JP4361479B2 - 半導体光学素子及びその製造方法 - Google Patents

半導体光学素子及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、光子発生機能又は光子検出機能を有する半導体光学素子及びその製造方法に関し、具体的には、単一の量子ドットを有するいわゆる量子ドット素子や、半導体光検出体を有するいわゆる光ディテクタ素子等に適用して好適である。
近時では、微弱な光を発生するため、又は微弱な光を受光するために、光子授受機能を有する半導体光学素子の微細化が益々進行している。このような半導体光学素子としては、光子発生機能を有する量子ドット素子や、光子検出機能を有する光ディテクタ素子等が特に注目を集めている。以下、量子ドット素子を例に採り説明する。
量子ドット素子は、量子暗号通信の実用化のためのキーデバイスとなる素子であり、物理法則が暗号の安全性を保証する量子暗号を用いるため、計算機の能力の限界に依存しないほぼ究極の安全性保証が可能になる。この種の量子暗号は盗取者が1つの光子の状態を完全に知ることはできないことを安全性の基礎としている。それゆえ、量子暗号では、例えば1ビットの情報を伝送するのに一つの光子(単一光子)を用いることが安全性の保証に必要となる。そのため、単一光子を安定して高い効率で発生させる技術が開発されている(例えば、特許文献1,2参照)。
量子ドット素子の基本構造としては、単一光子を発生させる要請から、いわゆるメサ型構造及びピラー型構造の2種が提案されている。
メサ型構造の量子ドット素子は、図10(a)に示すように、例えばInP系半導体をエピタキシャル成長してなり、なだらかな側壁を有する突起状の半導体基体101を備え、突起部位に単一光子を発生させる量子ドット102が埋め込まれて構成されている。
ピラー型構造の量子ドット素子は、図10(b)に示すように、同様に例えばInP系半導体をエピタキシャル成長してなり、急峻な側壁を有する突起状の半導体基体103を備え、突起部位に単一光子を発生させる量子ドット102が埋め込まれて構成されている。
特開2001−230445号公報 特開2003−280054号公報
図10(a),(b)のような従来の量子ドット素子では、外部からの入射光を取り入れ、これにより励起されて量子ドットから光子を出射する。このとき、量子ドット素子として有効な出射光は、図中矢印Aで示す量子ドット102の直上方向のもののみであるが、突起部位から放射状に発光するため、各矢印Bで示す矢印A以外の発光は言わば漏れ光となる。そのため、光子の取り出し効率が数パーセント以下と低く、正確な光学的評価が極めて困難となる。
この問題の対処法として、図10(a),(b)のような構造にレンズを付加することが考えられる。上記のようなキャビティー構造に比べ、レンズ構造を用いることにより波長帯への許容範囲が広がるという利点もある。しかしながら、量子ドット素子は極めて微細であるため、量子ドットに対するレンズの位置合わせは非常に困難である。
このような事情は、他の半導体光学素子である光ディテクタ素子等でも同様である。光ディテクタ素子では、光検出の際に、半導体光検出体の直上方向からの光しか検出することができず、集光効率が低いため、光ディテクタ素子にレンズを付加することが考えられるが、量子ドット素子と同様に極めて微細であるため、半導体光検出体に対するレンズの位置合わせは非常に困難である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、光子授受体を有する極微細な半導体突起構造に容易且つ正確に集光手段を設け、取り出し効率乃至は集光効率を格段に向上させて歩留まりに優れた信頼性の高い半導体光学素子及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体光学素子は、半導体材料からなり、光子の授受を行う光子授受体を有する半導体突起構造と、前記半導体突起構造と同軸の光軸を有し、前記光子授受体と整合する位置に形成されてなる集光手段と、前記集光手段を覆うと共に前記半導体突起構造を囲むように形成されてなる、光透過性の材料からなる補強部材とを含み、前記半導体突起構造と前記補強部材との間に空隙が形成されている。
本発明の半導体光学素子の製造方法は、複数の量子ドットが並列形成されてなる量子ドット層を埋設するように半導体材料層を形成する工程と、前記半導体材料層上に集光材料層を形成する工程と、前記集光材料層上に、当該集光材料層の下方に前記複数の前記量子ドットのうちの少なくとも1つを内包するようにレンズ形状のマスクパターンを形成する工程と、前記マスクパターンを用いて前記集光材料層を加工し、前記レンズ形状の集光手段を形成する工程と、前記集光手段をマスクとして前記半導体材料層を加工し、前記集光手段に自己整合するように、単一の光子を発生する機能を有する前記量子ドットを1つ含む半導体突起構造を形成する工程とを含む。
本発明の半導体光学素子の製造方法は、i層をp層とn層とで挟持してなるpin接合体層を含む半導体材料層を形成する工程と、前記半導体材料層上に集光材料層を形成する工程と、前記集光材料層上にレンズ形状のマスクパターンを形成する工程と、前記マスクパターンを用いて前記集光材料層を加工し、前記レンズ形状の集光手段を形成する工程と、前記集光手段をマスクとして前記半導体材料層を加工し、前記集光手段に自己整合するように、光子を受光して検出する機能を有する半導体光検出体を含む半導体突起構造を形成する工程とを含む。
本発明によれば、極微細構造の半導体突起構造に対して容易且つ正確に集光手段を設け、取り出し効率または集光効率を格段に向上させて信頼性の高い半導体光学素子を実現することができる。
