JP4368974B2 - 自動変速機のシフトロック装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スタッガートゲート式の自動変速機のシフトロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図9に示すようなスタッガートゲート式の自動変速機のシフト装置は、シフトレバー1をパーキングレンジPとリバースレンジRとニュートラルレンジNとドライブレンジDとにガイドする前後方向のオートモード用ゲート2が形成されると共に、パーキングレンジPとニュートラルレンジNとの間のオートモード用ゲート2が左右方向に屈曲されているものであり、オートマチック車においてもマニュアル車並みのシフトフィーリングが得られるようにしたものである。なお、ドライブレンジDにはマニュアルモード用ゲート3が形成されて、シフトアップ及びシフトダウンをすることができる。
【0003】
一方、パーキングレンジPからリバースレンジR方向にシフト操作するときに、ブレーキペダルを踏み込まないとシフト操作できないと共に、ニュートラルレンジNからリバースレンジR方向にシフト操作するときに、ブレーキペダルを踏み込まないとシフト操作できないようにしたシフトロック装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにパーキングレンジPとニュートラルレンジNの双方でシフトロックする装置では、構造が複雑となってコスト高になるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、構造が簡単でコスト安なスタッガートゲート式の自動変速機のシフトロック装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、シフトレバーをパーキングレンジとリバースレンジとニュートラルレンジとドライブレンジとにガイドする前後方向のゲートが形成されると共に、パーキングレンジとニュートラルレンジとの間のゲートが左右方向に屈曲されてなるスタッガートゲート式の自動変速機のシフト装置において、
パーキングレンジ用シフトロック部とニュートラルレンジ用シフトロック部とを有し、前後方向に変位可能なシフトロック部材と、前後方向に変位可能な連動部材と、この連動部材と上記シフトロック部材とを前後方向に相対変位可能に連結するスプリング部材とを備え、シフトロック部材は連動部材によりシフトロック位置に保持されると共に、ブレーキペダルの踏み込み時に連動部材が前後方向に変位されたとき、各シフトロック部が各レンジのシフトロックを解除するようにスプリング部材を介してシフトロック部材が前後方向に変位されるようにしたことを特徴とする自動変速機のシフトロック装置を提供するものである。
【0007】
本発明によれば、シフトレバーをパーキングレンジからリバースレンジ方向にシフト操作しようとする場合、シフトレバーがシフトロック部材のパーキングレンジ用シフトロック部の先端面に当接してシフト操作できない(パーキングレンジのシフトロック)。そこで、ブレーキペダルを踏み込むと連動部材が変位され、パーキングレンジ用シフトロック部がシフトロックを解除するようにスプリング部材を介してシフトロック部材が変位される。これにより、シフトレバーをパーキングレンジからリバースレンジ方向にシフト操作できるようになる。
【0008】
このリバースレンジ方向へのシフト操作時には、シフトレバーはシフトロック部材のパーキングレンジ用シフトロック部若しくはニュートラルレンジ用シフトロック部の側端面に当接して、シフトロック部材をスプリング部材の付勢力に抗して強制変位させるようになり、シフトレバーをリバースレンジ、ニュートラルレンジのいずれかにシフト操作できる。シフトレバーをニュートラルレンジまでシフト操作したとき、シフトレバーはシフトロック部材のパーキングレンジ用シフトロック部若しくはニュートラルレンジ用シフトロック部の側端面から外れるので、シフトロック部材がスプリング部材の付勢力でシフトロック位置に復帰変位されて、ニュートラルレンジのシフトロック態勢となる。
【0009】
