JP4361938B2 - 双方向通信チャネルの相反性を実現する校正方法 - Google Patents

双方向通信チャネルの相反性を実現する校正方法 Download PDF

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Description

本発明は、ワイヤレス通信システムの通信性能を向上するための方法と装置に関するものである。その中でも特に、本発明は双方向チャネルの相反性(reciprocity)に関するものである。
ワイヤレス通信システムの通信容量、サービスエリア、および信頼性に対する要求は、見たところ増加の一途をたどっている。通信容量のボトルネックの1つは、通信目的に利用できる周波数スペクトルが限られていることである。その制約は物理的なものと構造的なものの両方があり、物理的なものは周波数スペクトルの一部だけしか通信に適していないので、周波数と時間当たりの情報量が限られていることであり、構造的なものは、スペクトルの有用な部分はテレビとラジオの放送、航空通信や軍事通信などの非公衆通信、並びにGSM、第三世代ネットワーク(3G)、およびワイヤレス・ローカルエリアネットワーク(WLAN)などの公衆ワイヤレス通信用に設置されたシステムを始めとする多くの目的に使われていることである。ワイヤレス通信システムに関する無線伝送技術分野の最近の発展は、通信容量の劇的な増加を可能にする点、および種々かつ変動する容量に対する需要を同時に処理することに関し柔軟性を増す点において有望な結果を示している。有望な技術として、MIMO(Multiple-Input-Multiple-Output)とコヒーレント結合ベースの協力中継がある。MIMOについては、例えば通信の主要分野に関する非特許文献1を参照のこと、またコヒーレント結合ベースの協力中継については、例えば非特許文献2を参照のこと。TDMA(GSMに使用)およびWCDMA(UMTSに使用)などの現在使用されている伝送技術と比較して、先に例示した技術は利用可能な無線周波数スペクトラムをはるかによく利用できる。新伝送技術の性能でかつ公表されている要件の例として、MIMOワイヤレスシステムについて図1(先行技術)を参照して簡単に説明する。MIMOの基本原理、最新動向、研究分野についての包括的な記述は、A. Goldsmith等著による前述の記事の中に載っている。
MIMOシステムの無線リンクは、図1に示されているように送信端と受信端が複数のアンテナエレメントを備えていることが特徴である。MIMOの背後にある考えは、片端の送信(TX)アンテナと他端の受信(RX)アンテナの信号は、各MIMOユーザの通信品質(ビットエラー率(BER))またはデータ転送速度(bit/sec)が改善されるようなやり方で「足し合わされる」というものである。そのような利点は、ネットワークのサービス品質と電気通信事業者の収入の両方を大幅に向上させることに利用できる。MIMOシステムの核となる考えは、空間・時間信号処理である。この空間・時間信号処理では、空間的に分散配置された複数のアンテナを使用する場合に特有の空間寸法により、時間(デジタル通信データの自然寸法)が補完される。MIMOシステムの主要な特徴は、以前はワイヤレス伝送の制約要因と見なされていたマルチパス伝播を、ユーザの利益に変える能力にある。転送速度を増加させるためMIMOは、ランダム・フェージングおよび利用できるときはマルチパスの遅延の広がりを効果的に利用する。また、TDRF(Transmit Diversity scheme with Rich Feedback)やコヒーレント結合ベース協力などの仕組みは、非特許文献3及び4に記述されているように、容量および品質のうちの少なくとも1つを劇的に向上する。余分なスペクトルの犠牲なしで(ハードウェアと複雑さだけは加わる)ワイヤレス通信性能の大幅な改善の見通しは、当然広範な注目を集めている。
マルチアンテナ・システムの伝送原理を、図1の概略図を参照して記述する。バイナリデータストリーム形式の圧縮されたデジタルソース105は、誤り制御符号化と(場合によっては併せて)複素変調符号(四位相偏位変調(QPSK)、M-QAM等)へのマッピングの機能を果たす送信ブロック110に供給される。後者は、冗長部分がないから部分的に冗長そして完全に冗長にわたる幾つかの独立した符号ストリームを作成する。次に、それぞれは複数のTXアンテナ115の1つの上にマッピングされる。マッピングには、アンテナエレメントの線形空間重み付けまたは線形アンテナ空間・時間プリコーディングを含んでもよい。高い周波数への変換、フィルタリング、増幅の後で、信号はワイヤレスチャネルに発射される。N基のTXアンテナ115が使用され、送信ブロック110は通常N個の同時送信のための手段を含む。受信機では、信号は複数(M基)のアンテナ120で取得されるのが望ましく、メッセージを取り出すための復調とデマッピング操作が受信ブロック125で行われる。符号化とアンテナ・マッピング・アルゴリズムを選択するのに必要とされる情報量、複雑さ、および既知のチャネル知識のレベルは、アプリケーションにより大きく異なる。このことは、実装されるマルチアンテナ・ソリューションのクラスと性能を決定する。
当然、マルチアンテナ・システムは、既存のスマートアンテナ・システムと同様に送信−受信ダイバーシティ利得を与えるが、空間−時間の探究の中で根本的に新しい利点も与えることができる。このことは、マルチアンテナ・システムはベクトルチャネルではなくマトリクスチャネル上でデータを送信すると見なすことができる。このタイプのマルチアンテナ・システムの信号モデルは次のように単純化される。
r = Hs + n (1)
上式で、rはMx1次元の受信信号ベクトル、sはNx1次元の送信信号ベクトル、nは例えばガウス性白色ノイズのような付加される雑音項のベクトル、Hは送信機と受信機間を伝送される信号のM×N次元のチャネルマトリクスである。
多重化だけでは、前述のように利得の劇的な増加を実現するには十分でない。進歩した符号化・復号化とマッピングの仕組み、換言すると空間・時間符号化が必須である。無線チャネルの知識はGSMやUMTSなどの現存のワイヤレスシステムの復号化で既に必要とされており、マルチアンテナ・システムではこの知識は決定的に重要である。MIMOの最も有望な実装の提案の中には、Hで表されているチャネルの知識を受信機側で行われる復号化で使用するだけでなく、送信機側の符号化にも使用しているものがある。それについては、通信の主要分野に関する非特許文献5および特許文献1中に記載されている。
