JP4359826B2 - 金属材料成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鋳造型に金属材料を注入して成形する金属材料成形装置に関する。
図5に示したように、溶解炉101内で溶融した金属材料102を、ヒシャク103によって、鋳造型104のキャビティ104aに流し込んで成形する成形装置が従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術による成形装置においては、製造が容易で製造コストも少ない砂型が使用できるという反面、ヒシャク103にて金属材料102の鋳造型104への流し込みを行う必要があり、作業性が悪く、また、鋳造型104に流し込む金属材料102の量がばらつくため、鋳造型104から余分な金属材料102が溢れることもあった。特に、成形に使用する金属材料102がマグネシウム等の可燃性材料である場合、着火防止のために、溶解炉101内に温室効果のあるSF6等の防燃ガス105を導入しなければならず、環境上の課題をも含んだものであった。
特開平11−77278号公報(第1図)
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、鋳造型へ注入する金属材料の量がばらつくことなく、また、成形作業性が良く、環境にもよい金属材料成形装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、内部にピストンが配置されたシリンダ内に、射出量に応じた所定量の金属材料を投入して加熱することにより溶融させた後、前記ピストンを前進させることによって溶融した金属材料を高圧で射出する射出成形機と、その内部の空間に前記射出成形機から射出された金属材料が移送されて保持するとともに、下端部に備えられたドレン孔を介して溶融した金属材料を落下させ、下方に配置された鋳造型に流入させる保持部と、を備え、前記射出成形機は前記シリンダ内の金属材料を完全に溶融する温度よりも低い温度で加熱し、前記ピストンはその外周部にスクリューが形成されるとともに、回転して前記シリンダ内の金属材料を攪拌することにより、前記金属材料を半溶融状態で射出するものであって、前記射出成形機を備える固定部材と、前記固定部材とは分割して構成されるとともに、前記固定部材に対して接近ないし離間方向に移動可能に構成された可動部材とを有し、前記固定部材は、前記射出成形機から射出された前記金属材料を前記保持部側へ導く射出経路を備え、前記射出経路の途上には第1の加熱部が設けられ、当該射出経路の途上は、前記金属材料を半溶融状態にて維持できる温度に設定されるとともに、前記射出経路の出口付近には第2の加熱部が設けられ、当該射出経路の出口付近は、前記金属材料を前記保持部側へ射出させない非射出時には、前記金属材料を半溶融状態にて維持できる温度よりも低い温度に設定され、前記金属材料を前記保持部側へ射出させる射出時には、前記金属材料のうち外周部を溶融させることが可能な温度に設定されるものとされ、前記可動部材には、当該可動部材に対して摺動可能に備えられるとともに、前記固定部材側に突出可能とされた押出ピンが設けられ、前記押出ピンは、その先端部がクランク状に構成され、当該先端部にて、前記射出時に前記射出経路の出口から噴出される前記金属材料の凝固物を付着可能となっており、前記固定部材に対して前記可動部材が離間した場合に、前記押出ピンの先端に付着した前記凝固物が回収されることを特徴とする金属材料成形装置とした。
請求項2の発明は、前記非射出時には、前記射出経路の出口付近において、前記金属材料が凝固されてなる金属凝固栓が形成され、当該金属凝固栓が前記出口を封止していることを特徴とする請求項1記載の金属材料成形装置とした。
請求項3の発明は、前記金属材料はマグネシウムであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の金属材料成形装置とした。
請求項4の発明は、前記鋳造型を水平方向に移動させる鋳造型移動機構を備え、前記鋳造型移動機構は並べられた複数の前記鋳造型を、前記射出成形機が金属材料を射出するたびに、順次1つずつ前記保持部の下方に入れ換えて配置することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の金属材料成形装置とした。
<請求項1の発明>
