JP4352832B2 - 電子部品の製造方法 - Google Patents

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Description

本願発明は電子部品の製造方法に関し、詳しくは、積層コンデンサ,チップ抵抗,チップインダクタなどのように、電子部品素子の表面に外部電極を備えた電子部品の製造方法に関する。
従来、例えば、図8に示すように、電子部品素子(セラミック素子)1中に、複数の内部電極2がセラミック層3を介して積層され、かつ、セラミック層3を介して互いに対向する内部電極2が交互にセラミック素子1の逆側の端面に引き出されて、端面に形成された外部電極4に接続された構造を有する積層セラミック電子部品を製造する工程において、外部電極4を形成する方法として、例えば、図15(a)に示すように、平盤51上に形成された導電性ペースト層52に、電子部品素子1の端部を浸漬し、図15(b)に示すように、電子部品素子1の端部に導電性ペースト膜53を付与し、両端部に導電性ペースト膜53が付与された電子部品素子1を焼成することにより、電子部品素子1の両端側に一対の外部電極4(図8)を形成するようにしている。
なお、この場合において、電子部品素子1に外部電極4を形成するにあたっては、電子部品素子1の端部を導電性ペースト層52に浸漬することにより、電子部品素子1の端面1aだけでなく側面1bの一部にも導電性ペースト膜53を付着させるようにしている。
しかしながら、導電性ペーストの粘性が比較的高い場合、電子部品素子1の端面1a及び側面1bに付着する導電性ペーストの量が多くなり、側面1bにおいて、導電性ペースト膜53の幅方向の中央部53aが突出するような形状となる。この導電性ペースト膜53の幅方向の中央部53aが突出する程度は、導電性ペーストの付着量によってばらつくため、場合によっては電子部品の実装時に電子部品を適正に実装することができなくなるという問題点がある。また、導電性ペーストの付着量が多くなりすぎると材料コストの増大を招くという問題点がある。
そこで、このような問題点を解決するために、図16(a)〜(d)に示すように、平盤61上に第1の導電性ペースト層62を形成し、第1の導電性ペースト層62に電子部品素子1の端部を浸漬して、電子部品素子1に導電性ペースト膜63を形成した後、平盤61上に第1の導電性ペースト層62より厚みの薄い第2の導電性ペースト層64を形成し、第2の導電性ペースト層64に電子部品素子1の導電性ペースト膜63が形成された部分を浸漬し、導電性ペースト膜63から余剰の導電性ペーストを第2の導電性ペースト層64側に移行させることにより、導電性ペースト膜63の厚みを均一化し、厚みばらつきの少ない外部電極を形成するようにした電子部品の製造方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、この方法の場合、第1の導電性ペースト層62に電子部品素子1の端部を浸漬して、電子部品素子1に導電性ペースト膜63を形成した後、平盤61上に第2の導電性ペースト層64を形成し、この第2の導電性ペースト層64に電子部品素子1の導電性ペースト膜63が形成された部分を浸漬して、余剰の導電性ペーストを第2の導電性ペースト層64側に移行させるようにしているので、第1の導電性ペースト層62に電子部品素子1を浸漬して導電性ペースト膜63を形成した後、第2の導電性ペースト層64に浸漬するまでに、電子部品素子1に付着した導電性ペースト膜63の表面が乾燥してしまうため、第2の導電性ペースト層64に浸漬しても、余剰の導電性ペーストを十分に第2の導電性ペースト層64に移行させることができない場合が生じるという問題点がある。
また、電子部品素子1に付着した導電性ペースト膜63の表面が乾燥してしまうと、第2の導電性ペースト層64に浸漬した後に、導電性ペースト膜63中にピンホールが生じる場合があるという問題点もある。
特開平5−144661号公報
本願発明は上記問題点を解決するものであり、形状精度が高く、厚みばらつきが小さく、ピンホールの発生の少ない外部電極を備えた信頼性の高い電子部品を効率よく製造することが可能な電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明(請求項1)の電子部品の製造方法は、
(a)平盤上に第1の導電性ペースト層を形成し、第1の導電性ペースト層に電子部品素子の一部を浸漬して、電子部品素子の所定の領域に導電性ペースト膜を形成する工程と、
(b)前記(a)の工程の後に、平盤上の第1の導電性ペースト層が形成されている領域と隣接する領域に、第1の導電性ペースト層よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層を形成し、第2の導電性ペースト層に、電子部品素子の導電性ペースト膜が形成された部分を浸漬して、電子部品素子に形成された導電性ペースト膜から余剰の導電性ペーストを平盤上の第2の導電性ペースト層側に移行させて除去する工程と、
(c)電子部品素子に付与された導電性ペースト膜を焼き付けることにより外部電極を形成する工程と
