JP4363434B2 - プリンタシステムとプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、印刷データをラスタライズしてビットマップデータを作成するための技術に関する。特に、印刷データをラスタライズすることが可能であるプリンタを備えるプリンタシステムに関する。
本明細書の「プリンタ」という用語は、最も広義に解釈されるべきものであり、画像やテキスト等を印刷媒体に印刷することができるあらゆる装置を含む。例えば、プリンタという用語には、コピー機、FAX、複合機等も含まれる。
例えば、プリンタは、外部装置(PC、デジタルカメラ、ポータブルメディア等)に接続されて利用される。いくつかのプリンタは、外部装置から出力された印刷データを入力すると、その印刷データをラスタライズしてビットマップデータを作成する。プリンタは、作成されたビットマップデータに基づいて印刷媒体に印刷する。下記の特許文献1には、印刷データをラスタライズすることができるプリンタが開示されている。
特開平2002−91726号公報
印刷データを大きな解像度で印刷することができるプリンタが増えている。解像度が大きいと、ビットマップデータのデータ量も大きくなる。この場合、印刷データをラスタライズしてビットマップデータを作成する時間が長くなる。印刷データを大きな解像度で鮮明に印刷することが実現されている一方において、印刷データのラスタライズに要する時間が長期化するという問題が存在する。
本発明は、上記の実情に鑑みて創作されたものであり、印刷データを高速でラスタライズすることを実現し得る技術を提供する。
本発明者は、複数のプリンタが通信可能に接続されているシステムが広く利用されていることに着目した。本発明者は、このようなシステムにおいて複数のプリンタが共同して印刷データをラスタライズすれば、印刷データのラスタライズに要する時間を短縮することができることを見出した。本発明は、上記の知見に基づいて創作されたものである。
本発明の技術思想を最も広義に記述すると、以下のようになる。即ち、本発明は、プリンタと、そのプリンタと別体に構成されているとともにそのプリンタと通信可能に接続されるラスタライズ装置とを備えるプリンタシステムである。このラスタライズ装置は、上記のプリンタとは別のプリンタであってもよいし、他のデバイスであってもよい。
プリンタは、オブジェクトをラスタライズすることによってビットマップデータを作成する第1ラスタライザと、通信ネットワークからダウンロードすることが必要であるDLオブジェクトを含む複数のオブジェクトのビットマップデータを第1ラスタライザのみによって作成するための第1処理時間であって、前記DLオブジェクトをダウンロードするための時間と、前記DLオブジェクトをラスタライズするための時間と、を含む前記第1処理時間を算出する第1処理時間算出手段と、前記複数のオブジェクトの一部のオブジェクトであって、前記DLオブジェクトを含む前記一部のオブジェクトに関する情報をラスタライズ装置に送信する情報送信手段と、第2処理時間をラスタライズ装置から取得する第2処理時間取得手段と、前記第2処理時間が前記第1処理時間より小さい場合に、前記一部のオブジェクトをラスタライズするようにラスタライズ装置に指示する指示手段とを有する。第1ラスタライザは、前記第1処理時間が前記第2処理時間より小さい場合に、前記複数のオブジェクトのビットマップデータを作成する。第1ラスタライザは、前記第2処理時間が前記第1処理時間より小さい場合に、前記一部のオブジェクト以外のオブジェクトのビットマップデータを作成する。ラスタライズ装置は、オブジェクトをラスタライズすることによってビットマップデータを作成する第2ラスタライザと、プリンタから得られる前記一部のオブジェクトに関する前記情報に基づいて、第2ラスタライザが前記一部のオブジェクトのビットマップデータを作成するための前記第2処理時間であって、前記DLオブジェクトをダウンロードするための時間と、前記DLオブジェクトをラスタライズするための時間と、前記DLオブジェクトのビットマップデータをプリンタに送信するための送信時間と、を含む前記第2処理時間を算出する第2処理時間算出手段とを有する。第2ラスタライザは、プリンタからの指示に従って、前記一部のオブジェクトのビットマップデータを作成してプリンタに送信する。
本発明のプリンタシステムによると、少なくとも2つのラスタライザが印刷データを共同してラスタライズすることが可能である。この場合、1つのラスタライザによって印刷データがラスタライズされる場合と比べて、その印刷データを高速でラスタライズすることができることがある。本発明のシステムは、印刷データが常に1つのラスタライザによってラスタライズされる場合よりも、印刷データのラスタライズの高速化を実現し得るものである。
なお、ラスタライズ装置の数は、1つに限られない。1つのプリンタと2つ以上のラスタライズ装置が共同して印刷データをラスタライズすることができるシステムが構築されてもよい。
次のプリンタを利用すれば、上記のプリンタシステムを構築することができる。このプリンタは、外部側ラスタライザを有するラスタライズ装置と別体に構成されているとともにそのラスタライズ装置と通信可能に接続されて利用される。このプリンタは、オブジェクトをラスタライズすることによってビットマップデータを作成するプリンタ側ラスタライザと、通信ネットワークからダウンロードすることが必要であるDLオブジェクトを含む複数のオブジェクトのビットマップデータをプリンタ側ラスタライザのみによって作成するための第1処理時間であって、前記DLオブジェクトをダウンロードするための時間と、前記DLオブジェクトをラスタライズするための時間と、を含む前記第1処理時間を算出する第1処理時間算出手段と、前記複数のオブジェクトの一部のオブジェクトであって、前記DLオブジェクトを含む前記一部のオブジェクトに関する情報をラスタライズ装置に送信する情報送信手段と、前記一部のオブジェクトに関する前記情報に基づいてラスタライズ装置において算出されるとともに、外部側ラスタライザが前記一部のオブジェクトのビットマップデータを作成するための第2処理時間であって、前記DLオブジェクトをダウンロードするための時間と、前記DLオブジェクトをラスタライズするための時間と、前記DLオブジェクトのビットマップデータをプリンタに送信するための送信時間と、を含む前記第2処理時間をラスタライズ装置から取得する第2処理時間取得手段と、前記第2処理時間が前記第1処理時間より小さい場合に、前記一部のオブジェクトをラスタライズするようにラスタライズ装置に指示する指示手段と、ラスタライズ装置で作成された前記一部のオブジェクトのビットマップデータをラスタライズ装置から取得するビットマップデータ取得手段とを有する。プリンタ側ラスタライザは、前記第1処理時間が前記第2処理時間より小さい場合に、前記複数のオブジェクトのビットマップデータを作成する。プリンタ側ラスタライザは、前記第2処理時間が前記第1処理時間より小さい場合に、前記一部のオブジェクト以外のオブジェクトのビットマップデータを作成する。
このプリンタは、ラスタライズ装置と共同して印刷データをラスタライズすることができる。このプリンタによると、ラスタライズの高速化が実現され得る。
本発明では、上記のプリンタを実現するためのコンピュータプログラムを提供する。このコンピュータプログラムは、プリンタに搭載されるコンピュータに、以下の各処理を実行させる。
(1)通信ネットワークからダウンロードすることが必要であるDLオブジェクトを含む複数のオブジェクトのビットマップデータを自身のみによって作成するための第1処理時間であって、前記DLオブジェクトをダウンロードするための時間と、前記DLオブジェクトをラスタライズするための時間と、を含む前記第1処理時間を算出する第1処理時間算出処理。
(2)前記複数のオブジェクトの一部のオブジェクトであって、前記DLオブジェクトを含む前記一部のオブジェクトに関する情報をラスタライズ装置に送信する情報送信処理。