ピストンを前進させることによって半溶融状態の金属材料を高圧で射出する射出成形機を備えていることにより、ピストンのストロークを精度よく管理することで、鋳造型に注入する金属材料を正確に計量でき、鋳造型から金属材料が溢れることがない。また、ヒシャク等を必要とすることなく注入の作業性もよい。更に、射出成形機から射出された金属材料を保持する保持部を備えていることにより、保持部がクッションとなって、鋳造型が射出時の高圧の金属材料を直接に受けることがないため、鋳造型に製作の容易な砂型等を使用でき、鋳造コストを低減できる。また、シリンダ内の金属材料を完全に溶融する温度よりも低い温度で加熱し、外周部にスクリューが形成されたピストンが、回転してシリンダ内の金属材料を攪拌して、半溶融状態で射出することにより、鋳造型内に注入された金属材料が凝固する前後の温度差を小さくできるため、成形品におけるひけの発生が低減される。
<請求項2の発明>
金属凝固栓により出口の封止が可能となる。
<請求項3の発明>
金属材料にマグネシウムを使用しても、シリンダ内に投入される金属材料の量が限られているため、温室効果のある防燃ガスを使用する必要がなく環境によい。
<請求項4の発明>
鋳造型を水平方向に移動させることにより、射出成形機が金属材料を射出するたびに、複数の鋳造型を順次1つずつ保持部の下方に入れ換えて配置する鋳造型移動機構を備えているため、成形作業性がよく、成形タクトを短くすることができる。
本発明による実施形態について、図1乃至図4に基づいて説明する。図1乃至図4においては、左方を前方とする。図1において、本実施形態による金属材料成形装置1は、マグネシウムを材料として成形工程を行うもので、射出成形機10、保持部30、鋳造型40および移動装置50とにより構成されている。移動装置50は、構造部材である上下2本づつ設けられたタイバ51と、タイバ51の後端部(図1の右端部)に固定された固定側プラテン52と、固定側プラテン52の前方に、図示しないプラテン移動装置により、タイバ51上を前後方向に移動可能に配設された可動側プラテン53とを備えている。
半溶融状態にある金属材料を射出する、いわゆるチクソ成形を行う射出成形機10は、固定側プラテン52の側面に形成された窪み状の取付部52a内に臨むように取り付けられたシリンダボデー11と、固定側プラテン52のシリンダボデー11が取り付けられた側と反対側の側面に、支持プレート54を介して固定された固定給湯型16とを備えている。シリンダボデー11には、その内部にシリンダ11aが形成され、シリンダ11a内には前後方向に移動可能なピストン12が配設され、その前端部とシリンダ11aとの間には溶融室11bが形成されている。
ピストン12の外周面には、スクリュー(螺旋溝)12aが形成されており、ピストン12は図示しないピストン駆動装置に接続され、これによって、上述したように前後に移動可能にされているとともに、シリンダ11a内で回転可能とされている。シリンダボデー11の後方上端部には、マグネシウムチップを投入するホッパー13が立設されており、ホッパー13の内部はシリンダボデー11に形成された供給孔11cを介して、シリンダ11aに連通している。シリンダボデー11の先端部には、射出口14が固着されており、射出口14の先端部は支持プレート54に当接している。
シリンダボデー11、射出口14、支持プレート54および固定給湯型16の内部には、シリンダ11aに連通して、これらの間を貫通する射出経路IRが形成され、射出経路IRの先端部には、固定給湯型16の前端面に開口するノズルNZが形成されている。シリンダボデー11には、シリンダ11a内のマグネシウムを加熱するための複数のヒーター15aが取り付けられ、射出口14にも同様に、射出経路IR内の金属材料を加熱するための複数のヒーター15bが取り付けられている。更に、固定給湯型16の内部には、射出経路IRおよびノズルNZをそれぞれ加熱するホットランナー17および18が配設されている。また、それぞれ図示しない熱電対によって、常にヒーター15a、15bおよびホットランナー17、18の加熱対象の温度が測定され、それらを所定の温度に管理するために、ヒーター15a、15bおよびホットランナー17、18が制御されている。
可動側プラテン53には支持プレート55を介して、射出成形機10を構成する可動給湯型19が固定され、これにより、固定給湯型16の前端面を閉じるように、可動給湯型19が前後方向に移動可能に配設される。可動給湯型19の固定給湯型16との対向面には、溶融金属導入路19aが形成されている。また、可動給湯型19の内部には、溶融金属導入路19aに連通するようにピン移動孔19bが形成され、更に、ピン移動孔19bに連結するように、大径のスライド孔19cが、可動給湯型19の支持プレート55への装着面に開口するように形成されている。
押出しピン20は、その図1における左端部が、図示しないスライド機構に連結されるとともに、その大径部20aが可動給湯型19のスライド孔19c内に摺動可能に配設され、また、押出しピン20の小径の押出し部20bがピン移動孔19b内に移動可能に嵌合している。また、押出しピン20の先端部はクランク状に形成されており、固定給湯型16側から噴出されるマグネシウム凝固栓PS(後述する)を付着させて回収するプラグキャッチャー20cとして構成されている。スライド機構により、押出しピン20が図1において右方に移動させられることにより、プラグキャッチャー20cは、可動給湯型19の後端面から突出することができる。
