JP4352806B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体スイッチ素子により構成される電力変換装置に関するものである。特に、直流電源に接続された複数の電力変換回路から成る電力変換装置に関するものである。
太陽電池や燃料電池を電源とする装置は、蓄電用のバッテリ充電器や冷却ファンの駆動用インバータなど、複数の電力変換回路や補機から構成されている。例えば、燃料電池自動車の駆動装置には、自動車駆動用のモータとインバータの他に、蓄電用のバッテリとDC/DCコンバータ、水素循環用のポンプとインバータ、冷却水用のポンプとインバータ、燃料電池に空気を供給するエアーコンプレッサとインバータが使用されている(例えば、非特許文献1参照。)。
これら、DC/DCコンバータやインバータに代表される電力変換回路は、複数の半導体スイッチ素子から構成されている。例えば、従来のインバータは、出力の1相あたり直流電源の正負端子間に直列に接続された2個の半導体スイッチ素子を使用しており、通常の三相インバータの場合、計6個の半導体スイッチ素子が必要であった。従って、上記燃料電池自動車の駆動装置に使用されている4個のインバータだけでも、合計24個の半導体スイッチ素子を使用している。
「Development of Fuel−Cell Hybrid Vehicle」(Tadaichi Matsumoto,Nobuo Watanabe,Hiroshi Sugiura and Tetsuhiro Ishikawa SAE 2002 World Congress Detroit,Michigan March 4−7,2002)
以上のように、従来の電力変換装置において、三相インバータは6個の半導体スイッチ素子が必要であったため、特に複数のインバータが必要とされる装置においては、半導体スイッチ素子の総数が多いという問題があった。また、この問題に関連して、多数の半導体スイッチ素子を使用するため、装置が大きくなるという問題があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、使用する素子の総数を減らし、小型の電力変換装置を得ることを目的とするものである。
この発明に係る電力変換装置は、直流電源と一方の端子のみが前記直流電源に接続された蓄電手段の他端の端子とに接続され、前記直流電源の電圧で前記蓄電手段の充放電を行うDC/DCコンバータ、及び複数の半導体スイッチ素子と前記半導体スイッチ素子の制御信号を生成する制御手段とで構成され、前記直流電源の電圧で負荷を駆動するインバータを備えた電力変換装置であって、前記蓄電手段の電圧が前記直流電源の電圧の概ね1/2になるようにすると共に、前記負荷の一端子が前記蓄電手段を介して前記直流電源の正側または負側のいずれか一方に接続されるように前記負荷の一端子を前記蓄電手段の他方の端子に接続し、前記負荷の他端子の電圧を前記蓄電手段の電圧を基準に制御するように前記制御信号を生成するようにしたものである。
また、直流電源と一方の端子のみが前記直流電源に接続された蓄電手段の他端の端子とに接続され、前記直流電源の電圧で前記蓄電手段の充放電を行うDC/DCコンバータ、及び複数の半導体スイッチ素子と前記半導体スイッチ素子の制御信号を生成する制御手段とで構成され、前記直流電源の電圧で負荷を駆動する3レベルインバータを備えた電力変換装置であって、前記蓄電手段の電圧が前記直流電源の電圧の概ね1/2になるようにすると共に、前記3レベルインバータの中性点電圧端子が前記蓄電手段を介して前記直流電源の正側または負側のいずれか一方に接続されるように前記3レベルインバータの中性点電圧端子を前記蓄電手段の他方の端子に接続し、前記3レベルインバータの正側及び負側電圧端子をそれぞれ前記直流電源の両端に接続し、前記負荷の電圧を所望の電圧に制御するように前記制御信号を生成するようにしたものである。
また、直流電源と一方の端子のみが前記直流電源に接続された蓄電手段の他端の端子とに接続され、前記直流電源の電圧で前記蓄電手段の充放電を行うDC/DCコンバータ、及び複数の半導体スイッチ素子と前記半導体スイッチ素子の制御信号を生成する制御手段とで構成され、前記直流電源の電圧で負荷を駆動する3レベルインバータを備えた電力変換装置であって、前記蓄電手段の電圧が前記直流電源の電圧の概ね1/2になるようにすると共に、前記負荷の一端子および前記3レベルインバータの中性点電圧端子が前記蓄電手段を介して前記直流電源の正側または負側のいずれか一方に接続されるように前記負荷の一端子および前記3レベルインバータの中性点電圧端子を前記蓄電手段の他方の端子に接続し、前記3レベルインバータの正側及び負側電圧端子をそれぞれ前記直流電源の両端に接続し、前記負荷の他端子の電圧を前記蓄電手段の電圧を基準に制御するように前記制御信号を生成するようにしたものである。
また、直流電源と一方の端子のみが前記直流電源に接続された蓄電手段の他端の端子とに接続され、前記直流電源の電圧で前記蓄電手段の充放電を行うDC/DCコンバータ、前記直流電源の前記蓄電手段と接続されていない端子と、前記蓄電手段の他方の端子との間に接続され、第1の負荷を駆動する第1のインバータ、前記蓄電手段の端子間に接続され、第2の負荷を駆動する第2のインバータ、並びに第1のインバータ及び第2のインバータを構成する複数の半導体スイッチ素子の制御信号を生成する制御手段を備えた電力変換装置であって、前記蓄電手段の電圧が前記直流電源の電圧の概ね1/2になるようにすると共に、前記第1のインバータと前記第2のインバータとの接続点が前記蓄電手段を介して前記直流電源の正側または負側のいずれか一方に接続されるように前記接続点を前記蓄電手段の他方の端子に接続し、前記制御手段が第1のインバータ及び第2のインバータの電圧指令を調整して、前記蓄電手段の充放電を制御するものである。
また、直流電源と一方の端子のみが前記直流電源に接続された蓄電手段の他端の端子とに接続されると共に、前記直流電源端子間に接続された半導体スイッチ素子の直列接続体を有し、前記直流電源の電圧で前記蓄電手段の充放電を行うDC/DCコンバータ、及び複数の半導体スイッチ素子と前記半導体スイッチ素子の制御信号を生成する制御手段とで構成され、前記直流電源の電圧で負荷を駆動するインバータを備えた電力変換装置であって、前記蓄電手段の電圧が前記直流電源の電圧の概ね1/2になるようにすると共に、前記負荷の一端子が前記蓄電手段を介して前記直流電源の正側または負側のいずれか一方に接続されるように前記負荷の一端子を前記DC/DCコンバータの前記半導体スイッチ素子の直列接続体の接続点と接続し、前記負荷の他端子の電圧を前記半導体スイッチ素子の直列接続体の接続点の電圧を基準に制御するように前記制御信号を生成するようにしたものである。
また、直流電源と一方の端子のみが前記直流電源に接続された蓄電手段の他端の端子とに接続されると共に、前記直流電源端子間に接続された半導体スイッチ素子の直列接続体を有し、前記直流電源の電圧で前記蓄電手段の充放電を行うDC/DCコンバータ、及び複数の半導体スイッチ素子と前記半導体スイッチ素子の制御信号を生成する制御手段とで構成され、前記直流電源の電圧で負荷を駆動する3レベルインバータを備えた電力変換装置であって、前記蓄電手段の電圧が前記直流電源の電圧の概ね1/2になるようにすると共に、前記負荷の一端子を前記半導体スイッチ素子の直列接続体の接続点と接続し、前記負荷の一端子および前記3レベルインバータの中性点電圧端子が前記蓄電手段を介して前記直流電源の正側または負側のいずれか一方に接続されるように前記負荷の一端子および前記3レベルインバータの中性点電圧端子を前記蓄電手段の他方の端子に接続し、前記3レベルインバータの正側及び負側電圧端子をそれぞれ前記直流電源の両端に接続し、前記負荷の他端子の電圧を前記半導体スイッチ素子の直列接続体の接続点の電圧を基準に制御するように前記制御信号を生成するようにしたものである。