(3)前記一部のオブジェクトに関する前記情報に基づいてラスタライズ装置において算出されるとともに、外部側ラスタライザが前記一部のオブジェクトのビットマップデータを作成するための第2処理時間であって、前記DLオブジェクトをダウンロードするための時間と、前記DLオブジェクトをラスタライズするための時間と、前記DLオブジェクトのビットマップデータをプリンタに送信するための時間と、を含む前記第2処理時間をラスタライズ装置から取得する第2処理時間取得処理。
(4)前記第2処理時間が前記第1処理時間より小さい場合に、前記一部のオブジェクトをラスタライズするようにラスタライズ装置に指示する指示処理。
(5)ラスタライズ装置で作成された前記一部のオブジェクトのビットマップデータをラスタライズ装置から取得するビットマップデータ取得処理。
(6)前記第1処理時間が前記第2処理時間より小さい場合に、前記複数のオブジェクトのビットマップデータを作成する処理。
(7)前記第2処理時間が前記第1処理時間より小さい場合に、前記一部のオブジェクト以外のオブジェクトのビットマップデータを作成する処理。
また、次のラスタライズ方法も有用である。このラスタライズ方法は、外部側ラスタライザを有するラスタライズ装置と別体に構成されているとともにそのラスタライズ装置と通信可能に接続されるプリンタによって実行される。この方法は、以下の各工程を備える。
(1)通信ネットワークからダウンロードすることが必要であるDLオブジェクトを含む複数のオブジェクトのビットマップデータを自身のみによって作成するための第1処理時間であって、前記DLオブジェクトをダウンロードするための時間と、前記DLオブジェクトをラスタライズするための時間と、を含む前記第1処理時間を算出する第1処理時間算出工程。
(2)前記複数のオブジェクトの一部のオブジェクトであって、前記DLオブジェクトを含む前記一部のオブジェクトに関する情報をラスタライズ装置に送信する情報送信工程。
(3)前記一部のオブジェクトに関する前記情報に基づいてラスタライズ装置において算出されるとともに、外部側ラスタライザが前記一部のオブジェクトのビットマップデータを作成するための第2処理時間であって、前記DLオブジェクトをダウンロードするための時間と、前記DLオブジェクトをラスタライズするための時間と、前記DLオブジェクトのビットマップデータをプリンタに送信するための時間と、を含む前記第2処理時間をラスタライズ装置から取得する第2処理時間取得工程。
(4)前記第2処理時間が前記第1処理時間より小さい場合に、前記一部のオブジェクトをラスタライズするようにラスタライズ装置に指示する指示工程。
(5)ラスタライズ装置で作成された前記一部のオブジェクトのビットマップデータをラスタライズ装置から取得するビットマップデータ取得工程。
(6)前記第1処理時間が前記第2処理時間より小さい場合に、前記複数のオブジェクトのビットマップデータを作成する工程。
(7)前記第2処理時間が前記第1処理時間より小さい場合に、前記一部のオブジェクト以外のオブジェクトのビットマップデータを作成する工程。
この方法によると、ラスタライズの高速化が実現され得る。
ここでは、以下の実施例に記載の技術の主要な特徴をまとめておく。
(形態1)第1プリンタと第2プリンタによってプリンタシステムが構築される。各プリンタは、情報処理装置(PC)に接続されている。各プリンタは、PCから送られてくる印刷データをラスタライズして印刷することができる。
(形態2)少なくとも一方のプリンタは、メモリカードが挿入されるスロット部を有する。その一方のプリンタは、メモリカードに記憶されている印刷データをラスタライズして印刷することができる。
(形態3)各プリンタは、印刷データからバンド単位でビットマップデータを作成する。印刷媒体に印刷される順に各バンドのビットマップデータが作成される。
(形態4)各プリンタは、ローカルエリアネットワーク等のネットワークに接続されている。
(形態5)印刷データに含まれるDLオブジェクトは、画像オブジェクトである。
(形態6)画像オブジェクトは、その画像データが記憶されているインターネット上のアドレス(URL)を含んでいる。プリンタは、画像オブジェクトに含まれるアドレスにアクセスし、画像データをダウンロードする。
(第1実施例)
図面を参照して本発明の第1実施例を説明する。図1は、本実施例のプリンタシステム10を示す。プリンタシステム10は、第1プリンタ20aと第2プリンタ20bとPC60とサーバ70等を有する。各プリンタ20a,20bは、インターネット56に接続されている。
(第1プリンタの構成)
第1プリンタ20aは、制御装置22aと記憶装置24aと表示装置36aと操作装置38aとスロット部40aと印刷装置44aと入出力ポート46aを有する。
制御装置22aは、CPU等によって構成されている。制御装置22aは、第1プリンタ20aが実行する各処理を統括的に制御する。例えば、制御装置22aは、印刷データをラスタライズしてビットマップデータを作成する処理を実行することができる。即ち、制御装置22aは、ラスタライザとして機能する。
記憶装置24aは、ROM、RAM、EEPROM等によって構成されている。記憶装置24aは、制御装置22aが各処理を実行するためのプログラムを記憶している。また、記憶装置24aは、上記のプログラムが実行される過程で生成される各種のデータを記憶することができる。記憶装置24aは、記憶領域26a,28a,30a,32aを有する。各記憶領域26a〜32aが記憶するデータの内容を次に説明する。
印刷データ記憶領域26aは、印刷データを記憶することができる。また、印刷データ記憶領域26aは、印刷データから変換されたレイアウトデータを記憶することができる。印刷データやレイアウトデータの内容は後で説明する。
DLオブジェクト記憶領域28aは、インターネット56からダウンロードされたDLオブジェクト(画像データ)を記憶することができる。DLオブジェクトについては後で説明する。
第1ビットマップデータ記憶領域30aは、少なくとも1バンド分のビットマップデータを記憶することができる。バンドについては後で説明する。
第2ビットマップデータ記憶領域32aも、少なくとも1バンド分のビットマップデータを記憶することができる。
表示装置36aは、液晶ディスプレイ等によって構成されている。表示装置36aは、様々なデータを表示することができる。
操作装置38aは、複数のキーによって構成されている。ユーザは、操作装置38aを操作することによって、様々な情報をプリンタ20aに入力することができる。
スロット部40aは、各種のメモリカード42aを受け入れることができる。
印刷装置44aは、インクジェット方式又はレーザ方式の印刷装置である。印刷装置44aは、図示省略の印刷用紙に印刷することができる。
入出力ポート46aには、インターネット回線50とLAN回線52が接続されている。インターネット回線50は、インターネット56に接続されている。第1プリンタ20aは、インターネット56上の様々な装置70等と通信可能である。LAN回線52は、PC60に接続されている。第1プリンタ20aは、PC60と通信可能である。また、LAN回線52は、第2プリンタ20bに接続されている。第1プリンタ20aは、第2プリンタ20bと通信可能である。
(第2プリンタの構成)
第2プリンタ20bは、第1プリンタ20aと同様の構成を有する。即ち、第2プリンタ20bは、制御装置22bと記憶装置24bと表示装置36bと操作装置38bとスロット部40bと印刷装置44bと入出力ポート46bを有する。
制御装置22bは、ラスタライザとして機能する。
記憶装置24bは、印刷データ記憶領域26bとDLオブジェクト記憶領域28bと第1ビットマップデータ記憶領域30bと第2ビットマップデータ記憶領域32bを有する。これらの記憶領域26b〜32bが記憶するデータの内容は、第1プリンタ20aと同様である。
また、スロット部40bは、各種のメモリカード42bを受け入れることができる。
ユーザは、PC60を操作することによって、PC60に表示された内容を印刷するように第1プリンタ20aに指示することができる。この場合、PC60から第1プリンタ20aに印刷データが送られる。第1プリンタ20aは、PC60から送られてきた印刷データに基づいて印刷する。
