JP4356439B2 - ポリプロピレン系樹脂組成物および延伸フィルム - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂組成物および延伸フィルム Download PDF

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Description

本発明は、ポリプロピレン系樹脂組成物、および、その樹脂組成物からなる延伸フィルムに関するものである。さらに詳しくは、延伸フィルムに成形した場合に、剛性(ヤング率)および加熱収縮性および耐スクラッチ性が従来の水準に維持されており、さらに、メヤニの付着防止効果、端面の着色防止効果、耐脱落性、溶断シール強度、透明性、耐ブロッキング性、およびホットスリップ性に優れるポリプロピレン系樹脂組成物、および、その樹脂組成物からなる延伸フィルムに関するものである。
ポリプロピレン系樹脂からなる延伸フィルムは、透明性や機械的特性に優れることから、各種の包装材料として、広く用いられている。
例えば、特開平7−228733号公報には、透明性、滑り性及び耐ブロッキング性に優れたポリプロピレン組成物およびその延伸フィルムとして、重量平均粒子径、BET比表面積および細孔容積のそれぞれが特定の範囲にある部分シリカを表面処理剤で表面処理した微粉シリカを含有するポリプロピレン組成物およびその延伸フィルムが記載されている。
また、特開平10−273494号公報には、ポリプロピレン系樹脂の加工安定性を改良する方法として、ポリプロピレンと亜リン酸エステル類を含有する樹脂組成物が記載されている。
しかし、上記の公報等に記載されているポリプロピレン組成物およびその延伸フィルムのメヤニの付着防止効果、端面の着色防止効果、耐脱落性、溶断シール強度、透明性、耐ブロッキング性、およびホットスリップ性については、さらなる改良が望まれていた。
特開平7−228733号公報 特開平10−273494号公報
本発明の目的は、延伸フィルムに成形した場合に、剛性(ヤング率)および加熱収縮性および耐スクラッチ性が従来の水準に維持されており、さらに、メヤニの付着防止効果、端面の着色防止効果、耐脱落性、溶断シール強度、透明性、耐ブロッキング性、およびホットスリップ性に優れるポリプロピレン系樹脂組成物、および、その樹脂組成物からなる延伸フィルムを提供することにある。
本発明者等は、かかる実情に鑑み、鋭意検討した結果、本発明が、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、
ポリプロピレン系重合体(A)と、前記重合体(A)100重量部に対して、下記の要件(B−1)〜要件(B−3)を満足する微粉シリカを、表面処理剤で表面処理して得られる白色度が80以上である微粉シリカ(B)0.01〜1重量部と、下記の一般式(I)で示される亜リン酸エステル類(C)0.01〜0.5重量部と、ベンゾフラノン類(Q)0.001〜0.5重量部とを含有するポリプロピレン系樹脂組成物、および、その樹脂組成物を用いて得られる延伸フィルムに係るものである。
要件(B−1):レーザーカウンター法で測定される重量平均粒子径が2〜10μmである。
要件(B−2):BET比表面積が150〜800m2/gである。
要件(B−3):細孔容積が0.04〜3ml/gである。
Figure 0004356439
(式中、R1、R2、R4及びR5はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表し、R3は水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表す。Xは硫黄原子又は−CHR6−(R6は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数5〜8のシクロアルキル基を示す。)で示される基を表し、nは0または1である。Aは炭素数2〜8のアルキレン基又は*−CO(R7m−(R7は炭素数1〜8のアルキレン基を、*は酸素原子と結合する部位であることを示し、mは0または1である。)で示される基を表す。Y又はZのいずれか一方が、ヒドロキシル基、炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を表し、他方が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表す。)
本発明によれば、延伸フィルムに成形した場合に、剛性(ヤング率)および加熱収縮性および耐スクラッチ性が従来の水準に維持されており、さらに、メヤニの付着防止効果、端面の着色防止効果、耐脱落性、溶断シール強度、透明性、耐ブロッキング性、およびホットスリップ性に優れるポリプロピレン系樹脂組成物、および、その樹脂組成物からなる延伸フィルムを得ることができる。
本発明で用いられるポリプロピレン系重合体(A)とは、プロピレン単独重合体またはプロピレン系ランダム共重合体である。本発明で用いられるプロピレン系重合体(A)がプロピレン系ランダム共重合体の場合、プロピレンとエチレンを共重合して得られるプロピレン系ランダム共重合体、プロピレンと炭素数4〜20個を有する少なくとも1種のα−オレフィンを共重合して得られるプロピレン系ランダム共重合体、または、プロピレンとエチレンと炭素数4〜20個を有する少なくとも1種のα−オレフィンを共重合して得られるプロピレン系ランダム共重合体が挙げられる。
炭素数4〜20個を有するα−オレフィンとしては、例えば、1−ブテン、2−メチル−1−プロペン、1−ペンテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、2−エチル−1−ブテン、2,3−ジメチル−1−ブテン、2−メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、3,3−ジメチル−1−ブテン、1−ヘプテン、メチル−1−ヘキセン、ジメチル−1−ペンテン、エチル−1−ペンテン、トリメチル−1−ブテン、メチルエチル−1−ブテン、1−オクテン、メチル−1−ペンテン、エチル−1−ヘキセン、ジメチル−1−ヘキセン、プロピル−1−ヘプテン、メチルエチル−1−ヘプテン、トリメチル−1−ペンテン、プロピル−1−ペンテン、ジエチル−1−ブテン、1−ノネン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン等が挙げられる。好ましくは、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテンであり、より好ましくは1−ブテン、1−ヘキセンである。
