JP4357101B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、SRAM(Static Random Access Memory)型のメモリセルを備えた半導体記憶装置に関するものであり、特にソフトエラー耐性の向上を図った半導体記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器の軽薄短小化とともに、それら機器の機能を高速に実現する要望が強まっている。このような電子機器において、今やマイクロコンピュータを搭載することは不可欠であり、そのマイクロコンピュータの構成においては、大容量かつ高速なメモリの実装は必須となっている。また、パーソナルコンピュータの急速な普及と高性能化のもと、より高速な処理を実現するために、キャッシュメモリの大容量化が求められている。すなわち、CPUが、制御プログラム等の実行時において使用するRAMについて、高速化と大容量化が求められている。
【0003】
RAMとしては、一般にDRAM(Dynamic RAM)とSRAMとが使用されているが、上記したキャッシュメモリのように高速な処理を要する部分には、通常、SRAMが使用されている。SRAMは、そのメモリセルの構造として、4個のトランジスタと2個の高抵抗素子で構成される高抵抗負荷型と、6個のトランジスタで構成されるCMOS型が知られている。特に、CMOS型SRAMは、データ保持時のリーク電流が非常に小さいために信頼性が高く、現在の主流となっている。
【0004】
図55は、従来のCMOS型SRAMのメモリセルの回路図である。特に、図55のメモリセルは、記憶を保持するための回路部のみを示しており、記憶状態の読み出しおよび書き込みをおこなうためのアクセス用MOSトランジスタの記載を省略している。図55に示すように、メモリセルは、入力端子と出力端子を相補的に接続した2つのインバータINV1およびINV2によって表すことができる。
【0005】
また、図56は、インバータINV1およびINV2の内部回路、すなわちCMOSインバータ回路を示す回路図である。図56に示すように、インバータINV1およびINV2はともに、一つのPMOSトランジスタPM1と一つのNMOSトランジスタNM1により構成される。そして、PMOSトランジスタPM1のソースは電源線VDDに接続され、NMOSトランジスタNM1のソースは接地線GNDに接続される。また、双方のドレイン同士が接続されることでその接続点において出力端子OUTを形成し、双方のゲート同士が接続されることでその接続点において入力端子INを形成している。すなわち、PMOSトランジスタPM1を負荷トランジスタとし、NMOSトランジスタNM1を駆動トランジスタとした、いわゆるCMOS構成によって、インバータ機能が実現されている。
【0006】
ここで、図56に示すCMOSインバータ回路の動作について説明する。図56において、入力端子INに論理レベル“H”の電位、すなわちVDD電位が与えられると、PMOSトランジスタPM1はOFF状態になり、NMOSトランジスタNM1はON状態になる。
【0007】
したがって、出力端子OUTは、NMOSトランジスタNM1を介して接地線に電気的に接続され、その電位は論理レベル“L”の電位、すなわちGND電位になる。逆に、入力端子INに論理レベル“L”の電位、すなわちGND電位が与えられると、PMOSトランジスタPM1はON状態になり、NMOSトランジスタNM1はOFF状態になる。したがって、出力端子OUTは、PMOSトランジスタPM1を介して電源線に電気的に接続され、その電位は論理レベル“H”の電位、すなわちVDD電位になる。このように、CMOSインバータ回路は、入力と出力の論理が相補な関係になる。
【0008】
つぎに、図55に示した従来のメモリセルについて説明する。インバータINV1の入力端子とインバータINV2の出力端子は互いに接続され、インバータINV1の出力端子とインバータINV2の入力端子は互いに接続されているため、図中の記憶ノードNAおよびNBは互いに相補な関係となる。
【0009】
例えば、記憶ノードNAが、論理レベル“H”の電位状態であるとすると、記憶ノードNBは論理レベル“L”の電位状態になって安定する。また、逆に、記憶ノードNAが、論理レベル“L”の電位状態であるとすると、記憶ノードNBは論理レベル“H”の電位状態になって安定する。このように、インバータによって構成されたメモリセルは、二つの記憶ノードNAおよびNBの状態が“H”状態か“L”状態かによって、異なる二つの安定した論理状態を有し、その論理状態を1ビットの記憶データとして保持するものである。
【0010】
このように、CMOSインバータ回路で構成した半導体記憶装置は、非常に安定性がよく、耐ノイズに対してはこれまで問題とはならなかった。ところが、上記したようなメモリセルを多数集積させた大容量メモリになると、1ビットあたりのメモリセル面積が微小になるため、電離性の放射線があたることによって発生する電荷に影響を受けてしまう。すなわち、放射線が照射されることにより、メモリセルの記憶状態が不安定となり、記憶データの反転といった誤動作が生じる可能性が高くなる。
【0011】
この現象はソフトエラーと呼ばれており、電離性の放射線としてはパッケージ材料や配線材料から出てくるα線が原因とされている。特に、ソフトエラーは、電源電圧が下がるにつれて起こりやすくなるため、近年の低電源駆動化を図った半導体記憶装置では、このソフトエラーに対する耐性を増すのが重要なテーマとなっている。
【0012】
そこで、記憶ノードの容量値を増やすことにより、ソフトエラー耐性を増した種々の半導体記憶装置が提案されている。例えば、特開平9−270469号公報に開示の「半導体メモリ装置」によれば、記憶ノード(すなわち、CMOSインバータ回路を構成する負荷トランジスタのゲートと駆動トランジスタとゲートとの接続部)と半導体基板との間に薄い活性領域を介在させることでキャパシタを形成し、これにより記憶ノード部の容量値を増加させている。
【0013】
一方、SRAM用メモリセルと、アクセス用トランジスタと、いくつかのキャパシタと、から構成された不揮発性半導体記憶装置が知られており、上記した記憶ノード部の容量値は、この不揮発性半導体記憶装置においても重要な問題となる。
【0014】
この不揮発性半導体記憶装置によれば、多数のキャパシタの容量分割により電位を決めて書き込みをおこない、記憶ノードに接続されるキャパシタの容量値の大小関係で電源ON時の読み出しをおこなうので、キャパシタの適切な設計が困難であるという問題を有していた。そこで、特開昭62−33392号公報に開示の「半導体不揮発性メモリ装置」は、SRAMメモリセルの記憶ノードに、キャパシタに代えて、フローティングゲートを有するMOSトランジスタのゲートを接続することで不揮発性メモリ部を構成し、キャパシタの削減を図っている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、半導体記憶装置のさらなる大容量化および高集積化の要望に応じて、メモリセルの構成要素の微細化を進めることが必要となっており、このため、記憶ノード部の容量値はますます小さくなって、ソフトエラーが起こりやすくなるという問題が生じている。
【0016】
その問題に対して、上記した特開平9−270469号公報に開示の「半導体メモリ装置」等に示される従来のメモリセルは、記憶ノード部の容量値を増加させるために、特定の半導体レイアウトパターンを採用しなければならず、今後のメモリセルの高集積化にともなって変更されるレイアウトパターンに対応するには、その設計行程が複雑となり、必ずしも柔軟な解決策とは言えない。
【0017】
また、上記した特開昭62−33392号に開示の「半導体不揮発性メモリ装置」では、SRAMメモリセルの記憶ノードに接続したMOSトランジスタは、不揮発性メモリ部を構成するためのものであり、フローティングゲートを備えるためのレイアウトにより形成されることが必要であり、さらに、α線照射によってそのフローティングゲートの記憶保持状態が変化する事態を否定できない。すなわち、この「半導体不揮発性メモリ装置」は、不揮発性メモリ機能とソフトエラー対策とをともに実現することはできず、またそれを意図したものではない。
【0018】
この発明は上記問題点を解決するためになされたもので、SRAMメモリセルに、設計・製造行程の確立されたPMOSトランジスタまたはNMOSトランジスタを設け、その追加したMOSトランジスタのゲートを記憶ノードに接続することで、記憶ノード部の容量値の増加、すなわちソフトエラー対策を実現した半導体記憶装置を得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる半導体記憶装置にあっては、ソースが接地線に接続された第1のNMOSトランジスタと、ソースが接地線に接続され、ドレインが前記第1のNMOSトランジスタのゲートに接続されてその接続点を第1のノードとし、ゲートが前記第1のNMOSトランジスタのドレインに接続されてその接続点を第2のノードとした第2のNMOSトランジスタと、ドレインが前記第1のノードに接続され、ゲートが前記第2のノードに接続された第1のPMOSトランジスタと、ドレインが前記第2のノードに接続され、ゲートが前記第1のノードに接続された第2のPMOSトランジスタと、ソースが電源線に接続され、ドレインが前記第1のNMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートが前記第2のNMOSトランジスタのドレインに接続された第3のPMOSトランジスタと、ソースが電源線に接続され、ドレインが前記第2のNMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートが前記第1のNMOSトランジスタのドレインに接続された第4のPMOSトランジスタとを備え前記第1のPMOSトランジスタと前記第2のPMOSトランジスタのソース同士を接続したことを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、第1のNMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタのそれぞれのドレインに、例えばダイオード接続されたMOSトランジスタ等の負荷トランジスタを接続することでSRAMのメモリセルを構成した際に、記憶ノードとなる第1のノードに第1のPMOSトランジスタのドレインと第2のPMOSトランジスタのゲートが接続され、記憶ノードとなる第2のノードに第2のPMOSトランジスタのドレインと第1のPMOSトランジスタのゲートが接続されるので、それらゲート容量分とドレイン容量分の容量値を各記憶ノードに付加することができる。
【0022】
また、この発明によれば、第1のNMOSトランジスタと第3のPMOSトランジスタにより構成されるインバータと、第2のNMOSトランジスタと第4のPMOSトランジスタにより構成されるインバータとの相補接続によって、SRAMのメモリセルが構成され、記憶ノードとなる第1のノードに第1のPMOSトランジスタのドレインと第2のPMOSトランジスタのゲートが接続され、記憶ノードとなる第2のノードに第2のPMOSトランジスタのドレインと第1のPMOSトランジスタのゲートが接続されるので、それらゲート容量分とドレイン容量分の容量値を各記憶ノードに付加することができる。
【0023】
つぎの発明にかかる半導体記憶装置にあっては、上記発明において、前記第1のPMOSトランジスタのドレインと前記第3のPMOSトランジスタのドレインは、第1のp+拡散領域を共有して形成され、前記第2のPMOSトランジスタのドレインと前記第4のPMOSトランジスタのドレインは、第2のp+拡散領域を共有して形成されたことを特徴とする。
【0024】
この発明によれば、第1のPMOSトランジスタと第3のPMOSトランジスタとの間において、それらドレインの形成と双方の接続とを共通のp+拡散領域で形成し、また、第2のPMOSトランジスタと第4のPMOSトランジスタとの間において、それらドレインの形成と双方の接続とを共通のp+拡散領域で形成しているので、記憶動作に関与しない第1のPMOSトランジスタおよび第2のPMOSトランジスタが付加された場合であっても、それらPMOSトランジスタが占有する面積を縮小させることができる。
【0027】
つぎの発明にかかる半導体記憶装置にあっては、上記発明において、前記第1のPMOSトランジスタのソースと前記第2のPMOSトランジスタのソースは、共通のp+拡散領域で形成されたことを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、第1のPMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタとの間において、それらソースの形成と双方の接続とを共通のp+拡散領域で形成するので、第1のPMOSトランジスタおよび第2のPMOSトランジスタが占有する面積を縮小させることができる。
【0029】
つぎの発明にかかる半導体記憶装置にあっては、上記発明において、前記第1のPMOSトランジスタは、ソースとドレインを互いに接続し、前記第2のPMOSトランジスタは、ソースとドレインを互いに接続したことを特徴とする。
【0030】
この発明によれば、第1のPMOSトランジスタは、ソースとドレインを互いに接続し、第2のPMOSトランジスタは、ソースとドレインを互いに接続しているので、記憶ノードとなる第1のノードに、第1のPMOSトランジスタのソース容量およびドレイン容量と、第2のPMOSトランジスタのゲート容量を付加させることができ、記憶ノードとなる第2のノードに、第2のPMOSトランジスタのソース容量およびドレイン容量と、第1のPMOSトランジスタのゲート容量を付加することができる。
【0031】
つぎの発明にかかる半導体記憶装置にあっては、上記発明において、前記第1および/または前記第2のPMOSトランジスタに代えて、それぞれNMOSトランジスタを備えたことを特徴とする。
【0032】
この発明によれば、記憶ノードに容量値を付加させるために追加された第1および/または第2のPMOSトランジスタを、NMOSトランジスタとすることもできる。
【0033】
つぎの発明にかかる半導体記憶装置にあっては、上記発明において、前記第1のノードおよび前記第2のノードの少なくとも一方にドレインを接続するとともに、当該ノードに保持された記憶データの読み出しまたは当該ノードへの記憶データの書き込みをおこなうためのNMOSトランジスタまたはPMOSトランジスタを少なくとも一つ備えたことを特徴とする。
【0034】
この発明によれば、記憶ノードとなる第1のノードおよび第2のノードに、記憶データの読み出しおよび書き込みをおこなうためのアクセス用のNMOSトランジスタを一つずつ接続した場合のSRAMメモリセルや、また、そのアクセス用のNMOSトランジスタを二つずつ接続することで2ポートSRAMを構成した場合のSRAMメモリセルに対しても、上記した第1および第2のPMOSトランジスタ等を追加することにより、そのゲート容量分等の容量値を記憶ノードに付加させることができる。
【0035】
つぎの発明にかかる半導体記憶装置にあっては、上記発明において、前記第1、第2、第3および第4のPMOSトランジスタは、同一のNウエル領域に形成されたことを特徴とする。
【0036】
この発明によれば、第1、第2、第3および第4のPMOSトランジスタは、同一のNウエル領域に形成されるので、それらPMOSトランジスタのドレインやソースの形成と、PMOSトランジスタ同士の接続を果たす共有の拡散領域を設けることが容易となる。
【0037】
つぎの発明にかかる半導体記憶装置にあっては、上記発明において、前記第1、第2、第3および第4のPMOSトランジスタと、前記第1および第2のNMOSトランジスタは、CMOSゲートアレイに配置されたMOSトランジスタであることを特徴とする。
【0038】
この発明によれば、第1のNMOSトランジスタと第3のPMOSトランジスタにより構成されるインバータと、第2のNMOSトランジスタと第4のPMOSトランジスタにより構成されるインバータとの相補接続によって、SRAMのメモリセルを構成し、記憶ノードとなる第1のノードに第1のPMOSトランジスタのドレインと第2のPMOSトランジスタのゲートを接続し、記憶ノードとなる第2のノードに第2のPMOSトランジスタのドレインと第1のPMOSトランジスタのゲートを接続することで、それらゲート容量分とドレイン容量分の容量値を各記憶ノードに付加した構成をCMOSゲートアレイによって実現することができる。
【0039】
つぎの発明にかかる半導体記憶装置にあっては、第1のワード線と、第2のワード線と、第1の正相ビット線と、第1の逆相ビット線と、第2の正相ビット線と、第2の逆相ビット線と、第1のNMOSトランジスタおよび第1のPMOSトランジスタにより構成される第1のCMOSインバータと、第2のNMOSトランジスタおよび第2のPMOSトランジスタにより構成され、入力端子が第1のノードとして前記第1のCMOSインバータの出力端子に接続され、出力端子が第2のノードとして前記第1のCMOSインバータの入力端子に接続された第2のCMOSインバータと、ゲートが前記第1のワード線に接続され、ドレインが前記第1の正相ビット線に接続され、ソースが前記第1のノードに接続された第3のNMOSトランジスタと、ゲートが前記第1のワード線に接続され、ドレインが前記第1の逆相ビット線に接続され、ソースが前記第2のノードに接続された第4のNMOSトランジスタと、ゲートが前記第2のワード線に接続され、ドレインが前記第2の正相ビット線に接続され、ソースが前記第1のノードに接続された第5のNMOSトランジスタと、ゲートが前記第2のワード線に接続され、ドレインが前記第2の逆相ビット線に接続され、ソースが前記第2のノードに接続された第6のNMOSトランジスタと、ソースおよびドレインが前記第1のノードに接続され、ゲートが前記第2のノードに接続された第7のNMOSトランジスタと、ソースおよびドレインが前記第2のノードに接続され、ゲートが前記第1のノードに接続された第8のNMOSトランジスタと、を備え、前記第1および第2のPMOSトランジスタは、共通のNウエル領域に形成され、前記第1、第3、第5および第7のNMOSトランジスタは、共通の第1のPウエル領域に形成され、前記第2、第4、第6および第8のNMOSトランジスタは、共通の第2のPウエル領域に形成されたことを特徴とする。
【0040】
この発明によれば、第1、第3、第5および第7のNMOSトランジスタ間において、それらのドレインやソースの形成と接続とを果たす共有の拡散領域を設けることが容易となり、第2、第4、第6および第8のNMOSトランジスタ間においても、それらのドレインやソースの形成と接続とを果たす共有の拡散領域を設けることが容易となる。
【0041】
つぎの発明にかかる半導体記憶装置にあっては、上記発明において、前記第7のNMOSトランジスタは、前記第1のNMOSトランジスタおよび前記第1のPMOSトランジスタと直交する方向に配置され、前記第8のNMOSトランジスタは、前記第2のNMOSトランジスタおよび前記第2のPMOSトランジスタと直交する方向に配置されたことを特徴とする。
【0042】
この発明によれば、第7のNMOSトランジスタと第1のNMOSトランジスタと第1のPMOSトランジスタのそれぞれのドレインの形成と接続とを果たす共有の拡散領域を設けることが容易となり、また、第8のNMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタのそれぞれのドレインの形成と接続とを果たす共有の拡散領域を設けることが容易となる。
【0043】
つぎの発明にかかる半導体記憶装置にあっては、上記発明において、前記第1のNMOSトランジスタのドレインを形成するn+拡散領域と前記第3および第5のNMOSトランジスタのソースを形成するn+拡散領域とは前記第7のNMOSトランジスタで分割され、それらn+拡散領域の一方に前記第7のNMOSトランジスタのドレインが形成され、n+拡散領域の他方に前記第7のNMOSトランジスタのソースが形成され、前記第2のNMOSトランジスタのドレインを形成するn+拡散領域と前記第4および第6のNMOSトランジスタのソースを形成するn+拡散領域とは前記第8のNMOSトランジスタで分割され、それらn+拡散領域の一方に前記第8のNMOSトランジスタのドレインが形成され、n+拡散領域の他方に前記第8のNMOSトランジスタのソースが形成されたことを特徴とする。
【0044】
この発明によれば、第1のNMOSトランジスタのドレインと第3および第5のNMOSトランジスタのソースとをそれぞれ形成する共通のn+拡散領域上に第7のNMOSトランジスタを形成することが可能となり、また、第2のNMOSトランジスタのドレインと第4および第6のNMOSトランジスタのソースとをそれぞれ形成する共通のn+拡散領域上に第8のNMOSトランジスタを形成することが可能となる。
【0045】
つぎの発明にかかる半導体記憶装置にあっては、上記発明において、前記第7のNMOSトランジスタのゲートは、前記第1のNMOSトランジスタのゲートと直交する方向に配置されるとともに、前記第1のNMOSトランジスタのゲートに接続され、前記第8のNMOSトランジスタのゲートは、前記第2のNMOSトランジスタのゲートと直交する方向に配置されるとともに、前記第2のNMOSトランジスタのゲートに接続されたことを特徴とする。
【0046】
この発明によれば、第7のNMOSトランジスタと第1のNMOSトランジスタと第1のPMOSトランジスタのそれぞれのドレインの形成と接続とを果たす共有の拡散領域に対して、第7のNMOSトランジスタと第1のNMOSトランジスタと第1のPMOSトランジスタのそれぞれのゲートを設けることが容易となり、また、第8のNMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタのそれぞれのドレインの形成と接続とを果たす共有の拡散領域に対して、第8のNMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタのそれぞれのゲートを設けることが容易となる。
【0047】
つぎの発明にかかる半導体記憶装置にあっては、上記発明において、前記第1のNMOSトランジスタと前記第1のPMOSトランジスタと前記第7のNMOSトランジスタのそれぞれのゲートは、一つの第1のポリシリコン配線層により形成され、前記第2のNMOSトランジスタと前記第2のPMOSトランジスタと前記第8のNMOSトランジスタのそれぞれのゲートは、一つの第2のポリシリコン配線層により形成されたことを特徴とする。
【0048】
この発明によれば、第1のNMOSトランジスタと第1のPMOSトランジスタと第7のNMOSトランジスタのそれぞれのゲートを、一つの第1のポリシリコン配線層により接続することができ、また、第2のNMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタと第8のNMOSトランジスタのそれぞれのゲートを、一つの第2のポリシリコン配線層により接続することができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明にかかる半導体記憶装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0050】
実施の形態1.
