JP4366389B2 - 記録装置および記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体の搬送を伴って画像を記録する際に、その記録媒体の搬送量を補正することができる記録装置および記録方法に関するものである。
近年、プリンタ等の記録装置においては、写真画像の記録用途が多くなってきている。特に、インクジェットプリンタでは、インクジェット記録ヘッドから吐出させるインク滴の小液滴化が進み、銀塩写真と同等以上の画像が記録できるようになってきている。このようなインクジェットプリンタにおいては、記録ヘッドと対向する記録位置を通る搬送路に沿って、シート材(記録媒体)を搬送し、そのシート材に対して非接触状態の記録ヘッドからインクを吐出することにより、そのシート材上に画像を記録する。
そのシート材の搬送方向の後端領域にまで画像を記録するためには、搬送シートの搬送方向の上流側に位置する搬送手段とは別に、その搬送方向の下流側に位置する搬送手段を備える必要がある。搬送方向の上流側および下流側の搬送手段は、例えば、シート材を挟持しつつ回転するローラーを含む構成とされる。このように、搬送方向の上流側および下流側の搬送手段を備えた場合、シート材は、まず上流側の搬送手段のみによって搬送される。その後、その先端が下流側の搬送手段の搬送位置に入ってから、上流側および下流側の両方の搬送手段によって搬送される。その後、シート材の後端が上流側の搬送手段の搬送位置から抜け出てからは、下流側の搬送手段のみによってシート材が搬送されることになる。
ところで、搬送方向の上流側の搬送手段および下流側の搬送手段によってシート材を搬送する構成では、シート材の後端領域に対する画像の記録位置がずれて、画像の劣化を生じる場合がある。すなわち、シート材が上流側の搬送手段から抜け出る際に、上流側の搬送手段に含まれるローラーの駆動系中におけるギアのバックラッシュ等により、シート材の搬送量が所定値に対して大きく変化し、画像の記録位置がずれて画像の劣化が生じるおそれがある。また、シート材の後端が上流側の搬送手段から抜けた後、下流側の搬送手段のみによって搬送される状態は、上流側と下流側の両方の搬送手段によって搬送される状態よりも搬送精度が低いため、画像の記録位置がずれやすく、画像の劣化を招くおそれがある。
特許文献1には、シリアルスキャン方式のインクジェット記録装置において、このような搬送精度の低下に起因するシート材の後端領域での画像劣化を防止する方法が提案されている。この方法においては、シート材の後端が搬送方向上流側の搬送手段から抜ける前に搬送量を少なくしておき、シート材の後端が上流側の搬送手段から抜けて、そのシート材の搬送量が変化したときに、搬送方向下流側の搬送手段によるシート材の搬送量を変更する。さらに、記録ヘッドのノズルの使用範囲を制限しておき、上述のシート材の搬送量の変更と共に、記録ヘッドの使用ノズルの位置をシフトする。
さらに、下流側の搬送手段のみによってシート材が搬送される際の搬送量は、シート材の後端が上流側の搬送手段から抜ける際の搬送量と同じにして、上流側と下流側の搬送手段の両方によってシート材が搬送されるときの搬送量よりも小さくしている。
以上のように、特許文献1に記載の構成により、シート材の搬送誤差を低減して、シート材の後端領域における画像の劣化を抑制することが可能となる。つまり、シート材の後端が上流側の搬送手段から抜ける際、または抜けた後のシート材の搬送において、搬送精度の低下を抑制することができる。
特開2002−254736号公報
しかし、記録画像の更なる高画質化のためには、記録装置の状態(例えば、ローラ径やローラの摩擦係数)が初期状態から変った場合でも、シート材の搬送精度の低下に伴うシート材の後端領域に対する記録画像の劣化を軽減する必要がある。
本発明の目的は、シート材の後端が搬送方向上流側の搬送手段から抜ける際、または、その搬送手段から抜けた後のシート材の搬送精度の低下を抑えることにより、記録媒体の後端領域に対して良好な画像を記録することができる記録装置および記録方法を提供することにある。
本発明の記録装置は、記録ヘッドを走査方向に走査させる走査動作と、前記走査方向と交差する搬送方向に記録媒体を搬送する搬送動作と、を繰り返して、前記記録媒体に画像を記録する記録装置において、前記記録ヘッドよりも前記搬送方向の上流側に配置され、前記記録媒体を搬送するための第1の搬送手段と、前記記録ヘッドよりも前記搬送方向の下流側に配置され、前記記録媒体を搬送するための第2の搬送手段と、前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段とにより前記記録媒体を搬送する第1の搬送動作の状態から前記第1の搬送手段では前記記録媒体を搬送せずに前記第2の搬送手段により前記記録媒体を搬送する状態へ切換わるときの第2の搬送動作の搬送量の誤差を検出するためのテストパターンを前記記録媒体に記録させる記録手段と、前記テストパターンの記録結果に基づいて、前記第2の搬送動作の搬送量を補正する補正手段とを備え、前記テストパターンは、前記第1の搬送動作の状態で記録される複数の第1のパターンと、前記第1の搬送手段では前記記録媒体を搬送せずに前記第2の搬送手段により前記記録媒体を搬送する状態で記録される複数の第2のパターンと、を含み、前記複数の第1のパターンを記録する間に、前記第1の搬送動作によって前記記録媒体を複数回搬送させることを特徴とする。
本発明の記録方法は、記録ヘッドを走査方向に走査する走査動作と、前記走査方向と交差する搬送方向に記録媒体を搬送する搬送動作と、を繰り返して、前記記録媒体に画像を記録する記録方法において、前記記録ヘッドよりも前記搬送方向の上流側に配置された第1の搬送手段、および前記記録ヘッドよりも前記搬送方向の下流側に配置された第2の搬送手段により前記記録媒体を搬送する第1の搬送動作の状態から前記第1の搬送手段では前記記録媒体を搬送せずに前記第2の搬送手段により前記記録媒体を搬送する状態へ切換わるときの第2の搬送動作の搬送量の誤差を検出するためのテストパターンを前記記録媒体に記録させる工程と、前記テストパターンの記録結果に基づいて、前記第2の搬送動作の搬送量を補正する工程とを有し、前記テストパターンは、前記第1の搬送動作の状態で記録される複数の第1のパターンと、前記第1の搬送手段では前記記録媒体を搬送せずに前記第2の搬送手段により前記記録媒体を搬送する状態で記録される複数の第2のパターンと、を含み、前記複数の第1のパターンを記録する間に、前記第1の搬送動作によって前記記録媒体を複数回搬送させることを特徴とする。
本発明によれば、シート材の後端が搬送方向上流側の搬送手段から抜ける際、または、その搬送手段から抜けた後のシート材の搬送量を補正する。これにより、シート材の搬送精度の低下を抑えて、記録媒体の後端領域に対して良好な画像を記録することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1から図7は、本発明の第1の実施形態を説明するための図である。図1は、本実施形態を適用可能な記録装置の斜視図、図2は、その記録装置における機構部の斜視図、図3は、その記録装置の断面図、図4は、その記録装置の制御系のブロック構成図、図5から図7は、その記録装置による搬送量の補正制御の説明図である。
本実施形態の記録装置1は、給紙部2、送紙部3、キャリッジ部5、排紙部4、Uターン・自動両面搬送部8、記録ヘッド7のクリーニング部6、および外装9から構成されている。まずは、これらの構成を項目毎に分けて説明する(図1から図3参照)。