同様に、ユーザは、PC60に表示された内容を印刷するように第2プリンタ20bに指示することができる。この場合、PC60から第2プリンタ20bに印刷データが送られ、その印刷データが第2プリンタ20bによって印刷される。
また、ユーザは、操作装置38aを操作することによって、メモリカード42aに記憶されているデータを印刷するように第1プリンタ20aに指示することができる。この場合、第1プリンタ20aは、メモリカード42aに記憶されている印刷データを取り込み、その印刷データに基づいて印刷する。
同様に、ユーザは、メモリカード42bに記憶されているデータを印刷するように第2プリンタ20bに指示することができる。この場合、第2プリンタ20bは、メモリカード42bに記憶されている印刷データを取り込み、その印刷データに基づいて印刷する。
(プリンタが実行する処理)
第1プリンタ20aが実行する印刷処理について説明する。ここでは、第1プリンタ20aが実行する印刷処理について説明する。この印刷処理は、PC60から印刷データが送られてきた場合、又は、メモリカード42aに記憶されている印刷データを印刷するように指示された場合に実行される。この印刷処理は、制御装置22aによって実行される。図2と図3は、第1プリンタ20aが実行する印刷処理のフローチャートを示す。以下では、メモリカード42aに記憶されている印刷データを印刷する場合を例として説明する。
第1プリンタ20aは、メモリカード42aに記憶されている印刷データを読み込む(S2)。この印刷データは、印刷データ記憶領域26a(図1参照)に記憶される。図4は、メモリカード42aに記憶されている印刷データ100を可視的に表したものを示す。この印刷データ100は、XHTML−Printデータである。XHTML−Printデータ100を印刷するためには、そのデータ100をラスタライズしてビットマップ形式のデータを作成する必要がある。
図4の印刷データ100は、4つのオブジェクト102,104,106,108を含んでいる。オブジェクト102,104,108は、画像オブジェクトである。オブジェクト102は、JPEG形式の画像オブジェクトである。オブジェクト104,108は、SVG形式の画像オブジェクトである。印刷データ100には、画像オブジェクト102,104,108の画像データが含まれていない。各画像オブジェクト102,104,108の画像データは、インターネット上の他のデバイスに記憶されている。印刷データ100は、各画像オブジェクト102,104,108の画像データが記憶されているインターネット上のアドレスを含んでいる。印刷データ100に含まれるアドレスにアクセスすると、インターネット56から各画像オブジェクト102,104,108の画像データをダウンロードすることができる。画像データのダウンロードは、後のステップ(図3のS24等)で実施される。各画像オブジェクト102,104,108は、インターネット56からダウンロードする必要があるオブジェクトであり、以下では「DLオブジェクト」と呼ぶことがある。なお、本実施例では、各画像オブジェクト102,104,108の画像データは、図1に示されるサーバ70に記憶されているものとする。
図4のオブジェクト106は、テキストオブジェクトである。第1プリンタ20aは、テキストオブジェクト106からビットマップデータを作成し、テキストオブジェクト106の文字(AB)を印刷用紙に印刷することができる。即ち、テキストオブジェクト106は、インターネット56からダウンロードする必要があるものではない。即ち、テキストオブジェクト106は、非DLオブジェクトと呼ぶことができる。
図5は、図4のXHTML−Printデータ100のデータ構成を示す。図5の印刷データ100は、画像オブジェクト102に対応するデータ122と、画像オブジェクト104に対応するデータ124と、テキストオブジェクト106に対応するデータ126と、画像オブジェクト108に対応するデータ128を含んでいる。
データ122は、JPEG形式の画像データであることを示す(img1.jpg)。また、データ122は、画像データが記憶されているインターネット上のアドレスを含んでいる(図5では図示省略されている)。即ち、データ122は、サーバ70(図1参照)のアドレス(URL)を含んでいる。
データ124は、SVG形式(Scalable Vector Graphics)の画像データであることを示す(img2.svg)。データ124は、画像データが記憶されているインターネット上のアドレス(サーバ70のアドレス)を含んでいる。
データ126は、「AB」という文字のテキストデータを含んでいる。
データ128は、SVG形式の画像データであることを示す(img3.svg)。データ128は、画像データが記憶されているインターネット上のアドレス(サーバ70のアドレス)を含んでいる。
第1プリンタ20aは、図2のS2を終えると、レイアウト処理を実行する(S4)。このレイアウト処理では、S2で読み込まれたXHTML−Printデータ100に含まれる各オブジェクト102,104,106,108が矩形オブジェクトに変換される。
図6と図7を参照して、レイアウト処理について説明する。図6は、図4の印刷データ100がレイアウト処理によって変換された後のデータ130(レイアウトデータ130)を可視的に表したものを示す。図7は、図6のレイアウトデータ130のデータ構成を示す。
図4の画像オブジェクト102は、図6の矩形画像オブジェクト132に変換される。矩形画像オブジェクト132は、画像オブジェクト102にほぼ外接する矩形の2つの座標C1,C2によって位置決めされる。画像オブジェクト102自体が矩形であるために、矩形画像オブジェクト132は、画像オブジェクト102と同じ矩形を有している。
座標C1と座標C2は、矩形の1つの対角線上に位置する2つの座標(以下では対角座標と呼ぶ)である。図7のデータ142は、図6の矩形画像オブジェクト132に対応する。データ142の「20 10」は、座標C1に対応する。データ142の「100 60」は、座標C2に対応する。
図4の画像オブジェクト104は、図6の矩形画像オブジェクト134に変換される。矩形画像オブジェクト134は、画像オブジェクト104にほぼ外接する矩形の対角座標C3,C4によって位置決めされる。図7のデータ144は、図6の矩形画像オブジェクト134に対応する。データ144の「120 10」は、座標C3に対応する。データ144の「200 60」は、座標C4に対応する。
図4のテキストオブジェクト106は、図6の矩形テキストオブジェクト群136に変換される。テキストオブジェクト106は、「AB」という2文字のテキストである。この場合、2つの文字のそれぞれが矩形テキストオブジェクト136に変換される。
例えば、文字「A」の矩形テキストオブジェクト136は、その「A」にほぼ外接する矩形の対角座標C5,C6によって位置決めされる。図7のデータ146aは、図6の文字「A」の矩形テキストオブジェクト136に対応する。データ146aの「210 45」は、座標C5に対応する。データ146aの「220 65」は、座標C6に対応する。また、データ146aの「serif a 20pt」は、20ポイントのフォントの「A」という文字であることを意味する。
同様に、他の文字「B」が、矩形テキストオブジェクト136に変換される。図7では、文字「B」に対応するデータ146bが示されている。データ146bの「225 45」は、座標C7に対応する。データ146bの「235 65」は、座標C8に対応する。データ146bの「serif b 20pt」は、20ポイントのフォントの「B」という文字であることを意味する。
図4の画像オブジェクト108は、図6の矩形画像オブジェクト138に変換される。矩形画像オブジェクト138は、ほぼ楕円形の画像オブジェクト108にほぼ外接する矩形の対角座標C9,C10によって位置決めされる。図7のデータ148は、図6の矩形画像オブジェクト138に対応する。データ148の「20 100」は、座標C9に対応する。データ148の「100 140」は、座標C10に対応する。