まず、実施の形態1にかかる半導体記憶装置について説明する。実施の形態1にかかる半導体記憶装置は、互いのソースが接続された二つのPMOSトランジスタを設け、それぞれのPMOSトランジスタは、ドレインを二つの記憶ノードの一方に接続するとともに、ゲートを二つの記憶ノードの他方に接続することを特徴としている。
【0051】
図1は、実施の形態1にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの回路図である。実施の形態1にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルは、従来のメモリセルと同様に、相補的に接続された二つのインバータINV1およびINV2により構成される。
【0052】
よって、インバータINV1の入力端子とインバータINV2の出力端子とを接続する接続線において記憶ノードNAが形成されている。また、インバータINV2の入力端子とインバータINV1の出力端子とを接続する接続線において記憶ノードNBが形成されている。
【0053】
さらに、本実施の形態にかかる半導体記憶装置では、上記した二つのインバータINV1およびINV2に加えて、ソースを互いに接続して内部ノードNCを形成する二つのPMOSトランジスタP1およびP2が付加されている。特に、PMOSトランジスタP1は、ドレインを記憶ノードNAに接続するとともに、ゲートを記憶ノードNBに接続している。また、PMOSトランジスタP2は、ドレインを記憶ノードNBに接続するとともに、ゲートを記憶ノードNAに接続している。
【0054】
つぎに、実施の形態1にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセル、すなわち図1に示したSRAMメモリセルの動作について説明する。まず、記憶ノードNAが、論理レベル“H”の電位状態である場合には、記憶ノードNBは論理レベル“L”の電位状態になって安定する。また、逆に、記憶ノードNAが、論理レベル“L”の電位状態である場合には、記憶ノードNBは論理レベル“H”の電位状態になって安定する。このように、インバータINV1およびINV2によって構成されたメモリセルは、二つの記憶ノードNAおよびNBの論理状態が“H”状態か“L”状態かによって、異なる二つの安定した論理状態を有し、その論理状態を1ビットの記憶データとして保持する。
【0055】
ここで、記憶ノードNAには、PMOSトランジスタP2のゲートが接続されているため、PMOSトランジスタP2は、記憶ノードNAの論理状態に応じてONまたはOFFが決定される。また、記憶ノードNBには、PMOSトランジスタP1のゲートが接続されているため、PMOSトランジスタP1は、記憶ノードNBの論理状態に応じてONまたはOFFが決定される。
【0056】
たとえば、記憶ノードNAが論理レベル“H”の電位状態である場合、すなわち記憶ノードNBが論理レベル“L”の電位状態である場合には、PMOSトランジスタP1はON状態となり、PMOSトランジスタP2はOFF状態となる。よって、記憶ノードNAは、PMOSトランジスタP1のソース電位により変動することになるが、PMOSトランジスタP1のソースは、OFF状態となったPMOSトランジスタP2のソースに接続されているために電荷の供給を受けることはない。
【0057】
逆に、記憶ノードNAが論理レベル“L”の電位状態である場合、すなわち記憶ノードNBが論理レベル“H”の電位状態である場合には、PMOSトランジスタP1はOFF状態となり、PMOSトランジスタP2はON状態となる。よって、記憶ノードNBは、PMOSトランジスタP2のソース電位により変動することになるが、PMOSトランジスタP2のソースは、OFF状態となったPMOSトランジスタP1のソースに接続されているために電荷の供給を受けることはない。
【0058】
すなわち、これらPMOSトランジスタP1およびP2のON/OFFの状態変化は、記憶ノードNAおよびNBの二つの安定した記憶状態に影響を与えることはない。
【0059】
一方で、記憶ノードNAにPMOSトランジスタP1のドレインとPMOSトランジスタP2のゲートが接続されることで、それらドレイン容量およびゲート容量が記憶ノードNAに付加されることになる。さらに、PMOSトランジスタP1がON状態である場合には、PMOSトランジスタP1およびP2のそれぞれのソース容量までもが記憶ノードNAに付加されることになる。
【0060】
同様に、記憶ノードNBにPMOSトランジスタP2のドレインとPMOSトランジスタP1のゲートが接続されることで、それらドレイン容量およびゲート容量が記憶ノードNBに付加されることになる。さらに、PMOSトランジスタP2がON状態である場合には、PMOSトランジスタP1およびP2のそれぞれのソース容量までもが記憶ノードNBに付加されることになる。すなわち、記憶ノードNAおよびNB部分の容量値は、従来のSRAMメモリセルと比較して大きくなる。
【0061】
以上に説明したとおり、実施の形態1にかかる半導体記憶装置によれば、SRAMメモリセルに、二つのPMOSトランジスタP1およびP2を設け、PMOSトランジスタP1のドレインとPMOSトランジスタP2のゲートを記憶ノードNAに接続し、PMOSトランジスタP2のドレインとPMOSトランジスタP1のゲートを記憶ノードNBに接続しているので、記憶ノードNAにPMOSトランジスタP1のドレイン容量分とPMOSトランジスタP2のゲート容量分の容量値を付加することができ、記憶ノードNBにPMOSトランジスタP2のドレイン容量分とPMOSトランジスタP1のゲート容量分の容量値を付加することができる。これにより、α線等に起因した外的要因による記憶データの反転といった誤動作が起こりにくくなり、ソフトエラー耐性の向上を図ることができる。
【0062】
さらに、PMOSトランジスタP1のソースとPMOSトランジスタP2のソースとが互いに接続されているので、論理状態“H”を示した記憶ノードNAまたはNBには、PMOSトランジスタP1とPMOSトランジスタP2のそれぞれのソース容量分の容量値を付加することができる。すなわち、ソフトエラー耐性を一層図ることができる。
【0063】
また、新たに設けられるPMOSトランジスタP1およびP2は、その設計・製造工程が確立しているため、記憶容量の異なる半導体記憶装置に応じて種々レイアウトパターンを採用することができる。また、PMOSトランジスタP1およびP2は、インバータINV1およびINV2を構成する各MOSトランジスタととともに、同一のマスクパターンを用いて同一の製造工程で形成することができるので、複雑な設計・製造工程を追加させることなく、記憶ノードNAおよびNBの容量値を増加させることが可能となる。
【0064】
なお、他の例として、新たに付加する二つのPMOSトランジスタP1およびP2に代えて、NMOSトランジスタを接続してもよい。図2は、実施の形態1にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの他の例の回路図である。図2に示すように、ソースを互いに接続して内部ノードNCを形成する二つのNMOSトランジスタN1およびN2が新たに付加されている。特に、NMOSトランジスタN1は、ドレインを記憶ノードNAに接続するとともに、ゲートを記憶ノードNBに接続している。また、NMOSトランジスタN2は、ドレインを記憶ノードNBに接続するとともに、ゲートを記憶ノードNAに接続している。この場合も上記同様の効果を得ることができる。
【0065】
実施の形態2.
つぎに、実施の形態2にかかる半導体記憶装置について説明する。実施の形態2にかかる半導体記憶装置は、実施の形態1に示した半導体記憶装置のSRAMメモリセルにおいて、記憶ノードNAおよびNBに、アクセス用トランジスタを設けて、記憶データの読み出し動作と書き込み動作ができるようにしたことを特徴としている。
【0066】
図3は、図1に示したSRAMメモリセルにアクセス用トランジスタを接続した場合を示す回路図である。よって、図3において、図1と共通する部分には同一符号を付してその説明を省略する。また、図1において、接続端子BL11およびBL12は、ビッド線との接続端子を示し、接続端子WL11およびWL12は、ワード線との接続端子を示している。
【0067】
よって、実施の形態2にかかる半導体記憶装置では、図3に示すように、実施の形態1のSRAMメモリセルにおいて、記憶ノードNAにソースを接続し、ドレインに接続端子BL11を接続し、ゲートに接続端子WL11を接続したアクセス用のNMOSトランジスタN3が設けられる。
【0068】
つぎに、図3に示したSRAMメモリセルの動作について説明する。まず、ワード線との接続端子WL11が論理状態“L”である場合には、NMOSトランジスタN3はOFF状態であり、記憶ノードNAはデータの読み出し・書き込み端子に対応するビット線との接続端子BL11と電気的に遮断されている。すなわち、記憶データを保持している状態にある。
【0069】
ここで、ワード線との接続端子WL11が外部からの信号によって、論理状態“L”から論理状態“H”へと遷移されると、NMOSトランジスタN3はOFF状態からON状態になり、記憶ノードNAは接続端子BL11と電気的に接続される。仮に、外部から接続端子BL11へと書き込み電圧が印加されていなければ、記憶ノードNAにおいて保持されたデータは、NMOSトランジスタN3を介して接続端子BL11に伝搬される。すなわち、データの読み出し動作が実行される。
【0070】
一方、接続端子WL11が論理状態“H”であり、外部から接続端子BL11へと書き込み電圧が印加されていると、すなわち、図示しない外部回路によってLまたはHに強くドライブされていると、書き込み電圧は、NMOSトランジスタN3を介して記憶ノードNAに伝搬され、記憶ノードNAは書き込み電圧に相当する論理状態に書き換えられる。これにより、データの書き込み動作が実行される。そして、接続端子WL11が外部からの信号によって、論理状態“H”から論理状態“L”へと遷移されると、再び記憶ノードNAは保持状態に戻る。
【0071】
以上に説明したとおり、実施の形態2にかかる半導体記憶装置によれば、実施の形態1において、記憶ノードNAに、アクセス用のNMOSトランジスタN3を設けているので、実施の形態1による効果、すなわちソフトエラー耐性を向上させた半導体記憶装置に対してデータの読み出し動作、および書き込み動作をおこなうことができる。
【0072】
なお、図3において点線で示されるように、記憶ノードNBにもアクセス用のNMOSトランジスタN4を設けてもよい。すなわち、記憶ノードNBにNMOSトランジスタN4のソースを接続し、そのドレインにビット線との接続端子BL12を接続し、そのゲートにワード線との接続端子WL12を接続する。このアクセス用のNMOSトランジスタN4の動作は、上記したNMOSトランジスタN3の動作と同じであるので、ここではその説明を省略する。
【0073】
通常、SRAMとしての動作は、接続端子WL11およびWL12は共通に接続され、接続端子BL11およびBL12は相補な関係となるビット線対として動作させることが多いが、アクセス用のNMOSトランジスタN3およびN4のそれぞれを独立に動作させることもできる。
【0074】
なお、他の例として、図4は、図2に示したSRAMメモリセルにアクセス用トランジスタを接続した場合を示す回路図である。図4に示すように、容量を付加するためにNMOSトランジスタを追加した場合においても、アクセス用のNMOSトランジスタN3およびN4を接続することにより、データの読み出し動作、および書き込み動作をおこなうことができる。
【0075】
また、アクセス用のMOSトランジスタとして、PMOSトランジスタを用いてもよい。図5および図6は、図3および図4において、アクセス用のNMOSトランジスタN3およびN4に代えて、アクセス用のPMOSトランジスタP3およびP4を付加した場合を示す回路図である。図5および図6に示す回路図においても、実施の形態1の効果によるソフトエラー耐性の向上とデータの読み出し動作および書き込み動作をともに実現することができる。
【0076】
実施の形態3.
