口状態にあるが、前面吸込み口3には後述する可動式の前面パネル6が、ここでは図示しない開閉機構を介して開閉自在に取付けられる。
上記吹出し口4には、上下部2枚の水平ルーバ7A,7Bが上下に並行して設けられる。下部水平ルーバ7Bは、水平長手方向とは直交する前後方向寸法が、上部水平ルーバ7Aの水平長手方向とは直交する前後方向寸法よりも大に形成される。
これら上下部水平ルーバ7A,7Bは、図示しない駆動機構に連結されていて、この駆動機構は制御部(制御手段)8と電気的に接続され、それぞれ別個に回動制御される。すなわち、吹出し口4から吹出される熱交換空気の上下方向の風向を設定する、もしくは吹出し口4を閉成するようになっている。
室内機本体1内には、前側熱交換器部9Aと後側熱交換器部9Bとで略逆V字状に形成される冷凍サイクル機器である熱交換器9が配置される。上記前側熱交換器部9Aは、室内機本体1の前面から上面の一部に亘り所定間隙を存してほぼ平行に湾曲成される。後側熱交換器部9Bは、直状で斜めに傾斜して上面吸込み口2と対向する。
特に図示していないが、熱交換器9を構成する冷媒導通路の中途部には、上記制御部8と電気的に接続される除湿弁が設けられている。冷房運転時と暖房運転時に上記除湿弁は完全開放状態にあるが、再熱除湿運転もしくは除湿運転が選択されたときは、除湿弁は絞り制御されて、熱交換器9の下半分で冷媒の蒸発作用をなし、上半分で冷媒の凝縮作用をなすことができる。
上記熱交換器9の冷媒導通路の冷媒導入側と中間部には冷媒温度検知用の温度センサが取付けられ、さらに室内機本体1の側部には室内温度および湿度検知用の温度センサおよび湿度センサ(いずれも図示しない)が取付けられ、それぞれのセンサは上記制御部8と電気的に接続される。
上記熱交換器9の前側熱交換器部9Aの前面側には、電気集塵機11が取付けられている。この電気集塵機11は、上記制御部8と電気的に接続され、本来の集塵動作をなすとともにオゾン発生装置として機能させることも可能である。
上記熱交換器9の前後側熱交換器部9A,9Bの相互間で、かつ上記吹出し口4と対向して、上記制御部8と電気的に接続される送風機12が配置される。この送風機12は、熱交換器9の幅方向寸法と略同一の軸方向寸法を備え、熱交換器9と対向して配置される横流ファンと、この横流ファンを回転駆動するファンモータとから構成される。
上記前側熱交換器部9Aの下端は前ドレンパン13a上に載り、後側熱交換器部9Bの下端は後板1Bと一体に形成される後ドレンパン13b上に載って、それぞれの熱交換器部9A,9Bから滴下するドレン水を受け、図示しない排水ホースを介して外部に排水できるようになっている。
前後ドレンパン13a,13bと近接した位置には、送風機12のファンに対するノーズを構成し、かつ吹出し口7に亘って隔壁部材14が設けられる。この隔壁部材14と上記後板1Bとで囲まれる空間が、ノーズと吹出し口4とを連通する吹出し路15となる。
室内機本体1内は上記送風機12の駆動にともなって、上面吸込み口2および前面吸込み口3と、上記吹出し路14とを連通する送風路16が形成される。上記熱交換器9および電気集塵機11は、この送風路16の中途部に配置されることになる。
一方、上面吸込み口2および前面吸込み口3と、前部熱交換器部9Aおよび上部熱交換器部9Bとの間にフィルタ17が取付けられる。このフィルタ17は、前面パネル6を開放した状態で、吹出し口4上端から挿着され、必要に応じて同部位から取外し自在である。
つぎに、上記前面パネル6について詳述する。
上記前面パネル6は、前面吸込み口3を閉成する状態で、前面パネル6の上端と両側端が上記前面吸込み口3の上端と両側端に沿った位置に構成されるが、特に図1に示すように、前面パネル6の下部6aは前面吸込み口3の下端3aから下方へ突出し、吹出し口4の上下方向中間部まで延出される。
そして、前面パネル6の下部6aは吹出し口4を閉成している上部水平ルーバ7Aの前面側と狭小の間隙を存して重なり、前面パネル6の下端aは下部水平ルーバ7Bの上端bに沿って密接するよう設計されている。すなわち、図1の状態では、前面パネル6は前面吸込み口3を閉成するばかりでなく、前面パネル下部6aは吹出し口4の上部側を上部水平ルーバ7Aとともに二重に閉成する。
上記開閉駆動機構(図4と図7のみ示す)Kは、複数組のリンク部材と、リンク部材を連結する駆動軸と、駆動軸を駆動する駆動源とから構成される。上記駆動源は、上記制御部8と電気的に接続され、ここからの制御信号を駆動源が受けて駆動軸を駆動し、リンク部材が伸縮して前面パネル6を前後方向に移動できるようになっている。
図1に示すように、前面パネル6が、前面吸込み口3を閉成するとともに、前面パネル下部6aが吹出し口4の上部を覆うよう上部水平ルーバ7Aの前面に対向した位置まで延出する。このような前面パネル6の位置姿勢を「全閉モード」と呼ぶ。
