JP4349959B2 - ベルト式無段変速機 - Google Patents

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Description

ベルトを掛け渡した駆動プーリおよび従動プーリの推力に基づいて個々のプーリの溝幅を変更することにより、無段階の変速を可能にするベルト式無段変速機に関するものである。
ベルト式無段変速機は、駆動プーリと従動プーリとの間に掛け渡したベルトによって動力伝達を行うため、ベルトの滑りを防止することが重要である。このため、従来のベルト式無段変速機には、従動プーリがベルトを滑らすことなく挟持できるような従動プーリ推力を目標従動プーリ推力として算出すると共に、この目標従動プーリ推力に基づいて駆動プーリが目標とする駆動プーリ推力を算出することにより、ベルトの滑りを防止しようとするものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−18347号公報
しかしながら、上記文献に記載の従来技術は、目標変速比や目標変速速度に基づいた補正値を目標従動プーリ推力に減算して目標駆動プーリ推力を達成する場合があるため、この目標駆動プーリ推力が駆動プーリでベルトを滑らさないための限界値以下となってベルトの滑りが発生し変速不良となる恐れがある。
そこで、上記従来技術は、目標駆動プーリ推力を算出後に、この目標駆動プーリ推力が所定値以下であるかどうかを判定し、目標駆動プーリ推力が所定値以下の場合は、駆動プーリがベルトを滑らすことなく挟持できるような駆動プーリ推力を新たな目標駆動プーリ推力として算出し直すと共に、この目標駆動プーリ推力に基づいて目標従動プーリ推力も新たに算出し直している。
ところが、上記従来技術は、目標駆動プーリ推力が所定値以下であるかどうかの判定結果によって目標駆動プーリ推力および目標従動プーリ推力の算出方法を場合分けするため、この判定の前後で実際の駆動プーリ推力および従動プーリ推力が不連続に変化し、無段変速機本来の変速の滑らかさが損なわれて運転者等に違和感を与える不都合があった。
しかも、上記従来技術は、目標従動プーリ推力を基に目標駆動プーリ推力を算出し、この目標駆動プーリ推力が所定値以下であれば、再度、目標駆動プーリ推力および目標従動プーリ推力を算出し直さなければならないため、目標駆動プーリ推力および目標従動プーリ推力の算出が煩雑になるという不都合がある。
本発明は、こうした事実を鑑みてなされたものであり、ベルトの滑りを生じない滑らかな変速を煩雑な工程を経ることなく実現することができるベルト式無段変速機を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、駆動プーリと従動プーリとの間にベルトを掛け渡し、前記駆動プーリに前記ベルトを挟持して目標変速比を実現するための目標駆動プーリ推力を発生させる駆動プーリ推力発生手段と、前記従動プーリに前記ベルトを挟持して目標変速比を実現するための目標従動プーリ推力を発生させる従動プーリ推力発生手段とを備えるベルト式無段変速機において、前記駆動プーリが前記ベルトを滑らすことなく挟持して現在の変速比を維持するのに要求される定常駆動プーリ推力を算出する定常駆動プーリ推力算出手段と、前記従動プーリが前記ベルトを滑らすことなく挟持して現在の変速比を維持するのに要求される定常従動プーリ推力を算出する定常従動プーリ推力算出手段と、目標変速速度を達成するのに要求される、駆動プーリ推力と従動プーリ推力との目標変速速度用プーリ推力差を算出する変速速度用プーリ推力差算出手段と、目標変速比と実際の変速比との差分に基づいて駆動プーリまたは従動プーリにおける変速比フィードバック用プーリ推力差を算出する変速比フィードバック用プーリ推力差算出手段と、前記目標変速速度用プーリ推力差と前記変速比フィードバック用プーリ推力差とを加算して求めた変速推力と所定値とを比較し、前記変速推力が所定値を上回る場合、前記定常駆動プーリ推力と前記変速推力の絶対値とを加算して前記目標駆動プーリ推力とすると共に前記定常従動プーリ推力を前記目標従動プーリ推力とし、前記変速推力が所定値以下となる場合、前記定常駆動プーリ推力を前記目標駆動プーリ推力とすると共に前記定常従動プーリ推力と前記変速推力の絶対値とを加算して前記目標従動プーリ推力とする目標プーリ推力算出手段とを備えることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1において、前記変速速度用プーリ推力差算出手段は、燃費が要求されることを指令する燃費指令手段と、この燃費要求の指令に応じて前記変速速度用プーリ推力差を制限する変速速度用プーリ推力差制限手段とを備えることを特徴とするものである。
請求項1に係る発明は、目標変速速度を達成するのに要求される変速速度用プーリ推力差と、実変速比と目標変速比との差分に基づいて実変速比を目標変速比に一致させるのに要求される変速比フィードバック用プーリ推力差とを加算して求めた変速推力を基に場合分けしたのち、定常駆動プーリ推力または定常従動プーリ推力のいずれか一方に変速推力を加算することにより目標駆動プーリ推力と目標従動プーリ推力とを互いに独立して算出できるため、駆動プーリまたは従動プーリの一方に対してベルトを滑らさない目標プーリ推力を算出したにも関わらず、他方のプーリに対して算出した目標プーリ推力がベルトを滑らすプーリ推力となることはない。
つまり請求項1に係る発明では、目標駆動プーリ推力および目標従動プーリ推力を再度算出し直すという不都合が生じないから、実際の駆動プーリ推力および従動プーリ推力が不連続に変化することにより無段変速機本来の変速の滑らかさが損なわれて運転者等に違和感を与えることがなく、加えて、目標駆動プーリ推力および目標従動プーリ推力を算出し直すという煩雑さを解消することができる。
従って請求項1に係る発明によれば、ベルトの滑りを生じない滑らかな変速を煩雑な工程を経ることなく実現することができる。
請求項2に係る発明は、燃費要求の指令があれば、その指令に応じて前記変速速度用プーリ推力差を制限して目標駆動プーリ推力および目標従動プーリ推力を算出するから、ベルトの滑りを発生することなく目標変速比を達成するという基本性能を確保しつつ、燃費要求を考慮した走行が可能となるため、燃費の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明に係るVベルト式無段変速機の概略を示し、このVベルト式無段変速機1はプライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3を両者のV溝が整列するように配し、これらプーリ2,3のV溝にVベルト4を掛け渡す。プライマリプーリ2はエンジン5を同軸に配置し、このエンジン5とプライマリプーリ2との間にエンジン5側からロックアップトルクコンバータ6および前後進切り替え機構7を順次配置する。
プライマリプーリ2への回転はVベルト4を介してセカンダリプーリ3に伝達され、セカンダリプーリ3の回転はその後、出力軸8、歯車組9およびディファレンシャルギア装置10を経て図示しない車輪に至る。
上記動力伝達中にプライマリプーリ2とセカンダリプーリ3との間における回転伝動比(以下、「変速比」という)を変更するために、プライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3のV溝を形成するフランジのうち一方を固定フランジ2a,3aとし、他方のフランジ2b,3bを軸線方向へ変位可能な可動フランジとする。これら可動フランジ2b,3bはそれぞれ、後述の如くに制御するライン圧を元圧として作り出したプライマリプーリ圧Ppriとセカンダリプーリ圧Psecとをそれぞれ、プライマリプーリ室2cとセカンダリプーリ室3cに供給することにより固定フランジ2a,3aに向かう推力を発生させ、Vベルト4をプーリフランジ間に挟持させてプライマリプーリ2とセカンダリプーリ3との間での前記動力伝達を可能にする。
