JP4366916B2 - 書類確認システム、書類確認方法、及び書類確認プログラム - Google Patents

書類確認システム、書類確認方法、及び書類確認プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、書類確認システム、書類確認方法、及び書類確認プログラムに係り、より詳しくは、書類が原本であるか否かを確認する書類確認システム、書類確認方法、及び書類確認プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
有価証券、各種の権利書、保険証書、住民票、出生証明書、保証書、旅券、銀行券、機密文書等の紙文書や、IDカード等といった原本であることに何らかの価値がある書類は、偽造防止のために、偽造することのできない特殊な処置を施す必要がある。
【0003】
このため、従来、ファクシミリによる金券発行システムであって、偽造防止のために特殊紙を用いると共にマークや地紋を印刷する技術(例えば、特許文献1参照。)、複写機等による偽造防止のために特殊な磁気インクを用いる技術(例えば、特許文献2参照。)、紙幣や有価証券等の偽造(複写)防止のために書類に光半導体を混合しておく技術(例えば、特許文献3参照。)、特殊なハーフトーン印刷により不可視情報を埋め込む技術(例えば、特許文献4参照。)があった。
【0004】
一方、高度に情報化された社会においては、上述したような各種書類に含まれる内容が電子化され、それらを印刷して利用する場面が想定される。そのため、一般利用者がインターネット等のネットワークを介して上記電子化された内容を入手し、それを任意のプリンタで印刷して当該印刷物を有価証券や証明書類等として用いる場面が増えてくることが考えられる。従って、今後、プリンタで印刷された書類が原本であるか否かを確実に確認できる技術が要求されてくると予想される。
【0005】
そこで、この技術として特許文献1〜特許文献4の各技術を適用することが考えられる。すなわち、特許文献1の技術を適用した場合は、確認対象とする書類に用いられている用紙の種類や、印刷されているマークや地紋の状態に基づいて原本であるか否かを確認する。また、特許文献2の技術を適用した場合は、印刷に用いた磁気インクの状態に基づいて原本であるか否かを確認する。また、特許文献3の技術を適用した場合は、書類に混合されている光半導体の有無に基づいて原本であるか否かを確認する。更に、特許文献4の技術を適用した場合は、埋め込まれた不可視情報の状態に基づいて原本であるか否かを確認する。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−101089号公報
【特許文献2】
特開2000−95982号公報
【特許文献3】
特開平8−241451号公報
【特許文献4】
特開平11−261806号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プリンタで印刷された書類が原本であるか否かを確認するために特許文献1〜特許文献4の各技術を適用した場合、何れの技術においても確認対象とする書類に対して特殊な処理を施す必要があるので、高コストになると共に処理が複雑となる、という問題点があった。
【0008】
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、低コストでかつ容易に書類が原本であるか否かを確認することのできる書類確認システム、書類確認方法、及び書類確認プログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の書類確認システムは、原本となる書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報と当該書類における非印刷部位の表面状態及び厚さ斑状態の少なくとも一方を示す状態情報との少なくとも一方を登録情報として取得する登録情報取得手段及び前記登録情報取得手段により取得された前記登録情報を前記情報記憶装置に記憶させる記憶処理手段を備えた情報登録装置と、原本であるか否かの確認対象とする書類における前記登録情報に対応する情報を確認情報として取得する確認情報取得手段、前記登録情報を前記情報記憶装置から読出す読出手段、及び前記確認情報取得手段により取得された前記確認情報と前記読出手段により読出された前記登録情報とを比較し当該比較結果に基づいて前記確認対象とする書類が原本であるか否かを確認する確認手段を備えた書類確認装置とを含み、前記情報登録装置に、前記登録情報取得手段により取得された前記登録情報を前記原本となる書類から得たときの条件を示す条件情報を取得する条件情報取得手段、及び前記条件情報取得手段により取得された前記条件情報を前記情報記憶装置に記憶させる条件情報記憶処理手段を更に設け、前記書類確認装置に、前記条件情報を前記情報記憶装置から読出す条件情報読出手段、及び前記条件情報読出手段により読出された前記条件情報に基づいて前記確認情報取得手段により取得された前記確認情報を補正する補正手段を更に設けた書類確認システムである
【0010】
請求項1に記載の書類確認システムによれば、情報登録装置により、原本となる書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報と、当該書類における非印刷部位の表面状態及び厚さ斑状態の少なくとも一方を示す状態情報と、の少なくとも一方を登録情報として取得され、記憶処理手段によって登録情報取得手段により取得された登録情報が情報記憶装置に記憶される。ここで、上記再現不能な乱れ部とは、例えば、書類に画像を記録した時に発生する当該書類に対する画像形成材料の飛び散りの状態や浸透ムラの状態、形状再現の不完全性、画像形成材料の低被覆率時の微視的な不均一性等、用紙などの記録媒体上に記録された画像に含まれる当該画像の記録時には制御できなかった微視的な画像の乱れである。また、上記書類には、印刷により画像が記録された印刷物や、手書き書類も含まれ、紙媒体でもよいし樹脂媒体でもよい。
【0011】
一方、本発明では、書類が原本であるか否かを確認する際には、書類確認装置により、確認情報取得手段によって当該確認対象とする書類における上記登録情報に対応する情報が確認情報として取得されると共に、読出手段によって上記登録情報が情報記憶装置から読出され、更に確認手段によって確認情報取得手段により取得された確認情報と読出手段により読出された登録情報とが比較されて当該比較結果に基づいて確認対象とする書類が原本であるか否かが確認される。
更に、本発明では、前記情報登録装置に、前記登録情報取得手段により取得された前記登録情報を前記原本となる書類から得たときの条件を示す条件情報を取得する条件情報取得手段、及び前記条件情報取得手段により取得された前記条件情報を前記情報記憶装置に記憶させる条件情報記憶処理手段を更に設け、前記書類確認装置に、前記条件情報を前記情報記憶装置から読出す条件情報読出手段、及び前記条件情報読出手段により読出された前記条件情報に基づいて前記確認情報取得手段により取得された前記確認情報を補正する補正手段を更に設けている。
【0012】
すなわち、本発明では、情報登録装置の登録情報取得手段で特徴情報を取得した場合は、確認対象とする書類の再現不能な乱れ部の特徴と予め登録しておいた原本の再現不能な乱れ部の特徴とを比較することで、例えば両者の類似度等によって、当該確認対象とする書類が原本であるか否かを確認する。
【0013】
このように、再現不能な乱れ部の特徴を利用することで、各書類を個別に識別することができ、原本か否かの確認が容易である。また、従来技術のように、書類に対して特殊な処理を施す必要もなく、低コストで実現できる。
【0014】
また、本発明では、情報登録装置の登録情報取得手段で状態情報を取得した場合は、確認対象とする書類の表面状態や厚さ斑状態を予め登録しておいた原本の表面状態や厚さ斑状態と比較することで、例えば両者の類似度等によって、当該確認対象とする書類が原本であるか否かを確認する。
【0015】
表面状態や厚さ斑状態は、書類に用いられている紙等の媒体の製作工程でできる唯一無二の状態であるため、この状態の特徴を利用することで、各書類を個別に識別することができ、原本であるか否かの確認が容易に行える。また、従来技術のように、書類に対して特殊な処理を施す必要もなく、低コストで実現できる。
【0016】
このように、請求項1に記載の書類確認システムによれば、情報登録装置により、原本となる書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報と当該書類における非印刷部位の表面状態及び厚さ斑状態の少なくとも一方を示す状態情報との少なくとも一方を登録情報として取得して当該登録情報を情報記憶装置に記憶し、書類確認装置により、原本であるか否かの確認対象とする書類における上記登録情報に対応する情報を確認情報として取得すると共に登録情報を情報記憶装置から読出し、取得した確認情報と読出した登録情報とを比較し当該比較結果に基づいて上記確認対象とする書類が原本であるか否かを確認しているので、低コストでかつ容易に書類が原本であるか否かを確認することができる。
【0017】
また、本発明によれば、情報登録装置により、条件情報取得手段によって本発明の登録情報取得手段により取得された登録情報が原本となる書類から得られたときの条件を示す条件情報が取得され、条件情報記憶処理手段によって条件情報取得手段により取得された条件情報が情報記憶装置に記憶される。なお、上記条件情報には、登録情報を画像センサで採取する場合における当該画像センサの感度、当該画像センサの種類(反射型、透過型等)、登録情報を照明光を用いて採取する場合における当該照明光の書類に対する角度(センサの種類が反射型である場合のみ)、当該照明光の波長、登録情報を採取した領域の書類上の基準位置、登録情報を採取した領域の大きさ、上記画像センサの解像度、上記画像センサに関する補正値等を含めることができる。
【0018】
また、本発明では、書類確認装置により、条件情報読出手段によって条件情報が情報記憶装置から読出され、読出された条件情報に基づいて確認情報取得手段により取得された確認情報が補正手段によって補正される。
【0019】
すなわち、本発明では、確認情報を登録情報の取得条件を加味して判断させるようにしており、これによって確認対象とする書類が原本であるか否かの確認の精度を向上させることができる。
【0020】
上記目的を達成するために、請求項2記載の書類確認システムは、書類が原本であるか否かを確認する書類確認システムであって、情報記憶装置と、原本となる書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報と、当該書類における非印刷部位の表面状態及び厚さ斑状態の少なくとも一方を示す状態情報と、の少なくとも一方を登録情報として取得する登録情報取得手段、及び前記登録情報取得手段により取得された前記登録情報を前記情報記憶装置に記憶させる記憶処理手段を備えた情報登録装置と、原本であるか否かの確認対象とする書類における前記登録情報に対応する情報を確認情報として取得する確認情報取得手段、前記登録情報を前記情報記憶装置から読出す読出手段、及び前記確認情報取得手段により取得された前記確認情報と前記読出手段により読出された前記登録情報とを比較し、当該比較結果に基づいて前記確認対象とする書類が原本であるか否かを確認する確認手段を備えた書類確認装置とを含み、前記情報記憶装置は、前記情報登録装置及び前記書類確認装置の各装置の設置位置を示す位置情報と当該装置を特定することのできる装置特定情報とを関連付けて更に記憶し、前記情報登録装置及び前記書類確認装置に、対応する前記装置特定情報を記憶した装置特定情報記憶手段、及び前記装置特定情報記憶手段に記憶されている前記装置特定情報を外部に送信する装置特定情報送信手段を更に設けた書類確認システムである。
【0021】
請求項2に記載の発明によれば、情報記憶装置により、情報登録装置及び書類確認装置の各装置の設置位置を示す位置情報と当該装置を特定することのできる装置特定情報とが関連付けられて更に記憶される。なお、上記位置情報としては、上記各装置が設置されている場所の住所を示す情報、当該場所の緯度及び経度を示す情報等、上記各装置の設置位置を示すあらゆる情報を適用することができる。
【0022】