送信機の有するチャネルマトリクスHの特性の知識は、符号化とマッピングを最適化するために使用できる。MIMOシステムが正確なチャネル状態情報(CSI)を利用するだけでなく、TDRFとコヒーレント結合ベース協力中継もそれぞれの通信性能を最適化するために本質的にCSI知識を利用する。順方向チャネルは、トレーニング信号を順方向のチャネルに送信し、他の局がチャネル特性について通知するフィードバックを受信するか、または他の局からのトレーニング信号を受信し送信出力の知識を獲得するかのどちらかで、通常は特性が求められる。初めの選択肢はチャネル特性についてのよい推定値を提供できるが、同時にHの特性の伝送は貴重な伝送リソースを使う。それゆえ、利得の増加とペイロード信号上の制御信号の増加との妥協が、例えばHの特性の適切な更新頻度を決定するのに、通常考慮される。後の選択肢は、伝送リソースの使用は少ないが、チャネルが対称なもの、換言すると振幅と位相が伝送方向にかかわらず全く同じであるという仮定に頼っている。これは、例えばチャネル・コヒーレンス時間内のTDDチャネル(時分割多重)の場合である。このことは、第1の局に複数のアンテナが使用され、ただ1つ(または少数の)アンテナが他の局に使われるとき、トレーニング系列の数も少なくできるので、特に当てはまり利益になる。これは、1つだけまたは少数のアンテナを持つユーザと通信している間、潜在的に多数の(ただ1つまたは少数のアンテナを備えてもよい)中継所が利用されるので、コヒーレント結合ベースの協力中継にとって大きな利益でもある。
特許文献2は、アップリンク通信とダウンリンク通信とにおける相反性を実現するために基地局の送受信部分を主に校正する方法を開示する。加入者ユニットの送受信部分における電子回路は、基地局の校正のために、加入者ユニットのペアにより占められても良い。特許文献2に記載の方法は、校正バースト信号を基地局から加入者ユニット、及び加入者ユニットから基地局へ送信し、校正バースト信号に基づく「ダウンリンク署名推定値」を決定し、該「ダウンリンク署名推定値」を基地局へ送信する。基地局は、該署名推定値を、相反性を達成するための送受信チェーンの校正に用いる。
国際公開第03/005606号パンフレット 国際公開第99/057820号パンフレット IEEEジャーナル2003年6月VOL.21 No.5のA. Goldsmith等の共著による「MIMOチャネルの容量限界」 2003年12月9-10日に中国北京で行われた未来通信会議におけるPeter Larssonの「集合中継出力制約のもとでの最適化コヒーレント結合を持つ大規模協力中継ネットワーク」についての議事録 IEEE Trans. Wireless Commun.の2002年7月号のK. ZangiとL. Krancyによる「分散MISOチャネルの容量を実現する送受信機ペア」および IEEE Globecom 2003年の議事録のL. Krasny、S. Grant、K. Molnarの共著による「MISOアンテナシステム用最適化および簡単化受信機」 IEEEジャーナル2003年4月VOL.21、NO.3のD. Gesbert等共著の「理論から実践へ:MIMO空間・時間符号化ワイヤレスシステム概観」
相反性の想定は、上記および参考文献で検討されているように広く受入れられており、効果的にチャネルを推定するために使われている。しかし、実際の状況では、例えば不完全な送信機−受信機のチェーンを仮定すると、相反性は当てはまらないことがある。従って明らかに、チャネルの適切な推定値を得る必要性がある。例えば、チャネルマトリクスHにより描写される推定値で、推定値は完全な送信機−エアインタフェース−受信機のチェーンを描写する必要性がある。
本発明の目的は、先行技術の欠点を克服する方法、無線ノード、システム、プログラムを提供することである。これは、請求項1に定義されている方法、請求項21に定義されているシステム、請求項22に定義されている無線ノード、および請求項18に定義されているプログラムにより実現される。
本発明による方法は、ワイヤレス通信ネットワーク中の少なくとも1つの第1無線ノードを校正(キャリブレーション)する方法を提供する。通信ネットワークは、少なくとも第1無線ノードと第2無線ノードを含み、それらのノードは互いに無線通信するように適合されている。校正方法は、無線チャネル特性の少なくとも1つの代表値が無線ノードの一方から他方の無線ノードへ交換されることに基づく。
本発明の実施形態の1つは、
無線チャネル上で、少なくとも第2無線ノードから第1無線ノードへ、チャネル推定シンボル、または、パイロット信号を送信する工程と、
少なくとも第2無線ノードで、無線チャネル特性の少なくとも1つの代表値を計算する工程と、
無線ノードの一方から他方の無線ノードへ、無線チャネル特性の少なくとも1つの代表値を交換する工程と、
交換された無線チャネル特性代表値に少なくとも部分的に基づく少なくとも1つの補正因子を用いて、第1無線ノードからの無線送信を補償する工程とを備えることを特徴とする。
本方法は、さらに進んだ実施形態に相当する次の工程を備えることができる。
第2無線ノードにおいて、第1の形式及び第2の形式の受信パイロット信号に基づいて送信エラーを推定し、第1無線ノードの各アンテナに対する補正項を有する補正ベクトルを計算する。任意で、第1無線ノードは、第2無線ノードでのエラー推定を容易にするよう変更されている専用のパイロット信号を使ってもよい。
本発明による通信システムは、無線信号を送受信できる少なくとも第1無線ノードと第2無線ノードを含み、第1と第2の無線ノードは互いに無線通信するように適合されている。少なくとも第1無線ノードは第2無線ノードの支援により校正され、第1無線ノードは、第2無線ノードと交換した無線チャネル特性の少なくとも1つの代表値に基づいて当該校正を行う。
本発明による無線ノードは、無線ネットワークにおいて無線通信を行うために適合される。ネットワークは、無線信号を送受信できる少なくとも第1無線ノードと第2無線ノードとを含み、第1無線ノードと第2無線ノードは互いに無線通信するように適合されている。第1無線ノードは第2無線ノードの支援により校正され、第1無線ノードは、第2無線ノードと交換した無線チャネル特性の少なくとも1つの代表値に基づいて当該校正を行う。
本発明の実施形態の1つによれば、無線ノードは、無線ノードを校正する必要があるかどうかを識別するための校正開始手段と、第1無線ノードが受信した無線信号から無線チャネル推定値を生成するチャネル推定手段と、無線チャネル推定値の代表値、他の無線ノードへの補正項、または、補正ベクトルを交換するための交換手段とを備えることを特徴とする。チャネル推定手段および交換手段は、交換手段から提供される受信無線チャネル推定値およびチャネル推定手段のうちの少なくとも1つから提供される内部で決定されるチャネル推定値に基づき、補正ベクトル、補正項または無線チャネル推定値の代表値を計算する計算手段を有し、受信機と通信することが好ましい。無線ノードはさらに他の無線ノードへのチャネル推定シンボル、または、パイロット信号の送信を制御するパイロット送信手段と、1つ以上補正因子で無線ノードからの無線送信を補償する補償手段とを含む。送信手段と補償手段は、送信機と通信しているのが好ましく、ここで送信機も交換手段と通信している。補償手段は、さらに計算手段と通信している。