本発明でプロピレン系重合体(A)として用いられるプロピレン系ランダム共重合体としては、例えば、プロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体等が挙げられる。プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体としては、例えば、プロピレン−1−ブテンランダム共重合体、プロピレン−1−ヘキセンランダム共重合体、プロピレン−1−オクテンランダム共重合体、プロピレン−エチレン−1−ブテンランダム共重合体、プロピレン−エチレン−1−ヘキセンランダム共重合体、プロピレン−エチレン−1−オクテンランダム共重合体等が挙げられ、好ましくはプロピレン−エチレンランダム共重合体、プロピレン−1−ブテンランダム共重合体、プロピレン−1−ヘキセンランダム共重合体、プロピレン−エチレン−1−ブテンランダム共重合体、プロピレン−エチレン−1−ヘキセンランダム共重合体である。
本発明でプロピレン系重合体(A)として用いられるプロピレン系ランダム共重合体がプロピレン−エチレンランダム共重合体である場合、エチレン含有量は、得られる延伸フィルムの剛性の観点から、好ましくは0.01〜10重量%であり、より好ましくは0.1〜5重量%であり、さらに好ましくは0.4〜4重量%である。
本発明でプロピレン系重合体(A)として用いられるプロピレン系ランダム共重合体がプロピレン−α−オレフィンランダム共重合体である場合、α−オレフィン含有量は、得られる延伸フィルムの剛性の観点から、好ましくは0.01〜30重量%であり、より好ましくは0.1〜12重量%であり、さらに好ましくは0.4〜8重量%である。
本発明でプロピレン系重合体(A)として用いられるプロピレン系ランダム共重合体がプロピレン−エチレン−α−オレフィンランダム共重合体である場合、エチレンとα−オレフィンの含有量の合計は、得られる延伸フィルムの剛性の観点から、好ましくは0.01〜30重量%であり、より好ましくは0.1〜12重量%であり、さらに好ましくは0.4〜10重量%である。
本発明で用いられるプロピレン系重合体(A)の135℃のテトラリン中で測定される極限粘度([η]、単位:dl/g)は、延伸性または流動性の観点から、好ましくは1〜8dl/gであり、より好ましくは1.5〜3dl/gである。
本発明で用いられるプロピレン系重合体(A)の示差走査型熱量計(DSC)によって測定される融解曲線のピーク温度から定義される融点(Tm、単位:℃)は、延伸性や剛性、または延伸加工性の観点から、好ましくは120〜165℃であり、より好ましくは125〜164℃であり、さらに好ましくは130〜163℃である。
本発明で用いられるプロピレン系重合体(A)の冷キシレン可溶部量(CXS、単位:重量%)は、得られる延伸フィルムの剛性や抗ブロッキング性の観点から、好ましくは15重量%以下であり、より好ましくは6重量%以下である。
本発明で用いられるプロピレン系重合体(A)の製造方法としては、公知の重合触媒を用いて、公知の重合方法によって製造する方法が挙げられる。
公知の重合触媒としては、例えば、マグネシウム、チタンおよびハロゲンを必須とする固体触媒成分と、有機アルミニウム化合物と、必要に応じて用いられる電子供与性化合物等の第3成分とからなる触媒系、シクロペンタジエニル環を有する周期表第IV族の遷移金属化合物とアルキルアルミノキサンからなる触媒系、またはシクロペンタジエニル環を有する周期表第IV族の遷移金属化合物とそれと反応してイオン性の錯体を形成する化合物および有機アルミニウム化合物からなる触媒系等が挙げられる。好ましくはマグネシウム、チタンおよびハロゲンを必須とする固体触媒成分と、有機アルミニウム化合物と、電子供与性化合物からなる触媒系であり、例えば、特開昭61−218606号公報、特開昭61−287904号公報、特開平1−319508号公報、特開平7−216017号公報等に記載されている触媒系である。
公知の重合方法としては、例えば、不活性炭化水素溶媒によるスラリー重合法、溶媒重合法、無溶媒による液相重合法、気相重合法等が挙げられ、好ましくは気相重合法である。さらに、前記の重合法を組み合わせ、それらを連続的に行なう方法、例えば、液相−気相重合法等が挙げられる。
本発明で用いられる微粉シリカ(B)は、下記の要件(B−1)〜要件(B−3)を満足する微粉シリカを、表面処理剤で表面処理して得られる白色度が80以上である微粉シリカである。
要件(B−1):レーザーカウンター法で測定される重量平均粒子径が2〜10μmである。
要件(B−2):BET比表面積が150〜800m2/gである。
要件(B−3):細孔容積が0.04〜3ml/gである。
レーザーカウンター法で測定される重量平均粒子径として好ましくは、2〜6μmであり、より好ましくは2〜5μmである。重量平均粒子径が10μmを超えた場合、微粉シリカを核とするボイドが発生することがあり、透明性の低下が大きいことがある。また、2μm未満の場合、耐ブロッキング性の改良効果が少ないことがある。
BET比表面積として好ましくは、150〜500m2/gであり、より好ましくは200〜400m2/gである。BET比表面積が800m2/gを超えた場合、透明性の低下が大きいことがあり、150m2/g未満の場合、耐ブロッキング性の改良効果が少ないことがある。
細孔容積として好ましくは0.8〜2ml/gであり、より好ましくは0.9〜1.5ml/gである。細孔容積が3ml/gを超えた場合、耐ブロッキング性の改良効果が少ないことがあり、0.04ml/g未満の場合、耐スクラッチ性に劣ることがある。
本発明で用いられる微粉シリカ(B)は、白色度が80以上であり、好ましくは90以上であり、より好ましくは95以上である。白色度が80未満の場合、フィルムロールの端面に着色することがある。
本発明で用いられる微粉シリカ(B)を得るために用いられる表面処理剤としては、例えば、パラフィン、脂肪酸、多価アルコール、シランカップリング剤、シリコーンオイル等が挙げられる。好ましくは、シリコーンオイルであるメチルハイドロジェンポリシロキサンまたはジメチルポリシロキサン、シランカップリング剤であるn−デシルトリメトキシシランである。
表面処理剤で表面処理された微粉シリカを用いることによって、微粉シリカのポリプロピレン中への分散性を改良することができ、透明性および耐ブロッキング性が良好な延伸フィルムを得ることができる。
本発明に用いられる微粉シリカ(B)の含有量は、ポリプロピレン系重合体(A)100重量部に対して、0.01〜1重量部であり、好ましくは0.05〜0.5重量部であり、より好ましくは0.1〜0.3重量部である。微粉シリカ(B)の含有量が0.01重量部未満の場合、延伸フィルムのホットスリップ性やブロッキング性が不十分なことがあり、1重量部を超えた場合、延伸フィルムの透明性が不十分なことがある。