を具備することを特徴としている。
また、本願発明(請求項2)の電子部品の製造方法は、
(a)平盤上に第1の導電性ペースト層を形成し、第1の導電性ペースト層に電子部品素子の一部を浸漬して、電子部品素子の所定の領域に導電性ペースト膜を形成する工程と、
(b)前記(a)の工程の後に、平盤上の第1の導電性ペースト層が形成されている領域と隣接する領域に、前記(a)の工程で形成された第1の導電性ペースト層よりも厚みの薄い1以上の中間処理用の導電性ペースト層を形成し、該導電性ペースト層に電子部品素子の導電性ペースト膜が形成された部分を浸漬する工程と、
(c)平盤上の中間処理用の導電性ペースト層が形成されている領域と隣接する領域に、第1の導電性ペースト層及び中間処理用の導電性ペースト層よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層を形成し、第2の導電性ペースト層に、電子部品素子の導電性ペースト膜が形成された部分を浸漬して、電子部品素子に形成された導電性ペースト膜から余剰の導電性ペーストを平盤上の第2の導電性ペースト層側に移行させて除去する工程と、
(d)電子部品素子に付与された導電性ペースト膜を焼き付けることにより外部電極を形成する工程と
を具備することを特徴としている。
また、請求項3の電子部品の製造方法は、前記(a)の工程の前に、前記(a)の工程で第1の導電性ペースト層が形成される領域と隣接する領域に1以上の前処理用の導電性ペースト層を形成し、該前処理用の導電性ペースト層に電子部品素子の所定の部分を浸漬する工程を備えていることを特徴としている。
また、本願発明(請求項4)の電子部品の製造方法は、
(a)平盤上の互いに隣接する領域に、電子部品素子を浸漬することにより、電子部品素子の所定の領域に導電性ペースト膜を形成することが可能な厚みを有する第1の導電性ペースト層と、第1の導電性ペースト層よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層を任意の順に形成する工程と、
(b)第1の導電性ペースト層に電子部品素子の一部を浸漬して、電子部品素子の所定の領域に導電性ペースト膜を形成する工程と、
(c)前記(b)の工程の後に、第2の導電性ペースト層に、電子部品素子の導電性ペースト膜が形成された部分を浸漬して、電子部品素子に形成された導電性ペースト膜から余剰の導電性ペーストを平盤上の第2の導電性ペースト層側に移行させて除去する工程と、
(d)電子部品素子に付与された導電性ペースト膜を焼き付けることにより外部電極を形成する工程と
を具備することを特徴としている。
また、本願発明(請求項5)の電子部品の製造方法は、
(a)平盤上に、電子部品素子を浸漬することにより、電子部品素子の所定の領域に導電性ペースト膜を形成することが可能な厚みを有する第1の導電性ペースト層と、第1の導電性ペースト層よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層と、第1の導電性ペースト層よりも厚みの薄い1以上の第3の導電性ペースト層とを任意の順に、かつ、平盤上に形成される導電性ペースト層のいずれかに隣接する領域に形成する工程と、
(b)第1及び第3の導電性ペースト層に任意の順序で電子部品素子の所定の部分を浸漬して、電子部品素子の所定の領域に導電性ペースト膜を形成する工程と、
(c)前記(b)の工程の後に、第2の導電性ペースト層に、電子部品素子の導電性ペースト膜が形成された部分を浸漬して、電子部品素子に形成された導電性ペースト膜から余剰の導電性ペーストを平盤上の第2の導電性ペースト層側に移行させて除去する工程と、
(d)電子部品素子に付与された導電性ペースト膜を焼き付けることにより外部電極を形成する工程と
を具備することを特徴としている。
また、請求項6の電子部品の製造方法は、各導電性ペースト層に電子部品素子を浸漬するにあたって、導電性ペースト層及び電子部品素子に形成された導電性ペースト膜が乾燥していない状態で電子部品素子を浸漬することを特徴としている。
上述のように、本願発明(請求項1)の電子部品の製造方法は、平盤上に第1の導電性ペースト層を形成し、これに電子部品素子を浸漬して、電子部品素子の所定の領域に導電性ペースト膜を形成した後、平盤上の第1の導電性ペースト層が形成されている領域と隣接する領域に、第1の導電性ペースト層よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層を形成し、これに電子部品素子の導電性ペースト膜が形成された部分を浸漬するようにしているので、電子部品素子に形成された導電性ペースト膜から余剰の導電性ペーストを効率よく平盤上の第2の導電性ペースト層側に移行させて除去することが可能になる。
すなわち、第1の導電性ペースト層と第2の導電性ペースト層を、互いに隣接する領域に形成するようにしているので、電子部品素子を第1の導電性ペースト層に浸漬した後、第2の導電性ペースト層を速やかに形成することができるため、電子部品素子に形成された導電性ペースト膜が乾燥するまでに、電子部品素子の導電性ペースト膜が形成された部分を第2の導電性ペースト層に浸漬することが可能になり、余剰の導電性ペーストを効率よく平盤上の第2の導電性ペースト層側に移行させることが可能になる。