本発明により、送受信チェーンの不正確さと相違を補償することができ、これにより2つの無線ノード間の相反性を実現する。校正は他の無線ノードとの通信中にも行うことができ、相反性はこれらの通信でも維持される。
本発明がもたらす利点の一つは、相反性が保証されているので、正確な順方向チャネル推定を必要とする送信機での符号化とマッピングを最適化する方法を使用できることである。
記載の方法には、通信できないまたは通信しない局間の相対校正にも使えるという追加の利点がある。典型的な例はコヒーレント結合ベースの協力中継である。
発明の実施形態は、従属請求項で定義されている。本発明の他の目的、利点、および新規の特徴は、添付の図面および請求項と併せて以下の発明の詳細説明を考慮するとき明らかになるであろう。
図2は、ワイヤレス通信ネットワークの2つのノード、局A210と局B220が互いに同時に通信しているところを描いた概略図である。局A210は送信機212と受信機214を含む。局B220は送信機222と受信機224を含む。局A210の送信機212と局B220の受信機224が一番目の送信機−受信機チェーンを構成し、局B220の送信機222と局A210の受信機214が二番目を構成する。前述のように、伝送はチャネルマトリクスHにより描写できるが、ここ図2に示されているように、スカラー複素数値のチャネルに変形できる。送信機−受信機チェーンの端末相互間のチャネルは、送信機、エアインタフェース、受信機に関係する主要3部分を含むと表現してもよい。送信機と受信機に関係する部分は、内部チャネルと呼ぶことにする。この手法は、信号はエアインタフェースに影響されるだけでなく、送信機、受信機、およびアンテナフィーダーなどの送信機−受信機チェーンのすべての部分からも影響されるということを考慮に入れている。図2の例の局Aから局Bへ向かうチャネル(周波数領域内にあり、従って一般的に周波数に関して従属している)は、以下のように記述される。
Figure 0004361938
BからAへ向かうチャネルは、
Figure 0004361938
上式で、HA,TXは局A210の送信機212の特性を表し、HB,TXは局B220の送信機222の特性を表し、HA,RXは局A210の受信機214の特性を表すチャネルマトリクスであり、HB,RXは局B220の受信機224の特性を表す。HCHは無線伝播チャネルの特性を表す。送信機および受信機に関係する語HA,TX、HB,TX、HA,RX、HB,RXは、実際の送信機または受信機内の信号に対する影響に限られていないので、できればそれぞれの局内のすべての主要なチャネルの影響の特性表現を含むべきである。チャネルは、ここではマトリクスで表現されているが、何らかの種類のMIMO通信が使用されているならマトリクスでの表現が適切である。とりわけ、送信−受信チェーンの特性が対角マトリクスで表されるのに対して、HCHはフルマトリクスである。しかし、エアインタフェースだけでなく送信部分および受信部分がチャネルに影響を及ぼすという観察は、MISOシステム、SIMOシステム、およびSISOシステムなどの他のケースでも有効である。それらのシステムでは、シングルアンテナ側のマトリクスはスカラーに変形できる。相反性を示すのは無線チャネルなどの等方性の媒体の基本的属性で、HCHが両方向で同じである点に反映されている。しかし、コンポーネントごとの相違が避けられないためHA,TXとHB,TXは等しいとは見なせないし、HA,RXもHB,RXと等しいとは見なせないので、局A210から局B220へ向かうチャネルHA→Bは、局B220から局A210へ向かうチャネルHB→Aと等しいとは見なせない。言い換えるとHA→B≠HB→Aは一般的に妥当であり、チャネルは対称ではない。ある時点で内部チャネルがHA,TX = HB,TX および HA,RX = HB,RX となるように装置が一度校正されても、例えば温度、湿度、およびコンポーネントの老化による動作特性の変化のために、チャネルは対称ではなくなる。
本発明による方法の中で、送信機と、可能で有れば受信機についても外部校正が導入されている。これが可能なのは、送信機と受信機の内部チャネルHA,TX、HB,TX、HA,RX、HB,RXは長い期間にわたり同じ状態を保ち、変化は主に温度の変化や湿度等によるからである。これらの変化は通常は数時間、数日、または最も早ければ数分などの期間で起こり、例えばエアインタフェースの変化、電力制御変化、および通信速度などのシステムの他の特有の時間的尺度に比較して、非常に遅いと考えられる。本発明による校正は、定期的にまたは例えば(スループットなどの)通信性能の悪化の検出または他の手段による検出時に制御エンティティからの信号に対するレスポンスとして開始される。校正と次の校正間の通信は、校正要因が各送信に含まれているという意味においてだけ影響を受ける。
図2aに記載されている無線ノード210は、本発明によれば本発明による方法を利用するために改造されている。校正可能で別のノードの校正にも参加可能な無線ノードは、好ましい実施形態であり、その概要が図2bに描かれている。下記のモジュールは通常、無線ノードのデジタル処理部分のソフトウェアにより定義される機能モジュールと見なされるべきであり、換言すると必ずしも物理的なエンティティではない。無線ノードは、無線ノードを校正する必要性を見つける校正開始モジュール222、第1無線ノードが受信した無線信号から無線チャネル推定値を作り出すチャネル推定モジュール224、および別の無線ノードのための無線チャネル推定値の代表値または補正項または補正ベクトルをやりとりするための交換モジュール232を含むのが好ましい。チャネル推定モジュール224と交換モジュール232は、受信機214および計算モジュール226と通信しているのが好ましい。計算モジュール226は、交換モジュール232から提供される受信無線チャネル推定値およびチャネル推定モジュール224から提供される内部で決定されるチャネル推定値のうちの少なくとも1つに基づき、補正ベクトル、補正項、または無線チャネル推定値の代表値を計算する。無線ノードはさらに、チャネル推定シンボルつまりパイロット信号を別の無線ノードに送信するためのパイロット送信モジュール228、および補正因子の1つまたは1組を持つ無線ノードの無線送信を補償する補償モジュール234を含む。送信モジュール228と補償モジュール234は、送信機212と通信しているのが好ましく、送信機212も交換モジュール232と通信している。補正モジュール234は、さらに計算モジュール226と通信している。上記のモジュールにより提供される機能は、多数の様々な実装により実現可能であり、その実装は上記の例に限られない。