つぎに、実施の形態3にかかる半導体記憶装置について説明する。実施の形態3にかかる半導体記憶装置は、実施の形態1に示した半導体記憶装置のSRAMメモリセルにおいて、記憶ノードNAおよびNBに、それぞれアクセス用トランジスタを二つずつ設けて、記憶データの読み出し動作と書き込み動作ができるようにした、いわゆる2ポートSRAMを構成したことを特徴としている。
【0077】
図7および図8は、図1および図2に示す記憶ノードNAおよびNBにおいて、それぞれ二つのアクセス用トランジスタを接続した場合を示す回路図である。よって、図7および図8において、図1および図2と共通する部分には同一符号を付してその説明を省略する。また、図7および図8において、接続端子BL11、BL12、BL21およびBL22は、ビッド線との接続端子を示し、接続端子WL11、WL12、WL21およびWL22は、ワード線との接続端子を示している。
【0078】
よって、実施の形態3にかかる半導体記憶装置では、図7および図8に示すように、実施の形態1のSRAMメモリセルにおいて、記憶ノードNAにソースを接続し、ドレインに接続端子BL11を接続し、ゲートに接続端子WL11を接続したアクセス用のNMOSトランジスタN3と、記憶ノードNAにソースを接続し、ドレインに接続端子BL21を接続し、ゲートに接続端子WL21を接続したアクセス用のNMOSトランジスタN5と、が設けられる。
【0079】
つぎに、図7および8に示したSRAMメモリセルの動作について説明する。まず、ワード線との接続端子WL11とWL21が論理状態“L”である場合には、NMOSトランジスタN3およびN5はOFF状態であり、記憶ノードNAはデータの読み出し・書き込み端子に対応するビット線との接続端子BL11およびBL21と電気的に遮断されている。すなわち、記憶データを保持している状態にある。
【0080】
ここで、ワード線との接続端子WL11またはWL21が外部からの信号によって、論理状態“L”から論理状態“H”へと遷移されると、NMOSトランジスタN3またはN5はOFF状態からON状態になり、記憶ノードNAは接続端子BL11またはBL21と電気的に接続される。仮に、外部から接続端子BL11またはBL21へと書き込み電圧が印加されていなければ、記憶ノードNAにおいて保持されたデータは、NMOSトランジスタN3またはN5を介して接続端子BL11またはBL21に伝搬される。すなわち、データの読み出し動作が実行される。
【0081】
一方、接続端子WL11またはWL21が論理状態“H”であり、外部から接続端子BL11またはBL21へと書き込み電圧が印加されていると、すなわち、図示しない外部回路によってLまたはHに強くドライブされていると、書き込み電圧は、NMOSトランジスタN3またはN5を介して記憶ノードNAに伝搬され、記憶ノードNAは書き込み電圧に相当する論理状態に書き換えられる。すなわち、データの書き込み動作が実行される。そして、接続端子WL11またはWL21が外部からの信号によって、論理状態“H”から論理状態“L”へと遷移されると、再び記憶ノードNAは保持状態に戻る。
【0082】
以上に説明したとおり、実施の形態3にかかる半導体記憶装置によれば、実施の形態1において、記憶ノードNAに、二つのアクセス用のNMOSトランジスタN3およびN5を設けているので、実施の形態1による効果を享受できる半導体記憶装置、すなわちソフトエラー耐性を向上させた2ポートSRAM構成の半導体記憶装置に対して、データの読み出し動作、および書き込み動作をおこなうことができる。
【0083】
なお、図7および8において点線で示されるように、記憶ノードNBにもアクセス用のNMOSトランジスタN4およびN6を設けてもよい。すなわち、記憶ノードNBにNMOSトランジスタN4のソースを接続し、そのドレインにビット線との接続端子BL12を接続し、そのゲートにワード線との接続端子WL12を接続する。また、記憶ノードNBにNMOSトランジスタN6のソースを接続し、そのドレインにビット線との接続端子BL22を接続し、そのゲートにワード線との接続端子WL22を接続する。これらアクセス用のNMOSトランジスタN4およびN6の動作は、上記したNMOSトランジスタN3およびN5の動作と同じであるので、ここではその説明を省略する。
【0084】
また、アクセス用のMOSトランジスタとして、PMOSトランジスタを用いてもよい。図9および図10は、図7および図8において、アクセス用のNMOSトランジスタN3、N4、N5およびN6に代えて、アクセス用のPMOSトランジスタP3、P4、P5およびP6を付加した場合を示す回路図である。図9および図10に示す回路図においても、実施の形態1の効果によるソフトエラー耐性の向上と2ポートSRAM構成によるデータの読み出し動作および書き込み動作とを実現することができる。
【0085】
実施の形態4.
つぎに、実施の形態4にかかる半導体記憶装置について説明する。実施の形態4にかかる半導体記憶装置は、ソースとドレインとが接続された二つのPMOSトランジスタを設け、それぞれのPMOSトランジスタは、ドレインを二つの記憶ノードの一方に接続するとともに、ゲートを二つの記憶ノードの他方に接続することを特徴としている。
【0086】
図11は、実施の形態4にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの回路図である。実施の形態4にかかる半導体記憶装置は、そのSRAMメモリセルにおいて、PMOSトランジスタP1のソースおよびドレインが互いに接続され、PMOSトランジスタP2のソースおよびドレインが互いに接続されている点が、実施の形態1と異なる。他の構成は、実施の形態1において説明したとおりなので、ここではその説明を省略する。
【0087】
つぎに、図11に示すSRAMメモリセルの動作について実施の形態1と異なる点を説明する。記憶ノードNAには、PMOSトランジスタP2のゲートが接続されているため、PMOSトランジスタP2は、記憶ノードNAの論理状態に応じてONまたはOFFが決定される。また、記憶ノードNBには、PMOSトランジスタP1のゲートが接続されているため、PMOSトランジスタP1は、記憶ノードNBの論理状態に応じてONまたはOFFが決定される。しかしながら、これらPMOSトランジスタP1およびP2のON/OFFの状態変化は、記憶ノードNAおよびNBの二つの安定した記憶状態に影響を与えることはない。
【0088】
たとえば、記憶ノードNAが論理状態“H”として安定している場合には、PMOSトランジスタP1はOFF状態となり、PMOSトランジスタP2はON状態になる。ここで、PMOSトランジスタP2は、ソースおよびドレインを互いに接続していることから、そのON状態に関係なく、PMOSトランジスタP2のソースおよびドレインは、記憶ノードNBと同電位となり、論理状態“L”を示す。すなわち、記憶ノードNAおよびNBは、PMOSトランジスタP2のON状態によって影響を受けない。
【0089】
この際、PMOSトランジスタP1もまた、ソースおよびドレインを互いに接続していることから、そのOFF状態に関係なく、PMOSトランジスタP1のソースおよびドレインは、記憶ノードNAと同電位となり、論理状態“H”を示す。すなわち、記憶ノードNAおよびNBは、PMOSトランジスタP1のOFF状態によって影響を受けない。
【0090】
逆に、記憶ノードNAが論理状態“L”として安定している場合には、PMOSトランジスタP1はON状態となり、PMOSトランジスタP2はOFF状態になる。ここで、PMOSトランジスタP1は、ソースおよびドレインを互いに接続していることから、そのON状態に関係なく、PMOSトランジスタP1のソースおよびドレインは、記憶ノードNBと同電位となり、論理状態“H”を示す。PMOSトランジスタP2もまた、ソースおよびドレインを互いに接続していることから、そのOFF状態に関係なく、PMOSトランジスタP2のソースおよびドレインは、記憶ノードNAと同電位となり、論理状態“L”を示す。
【0091】
よって、PMOSトランジスタP1およびP2のON/OFF状態の変化は、記憶ノードNAおよびNBの二つの安定した記憶状態に影響を与えることはない。一方で、記憶ノードNAにPMOSトランジスタP2のゲートとPMOSトランジスタP1のドレインおよびソースが接続されることで、PMOSトランジスタP2のゲート容量とPMOSトランジスタP1のドレイン容量およびソース容量が記憶ノードNAに付加されることになる。同様に、記憶ノードNBにPMOSトランジスタP1のゲートとPMOSトランジスタP2のドレインおよびソースが接続されることで、PMOSトランジスタP1のゲート容量とPMOSトランジスタP2のドレイン容量およびソース容量が記憶ノードNBに付加されることになる。すなわち、記憶ノードNAおよびNB部分の容量値は、従来のSRAMメモリセルと比較して大きくなる。
【0092】
以上に説明したとおり、実施の形態4にかかる半導体記憶装置によれば、SRAMメモリセルの記憶ノードNAに、新たに設けたPMOSトランジスタP1のドレインおよびソースとPMOSトランジスタP2のゲートを接続することで、記憶ノードNAの容量値を増加させ、記憶ノードNBに、新たに設けたPMOSトランジスタP2のドレインおよびソースとPMOSトランジスタP1のゲートを接続することで、記憶ノードNBの容量値を増加させているので、実施の形態1による効果と同様の効果を享受することができる。
【0093】
なお、他の例として、新たに付加する二つのPMOSトランジスタP1およびP2に代えて、NMOSトランジスタを接続してもよい。図12は、実施の形態4にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの他の例の回路図である。図12に示すように、ドレインとソースを接続した二つのNMOSトランジスタN1およびN2が新たに付加されている。特に、NMOSトランジスタN1は、ドレインを記憶ノードNAに接続するとともに、ゲートを記憶ノードNBに接続している。また、NMOSトランジスタN2は、ドレインを記憶ノードNBに接続するとともに、ゲートを記憶ノードNAに接続している。この場合も上記同様の効果を得ることができる。
【0094】
また、この実施の形態4においても、実施の形態2および3と同様に、複数のアクセス用のMOSトランジスタを接続することで、書き込み動作および読み出し動作を実現することができる。
【0095】
実施の形態5.
つぎに、実施の形態5にかかる半導体記憶装置について説明する。実施の形態5にかかる半導体記憶装置は、実施の形態4に示した二つのPMOSトランジスタにおいて、ソースを開放状態にしたことを特徴としている。
【0096】
図13は、実施の形態5にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの回路図である。図13に示すように、実施の形態5にかかる半導体記憶装置は、そのSRAMメモリセルにおいて、記憶ノードNAにPMOSトランジスタP1のドレインとPMOSトランジスタP2のゲートが接続され、記憶ノードNBにPMOSトランジスタP2のドレインとPMOSトランジスタP1のゲートが接続され、PMOSトランジスタP1およびP2のそれぞれのソースは開放されている。他の構成は、実施の形態4において説明したとおりなので、ここではその説明を省略する。
【0097】
図13に示すSRAMメモリセルもまた、実施の形態4と同様に、PMOSトランジスタP1およびP2のON/OFF状態の変化は、記憶ノードNAおよびNBの二つの安定した記憶状態に影響を与えることはない。但し、記憶ノードNAには、PMOSトランジスタP2のゲート容量とPMOSトランジスタP1のドレイン容量が付加されることになる。同様に、記憶ノードNBには、PMOSトランジスタP1のゲート容量とPMOSトランジスタP2のドレイン容量が付加される。すなわち、記憶ノードNAおよびNB部分の容量値は、従来のSRAMメモリセルと比較して大きくなる。
【0098】
以上に説明したとおり、実施の形態5にかかる半導体記憶装置によれば、SRAMメモリセルの記憶ノードNAに、新たに設けたPMOSトランジスタP1のドレインとPMOSトランジスタP2のゲートを接続することで、記憶ノードNAの容量値を増加させ、記憶ノードNBに、新たに設けたPMOSトランジスタP2のドレインとPMOSトランジスタP1のゲートを接続することで、記憶ノードNBの容量値を増加させているので、実施の形態1による効果と同様の効果を享受することができる。
【0099】
なお、他の例として、新たに付加する二つのPMOSトランジスタP1およびP2に代えて、NMOSトランジスタを接続してもよい。図14は、実施の形態5にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの他の例の回路図である。図14に示すように、二つのNMOSトランジスタN1およびN2が新たに付加されている。特に、NMOSトランジスタN1は、ドレインを記憶ノードNAに接続して、ゲートを記憶ノードNBに接続するとともに、ソースを開放状態としている。また、NMOSトランジスタN2は、ドレインを記憶ノードNBに接続し、ゲートを記憶ノードNBに接続するとともに、ソースを開放状態としている。この場合も上記同様の効果を得ることができる。
【0100】
実施の形態6.
つぎに、実施の形態6にかかる半導体記憶装置について説明する。実施の形態6にかかる半導体記憶装置は、実施の形態4および5において、新たに付加する二つのMOSトランジスタを異なる極性のものにしたことを特徴としている。
【0101】
図15は、実施の形態6にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの他の例の回路図である。特に、図15は、図11に示したPMOSトランジスタP2に代えて、NMOSトランジスタN1が接続された場合を示している。また、図16は、実施の形態6にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの他の例の回路図である。特に、図16は、図13に示したPMOSトランジスタP2に代えて、NMOSトランジスタN1が接続された場合を示している。
【0102】
このように、記憶ノードNAおよびNBに付加するMOSトランジスタの極性が互いに異なるようにそれらMOSトランジスタを選択しても、実施の形態4および5に示した同様の効果を享受することができる。
【0103】
実施の形態7.
つぎに、実施の形態7にかかる半導体記憶装置について説明する。実施の形態7は、実施の形態2において説明した図3の具体的なレイアウト構成を説明するものである。
【0104】
図17は、実施の形態7にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルの回路図である。図17において、PMOSトランジスタPM1とNMOSトランジスタNM1は、第1のCMOSインバータを構成し、また、PMOSトランジスタPM2とNMOSトランジスタNM2は、第2のCMOSトランジスタを構成しており、これらCMOSインバータ間において入出力端子が交差接続されている。
【0105】
すなわち、これらMOSトランジスタPM1、PM2、NM1およびNM2によってフリップフロップ回路が構成され、図17中、上記した第1のCMOSインバータの出力点でありかつ第2のCMOSインバータの入力点でもある記憶ノードNAと、第2のCMOSインバータの出力点でありかつ第1のCMOSインバータの入力点でもある記憶ノードNBとにおいて、論理状態の書き込みおよび読み出しが可能となる。
【0106】
そして、図17において、ソースを互いに接続して内部ノードNCを形成する二つのPMOSトランジスタP1およびP2が付加されている。特に、PMOSトランジスタP1は、ドレインを記憶ノードNAに接続するとともに、ゲートを記憶ノードNBに接続している。また、PMOSトランジスタP2は、ドレインを記憶ノードNBに接続するとともに、ゲートを記憶ノードNAに接続している。
【0107】
また、NMOSトランジスタN3およびN4は、それぞれアクセス用のMOSトランジスタとして機能する。NMOSトランジスタN3は、ゲートをワード線WLに接続し、ソースを上記した記憶ノードNAに接続するとともにドレインを正相ビット線BL11に接続している。また、NMOSトランジスタN4は、ゲートをワード線WLに接続し、ソースを記憶ノードNBに接続するとともにゲートを逆相ビット線BL12に接続している。
【0108】
すなわち、図17に示す回路図は、図3のワード線端子WL11およびWL12を共通のワード線WLで接続した状態を示す。よって、図17に示すワード線WL、正相ビット線BL11および逆相ビット線BL12の選択により、記憶値の読み出しおよび書き込みを可能としている。
【0109】
図18〜21は、実施の形態7にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図である。特に、図18〜21は、その順に積層されるレイヤを示している。また、図22は、図18〜21に示したコンタクトホールやビアホール等の各種記号を説明するための説明図である。なお、これら各種記号は、以下において説明する他の実施の形態において共通に用いるものとする。
【0110】
まず、図18は、半導体基板中に形成されたウエル領域と、そのウエル領域に形成された拡散領域と、それらの上面に形成されたポリシリコン配線層とを含むレイヤを示している。
【0111】
実施の形態6にかかる半導体記憶装置のメモリセルでは、図18に示すように、半導体基板上の平面方向において、Nウエル領域NWおよびPウエル領域PWが隣接するように形成されている。なお、図示していないが、Nウエル領域NWとPウエル領域PWの間には分離領域が存在する。
【0112】
また、Nウエル領域NWには、P型不純物を注入するP+ソースドレイン領域PSDが形成され、Pウエル領域PWには、N+ソースドレイン領域NSDが形成される。そして、P+ソースドレイン領域PSDにおいて、図17に示したPMOSトランジスタPM1、PM2、P1およびP2が形成され、N+ソースドレイン領域NSDにおいて、図17に示したNMOSトランジスタNM1、NM2、N3およびN4が形成される。
【0113】
以下に図18〜21に示した各レイヤの構造について順に説明する。まず、図18に示すレイヤにおいて、P+ソースドレイン領域PSDとN+ソースドレイン領域NSDにまたがって、Nウエル領域NWとPウエル領域PWとの境界線(以下、ウエル境界線と称する。)に対して垂直な方向に延伸して並置された二つのポリシリコン配線層PL11およびPL12が形成される。
【0114】
また、図18に示すように、Pウエル領域PW上に、上記ウエル境界線に垂直な方向に延伸して並置された二つのポリシリコン配線層PL13およびPL14が形成される。
【0115】