したがって、本願発明によれば、電子部品素子の端面から側面にまで回り込んだ導電性ペースト膜の幅方向の中央部が突出したりすることを抑制、防止して、形状精度が高く、厚みばらつきの小さい外部電極を備えた信頼性の高い電子部品を効率よく製造することが可能になる。
また、本願発明(請求項2)の電子部品の製造方法においては、平盤上に第1の導電性ペースト層を形成し、これに電子部品素子を浸漬して、電子部品素子の所定の領域に導電性ペースト膜を形成した後、第1の導電性ペースト層が形成されている領域と隣接する領域に、第1の導電性ペースト層よりも厚みの薄い1以上の中間処理用の導電性ペースト層を形成し、該中間処理用の導電性ペースト層に電子部品素子の導電性ペースト膜が形成された部分を浸漬し、その後中間処理用の導電性ペースト層が形成されている領域と隣接する領域に、第1の導電性ペースト層及び中間処理用の導電性ペースト層よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層を形成し、これに電子部品素子の導電性ペースト膜が形成された部分を浸漬するようにしているので、電子部品素子に形成された導電性ペースト膜と中間処理用の導電性ペースト層をよくなじませて気泡などを除去することが可能になるとともに、電子部品素子に形成された導電性ペースト膜から余剰の導電性ペーストを効率よく除去することが可能になる。
すなわち、第1の導電性ペースト層、中間処理用の導電性ペースト層、及び第2の導電性ペースト層を、それぞれ形成される順に隣接する領域に形成するようにしているので、各導電性ペースト層を速やかに形成することができるため、電子部品素子に形成された導電性ペースト膜表面が乾燥するまでに、電子部品素子の導電性ペースト膜が形成された部分を中間処理用の導電性ペースト層及び第2の導電性ペースト層に浸漬することが可能で、電子部品素子に形成された導電性ペースト膜と中間処理用の導電性ペースト層をよくなじませて気泡などを除去することができるとともに、余剰の導電性ペーストを効率よく平盤上の第2の導電性ペースト層側に移行させることが可能になり、形状精度が高く、かつ、ピンホールなどの欠陥のない外部電極を備えた信頼性の高い電子部品をより確実に製造することが可能になる。
また、請求項3の電子部品の製造方法のように、上記(a)の工程の前に、上記(a)の工程で第1の導電性ペースト層が形成される領域と隣接する領域に、1以上の前処理用の導電性ペースト層を形成し、この前処理用の導電性ペースト層に電子部品素子の所定の部分を浸漬する工程を備えた構成とした場合、電子部品素子に前処理用の導電性ペースト層をなじませた後、第1の導電性ペースト層に浸漬することにより、電子部品素子に気泡などのない導電性ペースト膜を形成することが可能になるとともに、その後に第2の導電性ペースト層に浸漬することにより、電子部品素子に形成された導電性ペースト膜から余剰の導電性ペーストを第2の導電性ペースト層に移行させて効率よく除去することが可能になるため、形状精度が高く、かつ、ピンホールなどのない外部電極を備えた信頼性の高い電子部品をより確実に製造することが可能になる。
また、本願発明(請求項4)の電子部品の製造方法は、平盤上の互いに隣接する領域に、第1の導電性ペースト層と、第1の導電性ペースト層よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層を任意の順に形成するとともに、第1の導電性ペースト層に電子部品素子を浸漬して、電子部品素子の所定の領域に導電性ペースト膜を形成した後、電子部品素子の導電性ペースト膜が形成された部分を第2の導電性ペースト層に浸漬するようにしているので、各導電性ペースト層を速やかに形成することができるため、電子部品素子に形成された導電性ペースト膜の乾燥を防止して、導電性ペースト膜から余剰の導電性ペーストを効率よく平盤上の第2の導電性ペースト層側に移行させることが可能になる。
したがって、本願発明によれば、電子部品素子の端面から側面にまで回り込んだ導電性ペースト膜の幅方向の中央部が突出したりすることを抑制、防止して、形状精度が高く、厚みばらつきの小さい外部電極を備えた信頼性の高い電子部品を効率よく製造することが可能になる。
また、本願発明(請求項5)の電子部品の製造方法は、平盤上に、第1の導電性ペースト層と、第1の導電性ペースト層よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層と、第1の導電性ペースト層よりも厚みの薄い1以上の第3の導電性ペースト層とを任意の順に、かつ、平盤上に形成される導電性ペースト層のいずれかに隣接する領域に形成し、第1及び第3の導電性ペースト層に任意の順序で電子部品素子の所定の部分を浸漬して、電子部品素子の所定の領域に導電性ペースト膜を形成した後、第2の導電性ペースト層に、電子部品素子の導電性ペースト膜が形成された部分を浸漬するようにしているので、電子部品素子と導電性ペースト層あるいは電子部品素子に形成された導電性ペースト膜と導電性ペースト層を十分になじませて、電子部品素子への導電性ペースト膜の形成、導電性ペースト膜中の気泡の除去、余剰の導電性ペーストの除去などをより確実に行うことが可能になり、形状精度が高く、かつ、ピンホールなどのない外部電極を備えた信頼性の高い電子部品をさらに確実に製造することが可能になる。