更に、可動給湯型19の内部には、上下方向に貫通するガス通路19dが形成されており、可動給湯型19の上端部にはガス通路19dに接続されるように、ガスチューブ21の一端が取り付けられ、ガスチューブ21の他端は開閉バルブ22を介して、アルゴンガスを含んだ図示しないガスボンベに接続されている。ガス通路19dは可動給湯型19の下端面に開口し、溶融したマグネシウムMGが空気に触れて酸化しないように、後述する保持部30に向けてアルゴンガスを供給可能としている。アルゴンガスは温室効果を備えていないため、環境に対して問題がない。
可動給湯型19の下方に配設された保持部30は、固定給湯型16の下端面と連結された保持ボデー31を備えており、保持ボデー31の内部には、上方に位置する溶融金属導入路19aに向けて大きく開口した空間である溶融金属受け31aが形成され、溶融金属受け31aの底部には下方に延びたドレン孔31bが設けられており、溶融金属受け31a内に導入された溶融したマグネシウムMGを、鋳造型40に流入させることが可能に構成されている。保持ボデー31は、金属あるいは耐熱性合成樹脂、またはセラミックス等によって形成され、耐熱性を備えるとともに、射出された高圧のマグネシウムに耐え得る強度を備えている。
保持ボデー31の下方部には、回転させてドレン孔31bへの突出量を調整し、ドレン孔31bの流路面積を変えることにより、鋳造型40に流れ込む溶融マグネシウムMGの速さを調整可能な流路調整スクリュー32が設けられている。また、保持ボデー31の外周面には、溶融金属受け31aに導入された溶融マグネシウムMGを加熱する複数のヒーター33が取り付けられている。尚、溶融金属導入路19a、溶融金属受け31aおよびドレン孔31b等には、マグネシウムの付着防止のため、その表面にコーティング剤が塗布されている。
鋳造型40は、図2に示すように、互いに対向した一対のベルト57で構成されたコンベア56(本発明の鋳造型移動機構に該当する)上に載置される下型41と、下型41上に配置された上型42とを備えており、上型42、下型41とも砂型あるいは石膏型にて形成され、双方の型の間に図示しないキャビティが形成される。上型42の上端面には溶融金属流入部43が設けられ、その内部には流入孔43aが形成され、溶融金属受け31a内に保持されていた溶融マグネシウムMGが、流入孔43aを介して鋳造型40の内部へ流入する。
図2に示すように、コンベア56上には複数の鋳造型40が並置されており、後述するように成形工程の際に、図示しないコンベア駆動装置により、コンベア56が図2において下方に移動されることにより、射出成形機10が溶融マグネシウムMGを射出するたびに、鋳造型40を水平方向に移動させて、順次1つずつ保持部30の下方に入れ換えて配置する。
次に、図3および図4に基づいて、成形工程における金属材料成形装置1の作動方法について説明する。図3および図4においては、固定給湯型16、可動給湯型19、保持部30およびこれらに付随する構成のみ示す。最初に、図3(A)は先回の成形工程が完了した状態を示している。図3(A)において、固定給湯型16と可動給湯型19は互いに閉じられており、固定給湯型16の射出経路IR内には、溶融室11b中で溶融されたマグネシウムMGが収容されている。また、ピストン12は、シリンダ11a内において、最も後退した初期位置(図1において右方)にある。
シリンダ11a内のマグネシウムチップは、ヒーター15aによりマグネシウムの液相線温度(金属材料が完全に溶融して液体となる温度)よりも低い温度になるように加熱されるとともに、スクリュー12aを有するピストン12が回転することにより攪拌されて、溶融室11b内で半溶融状態となっている。また、射出経路IR内のマグネシウムMGも、ヒーター15bおよびホットランナー17によって所定の加熱状態にされ、半溶融状態に維持されている。しかしながら、ホットランナー18は、マグネシウムが凝固する温度よりも低い温度状態になるように制御されていることにより、固定給湯型16のノズルNZ内は、マグネシウムが凝固して形成されたマグネシウム凝固栓PSにより封止されており、ノズルNZから半溶融した状態のマグネシウムMGが噴出されることはない。
図3(A)に示した状態においては、先回の成形工程が完了しているため、保持部30の溶融金属受け31a内には、マグネシウムMGは存在しない。従って、開閉バルブ22が閉状態とされて、溶融金属受け31a内にはアルゴンガスは導入されていない。また、この状態において、押出しピン20は、図3において最も左方に位置している。
