JP4355252B2 - ユニット式建物の屋根構造 - Google Patents
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Description
前記ユニット式建物の屋根は、前記ユニット式建物の上階を構成する建物ユニット2の上面に設置された屋根ユニット4の上面に設けられた本屋根5と、この本屋根5の先端部から、前記本屋根5の傾斜方向に沿って延出するようにして設けられた延出屋根6とを備えており、
この延出屋根5の軒先部は、前記ユニット式建物1の前記本屋根5より外側に位置する構造体Kによって支持されており、
前記本屋根5の先端部の下方に位置する建物ユニット2と、前記構造体Kとは、前記延出屋根6と同方向に傾斜する傾斜フレーム21によって連結されており、
この傾斜フレーム21の端部には水平板22aと垂直板22bとを備えた連結板22が設けられており、この連結板22はその水平板22aと垂直板22bとをそれぞれ前記本屋根5の先端部の下方に位置する建物ユニット2の上面と側面に当接したうえで、この建物ユニット2に連結されていることを特徴とする。
この場合、軸組みに用いる柱や梁は前記建物ユニット2の柱や梁等を構成する鉄骨と同様の鉄骨が望ましいが、木製の柱や梁、さらには鉄骨と木との複合型の軸組みによる構造体でもよい。
また、前記延出屋根6は、例えば、鋼製のフレームを矩形状に組立ててなる枠の上面に屋根材を取り付けてなる屋根パネルによって構成するのが望ましいが、これに限ることなく、現場で軸組みによって屋根を形成することによって構成してもよい。
また、前記傾斜フレーム21は、本屋根5の棟方向における両端部において、建物ユニット2と構造体Kとを連結するのが望ましい。これに加えて、傾斜フレーム21を、本屋根5の棟方向における両端部間である中間部において建物ユニット2と構造体Kとを連結するようにしてもよい。
また、延出屋根6と同方向に傾斜する傾斜フレーム21によって屋根ユニット4の下方に位置する建物ユニット2と構造体Kとが連結されているので、延出屋根6を本屋根5の先端部に容易かつ確実に接合して、本屋根5との一体化を容易に行える。
また、傾斜フレーム21の端部に設けられた連結板22は、その水平板22aと垂直板22bとをそれぞれ本屋根の先端部の下方に位置する建物ユニット2の上面と側面に当接したうえで、この建物ユニット2に連結されているので、傾斜フレーム21の端部を容易かつ確実に前記建物ユニット2に連結できる。
前記延出屋根6の軒先部は、前記構造体Kの上端部に設けられた支持部16によって支持されていることを特徴とする。
前記支持部16は、構造体Kの上端部に前記延出屋根6の軒方向に沿って所定間隔で立設された束部材17によって構成されており、これら束部材17によって前記延出屋根6の軒先部が支持されていることを特徴とする。
前記構造体Kの上端部に前記延出屋根6の軒方向に沿って所定間隔で立設された前記束部材17は連結フレーム18によって互いに連結されていることを特徴とする。
前記構造体Kは、少なくとも一以上の建物ユニット2で構成されていることを特徴とする。
図1は、本発明に係る屋根構造を備えたユニット式建物の概略構成を示す図である。この図に示すように、ユニット式建物1は、複数の建物ユニット2を現場で基礎に設置するとともに、上方に積み重ねて建物本体3を構築し、この建物本体3の上部に屋根ユニット4,4を設置し、さらに、一方の屋根ユニット4の上面に設けられた本屋根5から延出する延出屋根6を備えた構成となっている。
この屋根構造について図2〜図5を参照して説明する。
図2および図3に示すように、2階を構成する建物ユニット2の上面には、屋根ユニット4が設置されており、この屋根ユニット4の上面に設けられた本屋根5の先端部には断面L字状の連結プレート7が取り付けられており、この連結プレート7に延出屋根6の基端部が取り付けられている。つまり、延出屋根6は連結プレート7を介して本屋根5の先端部に連結されている。
なお、延出屋根6は、鉄骨のフレームを矩形枠状に組み立てて枠体を形成するとともに、この枠体内に補強桟材を組み付け、さらに枠体の上面に屋根材6aを敷設してなる屋根パネルを棟方向に複数接続することによって形成されている。
また、結合桁9の下面には支持部材11が取り付けられ、この支持部材11によって軒天材12の先端部が支持されている。この軒天材12は耐火材によって形成されている。また、延出屋根6の先端部には、2本の吊材13,14の上端部が取り付けられており、これら吊材13,14の下端部には、軒天材12の裏面に固定された野縁12a,12bがそれぞれ取り付けられている。このような軒先ユニット8を構成する部品は、予め工場等で製造されており、ユニット式建物1において、屋根の敷設が終了した後に、屋根の軒先部に取り付けられ、これによって、屋根の軒先部が形成される。