また、請求項6の電子部品の製造方法のように、導電性ペースト層及び電子部品素子に形成された導電性ペースト膜が乾燥していない状態で電子部品素子を浸漬するようにした場合、電子部品素子と導電性ペースト層あるいは電子部品素子に形成された導電性ペースト膜と導電性ペースト層を十分になじませて、電子部品素子への導電性ペースト膜の形成、導電性ペースト膜中の気泡の除去、余剰の導電性ペーストの除去などをより確実に行うことが可能になり、形状精度が高く、かつ、ピンホールなどのない外部電極を備えた信頼性の高い電子部品をさらに確実に製造することが可能になる。
以下に本願発明の実施例を示して、本願発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
図1〜図7は本願発明の一実施形態(実施例1)にかかる電子部品の製造方法の主要な工程を示す図である。
なお、この実施例1では、図8に示すように、電子部品素子(セラミック素子)1中に、複数の内部電極2がセラミック層3を介して積層され、かつ、セラミック層3を介して互いに対向する内部電極2が交互にセラミック素子1の逆側の端面に引き出されて、端面に形成された外部電極4に接続された構造を有する積層セラミック電子部品を製造する場合を例にとって説明する。
(1)この実施例では、まず、図1及び図2に示すように、平盤10を矢印Aで示す方向に移動させることにより、側板31、スキージブレード32などを備えた導電性ペースト槽33から、導電性ペーストPを供給して平盤10上に第1の導電性ペースト層11を形成する。
なお、この実施例1では、導電性ペーストPとして、Cu粉末を導電材料とし、これにガラスフリット、アクリル樹脂、及びターピネオール系溶剤を配合し、混練することにより作製した導電性ペーストを用いた。
(2)その後、第1の導電性ペースト層11が乾燥しないうちに(例えば第1の導電性ペースト層11を形成した後60秒以内に)、図3に示すように、保持ヘッド21の粘着シート21aに保持された電子部品素子1を保持ヘッド21とともに下降させ、第1の導電性ペースト層11に電子部品素子1の一方の端部を浸漬し、保持ヘッド21とともに引き上げることにより、図4に示すように、電子部品素子1の端面1aから、側面1bの所定の高さにまで回り込むように、導電性ペースト膜13を形成する(図4)。
(3)次に、図5に示すように、スキージブレード32を少し下降させた状態で平盤10を矢印Bの方向に移動させ、平盤10上の第1の導電性ペースト層11が形成されている領域と隣接する領域に、第1の導電性ペースト層11よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層12を形成する。
(4)それから、電子部品素子1に形成された導電性ペースト膜13及び第2の導電性ペースト層12が乾燥しないうち(第1の導電性ペースト層11が電子部品素子1に付着した膜である導電性ペースト膜13が乾燥しないようにするためには、上記(1)の工程で第1の導電性ペースト層11を形成した後60秒以内)に、図6に示すように、保持ヘッド21に保持された電子部品素子1を保持ヘッド21とともに下降させ、第2の導電性ペースト層12に、電子部品素子1の導電性ペースト膜13が形成された部分を浸漬し、図7に示すように、保持ヘッド21とともに引き上げることにより、電子部品素子1に形成された導電性ペースト膜13から余剰の導電性ペーストを平盤10上の第2の導電性ペースト層12側に移行させて除去する。
(5)その後、導電性ペースト膜13を乾燥させた後、電子部品素子1を上下逆向きにして保持ヘッド21に保持させ、上記(1)〜(4)と同様の工程を経て、電子部品素子1の逆側の端部にも、導電性ペースト膜を付与する(図示せず)。
(6)それから、電子部品素子1に付与された導電性ペースト膜13を焼き付けることにより外部電極4を形成する。これにより、図8に示すように、電子部品素子(セラミック素子)1中に、複数の内部電極2がセラミック層3を介して積層され、かつ、セラミック層3を介して互いに対向する内部電極2が交互にセラミック素子1の逆側の端面に引き出されて、端面に形成された外部電極4に接続された構造を有する積層セラミックコンデンサが得られる。
この実施例1では、平盤10上に第1の導電性ペースト層11を形成し、これに電子部品素子1を浸漬して、電子部品素子1の所定の領域に導電性ペースト膜13を形成した後、平盤10上の第1の導電性ペースト層11が形成されている領域と隣接する領域に、第1の導電性ペースト層11よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層12を形成するようにしているので、第2の導電性ペースト層12を速やかに形成することが可能になり、電子部品素子1の導電性ペースト膜13が形成された部分を、導電性ペースト膜13が乾燥していない状態で、乾燥していない第2の導電性ペースト層12に浸漬して、電子部品素子1に形成された導電性ペースト膜13から余剰の導電性ペーストを効率よく平盤10上の第2の導電性ペースト層12側に移行させて除去することが可能になる。