そして、P+ソースドレイン領域PSD上に位置する二つの並進したポリシリコン配線層PL11部分をそれぞれ挟む位置に、P型不純物の注入によってp+拡散領域FL11〜FL13が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL11をゲート電極としたPMOSトランジスタPM1およびP1が形成される。また、P+ソースドレイン領域PSD上に位置する二つの並進したポリシリコン配線層PL12部分をそれぞれ挟む位置に、P型不純物の注入によってp+拡散領域FL11、FL14およびFL15が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL12をゲート電極としたPMOSトランジスタP2およびPM2が形成される。
【0116】
特に、これらPMOSトランジスタPM1、PM2、P1およびP2は、ポリシリコン配線層PL11およびPL12が並置していることから、p+拡散領域FL11〜15を、上記ウエル境界線に平行な方向にかつ一直線上に配置することができ、これによりp+拡散領域FL11、FL13およびFL14を、隣接したPMOSトランジスタにおいて共有することが可能となっている。
【0117】
図17の回路図にしたがうと、p+拡散領域FL11の共有は、PMOSトランジスタP1とP2のソース同士の接続を果たして内部ノードNCを形成し、p+拡散領域FL13の共有は、PMOSトランジスタPM1とP1のドレイン同士の接続を果たし、p+拡散領域FL14の共有は、PMOSトランジスタPM2とP2のドレイン同士の接続を果たしている。これら共有により、PMOSトランジスタの占有面積の縮小化が図られている。
【0118】
また、N+ソースドレイン領域NSD上に位置するポリシリコン配線層PL11部分を挟む位置に、N型不純物の注入によってn+拡散領域FL21およびFL23が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL11をゲート電極としたNMOSトランジスタNM1が形成される。また、N+ソースドレイン領域NSD上に位置するポリシリコン配線層PL12部分を挟む位置に、N型不純物の注入によってn+拡散領域FL21およびFL24が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL12をゲート電極としたNMOSトランジスタNM2が形成される。
【0119】
さらに、N+ソースドレイン領域NSD上に位置するポリシリコン配線層PL13を挟む位置に、N型不純物の注入によってn+拡散領域FL22およびFL23が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL13をゲート電極としたNMOSトランジスタN3が形成される。また、N+ソースドレイン領域NSD上に位置するポリシリコン配線層PL14を挟む位置に、N型不純物の注入によってn+拡散領域FL24およびFL25が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL14をゲート電極としたNMOSトランジスタN4が形成される。
【0120】
これらNMOSトランジスタNM1、NM2、N3およびN4においても、上記したPMOSトランジスタの形成と同様に、ポリシリコン配線層PL11、PL12、PL13およびPL14が並置していることから、n+拡散領域FL21〜25を、上記ウエル境界線に平行な方向にかつ一直線上に配置することができる。これによりn+拡散領域FL21、FL23およびFL24を、隣接したNMOSトランジスタにおいて共有することが可能となっている。
【0121】
図17の回路図にしたがうと、n+拡散領域FL21の共有は、NMOSトランジスタNM1とNM2のソース同士の接続を果たし、n+拡散領域FL23の共有は、NMOSトランジスタNM1のドレインとNMOSトランジスタN3のソースとの接続を果たし、p+拡散領域FL24の共有は、NMOSトランジスタNM2のドレインとNMOSトランジスタN4のソースとの接続を果たしている。これら共有により、NMOSトランジスタの占有面積の縮小化が図られている。
【0122】
なお、図18に示すように、ポリシリコン配線層PL11、PL12、PL13およびPL14と、p+拡散領域FL12、FL13、FL14およびFL15と、n+拡散領域FL21〜25にはそれぞれ一つずつ、上層との電気的接続を果たすためのコンタクトホールが設けられている。
【0123】
つぎに、図18に示したレイヤの上層に位置するレイヤについて説明する。図19は、図18に示したレイヤ上に形成される第1の金属配線層を含むレイヤを示している。図19に示すレイヤには、下層のp+拡散領域FL13と、n+拡散領域FL23と、ポリシリコン配線層PL12と、を電気的に接続するための第1の金属配線層AL11が形成される。この第1の金属配線層AL11は、図17の回路図にしたがうと、PMOSトランジスタPM1のドレインと、NMOSトランジスタNM1のドレインと、PMOSトランジスタP1のドレインと、PMOSトランジスタP2のゲートと、PMOSトランジスタPM2のゲートと、NMOSトランジスタNM2のゲートと、NMOSトランジスタN3のソースと、の接続を果たす。
【0124】
また、下層のp+拡散領域FL14と、n+拡散領域FL24と、ポリシリコン配線層PL11と、を電気的に接続するための第1の金属配線層AL12が形成される。この第2の金属配線層AL12は、図17の回路図にしたがうと、PMOSトランジスタPM2のドレインと、NMOSトランジスタNM2のドレインと、PMOSトランジスタP2のドレインと、PMOSトランジスタP1のゲートと、PMOSトランジスタPM1のゲートと、NMOSトランジスタNM1のゲートと、NMOSトランジスタN4のソースと、の接続を果たす。
【0125】
さらに、図19に示すレイヤには、下層のp+拡散領域FL12の接続点を移動させるための第1の金属配線層AL15と、p+拡散領域FL15の接続点を移動させるための第1の金属配線層AL16と、下層のn+拡散領域FL22の接続点を移動させるための第1の金属配線層AL17と、n+拡散領域FL25の接続点を移動させるための第1の金属配線層AL18と、が形成される。
【0126】
つぎに、図19に示したレイヤの上層に位置するレイヤについて説明する。図20は、図19に示したレイヤ上に形成される第2の金属配線層を含むレイヤを示している。図20に示すレイヤには、図19に示した第1の金属配線層AL15を経由してp+拡散領域FL12に電源電位VDDを与え、かつ第1の金属配線層AL16を経由してp+拡散領域FL15に電源電位VDDを与えるための第2の金属配線層AL21が形成される。すなわち、この第2の金属配線層AL21は、電源線として機能し、図17の回路図にしたがうと、PMOSトランジスタPM1およびPM2のソースと電源との接続を果たす。
【0127】
また、図19に示したコンタクトホール+ビアホールを経由して、n+拡散領域FL21に接地電位GNDを与えるための第2の金属配線層AL24が形成される。すなわち、この第2の金属配線層AL24は、接地線として機能し、図17の回路図にしたがうと、NMOSトランジスタNM1およびNM2の各ソースの接地を果たす。
【0128】
さらに、図20に示すレイヤには、図19に示した第1の金属配線層AL18を経由して下層のn+拡散領域FL25に接続されて逆相ビット線BL12として機能する第2の金属配線層AL22と、第1の金属配線層AL17を経由してn+拡散領域FL22に接続されて正相ビット線BL11として機能する第2の金属配線層AL23と、図19に示したコンタクトホール+ビアホールを経由して下層のポリシリコン配線層PL13およびPL14を互いに接続する第2の金属配線層AL25と、が形成される。
【0129】
すなわち、これら第2の金属配線層AL22およびAL23は、図17の回路図において、アクセス用のNMOSトランジスタN4のドレインと逆相ビット線BL12との接続と、アクセス用のNMOSトランジスタN3のドレインと正相ビット線BL11との接続を果たす。
【0130】
特に、これら第2の金属配線層AL21〜25は、上記したウエル境界線と平行な方向に延伸する直線形状として形成することができる。これは、一つのメモリセル内において、正相ビット線BL11および逆相ビット線BL12の各長さをより短くしたことを意味する。
【0131】
つぎに、図20に示したレイヤの上層に位置するレイヤについて説明する。図21は、図20に示したレイヤ上に形成される第3の金属配線層を含むレイヤを示している。図21に示すレイヤには、下層の第2の金属配線層AL25を経由して、ポリシリコン配線層PL13およびPL14とを接続するとともに、ワード線WLとして機能する第3の金属配線層AL31が形成される。すなわち、この第3の金属配線層AL31は、図17の回路図において、NMOSトランジスタN3およびN4のゲートとワード線WLとの接続を果たす。
【0132】
以上に説明したとおり、実施の形態7にかかる半導体記憶装置によれば、記憶ノードNAおよびNBの容量値を増加させるためのPMOSトランジスタP1およびP2が、それらPMOSトランジスタP1およびP2のソース同士がp+拡散領域FL11を共有して接続される。また、PMOSトランジスタP1のドレインとPMOSトランジスタPM1のドレインとの接続、すなわち記憶ノードNAとPMOSトランジスタP1との接続がp+拡散領域FL13を共有することで果たされる。また、PMOSトランジスタP2のドレインとPMOSトランジスタPM2のドレインとの接続、すなわち記憶ノードNBとPMOSトランジスタP2との接続がp+拡散領域FL14を共有することで果たされる。以上のことから、新たに付加するPMOSトランジスタP1およびP2の占有面積を小さくすることができ、これによりメモリセルアレイの集積度を高めることが可能になる。
【0133】
実施の形態8.
つぎに、実施の形態8にかかる半導体記憶装置について説明する。実施の形態8は、図17に示した回路をCMOSゲートアレイによって実現したレイアウト構成を説明するものである。
【0134】
図23は、実施の形態8にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図である。図23は特に、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとの組からなるセルのうちの4つを示している。図23において、PMOSトランジスタ領域では、p+拡散領域FL12〜FL14が、ソースまたはドレインを形成するとともに隣接するPMOSトランジスタとそれらソースまたはドレインを共有している。すなわち、このp+拡散領域FL12〜FL14の共有により、4つのPMOSトランジスタが、ソースまたはドレイン同士を接続した状態で配置されている。
【0135】
同様に、図23において、NMOSトランジスタ領域では、n+拡散領域FL22〜FL24が、ソースまたはドレインを形成するとともに隣接するPMOSトランジスタとそれらソースまたはドレインを共有している。すなわち、このn+拡散領域FL22〜FL24の共有により、4つのNMOSトランジスタが、ソースまたはドレイン同士を接続した状態で配置されている。
【0136】
ここで、図23上の4つのPMOSトランジスタを左から順に、図17に示した4つのPMOSトランジスタPM2、P2、P1およびPM1に対応付け、さらに、図23上の4つのNMOSトランジスタを左から順に、図17に示した4つのNMOSトランジスタN3、NM2、NM1およびN4に対応付ける。
【0137】
すなわち、図23において、PMOSトランジスタPM2は、p+拡散領域FL11およびFL12をそれぞれソースおよびドレインとし、ポリシリコン配線層PL11によりゲートが形成されている。また、PMOSトランジスタP2は、p+拡散領域FL12およびFL13をそれぞれドレインおよびソースとし、ポリシリコン配線層PL12によりゲートが形成されている。また、PMOSトランジスタP1は、p+拡散領域FL13およびFL14をそれぞれソースおよびドレインとし、ポリシリコン配線層PL13によりゲートが形成されている。また、PMOSトランジスタPM1は、p+拡散領域FL14およびFL15をそれぞれドレインおよびソースとし、ポリシリコン配線層PL14によりゲートが形成されている。
【0138】
同様に、図23において、NMOSトランジスタN3は、n+拡散領域FL21およびFL22をそれぞれドレインおよびソースとし、ポリシリコン配線層PL21によりゲートが形成されている。また、NMOSトランジスタNM2は、n+拡散領域FL22およびFL23をそれぞれドレインおよびソースとし、ポリシリコン配線層PL22によりゲートが形成されている。また、NMOSトランジスタNM1は、n+拡散領域FL23およびFL24をそれぞれソースおよびドレインとし、ポリシリコン配線層PL23によりゲートが形成されている。また、NMOSトランジスタN4は、n+拡散領域FL24およびFL25をそれぞれソースおよびドレインとし、ポリシリコン配線層PL24によりゲートが形成されている。
【0139】
このようにMOSトランジスタを対応付けたCMOSゲートアレイに対し、ファンクションブロックとして、図23に示すように、金属配線によって、ポリシリコン配線層PL11、PL12およびPL22と拡散領域FL14およびFL24を互いに接続し、ポリシリコン配線層PL13、PL23およびPL14と拡散領域FL12およびFL22を互いに接続する。さらに、p+拡散領域FL11およびFL15を電源線VDDに接続し、n+拡散領域FL23を接地線GNDに接続し、ポリシリコン配線層PL21およびPL24をワード線WLに接続し、n+拡散領域FL21を正相ビット線BL11に接続し、n+拡散領域FL25を逆相ビット線BL12に接続する。
【0140】
これにより、図17の回路をCMOSゲートアレイによって実現することができる。特に、従来のSRAMメモリセル構成、すなわち図17においてPMOSトランジスタP1およびP2を削除した回路構成をCMOSゲートアレイで実現しようとした場合に、アイソレーションのためのMOSトランジスタを含めて8つのMOSトランジスタを使用する必要があったが、本実施の形態では、記憶ノードに容量を付加させるためのPMOSトランジスタP1およびP2が追加された場合であっても、使用するMOSトランジスタは8つであり、この数は従来と変わらない。
【0141】
以上に説明したとおり、実施の形態8にかかる半導体記憶装置によれば、記憶ノードNAおよびNBの容量値を増加させるためのPMOSトランジスタP1およびP2の付加したSRAMメモリセル構成をCMOSゲートアレイによって実現することができ。特に、PMOSトランジスタP1およびP2の付加によっても、従来のSRAMメモリセル構成をCMOSゲートアレイによって実現した場合に比べて、使用するMOSトランジスタの数に変化はないことから、回路規模の増大を防ぐことができる。
【0142】
実施の形態9.
つぎに、実施の形態9にかかる半導体記憶装置について説明する。実施の形態7では、実施の形態3において説明した図9の2ポートSRAMメモリセル構成の具体的なレイアウト構成を説明するものである。
【0143】
図24は、実施の形態9にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルの回路図である。図24において、PMOSトランジスタPM1とNMOSトランジスタNM1およびNM3は、第1のCMOSインバータを構成し、また、PMOSトランジスタPM2とNMOSトランジスタNM2およびNM4は、第2のCMOSトランジスタを構成しており、これらCMOSインバータ間において入出力端子が交差接続されている。
【0144】
すなわち、これらMOSトランジスタPM1、PM2、NM1、NM2、NM3およびNM4によってフリップフロップ回路が構成され、図24中、上記した第1のCMOSインバータの出力点でありかつ第2のCMOSインバータの入力点でもある記憶ノードNAと、第2のCMOSインバータの出力点でありかつ第1のCMOSインバータの入力点でもある記憶ノードNBと、において、論理状態の書き込みおよび読み出しが可能となる。
【0145】
そして、図24において、ソースを互いに接続して内部ノードNCを形成する二つのPMOSトランジスタP1およびP2が付加されている。特に、PMOSトランジスタP1は、ドレインを記憶ノードNAに接続するとともに、ゲートを記憶ノードNBに接続している。また、PMOSトランジスタP2は、ドレインを記憶ノードNBに接続するとともに、ゲートを記憶ノードNAに接続している。
【0146】
また、NMOSトランジスタN3、N4、N5およびN6は、それぞれアクセス用のMOSトランジスタとして機能し、NMOSトランジスタN3は、ゲートを第1のワード線WL1に接続し、ソースを上記した記憶ノードNAに接続するとともにドレインを第1の正相ビット線BL11に接続している。また、NMOSトランジスタN5は、ゲートを第2のワード線WL2に接続し、ソースを記憶ノードNAに接続するとともにゲートを第2の正相ビット線BL21に接続している。
【0147】
また、NMOSトランジスタN4は、ゲートを第1のワード線WL1に接続し、ソースを上記した記憶ノードNBに接続するとともにドレインを第1の逆相ビット線BL12に接続している。また、NMOSトランジスタN6は、ゲートを第2のワード線WL2に接続し、ソースを記憶ノードNBに接続するとともにドレインを第2の逆相ビット線BL22に接続している。
【0148】
すなわち、図24に示す回路図は、図3のワード線端子WL11およびWL12を共通の第1のワード線WL1で接続し、ワード線端子WL21およびWL22を共通の第2のワード線WL2で接続した状態を示す。よって、第1のワード線WL1、第1の正相ビット線BL11および第1の逆相ビット線BL12の選択により、第1のポートによる記憶値の読み出しを可能とし、第2のワード線WL2、第2の正相ビット線BL21および第2の逆相ビット線BL22の選択により、第2のポートによる記憶値の読み出しを可能としている。
【0149】
図25〜28は、実施の形態9にかかる半導体記憶装置のメモリセルのレイアウト図である。まず、図25は、半導体基板中に形成されたウエル領域と、そのウエル領域に形成された拡散領域と、それらの上面に形成されたポリシリコン配線層とを含むレイヤを示している。
【0150】
実施の形態9にかかる半導体記憶装置のメモリセルでは、図25に示すように、半導体基板上の平面方向において、第1のPウエル領域PW1、Nウエル領域NW、第2のPウエル領域PW2がその順に配置されるようにそれぞれ形成されている。すなわち、Nウエル領域NWの両側に、二つのPウエル領域PW1およびPW2が分割されて配置されている。
【0151】
特に、これらウエル領域は、第1のPウエル領域PW1とNウエル領域NWとの境界線(以下、第1のウエル境界線と称する)と、第2のPウエル領域PW2とNウエル領域NWとの境界線(以下、第2のウエル境界線と称する)と、が平行となるように形成される。なお、図示していないが、Nウエル領域NWと第1のPウエル領域PW1の間と、Nウエル領域NWと第2のPウエル領域PW2の間には、それぞれ分離領域が存在する。