局の外部校正方法を提供する本発明による方法のステップを、図3のメッセージシーケンスチャートと図2aと2bの概略図を参照して記述する。図2に描かれている典型的なシステムでは、1つの送信機と1つの受信機だけがそれぞれの局に用意されている。このステップの目的は局Aの送信機の校正である。この例は限定するものではなく、創意に富んだ方法はこのケースに限られていないどころか、背景技術の節で指摘されているように相反性の前提を使用できることはマルチアンテナ・システムにとって非常に重要なことであり、本方法は容易にそのようなシステムに拡張できる。校正方法は以下のステップを含む。
300:校正プロセスの開始
校正プロセスは所定の時間間隔で始めることができ、そこで適切な所定の時間間隔は経験および例えば気候の想定に基づいて設定できる。あるいは、校正プロセスは、例えばシステム制御エンティティからの要求でも開始可能である。システム制御エンティティは、1つまたはそれ以上のノードから来る例えば高い平均BERまたは平均BERの変化のような通信悪化の測定値を記録している。校正は、例えば周囲の温度変化または通信装置の温度変化などの、気候の変化に基づいて開始してもよい。さらに、送信機は送信履歴(時刻と送信継続期間)、使用送信出力、および潜在的な将来の送信の知識も持っていて、校正を開始するのにこの知識を使用することができる。その上、(位相偏差などの)校正エラーは各送信アンテナに対する受信機で検出でき、偏差が所定の閾値を越えるとき校正イベントが開始される。校正の必要性は、無線ノードの校正開始モジュール222で通常は見つけられるが、無線ノードの外部で検出され、適切な手段により無線ノードに校正の必要性が通知されてもよい。
305:チャネル推定シンボルPの送信
チャネル推定シンボル、つまり送信機および受信機の両方が知っているシンボルは、例えばパイロット信号の形式をしており、局B220から局A210および局A210から局B220のうちの少なくとも1方向に送信される。多くのシステムが、校正目的に使える既存の共通パイロットチャネルを持っている。パイロット送信モジュール228は、パイロット信号の送信を制御する。
310:チャネル推定
Pの送信の結果からチャネル推定値H^を計算する。チャネル推定値H^は送信機−エアインタフェース−受信機の全部そろったチェーンを含む。局A210から局B220に向かう信号のチャネル推定値H^A→Bおよび局B220から局A210に向かうチャネル推定値H^B→Aの、少なくとも1つは計算されるのが好ましい。無線ノードのチャネル推定モジュール224が推定を実行する(なお、以下においてH^は
Figure 0004361938
とも記載する。)。
315:局間情報交換
局Aが送信に使用する補正因子の計算を促進するため、局は、チャネル推定値H^A→BおよびH^B→Aの少なくとも1つから引き出された情報を交換する。できれば、受信局(局B220)は局A210にチャネル推定値H^A→Bの代表値を送信する。そうでなければ、代わりに局B220は補正因子の代表値を送信する。代表値は、必要以上に送信リソースを取らないように、なるべく簡潔な形式で送信される。交換モジュール232は、様々なノード間の無線チャネルに関連する情報の交換を準備し制御する。
320:チャネル補正因子の計算
チャネル補正因子は、交換されたチャネル推定値情報を考慮して、計算モジュール226で計算される。
325:チャネル補正因子で送信補償
局A210は、実効チャネルH(eff) A→Bを与えるチャネル補正因子でBへのあらゆる送信を補償する。チャネルの相反性が保たれているので補償されている送信ではH(eff) A→B = HB→Aであり、局A210は、例えば符号化とマッピングを向上するために必要とされるHB→Aの推定のためにBからのパイロット信号(チャネル推定シンボル)を今測定してもよい。チャネル補正因子は、少なくとも新しい校正プロセスが開始されるまで使用される。補償は、補償モジュール234が制御する送信機212の調整と見なすことができる。
校正プロセスは、局Bへの通信と局Bからの通信に対し対称条件を与えるために、局A内の送信機を校正することで例示されている。しかし当然、校正プロセスは局Bを校正するためにも使用できる。上記の校正プロセスはマルチアンテナ(マルチTXおよびマルチRXの少なくとも1つを使用)システムに拡大可能である。このことは、本発明の様々な実施形態についての以下の記述の中でさらに検討する。例えば非線形電力増幅器運用のため生ずる非線形特性は無視できるとさらに想定している。
上記の校正プロセスは、ワイヤレスネットワークの様々な実装に容易に適応できる。そのような適応は、本発明の様々な実施形態を通して例示される。
本発明による方法の一番目の実施形態は、図4を参照して記述されており、チャネル推定シンボルは、局A210から局B220および局Bから局Aの両方向に送信される。従って、両方向の推定値H^A→BとH^B→Aが作成できる(ステップ310に相当)。
チャネル推定後、両局はチャネル推定データを交換する。例えば局Bは局AにH^A→Bを送信する(ステップ315)。局Aが既に手元に持っているH^B→Aと受信したH^A→Bに基づき、チャネル補正因子は下記により決定できる(ステップ320)。
Figure 0004361938
AからBに送信される信号Sには、送信前にHCorrが掛けられており、受信信号は以下のようになる(ステップ325)。
Figure 0004361938
上式で、Nは受信機ノイズである。実行チャネルは、以下により逆チャネルに変換されるのがわかる。
Figure 0004361938
従って、H(eff) A→B =HB→Aなので、チャネルは現時点で対称である。BからA方向のチャネルの推定を使用し、送信される信号にHB→Aに基づくなんらかの操作を行い、AからBへの実行チャネルH(eff) A→B上でそれを送信することが可能である。
本発明の実施形態は、図4のメッセージシーケンスチャートに示されているように、以下のステップを含むのが好ましい。
405(ステップ305に相当):チャネル推定シンボルPの送信
パイロット信号は、局B220から局A210および局A210から局B220へ送信される。
410(310):チャネル推定
H^A→Bは局B220で計算され、H^B→Aは局A210で計算される。
415(315):局間情報交換
局B220は、局A210にチャネル推定値H^A→Bの代表値をなるべく簡潔な形式で送信する。簡潔な代表値は、チャネルの主要特性、例えばH^B→Aが知られているので使用でき、推定値の一部、例えば大幅な偏差、だけを送信する必要がある。
420(320):チャネル補正因子の計算
局A210は、方程式(4)により補正因子HCorrを計算する。
425(325):チャネル補正因子で送信補償
局A210は、方程式(6)に示されているように相反性を確実にする実行チャネルH(eff) A→Bを与えるチャネル補正因子HCorrで、Bへのあらゆる送信を補償する。