この発明は、直流電源と一方の端子のみが前記直流電源に接続された蓄電手段の他端の端子とに接続され、前記直流電源の電圧で前記蓄電手段の充放電を行うDC/DCコンバータ、及び複数の半導体スイッチ素子と前記半導体スイッチ素子の制御信号を生成する制御手段とで構成され、前記直流電源の電圧で負荷を駆動するインバータを備えた電力変換装置であって、前記蓄電手段の電圧が前記直流電源の電圧の概ね1/2になるようにすると共に、前記負荷の一端子が前記蓄電手段を介して前記直流電源の正側または負側のいずれか一方に接続されるように前記負荷の一端子を前記蓄電手段の他方の端子に接続し、前記負荷の他端子の電圧を前記蓄電手段の電圧を基準に制御するように前記制御信号を生成するようにしたので、装置全体で半導体スイッチ素子の数を減らすことができ、装置の大きさを低減することが可能となる。
また、より高性能な3レベルインバータを追加の中性点電圧作成回路なしで適用可能となり、中性点電圧作成回路が不要な分、装置の大きさを低減することが可能となる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による電力変換装置の構成を示す回路構成図である。図1において、直流電源1は燃料電池や太陽電池などの直流発電装置よりなり、蓄電手段2はバッテリまたはコンデンサよりなる。直流電源1の負端子Nと蓄電手段2の負端子Nとは接続されている。直流電源1の正端子Pと負端子Nとの間には半導体スイッチ素子4、5の直列接続体が接続され、半導体スイッチ素子4、5の直列接続体の接続点Aと蓄電手段2の正端子Cとの間にはリアクトル3が接続されている。半導体スイッチ素子4、5とリアクトル3とは、DC/DCコンバータ100を構成しており、蓄電手段2の充放電を行う。この充放電は、コンバータ制御手段6により、半導体スイッチ素子4、5を制御して行われる。三相モータ7は、その端子の一つ(W)を蓄電手段2の正端子Cに接続されており、他の2端子(U,V)はそれぞれ半導体スイッチ素子8、9の直列接続体の接続点BU、及び半導体スイッチ素子10、11の直列接続体の接続点BVに接続されている。半導体スイッチ素子8、9の直列接続体と半導体スイッチ素子10、11の直列接続体とは、それぞれ直流電源1の正端子Pと負端子Nとの間に接続され、インバータ200を構成しており、インバータ制御手段12により制御される。
ここで、半導体スイッチ素子4、5、8〜11は、IGBT素子と、そのIGBT素子に逆並列に接続されたダイオードにより構成されている。
以上のように電力変換装置を構成すれば、通常のインバータの2相分を構成する半導体スイッチ8〜11で、三相モータ7を駆動することが可能となる。
ここで、蓄電手段2とDC/DCコンバータ100とは、後述する回生電力の利用のために設けられたものであり、インバータ200の半導体スイッチ素子を減らす目的で新たに設けられたものではない。従って、インバータ200を図1に示す構成としても、インバータ200以外の部分で部品数が増加することはない。
次に、本発明の実施の形態1による電力変換装置の動作について、図2〜図5により説明する。
図2はDC/DCコンバータ100の動作を示す各部波形である。図1に示すような、直流電源1からインバータ200を介してモータ7を駆動する装置では、モータ7の減速時において、モータ7から直流電源1に電力が戻される回生運転が生じる。しかし、直流電源1が燃料電池や太陽電池の場合、回生された電力を受け入れることが出来ないため、インバータ200からDC/DCコンバータ100を介して、蓄電手段2に回生された電力を蓄電する必要がある。蓄電された電力は、直流電源1からモータ7に電力を供給する力行運転時に、蓄電手段2からDC/DCコンバータ100を介して、インバータ200に電力を供給することで使用される。このように、DC/DCコンバータ100は、蓄電手段2の充放電を制御している。図2において、Vpnは直流電源1の端子間電圧、Vcnは蓄電手段2の端子間電圧であり、それぞれの電圧値をVdc1、Vdc2とする。Vdc1とVdc2の比率がいくらであっても、上記蓄電手段2の充放電動作には影響が無いが、後述するインバータ200の動作のために、Vdc2をVdc1の概ね1/2に設定する。半導体スイッチ素子4、5の直列接続体の接続点Aの電位は、半導体スイッチ4がオンの時には直流電源1の正端子Pの電位、半導体スイッチ5がオンの時には直流電源1の負端子Nの電位となるため、半導体スイッチ素子4、5の直列接続体の接続点Aと直流電源1の負端子Nとの間の電圧Vanは、図2に示したような矩形波波形となる。リアクトル3の端子間には(Van〜Vdc2)の電圧が印加されるため、リアクトル電流ILは半導体スイッチ4がオンの時には増加し、半導体スイッチ5がオンの時には減少する。コンバータ制御手段6は、半導体スイッチ4と半導体スイッチ5のオン時間の比を制御することで、リアクトル電流ILの平均値を所望の値に保ち、蓄電手段2の充放電を制御する。
図3はインバータ制御手段12の構成を示したブロック図である。インバータ制御手段12は、インバータ200が指令通りの電圧を出力するように、半導体スイッチ素子8〜11のゲート信号を生成する。モータ7は、U、V、W端子間の線間電圧によって制御されるため、図1のインバータ200のような回路においても、線間電圧が等しければ通常の三相インバータと同じ性能が得られる。従って、電圧が固定されているW端子を基準に、U、V端子の電圧を決めれば良い。インバータ制御手段12には、図示しない指令生成手段からの出力電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refと、蓄電手段2の電圧Vdc2とが入力される。上記電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refは、三相の電圧指令の中性点を基準とした電圧であるため、図1に示すようにW相の電位を蓄電手段2の正端子Cの電位に固定している場合には、上記電圧指令の変換が必要となる。この変換は、U相−W相間、V相−W相間の線間電圧を求め、蓄電手段2の正端子Cの電位に加算することで実現できる。このため、U相電圧指令Vu_ref、およびV相電圧指令Vv_refから減算手段13、14でW相電圧指令Vw_refを減算した後に、加算手段15、16で蓄電手段2の電圧Vdc2を加算することにより、蓄電手段2の負端子Nの電位を基準としたU相電圧指令Vu_ref2、およびV相電圧指令Vv_ref2を得ている。この電圧指令Vu_ref2とVv_ref2とを、それぞれ比較器18、19で、三角波発生手段17が発生した三角波キャリアと比較することにより、U相およびV相のPWM信号、すなわち、半導体スイッチ素子8、9および半導体スイッチ素子10、11のゲート信号が得られる。
図4は、図3のインバータ制御手段12の各部の波形を示したものである。電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refが正弦波の場合、変換後の電圧指令Vu_ref2とVv_ref2も正弦波となる。この電圧指令Vu_ref2とVv_ref2は、図示の通り、W相電圧である蓄電手段2の電圧Vdc2を中心に正負に変化する。出力できる電圧は直流電源1の電圧Vdc1で制約されるため、Vdc2がVdc1の1/2である時、Vu_ref2とVv_ref2の振幅を最も高くすることができることは明らかである。この電圧指令Vu_ref2と、三角波発生手段17が発生する0〜Vdc1の間で値が変化する三角波キャリアTriとをそれぞれ比較し、三角波キャリアの方が大きい場合は「L」、小さい場合は「H」とすることで、半導体スイッチ素子8および半導体スイッチ素子9のゲート信号が得られる。半導体スイッチ素子8は、このゲート信号をそのまま使用し、「H」の時にIGBT素子をオン、「L」の時にIGBT素子をオフする。半導体スイッチ素子9は、このゲート信号を反転して使用し、「H」の時にIGBT素子をオフ、「L」の時にIGBT素子をオンする。電圧指令Vv_ref2と、半導体スイッチ素子10、11に関しても同様である。