但し、変速に際しては、後述の如く、目標変速比に対応して発生させたプライマリプーリ圧Ppriとセカンダリプーリ圧Psecとの間の差圧により両プーリ2,3のV溝を変更して、これらプーリ2,3に対するVベルト4の巻き掛け円弧径を連続的に変化させることにより目標変速比を実現する。
プライマリプーリ圧Ppriとセカンダリプーリ圧Psecとの出力は、変速制御油圧回路11により制御し、この変速制御油圧回路11は変速機コントローラ12からの信号に応答して制御される。このため、変速機コントローラ12には、プライマリプーリ回転数Npriを検出するプライマリプーリ回転センサ13からの信号と、セカンダリプーリ回転数Nsecを検出するセカンダリプーリ回転センサ14からの信号と、アクセルペダルの踏み込みストロークを検出するアクセルペダルストロークセンサ16からの信号と、運転操作による変速を優先するマニュアル変速モードまたは変速機コントローラ12からの変速指令に従う自動変速モードへの選択を検出するマニュアル変速スイッチ17からの選択モード信号と、インヒビタスイッチ17からの選択レンジ信号と、ブレーキペダルの踏み込みを検出するブレーキスイッチ18と、運転者が燃費を重視した走行を要求するためのエコノミーモードスイッチ19からの燃費要求信号と、エンジン5を制御するエンジンコントローラ20からの変速機入力トルクTiに関した信号(エンジン回転数や燃料噴射時間など)とを入力する。
図2は、変速制御油圧回路11と変速機コントローラ12を示すシステム図であり、先ず変速制御油圧回路11について説明する。この回路11は、エンジン駆動されるオイルポンプ21を備え、このポンプ21から油路22への作動油を媒体として、これをプレッシャレギュレータ弁23により所定のライン圧PLに調圧する。
油路22のライン圧PLは、その一方が減圧弁24によりプライマリプーリ圧Ppriとして調圧されプライマリプーリ室2Cに供給され、他方が減圧弁25によりセカンダリプーリ圧Psecとして調圧されセカンダリプーリ室3Cに供給される。但し、プレッシャレギュレータ弁23は、ソレノイド23aへの駆動デューティによりライン圧PLを制御し、減圧弁24,25はそれぞれ、ソレノイド24a,25aへの駆動デューティによりプライマリプーリ圧Ppriおよびセカンダリプーリ圧Psecを制御する。
またプレッシャレギュレータ弁23のソレノイド駆動デューティ、減圧弁24,25のソレノイド駆動デューティは、変速機コントローラ12により決定する。つまり、変速制御油圧回路11および変速機コントローラ12が駆動プーリ推力発生手段および従動プーリ推力発生手段に相当する。
図3は、変速機コントローラ12で実行される油圧制御の一例を示すフローチャートであり、このフローチャートは、エンジン始動をイグニッションキーONなどで検知したのち、所定時間、例えば、数10msec毎に繰り返し実行される。
まずステップ1において、プライマリプーリ2がVベルト4を滑らすことなく挟持して現在の変速比(実変速比)iを維持するのに要求される定常駆動プーリ推力Fpri(f)と、セカンダリプーリ3がVベルト4を滑らすことなく挟持して実変速比iを維持するのに要求される定常従動プーリ推力Fsec(f)とを算出する。つまり、ステップ1が定常駆動プーリ推力算出手段および定常従動プーリ推力算出手段に相当する。なお、定常駆動プーリ推力Fpri(f)および定常従動プーリ推力Fsec(f)は、例えば、後述する図4のサブルーチンを用いて算出する。
