JP4354079B2 - Weave woven fabric for rubber reinforcement, weft and manufacturing method thereof - Google Patents

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、すだれ織り織布、その緯糸及び製法に関し、特にタイヤ補強用すだれ織り織布、それに用いる緯糸及び該織布の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般にタイヤ補強用すだれ織り織布は、いわゆるタイヤコードを経糸とし該経糸の配列性をタイヤ加硫に先立つ加工処理の間保持するために、比較的弱い緯糸で、比較的粗くとじた平織布として供されている。この織布において、タイヤに直接関与しない緯糸としては、通常、細番手の綿、再生セルロース繊維、綿／再生セルロース繊維の混紡糸が用いられており、その製織はクランク回転数２００〜３００ｒｐｍ（回／分）の織機で織るのが一般的であった。
しかし、これらの緯糸は切断伸度が低いために、ディップ熱処理工程やタイヤ成形工程など織物の加工処理中に経糸の配列性が乱れることがある。特に、ラジアルタイヤの成形においては、織物の緯方向への伸長につれ、緯糸の切断を生じ、しかも、該緯糸は経糸間ですべて均一に切断されるわけではないために、タイヤ間に経糸密度の不均一を生じ、ひいてはタイヤ内表面に経糸の露出を引き起し、タイヤ性能の低下を招くことがある。
【０００３】
このため、例えば特許第２８９２７０８号公報には、緯糸に特定のセルロース系マルチフィラメントを用いることが記載されているが、この方法では適度な伸長性は得られるものの、経糸間隔の均一安定性は必ずしも満足すべきものではない。
一方、近年、生産性の追求から織り速度の高速性が要求され、クランク回転数４００ｒｐｍ以上の高速織機が普及してきている。これらクランク回転数４００ｒｐｍ以上の高速織機は、緯糸を空気圧で給糸するタイプと弾丸と呼ばれる金属を飛ばして給糸するタイプ等があるが、いずれも従来の織機に対して３〜４倍の速度で給糸することができる。従来の緯糸を用いて、これらの高速織機で製織すると多量の風綿を発生し、職場環境を汚すだけでなく、風綿による風綿火災の危険性をともなったり、製品に付着し製品の外観品位を阻害すると同時に製品の品質をも低下させるなど問題が生じることがある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、すだれ織り織布の経糸と緯糸の交絡点でのすべりを防止することにより、経糸の均一保持性が改良されたすだれ織り織布を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、従来のすだれ織り織布の製織過程で発生する風綿の発生を抑制することにより、強度が適度に高く、品質の安定したすだれ織り織布の製造方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記の目的のもとに開発された本発明は、下記（１）〜（４）を提供するものである。
（１）経糸はフィラメント糸であり、緯糸は溶剤紡糸セルロース繊維の紡績糸であるとともに、隣接する緯糸同士間の距離が５ｍｍ以上であることを特徴とするゴム補強用すだれ織り織布。
（２）上記（１）記載の織布をゴム引きしてなるタイヤ用ゴム−織布複合体。
（３）クランク回転数４００ｒｐｍ以上の高速織機を用い、フィラメント糸よりなる経糸と、紡績糸よりなる緯糸とを織ることを特徴とするゴム補強用すだれ織り織布の製造方法。
（４）織布の緯糸が、溶剤紡糸セルロース繊維からなるとともに、該繊維のフィラメント繊度１.3〜3.３デシテックス、長さ３５ｍｍ以上であるフィラメントを、撚り数４５〜７５（回／１０ｃｍ）で紡いで得られ、かつ繊度が１５０〜４５０デシテックスの紡績糸であることを特徴とするすだれ織り織布用緯糸。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明において用いられるすだれ織り織布は、隣接する緯糸同士間の距離が５ｍｍ以上のものである。この織布の緯糸の打込み本数は、通常は１〜１０本／５ｃｍのものである。ここで、経糸のフィラメント糸の材質は特に限定されるものではなく、例えば、ナイロン，ポリエステル，ポリエチレンナフタレート（ＰＥＮ），アラミド，レーヨンなどが用いられる。
また、緯糸は、経糸を均一に保持するために紡績糸を用いることが必要である。すだれ織りにおいては、緯糸の打込数が通常の平織りに比べて極端に少ないために、緯糸がフィラメント系の場合はその表面が円滑であることにより、緯糸と経糸との交絡点で滑りが発生し、経糸の打込数の均一な保持が困難となる。これに対して、本発明において、織布の緯糸が紡績糸であるので、紡績糸の表面には多数の短繊維の先端部分が出現しており、表面肌が荒いので糸表面の摩擦抵抗が大きくなり、このために緯糸と経糸との交絡点の滑りを効果的に抑制することができる。