図5は、インバータ200の動作を示す各部波形である。インバータ制御手段12が前述の動作をした結果、半導体スイッチ素子8、9の直列接続体の接続点BUの電位は、半導体スイッチ8がオンの時には直流電源1の正端子Pの電位、半導体スイッチ9がオンの時には直流電源1の負端子Nの電位となるため、半導体スイッチ素子8、9の直列接続体の接続点BUと直流電源1の負端子Nとの間の電圧Vunは、図5に示したような矩形波波形となる。また、半導体スイッチ素子10、11の直列接続体の接続点BVと直流電源1の負端子Nとの間の電圧Vvn、蓄電手段2の端子間電圧Vcn=Vdc2=Vwnも、図5に示したような波形となる。ここで、出力の相電圧Vu、Vv、Vwは、出力端子電圧Vun、Vvn、Vwnの中性点から見た電圧であるため、出力端子電圧Vun、Vvn、Vwnから、それぞれ(Vun+Vvn+Vwn)/3を減算して求められる。相電圧Vu、Vv、Vwは、図5に示すように、全て矩形を組合せたような電圧波形となり、その平均値が、電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refと一致している。この結果、モータ7に流れる相電流Iu、Iv、Iwは、図示の通り、PWMリプルを含んだ正弦波波形となる。
以上のように、この実施の形態1による電力変換装置によれば、蓄電手段2の電圧を直流電源1の電圧の概ね1/2の電圧として、モータ7の1端子の電圧としてそのまま利用するため、1相分の半導体スイッチ素子2個を省略して、4個の半導体スイッチ素子で三相モータを駆動することが可能となる。従って、装置全体で半導体スイッチ素子の数を減らすことができ、装置の大きさを低減することが可能となる。
以上の説明から明らかなように、この実施の形態1による電力変換装置は、図1の構成で自律した動作となっている。従って、図6に示すように、この実施の形態1による電力変換装置と、6個の半導体スイッチ素子で構成されたインバータ300とを組合せても同様の効果が得られることは明らかである。
また、以上の説明では、最も一般的な三相出力のインバータと三相モータとを例としたが、1相分の半導体スイッチ素子2個を省略できるのは三相に限定されるものではない。従って、図7(a)のように三相以上の出力を持つインバータ(ここでは四相)においても、図7(b)のように単相のインバータにおいても、三相インバータと同様に、1相分の半導体スイッチ素子2個を省略できる。また、当然ながら、インバータの負荷はモータに限定されるものではなく、抵抗負荷でも、リアクトル負荷でも、任意の負荷において同様の効果が得られる
実施の形態2.
図8は、本発明の実施の形態2による電力変換装置のインバータ制御手段12の構成を示すブロック図である。それ以外の構成については、図1に示す実施の形態1と同じであるため説明を省略する。また、DC/DCコンバータ100の動作については、実施の形態1と同じであるため説明を省略する。
インバータ制御手段12は、インバータ200が指令通りの電圧を出力するように、半導体スイッチ素子8〜11のゲート信号を生成する。モータ7は、U、V、W端子間の線間電圧によって制御されるため、図1のインバータ200のような回路においても、線間電圧が等しければ通常の三相インバータと同じ性能が得られる。従って、電圧が固定されているW端子を基準に、U、V端子の電圧を決めれば良い。この時、主となる三相電圧指令と異なる電圧成分(例えば直流オフセット電圧)を重畳しても、モータ7はトルク脈動を生じるのみであり、脈動の平均値は零となるため一様なトルクは発生しない。インバータ制御手段12には、図示しない指令生成手段からの出力電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refと、オフセット電圧指令Voffsetと、蓄電手段2の電圧Vdc2とが入力される。上記電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refは、三相の電圧指令の中性点を基準とした電圧であるため、図1に示すようにW相の電位を蓄電手段2の正端子Cの電位に固定している場合には、上記電圧指令の変換が必要となる。この変換は、U相−W相間、V相−W相間の線間電圧を求め、蓄電手段2の正端子Cの電位に加算することで実現できる。このため、U相電圧指令Vu_ref、およびV相電圧指令Vv_refから減算手段13、14でW相電圧指令Vw_refを減算した後に、加算手段15、16で蓄電手段2の電圧Vdc2を加算する。さらに、加算手段20、21でオフセット電圧指令Voffsetを加算することにより、蓄電手段2の負端子Nの電位を基準としたU相電圧指令Vu_ref3、およびV相電圧指令Vv_ref3を得る。この電圧指令Vu_ref3とVv_ref3とを、それぞれ比較手段18、19で、三角波発生手段17が発生した三角波キャリアTriと比較することにより、U相およびV相のPWM信号、すなわち、半導体スイッチ素子8、9および半導体スイッチ素子10、11のゲート信号が得られる。
図9は、図8のインバータ制御手段12の各部の波形を示したものである。電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refが正弦波の場合、変換後の電圧指令Vu_ref3とVv_ref3も正弦波となる。この電圧指令Vu_ref3とVv_ref3は、図示の通り、W相電圧である蓄電手段2の電圧Vdc2にオフセット電圧指令Voffsetを加算した値を中心に正負に変化する。この電圧指令Vu_ref3と、三角波発生手段17が発生する0〜Vdc1の間で値が変化する三角波キャリアTriとを比較し、三角波キャリアの方が大きい場合は「L」、小さい場合は「H」とすることで、半導体スイッチ素子8、9のゲート信号が得られる。半導体スイッチ素子8は、このゲート信号をそのまま使用し、「H」の時にIGBT素子をオン、「L」の時にIGBT素子をオフする。半導体スイッチ素子9は、このゲート信号を反転して使用し、「H」の時にIGBT素子をオフ、「L」の時にIGBT素子をオンする。電圧指令Vv_ref3と、半導体スイッチ素子10、11に関しても同様である。
本実施の形態においては、オフセット電圧指令Voffsetの加算により、半導体スイッチ素子8および9のゲート信号、半導体スイッチ素子10および11のゲート信号、は共に「L」よりも「H」の時間が長くなる。この結果、U相およびV相の出力電圧の平均値は、オフセット電圧指令Voffsetだけ、W相の出力電圧よりも高くなる。この電圧差により、U相およびV相からW相に電流が流れるため、モータ7に流れる相電流Iwは、図示の通り、オフセット電流Ioffsetが重畳された正弦波波形となる。このオフセット電流Ioffsetは、オフセット電圧指令Voffsetを変えることにより、任意の値に制御できる。従って、三相電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refによって制御されるモータ7のトルクとは独立に、オフセット電圧指令Voffsetによってオフセット電流Ioffsetが制御できる。
図1に示すように、モータ7のW相は蓄電手段2の正端子Cに接続されているため、W相電流Iwに重畳されたオフセット電流Ioffsetは、蓄電手段2を充放電する電流となり、DC/DCコンバータ100と同様の働きをする。従って、オフセット電流Ioffsetの分だけDC/DCコンバータ100の電流を低減することができ、DC/DCコンバータ100に使用する半導体スイッチ素子の電流定格を低減することで、半導体スイッチ素子の大きさ、ひいては、装置の大きさを低減することが可能となる。
本実施の形態2による電力変換装置も、実施の形態1による電力変換装置と同様に、6個の半導体スイッチ素子で構成されたインバータと組合せても同様の効果が得られる。また、三相以上の出力を持つインバータにおいても、単相のインバータにおいても、同様の効果が得られる。さらには、モータ以外の負荷においても同様の効果が得られる
実施の形態3.