一方、シフトレバーをニュートラルレンジからリバースレンジ方向にシフト操作しようとする場合、シフトレバーがシフトロック部材のニュートラルレンジ用シフトロック部の先端面に当接してシフト操作できない(ニュートラルレンジのシフトロック)。そこで、ブレーキペダルを踏み込むと連動部材が変位され、ニュートラルレンジ用シフトロック部がシフトロックを解除するようにスプリング部材を介してシフトロック部材が変位される。これにより、シフトレバーをニュートラルレンジからリバースレンジ方向にシフト操作できるようになる。
【0010】
このパーキングレンジ方向へのシフト操作時には、シフトレバーはシフトロック部材のパーキングレンジ用シフトロック部若しくはニュートラルレンジ用シフトロック部の側端面に当接して、シフトロック部材をスプリング部材の付勢力に抗して強制変位させるようになり、シフトレバーをリバースレンジ、パーキングレンジのいずれかにシフト操作できる。シフトレバーをパーキングレンジまでシフト操作したとき、シフトレバーはシフトロック部材のパーキングレンジ用シフトロック部若しくはニュートラルレンジ用シフトロック部の側端面から外れるので、シフトロック部材がスプリング部材の付勢力でシフトロック位置に復帰変位されるようになって、パーキングレンジのシフトロック態勢となる。
【0011】
具体的には、請求項2のように、パーキングレンジ用シフトロック部とニュートラルレンジ用シフトロック部とを有し、前後方向に揺動変位可能なシフトロック部材と、このシフトロック部材と同軸に支持されて前後方向に揺動変位可能な連動部材と、この連動部材と上記シフトロック部材の各スプリング掛け部に跨って掛け止められて、連動部材とシフトロック部材とを前後方向に相対変位可能に連結するワイヤースプリング部材とを備えている構成とすることができる。
【0012】
また、請求項3のように、パーキングレンジ用シフトロック部とニュートラルレンジ用シフトロック部とを有し、前後方向に揺動変位可能なシフトロック部材と、上記ブレーキペダルの踏み込みに連動するインナーロッドと上記シフトロック部材に連結されるアウターロッドとを有し、前後方向に相対直線変位可能な連動部材と、この連動部材のインナーロッドの中間突起部を境にして前位置と後位置とのアウターロッドとの間にそれぞれ介装されて、連動部材のインナーロッドと上記シフトロック部材とを前後方向に相対変位可能に連結するコイルスプリング部材とを備えている構成とすることもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、従来技術と同一構成・作用の箇所は同一番号を付して詳細な説明は省略する。
【0014】
図1から図4は第1実施形態のシフトロック装置である。
【0015】
図3(a)に示すように、スタッガートゲート式の自動変速機のシフト装置には、シフトレバー1をパーキングレンジPとリバースレンジRとニュートラルレンジNとドライブレンジDとにガイドする前後方向のオートモード用ゲート2が形成されている。なお、図9におけるドライブレンジDのマニュアルモード用ゲート3は省略している。
【0016】
上記パーキングレンジPとニュートラルレンジNとの間のオートモード用ゲート2は左右方向に屈曲されている。即ち、パーキングレンジP側が高くニュートラルレンジN側が低い階段状に形成されて、その中段部分にリバースレンジRが形成されている。
【0017】
図1及び図2に示すように、上記パーキングレンジPとニュートラルレンジNとの間の側方にはシフトロック部材5が配置され、このシフトロック部材5の下部には外方に突出する中空ボス部5aが形成されると共に、下端部には外方に突出するスプリング掛けピン部5bが形成されている。
【0018】
また、シフトロック部材5の上部には中空ボス部5aを中心とした半径の円弧溝5cが形成されると共に、上端部には、内方に突出するパーキングレンジ用シフトロック部5dとニュートラルレンジ用シフトロック部5eとが二股状に形成されている。
【0019】
このシフトロック部材5は、シフトロック位置に保持されているときには、図3(a)のように、シフトレバー1をパーキングレンジPからリバースレンジR方向にシフト操作しようとする場合、シフトレバー1がシフトロック部材5のパーキングレンジ用シフトロック部5dの先端面5fに当接してシフト操作できなくなる(パーキングレンジのシフトロック)と共に、図3(f)のように、シフトレバー1をニュートラルレンジNからリバースレンジR方向にシフト操作しようとする場合、シフトレバー1がシフトロック部材5のニュートラルレンジ用シフトロック部5eの先端面5gに当接してシフト操作できなくなる(ニュートラルレンジのシフトロック)。
