JP4358816B2 - 粉体脱気装置 - Google Patents

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この発明は、例えばスターチ類、石灰、シリカ粉等の各種粉体を包装袋に充填する際に、粉体供給装置から送り出される粉体中に含まれる空気等の気体を追い出すために使用される粉体脱気装置に関する。
スターチ類、石灰、シリカ粉等の粉体を包装袋に自動的に充填する粉体充填装置では、例えば、ホッパーから粉体供給装置の投入口へ粉体が投入され、その投入口に投入された粉体が、スクリューコンベヤにより送出口の方へ圧送され、送出口から可撓管継手を通して粉体充填管へ送り出されることにより、粉体充填管を通って包装袋内へ粉体が充填されるようになっている。このような粉体充填装置において、ホッパーから粉体供給装置の投入口へ投入される粉体は、空気を取り込んで見掛け上の嵩が増えており、また、流動性も増している。このような状態の粉体をそのまま、粉体供給装置により移送して包装袋に充填しようとすると、袋詰め中あるいは袋詰め後に、粉体充填管と包装袋の充填口との間の僅かな隙間などから粉体が吹き出したり、包装袋から粉体が溢れて飛散したりして、包装袋の外面や周囲の環境を汚すことになるので、大き目の包装袋が必要となってくる。また、袋詰めされた形態が水枕のようになって中身がだぶつき、取り扱い難くなり、さらに、粉体が充填された包装袋を積み重ねたときに荷崩れし易くなって危険でもある。そこで、空気を取り込んで見掛け上の嵩が増加した粉体を包装袋に充填する前に、粉体から空気を追い出して粉体の見掛け上の嵩を強制的に減少させる目的で、粉体の脱気処理が行われている。
粉体から脱気する方法としては、従来、スクリューコンベヤが内装された円筒シリンダを目の細かいフィルタ材で形成し、円筒シリンダの外周面側を減圧して粉体を脱気する方法(例えば、特許文献1参照。)、先端が閉塞し筒面がフィルタ材で形成された脱気筒を粉体中に挿入し、真空吸引装置で脱気筒内の空気を吸引して粉体を脱気する方法(例えば、特許文献2参照。)、円筒シリンダに内装されたスクリューコンベヤの推進羽根を、その回転軸の排出口近傍において省略し、その推進羽根が省略された回転軸部分が貫通するようにホッパーを配設して、そのホッパーの下端に排出口を形設し、スクリューコンベヤにより排出口へ向かって移送される粉体を漸次圧縮して粉体を脱気する方法などがある(例えば、特許文献3参照。)。
特開2004−210388号公報(第4−5頁、図1、図2) 特許第2549273号公報(第4−5頁、図1) 特許第2801157号公報(第3頁、図1、図2)
フィルタ材で形成された円筒シリンダの外周面側を減圧して粉体を脱気する方式の装置では、フィルタ材付近に存在する粉体は脱気されても、フィルタ材から離れた円筒シリンダ中心部に存在する粉体は脱気されにくい。このため、特にシリンダ径が大きくなると全体的な脱気効率がかなり低下するだけでなく、脱気度合いの異なった粉体が混ざり合った状態となるので、円筒シリンダの径をそれほど大きくすることができない、といった問題点がある。また、筒面がフィルタ材で形成された脱気筒内の空気を吸引して粉体を脱気する方式の装置においても、脱気筒から離れた位置では粉体が脱気されにくくなるため、シリンダ径が大きくなると全体的な脱気効率が低下するとともに、脱気度合いの異なった粉体が混ざり合った状態となるので、これを避けるためには脱気筒の本数を増やさなければならない、といった問題点がある。さらに、これらの方式の装置では、フィルタ材の目詰りが起こり、このため、定期的にフィルタ材を逆洗浄して清掃する必要があり、保守管理が面倒である。また、付着性の高い粉体を扱う場合には、フィルタ材の表面に粉体の付着層が形成されて、長時間にわたって連続運転すると極端な脱気効率の低下が起こる、といった問題点もある。