(A)給紙部
給紙部2のベース20には、シート材(記録媒体)Pを積載する圧板21、シート材Pを給紙する給紙ローラー28、シート材Pを分離する分離ローラー241、およびシート材Pを積載位置に戻すための戻しレバー(不図示)等が取り付けられている。積載されたシート材Pを保持するための給紙トレイ26は、ベース20または外装に取り付けられている。給紙トレイ26は多段式であり、使用時に引出される。
給紙ローラー28は断面円弧の棒状であり、用紙の基準位置寄りに1つの分離ローラーゴムが設けられており、これによってシート材を給紙する。給紙ローラー28への駆動力は、給紙部2に設けられてクリーニング部6と共用のモータ(以下、「搬送モータ」ともいう)から、不図示の駆動伝達ギアおよび遊星ギアによって伝達される。
圧板21には可動サイドガイド23が移動可能に設けられており、これによってシート材Pの積載位置を規制する。圧板21は、ベース20に結合された回転軸を中心として回転可能であり、不図示の圧板バネにより給紙ローラー28の方向に付勢される。給紙ローラー28と対向する圧板21の部位には、シート材Pの重送を防止するために、人工皮等の摩擦係数の大きい材質からなる分離シートが設けられている。圧板21は、不図示の圧板カムによって、給紙ローラー28に対して当接および離間されるようになっている。
さらに、シート材Pを一枚ずつ分離するための分離ローラー241が取り付けた分離ローラーホルダーは、ベース20に設けられた回転軸を中心として回転可能であり、不図示の分離ローラーバネによって給紙ローラー28の方向に付勢される。分離ローラー241にはクラッチバネが取り付けられており、所定以上の負荷が掛かったときに、分離ローラー241が取り付けられた部分が回転できるように構成されている。分離ローラー241は、不図示の分離ローラーリリースシャフトとコントロールカムによって、給紙ローラー28に対して当接および離間できるように構成されている。圧板21、シート材Pを積載位置に戻すための不図示の戻しレバー、および分離ローラー241の位置は、不図示のASF(Auto Sheet Feeder)センサーによって検知される。
シート材Pを積載位置に戻すための戻しレバーは、ベース20に回転可能取り付けられ、かつ戻し不図示のレバーバネによって解除方向に付勢されている。また戻しレバーは、シート材Pを積載位置に戻すときに、前述したコントロールカムによって回転されるように構成されている。
通常の待機状態では、圧板28は圧板カムによってリリースされ、分離ローラー241はコントロールカムによってリリースされ、戻しレバーは、積載時にシート材Pが奥に入らないように積載口を塞ぐ。この状態から給紙が始まると、モータの駆動によって、まずは、分離ローラー241が給紙ローラー28に当接する。そして、戻しレバーがリリースされ、圧板21が給紙ローラー28に当接する。この状態でシート材Pの給紙が開始される。シート材Pは、ベース20に設けられた前段分離部によって制限され、シート材Pの所定枚数のみが、給紙ローラー28と分離ローラー241とによって形成されるニップ部に送られる。送られたシート材Pは、このニップ部で分離されて、最上位のシート材Pのみが搬送される。
シート材Pが、後述の搬送ローラー36およびピンチローラー37の位置まで到達すると、圧板21が圧板カムによってリリースされ、分離ローラー28がコントロールカムによってリリースされる。戻しレバーは、コントロールカムによって積載位置に戻される。このとき、給紙ローラー28と分離ローラー241との間のニップ部に到達していたシート材Pは、積載位置まで戻すことができる。
(B)送紙部
送紙部3は、曲げ起こした板金からなるシャーシー11に取り付けられている。送紙部3は、シート材Pを搬送する搬送ローラー36と不図示のPE(Paper End)センサーを有する。搬送ローラー36は、金属軸の表面にセラミックの微小粒をコーティングした構成であり、その両端の軸の金属部分は、軸受けを介してシャーシー11に取り付けられている。搬送ローラー36の回転時に負荷を与えて安定した搬送を行うために、搬送ローラー36と、その軸受けと、の間には、搬送ローラー36を付勢して所定の負荷を与える搬送ローラーテンションバネが備えられている。
搬送ローラー36には、それに従動する複数のピンチローラー37が当接している。ピンチローラー37は、それを保持するピンチローラーホルダがピンチローラーバネによって付勢されることにより、搬送ローラー36に圧接してシート材Pの搬送力を生み出す。ピンチローラーホルダは、シャーシーの軸受けを中心にして回転する。シート材Pが搬送されてくる送紙部3の入口には、シート材Pをガイドするペーパーガイドフラッパー33およびプラテン34が配設されている。ピンチローラーホルダには、シートPの先端および後端の通過に応じて動作して、PEセンサー32を検出動作させるPEセンサーレバーが設けられている。プラテン34は、シャーシー11に取り付けられて位置決めされている。ペーパーガイドフラッパー33は、搬送ローラー36における所定の軸受け部を中心に回転可能であり、シャーシー11に当接することによって位置決めされる。
このような構成において、送紙部3に送られたシート材Pは、ピンチローラーホルダおよびペーパーガイドフラッパー33に案内されて、搬送ローラー36とピンチローラー37との間に送られる。搬送されてきたシート材Pの先端をPEセンサーレバーの動作に基づいて検知することにより、シート材Pの記録位置を設定する。搬送モータによってローラー36、37が回転されることにより、シート材Pは、プラテン34上を通るように搬送される。プラテン34上には搬送基準面になるリブが形成されている。
搬送ローラー36の駆動力は、搬送モータ(DCモータ)から、タイミングベルトやプーリー1を介して伝達される。搬送ローラー36の回転軸上には、150〜300lpi(Line Per Inch)のピッチのマーキングが施されたコードホイール362が設けられている。またシャーシー11には、搬送ローラー36による搬送量を検出するために、コードホイール362のマークを検出するエンコーダーセンサー363が取り付けられている。搬送モータには、エンコーダが取り付けられており、このエンコーダのスリット位置、またはスリット数を指定するパルス信号によって、搬送モータが一定の角度ステップで回転されるようになっている。後述するシート材の搬送量の補正制御では、このスリット位置、またはスリット数を指定するパルス信号を補正値に基づいて変更することにより,シート材Pの搬送量を補正する。
搬送ローラー36よりもシート材Pの搬送方向下流側には、画像情報に基づいて画像を形成するための記録ヘッド7が備えられている。記録ヘッド7としては、各色インクに対応する複数のインクタンク71が個別に交換可能なインクジェット記録ヘッドが用いられている。この記録ヘッド7は、電気熱変換体(ヒータ)によりインクに熱を与えることが可能となっている。そして、この熱によりインクを膜沸騰させ、インク中における気泡の成長または収縮によって生じる圧力変化を利用して、記録ヘッド7のノズルからインクを吐出することにより、シート材P上に画像を記録することができる。記録ヘッド7の構成は特定されず、例えば、ピエゾ素子を用いてインクを吐出するインクジェット記録ヘッドであってもよく、または感熱方式の記録ヘッドなどであってもよい。
(C)キャリッジ部
