JP4366412B2 - ステージ装置および露光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体リソグラフィ工程等の高精度の加工に好適に用いられるステージ、およびこのステージを備えるステージ装置および露光装置に関する。
従来、半導体デバイス等の製造に用いられる露光装置としては、基板(ウエハやガラス基板)をステップ移動させながら基板上の複数の露光領域に原版(レチクルやマスク)のパターンを投影光学系を介して順次露光するステップ・アンド・リピート型の露光装置(ステッパと称することもある)や、ステップ移動と走査露光とを繰り返すことにより、基板上の複数の領域に露光転写を繰り返すステップ・アンド・スキャン型の露光装置(走査型露光装置またはスキャナと称することもある)が代表的である。特にステップ・アンド・スキャン型は、露光光束をスリットにより制限して投影光学系の比較的光軸に近い部分のみを使用しているため、より高精度かつ広画角な微細パターンの露光が可能となっている。
これら露光装置はウエハやレチクルを高速で移動させて位置決めするステージ装置(ウエハステージ、レチクルステージ)を有しているが、配管や配線から伝達する実装外乱がステージの高速かつ高精度な位置決めを妨げる可能性がある。
この実装外乱を解決するために、いくつかの提案がなされている。例えば特開平9−149672号公報に記載された装置では、実装外乱を防止するために一旦ステージを走査させて目標値からの位置誤差を補正するテーブルを作成し精度向上を図っていた。また、他の従来例として、ステージ天板上に微動ステージを搭載して多相リニアモータを使用して大ストローク移動可能な粗動ステージの外乱を防止する構成が一般的であった。
しかしながら、上記の制御方法もステージ速度の増大に伴い外乱となる周波数が高くなり、振幅レベルも大きくなりステージ精度を劣化させていた。また、上記他の従来例においても、ステージ天板上に微動機構を構成しなくてはならない。このためステージの構成が複雑になり、質量が重くなって制御性能の劣化と発熱の増大を招いていた。
前記従来例で説明したように、ステージに繋がっている配線や配管による抵抗や外乱が等速スキャン露光中にステージ制御精度を悪化させる問題があった。本発明は、上述した等速スキャン露光中のステージ制御精度劣化の問題を解決すること、すなわち、ステージの等速スキャン露光中の制御精度の向上を図り、像性能と重ね合わせ精度の向上を図ることを目的としている。
上記の目的を達成するための本発明のステージ装置は、個別に移動可能なメインステージおよびサブステージと、固定子と、メインステージおよびサブステージにそれぞれ締結され固定子を共用する複数の可動子とを有し、前記固定子と前記複数の可動子との間で発生する力を利用して前記メインステージおよびサブステージを駆動する多相コイル型の電磁アクチュエータと、前記メインステージとサブステージとの間で互いに力を伝達可能な単相コイル型の電磁アクチュエータと、を有し、前記メインステージとサブステージとの間は実装手段でつながれていることを特徴とする。
ここで、前記ステージは、例えば、前記個別に移動可能な複数の可動子にそれぞれ剛に締結された複数のステージである。露光装置において、装置基盤または基準構造体とレチクルやウエハを搭載するステージとの間は、給電のための配線、通信ケーブル、冷却水などの流体が流れる配管等のハード的実装手段で接続される。しかし、この第2のステージ装置においては、これらの実装手段を先ず他のステージ(サブステージ)に繋ぎ、このサブステージで中継して、レチクルやウエハを搭載するステージ(メインステージ)に接続し、これらのステージの相対位置を変えないようにして、メインステージに外乱が入らないようにする。これにより、メインステージの等速スキャン露光中の制御精度の向上が図れ像性能と重ね合わせ精度向上が可能となる。所定方向へ移動するステージと、該ステージを前記所定方向へ加減速する際に駆動力を発生する多相型の第1のアクチュエータと、該ステージの等速移動時に前記所定方向への駆動力を発生する単相型の第2のアクチュエータとで構成する。
本発明のステージ装置は、これを露光装置に用いた場合、露光中にレチクルまたはウエハを搭載するステージに作用する振動外乱、例えば多相リニアモータの切り替え時に発生するコギングや実装外乱を極小化できるので、オーバーレイ精度や線幅精度等で従来以上の高精度を達成することができ、スループットの向上を図ることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るステージ装置の構成を示す。このステージ装置における天板(メインステージ)5は、XYθ3軸の自由度を持ち、例えば、前記の走査型露光装置(スキャナ)におけるレチクルスキャンステージとして用いられる。