スクリューコンベヤにより粉体を漸次圧縮して粉体を脱気する方式の装置では、脱気効果を上げるために比較的長いスクリューコンベヤが必要であって、設備が大型化する傾向がある。また、円筒シリンダ内で粉体を圧縮して脱気するためには、円筒シリンダの内部に粉体が常に充満していることが必要である。ところが、一般にスクリューコンベヤで粉体を移送する場合には、円筒シリンダの底からシリンダ径の1/3〜1/2程度の高さまで溜まっている粉体をスクリューコンベヤの推進羽根で掻きさらえていくといった方法で装置を運転することが多い。このため、円筒シリンダの内部に粉体を常に充満させた状態でスクリューコンベヤによって粉体を移送するためには特別な運転管理が必要である。
この発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであって、円筒シリンダの径が大きくなっても、全体的な脱気効率が低下することがなく、脱気度合いの均一な粉体が得られ、保守管理が簡易で、長時間の連続運転が可能であり、設備が大型化したり特別な運転管理を必要としたりすることもない粉体脱気装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、粉体供給装置から送り出される粉体を脱気する粉体脱気装置において、一端に粉体導入口を、他端に粉体排出口をそれぞれ有し、軸心を中心として回転自在に支持された回転円筒シリンダと、この回転円筒シリンダを回転駆動させるシリンダ回転手段と、回転軸に固着された螺旋状の推進羽根を有し、前記回転円筒シリンダの内部に挿通されて回転円筒シリンダと同心に配設され、軸心を中心として回転自在に支持されたスクリューコンベヤと、このスクリューコンベヤを、前記シリンダ回転手段によって回転駆動される前記回転円筒シリンダの回転速度より高速で回転駆動させるスクリュー回転手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の粉体脱気装置において、前記粉体供給装置が、水平方向に配設された回転軸に固着された螺旋状の推進羽根を有し、軸心を中心として回転自在に支持された送出用スクリューコンベヤと、この送出用スクリューコンベヤが内設され、上部に粉体投入口を、一側部に粉体送出口をそれぞれ有するケーシングと、前記送出用スクリューコンベヤを回転駆動させる送出用スクリュー回転手段とを備えて構成されたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項2記載の粉体脱気装置において、前記回転円筒シリンダおよび前記スクリューコンベヤが鉛直方向に配設され、前記回転円筒シリンダの粉体導入口をなす上端開口に対向しかつ近接する連通出口を下端に有し、前記粉体供給装置のケーシングの粉体送出口に連通する連通入口が筒部の途中に形設され、回転円筒シリンダの直上にかつ回転円筒シリンダと同心上に延設された固定円筒シリンダ、ならびに、前記回転円筒シリンダと前記固定円筒シリンダとの接続部分をシールするシール手段を備え、前記スクリューコンベヤが前記固定円筒シリンダの内部まで延長して挿通されたことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2記載の粉体脱気装置において、前記回転円筒シリンダおよび前記スクリューコンベヤが水平方向に配設され、前記回転円筒シリンダの粉体導入口をなす一端開口に前記粉体供給装置のケーシングの粉体送出口を対向させかつ近接させるとともに、前記回転円筒シリンダと前記ケーシングとの接続部分をシールするシール手段を設け、前記スクリューコンベヤと前記送出用スクリューコンベヤとを連接して一体化するとともに、前記送出用スクリュー回転手段を前記スクリュー回転手段として兼用するようにしたことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の粉体脱気装置において、前記回転円筒シリンダの粉体排出口側に、粉体が飛散するのを防止する円筒状の飛散防止用円筒を固定し連設したことを特徴とする。
請求項1に係る発明の粉体脱気装置においては、回転円筒シリンダが軸心を中心として回転することにより、粉体導入口を通して回転円筒シリンダ内へ送り込まれた粉体は、遠心力によって外方へ飛ばされ、回転円筒シリンダの内周面上に層状に堆積し、その堆積物にさらに遠心力が作用して、粉体の堆積物が回転円筒シリンダの内周面に押し付けられる。これにより、粉体中に含まれた空気等の気体が粉体中から追い出され、粉体が脱気される。一方、スクリューコンベヤは、スクリュー回転手段によって回転円筒シリンダの回転速度より高速で回転駆動させられるので、回転円筒シリンダの内周面上に堆積した粉体は、スクリューコンベヤの推進羽根によって回転円筒シリンダの内周面上から掻き取られながら粉体排出口に向かって移送され、脱気された粉体が粉体排出口から排出される。