−本発明の基本骨子−
本発明者は、極微細構造の半導体突起構造に容易且つ正確に集光手段を設けるべく鋭意検討し、形成された極微細構造に対して集光手段を位置合わせして配する手法では、必然的にその精度に限界があることに鑑み、言わば半導体突起構造と集光手段との形成工程の順序を逆にし、先ず集光手段を所期のレンズ形状にパターン形成した後、下層の半導体材料層を集光手段と自己整合させて加工する手法に想到した。
例えば、量子ドット素子の場合では、複数の量子ドットが並列形成されてなる量子ドット層を埋設する半導体材料層と、集光材料層とを順次積層した後、集光材料層を加工して集光手段を形成する。ここで、集光手段は集光作用を持つという性質上、当然に半導体突起構造よりも幅広に形成するものであることから、集光手段をパターン形成した段階でその下部には複数の量子ドットを内包する状態とされている。そして、集光手段をマスクとして、集光手段に自己整合させるように半導体材料層を例えばウェットエッチングし、半導体材料内に唯1つの量子ドットを含む状態まで半導体材料を細らせることにより、集光手段の光軸と一致する軸を有し、唯1つの量子ドットを含む半導体突起構造が自己整合的に形成される。
これは、光ディテクタ素子でも同様である。即ち光ディテクタ素子の場合では、i層をp層とn層とで挟持してなるpin接合体層を含む半導体材料層と、集光材料層とを順次積層した後、集光材料層を加工して集光手段を形成する。集光手段をマスクとして、集光手段に自己整合させるように半導体材料層を例えばウェットエッチングし、半導体材料内でpin接合体層が所期のサイズとなるまで半導体材料を細らせることにより、集光手段の光軸と一致する軸を有し、所期のサイズのpin接合体を含む半導体突起構造が自己整合的に形成される。
ここで、上記のように形成された構造体は、細い半導体突起構造が起立し、この半導体突起構造上に比較的大きな集光手段が載置接続された形となるため、力学的に不安定である。そこで、集光手段を覆うと共に半導体突起構造を囲むように、光透過性の材料からなる補強部材を形成する。この補強部材により、半導体光学素子は全体として損壊し難い安定な構造体となる。
この補強部材を形成する際に、半導体突起構造の側面に直接には光透過性材料を形成せず、集光手段上から半導体突起構造の周辺部位にかけて形成することが好適である。この構造により、半導体突起構造と補強部材との間に空隙が形成される。光の屈折率は真空が最小値となることから、この空隙内を可及的に真空状態とすることにより、極めて効率良く光子の授受を行うことができる。
半導体光学素子が量子ドット素子の場合、半導体突起構造の下面、更には半導体突起構造の下面から側面にかけて光反射膜を設けることが好適である。この構造により、外部からの入射光を効率良く取り入れることができ、光子の取り出し効率を可及的に向上させることが可能となる。
−本発明を適用した具体的な実施形態−
以下、本発明を適用した具体的な諸実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態では、本発明を量子ドット素子に適用した場合について例示する。ここでは便宜上、量子ドット素子の構成をその製造方法と共に説明する。
図1及び図2は、本実施形態による量子ドット素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
先ず、半導体突起構造を形成するための各層を積層形成する。
具体的には、図1(a)に示すように、半導体基板1上に、エッチングストッパー膜2を介して半導体層3、量子ドット層4、半導体層5、バッファー層6、及びレンズ材料層7を順次成膜する。
半導体基板1は、ここでは例えばInPを光半導体材料としたエピタキシャル成長により形成されてなる基板である。
エッチングストッパー膜2は、後述するように半導体基板1を裏面からエッチングする際のストッパーとして機能するものであり、例えばInGaAsPを材料として例えば膜厚50nm程度に形成される。
量子ドット層4は、例えばInAs/InPを材料としてなり、表面には複数の量子ドット4aが面内に散在するように例えば膜厚2nm〜3nm程度に形成されている。量子ドット4aは、20nm〜50nm径程度の微細な点状突起であり、発生させるべき光子に対応したエネルギー準位を持ち、外光が照射されたときに1つの電子が励起されて、励起が飽和するものである。
半導体層3,5は、光半導体材料として、ここでは半導体基板1と同様に例えばInPからなる層である。例えば膜厚300nm程度の半導体層3上に量子ドット層4が形成され、これを覆うように例えば膜厚300nm程度の半導体層5が形成されることにより、半導体層3,5内に量子ドット層4が埋め込まれた形とされる。
バッファー層6は、量子ドット4aから発生する光子に対して透明な材料、ここでは例えばSiO2を材料として、例えばイオンアシスト蒸着法により、例えば膜厚500nm程度に形成される。
レンズ材料層7は、光子に対して透明であり、集光作用に優れた材料、ここではアモルファスシリコンを材料として、例えばイオンアシスト蒸着法により、例えば膜厚3.5μm程度に形成される。
続いて、レンズ材料層7を加工するためのマスクを形成する。
具体的には、図1(b)に示すように、レンズ材料層7上にレジストを塗布し、リソグラフィーにより、形成すべき所期のレンズ形状にこのレジストを加工して、レンズ形状のレジストパターン8を形成する。その後、レンズ形成時の耐熱性を考慮して、アロイ炉を用いて350℃で数十分間マスク8をベーキングする。このレジストパターン8は、後述するソリッド・イマージョン・レンズと略同一のサイズであるため、その下層に存する量子ドット層4の量子ドット4aを複数内包するように形成される。