次にステップ2において、運転状態に基づいて決定される目標変速速度V(I)を達成するのに要求される、プライマリプーリ推力とセカンダリプーリ推力との変速速度用プーリ推力差F(v)を算出する。つまり、ステップ2が変速速度用プーリ推力差算出手段に相当する。なお、変速速度用プーリ推力差F(v)は、例えば、後述する図5のサブルーチンを用いて算出する。
ステップ3では、目標変速比Iと実変速比iとの差分に基づいてプライマリプーリ2またはセカンダリプーリ3における変速比フィードバック用プーリ推力差F(fb)を算出する。つまり、ステップ3が変速比フィードバック用プーリ推力差算出手段に相当する。なお、変速比フィードバック用プーリ推力差F(fb)は、例えば、後述する図6のサブルーチンを用いて算出する。
そしてステップ4にて、ステップ2で算出した変速速度用プーリ推力差F(v)と、ステップ3で算出した変速比フィードバック用プーリ推力差F(fb)とを加算して変速推力F(th)を算出し、ステップ5にて、変速推力F(th)と所定値Fとを比較する。具体的には、所定値F=0とし、変速推力F(th)が所定値F=0を超えているかどうかを判断する。
ステップ5にて、変速推力F(th)>0であると判断されると、ステップ6にて、ステップ1で算出した定常駆動プーリ推力Fpri(f)と変速推力F(th)とを加算して目標駆動プーリ推力Fpri(o)(=Fpri(f)+F(th))を算出する。そしてステップ6では、ステップ1で算出した定常従動プーリ推力Fsec(f)をそのまま目標従動プーリ推力Fsec(o)(=Fsec(f))とする。
またステップ5にて、変速推力F(th)>0ではないと判断されると、ステップ8にて、ステップ1で算出した定常駆動プーリ推力Fpri(f)をそのまま目標駆動プーリ推力Fpri(=Fpri(f))とする。そしてステップ9では、ステップ1で算出した定常従動プーリ推力Fsec(f)と変速推力F(th)とを減算、即ち、定常従動プーリ推力Fsec(f)と変速推力F(th)の絶対値|F(th)|を加算して目標従動プーリ推力Fsec(o)(=Fsec(f)+|F(th)|)を算出する。
ステップ10では、ステップ6または8で算出した目標駆動プーリ推力Fpri(o)を基に減圧弁24で調圧すべき目標駆動プーリ圧Ppri(o)を算出する。この目標駆動プーリ圧Ppri(o)は、具体的には、目標駆動プーリ推力Fpri(o)をプライマリプーリ室2Cの受圧面積Spriで除算して算出する。そしてステップ11では、ステップ7または9で算出した目標従動プーリ推力Fsec(o)を基に減圧弁25で調圧すべき目標従動プーリ圧Psec(o)を算出する。この目標駆動プーリ圧Psecは、具体的には、目標駆動プーリ推力Fsecをセカンダリプーリ室3Cの受圧面積Ssecで除算して算出する。
なお、ここで、ステップ1、ステップ2およびステップ3にて用いられる算出方法を例示しておく。
図4は、ステップ1において実行される定常駆動プーリ推力Fpri(f)および定常従動プーリ推力Fsec(f)の算出方法を例示するサブルーチンである。
図4を参照すると、まずステップ11にて、エンジンコントローラ20からの入力トルク関連情報(エンジン回転数や燃料噴射時間)を基に変速機入力トルクTiを算出する。なお、本形態では、ロックアップトルクコンバータ2を介して動力伝達が行われるため、トルクコンバータのトルク比を考慮して変速機入力トルクTiを算出することが好ましいが、エンジンの出力トルクを検出してその検出値をそのまま用いてもよい。
次にステップ12にて、プライマリプーリ回転数Npriをセカンダリプーリ回転数Nsecで除算することにより実プーリ比ipを求める。なお、実際上は、プーリ比と変速比とは必ずしも一致しないため、変速比を算出する場合には、本来、実プーリ比に対して外乱補償などをしなければならないが、本形態では、便宜上、プライマリプーリ回転数Npriをセカンダリプーリ回転数Nsecで除算して求めた実プーリ比ipが実変速比iと一致し、目標プーリ比Ipも目標変速比Iと一致するものとして説明する。