図1において、基準構造体4上には、基準となる平面ガイド面6が設けられており、その基準面6の上にはステージガイド3が接続されている。天板5は、ステージガイド3に対して静圧軸受によって非接触に支持されており、XYθ方向に移動可能である。天板5の両脇には、この天板5をY方向の長ストロークおよびX方向の短ストロークに駆動するための電磁アクチュエータが設けられている。電磁アクチュエータは、可動子2と、左右に互いに分離・独立した固定子1、1’とを有する。左右の可動子2は天板5と剛に接続されている。左右の固定子1、1’は、平面ガイド面6に対して静圧軸受によって非接触に支持されており、XYθ方向(平面方向)に移動可能である。また、この固定子1、1’は、所定の重量を持ち、後述する反力カウンタの機能を備えている。可動子2には左右2個の可動部Yマグネット10と、左右2個の可動部Xマグネット11が取り付けてある。左右の固定子1、1’の内部には、X軸リニアモータ単相コイル12と、Y方向に複数のコイルを並べたY軸リニアモータ多相コイル13が配置され、これらのコイルに流す電流を制御してX軸−Yθ軸の移動を行なう。
天板5の位置情報は、レーザヘッド16、Y軸計測用ミラー17、X軸計測用バーミラー18、左右2個のY軸計測用干渉計19、前後2個のX軸計測用干渉計20等から構成されるレーザ干渉測長系によって計測される。つまり、固定子1、1’のY軸位置は左右2個の固定子Y軸計測用干渉計21で計測される。また、天板5のX軸位置は、天板5に塔載された光学素子22、22’にY方向からレーザ光が照射され、その計測光がX軸方向に反射または偏光されてX軸計測用バーミラー18に照射されてX軸計測用干渉計20で計測される。
サブ天板(サブステージ)8は、天板5と同様にステージガイド3に対して静圧軸受によって非接触に支持されており、XYθ方向に移動可能である。サブ天板8の両脇には、Y方向の長ストロークおよびX方向の短ストロークに駆動するための電磁アクチュエータが設けられている。サブ天板8の両側に電磁アクチュエータの可動子7が剛に接続されている。左右の可動子7には、左右2個の可動部Yマグネットと、左右2個の可動部Xマグネットが取り付けてある。左右の固定子1、1’は天板5の駆動を行なう固定子と共通である。
サブ天板8の位置は、サブ天板計測用ミラー9、左右2個のY軸計測用干渉計23、X軸計測用干渉計29等から構成されるレーザ干渉測長系によって計測される。
天板5とサブ天板8の間には、非接触で駆動力を発生可能な電磁アクチュエータが設けられている。この電磁アクチュエータを構成する左右2つのコイル25はサブ天板8に取り付けられており、マグネット26は天板5に取り付けられている。また天板5とサブ天板8の間は、給電のための配線、通信ケーブル、および流体が流れる配管等の実装手段28が繋がっている。
可動子7と基準定盤4との間は、フラットケーブルとフラットチューブタイプの実装手段27が繋がっており、可動子7の移動に伴い実装手段27は平面である基準面6に倣いながら移動する。
本実施例のステージ装置は露光装置のレチクルステージおよび/またはウエハステージとして用いることができ、可動部の天板5(X−Yステージ)上に、原版24(レチクル)や基板(ウエハ)を載置する。
天板5(X−Yステージ)に原版24(レチクル)や基板(ウエハ)を載置した可動部は、可動子2と左右の固定子1、1’からなる電磁アクチュエータによってXYθ方向に移動する。そして、左右の固定子1、1’は、この可動部全体の移動に作用する力の駆動反力を受ける。この駆動反力により左右の固定子1、1’が平面ガイド面6上を移動する。左右の固定子1、1’が平面ガイド面6上を移動することにより、左右の固定子1、1’が反力カウンタの役割を果たす。本実施例では、例えば可動部全体が+Y方向に移動すると、左右の固定子1、1’は−Y方向に駆動反力を受けて−Y方向に移動することになる。
本実施例によれば、ステージ装置の天板5およびサブ天板8を含む移動体が移動する際の加減速時の反力を固定子1、1’が反力カウンタとなって受け、その固定子1、1’(反力カウンタ)が移動することにより、反力が運動エネルギーに変換される。また、作用する力とその反力が基準構造体4上の平面ガイド面6上内に制限されるため、ステージ装置の反力が基準構造体4を加振することを防止するとともに、装置が設置された床への外乱をなくし、自他の装置への振動をなくすことができる。さらに、左右に独立した固定子1、1’(反力カウンタ)が移動体の加速度に応じて基準構造体4上を移動するので、移動体が移動する時の偏荷重を小さくでき、このステージ装置を露光装置に用いた場合には、その露光装置のオーバーレイ精度の向上が図れる。すなわち、本実施例によれば、移動体が移動する方向と反対の方向に固定子1、1’が移動するため、移動体と固定子とを含めた全体の重心位置の変動を抑え、移動体が移動するときの偏荷重を小さくすることができる。