なお、図7のデータ140は、印刷用紙の寸法(縦210、横297)を示す。
なお、レイアウトデータ130は、図7に示されるデータの他に以下のデータを含んでいてもよい。
(1)矩形オブジェクトの頂点の1つの座標と、その矩形の縦及び横の長さ
(2)矩形オブジェクトの頂点の1つの座標と、その矩形の対角線の長さ
(3)矩形オブジェクトの大きさ
(4)矩形オブジェクトの回転角度
(5)矩形テキストオブジェクトの文字の色
(6)矩形画像オブジェクトの背景の色
(7)印刷用紙のページ番号
また、レイアウトデータ130の中では、各矩形オブジェクトが印刷される順にソートされていることが好ましい。
レイアウトデータ130は、印刷データ記憶領域26a(図1参照)に記憶される。第1プリンタ20aは、レイアウト処理(図2のS4)を実行すると、S6に進む。S6では、最初のバンドが特定される。以下では、バンドを特定する符号として「n」を利用する。最初のバンドは「n=0」であり、それ以降は「n=1」、「n=2」、「n=3」・・・と増加していく。
バンドについて簡単に説明しておく。第1プリンタ20aは、印刷データ100をラスタライズしてビットマップデータを作成し、作成されたビットマップデータに基づいて印刷用紙に印刷する。全ての印刷データ100のビットマップデータを作成した後に印刷を開始するという手法が考えられる。しかしながら、この場合、全ての印刷データ100のビットマップデータを記憶することができる大容量のメモリが必要になる。
本実施例の第1プリンタ20aは、ビットマップデータを記憶するためのメモリ容量を圧縮するために、バンド単位でビットマップデータを作成する手法を採用する。印刷データ100は、複数のバンドに分けられる。図4や図6では、3つのバンド110,112,114が示されている。印刷用紙に印刷される順に各バンド110〜114のビットマップデータが作成される。1つのバンド(例えばバンド110)のビットマップデータが作成されると、そのバンドの印刷が開始される。そのバンドの印刷が行なわれている間に、次のバンド(例えばバンド112)のビットマップデータが作成される。これを最後のバンドまで繰り返す。バンド単位でビットマップデータが作成されると、印刷が終了したバンドのビットマップデータを消去することができるために、ビットマップデータを記憶するためのメモリ容量を圧縮することができる。
第1プリンタ20aは、図2のS6において最初のバンド(本実施例ではバンド110)を特定すると、そのバンド110のバンド領域を決定する(S8)。バンド領域は、2つの座標(0,n・hB),(w,(n+1)・hB)によって画定される。「n」は、バンドを特定する数字である。最初のバンドの場合、n=0である。「hB」は、バンド幅(図6の1つのバンドの縦の長さ)を示す。バンド幅hBは、固定値であってもよいし、変動値であってもよい。例えば、メモリ容量、印刷用紙の寸法、印刷の解像度等に基づいて、バンド幅hBが変更されてもよい。バンド幅は、バンド毎に変更されてもよいし、印刷データ毎に変更されてもよい。
バンド領域を画定する2つの座標(0,n・hB),(w,(n+1)・hB)は、矩形のバンドの1つの対角線上に配置されるものである。例えば、バンド110(n=0)を画定する2つの座標は、(0,0),(w,hB)である。(0,0)はバンド110の左上の頂点の座標であり、(w,hB)はバンド110の右下の頂点の座標である。
第1プリンタ20aは、S8で決定されたバンド領域に含まれるオブジェクトを特定する(S10)。まず、第1プリンタ20aは、矩形オブジェクト132〜138のそれぞれについて、上端のy座標(以下では「y1」とする)と、下端のy座標(以下では「y2」とする)を特定する。例えば、矩形画像オブジェクト132の場合、y1は10であり、y2は60である(図7参照)。また例えば、矩形画像オブジェクト138の場合、y1は100であり、y2は140である。
S10では、y1又はy2がn・hBと(n+1)・hBの間に含まれるオブジェクト(群)が特定される。例えば、バンド110の場合、y1又はy2がゼロとhBの間に含まれるオブジェクト(群)が特定される。本実施例では、2つの矩形画像オブジェクト132,134と2つの矩形テキストオブジェクト136,136が特定される。
第1プリンタ20aは、S10を終えると、図3のS20に進む。S20では、S10において2つ以上の矩形画像オブジェクトが特定されたのか否かが判断される。例えば、バンド110の場合、S10において2つの矩形画像オブジェクト132,134が特定されるために、S20でYESと判断される。
S20でYESの場合、第1プリンタ20aは、1つの矩形画像オブジェクト(ここでは矩形画像オブジェクト132とする)に関するデータを第2プリンタ20bに出力する(S22)。即ち、矩形画像オブジェクト132の画像データが記憶されているアドレスと、その画像データの拡大率(又は縮小率)と、その画像データの回転角度と、印刷の解像度等が、第2プリンタ20bに出力される。
第2プリンタ20bは、第1プリンタ20aから出力された矩形画像オブジェクト132のデータ(アドレス、拡大率、回転角度、解像度等)を入力する。第2プリンタ20bは、入力されたアドレス(即ち図1のサーバ70)にアクセスし、矩形画像オブジェクト132の画像データをダウンロードする。ダウンロードされた画像データは、DLオブジェクト記憶領域28b(図1参照)に記憶される。第2プリンタ20bは、第1プリンタ20aから出力されたデータ(拡大率、回転角度、解像度等)に基づいて、ダウンロードされた画像データをラスタライズする。即ち、矩形画像オブジェクト132が占有する領域内の各座標について、その座標に印字されるドットの大きさ(もしくはドットなし)と色が決定される。座標群の密度は、印刷の解像度に依存する。公知の様々な手法を利用してラスタライズを実行することができる。例えば、ハーフトーン処理、誤差拡散法、ディザ法等を利用してラスタライズを実行することができる。
第2プリンタ20bは、ラスタライズされた後のデータ(即ち矩形画像オブジェクト132のビットマップデータ)を第1プリンタ20aに出力する。第2プリンタ20bから出力されたビットマップデータは、後述するS28において第1プリンタ20aに入力される。
第1プリンタ20aは、S22において矩形画像オブジェクト132に関するデータを第1プリンタ20bに出力すると、矩形画像オブジェクト134の画像データをダウンロードする(S24)。この処理は、矩形画像オブジェクト134に含まれるアドレス(サーバ70のアドレス)にアクセスすることによって実行される。ダウンロードされた画像データは、DLオブジェクト記憶領域28a(図1参照)に記憶される。
第1プリンタ20aは、ダウンロードされた画像データをラスタライズする(S26)。このラスタライズも、公知の様々な手法を利用して実行される。ラスタライズによって得られた矩形画像オブジェクト134のビットマップデータは、第1ビットマップデータ記憶領域30a(図1参照)に記憶される。
なお、バンド110の次にラスタライズされるバンド112のビットマップデータは、第2ビットマップデータ記憶領域32a(図1参照)に記憶される。また、バンド114のビットマップデータは、第1ビットマップデータ記憶領域30aに記憶される。この場合、バンド110のビットマップデータは、第1ビットマップデータ記憶領域30aから消去される。また、バンド114の次のバンド(図示省略)のビットマップデータは、第2ビットマップデータ記憶領域32aに記憶される。この場合、バンド112のビットマップデータは、第2ビットマップデータ記憶領域32aから消去される。
各バンド110,112,114等のビットマップデータは、第1ビットマップデータ記憶領域30aと第2ビットマップデータ記憶領域32aに交互に記憶される。