したがって、請求項1に係る発明の粉体脱気装置を使用すると、円筒シリンダの径が大きくなっても、全体的な脱気効率が低下することはなく、脱気度合いの均一な粉体が得られる。そして、この粉体脱気装置は、フィルタ材を使用しないので保守管理が簡易であり、また、付着性の高い粉体を扱う場合に長時間にわたって連続運転しても脱気効率が低下する心配が無く、さらに、設備が大型化したり特別な運転管理を必要としたりすることもない。
請求項2に係る発明の粉体脱気装置では、粉体供給装置のケーシングの粉体投入口に投入された粉体が送出用スクリューコンベヤによって粉体送出口に向かって移送され、粉体送出口から送り出された粉体が回転円筒シリンダ内へ粉体導入口を通して送り込まれる。
請求項3に係る発明の粉体脱気装置では、粉体供給装置から送り出された粉体が、固定円筒シリンダを経て回転円筒シリンダ内へ導入され、固定円筒シリンダ内部から回転円筒シリンダ内部へ挿通されたスクリューコンベヤによって下向きに移送されつつ脱気される。そして、回転円筒シリンダと固定円筒シリンダとの接続部分はシール手段によってシールされているので、両円筒シリンダの接続部分から粉体が漏れ出て飛散することが防止される。
請求項4に係る発明の粉体脱気装置では、粉体供給装置の粉体投入口に投入された粉体は、1つのスクリュー回転手段によって回転駆動される1つのスクリューコンベヤにより、粉体供給装置から送り出されて回転円筒シリンダ内へ導入され、回転円筒シリンダ内を水平方向へ移送されつつ脱気される。そして、回転円筒シリンダとケーシングとの接続部分はシール手段によってシールされているので、その接続部分から粉体が漏れ出て飛散することが防止される。
請求項5に係る発明の粉体脱気装置では、飛散防止用円筒により、回転円筒シリンダの粉体排出口から排出され外向きに飛散しようとする粉体の飛散が防止される。
以下、この発明の最良の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、この発明の実施形態の1例を示し、粉体脱気装置の概略構成を粉体供給装置と共に示す縦断面図である。図1においては(後述する図2においても同様)、推進羽根を模式的に描いている。
粉体供給装置10は、上部に粉体投入口14を有し下部が半円筒状に形成されて、その半円筒部16の一端側に粉体送出口18が設けられたケーシング12、粉体投入口14に投入された粉体を攪拌しながら半円筒部16に落下させる攪拌機20、および、ケーシング12の半円筒部16に内設された送出用スクリューコンベヤ22を備えて構成されている。攪拌機20は、ケーシング12に回転自在に支持された回転支軸24に複数の攪拌棒26を固着した構成を有している。ケーシング12の外面には駆動モータ28が固着されており、駆動モータ28によって回転支軸24および攪拌棒26が回転させられる。
送出用スクリューコンベヤ22は、回転軸30に螺旋状の推進羽根32を固着した構成を有し、ケーシング12の半円筒部16の内部に挿通されて半円筒部16と同心に配設されている。送出用スクリューコンベヤ22の回転軸30は、ケーシング12の外面に固着された軸受機構34に片持ち式に支持されて、送出用スクリューコンベヤ22が軸心を中心として回転自在に保持されている。また、ケーシング12の外部に駆動モータ36が設置されており、駆動モータ36の回転軸に固着された駆動プーリ38と送出用スクリューコンベヤ22の回転軸30の端部に固着された従動プーリ40とにベルト42が掛け渡されている。そして、駆動モータ36により、送出用スクリューコンベヤ22が回転させられるようになっている。