図10は、本発明の実施の形態3による電力変換装置を示す回路構成図である。図10において、直流電源1、蓄電手段2、リアクトル3、半導体スイッチ素子4、5、コンバータ制御手段6は、図1に示す実施の形態1と同様であるため説明を省略する。インバータ400は、半導体スイッチ素子22、23、24、25の直列接続体と、半導体スイッチ素子28、29、30、31の直列接続体と、半導体スイッチ素子34、35、36、37の直列接続体とで構成され、それぞれ直流電源1の端子間に接続されている。また各半導体スイッチ素子はインバータ制御手段40により制御される。モータ7の3端子U、V、Wのうちの端子Uは、半導体スイッチ素子23と半導体スイッチ素子24との接続点BUに、端子Vは、半導体スイッチ素子29と半導体スイッチ素子30との接続点BVに、端子Wは、半導体スイッチ素子35と半導体スイッチ素子36との接続点BWに接続されている。また、半導体スイッチ素子22と半導体スイッチ素子23との接続点、半導体スイッチ素子24と半導体スイッチ素子25との接続点、半導体スイッチ素子28と半導体スイッチ素子29との接続点、半導体スイッチ素子30と半導体スイッチ素子31との接続点、半導体スイッチ素子34と半導体スイッチ素子35との接続点、半導体スイッチ素子36と半導体スイッチ素子37との接続点は、それぞれ、ダイオード26、27、32、33、38、39を介して、蓄電手段2の正端子Cに接続されている。ここで、半導体スイッチ素子22〜25、28〜31、34〜37は、IGBT素子と、そのIGBT素子に逆並列に接続されたダイオードにより構成されている。
以上のように電力変換装置を構成すれば、通常の2レベルインバータに代えて、3レベルインバータで三相モータ7を駆動することが可能である。
ここで、通常は3レベルインバータを構成するために、直流電源1の中性点電位が必要であり、別の回路手段等により中性点電位を作成する必要があるが、本実施の形態3では、DC/DCコンバータ100により蓄電手段2の電圧を直流電源1の概ね1/2の電圧とし、この電圧を中性点電位として利用することにより、追加の回路手段を省略している。
次に、本発明の実施の形態3による電力変換装置の動作について、図11〜図12により説明する。リアクトル3、半導体スイッチ素子4、5、コンバータ制御手段6により構成されるDC/DCコンバータ100の動作については、実施の形態1の図2と同様であるため、説明を省略する。
図11はインバータ制御手段40の構成を示したブロック図である。インバータ制御手段40は、インバータ400が指令通りの電圧を出力するように、半導体スイッチ素子22〜25、28〜31、34〜37のゲート信号を生成する。インバータ制御手段40には、図示しない指令生成手段からの出力電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refが入力される。上記電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refを、比較手段43〜48で、第1の三角波発生手段41が発生した三角波キャリアTri1、および第2の三角波発生手段42が発生した三角波キャリアTri2と比較することにより、U相、V相、W相のPWM信号、すなわち、半導体スイッチ素子22〜25、半導体スイッチ素子28〜31、および半導体スイッチ素子34〜37のゲート信号が得られる。
図12は、図11に示すインバータ制御手段40の各部の波形を示したものである。電圧指令Vu_refと、三角波発生手段41が発生する0〜Vdc2の間で値が変化する三角波キャリアTri1とを比較し、三角波キャリアの方が大きい場合は「L」、小さい場合は「H」とすることで、半導体スイッチ素子22と半導体スイッチ素子24とのゲート信号が得られ、電圧指令Vu_refと、三角波発生手段42が発生する−Vdc2〜0の間で値が変化する三角波キャリアTri2とを比較し、三角波キャリアの方が大きい場合は「L」、小さい場合は「H」とすることで、半導体スイッチ素子23と半導体スイッチ素子25とのゲート信号が得られる。半導体スイッチ素子22、23は、このゲート信号をそのまま使用し、「H」の時にIGBT素子をオン、「L」の時にIGBT素子をオフする。半導体スイッチ素子24、25は、このゲート信号を反転して使用し、「H」の時にIGBT素子をオフ、「L」の時にIGBT素子をオンする。電圧指令Vv_refと半導体スイッチ素子28〜31、電圧指令Vw_refと半導体スイッチ素子34〜37に関しても同様である。
ンバータ制御手段40が前述の動作をした結果、半導体スイッチ素子23、24の接続点BUの電位は、半導体スイッチ22、23がオンの時には直流電源1の正端子Pの電位、半導体スイッチ24、25がオンの時には直流電源1の負端子Nの電位、半導体スイッチ23、24がオンの時には蓄電手段2の正端子Cの電位となるため、半導体スイッチ素子23、24の直列接続体の接続点BUと直流電源1の負端子Nとの間の電圧Vunは、矩形波波形となる。また、半導体スイッチ素子29、30の接続点BVと直流電源1の負端子Nとの間の電圧Vvn、半導体スイッチ素子35、36の接続点BWと直流電源1の負端子Nとの間の電圧Vwnも、矩形波波形となる。ここで、出力の相電圧Vu、Vv、Vwは、出力端子電圧Vun、Vvn、Vwnの中性点から見た電圧であるため、出力端子電圧Vun、Vvn、Vwnから、それぞれ(Vun+Vvn+Vwn)/3を減算して求められる。相電圧Vu、Vv、Vwは、階段状の電圧波形となり、その平均値が、電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refと一致している。この結果、モータ7に流れる相電流Iu、Iv、Iwは、図示の通り、PWMリプルを含んだ正弦波波形となる。また、この波形は実施の形態1の場合より滑らかな波形となり、モータの運転がより円滑となる。
以上のように、この実施の形態3による電力変換装置によれば、蓄電手段2の電圧を直流電源1の電圧の概ね1/2の電圧とし、3レベルインバータの中性点電位として利用するため、中性点電位を作成する回路を追加すること無く3レベルインバータを適用することが可能となる。従って、追加の回路を省略でき、装置の大きさを低減することが可能となる。
以上の説明から明らかなように、この実施の形態3による電力変換装置は、図10の構成で自律した動作となっている。従って、この実施の形態3による電力変換装置と、6個の半導体スイッチ素子で構成された2レベルインバータを組合せても同様の効果が得られることは明らかである。また、実施の形態1による4個の半導体スイッチ素子で構成されたインバータを組合せても同様の効果が得られることは明らかである。
また、本実施の形態3による電力変換装置も、実施の形態1による電力変換装置と同様に、三相以上の出力を持つインバータにおいても、単相のインバータにおいても、同様の効果が得られる。さらには、モータ以外の負荷においても同様の効果が得られる
実施の形態4.