第1プリンタ20aが矩形画像オブジェクト134のビットマップデータを作成している間に、第2プリンタ20bが矩形画像オブジェクト132のビットマップデータを作成する。即ち、第1プリンタ20aと第2プリンタ20bは、並行してラスタライズを実行する。
第2プリンタ20bから出力された矩形画像オブジェクト132のビットマップデータは、S28において第1プリンタ20aに入力される。入力されたビットマップデータは、第1ビットマップデータ記憶領域30a(図1参照)に記憶される。
第1プリンタ20aは、バンド110に含まれる他のオブジェクト136,136をラスタライズし、それらのビットマップデータを第1ビットマップデータ記憶領域30aに記憶させる。これにより、バンド110に含まれる全てのオブジェクト132,134,136のビットマップデータが、第1ビットマップデータ記憶領域30aに記憶されることになる。
なお、図3のフローチャートでは、S26の処理を終えた後に、S28の処理が実行されるように見える。しかしながら、第1プリンタ20aは、S26の処理を実行する前(もしくは処理を終える前)に、S28の処理を実行してもよい。
また、S28の処理を終えた後に、S30の処理が実行されるように見える。しかしながら、第1プリンタ20aは、S28の処理を実行する前(もしくは処理を終える前)に、S30の処理を実行してもよい。第1プリンタ20aは、S20〜S28のいずれかの処理の前にS30の処理を実行してもよい。しかしながら、第2プリンタ20bが矩形画像オブジェクト132をラスタライズする処理を早期に実行させるために、S30の処理は、S22の処理より後に実行させることが好ましい。
また、1つのバンドに3つ以上の矩形画像オブジェクトが含まれる場合、第1プリンタ20aが複数の矩形画像オブジェクトのラスタライズを実行し、第2プリンタ20bが1つの矩形画像オブジェクトのラスタライズを実行してもよい。また、第1プリンタ20aが1つの矩形画像オブジェクトのラスタライズを実行し、第2プリンタ20bが複数の矩形画像オブジェクトのラスタライズを実行してもよい。なお、1つのバンドに4つ以上の矩形画像オブジェクトが含まれる場合、第1プリンタ20aが複数の矩形画像オブジェクトのラスタライズを実行し、第2プリンタ20bも複数の矩形画像オブジェクトのラスタライズを実行してもよい。
S20の判断は、1つのバンドに含まれる矩形画像オブジェクトの数に基づいて実行される。バンドに含まれる矩形画像オブジェクトの数が0又は1の場合、S20でNOと判断される。この場合、第1プリンタ20aは、第2プリンタ20bに画像データのラスタライズを実行させない。第1プリンタ20aは、各オブジェクトを自分でラスタライズする(S32)。例えば、バンドに1つの矩形画像オブジェクトが含まれる場合、第1プリンタ20aは、その矩形画像オブジェクトの画像データをダウンロードし、ダウンロードされた画像データをラスタライズする。
S30又はS32の処理を終えると、図2のS40に進む。
S40では、第1ビットマップデータ記憶領域30a又は第2ビットマップデータ記憶領域30bに記憶されているビットマップデータに基づいて、印刷用紙に印刷する処理が実行される。例えば、バンド110のビットマップデータは、第1ビットマップデータ記憶領域30aに記憶されている。このために、第1ビットマップデータ記憶領域30aに記憶されているビットマップデータに基づいて、バンド110の印刷処理が実行される。S40の印刷処理は、制御装置22aが印刷装置44a(図1参照)に指示を出すことによって行なわれる。
第1プリンタ20aは、S40において印刷が開始されると、次のバンドが存在するのか否かを判断する(S42)。例えば、バンド110についてS8〜S40が終了した場合、次のバンド112が存在するために、S42でYESと判断される。
S42でYESの場合、第1プリンタ20aは、次のバンドを特定する(S44)。例えば、バンド110についてS8〜S40が終了した場合は、バンド112が特定される
次いで、第1プリンタ20aは、S44で特定されたバンドが1枚の印刷用紙の終端を超えるものであるのか否かを判断する(S46)。この処理は、n・hBがh(印刷用紙の縦の長さ)より大きい場合にYESと判断される。
S46でYESの場合、次の印刷用紙に印刷することを決定する(S48)。この場合、バンドを特定する番号(n)がクリアされてゼロになる。S48を終えた場合、又は、S46でNOの場合は、S8に進む。これにより、次のバンドについてS8〜S40の処理が実行されることになる。
バンド112以降のそれぞれのバンドについて、上記したS8〜S40の処理が実行される。
バンド112について実行される処理の内容を簡単に説明しておく。この処理は、バンド110のビットマップデータが印刷用紙に印刷されている間に実行される。
S10では、矩形画像オブジェクト138(画像オブジェクト108)が特定される。S20では、NOと判断される。1つの矩形画像オブジェクト138しかバンド112に含まれていないからである。
S32では、矩形画像オブジェクト138の画像データがダウンロードされ、その画像データがラスタライズされる。これにより、バンド112のビットマップデータが作成される。バンド112のビットマップデータは、第2ビットマップデータ記憶領域32aに記憶される。第1プリンタ20aは、第2ビットマップデータ記憶領域32aに記憶されているバンド112のビットマップデータに基づいて、印刷用紙に印刷する処理を実行する(S40)
バンド112の印刷処理(S40)が実行されている間に、バンド114についてS8以降の処理が実行される。全てのバンドについてS8〜S40の処理が実行されると、S42でNOと判断される。これにより、全ての処理が終了することになる。
第1プリンタ20aが実行する処理について詳しく説明した。第2プリンタ20bは、第1プリンタ20aの場合と同じフローチャート(図2と図3)に従って、印刷データを印刷する処理を実行することができる。例えば、第2プリンタ20bは、印刷データからレイアウトデータを作成することができる。また、第2プリンタ20bは、1つのバンドに2つ以上の矩形画像オブジェクトが含まれる場合に、第1プリンタ20aに矩形画像オブジェクトのラスタライズを実行させる。
本実施例では、第1プリンタ20aと第2プリンタ20bが、共同して印刷データ100をラスタライズすることができる。即ち、第1プリンタ20aが印刷データ100の一部分をラスタライズする処理と、第2プリンタ20bが印刷データ100の他の部分をラスタライズする処理が、並行して(同時的に)実施される。この場合、1つのプリンタのみによって印刷データ100がラスタライズされる場合と比べて、印刷データ100を高速でラスタライズすることができる。本実施例のプリンタシステム10は、印刷データ100のラスタライズの高速化を実現する。この結果、印刷データ100の印刷に要する時間を短縮することができる。
また、本実施例では、印刷データ100に含まれる各オブジェクト102〜108が矩形オブジェクト132〜138に変換される。単純な矩形の座標によって各オブジェクトが位置決めされる。このために、第1プリンタ20a(又は第2プリンタ20b)は、バンドに含まれるオブジェクトを容易に特定することができる。即ち、図2のS10の処理を容易に実行することができる。
(第2実施例)
本実施例では、第1プリンタ20a(又は第2プリンタ20b)が実行する処理が第1実施例と異なる。図8は、レイアウトデータの一例を示す。図8を参照して、本実施例の第1プリンタ20aが実行する処理を説明する。
レイアウトデータ150は、2つの矩形画像オブジェクト152,154を含んでいる。矩形画像オブジェクト152は、2つのバンド110,112に跨って配置されている。矩形画像オブジェクト154は、バンド110のみに含まれている。
第1プリンタ20aは、矩形画像オブジェクト154をラスタライズするように第2プリンタ20bに指示する。即ち、第1プリンタ20aは、矩形画像オブジェクト154に関するデータ(アドレス、拡大率、回転角度、解像度等)を第2プリンタ20bに出力する。第2プリンタ20bは、矩形画像オブジェクト154の画像データをダウンロードし、その画像データをラスタライズする。