ここで、本発明では、情報登録装置及び書類確認装置に、対応する上記装置特定情報が記憶された装置特定情報記憶手段が設けられ、当該装置特定情報記憶手段に記憶されている装置特定情報は装置特定情報送信手段によって外部に送信される。
【0023】
これにより、装置特定情報送信手段によって外部に送信された装置特定情報を受信し、当該装置特定情報に関連付けられた位置情報を情報記憶装置から読出すことによって、装置特定情報を送信した装置の所在地を容易に特定することができる。
【0024】
なお、請求項3に記載の発明のように、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記情報記憶装置と前記情報登録装置と前記書類確認装置の少なくとも一組は、ネットワークを介して接続されることが好ましい。これにより、情報記憶装置、情報登録装置、及び書類確認装置を互いに遠隔地に配置することが可能となり、本発明の利便性を向上することができる。
【0025】
なお、上記ネットワークには、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、VAN(Value Added Network)等のあらゆる通信回線が含まれ、有線通信によるものでも、無線通信によるものでもよい。
【0026】
上記目的を達成するために、請求項4記載の書類確認方法は、情報登録装置により、原本となる書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報と、当該書類における非印刷部位の表面状態及び厚さ斑状態の少なくとも一方を示す状態情報と、の少なくとも一方を登録情報として取得する登録情報取得段階、及び前記登録情報取得段階により取得された前記登録情報を情報記憶装置に記憶させる記憶処理段階と、書類確認装置により、原本であるか否かの確認対象とする書類における前記登録情報に対応する情報を確認情報として取得する確認情報取得段階、前記登録情報を前記情報記憶装置から読出す読出段階、及び前記確認情報取得段階により取得された前記確認情報と前記読出段階により読出された前記登録情報とを比較し、当該比較結果に基づいて前記確認対象とする書類が原本であるか否かを確認する確認段階と、前記情報登録装置により、前記登録情報取得段階により取得された前記登録情報を前記原本となる書類から得たときの条件を示す条件情報を取得する条件情報取得段階、及び前記条件情報取得段階により取得された前記条件情報を前記情報記憶装置に記憶させる条件情報記憶処理段階と、前記書類確認装置により、前記条件情報を前記情報記憶装置から読出す条件情報読出段階、及び前記条件情報読出段階により読出された前記条件情報に基づいて前記確認情報取得段階により取得された前記確認情報を補正する補正段階と、を備えたものである。
【0028】
なお、請求項に記載の発明のように、請求項4に記載の発明において、前記情報記憶装置と前記情報登録装置と前記書類確認装置の少なくとも一組は、ネットワークを介して接続されることが好ましい。これにより、情報記憶装置、情報登録装置、及び書類確認装置を互いに遠隔地に配置することが可能となり、本発明の利便性を向上することができる。
【0029】
なお、上記ネットワークには、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、VAN(Value Added Network)等のあらゆる通信回線が含まれ、有線通信によるものでも、無線通信によるものでもよい。
【0030】
上記目的を達成するために、請求項記載の書類確認プログラムは、コンピュータを、原本となる書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報と、当該書類における非印刷部位の表面状態及び厚さ斑状態の少なくとも一方を示す状態情報と、の少なくとも一方を登録情報として取得する登録情報取得手段、及び前記登録情報取得手段により取得された前記登録情報を情報記憶装置に記憶させるように処理する記憶処理手段と、原本であるか否かの確認対象とする書類における前記登録情報に対応する情報を確認情報として取得する確認情報取得手段、前記登録情報を前記情報記憶装置から読出す読出手段、及び前記確認情報取得手段により取得された前記確認情報と前記読出手段により読出された前記登録情報とを比較し、当該比較結果に基づいて前記確認対象とする書類が原本であるか否かを確認する確認手段と、前記登録情報取得手段により取得された前記登録情報を前記原本となる書類から得たときの条件を示す条件情報を取得する条件情報取得手段、及び前記条件情報取得手段により取得された前記条件情報を前記情報記憶装置に記憶させる条件情報記憶処理手段と、前記条件情報を前記情報記憶装置から読出す条件情報読出手段、及び前記条件情報読出手段により読出された前記条件情報に基づいて前記確認情報取得手段により取得された前記確認情報を補正する補正手段と、して機能させるための書類確認プログラムである。
【0031】
上記目的を達成するために、請求項記載の書類確認プログラムは、コンピュータを、原本となる書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報と、当該書類における非印刷部位の表面状態及び厚さ斑状態の少なくとも一方を示す状態情報と、の少なくとも一方を登録情報として取得する登録情報取得手段、及び前記登録情報取得手段により取得された前記登録情報を情報記憶装置に記憶させるように処理する記憶処理手段と、原本であるか否かの確認対象とする書類における前記登録情報に対応する情報を確認情報として取得する確認情報取得手段、前記登録情報を前記情報記憶装置から読出す読出手段、及び前記確認情報取得手段により取得された前記確認情報と前記読出手段により読出された前記登録情報とを比較し、当該比較結果に基づいて前記確認対象とする書類が原本であるか否かを確認する確認手段と、前記情報登録装置及び書類確認装置の各装置の設置位置を示す位置情報と当該装置を特定することのできる装置特定情報とを関連付けて更に記憶する手段と、対応する前記装置特定情報を記憶した装置特定情報記憶手段、及び前記装置特定情報記憶手段に記憶されている前記装置特定情報を外部に送信する装置特定情報送信手段と、して機能させるための書類確認プログラムである。
【0064】
【発明の実施の形態】
本実施の形態では、本発明の登録情報及び確認情報として、書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報を適用した場合について説明する。そこで、まず、本発明に係る実施の形態の説明に先立ち、書類に記録された画像に含まれる再現不能な乱れ部(以下、ランダムパターン)について説明する。以下では、主として、印刷装置により画像が印刷された印刷物に生じる画像形成材料の再現不能なランダムパターンについて説明する。
【0065】
再現不能なランダムパターンとは、例えばトナー画像であれば、線エッジ部の接線方向の凹凸(ジャギー)や(文字の場合、TEP-tangental edge profile)、ミクロ濃度むら、画像部の抜け(ボイド)、画像部近くのトナーの飛び散り(ブラー、image dependent noise)、背景部のトナーの散り(image independent noise)等として知られている。なお、画像形成材料とは、物体上に薄膜状等の有色性を与える物質のことで、例えば印刷インク、塗料、電子写真やイオノグラフィ用等の着色粒子(トナー)や液体トナー、インクジェットプリンタのインク、熱転写プリンタ用のインク(リボン)、昇華型プリンタのインク等を含む。なお、可視光下で有色であるに限らず、例えば紫外線・赤外線の照射により有色の可視像とする物であってもよいし、逆に紫外線・赤外線センサにより可視像化できる材料であってもよい。
【0066】
次に、再現不能なランダムパターンの発生理由と、その特徴を利用することによる優位点について説明する。
【0067】
印刷物の画像形成材料は、データ或いは元画像情報に基づき媒体上の特定の位置に、決められた濃度を与える適切な量が付与されることが理想である。しかし現実には、印刷装置による印刷時に、厳密にその位置や量を制御することは困難であり、コストとその印刷物の目的上支障の無い範囲で画像形成材料付着位置や量等の不確実性を許容している。即ち、この許容の範囲は一般の印刷物においては視覚の空間周波数特性等によって決まり、微視的には制御しないことによる再現不能なランダムパターンの存在を許している。或いはグレー再現のように巨視的には均質濃度であっても微視的には画像形成材料の偏在を許す場合がある。
【0068】
例えば電子写真技術においては、その現像、転写、定着等のプロセスにおいて、電界の乱れ、同極トナー同士の反発、機械的な飛び跳ね等によるトナーの制御できない飛び散りや再現不良が観察されるが、通常の使用において支障はない。インクジェット技術では、印刷媒体の質によってはインクの浸透ムラによる所謂滲みが観察される。以下、このような再現不能なランダムパターンの例を詳述する。
【0069】
図1(A)〜(C)は、同一のグレー画像を電子写真方式の複写機によりコピー(印刷)した3枚のコピー結果の部分拡大図を示している。デジタル式の電子写真技術では、中間調再現は、ディザ法や濃度パターン法等を用いて2値化することで行われるが、図1から分かるように、同一のグレー画像を印刷した場合でも、網点を構成する画素形状やそれぞれの画素を形成する個々のトナーの分布は制御できず、各コピー結果は微視的には明らかに異なる画像となる。また、アナログ式の電子写真技術における複数枚コピーの場合でも、元画像が同じ、即ち潜像電位が同じ中間調であっても、その電位を相殺する現像量の個々のトナー位置は制御できない。つまり光学濃度として観測される紙面上のトナー被覆率は同一であっても、微視的なトナーの付着ムラが同一となる可能性は極めて低い。
【0070】
図2は、オフセット印刷した画像の網点部を電子写真方式の複写機によりコピーした例であり、(A)は元画像(オフセット印刷画像)の部分拡大図、(B)〜(D)は(A)の元画像からとった3枚のコピー結果の(A)と同一部分の拡大図を示している。図2から分かるように、同一の元画像をコピーしたにも係わらず、ドット形状やトナーの飛び散り等、各コピー結果は微視的には異なる画像になることが分かる。
【0071】
図3は、電子写真方式のプリンタ(レーザープリンタなど)によるプリント例であり、(A)はプリントした画像のパターン、(B)、(C)は2枚のプリント結果の(A)でパターンの丸で囲った部分の拡大図である。図3から、同一データに基づいてプリントしたプリント結果であるにも係わらず、パターンを構成する各四角形の形状やトナーの飛び散りなど同一ではなく、やはり各プリント結果は微視的には異なる画像になることが分かる。
【0072】
また、図4は、図3(A)と同一パターンをインクジェットプリンタで出力した例である。図4(A)〜(C)の3枚の画像は、同一画像であるにもかかわらずインクの紙への浸透具合が異なり、微視的には異なる画像となってしまう。このようなインクの原パターンからのずれはオフセット印刷や凸版印刷でも発生する。例えば凸版による網点印刷では、原パターンの網点径からインクがはみ出し太り(ドットゲイン)となりその形状は不確定となる。
【0073】
以上のように画像形成材料は、微視的にはその付着位置を如何なる印刷装置でも完全には制御できず、このランダムパターン情報を利用すれば同一画像データから出力された複数のプリント或いはコピーをそれぞれ分離識別することが可能になる。また、画像形成材料付着位置の微視的なランダムパターンの再現には、トナーの場合はトナー粒径(数〜10μm)オーダの位置制御が必要であり、液体インクであればインクドロップサイズ(数ピコリットル)オーダーのサイズ及び位置制御と、媒体側の多孔質構造(数〜10μm)オーダの位置制御が要求される。即ち微視的に完全に同一の印刷物を故意に得ることは不可能に近い。
【0074】
上記説明した如く、このランダムパターンは、印刷装置で制御しきれずに形成されてしまった画像の乱れであるため、印刷装置では再現不能である。本発明は、このことを逆手に取って、この再現不能なランダムパターンを印刷物が原本であるか否かを判別するための情報(識別照合情報)として利用して、印刷物の原本性を確認するものである。
【0075】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0076】