なお、本実施例では、Y軸方向へ所定以上に移動した左右の固定子1、1’を押し戻す左右2個のY軸位置制御用リニアモータ14が基準構造体4に設けられ、同じくX軸方向へ所定以上に移動した固定子1、1’を押し戻す左右前後4個のX軸位置制御用リニアモータ15が基準構造体4に配置されている。これにより、可動部が所定以上に移動した場合には、これとともに固定子1、1’も所定以上に移動されることになるが、Y軸位置制御用リニアモータ14およびX軸位置制御用リニアモータ15により固定子1、1’を所定の位置になるよう制御することができる。また、抵抗や摩擦などの影響によって、固定子の位置にずれが生じても、前述の電磁アクチュエータの駆動によらず、上記のY軸位置制御用リニアモータおよびX軸位置制御用リニアモータを用いれば、固定子の位置を修正することができる。
次に、本実施例のステージ装置を走査型露光装置に用いた場合における天板5のスキャン動作を説明する。天板5は、加速時は、左右の可動子2と固定子1、1’間に働く電磁力により所定の速度まで加速される。等速領域に入ると天板5の可動子2にY方向に働く電磁力が発生しないように多相コイル13の電流を制御し、天板5のYθ方向の制御は、2つの単相コイル25とマグネット26の間の電磁力を制御することにより行なう。
天板5のX方向は、長尺の単相コイル12で行なう。サブ天板8は、等速中も加減速中も左右の可動子7と固定子1、1’間に働く電磁力により制御されている。天板5とサブ天板8の位置は干渉計により計測されているので、各々独立に位置決めすることが可能である。天板5は露光精度を満たすように精密に位置決めされるが、サブ天板8はメカ干渉が発生しない程度に位置決めできれば良い。
本実施例によれば、天板5を等速走行させる区間では多相コイル13と可動子2との間の電磁力は発生させず、多相コイル13と可動子7によりサブ天板8を駆動し、天板5の位置は単相コイル25とマグネット26との間の電磁力を用いてサブ天板8との相対位置で制御する。本実施例はこのように、スキャン露光中すなわち天板5の等速走行区間では、XYθ軸の駆動を単相リニアモータで駆動する構成なので多相リニアモータのコイル切り替え時に発生するコギングがない。サブ天板8に発生するコギングによる振動は、非接触の単相リニアモータで天板5を駆動しているので天板5への伝達は極小化される。
また、本実施例では、サブ天板8に大ストロークで動く実装手段27が取り付けられ、天板5には微少ストロークしか動かない実装手段28がついている。実装外乱は、大ストロークで動く実装手段27より発生しサブ天板8に振動が伝わる。但し、天板5とサブ天板8の距離が数10μmの範囲でしか変わらないので実装手段28からは天板5の精度に影響を及ぼすような実装外乱は発生しない。すなわち、実装手段27より発生する実装外乱は天板5には精度に影響を及ぼすような振動としては伝わらない。
上記のように露光区間中の振動外乱が天板5に入らないのでオーバーレイ精度および線幅精度の向上を図ることができる。さらにステージの速度を上げると振動外乱が増えるが、上記構成をとることにより速度向上に対しても精度劣化がないのでスループット向上を図ることができる。
本発明のステージ装置は、レチクルとウエハを共に同期走査しながら露光を行なってウエハの1つのショット領域にレチクルパターンの露光転写を行ない、ウエハをステップ移動させることで複数のショット領域にパターンを並べて転写する、いわゆるステップ・アンド・スキャン型の走査型露光装置(スキャナ)に好適に用いられる。しかし、本発明はステップ・アンド・スキャン型の露光装置への適用に限定されるものではなく、ウエハステージが高速ステップ移動するステップ・アンド・リピート型の露光装置(ステッパ)においても有効である。
図2は、本発明の第2の実施例に係るステージ装置の構成を示す。図2のステージ装置は、図1のものに対し、天板5とサブ天板8の間のリニアモータコイル25とマグネット26を無くした構成になっている。また、サブ天板8のX方向の位置を計測するレーザ干渉計29も用いていない。
この実施例は、実装手段27からの振動外乱は実施例1と同様にして天板5に伝達しないように構成している。但し、実施例1と異なり、天板5の等速走行中も可動子2と固定子1、1’を使用するのでコギングは発生する。しかし、天板5とサブ天板8の間のリニアモータがなくなるので可動部が軽量化でき多相リニアモータコイル13の発熱を抑えることができるという長所がある。
さらに、天板5とサブ天板8の間の実装手段28に赤外線などの通信手段を用いて実装手段28の本数を少なくすることにより天板5の精度向上を図ることができる。
本実施例によれば、これを露光装置に用いた場合、上述のように露光区間中に、実装手段からの振動外乱が天板5に入らず、かつリニアモータからの発熱を抑えることができるので、高加速度化も同時に達成できオーバーレイ精度、線幅精度、スループット向上を図ることができる。