粉体脱気装置44は、鉛直方向に配設された回転円筒シリンダ46、および、回転円筒シリンダ46の内部に挿通されて回転円筒シリンダ46と同心に配設されたスクリューコンベヤ48を備えて構成されている。回転円筒シリンダ46は、上端部分が小径に形成されており、その上端付近が装置固定部50に軸受52を介し軸心を中心として回転自在に支持されている。また、回転円筒シリンダ46は、回転円筒シリンダ46の外周面下端付近に一体形成された環状凸部54を介し複数個の支えローラ56によって支承されている。さらに、回転円筒シリンダ46の外周面上端付近にはプーリ溝58が形成され、そのプーリ溝58と駆動モータ60の回転軸に固着された駆動プーリ62とにベルト64が掛け渡されている。そして、駆動モータ60により、回転円筒シリンダ46が所定の速度で回転させられるようになっている。
回転円筒シリンダ46の直上には、回転円筒シリンダ46と同心上に固定円筒シリンダ66が延設されている。固定円筒シリンダ66は、連通出口68をなす下端開口が回転円筒シリンダ46の粉体導入口70をなす上端開口に対向しかつ近接するように、固定円筒シリンダ66の下端部に一体形成されたフランジ部72を介して装置固定部50に固設されている。固定円筒シリンダ66のフランジ部72には、回転円筒シリンダ46と固定円筒シリンダ66との接続部分から粉体が漏れ出て飛散することを防止するための環状シール部材74が取着されている。固定円筒シリンダ66の筒部の途中には連通入口76が形設されており、その連通入口76と粉体供給装置10のケーシング12の粉体送出口18とが連通している。また、固定円筒シリンダ66の上端には取付板78が固着されており、取付板78によって固定円筒シリンダ66の上端開口が閉塞されている。そして、この固定円筒シリンダ66の内部まで、回転円筒シリンダ46の内部に挿通されたスクリューコンベヤ48が延長して挿通されている。
スクリューコンベヤ48は、回転円筒シリンダ46および固定円筒シリンダ66の各軸心部に配設された回転軸80に螺旋状の推進羽根82を固着して構成されている。スクリューコンベヤ48の回転軸80は、取付板78に固設された回転保持機構84によって懸吊状態で保持され回転自在に支持されている。そして、スクリューコンベヤ48の回転軸80の上端部は、回転保持機構84の上部に固設された駆動モータ86の回転軸に連結されており、駆動モータ86により、スクリューコンベヤ48が所定の速度で回転させられるようになっている。このスクリューコンベヤ48の回転速度は、回転円筒シリンダ46の回転速度より大きく設定される。
また、回転円筒シリンダ46の直下には、回転円筒シリンダ46と同心上に円筒状の飛散防止用円筒88が延設されている。飛散防止用円筒88は、上端開口が回転円筒シリンダ46の粉体排出口90をなす下端開口に対向しかつ近接するように、飛散防止用円筒88の上端部に一体形成されたフランジ部92を介して装置固定部50に固設されている。飛散防止用円筒88のフランジ部92には、回転円筒シリンダ46と飛散防止用円筒88との接続部分から粉体が漏れ出て飛散することを防止するための環状シール部材94が取着されている。そして、スクリューコンベヤ48の回転軸80は、飛散防止用円筒88の内部まで延びている。スクリューコンベヤ48の回転軸80は、下半部が大径に形成されており、その大径部の軸心部に排気通路96が形成されている。排気通路96は、回転軸80の下端で開口しており、回転軸80の大径部に、排気通路96に連通する複数個の通気孔98が形成されている。
次に、図1に示した装置における動作について説明する。
粉体供給装置10の粉体投入口14へ投入された小麦粉、シリカ粉等の粉体は、攪拌機20によって攪拌されながらケーシング12の半円筒部16に落下し、送出用スクリューコンベヤ22により半円筒部16内を移送されて固定円筒シリンダ66へ送り出される。固定円筒シリンダ66内に送り込まれた粉体は、スクリューコンベヤ48の回転運動および重力の作用によって固定円筒シリンダ66内から粉体脱気装置44の回転円筒シリンダ46内へ送り込まれる。回転円筒シリンダ46内へ導入された粉体は、軸心を中心として回転する回転円筒シリンダ46内において遠心力の作用で外方へ飛ばされ、回転円筒シリンダ46の内周面上に層状に堆積する。そして、回転円筒シリンダ46の内周面上に堆積した粉体にさらに遠心力が作用することにより、粉体の堆積物が回転円筒シリンダ46の内周面に押し付けられて、粉体中に含まれた空気が粉体中から追い出され、粉体が脱気される。