したがって、電子部品素子1の端面1aから側面1bにまで回り込んだ導電性ペースト膜13の幅方向の中央部13aが突出するようなことを抑制、防止して、形状精度が高く、厚みばらつきの小さい外部電極4を備えた信頼性の高い積層セラミックコンデンサを効率よく製造することが可能になる。
なお、上記実施例1の方法で外部電極を形成した電子部品について、外部電極へのピンホール不良の発生率を調べたところ、ピンホール不良の発生率が約1%であった。比較のため、図16に示した従来の方法で形成した外部電極について、ピンホール不良の発生率を調べたところ、ピンホール不良の発生率は約15%であり、上記実施例1の方法によれば、ピンホール不良の発生率を大幅に低減できることが確認された。
なお、上記実施例1では、第1の導電性ペースト層11を形成し、これに電子部品素子1の一方の端部を浸漬して導電性ペースト膜13を形成した後、第2の導電性ペースト層12を形成し、これに電子部品素子1の導電性ペースト膜13が形成された部分を浸漬することにより、電子部品素子1に形成された導電性ペースト膜13から余剰の導電性ペーストPを第2の導電性ペースト層12側に移行させて除去するようにしているが、本願発明はこのような構成に限られるものではなく、例えば、第1の導電性ペースト層11を形成し、これに電子部品素子1の一方の端部を浸漬して導電性ペースト膜13を形成した後、第1の導電性ペースト層11が形成されている領域と隣接する領域に、第1の導電性ペースト層11よりも厚みの薄い1以上の中間処理用の導電性ペースト層(図示せず)を形成し、該導電性ペースト層に電子部品素子1の導電性ペースト膜13が形成された部分を浸漬し、その後にこの中間処理用の導電性ペースト層が形成されている領域と隣接する領域に、第1の導電性ペースト層11及び及び中間処理用の導電性ペースト層よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層12を形成し、これに電子部品素子1の導電性ペースト膜13が形成された部分を浸漬して、電子部品素子1に形成された導電性ペースト膜13から余剰の導電性ペーストを第2の導電性ペースト層12側に移行させるように構成することも可能である。
このように構成された変形例の場合、第1の導電性ペースト層、中間処理用の導電性ペースト層、及び第2の導電性ペースト層を、それぞれ形成される順に隣接する領域に形成するようにしているので、各導電性ペースト層を速やかに形成することができるため、電子部品素子に形成された導電性ペースト膜が乾燥するまでに、電子部品素子の導電性ペースト膜が形成された部分を中間処理用の導電性ペースト層及び第2の導電性ペースト層に浸漬することが可能になり、電子部品素子に形成された導電性ペースト膜と中間処理用の導電性ペースト層をよくなじませて気泡などを除去することができるとともに、余剰の導電性ペーストを効率よく平盤上の第2の導電性ペースト層側に移行させることが可能になり、形状精度が高く、かつ、ピンホールなどの欠陥のない外部電極を備えた信頼性の高い電子部品をより確実に製造することができる。
さらに、第1の導電性ペースト層11を形成し、これに電子部品素子1の一方の端部を浸漬して導電性ペースト膜13を形成する前に、第1の導電性ペースト層11が形成される領域と隣接する領域に、第1の導電性ペースト層よりも厚みの薄い1以上の前処理用の導電性ペースト層(図示せず)を形成し、該前処理用の導電性ペースト層に電子部品素子1を浸漬した後、上記実施例1、あるいは上記変形例の場合と同様の工程を実施することにより、電子部品素子に前処理用の導電性ペースト層をなじませた後、電子部品素子が第1の導電性ペースト層に浸漬されることになり、電子部品素子に気泡などのない導電性ペースト膜を形成することが可能になるとともに、その後に第2の導電性ペースト層に浸漬することにより、電子部品素子に形成された導電性ペースト膜から余剰の導電性ペーストを第2の導電性ペースト層に移行させて効率よく除去することが可能になり、形状精度が高く、かつ、ピンホールなどのない外部電極を備えた信頼性の高い電子部品をより確実に製造することができるようになる。
図9〜図14は本願発明の他の実施形態(実施例2)にかかる電子部品の製造方法の主要な工程を示す図である。
なお、この実施例2でも、図8に示すような構造を有する積層セラミックコンデンサ(電子部品)を製造する場合を例にとって説明する。
(1)まず、図9及び図10に示すように、平盤10を矢印Aで示す方向に移動させることにより、互いに隣接する位置に第1の導電性ペースト層11と第1の導電性ペースト11よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層12を連続して形成する。