13は、本発明の実施の形態4による電力変換装置のインバータ制御手段40の構成を示したブロック図である。それ以外の構成については、図10に示す実施の形態3と同じであるため説明を省略する。また、DC/DCコンバータ100の動作については、実施の形態1の図2と同じであるため説明を省略する。
インバータ制御手段40は、インバータ400が指令通りの電圧を出力するように、半導体スイッチ素子22〜25、28〜31、34〜37のゲート信号を生成する。モータ7は、U、V、W端子間の線間電圧によって制御されるため、三相全てに同じ電圧(例えば直流オフセット電圧)を加算しても、線間電圧が変わらないので同じ性能が得られる。従って、電圧が固定されているW端子を基準に、U、V端子の電圧を決めれば良い。この時、主となる三相電圧指令と異なる電圧成分(例えば直流オフセット電圧)を重畳しても、モータ7はトルク脈動を生じるのみであり、脈動の平均値は零となるため一様なトルクは発生しない。インバータ制御手段40には、図示しない指令生成手段からの出力電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refと、オフセット電圧指令Voffsetとが入力される。上記電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refに、加算手段49〜51でオフセット電圧指令Voffsetを加算することにより、オフセットを持ったU相電圧指令Vu_ref4、V相電圧指令Vv_ref4、W相電圧指令Vw_ref4を得る。この電圧指令Vu_ref4、Vv_ref4、Vw_ref4を、比較手段43〜48で、第1の三角波発生手段41が発生した三角波キャリアTri1、および第2の三角波発生手段42が発生した三角波キャリアTri2と比較することにより、U相、V相、W相のPWM信号、すなわち、半導体スイッチ素子22〜25、半導体スイッチ素子28〜31、半導体スイッチ素子34〜37のゲート信号が得られる。
ここで、図13のインバータ制御手段40の各部の波形について検討する。電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refが正弦波の場合、変換後の電圧指令Vu_ref4、Vv_ref4、Vw_ref4も正弦波となる。この電圧指令Vu_ref4、Vv_ref4、Vw_ref4は、オフセット電圧指令Voffsetを中心に正負に変化する。この電圧指令Vu_ref4と、三角波発生手段41が発生する0〜Vdc2の間で値が変化する三角波キャリアTri1、および三角波発生手段42が発生する−Vdc2〜0の間で値が変化する三角波キャリアTri2とをそれぞれ比較し、三角波キャリアの方が大きい場合は「L」、小さい場合は「H」とすることで、半導体スイッチ素子22、24のゲート信号、および半導体スイッチ素子23、25のゲート信号が得られる。半導体スイッチ素子22、23は、このゲート信号をそのまま使用し、「H」の時にIGBT素子をオン、「L」の時にIGBT素子をオフする。半導体スイッチ素子24、25は、このゲート信号を反転して使用し、「H」の時にIGBT素子をオフ、「L」の時にIGBT素子をオンする。
オフセット電圧指令Voffsetの加算により、半導体スイッチ素子22、24のゲート信号の「H」の時間の方が、半導体スイッチ素子23、25のゲート信号の「L」の時間よりも長くなる。半導体スイッチ素子22、24のゲート信号が「H」の時には直流電源1の正端子Pから電流が流れ、半導体スイッチ素子23、25のゲート信号が「L」の時には直流電源1の負端子Nから電流が流れるため、半導体スイッチ素子22、24のゲート信号の「H」の時間と半導体スイッチ素子23、25のゲート信号の「L」の時間が異なると、その差電流が中性点電位、すなわち、蓄電手段2の正端子Cに流れる。電圧指令Vv_ref4と半導体スイッチ素子28〜31、電圧指令Vw_ref4と半導体スイッチ素子34〜37に関しても同様である。
この結果、オフセット電圧指令Voffsetを変化させると、モータ7に流れる相電流Iu、Iv、Iwは、PWMリプルを含んだ正弦波波形となりオフセット成分を含まないが、中性点電位の電流、すなわち、蓄電手段2の正端子Cに流れる電流は、オフセット電流Ioffsetが重畳された波形となり平均値が0で無くなる。このオフセット電流Ioffsetは、オフセット電圧指令Voffsetを変えることにより、任意の値に制御できる。従って、三相電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refによって制御されるモータ7のトルクとは独立に、オフセット電圧指令Voffsetによってオフセット電流Ioffsetが制御できる。
このオフセット電流Ioffsetは、蓄電手段2を充放電する電流となり、DC/DCコンバータ100と同様の働きをする。従って、オフセット電流Ioffsetの分だけDC/DCコンバータ100の電流を低減することができ、DC/DCコンバータ100に使用する半導体スイッチ素子の電流定格を低減することで、半導体スイッチ素子の大きさ、ひいては、装置の大きさを低減することが可能となる。
本実施の形態4による電力変換装置も、実施の形態3による電力変換装置と同様に、6個の半導体スイッチ素子で構成されたインバータと組合せても、実施の形態1による4個の半導体スイッチ素子で構成されたインバータと組合せても同様の効果が得られる。また、三相以上の出力を持つインバータにおいても、単相のインバータにおいても、同様の効果が得られる。さらには、モータ以外の負荷においても同様の効果が得られる
実施の形態5.
本実施の形態は、モータ7の端子の一つ(W)蓄電手段2の正端子Cに接続されている点が実施の形態3と異なる。モータ7の端子の一つ(W)が蓄電手段2の正端子Cに接続されることによって実施の形態3の図10に示した半導体スイッチ素子34、35、36、37の直列接続体を省くことができる。つまり、実施の形態1の2レベルインバータでの構成を3レベルインバータに適用した構成となっている。その他は実施の形態3の図10と同じであるため説明を省略する。モータ7の他の2端子(U,V)は、それぞれ半導体スイッチ素子22、23、24、25の直列接続体における半導体スイッチ素子23と半導体スイッチ素子24との接続点BU、および半導体スイッチ素子28、29、30、31の直列接続体における半導体スイッチ素子29と半導体スイッチ素子30との接続点BVに接続されている。半導体スイッチ素子22、23、24、25の直列接続体と、半導体スイッチ素子28、29、30、31の直列接続体は、直流電源1の端子間に接続されてインバータを構成しており、インバータ制御手段52により制御される。また、半導体スイッチ素子22と半導体スイッチ素子23との接続点、半導体スイッチ素子24と半導体スイッチ素子25との接続点、半導体スイッチ素子28と半導体スイッチ素子29との接続点、半導体スイッチ素子30と半導体スイッチ素子31との接続点は、それぞれ、ダイオード26、27、32、33を介して、蓄電手段2の正端子Cに接続されている。つまり、3レベルインバータの中性点電圧端子に蓄電手段2の他方の端子が接続されている。ここで、半導体スイッチ素子22〜25、28〜31は、IGBT素子と、そのIGBT素子に逆並列に接続されたダイオードにより構成されている。
以上のように電力変換装置を構成すれば、通常の2レベルインバータに代えて、3レベルインバータで三相モータ7を駆動することが可能であり、かつ、通常の3レベルインバータの2相分を構成する半導体スイッチ素子22〜25、28〜31で、三相モータ7を駆動することが可能である。
ここで、通常は3レベルインバータを構成するために、直流電源1の中性点電位が必要であり、別の回路手段等により中性点電位を作成する必要があるが、本実施の形態5では、実施の形態3と同様、DC/DCコンバータ100により蓄電手段2の電圧を直流電源1の概ね1/2の電圧とし、この電圧を中性点電位として利用することにより、追加の回路手段を省略している。
次に、本発明の実施の形態5による電力変換装置の動作について、図14〜図16により説明する。リアクトル3、半導体スイッチ素子4、5、コンバータ制御手段6により構成されるDC/DCコンバータ100の動作については、実施の形態1の図2と同様であるため、説明を省略する。