この際に粉体中から追い出された空気は、スクリューコンベヤ48の回転軸80に形成された通気孔98を通り排気通路96を通って回転軸80の下端開口から排気される。このようにして脱気され回転円筒シリンダ46の内周面上に堆積した粉体は、回転円筒シリンダ46より高速で回転するスクリューコンベヤ48の推進羽根82により、回転円筒シリンダ46の内周面上から掻き取られながら下方の粉体排出口90に向かって移送される。そして、粉体脱気装置44で脱気された粉体は、回転円筒シリンダ46の粉体排出口90から排出され、飛散防止用円筒88を経て、その下端開口面から排出される。このとき、回転円筒シリンダ46の粉体排出口90から排出され外向きに飛散しようとする粉体の飛散が飛散防止用円筒88によって防止される。
この粉体脱気装置44において脱気された粉体を掻き出すためには、基本的に回転円筒シリンダ46の回転速度よりもスクリューコンベヤ48の回転速度の方を大きくしなければならない。この粉体脱気装置44によれば、粉体の脱気度合いおよび処理能力は、回転円筒シリンダ46の回転速度とスクリューコンベヤ48の回転速度とを調整することにより適宜調節することができる。換言すれば、これらの各回転速度と両者の回転速度差とにより脱気度合いを調節することができる。一般的に、回転速度を大きくすると粉体に作用する遠心力が大きくなり、脱気度は上昇する。また、両者の回転速度差が小さければ、回転円筒シリンダ46内に粉体が滞留する時間が長くなって粉体の脱気度は高くなるが、処理能力は低くなる。逆に、両者の回転速度差が大きくなれば、脱気度合いは低下するが、処理能力は上昇する。したがって、粉体の脱気度合いと装置の処理能力が適当な範囲内となるように、回転円筒シリンダ46の回転速度およびスクリューコンベヤ48の回転速度をそれぞれ適当に設定することが必要となる。
図2は、この発明の別の実施形態を示し、粉体脱気装置の概略構成を粉体供給装置と共に示す縦断面図である。
図2に示した粉体脱気装置100は、横置きに配設され、また、粉体脱気装置100に粉体供給装置102が直接的に連接されている。
粉体脱気装置100は横置きに配設されているが、その基本構成自体は、図1に示した粉体脱気装置44と同様である。すなわち、粉体脱気装置100は、水平方向に配設された回転円筒シリンダ104、および、回転円筒シリンダ104の内部に挿通されて回転円筒シリンダ104と同心に配設されたスクリューコンベヤ106を備えて構成されている。回転円筒シリンダ104は、一端部分が小径に形成されており、その一端付近が固定枠部108に軸受110を介し軸心を中心として回転自在に支持されている。また、回転円筒シリンダ104は、回転円筒シリンダ106の外周面他端付近に一体形成された環状凸部112を介し複数個の支えローラ114によって支承されている。さらに、回転円筒シリンダ104の外周面一端付近にはプーリ溝116が形成され、そのプーリ溝116と駆動モータ118の回転軸に固着された駆動プーリ120とにベルト122が掛け渡されている。そして、駆動モータ118により、回転円筒シリンダ104が所定の速度で回転させられるようになっている。
粉体供給装置102の基本構成も、図1に示した粉体供給装置10と同様である。すなわち、粉体供給装置102は、上部に粉体投入口126を有し下部が半円筒状に形成されて、その半円筒部128の一端側に粉体送出口130が設けられたケーシング124、粉体投入口126に投入された粉体を攪拌しながら半円筒部128に落下させる攪拌機132を備えている。ケーシング124は、装置固定部136上に固設されている。また、攪拌機132は、ケーシング124に回転自在に支持された回転支軸138に複数の攪拌棒140を固着した構成を有している。ケーシング124の外面には駆動モータ142が固着されており、駆動モータ142によって回転支軸138および攪拌棒140が回転させられる。