本発明に用いられる微粉シリカ(B)の重量平均粒子径、BET比表面積、細孔容積および白色度は下記の方法によって測定するものである。
(1)重量平均粒子径:レーザーカウンター法によって求める。
(2)BET比表面積:液体N2の飽和温度下でのN2吸着によるBET法によって求める。
(3)細孔容積:液体N2の飽和温度下でのN2吸着法によって求める。
(4)白色度:JIS P 8123に従って求める。
本発明で用いられる亜リン酸エステル類(C)は、下記一般式(I)で表される亜リン酸エステル類である。
Figure 0004356439
(式中、R1、R2、R4及びR5はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表し、R3は水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表す。Xは硫黄原子又は−CHR6−(R6は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数5〜8のシクロアルキル基を示す。)で示される基を表し、nは0または1である。Aは炭素数2〜8のアルキレン基又は*−CO(R7m−(R7は炭素数1〜8のアルキレン基を、*は酸素原子と結合する部位であることを示し、mは0または1である。)で示される基を表す。Y又はZのいずれか一方が、ヒドロキシル基、炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を表し、他方が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表す。)
一般式(I)で表される亜リン酸エステル類(C)において、置換基R1、R2、R4及びR5はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表す。
ここで、炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、t−ペンチル基、i−オクチル基、t−オクチル基、2−エチルヘキシル基等が挙げられ、炭素数5〜8のシクロアルキル基としては、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基等が挙げられ、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基としては、例えば、1−メチルシクロペンチル基、1−メチルシクロヘキシル基、1−メチル−4−i−プロピルシクロヘキシル基等が挙げられ、炭素数7〜12のアラルキル基としては、例えば、ベンジル基、α−メチルベンジル基、α,α−ジメチルベンジル基等が挙げられる。
1、R2、R4として、好ましくは炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基である。なかでも、R1、R4として、より好ましくはt−ブチル基、t−ペンチル基、t−オクチル基等のt−アルキル基、シクロヘキシル基、1−メチルシクロヘキシル基である。
2として、より好ましくはメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、t−ペンチル基等の炭素数1〜5のアルキル基であり、更に好ましくはメチル基、t−ブチル基、t−ペンチル基である。
5として、好ましくは水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基であり、より好ましくは水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、t−ペンチル基等の炭素数1〜5のアルキル基である。
置換基R3は、水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表すが、炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、前記と同様のアルキル基が挙げられる。好ましくは水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基であり、より好ましくは水素原子又はメチル基である。
また、置換基Xは、nが0である場合、二つのフェノキシ基骨格を有する基が直接結合していることを表し、nが1である場合、硫黄原子又は炭素数1〜8のアルキル基もしくは炭素数5〜8のシクロアルキル基が置換していることもあるメチレン基を表す。ここで、メチレン基に置換している炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基としては、それぞれ前記と同様のアルキル基、シクロアルキル基が挙げられる。置換基Xとして、好ましくはnが0であり、二つのフェノキシ基骨格を有する基が直接結合していること、または、nが1であり、メチレン基又はメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基等が置換したメチレン基である。
また、置換基Aは、炭素数2〜8のアルキレン基又は*−CO(R7m(R7は炭素数1〜8のアルキレン基を、*は酸素原子と結合する部位であることを示し、mは0または1である。)で示される基を表す。
ここで、炭素数2〜8のアルキレン基としては、例えば、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、2,2−ジメチル−1,3−プロピレン基等が挙げられ、好ましくはプロピレン基である。また*−COR7−で示される基における*は、カルボニル基がホスファイト基の酸素原子と結合する部位であることを示す。R7における、炭素数1〜8のアルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、2,2−ジメチル−1,3−プロピレン基等が挙げられる。*−CO(R7m−で示される基として好ましくは、mが0である*−CO−、または、mが1でありR7としてはエチレンである*−CO(CH2CH2)−である。
Y又はZのいずれか一方が、ヒドロキシル基、炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を表し、他方が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表す。
ここで、炭素数1〜8のアルキル基としては、例えば、前記と同様のアルキル基が挙げられ、炭素数1〜8のアルコキシ基としては、例えば、アルキル部分が前記の炭素数1〜8のアルキルと同様のアルキルであるアルコキシ基が挙げられる。また、炭素数7〜12のアラルキルオキシ基としては、例えば、アラルキル部分が前記炭素数7〜12のアラルキルと同様のアラルキルであるアラルキルオキシ基が挙げられる。