14は、インバータ制御手段52の構成を示したブロック図である。インバータ制御手段52は、インバータが指令通りの電圧を出力するように、半導体スイッチ素子22〜25、28〜31のゲート信号を生成する。モータ7は、U、V、W端子間の線間電圧によって制御されるため、本実施の形態のインバータのような回路においても、線間電圧が等しければ通常の三相インバータと同じ性能が得られる。従って、電圧が固定されているW端子を基準に、U、V端子の電圧を決めれば良い。インバータ制御手段52には、図示しない指令生成手段からの出力電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refと、蓄電手段2の電圧Vdc2とが入力される。上記電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refは、三相の電圧指令の中性点を基準とした電圧であるため、W相の電位を蓄電手段2の正端子Cの電位に固定している場合には、上記電圧指令の変換が必要となる。この変換は、U相−W相間、V相−W相間の線間電圧を求め、蓄電手段2の正端子Cの電位に加算することで実現できる。このため、U相電圧指令Vu_ref、およびV相電圧指令Vv_refから減算手段13、14でW相電圧指令Vw_refを減算した後に、加算手段15、16で蓄電手段2の電圧Vdc2を加算することにより、蓄電手段2の負端子Nの電位を基準としたU相電圧指令Vu_ref2、およびV相電圧指令Vv_ref2を得ている。この電圧指令Vu_ref2とVv_ref2とを、比較手段43〜46で、第1の三角波発生手段53が発生した三角波キャリアTri3、および第2の三角波発生手段54が発生した三角波キャリアTri4と比較することにより、U相、V相のPWM信号、すなわち、半導体スイッチ素子22〜25、および半導体スイッチ素子28〜31のゲート信号が得られる。
15は、図14のインバータ制御手段52の各部の波形を示したものである。電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refが正弦波の場合、変換後の電圧指令Vu_ref2とVv_ref2も正弦波となる。この電圧指令Vu_ref2とVv_ref2は、図示の通り、W相電圧である蓄電手段2の電圧Vdc2を中心に正負に変化する。電圧指令Vu_ref2と、三角波発生手段53が発生するVdc2〜Vdc1の間で値が変化する三角波キャリアTri3、および三角波発生手段54が発生する0〜Vdc2の間で値が変化する三角波キャリアTri4とをそれぞれ比較し、三角波キャリアの方が大きい場合は「L」、小さい場合は「H」とすることで、半導体スイッチ素子22、24のゲート信号、および半導体スイッチ素子23、25のゲート信号が得られる。半導体スイッチ素子22、23は、このゲート信号をそのまま使用し、「H」の時にIGBT素子をオン、「L」の時にIGBT素子をオフする。半導体スイッチ素子24、25は、このゲート信号を反転して使用し、「H」の時にIGBT素子をオフ、「L」の時にIGBT素子をオンする。電圧指令Vv_refと半導体スイッチ素子28〜31に関しても同様である。
16は、本実施の形態のインバータの動作を示す各部波形である。インバータ制御手段52が前述の動作をした結果、半導体スイッチ素子23、24の接続点BUの電位は、半導体スイッチ22、23がオンの時には直流電源1の正端子Pの電位、半導体スイッチ24、25がオンの時には直流電源1の負端子Nの電位、半導体スイッチ23、24がオンの時には蓄電手段2の正端子Cの電位となるため、半導体スイッチ素子23、24の直列接続体の接続点BUと直流電源1の負端子Nとの間の電圧Vunは、図16に示したような矩形波波形となる。また、半導体スイッチ素子29、30の接続点BVと直流電源1の負端子Nとの間の電圧Vvn、蓄電手段2の端子間電圧Vcn=Vdc2=Vwnも、図16に示したような波形となる。ここで、出力の相電圧Vu、Vv、Vwは、出力端子電圧Vun、Vvn、Vwnの中性点から見た電圧であるため、出力端子電圧Vun、Vvn、Vwnから、それぞれ(Vun+Vvn+Vwn)/3を減算して求められる。相電圧Vu、Vv、Vwは、階段状の電圧波形となり、その平均値が、電圧指令Vu_ref、Vv_ref、Vw_refと一致している。この結果、モータ7に流れる相電流Iu、Iv、Iwは、図示の通り、PWMリプルを含んだ正弦波波形となる。
以上のように、この実施の形態による電力変換装置によれば、蓄電手段2の電圧を直流電源1の電圧の概ね1/2の電圧とし、3レベルインバータの中性点電位として利用するため、中性点電位を作成する回路を追加すること無く3レベルインバータを適用することが可能となる。その結果、モータの運転がより円滑となる。また、蓄電手段2の電圧をモータ7の1端子の電圧としてそのまま利用するため、1相分の半導体スイッチ素子を省略して、8個の半導体スイッチ素子で三相モータを駆動することが可能となる。以上により、3レベルインバータを適用した場合にも、追加の回路の必要が無く、さらに半導体スイッチ素子数の低減もでき、装置の大きさを低減することが可能となる。
以上の説明から明らかなように、この実施の形態5による電力変換装置は、自律した動作となっている。従って、この実施の形態5による電力変換装置と、6個の半導体スイッチ素子で構成された2レベルインバータを組合せても同様の効果が得られることは明らかである。また、実施の形態1による4個の半導体スイッチ素子で構成されたインバータを組合せても同様の効果が得られることは明らかである。さらに、実施の形態3による3レベルインバータを組合せても同様の効果が得られることは明らかである。
また、本実施の形態5による電力変換装置も、実施の形態1による電力変換装置と同様に、三相以上の出力を持つインバータにおいても、単相のインバータにおいても、同様の効果が得られる。さらには、モータ以外の負荷においても同様の効果が得られる
実施の形態6.
17は、本発明の実施の形態による電力変換装置を示す回路構成図である。図17において、直流電源1、蓄電手段2、リアクトル3、半導体スイッチ素子4、5、コンバータ制御手段6は、図1に示す実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。半導体スイッチ素子55〜60は、直流電源1の正端子Pと蓄電手段2の正端子Cの間に接続された第1のインバータ600を構成しており、第1のモータ67を駆動する。半導体スイッチ素子61〜66は、蓄電手段2の端子間に接続された第2のインバータ700を構成しており、第2のモータ68を駆動する。半導体スイッチ素子55〜66は、インバータ制御手段69により制御される。ここで、半導体スイッチ素子55〜66は、IGBT素子と、そのIGBT素子に逆並列に接続されたダイオードにより構成されている。
また、本実施の形態では、図17に示すように2台のインバータを接続しており、DC/DCコンバータ100を利用して、蓄電手段2の電圧を直流電源1の概ね1/2の電圧として利用している。
次に、本発明の実施の形態による電力変換装置の動作について説明する。DC/DCコンバータ100の動作については、実施の形態1の図2と同じであるため説明を省略する。半導体スイッチ素子55〜60で構成される第1のインバータ600は、直流電源1の正端子Pと蓄電手段2の正端子Cの間に接続されているため、第1のモータ67を駆動する電流は、直流電源1を介して蓄電手段2を充電する。これに対して、半導体スイッチ素子61〜66で構成される第2のインバータ700は、蓄電手段2の端子間に接続されているため、第2のモータ68を駆動する電流は、蓄電手段2を放電する。従って、第1のモータ67と第2のモータ68との駆動電力を調整することにより、蓄電手段2を充放電することが可能となる。