〔第1実施形態〕
本第1実施形態では、本発明を、原本となる書類を各顧客の自宅に設けられたプリンタによりプリントし、原本であるか否かを確認する書類を自宅外で確認する書類確認システムに適用した場合の形態について説明する。まず、図5を参照して、本実施の形態に係る書類確認システム10Aの構成を説明する。
【0077】
同図に示すように、本実施の形態に係る書類確認システム10Aは、書類確認システム10Aによる書類確認サービスを提供するサービス提供業者が所有するサーバ12と、当該書類確認サービスを利用すべく上記サービス提供業者と所定の契約を締結した顧客が各々所有する端末装置20と、書類が原本であるか否かを確認する場所にサービス提供業者によって設置された端末装置40と、が各々モデム、ルータ、TA(Terminal Adapter)等の接続装置62を介してインターネット60に接続されて構成されている。
【0078】
サーバ12、端末装置20、端末装置40の各々には、各種情報を入力するためのキーボード、マウス等の入力装置が備えられている。なお、このハードウェア構成は一般的なものであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0079】
本実施の形態に係るサーバ12はWWW(World Wide Web)サーバとして機能し、端末装置20及び端末装置40はWWWクライアントとして機能する。すなわち、端末装置20及び端末装置40には、WWWブラウザがインストールされており、このWWWブラウザを起動することにより、インターネット60を介してサーバ12に任意にアクセスすることができる。このとき、アクセス位置はURL(Uniform Resource Locator)で指定される。なお、端末装置20及び端末装置40の識別にはIP(Internet Protocol)アドレスが用いられるが、URL等の他の位置指定コードを用いてもよい。
【0080】
一方、サーバ12には、書類確認サービスに関する各種データベースや各種プログラム等を記憶するためのハードディスク18が接続されている。また、端末装置20には書類をプリントするためのプリンタ30が、端末装置40には書類が原本であるか否かを確認する際に用いられるスキャナ50が、各々接続されている。なお、図5では、錯綜を回避するために、1台の端末装置20のみに対してプリンタ30が接続された状態が示されているが、実際には、全ての端末装置20にプリンタ30が接続されている。
【0081】
ここで、プリンタ30及びスキャナ50は市販されているものと略同様の構成とされたものであるが、図11及び図13に示すように、プリンタ30には、当該プリンタ30によって印刷された書類の所定位置(本実施の形態では、書類の平面視左上の角部)を含めた所定サイズの矩形領域を読取るための画像センサ38Aと、画像センサ38Aを特定できる読取部ID情報SIDが予め記憶された不揮発性のメモリ39が備えられており、スキャナ50には、原本であるか否かの確認対象とする書類の上記所定位置(本実施の形態では、書類の平面視左上の角部)を含めた所定サイズの矩形領域を読取るための画像センサ56Aと、画像センサ56Aを特定できる読取部ID情報SIDが予め記憶された不揮発性のメモリ58が備えられている。なお、プリンタ30の画像センサ38Aにより読取られる上記矩形領域と、スキャナ50の画像センサ56Aにより読取られる上記矩形領域と、には、共に印刷部位及び非印刷部位の双方が含まれている。
【0082】
一方、図6には、サーバ12における本発明に特に関係する部分の電気系の構成が示されている。同図に示すように、サーバ12は、サーバ12全体の動作を司る制御部14と、インターネット60に接続された外部装置との間で各種情報の授受を行う入出力ポート16と、ハードディスク18が接続されると共に当該ハードディスク18に対するアクセスを制御する入出力インタフェース部17と、がバスBus1を介して相互に接続されて構成されている。従って、制御部14は、バスBus1及び入出力ポート16を介してインターネット60に接続された外部装置との間で各種情報の授受ができると共に、バスBus1及び入出力インタフェース部17を介してハードディスク18に対する各種情報の書き込みや読み出しができる。
【0083】
図7には、ハードディスク18の各種記憶内容が模式的に示されている。同図に示すように、ハードディスク18には、各種データベースを記憶するためのデータベース領域DAと、各種プログラムを記憶するためのプログラム領域PGと、が設けられている。
【0084】
ここで、データベース領域DAには、書類確認サービスで取り扱い対象とする書類に関する各種情報を記憶するためのドキュメント管理データベースDB1と、プリンタ30に設けられた画像センサ38A(図11も参照)及びスキャナ50に設けられた画像センサ56A(図13も参照)に関する各種情報を記憶するためのセンサ管理データベースDB2と、が配置されている。以下、各データベースの構成について説明する。
【0085】
図8に示すように、本実施の形態に係るドキュメント管理データベースDB1は、原本となる書類を特定するために当該原本となる書類毎に個別に割り付けたID(Identification)情報であるドキュメントID情報DID(本発明の「特定情報」に相当。)、当該原本となる書類から採取されると共に確認対象とする書類が原本であるか否かを確認する際に用いられる特徴情報、当該特徴情報を採取する際に用いた画像センサ(本実施の形態では、プリンタ30に内蔵された画像センサ38A)に関する当該特徴情報を採取する際の条件を示す条件情報、及び当該画像センサを特定するための読取部ID情報SIDを、原本となる書類毎に記憶するものとして構成されている。
【0086】
なお、上記条件情報により示される条件には次のものが含まれる。
1.特徴情報を採取する際に用いた画像センサの感度
2.特徴情報を採取する際に用いた画像センサの種類(反射型、透過型等)。
3.特徴情報を採取する際に用いた照明光の書類に対する角度(画像センサの種類が反射型である場合のみ)。
4.当該照明光の波長(nm)。
5.特徴情報を採取した領域の書類上の基準位置(本実施の形態では、当該書類の左上角部からの位置であり、書類の左端からの距離(mm)と上端からの距離(mm))。
6.特徴情報を採取した画像領域の大きさ(水平方向画素数×垂直方向画素数)。
7.上記画像センサの解像度(dpi)。
8.上記画像センサの補正値(各種補正係数)。
【0087】
一方、図9に示すように、本実施の形態に係るセンサ管理データベースDB2は、プリンタ30に内蔵された画像センサ38A及びスキャナ50に内蔵された画像センサ56Aの各センサに割り振られた読取部ID情報SID、当該読取部ID情報SIDにより特定される画像センサが内蔵された装置(プリンタ30又はスキャナ50)が設置されている場所を示す設置場所情報、及び当該画像センサに関する上記条件情報を、読取部ID情報SID毎に記憶するものとして構成されている。
【0088】
なお、サービス提供業者は、プリンタ30に内蔵された画像センサ38Aの読取部ID情報SID、当該画像センサ38Aに関する上記条件情報、及び当該プリンタ30の設置されている場所と、スキャナ50に内蔵されている画像センサ56Aの読取部ID情報SID、当該画像センサ56Aに関する上記条件情報、及び当該スキャナ50の設置されている場所と、を把握しており、センサ管理データベースDB2はサービス提供業者によりサーバ12によって構築(更新)される。
【0089】
このセンサ管理データベースDB2を参照することにより、書類確認システム10Aの取り扱い対象とするプリンタ30及びスキャナ50の設置場所を把握することができる。
【0090】
一方、図10には、端末装置20における本発明に特に関係する部分の電気系の構成が示されている。同図に示すように、端末装置20は、端末装置20全体の動作を司る制御部22と、インターネット60に接続された外部装置との間で各種情報の授受を行う入出力ポート23と、ディスプレイ25を接続するためのインタフェース部24と、プリンタ30を接続するためのインタフェース部26と、がバスBus2を介して相互に接続されて構成されている。
【0091】
従って、制御部22は、バスBus2及び入出力ポート23を介してインターネット60に接続された外部装置との間で各種情報の授受ができると共に、バスBus2及びインタフェース部24を介してディスプレイ25に各種情報の表示ができ、バスBus2及びインタフェース部26を介してプリンタ30との間で各種情報の授受ができる。
【0092】
また、図11には、プリンタ30における本発明に特に関係する部分の電気系の構成が示されている。同図に示すように、プリンタ30は、プリンタ30全体の動作を司る制御部32と、端末装置20と接続するための入出力インタフェース部34と、各種書類をプリントするプリント部36と、前述の画像センサ38Aが内蔵された読取部38と、前述のメモリ39と、がバスBus3を介して相互に接続されて構成されている。
【0093】
従って、制御部32は、バスBus3及び入出力インタフェース部34を介して端末装置20との間で各種情報の授受ができると共に、バスBus3を介してプリント部36による書類70のプリント、読取部38(画像センサ38A)による画像の読み取り結果の受信、及びメモリ39へのアクセスを、各々行うことができる。
【0094】
また、図12には、端末装置40における本発明に特に関係する部分の電気系の構成が示されている。同図に示すように、端末装置40は、端末装置40全体の動作を司る制御部42と、インターネット60に接続された外部装置との間で各種情報の授受を行う入出力ポート43と、ディスプレイ45を接続するためのインタフェース部44と、スキャナ50を接続するためのインタフェース部46と、がバスBus4を介して相互に接続されて構成されている。
【0095】
従って、制御部42は、バスBus4及び入出力ポート43を介してインターネット60に接続された外部装置との間で各種情報の授受ができると共に、バスBus4及びインタフェース部44を介してディスプレイ45に各種情報の表示ができ、バスBus4及びインタフェース部46を介してスキャナ50との間で各種情報の授受ができる。
【0096】
更に、図13には、スキャナ50における本発明に特に関係する部分の電気系の構成が示されている。同図に示すように、スキャナ50は、スキャナ50全体の動作を司る制御部52と、端末装置40と接続するための入出力インタフェース部54と、前述の画像センサ56Aが内蔵された読取部56と、前述のメモリ58と、がバスBus5を介して相互に接続されて構成されている。
【0097】
従って、制御部52は、バスBus5及び入出力インタフェース部54を介して端末装置40との間で各種情報の授受ができると共に、バスBus5を介して読取部56(画像センサ56A)による画像の読み取り結果の受信、及びメモリ58へのアクセスを、各々行うことができる。
【0098】
本実施形態においては、ハードディスク18が本発明の情報記憶装置に、端末装置20が本発明の情報登録装置に、サーバ12が本発明の書類確認装置に、プリンタ30が本発明の記録装置に、プリント部36が本発明の特定情報記録手段に、スキャナ50が本発明の読出装置に、読取部56が本発明の特定情報読出手段に、インターネット60が本発明のネットワークに、各々相当する。
【0099】
次に、本実施の形態に係る書類確認システム10Aの作用を説明する。なお、ここでは、本発明の書類としてコンサートのチケットを適用し、当該チケットを各顧客宅に設けられたプリンタ30でプリントし、当該チケットが原本であるか否かをコンサート会場の入り口で確認する書類確認サービスとして本発明を適用した場合について説明する。この場合、端末装置40及びスキャナ50は当該コンサート会場の入り口に設置される。
【0100】
まず、図14を参照して、各顧客宅に設置された端末装置20において実行されるチケット購入処理について説明する。なお、図14は、何れかの顧客により端末装置20のWWWブラウザを介してサーバ12がアクセスされ、サービス提供業者から提供されているチケット購入サービスの実行指示が行われたときに当該端末装置20の制御部22によって実行されるチケット購入処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【0101】