粉体供給装置102のケーシング124は、その半円筒部128の一端側の粉体送出口130が粉体脱気装置100の回転円筒シリンダ104の粉体導入口144をなす一端開口に対向しかつ近接するように、ケーシング124の半円筒部128の一端側に一体形成されたフランジ部146を介して固定枠部108に固設されている。ケーシング124のフランジ部146には、回転円筒シリンダ104とケーシング124との接続部分から粉体が漏れ出て飛散することを防止するための環状シール部材148が取着されている。また、ケーシング124の半円筒部128の他端には取付板150が固着されており、取付板150によってケーシング124の半円筒部128の他端開口が閉塞されている。そして、このケーシング124の半円筒部128の内部まで、回転円筒シリンダ104の内部に挿通されたスクリューコンベヤ106が延長して挿通されている。このスクリューコンベヤ106が、粉体供給装置102の送出用スクリューコンベヤとしての機能も兼ねることになる。
スクリューコンベヤ106は、回転円筒シリンダ104およびケーシング124の半円筒部128の各軸心部に配設された回転軸152に螺旋状の推進羽根154を固着して構成されている。スクリューコンベヤ106の回転軸152は、取付板150に固設された回転保持機構156によって回転自在に支持されている。そして、スクリューコンベヤ106の回転軸152の一端部は、回転保持機構156上に固設された駆動モータ158の回転軸に連結されており、駆動モータ158により、スクリューコンベヤ106が所定の速度で回転させられるようになっている。このスクリューコンベヤ106の回転速度は、回転円筒シリンダ104の回転速度より大きく設定される。
また、回転円筒シリンダ104の他端側には、回転円筒シリンダ104と同心上に円筒状の飛散防止用円筒160が延設されている。飛散防止用円筒160は、一端開口が回転円筒シリンダ104の粉体排出口162をなす他端開口に対向しかつ近接するように、飛散防止用円筒160の一端部に一体形成されたフランジ部164を介して装置固定部166に固設されている。飛散防止用円筒160のフランジ部164には、回転円筒シリンダ104と飛散防止用円筒160との接続部分から粉体が漏れ出て飛散することを防止するための環状シール部材168が取着されている。そして、スクリューコンベヤ106の回転軸152は、飛散防止用円筒160の内部まで延びている。スクリューコンベヤ106の回転軸152は、回転円筒シリンダ104の大径部にほぼ対応する部分が大径に形成されており、その大径部の軸心部に排気通路170が形成されている。排気通路170は、回転軸152の他端で開口しており、回転軸152の大径部に、排気通路170に連通する複数個の通気孔172が形成されている。
図2に示した装置は、次のように動作する。
すなわち、粉体供給装置102の粉体投入口126へ投入された粉体は、攪拌機132によって攪拌されながらケーシング124の半円筒部128に落下し、スクリューコンベヤ106により半円筒部128内を移送されて、半円筒部128内から粉体脱気装置100の回転円筒シリンダ104内へ送り込まれる。以下の動作は、図1に示した粉体脱気装置44と同様であり、回転円筒シリンダ104内へ導入された粉体は、軸心を中心として回転する回転円筒シリンダ104内において遠心力の作用で外方へ飛ばされ、回転円筒シリンダ104の内周面上に層状に堆積する。そして、回転円筒シリンダ104の内周面上に堆積した粉体にさらに遠心力が作用することにより、粉体の堆積物が回転円筒シリンダ104の内周面に押し付けられて、粉体中に含まれた空気が粉体中から追い出され、粉体が脱気される。このようにして脱気され回転円筒シリンダ104の内周面上に堆積した粉体は、回転円筒シリンダ104より高速で回転するスクリューコンベヤ106の推進羽根154により、回転円筒シリンダ104の内周面上から掻き取られながら粉体排出口162に向かって移送される。そして、粉体脱気装置100で脱気された粉体は、回転円筒シリンダ104の粉体排出口162から排出され、飛散防止用円筒160を経て、その開口面から排出される。
図1に示した装置と同様の構成を有する試験機を製作し使用して、嵩密度の低いシリカ粉について実験を行った。この実験結果から、粉体脱気装置から排出されるシリカ粉の嵩密度が10%〜20%増加して、シリカ粉の体積が減少することが確認された。また、シリカ粉は、空気を含むと水のように流動化するが、脱気されて10%程度の嵩密度の増加があるだけでも、その流動性が相当に低下して取り扱いやすくなった。