この実施形態は、各アンテナエレメントの組み合わせに対し同じ手順を実施することによりMIMOに拡大できる。M基のTXアンテナとN基のRXアンテナがあるので、校正の合計回数はM×Nである。
本発明の方法の二番目の実施形態は、図5の信号方式を参照して記述され、推定シンボルつまりパイロット信号が1方向だけに送信される。この実施形態では、局A210は局Bからのトレーニングシンボルを受信して、まずオープンループ・チャネル推定を実施する。推定されたチャネルに基づき、AからBに向かう次の送信に対してチャネル推定値の逆数が前もって掛けられる。これに基づき、局Bは局Aに補正因子を報告できる。補正因子は、次の校正が行われるまであらゆる送信で使われる。これは本質的に、いわゆる強制的にゼロにする仕組みで、相対的に大きい出力を減衰が大きい周波数(周波数選択チャネル例えばOFDMを想定)に割り当てる。恐らく減衰の大きい周波数を使用するのは避けるだろう。
戻される補正因子は次数の低い複素数多項式(遅延に対して指数関数を有しても良い)の形式であることが好ましく、従ってほんの少しの重み係数が送り戻される。遅延、位相、および振幅の差は一般的に小さく、正常に動作する関数になるだろう。それゆえ、一般的に次数の低い多項式で十分である。補正因子を圧縮する他の方法も、当業者が理解しているので、使用してもよい。
代替案として、AからBへの送信に、H^B→Aの共役複素数を事前に掛ける方法がある。この代替案は、ゼロ強制法に見られる減衰の大きい周波数の問題が起こらない。しかし、受信機つまり局Bは、局Aに戻される補正因子を決定するとき、校正される位相エラーおよび振幅エラーは別にして、受信信号が|HCHで減衰することを考慮しなければならない。しかし、送受信機チェーンの増幅利得は一般的にチャネル利得|HCH|ほど大きく変化しないので、最も重要なことは位相エラーのフィードバックである。
本発明の二番目の実施形態は、図5のメッセージシーケンスチャートで示されているように、以下のステップを含むのが好ましい。
505(ステップ305に相当):チャネル推定シンボルPの送信
パイロット信号は局B220から局A210だけに送信される。
510(310):チャネル推定
H^B→Aは局A210で推定される。
511:予備補正因子の計算
予備補正因子hABはH^B→Aに基づき計算され、チャネル推定値の逆数H^-1 B→Aまたその共役複素数H^* B→Aが好ましい。
512:送信補償
局Aから局Bへの送信は、信号に予備補正因子hABを掛けることにより補償される。
513:エラー推定
局B220は、予備補正因子で補償された送信の位相エラーおよび振幅エラーを推定する。推定値から局Bは補正項HCorrを計算する。H^-1 B→Aに対しては、補正因子はH^-1 B→AがHA→Bとつなぎ合わせられるとき単に共役複素数実効チャネルである。H^* B→Aの場合は、位相エラーの共役複素数を例えば信号で戻してもよく、それによって送信受信機チェーンが原因で、小規模の偏差が発声すると想定する。
515(315):局間情報交換
局B220は、局A210になるべく簡潔な形式で補正項hCorrを送信する。
520(320):チャネル補正因子の計算
局A210は、予備補正因子hABおよび補正項hCorrに基づき、最終補正因子HCorrを計算する。
525(325):チャネル補正因子で送信補償
局A210は、相反性を確実にする実効チャネルを与える最終チャネル補正因子HCorrで、Bへのあらゆる送信を補償する。
本発明の方法の三番目の実施形態は、図6の信号方式を参照して記述され、特殊な推定シンボル(言い換えるとパイロットチャネル)が補正ベクトルを推定するために既存の共通パイロットチャネルに加えて使用される。
例えば、局AがnA基のアンテナを持ち局BがnB基のアンテナを持つMIMOシナリオでは、送受信機チェーンの周波数応答は、ベースバンド・プロセッサーと特定のアンテナ間の応答に相当するエレメントを持つ対角マトリクスで表すことができる。例えば、HA,TXはnAとnAの対角マトリクスで、チャネルの応答は局Bで見られるように今度はnBとnAのマトリクスである。
初めの2つの実施形態と同様に局Bを通して局Aの校正を行う例に従って、局Aから局Bへのチャネルは、共通パイロットチャネルと一般的に呼ばれ、ここではPcで示される既知の信号(次元nAの周波数領域コラムベクトル)を通して、局Bで推定できる。このパイロット信号に相当する局Bで受信した信号は次により与えられる。
Figure 0004361938
上式から実効チャネル応答H^A→B=HB,RXCHA,TXが推定できる。局Aは、同様にHT B→A=HB,TXT CHA,RXを引き出すことができる。次に各アンテナから前もって掛けられた特殊パイロット信号を送信する。それは、コラムベクトルにより集合的に表される。
Figure 0004361938
ただし、PsはnA×nAの対角マトリクスで、高い自己および相互の相関特性を持つnA個の個別パイロット信号を含む。1nBは次元nBの全部1のコラムベクトル (all-one column vector)である。
次に、この特殊パイロット信号に相当する受信信号は、以下により与えられる。
Figure 0004361938
単純化のために、nB =1(両局が、Aを校正するためにBで1基のアンテナだけを使用すると合意した場合)と想定すると、上の方程式の受信信号は次のように書くことができる。
Figure 0004361938
送受信機チェーンの周波数応答は遅延、位相の回転、および恐らく少しの振幅変動だけを含むので、方程式(7)のHB,RXとHA,TXとは、両方とも単位の振幅を持っている。それゆえ、|HCH|=|HA→B|は共通パイロット信号Pcから知られ、局Aの各アンテナに対する補正項HA,TX(j,j)・HH A,RX(j,j)は受信信号Rsと対応するパイロット信号Ps(j,j)を相関させることで推定できる。この補正情報を局Bから受信後、局AはHA,TX(j,j)・HH A,RX(j,j)がすべてのjに対して同じであるように送受信チェーンを調整することができる。これにより、チャネルを局Bのアンテナと局Aのベースバンド・プロセッサーとの間で確実に対称にする。局Bの送受信機の応答は、復調の前に推定し取り除くことができるので、アンテナに到着する信号をコヒーレントに加える目的には不適当であることに留意のこと。
本発明の三番目の実施形態は、図6のメッセージシーケンスチャートに示されているように、以下のステップを含むのが好ましい。
605(ステップ305に相当):チャネル推定シンボルPの送信
既知のチャネル推定シンボルは、既存の共通パイロットチャネルPcを使用するのが好ましく、局B220から局A210へおよび局A210から局B220へ送信される。
610(310):チャネル推定