【０００７】
また、本発明において、織布の緯糸としての紡績糸には、特に溶剤紡糸セルロース繊維を用いることが好ましい。この溶剤紡糸セルロース繊維は、ビスコースなど再生セルロースと同じパルプを原料に生産されるが、ビスコース再生セルロースと異なり天然セルロースの分子構造を生かしたまま溶解、紡糸した溶剤紡糸型の精製セルロース繊維である。その製法は例えば、特公昭６０−２８８４８号公報に記載されているように、有機溶媒に溶解されたセルロースと水等の非溶媒を含む溶液を空気中又は非沈殿性媒体中に紡糸し、その際、紡糸口金から出た繊維形成溶液を送り出す速度より速い速度で引張って、３倍以上の延伸倍率で延伸した後に非溶液で処理することによって得ることができる。
また、この溶剤紡糸セルロース繊維は、市販品としては、レンチング・リヨセル社の商品「リヨセル」や、コートルズ社の商品「テンセル」などとして入手することができる。
【０００８】
次に、本発明の織布において緯糸として用いられる紡績糸の短繊維フィラメント織度は、タイヤ用補強コードとして用いる場合は、部材への応用の容易さなどの点から0.５〜5.０デシテックスが好ましく、特に1.３〜3.３デシテックスであることが好ましい。0.５デシテックス未満或いは5.０デシテックスを超える場合には、技術上の困難さから原糸生産効率が劣り経済上不利となる。また、この紡績糸に用いられるフィラメントの長さは３５ｍｍ以上であることが好ましく、特に３５〜７５ｍｍであることが好ましい。３５ｍｍ以下では生産効率に劣り、７５ｍｍ以上では経糸と緯糸との交絡点でのすべり抑制効果が低下することがある。
さらに、前記紡績糸は、繊度が１５０〜４５０デシテックスの原糸を撚ったものが好ましい。原糸繊度が１５０デシテックス未満では強力が低くなりすぎることがある。４５０デシテックスを超えれば強力が高すぎ、タイヤ成型時のインフレーションにおいて緯糸が均一に切断し難しくなることがあるのでタイヤ用すだれ織りの緯糸としては有効でない。また、この紡績糸は、上記原糸を撚り数４５〜７５回／１０ｃｍで撚ったものが好ましい。４５／１０ｃｍ未満では、フィラメントのすり抜けが発生し低強力となり使用に耐えられなくなり、７５回／ｃｍを超えれば生産効率が低下することがある。
【０００９】
また、本発明における織布の緯糸は、溶剤紡糸セルロース繊維からなるとともに、該繊維のフィラメント繊度１.3〜3.３デシテックス、フィラメント長さ３５ｍｍ以上であるフィラメントを、撚り数４５〜７５（回／１０ｃｍ）で紡いで得られた糸条繊度が１５０〜４５０デシテックスの紡績糸からなる。ここで、フィラメント長は３５〜７５ｍｍであることが好ましい。
このような特定性状の紡績糸をすだれ織り織布の緯糸として用いることにより、経糸と緯糸との交絡点でのすべりが効果的に防止され、経糸の均一保持性を効果的に改良することができる。
さらに、本発明において、前記の紡績糸を織布の緯糸に用いて、すだれ織り織布を製造する場合には、クランク回転数４００回／分以上の高速織機で製織しても、風綿量の発生が著しく抑制されるという利点もある。
【００１０】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
実施例及び比較例で行った各種の評価は以下の方法により行った。
（１）風綿量
風綿量は、下記の実施例１の高速製織条件にて、幅１６０ｃｍ、長さ１１０００ｍの織布を製織したとき発生する風綿量を測定し、比較例１をコントロールとする指数で示した。この値は小さいほど良好である。
（２）強力と切断伸度
紡績糸の単糸の強力と切断伸度はＪＩＳ Ｌ１０１７（１９８３）の方法で測定した。
（３）織布経糸の均一保持性
織布経糸の均一保持性は、タイヤ成型時に、インフレートした後、成型機台上で目視で確認した。
（４）製織後の加工作業性総合判定
２３５℃のオーブンに一定張力下で２分暴露した後緯糸が何本切れたかで判定した。
【００１１】
実施例１
クランク回転数５００回／分のスルザー社製の高速織機により、タイヤのカーカス用すだれ織り織布を以下の条件で製織した。すなわち、経糸には、原糸織度１６７０デシテックスの原糸２本合糸したハイモジュラス低収縮性ポリエステルコードを用い、緯糸には溶剤紡糸セルロース繊維の紡績糸（フィラメント織度１.7デシテックス、フィラメント長さ５１ｍｍの短繊維を６０回／１０ｃｍで紡績した糸）を用いた。また、経糸の打込み数は５０本／ｃｍとし、これに９０度方向に配列した緯糸の打込数は３本／５ｃｍとした。
上記の条件により、幅１６０ｃｍ、長さ１１０００ｍのすだれ織り織布を製織した。また、この製造の際に発生する風綿量及び得られた織布の均一保持性などの特性評価を前記方法により行った。結果を第１表に示す。