同図のステップ100では、予め定められたチケット購入画面をディスプレイ25に表示し、次のステップ102で所定情報の入力待ちを行う。
【0102】
図15(A)には、上記ステップ100の処理によってディスプレイ25に表示されたチケット購入画面が示されている。同図に示すように、本実施の形態に係るチケット購入画面では、所望のコンサートの名称、座席の種別(S席、A席等。)、及びチケットの購入費用の引き落とし先を示すクレジットカード番号の各々を入力するための矩形枠が表示される。
【0103】
同図に示すようなチケット購入画面がディスプレイ25に表示されると、顧客は、不図示のキーボード及びマウスを用いて、所望のコンサートの名称、座席の種別、及びクレジットカード番号を各々対応する矩形枠内に入力した後、当該画面の最下に表示されている「終了」ボタンをマウスにてポインティング指定する。これにより、制御部22には、入力されたコンサートの名称、座席の種別、及びクレジットカード番号の各情報が入力され、上記ステップ102が肯定判定となってステップ104に移行する。
【0104】
ステップ104では、入力されたコンサートの名称、座席の種別、及びクレジットカード番号の各情報をサーバ12に送信する。これに応じてサーバ12は、受信したコンサートの名称及び座席の種別、の各情報に応じたコンサートの予約のための処理を行った後、その時点でドキュメント管理データベースDB1に登録されていないドキュメントID情報DIDを生成し、予約した座席やコンサートに関する情報と、生成したドキュメントID情報DIDとをアクセス元の端末装置20に送信する。
【0105】
そこで、次のステップ106では、サーバ12からの当該情報の受信待ちを行い、次のステップ108では、受信した情報に基づいてディスプレイ25に表示されているチケット購入画面を更新し、次のステップ110で所定情報の入力待ちを行う。
【0106】
図15(B)には、上記ステップ108の処理によって更新されたチケット購入画面が示されている。同図に示すように、当該画面では、予約した座席やコンサートに関する情報が表示されると共に、「チケット発行」ボタン及び「発行中止」ボタンが表示される。
【0107】
同図に示すようにチケット購入画面が更新されると、顧客は、表示された座席のチケットを購入する場合はチケット購入画面の「チケット発行」ボタンを、購入を取り止める場合は「発行中止」ボタンを、各々不図示のマウスにてポインティング指定する。これにより、制御部22には、顧客によって指定されたボタンを示す情報が入力され、上記ステップ110が肯定判定となってステップ112に移行する。
【0108】
ステップ112では、顧客によって指定されたボタンが「チケット発行」ボタンであったか否かを判定し、否定判定であった場合は顧客により「発行中止」ボタンが指定されたものと見なしてチケット購入処理プログラムを終了する。
【0109】
一方、上記ステップ112において肯定判定された場合はステップ114に移行してチケット購入画面を図15(C)に示すように更新した後、ステップ116でプリンタ30に対し、上記ステップ106で受信した座席やコンサートに関する情報及びドキュメントID情報DIDを用いてチケット印刷の指示を行う。
【0110】
図16には、当該チケット印刷の指示に応じてプリンタ30により印刷された書類としてのチケット70の一例が示されている。同図に示すように、このチケット70には、通常のチケットと同様にコンサートの名称、座席番号、場所、日時の各情報が印刷されると共に、ドキュメントID情報DIDを示すバーコード70Aが印刷されている。
【0111】
ここで、プリンタ30では、同図に示すようなチケット70の印刷を実行すると共に、チケット70の予め定められた矩形領域(本実施の形態では、チケット70の左上角部及びバーコード70Aが含まれた領域)の画像が画像センサ38Aにより読出され、これによって得られた画像データが端末装置20に出力される。
【0112】
そこで、次のステップ118では、プリンタ30の画像センサ38Aからの当該画像データの入力待ちを行う。
【0113】
そして、次のステップ120では、ディスプレイ25に表示されているチケット購入画面を図15(D)に示されるものに更新し、次のステップ122で所定情報の入力待ちを行う。チケット購入画面が図15(D)に示されるものに更新されると、顧客は、プリンタ30によって印刷されたチケット70の内容を確認し、誤印刷等の問題がなければ当該チケット購入画面に表示されている「チケット確認」ボタンを、問題がある場合には「発行中止」ボタンを、各々マウスにてポインティング指定する。これにより、制御部22には、顧客によって指定されたボタンを示す情報が入力され、上記ステップ122が肯定判定となってステップ124に移行する。
【0114】
ステップ124では、顧客によって指定されたボタンが「チケット確認」ボタンであったか否かを判定し、否定判定であった場合は顧客により「発行中止」ボタンが指定されたものと見なしてチケット購入処理プログラムを終了する。
【0115】
一方、上記ステップ124において肯定判定された場合はステップ126に移行して図21に示される情報登録処置プログラムを実行した後にチケット購入処理プログラムを終了する。
【0116】
ところで、上記ステップ126で実行される情報登録処理プログラムでは、上記ステップ118においてプリンタ30から入力された画像データから特徴ベクトルを算出し、特徴情報として前述のドキュメント管理データベースDB1に登録する処理が行われる。
【0117】
ここで、特徴ベクトルの算出について説明する。特徴ベクトルの算出には、従来公知の技術を採用することができ、一例を以下に示す。
【0118】
画像センサ38Aによる印刷画像の読取結果を適切な大きさのメッシュ(メッシュ数d=縦M×横N)に区切り(量子化)、各メッシュをある濃度値(濃度レベルq)で代表させて(標本化)、モザイク状の画像に変換する。このように量子化・標本化した後は、j番目のメッシュの濃度をxjとすると、このパターンはx=(x1,x2,・・・xd)t(tは転置を表す)なるベクトルで記述できる。このベクトルを特徴ベクトルと呼ぶ。ベクトルの各要素は対応する画像領域の濃度を与える。得られたパターンは特徴ベクトルによって張られた特徴空間上の1点として表されることになる。
【0119】
図17〜図20に、図1〜図4で示した各印刷画像(コピー結果、印刷結果)を量子化・標本化した例を示す。なお、図17(A)〜(C)は、図1(A)〜(C)の各印刷画像の読取結果を20×20ピクセル毎に量子化し、2階調に標本化した例である。図18(A)〜(C)は、図2(B)〜(D)の各印刷画像の読取結果を20×20ピクセル毎に量子化し、255階調に標本化した例であり、図18(D)〜(F)は、図2(B)〜(D)の各印刷画像の読取結果を20×20ピクセル毎に量子化し、2階調に標本化した例である。図19(A)、(B)は、図3(B)、(C)の各印刷画像の読取結果を20×20ピクセル毎に量子化し、2階調に標本化した例である。図20(A)〜(C)は、図4(A)〜(C)の各印刷画像の読取結果を20×20ピクセル毎に量子化し、2階調に標本化した例である。
【0120】
図17〜図20から分かるように、微視的には各印刷画像毎にそれぞれ異なるパターンが得られるため、特徴ベクトルもそれぞれ固有の特徴を表すものとなる。すなわち、再現不能なランダムパターンの特徴をこの特徴ベクトルによって表すことができる。
【0121】
なお、図1〜図4に示したように、印刷物に印刷されている画像自体に再現不能なランダムパターンが含まれているため、その読取結果である画像データを再現不能なランダムパターンの特徴として用いてもよい。ただし、本実施の形態のように、印刷物に印刷されている画像の読取結果である画像データを、図17〜図20のように量子化・標本化して特徴ベクトルを求めることにより、各印刷物毎の再現不能なランダムパターンの特徴がより明確になり、各々を容易に識別できる。
【0122】
次に、図21を参照して、前述のチケット購入処理プログラムのステップ126において実行される情報登録処理プログラムについて説明する。なお、図21は、当該情報登録処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。また、ここでは、端末装置20の制御部22が、接続されているプリンタ30に関する前述の条件情報と、プリンタ30に内蔵された画像センサ38Aの読取部ID情報SIDを予め把握している場合について説明する。
【0123】
同図のステップ200では、上記チケット購入処理プログラムのステップ118においてプリンタ30から入力された画像データを予め定められたステップで量子化・標本化し、モザイク状の画像に変換してステップ202に進み、量子化標本化後の画像データから特徴ベクトルを算出する。
【0124】
そして、次のステップ204で、算出した特徴ベクトルを表す特徴情報と、接続されているプリンタ30の条件情報と、当該プリンタ30に設けられた画像センサ38Aの読取部ID情報SIDと、をサーバ12に送信し、その後に情報登録処理プログラムを終了する。
【0125】
サーバ12は、上記特徴情報、条件情報、及び読取部ID情報SIDを受信すると、これらの情報に上記チケット購入処理プログラムの実行途中でアクセス元の端末装置20に送信したドキュメントID情報DIDを関連付けた状態でハードディスク18のドキュメント管理データベースDB1に記憶(登録)する。
【0126】
一方、顧客は、予約したコンサートの当日、プリンタ30によって印刷されたチケット70を持参してコンサート会場に行き、当該コンサート会場の入り口に設けられている端末装置40によって持参したチケット70が原本であるか否かのチェックを受ける。この際、係員が顧客の持参したチケットをスキャナ50の所定位置にセットした後、端末装置40により書類確認処理を実行する。
【0127】
次に、図22を参照して、当該書類確認処理について説明する。なお、図22は、当該書類確認処理を実行する際に端末装置40の制御部42により実行される書類確認処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【0128】
同図のステップ300では、スキャナ50に対して画像センサ56Aによる画像の読取りを指示する。これにより、スキャナ50は、当該指示に応じた画像の読取りを行い、これによって得られた画像データを端末装置40に出力する。
【0129】
そこで、次のステップ302では、当該画像データの受信待ちを行い、次のステップ304では、受信した画像データに含まれるバーコード70Aの画像データに基づいてバーコード70Aにより示されるドキュメントID情報DIDを導出し、次のステップ306では、スキャナ50のメモリ58から読取部ID情報SIDを読出し、当該読取部ID情報SIDと、受信した画像データと、導出したドキュメントID情報DIDと、をサーバ12に送信する。これに応じてサーバ12では、受信した画像データに基づいて、スキャナ50にセットされているチケットが原本であるか否かを判定し、当該判定結果を示す情報をアクセス元の端末装置40に送信する。
【0130】
そこで、次のステップ308では、上記判定結果を示す情報の受信待ちを行い、次のステップ310では、受信した情報により示される判定結果をディスプレイ45に表示し、その後に本書類確認処理プログラムを終了する。
【0131】
係員は、端末装置40のディスプレイ45に表示された判定結果が、持参したチケットが原本であることを示すものである場合のみに顧客のコンサート会場への入場を許可する。
【0132】
次に、図23を参照して、サーバ12により実行される書類照合処理について説明する。なお、図23は、端末装置40から読取部ID情報SID、画像データ及びドキュメントID情報DIDを受信したときにサーバ12の制御部14において実行される書類照合処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【0133】