本発明に用いられる亜リン酸エステル類(C)として、好ましくは以下の化合物(化合物1〜13)である。化合物1〜13の構造を下記の式(化1)〜(化13)に示す。
化合物1:2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−[3−(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)プロポキシ]ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン
Figure 0004356439
化合物2:2,10−ジメチル−4,8−ジ−t−ブチル−6−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン
Figure 0004356439
化合物3:2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン
Figure 0004356439
化合物4:2,4,8,10−テトラ−t−ペンチル−6−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]−12−メチル―12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン
Figure 0004356439
化合物5:2,10−ジメチル−4,8−ジ−t−ブチル−6−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン
Figure 0004356439
化合物6:2,4,8,10−テトラ−t−ペンチル−6−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]−12−メチル―12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン
Figure 0004356439
化合物7:2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ]−ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン
Figure 0004356439
化合物8:2,10−ジメチル−4,8−ジ−t−ブチル−6−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン
Figure 0004356439
化合物9:2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾイルオキシ)−12−メチル−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン
Figure 0004356439
化合物10:2,10−ジメチル−4,8−ジ−t−ブチル−6[3−(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)プロポキシ]−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン
Figure 0004356439
化合物11:2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン
Figure 0004356439
化合物12:2,10−ジエチル−4,8−ジ−t−ブチル−6[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロポキシ]−12H−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン
Figure 0004356439
化合物13:2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−[2,2−ジメチル−3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロポキシ]−ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン
Figure 0004356439
本発明で用いられる亜リン酸エステル類(C)の含有量は、ポリプロピレン系重合体(A)100重量部に対して、0.01〜0.5重量部であり、好ましくは0.05〜0.2重量部であり、さらに好ましくは、0.1〜0.2重量部である。亜リン酸エステル類(C)の含有量が0.01重量部未満の場合、ポリプロピレン系樹脂の熱安定性が不十分であることがあり、0.5重量部を超えた場合、効果が飽和し、経済的でない。
本発明で用いられるベンゾフラノン類(Q)としては、例えば、下記の式(化14)で示される化合物が挙げられる。
Figure 0004356439
(式中、R8はフェニル基または、全炭素数が多くても18個であって、1〜3個の炭素数1〜12アルキル基、炭素数1〜12のアルコキシ基、炭素数2〜18のアルコキシカルボニル基または塩素原子で置換されたフェニル基を表す。R9は水素原子を表し、R11は水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、アルキル部分に1〜12個の炭素原子を持つフェニルアルキル基または塩素原子を表す。R10はR9またはR11で表される基または原子を表す。R12は水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基または塩素原子を表す。)
上記の式(化14)の置換基R8が、1〜3個の炭素数1〜12アルキル基で置換されたフェニル基の場合、炭素数1〜12アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル基等が挙げられる。
上記の式(化14)の置換基R8が、1〜3個の炭素数1〜12のアルコキシ基で置換されたフェニル基の場合、炭素数1〜12のアルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブトキシ基、n−ペントキシ基、n−ヘキソキシ基、2−エチルヘキソキシ基、n−オクトキシ基等が挙げられる。