なお、この実施例2でも、実施例1と同様に、導電性ペーストPとして、Cu粉末を導電材料とし、これにガラスフリット、アクリル樹脂、及びターピネオール系溶剤を配合し、混練することにより作製した導電性ペーストを用いた。
具体的には、導電性ペースト槽33のスキージブレード32の位置を第2の導電性ペースト層12の厚みに対応した低い位置に下降させた状態で、平盤10を矢印Aで示す方向に移動させることにより、第1の導電性ペースト11よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層12を先に形成し、その後、スキージブレード32を第1の導電性ペースト層11の厚みに対応した高い位置に上昇させた状態で平盤10を矢印Aで示す方向に移動させることにより、第2の導電性ペースト層12に隣接した位置に第1の導電性ペースト層11を形成する。
(2)それから、第1の導電性ペースト層11が乾燥しないうちに(例えば第1の導電性ペースト層11を形成した後60秒以内に)、図11に示すように、保持ヘッド21の粘着シート21aに保持された電子部品素子1を保持ヘッド21とともに下降させ、第1の導電性ペースト層11に電子部品素子1の一方の端部を浸漬し、保持ヘッド21とともに引き上げることにより、電子部品素子1の端面1aから、側面1bの下部に回り込むように、導電性ペースト膜13を形成する(図12)。
(3)次に、図12に示すように、平盤10を矢印Bの方向に移動させ、電子部品素子1に形成された導電性ペースト膜13及び第2の導電性ペースト層12が乾燥しないうちに(例えば上記(1)の工程で第1及び第2の導電性ペースト層11,12を形成した後60秒以内に)、図13に示すように、保持ヘッド21に保持された電子部品素子1を保持ヘッド21とともに下降させ、第2の導電性ペースト層12に、電子部品素子1の導電性ペースト膜13が形成された部分を浸漬し、図14に示すように、保持ヘッド21とともに引き上げることにより、電子部品素子1に形成された導電性ペースト膜13から余剰の導電性ペーストを平盤10上の第2の導電性ペースト層12側に移行させて除去する。
(4)その後、電子部品素子1を上下逆向きにして保持ヘッド21に保持させ、上記(1)〜(3)の工程を経て、電子部品素子1の逆側の端部にも、導電性ペースト膜を付与する(図示せず)。
(5)それから、電子部品素子1に付与された導電性ペースト膜13を焼き付けることにより外部電極4を形成する。
これにより、図8に示すように、電子部品素子(セラミック素子)1中に、複数の内部電極2がセラミック層3を介して積層され、かつ、セラミック層3を介して互いに対向する内部電極2が交互にセラミック素子1の逆側の端面に引き出されて、端面に形成された外部電極4に接続された構造を有する積層セラミックコンデンサが得られる。
この実施例2では、平盤10上の互いに隣接する領域に、第1の導電性ペースト層11と、第1の導電性ペースト層11よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層12を形成するようにしているので、第1及び第2の導電性ペースト層11,12を速やかに形成することが可能で、電子部品素子1に形成された導電性ペースト膜13及び第2の導電性ペースト層12が乾燥するまでに、電子部品素子1の導電性ペースト膜13が形成された部分を第2の導電性ペースト層12に確実に浸漬することが可能になるため、電子部品素子1に形成された導電性ペースト膜13から余剰の導電性ペーストPを効率よく平盤上の第2の導電性ペースト層12側に移行させて除去することが可能になる。
したがって、電子部品素子1の端面1aから側面1bにまで回り込んだ導電性ペースト膜13の幅方向の中央部13aが突出することを抑制、防止して、形状精度が高く、厚みばらつきの小さい外部電極4を備えた信頼性の高い積層セラミックコンデンサを効率よく製造することが可能になる。
なお、上記実施例2では、平盤10上の互いに隣接する領域に、第1の導電性ペースト層11と、第1の導電性ペースト層11よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層12を形成した後、第1の導電性ペースト層11に電子部品素子1を浸漬して、電子部品素子1に導電性ペースト膜13を形成した後、電子部品素子1の導電性ペースト膜13が形成された部分を第2の導電性ペースト層12に浸漬することにより、電子部品素子1に形成された導電性ペースト膜13から余剰の導電性ペーストを第2の導電性ペースト層12側に移行させるようにしているが、以下のような変形を加えることも可能である。