図4に示すように、開閉駆動機構Kが作動して、前面パネル6が、前面吸込み口3における閉成位置から前上方へ離間させ、この前面吸込み口3を大きく開放してその位置姿勢を保持する。前面パネル6の上端cが前面吸込み口3の上端より高い位置になり、前面パネル6の下端aが吹出し口4の上端4aよりも高い位置になる。このような前面パネル6の位置姿勢を「全開モード」と呼ぶ。
図7に示すように、前面パネル6が、前面吸込み口3における閉成位置からわずかに前方へ離間させ、この前面吸込み口3を小さく開放してその位置姿勢を保持する。前面パネル6の下端aが吹出し口4の上部を覆うよう上部水平ルーバ7Aの前面に対向した位置まで延出した位置に保持される。そして、前面パネル上端cが前面パネル下端aよりも前方へ突出する傾斜姿勢をなしている。このような前面パネル6の位置姿勢を「半開モード」と呼ぶ。
図3は、空気調和機に付属されるリモートコントローラ(以下、リモコンと呼ぶ)20の正面図である。
上記制御部8は、リモコン20から送られる設定条件の信号を受けるとともに、上記温度センサあるいは湿度センサの検知温度信号を受け、前面パネル6の開閉駆動機構K、送風機12、電気集塵機11、上下部水平ルーバ7A,7Bのそれぞれ駆動源へ制御信号を送る。そして、制御部8は、上記室外機に配置される冷凍サイクル機器であるコンプレッサ21の運転周波数を検知する手段と駆動する手段に信号を送受信するようになっている。
上記リモコン20は、表面上部に液晶パネルからなる表示窓22を備えていて、設定された運転条件や温度あるいは風量などを表示する。表示窓22の下部側には、温度設定ボタン23、冷房ボタン24、除湿ボタン25、暖房ボタン26およびパネルボタン27等からなる設定スイッチ群が配される。
上記温度設定ボタン23は、室内温度の設定に応じて操作される。上記冷房、除湿、暖房の各ボタン24,25,26は、求められる運転条件の設定に応じて操作される。上記パネルボタン27は、後述するように冷房運転、除湿運転、暖房運転それぞれにおける居住人に直接風を当てない、人にやさしい運転を行うためのモード設定ボタンである。
上記ボタン群の下部側はスライドケース28が嵌め込まれている。特に図示していないが、このスライドケース28をスライドすることにより、送風機12の風量設定や、湿度設定、上下部水平ルーバ7A,7Bの自動風向変更などの設定を可能とするボタン群が露出する。
このようにして構成される空気調和機の室内機であって、再び図1に示すように、運転停止時は、前面パネル6が前面吸込み口3を閉成する「全閉モード」に設定されるとともに、前面パネル下部6aが上部水平ルーバ7Aの前面にあって下部水平ルーバ7Bとともに吹出し口4を閉成するように構成する。
上下部水平ルーバ7A,7Bは吹出し口4を閉成しているので、前面吸込み口3および吹出し口4から室内機本体1内部への塵埃の侵入はない。前面パネル下部6aが上部水平ルーバ7Aの前面にあり、上部水平ルーバ7A表面に対する塵埃の付着を防止するので、後述するようにショートサーキット運転をなす場合に極めて有効である。
冷房運転を設定すべく、リモコン20の冷房ボタン24を押すと、室内機は図2に示すようになる。すなわち、制御部8はリモコン20からの信号を受けて、コンプレッサ21を駆動制御し冷凍サイクル運転が開始されるとともに、送風機12を駆動し送風路16に沿って室内空気を導く。同時に、開閉駆動機構Kおよび上下部水平ルーバ7A,7Bの駆動源を駆動して、前面パネル6と上下部水平ルーバ7A,7Bを以下に述べるように姿勢制御する。
図4は、冷房運転開始時の室内機の断面図である。
冷房運転が開始されて室温が設定温度に到達するまでの間は、開閉駆動機構Kが作動して前面パネル6を前面吸込み口3から離間させ、完全開放してその位置姿勢を保持する「全開モード」に設定される。このとき、前面パネル6の上端cは前面吸込み口3の上端より高い位置になり、前面パネル6の下端aは吹出し口4の上端4aよりも高い位置になる。一方、上下部水平ルーバ7A,7Bは、ともに略水平姿勢に回動制御され、吹出し口4を完全開放する。
室内空気は上面吸込み口2および前面吸込み口3から室内機本体1内に吸込まれ、送風路16に沿って導かれる。その途中、電気集塵機11で集塵され、熱交換器9と熱交換して冷気に変り、吹出し路15を介して吹出し口4から吹出される。冷気が室内へ吹出されることにより、室内の冷房作用を得られる。
前面パネル6は前面吸込み口3を完全開放しているので、ここから室内空気が円滑に吸込まれる。そして、前面パネル6の下端aが吹出し口4の上端4aよりもある程度上方に位置し、かつ上部水平ルーバ7Aは下部水平ルーバ7Bとともに略水平姿勢に制御されているので、吹出し口4から冷気が吹出されるのに何らの支障もない。