【0152】
また、Pウエル領域PW1には、N+ソースドレイン領域NSD1が形成され、Nウエル領域NWには、P型不純物を注入するP+ソースドレイン領域PSDが形成され、Pウエル領域PW2には、N+ソースドレイン領域NSD2が形成される。
【0153】
そして、N+ソースドレイン領域NSD1において、図24に示したNMOSトランジスタNM3、NM4、N5およびN6が形成され、P+ソースドレイン領域PSDにおいて、図24に示したPMOSトランジスタPM1、PM2、P1およびP2が形成され、N+ソースドレイン領域NSD2において、図24に示したNMOSトランジスタNM1、NM2、N3およびN4が形成される。
【0154】
以下に図25〜28に示した各レイヤの構造について順に説明する。まず、図25に示すレイヤにおいて、N+ソースドレイン領域NSD1とP+ソースドレイン領域PSDとN+ソースドレイン領域NSD2にまたがって、上記第1および第2のウエル境界線に対して垂直な方向に延伸して並置された二つのポリシリコン配線層PL11およびPL12が形成される。
【0155】
また、図25に示すように、Pウエル領域PW1上に、上記第1のウエル境界線に垂直な方向に延伸して並置された二つのポリシリコン配線層PL13およびPL14が形成され、Pウエル領域PW2上に、上記第2のウエル境界線に垂直な方向に延伸して並置された二つのポリシリコン配線層PL15およびPL16が形成される。
【0156】
そして、P+ソースドレイン領域PSD上に位置する二つの並進したポリシリコン配線層PL11部分をそれぞれ挟む位置に、P型不純物の注入によってp+拡散領域FL21〜FL23が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL11をゲート電極としたPMOSトランジスタPM1およびP1が形成される。また、P+ソースドレイン領域PSD上に位置する二つの並進したポリシリコン配線層PL12部分をそれぞれ挟む位置に、P型不純物の注入によってp+拡散領域FL21、FL24およびFL25が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL12をゲート電極としたPMOSトランジスタP2およびPM2が形成される。
【0157】
特に、これらPMOSトランジスタPM1、PM2、P1およびP2は、ポリシリコン配線層PL11およびPL12が並置していることから、p+拡散領域FL21〜25を、上記第1および第2のウエル境界線に平行な方向にかつ一直線上に配置することができ、これによりp+拡散領域FL21、FL23およびFL24を、隣接したPMOSトランジスタにおいて共有することが可能となっている。
【0158】
図24の回路図にしたがうと、p+拡散領域FL21の共有は、PMOSトランジスタP1とP2のソース同士の接続を果たして内部ノードNCを形成し、p+拡散領域FL23の共有は、PMOSトランジスタPM1とP1のドレイン同士の接続を果たし、p+拡散領域FL24の共有は、PMOSトランジスタPM2とP2のドレイン同士の接続を果たしている。これら共有により、PMOSトランジスタの占有面積の縮小化が図られている。
【0159】
また、N+ソースドレイン領域NSD1上に位置するポリシリコン配線層PL11部分を挟む位置に、N型不純物の注入によってn+拡散領域FL11およびFL13が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL11をゲート電極としたNMOSトランジスタNM3が形成される。また、N+ソースドレイン領域NSD1上に位置するポリシリコン配線層PL12部分を挟む位置に、N型不純物の注入によってn+拡散領域FL11およびFL14が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL12をゲート電極としたNMOSトランジスタNM4が形成される。
【0160】
さらに、N+ソースドレイン領域NSD1上に位置するポリシリコン配線層PL13を挟む位置に、N型不純物の注入によってn+拡散領域FL12およびFL13が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL13をゲート電極としたNMOSトランジスタN5が形成される。また、N+ソースドレイン領域NSD1上に位置するポリシリコン配線層PL14を挟む位置に、N型不純物の注入によってn+拡散領域FL14およびFL15が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL14をゲート電極としたNMOSトランジスタN6が形成される。
【0161】
これらNMOSトランジスタNM3、NM4、N5およびN6においても、上記したPMOSトランジスタの形成と同様に、ポリシリコン配線層PL11、PL12、PL13およびPL14が並置していることから、n+拡散領域FL11〜15を、上記ウエル境界線に平行な方向にかつ一直線上に配置することができる。これによりn+拡散領域FL11、FL13およびFL14を、隣接したNMOSトランジスタにおいて共有することが可能となっている。
【0162】
図24の回路図にしたがうと、n+拡散領域FL11の共有は、NMOSトランジスタNM3とNM4のソース同士の接続を果たし、n+拡散領域FL13の共有は、NMOSトランジスタNM3のドレインとNMOSトランジスタN5のソースとの接続を果たし、p+拡散領域FL14の共有は、NMOSトランジスタNM4のドレインとNMOSトランジスタN6のソースとの接続を果たしている。これら共有により、NMOSトランジスタの占有面積の縮小化が図られている。
【0163】
また、N+ソースドレイン領域NSD2上に位置するポリシリコン配線層PL11部分を挟む位置に、N型不純物の注入によってn+拡散領域FL31およびFL33が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL11をゲート電極としたNMOSトランジスタNM1が形成される。また、N+ソースドレイン領域NSD2上に位置するポリシリコン配線層PL12部分を挟む位置に、N型不純物の注入によってn+拡散領域FL31およびFL34が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL12をゲート電極としたNMOSトランジスタNM2が形成される。
【0164】
さらに、N+ソースドレイン領域NSD2上に位置するポリシリコン配線層PL15を挟む位置に、N型不純物の注入によってn+拡散領域FL32およびFL33が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL15をゲート電極としたNMOSトランジスタN3が形成される。また、N+ソースドレイン領域NSD2上に位置するポリシリコン配線層PL16を挟む位置に、N型不純物の注入によってn+拡散領域FL34およびFL35が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL16をゲート電極としたNMOSトランジスタN4が形成される。
【0165】
これらNMOSトランジスタNM1、NM2、N3およびN4においても、上記したPMOSトランジスタの形成と同様に、ポリシリコン配線層PL11、PL12、PL13およびPL14が並置していることから、n+拡散領域FL31〜35を、上記ウエル境界線に平行な方向にかつ一直線上に配置することができる。これによりn+拡散領域FL31、FL33およびFL34を、隣接したNMOSトランジスタにおいて共有することが可能となっている。
【0166】
図24の回路図にしたがうと、n+拡散領域FL31の共有は、NMOSトランジスタNM1とNM2のソース同士の接続を果たし、n+拡散領域FL33の共有は、NMOSトランジスタNM1のドレインとNMOSトランジスタN3のソースとの接続を果たし、p+拡散領域FL34の共有は、NMOSトランジスタNM2のドレインとNMOSトランジスタN4のソースとの接続を果たしている。これら共有により、NMOSトランジスタの占有面積の縮小化が図られている。
【0167】
なお、図25に示すように、ポリシリコン配線層PL11、PL12、PL13、PL14、PL15およびPL16と、p+拡散領域FL22〜25と、n+拡散領域FL11〜15およびFL31〜35にはそれぞれ一つずつ、上層との電気的接続を果たすためのコンタクトホールが設けられている。
【0168】
つぎに、図25に示したレイヤの上層に位置するレイヤについて説明する。図26は、図25に示したレイヤ上に形成される第1の金属配線層を含むレイヤを示している。図26に示すレイヤには、下層のn+拡散領域FL13およびFL33と、p+拡散領域FL23と、ポリシリコン配線層PL12と、を電気的に接続するための第1の金属配線層AL11が形成される。この第1の金属配線層AL11は、図24の回路図にしたがうと、PMOSトランジスタPM1のドレインと、NMOSトランジスタNM1のドレインと、NMOSトランジスタNM3のドレインと、PMOSトランジスタP1のドレインと、PMOSトランジスタP2のゲートと、PMOSトランジスタPM2のゲートと、NMOSトランジスタNM2のゲートと、NMOSトランジスタN3のソースと、NMOSトランジスタN5のソースと、の接続を果たす。
【0169】
また、下層のn+拡散領域FL14およびFL34と、p+拡散領域FL24と、ポリシリコン配線層PL11と、を電気的に接続するための第1の金属配線層AL12が形成される。この第1の金属配線層AL12は、図24の回路図にしたがうと、PMOSトランジスタPM2のドレインと、NMOSトランジスタNM2のドレインと、NMOSトランジスタNM4のドレインと、PMOSトランジスタP2のドレインと、PMOSトランジスタP1のゲートと、PMOSトランジスタPM1のゲートと、NMOSトランジスタNM1のゲートと、NMOSトランジスタN4のソースと、NMOSトランジスタN6のソースと、の接続を果たす。
【0170】
さらに、図26に示すレイヤには、下層のp+拡散領域FL12の接続点を移動させるための第1の金属配線層AL13と、p+拡散領域FL11の接続点を移動させるための第1の金属配線層AL14と、下層のn+拡散領域FL15の接続点を移動させるための第1の金属配線層AL15と、n+拡散領域FL32の接続点を移動させるための第1の金属配線層AL16と、n+拡散領域FL31の接続点を移動させるための第1の金属配線層AL17と、n+拡散領域FL35の接続点を移動させるための第1の金属配線層AL18と、が形成される。
【0171】
つぎに、図26に示したレイヤの上層に位置するレイヤについて説明する。図27は、図26に示したレイヤ上に形成される第2の金属配線層を含むレイヤを示している。図27に示すレイヤには、図26に示したコンタクトホール+ビアホールを介してp+拡散領域FL22およびFL25に電源電位VDDを与えるための第2の金属配線層AL25が形成される。すなわち、この第2の金属配線層AL25は、電源線として機能し、図24の回路図にしたがうと、PMOSトランジスタPM1およびPM2のソースと電源との接続を果たす。
【0172】
また、図26に示した第1の金属配線層AL14を経由して、n+拡散領域FL11に接地電位GNDを与えるための第2の金属配線層AL23が形成される。すなわち、この第2の金属配線層AL23は、接地線として機能し、図24の回路図にしたがうと、NMOSトランジスタNM3およびNM4の各ソースの接地を果たす。
【0173】
また、図26に示した第1の金属配線層AL17を経由して、n+拡散領域FL31に接地電位GNDを与えるための第2の金属配線層AL27が形成される。すなわち、この第2の金属配線層AL27は、接地線として機能し、図24の回路図にしたがうと、NMOSトランジスタNM1およびNM2の各ソースの接地を果たす。
【0174】
さらに、図27に示すレイヤには、図26に示した第1の金属配線層AL15を経由して下層のn+拡散領域FL15に接続されて第2の逆相ビット線BL22として機能する第2の金属配線層AL22と、第1の金属配線層AL13を経由してn+拡散領域FL12に接続されて第2の正相ビット線BL21として機能する第2の金属配線層AL24と、図26に示した第1の金属配線層AL18を経由して下層のn+拡散領域FL35に接続されて第1の逆相ビット線BL12として機能する第2の金属配線層AL26と、第1の金属配線層AL16を経由してn+拡散領域FL32に接続されて第1の正相ビット線BL11として機能する第2の金属配線層AL28と、が形成される。
【0175】
また、図26に示したコンタクトホール+ビアホールを経由して下層のポリシリコン配線層PL13およびPL14を互いに接続する第2の金属配線層AL21と、図26に示したコンタクトホール+ビアホールを経由して下層のポリシリコン配線層PL15およびPL16を互いに接続する第2の金属配線層AL29と、が形成される。
【0176】
すなわち、これら第2の金属配線層AL22およびAL24は、図24の回路図において、アクセス用のNMOSトランジスタN6のドレインと第2の逆相ビット線BL22との接続と、アクセス用のNMOSトランジスタN5のドレインと第2の正相ビット線BL21との接続を果たす。また、これら第2の金属配線層AL26およびAL28は、図24の回路図において、アクセス用のNMOSトランジスタN4のドレインと第1の逆相ビット線BL12との接続と、アクセス用のNMOSトランジスタN3のドレインと第1の正相ビット線BL11との接続を果たす。
【0177】
特に、これら第2の金属配線層AL21〜29は、上記した第1および第2のウエル境界線と平行な方向に延伸する直線形状として形成することができる。これは、一つのメモリセル内において、第1の正相ビット線BL11、第1の逆相ビット線BL12、第2の正相ビット線BL21および第2の逆相ビット線BL22の各長さをより短くしたことを意味する。
【0178】
つぎに、図27に示したレイヤの上層に位置するレイヤについて説明する。図28は、図27に示したレイヤ上に形成される第3の金属配線層を含むレイヤを示している。図28に示すレイヤには、下層の第2の金属配線層AL29を経由して、ポリシリコン配線層PL15およびPL16とを接続するとともに、第1のワード線WL1として機能する第3の金属配線層AL31が形成される。すなわち、この第3の金属配線層AL31は、図24の回路図において、NMOSトランジスタN3およびN4のゲートと第1のワード線WL1との接続を果たす。
【0179】
また、図28に示すレイヤには、下層の第2の金属配線層AL21を経由して、ポリシリコン配線層PL13およびPL14とを接続するとともに、第2のワード線WL2として機能する第3の金属配線層AL32が形成される。すなわち、この第3の金属配線層AL32は、図24の回路図において、NMOSトランジスタN5およびN6のゲートと第2のワード線WL2との接続を果たす。
【0180】
以上に説明したとおり、実施の形態9にかかる半導体記憶装置によれば、記憶ノードNAおよびNBの容量値を増加させるためのPMOSトランジスタP1およびP2が、それらPMOSトランジスタP1およびP2のソース同士がp+拡散領域FL21を共有して接続される。また、PMOSトランジスタP1のドレインとPMOSトランジスタPM1のドレインとの接続、すなわち記憶ノードNAとPMOSトランジスタP1との接続がp+拡散領域FL23を共有することで果たされる。また、PMOSトランジスタP2のドレインとPMOSトランジスタPM2のドレインとの接続、すなわち記憶ノードNBとPMOSトランジスタP2との接続がp+拡散領域FL24を共有することで果たされる。以上のことから、新たに付加するPMOSトランジスタP1およびP2の占有面積を小さくすることができ、これによりメモリセルアレイの集積度を高めることが可能になる。
【0181】
実施の形態10.
つぎに、実施の形態10にかかる半導体記憶装置について説明する。実施の形態10では、実施の形態9において説明した2ポートSRAMメモリセル構成の回路図の他の例を説明するものである。
【0182】
図29は、実施の形態10にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルの回路図である。実施の形態10のSRAMメモリセルは、図29に示すように、図24に示した回路図において、NMOSトランジスタNM1のドレインが、アクセス用のNMOSトランジスタN5のソースのみに接続され、NMOSトランジスタNM2のドレインが、アクセス用のNMOSトランジスタN6のソースのみに接続されている点が、実施の形態9と異なる。また、逆に、アクセス用のNMOSトランジスタN5は、NMOSトランジスタNM1のドレインのみに接続され、アクセス用のNMOSトランジスタN6は、NMOSトランジスタNM2のドレインのみに接続されている。なお、他の接続構成は、図24と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0183】
但し、図29に示す2ポートSRAMメモリセルでは、図24の回路と異なり、第2のワード線WL2、第2の正相ビット線BL21および第2の逆相ビット線BL22により構成される第2のポートは、読み出し専用ポートとなる。この第2のポートでは、書き込み動作ができない反面、メモリセル内部にNMOSトランジスタNM3およびNM4によるバッファが備えられるため、読み出し動作時にメモリセル内の保持データが破壊される心配がなくなるという利点がある。
【0184】
図30および図31は、実施の形態8にかかる半導体記憶装置のメモリセルのレイアウト図である。まず、図30は、図25に対応するレイヤを示し、図25に示したn+拡散領域FL13上のコンタクトホールGC1と、n+拡散領域FL14上のコンタクトホールGC2と、が排除された点のみが異なる。他のレイアウト構成は、図25と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0185】
また、図31は、図26に対応するレイヤを示し、図26に示した第1の金属配線層AL11上のコンタクトホールGC1と、第1の金属配線層AL12上のコンタクトホールGC2と、が排除された点のみが異なる。他のレイアウト構成は、図26と同様であるので、ここではその説明を省略する。なお、図31に示したレイヤの上層に位置するレイヤは、図27および図28と同様であるので、それらについても説明を省略する。
【0186】
以上に説明したとおり、実施の形態10にかかる半導体記憶装置によれば、実施の形態9に示した2ポートSRAMメモリセル構成において、第2のポートを読み出し専用に構成することによっても、実施の形態9による効果を享受することができる。
【0187】
実施の形態11.