上記の式(化14)の置換基R8が、1〜3個の炭素数2〜18のアルコキシカルボニル基で置換されたフェニル基の場合、炭素数2〜18のアルコキシカルボニル基としては、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基、n−ブトキシカルボニル基、i−ブトキシカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、t−ブトキシカルボニル基、n−ペントキシカルボニル基、n−ヘキソキシカルボニル基、2−エチルヘキソキシカルボニル基、n−オクトキシカルボニル基等が挙げられる。
上記の式(化14)の置換基R8として、好ましくは、全炭素数が多くても18個であって、1〜3個の炭素数1〜12アルキル基で置換されたフェニル基である。例えば、メチルフェニル基、エチルフェニル基、プロピルフェニル基、ブチルフェニル基、ペンチルフェニル基、ヘキシルフェニル基、オクチルフェニル基等が挙げられる。より好ましくは、2,3−ジメチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、3,6−ジメチルフェニル基等が挙げられ、さらに好ましくは、3,4−ジメチルフェニル基である。
上記の式(化14)の置換基R11が炭素数1〜12のアルキル基の場合、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル基等が挙げられる。
上記の式(化14)の置換基R11がアルキル部分に1〜12個の炭素原子を持つフェニルアルキル基の場合、例えばフェニルメチル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基、フェニルブチル基、フェニルペンチル基、フェニルヘキシル基、フェニルオクチル基等が挙げられる。
上記の式(化14)の置換基R11として好ましくは、水素原子である。
また、上記の式(化14)の置換基R10として好ましくは、上記のR11で表される基または原子であり、より好ましくは炭素数1〜12のアルキル基であり、さらに好ましくはt−ブチル基である。
上記の式(化14)の置換基R12が炭素数1〜12のアルキル基の場合、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、n−オクチル基等が挙げられる。上記の式(化14)の置換基R12として好ましくは、t−ブチル基である。
ベンゾフラノン類(Q)として、特に好ましくは、下記の式(化15)で示される化合物5,7−ジ−tert−ブチル−3−(3,4−ジメチルフェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オンである。
Figure 0004356439
本発明で用いられるベンゾフラノン類(Q)は、市販のものから適宜選択して使用することが出来る。例えば、5,7−ジ−tert−ブチル−3−(3,4−ジメチルフェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オン(チバ・スペシャルティケミカルズ(株)社製、商品名:HP136(登録商標))が挙げられる。
本発明で用いられるベンゾフラノン類(Q)の含有量は、メヤニの付着防止、端面の着色防止、溶断シール強度、耐加工機汚染性(加工機の汚染防止)の観点から、ポリプロピレン系重合体(A)100重量部に対して、0.001〜0.5重量部であり、好ましくは0.01〜0.1重量部である。
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物には、メヤニの付着防止、端面の着色防止、溶断シール強度、耐加工機汚染性(加工機の汚染防止)の観点から、リン系酸化防止剤を含有させることが好ましい。
リン系酸化防止剤としては、例えば、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリラウリルホスファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ジイソデシルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、トリステアリルソルビトールトリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ジフェニレンジホスホナイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)2−エチルヘキシルホスファイト、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスファイト、2−(2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル)−5−エチル−5−ブチル−1,3,2−オキサホスホリナン、2,2’,2’’−ニトリロ[トリエチル−トリス(3,3’,5,5’−テトラ−t−ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスファイトおよびそれらの混合物等が挙げられる。これらのリン系酸化防止剤は、単独で用いても良く、少なくとも2種を併用しても良い。
リン系酸化防止剤として、好ましくは、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)−4,4’−ジフェニレンジホスホナイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)2−エチルヘキシルホスファイト、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)フルオロホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスファイト、2−(2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル)−5−エチル−5−ブチル−1,3,2−オキサホスホリナン、2,2’,2’’−ニトリロ[トリエチル−トリス(3,3’,5,5’−テトラ−t−ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスファイトである。
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物にリン系酸化防止剤を含有させる場合、リン系酸化防止剤の含有量は、メヤニの付着防止、端面の着色防止、溶断シール強度、耐加工機汚染性(加工機の汚染防止)の観点から、通常、ポリプロピレン系重合体(A)100重量部に対して、0.001〜0.5重量部であり、好ましくは0.01〜0.3重量部である。