上記に従って、H^B→Aは局A210で推定され、H^A→Bは局B220で推定される。
611:特殊パイロットチャネルPsの送信
局Aは、前もって掛けられた特殊パイロット信号Ps・H* B→A・ 1nBを各アンテナから送信する。
612:エラー推定
局B220は、受信したPcとPs・H* B→A・1nBに基づき、局Aの各アンテナに対する遅延エラー、位相エラー、および振幅エラーを推定する。局Aの各アンテナに対する補正項を含む補正ベクトルが計算される。
615(315):局間情報交換
局B220は局A210に補正ベクトルを送信する。
620(320):チャネル補正因子の計算
局A210は各アンテナに対するチャネル補正因子を計算する。
625(325):チャネル補正因子で送信補償
局A210は、相反性を確実にするチャネル補正因子でBへのあらゆる通信を補償する。
本発明の四番目の実施形態は、図7の信号方式を参照して記述されており、SVD(特異値分解)ベースのMIMOまたはTDRFのケースに関係し、専用パイロットチャネルを既存の共通パイロットチャネルと組み合わせて使用する。送信側(例えば局A210)は、受信側(局B220)のアンテナに到着するとき信号がコヒーレントに足し合わされるようチャネル・マッチング・プリフィルタリングを行う。局Bの受信信号はHA→B・H* B→A・Sで与えられ、ここでSはデータシンボルを含む次元nBのコラムベクトルである。プリフィルタリング関数は、局Bから局Aへ向かうチャネルの共役複素数であり、局Bから送信される共通パイロットチャネルから推定できる。
一般的に、実効チャネル応答がコヒーレント変調のために推定できるように、既知の符号がデータシンボルと一緒に多重送信される。これらの既知符号は時には専用パイロットチャネルと呼ばれ、ここではPdで表される。共通パイロットチャネルPcとの組み合わせで、専用パイロットチャネルは以下に示すように補正ベクトルを引き出すために使われる。
局Bにおいて、専用パイロットチャネルに相当する受信信号は以下により与えられる。
Figure 0004361938
A→Bは共通パイロット信号Pcから知ることができるので、H* B→AはRsから推定できる。
それゆえ、
Figure 0004361938
両方とも局Bが知ることができ、前の実施形態のように補正ベクトルを作り出し局Aに報告できる。
本発明の四番目の実施形態は、図7のメッセージシーケンスチャートに示されているように、以下のステップを含むのが好ましい。
705(ステップ305に相当):チャネル推定シンボルPの送信
既知のチャネル推定シンボルは、既存の共通パイロット信号Pcであることが好ましく、局B220から局A210へおよび局A210から局B220へ送信される。
710(310):チャネル推定
パイロットチャネルから、HB→Aが局A210で推定され、HA→Bが局B220で推定される。
711:プリフィルタの計算
局A210はプリフィルタH* B→Aを計算する。
712:専用パイロットチャネルPdの送信
局Aは、H* B→Aを掛けられた専用パイロットチャネルPdを送信する。局BではそれをRs =HA→B・H* B→A・Pdとして受信する。
713:補正ベクトルの推定
局B220は今や、H* B→AとHA→Bは知ることができ、補正ベクトルを推定するのに使う。
715(315):局間情報交換
局B220は局A210に補正ベクトルを送信する。
720(320):チャネル補正因子の計算
局A210は各アンテナに対するチャネル補正因子を計算する。
725(325):チャネル補正因子で送信補償
局A210は、相反性を確実にするチャネル補正因子で、Bへのあらゆる送信を補償する。
本発明による校正方法は、様々な実施形態の中で示されているように、種々のワイヤレスシステムの中とそれらのシステムの様々なエンティティ(ノード)の間で使うことができる。図8は、その間で校正が行われる様々なノードの例を示している。例示的なネットワーク800は、多数の基地局805(マルチプルアンテナとシングルアンテナの両方)、中継局810、および移動局815を含む。校正は、例えば2つの中継局810間(矢印820で示されている)、2つの基地局805間(矢印825)、中継局810と移動局815間(矢印830)、基地局805と移動局815間(矢印835)、および基地局805と中継局810間(矢印840)で行われる。本発明による校正を目的とする無線ベースのノードの他の組み合わせも可能である。さらに、局によってはマルチプルアンテナを装備しているものがあってもよいし、単にシングルアンテナのところがあってもよい。校正は特定のアンテナ構成に合わせて行うべきである。どのノードを校正するかの選択は、システムに組み込まれている選定規則に従ってもよい。選定規則は、例えば、リンクの質、局から提供される校正精度の知識(例えば固定局間と移動局間では異なることがある)、およびアンテナ数等に基づいている。
校正は1組の局間で行われるが、校正されたエンティティがその後他の局と通信することは強調されるべきである。例えばコヒーレント結合ベース協力中継では、中継局は最も近い基地局と校正を行い、その後1つのリンク上で(例えば基地局から)受信した信号を二番目のリンク(例えば受信移動局)に中継のため通信している間に、本発明による補償およびチャネル推定値(参考文献参照)から得た位相補償が適用される。それにより、様々な中継局を中継された信号を、受信エンティティでコヒーレント結合することが可能になる。
本発明による校正方法の実行可能な実装が図9に示されており、そこではシステムはTDDモードである。上記の校正方法は、向かい合っている送信と受信のタイムスロットが割り当てられている2つの局間で実行されるのが好ましい。携帯電話システムでは、これは基地局とユーザ端末間を意味する。しかし前に検討したように、校正は、例えば基地局間のような同じ送信と受信タイムスロットを割り当てられているノード間で行ってもよい。図9は、2つの基地局間のTDDシステムの校正手順の例を示している。進行中の操作を混乱させないように、本来受信に割り当てられているタイムスロット中にいかなる局も送信すべきでない。それゆえ、基地局は本来送信に予定されているスロット中に受信モードに切り替わり、他の基地局からのパイロットチャネルを測定できる。
図9に例示されているのは、局Aと局B間の伝送である。ここでは、
a)一番目の送信タイムスロットTX1では、局Bはパイロット信号Pcを送信し、受信モードに切り替わっている局Aがそれを受信する。局AはHB→Aを推定する。
b)二番目の送信タイムスロットTX2では、局Aはパイロット信号PcまたはPdまたはPsを送信し、受信モードに切り替わっている局Bがそれを受信する。局BはHA→Bと、可能ならばHB→Aも推定し、HA→Bの代表値、補正ベクトルまたは補正項を決定する。
c)三番目の送信タイムスロットTX3では、通常の送信モードの局Bが補正ベクトルを受信モードに切り替わっている局Aに送信する。局Aはそれに従って送受信機を調整する。