キャリッジ部5には、記録ヘッド7を搭載可能なキャリッジ50が備えられている。キャリッジ50は、ガイドシャフト52およびガイドレール11によって矢印Xの主走査方向に移動自在にガイドされている。主走査方向は、矢印Yのシート材Pの搬送方向(副走査方向)に対して交差(本例の場合は直交)する方向である。
キャリッジ50は、シャーシー11に取り付けられたキャリッジモータ54により、タイミングベルトなどを介して駆動される。キャリッジ50の位置を検出するために、150〜300lpiのピッチのマーキングが施されたコードストリップ561がタイミングベルトと平行に設けられ、またエンコーダーセンサーを設けたキャリッジ基板がキャリッジ50に搭載されている。そのエンコーダーセンサーによって、コードストリップ561のマークが読み取られる。記録ヘッド7は、ヘッドセットレバー51を回し操作することによって、キャリッジ50に固定される。キャリッジ50には、シート材P上に記録したパターンを光学的に読み取って、記録ヘッド7から吐出されるインクの着弾位置を調整するための自動レジ調整センサーが取り付けられている。
このような構成において、シート材Pに画像記録するときには、ローラー36、37によってシート材Pを画像形成位置にまで搬送してから、キャリッジモータによってキャリッジ50を主走査方向に移動させつつ、記録ヘッド7からインクを吐出させる。
(D)排紙部
排紙部4は、2つの排紙ローラー40、41、それらに当接して従動回転可能な拍車42、および搬送ローラー36の回転力を排紙ローラー40、41に伝達するためのギア列、等から構成されている。
排紙ローラー40、41はプラテン34に取り付けられている。シート材Pの搬送方向の上流側に位置する排紙ローラー40は、アイドラギアを介して伝達される搬送ローラー36の回転力によって駆動される。また、排紙ローラー40よりも下流側に位置する排紙ローラー41に対しては、アイドラギアを介して排紙ローラー40から駆動力が伝達される。
拍車42は、周囲に凸形状を複数設けたSUSの薄板が樹脂部と一体成型されたものであり、拍車ホルダー43に取り付けられている。拍車42は、拍車ばねによって拍車ホルダー43に取り付けられ、かつ拍車ばねの付勢力によって排紙ローラー40、41に押圧されている。拍車42には、次のような第1および第2の異なる役割をもつものを含む。第1の役割は、排紙ローラー40、41のゴム部などの弾性体部に対応する位置に配備されて、主にシート材Pの搬送力を生み出す役割である。第2の役割は、排紙ローラー40、41の弾性体部411以外の部分と対向する位置に配備されて、主にシート材Pが記録されるときの浮き上がりを抑える役割である。排紙ローラー40、41の間には、シート材Pの両端を持ち上げて保持するための紙端サポートが備えられている。
このような構成により、キャリッジ部5において画像が記録されたシート材Pは、排紙ローラー40と拍車42との間のニップ部、および排紙ローラー41と拍車42との間のニップ部に挟まれて搬送されて、排紙トレイ46上に排出される。排紙トレイ46はフロントカバー95に収納されており、使用時には図1のように引出される。排紙トレイ46は、先端に向けて高くなるように形成されて、更に、その両端が高く設定されており、排出されたシート材Pの積載性の向上、および記録面の擦れ防止が可能である。
(E)Uターン・自動両面搬送部
装置の前面側に設けられたカセット81には、シート材Pが収容される。このシート材Pを分離して給紙するために、カセット81には、シート材Pを積載して、そのシート材Pを給紙ローラー821に押し付けるための圧板が設けられている。本体のUTベースには、シート材Pを給紙する給紙ローラー821、シート材Pを分離する分離ローラー、シート材Pを積載位置に戻すための戻しレバー、および圧板への加圧を制御する手段等が取り付けられている。
カセット81は、2段の収縮構成になっており、シート材Pのサイズにより使い分けることができる。シート材Pが小サイズ紙のとき、あるいはカセット非使用時には、カセット81を収縮させて本体外装部9内に収納することができる。
給紙ローラー821は断面円弧の棒状であり、用紙の基準寄りの位置には1つの分離ローラーゴムが設けられており、これによってシート材Pを給紙する。給紙ローラー821の駆動力は、Uターン・自動両面部8に設けられたUターン・自動両面用モータから、駆動伝達ギアおよび遊星ギア等を介して伝達される。
圧板には可動サイドガイドが移動可能に設けられており、これによってシート材Pの積載位置を規制する。圧板は、カセット81に結合された回転軸を中心に回転可能であり、UTベースに設けられて圧板バネなどからなる加圧・制御手段によって、給紙ローラー821に付勢される。給紙ローラー821と対向する圧板の部位には、最下位に近いシート材Pの重送を防止するために、人工皮等の摩擦係数の大きい材質からなる分離シートが設けられている。圧板は、圧板カムによって、給紙ローラー821に対して当接および離間されるように構成されている。
シート材Pを一枚ずつ分離するための分離ローラーを取り付けた分離ローラーホルダーは、分離ベースに設けられた回転軸を中心に回転可能に備えられており、分離ローラーバネにより給紙ローラー821に向かう方向に付勢される。分離ローラーには、クラッチバネが取り付けられており、所定以上の負荷がかかると、分離ローラーが取り付けられた部分が回転できる構成になっている。分離ローラーは、分離ローラーリリースシャフトとコントロールカムよって、給紙ローラー821に当接、離間できるように構成されている。これらの圧板、戻しレバー、分離ローラーの位置は、UTセンサーによって検知される。
また、シート材Pを積載位置に戻すための戻しレバーは、回転可能にUTベースに取り付けられ、戻しレバーバネによって解除方向に付勢されており、シート材Pを戻す時に、コントロールカムによって回転するように構成されている。
通常の待機状態では、圧板は圧板カムによってリリースされ、分離ローラーはコントロールカムによってリリースされている。また戻しレバーは、シート材Pを戻して、積載時にシート材Pが奥に入らないように載置位置にて積載口を塞いでいる。この状態から、給紙が始まると、モータの駆動によって、まず、分離ローラーが給紙ローラー821に当接する。そして、戻しレバーがリリースされ、圧板が給紙ローラー821に当接する。この状態でシート材Pの給紙が開始される。シート材Pはベースに設けられた前段規制手段によって制限され、シート材Pの所定枚数のみが、給紙ローラー821と分離ローラー831によって形成されるニップ部に送られる。送られたシート材Pは、このニップ部で分離され、最上位のシート材Pのみが搬送される。
分離・搬送されたシート材Pが、後述のUターン中間ローラー(1)86とUターンピンチローラー861の位置まで到達すると、圧板は圧板カムによってリリースされ、分離ローラーはコントロールカムによってリリースされる。戻しレバーは、コントロールカムよって積載位置に戻される。この時、給紙ローラー821と分離ローラーによって形成されるニップ部に到達していたシート材Pを積載位置にまで戻すことができる。
給紙部分よりも下流側には、給紙・搬送されたシート材Pを搬送するために、Uターン中間ローラー(1)86と、Uターン中間ローラー(2)87と、の2本の搬送ローラーが備えられている。これらは、金属軸の芯金の4〜6箇所に、ゴム硬度40〜80°のEPDMを取り付けたものである。このゴム部に対応する位置には、シート材Pを挟持するためのUターンピンチローラー861、871がばね軸によって取り付けられている。これらのローラー861、871は、対応するUターン中間ローラー(1)86、Uターン中間ローラー(2)87に向かって付勢されている。また、シート材Pの搬送パスの内側を形成するインナーガイドと、その外側を形成するアウターガイドが構成されている。