冷房運転の開始からある程度の時間が経過すると室温が設定温度にまで降下し、その状態が継続する。居住人によってはこの状態で熱交換した送風が直接当ることを好まない人もいるためリモコン20に備えられる機能スイッチであるパネルボタン27の操作により居住人に直接風を当てない運転を設定できるようになっている。
上記パネルボタン27を操作すると、その信号が制御部8へ送られ、以下に述べる条件が満足されたとき、制御部8は運転を冷房運転から弱冷房運転あるいは再熱除湿運転へ移行する、もしくは弱冷房運転あるいは再熱除湿運転から冷房運転へ移行するよう制御し、また前面パネル6を通常の全開モードから半開モードに移行する。
なお、上記弱冷房運転とは、たとえば冷房運転において運転能力を低下させるとともに、室内熱交換器での冷媒の蒸発量を抑えて運転させる運転などを言う。
図5(A)は冷房運転から再熱除湿運転への移行条件を説明する図であり、図5(B)は再熱除湿運転から冷房運転への移行条件を説明する図である。
冷房運転の開始から所定時間が経過したあと上記パネルボタン27が押されると、制御部8は、図5(A)に示す第1の条件が満足されるか否かを判断する。すなわち、コンプレッサ21の運転周波数が冷房運転時の運転周波数から徐々に低下して、たとえば10.2Hz以下になったこと検知したら、制御部8は再熱除湿運転へ移行するよう制御する。
具体的には、前面パネル6は全開モードが継続され、上下部水平ルーバ7A,7Bの姿勢も同一に保持される。そして、コンプレッサ21の運転周波数を10.2Hz以下に保持するとともに、熱交換器9に設けられる除湿弁を絞り制御して、熱交換器9の上半分を凝縮器とし、下半分を蒸発器に変える。
そのため、熱交換器9の下半分を導通する室内空気の一部は蒸発潜熱を奪われるが、熱交換器9の上半分を導通する室内空気の大半は凝縮熱を受ける。結局、吹出し口4から吹出される熱交換空気は上面前面吸込み口2,3から吸込まれたときの温度とさほど変らない温度となる。居住人にとっては必要以上の冷房能力が抑えられた環境を得られて、快適性の向上を得られる。
このような再熱除湿運転が継続したあと冷房運転に戻るには、図5(B)に示すように第2の移行条件を満足しなければならない。すなわち、再熱除湿運転中に温度センサから制御部8へ送られる検知温度と、リモコン20での設定室温Tscとの差を演算して、検知した室内温度が設定温度Tscよりも2℃上回った状態(Tsc+2)は通常の冷房運転へ移行する。
図6(A)(B)は、再熱除湿運転から後述する冷房やさしい気流運転へ移行する条件と、冷房やさしい気流運転から再熱除湿運転への移行条件を説明する図である。
上述の再熱除湿運転において、図6(A)および(B)に示す移行条件が所定時間(20分)を経過したあとは、制御部は前面パネル6を半開モードとするとともに、上下部水平ルーバ7A,7Bの姿勢を制御する。
すなわち、図6(A)に示すように、第1の移行条件として、再熱除湿運転中に温度センサから制御部8へ送られる検知温度と、リモコン20での設定室温Tscとの差を演算して、検知した室内温度が設定温度Tscよりも1℃上回った状態(Tsc+1)であることと、図6(B)に示すように、第2の移行条件として、再熱除湿運転中に湿度センサから制御部8へ送られる検知湿度と、リモコンでの設定湿度との差を演算して、検知した湿度が設定湿度Husよりも15%上回った状態(Hus+15)であることの条件が揃わなければならない。
図7は、冷房やさしい気流運転状態での室内機の概略断面図である。
前面パネル6は、前面吸込み口3における閉成位置からわずかに前方へ離間させ、この前面吸込み口3を小さく開放してその位置姿勢を保持する。前面パネル6の下端aが吹出し口4の上部を覆うよう上部水平ルーバ7Aの前面に対向した位置まで延出した位置に保持される。そして、前面パネル上部6bが前面パネル下部6aよりも前方へ突出する傾斜姿勢をなした「半開モード」に設定される。その一方で、吹出し口4における上部水平ルーバ7Aと下部水平ルーバ7Bは、互いに斜め上向きに傾斜して、互いに並行な姿勢に制御される。
吹出し口4から吹出される再熱除湿された熱交換空気は、図に矢印で示すように、吹出し口4上部と上部水平ルーバ7Aとの間から吹出されて、前面パネル6の裏面側に沿って導かれる。同時に、上部水平ルーバ7Aと下部水平ルーバ7Bとの間から吹出される再熱除湿された熱交換空気は、前面パネル6の表面側に沿って導かれる。