次に前述した実施例のステージ装置をウエハステージとして搭載した走査型露光装置の実施形態を、図3を用いて説明する。
鏡筒定盤39は床または基盤40からダンパ41を介して支持されている。また鏡筒定盤39は、レチクルステージ定盤42を支持すると共に、レチクルステージ43とウエハステージ44の間に位置する投影光学系45を支持している。ウエハステージ44は、床または基盤から支持されたステージ定盤46上に支持され、ウエハを載置して位置決めを行なう。また、レチクルステージ43は、鏡筒定盤39に支持されたレチクルステージ定盤42上に支持され、回路パターンが形成されたレチクルを搭載して移動可能である。レチクルステージ43上に搭載されたレチクルをウエハステージ44上のウエハに露光する露光光は、照明光学系47から発生される。
なお、ウエハステージ44は、レチクルステージ43と同期して走査される。レチクルステージ43とウエハステージ44の走査中、両者の位置はそれぞれ干渉計によって継続的に検出され、レチクルステージ43とウエハステージ44の駆動部にそれぞれフィードバックされる。これによって、両者の走査開始位置を正確に同期させるとともに、定速(等速)走査領域の走査速度を高精度で制御することができる。投影光学系に対して両者が走査している間に、ウエハ上にはレチクルパターンが露光され、回路パターンが転写される。
本実施形態では、前述の実施例で説明したステージ装置をレチクルステージ43およびウエハステージ44として用いているため、ステージの露光時の位置および姿勢の精度が向上するので高速かつ高精度な露光が可能となる。
<半導体生産システムの実施例>
次に、半導体デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の生産システムの例を説明する。これは半導体製造工場に設置された製造装置のトラブル対応や定期メンテナンス、あるいはソフトウェア提供などの保守サービスを、製造工場外のコンピュータネットワークを利用して行なうものである。
図4は全体システムをある角度から切り出して表現したものである。図中、101は半導体デバイスの製造装置を提供するベンダ(装置供給メーカ)の事業所である。製造装置の実例として、半導体製造工場で使用する各種プロセス用の半導体製造装置、例えば、前工程用機器(露光装置、レジスト処理装置、エッチング装置等のリソグラフィ装置、熱処理装置、成膜装置、平坦化装置等)や後工程用機器(組立て装置、検査装置等)を想定している。事業所101内には、製造装置の保守データベースを提供するホスト管理システム108、複数の操作端末コンピュータ110、これらを結んでイントラネットを構築するローカルエリアネットワーク(LAN)109を備える。ホスト管理システム108は、LAN109を事業所の外部ネットワークであるインターネット105に接続するためのゲートウェイと、外部からのアクセスを制限するセキュリティ機能を備える。
一方、102〜104は、製造装置のユーザとしての半導体製造メーカの製造工場である。製造工場102〜104は、互いに異なるメーカに属する工場であっても良いし、同一のメーカに属する工場(例えば、前工程用の工場、後工程用の工場等)であっても良い。各工場102〜104内には、それぞれ、複数の製造装置106と、それらを結んでイントラネットを構築するローカルエリアネットワーク(LAN)111と、各製造装置106の稼動状況を監視する監視装置としてホスト管理システム107とが設けられている。各工場102〜104に設けられたホスト管理システム107は、各工場内のLAN111を工場の外部ネットワークであるインターネット105に接続するためのゲートウェイを備える。これにより各工場のLAN111からインターネット105を介してベンダ101側のホスト管理システム108にアクセスが可能となり、ホスト管理システム108のセキュリティ機能によって限られたユーザだけがアクセスが許可となっている。具体的には、インターネット105を介して、各製造装置106の稼動状況を示すステータス情報(例えば、トラブルが発生した製造装置の症状)を工場側からベンダ側に通知する他、その通知に対応する応答情報(例えば、トラブルに対する対処方法を指示する情報、対処用のソフトウェアやデータ)や、最新のソフトウェア、ヘルプ情報などの保守情報をベンダ側から受け取ることができる。各工場102〜104とベンダ101との間のデータ通信および各工場内のLAN111でのデータ通信には、インターネットで一般的に使用されている通信プロトコル(TCP/IP)が使用される。なお、工場外の外部ネットワークとしてインターネットを利用する代わりに、第三者からのアクセスができずにセキュリティの高い専用線ネットワーク(ISDNなど)を利用することもできる。また、ホスト管理システムはベンダが提供するものに限らずユーザがデータベースを構築して外部ネットワーク上に置き、ユーザの複数の工場から該データベースへのアクセスを許可するようにしてもよい。