続いて、レンズ材料層7を加工する。
具体的には、図1(c)に示すように、レジストパターン8をマスクとして用い、例えばイオンビームエッチング法によりArガスを用いて最適な入射角度でレンズ材料層7を数時間エッチングし、加工する。このとき、レジストパターン8がエッチングされて消失するまでエッチングすることにより、レジストパターン8の形状・サイズに倣ってレンズ材料層7が加工され、バッファー層6上に半球状のソリッド・イマージョン・レンズ9が形成される。このとき、ソリッド・イマージョン・レンズ9の仕上がり寸法としては、例えば優位なレンズ効果が見込める波長(λ=1.55μmとした場合)の4倍の直径となる約6μm強とする。
続いて、バッファー層6を加工する。
具体的には、図1(d)に示すように、ソリッド・イマージョン・レンズ9をマスクとして、例えばHF系のエッチャントを含むエッチング液を用いてバッファー層6をウェットエッチング(ケミカルエッチング)し、ソリッド・イマージョン・レンズ9よりも幅狭、ここでは例えば直径1.5μm程度となるようにバッファー層6を残存させる。このとき、バッファー層6は、その下層に内包する量子ドット4aの数がソリッド・イマージョン・レンズ9よりも少数に絞り込まれる。
続いて、半導体層3,5及び量子ドット層4を加工する。
具体的には、図1(e)に示すように、ソリッド・イマージョン・レンズ9及びバッファー層6をマスクとして、例えばHCl系のエッチャントを含むエッチング液を用いて半導体層3,5及び量子ドット層4をウェットエッチングする。このとき、バッファー層6よりも更に幅狭に、バッファー層6の下部に唯一つの量子ドット4aが位置するまで幅狭となるように半導体層3の上部、半導体層5、及び量子ドット層4を細らせる。これにより、バッファー層6下に、半導体層3,5内に唯一つの量子ドット4aを有する量子ドット層4が埋設され、ソリッド・イマージョン・レンズ9の光軸と略同軸となる例えば直径200nm程度で高さ600nm程度の半導体突起構造11が、ソリッド・イマージョン・レンズ9及びバッファー層6と自己整合的に形成される。ここで、半導体突起構造11は、エッチングストッパー膜2上を覆う半導体層3から起立するように形成されることになる。
続いて、半導体突起構造11及びソリッド・イマージョン・レンズ9の補強部材を形成する。
具体的には、図2(a)に示すように、ソリッド・イマージョン・レンズ9上から半導体突起構造11の周辺部位にかけて覆うように、光子に対して透明な材料、ここではSiO2を例えば膜厚1μm程度に堆積し、補強部材12を形成する。この補強部材12により、半導体突起構造11上にこれより幅広の比較的大きなソリッド・イマージョン・レンズ9が載置接続された形の力学的に不安定な構造体が安定に保持される。またこの場合、半導体突起構造11の側面と補強部材12の内壁面との間には空隙13が形成される。この空隙13内を可及的に真空状態とすることにより、極めて効率良く発光を行うことができる。
次に、半導体基板1を裏面から研削し、その厚みを調節する。
具体的には、半導体基板1のソリッド・イマージョン・レンズ9側を所定のレジストを用いて研磨治具に貼り付け、自動研磨装置により基板厚が100μm程度になるまで削り込む。このとき、次工程を考慮して、半導体基板1の裏面を鏡面状に平坦化する。
続いて、半導体基板1の裏面を加工するための各種パターンを形成する。
具体的には、図2(b)に示すように、先ず、半導体基板1の裏面にマスク材料膜14を形成する。マスク材料膜14は、例えばSiO2を材料としてLP−CVD法により膜厚200nm程度に成膜される。次に、マスク材料膜14上にレジストを塗布し、リソグラフィーによりレジストを加工して、半導体突起構造11を囲むように開口する形状のレジストパターン15を形成する。
続いて、マスク材料膜14を加工する。
具体的には、図2(c)に示すように、レジストパターン15をマスクとして、例えばHF系のエッチャントを含むエッチング液を用いてマスク材料膜14をウェットエッチングし、半導体基板1の裏面上に、レジストパターン15に倣って半導体突起構造11を囲むように開口する形状のマスク16を形成する。
続いて、半導体基板1の裏面を加工する。
具体的には、図2(d)に示すように、先ずマスク16を用い、エッチングストッパー膜2をストッパーとして、例えばHCl系のエッチャントを含むエッチング液を用いて半導体基板1の裏面をウェットエッチングして削り込む。
次に、残存した半導体基板1をマスクとして、例えばH2SO4系のエッチャントを含むエッチング液を用いてエッチングストッパー膜2をウェットエッチングし、エッチングストッパー膜2を除去する。
続いて、半導体基板1の裏面に光反射膜を形成する。
具体的には、図2(e)に示すように、半導体基板1の裏面を含む半導体層3の裏面を覆うように光反射膜17を成膜する。光反射膜17は、イオンアシスト蒸着法によりSiO2膜(膜厚:((λ/4)n=(1.55/4)×1.45=267nm程度)、アモルファスシリコン膜(膜厚:(λ/4)n=(1.55/4)×3.5=110nm程度)を順次積層した2層構造に形成される。この光反射膜17により、外部からの入射光を効率良く取り入れることができ、光子の取り出し効率を可及的に向上させることが可能となる。
しかる後、種々の配線や層間膜の形成等の後工程を経て、第1の実施形態による量子ドット素子を完成させる。