つぎに、実施の形態11にかかる半導体記憶装置について説明する。実施の形態11では、実施の形態10において説明した2ポートSRAMメモリセル構成の回路図の他の例を説明するものである。
【0188】
図32は、実施の形態11にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルの回路図である。実施の形態11のSRAMメモリセルは、図32に示すように、図29に示した回路図において、アクセス用のNMOSトランジスタN5のゲートが第2のワード線WL2に接続し、アクセス用のNMOSトランジスタN6のゲートが第3のワード線WL3に接続することで、3ポートSRAMメモリセルを構成していることを特徴としている。なお、他の接続構成は、図29と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0189】
すなわち、図32において、第2のワード線WL2と第2のビット線BL20で、読み出し専用の第2のポートが構成され、第3のワード線WL3と第3のビット線BL30で、読み出し専用の第3のポートが構成される。
【0190】
この実施の形態11にかかる半導体記憶装置のメモリセルのレイアウト図は、下層から順に図30および図31と同様であるので、ここではそれらの説明を省略する。図33および図34は、実施の形態11にかかる半導体記憶装置のメモリセルのレイアウト図である。まず、図33は、図30の上層に位置する図27に対応するレイヤを示している。図33は、図27に示した第2の金属配線層AL21を第2の金属配線層AL20と第2の金属配線層AL21’に分割し、第2の金属配線層AL20上に新たにコンタクトホールGC4を形成している点が、図27と異なる。
【0191】
また、図33は、図27に示した第2の金属配線層AL29上のコンタクトホールGC3が排除されてその第2の金属配線層AL29上に新たにコンタクトホールGC5が形成された点が異なる。他のレイアウト構成は、図27と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0192】
また、図34は、図28に対応するレイヤを示したレイアウト図である。図34に示すレイヤには、下層の第2の金属配線層AL29を経由して、ポリシリコン配線層PL15およびPL16とを接続するとともに、第1のワード線WL1として機能する第3の金属配線層AL32が形成される。すなわち、この第3の金属配線層AL32は、図32の回路図において、NMOSトランジスタN3およびN4のゲートと第1のワード線WL1との接続を果たす。
【0193】
また、図34に示すレイヤには、下層の第2の金属配線層AL20を経由して、ポリシリコン配線層PL13と第2のワード線WL2とを接続する第3の金属配線層AL31が形成される。すなわち、この第3の金属配線層AL31は、図32の回路図において、NMOSトランジスタN5のゲートと第2のワード線WL2との接続を果たす。
【0194】
さらに、図34に示すレイヤには、下層の第2の金属配線層AL21’を経由して、ポリシリコン配線層PL14と第2のワード線WL3とを接続する第3の金属配線層AL33が形成される。すなわち、この第3の金属配線層AL33は、図32の回路図において、NMOSトランジスタN6のゲートと第3のワード線WL3との接続を果たす。
【0195】
以上に説明したとおり、実施の形態11にかかる半導体記憶装置によれば、実施の形態8に示した2ポートSRAMメモリセル構成において、読み出し専用のポートを構成するアクセス用のNMOSトランジスタN5およびN6をそれぞれ別々のワード線に割り当てることによって3ポートSRAMメモリセル構成とした場合でも、実施の形態10による効果を享受することができる。
【0196】
実施の形態12.
つぎに、実施の形態12にかかる半導体記憶装置について説明する。実施の形態12では、連想メモリ(CAM)セル構成の回路図の例を説明するものである。
【0197】
図35は、実施の形態12にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルの回路図である。実施の形態12のSRAMメモリセルは、図35に示すように、図32に示した回路図において、ビット線BL20およびBL30を接地線に接続し、NMOSトランジスタNM1およびNM2のソースを互いに接続するとともにマッチ線MLに接続したことを特徴としている。なお、図32の第1のワード線WL1、第2のワード線WL2および第3のワード線WL3は、図35においては順に、ワード線WL、第1のサーチ線SL11および第2のサーチ線SL12と称する。他の接続構成は、図32と同様であるので、ここではその説明を省略する。
【0198】
つぎに、簡単にCAMセルの動作について説明する。但し、書き込み動作と読み出し動作については、通常の6CMOS型SRAMの場合と同様であるので説明を省略する。ここでは、検索モードでの動作について説明する。まず、記憶データと比較するデータを、外部からサーチ線SL11およびSL12に与える。
【0199】
記憶データが“1”、すなわち記憶ノードNAの論理状態が“H”で、記憶ノードNBの論理状態が“L”の場合を考える。通常の状態では、マッチ線MLは、“H”にプリチャージされているか、または負荷抵抗を介して電源電位VDDレベルに保持されている。また、サーチ線SL11およびSL12はともに外部のドライバ回路によって、“L”レベルになっている。したがって、NMOSトランジスタN5およびN6はともにOFF状態となり、NMOSトランジスタNM2はON状態となり、NMOSトランジスタNM1はOFF状態となる。
【0200】
検索モードになると、マッチ線MLのプリチャージが切れ、電源電位VDDに弱く保持される。つぎに、比較データを外部ドライバ回路からサーチ線SL11およびSL12に与える。そこで、比較データとして記憶データと同じ“1”を与える。その場合、サーチ線SL11に“1”、サーチ線SL12に“0”を与える。すると、NMOSトランジスタN5のみOFF状態からON状態に移行するが、NMOSトランジスタNM1はOFF状態なので、マッチ線MLは電源電位VDDを保持したまま変化しない。
【0201】
逆に、記憶データと反対のデータ“0”を比較データとして与えた場合を考える。この場合、NMOSトランジスタN6のみ、OFF状態からON状態に移行し、NMOSトランジスタNM2はON状態なので、マッチ線MLは、ワード線WLと同一列に配線され、同一列で一つでもミスマッチが存在すると、マッチ線MLは接地電位GNDレベルに引き込まれる。
【0202】
逆に同一列で、記憶データと比較データがすべて一致した場合は、マッチ線MLは電源電位VDDレベルに保持され、検索結果が一致したというフラグをたてる。以上のように、マッチ線MLの出力結果によって、一致と不一致とを判定する機能を有するメモリセルがCAMセルと呼ばれる。
【0203】
つぎに、実施の形態12にかかる半導体記憶装置のレイアウト構成について説明する。図36〜39は、実施の形態12にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図であり、下層から順に積層されるレイヤを示している。これら図36〜39において、FL11〜FL15およびFL31〜FL35はn+拡散領域を示し、PL11〜PL16はポリシリコン配線層を示し、FL21〜FL25はp+拡散領域を示し、AL11〜AL18は第1の金属配線層を示し、AL21〜AL29は第2の金属配線層を示し、AL31および32は第3の金属配線層を示している。なお、各レイヤ同士の接続関係は、上述した実施の形態と同様の手順により説明されるので、ここではそれらの説明を省略する。
【0204】
以上に説明したとおり、実施の形態12にかかる半導体記憶装置によれば、CAMセル構成とした場合でも、ソフトエラー耐性の向上とともに、実施の形態7に示した効果を享受することができる。
【0205】
実施の形態13.
つぎに、実施の形態13にかかる半導体記憶装置について説明する。実施の形態13では、2ビット分の2ポートSRAMメモリセル構成の回路図の例を説明するものである。
【0206】
図40は、実施の形態13にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルの回路図である。実施の形態13のSRAMメモリセルは、図40に示すように、図17に示した回路図をそれぞれ共通のワード線WWLに接続された記憶回路1および記憶回路2として二組備えている。
【0207】
また、図40に示すSRAMメモリセルは、PMOSトランジスタPM31とNMOSトランジスタNM31との相補接続より構成されるインバータと、PMOSトランジスタPM32とNMOSトランジスタNM32との相補接続より構成されるインバータと、それぞれのインバータの出力端子に接続されたアクセス用のNMOSトランジスタN31およびN32を備えている。なお、NMOSトランジスタN31およびN32のゲートは、共通の読み出しワード線RWLに接続されている。このように構成することで、2ビット分の2ポートSRAMメモリセルを実現している。
【0208】
つぎに、実施の形態13にかかる半導体記憶装置のレイアウト構成について説明する。図41〜44は、実施の形態11にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図であり、下層から順に積層されるレイヤを示している。これら図41〜44において、図40に示す各MOSトランジスタとの対応関係は同符号により表わし、AL11〜AL27は第1の金属配線層を示し、AL31〜AL48は第2の金属配線層を示し、AL51〜AL54は第3の金属配線層を示している。なお、各レイヤ同士の接続関係は、上述した実施の形態と同様の手順により説明されるので、ここではそれらの説明を省略する。
【0209】
以上に説明したとおり、実施の形態13にかかる半導体記憶装置によれば、2ビット分の2ポートSRAMメモリセル構成とした場合でも、ソフトエラー耐性の向上とともに、実施の形態7に示した効果を享受することができる。
【0210】
実施の形態14.
つぎに、実施の形態14にかかる半導体記憶装置について説明する。実施の形態14では、一つの書き込み/読み出しポートと、二つの読み出し専用ポートを備えた3ポートSRAMメモリセル構成の回路図の例を説明するものである。
【0211】
図45は、実施の形態14にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルの回路図である。実施の形態14のSRAMメモリセルは、図45に示すように、図17に示した回路図とを備えている。また、図45に示すSRAMメモリセルは、PMOSトランジスタPM21とNMOSトランジスタNM21との相補接続より構成されるインバータと、PMOSトランジスタPM22とNMOSトランジスタNM22との相補接続より構成されるインバータと、それぞれのインバータの出力端子に接続されたアクセス用のNMOSトランジスタN5およびN6を備えている。なお、NMOSトランジスタN5のゲートは、読み出しワード線RWL1に接続され、NMOSトランジスタN6のゲートは、読み出しワード線RWL2に接続されている。
【0212】
また、上記インバータのそれぞれの入力端子は、図17に示した回路図に相当する部分の記憶ノードNBに接続されている。このように構成することで、ワード線WWLによる一つの書き込み/読み出し動作と、二つの読み出しワード線RWL1およびRWL2による読み出し動作をおこなう3ポートSRAMメモリセル構成を実現している。
【0213】
つぎに、実施の形態14にかかる半導体記憶装置のレイアウト構成について説明する。図46〜49は、実施の形態14にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図であり、下層から順に積層されるレイヤを示している。これら図46〜49において、図45に示す各MOSトランジスタとの対応関係は同符号により表わし、AL11〜AL22は第1の金属配線層を示し、AL31〜AL43は第2の金属配線層を示し、AL51〜AL54は第3の金属配線層を示している。なお、各レイヤ同士の接続関係は、上述した実施の形態と同様の手順により説明されるので、ここではそれらの説明を省略する。
【0214】
以上に説明したとおり、実施の形態14にかかる半導体記憶装置によれば、一つの書き込み/読み出しポートと、二つの読み出し専用ポートを備えた3ポートSRAMメモリセル構成とした場合でも、ソフトエラー耐性の向上とともに、実施の形態7に示した効果を享受することができる。
【0215】
実施の形態15.
つぎに、実施の形態15にかかる半導体記憶装置について説明する。実施の形態15では、実施の形態4において説明した図12のSRAMメモリセル構成に2組のアクセス用のNMOSトランジスタを設けて、2ポートSRAMメモリ構成とした場合の具体的なレイアウト構成を説明するものである。
【0216】
図50は、実施の形態14にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルの回路図である。図50において、PMOSトランジスタPM1とNMOSトランジスタNM1およびNM3は、第1のCMOSインバータを構成し、また、PMOSトランジスタPM2とNMOSトランジスタNM2およびNM4は、第2のCMOSトランジスタを構成しており、これらCMOSインバータ間において入出力端子が交差接続されている。
【0217】
すなわち、これらMOSトランジスタPM1、PM2、NM1、NM2、NM3およびNM4によってフリップフロップ回路が構成され、図50中、上記した第1のCMOSインバータの出力点でありかつ第2のCMOSインバータの入力点でもある記憶ノードNAと、第2のCMOSインバータの出力点でありかつ第1のCMOSインバータの入力点でもある記憶ノードNBと、において、論理状態の書き込みおよび読み出しが可能となる。
【0218】
また、NMOSトランジスタN3、N4、N5およびN6は、それぞれアクセス用のMOSトランジスタとして機能し、NMOSトランジスタN3は、ゲートを第1のワード線WL1に接続し、ソースを上記した記憶ノードNAに接続するとともにドレインを第1の正相ビット線BL11に接続している。また、NMOSトランジスタN5は、ゲートを第2のワード線WL2に接続し、ソースを記憶ノードNAに接続するとともにゲートを第2の正相ビット線BL21に接続している。
【0219】
また、NMOSトランジスタN4は、ゲートを第1のワード線WL1に接続し、ソースを上記した記憶ノードNBに接続するとともにドレインを第1の逆相ビット線BL12に接続している。また、NMOSトランジスタN6は、ゲートを第2のワード線WL2に接続し、ソースを記憶ノードNBに接続するとともにドレインを第2の逆相ビット線BL22に接続している。
【0220】
すなわち、図50に示す回路図は、図3のワード線端子WL11およびWL12を共通の第1のワード線WL1で接続し、ワード線端子WL21およびWL22を共通の第2のワード線WL2で接続した状態を示す。よって、第1のワード線WL1、第1の正相ビット線BL11および第1の逆相ビット線BL12の選択により、第1のポートによる記憶値の読み出しを可能とし、第2のワード線WL2、第2の正相ビット線BL21および第2の逆相ビット線BL22の選択により、第2のポートによる記憶値の読み出しを可能としている。
【0221】
そして、図50において、ソースとドレインを接続した二つのNMOSトランジスタN1およびN2が付加されている。特に、NMOSトランジスタN1は、ドレインを記憶ノードNAに接続するとともに、ゲートを記憶ノードNBに接続している。また、NMOSトランジスタN2は、ドレインを記憶ノードNBに接続するとともに、ゲートを記憶ノードNAに接続している。
【0222】
図51〜54は、実施の形態14にかかる半導体記憶装置のメモリセルのレイアウト図である。まず、図51は、半導体基板中に形成されたウエル領域と、そのウエル領域に形成された拡散領域と、それらの上面に形成されたポリシリコン配線層とを含むレイヤを示している。
【0223】
実施の形態15にかかる半導体記憶装置のメモリセルでは、図51に示すように、半導体基板上の平面方向において、第1のPウエル領域PW1、Nウエル領域NW、第2のPウエル領域PW2がその順に配置されるようにそれぞれ形成されている。すなわち、Nウエル領域NWの両側に、二つのPウエル領域PW1およびPW2が分割されて配置されている。
【0224】
特に、これらウエル領域は、第1のPウエル領域PW1とNウエル領域NWとの境界線(以下、第1のウエル境界線と称する)と、第2のPウエル領域PW2とNウエル領域NWとの境界線(以下、第2のウエル境界線と称する)と、が平行となるように形成される。なお、図示していないが、Nウエル領域NWと第1のPウエル領域PW1の間と、Nウエル領域NWと第2のPウエル領域PW2の間には、それぞれ分離領域が存在する。
【0225】
また、Pウエル領域PW1には、N+ソースドレイン領域NSD1が形成され、Nウエル領域NWには、P型不純物を注入するP+ソースドレイン領域PSDが形成され、Pウエル領域PW2には、N+ソースドレイン領域NSD2が形成される。
【0226】
そして、N+ソースドレイン領域NSD1において、図50に示したNMOSトランジスタNM1、NM3、N1、N3およびN5が形成され、P+ソースドレイン領域PSDにおいて、図50に示したPMOSトランジスタPM1およびPM2が形成され、N+ソースドレイン領域NSD2において、図50に示したNMOSトランジスタNM2、NM4、N2、N4およびN6が形成される。
【0227】
以下に図51〜54に示した各レイヤの構造について順に説明する。まず、第1のPウエル領域PW1に、上記した第1のウエル境界線に対して垂直な方向に延伸して並置された二つのポリシリコン配線層PL13およびPL14が形成され、同様に、第2のPウエル領域PW2に、上記した第2のウエル境界線に対して垂直な方向に延伸して並置された二つのポリシリコン配線層PL15およびPL16が形成される。
【0228】
また、Nウエル領域NWから第1のPウエル領域PW1に亘って、鉤形状のポリシリコン配線層PL12が、第1のウエル境界線に垂直な方向にかつその鉤端部が第1のPウエル領域PW1に位置するように形成される。特に、その鉤端部は、図50に示すように、ポリシリコン配線層PL12の鉤端部を構成する二つの並進軸(主軸と折返し軸)が、それぞれ上記した二つのポリシリコン配線層PL13およびPL14の軸に一致するような形状である。図51においては、ポリシリコン配線層PL12の主軸がポリシリコン配線層PL14に一致している。一方、ポリシリコン配線層PL12の他端部は、上記した第2のウエル境界線上に位置する。
【0229】
同様に、Nウエル領域NWから第2のPウエル領域PW2に亘って、鉤形状のポリシリコン配線層PL11が、第2のウエル境界線に垂直な方向にかつその鉤端部が第2のPウエル領域PW2に位置するように形成される。そして、その鉤端部は、図51に示すように、ポリシリコン配線層PL11の鉤端部を構成する二つの並進軸が、それぞれ上記した二つのポリシリコン配線層PL15およびPL16の軸に一致するような形状である。図51においては、ポリシリコン配線層PL11の主軸がポリシリコン配線層PL15に一致している。一方、ポリシリコン配線層PL11の他端部は、上記した第1のウエル境界線上に位置する。
【0230】
そして、第1のPウエル領域PW1において、ポリシリコン配線層PL13を挟む位置に、N型不純物の注入によりn+拡散領域FL11およびFL12が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL13をゲート電極としたNMOSトランジスタN3が形成される。また、ポリシリコン配線層PL14を挟む位置にn+拡散領域FL11およびFL13が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL14をゲート電極としたNMOSトランジスタN5が形成される。
【0231】
特に、これらNMOSトランジスタN3およびN5は、ポリシリコン配線層PL13およびPL14が並置していることから、n+拡散領域FL11〜13を、第1のウエル境界線に平行な方向にかつ一直線上に配置することができ、これによりn+拡散領域FL11を、NMOSトランジスタN3およびN5において共有することが可能となっている。このn+拡散領域FL11の共有は、図50の回路図にしたがうと、NMOSトランジスタN3とN5のソース同士の接続を果たすとともに、NMOSトランジスタN3およびN5の占有面積の縮小化に寄与している。
【0232】