さて、図5は本実施形態の全体システムを図4とは別の角度から切り出して表現した概念図である。先の例ではそれぞれが製造装置を備えた複数のユーザ工場と、該製造装置のベンダの管理システムとを外部ネットワークで接続して、該外部ネットワークを介して各工場の生産管理や少なくとも1台の製造装置の情報をデータ通信するものであった。これに対し本例は、複数のベンダの製造装置を備えた工場と、該複数の製造装置のそれぞれのベンダの管理システムとを工場外の外部ネットワークで接続して、各製造装置の保守情報をデータ通信するものである。図中、201は製造装置ユーザ(半導体デバイス製造メーカ)の製造工場であり、工場の製造ラインには各種プロセスを行なう製造装置、ここでは例として露光装置202、レジスト処理装置203、成膜処理装置204が導入されている。なお図5では製造工場201は1つだけ描いているが、実際は複数の工場が同様にネットワーク化されている。工場内の各装置はLAN206で接続されてイントラネットを構成し、ホスト管理システム205で製造ラインの稼動管理がされている。一方、露光装置メーカ210、レジスト処理装置メーカ220、成膜装置メーカ230などベンダ(装置供給メーカ)の各事業所には、それぞれ供給した機器の遠隔保守を行なうためのホスト管理システム211、221、231を備え、これらは上述したように保守データベースと外部ネットワークのゲートウェイを備える。ユーザの製造工場内の各装置を管理するホスト管理システム205と、各装置のベンダの管理システム211、221、231とは、外部ネットワーク200であるインターネットもしくは専用線ネットワークによって接続されている。このシステムにおいて、製造ラインの一連の製造機器の中のどれかにトラブルが起きると、製造ラインの稼動が休止してしまうが、トラブルが起きた機器のベンダからインターネット200を介した遠隔保守を受けることで迅速な対応が可能で、製造ラインの休止を最小限に抑えることができる。
半導体製造工場に設置された各製造装置はそれぞれ、ディスプレイと、ネットワークインターフェースと、記憶装置にストアされたネットワークアクセス用ソフトウェアならびに装置動作用のソフトウェアを実行するコンピュータを備える。記憶装置としては内蔵メモリやハードディスク、あるいはネットワークファイルサーバーなどである。上記ネットワークアクセス用ソフトウェアは、専用または汎用のウェブブラウザを含み、例えば図6に一例を示すような画面のユーザインターフェースをディスプレイ上に提供する。各工場で製造装置を管理するオペレータは、画面を参照しながら、製造装置の機種(401)、シリアルナンバー(402)、トラブルの件名(403)、発生日(404)、緊急度(405)、症状(406)、対処法(407)、経過(408)等の情報を画面上の入力項目に入力する。入力された情報はインターネットを介して保守データベースに送信され、その結果の適切な保守情報が保守データベースから返信されディスプレイ上に提示される。またウェブブラウザが提供するユーザインターフェースはさらに図示のごとくハイパーリンク機能(410〜412)を実現し、オペレータは各項目のさらに詳細な情報にアクセスしたり、ベンダが提供するソフトウェアライブラリから製造装置に使用する最新バージョンのソフトウェアを引出したり、工場のオペレータの参考に供する操作ガイド(ヘルプ情報)を引出したりすることができる。
次に上記説明した生産システムを利用した半導体デバイスの製造プロセスを説明する。図7は半導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す。ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行なう。ステップ2(マスク製作)では設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップ5(組立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組立て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これを出荷(ステップ7)する。前工程と後工程はそれぞれ専用の別の工場で行ない、これらの工場毎に上記説明した遠隔保守システムによって保守がなされる。また前工程工場と後工程工場との間でも、インターネットまたは専用線ネットワークを介して生産管理や装置保守のための情報がデータ通信される。