その搬送パスと給紙部2との合流点にはフラッパーが備えられており、それぞれのパスがスムーズに合流するように構成されている。シート材Pの先端は、搬送ローラー36とピンチローラー37との間に送られる際に、停止したローラー対のニップ部に当接させられることにより、レジ取り作業(位置決め作業)がなされる。
搬送ローラー36とピンチローラー37とによって搬送されながら記録されたシート材Pは、それらのローラー36、37の間を抜ける。シート材Pの表裏面に画像を記録する自動両面記録の際には、シート材Pの後端が再度搬送ローラー36とピンチローラー37との間に挟み込まれて搬送される。この時は、ピンチローラー37が昇降機構884によって上昇されて、シート材Pをスムーズに搬送することができる。
再度送り込まれたシート材Pは、両面ローラー891とピンチローラーとの間に挟持されて搬送される。そのシート材Pは、ガイド部材にガイドされて搬送される。両面記録用の搬送パスは、前述のUターン搬送時の搬送パスに合流するため、その合流した後の搬送パスの作用は、上述した場合と同様である。
(F)クリ−ニング部
クリーニング部6は、記録ヘッド7のクリーニングを行うポンプ60、記録ヘッド7の乾燥を抑えるためのキャップ61、および記録ヘッド7のノズル周辺のフェイス面(ノズルの形成面)をクリーニングするブレード62などから構成されている。
クリーニング部6の主な駆動力は、前述の搬送モータから伝達される。基本的には、その搬送モータの一方向の回転によりポンプ60が作動し、その他方向の回転により、ブレード62が動作してキャップ61が昇降動作するように、ワンウェイクラッチ691が設けられている。
ポンプ60は、2本のチューブをポンプコロでしごくことで負圧を発生させるように構成され、キャップ61とポンプ60との間は弁などを介して接続されている。キャップ61を記録ヘッド7に密着させた状態でポンプ60を作用させることにより、記録ヘッド7から不要なインク等を吸引する。キャップ61の部分には、吸引動作後におけるヘッド7のフェイス面上のインク残りを少なくするために、キャップ吸収体が設けられている。この吸収体にインクが残って固着することによる弊害が生じないように、キャップ61を開けた状態で、キャップ61に残っているインクを吸引するようにしている。ポンプ60で吸引された廃インクは、下ケースに設けられた廃インク吸収体に吸収・保持される。
ブレードの動作およびキャップ61の昇降動作等の一連の動作は、軸上に複数のカムを設けたメインカムによって制御される。そのメインカムがカムおよびアームに作用することにより、所定の動作を行う。メインカムの位置は、フォトインタラプタ等の位置検出センサーによって検出することができる。キャップ61の下降時に、ブレードがキャリッジ5の走査方向に対して垂直に移動し、記録ヘッド7のフェイス面をクリーニングする。ブレードは複数設けられており、記録ヘッド7のノズル近傍をクリーニングするものと、フェイス面全体をクリーニングするものと、がある。ブレードは、最も奥の方に移動した際に、ブレードクリーナーへ当接することにより、ブレード自身に付着したインクなどが除去される。
ポンプ60とキャップ61との間の弁を開閉するための駆動力の伝達および制御は、排紙ローラー40の回転に関連して行なう。キャップ61は、異なる色のインクを吐出可能なノズルが形成された複数のフェイス面のそれぞれに対応するように複数備えられており、それぞれのキャップ61は、それらの個々に対応する弁を通してポンプ60に接続されている。したがって、それらの弁を選択的に制御することにより、全ての色のインクの一括吸引と、インクの色別の個別吸引と、を必要に応じて実施することが可能である。これらの弁の位置は、弁位置検出センサーによって検出される。
(G)外装部
以上のような構成の各ユニットはシャーシー11に組み込まれ、プリンタの機構部分を形成している。そのシャーシー11の回りを覆うように外装が取り付けられている。外装は、主に、下ケース99、上ケース98、アクセスカバー97、コネクタカバー、フロントカバー95、およびサイドカバー93から構成されている。
フロントカバー95には排紙トレイ46が収納可能に構成されており、プリンタの非使用時には排紙口が塞がれる。フロントカバー95の開閉状態は、不図示のセンサーにより検出される。
上ケース98には、アクセスカバー97が回動可能に取り付けられている。上ケース98の上面の一部には開口部が形成されており、この開口部の位置において、インクタンク71および記録ヘッド7の交換が可能である。さらに、アクセスカバー97の開閉を検知するために、上ケース98に、ドアスイッチレバー、LEDの光を伝達・表示するLEDガイド982、基板のSWに作用するキースイッチ983等が設けられている。さらに、上ケース98には、給紙トレイ26が回動可能に取り付けられている。給紙トレイ26は、給紙部が使われない時に収納することにより、給紙部のカバーにもなる。
上ケース98と下ケース99は、弾性を持った嵌合爪によって取り付けられている。それらのケース98,99においてコネクタ部分が設けられている部分は、コネクタカバーによって覆われている。
サイドカバー93は、左右から上ケース98と下ケース99を覆うように、左右から取り付けられている。
(制御系の構成)
図4は、本発明を適用可能な記録装置の制御系の概略ブロック構成図である。
図4において、CPU100は、後述する搬送量の補正制御を含め、本記録装置の動作の制御処理やデータ処理等を実行する。ROM101は、それらの処理手順等のプログラムが格納され、またRAM102は、それらの処理を実行するためのワークエリアなどとして用いられる。記録ヘッド7からのインクの吐出は、CPU100が発熱素子の駆動データ(画像データ)および駆動制御信号(ヒートパルス信号)をヘッドドライバ7Aに供給することにより行われる。CPU100は、キャリッジ50を主走査方向に駆動するためのキャリッジモータ54をモータドライバ54Aを介して制御し、またシート材Pを副走査方向に搬送するための搬送モータ104をモータドライバ104Aを介して制御する。
(搬送量の補正制御)
次に、シート材Pの搬送量の補正制御を図5から図7を用いて説明する。
前述したように、シート材Pは給紙部2あるいは前面カセット81から給紙される。給紙されたシート材Pは、搬送ローラー36によって所定量送られ、キャリッジ50に搭載された記録ヘッド7により所定の記録が施される。全面記録(縁なし記録)を行なった場合には、シート材Pの端部からはみ出したインクは、プラテン34に設けられたプラテン吸収体によって吸収される。つまり、シート材Pの4辺端部からはみ出した全てのインクがプラテン吸収体によって吸収される。記録が進行すると、シート材Pの後端Prが搬送ローラー36とピンチローラー37の間のニップ部に近づき、ついには、そのニップ部から抜け出る。この時、ローラーの駆動系中におけるギアのバックラッシュ、搬送ローラー36と排紙ローラー40との外径差等により、シート材Pの搬送量が所定値に対して大きく変化する可能性がある。また、シート材Pの後端Prが搬送ローラー36とピンチローラー37との間のニップ部から抜け出た後は、排紙ローラー40の外径精度によって、シート材Pの搬送精度が決定されることになる。