以上説明したように、本実施形態によれば、極微細構造の半導体突起構造11に対して容易且つ正確にソリッド・イマージョン・レンズ9を配し、取り出し効率を格段に向上させて歩留まり(特に、ソリッド・イマージョン・レンズ9と単一の量子ドット4aとの位置関係的な歩留まり)に優れた信頼性の高い量子ドット素子を実現することができる。この量子ドット素子では、量子暗号通信におけるビットレート、伝送距離、及び安全性において優位な性能を得ることが可能となる。
(変形例)
ここで、第1の実施形態の諸変形例について説明する。説明の便宜上、第1の実施形態で説明した構成部材等については同符号を記す。
[変形例1]
図3及び図4は、第1の実施形態の変形例1による量子ドット素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
先ず、半導体突起構造を形成するための各層を積層形成する。
具体的には、図3(a)に示すように、半導体基板1上に、エッチングストッパー膜2を介して半導体層3、量子ドット層4、半導体層5、バッファー層6、及びレンズ材料層7を順次成膜する。
半導体基板1は、ここでは例えばInPを光半導体材料としたエピタキシャル成長により形成されてなる基板である。
エッチングストッパー膜2は、後述するように、半導体層3をエッチングする際、及び半導体基板1を裏面からエッチングする際のストッパーとして機能するものであり、例えばInGaAsPを材料として例えば膜厚50nm程度に形成される。
量子ドット層4は、例えばInAs/InPを材料としてなり、表面には複数の量子ドット4aが面内に散在するように例えば膜厚2nm〜3nm程度に形成されている。量子ドット4aは、20nm〜50nm径程度の微細な点状突起であり、発生させるべき光子に対応したエネルギー準位を持ち、外光が照射されたときに1つの電子が励起されて、励起が飽和するものである。
半導体層3,5は、光半導体材料として、ここでは半導体基板1と同様に例えばInPからなる層である。例えば膜厚300nm程度の半導体層3上に量子ドット層4が形成され、これを覆うように例えば膜厚300nm程度の半導体層5が形成されることにより、半導体層3,5内に量子ドット層4が埋め込まれた形とされる。
バッファー層6は、量子ドット4aから発生する光子に対して透明な材料、ここでは例えばSiO2を材料として、例えばイオンアシスト蒸着法により、例えば膜厚500nm程度に形成される。
レンズ材料層7は、光子に対して透明であり、集光作用に優れた材料、ここではアモルファスシリコンを材料として、例えばイオンアシスト蒸着法により、例えば膜厚3.5μm程度に形成される。
続いて、レンズ材料層7を加工するためのマスクを形成する。
具体的には、図3(b)に示すように、レンズ材料層7上にレジストを塗布し、リソグラフィーにより、形成すべき所期のレンズ形状にこのレジストを加工して、レンズ形状のレジストパターン8を形成する。その後、レンズ形成時の耐熱性を考慮して、アロイ炉を用いて350℃で数十分間マスク8をベーキングする。このレジストパターン8は、後述するソリッド・イマージョン・レンズと略同一のサイズであるため、その下層に存する量子ドット層4の量子ドット4aを複数内包するように形成される。
続いて、レンズ材料層7を加工する。
具体的には、図3(c)に示すように、レジストパターン8をマスクとして用い、例えばイオンビームエッチング法によりArガスを用いて最適な入射角度でレンズ材料層7を数時間エッチングし、加工する。このとき、レジストパターン8がエッチングされて消失するまでエッチングすることにより、レジストパターン8の形状・サイズに倣ってレンズ材料層7が加工され、バッファー層6上に半球状のソリッド・イマージョン・レンズ9が形成される。このとき、ソリッド・イマージョン・レンズ9の仕上がり寸法としては、例えば優位なレンズ効果が見込める波長(λ=1.55μmとした場合)の4倍の直径となる約6μm強とする。
続いて、バッファー層6を加工する。
具体的には、図3(d)に示すように、ソリッド・イマージョン・レンズ9をマスクとして、例えばHF系のエッチャントを含むエッチング液を用いてバッファー層6をウェットエッチング(ケミカルエッチング)し、ソリッド・イマージョン・レンズ9よりも幅狭、ここでは例えば直径1.5μm程度となるようにバッファー層6を残存させる。このとき、バッファー層6は、その下層に内包する量子ドット4aの数がソリッド・イマージョン・レンズ9よりも少数に絞り込まれる。
続いて、半導体層3,5及び量子ドット層4を加工する。
具体的には、図3(e)に示すように、ソリッド・イマージョン・レンズ9及びバッファー層6をマスクとして、例えばHCl系のエッチャントを含むエッチング液を用いて半導体層3,5及び量子ドット層4をウェットエッチングする。このとき、バッファー層6よりも更に幅狭に、バッファー層6の下部に唯一つの量子ドット4aが位置するまで幅狭となるように半導体層3,5量子ドット層4を細らせる。これにより、バッファー層6下に、半導体層3,5内に唯一つの量子ドット4aを有する量子ドット層4が埋設され、ソリッド・イマージョン・レンズ9の光軸と略同軸となる例えば直径200nm程度で高さ600nm程度の半導体突起構造11が、ソリッド・イマージョン・レンズ9及びバッファー層6と自己整合的に形成される。ここで、半導体突起構造11は、エッチングストッパー膜2上に起立するように形成されることになる。
続いて、半導体突起構造11及びソリッド・イマージョン・レンズ9の補強部材を形成する。
具体的には、図4(a)に示すように、ソリッド・イマージョン・レンズ9上から半導体突起構造11の周辺部位にかけて覆うように、光子に対して透明な材料、ここではSiO2を例えば膜厚1μm程度に堆積し、補強部材12を形成する。この補強部材12により、半導体突起構造11上にこれより幅広の比較的大きなソリッド・イマージョン・レンズ9が載置接続された形の力学的に不安定な構造体が安定に保持される。またこの場合、半導体突起構造11の側面と補強部材12の内壁面との間には空隙13が形成される。この空隙13内を可及的に真空状態とすることにより、極めて効率良く発光を行うことができる。