同図のステップ400では、端末装置40から受信したドキュメントID情報DIDをキーとしてドキュメント管理データベースDB1から特徴情報(以下、「登録特徴ベクトル」という。)、条件情報、及び読取部ID情報SIDを検索し、次のステップ402では、受信した画像データを予め定められたステップで量子化・標本化し、モザイク状の画像に変換して、次のステップ404で特徴ベクトル(以下、「算出特徴ベクトル」という。)を算出する。なお、ステップ402及びステップ404の処理については、上述した情報登録処理プログラム(図21も参照)のステップ200及びステップ202と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0134】
次のステップ406では、端末装置40から受信した読取部ID情報SIDと同一の読取部ID情報SIDに関連付けられた条件情報をセンサ管理データベースDB2から取得し、取得した条件情報(以下、「第1条件情報」という。)と上記ステップ400で取得した条件情報(以下、「第2条件情報」という。)とを用いて、算出特徴ベクトルを、当該算出特徴ベクトルの特性を登録特徴ベクトルの特性に一致させるように補正する。
【0135】
この補正の具体例としては、第1条件情報により示される画像センサの感度が第2条件情報により示される画像センサの感度より高い場合には、これらの感度差に応じた量だけ算出特徴ベクトルの値を低下させ、第1条件情報により示される画像センサの感度が第2条件情報により示される画像センサの感度より低い場合には、これらの感度差に応じた量だけ算出特徴ベクトルの値を増加させる補正を例示することができる。
【0136】
次のステップ408では、上記ステップ406で補正した算出特徴ベクトルと登録特徴ベクトルとを比較する。なお、ここでは、上記ステップ400で取得した条件情報に含まれる、登録特徴ベクトルを採取した領域の書類上の基準位置及び大きさに基づいて、算出特徴ベクトルと登録特徴ベクトルの画像上の同一領域同士を比較するようにする。
【0137】
この比較の結果、両者の類似度が予め設定した所定の閾値以上であれば、次のステップ410からステップ412に進み、照合対象のチケットは「原本」(本物)であると判定し、それ以外の場合には、ステップ410からステップ414に進み、「非原本」(偽物)であると判定する。
【0138】
より具体的には、算出特徴ベクトルと登録特徴ベクトルとの距離を求め、この距離が予め設定した所定の閾値よりも近ければ「原本」、閾値よりも遠ければ「非原本」と判定されることになる。
【0139】
なお、このとき用いる閾値については、登録特徴ベクトルや算出特徴ベクトルの誤差(読取部38及び読取部56による読取誤差、量子化標本化誤差など)を見込んで、所定の許容範囲を設けて設定することが好ましい。すなわち、真偽判定を厳しく行うか、甘くするかの要求に応じて、閾値の大きさを適宜選択すればよい。また、チケット70の種類によって許容範囲が異なる、すなわち、チケット70毎に閾値が異なる場合もあるので、特徴ベクトルの登録時にドキュメントID情報DIDと共に閾値についてもドキュメント管理データベースDB1に保存しておくとよい。
【0140】
また、照合時に何らかの操作ミスや位置ずれなどの事故が発生する場合があるため、複数回の判定結果により最終的な判定を下すようにしたり、比較結果が原本となる書類であると判定しない場合に所定の回数まで再試行を認めるようにしてもよい。
【0141】
なお、照合対象のチケットが原本であると判定された場合に制御部14は、ドキュメント管理データベースDB1の当該チケットに関する情報を消去する。
【0142】
そして、最後に、ステップ416では、以上の処理によって得られた判定結果を示す情報をアクセス元の端末装置40に送信し、その後に本書類照合処理プログラムを終了する。
【0143】
このように、本実施の形態に係る書類確認システム10A及び書類確認方法では、端末装置20により、原本となる書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報を登録特徴ベクトルとして取得して当該登録特徴ベクトルをハードディスク18に記憶し、サーバ12により、原本であるか否かの確認対象とする書類における上記登録特徴ベクトルと同一の情報を算出特徴ベクトルとして取得すると共に登録特徴ベクトルをハードディスク18から読出し、取得した算出特徴ベクトルと読出した登録特徴ベクトルとを比較し当該比較結果に基づいて上記確認対象とする書類が原本であるか否かを確認しているので、低コストでかつ容易に書類が原本であるか否かを確認することができる。
【0144】
また、本実施の形態に係る書類確認システム10A及び書類確認方法では、ハードディスク18と端末装置20とサーバ12との間にインターネット60を介在させているので、各装置を互いに遠隔地に配置することが可能となり、利便性を向上することができる。
【0145】
また、本実施の形態に係る書類確認システム10A及び書類確認方法では、端末装置20により、登録特徴ベクトルを原本となる書類から得たときの条件を示す条件情報を取得し、取得した条件情報をハードディスク18に記憶すると共に、サーバ12により、上記条件情報をハードディスク18から読出し、読出した条件情報に基づいて算出特徴ベクトルの特性を登録特徴ベクトルの特性に一致させるように当該算出特徴ベクトルを補正しているので、確認対象とする書類が原本であるか否かの確認の精度を向上させることができる。
【0146】
また、本実施の形態に係る書類確認システム10A及び書類確認方法では、原本となる書類に特定情報(ドキュメントID情報DID)を記録すると共に、当該特定情報を当該書類の登録特徴ベクトルに関連付けてハードディスク18に予め記憶しておき、確認対象とする書類の確認を行う際には、当該書類に記録されている特定情報を読出し、読出した特定情報と一致する特定情報に関連付けられた登録特徴ベクトルを当該書類の確認に用いるようにしているので、取り扱い対象とする原本の数を複数とすることができる。
【0147】
なお、本実施の形態では、本発明の書類としてコンサートのチケットを適用し、当該チケットを各顧客宅に設けられたプリンタ30でプリントし、当該チケットが原本であるか否かをコンサート会場の入り口で確認する書類確認サービスとして本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、本発明の書類として住民票を適用し、当該住民票を各顧客宅に設けられたプリンタ30でプリントし、当該住民票が原本であるか否かを、住民票の確認を伴う手続きを行う場所(例えば、登記事務所、旅券発行所、免許発行所等)で確認する書類確認サービスとして本発明を適用する形態とすることもできる。この場合、図5に示した書類確認システム10Aは、図31に示すように、サービス提供業者が役所とされ、端末装置40の設置場所が登記事務所等とされた書類確認システム10Dとなる。
【0148】
この場合、各顧客が住民票のプリンタ30によるプリントを端末装置20を介して依頼する際に、暗証番号による認証やバイオメトリック認証等によって当該顧客の個人認証を行うようにすることが好ましい。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0149】
また、本実施の形態では、本発明の書類確認装置をサーバ12に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、端末装置40に適用する形態とすることもできる。この場合、端末装置40では、書類確認処理プログラム(図22参照)に加えて、書類照合処理プログラム(図23参照)も実行することになる。但し、この場合は、書類確認処理プログラムのステップ306、ステップ308の処理、及び書類照合処理プログラムのステップ416の処理を実行する必要はない。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0150】
〔第2実施形態〕
本第2実施形態では、本発明を、原本となる書類をサービス提供業者がプリントし、原本であるか否かを確認する書類を自宅外で確認する書類確認システムに適用した場合の形態について説明する。まず、図24を参照して、本実施の形態に係る書類確認システム10Bの構成を説明する。なお、図24における図5と同一の構成要素については図5と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0151】
図24に示すように、本実施の形態に係る書類確認システム10Bは、各顧客が所有する端末装置20が含まれていない点、及びサーバ12がプリンタ30の接続されたサーバ12Bとされている点のみが上記第1実施形態に係る書類確認システム10Aと異なっている。
【0152】
次に、図25を参照して、サーバ12Bの電気系の構成を説明する。なお、図25における図6と同一の構成要素については図6と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0153】
図25に示すように、本実施の形態に係るサーバ12Bは、プリンタ30を接続するためのインタフェース部19が新たに設けられてバスBUS1に接続されている点のみが、上記第1実施形態に係るサーバ12と異なっている。従って、サーバ12Bの制御部14は、バスBus1及びインタフェース部19を介してプリンタ30との間で各種情報の授受ができる。
【0154】
なお、本実施の形態に係るハードディスク18、プリンタ30、端末装置40、及びスキャナ50の構成は上記第1実施形態に係るものと同一であるので、ここでの説明は省略する。
【0155】
この場合、サーバ12Bが本発明の情報登録装置及び書類確認装置に相当することになる。
【0156】
次に、本実施の形態に係る書類確認システム10Bの作用を説明する。なお、ここでは、本発明の書類としてレストランで用いることのできるクーポン券を適用し、当該クーポン券をサービス提供業者がサーバ12Bに接続されたプリンタ30で複数枚プリントし、当該クーポン券が原本であるか否かをレストランの会計場で確認する書類確認サービスとして本発明を適用した場合について説明する。この場合、端末装置40及びスキャナ50は複数のレストランの会計場に設置されている。
【0157】
まず、図26を参照して、サーバ12Bにおいて実行されるクーポン印刷処理について説明する。なお、図26は、サービス提供業者により所定数のクーポン券を印刷するときにサーバ12Bの制御部14によって実行されるクーポン印刷処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【0158】
同図のステップ500では、その時点でドキュメント管理データベースDB1に登録されていないドキュメントID情報DIDを生成し、次のステップ502では、プリンタ30に対して予め定められたクーポン券のデザインを示すデザイン情報及び上記ステップ500で生成したドキュメントID情報DIDを用いてクーポン券の印刷の指示を行う。これによって、プリンタ30は、ドキュメントID情報DIDを示すバーコード(図16に示したバーコード70Aと同様の状態のバーコード)が含まれると共に、上記デザイン情報により示されるデザインとされたクーポン券を印刷すると共に、当該クーポン券の所定領域の画像が画像センサ38Aにより読取られ、これによって得られた画像データがサーバ12Bに出力される。
【0159】
そこで、次のステップ504では、プリンタ30の画像センサ38Aからの当該画像データの入力待ちを行い、次のステップ506で後述する情報登録処置プログラム(図27参照)を実行した後にステップ508に移行する。
【0160】
ステップ508では、所定枚数のクーポン券の印刷が終了したか否かを判定し、否定判定の場合は上記ステップ500に戻り、ステップ500〜ステップ506の処理を繰り返し実行し、肯定判定となった時点でクーポン印刷処理プログラムを終了する。
【0161】
次に、図27を参照して、上記クーポン印刷処理プログラムのステップ506において実行される情報登録処理プログラムについて説明する。なお、図27は、当該情報登録処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。また、ここでは、サーバ12Bの制御部14に内蔵された不図示のメモリに、接続されているプリンタ30に関する前述の条件情報と読取部ID情報SIDとが予め記憶されている場合について説明する。
【0162】