搬送ローラー36に直結されたコードホイール362と、エンコーダーセンサー363によって、シート材Pの搬送量の最小単位は、例えば6000dpi(4.2μm)となる。
キャリッジ50上には、発光素子と受光素子からなる反射型の搬送量補正センサー53が設けられており、このセンサー53によって、シート材P上に記録したパターンを読み取ることができる。このセンサー53は、他のセンサー、例えば、紙幅の検出センサーやCD−Rダイレクト印刷時の位置検出センサーなどを兼ねた構成になっている。
次に、シート材Pの搬送量の補正制御のための一連の動作について説明する。
給紙部2あるいはカセット81にセットされたシート材Pを給紙し、それを搬送ローラー36の位置まで搬送してから、その搬送ローラー36によって搬送する。この状態において、シート材Pの後端Prが搬送ローラー36とピンチローラー37の間のニップ部を抜け出る際の搬送量補正用のテストパターンを記録する。そのテストパターンは、図5に示すように、シート材P上の後端Pr寄りの位置に記録される。すなわち、テストパターンPA(PA−1〜PA−5)は、キャリッジ50の走査方向(X方向)に5ブロックが並ぶように記録される。
テストパターンPAは、次のように記録ヘッド7の2回の走査によって記録する。
まず、PEセンサーによってシート材Pの後端Prを検知し、その検知タイミングに基づいて、後端Prが搬送ローラー36とピンチローラー37との間のニップ部から抜け出る時期を求める。そして、シート材Pの後端Prが搬送ローラー36とピンチローラー37との間のニップ部から抜け出る直前の走査を1回目の走査として、図6(a)のように先打ちドットD1を形成する。このような先打ちドットD1は、5つのブロックPA−1〜PA−5において同時に形成する。
次に、搬送ローラー36によってシート材Pを所定量搬送することにより、その後端Prが搬送ローラー36とピンチローラー37との間のニップ部から抜け出る。その後、記録ヘッド7の2回目の走査によって、図6(b)に示すように、図6(a)の先打ちドットD1に重ねるように後打ちドットD2を形成する。この場合には、1回目の走査によって先打ちドットD1を形成してから、記録ヘッド7におけるノズル列の半分の長さ分だけシート材Pを搬送した後に、記録ヘッド7の2回目の走査を行なうことによって、後打ちドットD2を形成することができる。
5つのブロックPA−1〜PA−5における後打ちドットD2を形成する際には、1回目の走査によって先打ちドットD1を形成してからのシート材Pの搬送量を異ならせる。例えば、5つのブロックPA−1〜PA−5を図5中の左側から右側に向かう順序で記録する場合には、次のように後打ちドットD2を形成する。
まずは、1回目の走査によって、5つのブロックPA−1〜PA−5に先打ちドットD1を形成してから、シート材Pを所定の搬送量よりも(2×Aμm)短い距離だけ搬送した後に、第1のブロックPA−1に後打ちドットD2を形成する。そのシート材Pの所定の搬送量は、シリアルスキャンタイプの記録装置において、シート材Pを間欠的に搬送するための予め定められた量である。
次に、キャリッジ50を一旦停止させた後、シート材PをAμmだけ搬送してから、第2のブロックPA−2の後打ちドットD2を形成する。次に、キャリッジ50を一旦停止させた後、シート材PをAμmだけ搬送してから、第3のブロックPA−3の後打ちドットD2を形成する。次に、キャリッジ50を一旦停止させた後、シート材PをAμmだけ搬送してから、第4のブロックPA−4の後打ちドットD2を形成する。次に、キャリッジ50を一旦停止させた後、シート材PをAμmだけ搬送してから、第5のブロックPA−5の後打ちドットD2を形成する。
したがって、ブロックPA−1、PA−2の後打ちドットD2は、シート材Pが所定の搬送量よりも2×Aμm、Aμmだけ少なく搬送された後に形成され、ブロックPA−3の後打ちドットD2は、シート材Pが所定の搬送量だけ搬送された後に形成される。また、ブロックPA−4、PA−5の後打ちドットD2は、シート材Pが所定の搬送量よりもAμm、2×Aμmだけ多く搬送された後に形成されることになる。なお、先打ちドットD1,後打ちドットD2を形成する走査は、シート材Pがニップ部から抜け出る際の搬送の直前、直後の走査に限られるものではない。すなわち、先打ちドットD1は、シート材Pがニップ部から抜け出る際の搬送前のどの走査で形成されてもよく、後打ちドットD2は、抜け出る際の搬送後のどの走査で形成されても良い。
このようにテストパターンPAを記録した後は、その濃度を搬送量補正センサー53によって検出する。すなわち、キャリッジ50の主走査方向の移動を伴って、センサー53によりテストパターンPAの濃度を検出する。シート材Pの後端Prがニップ部から抜け出る際に、所定量の搬送が正しく行なわれていれば、ブロックPA−3に、図6(b)のようなドットD1、D2が形成され、それが最も高濃度のブロックとなる。この場合、シート材Pの搬送量が少ないブロックPA−1、ブロックPA−2には図7(a)のようにドットD1,D2が形成され、また、シート材Pの搬送量が多いブロックPA−4、ブロックPA−5には図7(b)のようにドットD1,D2が形成される。これらのブロックPA−1,PA−2,PA−4,PA−5は、いずれもドットD1,D2の重なりが不完全となり、余白部Sが現れるために濃度が下がる。
したがって、もし、濃度の最も高いブロックがPA−3でなければ、濃度が最も高いブロックを検出することによって、シート材Pがニップ部から抜け出る際の搬送量の補正値を求めることができる。例えば、ブロックPA−2が最高濃度の場合には、このブロックにより決定される補正値に基づき、シート材Pの搬送量を所定搬送量よりもAμmだけ小さくすることにより、シート材Pの後端Prが搬送ローラー36から抜け出る際の搬送精度の低下が低減できる。また、シート材Pの後端Prが搬送ローラー36から抜け出る際の搬送量を、所定搬送量との差が小さくなるように補正を行ってもよい。この場合にも、シート材Pの後端Prが搬送ローラー36から抜け出る際の搬送精度の低下が低減できる。このような補正値は、記録装置本体内のメモリーに格納される。
その後の記録動作において、シート材Pの後端領域に記録をする場合には、この補正値に基づいて、シート材Pの後端Prがニップ部から抜け出る際の搬送量が補正される。既に説明したように、シート材Pの搬送量の補正は、このような補正値に基づいて、搬送モータに取り付けられているエンコーダのスリット位置、またはスリット数を指定するパルス信号を変更することにより、行うことができる。このようにして、シート材Pの後端Prが搬送ローラー36とピンチローラー37との間のニップ部から抜け出る際の搬送精度の低下を抑えることにより、シート材Pの後端領域に良好な画像を記録することができる。
なお、テストパターンPA(PA−1〜PA−5)の記録方法としては、上述した構成に限られるものではない。例えば、シート材PをAμmずつ搬送させて、ブロックPA−1からPA−5に、先打ちドットD1を搬送方向にAμmずつずれるように形成した後に、シート材Pを所定搬送量よりも2Aμm少ない量だけ送る。そして、ブロックPA−1からPA−5に対し、1回の走査によって後打ちドットD2を形成するようにしてもよい。この場合には、後打ちドットD2を形成するために、排紙ローラー40、41のみによってシート材PをAμmずつ搬送させる必要がない。そのため、排紙ローラー40,41のみによるシート材Pの搬送に起因する搬送誤差を軽減することができる。