【0020】
上記シフトロック部材5の内面側には連動部材6が配置され、この連動部材6の下部には外方に突出して上記シフトロック部材5の中空ボス部5aに内嵌する中空ボス部6aが形成されると共に、下端部には、上記シフトロック部材5のスプリング掛けピン部5bの真下で外方に突出するスプリング掛けピン部6bが形成されている。また、連動部材6の上部には外方に突出して上記シフトロック部材5の円弧溝5cに嵌入する連動ピン部6cが形成されている。
【0021】
この連動部材6の中空ボス部6aを装置本体の軸部材7に嵌合することにより、軸部材7を中心として連動部材6とシフトロック部材5とが前後方向F,Bに揺動変位可能に支持されるようになる。
【0022】
上記シフトロック部材5の中空ボス部5aにはワイヤースプリング8が外嵌されて、このワイヤースプリング8の内向き両端部8aを連動部材6のスプリング掛けピン部6bとシフトロック部材5のスプリング掛けピン部5bとに跨って挟み込むように掛け止めることにより、連動部材6とシフトロック部材5とが前後方向に相対揺動可能にスプリング連結されるようになる。
【0023】
上記連動部材6の連動ピン部6cにはソレノイド9のプランジャ9aが連結されて、ソレノイド9の消磁時(オフ)には、不図示のスプリングの付勢力でプランジャ9aが突出動され、連動部材6からワイヤースプリング8を介してシフトロック部材5をシフトロック位置に前揺動変位させると共に、ブレーキペダルの踏み込み時にソレノイド9が励磁された時(オン)には、プランジャ9aが没入動され、連動部材6からワイヤースプリング8を介してシフトロック部材5をシフトロック解除位置に後揺動変位させるようになる(図3(b)及び図4(b)参照)。なお、連動部材6をブレーキペダルに連動させる方法として、上述したソレノイド(アクチュエータ)9による電気式に代えて、ワイヤーによる機械式としても良い。
【0024】
上記連動部材6は、連動ピン部6cがソレノイド9のプランジャ9aに連結されているから、プランジャ9aの出没動に連動して前後揺動するだけであるが、上記シフトロック部材5は、ワイヤースプリング8を介して連動部材6と共に前後揺動する他、円弧溝5cの範囲で連動部材6と別にワイヤースプリング8の付勢力に抗して前後揺動するようになる。
【0025】
第1実施形態のシフトロック装置において、図3(a)のように、シフトレバー1がパーキングレンジPにあるときには、シフトロック部材5は、シフトロック位置に保持されている。
【0026】
この状態から、シフトレバー1をパーキングレンジPからリバースレンジR方向にシフト操作しようとする場合、シフトレバー1がシフトロック部材5のパーキングレンジ用シフトロック部5dの先端面5fに当接するのでシフト操作できない(パーキングレンジPのシフトロック)。
【0027】
そこで、ブレーキペダルを踏み込むと、ソレノイド9が励磁されてプランジャ9aが没入動され、これに連動して連動部材6が後揺動変位され、ワイヤースプリング8を介してシフトロック部材5もシフトロック解除位置に後揺動変位されるようになる(図3(b)参照)。
【0028】
これにより、図3(b)(c)のように、シフトレバー1をパーキングレンジPからリバースレンジR方向にシフト操作できるようになる。
【0029】
このリバースレンジR方向へのシフト操作時には、シフトレバー1はシフトロック部材5のパーキングレンジ用シフトロック部5dの外側端面5fに当接して、シフトロック部材5をワイヤースプリング8の付勢力に抗して強制的に後揺動変位させるようになるから、シフトレバー1をリバースレンジR(図3(d)参照)にシフト操作できるようになる。このとき、パーキングレンジ用シフトロック部5dの外側端面5fからシフトレバー1が外れるので、シフトロック部材5がワイヤースプリング8の付勢力で前揺動変位してシフトロック位置に復帰するようになる。
【0030】
この状態から、シフトレバー1をリバースレンジRからニュートラルレンジN方向にシフト操作すると、図3(e)のように、シフトレバー1はシフトロック部材5のニュートラルレンジ用シフトロック部5dの内側端面5iに当接して、シフトロック部材5をワイヤースプリング8の付勢力に抗して再び強制的に後揺動変位させるようになるから、シフトレバー1をニュートラルレンジN(図3(f)参照)にシフト操作できるようになる。このとき、ニュートラルレンジ用シフトロック部5eの内側端面5iからシフトレバー1が外れるので、シフトロック部材5がワイヤースプリング8の付勢力で前揺動変位して再びシフトロック位置に復帰するようになる。このニュートラルレンジNからはドライブレンジDにシフト操作することができる。