比較例１〜５
緯糸として、第１表に記載の各種糸条を用いたこと以外は、実施例１と同様にして製織し、実施例１と同様の評価を行った。
【００１２】
【表１】

【００１３】
*１）リヨセル：レンチン・リヨセル社製，溶剤紡糸セルロース繊維（商品名「リヨセル」）を、ユニチカ（株）で紡績し販売した製品
*２）ポリノジック：高重合度ビスコース繊維，富士紡績（株）製 商標「ジュンロン」
*３）ポリノジック：同上品を熱セットしたもの
*４）綿カード糸：原綿をそのまま紡績している綿糸，ユニチカ（株）販売品
*５）綿コーマ糸：原綿から比較的短い繊維を選別除去した後に紡績した綿糸，ユニチカ（株）販売品
上記の結果、実施例１の織布の緯糸は、タイヤ用すだれ織りとして適切な高強力と切断伸度を有するとともに、織布の経糸は均一保持性に優れていることが分かる。
また、実施例１の風綿量は比較例１〜４に比較し顕著に風綿発生量が少なく高速織機での緯糸として最適であることが分かる。比較例５は、風綿発生量は少ないが、経糸の均一保持性は大変悪い。
【００１４】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、すだれ織り織布の緯糸に特定性状の紡績糸を用いることにより、経糸と緯糸の交絡点でのすべりを防止し、経糸の均一保持性が優れたゴム補強用織布を得ることができる。さらに、本発明の緯糸を用いることにより、従来のすだれ織り織布の製織過程で発生する風綿の発生が抑制され、強度が適度に高く、品質が安定した、特にタイヤ用すだれ織布を容易に製造することができる。[0001]
[Industrial application fields]
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a weave woven fabric, a weft and a manufacturing method thereof, and more particularly to a weave woven fabric for tire reinforcement, a weft used therefor, and a method for manufacturing the woven fabric.
[0002]
[Prior art]
In general, a weave weave fabric for tire reinforcement is a plain weave fabric which is relatively loosely bound with a relatively weak weft in order to maintain a so-called tire cord as a warp and maintain the alignment of the warp during processing prior to tire vulcanization. It is served as. In this woven fabric, as the weft yarn not directly related to the tire, usually a fine count cotton, a regenerated cellulose fiber, and a cotton / regenerated cellulose fiber mixed yarn are used, and the weaving is performed at a crank rotation speed of 200 to 300 rpm (revolution speed). / Min).
However, since these wefts have a low cut elongation, the warp alignment may be disturbed during fabric processing such as a dip heat treatment process or a tire molding process. In particular, in the formation of a radial tire, the wefts are cut as the fabric is stretched in the weft direction, and the wefts are not all cut evenly between the warp yarns. Unevenness may occur, and as a result, the warp may be exposed on the inner surface of the tire, leading to a decrease in tire performance.