結局、再熱除湿された熱交換空気は、吹出し口4から前面パネル6の表面側と裏面側に沿って下部から上部側へ導かれ、前面パネル6の上端cに到達してから前面吸込み口3を介して再び室内機本体1内に吸込まれるショートサーキット状態となる。このとき、前面パネル6は、上部6bが下部6aよりも前方へ突出する傾斜をなしているから、案内される吹出し気流は傾斜に沿って効率よく流れて上部6b側へ導かれる。
このように前面パネル6を半開モード位置に移動するとともに、上下部水平ルーバ7A,7Bの姿勢を制御して、吹出し口4から吹出される熱交換空気をショートサーキット気流とすることができ、居住域へ流れる吹出し気流の抑制を図れる。
以上のごとく、居住人はリモコン20のパネルスイッチ27をオンすることで、前面パネル6と上下部水平ルーバ7A,7Bの位置姿勢を制御し、熱交換空気が直接居住人に吹付けられずにすむ快適冷房が得られる。この状態を「冷房やさしい気流運転」と呼ぶ。
そして、上部水平ルーバ7Aから吹出される気流を前面パネル6の裏面側に沿って導き、下部水平ルーバ7Bから吹出される気流を前面パネル6の表面側に沿って導くことができるので、ショートサーキット風量を増大することができ、運転効率の大幅向上化を得られる。吹出し口4一部を前面パネル下部6aが覆うことになり、室内騒音の低減効果がある。
ショートサーキット気流は、いずれも上部水平ルーバ7Aに沿って導かれる。特に、運転停止中の全閉モードでは、上部水平ルーバ7Aの前面は前面パネル下部6aによって遮蔽されており、塵埃が付着しない状態になっているので、ショートサーキット気流の衛生度が保持される。
前面パネル6を、半開モードから全開モードへ戻す場合、すなわち冷房やさしい気流運転から再熱除湿運転へ移行する場合の条件は、図6(A)に示すように、第1の移行条件として、再熱除湿運転中に検知した室内温度が設定温度Tscよりも4℃上回った状態(Tsc+4)であることと、図6(B)に示すように、第2の移行条件として、検知した湿度が設定湿度Husよりも25%上回った状態(Hus+25)であることの条件が揃った場合であり、このとき室内機は図4に示すような状態に戻る。
なお、全開モードから半開モードへの切換え条件として、熱交換器9に取付けられる温度センサによる熱交換器入口側での冷媒温度と、熱交換器9中間部での冷媒温度の検知信号を受け、これらの差を演算し結果にもとづいて判断するようにしてもよい。
すなわち、冷房運転において、半開モードとする場合は、運転能力を低くし、かつ冷凍サイクルの絞り量を大とした状態で運転し、熱交換器9での蒸発が中間部までで終了する冷房運転とすることが条件である。
この運転では、熱交換器9の中間部で蒸発作用が終了しそのときの過熱作用で中間部温度が上昇するため、温度差が所定温度以上(+5〜10K)の条件となったら半開モードに移行する。これにより、冷房能力を絞り、露つきや霧吹きを防止して、室内に冷たい空気を直接当てることなく冷房運転が可能となる。
なお、上記制御部8は、冷房運転の開始から運転時間を計測し、所定時間が経過する以前にパネルボタン27が押されたとしても、冷房運転をそのまま継続し、再熱除湿運転へ移行することはない。これは、運転開始から所定時間は、全開モードとして運転することで室内全体に送風する運転を行って、運転開始時に十分な能力を発揮させ、室内全体の環境を均一にさせる。
コンプレッサ21の運転周波数が所定値以下を検出したとき、再熱除湿運転に移行するよう切換え制御するようにした。冷房運転中に室内温度が設定温度付近になると、コンプレッサ21の運転能力が徐々に低下し、最低運転周波数まで低下すると運転が停止してしまう。そのため、再熱除湿運転として室内温度の低下を抑えた状態で、コンプレッサ21の運転を継続させ、コンプレッサの断続運転による室内の温度変化を防止する。
除湿運転が選択された場合は、以下に述べるようになる。
上述したように除湿弁が絞られて再熱除湿運転が行われるとともに、図4に示すように、前面パネル6は全開モード状態であり、上下部水平ルーバ7A,7Bはともに略水平姿勢に保持されて、これらの位置姿勢は冷房運転時と変らない。吹出し口4からは除湿乾燥化された熱交換空気が吹出されて、効率のよい除湿効果が得られる。
そして、冷房運転時と同様に、除湿運転の開始から所定時間が経過したあとリモコン20のパネルボタン27が押されると、制御部8は前面パネル6と上下部水平ルーバ7A,7Bの位置姿勢を制御する。
制御部8は、除湿運転開始から所定時間が経過するまでの間は、たとえリモコン20のパネルボタン27が押されたとしても、前面パネル6の移動を禁止する制御モードを備えていることは、この除湿運転時においても同様である。
図8(A)(B)は再熱除湿運転から除湿やさしい気流運転への移行条件、もしくは除湿やさしい気流運転から再熱除湿運転への移行条件を説明する図である。