この発明の実施形態の1例を示し、粉体脱気装置の概略構成を粉体供給装置と共に示す縦断面図である。 この発明の別の実施形態を示し、粉体脱気装置の概略構成を粉体供給装置と共に示す縦断面図である。
符号の説明
10、102 粉体供給装置
12、124 ケーシング
14、126 粉体投入口
16、128 ケーシングの半円筒部
18、130 粉体送出口
20、132 攪拌機
22 送出用スクリューコンベヤ
30 送出用スクリューコンベヤの回転軸
32 送出用スクリューコンベヤの推進羽根
34 軸受機構
36、60、86、118、158 駆動モータ
44、100 粉体脱気装置
46、10 回転円筒シリンダ
48、106 スクリューコンベヤ
52、110 軸受
54、112 環状凸部
56、114 支えローラ
58、116 プーリ溝
62、120 駆動プーリ
64、122 ベルト
66 固定円筒シリンダ
68 連通出口
70、144 回転円筒シリンダの粉体導入口
72 固定円筒シリンダのフランジ部
74、94、148、168 環状シール部材
76 固定円筒シリンダの連通入口
78、150 取付板
80、152 スクリューコンベヤの回転軸
82、154 スクリューコンベヤの推進羽根
84、156 回転保持機構
88、160 飛散防止用円筒
90、162 回転円筒シリンダの粉体排出口
92、164 飛散防止用円筒のフランジ部
96、170 排気通路
98、172 通気孔
146 ケーシングのフランジ部

Claims (5)

  1. 粉体供給装置から送り出される粉体を脱気する粉体脱気装置において、
    一端に粉体導入口を、他端に粉体排出口をそれぞれ有し、軸心を中心として回転自在に支持された回転円筒シリンダと、
    この回転円筒シリンダを回転駆動させるシリンダ回転手段と、
    回転軸に固着された螺旋状の推進羽根を有し、前記回転円筒シリンダの内部に挿通されて回転円筒シリンダと同心に配設され、軸心を中心として回転自在に支持されたスクリューコンベヤと、
    このスクリューコンベヤを、前記シリンダ回転手段によって回転駆動される前記回転円筒シリンダの回転速度より高速で回転駆動させるスクリュー回転手段と、
    を備えたことを特徴とする粉体脱気装置。
  2. 前記粉体供給装置が、
    水平方向に配設された回転軸に固着された螺旋状の推進羽根を有し、軸心を中心として回転自在に支持された送出用スクリューコンベヤと、
    この送出用スクリューコンベヤが内設され、上部に粉体投入口を、一側部に粉体送出口をそれぞれ有するケーシングと、
    前記送出用スクリューコンベヤを回転駆動させる送出用スクリュー回転手段と、
    を備えて構成された請求項1記載の粉体脱気装置。
  3. 前記回転円筒シリンダおよび前記スクリューコンベヤが鉛直方向に配設され、
    前記回転円筒シリンダの粉体導入口をなす上端開口に対向しかつ近接する連通出口を下端に有し、前記粉体供給装置のケーシングの粉体送出口に連通する連通入口が筒部の途中に形設され、回転円筒シリンダの直上にかつ回転円筒シリンダと同心上に延設された固定円筒シリンダ、ならびに、前記回転円筒シリンダと前記固定円筒シリンダとの接続部分をシールするシール手段を備え、
    前記スクリューコンベヤが前記固定円筒シリンダの内部まで延長して挿通された請求項2記載の粉体脱気装置。
  4. 前記回転円筒シリンダおよび前記スクリューコンベヤが水平方向に配設され、
    前記回転円筒シリンダの粉体導入口をなす一端開口に前記粉体供給装置のケーシングの粉体送出口を対向させかつ近接させるとともに、前記回転円筒シリンダと前記ケーシングとの接続部分をシールするシール手段を設け、
    前記スクリューコンベヤと前記送出用スクリューコンベヤとを連接して一体化するとともに、前記送出用スクリュー回転手段を前記スクリュー回転手段として兼用するようにした請求項2記載の粉体脱気装置。
  5. 前記回転円筒シリンダの粉体排出口側に、粉体が飛散するのを防止する円筒状の飛散防止用円筒を固定し連設した請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の粉体脱気装置。
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