そしてステップ13にて、図7に示す定常プーリ推力算出マップを用い、ステップ11で算出した変速機入力トルクTiと、ステップ12で算出した実プーリ比ipとを基に、定常駆動プーリ推力Fpri(f)と定常従動プーリ推力Fsec(f)とを算出し、ベルト4を滑らすことなく挟持して現在の変速比iを維持する定常走行時のプーリ推力とする。なお、図7のマップは、所望のトルク容量と変速比とを達成可能なプーリ推力を予めマップ化して記憶しておく。
図5は、ステップ2において実行される変速速度用プーリ推力差F(v)の算出方法を例示するサブルーチンである。
図5を参照すると、まずステップ21にて、セカンダリプーリ回転数Nsecから求めた車速VSP、選択レンジ信号、選択モード信号、アクセルペダルストローク量等の運転状態に基づいて目標変速速度VIを算出する。次にステップ22にて、図8に示す変換倍率算出マップを用い、このマップを基に、実プーリ比ipに対応する変換倍率mg(=Vp/VI)を求め、この変換倍率mgをステップ23にて、目標変速速度VIに乗算することによりプーリ速度Vp(=mg×VI)を算出する。
そしてステップ24にて、図9に示す変速速度用プーリ推力差算出マップを用い、ステップ23で算出したプーリ速度Vpを基に変速速度用プーリ推力差F(v)を求める。なお、本形態のマップでは、目標プーリ比Ipが大きくなるとき(ダウンシフト時)には、変速速度用プーリ推力差F(v)はセカンダリプーリ推力Fsecが大きくなるように設定されており、目標プーリ比Ipが小さくなるとき(アップシフト時)には、変速速度用プーリ推力差F(v)はプライマリプーリ推力Fpriが大きくなるように設定されている。また図9のマップでは、変速速度用プーリ推力差F(v)のうち目標プーリ比Ipが大きくなる側、即ち、セカンダリプーリ推力Fsecは、ステップ21で算出した目標変速速度VIを達成するのに必要な変速速度用プーリ推力差よりも所定の余裕代または余裕率分が加算された値に設定されている。
図6は、ステップ3において実行される変速比フィードバック用プーリ推力差F(fb)の算出方法を例示するサブルーチンである。
図6を参照すると、まずステップ31にて、目標変速比Iから実変速比iを減算して目標変速比Iと実変速比iとの偏差を算出し、この偏差を用いてステップ32にて、変速システムの積分偏差の前回値を加算して新たな積分偏差に更新する。ステップ33では、ステップ31で算出した偏差に変速システムの比例ゲインを乗算して比例補償量を算出する。同様にステップ34では、ステップ32で算出した積分偏差に変速システムの積分ゲインを乗算して積分補償量を算出する。そしてステップ35にて、ステップ33で算出した比例補償量と、ステップ34で算出した積分補償量とを加算してプライマリプーリ2またはセカンダリプーリ3に加算する変速比フィードバック用プーリ推力差F(fb)を算出する。なお、本形態では、PI制御で説明したが、フィードバック制御を司るものであれば、PID制御等、その制御方法自体は問わない。
次に本形態の具体的な動作を図10に示すタイムチャートを用いて説明する。なお、図10において、「定常油圧」とは、定常駆動プーリ推力Fpri(f)または定常従動プーリ推力Fsec(f)に基づいて算出したプライマリプーリ圧Ppriまたはセカンダリプーリ圧Psecをいい、図中の斜線部分は、変速推力F(th)=F(v)+F(fb)に基づいて算出した油圧を示す。
まず時間t1で運転者がアクセルペダルを大きく踏み込んで、所謂、踏込みダウンシフトを要求すると、プライマリプーリ圧Ppriは、定常駆動プーリ推力Fpri(f)に基づく定常油圧のままであるが、セカンダリプーリ圧Psecは、破線で示す如く、定常従動プーリ推力Fsec(f)と変速推力の絶対値|F(th)|とを加算して求めた目標従動プーリ推力Fsec(o)に基づく油圧に制御される。つまり、踏込みダウンシフトが実行される時間t1〜t2までの間は、セカンダリプーリ圧Psecによる変速制御が実行される。