または、PA−1〜PA−5の各ブロックの記録を順次完成させるように、テストパターンPAを記録してもよい。すなわち、まずは、PA−1ブロックに先打ちドットD1を形成した後に、所定搬送量よりも2Aμm少ない量だけシート材Pを搬送して、PA−1ブロックの後打ちドットD2を形成する。そして、このようにしてPA−1ブロックが記録されたシート材Pを記録装置に再度セットしてから、次のPA−2ブロックを記録する。すなわち、PA−2ブロックに先打ちドットD1を形成した後に、所定搬送量よりもAμm少ない量だけシート材Pを搬送して、PA−2ブロックの後打ちドットD2を形成する。そして、このようにPA−1、PA−2ブロックが記録されたシート材Pを記録装置に再度セットしてから、次のPA−3ブロックを記録する。すなわち、PA−3ブロックに先打ちドットD1を形成した後に、所定搬送量だけシート材Pを搬送して、PA−3ブロックの後打ちドットD2を形成する。そして、ブロックPA−4、PA−5についても同様に記録を行う。このようにして、それぞれのブロックPA−1〜PA−5を順に完成させる動作を繰り返して、テストパターンPAを記録する。このテストパターンの記録方法では、ブロックPA−1〜PA−5をそれぞれ記録する毎に、記録動作時と同様にシート材Pの後端Prがニップ部から抜け出る際の搬送を行っている。そのため、実際の記録動作時と同様のシート材Pの搬送動作に基づいて、搬送量の補正値を求めることができる。
このように、テストパターンPAをシート材Pに記録してから、シート材Pの後端領域の搬送量を補正する制御は、例えば、記録装置の初めての電源入力時のタイミングで自動的に行われる。また、記録装置1(図1参照)および/またはその記録装置1に接続されるホスト装置に指示部を設けておき、その指示部を通しての操作者の指示にしたがって、このようなシート材Pの搬送量の補正制御を自由に行う構成としてもよい。つまり、本実施形態の記録装置1は、テストパターンを記録媒体(シート材P)に記録させる機構を備えることにより、操作者の指示に基づいて、任意のタイミングで記録媒体の搬送量の補正制御を行うことが可能である。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、シート材Pの後端Prが搬送ローラー36を抜け出る際の搬送量の補正方法について説明した。本実施形態においては、シート材Pの後端Prが搬送ローラー36とピンチローラー37の間のニップ部を抜け出た後、排紙ローラー40、41のみによってシート材Pが搬送される際の搬送量の補正制御について説明する。前述した実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
図8において、PB(PB−1〜PB−5)は、排紙ローラー40、41のみによってシート材Pが搬送される際の搬送量補正用のテストパターンである。このテストパターンPBも、前述したテストパターンPAと同様に、記録ヘッド7の2回の走査によって記録する。このテストパターンPBは、図8に示すように、シート材Pの後端Pr寄りの位置に、キャリッジ50の走査方向(X方向)に5ブロック(PB−1〜PB−5)が並ぶように記録される。このテストパターンPBの搬送方向の記録位置は、テストパターンPAが記録される位置よりも後端Pr寄りの位置である。
ブロックPB−1〜PB−5を記録する際は、1回目の走査と2回目の走査のいずれにおいてもシート材Pの後端Prが搬送ローラー36とピンチローラー37との間のニップ部から抜け出てから行う。つまり、この2回の走査の間は、シート材Pは排紙ローラー40,41のみによって搬送されることになる。
まずは、PEセンサーによってシート材Pの後端Prを検知し、その検知タイミングに基づいて、後端Prが搬送ローラー36とピンチローラー37との間のニップ部から抜け出る時期を求める。そして、シート材Pの後端Prが搬送ローラー36とピンチローラー37との間のニップ部から抜け出た後、記録ヘッド7の1回目の走査によって、テストパターンPBのブロックPB−1〜PB−5における先打ちドットD1を形成する。そして、シート材Pを異なる量だけ搬送させた後の2回目の走査によって、それらのブロックPB−1〜PB−5における後打ちドットD2を形成する。シート材Pの搬送量を異ならせる量は、前述したAμmであってもよく、それとは異なる量であってもよい。
2回の走査によって、ブロックPB−1〜PB−5の記録が完了した後は、その濃度を搬送量補正センサー53によって検出する。したがって、濃度が最も高いブロックを検出することによって、シート材Pの後端Prがニップ部から抜け出た後、排紙ローラー40,41による搬送量の補正値を求めることができる。この補正値は、記録装置本体内のメモリーに格納される。その後の記録動作において、シート材Pの後端領域に記録をする場合には、この補正値に基づき、シート材Pの後端Prがニップ部から抜け出た後の搬送量が所定搬送量と同じになるように、または、それらの差が小さくなるように搬送量が補正される。このようにシート材Pの搬送量を補正することにより、排紙ローラー40、41のみによってシート材Pが搬送される際の搬送精度の低下を抑えて、シート材Pの後端領域に良好な画像を記録することができる。
(第3の実施形態)
次に、シート材Pの後端Prが搬送ローラー36とピンチローラー37との間のニップ部を抜け出る際の搬送量の補正制御、および、シート材Pがニップ部を抜け出た後の搬送量の補正制御について説明する。このような搬送量の補正は、上述した第1の実施形態と第2の実施形態の構成を組み合わせることにより実行できる。すなわち、テストパターンPAから、シート材Pの後端が搬送ローラー36とピンチローラー37との間のニップ部から抜ける際のシート材Pの搬送量の補正値を求める。そして、その補正値に基づいて、シート材Pの後端がローラー36、37のニップ部から抜ける際の搬送量を補正する。また、テストパターンPBから、シート材Pがニップ部から抜け出た後に排紙ローラー40、41のみによって搬送される際の搬送量の補正値を求める。そして、その補正値に基づいて、シート材Pが排紙ローラー40、41のみによって搬送される際の搬送量を補正する。なお、前述した実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
このような搬送量補正用のテストパターンPA,PBは、図9に示すように、シート材P上の後端Pr寄りの位置に記録される。テストパターンPA(PA−1〜PA−5)とPB(PB−1〜PB−5)は、キャリッジ50の走査方向(X方向)にそれぞれ5ブロックが並ぶように記録される。また、PA(PA−1〜PA−5)とPB(PB−1〜PB−5)は、シート材Pの搬送方向(Y方向)にずれて記録される。
まず、第1の実施形態と同様の手順によりテストパターンPAがシート材Pに記録される。このテストパターンPAを記録した後は、その濃度を搬送量補正センサー53によって検出する。濃度が最も高いブロックを検出することによって、前述したように、シート材Pがニップ部から抜け出る際の搬送量の補正値を求めることができる。そして、その補正値に基づいて、シート材Pの後端Prがニップ部から抜け出る際の搬送量が所定搬送量と同じになるように、または、これらの差が小さくなるように、シート材Pの搬送量が補正される。