また、本発明のポリプロピレン系樹脂組成物にリン系酸化防止剤を含有させる場合、ベンゾフラノン類(Q)の含有量とリン系酸化防止剤の含有量の合計量は、メヤニの付着防止、端面の着色防止、溶断シール強度、耐加工機汚染性(加工機の汚染防止)の観点から、通常、ポリプロピレン系重合体(A)100重量部に対して、0.002〜0.5重量部であり、好ましくは0.01〜0.3重量部である。
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物には、必要に応じて、さらに他の添加剤を含有させても良い。他の添加剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、ヒドロキシルアミン、可塑剤、難燃剤、造核剤、金属不活性化剤、帯電防止剤、顔料、アンチブロッキング剤、界面活性剤、加工助剤、発泡剤、乳化剤、光沢剤、ステアリン酸カルシウム、水酸化金属化合物、ハイドロタルサイト等の中和剤等が挙げられる。これらの添加剤は単独で用いても良く、少なくとも2種を併用しても良い。
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物に、フェノール系酸化防止剤を含有させる場合、メヤニの付着防止、端面の着色防止、耐加工機汚染性(加工機の汚染防止)の観点から、ポリプロピレン系重合体(A)100重量部に対して、通常、0.2重量部以下であり、好ましくは0.02重量部以下である。
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物に、中和剤を含有させる場合、メヤニの付着防止、端面の着色防止、耐加工機汚染性(加工機の汚染防止)、金型の腐食防止の観点から、ポリプロピレン系重合体(A)100重量部に対して、通常、0.001〜0.2重量部であり、好ましくは0.01〜0.1重量部である。中和剤として、好ましくはステアリン酸カルシウムである。
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物に、必要に応じて、含有させられるポリプロピレン系重合体(A)以外の他の樹脂としては、例えば、各種ポリエチレン、ポリブテン等のオレフィン系樹脂、エチレンとα−オレフィンの共重合体エラストマー等が挙げられる。これらは不均一系触媒で製造されたものでも良く、メタロセン触媒等の均一系触媒で製造されたものでも良い。またスチレン−ブタジエン−スチレン共重合体、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体を水添したスチレン系共重合体ゴムや、その他のスチレン系共重合体ゴム等が挙げられる。
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物の製造方法としては、公知の加熱溶融混合方法が挙げられ、例えば、下記の方法が挙げられる。
(1)ポリプロピレンと微粉シリカと亜リン酸エステル類とベンゾフラノン類をヘンシェルミキサー等の混合装置に直接配合し、加熱溶融混合する方法(必要に応じて、リン系酸化防止剤、その他の添加剤やその他の樹脂をヘンシェルミキサー等の混合装置に直接配合しても良い。)
(2)微粉シリカ、亜リン酸エステル類、ベンゾフラノン類、または、これらの少なくとも2種を高濃度で含有するポリプロピレンのマスターバッチを、ポリプロピレンに配合して、加熱溶融混合する方法(必要に応じて、リン系酸化防止剤、その他の添加剤やその他の樹脂をマスターバッチに含有させても良い。)
(3)溶融し得る添加剤を溶融させ、押出機等に添加剤を溶融した状態で配合して、溶融加熱混合する方法
前記の加熱溶融混合方法において、必要に応じて、添加されるリン系酸化防止剤、その他の添加剤やその他の樹脂は、微粉シリカ、亜リン酸エステル類、ベンゾフラノン類、または、これらの少なくとも2種と同時に添加してもよく、別の段階で添加してもよい。
前記の加熱溶融混合に用いられる装置としては、例えば、押出機、バンバリーミキサー、バッチ式混練機等が挙げられる。加熱溶融混合方法として、好ましくは、不活性ガス(窒素、アルゴン等)の存在下で行なう方法であり、加熱溶融混合の温度としては、通常、300℃未満であり、好ましくは180〜250℃である。
本発明のポリプロピレン系樹脂組成物からなる延伸フィルムの製膜方法、および、延伸加工方法としては、通常の方法が挙げられ、例えば、(1)縦方向一軸延伸方式、(2)横方向一軸延伸方式、(3)逐次二軸延伸方式、(4)同時二軸延伸方式、(5)チューブラー二軸延伸方式等が挙げられる。これらの延伸方式について以下に説明する。
(1)縦方向一軸延伸方式
ポリプロピレンを押出機にて溶融後、Tダイより押出し、冷却ロールにてシート状に冷却固化する。次いで得られたシートを一連の加熱ロールにて縦方向に予熱、延伸し、必要に応じてコロナ処理等を実施し、巻き取る。
(2)横方向一軸延伸方式
ポリプロピレンを押出機にて溶融後、Tダイより押出し、冷却ロールにてシート状に冷却固化する。次いで得られたシートの両端を流れ方向に沿って並んだ2列のチャックでそれぞれ掴み、予熱部、延伸部、および熱処理部からなる加熱炉にて、上記2列のチャック間隔を広げることにより横方向に延伸し、必要に応じてコロナ処理等を実施し、巻き取る。
(3)逐次二軸延伸方式
ポリプロピレンを押出機にて溶融後、Tダイより押出し、冷却ロールにてシート状に冷却固化する。次いで得られたシートを一連の加熱ロールにて縦方向に予熱、延伸する。続いて、得られた縦延伸シートの両端を流れ方向に沿って並んだ2列のチャックでそれぞれ掴み、予熱部、延伸部、および熱処理部からなる加熱炉にて、上記2列のチャック間隔を広げることにより横方向に延伸し、必要に応じてコロナ処理等を実施し、巻き取る。
逐次二軸延伸方式におけるポリプロピレンの溶融温度は通常230〜290℃である。縦延伸温度は通常130〜150℃であり、縦延伸倍率は通常4〜6倍である。横延伸温度は通常150〜165℃であり、横延伸倍率は通常8〜10倍である。
(4)同時二軸延伸方式
ポリプロピレンを押出し機にて溶融後、Tダイより押し出し、冷却ロールにてシート状に冷却固化する。次いで得られたシートの両端を流れ方向に沿って並んだ2列のチャックでそれぞれ掴み、予熱部、延伸部、および熱処理部からなる加熱炉にて、上記2列のチャック間隔と列内の個々のチャック間隔を広げることにより、縦方向と横方向へ同時に延伸し、必要に応じてコロナ処理等を実施し、巻き取る。
(5)チューブラー二軸延伸方式
ポリプロピレンを押出し機にて溶融後、環状ダイより押し出し、水槽にてチューブ状に冷却固化する。次いで得られたチューブを加熱炉あるいは一連の熱ロールにて予熱し、次いで低速ニップロールを通し、高速ニップロールで巻き取ることにより流れ方向に延伸する。この際、低速ニップロールと高速ニップロールの間に蓄えられた空気の内圧によってチューブを膨らませることにより、幅方向にも延伸する。高速ニップロールを通った延伸フィルムを加熱炉あるいは一連の熱ロールにて熱処理し、必要に応じてコロナ処理等を実施し、巻き取る。