すなわち、平盤10上に、第1の導電性ペースト層11と、第1の導電性ペースト層よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層12と、第1の導電性ペースト層11よりも厚みの薄い1以上の第3の導電性ペースト層(図示せず)とを任意の順に、かつ、平盤上に形成される導電性ペースト層のいずれかに隣接する領域に形成し、第1及び第3の導電性ペースト層に任意の順序で電子部品素子1の所定の部分を浸漬して、電子部品素子1の所定の領域に導電性ペースト膜13を形成した後、電子部品素子1の導電性ペースト膜13が形成された部分を第2の導電性ペースト層に浸漬して、電子部品素子1に形成された導電性ペースト膜13から余剰の導電性ペーストを第2の導電性ペースト層12側に移行させるように構成することも可能である。なお、この方法の場合、導電性ペースト層への電子部品素子の浸漬の工程の後に、電子部品素子が第2の導電性ペースト層に浸漬されることになり、この工程で余剰の導電性ペーストが第2の導電性ペースト層12側に移行して除去されることになるため、第1及び第3の導電性ペースト層に電子部品素子を浸漬する際の順には特別の制約はなく、任意の順序で浸漬することが可能である。
なお、この変形例の場合、電子部品素子と導電性ペースト層あるいは電子部品素子に形成された導電性ペースト膜と導電性ペースト層を十分になじませて、電子部品素子への導電性ペースト膜の形成、導電性ペースト膜中の気泡の除去、余剰の導電性ペーストの除去などをより確実に行うことが可能になり、形状精度が高く、かつ、ピンホールなどのない外部電極を備えた信頼性の高い電子部品をさらに確実に製造することができるようになる。
なお、上記実施例2の方法で外部電極を形成した電子部品について、外部電極へのピンホール不良の発生率を調べたところ、ピンホール不良の発生率が約1%であり、図16に示した従来の方法で形成した外部電極のピンホール不良の発生率(約15%)に比べて、ピンホール不良の発生率を大幅に低減できることが確認された。
上記実施例1,2では積層セラミックコンデンサを製造する場合を例にとって説明したが、本願発明は、積層セラミックコンデンサに限らず、チップ型のインダクタ、複合電子部品その他の種々の電子部品を製造する場合に広く適用することが可能である。
また、本願発明においては、外部電極を形成するために用いる導電性ペーストの種類についても特別の制約はなく、電極形成に用いられる種々の導電性ペーストを用いる場合に広く本願発明を適用することが可能である。
本願発明は、さらにその他の点においても、上記実施例1及び2に限定されるものではなく、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
本願発明によれば、電子部品素子の端面から側面にまで回り込んだ導電性ペースト膜の幅方向の中央部が突出したりすることを抑制、防止して、形状精度が高く、厚みばらつきの小さい外部電極を備えた信頼性の高い電子部品を効率よく製造することが可能になる。したがって、本願発明は、積層コンデンサ、チップ抵抗、チップインダクタなどのように、電子部品素子の表面に外部電極を備えた電子部品を製造する場合に広く利用することが可能である。
本願発明の一実施形態(実施例1)にかかる電子部品(積層セラミックコンデンサ)の製造方法の一工程を示す図である。 本願発明の実施例1にかかる電子部品(積層セラミックコンデンサ)の製造方法の他の工程を示す図である。 本願発明の実施例1にかかる電子部品(積層セラミックコンデンサ)の製造方法のさらに他の工程を示す図である。 本願発明の実施例1にかかる電子部品(積層セラミックコンデンサ)の製造方法のさらに他の工程を示す図である。 本願発明の実施例1にかかる電子部品(積層セラミックコンデンサ)の製造方法のさらに他の工程を示す図である。 本願発明の実施例1にかかる電子部品(積層セラミックコンデンサ)の製造方法のさらに他の工程を示す図である。 本願発明の実施例1にかかる電子部品(積層セラミックコンデンサ)の製造方法のさらに他の工程を示す図である。 本願発明の実施例1にかかる電子部品(積層セラミックコンデンサ)の製造方法により製造された電子部品(積層セラミックコンデンサ)を示す断面図である。 本願発明の一実施形態(実施例2)にかかる電子部品(積層セラミックコンデンサ)の製造方法の一工程を示す図である。 本願発明の実施例2にかかる電子部品(積層セラミックコンデンサ)の製造方法の他の工程を示す図である。 本願発明の実施例2にかかる電子部品(積層セラミックコンデンサ)の製造方法のさらに他の工程を示す図である。 本願発明の実施例2にかかる電子部品(積層セラミックコンデンサ)の製造方法のさらに他の工程を示す図である。 本願発明の実施例2にかかる電子部品(積層セラミックコンデンサ)の製造方法のさらに他の工程を示す図である。 本願発明の実施例2にかかる電子部品(積層セラミックコンデンサ)の製造方法のさらに他の工程を示す図である。 従来の電子部品の外部電極の形成方法を示す図である。 従来の電子部品の製造方法を示す図である。
符号の説明
1 電子部品素子(セラミック素子)
1a 電子部品素子の端面
1b 電子部品素子の側面
2 内部電極
3 セラミック層
4 外部電極
10 平盤
11 第1の導電性ペースト層
12 第2の導電性ペースト層
13 導電性ペースト膜
13a 導電性ペースト膜の幅方向の中央部
21 保持ヘッド
21a 粘着シート
31 側板
32 スキージブレード
33 導電性ペースト槽
A,B 平盤の移動方向を示す矢印