同図のステップ600では、上記クーポン印刷処理プログラムのステップ504においてプリンタ30から入力された画像データを予め定められたステップで量子化・標本化し、モザイク状の画像に変換してステップ602に進み、量子化標本化後の画像データから特徴ベクトルを算出する。なお、ステップ600及びステップ602の処理については、上述した第1実施形態に係る情報登録処理プログラム(図21も参照)のステップ200及びステップ202と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0163】
そして、次のステップ604で、算出した特徴ベクトルを表す特徴情報と、接続されているプリンタ30の条件情報と、プリンタ30の読取部ID情報SIDと、をクーポン印刷処理プログラムのステップ500で生成したドキュメントID情報DIDに関連付けた状態でドキュメント管理データベースDB1に記憶(登録)し、その後に情報登録処理プログラムを終了する。
【0164】
以上のような情報登録処理プログラムがクーポン券を印刷する毎に実行することにより、ドキュメント管理データベースDB1が構築、更新されることになる。
【0165】
サービス提供業者は以上の処理によって得られたクーポン券をコンビニエンス・ストア等の複数の販売店に配布する。そこで、顧客は、これらの販売店で当該クーポン券を購入し、当該クーポン券を持参して端末装置40及びスキャナ50の設けられた複数のレストランの何れかに行き、食事の後に当該レストランの端末装置40により、持参したクーポン券が原本であるか否かのチェックを受ける。この際、係員が顧客の持参したクーポン券をスキャナ50の所定位置にセットした後、端末装置40により書類確認処理を実行する。
【0166】
次に、図28を参照して、当該書類確認処理について説明する。なお、図28は、当該書類確認処理を実行する際に端末装置40の制御部42により実行される書類確認処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、図22に示される第1実施形態に係る書類確認処理プログラムと同一の処理を行うステップについては図22と同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。
【0167】
同図に示すように、本実施の形態に係る書類確認処理プログラムは、上記第1実施形態に係る書類確認処理プログラムと比較して、ステップ312の処理が追加されている点のみが異なっており、当該ステップ312では、接続されているスキャナ50の読取部ID情報SIDをスキャナ50のメモリ58から読出してサーバ12Bに送信する。
【0168】
従って、サーバ12Bは、受信した読取部ID情報SIDに関連付けられた設置場所情報をセンサ管理データベースDB2から読出すことによりクーポン券の利用場所を特定することができる。また、サーバ12Bは、読取部ID情報SIDの受信時間からクーポン券の利用時間も特定することができる。従って、これらの利用場所及び利用時間の各情報を蓄積することにより、クーポン券やレストラン経営に関するマーケティング展開に有用な情報を得ることができる。
【0169】
なお、サーバ12Bは、書類確認処理プログラム(図28参照)のステップ306の処理によって端末装置40から送信された画像データ及びドキュメントID情報DIDを受信したときに上記第1実施形態と同様の書類照合処理プログラム(図23参照)を実行する。
【0170】
このように、本実施の形態に係る書類確認システム10B及び書類確認方法では、サーバ12Bにより、原本となる書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報を登録特徴ベクトルとして取得して当該登録特徴ベクトルをハードディスク18に記憶し、原本であるか否かの確認対象とする書類の確認時には、サーバ12Bにより、当該確認対象とする書類における上記登録特徴ベクトルと同一の情報を算出特徴ベクトルとして取得すると共に登録特徴ベクトルをハードディスク18から読出し、取得した算出特徴ベクトルと読出した登録特徴ベクトルとを比較し当該比較結果に基づいて上記確認対象とする書類が原本であるか否かを確認しているので、低コストでかつ容易に書類が原本であるか否かを確認することができる。
【0171】
また、本実施の形態に係る書類確認システム10B及び書類確認方法では、サーバ12Bにより、登録特徴ベクトルを原本となる書類から得たときの条件を示す条件情報を取得し、取得した条件情報をハードディスク18に記憶すると共に、書類の確認時に、上記条件情報をハードディスク18から読出し、読出した条件情報に基づいて算出特徴ベクトルの特性を登録特徴ベクトルの特性に一致させるように当該算出特徴ベクトルを補正しているので、確認対象とする書類が原本であるか否かの確認の精度を向上させることができる。
【0172】
また、本実施の形態に係る書類確認システム10B及び書類確認方法では、原本となる書類に特定情報(ドキュメントID情報DID)を記録すると共に、当該特定情報を当該書類の登録特徴ベクトルに関連付けてハードディスク18に予め記憶しておき、確認対象とする書類の確認を行う際には、当該書類に記録されている特定情報を読出し、読出した特定情報と一致する特定情報に関連付けられた登録特徴ベクトルを当該書類の確認に用いるようにしているので、取り扱い対象とする原本の数を複数とすることができる。
【0173】
更に、本実施の形態に係る書類確認システム10B及び書類確認方法では、ハードディスク18により、プリンタ30及びスキャナ50の各装置の設置位置を示す位置情報(設置場所情報)と当該装置を特定することのできる装置特定情報(読取部ID情報SID)とを関連付けて更に記憶しておき、スキャナ50に、対応する装置特定情報を記憶したメモリ58を設け、当該メモリに記憶されている装置特定情報を外部に送信しているので、当該装置特定情報を受信し、当該装置特定情報に関連付けられた位置情報をハードディスク18から読出すことによって、装置特定情報を送信した装置の所在地を容易に特定することができる。
【0174】
〔第3実施形態〕
本第3実施形態では、本発明を、原本となる書類をサービス提供業者がプリントし、原本であるか否かを確認する書類を顧客の自宅内で確認する書類確認システムに適用した場合の形態について説明する。まず、図29を参照して、本実施の形態に係る書類確認システム10Cの構成を説明する。なお、図29における図5と同一の構成要素については図5と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0175】
図29に示すように、本実施の形態に係る書類確認システム10Cは、端末装置40が含まれていない点、サーバ12が第2実施形態と同様のサーバ12Bとされている点、及び各顧客宅に設けられている端末装置20がプリンタ30に代えてスキャナ50の接続された端末装置20Bとされている点のみが上記第1実施形態に係る書類確認システム10Aと異なっている。
【0176】
次に、図30を参照して、端末装置20Bの電気系の構成を説明する。なお、図30における図10と同一の構成要素については図10と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0177】
図30に示すように、本実施の形態に係る端末装置20Bは、プリンタ30を接続するためのインタフェース部26に代えてスキャナ50を接続するためのインタフェース部26が設けられてバスBUS2に接続されている点のみが、上記第1実施形態に係る端末装置20と異なっている。従って、端末装置20Bの制御部22は、バスBus2及びインタフェース部26を介してスキャナ50との間で各種情報の授受ができる。
【0178】
なお、本実施の形態に係るハードディスク18、プリンタ30、及びスキャナ50の構成は上記第1実施形態に係るものと同一であるので、ここでの説明は省略する。
【0179】
本実施の形態に係る書類確認システム10Cの適用例としては、本発明の書類としてインターネットを通じてショッピングを行うことのできる、所謂ネットショッピングで用いることのできるクーポン券を適用し、当該クーポン券をサービス提供業者がサーバ12Bに接続されたプリンタ30で複数枚プリントし、当該クーポン券が原本であるか否かを顧客宅に設けられた端末装置20Bによりインターネットを介して確認する書類確認サービスを例示することができる。
【0180】
この場合、サーバ12Bにおいて、上記第2実施形態と同様のクーポン印刷処理プログラム(図26参照)が実行される。但し、本実施の形態においては、当該プログラムのステップ502の処理によりプリンタ30に対して印刷させるクーポン券を、ドキュメントID情報DIDを示すバーコード(図16に示したバーコード70Aと同様の状態のバーコード)が含まれると共に、ネットショッピング用のデザインとされたものとすることは言うまでもない。
【0181】
サービス提供業者はクーポン印刷処理によって得られたクーポン券をコンビニエンス・ストア等の複数の販売店に配布する。そこで、顧客は、これらの販売店で当該クーポン券を購入する。そして、顧客は、自宅内の端末装置20Bによりネットショッピングを行って代金支払いの手続を行うに際し、購入してきたクーポン券を端末装置20Bに接続されているスキャナ50の所定位置にセットした後、端末装置20Bにより書類確認処理を実行する。
【0182】
この場合、端末装置20Bにおいて、上記第1実施形態と同様の書類確認処理プログラム(図22参照)が実行される。但し、この場合、当該プログラムのステップ308の処理において受信した情報により示される判定結果を表示するディスプレイは当該端末装置20Bに設けられたディスプレイ25となる。
【0183】
また、この場合、サーバ12Bでは、上記第1実施形態と同様の書類照合処理プログラム(図23参照)が実行される。但し、この場合、当該プログラムにおいて、照合対象のチケットが原本であると判定された場合に制御部14は、ドキュメント管理データベースDB1の当該クーポン券に関する情報を消去する。
【0184】
このように、本実施の形態に係る書類確認システム10C及び書類確認方法では、サーバ12Bにより、原本となる書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報を登録特徴ベクトルとして取得して当該登録特徴ベクトルをハードディスク18に記憶し、原本であるか否かの書類の確認時に、確認対象とする書類における上記登録特徴ベクトルと同一の情報を算出特徴ベクトルとして取得すると共に登録特徴ベクトルをハードディスク18から読出し、取得した算出特徴ベクトルと読出した登録特徴ベクトルとを比較し当該比較結果に基づいて上記確認対象とする書類が原本であるか否かを確認しているので、低コストでかつ容易に書類が原本であるか否かを確認することができる。
【0185】
また、本実施の形態に係る書類確認システム10C及び書類確認方法では、端末装置20Bとサーバ12Bとの間にインターネット60を介在させているので、各装置を互いに遠隔地に配置することが可能となり、利便性を向上することができる。
【0186】
また、本実施の形態に係る書類確認システム10C及び書類確認方法では、サーバ12Bにより、登録特徴ベクトルを原本となる書類から得たときの条件を示す条件情報を取得し、取得した条件情報をハードディスク18に記憶すると共に、サーバ12Bにより、上記条件情報をハードディスク18から読出し、読出した条件情報に基づいて算出特徴ベクトルの特性を登録特徴ベクトルの特性に一致させるように当該算出特徴ベクトルを補正しているので、確認対象とする書類が原本であるか否かの確認の精度を向上させることができる。
【0187】
また、本実施の形態に係る書類確認システム10C及び書類確認方法では、原本となる書類に特定情報(ドキュメントID情報DID)を記録すると共に、当該特定情報を当該書類の登録特徴ベクトルに関連付けてハードディスク18に予め記憶しておき、確認対象とする書類の確認を行う際には、当該書類に記録されている特定情報を読出し、読出した特定情報と一致する特定情報に関連付けられた登録特徴ベクトルを当該書類の確認に用いるようにしているので、取り扱い対象とする原本の数を複数とすることができる。
【0188】