次に、ピストン12をピストン駆動装置によって、(図1において左方に)前進させることにより、溶融室11bおよび射出経路IR内の半溶融状態のマグネシウムMGの圧力を上昇させるのであるが、同時にホットランナー18を所定の温度に昇温させることにより、ノズルNZを封止していたマグネシウム凝固栓PSの外周部を溶融させてノズルNZに対する固着状態を解除し、射出経路IR内のマグネシウムMGの圧力でプラグキャッチヤー20cへと噴出させる(図3(B)示)。
マグネシウム凝固栓PSが、射出経路IR内のマグネシウムの圧力でノズルNZから飛ばされて、クランク形状のプラグキャッチャー20cおよび可動給湯型19のピン移動孔19bに付着することにより、射出経路IR内の半溶融状態のマグネシウムMGがノズルNZから射出可能となり、ピストン12の前進により、ノズルNZから高圧で射出されたマグネシウムMGは、溶融金属導入路19aを介して溶融金属受け31a内に移送される。マグネシウムMGは溶融金属受け31a内で、一旦、ヒーター33によって加熱されながら、僅かな時間の間保持された後、ドレン孔31bを介して落下して、鋳造型40へと流入(重力鋳造)する。半溶融状態のマグネシウムMGが射出される時、ピストン駆動装置により、ピストン12の初期位置からの移動ストロークを正確に制御することで、射出成形機10が1回に射出するマグネシウムMGの量が正確に計量される。
ノズルNZから半溶融状態のマグネシウムMGを射出する時、開閉バルブ22を開状態にして、溶融金属受け31a内にガスボンベからガスチューブ21およびガス通路19dを介してアルゴンガスを導入する。また、プラグキャッチャー20cに付着したマグネシウム凝固栓PSは、空気中の酸素と反応してマグネシウム酸化物MOへと変化する。
保持部30から鋳造型40へのマグネシウムMGの流入が完了すると、次に、図3(C)に示すように、ホットランナー18を再び降温させることにより、ノズルNZにマグネシウム凝固栓PSを再び形成させて、マグネシウムMGが射出されることを防ぐ。また、開閉バルブ22が再び閉状態とされて、溶融金属受け31aへのアルゴンガスの供給が停止される。
更に、コンベア56をコンベア移動装置により、図2において下方に作動させて、マグネシウムMGが流入された鋳造型40が保持部30の下方外へ移動させられるとともに、新たな鋳造型40が保持部30の下方に配置される。その後、コンベア56上にあるマグネシウムが流入した鋳造型40(図2において下端に位置する)は取り払われ、コンベア56上には新たな鋳造型40が(図2において上端に)補充される。
一方、ホッパー13には、1回分の射出量の溶融マグネシウムMGを生成するだけの量のマグネシウムチップが投入された後、ピストン駆動装置により、最も前方位置にあるピストン12を、マグネシウムチップがスクリュー12a中を前方(図1において左方)に移動する向きに回転させながら、ピストン12全体を初期位置へと後退させる。このように、ピストン12がシリンダ11a内を加熱しながら攪拌することにより、次回に射出する半溶融のマグネシウムMGを形成する。
その後、プラテン移動装置により、固定側プラテン52に対して可動側プラテン53を移動させて、図4(D)に示すように、可動給湯型19を固定給湯型16に対して、図4において左方に移動させることにより、互いに型を開いた後、図4(E)に示すように、スライド機構により、押出しピン20を図4において右方に移動させ、可動給湯型19のピン移動孔19bに固着したマグネシウム酸化物MOを押動して、可動給湯型19から押出し、保持部30の溶融金属受け31a内に入らないように排出する。その後、固定側プラテン52に対して可動側プラテン53を移動させて、可動給湯型19と固定給湯型16とを互いに閉じることにより、再び図3(A)の状態とする。
本実施形態によれば、ピストン12を前進させることによってマグネシウムを高圧で射出する射出成形機10を備えていることにより、ピストン12のストロークを精度よく管理することで、鋳造型40に注入するマグネシウムを正確に計量でき、鋳造型40からマグネシウムが溢れることがない。また、ヒシャク等を必要とすることなく注入の作業性もよい。また、射出成形機10から射出されたマグネシウムを溜めて、一旦、保持する保持部30を備えていることにより、保持部30がクッションとなって、鋳造型10が射出時の高圧のマグネシウムを直接に受けることがないため、鋳造型40に製作の容易な砂型あるいは石膏型を使用でき、鋳造コストを低減できる。
また、マグネシウムを半溶融状態で射出することにより、鋳造型40内に注入されたマグネシウムが凝固する前後の温度差が小さいため、成形品におけるひけの発生が低減される。更に、シリンダ11a内に投入されるマグネシウムの量が所定量に限られているため、温室効果のある防燃ガスを使用する必要がなく環境によい。また、鋳造型40を水平方向に移動させることにより、射出成形機10がマグネシウムを射出するたびに、複数の鋳造型40を順次1つずつ保持部30の下方に入れ換えて配置するコンベア56を備えているため、成形作業性がよく、成形タクトを短くすることができる。