18は上記の動作を実現するインバータ制御手段69の構成を示したブロック図である。通常時において、インバータ制御手段69は、図示しない指令生成手段からのインバータ600の出力電圧指令Vu_ref_600、Vv_ref_600、Vw_ref_600と、インバータ700の出力電圧指令Vu_ref_700、Vv_ref_700、Vw_ref_700を、それぞれ比較器73〜78で、三角波発生手段79が発生した三角波キャリアと比較することにより、通常時における半導体スイッチ素子55〜66のゲート信号を得ている。蓄電手段2の充放電を制御する時には、インバータ制御手段69は、図示しない指令生成手段からの差電圧指令Vdiffに基づいて、指令発生手段71で電圧差がVdiffとなるインバータ600の出力電圧指令Vu_ref_600x、Vv_ref_600x、Vw_ref_600xと、インバータ700の出力電圧指令Vu_ref_700x、Vv_ref_700x、Vw_ref_700xを新たに発生する。この出力電圧指令Vu_ref_600x、Vv_ref_600x、Vw_ref_600x、Vu_ref_700x、Vv_ref_700x、Vw_ref_700xは、図示しない指令生成手段からの切換信号SWによって、切換手段72で選択され、それぞれ比較器73〜78で、三角波発生手段79が発生した三角波キャリアと比較することにより、蓄電手段2の充放電を制御する時の半導体スイッチ素子55〜66のゲート信号を得ている。
ここで、この実施の形態による電力変換装置の、蓄電手段2の充放電を制御している時の各部の波形について検討する。インバータ600の出力電圧指令Vu_ref_600x、Vv_ref_600x、Vw_ref_600xと、インバータ700の出力電圧指令Vu_ref_700x、Vv_ref_700x、Vw_ref_700xは、差電圧指令Vdiffに基づいて振幅が異なっている。この指令により、インバータ600のU1端子と蓄電手段2のC端子との間の電圧Vu1−c、およびインバータ700のU2端子と直流電源1のN端子との間の電圧Vu2−nは、Vu1−cの方がVu2−nよりも高い電圧が出力される。説明を簡単にするため、第1のモータ67と第2のモータ68とが同じモータであり負荷も等しいとすると、電圧の差はそのまま電流の差として現れる。インバータ600とインバータ700の直流母線の電流、それぞれIdc_600とIdc_700であるが、電流のパルス幅、パルス振幅ともにインバータ600の方が大きくなる。この差電流Idiff=Idc_600−Idc_700が蓄電手段2のC端子に流れるため、Idiff>0となり、蓄電手段2は充電される。以上の説明から明らかな通り、Idiff<0とすることもできるため、差電圧指令Vdiffにより蓄電手段2の充放電を制御できる。これは、リアクトル3、半導体スイッチ素子4、5、コンバータ制御手段6により構成されるDC/DCコンバータ100と同様の働きである。従って、この第1のインバータ600と第2のインバータ700との差電流の分だけDC/DCコンバータ100の電流を低減することができ、DC/DCコンバータに使用する半導体スイッチ素子の電流定格を低減することで、半導体スイッチ素子の大きさ、ひいては、装置の大きさを低減することが可能となる。
この実施の形態による電力変換装置に対しても、6個の半導体スイッチ素子で構成されたインバータ300と組合せても、実施の形態1による4個の半導体スイッチ素子で構成されたインバータ200と組合せても、実施の形態3による3レベルインバータ400と組合せても、実施の形態5による8個の半導体スイッチ素子で構成された3レベルインバータと組合せても同様の効果が得られる。また、三相以上の出力を持つインバータにおいても、単相のインバータにおいても、同様の効果が得られる。さらには、モータ以外の負荷においても同様の効果が得られる
実施の形態7.
19は、本発明の実施の形態による電力変換装置の主要部を示す回路構成図である。本実施の形態では、直流電源1と蓄電手段2の接続形態のみを考えるため、図19においてインバータおよびモータは省略する。実施の形態1〜においては、直流電源1の負端子と蓄電手段2の負端子が接続された形態(図19(a))のみを説明したが、直流電源1の正端子と蓄電手段2の正端子が接続された形態(図19(b))も機能的に等価であることは自明である。
また、蓄電手段2としてバッテリの記号を使用してきたが、蓄電手段2は任意の蓄電デバイスで良く、例えばコンデンサを使用して回路図を書改めた場合には、図19(c)、(d)のようになる。
さらに、電位の安定化、もしくはインバータが発生するPWMリプル電流のバイパスを目的として、図19(e)、(f)に示すように、コンデンサ70を、直流電源1と蓄電手段2との間の、上記直流電源1と上記蓄電手段2とが直接接続されていない端子間に挿入しても、機能的に等価であることは自明である。
従って、本実施の形態にように、直流電源1と蓄電手段2の接続形態を変更しても、前述の実施の形態1〜に記した効果は変わらず、電力変換装置の大きさを低減することが可能となる
実施の形態8.
20は、本発明の実施の形態による電力変換装置を示す回路構成図である。この実施の形態による回路と、実施の形態1による回路との差は、モータ7のW相端子の接続点のみであるため、構成および動作の詳細説明は省略する。
リアクトル3、半導体スイッチ素子4、5、コンバータ制御手段6で構成されるDC/DCコンバータ100の定常状態においては、リアクトル3を流れる電流の平均値が一定となる。従って、リアクトル3には平均的に0の電圧が印加されている。従って、この状態において、蓄電手段2の正端子Cの電圧と、半導体スイッチ素子4と半導体スイッチ素子5との接続点Aの電圧の平均値は等しい。このことから、モータ7のW相端子を蓄電手段2の正端子Cではなく、半導体スイッチ素子4と半導体スイッチ素子5との接続点Aに接続しても、実施の形態1と同様に効果が得られることが分かる。
従って、この実施の形態による電力変換装置においても、蓄電手段2の電圧を直流電源1の電圧の概ね1/2の電圧として、半導体スイッチ素子4と半導体スイッチ素子5との接続点Aの電圧をモータ7の1端子の電圧としてそのまま利用することで、1相分の半導体スイッチ素子を省略して、4個の半導体スイッチ素子で三相モータを駆動することが可能となる。従って、装置全体で半導体スイッチ素子の数を減らすことができ、装置の大きさを低減することが可能となる。
本実施の形態による電力変換装置も、6個の半導体スイッチ素子で構成されたインバータ300と組合せても、実施の形態1による4個の半導体スイッチ素子で構成されたインバータ200と組合せても、実施の形態3による3レベルインバータ400と組合せても、実施の形態5による8個の半導体スイッチ素子で構成された3レベルインバータと組合せても同様の効果が得られる。また、三相以上の出力を持つインバータにおいても、単相のインバータにおいても、同様の効果が得られる。さらには、モータ以外の負荷においても同様の効果が得られる。
また、モータ7のW相端子を蓄電手段2の正端子Cではなく、半導体スイッチ素子4と半導体スイッチ素子5との接続点Aに変更することは、実施の形態2、5においても有効であることは自明である。
さらに、直流電源1と蓄電手段2の接続形態が、実施の形態のようであっても、効果は変わらない。
本発明の実施の形態1による電力変換装置を示す回路構成図である。 本発明の実施の形態1による電力変換装置におけるDC/DCコンバータの動作を説明する図である。 本発明の実施の形態1による電力変換装置におけるインバータ制御手段の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1による電力変換装置におけるインバータ制御手段の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態1による電力変換装置におけるインバータの動作を説明する図である。 本発明の実施の形態1による電力変換装置を組み合わせて構成された装置を示す回路構成図である。 本発明の実施の形態1による他の電力変換装置を示す回路構成図である。 本発明の実施の形態2による電力変換装置におけるインバータ制御手段の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2による電力変換装置におけるインバータの動作を説明する図である。 本発明の実施の形態3による電力変換装置を示す回路構成図である。 本発明の実施の形態3による電力変換装置におけるインバータ制御手段の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3による電力変換装置におけるインバータ制御手段の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態4による電力変換装置におけるインバータ制御手段の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5による電力変換装置におけるインバータ制御手段の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態5による電力変換装置におけるインバータ制御手段の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態5による電力変換装置におけるインバータの動作を説明する図である。 本発明の実施の形態による電力変換装置を示す回路構成図である。 本発明の実施の形態による電力変換装置におけるインバータ制御手段の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態による電力変換装置の主要部を示す回路構成図である。 本発明の実施の形態による電力変換装置を示す回路構成図である。