次に、半導体基板1を裏面から研削し、その厚みを調節する。
具体的には、半導体基板1のソリッド・イマージョン・レンズ9側を所定のレジストを用いて研磨治具に貼り付け、自動研磨装置により基板厚が100μm程度になるまで削り込む。このとき、次工程を考慮して、半導体基板1の裏面を鏡面状に平坦化する。
続いて、半導体基板1の裏面を加工するための各種パターンを形成する。
具体的には、図4(b)に示すように、先ず、半導体基板1の裏面にマスク材料膜14を形成する。マスク材料膜14は、例えばSiO2を材料としてLP−CVD法により膜厚200nm程度に成膜される。次に、マスク材料膜14上にレジストを塗布し、リソグラフィーによりレジストを加工して、半導体突起構造11を囲むように開口する形状のレジストパターン15を形成する。
続いて、マスク材料膜14を加工する。
具体的には、図4(c)に示すように、レジストパターン15をマスクとして、例えばHF系のエッチャントを含むエッチング液を用いてマスク材料膜14をウェットエッチングし、半導体基板1の裏面上に、レジストパターン15に倣って半導体突起構造11を囲むように開口する形状のマスク16を形成する。
続いて、半導体基板1の裏面を加工する。
具体的には、図4(d)に示すように、先ずマスク16を用い、エッチングストッパー膜2をストッパーとして、例えばHCl系のエッチャントを含むエッチング液を用いて半導体基板1の裏面をウェットエッチングして削り込む。
次に、残存した半導体基板1をマスクとして、例えばH2SO4系のエッチャントを含むエッチング液を用いてエッチングストッパー膜2をウェットエッチングし、エッチングストッパー膜2を除去する。このとき、補強部材12の空隙13から半導体突起構造11が露出し、半導体突起構造11の側面から下面にかけて空隙13が広がった形となる。このように、空隙13の領域を拡張させることにより、入射光が更に逃げ難い構造となり、光子の取り出し効率が向上する。
しかる後、種々の配線や層間膜の形成等の後工程を経て、変形例1による量子ドット素子を完成させる。
以上説明したように、変形例1によれば、極微細構造の半導体突起構造11に対して容易且つ正確にソリッド・イマージョン・レンズ9を配し、取り出し効率を格段に向上させて歩留まり(特に、ソリッド・イマージョン・レンズ9と単一の量子ドット4aとの位置関係的な歩留まり)に優れた信頼性の高い量子ドット素子を実現することができる。この量子ドット素子では、量子暗号通信におけるビットレート、伝送距離、及び安全性において優位な性能を得ることが可能となる。
(変形例2)
本変形例では、第1の実施形態と同様に量子ドット素子を開示するが、光反射膜の成膜範囲が異なる点で相違する。
図5は、第1の実施形態の変形例2による量子ドット素子の製造方法の主要工程のみを示す概略断面図である。
変形例2では、先ず変形例1の図3及び図4に示した各工程を全て行う。即ち、図4(d)の工程により、補強部材12の空隙13から半導体突起構造11が露出し、半導体突起構造11の側面から下面にかけて空隙13が広がった形とされる。
そして、半導体突起構造11の裏面から光反射膜を形成する。
具体的には、図5に示すように、補強部材12の空隙13から露出する半導体突起構造11に対して、空隙13内で半導体突起構造11を覆うように、光反射膜18を成膜する。光反射膜17は、イオンアシスト蒸着法によりSiO2膜(補強部材12の下面における膜厚:((λ/4)n=(1.55/4)×1.45=267nm程度)、アモルファスシリコン膜(補強部材12の下面における膜厚:(λ/4)n=(1.55/4)×3.5=110nm程度)を順次積層した2層構造に形成される。この光反射膜18により、外部からの入射光を更に効率良く取り入れることができ、光子の取り出し効率を可及的に向上させることが可能となる。
しかる後、種々の配線や層間膜の形成等の後工程を経て、変形例2による量子ドット素子を完成させる。
以上説明したように、変形例2によれば、極微細構造の半導体突起構造11に対して容易且つ正確にソリッド・イマージョン・レンズ9を配し、取り出し効率を格段に向上させて歩留まり(特に、ソリッド・イマージョン・レンズ9と単一の量子ドット4aとの位置関係的な歩留まり)に優れた信頼性の高い量子ドット素子を実現することができる。この量子ドット素子では、量子暗号通信におけるビットレート、伝送距離、及び安全性において優位な性能を得ることが可能となる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、本発明を、微弱な放射光を通常使用される尺度の電気信号として供給するデバイスである光ディテクタ素子に適用した場合について例示する。ここでは便宜上、光ディテクタ素子の構成をその製造方法と共に説明する。
図6〜図9は、本実施形態による光ディテクタ素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
先ず、半導体突起構造を形成するための各層を積層形成する。
具体的には、図6(a)に示すように、半導体基板21上に、エッチングストッパー膜22を介してpin層24、バッファー層25、及びレンズ材料層26を順次成膜する。
半導体基板21は、ここでは例えばInGaAsを光半導体材料としたエピタキシャル成長により形成されてなる基板である。