また、第1のPウエル領域PW1には、ポリシリコン配線層PL12の鉤端部の主軸を挟む位置に、N型不純物の注入によりn+拡散領域FL15およびFL16が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL12の主軸をゲート電極としたNMOSトランジスタNM3が形成される。また、ポリシリコン配線層PL12の鉤端部の折返し軸を挟む位置にn+拡散領域FL14およびFL16が形成されることで、ポリシリコン配線層PL12の折返し軸をゲート電極としたNMOSトランジスタNM1が形成される。すなわち、ポリシリコン配線層PL12の鉤端部は、図50の回路図にしたがうと、NMOSトランジスタNM1とNM3のゲート同士の接続を果たしている。但し、n+拡散領域FL16は、上記したn+拡散領域FL11とともに形成される。
【0233】
これらNMOSトランジスタNM1およびNM3についても、上記したNMOSトランジスタN3およびN5と同様に、ポリシリコン配線層PL12の鉤端部の主軸と折返し軸とが並置していることから、n+拡散領域FL14〜16を、第1のウエル境界線に平行な方向にかつ一直線上に配置することができ、これによりn+拡散領域FL16を、NMOSトランジスタNM1およびNM3において共有することが可能となっている。このn+拡散領域FL16の共有は、図50の回路図にしたがうと、NMOSトランジスタNM1とNM3のドレイン同士の接続を果たすとともに、NMOSトランジスタNM1とNM3の占有面積の縮小化に寄与している。
【0234】
またここで、ポリシリコン配線層PL12の折返し部分は、必然的に、n+拡散領域FL11およびn+拡散領域FL16をそれぞれソースおよびドレインとしたNMOSトランジスタN1のゲートを構成する。これにより、記憶ノードNAの容量値を増加させるために新たに付加されたNMOSトランジスタN1のソースをNMOSトランジスタN3およびN5のソースと共有でき、かつNMOSトランジスタN1のドレインをNMOSトランジスタNM1およびNM3のドレインと共有することができる。すなわち、NMOSトランジスタN1の占有面積の縮小化が図られている。
【0235】
さらに、図示するように、ポリシリコン配線層PL14とポリシリコン配線層PL12の主軸とは同一直線上に位置し、ポリシリコン配線層PL13とポリシリコン配線層PL12の折返し軸も同一直線上に位置しているので、NMOSトランジスタNM1およびNM3と、NMOSトランジスタN3およびN5との配置間隔を小さくすることができ、第1のPウエル領域PW1において、これら5つのNMOSトランジスタの占有面積の縮小化が実現されている。
【0236】
一方、第2のPウエル領域PW2においても、同様に、ポリシリコン配線層PL15を挟む位置に、N型不純物の注入によりn+拡散領域FL31およびFL32が形成されることで、ポリシリコン配線層PL15をゲート電極としたNMOSトランジスタN4が形成される。また、ポリシリコン配線層PL16を挟む位置にn+拡散領域FL31およびFL33が形成されることで、ポリシリコン配線層PL16をゲート電極としたNMOSトランジスタN6が形成される。
【0237】
これらNMOSトランジスタN4およびN6もまた、ポリシリコン配線層PL15およびPL16が並置していることから、n+拡散領域FL31〜33を、第2のウエル境界線に平行な方向にかつ同一直線上に配置することができ、これによりn+拡散領域FL31を、NMOSトランジスタN4およびN6において共有することが可能となっている。このn+拡散領域FL31の共有は、図50の回路図にしたがうと、NMOSトランジスタN4およびN6のソース同士の接続を果たすとともに、NMOSトランジスタN4およびN6の占有面積の縮小化に寄与している。
【0238】
また、第2のPウエル領域PW2には、ポリシリコン配線層PL11の鉤端部の主軸を挟む位置に、N型不純物の注入によりn+拡散領域FL34およびFL36が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL11の主軸をゲート電極としたNMOSトランジスタNM2が形成される。また、ポリシリコン配線層PL11の鉤端部の折返し軸を挟む位置にn+拡散領域FL35およびFL36が形成されることで、ポリシリコン配線層PL11の折返し軸をゲート電極としたNMOSトランジスタNM4が形成される。すなわち、ポリシリコン配線層PL11の鉤端部は、図50の回路図にしたがうと、NMOSトランジスタNM2およびNM4のゲート同士の接続を果たしている。
【0239】
これらNMOSトランジスタNM2およびNM4についても、上記したNMOSトランジスタN4およびN6と同様に、ポリシリコン配線層PL11の鉤端部の主軸と折返し軸とが並置していることから、n+拡散領域FL34〜36を、第2のウエル境界線に平行な方向にかつ同一直線上に配置することができ、これによりn+拡散領域FL36を、NMOSトランジスタNM2およびNM4において共有することが可能となっている。このn+拡散領域FL36の共有は、図50の回路図にしたがうと、NMOSトランジスタNM2およびNM4のドレイン同士の接続を果たすとともに、NMOSトランジスタNM2およびNM4の占有面積の縮小化に寄与している。
【0240】
またここで、ポリシリコン配線層PL11の折返し部分は、必然的に、n+拡散領域FL31およびn+拡散領域FL36をそれぞれソースおよびドレインとしたNMOSトランジスタN2のゲートを構成する。これにより、記憶ノードNBの容量値を増加させるために新たに付加されたNMOSトランジスタN2のソースをNMOSトランジスタN4およびN6のソースと共有でき、かつNMOSトランジスタN2のドレインをNMOSトランジスタNM2およびNM4のドレインと共有することができる。すなわち、NMOSトランジスタN2の占有面積の縮小化が図られている。
【0241】
さらに、図示するように、ポリシリコン配線層PL15と、ポリシリコン配線層PL11の主軸とは同一直線上に位置し、ポリシリコン配線層PL16と、ポリシリコン配線層PL11の折返し軸も同一直線上に位置しているので、NMOSトランジスタNM2およびNM4と、NMOSトランジスタN4およびN6との配置間隔を小さくすることができ、第2のPウエル領域PW2において、これら5つのNMOSトランジスタの占有面積の縮小化が実現されている。
【0242】
そして、Nウエル領域NWにおいては、ポリシリコン配線層PL12の主軸を挟む位置に、P型不純物の注入によりp+拡散領域FL21およびFL22が形成される。これにより、ポリシリコン配線層PL12をゲート電極としたPMOSトランジスタPM1が形成される。また、ポリシリコン配線層PL11の主軸を挟む位置にp+拡散領域FL23およびFL24が形成されることで、ポリシリコン配線層PL11をゲート電極としたPMOSトランジスタPM2が形成される。
【0243】
これらPMOSトランジスタPM1およびPM2の配置位置は、ポリシリコン配線層PL11およびPL12の位置にしたがって定まるが、このポリシリコン配線層PL11およびPL12の位置間隔は、図51に示すように、p+拡散領域FL21およびFL23の大きさ程度(トランジスタの最小ピッチ)まで狭めることができる。特に、これらp+拡散領域FL21およびFL23の大きさを、第1のPウエル領域PW1のn+拡散領域FL11およびFL16と第2のPウエル領域PW2のn+拡散領域FL31およびFL36と同程度にすることで、このメモリセルのレイアウトに必要な全占有面積を最小にすることができる。
【0244】
なお、図51に示すように、ポリシリコン配線層PL11、PL12、PL13、PL14、PL15およびPL16と、p+拡散領域FL21〜FL24と、n+拡散領域FL11〜16およびFL31〜36と、にはそれぞれ一つずつ、上層との電気的接続を果たすためのコンタクトホールが設けられている。
【0245】
つぎに、図51に示したレイヤの上層に位置するレイヤについて説明する。図52は、図51に示したレイヤ上に形成される第1の金属配線層を含むレイヤを示している。図52に示すレイヤには、下層のn+拡散領域FL11およびFL16と、p+拡散領域FL21と、ポリシリコン配線層PL11と、を電気的に接続するための第1の金属配線層AL11が形成される。この第1の金属配線層AL11は、図50の回路図にしたがうと、PMOSトランジスタPM1のドレインと、NMOSトランジスタNM1のドレインと、NMOSトランジスタNM3のドレインと、PMOSトランジスタN1のドレインと、PMOSトランジスタN2のゲートと、PMOSトランジスタPM2のゲートと、NMOSトランジスタNM2のゲートと、NMOSトランジスタN3のソースと、NMOSトランジスタN5のソースと、の接続を果たす。
【0246】
また、下層のn+拡散領域FL31およびFL36と、p+拡散領域FL23と、ポリシリコン配線層PL12と、を電気的に接続するための第1の金属配線層AL12が形成される。この第1の金属配線層AL12は、図50の回路図にしたがうと、PMOSトランジスタPM2のドレインと、NMOSトランジスタNM2のドレインと、NMOSトランジスタNM4のドレインと、PMOSトランジスタN2のドレインと、PMOSトランジスタN1のゲートと、PMOSトランジスタPM1のゲートと、NMOSトランジスタNM1のゲートと、NMOSトランジスタN4のソースと、NMOSトランジスタN6のソースと、の接続を果たす。
【0247】
特に、第1の金属配線層AL11において、n+拡散領域FL11およびFL16と、p+拡散領域FL21との接点部分は、上述したように同一直線上に配置されているために、それら3点を接続する配線の形状を直線状にすることができる。また、第1の金属配線層AL12についても同様である。
【0248】
さらに、図52に示すレイヤには、下層のp+拡散領域FL12の接続点を移動させるための第1の金属配線層AL13と、p+拡散領域FL22の接続点を移動させるための第1の金属配線層AL14と、が形成され、下層のp+拡散領域FL24の接続点を移動させるための第1の金属配線層AL15と、n+拡散領域FL33の接続点を移動させるための第1の金属配線層AL16と、が形成される。
【0249】
つぎに、図52に示したレイヤの上層に位置するレイヤについて説明する。図53は、図52に示したレイヤ上に形成される第2の金属配線層を含むレイヤを示している。図53に示すレイヤには、図52に示した第1の金属配線層AL14を経由してp+拡散領域FL22に電源電位VDDを与え、かつ第1の金属配線層AL15を経由してp+拡散領域FL24に電源電位VDDを与えるための第2の金属配線層AL24が形成される。すなわち、この第2の金属配線層AL24は、電源線VDDとして機能し、図50の回路図において、PMOSトランジスタPM1およびPM2のソースと電源との接続とを果たす。
【0250】
また、図52に示したコンタクトホール+ビアホールを経由して、p+拡散領域FL14およびFL15と、p+拡散領域FL34およびFL35とにそれぞれ接地電位GNDを与えるための第2の金属配線層AL22およびAL25が形成される。すなわち、これら第2の金属配線層AL22およびAL25は、接地線GNDとして機能し、図50の回路図において、NMOSトランジスタNM1〜NM4の各ソースの接地を果たす。
【0251】
特に、図51に示したように、n+拡散領域FL14およびFL15は、第1のウエル境界線と平行する直線上に配置されるため、それらn+拡散領域上の各コンタクトホールもまた、両コンタクトホールを結ぶ直線が第1のウエル境界線に平行するような位置に形成することができる。すなわち、図53に示す第2の金属配線層AL22を、第1のウエル境界線に平行する直線形状として形成することが可能になる。第2の金属配線層AL25についても同様である。
【0252】
さらに、図53に示すレイヤには、図52に示したコンタクトホール+ビアホールを介して、下層のn+拡散領域FL13に接続されて第2の正相ビット線BL21として機能する第2の金属配線層AL21と、n+拡散領域FL12に接続されて第1の正相ビット線BL11として機能する第2の金属配線層AL22と、n+拡散領域FL33に接続されて第2の逆相ビット線BL22として機能する第2の金属配線層AL26と、n+拡散領域FL32に接続されて第1の逆相ビット線BL21として機能する第2の金属配線層AL27と、が形成される。
【0253】
すなわち、これら第2の金属配線層AL21、AL22、AL26およびAL27は、図50の回路図において、NMOSトランジスタN3のドレインと第1の正相ビット線BL11との接続と、NMOSトランジスタN5のドレインと第2の正相ビット線BL21との接続と、NMOSトランジスタN4のドレインと第1の逆相ビット線BL12との接続と、NMOSトランジスタN6のドレインと第2の逆相ビット線BL22との接続と、を果たす。
【0254】
特に、これら第2の金属配線層AL21、AL22、AL26およびAL27は、第1のウエル境界線と平行な方向に延伸する直線形状として形成することができる。これは、一つのメモリセル内において、第1の正相ビット線BL11、第2の正相ビット線BL12、第1の逆相ビット線BL21および第2の逆相ビット線BL22の各長さをより短くしたことを意味する。
【0255】
つぎに、図53に示したレイヤの上層に位置するレイヤについて説明する。図54は、図53に示したレイヤ上に形成される第3の金属配線層を含むレイヤを示している。図54に示すレイヤには、ビアホールを経由して、ポリシリコン配線層PL13とPL15とを電気的に接続するとともに第1のワード線WL1として機能する第3の金属配線層AL31が形成される。すなわち、この第3の金属配線層AL31は、図50の回路図において、NMOSトランジスタN3およびN4のゲートと第1のワード線WL1との接続を果たす。
【0256】
また、ビアホールを経由して、ポリシリコン配線層PL14とPL16とを電気的に接続するとともに第2のワード線WL2として機能する第3の金属配線層AL32が形成される。すなわち、この第3の金属配線層AL32は、図50の回路図において、NMOSトランジスタN5およびN6のゲートと第2のワード線WL2との接続を果たす。
【0257】
特に、図51に示したように、ポリシリコン配線層PL13およびPL15は、第1のウエル境界線に対して垂直な方向に延伸する同一直線上に配置されるため、それらポリシリコン配線層上の各コンタクトホール等もまた、両コンタクトホール等を結ぶ直線が第1のウエル境界線に対して垂直となるような位置に形成することができる。すなわち、図54に示す第3の金属配線層AL31を、第1のウエル境界線に垂直方向に延伸する直線形状として形成することが可能になる。第3の金属配線層AL32についても同様である。これは、一つのメモリセル内において、第1のワード線AL31および第2のワード線AL32の各長さをより短くしたことを意味する。
【0258】
以上に説明したとおり、実施の形態15にかかる半導体記憶装置によれば、記憶ノードNAおよびNBの容量値を増加させるためのPMOSトランジスタN1が、NMOSトランジスタN1のドレインとNMOSトランジスタNM1のドレインとの接続、すなわち記憶ノードNAとPMOSトランジスタN1との接続がp+拡散領域FL16を共有することで果たされる。また、NMOSトランジスタN2のドレインとNMOSトランジスタNM2のドレインとの接続、すなわち記憶ノードNBとNMOSトランジスタN2との接続がp+拡散領域FL36を共有することで果たされる。以上のことから、新たに付加するNMOSトランジスタN1およびN2の占有面積を小さくすることができ、これによりメモリセルアレイの集積度を高めることが可能になる。
【0259】
【発明の効果】
以上、説明したとおり、この発明によれば、第1のNMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタのそれぞれのドレインに、例えばダイオード接続されたMOSトランジスタ等の負荷トランジスタを接続することでSRAMのメモリセルを構成した際に、記憶ノードとなる第1のノードに第1のPMOSトランジスタのドレインと第2のPMOSトランジスタのゲートが接続され、記憶ノードとなる第2のノードに第2のPMOSトランジスタのドレインと第1のPMOSトランジスタのゲートが接続されるので、それらゲート容量分とドレイン容量分の容量値を各記憶ノードに付加することができ、α線等に起因した外的要因による記憶データの反転といった誤動作が起こりにくくなり、ソフトエラー耐性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0260】
つぎの発明によれば、第1のNMOSトランジスタと第3のPMOSトランジスタにより構成されるインバータと、第2のNMOSトランジスタと第4のPMOSトランジスタにより構成されるインバータとの相補接続によって、SRAMのメモリセルが構成され、記憶ノードとなる第1のノードに第1のPMOSトランジスタのドレインと第2のPMOSトランジスタのゲートが接続され、記憶ノードとなる第2のノードに第2のPMOSトランジスタのドレインと第1のPMOSトランジスタのゲートが接続されるので、それらゲート容量分とドレイン容量分の容量値を各記憶ノードに付加することができ、α線等に起因した外的要因による記憶データの反転といった誤動作が起こりにくくなり、ソフトエラー耐性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0261】
つぎの発明によれば、第1のPMOSトランジスタと第3のPMOSトランジスタとの間において、それらドレインの形成と双方の接続とを共通のp+拡散領域で形成し、また、第2のPMOSトランジスタと第4のPMOSトランジスタとの間において、それらドレインの形成と双方の接続とを共通のp+拡散領域で形成しているので、記憶動作に関与しない第1のPMOSトランジスタおよび第2のPMOSトランジスタが付加された場合であっても、それらPMOSトランジスタが占有する面積を縮小させることができるという効果を奏する。
【0262】
つぎの発明によれば、記憶ノードとなる第1および第2のノードに付加される第1のPMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタにおいて、それらのソース同士を接続するので、記憶ノードの記憶状態に応じて、第1のPMOSトランジスタまたは第2のPMOSトランジスタがON状態となった際に、記憶ノードに、ON状態となった一方のPMOSトランジスタのソース容量を付加することができ、α線等に起因した外的要因による記憶データの反転といった誤動作が起こりにくくなり、ソフトエラー耐性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0263】
つぎの発明によれば、第1のPMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタとの間において、それらソースの形成と双方の接続とを共通のp+拡散領域で形成するので、第1のPMOSトランジスタおよび第2のPMOSトランジスタが占有する面積を縮小させることができるという効果を奏する。
【0264】
つぎの発明によれば、第1のPMOSトランジスタは、ソースとドレインを互いに接続し、第2のPMOSトランジスタは、ソースとドレインを互いに接続しているので、記憶ノードとなる第1のノードに、第1のPMOSトランジスタのソース容量およびドレイン容量と、第2のPMOSトランジスタのゲート容量を付加させることができ、記憶ノードとなる第2のノードに、第2のPMOSトランジスタのソース容量およびドレイン容量と、第1のPMOSトランジスタのゲート容量を付加することができ、α線等に起因した外的要因による記憶データの反転といった誤動作が起こりにくくなり、ソフトエラー耐性の向上を図ることができるという効果を奏する。
【0265】
つぎの発明によれば、記憶ノードに容量値を付加させるために追加された第1および/または第2のPMOSトランジスタを、NMOSトランジスタとすることもでき、特に、メモリセルのレイアウト構成によっては、新たに追加するMOSトランジスタをNMOSトランジスタとするとセル面積が有利になる場合があるという効果を奏する。
【0266】
つぎの発明によれば、記憶ノードとなる第1のノードおよび第2のノードに、記憶データの読み出しおよび書き込みをおこなうためのアクセス用のNMOSトランジスタを一つずつ接続した場合のSRAMメモリセルや、また、そのアクセス用のNMOSトランジスタを二つずつ接続することで2ポートSRAMを構成した場合のSRAMメモリセルに対しても、上記した第1および第2のPMOSトランジスタ等を追加することにより、そのゲート容量分等の容量値を記憶ノードに付加させることができ、ソフトエラー耐性を向上させることができるという効果を奏する。
【0267】
つぎの発明によれば、第1、第2、第3および第4のPMOSトランジスタは、同一のNウエル領域に形成されるので、それらPMOSトランジスタのドレインやソースの形成と、PMOSトランジスタ同士の接続を果たす共有の拡散領域を設けることが容易となり、面積の縮小化を一層図ることが可能になるという効果を奏する。
【0268】