再熱除湿運転が開始されて所定時間が経過したあとにパネルボタン27が押され、図8(A)および(B)に示す条件が所定時間(20分)を経過したあとは、制御部8は前面パネル6を半開モード位置に変更するとともに、上下部水平ルーバ7A,7Bの姿勢を制御する。
図8(A)に示すように、第1の移行条件として、検知した室内温度が設定温度Tscよりも1℃上回った状態(Tsc+1)であることと、図8(B)に示すように、第2の移行条件として、検知した湿度が設定湿度Husよりも5%上回った状態(Hus+5)であることの条件が揃った場合である。このとき、前面パネル6と上下部水平ルーバ7A,7Bは、図7に示す位置姿勢に制御され、同図で説明した作用効果が得られる。
以上のように居住人は、リモコン20のパネルスイッチ27をオンすることで、前面パネル6と上下部水平ルーバ7A,7Bの位置姿勢を制御し、熱交換空気が吹付けられずにすむ快適除湿が得られる。この状態を「除湿やさしい気流運転」と呼ぶ。
前面パネル6が半開モードから全開モードへ戻る場合の条件は、図8(A)に示すように、第1の移行条件として、再熱除湿運転中に検知した室内温度が設定温度Tscよりも4℃上回った状態(Tsc+4)であることと、図8(B)に示すように、第2の移行条件として、検知した湿度が設定湿度Husよりも15%上回った状態(Hus+15)であることの条件が揃った場合であり、室内機は図4に示すような状態に戻る。
なお制御部8は、全開モードから半開モードに移行する際に、一度、前面パネル6を全閉位置にしてから、半開モード位置に移行させるようにした。すなわち、前面パネル6をショートサーキット位置へ移行するときには、一旦、前面パネル6を全閉モード位置に戻して開閉機構Kの駆動源を初期化する。このことで、半開モード位置における誤差の発生を防止して、常に正確な位置へ移行することができる。
ただし、半開モードから全開モードへは、そのまま移行して駆動源の初期化は必要としない。半開モードから全閉モードへの移行および、全閉モードから半開モードへの移行と、全閉モードから全開モードおよび全開モードから全閉モードへの移行がある場合も同様に、駆動源の初期化は不要である。
除湿運転時において、室内温度が設定温度以上よりも上昇した場合は、冷房運転に切換え制御するようにしてもよい。すなわち、除湿運転中に室内温度が設定温度以上になると、熱交換器9を冷却作用に切換えて室内温度の上昇を抑え、温度変化を防止する。
なお、熱交換器9に除湿弁を備えることに限定されるものではなく、冷房運転にて送風機12のファン運転周波数を調整して除湿能力を上げた構成、もしくはPMV(電子自動膨張弁)の開度を低めにし、過絞り運転を形成するようにしてもよい。
つぎに、暖房運転について詳述する。図9は暖房運転の安定状態での概略の断面図、図10は後述する暖房やさしい気流運転での室内機の概略の断面図である。
暖房運転が選択されて運転が開始した直後は、前面パネル6と下部水平ルーバ7Bは図9に示すような位置姿勢に制御される。すなわち、前面パネル6は上面吸込み口3を全開する全開モードにあり、下部水平ルーバ7Bは吹出し口4を全開する略垂直状態にある。
これに対して上部水平ルーバ7Aは姿勢が変更されず、吹出し口4の上部側を閉成する。したがって、暖房運転直後の温度上昇の少ない熱交換空気が大量に居住域に吹出されることがなく、居住人に寒気を感じさせないですむ。
暖房運転が開始されて所定時間が経過したあとは図9に示すように、上部水平ルーバ7Aも下部水平ルーバ7Bとともに略垂直状態に変更される。したがって、完全に温度上昇した大量の熱交換空気が吹出し口4から吹出されることとなる。
設定温度に室温が近似し、その温度を維持する程度の熱量が供給されれば、居住人にとって何らの不具合も感じることはない。そればかりか、必要以上に室内が乾燥して、居住人の肌が荒れる等の問題が生じる可能性がある。
このような場合、居住人はリモコン20のパネルボタン27を押して室温を維持するとともに、室内の乾燥を抑える、「暖房やさしい気流運転」を得ることとする。この暖房やさしい気流運転の前面パネルの半開モード位置への移行は、以下に述べる条件を満たされた場合に動作する。
図11(A)は暖房運転中における前面パネル6の全開モード位置から暖房やさしい気流運転の半開モード位置への移行条件、もしくは暖房やさしい気流運転の前面パネルの半開モード位置から全開モード位置への移行条件を説明する図、図11(B)は前面パネルの全開モード位置から暖房やさしい気流運転の半開モード位置への移行条件を説明する図である。
すなわち、リモコン20のパネルボタン27を押して図11(A)に示す第1の移行条件と、図11(B)に示す第2の移行条件を所定時間(30分)継続した場合に、前面パネル6と上下部水平ルーバ7A,7Bは図10に示すように位置姿勢が制御される。