校正送信は近隣のTXスロットで行われる必要はなく、校正プロセスは、図9に描かれていない追加の送信を含んでもよい。
本発明による校正方法を利用し、ワイヤレスネットワークの2つの無線ノード間の通信チャネルが対称となるように送信を補償することが可能である。提示された実施形態は、貴重な無線リソースを不必要な信号のやりとりで無駄にしないことを確実にする非常に効率的なやり方で、校正プロセスを実行する方法を提供する。創意に富んだ校正プロセスにより実現される相反性は、例えばMIMO、TDRF、コヒーレント結合ベース協力中継のような新開発の無線通信システムに使われる時空符号化などの特徴によりもたらされる容量の増加を十分に利用可能にする。
本発明による方法は、本方法のステップを実行するソフトウェア・コード手段を含むプログラム製品またはプログラム・モジュール製品を用いて実装されるのが好ましい。プログラム製品は、ネットワーク内の多数の無線ノードで実行されるのが好ましい。プログラムは、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、CD、空中送信、インターネットからのダウンロードなどのコンピュータが使用できる媒体から配布されロードされる。
様々な実施形態の中で例示・例証されているように、本発明は、送受信チェーンの不正確さと相違を補償することにより、チャネルの相反性を使用可能とする方法と無線ノードを提供するものである。
記述されている方法は、さらに通信できないまたは通信しない局間の相対補正に使用できるという利点を持っている。典型的な例は、コヒーレント結合ベース協力中継である。
本発明は、現在最も実用的で好ましい実施形態と考えられているものとの関連で記述されているが、本発明は開示の実施形態に限定されるものではなく、むしろ特許請求の範囲で定義されるように、様々な修正および同等の構成をカバーする意図があることは理解されるべきである。
マルチアンテナ・システムの概略図である。 本発明に対応する2つの無線ノードが通信中の概略図である。 本発明に対応する無線ノードの機能モジュールの概略図である。 本発明に対応する方法を示すメッセージシーケンスチャートである。 本発明の一番目の実施形態に対応する方法を示すメッセージシーケンスチャートである。 本発明の二番目の実施形態に対応する方法を示すメッセージシーケンスチャートである。 本発明の三番目の実施形態に対応する方法を示すメッセージシーケンスチャートである。 本発明の四番目の実施形態に対応する方法を示すメッセージシーケンスチャートである。 本発明に対応する校正方法を、エンティティが使用するワイヤレスシステムの概略図である。 本発明に対応する方法を使用する2つのエンティティ間の伝送の概略図である。

Claims (23)

  1. 互いに無線通信するように構成される少なくとも第1無線ノードと第2無線ノードを含み、少なくとも一つの無線ノードが複数のアンテナから無線信号を受信するワイヤレス通信ネットワークにおけるノードの送信部分を校正する方法であって、
    第1のパイロット信号を、前記第1無線ノードから前記第2無線ノードへ、および、前記第2無線ノードから前記第1無線ノードへの両方向に送信する第1の工程(605,705)と、
    前記第1無線ノードから前記第2無線ノードへの前記無線チャネルのチャネル特性の第1の推定値を受信した前記第1のパイロット信号に基づいて前記第2無線ノードにおいて決定し、前記第2無線ノードから前記第1無線ノードへの前記無線チャネルのチャネル特性の第2の推定値を受信した前記第1のパイロット信号に基づいて前記第1無線ノードにおいて決定する工程(610, 710)と、
    前記第1無線ノードにおいて、前記第1及び第2のチャネル推定値に基づいて、少なくとも一つのチャネル補正因子を計算する工程と、
    前記第2のチャネル推定値に基づいて修正された第2のパイロット信号を前記第1無線ノードから前記第2無線ノードへ送信する第2の工程(611, 711-712)と、
    前記第2無線ノードにおいて、前記第1のチャネル推定値と受信した前記第2のパイロット信号とに基づいて送信エラーを推定し(612, 713)、該送信エラーに基づいて、前記複数のアンテナのそれぞれに対する補正項を有する補正ベクトルを計算する工程と、
    前記補正ベクトルを前記第2の無線ノードから前記第1の無線ノードへ交換する工程(615, 715)とを備え、
    前記チャネル補正因子を計算する工程(620, 720)は、各アンテナについて1つの補正因子を計算する工程を備え、該補正因子は前記補正ベクトルの各補正項に少なくとも部分的に基づき、前記補正因子は、前記第1の無線ノードから前記第2の無線ノードへの送信において利用されるように適合されていることを特徴とする校正方法。
  2. 前記校正方法が、所定の時間間隔で開始されることを特徴とする請求項に記載の校正方法。
  3. 前記校正方法が、通信品質の測定値が所定の閾値を下回ったことに応じて開始されることを特徴とする請求項に記載の校正方法。
  4. 前記第2のパイロット信号の修正には、パイロット信号を前記第2のチャネル推定値の共役複素数と掛け合わせることが含まれることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の校正方法。
  5. 前記補正ベクトルは、前記補正ベクトルのコンパクトな代表値の形態において交換されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の校正方法。
  6. 前記第1無線ノード(A)にn 本のアンテナが与えられ、前記第2無線ノード(B)にn 本のアンテナが与えられ、少なくとも前記第1無線ノードは少なくとも2つのアンテナを有し、
    前記送信する第1の工程(605)において、前記第1のパイロット信号Pcは、コラムベクトルであって、
    前記決定する工程(610)において、前記第1無線ノードから前記第2無線ノードへの無線チャネルのチャネル特性の第1の推定値H^ A→B は、前記第2無線ノードにおいて計算され、前記第2無線ノードから前記第1無線ノードへの無線チャネルのチャネル特性の第2の推定値H^ B→A は、前記第1無線ノードにおいて計算され、
    前記送信する第2の工程(611)において、前記第2のパイロット信号Psには、H * B→A ・1 nB が前もって乗じられており、該信号は第2無線ノードにおいてRsとして受信され、H * B→A は、前記第2のチャネル推定値の共役複素数であり、Psは、n 個の個々のパイロット信号を含むn ×n の対角行列であって、1 nB は、n 次の全部1のコラムベクトルであり、