第1プリンタ20aは、矩形画像オブジェクト152の画像データをインターネット56からダウンロードし、その画像データをラスタライズする。第1プリンタ20aは、矩形画像オブジェクト152がラスタライズされた後のデータ(即ちビットマップデータ)をDLオブジェクト記憶領域26aに記憶させる。第1プリンタ20aは、DLオブジェクト記憶領域26aに記憶されている矩形画像オブジェクト152のビットマップデータの中からバンド110に含まれる部分のみを切り取り、その部分を第1ビットマップデータ記憶領域30aに記憶させる。
また、第1プリンタ20aは、第2プリンタ20bでラスタライズされた矩形画像オブジェクト154のビットマップデータを入力し、入力されたビットマップデータを第1ビットマップデータ記憶領域30aに記憶させる。これにより、バンド110のビットマップデータが作成されることになる。
第1プリンタ20aは、バンド110のビットマップデータに基づいて印刷媒体に印刷する処理(S40)を実行している間に、バンド112のビットマップデータを作成する。DLオブジェクト記憶領域26aには、矩形画像オブジェクト152のビットマップデータが記憶されている。このビットマップデータは、バンド110のビットマップデータが作成される際に矩形画像オブジェクト152がラスタライズされることによって得られたものである。第1プリンタ20aは、DLオブジェクト記憶領域26aに記憶されている矩形画像オブジェクト152のビットマップデータの中からバンド112に含まれる部分のみを切り取り、その部分を第2ビットマップデータ記憶領域32aに記憶させる。これにより、バンド112のビットマップデータが作成されることになる。
(第3実施例)
第2実施例と異なり、本実施例の第1プリンタ20aは、矩形画像オブジェクト154の画像データをインターネット56からダウンロードし、その画像データをラスタライズする。第1プリンタ20aは、矩形画像オブジェクト152をラスタライズするように第2プリンタ20bに指示する。即ち、第1プリンタ20aは、矩形画像オブジェクト152に関するデータ(アドレス、拡大率、回転角度、解像度等)を第2プリンタ20bに出力する。
第2プリンタ20bは、矩形画像オブジェクト152の画像データをダウンロードし、その画像データをラスタライズする。第2プリンタ20bは、矩形画像オブジェクト152がラスタライズされた後のデータ(即ちビットマップデータ)をDLオブジェクト記憶領域26bに記憶させる。第2プリンタ20bは、DLオブジェクト記憶領域26bに記憶されている矩形画像オブジェクト152のビットマップデータの中からバンド110に含まれる部分のみを切り取り、その部分を第1プリンタ20aに出力する。
第1プリンタ20aは、第2プリンタ20bから出力された矩形画像オブジェクト152のビットマップデータ(バンド110に含まれる部分のみ)を入力し、入力されたビットマップデータを第1ビットマップデータ記憶領域30aに記憶させる。また、第1プリンタ20aは、自身によってラスタライズされた矩形画像オブジェクト154のビットマップデータを第1ビットマップデータ記憶領域30aに記憶させる。これにより、バンド110のビットマップデータが作成されることになる。
第1プリンタ20aは、バンド110のビットマップデータに基づいて印刷媒体に印刷する処理(S40)を実行している間に、バンド112のビットマップデータを作成する。第2プリンタ20bのDLオブジェクト記憶領域26bには、矩形画像オブジェクト152のビットマップデータが記憶されている。第1プリンタ20aは、矩形画像オブジェクト152のビットマップデータ(バンド112に含まれる部分のみ)を出力するように、第2プリンタ20bに指示する。
第2プリンタ20bは、DLオブジェクト記憶領域26bに記憶されている矩形画像オブジェクト152のビットマップデータの中からバンド112に含まれる部分のみを切り取り、その部分を第1プリンタ20aに出力する。
第1プリンタ20aは、第2プリンタ20bから出力された矩形画像オブジェクト152のビットマップデータ(バンド112に含まれる部分のみ)を入力し、入力されたビットマップデータを第2ビットマップデータ記憶領域30bに記憶させる。これにより、バンド112のビットマップデータが作成されることになる。
(第4実施例)
本実施例では、第1プリンタ20a(又は第2プリンタ20b)が実行する処理が第1実施例と異なる。特に、図3のS20の判断の基準が第1実施例と異なる。図9は、レイアウトデータの一例を示す。図9を参照して、本実施例の第1プリンタ20aが実行する処理を説明する。
第1実施例の第1プリンタ20aは、1つのバンドに2つ以上の矩形画像オブジェクトが含まれる場合に、少なくとも1つの矩形画像オブジェクトをラスタライズするように第2プリンタ20bに指示する(図3のS20,S22)。これに対し、本実施例の第1プリンタ20aは、1つのバンドに1つの矩形画像オブジェクトしか含まれていなくても、そのバンドに他のオブジェクト(矩形テキストオブジェクト)が含まれている場合は、その矩形画像オブジェクトをラスタライズするように第2プリンタ20bに指示する。
例えば、図9のレイアウトデータ160のバンド110は、1つの矩形画像オブジェクト162と2つの矩形テキストオブジェクト164a,164bを含んでいる。この場合、第1プリンタ20aは、矩形画像オブジェクト162をラスタライズするように第2プリンタ20bに指示する。第1プリンタ20aは、矩形テキストオブジェクト164a,164bを自分でラスタライズする。
なお、本実施例において、第1プリンタ20aは、矩形テキストオブジェクト164a,164bをラスタライズするように第2プリンタ20bに指示し、矩形画像オブジェクト162を自分でラスタライズしてもよい。
(第5実施例)
本実施例では、第1プリンタ20a(又は第2プリンタ20b)が実行する処理が第1実施例と異なる。特に、図3のS20の判断の基準が第1実施例と異なる。
本実施例の第1プリンタ20aは、オブジェクトの種類にかかわらず、1つのバンドに複数のオブジェクトが含まれる場合に、少なくとも1つのオブジェクトをラスタライズするように第2プリンタ20bに指示する。
例えば、図9のバンド112は、3つの矩形テキストオブジェクト166a,166b,166cを含んでいる。この場合、第1プリンタ20aは、少なくとも1つの矩形テキストオブジェクト(例えば166a)をラスタライズするように第2プリンタ20bに指示する。第1プリンタ20aは、他の矩形テキストオブジェクト(例えば166b,166c)を自分でラスタライズする。
(第6実施例)
本実施例では、第1プリンタ20a(又は第2プリンタ20b)が実行する処理が第1実施例と異なる。特に、図3のS20の判断の基準が第1実施例と異なる。図10は、本実施例における図2のS10より後の処理のフローチャートを示す。即ち、本実施例の第1プリンタ20aは、図3のフローチャートの代わりに、図10のフローチャートを実行する。
第1プリンタ20aは、図2のS10で特定されたオブジェクトの中に、少なくとも1つの矩形画像オブジェクトが含まれているのか否かを判断する(S60)。ここでYESの場合、第1プリンタ20aは、1つの矩形画像オブジェクトに関するデータ(アドレス、拡大率、回転角度、解像度等)を第2プリンタ20bに出力する(S62)。
第2プリンタ20bは、矩形画像オブジェクトに関するデータを入力すると、その矩形画像オブジェクトをラスタライズして第1プリンタ20aに出力するための処理時間t2を計算する。この処理時間t2は、矩形画像オブジェクトの画像データをダウンロードするための時間(tD)と、ダウンロードされた画像データをラスタライズするための時間(tL)と、ラスタライズによって得られたビットマップデータを第1プリンタ20aに送るための時間(即ち伝送時間;tT)との和である。
時間tDは、固定値であってもよいし、画像データのデータ量等に基づいて決定されてもよい。時間tDを決定する際に、第2プリンタ20bの処理速度が考慮されてもよい。