図8は上記ウエハプロセスの詳細なフローを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁膜を成膜する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では上記説明した露光装置によってマスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステップ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に多重に回路パターンを形成する。各工程で使用する製造機器は上記説明した遠隔保守システムによって保守がなされているので、トラブルを未然に防ぐと共に、もしトラブルが発生しても迅速な復旧が可能で、従来に比べて半導体デバイスの生産性を向上させることができる。
本発明の一実施例に係るステージ装置の構成を示す図である。 本発明の他の実施例に係るステージ装置の構成を示す図である。 本発明のステージ装置を適用した露光装置の一例を示す図である。 半導体デバイスの生産システムをある角度から見た概念図である。 半導体デバイスの生産システムを別の角度から見た概念図である。 ユーザインターフェースの具体例を示す図である。 デバイスの製造プロセスのフローを説明する図である。 ウエハプロセスを説明する図である。
符号の説明
1,1’:固定子、2:可動子、3:ステージガイド、4:基準構造体、5:天板、6:平面ガイド面、7:サブ天板可動子、8:サブ天板、9:サブ天板計測用ミラー、10:可動部Yマグネット、11:可動部Xマグネット、12:X軸リニアモータ単相コイル、13:Y軸リニアモータ多相コイル、14:Y軸位置制御用リニアモータ、15:X軸位置制御用リニアモータ、16:レーザヘッド、17:Y軸計測用ミラー、18:X軸計測用バーミラー、19:Y軸計測用干渉計、20:X軸計測用干渉計、21:固定子Y軸計測用干渉計、22,22’:X軸計測用干渉計、23:サブ天板Y軸計測用干渉計、24:原版または基板、25:単相リニアモータコイル、26:単相リニアモータのマグネット、27:フラットケーブルおよびフラットチューブ、28:配線および配管、29:サブ天板X軸計測用干渉計、39:鏡筒定盤、40:床または基盤、41:ダンパ、42:レチクルステージ定盤、43:レチクルステージ、44:ウエハステージ、45:投影光学系、46:ステージ定盤、47:照明光学系。

Claims (9)

  1. 個別に移動可能なメインステージおよびサブステージと、
    固定子と、メインステージおよびサブステージにそれぞれ締結され固定子を共用する複数の可動子とを有し、前記固定子と前記複数の可動子との間で発生する力を利用して前記メインステージおよびサブステージを駆動する多相コイル型の電磁アクチュエータと、前記メインステージとサブステージとの間で互いに力を伝達可能な単相コイル型の電磁アクチュエータと、を有し、
    前記メインステージとサブステージとの間は実装手段でつながれていることを特徴とするステージ装置。
  2. 前記メインステージおよびサブステージの各々の位置を計測する手段を有することを特徴とする請求項1に記載のステージ装置。
  3. 前記メインステージとサブステージとの間で非接触で給電および通信を行なう手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載のステージ装置。
  4. 前記メインステージおよびサブステージを案内するための前記所定方向に自由度のあるガイド面を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のステージ装置。
  5. 前記ガイド面が前記多相コイル型の電磁アクチュエータの固定子か、または該固定子と機械的に接続された部材に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のステージ装置。
  6. 前記メインステージおよびサブステージのガイドが共通であることを特徴とする請求項4または5に記載のステージ装置。
  7. 前記複数の可動部のガイドが別であることを特徴とする請求項4または5に記載のステージ装置。
  8. 原版のパターンの一部を投影光学系を介して基板上に投影し、前記原版のパターンの所定の露光領域を前記基板上に露光する露光手段と、前記露光のために前記原版および/または基板を移動させる請求項1乃至7のいずれか1つに記載のステージ装置を備えていることを特徴とする露光装置。
  9. 請求項8に記載の露光装置を含む各種プロセス用の製造装置群を半導体製造工場に設置する工程と、該製造装置群を用いて複数のプロセスによって半導体デバイスを製造する工程とを有することを特徴とする半導体デバイス製造方法。
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