また本形態の動作は、走行中も常時実行されるため、運転操作で指令する変速以外にも、車速VSPなどの走行状態に応じて変速機コントローラ20が指令する変速にも適用される。
例えば、時間t2〜t3で変速機コントローラ19がHi側への変速を補正する必要があると判断すると、セカンダリプーリ圧Psecは、定常従動プーリ推力Fsec(f)に基づく定常油圧のままであるが、プライマリプーリ圧Ppriは、破線で示す如く、定常駆動プーリ推力Fpri(f)と変速推力の絶対値|F(th)|とを加算して求めた目標駆動プーリ推力Fpri(o)に基づく油圧に制御される。つまり、時間t2〜t3までの間は、プライマリプーリ圧Ppriによる変速制御が実行される。
同様に、時間t3〜t4で変速機コントローラ19がLo側への変速を補正する必要があると判断すると、プライマリプーリ圧Ppriは、定常駆動プーリ推力Fpri(f)に基づく定常油圧のままであるが、セカンダリプーリ圧Psecは、破線で示す如く、定常従動プーリ推力Fsec(f)と変速推力の絶対値|F(th)|とを加算して求めた目標駆動プーリ推力Fsecに基づく油圧に制御される。つまり、時間t3〜t4までの間は、セカンダリプーリ圧Psecによる変速制御が実行される。
次に時間t4で運転者がアクセルペダルを離して、所謂、足離しアップシフトを要求すると、セカンダリプーリ圧Psecは、定常従動プーリ推力Fsec(f)に基づく定常油圧のままであるが、プライマリプーリ圧Ppriは、定常駆動プーリ推力Fpri(f)と、変速推力の絶対値|F(th)|とを加算して求めた目標駆動プーリ推力Fpri(o)に基づく油圧に制御される。つまり、足離しアップシフトが実行される時間t4〜t5までの間は、プライマリプーリ圧Ppriによる変速制御が実行される。
このため本発明は、目標変速速度V(I)を達成するのに要求される変速速度用プーリ推力差F(v)と、実変速比iを目標変速比Iに一致させるのに要求される変速比フィードバック用プーリ推力差F(fb)とを加算して求めた変速推力F(th)を基に場合分けしたのち、定常駆動プーリ推力Fpriまたは定常従動プーリ推力Fsecのいずれか一方に変速推力F(th)を加算することにより目標駆動プーリ推力Ppri(o)と目標従動プーリ推力Psec(o)とを互いに独立して算出できるため、プライマリプーリ2またはセカンダリプーリ3の一方に対してベルト4を滑らさない目標プーリ推力を算出したにも関わらず、他方のプーリに対して算出した目標プーリ推力がベルト4を滑らすプーリ推力となることはない。
つまり本発明では、目標駆動プーリ推力Fpri(o)および目標従動プーリ推力Fsec(o)を再度算出し直すという不都合が生じないから、実際の駆動プーリ推力および従動プーリ推力が不連続に変化することにより無段変速機本来の変速の滑らかさが損なわれて運転者等に違和感を与えることがなく、加えて、目標駆動プーリ推力Fpri(o)および目標従動プーリ推力Fsec(o)を算出し直すという煩雑さを解消することができる。
従って本発明によれば、ベルト4の滑りを生じない滑らかな変速を煩雑な工程を経ることなく実現することができる。
ところで、本形態では、定常駆動プーリ推力Fpri(f)、定常従動プーリ推力Fsec(f)、変速速度用プーリ推力差F(v)および変速フィードバック用プーリ推力F(fb)をそれぞれ独立した状態で算出することができる。そこで、本形態では、運転者または変速機コントローラ20からの燃費要求に応えるべく、ステップ2において、燃費要求の指令に応じて変速速度用プーリ推力差F(v)を制限する。