時間tLは、固定値であってもよいし、画像データのデータ量等に基づいて決定されてもよい。
時間tTは、固定値であってもよいし、画像データのデータ量や第1プリンタ20aと第2プリンタ20bの間の通信速度等に基づいて決定されてもよい。
第2プリンタ20bは、処理時間t2を算出すると、その処理時間t2を第1プリンタ20aに出力する。この処理時間t2は、後述するS66において第1プリンタ20aに入力される。
第1プリンタ20aは、バンドに含まれる全てのオブジェクト(即ち図2のS10で特定された全てのオブジェクト)を自分でラスタライズする場合の処理時間t1を計算する(S64)。
オブジェクトの種類に応じて処理時間が決まっていてもよい。例えば、矩形画像オブジェクトの処理時間(tIO)と、矩形テキストオブジェクトの処理時間(tTO)が決まっていてもよい。この場合、例えば、2つの矩形画像オブジェクトと3つの矩形テキストオブジェクトが1つのバンドに含まれる場合、2×tIOと3×tTOの和を算出することによって処理時間t1が得られる。
一方において、第1プリンタ20aは、オブジェクトのデータ量等に基づいて処理時間t1を算出してもよい。また、第1プリンタ20aは、矩形画像オブジェクトの画像データをダウンロードする時間を考慮して処理時間t1を算出してもよい。
第1プリンタ20aは、第2プリンタ20bによって計算された処理時間t2を入力する(S66)。
第1プリンタ20aと第2プリンタ20bが共同して当該バンドのラスタライズを実行する場合の処理時間(これを共同処理時間と呼ぶ)は、第1プリンタ20aがラスタライズに要する時間(これをt2’とする)、又は、第2プリンタ20bがラスタライズに要する時間(上記のt2)である。即ち、第1プリンタ20aがラスタライズに要する時間の方が遅い場合、共同処理時間は上記のt2’である。また、第2プリンタ20bがラスタライズに要する時間の方が遅い場合、共同処理時間は上記のt2である。
t1は、第1プリンタ20aが全てのオブジェクトをラスタライズするための時間である。t2’は、第1プリンタ20aが一部のオブジェクト(第2プリンタ20bによってラスタライズされる矩形画像オブジェクト以外のオブジェクト)をラスタライズするための時間である。このために、t2’は、t1より小さい。
t2よりt1の方が小さい場合は、第1プリンタ20aが全てのオブジェクトをラスタライズした方が、高速でラスタライズを実行することができる。一方において、t1よりt2の方が小さい場合は、第1プリンタ20aと第2プリンタ20bが共同してラスタライズした方が、高速でラスタライズを実行することができる。この場合の共同処理時間はt2又はt2’であり、t2がt1より小さく、t2’もt1より小さいからである。
第1プリンタ20aは、S64で算出された処理時間t1と、S66で入力された処理時間t2を比較する(S70)。t1がt2より小さい場合、S70でYESと判断される。t1がt2より大きい場合、S70でNOと判断される。
S70でYESの場合、第1プリンタ20aは、バンドに含まれる全てのオブジェクトを自分でラスタライズする(S78)。第1プリンタ20aは、ラスタライズされたビットマップデータを、ビットマップデータ記憶領域30a又は32aに記憶させる。
一方において、S70でNOの場合、第1プリンタ20aは、矩形画像オブジェクトをラスタライズするように第2プリンタ20bに指示する(S72)。第2プリンタ20bは、矩形画像オブジェクトをラスタライズし、ラスタライズによって得られたビットマップデータを第1プリンタ20aに出力する。このビットマップデータは、後述するS76において第1プリンタ20aに入力される。
さらに、第1プリンタ20aは、第2プリンタ20bにラスタライズを指示した矩形画像オブジェクト以外のオブジェクト(群)をラスタライズする(S74)。第1プリンタ20aは、ラスタライズされたビットマップデータを、ビットマップデータ記憶領域30a又は32aに記憶させる。
第1プリンタ20aは、第2プリンタ20bで作成された矩形画像オブジェクトのビットマップデータを入力し、そのビットマップデータをビットマップデータ記憶領域30a又は32aに記憶させる(S76)。
本実施例では、t1とt2が比較され、速い方が採用される。t1とt2’は比較されないが、t2’がt1より小さいことがわかっている。このために、t1とt2を比較することは、第1プリンタ20aのみによってラスタライズするための処理時間と、第1プリンタ20aと第2プリンタ20bが共同してラスタライズするための処理時間を比較することに等しい。
本実施例によると、印刷データをラスタライズするのに要する時間を確実に短縮することができる。
上記した各実施例の変形例を列挙する。
(変形例1)
第6実施例において、第2プリンタ20bは、図9のS62の処理が第1プリンタ20aによって実行された場合に、自分が使用することができるメモリ量を第1プリンタ20aに出力してもよい。
この場合、第1プリンタ20aは、第2プリンタ20bから送られてきたメモリ量が所定の閾値より大きい場合に限って、第2プリンタ20bにラスタライズを指示してもよい(即ち図9のS70においてNOと判断してもよい)。
(変形例2)
上記の各実施例において、印刷データを印刷するように第1プリンタ20aが指示されることと、他の印刷データを印刷するように第2プリンタ20bが指示されることが並列的に実施されることがある。この場合は、第1プリンタ20aと第2プリンタ20bが共同して印刷データを印刷することを禁止してもよい。
(変形例3)
上記の各実施例において、印刷データからバンド単位のビットマップデータを作成しなくてもよい。第1プリンタ20a(又は第2プリンタ20b)は、印刷データの全てからビットマップデータを作成し、その後に印刷を開始してもよい。
この場合、上記の各実施例において、図3のS20の処理は、バンドに含まれるオブジェクトに基づいて判断されるのではなく、印刷データの全体に含まれるオブジェクト(群)に基づいて判断されてもよい。
(変形例4)
上記の各実施例のS20の判断基準は、AND条件及び/又はOR条件によって組み合わせることができる。
(変形例5)
3つ以上のプリンタによってシステム10が構成されてもよい。この場合、3つ以上のプリンタが、共同して印刷データをラスタライズしてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
実施例のプリンタシステムの構成を示す。 プリンタが実行する処理のフローチャートを示す。 プリンタが実行する処理のフローチャートを示す(図2の続き)。 印刷データを可視的に表したものを示す。 印刷データのデータ構成を示す。 レイアウトデータを可視的に表したものを示す。 レイアウトデータのデータ構成を示す。 レイアウトデータの別の例を示す。 レイアウトデータの別の例を示す。 プリンタが実行する処理のフローチャートを示す(第6実施例)。
符号の説明
20a:第1プリンタ
20b:第2プリンタ
22a,22b:制御装置
24a,24b:記憶装置
36a,36b:表示装置
38a,38b:操作装置
40a,40b:スロット部
44a,44b:印刷装置
46a,46b:入出力ポート
56:インターネット
100:印刷データ
102,104,108:画像オブジェクト
106:テキストオブジェクト
110,112,114:バンド
130:レイアウトデータ
132,134,138:矩形画像オブジェクト
136:矩形テキストオブジェクト

Claims (4)

  1. プリンタと、そのプリンタと別体に構成されているとともにそのプリンタと通信可能に接続されるラスタライズ装置とを備えるプリンタシステムであり、
    プリンタは、
    オブジェクトをラスタライズすることによってビットマップデータを作成する第1ラスタライザと、
    通信ネットワークからダウンロードすることが必要であるDLオブジェクトを含む複数のオブジェクトのビットマップデータを第1ラスタライザのみによって作成するための第1処理時間であって、前記DLオブジェクトをダウンロードするための時間と、前記DLオブジェクトをラスタライズするための時間と、を含む前記第1処理時間を算出する第1処理時間算出手段と、