【0031】
一方、シフトレバー1をニュートラルレンジNからリバースレンジR方向にシフト操作しようとする場合、図3(f)に示したように、シフトレバー1がシフトロック部材5のニュートラルレンジ用シフトロック部5eの先端面5gに当接するのでシフト操作できない(ニュートラルレンジNのシフトロック)。
【0032】
そこで、ブレーキペダルを踏み込むと、ソレノイド9が励磁されてプランジャ9aが没入動され、これに連動して連動部材6が後揺動変位され、ワイヤースプリング8を介してシフトロック部材5もシフトロック解除位置に後揺動変位されるようになる(図4(a)参照)から、シフトレバー1をニュートラルレンジNからリバースレンジR方向にシフト操作できるようになる。
【0033】
そして、シフトレバー1をリバースレンジRからパーキングレンジP方向にシフト操作すると、図4(c)のように、シフトレバー1はシフトロック部材5のパーキングレンジ用シフトロック部5dの内側端面5jに当接して、シフトロック部材5をワイヤースプリング8の付勢力に抗して強制的に前揺動変位させるようになるから、シフトレバー1をパーキングレンジP(図4(d)参照)にシフト操作できるようになる。このとき、パーキングレンジ用シフトロック部5dの内側端面5jからシフトレバー1が外れるので、シフトロック部材5がワイヤースプリング8の付勢力で後揺動変位してシフトロック位置に復帰するようになる。
【0034】
上記構成のように、パーキングレンジPとニュートラルレンジNの双方でシフトロックするために、シフトロック部材5と連動部材6とワイヤースプリング8とでシフトロック装置を構成できることから、構造が簡単で組立も容易であり、コスト安に製造できる。。
【0035】
図5から図8は第2実施形態のシフトロック装置である。なお、第1実施形態と同一構成・作用の箇所の詳細な説明は省略する。
【0036】
図5及び図6に示すように、上記パーキングレンジPとニュートラルレンジNとの間の側方にはシフトロック部材15が配置され、このシフトロック部材15の中間部には揺動穴部15aが形成されると共に、下部には内方に突出する連動ピン部15bが形成されている。
【0037】
また、シフトロック部材15の上部には、内方に突出するパーキングレンジ用シフトロック部15dとニュートラルレンジ用シフトロック部15eとが二股状に形成されている。
【0038】
このシフトロック部材15は、揺動穴部15aを装置本体の軸部材17aに嵌合することにより、軸部材17aを中心として前後方向F,Bに揺動変位可能に支持されるようになる。
【0039】
上記シフトロック部材15の内面側にはインナーロッド16aと、このインナーロッド16aを内嵌するとともに両端が閉塞されたアウターロッド16bとでなる連動部材16が配置され、アウターロッド16bは、外周を装置本体の軸受け部材17bに嵌合することにより、前後方向F,Bに直線(スライド)変位可能に支持されるようになる。
【0040】
このアウターロッド16bの長さ方向の中間位置の上部には、上方に突出して上記シフトロック部材15の連動ピン部15bに嵌合するピン穴部16cが形成されている。
【0041】
上記インナーロッド16aには中間突起部16dが形成され、この中間突起部16dを境にして前位置と後位置とのアウターロッド16bとの間にコイルスプリング18がそれぞれ縮装されることにより、連動部材16とシフトロック部材15とが前後方向に相対動可能に連結されるようになる。
【0042】
上記連動部材16のインナーロッド16aにはソレノイド9のプランジャ9aが連結されて、ソレノイド9の消磁時(オフ)には、不図示のスプリングの付勢力でプランジャ9aが突出動され、インナーロッド16aからコイルスプリング18を介してアウターロッド16bとともにシフトロック部材15をシフトロック位置に後揺動変位させると共に、ブレーキペダルの踏み込み時にソレノイド9が励磁された時(オン)には、プランジャ9aが没入動され、インナーロッド16aからコイルスプリング18を介してアウターロッド16bとともにシフトロック部材15をシフトロック解除位置に前揺動変位させるようになる(図7(b)及び図8(a)参照)。