P 導電性ペースト

Claims (6)

  1. (a)平盤上に第1の導電性ペースト層を形成し、第1の導電性ペースト層に電子部品素子の一部を浸漬して、電子部品素子の所定の領域に導電性ペースト膜を形成する工程と、
    (b)前記(a)の工程の後に、平盤上の第1の導電性ペースト層が形成されている領域と隣接する領域に、第1の導電性ペースト層よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層を形成し、第2の導電性ペースト層に、電子部品素子の導電性ペースト膜が形成された部分を浸漬して、電子部品素子に形成された導電性ペースト膜から余剰の導電性ペーストを平盤上の第2の導電性ペースト層側に移行させて除去する工程と、
    (c)電子部品素子に付与された導電性ペースト膜を焼き付けることにより外部電極を形成する工程と
    を具備することを特徴とする電子部品の製造方法。
  2. (a)平盤上に第1の導電性ペースト層を形成し、第1の導電性ペースト層に電子部品素子の一部を浸漬して、電子部品素子の所定の領域に導電性ペースト膜を形成する工程と、
    (b)前記(a)の工程の後に、平盤上の第1の導電性ペースト層が形成されている領域と隣接する領域に、前記(a)の工程で形成された第1の導電性ペースト層よりも厚みの薄い1以上の中間処理用の導電性ペースト層を形成し、該導電性ペースト層に電子部品素子の導電性ペースト膜が形成された部分を浸漬する工程と、
    (c)平盤上の中間処理用の導電性ペースト層が形成されている領域と隣接する領域に、第1の導電性ペースト層及び中間処理用の導電性ペースト層よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層を形成し、第2の導電性ペースト層に、電子部品素子の導電性ペースト膜が形成された部分を浸漬して、電子部品素子に形成された導電性ペースト膜から余剰の導電性ペーストを平盤上の第2の導電性ペースト層側に移行させて除去する工程と、
    (d)電子部品素子に付与された導電性ペースト膜を焼き付けることにより外部電極を形成する工程と
    を具備することを特徴とする電子部品の製造方法。
  3. 前記(a)の工程の前に、前記(a)の工程で第1の導電性ペースト層が形成される領域と隣接する領域に、1以上の前処理用の導電性ペースト層を形成し、該前処理用の導電性ペースト層に電子部品素子の所定の部分を浸漬する工程を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の電子部品の製造方法。
  4. (a)平盤上の互いに隣接する領域に、電子部品素子を浸漬することにより、電子部品素子の所定の領域に導電性ペースト膜を形成することが可能な厚みを有する第1の導電性ペースト層と、第1の導電性ペースト層よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層を任意の順に形成する工程と、
    (b)第1の導電性ペースト層に電子部品素子の一部を浸漬して、電子部品素子の所定の領域に導電性ペースト膜を形成する工程と、
    (c)前記(b)の工程の後に、第2の導電性ペースト層に、電子部品素子の導電性ペースト膜が形成された部分を浸漬して、電子部品素子に形成された導電性ペースト膜から余剰の導電性ペーストを平盤上の第2の導電性ペースト層側に移行させて除去する工程と、
    (d)電子部品素子に付与された導電性ペースト膜を焼き付けることにより外部電極を形成する工程と
    を具備することを特徴とする電子部品の製造方法。
  5. (a)平盤上に、電子部品素子を浸漬することにより、電子部品素子の所定の領域に導電性ペースト膜を形成することが可能な厚みを有する第1の導電性ペースト層と、第1の導電性ペースト層よりも厚みの薄い第2の導電性ペースト層と、第1の導電性ペースト層よりも厚みの薄い1以上の第3の導電性ペースト層とを任意の順に、かつ、平盤上に形成される導電性ペースト層のいずれかに隣接する領域に形成する工程と、
    (b)第1及び第3の導電性ペースト層に任意の順序で電子部品素子の所定の部分を浸漬して、電子部品素子の所定の領域に導電性ペースト膜を形成する工程と、
    (c)前記(b)の工程の後に、第2の導電性ペースト層に、電子部品素子の導電性ペースト膜が形成された部分を浸漬して、電子部品素子に形成された導電性ペースト膜から余剰の導電性ペーストを平盤上の第2の導電性ペースト層側に移行させて除去する工程と、
    (d)電子部品素子に付与された導電性ペースト膜を焼き付けることにより外部電極を形成する工程と
    を具備することを特徴とする電子部品の製造方法。
  6. 各導電性ペースト層に電子部品素子を浸漬するにあたって、導電性ペースト層及び電子部品素子に形成された導電性ペースト膜が乾燥していない状態で電子部品素子を浸漬することを特徴とする請求項1〜5記載の電子部品の製造方法。
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