エッチングストッパー膜22は、後述するように、pin層24をエッチングする際のストッパーとして機能するものであり、例えばn−InPを材料として例えば膜厚2000nm程度に形成される。
pin層24は、p層24aとn層24cによりi層24bを上下で挟持するように積層形成されている。p層24aはp−InGaAsを材料として例えば膜厚200nm程度に形成されている。i層24bはi−InGaAsを材料として例えば膜厚200nm程度に形成されている。n層24cはn−InGaAsを材料として例えば膜厚100nm程度に形成されている。
バッファー層25は、導電体であり、pin層24が検出する光子に対して透明な材料、ここでは例えばp+シリコンを材料として、例えばイオンアシスト蒸着法により、例えば膜厚500nm程度に形成される。
レンズ材料層26は、光子に対して透明であり、集光作用に優れた材料、ここではアモルファスシリコンを材料として、例えばイオンアシスト蒸着法により、例えば膜厚3.5μm程度に形成される。
続いて、レンズ材料層26及びバッファー層25を加工するためのマスクを形成する。
具体的には、図6(b)に示すように、レンズ材料層26上にレジストを塗布し、リソグラフィーにより、形成すべき所期のレンズ形状にこのレジストを加工して、レンズ形状のレジストパターン27を形成する。その後、レンズ形成時の耐熱性を考慮して、アロイ炉を用いて350℃で数十分間マスク27をベーキングする。
続いて、レンズ材料層7及びバッファー層25を加工する。
具体的には、図6(c)に示すように、レジストパターン27をマスクとして用い、例えばイオンビームエッチング法によりArガスを用いて最適な入射角度でレンズ材料層7を数時間エッチングし、加工する。このとき、レジストパターン27がエッチングされて消失するまでエッチングすることにより、レジストパターン27の形状・サイズに倣ってレンズ材料層26及びバッファー層25が加工され、pin層24上に円盤状のバッファー層25を介して半球状のソリッド・イマージョン・レンズ28が形成される。このとき、ソリッド・イマージョン・レンズ28の仕上がり寸法としては、例えば優位なレンズ効果が見込める波長(λ=1.55μmとした場合)の4倍の直径となる約6μm強とする。
続いて、pin層24を加工する。
具体的には、図6(d)に示すように、ソリッド・イマージョン・レンズ28及びバッファー層25をマスクとして、例えばH2SO4(硫酸)系のエッチャントを含むエッチング液を用いて、pin層24をウェットエッチングする。このとき、ソリッド・イマージョン・レンズ28よりも幅狭に、バッファー層25の下部で所期の幅狭となるようにpin層24を細らせる。これにより、バッファー層25下に、pin層24からなる受光部29を有し、ソリッド・イマージョン・レンズ28の光軸と略同軸となる例えば直径200nm程度で高さ600nm程度の半導体突起構造31が、ソリッド・イマージョン・レンズ28及びバッファー層25と自己整合的に形成される。ここで、半導体突起構造31は、エッチングストッパー膜22上に起立するように形成されることになる。
続いて、半導体突起構造11及びソリッド・イマージョン・レンズ9の補強部材を形成する。
具体的には、図6(e)に示すように、ソリッド・イマージョン・レンズ28上から半導体突起構造31の周辺部位にかけて覆うように、光子に対して透明な材料、ここではSiO2を例えば膜厚1μm程度に堆積し、補強部材32を形成する。この補強部材32により、半導体突起構造31上にこれより幅広の比較的大きなソリッド・イマージョン・レンズ28が載置接続された形の力学的に不安定な構造体が安定に保持される。またこの場合、半導体突起構造31の側面と補強部材32の内壁面との間には空隙33が形成される。この空隙33内を可及的に真空状態とすることにより、極めて効率良く集光を行うことができる。
続いて、p層24aの電気的接続を得るためのマスクを形成する。
具体的には、図7(a)に示すように、全面にレジストを塗布し、このレジストをリソグラフィーにより加工して、バッファー層25の一端に相当する補強部材32の表面の一部を露出させる開口34aを有するレジストパターン34を形成する。
続いて、リフトオフ法によりp層24aの電気的接続を得るための接続部を形成する。
具体的には、図7(b)に示すように、先ずレジストパターン34をマスクとして、p層24aの表面の一部が露出するまで補強部材32をエッチングする。次に、レジストパターン34上に電極材料膜35を形成する。このとき、開口34aにも電極材料膜35が堆積され、バッファー層25の一端と接続される接続部36が形成される。その後、レジストパターン34及びその上の電極材料膜35を除去する。このとき、導電性のバッファー層25を介してp層24aと電気的に接続された接続部36が残存することになる。ここで、電極材料膜35は、例えば(EB)蒸着法により、Ti膜35a(膜厚100nm程度)及びAu膜35b(膜厚200nm程度)が積層形成されてなるものである。
続いて、リフトオフ法により接続部36と接続されてなる引き出し電極を形成する。
具体的には、図8に示すように、全面にレジストを塗布し、このレジストをリソグラフィーにより加工して、接続部36の表面の一部を露出させる開口41aを有するレジストパターン41を形成する。そして、レジストパターン41上に電極材料膜37を形成する。このとき、レジストパターン41の開口41aにも電極材料膜37が堆積され、接続部36の一端と接続される引き出し電極38が形成される。ここで、電極材料膜37は、例えば(EB)蒸着法により、Ti膜37a(膜厚100nm程度)及びAu膜37b(膜厚300nm程度)が積層形成されてなるものである。