なお、上記では、書類の原本性を確認するために、画像の再現不能な乱れ部の特徴を用いる場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、書類の原本性の確認は、当該書類に用いられている紙の表面状態や厚さ斑状態を用いて行うこともできる。詳しくは、表面状態としては、当該書類70に用いられている紙を製作する際にできた当該紙表面の凹凸、繊維の太さ、繊維の質(キズ)、透明度などが挙げられ、このような表面状態や厚さ斑状態は、紙の製造工程でパルプを漉く際の繊維の重なり具合や、漉きに用いるパルプけん濁液の濃度斑等によりできるため、唯一無二の状態である。また、これらの状態は現在の複写技術をもってしても再生不能である。従って、書類に用いられている紙の表面状態や厚さ斑状態を用いて原本性を確認することができる。
【0189】
以下、書類に用いられている紙の表面状態や厚さ斑状態を用いて、書類の原本性を確認する場合について説明する。図32に、この場合の書類確認システムの構成一例を示す。
【0190】
図32に示す書類確認システム10Eは、原本となる書類70の表面状態や厚さ斑状態を表す状態情報を登録するための情報登録装置80と、確認対象となる書類70が原本であるか否かを確認するための書類確認装置90とが、ネットワークなどを介してメモリ88と接続されている。
【0191】
情報登録装置80は、原本となる書類70に用いられている紙の状態を検出する状態検出部82と、当該書類70から画像を読み取る画像読取部84と、画像読取部84による読取結果から当該書類70に予め記録されている識別情報を抽出する識別情報抽出部86とを備えて構成されており、状態検出部82により検出された状態を表す状態情報がメモリ88に記憶されるようになっている。
【0192】
なお、情報登録装置80は、上記各部を一つの装置に搭載してもよいし、少なくとも1つを物理的に異なる装置として構成し、ケーブルなどの接続手段を介して接続して用いる形態であってもよい。
【0193】
状態検出部82は、書類70に用いられている紙の表面状態及び厚さ斑状態の少なくとも一方を検出するものであり、その結果は所定の検出領域における検出値の集合であり、例えば画像データの形で取得される。
【0194】
詳しくは、紙の表面状態は、書類70の非画像記録部分に光を照射し、その反射光をCCDなどで検出することで観測することができる。効率良く表面状態を検出するためには、表面の凹凸などが陰となって現れるように、書類70の紙面に対して斜めに光を照射し、当該書類70の紙面に対して略垂直方向に反射された光を検出することが好ましく、書類70に対する照射光の傾きは、後述する画像読取部84の照射光よりも大きくなる(入射角が大)。なお、表面に付着したゴミやキズを検出するために、従来より暗視野照明が利用されており、紙の表面状態の検出も暗視野照明下で行ってもよい。
【0195】
また、紙の厚さ斑状態は、書類70の非画像記録部分に光を照射し、その透過光をCCDなどで検出することで観測することができる。この場合、書類70の紙面に対して略垂直に光を照射し、書類70の紙内を略直進して透過した光を検出すればよい。
【0196】
ここで、一般に、紙に光を照射した場合、照射光の波長が短くなる程、紙表面での反射が多く、波長が長くなる程、紙表面での反射が減り、紙内部へ浸透する光の量が増えることが知られている。このため、紙の表面状態を検出するためには、短い波長の光を照射することが好ましく、厚さ斑状態を検出するためには、長い波長の光を照射することが好ましい。より具体的には、現存の光源は、近赤外領域(約950nm)〜近紫外領域(約370nm)の光を出力するものが一般的であるため、この波長領域であれば、紙の表面状態を検出するためには近紫外領域、厚さ斑状態を検出するためには近赤外領域の光を書類70に対して照射することが好ましい。
【0197】
なお、状態検出のために光を照射する書類70の部分(検出領域)は、画像記録部分でもよいが、画像記録部分からの反射光や透過光には画像の情報も含まれるため、非画像記録部分が好ましい。
【0198】
画像読取部84には、PCの周辺装置として一般に利用される画像読取装置(所謂スキャナー)を利用することができ、具体的には、書類70に光を照射し、その反射光を検出することで、当該書類70に記録されている画像を読み取る。なお、一般に、書類から画像を読み取る際に、書類紙面に対して垂直に光を照射すると、その直接反射光により書類にテカリが生じるため、画像読取部84においては、このテカリ防止のために、書類紙面に対して所定の傾きを設けた角度(すなわち入射角≠0)で光を照射することが好ましい。画像読取部84では、読み取った画像を表す画像データが取得される。この画像データは、必要に応じて、PC(パーソナルコンピュータ)などの電子情報機器へ送信して、当該書類画像の電子ファイリングやOCR(Optical Character Recognition)アルゴリズムにかけられ文字情報として利用することができる。
【0199】
この画像読取部84は、識別情報抽出部86と接続されており、識別情報抽出部86は、画像読取部84により取得された画像データから、原本となる書類70にバーコードなどで付与されている、上記と同様のドキュメントID情報DIDを抽出する。
【0200】
状態検出部82及び識別情報抽出部86の各々は、メモリ88と接続されており、メモリ88には、登録情報として、状態検出部82によって原本となる書類70から検出した状態を示す状態情報が、識別情報抽出部86によって当該書類70から抽出したドキュメントID情報DIDと対応付けられて記憶されるようになっている。すなわち、メモリ88には、原本の書類70の状態情報が、書類70と一意に対応付けられて記憶されることになる。
【0201】
一方、書類確認装置90は、確認対象となる書類70に用いられている紙の状態を検出する状態検出部92と、当該書類70から画像を読み取る画像読取部94と、画像読取部94による読取結果から当該書類70に予め記録されている識別情報を抽出する識別情報抽出部96と、状態検出部92により検出された状態及びメモリ88に登録されている状態情報に基づいて当該書類70の真偽(原本/非原本)を確認する確認処理部98と、を備えて構成されている。なお、状態検出部92、画像読取部94、識別情報抽出部96については、情報登録装置80側の状態検出部82、画像読取部84、識別情報抽出部86と同様でよいため、詳細な説明は省略する。
【0202】
確認処理部98は、状態検出部92と接続されており、確認処理部98には、確認情報として、確認対象の書類70から検出された状態を示す状態情報が状態検出部92から入力されるようになっている。また、確認処理部98は、メモリ88とも接続されており、メモリ88の登録情報が任意に読出されて入力されるようになっている。具体的には、書類確認装置90では、識別情報抽出部96により確認対象の書類70から抽出したドキュメントID情報DIDと同一のドキュメントID情報DIDと対応付けられてメモリ88に記憶されている状態情報を読み出して、確認処理部98に入力するようになっている。
【0203】
確認処理部98は、状態検出部92から入力された状態情報を、メモリ88から読み出されて入力された状態情報と比較することで、その類似度に応じて、書類70が原本であるか否か、すなわち書類70の真偽を判定することができる。なお、類似度については、前述の画像の再現不能な乱れ部の特徴を用いる場合と同様に求めればよい。また、情報登録装置80と書類確認装置90における書類70からの状態検出部位の若干のずれを許容するために、情報登録装置80の状態検出部82で取得される状態情報と、書類確認装置90の状態検出部92で取得される状態情報の何れか一方を検出した領域が、他方の状態情報を検出した領域に含まれるように互いの検出サイズを異ならせ、一方の状態情報と、他方の状態情報との類似度を、該他方の状態情報において切出領域と同一サイズの領域の位置を移動しながら複数回求め、求めた類似度の最大値が予め定められた所定値以上の場合に、確認対象の書類が原本であると判定するようにしてもよい。
【0204】
例えば、類似度として相関値を用いる場合は、情報登録装置80側で64×64画素分の検出値の集合で状態情報が取得されるとすると、状態情報Xとして、その要素をx(i,j)(i,j=0,1,..63)とする2次元データ配列で表すことができる。書類確認装置90側では、128×128画素分の検出値の集合で状態情報が取得されるとすると、状態情報Yとして、その要素をy(k,l)(k,l=0,1,..127)とする2次元データ配列で表すことができる。これらx(i,j)及びy(k,l)の間で、以下の式1により、正規化相関Rの要素r(m,n)(m,n=0,1,…,64)を求める。
【0205】
【数1】
Figure 0004366916
【0206】
このようにして求めた正規化相関Rの要素r(m,n)は、その値が大きいほど類似度が高いことを示すので、正規化相関Rの要素r(m,n)の中の最大値rmaxが所定の閾値以上であれば、確認対象の書類70は原本であると判定し、最大値rmaxが所定の閾値に満たなかった場合は、確認対象の書類70は原本ではないと判定すればよい。
【0207】
この場合、メモリ88が本発明の情報記憶装置に、情報登録処理80が本発明の情報登録装置に、書類確認装置90が本発明の書類確認装置に、各々相当する。
【0208】
また、上記各実施の形態において説明した各種処理(図14、図21、図22、図23、図26、図27、図28参照)の流れは一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0209】
更に、上記各実施の形態において説明した各装置及びデータベースの構成も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0210】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る書類確認システム及び書類確認方法によれば、情報登録装置により、原本となる書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報と当該書類における非印刷部位の表面状態及び厚さ斑状態の少なくとも一方を示す状態情報との少なくとも一方を登録情報として取得して当該登録情報を情報記憶装置に記憶し、書類確認装置により、原本であるか否かの確認対象とする書類における上記登録情報に対応する情報を確認情報として取得すると共に登録情報を情報記憶装置から読出し、取得した確認情報と読出した登録情報とを比較し当該比較結果に基づいて上記確認対象とする書類が原本であるか否かを確認しているので、低コストでかつ容易に書類が原本であるか否かを確認することができる、という効果が得られる。
【0211】
また、本発明に係る情報登録装置及び情報登録プログラムによれば、原本となる書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報と当該書類における非印刷部位の表面状態及び厚さ斑状態の少なくとも一方を示す状態情報との少なくとも一方を登録情報として取得し、当該登録情報を情報記憶装置に記憶しているので、情報記憶装置に記憶した登録情報を利用することにより、低コストでかつ容易に書類が原本であるか否かを確認することができる、という効果が得られる。
【0212】
また、本発明に係る書類確認装置及び書類確認プログラムによれば、原本となる書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報と当該書類における非印刷部位の表面状態及び厚さ斑状態の少なくとも一方を示す状態情報との少なくとも一方が登録情報として登録された情報記憶装置から登録情報を読出して書類が原本であるか否かを確認するに際し、原本であるか否かの確認対象とする書類における上記登録情報に対応する情報を確認情報として取得すると共に、上記登録情報を情報記憶装置から読出し、取得された確認情報と読出された登録情報とを比較し当該比較結果に基づいて確認対象とする書類が原本であるか否かを確認しているので、情報記憶装置に記憶された登録情報を利用することにより、低コストでかつ容易に書類が原本であるか否かを確認することができる、という効果が得られる。
【0213】