すなわち、傾斜フレーム21は、延出屋根6の直下でかつ左右端部側にそれぞれ配置されており、その上端部には短い水平フレーム21aが設けられている。この水平フレーム21aの端部には、図3に示すように、水平板22aと垂直板22bを備えた連結板22が設けられており、この連結板22はその水平板22aと垂直板22bとをそれぞれ本屋根5の先端部の下方に位置する建物ユニット2の柱の上面と側面に当接したうえで、この建物ユニット2にボルトによって連結されている。
また、前記延出屋根6の中間部を支持する束部材20うち、左右両端部側に位置する束部材20,20の上端部は、傾斜フレーム21にそれぞれブラケット20b,20bを介してボルトによって連結されている。
また、傾斜フレーム21の端部に設けられた連結板22は、その水平板22aと垂直板22bとをそれぞれ本屋根5の先端部の下方に位置する建物ユニット2の柱の上面と側面に当接したうえで、この柱に連結されているので、傾斜フレーム21の端部を容易かつ確実に建物ユニット2に連結できる。
これらブラケット21b,15bには、ユニット式建物1の妻壁を構成する外壁パネルが取り付けられるようになっている。
また、図4に示すように、小屋パネル15の先端部と、前記連結フレーム18には、ブラケット25a,25bを介して上部外壁パネル26が取り付けられており、この上部外壁パネル26の上端部は、軒天材8より上方に挿入されている。また、構造体Kである建物ユニット2の外面には、外壁パネル27が前記外壁パネル26とほぼ面一になるようにして取り付けられている。
また、図1(b)に示すように、構造体Kの横にさらに構造体K2を軸組み等によって形成した場合でも、延出屋根6をさらに延出することによって、本屋根5の長さ(棟から軒までの長さ)を容易に長くすることができる。
さらに、延出屋根6の軒先部にある軒先ユニット8は共通化できるので、延出屋根6の長さを自由に設定しても、軒先ユニット8は同じものを使用できる。
なお、本実施の形態では、延出屋根6の軒先部を支持する構造体Kは、ユニット式建物1を構成する建物ユニット2としたが、これに限らず、構造体Kは現場で軸組みによって形成してもよいし、建物ユニット2と軸組みによる複合体で構成してもよい。
2 建物ユニット
5 本屋根
6 延出屋根
16 支持部
17 束部材
21 傾斜フレーム
22 連結板
22a 水平板
22b 垂直板
K 構造体
Claims (5)
- 複数の建物ユニットを備えたユニット式建物の屋根構造であって、
前記ユニット式建物の屋根は、前記ユニット式建物の上階を構成する建物ユニットの上面に設置された屋根ユニットの上面に設けられた本屋根と、この本屋根の先端部から、前記本屋根の傾斜方向に沿って延出するようにして設けられた延出屋根とを備えており、
この延出屋根の軒先部は、前記ユニット式建物の前記本屋根より外側に位置する構造体によって支持されており、
前記本屋根の先端部の下方に位置する建物ユニットと、前記構造体とは、前記延出屋根と同方向に傾斜する傾斜フレームによって連結されており、
この傾斜フレームの端部には水平板と垂直板とを備えた連結板が設けられており、この連結板はその水平板と垂直板とをそれぞれ前記本屋根の先端部の下方に位置する建物ユニットの上面と側面に当接したうえで、この建物ユニットに連結されていることを特徴とするユニット式建物の屋根構造。 - 請求項1に記載のユニット式建物の屋根構造において、
前記延出屋根の軒先部は、前記構造体の上端部に設けられた支持部によって支持されていることを特徴とするユニット式建物の屋根構造。 - 請求項2に記載のユニット式建物の屋根構造において、
前記支持部は、構造体の上端部に前記延出屋根の軒方向に沿って所定間隔で立設された束部材によって構成されており、これら束部材によって前記延出屋根の軒先部が支持されていることを特徴とするユニット式建物の屋根構造。 - 請求項3に記載のユニット式建物の屋根構造において、
前記構造体の上端部に前記延出屋根の軒方向に沿って所定間隔で立設された前記束部材は連結フレームによって互いに連結されていることを特徴とするユニット式建物の屋根構造。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のユニット式建物の屋根構造において、 前記構造体は、少なくとも一以上の建物ユニットで構成されていることを特徴とするユニット式建物の屋根構造。
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