本発明の延伸フィルムは、単層フィルムであっても良く、本発明の延伸フィルムである層を少なくとも一層含む積層フィルムであっても良い。
積層フィルムに用いられるその他の層は特に制限されるものではない。積層フィルムの製造方法としては、通常の共押出法等が挙げられる。
本発明の延伸フィルムの用途としては、食品包装用フィルム、非食品包装用フィルム、熱収縮フィルム等が挙げられる。
以下、実施例、比較例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。実施例中の各項目の物性値または評価は、下記の方法で測定または評価した。
なお、実施例および比較例に用いた延伸フィルムの加工方法および延伸加工性評価は以下の方法に従って行った。
(記載I)フィルム加工
ポリプロピレン系樹脂組成物をTダイシート加工機を用いて樹脂温度280℃で押し出し、15℃の冷却ロールで固化し、厚み300μmのシートを作成した。次に、このシートをテンター式逐次2軸延伸装置を用いて、下記に示した延伸条件で延伸し、厚み12μmの2軸延伸フィルムを得た。
延伸機:三菱重工製テンター式逐次2軸延伸機
縦延伸温度:120℃
縦延伸倍率:4倍
横予熱温度:130℃
横延伸温度:125℃
横延伸倍率:4倍
フィルム巻取り速度:14.5m/分
実施例および比較例に用いたプロピレン系重合体、ポリプロピレン系樹脂組成物および延伸フィルムの物性は以下の方法に従って測定した。
(1)極限粘度([η]、単位:dl/g)
ウベローデ型粘度計を用いて、テトラリンを溶媒として用いて温度135℃で測定した。
(2)融点(Tm、単位:℃)
示差走査型熱量計(パーキンエルマー社製DSC−7)を用い、あらかじめプロピレン系重合体またはポリプロピレン系樹脂組成物を熱プレス成形(230℃で5分間予熱後、3分間かけて50kgf/cm2の圧力まで昇圧し、2分間保圧する。その後、30℃で30kgf/cm2の圧力で5分間冷却して、そのシートから採取した試料10mgを窒素雰囲気下、220℃で5分間ポリマーを熱処理後、降温速度300℃/分で150℃まで冷却して150℃において1分間保温し、さらに降温速度5℃/分で50℃まで冷却して50℃において1分間保温し、さらに50℃から180℃まで昇温速度5℃/分で加熱した際の融解ピーク曲線において最高強度を示すピークの温度を融点(Tm(℃))として求めた。
(3)キシレン可溶成分量(CXS、単位:重量%)
10gのプロピレン系重合体を1000mlの沸騰キシレンに溶解した後、50℃まで徐冷し、次いで氷水に浸し攪拌しながら20℃まで冷却し、20℃で一晩放置した後、析出したポリマーを濾別し、濾液からキシレンを蒸発させ、60℃で減圧乾燥して20℃のキシレンに可溶なポリマーを回収し、回収されたポリマーの重量からCXSを算出した。
(4)コモノマー含量(単位:重量%)
(4−1)エチレン含有量
高分子分析ハンドブック(1985年、朝倉書店発行)の第256頁“(i)ランダム共重合体”の項に記載の方法によってIRスペクトル法で決定した。
(4−2)1−ブテン含有量
IRスペクトル法により次式から決定した。
1−ブテン含有量(重量%)=1.208K’
K’:767cm-1の吸光度
(5)メルトフローレート(MFR、単位:g/10分)
JIS K7210の条件14(Condition Number 14)の方法に従って230℃で測定した。
(6)メヤニ
フルフライト型40mmφ単軸スクリューを用いた押し出し機を使用し、リップ開度1mm、幅1cmのTダイからポリプロピレン樹脂組成物を樹脂温度280℃で10kg/Hrで押し出し、1時間30分経過後のダイリップへのメヤニの付着を目視で判定した。判定は、メヤニ付着が殆ど無い場合を○(良)、メヤニがダイリップの1/2未満の幅に渡って付着する場合を△(やや劣る)、メヤニがダイリップの1/2から全面の幅に渡って付着する場合を×(劣る)とした。
(7)フィルムの端面色
上述の記載(I)で得られたフィルムを厚み2cmになるように束ね、端面の色を目視で判定した。判定は、白色を○(良)、微黄色を△(やや劣る)、淡黄色を×(劣る)とした。
(8)溶断シール強度(単位:N)
上述の記載(I)で得られたフィルムから幅25mmの試験片を縦方向(MD)から採取し、溶断シールバーを装着したTheller社製自動ホットタックテスターにて、230℃で溶断カット後、自動引張試験機により引張速度5mm/分で引張応力−ひずみ曲線をとり、破断強度を測定した。
(7)ヘイズ(単位:%)
上述の記載(I)で得られたフィルムを用いてASTM D1103に従って測定した。
(9)耐ブロッキング性(kg/12cm2
上述の記載(I)で得られたフィルムから、30mm×150mmのフィルム試験片を採取し、長手方向に40mmが重なるようにフィルムをあわせたものをトレーシングペーパーにはさみ、0.5kgの荷重下、60℃で、3時間状態調整を行った。その後、23℃、湿度50%の雰囲気下に30分以上放置し、200mm/分の速度で剪断引っ張り試験を行った。同一フィルムの4切片について計4回測定し、データの平均を算出して、試料の剥離に要する強度とした。
(8)ホットスリップ性(滑り摩擦係数)
上述の記載(I)で得られたフィルムを用いて相対湿度65%RHの恒温室において、フィルム温度55℃で、ASTM−D1894−63に従い測定し、動摩擦係数で示した。
(9)耐スクラッチ性
平板に積層されたシリコンシートを測定台に設置し、該シリコンシート上に記載(I)で得た測定用フィルムを固定した。その後、固定された測定用フィルム上に、もう一枚の測定用フィルムを載置し、もう一枚の測定用フィルムに2kgの荷重をかけ、このフィルムを一方向に10回滑らせた。シリコンシート上に固定した側の測定用フィルムの傷つきを目視にて観察し、その結果を下記の基準で判定した。
○:傷がつかなかった。
×:筋状の傷が明らかに付いていた。
(10)耐脱落性(アンチブロッキング剤の脱落)
上述の記載(I)で30分間フィルムの製膜を続け、巻き取り機の直前のニップロールに付着する粉(アンチブロッキング剤の脱落)を黒布で拭き取り、粉の付着量を目視にて確認した。その結果を下記の基準で判定した。
○:粉が殆ど付着しておらず耐脱落性が良好であった。
△:粉が若干量付着しており耐脱落性が悪いものであった。
×:粉が大幅に付着しており耐脱落性が悪いものであった。
(9)ヤング率(単位:kg/cm2
上述の記載(I)で得られたフィルムから幅20mmの試験片を縦方向(MD)および横方向(TD)より採取し、引張試験機によりチャック間隔60mm、引張速度5mm/分でS−S曲線をとり、初期弾性率を測定した。