符号の説明
1 直流電源、2 蓄電手段、3 リアクトル、4,5,8〜11,22〜25,28〜31,34〜37,55〜66 半導体スイッチ素子、6 コンバータ制御手段、7,67,68 モータ、12,40,69 インバータ制御手段、13,14 減算手段、15,16,20,21,49〜51 加算手段、17,41,42,53,54,79 三角波発生手段、18,19,43〜48,73〜78 比較手段、26,27,32,33,38,39 ダイオード、70 コンデンサ、71 指令発生手段、72 切換手段、100 DC/DCコンバータ、200,300,400,600,700 インバータ。

Claims (9)

  1. 直流電源と一方の端子のみが前記直流電源に接続された蓄電手段の他端の端子とに接続され、前記直流電源の電圧で前記蓄電手段の充放電を行うDC/DCコンバータ、及び複数の半導体スイッチ素子と前記半導体スイッチ素子の制御信号を生成する制御手段とで構成され、前記直流電源の電圧で負荷を駆動するインバータを備えた電力変換装置であって、前記蓄電手段の電圧が前記直流電源の電圧の概ね1/2になるようにすると共に、前記負荷の一端子が前記蓄電手段を介して前記直流電源の正側または負側のいずれか一方に接続されるように前記負荷の一端子を前記蓄電手段の他方の端子に接続し、前記負荷の他端子の電圧を前記蓄電手段の電圧を基準に制御するように前記制御信号を生成するようにしたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 直流電源と一方の端子のみが前記直流電源に接続された蓄電手段の他端の端子とに接続され、前記直流電源の電圧で前記蓄電手段の充放電を行うDC/DCコンバータ、及び複数の半導体スイッチ素子と前記半導体スイッチ素子の制御信号を生成する制御手段とで構成され、前記直流電源の電圧で負荷を駆動する3レベルインバータを備えた電力変換装置であって、前記蓄電手段の電圧が前記直流電源の電圧の概ね1/2になるようにすると共に、前記3レベルインバータの中性点電圧端子が前記蓄電手段を介して前記直流電源の正側または負側のいずれか一方に接続されるように前記3レベルインバータの中性点電圧端子を前記蓄電手段の他方の端子に接続し、前記3レベルインバータの正側及び負側電圧端子をそれぞれ前記直流電源の両端に接続し、前記負荷の電圧を所望の電圧に制御するように前記制御信号を生成するようにしたことを特徴とする電力変換装置。
  3. 直流電源と一方の端子のみが前記直流電源に接続された蓄電手段の他端の端子とに接続され、前記直流電源の電圧で前記蓄電手段の充放電を行うDC/DCコンバータ、及び複数の半導体スイッチ素子と前記半導体スイッチ素子の制御信号を生成する制御手段とで構成され、前記直流電源の電圧で負荷を駆動する3レベルインバータを備えた電力変換装置であって、前記蓄電手段の電圧が前記直流電源の電圧の概ね1/2になるようにすると共に、前記負荷の一端子および前記3レベルインバータの中性点電圧端子が前記蓄電手段を介して前記直流電源の正側または負側のいずれか一方に接続されるように前記負荷の一端子および前記3レベルインバータの中性点電圧端子を前記蓄電手段の他方の端子に接続し、前記3レベルインバータの正側及び負側電圧端子をそれぞれ前記直流電源の両端に接続し、前記負荷の他端子の電圧を前記蓄電手段の電圧を基準に制御するように前記制御信号を生成するようにしたことを特徴とする電力変換装置。
  4. 前記制御手段は、前記負荷の他端子の電圧を前記蓄電手段の電圧を基準に制御すると共に、オフセット電圧を加算した電圧で制御するように前記制御信号を生成することを特徴とする請求項1または3記載の電力変換装置。
  5. 前記制御手段は、前記負荷の電圧を所望の電圧に制御するように前記制御信号を生成すると共に、オフセット電圧を加算した電圧で制御するように前記制御信号を生成することを特徴とする請求項2記載の電力変換装置。
  6. 直流電源と一方の端子のみが前記直流電源に接続された蓄電手段の他端の端子とに接続され、前記直流電源の電圧で前記蓄電手段の充放電を行うDC/DCコンバータ、前記直流電源の前記蓄電手段と接続されていない端子と、前記蓄電手段の他方の端子との間に接続され、第1の負荷を駆動する第1のインバータ、前記蓄電手段の端子間に接続され、第2の負荷を駆動する第2のインバータ、並びに第1のインバータ及び第2のインバータを構成する複数の半導体スイッチ素子の制御信号を生成する制御手段を備えた電力変換装置であって、前記蓄電手段の電圧が前記直流電源の電圧の概ね1/2になるようにすると共に、前記第1のインバータと前記第2のインバータとの接続点が前記蓄電手段を介して前記直流電源の正側または負側のいずれか一方に接続されるように前記接続点を前記蓄電手段の他方の端子に接続し、前記制御手段が第1のインバータ及び第2のインバータの電圧指令を調整して、前記蓄電手段の充放電を制御することを特徴とする電力変換装置。
  7. 直流電源と一方の端子のみが前記直流電源に接続された蓄電手段の他端の端子とに接続されると共に、前記直流電源端子間に接続された半導体スイッチ素子の直列接続体を有し、前記直流電源の電圧で前記蓄電手段の充放電を行うDC/DCコンバータ、及び複数の半導体スイッチ素子と前記半導体スイッチ素子の制御信号を生成する制御手段とで構成され、前記直流電源の電圧で負荷を駆動するインバータを備えた電力変換装置であって、前記蓄電手段の電圧が前記直流電源の電圧の概ね1/2になるようにすると共に、前記負荷の一端子が前記蓄電手段を介して前記直流電源の正側または負側のいずれか一方に接続されるように前記負荷の一端子を前記DC/DCコンバータの前記半導体スイッチ素子の直列接続体の接続点と接続し、前記負荷の他端子の電圧を前記半導体スイッチ素子の直列接続体の接続点の電圧を基準に制御するように前記制御信号を生成するようにしたことを特徴とする電力変換装置。
  8. 直流電源と一方の端子のみが前記直流電源に接続された蓄電手段の他端の端子とに接続されると共に、前記直流電源端子間に接続された半導体スイッチ素子の直列接続体を有し、前記直流電源の電圧で前記蓄電手段の充放電を行うDC/DCコンバータ、及び複数の半導体スイッチ素子と前記半導体スイッチ素子の制御信号を生成する制御手段とで構成され、前記直流電源の電圧で負荷を駆動する3レベルインバータを備えた電力変換装置であって、前記蓄電手段の電圧が前記直流電源の電圧の概ね1/2になるようにすると共に、前記負荷の一端子を前記半導体スイッチ素子の直列接続体の接続点と接続し、前記負荷の一端子および前記3レベルインバータの中性点電圧端子が前記蓄電手段を介して前記直流電源の正側または負側のいずれか一方に接続されるように前記負荷の一端子および前記3レベルインバータの中性点電圧端子を前記蓄電手段の他方の端子に接続し、前記3レベルインバータの正側及び負側電圧端子をそれぞれ前記直流電源の両端に接続し、前記負荷の他端子の電圧を前記半導体スイッチ素子の直列接続体の接続点の電圧を基準に制御するように前記制御信号を生成するようにしたことを特徴とする電力変換装置。
  9. 前記制御手段は、前記負荷の他端子の電圧を前記半導体スイッチ素子の直列接続体の接続点の電圧を基準に制御すると共に、オフセット電圧を加算した電圧で制御するように前記制御信号を生成することを特徴とする請求項7または8記載の電力変換装置。
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