[0003]
For this reason, for example, in Japanese Patent No. 2892708, it is described that a specific cellulose-based multifilament is used for the weft. However, although this method can obtain an appropriate stretchability, the uniform stability of the warp interval is not necessarily limited. Not satisfactory.
On the other hand, in recent years, high speeds of weaving speed are required in pursuit of productivity, and high-speed looms with a crank rotation speed of 400 rpm or more have become widespread. These high-speed looms with a crank rotational speed of 400 rpm or more include a type in which wefts are fed by air pressure and a type called bullets that feeds yarn by feeding, etc., both of which are 3 to 4 times faster than conventional looms Can be fed. When weaving with these high-speed looms using conventional wefts, a large amount of fluff is generated, which not only pollutes the work environment, but also causes the risk of fluff fires due to the fluff, and adheres to the product appearance. Problems such as degrading product quality and reducing product quality may occur.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a weave woven fabric with improved uniform warp retention by preventing slippage at the entanglement point between warp and weft.
Another object of the present invention is to provide a method for producing a weave woven fabric having a moderately high strength and a stable quality by suppressing the occurrence of fluff generated in the weaving process of a conventional weave woven fabric. It is to provide.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The present invention developed for the above purpose provides the following (1) to (4).
(1) A warp woven fabric for reinforcing rubber, wherein the warp is a filament yarn, the weft is a spun yarn of solvent-spun cellulose fiber, and the distance between adjacent wefts is 5 mm or more.
(2) A rubber-woven fabric composite for tires obtained by rubberizing the woven fabric according to (1).
(3) A method for producing a braided weave fabric for rubber reinforcement, characterized by using a high-speed loom with a crank rotation speed of 400 rpm or more and weaving warp made of filament yarn and weft made of spun yarn.
(4) The weft of the woven fabric is made of solvent-spun cellulose fiber, and the filament fineness of the fiber is 1.3 to 3.3 dtex, and the length is 35 mm or more, and the twist number is 45 to 75 (times / 10 cm). A weft for weaving weave, characterized in that it is a spun yarn having a fineness of 150 to 450 decitex.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The weave woven fabric used in the present invention has a distance between adjacent wefts of 5 mm or more. The number of weft threads of this woven fabric is usually 1 to 10/5 cm. Here, the material of the filament yarn of the warp is not particularly limited, and for example, nylon, polyester, polyethylene naphthalate (PEN), aramid, rayon or the like is used.
Further, for the weft, it is necessary to use a spun yarn in order to keep the warp uniform. In a weave weave, the number of wefts driven is extremely small compared to ordinary plain weaves, so when the weft is a filament system, the surface is smooth and slippage occurs at the entanglement point between the weft and the warp In addition, it is difficult to keep the number of warp driven uniformly. On the other hand, in the present invention, since the weft of the woven fabric is a spun yarn, the tips of many short fibers appear on the surface of the spun yarn, and the surface skin is rough, so that the friction resistance of the yarn surface is low. For this reason, the slip of the entanglement point between the weft and the warp can be effectively suppressed.
[0007]
In the present invention, solvent-spun cellulose fibers are particularly preferably used for the spun yarn as the weft of the woven fabric. This solvent-spun cellulose fiber is produced from the same pulp as regenerated cellulose such as viscose, but unlike viscose regenerated cellulose, it is a solvent-spun purified cellulose fiber that is dissolved and spun while taking advantage of the molecular structure of natural cellulose. is there. For example, as described in JP-B-60-28848, a solution containing cellulose dissolved in an organic solvent and a non-solvent such as water is spun into air or a non-precipitating medium, At this time, it can be obtained by pulling at a speed faster than the speed at which the fiber-forming solution coming out of the spinneret is sent out, stretching at a stretch ratio of 3 times or more, and then treating with a non-solution.
Moreover, this solvent-spun cellulose fiber can be obtained as a commercial product, such as a product “Lyocell” manufactured by Lenzing Lyocell or a product “Tencel” manufactured by Courtolz.