【0043】
上記連動部材16のインナーロッド16aがソレノイド9のプランジャ9aに連結されているから、プランジャ9aの出没動に連動してインナーロッド16aが前後動するだけであるが、上記シフトロック部材15は、コイルスプリング18を介してアウターロッド16bの前後動とともに前後揺動する他、アウターロッド16bのストロークの範囲でインナーロッド16aと別にワイヤースプリング18の付勢力に抗して前後揺動するようになる。
【0044】
第2実施形態のシフトロック装置において、図7(a)のように、シフトレバー1がパーキングレンジPにあるときには、シフトロック部材15は、シフトロック位置に保持されている。
【0045】
この状態から、シフトレバー1をパーキングレンジPからリバースレンジR方向にシフト操作しようとする場合、シフトレバー1がシフトロック部材15のパーキングレンジ用シフトロック部15dの先端面15fに当接するのでシフト操作できない(パーキングレンジPのシフトロック)。
【0046】
そこで、ブレーキペダルを踏み込むと、ソレノイド9が励磁されてプランジャ9aが没入動され、これに連動して連動部材6のインナーロッド16aからコイルスプリング18を介してアウターロッド16bとともにシフトロック部材15がロック解除位置に前揺動変位されるようになる(図7(b)参照)。
【0047】
これにより、図7(b)(c)のように、シフトレバー1をパーキングレンジPからリバースレンジR方向にシフト操作できるようになる。
【0048】
このリバースレンジR方向へのシフト操作時には、シフトレバー1はシフトロック部材15のニュートラルレンジ用シフトロック部15eの内側端面15iに当接して、シフトロック部材15をコイルスプリング18の付勢力に抗して強制的に後揺動変位させるようになるから、シフトレバー1をリバースレンジR(図7(c)参照)にシフト操作できるようになる。
【0049】
この状態から、シフトレバー1をリバースレンジRからニュートラルレンジN方向にシフト操作すると、図7のように、シフトレバー1はシフトロック部材15のニュートラルレンジ用シフトロック部15eの内側端面15iに当接して、シフトロック部材15をコイルスプリング18の付勢力に抗して再び強制的に後揺動変位させるようになるから、シフトレバー1をニュートラルレンジN(図7(e)参照)にシフト操作できるようになる。このとき、ニュートラルレンジ用シフトロック部15eの内側端面15iからシフトレバー1が外れるので、シフトロック部材15がコイルスプリング18の付勢力で前揺動変位して再びシフトロック位置に復帰するようになる。このニュートラルレンジNからはドライブレンジDにシフト操作することができる。
【0050】
一方、シフトレバー1をニュートラルレンジNからリバースレンジR方向にシフト操作しようとする場合、図7(e)に示したように、シフトレバー1がシフトロック部材15のニュートラルレンジ用シフトロック部15eの先端面15gに当接するのでシフト操作できない(ニュートラルレンジNのシフトロック)。
【0051】
そこで、ブレーキペダルを踏み込むと、ソレノイド9が励磁されてプランジャ9aが没入動され、これに連動して連動部材16のインナーロッド16aからコイルスプリング18を介してアウターロッド16bとともにシフトロック部材15がロック解除位置に前揺動変位されるようになる(図8(a)参照)から、シフトレバー1をニュートラルレンジNからリバースレンジR方向にシフト操作できるようになる。
【0052】
そして、シフトレバー1をリバースレンジRからパーキングレンジP方向にシフト操作すると、図8(b)のように、シフトレバー1はシフトロック部材15のニュートラルレンジN用シフトロック部15eの外側端面15kに当接して、図8(c)のように、シフトロック部材15をコイルスプリング18の付勢力に抗して強制的に前揺動変位させるようになるから、シフトレバー1をパーキングレンジP(図8(d)参照)にシフト操作できるようになる。このとき、ニュートラルレンジ用シフトロック部15eの外側端面15kからシフトレバー1が外れるので、シフトロック部材15がコイルスプリング18の付勢力で後揺動変位してシフトロック位置に復帰するようになる。
【0053】