第1の移行条件は、暖房運転中に検知した室内温度が設定温度Tscよりも4℃下回った状態(Tsc−4)であり、第2の移行条件は、検知したコンプレッサ21の運転周波数が60Hzよりも下回った状態である。
図10に示すように、前面パネル6が前面吸込み口3に嵌め込まれた位置で、前面パネル下部6aが上部水平ルーバ7Aの前面側に位置する全閉モードとなり、上部水平ルーバ7Aは吹出し口4の上部側を閉成する。下部水平ルーバ7Bは先に説明したように略垂直状態にあることは変りがない。前面パネル下部6aは、下方向への風向ガイドとして機能して、暖房効果を高める。
コンプレッサ21の運転周波数が低下することにより熱交換効率が抑えられ、かつ前面吸込み口4が前面パネル6によって閉成されるとともに、吹出し口4の半分面積が上部水平ルーバ7Aによって閉成される。したがって、室内の暖房効果が抑えられ、乾燥度の低下を防止できて肌の乾燥を可能な限り抑制し、肌が荒れる等の問題を解決する、暖房やさしい気流運転が得られる。
なお、以上説明した冷房運転と、除湿運転および暖房運転時における前面パネル6の開度の制御は、制御部8から開閉駆動機構Kの駆動源への通電パルスにより決定される。すなわち、図1に示す前面パネル6が前面吸込み口3を閉成する全閉モード状態から駆動源に所定パルス数を送ることで、図4に示す前面パネル6の全開モード位置、もしくは図7に示す半開モード位置に移動させる。
前面パネル6の位置移動条件は、全てを用いる必要はなく、たとえば再熱除湿運転時は、熱交換器9の入口側温度センサ値の条件を省略するなど、その一部の条件に基づいて判定を行うようにしても良い。
本発明は、以下に述べるような特徴を備えている。
(1)前面吸込み口3に設けられる前面パネル6は、前面吸込み口3を閉成する全閉モードと、前面パネル下部6aを吹出し口4の上端より上方に位置させて前面吸込み口3を開放する全開モードと、前面パネル6の表面および裏面に沿って吹出し気流が流れるよう半開モードとの、いずれかに切換えを選択できるようにした。
したがって、全閉モードが選択される運転停止時は、上部水平ルーバ7A前面への塵埃の付着を抑制し、ショートサーキット気流に対する衛生度を保持する。暖房運転時には、前面パネル下部6aが下方向への風向ガイドとして機能し、暖房効果を高めることができる。
半開モードでは、前面パネル6の表面と裏面に沿って熱交換空気が導びかれ、ショートサーキット運転時の風量を高めることができる。再熱除湿運転や除湿運転などで運転効率が大幅に向上する。全開モードでは、冷房運転時においては吹出し口の前方が完全開放され、前方への冷風吹出しを効率よく行える。
(2)前面パネル6を半開モード位置にした状態で、前面パネル6の上部6bが下部6aより前方に突出する傾斜姿勢をなすから、前面パネル6を傾斜させたうえでショートサーキット気流を得ることができる。特に、前面パネル6の表面を流れる気流が前面パネル6に沿い易くなり、居住域への気流漏れをより確実に防止することができる。
(3)吹出し口4に設けられる下部水平ルーバ7Bは、水平方向と直交する前後方向寸法を上部水平ルーバ7Aよりも大に形成し、半開モード状態で各水平ルーバ7A,7Bをともに吹出方向が上向き姿勢になるように制御する。
したがって、前面パネル6の半開モード位置では、上部水平ルーバ7Aが案内した吹出し風を前面パネル6の裏面に導き、裏面を介して前面吸込み口3へ導くショートサーキットを構成できる。また、下部水平ルーバ7Bにより前面パネル6の表面を介して前面吸込み口3へ導くショートサーキットと合わせて、ショートサーキット運転時の風量増大を得られる。
さらに、下部水平ルーバの前後方向幅寸法を上部水平ルーバよりも大としたことで、下部水平ルーバの先端部を前面パネル6の下端a近傍に近づけることができ、前面パネル6の前面のガイド作用が向上する。
(4)全開モードから半開モードに移行する際に、一度、前面パネル6を全閉位置にしてから、半開モード位置に移行させるようにしたから、前面パネル6をショートサーキット位置へ移行する時に必ず全閉モードに戻して開閉駆動機構Kの駆動源を初期化することで、半開モード位置の誤差の発生を防止し常に正確な位置へ移行することが可能となる。
(5)冷房運転もしくは除湿運転において、運転開始直後は全開モードを選択し、安定時は半開モードに切換えるようにしたから、運転開始時は室内温度および湿度を急速に設定温度、湿度付近まで下げ、室内が設定温度付近になったら、前面パネル6を所定の位置に移動することより、居室域へのショートサーキット気流漏れを防止して、快適性の向上化を図れる。