次に、シート材PにテストパターンPBの記録を行う。テストパターンPBの記録手順については、第2の実施形態と同様である。そして搬送量補正センサー53によって、テストパターンPBのブロックPB−1〜PB−5の中から、記録濃度が最も高いブロックを検出する。これにより、前述したように、シート材Pの後端Prがニップ部から抜け出た後に排紙ローラー40,41のみによって搬送する際の搬送量の補正値を求めることができる。この補正値に基づいて、シート材Pの後端Prがニップ部から抜け出た後の搬送量が所定搬送量と同じになるように、または、これらの差が小さくなるように、シート材Pの搬送量が補正される。
このように、テストパターンPAから、シート材Pの後端が搬送ローラー36とピンチローラー37(搬送方向上流側の搬送手段)のニップ部から抜ける際のシート材Pの搬送補正値を求める。そして、その補正値に基づいて、シート材Pの後端が搬送ローラー36とピンチローラー37のニップ部から抜ける際の搬送量を補正することができる。さらに、テストパターンPBから、シート材Pがニップ部から抜け出た後に排紙ローラー40、41のみによって搬送される際の搬送補正値を求める。そして、その補正値に基づいて、シート材Pが排紙ローラー40、41のみによって搬送される際の搬送量を補正することができる。よって、シート材Pの後端が搬送方向上流側の搬送手段から抜ける際、および、そのシート材Pの後端が搬送方向上流側の搬送手段から抜けた後の搬送精度の低下を抑えることができる。この結果、シート材Pの後端領域に対する画像の劣化を抑制することができる。
(第4の実施形態)
本実施形態の記録装置は、シート材Pの移動量を直接検出する移動距離読み取りセンサー300を備える。これにより、テストパターンを記録することなく、シート材Pの後端Prが搬送方向上流側の搬送手段から抜ける際、および抜けた後の搬送量を補正することができる。前述した実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
この移動距離読み取りセンサー300を備える構成は、上述のシート材Pの後端Prが搬送方向上流側の搬送手段から抜ける際、および抜けた後の搬送量を補正する場合に限られるものではない。すなわち、本実施形態は、シート材Pの後端Prがニップ部から抜け出る際の搬送量を補正する場合、シート材Pの後端Prがニップ部から抜け出た後の搬送量を補正する場合にも適用できる。
図10を用いて、移動距離読み取りセンサー300の構成例について説明する。本例の移動距離読み取りセンサー300には、光源であるLED301と、受光部302と、が図10のように配設されている。移動距離読み取りセンサー300は、搬送ローラー36と排紙ローラー40、41との間において、シート材Pの移動量を直接検出できるようになっており、例えば、記録装置1におけるキャリッジ50の側面に設置される。あるいは、記録ヘッド7の吐出口面と対向する位置に、移動距離読み取りセンサー300を配置して、シート材Pの裏面側から移動量を検出するようにしてもよい。受光部302としては、受光素子を1次元的に配列してなるラインセンサー、または2次元的に配列してなるエリアセンサーなどを用いることができる。あるいは、その受光素子として、CCDやCMOSなどを用いることもできる。
移動距離読み取りセンサー300は、記録動作時に図10中の右方または左方のいずれかに移動するシート材Pに対して、LED301から光を照射し、そのシート材Pからの反射光を受光部302によって一定時間間隔で取り込む。シート材P上には、そのシート材Pの搬送と、記録ヘッド7による記録走査と、の繰り返しによって画像が記録される。そのため、移動距離読み取りセンサー300によってシート材P上の記録画像を検知することによって、記録走査の前後におけるシート材Pの搬送量、つまり移動量を検出することができる。すなわち、各タイミングにおいて受光部302から取り込んだ反射光のデータを画像処理して、それぞれの画像の特徴を抽出することにより、それぞれの画像が前回のイベント(前回の取り込みタイミング)からずれた距離を取得することができる。
画像の特徴抽出には、種々の方法が適用可能である。例えば、受光部302から取り込んだデータをフーリエ変換して、周波数毎に一致をみる方法を採用したり、ピークとなる部分のみを抽出して、その部分の位置のずれ量を取得する方法でもよい。更に、取得した記録画像のデータを2値化し、その2値化後のパターンの一致をみる方法も一般的である。いずれの方法においても、得られた単位時間当たりのシート材Pの移動距離から、シート材Pの搬送速度の瞬時値を求めたり、また搬送速度の変化から加速度の値を算出することも可能である。
このような反射型の光学センサーを用いることにより、単位時間毎のシート材Pの搬送速度や移動量を測定することができ、この点において、回転角度センサーを用いた場合と大きく異なる。回転角度センサーは、単位距離当たり(単位回転角度当たり)の移動に要した時間を計測するため、低速動作時には精度の高い制御が困難になる。本実施形態によれば、シート材Pの搬送速度の如何に拘わらず、安定した精度でシート材Pの搬送量を取得することが可能となる。
記録動作に際しては、PEセンサーによってシート材Pの後端Prを検知し、シート材Pの後端Prが搬送ローラー36とピンチローラー37との間のニップ部から抜け出るタイミングを求める。そして、移動距離読み取りセンサー300により、シート材Pの後端Prがニップ部から抜け出る前の搬送量、抜け出る際の搬送量、及び抜け出た後の搬送量を検出する。この検出された搬送量の変化量を基にして、シート材Pの後端Prがニップ部から抜け出る際の搬送量と、ニップ部から抜け出た後の搬送量を補正する。
このようにして、シート材Pの後端領域を記録する際の搬送量を補正することにより、シート材Pの後端が上流側の搬送手段から抜ける際、及びシート材Pの後端が上流側の搬送手段から抜けた後の搬送精度の低下を抑えることができる。この結果、シート材Pの後端領域に対する画像の劣化を抑制することができる。
また、このようにシート材Pの移動量を直接検出して、シート材Pの後端領域の搬送量を補正する制御は、例えば、記録装置の初めての電源入力時のタイミングで自動的に行うことができる。また、記録装置1や記録装置1に接続されたホスト装置に指示部を設けておき、その指示部を通しての操作者の指示にしたがって、そのようなシート材Pの搬送量の補正を自由に行う構成としてもよい。つまり、本実施形態の記録装置1は、移動距離読み取りセンサー300のような検出機構を備えることにより、操作者の指示に基づいて、任意のタイミングで搬送量の補正制御を行うことも可能である。
(第5の実施形態)
本実施形態では、シート材Pの後端に関する搬送量補正用のテストパターンの記録結果を操作者が認識して、その認識結果を操作者が入力する。
本実施形態においては、図11のようにテストパターンPA,PBを記録する。すなわち、シート材Pには、これらのテストパターンPA,PBと共に、それらに含まれるブロックが明確に判別できるように、上下段にA、Bの符号と、左右のブロック列に1、2、3、4、5の番号を記録する。