[0008]
Next, the short fiber filament weaving degree of the spun yarn used as the weft in the woven fabric of the present invention is 0.5 to 5.0 when it is used as a tire reinforcing cord in terms of ease of application to a member. Decitex is preferable, and 1.3 to 3.3 decitex is particularly preferable. When it is less than 0.5 dtex or exceeds 5.0 dtex, the production efficiency of raw yarn is inferior due to technical difficulties, which is economically disadvantageous. The length of the filament used in the spun yarn is preferably 35 mm or more, and particularly preferably 35 to 75 mm. If it is 35 mm or less, the production efficiency is poor, and if it is 75 mm or more, the slip suppression effect at the entanglement point between the warp and the weft may be reduced.
Further, the spun yarn is preferably a twisted raw yarn having a fineness of 150 to 450 dtex. If the raw yarn fineness is less than 150 dtex, the strength may be too low. If it exceeds 450 dtex, the strength is too high, and the wefts may be difficult to cut evenly during inflation at the time of molding the tire, so it is not effective as a weft of a weave for tires. Further, this spun yarn is preferably one obtained by twisting the above-mentioned raw yarn at a twist number of 45 to 75 times / 10 cm. If it is less than 45/10 cm, the filament slips through and becomes low strength and cannot be used. If it exceeds 75 times / cm, the production efficiency may decrease.
[0009]
The weft of the woven fabric in the present invention is made of solvent-spun cellulose fiber, and the filament having a filament fineness of 1.3 to 3.3 dtex and a filament length of 35 mm or more is twisted from 45 to 75 (times / 10 cm), and a spun yarn having a yarn fineness of 150 to 450 dtex is obtained. Here, the filament length is preferably 35 to 75 mm.
By using a spun yarn having such a specific property as a weft of a weft woven fabric, slippage at the entanglement point between the warp and the weft can be effectively prevented, and the uniform retention of the warp can be effectively improved. it can.
Furthermore, in the present invention, when producing a weave woven fabric using the spun yarn as a weft of the woven fabric, the amount of fluff can be obtained even if weaving with a high-speed loom with a crank rotation speed of 400 times / min or more. There is also an advantage that the occurrence of is significantly suppressed.
[0010]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples. However, the present invention is not limited to these examples.
Various evaluations performed in Examples and Comparative Examples were performed by the following methods.
(1) The amount of fluff is determined by measuring the amount of fluff generated when weaving a woven fabric having a width of 160 cm and a length of 11000 m under the high-speed weaving conditions of Example 1 below, and controlling Comparative Example 1 It was shown with an index. The smaller this value, the better.
(2) Strength and cut elongation The strength and cut elongation of a single spun yarn were measured by the method of JIS L1017 (1983).
(3) Uniform retention of woven fabric warp Uniform retention of woven fabric warp was visually confirmed on a molding machine stand after inflating at the time of tire molding.
(4) Comprehensive judgment of workability after weaving It was judged by how many wefts were cut after being exposed to an oven at 235 ° C. under a constant tension for 2 minutes.
[0011]
Example 1
Using a high-speed loom manufactured by Sulzer with a crank rotation speed of 500 times / minute, a weave fabric for tire carcass was woven under the following conditions. That is, a high modulus low-shrinkage polyester cord obtained by combining two yarns having a raw yarn weaving degree of 1670 dtex is used as the warp, and a solvent-spun cellulose fiber spun yarn (filament weaving degree 1.7 dtex, filament length is used as the weft A yarn obtained by spinning a short fiber having a thickness of 51 mm at 60 times / 10 cm was used. Further, the number of warp threads was 50 / cm, and the number of weft threads arranged in the 90-degree direction was 3 / 5cm.
Under the above conditions, a weave fabric having a width of 160 cm and a length of 11000 m was woven. Moreover, characteristics evaluations, such as the amount of the fluff generated in the case of this manufacture and the uniform retainability of the obtained woven fabric, were performed by the said method. The results are shown in Table 1.
Comparative Examples 1-5
Weaving was performed in the same manner as in Example 1 except that the various yarns listed in Table 1 were used as the wefts, and the same evaluation as in Example 1 was performed.
[0012]
[Table 1]

[0013]
* 1) Lyocell: A product produced by spinning and selling solvent-spun cellulose fiber (trade name “Lyocell”) manufactured by Lentin Lyocell Co., Ltd.