図11は、燃費要求に応じて制限を加えた変速速度用プーリ推力差F(v)を算出するためのフローチャートである。なお、以下の説明においては、図5のフローチャートを参照し、図5のステップ24で算出した変速速度用プーリ推力差F(v)を便宜上、「変速速度用プーリ推力差F(v1)」とする。
まずステップ41では、マニュアル変速モードスイッチ17からの選択モード信号によって運転操作による変速を優先するマニュアル変速モードであるか、変速機コントローラ20からの変速指令に従う自動変速モードであるかを判断し、変速機コントローラ20に入力される各種センサ、スイッチ、変速機入力トルクに関する信号を基に走行モードを選択する。具体的には、車速VSP、目標変速比I、アクセルペダルストローク量、ブレーキ信号、選択レンジ信号、エンジン回転数などの各種情報を基に、運転操作による踏み込みダウンシフト走行モードおよび足離しアップシフト走行モード、変速機コントローラ20からの変速指令によるオートダウンシフト走行モードおよびオートアップシフト走行モードなど、様々な走行モードが考えられる。
ステップ42では、ステップ41で選択した走行モードに応じたマップから燃費効率を加味した適用率rf=rf(m)(0≦rf(m)<1)を算出する。なお、適用率rfは、走行モードで要求される変速応答性に応じて適宜設定することができ、例えば、踏み込みダウンシフト走行モードおよび足離しアップシフト走行モードなど、変速応答性が要求される走行モードでは、変速速度用プーリ推力差F(v)を制限しないか、その制限を小さく抑える一方、オートダウンシフト走行モードおよびオートアップシフト走行モードなど、変速応答性がさほど要求されない走行モードでは、変速速度用プーリ推力差F(v)の制限が大きくすることが好ましい。
ステップ43では、エコノミモードスイッチ19からの燃費要求信号または変速機コントローラ20の判断等により、燃費が要求される走行状態であるかどうかを判断する。
まずステップ43にて燃費要求の指令がなければ、ステップ44にて、適用率rfをrf(m)=1に設定し、ステップ46にて、図5のステップ24で算出した変速速度用プーリ推力差F(v1)に乗算する。この場合、ステップ46で求めた変速速度用プーリ推力差F(v)=F(v1)×rf(m)は、図10にて求めた変速速度用プーリ推力差F(v1)と同一の変速速度用プーリ推力差F(v1)となる。つまり、目標駆動プーリ圧Ppri(o)および目標従動プーリ圧Psec(o)の算出には、変速速度を重視した変速速度用プーリ推力差F(v)=F(v1)をそのまま用いる。
これに対し、ステップ43にて燃費要求の指令があれば、ステップ45にて、適用率rfをステップ42で求めた適用率(0≦rf(m)<1)に設定し、ステップ46にて、図10で求めた変速速度用プーリ推力差F(v1)に乗算する。この場合、ステップ46で求めた変速速度用プーリ推力差F(v)は、図10で求めた変速速度用プーリ推力差F(v1)よりも小さな変速速度用プーリ推力差F(v)=F(v1)×rf(m)となる。つまり、目標駆動プーリ圧Ppri(o)および目標従動プーリ圧Psec(o)の算出には、燃費効率を重視した変速速度用プーリ推力差F(v)=F(v1)×rf(m)を用いる。
本形態においては、燃費要求の指令があれば、その指令に応じて変速速度用プーリ推力差F(v)を制限して目標駆動プーリ推力Fpriおよび目標従動プーリ推力Fsecを算出するから、ベルト4の滑りを発生することなく目標変速比Iを達成するという基本性能を確保しつつ、燃費要求を考慮した走行が可能となるため、燃費の向上を図ることができる。
また本形態では、定常プーリ推力Fpri(f),Fsec(f)、目標変速速度用プーリ推力差F(v)および変速比フィードバック用プーリ推力差F(fb)を個々に算出するから、変速速度用プーリ推力差F(v)の制限が容易である。