(10)加熱収縮率(単位:%)
上述の記載(I)で得られたフィルムからMD方向に30cm、TD方向に20cmのフィルム試験片を採取し、MD方向及びTD方向それぞれに間隔10cmの平行線を2本記入した。120℃のオーブン中に5分間静置した後取り出し、室温にて30分間冷却した後に、試験片の評線の長さを測定した。加熱収縮率を次の計算式で求めた。
加熱収縮率=100×{(10−加熱後の評線長さ(cm))/10}
実施例1
プロピレン重合体A−1(プロピレン−エチレン−ブテン共重合体、エチレン含有量2.5重量%、ブテン含有量7.3重量%、極限粘度1.97dl/g、融点131℃、キシレン可溶成分量3.4重量%)100重量部に対し、ステアリン酸カルシウム 0.05重量部、下記の亜リン酸エステル化合物(1)0.15重量%、下記のベンゾフラノン類(1)0.02重量%、下記の表面処理シリカ(1)0.2重量%をヘンシェルミキサーで混合した後、65mmφ押出し機により220℃で造粒、ペレット化した。ペレットのMFRは2.9g/10分であった。得られた造粒ペレットを上記の記載Iに従って、フィルムを作成した。得られたフィルムの物性を表1および表2に示した。得られた造粒ペレットを用いて行なったメヤニ試験の結果を表1に示した。
比較例1
実施例1において下記の亜リン酸エステル化合物(1)と下記のベンゾフラノン類(1)を用いず、代わりに下記のリン系酸化防止剤(1)0.1重量%および下記のフェノール系酸化防止剤(1)0.05重量%を添加した以外は実施例1と同様に行った。ペレットのMFRは2.9g/10分であった。得られたペレットを用い、実施例1と同様の方法でフィルムを作成し、フィルムの物性を評価した。また、得られた造粒ペレットを用いて、実施例1と同様の方法でメヤニ試験を行なった。結果を表1および表2に示した。
実施例、比較例に用いた安定剤を以下に示した。
亜リン酸エステル化合物(1)
化合物名:2,4,8,10−テトラ−t−ブチル−6−[3−(3−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニル)プロポキシ]ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン(CAS No.203255−81−6、商品名:スミライザーGP(住友化学工業(株)製))
ベンゾフラノン類(1)
化合物名:5,7−ジ−tert−ブチル−3−(3,4−ジメチルフェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オン(商品名:HP136(チバ・スペシャリティ−ケミカルズ社製))
リン系酸化防止剤(1)
化合物名:トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト(商品名:イルガホス168(チバ・スペシャリティ−ケミカルズ社製))
フェノール系酸化防止剤(1)
化合物名:ペンタエリスリトール テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート](商品名:イルガノックス1010(チバ・スペシャリティ−ケミカルズ社製))
表面処理シリカ(1)
レーザーカウンターで測定した重量平均粒子径が3.0μmで、BET比表面積が321m2/gで、N2吸着法で測定した細孔容積が1.25ml/gである微分シリカ95重量部に対して、シリコンオイル5重量部を加えて均一に混合することによって、表面処理が施された微粉シリカを得た。得られた表面処理が施された微粉シリカの白色度は97であった。
Figure 0004356439
Figure 0004356439
実施例1に用いたポリプロピレン系樹脂組成物はメヤニの付着防止効果、および、端面の着色防止効果に優れ、その延伸フィルムは、耐脱落性、溶断シール強度、透明性(ヘイズ)、耐ブロッキング性、ホットスリップ性に優れ、剛性(ヤング率)、加熱収縮率および耐スクラッチ性にも優れるものであることが分かる。
これに対して、本発明の要件である亜リン酸エステル類およびベンゾフラン類を含まない比較例1に用いたポリプロピレン系樹脂組成物は、メヤニの付着防止効果、および、端面の着色防止効果が不十分であり、その延伸フィルムは、耐脱落性、透明性(ヘイズ)が不十分であることが分かる。

Claims (3)

  1. ポリプロピレン系重合体(A)と、前記重合体(A)100重量部に対して、下記の要件(B−1)〜要件(B−3)を満足する微粉シリカを、表面処理剤で表面処理して得られる白色度が80以上である微粉シリカ(B)0.01〜1重量部と、下記の一般式(I)で示される亜リン酸エステル類(C)0.01〜0.5重量部と、ベンゾフラノン類(Q)0.001〜0.5重量部とを含有するポリプロピレン系樹脂組成物。
    要件(B−1):レーザーカウンター法で測定される重量平均粒子径が2〜10μmである。
    要件(B−2):BET比表面積が150〜800m2/gである。
    要件(B−3):細孔容積が0.04〜3ml/gである。
    Figure 0004356439
    (式中、R1、R2、R4及びR5はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素数5〜8のシクロアルキル基、炭素数6〜12のアルキルシクロアルキル基、炭素数7〜12のアラルキル基又はフェニル基を表し、R3は水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表す。Xは硫黄原子又は−CHR6−(R6は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基又は炭素数5〜8のシクロアルキル基を示す。)で示される基を表し、nは0または1である。Aは炭素数2〜8のアルキレン基又は*−CO(R7m−(R7は炭素数1〜8のアルキレン基を、*は酸素原子と結合する部位であることを示し、mは0または1である。)で示される基を表す。Y又はZのいずれか一方が、ヒドロキシル基、炭素数1〜8のアルコキシ基又は炭素数7〜12のアラルキルオキシ基を表し、他方が水素原子又は炭素数1〜8のアルキル基を表す。)
  2. ベンゾフラノン類(Q)が、5,7−ジ−tert−ブチル−3−(3,4−ジメチルフェニル)−3H−ベンゾフラン−2−オンである請求項1記載のポリプロピレン系樹脂組成物。
  3. 請求項1または2に記載のポリプロピレン系樹脂組成物からなる延伸フィルム。
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