(6)冷房運転もしくは除湿運転が設定されたとき、運転開始から所定時間が経過するまでは前面パネルの移動を禁止する制御モードを備えたから、運転開始から所定時間は、全開モードとして運転することで室内全体に送風する運転を行い、運転開始時に十分な能力が発揮することが可能となり、室内全体の環境の均一化を図れる。
(7)全開モードから半開モードへの切換え条件として、室内温度および湿度の検出値にもとづいて判断するようにしたから、室内の温湿度が、設定値付近に近づいたとき、室内の空調状態が安定したと判断し、居室域の温湿度の安定を見極めて、快適性の低減を損なわないにできる。
(8)全開モードから半開モードへの切換え条件として、コンプレッサ21の運転周波数の検出値にもとづいて判断するようにしたから、コンプレッサ21の運転周波数が所定値以下となった場合に室内の空調状態が安定したと判断し、居室域の温湿度の安定を見極めて、快適性の低減を損なわず、露付きや霧吹きの防止を確実に図れる。
(9)冷房運転設定時における全開モードから半開モードへの切換え条件として、熱交換器入口側での冷媒温度と、熱交換器中間部での冷媒温度との差にもとづいて判断するようにしたから、冷房能力を絞り、露つきや霧吹きを防止して、室内に冷たい空気を直接当てることなく冷房運転が可能となる。
(10)冷房運転時において、コンプレッサの運転周波数が所定値以下を検出したとき、再熱除湿運転に移行するよう切換え制御するようにしたから、室内温度の低下を抑えて運転を継続させ、コンプレッサの断続運転による室内の温度変化を防止する。
(11)除湿運転時において、室内温度が設定温度以上を検出したとき、冷房運転に移行するよう切換え制御するようにしたから、室内温度の上昇を抑えて、室内の温度変化を防止する。
(12)暖房運転が設定されたとき、運転開始直後は全開モードとし、安定時は全閉モードに切換え制御するようにしたから、暖房運転の開始時は室内を急速に暖房することができ、安定時は吹出空気を垂直方向に吹出すことで、室内の人に直接温風を当てずに暖房運転をすることができる。
(13)暖房運転が設定されたとき、運転開始から所定時間が経過するまでは前面パネル6の移動を禁止する制御モードを備えたから、運転開始時に十分な能力が発揮することができ、室内全体の環境を均一にさせる。そして、室内の温度状態が安定した状態となってから、前面パネル6を移動可能にすることで、冷凍運転の安定および居室域の温度の安定を確実に判断できる。
(14)全開モードから全閉モードへの切換え条件として、室内温度の設定温度とコンプレッサ21の運転周波数検出値を用いるようにしたから、冷凍運転の安定および居室域の温度の安定を確実に判断することが可能となる。
(15)リモートコントローラ20に備えた設定ボタン27の押圧操作にもとづいて設定条件を制御部8へ送信するようにしたから、ユーザの要望に合わせて前面パネル6と上下部水平ルーバ7A,7Bの位置姿勢を制御することができる。
また、本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。そして、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。
本発明の実施の形態に係る、空気調和機の室内機を模式的に示す断面図。 同実施の形態に係る、室内機の斜視図。 同実施の形態に係る、リモートコントローラの正面図。 同実施の形態に係る、前面パネルの全開モード位置での室内機の断面図。 同実施の形態に係る、冷房運転から再熱除湿運転への移行条件と、再熱除湿運転から冷房運転への移行条件を説明する図。 同実施の形態に係る、冷房運転時における前面パネルの位置姿勢を変更する場合の移行条件を説明する図。 同実施の形態に係る、冷房運転時と除湿運転時における室内機の断面図。 同実施の形態に係る、除湿運転時における前面パネルの位置姿勢を変更する場合の移行条件を説明する図。 同実施の形態に係る、暖房運転時における室内機の概略断面図。 同実施の形態に係る、暖房運転時における室内機の概略断面図。 同実施の形態に係る、暖房運転から前面パネルの位置姿勢を変更する場合の移行条件を説明する図。
符号の説明
3…前面吸込み口、2…上面吸込み口、4…吹出し口、1…室内機本体、7A…上部水平ルーバ、7B…下部水平ルーバ、6…前面パネル、8…制御部(制御手段)、21…コンプレッサ、20…リモートコントローラ、27…パネルボタン。

Claims (15)

  1. 内部に冷凍サイクル機器の一部を収容するとともに、前面および上面に吸込み口を備え、前面下部に吹出し口を備えた筐体からなる室内機本体と、
    この室内機本体の上記吹出し口に上下に並行して設けられ、吹出し口から吹出される熱交換空気の上下方向の風向を設定する、もしくは吹出し口を閉成する上部水平ルーバおよび下部水平ルーバと、