続いて、n層24cの電気的接続を得るための金属膜を形成する。
具体的には、図9に示すように、先ず、レジストパターン及びその上の電極材料膜37を除去する。このとき、接続部36及びバッファー層25を介してp層24aと電気的に接続された引き出し電極38が残存することになる。
次に、半導体基板21の裏面を例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法により、所定の厚みとなるまで研磨する。
そして、半導体基板21の裏面上に金属膜39を形成する。金属膜39は、例えば(抵抗加熱)蒸着法により、AuGe膜39a(膜厚100nm程度)及びAu膜39b(膜厚300nm程度)が積層形成されてなるものである。
しかる後、種々の配線や層間膜の形成等の後工程を経て、第2の実施形態による光ディテクタ素子を完成させる。
以上説明したように、第2の実施形態によれば、極微細構造の半導体突起構造31に対して容易且つ正確にソリッド・イマージョン・レンズ28を配し、集光効率を格段に向上させて歩留まり(特に、ソリッド・イマージョン・レンズ28とpin層24との位置関係的な歩留まり)に優れた信頼性の高い光ディテクタ素子を実現することができる。
以下、本発明の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)半導体材料からなり、光子の授受を行う光子授受体を有する半導体突起構造と、
前記半導体突起構造と同軸の光軸を有し、前記光子授受体と整合する位置に形成されてなる集光手段と
を含むことを特徴とする半導体光学素子。
(付記2)前記集光手段を覆うと共に前記半導体突起構造を囲むように形成されてなる、光透過性の材料からなる補強部材を更に含むことを特徴とする付記1に記載の半導体光学素子。
(付記3)前記半導体突起構造と前記補強部材との間に空隙が形成されていることを特徴とする付記2に記載の半導体光学素子。
(付記4)前記光子授受体は、単一の光子を発生する機能を有する量子ドットであることを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の半導体光学素子。
(付記5)前記光子授受体は、光子を受光し検出する機能を有する半導体光検出体であることを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の半導体光学素子。
(付記6)前記柱状構造の下部に光反射膜が形成されていることを特徴とする付記4に記載の半導体光学素子。
(付記7)前記光反射膜は、前記半導体突起構造を下方から覆うように形成されていることを特徴とする付記6に記載の半導体光学素子。
(付記8)前記半導体光検出体は、i層をp層とn層とで挟持してなるpin接合体であることを特徴とする付記5に記載の半導体光学素子。
(付記9)前記半導体突起構造が半導体基板上に形成されており、
前記半導体突起構造上で前記p層と電気的に接続された第1の電極と、
前記半導体基板下で前記n層と電気的に接続された第2の電極と
を更に含むことを特徴とする付記5に記載の半導体光学素子。
(付記10)複数の量子ドットが並列形成されてなる量子ドット層を埋設するように半導体材料層を形成する工程と、
前記半導体材料層上に集光材料層を形成する工程と、
前記集光材料層上に、当該集光材料層の下方に前記複数の前記量子ドットのうちの少なくとも1つを内包するようにレンズ形状のマスクパターンを形成する工程と、
前記マスクパターンを用いて前記集光材料層を加工し、前記レンズ形状の集光手段を形成する工程と、
前記集光手段をマスクとして前記半導体材料層を加工し、前記集光手段に自己整合するように、単一の光子を発生する機能を有する前記量子ドットを1つ含む半導体突起構造を形成する工程と
を含むことを特徴とする半導体光学素子の製造方法。
(付記11)前記半導体突起構造を形成するに際して、前記集光手段をマスクとしたウェットエッチングを行い、前記集光手段の幅よりも細く前記量子ドットが1つとなるまで前記半導体材料層を加工することを特徴とする付記10に記載の半導体光学素子の製造方法。
(付記12)前記集光手段を覆うと共に前記量子ドットを囲むように、光透過性の材料からなる補強部材を形成する工程を更に含むことを特徴とする付記10又は11に記載の半導体光学素子の製造方法。
(付記13)前記半導体突起構造の下部に光反射膜を形成する工程を更に含むことを特徴とする付記10〜12のいずれか1項に記載の半導体光学素子の製造方法。
(付記14)前記光反射膜を、前記半導体突起構造を下方から覆うように形成することを特徴とする付記13に記載の半導体光学素子の製造方法。
(付記15)前記補強部材を、当該補強部材と前記半導体突起構造との間に空隙が形成されるように形成することを特徴とする付記11〜14のいずれか1項に記載の半導体光学素子の製造方法。
(付記16)i層をp層とn層とで挟持してなるpin接合体層を含む半導体材料層を形成する工程と、
前記半導体材料層上に集光材料層を形成する工程と、
前記集光材料層上にレンズ形状のマスクパターンを形成する工程と、
前記マスクパターンを用いて前記集光材料層を加工し、前記レンズ形状の集光手段を形成する工程と、
前記集光手段をマスクとして前記半導体材料層を加工し、前記集光手段に自己整合するように、光子を受光して検出する機能を有する半導体光検出体を含む半導体突起構造を形成する工程と
を含むことを特徴とする半導体光学素子の製造方法。
(付記17)前記半導体突起構造を形成するに際して、前記集光手段をマスクとしたウェットエッチングを行い、前記集光手段の幅よりも細く所定サイズの前記半導体光検出体となるまで前記半導体材料層を加工することを特徴とする付記16に記載の半導体光学素子の製造方法。