<他の実施形態>
本発明は上述した記載および図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、以下の記載以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)射出成形機は、金属材料を完全に溶融する温度以上に加熱して、完全溶融状態で射出するようにしてもよい。
(2)本発明は、アルミニウム等のマグネシウム以外の金属材料の射出成形装置に適用してもよい。
(3)射出成形機のシリンダ内に1回に投入される金属材料は、必ずしも1回に射出する量に対応する量でなければならないわけではなく、成形工程に応じて適宜変更することは可能である。
本実施形態による金属材料成形装置の全体図である。 図1の固定給湯型、可動給湯型および保持部を取り除いた場合の平面図である。 図1に示した金属材料成形装置の作動方法を示し、溶融した金属を射出する以前の状態を示す図(A)、射出している状態を示す図(B)および射出を完了した状態を示す図(C)である。 図3に示した金属材料成形装置の作動方法に続いて、給湯型を互いに開いた状態を示す図(D)およびマグネシウム酸化物を排出した状態を示す図(E)である。 従来技術による金属材料成形装置を説明する図である。
符号の説明
1…金属材料成形装置
10…射出成形機
11a…シリンダ
12…ピストン
12a…スクリュー
15a、15b、33…ヒーター
17、18…ホットランナー
30…保持部
31a…溶融金属受け
31b…ドレン孔
40…鋳造型
56…コンベア
MG…半溶融状態のマグネシウム

Claims (4)

  1. 内部にピストンが配置されたシリンダ内に、射出量に応じた所定量の金属材料を投入して加熱することにより溶融させた後、前記ピストンを前進させることによって溶融した金属材料を高圧で射出する射出成形機と、
    その内部の空間に前記射出成形機から射出された金属材料が移送されて保持するとともに、下端部に備えられたドレン孔を介して溶融した金属材料を落下させ、下方に配置された鋳造型に流入させる保持部と、を備え、
    前記射出成形機は前記シリンダ内の金属材料を完全に溶融する温度よりも低い温度で加熱し、前記ピストンはその外周部にスクリューが形成されるとともに、回転して前記シリンダ内の金属材料を攪拌することにより、前記金属材料を半溶融状態で射出するものであって、
    前記射出成形機を備える固定部材と、前記固定部材とは分割して構成されるとともに、前記固定部材に対して接近ないし離間方向に移動可能に構成された可動部材とを有し、
    前記固定部材は、前記射出成形機から射出された前記金属材料を前記保持部側へ導く射出経路を備え、
    前記射出経路の途上には第1の加熱部が設けられ、当該射出経路の途上は、前記金属材料を半溶融状態にて維持できる温度に設定されるとともに、
    前記射出経路の出口付近には第2の加熱部が設けられ、当該射出経路の出口付近は、前記金属材料を前記保持部側へ射出させない非射出時には、前記金属材料を半溶融状態にて維持できる温度よりも低い温度に設定され、前記金属材料を前記保持部側へ射出させる射出時には、前記金属材料のうち外周部を溶融させることが可能な温度に設定されるものとされ、
    前記可動部材には、当該可動部材に対して摺動可能に備えられるとともに、前記固定部材側に突出可能とされた押出ピンが設けられ、
    前記押出ピンは、その先端部がクランク状に構成され、当該先端部にて、前記射出時に前記射出経路の出口から噴出される前記金属材料の凝固物を付着可能となっており、
    前記固定部材に対して前記可動部材が離間した場合に、前記押出ピンの先端に付着した前記凝固物が回収されることを特徴とする金属材料成形装置。
  2. 前記非射出時には、前記射出経路の出口付近において、前記金属材料が凝固されてなる金属凝固栓が形成され、当該金属凝固栓が前記出口を封止していることを特徴とする請求項1に記載の金属材料成形装置。
  3. 前記金属材料はマグネシウムであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の金属材料成形装置。
  4. 前記鋳造型を水平方向に移動させる鋳造型移動機構を備え、前記鋳造型移動機構は並べられた複数の前記鋳造型を、前記射出成形機が金属材料を射出するたびに、順次1つずつ前記保持部の下方に入れ換えて配置することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の金属材料成形装置。
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