図12は、このようなテストパターンを用いての搬送量の補正方法を説明するためのフローチャートである。まずは、図11のようなテストパターンPA,PB、符号(A,B)、および番号(1から5)を含むテストサンプルを記録する(S101)。操作者は、このテストサンプルの記録結果を確認し、まず、テストパターンPAのAブロックの中から最高濃度のブロックを認識して、そのブロックの列番号を入力する(S102)。これにより、その入力値に応じて搬送量が補正されて(S103)、シート材Pの後端が搬送ローラー36から抜ける際の搬送精度が確保できる。次に、テストパターンPBのBブロックの中から最高濃度のブロックを認識し、そのブロックの列番号を入力する(S104)。これにより、その入力値に応じて搬送量が補正されて(S105)、シート材Pの後端が搬送ローラー36から抜けた後の搬送精度が確保できる。
操作者が入力するテストパターンに関する情報は、例えば、記録装置1に操作部を設けておき、そこから入力されるようにすればよい。記録装置1は、入力された値に応じて搬送量の補正を行い、シート材Pの後端領域の画像劣化を抑制することが可能となる。または、操作者が記録装置1に接続されたホスト装置にテストパターンに関する情報を入力し、ホスト装置から記録装置1にこの情報を転送し、同様に処理するようにしてもよい。
本実施形態においては、記録装置に搬送量補正センサー53を用意する必要がなくなるため、記録装置のコストを下げることができる。その他の構成および作用は、前述した実施形態と同様である。
なお、本実施形態は、シート材Pの後端Prが搬送ローラー36を抜ける際の搬送量補正用のテストパターンPAと、シート材Pの後端Prが搬送ローラー36を抜けた後の搬送量補正用のテストパターンPBの両方を記録する場合にのみ適用できるものではない。すなわち、テストパターンPAのみ、テストパターンPBのみが記録される場合にも適用できる。
(他の実施形態)
以上の第1の実施形態から第5の実施形態で示したシート材Pの後端領域に対する搬送量の補正と、特許文献1に記載されている方法と、を組み合わせてもよい。つまり、シート材Pの後端Prがニップ部から抜け出る際の搬送量の変化量に基づいて、シート材Pの後端領域に関しての搬送量を補正すると共に、記録ヘッド7のノズルの使用範囲を制限して、シート材Pの後端領域に関する搬送量を小さくする。さらに、このように構成した場合には、特許文献1に記載の構成に比べて、シート材Pの後端領域の搬送精度が向上することになるため、使用ノズルと搬送量を増加させて、記録速度を優先させることもできる。
本発明の記録装置は、テストパターンを記録媒体に記録する構成、および移動距離読み取りセンサーのように記録媒体の搬送量の差を検出する機構を有することができる。後者の機構は、シート材Pが搬送方向上流側の搬送手段のニップ部から抜ける前の搬送量と、そのニップ部からシート材Pが抜け出る際、または抜け出た後の搬送量と、の差を検出する機構である。このような構成を有することにより、記録装置の使用状態が異なることによって、シート材Pがニップ部から抜け出る際、または抜け出た後の搬送量に変化が生じた場合でも、記録装置の使用状態に合わせて搬送量を補正することができる。記録装置の使用状態は、例えば、温度、湿度によるローラー径の変化、記録枚数の増加に伴うローラーの摩擦係数の変化に応じて異なる。
本発明の第1の実施形態における記録装置の斜視図である。 図1の記録装置における機構部の斜視図である。 図1の記録装置の断面図である。 図1の記録装置における制御系のブロック構成図である。 第1の実施形態におけるテストパターンの記録例の説明図である。 (a)は、図5におけるテストパターンの先打ちドットの説明図、(b)は、図5におけるテストパターンの後打ちドットの説明図である。 (a)および(b)は、図5におけるテストパターンの記録結果の異なる例の説明図である。 本発明の第2の実施形態におけるテストパターンの記録例の説明図である。 本発明の第3の実施形態におけるテストパターンの記録例の説明図である。 本発明の第4の実施形態における移動距離読み取りセンサーの構成の説明図である。 本発明の第5の実施形態におけるテストパターンの記録例の説明図である。 本発明の第5の実施形態における搬送量の補正方法を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
3 送紙部
4 排紙部
5 キャリッジ部
7 記録ヘッド
28 給紙ローラー
34 プラテン
36 搬送ローラー
37 ピンチローラー
40 排紙ローラー1
41 排紙ローラー2
42 拍車
50 キャリッジ
54 キャリッジモータ
300 移動距離読み取りセンサー

Claims (4)

  1. 記録ヘッドを走査方向に走査させる走査動作と、前記走査方向と交差する搬送方向に記録媒体を搬送する搬送動作と、を繰り返して、前記記録媒体に画像を記録する記録装置において、
    前記記録ヘッドよりも前記搬送方向の上流側に配置され、前記記録媒体を搬送するための第1の搬送手段と、
    前記記録ヘッドよりも前記搬送方向の下流側に配置され、前記記録媒体を搬送するための第2の搬送手段と、
    前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段とにより前記記録媒体を搬送する第1の搬送動作の状態から前記第1の搬送手段では前記記録媒体を搬送せずに前記第2の搬送手段により前記記録媒体を搬送する状態へ切換わるときの第2の搬送動作の搬送量の誤差を検出するためのテストパターンを前記記録媒体に記録させる記録手段と、
    前記テストパターンの記録結果に基づいて、前記第2の搬送動作の搬送量を補正する補正手段とを備え、
    前記テストパターンは、前記第1の搬送動作の状態で記録される複数の第1のパターンと、前記第1の搬送手段では前記記録媒体を搬送せずに前記第2の搬送手段により前記記録媒体を搬送する状態で記録される複数の第2のパターンと、を含み、
    前記複数の第1のパターンを記録する間に、前記第1の搬送動作によって前記記録媒体を複数回搬送させることを特徴とする記録装置。
  2. 前記複数の第1のパターンを記録する間に前記記録媒体を複数回搬送させるときの搬送量は、前記補正手段による搬送量の補正量に対応することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記複数のブロックの記録濃度を検出するためのセンサーを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 記録ヘッドを走査方向に走査する走査動作と、前記走査方向と交差する搬送方向に記録媒体を搬送する搬送動作と、を繰り返して、前記記録媒体に画像を記録する記録方法において、
    前記記録ヘッドよりも前記搬送方向の上流側に配置された第1の搬送手段、および前記記録ヘッドよりも前記搬送方向の下流側に配置された第2の搬送手段により前記記録媒体を搬送する第1の搬送動作の状態から前記第1の搬送手段では前記記録媒体を搬送せずに前記第2の搬送手段により前記記録媒体を搬送する状態へ切換わるときの第2の搬送動作の搬送量の誤差を検出するためのテストパターンを前記記録媒体に記録させる工程と、
    前記テストパターンの記録結果に基づいて、前記第2の搬送動作の搬送量を補正する工程とを有し、
    前記テストパターンは、前記第1の搬送動作の状態で記録される複数の第1のパターンと、前記第1の搬送手段では前記記録媒体を搬送せずに前記第2の搬送手段により前記記録媒体を搬送する状態で記録される複数の第2のパターンと、を含み、
    前記複数の第1のパターンを記録する間に、前記第1の搬送動作によって前記記録媒体を複数回搬送させることを特徴とする記録方法。
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