つぎの発明によれば、第1のNMOSトランジスタと第3のPMOSトランジスタにより構成されるインバータと、第2のNMOSトランジスタと第4のPMOSトランジスタにより構成されるインバータとの相補接続によって、SRAMのメモリセルを構成し、記憶ノードとなる第1のノードに第1のPMOSトランジスタのドレインと第2のPMOSトランジスタのゲートを接続し、記憶ノードとなる第2のノードに第2のPMOSトランジスタのドレインと第1のPMOSトランジスタのゲートを接続することで、それらゲート容量分とドレイン容量分の容量値を各記憶ノードに付加した構成をCMOSゲートアレイによって実現することができ、特に、従来においてアイソレーション用として必要であったMOSトランジスタを新たに追加された第1および第2のPMOSトランジスタとして利用することができるので、回路規模の増大を防ぐことが可能になるという効果を奏する。
【0269】
つぎの発明によれば、第1、第3、第5および第7のNMOSトランジスタ間において、それらのドレインやソースの形成と接続とを果たす共有の拡散領域を設けることが容易となり、第2、第4、第6および第8のNMOSトランジスタ間においても、それらのドレインやソースの形成と接続とを果たす共有の拡散領域を設けることが容易となり、面積の縮小化を一層図ることが可能になるという効果を奏する。
【0270】
つぎの発明によれば、第7のNMOSトランジスタと第1のNMOSトランジスタと第1のPMOSトランジスタのそれぞれのドレインの形成と接続とを果たす共有の拡散領域を設けることが容易となり、また、第8のNMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタのそれぞれのドレインの形成と接続とを果たす共有の拡散領域を設けることが容易となり、面積の縮小化を一層図ることが可能になるという効果を奏する。
【0271】
つぎの発明によれば、第1のNMOSトランジスタのドレインと第3および第5のNMOSトランジスタのソースとをそれぞれ形成する共通のn+拡散領域上に第7のNMOSトランジスタを形成することが可能となるので、第7のNMOSトランジスタを第1、第3および第5のNMOSトランジスタに近接して配置することができ、また、第2のNMOSトランジスタのドレインと第4および第6のNMOSトランジスタのソースとをそれぞれ形成する共通のn+拡散領域上に第8のNMOSトランジスタを形成することが可能となるので、第8のNMOSトランジスタを第2、第4および第6のNMOSトランジスタに近接して配置することができ、面積の縮小化を一層図ることが可能になるという効果を奏する。
【0272】
つぎの発明によれば、第7のNMOSトランジスタと第1のNMOSトランジスタと第1のPMOSトランジスタのそれぞれのドレインの形成と接続とを果たす共有の拡散領域に対して、第7のNMOSトランジスタと第1のNMOSトランジスタと第1のPMOSトランジスタのそれぞれのゲートを近接して設けることが容易となり、また、第8のNMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタのそれぞれのドレインの形成と接続とを果たす共有の拡散領域に対して、第8のNMOSトランジスタと第2のNMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタのそれぞれのゲートを近接して設けることが容易となり、面積の縮小化を一層図ることが可能になるという効果を奏する。
【0273】
つぎの発明によれば、第1のNMOSトランジスタと第1のPMOSトランジスタと第7のNMOSトランジスタのそれぞれのゲートを、一つの第1のポリシリコン配線層により接続することができ、また、第2のNMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタと第8のNMOSトランジスタのそれぞれのゲートを、一つの第2のポリシリコン配線層により接続することができるので、面積の縮小化を一層図ったレイアウトを採用することが容易になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの回路図である。
【図2】 実施の形態1にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの他の例の回路図である。
【図3】 実施の形態2にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの回路図である。
【図4】 実施の形態2にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの他の例の回路図である。
【図5】 実施の形態2にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルにおいて、アクセス用のNMOSトランジスタに代えて、アクセス用のPMOSトランジスタを接続した場合を示す回路図である。
【図6】 実施の形態2にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの他の例において、アクセス用のNMOSトランジスタに代えて、アクセス用のPMOSトランジスタを接続した場合を示す回路図である。
【図7】 実施の形態3にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの回路図である。
【図8】 実施の形態3にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの他の例の回路図である。
【図9】 実施の形態3にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルにおいて、記憶ノードにそれぞれ二つのアクセス用のトランジスタとしてPMOSトランジスタを接続した場合を示す回路図である。
【図10】 実施の形態3にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの他の例において、記憶ノードにそれぞれ二つのアクセス用のトランジスタとしてPMOSトランジスタを接続した場合を示す回路図である。
【図11】 実施の形態4にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの回路図である。
【図12】 実施の形態4にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの他の例の回路図である。
【図13】 実施の形態5にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの回路図である。
【図14】 実施の形態5にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの他の例の回路図である。
【図15】 実施の形態6にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの回路図である。
【図16】 実施の形態6にかかる半導体記憶装置を構成するSRAMメモリセルの他の例の回路図である。
【図17】 実施の形態7にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルの回路図である。
【図18】 実施の形態7にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図である。
【図19】 実施の形態7にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図である。
【図20】 実施の形態7にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図である。
【図21】 実施の形態7にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図である。
【図22】 コンタクトホールやビアホール等の各種記号を説明するための説明図である。
【図23】 実施の形態8にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図である。
【図24】 実施の形態9にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルの回路図である。
【図25】 実施の形態9にかかる半導体記憶装置のメモリセルのレイアウト図である。
【図26】 実施の形態9にかかる半導体記憶装置のメモリセルのレイアウト図である。
【図27】 実施の形態9にかかる半導体記憶装置のメモリセルのレイアウト図である。
【図28】 実施の形態9にかかる半導体記憶装置のメモリセルのレイアウト図である。
【図29】 実施の形態10にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルの回路図である。
【図30】 実施の形態10にかかる半導体記憶装置のメモリセルのレイアウト図である。
【図31】 実施の形態10にかかる半導体記憶装置のメモリセルのレイアウト図である。
【図32】 実施の形態11にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルの回路図である。
【図33】 実施の形態11にかかる半導体記憶装置のメモリセルのレイアウト図である。
【図34】 実施の形態11にかかる半導体記憶装置のメモリセルのレイアウト図である。
【図35】 実施の形態12にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルの回路図である。
【図36】 実施の形態12にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図である。
【図37】 実施の形態12にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図である。
【図38】 実施の形態12にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図である。
【図39】 実施の形態12にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図である。
【図40】 実施の形態13にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルの回路図である。
【図41】 実施の形態13にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図である。
【図42】 実施の形態13にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図である。
【図43】 実施の形態13にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図である。
【図44】 実施の形態13にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図である。
【図45】 実施の形態14にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルの回路図である。
【図46】 実施の形態14にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図である。
【図47】 実施の形態14にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図である。
【図48】 実施の形態14にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図である。
【図49】 実施の形態14にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルのレイアウト図である。
【図50】 実施の形態15にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセルの回路図である。
【図51】 実施の形態15にかかる半導体記憶装置のメモリセルのレイアウト図である。
【図52】 実施の形態15にかかる半導体記憶装置のメモリセルのレイアウト図である。
【図53】 実施の形態15にかかる半導体記憶装置のメモリセルのレイアウト図である。
【図54】 実施の形態15にかかる半導体記憶装置のメモリセルのレイアウト図である。
【図55】 従来のCMOS型SRAMのメモリセルの回路図である。
【図56】 従来のCMOSインバータ回路を示す回路図である。
【符号の説明】
INV1,INV2 インバータ、NA,NB 記憶ノード、NC 内部ノード、NM1〜NM4,NM11,NM12,NM21,NM22,NM31,NM32,N1〜N6 NMOSトランジスタ、PM1,PM2,PM11,PM12,PM21,PM22,PM31,PM32,P1,P2 PMOSトランジスタ、NW Nウエル領域、PW1 第1のPウエル領域、PW2 第2のPウエル領域、FL11〜36 拡散領域、AL11〜27,AL31〜48,AL51〜54 金属配線層。

Claims (13)

  1. ソースが接地線に接続された第1のNMOSトランジスタと、
    ソースが接地線に接続され、ドレインが前記第1のNMOSトランジスタのゲートに接続されてその接続点を第1のノードとし、ゲートが前記第1のNMOSトランジスタのドレインに接続されてその接続点を第2のノードとした第2のNMOSトランジスタと、
    ドレインが前記第1のノードに接続され、ゲートが前記第2のノードに接続された第1のPMOSトランジスタと、
    ドレインが前記第2のノードに接続され、ゲートが前記第1のノードに接続された第2のPMOSトランジスタと、
    ソースが電源線に接続され、ドレインが前記第1のNMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートが前記第2のNMOSトランジスタのドレインに接続された第3のPMOSトランジスタと、
    ソースが電源線に接続され、ドレインが前記第2のNMOSトランジスタのドレインに接続され、ゲートが前記第1のNMOSトランジスタのドレインに接続された第4のPMOSトランジスタとを備え
    前記第1のPMOSトランジスタと前記第2のPMOSトランジスタのソース同士を接続したことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記第1のPMOSトランジスタのドレインと前記第3のPMOSトランジスタのドレインは、第1のp+拡散領域を共有して形成され、
    前記第2のPMOSトランジスタのドレインと前記第4のPMOSトランジスタのドレインは、第2のp+拡散領域を共有して形成されたことを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第1のPMOSトランジスタのソースと前記第2のPMOSトランジスタのソースは、共通のp+拡散領域で形成されたことを特徴とする請求項に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第1のPMOSトランジスタは、ソースとドレインを互いに接続し、
    前記第2のPMOSトランジスタは、ソースとドレインを互いに接続したことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体記憶装置。
  5. 前記第1および/または前記第2のPMOSトランジスタに代えて、それぞれNMOSトランジスタを備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の半導体記憶装置。
  6. 前記第1のノードおよび前記第2のノードの少なくとも一方にドレインを接続するとともに、当該ノードに保持された記憶データの読み出しまたは当該ノードへの記憶データの書き込みをおこなうためのNMOSトランジスタまたはPMOSトランジスタを少なくとも一つ備えたことを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載の半導体記憶装置。
  7. 前記第1、第2、第3および第4のPMOSトランジスタは、同一のNウエル領域に形成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の半導体記憶装置。
  8. 前記第1、第2、第3および第4のPMOSトランジスタと前記第1および第2のNMOSトランジスタは、CMOSゲートアレイに配置されたMOSトランジスタであることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  9. 第1のワード線と、第2のワード線と、第1の正相ビット線と、第1の逆相ビット線と、第2の正相ビット線と、第2の逆相ビット線と、
    第1のNMOSトランジスタおよび第1のPMOSトランジスタにより構成される第1のCMOSインバータと、
    第2のNMOSトランジスタおよび第2のPMOSトランジスタにより構成され、入力端子が第1のノードとして前記第1のCMOSインバータの出力端子に接続され、出力端子が第2のノードとして前記第1のCMOSインバータの入力端子に接続された第2のCMOSインバータと、
    ゲートが前記第1のワード線に接続され、ドレインが前記第1の正相ビット線に接続され、ソースが前記第1のノードに接続された第3のNMOSトランジスタと、
    ゲートが前記第1のワード線に接続され、ドレインが前記第1の逆相ビット線に接続され、ソースが前記第2のノードに接続された第4のNMOSトランジスタと、
    ゲートが前記第2のワード線に接続され、ドレインが前記第2の正相ビット線に接続され、ソースが前記第1のノードに接続された第5のNMOSトランジスタと、
    ゲートが前記第2のワード線に接続され、ドレインが前記第2の逆相ビット線に接続され、ソースが前記第2のノードに接続された第6のNMOSトランジスタと、
    ソースおよびドレインが前記第1のノードに接続され、ゲートが前記第2のノードに接続された第7のNMOSトランジスタと、
    ソースおよびドレインが前記第2のノードに接続され、ゲートが前記第1のノードに接続された第8のNMOSトランジスタと、
    を備え、
    前記第1および第2のPMOSトランジスタは、共通のNウエル領域に形成され、前記第1、第3、第5および第7のNMOSトランジスタは、共通の第1のPウエル領域に形成され、前記第2、第4、第6および第8のNMOSトランジスタは、共通の第2のPウエル領域に形成されたことを特徴とする半導体記憶装置。
  10. 前記第7のNMOSトランジスタは、前記第1のNMOSトランジスタおよび前記第1のPMOSトランジスタと直交する方向に配置され、
    前記第8のNMOSトランジスタは、前記第2のNMOSトランジスタおよび前記第2のPMOSトランジスタと直交する方向に配置されたことを特徴とする請求項に記載の半導体記憶装置。
  11. 前記第1のNMOSトランジスタのドレインを形成するn+拡散領域と前記第3および第5のNMOSトランジスタのソースを形成するn+拡散領域とは前記第7のNMOSトランジスタで分割され、それらn+拡散領域の一方に前記第7のNMOSトランジスタのドレインが形成され、n+拡散領域の他方に前記第7のNMOSトランジスタのソースが形成され、
    前記第2のNMOSトランジスタのドレインを形成するn+拡散領域と前記第4および第6のNMOSトランジスタのソースを形成するn+拡散領域とは前記第8のNMOSトランジスタで分割され、それらn+拡散領域の一方に前記第8のNMOSトランジスタのドレインが形成され、n+拡散領域の他方に前記第8のNMOSトランジスタのソースが形成されたことを特徴とする請求項9または10に記載の半導体記憶装置。
  12. 前記第7のNMOSトランジスタのゲートは、前記第1のNMOSトランジスタのゲートと直交する方向に配置されるとともに、前記第1のNMOSトランジスタのゲートに接続され、
    前記第8のNMOSトランジスタのゲートは、前記第2のNMOSトランジスタのゲートと直交する方向に配置されるとともに、前記第2のNMOSトランジスタのゲートに接続されたことを特徴とする請求項9〜11のいずれか一つに記載の半導体記憶装置。
  13. 前記第1のNMOSトランジスタと前記第1のPMOSトランジスタと前記第7のNMOSトランジスタのそれぞれのゲートは、一つの第1のポリシリコン配線層により形成され、
    前記第2のNMOSトランジスタと前記第2のPMOSトランジスタと前記第8のNMOSトランジスタのそれぞれのゲートは、一つの第2のポリシリコン配線層により形成されたことを特徴とする請求項9〜12のいずれか一つに記載の半導体記憶装置。
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