* 2) Polynosic: High polymerization degree viscose fiber, trademark "Junron" manufactured by Fuji Boseki Co., Ltd.
* 3) Polynosic: Heat-set of the above
* 4) Cotton card yarn: Cotton yarn made by spinning raw cotton, sold by Unitika Ltd.
* 5) Cotton combed yarn: Cotton yarn spun after selective removal of relatively short fibers from raw cotton, products sold by Unitika Ltd. As a result of the above, the weft yarn of the woven fabric of Example 1 is suitable for tire weave. It can be seen that the warp of the woven fabric is excellent in uniform retention as well as having high strength and cutting elongation.
Further, it can be seen that the amount of fluff in Example 1 is significantly smaller than that in Comparative Examples 1 to 4, and is optimal as a weft in a high-speed loom. In Comparative Example 5, the amount of generated cotton is small, but the uniform retention of warp is very bad.
[0014]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, by using a spun yarn having a specific property for the weft of the weave weave, slippage at the entanglement point between the warp and the weft is prevented, and the uniform retention of the warp is achieved. An excellent woven fabric for rubber reinforcement can be obtained. Furthermore, by using the wefts of the present invention, the occurrence of fluff generated during the weaving process of the conventional weave fabric is suppressed, the strength is moderately high, and the quality is stable. Can be manufactured.

Claims (6)

経糸はフィラメント糸であり、緯糸は溶剤紡糸セルロース繊維の紡績糸であるとともに、隣接する緯糸同士間の距離が５ｍｍ以上であり、前記紡績糸が、原糸繊度１５０〜４５０デシテックスの原糸を撚り数４５〜７５回／１０ｃｍで撚ったものからなることを特徴とするゴム補強用すだれ織り織布。Warp is filament yarn, with the weft is spun yarn solvent-spun cellulose fiber state, and are distance 5mm or more adjacent weft yarns to each other, the spun yarn, the yarn of the yarn fineness 150-450 dtex A braided woven fabric for rubber reinforcement, comprising a twisted number of 45 to 75 times / 10 cm . 前記紡績糸のフィラメント繊度が、０．５〜５．０デシテックスである請求項１に記載の織布。  The woven fabric according to claim 1, wherein a filament fineness of the spun yarn is 0.5 to 5.0 dtex. 請求項１又は２に記載の織布をゴム引きしてなるタイヤ用ゴム−織布複合体。A rubber-woven fabric composite for tires obtained by rubberizing the woven fabric according to claim 1 or 2 . クランク回転数４００ｒｐｍ以上の高速織機を用い、フィラメント糸よりなる経糸と、紡績糸よりなる緯糸とを織り、前記紡績糸が、原糸繊度１５０〜４５０デシテックスの原糸を撚り数４５〜７５回／１０ｃｍで撚ったものからなることを特徴とするゴム補強用すだれ織り織布の製造方法。Using cadence 400rpm or faster looms, warp yarns made of filament yarn, by Moody and weft made of the spun yarn, the spun yarn, the number of twisted yarns of yarn fineness 150 to 450 dtex 45 to 75 times A method for producing a braided woven fabric for rubber reinforcement, characterized by comprising a twisted fabric at / 10 cm . 緯糸が、溶剤紡糸セルロース繊維である請求項４記載のすだれ織り織布の製造方法。The method for producing a weave woven fabric according to claim 4 , wherein the weft is a solvent-spun cellulose fiber. 織布の緯糸が、溶剤紡糸セルロース繊維からなるとともに、該繊維のフィラメント繊度１．３〜３．３デシテックス、長さ３５ｍｍ以上であるフィラメントを、撚り数４５〜７５（回／１０ｃｍ）で紡いで得られ、かつ繊度が１５０〜４５０デシテックスの紡績糸であることを特徴とするすだれ織り織布用緯糸。  The weft of the woven fabric is made of solvent-spun cellulose fibers, and the filaments having a filament fineness of 1.3 to 3.3 dtex and a length of 35 mm or more are spun at a twist number of 45 to 75 (times / 10 cm). A weft for weave weave, which is obtained and is a spun yarn having a fineness of 150 to 450 dtex.