    前記推定する工程(612)において、前記補正ベクトルは、Rs及びH A→B に基づいて計算され、前記第1無線ノードのアンテナのそれぞれに対するエラー補正項を含み、
    前記計算する工程(620)において、各アンテナに対するチャネル補正因子は、前記補正ベクトルに基づいて計算されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の校正方法。
  7. 前記第1無線ノード(A)にn 本のアンテナが与えられ、前記第2無線ノード(B)にn 本のアンテナが与えられ、少なくとも前記第1無線ノードは少なくとも2つのアンテナを有し、前記無線通信は、特異値分解(SVD)に基づいて行われ、
    前記送信する第1の工程(705)において、前記第1のパイロット信号Pcは、コラムベクトルであって、
    前記決定する工程(610)において、前記第1無線ノードから前記第2無線ノードへの無線チャネルのチャネル特性の第1の推定値H^ A→B は、前記第2無線ノードにおいて計算され、前記第2無線ノードから前記第1無線ノードへの無線チャネルのチャネル特性の第2の推定値H^ B→A は、前記第1無線ノードにおいて計算され、
    前記送信する第2の工程(611)において、前記第2のパイロット信号Pdには、前記第2のチャネル推定値の共役複素数であるプリフィルタH * B→A が前もって乗じられており、該信号は第2無線ノードにおいて、Rs=H A→B ・H * B→A ・Pdとして受信され、
    前記推定する工程(713)において、前記補正ベクトルは、前記第2無線ノードにおいてH * B→A とH A→B とに基づいて計算され、ここで、該H A→B は、前記第1のパイロット信号から推定され、該H * B→A はRsから推定され、
    前記計算する工程(720)において、各アンテナに対するチャネル補正因子は、前記補正ベクトルに基づいて計算されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の校正方法。
  8. 前記補正ベクトルが、遅延エラー、位相エラー、また、振幅エラー、あるいは、これらのエラーの組み合わせのいずれかの代表値を含むことを特徴とする、請求項1乃至7のいずれかに記載の校正方法。
  9. チャネル推定シンボルを送信する前記工程の第1の部分が、第1の送信タイムスロットTX1において実行され、前記第2無線ノードがパイロットPcを送信し、受信モードにある前記第1無線ノードにより該信号が受信され、
    チャネル推定シンボルを送信する前記工程の第2の部分が、第2の送信タイムスロットTX2において実行され、前記第1無線ノードがパイロット信号Pc、Pd、またはPsを送信し、受信モードにある前記第2無線ノードにより該信号が受信される
    ことを特徴とする、請求項1乃至8のいずれかに記載の校正方法。
  10. 無線ノード間で情報を交換する前記工程が、第3の送信タイムスロットTX3において実行され、前記第2無線ノードは、通常の送信モードにおいて、受信モードにある前記第1無線ノードに前記無線チャネルに関する情報を送信することを特徴とする請求項に記載の校正方法。
  11. 前記第1無線ノードが、前記第2無線ノードから前記第1無線ノードへの前記無線チャネルHB→Aを、前記第1のタイムスロットTX1において推定することを特徴とする請求項10に記載の校正方法。
  12. 前記第2無線ノードが、前記第1無線ノードから前記第2無線ノードへの前記無線チャネルHA→Bを、前記第2の送信タイムスロットTX2において推定することを特徴とする請求項10または11に記載の校正方法。
  13. 前記第2無線ノードが、前記第2の送信タイムスロットTX2において、補正ベクトルまたは補正項をさらに推定することを特徴とする、請求項12に記載の校正方法。
  14. 前記第1無線ノードにおいて1つ以上の補正因子を計算する前記工程が、前記第3の送信タイムスロットTX3において実行されることを特徴とする、請求項10及至13のいずれかに記載の校正方法。
  15. 互いに無線通信するように構成される少なくとも第1無線ノードと第2無線ノードを含む無線通信のための通信システム(800)であって、
    請求項1乃至14のいずれかに記載の校正方法を利用して前記第2の無線ノードにより、少なくとも前記第1無線ノードが校正されることを特徴とする通信システム。
  16. 前記システムの前記無線ノードの少なくとも1つが、MIMOベースの通信を行うために適合されたマルチアンテナ構成を利用することを特徴とする請求項15に記載の通信システム。
  17. 無線ネットワーク(800)における無線通信に適合された無線ノードであって、ネットワークが少なくとも1つの更なる無線ノードを含み、
    前記無線ノードが、
    少なくとも前記更なる無線ノードから第1の無線チャネル推定値を少なくとも1つ受信するように適合された交換モジュール(232)と、
    前記無線ノードにより受信した無線信号から、第2の無線チャネル推定値を生成するように適合されたチャネル推定モジュール(224)と、
    受信した前記第1の無線チャネル推定値と第2の無線チャネル推定値とに基づき、補正ベクトル、補正項、または無線チャネル推定値の代表値を計算するように適合された計算モジュール(226)と、
    計算された校正値に少なくとも部分的に基づく少なくとも1つの補正因子を用いて、前記無線ノードからの無線送信を補償する補償モジュール(234)と、
    第1のパイロット信号と前記第2の無線チャネル推定値により修正された第2のパイロット信号との送信を制御するように適合されたパイロット送信モジュール(228)と
    を備えることを特徴とする無線ノード。
  18. 前記無線ノードがさらに、校正プロセスを開始するための手段を備え、前記の開始手段が所定の時間間隔で校正プロセスを開始するように適合されていることを特徴とする、請求項17に記載の無線ノード。
  19. 前記無線ノードがさらに、校正プロセスを開始するための手段を備え、前記の開始手段が通信品質の測定値が所定の閾値を下回ったことに応じて校正プロセスを開始するように適合されていることを特徴とする請求項17に記載の無線ノード。
  20. 前記無線ノードが、マルチアンテナ構成を利用することを特徴とする請求項17乃至19のいずれかに記載の無線ノード。
  21. 前記無線ノードが、移動局(815)であることを特徴とする請求項17乃至20のいずれかに記載の無線ノード。
  22. 前記無線ノードが、無線基地局(805)であることを特徴とする請求項17乃至20のいずれかに記載の無線ノード。
  23. 前記無線ノードが、中継局(810)であることを特徴とする請求項17乃至20のいずれかに記載の無線ノード。
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