上記構成のように、第2実施形態でも、パーキングレンジPとニュートラルレンジNの双方でシフトロックするために、シフトロック部材15と連動部材16とコイルスプリング18とでシフトロック装置を構成できることから、構造が簡単で組立も容易であり、コスト安に製造できる。
【0054】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明は、スタッガートゲート式の自動変速機のシフト装置において、パーキングレンジ用シフトロック部とニュートラルレンジ用シフトロック部とを有するシフトロック部材と、連動部材と、この連動部材とシフトロック部材とを連結するスプリング部材とを設けることにより、パーキングレンジとニュートラルレンジの双方でシフトロックすることができるから、構造が簡単になってコスト安に製造できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のシフトロック装置の分解斜視図である。
【図2】 シフトロック装置の外面図である。
【図3】 (a)〜(f)は、シフトレバーをパーキングレンジからニュートラルレンジにシフト操作するときの作動説明図である。
【図4】 (a)〜(d)は、シフトレバーをニュートラルレンジからパーキングレンジにシフト操作するときの作動説明図である。
【図5】 本発明の第2実施形態のシフトロック装置の分解斜視図である。
【図6】 シフトロック装置の内面図である。
【図7】 (a)〜(e)は、シフトレバーをパーキングレンジからニュートラルレンジにシフト操作するときの作動説明図である。
【図8】 (a)〜(d)は、シフトレバーをニュートラルレンジからパーキングレンジにシフト操作するときの作動説明図である。
【図9】 スタッガートゲート式の自動変速機のシフト装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 シフトレバー
2 オートモード用ゲート
5,15 シフトロック部材
5d,15d パーキングレンジ用シフトロック部
5e,15e ニュートラルレンジ用シフトロック部
6,16 連動部材
8,18 スプリング部材
9 ソレノイド(アクチュエータ)
P パーキングレンジ
R リバースレンジ
N ニュートラルレンジ
D ドライブレンジ

Claims (3)

  1. シフトレバーをパーキングレンジとリバースレンジとニュートラルレンジとドライブレンジとにガイドする前後方向のゲートが形成されると共に、パーキングレンジとニュートラルレンジとの間のゲートが左右方向に屈曲されてなるスタッガートゲート式の自動変速機のシフト装置において、
    パーキングレンジ用シフトロック部とニュートラルレンジ用シフトロック部とを有し、前後方向に変位可能なシフトロック部材と、前後方向に変位可能な連動部材と、この連動部材と上記シフトロック部材とを前後方向に相対変位可能に連結するスプリング部材とを備え、シフトロック部材は連動部材によりシフトロック位置に保持されると共に、ブレーキペダルの踏み込み時に連動部材が前後方向に変位されたとき、各シフトロック部が各レンジのシフトロックを解除するようにスプリング部材を介してシフトロック部材が前後方向に変位されるようにしたことを特徴とする自動変速機のシフトロック装置。
  2. パーキングレンジ用シフトロック部とニュートラルレンジ用シフトロック部とを有し、前後方向に揺動変位可能なシフトロック部材と、このシフトロック部材と同軸に支持されて前後方向に揺動変位可能な連動部材と、この連動部材と上記シフトロック部材の各スプリング掛け部に跨って掛け止められて、連動部材とシフトロック部材とを前後方向に相対変位可能に連結するワイヤースプリング部材とを備えている請求項1に記載の自動変速機のシフトロック装置。
  3. パーキングレンジ用シフトロック部とニュートラルレンジ用シフトロック部とを有し、前後方向に揺動変位可能なシフトロック部材と、上記ブレーキペダルの踏み込みに連動するインナーロッドと上記シフトロック部材に連結されるアウターロッドとを有し、前後方向に相対直線変位可能な連動部材と、この連動部材のインナーロッドの中間突起部を境にして前位置と後位置とのアウターロッドとの間にそれぞれ介装されて、連動部材のインナーロッドと上記シフトロック部材とを前後方向に相対変位可能に連結するコイルスプリング部材とを備えている請求項1に記載の自動変速機のシフトロック装置。
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