本発明の一形態であるVベルト式無段変速機の概略図である 同形態における変速制御油圧回路および変速機コントローラを示すシステム図である。 同形態において、変速機コントローラで実行される油圧制御の一例を示すフローチャートである。 図3のステップ1において実行される定常駆動プーリ推力および定常従動プーリ推力の算出方法を例示するサブルーチンである。 図3のステップ2において実行される変速速度用プーリ推力差の算出方法を例示するサブルーチンである。 図3のステップ3において実行される変速比フィードバック用プーリ推力差の算出方法を例示するサブルーチンである。 図4のステップ13にて用いられる定常プーリ推力算出マップである。 図5のステップ22にて用いられる変換倍率算出マップである。 図5のステップ24にて用いられる変速速度用プーリ推力差算出マップである。 本形態の動作を例示するタイムチャートである。 図5のステップ22にて実行される燃費要求に応じて制限を加えた変速速度用プーリ推力差を算出するためのフローチャートである。
符号の説明
1 Vベルト式無段変速機
2 プライマリプーリ
2a 固定フランジ
2b 可動フランジ
2c プライマリプーリ室
3 セカンダリプーリ
3a 固定フランジ
3b 可動フランジ
3c セカンダリプーリ室
4 Vベルト
5 エンジン
11 変速制御油圧回路
12 変速機コントローラ
13 プライマリプーリ回転センサ
14 セカンダリプーリ回転センサ
16 アクセルペダルストロークセンサ
17 マニュアル変速スイッチ
17a インヒビタスイッチ
18 ブレーキスイッチ
19 エコノミモードスイッチ
20 エンジンコントローラ
23 プレッシャレギュレータ弁
24 プライマリプーリ側減圧弁
25 セカンダリプーリ側減圧弁

Claims (2)

  1. 駆動プーリと従動プーリとの間にベルトを掛け渡し、前記駆動プーリに前記ベルトを挟持して目標変速比を実現するための目標駆動プーリ推力を発生させる駆動プーリ推力発生手段と、前記従動プーリに前記ベルトを挟持して目標変速比を実現するための目標従動プーリ推力を発生させる従動プーリ推力発生手段とを備えるベルト式無段変速機において、
    前記駆動プーリが前記ベルトを滑らすことなく挟持して現在の変速比を維持するのに要求される定常駆動プーリ推力を算出する定常駆動プーリ推力算出手段と、
    前記従動プーリが前記ベルトを滑らすことなく挟持して現在の変速比を維持するのに要求される定常従動プーリ推力を算出する定常従動プーリ推力算出手段と、
    目標変速速度を達成するのに要求される、駆動プーリ推力と従動プーリ推力との目標変速速度用プーリ推力差を算出する変速速度用プーリ推力差算出手段と、
    目標変速比と実際の変速比との差分に基づいて駆動プーリまたは従動プーリにおける変速比フィードバック用プーリ推力差を算出する変速比フィードバック用プーリ推力差算出手段と、
    前記目標変速速度用プーリ推力差と前記変速比フィードバック用プーリ推力差とを加算して求めた変速推力と所定値とを比較し、前記変速推力が所定値を上回る場合、前記定常駆動プーリ推力と前記変速推力の絶対値とを加算して前記目標駆動プーリ推力とすると共に前記定常従動プーリ推力を前記目標従動プーリ推力とし、前記変速推力が所定値以下となる場合、前記定常駆動プーリ推力を前記目標駆動プーリ推力とすると共に前記定常従動プーリ推力と前記変速推力の絶対値とを加算して前記目標従動プーリ推力とする目標プーリ推力算出手段とを備えることを特徴とするベルト式無段変速機。
  2. 前記変速速度用プーリ推力差算出手段は、燃費が要求されることを指令する燃費指令手段と、この燃費要求の指令に応じて前記変速速度用プーリ推力差を制限する変速速度用プーリ推力差制限手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載のベルト式無段変速機。
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