    前記複数のオブジェクトの一部のオブジェクトであって、前記DLオブジェクトを含む前記一部のオブジェクトに関する情報をラスタライズ装置に送信する情報送信手段と、
    第2処理時間をラスタライズ装置から取得する第2処理時間取得手段と、
    前記第2処理時間が前記第1処理時間より小さい場合に、前記一部のオブジェクトをラスタライズするようにラスタライズ装置に指示する指示手段とを有し、
    第1ラスタライザは、前記第1処理時間が前記第2処理時間より小さい場合に、前記複数のオブジェクトのビットマップデータを作成し、
    第1ラスタライザは、前記第2処理時間が前記第1処理時間より小さい場合に、前記一部のオブジェクト以外のオブジェクトのビットマップデータを作成し、
    ラスタライズ装置は、
    オブジェクトをラスタライズすることによってビットマップデータを作成する第2ラスタライザと、
    プリンタから得られる前記一部のオブジェクトに関する前記情報に基づいて、第2ラスタライザが前記一部のオブジェクトのビットマップデータを作成するための前記第2処理時間であって、前記DLオブジェクトをダウンロードするための時間と、前記DLオブジェクトをラスタライズするための時間と、前記DLオブジェクトのビットマップデータをプリンタに送信するための時間と、を含む前記第2処理時間を算出する第2処理時間算出手段とを有し、
    第2ラスタライザは、プリンタからの指示に従って、前記一部のオブジェクトのビットマップデータを作成してプリンタに送信する
    ことを特徴とするプリンタシステム。
  2. 外部側ラスタライザを有するラスタライズ装置と別体に構成されているとともにそのラスタライズ装置と通信可能に接続されて利用されるプリンタであり、
    オブジェクトをラスタライズすることによってビットマップデータを作成するプリンタ側ラスタライザと、
    通信ネットワークからダウンロードすることが必要であるDLオブジェクトを含む複数のオブジェクトのビットマップデータをプリンタ側ラスタライザのみによって作成するための第1処理時間であって、前記DLオブジェクトをダウンロードするための時間と、前記DLオブジェクトをラスタライズするための時間と、を含む前記第1処理時間を算出する第1処理時間算出手段と、
    前記複数のオブジェクトの一部のオブジェクトであって、前記DLオブジェクトを含む前記一部のオブジェクトに関する情報をラスタライズ装置に送信する情報送信手段と、
    前記一部のオブジェクトに関する前記情報に基づいてラスタライズ装置において算出されるとともに、外部側ラスタライザが前記一部のオブジェクトのビットマップデータを作成するための第2処理時間であって、前記DLオブジェクトをダウンロードするための時間と、前記DLオブジェクトをラスタライズするための時間と、前記DLオブジェクトのビットマップデータをプリンタに送信するための時間と、を含む前記第2処理時間をラスタライズ装置から取得する第2処理時間取得手段と、
    前記第2処理時間が前記第1処理時間より小さい場合に、前記一部のオブジェクトをラスタライズするようにラスタライズ装置に指示する指示手段と、
    ラスタライズ装置で作成された前記一部のオブジェクトのビットマップデータをラスタライズ装置から取得するビットマップデータ取得手段とを有し、
    プリンタ側ラスタライザは、前記第1処理時間が前記第2処理時間より小さい場合に、前記複数のオブジェクトのビットマップデータを作成し、
    プリンタ側ラスタライザは、前記第2処理時間が前記第1処理時間より小さい場合に、前記一部のオブジェクト以外のオブジェクトのビットマップデータを作成する
    ことを特徴とするプリンタ。
  3. 外部側ラスタライザを有するラスタライズ装置と別体に構成されているとともにそのラスタライズ装置と通信可能に接続されて利用されるプリンタのためのコンピュータプログラムであり、
    そのコンピュータプログラムは、そのプリンタに搭載されるコンピュータに、以下の各処理、即ち、
    通信ネットワークからダウンロードすることが必要であるDLオブジェクトを含む複数のオブジェクトのビットマップデータを自身のみによって作成するための第1処理時間であって、前記DLオブジェクトをダウンロードするための時間と、前記DLオブジェクトをラスタライズするための時間と、を含む前記第1処理時間を算出する第1処理時間算出処理と、
    前記複数のオブジェクトの一部のオブジェクトであって、前記DLオブジェクトを含む前記一部のオブジェクトに関する情報をラスタライズ装置に送信する情報送信処理と、
    前記一部のオブジェクトに関する前記情報に基づいてラスタライズ装置において算出されるとともに、外部側ラスタライザが前記一部のオブジェクトのビットマップデータを作成するための第2処理時間であって、前記DLオブジェクトをダウンロードするための時間と、前記DLオブジェクトをラスタライズするための時間と、前記DLオブジェクトのビットマップデータをプリンタに送信するための時間と、を含む前記第2処理時間をラスタライズ装置から取得する第2処理時間取得処理と、
    前記第2処理時間が前記第1処理時間より小さい場合に、前記一部のオブジェクトをラスタライズするようにラスタライズ装置に指示する指示処理と、
    ラスタライズ装置で作成された前記一部のオブジェクトのビットマップデータをラスタライズ装置から取得するビットマップデータ取得処理と、
    前記第1処理時間が前記第2処理時間より小さい場合に、前記複数のオブジェクトのビットマップデータを作成する処理と、
    前記第2処理時間が前記第1処理時間より小さい場合に、前記一部のオブジェクト以外のオブジェクトのビットマップデータを作成する処理と
    を実行させるコンピュータプログラム。
  4. 外部側ラスタライザを有するラスタライズ装置と別体に構成されているとともにそのラスタライズ装置と通信可能に接続されるプリンタによって実行されるラスタライズ方法であり、
    通信ネットワークからダウンロードすることが必要であるDLオブジェクトを含む複数のオブジェクトのビットマップデータを自身のみによって作成するための第1処理時間であって、前記DLオブジェクトをダウンロードするための時間と、前記DLオブジェクトをラスタライズするための時間と、を含む前記第1処理時間を算出する第1処理時間算出工程と、
    前記複数のオブジェクトの一部のオブジェクトであって、前記DLオブジェクトを含む前記一部のオブジェクトに関する情報をラスタライズ装置に送信する情報送信工程と、
    前記一部のオブジェクトに関する前記情報に基づいてラスタライズ装置において算出されるとともに、外部側ラスタライザが前記一部のオブジェクトのビットマップデータを作成するための第2処理時間であって、前記DLオブジェクトをダウンロードするための時間と、前記DLオブジェクトをラスタライズするための時間と、前記DLオブジェクトのビットマップデータをプリンタに送信するための時間と、を含む前記第2処理時間をラスタライズ装置から取得する第2処理時間取得工程と、
    前記第2処理時間が前記第1処理時間より小さい場合に、前記一部のオブジェクトをラスタライズするようにラスタライズ装置に指示する指示工程と、
    ラスタライズ装置で作成された前記一部のオブジェクトのビットマップデータをラスタライズ装置から取得するビットマップデータ取得工程と、
    前記第1処理時間が前記第2処理時間より小さい場合に、前記複数のオブジェクトのビットマップデータを作成する工程と、
    前記第2処理時間が前記第1処理時間より小さい場合に、前記一部のオブジェクト以外のオブジェクトのビットマップデータを作成する工程と
    を備えるラスタライズ方法。
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