    上記前面吸込み口に開閉自在に支持され、前面吸込み口を閉成した状態で、下部が上記上部水平ルーバの前面を覆う位置まで延出される構成を備えた前面パネルと、
    この前面パネルが前面吸込み口を閉成する全閉モードと、前面パネル下端を吹出し口上端より上方に位置させて前面吸込み口を開放する全開モードと、前面パネルの表面および裏面に沿って吹出し気流が流れるよう全開モードと全閉モードとの中間位置に前面パネルを移動する半開モードと、これらモードのいずれかに前面パネルを切換え制御する制御手段と
    を具備することを特徴とする空気調和機の室内機。
  2. 上記前面パネルは、上記半開モードが選択されたとき、前面パネルの上部が下部よりも前方へ突出する傾斜姿勢をなすことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室内機。
  3. 上記吹出し口に設けられる下部水平ルーバは、水平方向と直交する前後方向寸法が上部ルーバよりも大に形成され、
    上記制御手段は、前面パネルの半開モード選択時に、上下部水平ルーバをともに吹出方向が上向き姿勢になるように制御することを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室内機。
  4. 上記制御手段は、全開モードから半開モードに移行する際に、一旦、前面パネルを全閉モード状態にしてから、半開モードに移行するよう制御することを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室内機。
  5. 上記制御手段は、前面パネルの半開モードが設定されている冷房運転中もしくは除湿運転中において、運転開始時は全開モードで運転を行ない、その後全開モードから半開モードに切換えるよう制御することを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室内機。
  6. 上記制御手段は、前面パネルの半開モードによる冷房運転もしくは除湿運転が設定されたとき、運転開始から所定時間が経過するまでは前面パネルの全開モードから半開モードへの移動を禁止する制御モードを備えたことを特徴とする請求項5記載の空気調和機の室内機。
  7. 上記制御手段は、全開モードから半開モードへの切換え条件として、室内温度および湿度の検出値にもとづいて判断することを特徴とする請求項5記載の空気調和機の室内機。
  8. 上記制御手段は、全開モードから半開モードへの切換え条件として、上記冷凍サイクル機器であるコンプレッサの運転周波数の検出値にもとづいて判断することを特徴とする請求項5記載の空気調和機の室内機。
  9. 上記制御手段は、冷房運転時における全開モードから半開モードへの切換え条件として、上記冷凍サイクル機器である熱交換器の入口側での冷媒温度と、熱交換器の中間部での冷媒温度との差にもとづいて判断することを特徴とする請求項5記載の空気調和機の室内機。
  10. 上記制御手段は、冷房運転時において、上記冷凍サイクル機器であるコンプレッサの運転周波数が所定値以下を検出したとき、再熱除湿運転に移行するよう切換え制御することを特徴とする請求項5記載の空気調和機の室内機。
  11. 上記制御手段は、除湿運転時において、室内温度が設定温度以上を検出したとき、冷房運転に移行するよう切換え制御することを特徴とする請求項5記載の空気調和機の室内機。
  12. 上記制御手段は、暖房運転が設定されたとき、運転開始直後は全開モードを選択し、安定時は全閉モードに切換えるよう制御することを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室内機。
  13. 上記制御手段は、前面パネルの全閉モードによる暖房運転が設定されたとき、運転開始から所定時間が経過するまでは前面パネルの全開モードから全閉モードへの移動を禁止する制御モードを備えたことを特徴とする請求項12記載の空気調和機の室内機。
  14. 上記制御手段は、暖房運転時における全開モードから全閉モードへの切換え条件として、室内温度の設定温度と上記冷凍サイクル機器であるコンプレッサの運転周波数検出値にもとづいて判断することを特徴とする請求項13記載の空気調和機の室内機。
  15. 上記制御手段は、設定条件を制御手段へ送信するためのリモートコントローラに備えられる前面パネルの半開モードもしくは全閉モードによる運転モード設定スイッチの操作によることを特徴とする請求項5および請求項12のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
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