更に、本発明に係る書類確認データベースによれば、原本となる書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報と当該書類における非印刷部位の表面状態及び厚さ斑状態の少なくとも一方を示す状態情報との少なくとも一方が登録情報として登録されているので、当該登録情報を利用することにより、低コストでかつ容易に書類が原本であるか否かを確認することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)〜(C)は、同一のグレー画像を電子写真方式の複写機によりコピーした結果の部分拡大図である。
【図2】 (A)はオフセット印刷した原画像の部分拡大図、(B)〜(D)は(A)の原画像を電子写真方式の複写機によりコピーした結果の部分拡大図である。
【図3】 (A)はプリントした画像パターン、(B)、(C)は(A)の画像パターンを電子写真方式のプリンタによりプリントした結果の部分拡大図である。
【図4】 (A)〜(C)は、図3(A)の画像パターンをインクジェットプリンタによりプリントした結果の部分拡大図である。
【図5】 第1実施形態に係る書類確認システム10Aの構成を示すブロック図である。
【図6】 サーバ12の電気系の構成を示すブロック図である。
【図7】 ハードディスク18の各種記憶内容を示す模式図である。
【図8】 ドキュメント管理データベースDB1の構成例を示す模式図である。
【図9】 センサ管理データベースDB2の構成例を示す模式図である。
【図10】 端末装置20の電気系の構成を示すブロック図である。
【図11】 プリンタ30の電気系の構成を示すブロック図である。
【図12】 端末装置40の電気系の構成を示すブロック図である。
【図13】 スキャナ50の電気系の構成を示すブロック図である。
【図14】 第1実施形態に係るチケット購入処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】 チケット購入画面の推移の一例を示す概略図である。
【図16】 チケット70の一例を示す外観図である。
【図17】 (A)〜(C)は、図1(A)〜(C)の印刷画像の読取結果を量子化標本した一例である。
【図18】 (A)〜(C)、(D)〜(F)は、図2(B)〜(D)の印刷画像の読取結果を量子化標本した一例である。
【図19】 (A)、(B)は、図3(B)、(C)の印刷画像の読取結果を量子化標本した一例である。
【図20】 (A)〜(C)は、図4(A)〜(C)の印刷画像の読取結果を量子化標本した一例である。
【図21】 第1実施形態に係る情報登録処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図22】 第1実施形態に係る書類確認処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図23】 第1実施形態に係る書類照合処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図24】 第2実施形態に係る書類確認システム10Bの構成を示すブロック図である。
【図25】 サーバ12Bの電気系の構成を示すブロック図である。
【図26】 第2実施形態に係るクーポン印刷処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図27】 第2実施形態に係る情報登録処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図28】 第2実施形態に係る書類確認処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図29】 第3実施形態に係る書類確認システム10Cの構成を示すブロック図である。
【図30】 端末装置20Bの電気系の構成を示すブロック図である。
【図31】 第1実施形態に係る書類確認システム10Aの他の構成を示すブロック図である。
【図32】 本発明の登録情報として、原本となる書類における非印刷部位の表面状態及び厚さ斑状態の少なくとも一方を示す状態情報を適用した場合の書類確認システム10Eの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10A、10B、10C、10D、10E 書類確認システム
12 サーバ(書類確認装置)
12B サーバ(情報登録装置、書類確認装置)
18 ハードディスク(情報記憶装置)
20 端末装置(情報登録装置)
30 プリンタ(記録装置)
36 プリント部(特定情報記録手段)
40 端末装置
50 スキャナ(読出装置)
56 読取部(特定情報読出手段)
60 インターネット(ネットワーク)
80 情報登録装置
90 書類確認装置
DB1 ドキュメント管理データベース
DB2 センサ管理データベース

Claims (7)

  1. 書類が原本であるか否かを確認する書類確認システムであって、
    情報記憶装置と、
    原本となる書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報と、当該書類における非印刷部位の表面状態及び厚さ斑状態の少なくとも一方を示す状態情報と、の少なくとも一方を登録情報として取得する登録情報取得手段、及び前記登録情報取得手段により取得された前記登録情報を前記情報記憶装置に記憶させる記憶処理手段を備えた情報登録装置と、
    原本であるか否かの確認対象とする書類における前記登録情報に対応する情報を確認情報として取得する確認情報取得手段、前記登録情報を前記情報記憶装置から読出す読出手段、及び前記確認情報取得手段により取得された前記確認情報と前記読出手段により読出された前記登録情報とを比較し、当該比較結果に基づいて前記確認対象とする書類が原本であるか否かを確認する確認手段を備えた書類確認装置とを含み、
    前記情報登録装置に、前記登録情報取得手段により取得された前記登録情報を前記原本となる書類から得たときの条件を示す条件情報を取得する条件情報取得手段、及び前記条件情報取得手段により取得された前記条件情報を前記情報記憶装置に記憶させる条件情報記憶処理手段を更に設け、
    前記書類確認装置に、前記条件情報を前記情報記憶装置から読出す条件情報読出手段、及び前記条件情報読出手段により読出された前記条件情報に基づいて前記確認情報取得手段により取得された前記確認情報を補正する補正手段を更に設けた書類確認システム。
  2. 書類が原本であるか否かを確認する書類確認システムであって、
    情報記憶装置と、
    原本となる書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報と、当該書類における非印刷部位の表面状態及び厚さ斑状態の少なくとも一方を示す状態情報と、の少なくとも一方を登録情報として取得する登録情報取得手段、及び前記登録情報取得手段により取得された前記登録情報を前記情報記憶装置に記憶させる記憶処理手段を備えた情報登録装置と、
    原本であるか否かの確認対象とする書類における前記登録情報に対応する情報を確認情報として取得する確認情報取得手段、前記登録情報を前記情報記憶装置から読出す読出手段、及び前記確認情報取得手段により取得された前記確認情報と前記読出手段により読出された前記登録情報とを比較し、当該比較結果に基づいて前記確認対象とする書類が原本であるか否かを確認する確認手段を備えた書類確認装置とを含み、
    前記情報記憶装置は、前記情報登録装置及び前記書類確認装置の各装置の設置位置を示す位置情報と当該装置を特定することのできる装置特定情報とを関連付けて更に記憶し、
    前記情報登録装置及び前記書類確認装置に、対応する前記装置特定情報を記憶した装置特定情報記憶手段、及び前記装置特定情報記憶手段に記憶されている前記装置特定情報を外部に送信する装置特定情報送信手段を更に設けた書類確認システム。
  3. 前記情報記憶装置と前記情報登録装置と前記書類確認装置との少なくとも一組は、ネットワークを介して接続される
    請求項1又は請求項2記載の書類確認システム。
  4. 書類が原本であるか否かを確認する書類確認方法であって、
    情報登録装置により、原本となる書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報と、当該書類における非印刷部位の表面状態及び厚さ斑状態の少なくとも一方を示す状態情報と、の少なくとも一方を登録情報として取得する登録情報取得段階、及び前記登録情報取得段階により取得された前記登録情報を情報記憶装置に記憶させる記憶処理段階と、
    書類確認装置により、原本であるか否かの確認対象とする書類における前記登録情報に対応する情報を確認情報として取得する確認情報取得段階、前記登録情報を前記情報記憶装置から読出す読出段階、及び前記確認情報取得段階により取得された前記確認情報と前記読出段階により読出された前記登録情報とを比較し、当該比較結果に基づいて前記確認対象とする書類が原本であるか否かを確認する確認段階と、
    前記情報登録装置により、前記登録情報取得段階により取得された前記登録情報を前記原本となる書類から得たときの条件を示す条件情報を取得する条件情報取得段階、及び前記条件情報取得段階により取得された前記条件情報を前記情報記憶装置に記憶させる条件情報記憶処理段階と、
    前記書類確認装置により、前記条件情報を前記情報記憶装置から読出す条件情報読出段階、及び前記条件情報読出段階により読出された前記条件情報に基づいて前記確認情報取得段階により取得された前記確認情報を補正する補正段階と、
    を備えた書類確認方法。
  5. 前記情報記憶装置と前記情報登録装置と前記書類確認装置との少なくとも一組は、ネットワークを介して接続される
    請求項4記載の書類確認方法。
  6. コンピュータを、
    原本となる書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報と、当該書類における非印刷部位の表面状態及び厚さ斑状態の少なくとも一方を示す状態情報と、の少なくとも一方を登録情報として取得する登録情報取得手段、及び前記登録情報取得手段により取得された前記登録情報を情報記憶装置に記憶させるように処理する記憶処理手段と、
    原本であるか否かの確認対象とする書類における前記登録情報に対応する情報を確認情報として取得する確認情報取得手段、前記登録情報を前記情報記憶装置から読出す読出手段、及び前記確認情報取得手段により取得された前記確認情報と前記読出手段により読出された前記登録情報とを比較し、当該比較結果に基づいて前記確認対象とする書類が原本であるか否かを確認する確認手段と、
    前記登録情報取得手段により取得された前記登録情報を前記原本となる書類から得たときの条件を示す条件情報を取得する条件情報取得手段、及び前記条件情報取得手段により取得された前記条件情報を前記情報記憶装置に記憶させる条件情報記憶処理手段と、
    前記条件情報を前記情報記憶装置から読出す条件情報読出手段、及び前記条件情報読出手段により読出された前記条件情報に基づいて前記確認情報取得手段により取得された前記確認情報を補正する補正手段と、
    して機能させるための書類確認プログラム。
  7. コンピュータを、
    原本となる書類における印刷部位の再現不能な乱れ部の特徴を示す特徴情報と、当該書類における非印刷部位の表面状態及び厚さ斑状態の少なくとも一方を示す状態情報と、の少なくとも一方を登録情報として取得する登録情報取得手段、及び前記登録情報取得手段により取得された前記登録情報を情報記憶装置に記憶させるように処理する記憶処理手段と、
    原本であるか否かの確認対象とする書類における前記登録情報に対応する情報を確認情報として取得する確認情報取得手段、前記登録情報を前記情報記憶装置から読出す読出手段、及び前記確認情報取得手段により取得された前記確認情報と前記読出手段により読出された前記登録情報とを比較し、当該比較結果に基づいて前記確認対象とする書類が原本であるか否かを確認する確認手段と、
    前記情報登録装置及び書類確認装置の各装置の設置位置を示す位置情報と当該装置を特定することのできる装置特定情報とを関連付けて更に記憶する手段と、
    対応する前記装置特定情報を記憶した装置特定情報記憶手段、及び前記装置特定情報記憶手段に記憶されている前記装置特定情報を外部に送信する装置特定情報送信手段と、
    して機能させるための書類確認プログラム。
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