(付記18)前記集光手段を覆うと共に前記量子ドットを囲むように、光透過性の材料からなる補強部材を形成する工程を更に含むことを特徴とする付記16又は17に記載の半導体光学素子の製造方法。
(付記19)前記補強部材を、当該補強部材と前記半導体突起構造との間に空隙が形成されるように形成することを特徴とする付記18に記載の半導体光学素子の製造方法。
第1の実施形態による量子ドット素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図1に引き続き、第1の実施形態による量子ドット素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。 第1の実施形態の変形例1による量子ドット素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図3に引き続き、第1の実施形態の変形例1による量子ドット素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。 第1の実施形態の変形例2による量子ドット素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。 第2の実施形態による量子ドット素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図6に引き続き、第1の実施形態による量子ドット素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図7に引き続き、第1の実施形態による量子ドット素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。 図8に引き続き、第1の実施形態による量子ドット素子の製造方法を工程順に示す概略断面図である。 従来の量子ドット素子の構成を示す概略断面図である。
符号の説明
1,21 半導体基板
2,22 エッチングストッパー膜
3,5 半導体層
4 量子ドット層
4a 量子ドット
6,25 バッファー層
7,26 レンズ材料層
8,15,27,34 レジストパターン
9,28 ソリッド・イマージョン・レンズ
11,31 半導体突起構造
12,32 補強部材
13,33 空隙
14 マスク材料膜
16 マスク
17,18 光反射膜
24 pin層
24a p層
24b i層
24c n層
29 受光部
35,37 電極材料膜
36 接続部
38 引き出し電極
39 金属膜

Claims (8)

  1. 半導体材料からなり、光子の授受を行う光子授受体を有する半導体突起構造と、
    前記半導体突起構造と同軸の光軸を有し、前記光子授受体と整合する位置に形成されてなる集光手段と
    前記集光手段を覆うと共に前記半導体突起構造を囲むように形成されてなる、光透過性の材料からなる補強部材と
    を含み、
    前記半導体突起構造と前記補強部材との間に空隙が形成されていることを特徴とする半導体光学素子。
  2. 前記光子授受体は、単一の光子を発生する機能を有する量子ドットであることを特徴とする請求項に記載の半導体光学素子。
  3. 前記光子授受体は、光子を受光し検出する機能を有する半導体光検出体であることを特徴とする請求項に記載の半導体光学素子。
  4. 前記柱状構造の下部に光反射膜が形成されていることを特徴とする請求項に記載の半導体光学素子。
  5. 複数の量子ドットが並列形成されてなる量子ドット層を埋設するように半導体材料層を形成する工程と、
    前記半導体材料層上に集光材料層を形成する工程と、
    前記集光材料層上に、当該集光材料層の下方に前記複数の前記量子ドットのうちの少なくとも1つを内包するようにレンズ形状のマスクパターンを形成する工程と、
    前記マスクパターンを用いて前記集光材料層を加工し、前記レンズ形状の集光手段を形成する工程と、
    前記集光手段をマスクとして前記半導体材料層を加工し、前記集光手段に自己整合するように、単一の光子を発生する機能を有する前記量子ドットを1つ含む半導体突起構造を形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体光学素子の製造方法。
  6. 前記半導体突起構造を形成するに際して、前記集光手段をマスクとしたウェットエッチングを行い、前記集光手段の幅よりも細く前記量子ドットが1つとなるまで前記半導体材料層を加工することを特徴とする請求項に記載の半導体光学素子の製造方法。
  7. 前記集光手段を覆うと共に前記量子ドットを囲むように、光透過性の材料からなる補強部材を形成する工程を更に含むことを特徴とする請求項又はに記載の半導体光学素子の製造方法。
  8. i層をp層とn層とで挟持してなるpin接合体層を含む半導体材料層を形成する工程と、
    前記半導体材料層上に集光材料層を形成する工程と、
    前記集光材料層上にレンズ形状のマスクパターンを形成する工程と、
    前記マスクパターンを用いて前記集光材料層を加工し、前記レンズ形状の集光手段を形成する工程と、
    前記集光手段をマスクとして前記半導体材料層を加工し、前記集光手段に自己整合するように、光子を受光して検出する機能を有する半導体光検出体を含む半導体突起構造を形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体光学素子の製造方法。
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