JP4347238B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタや複写機等の画像形成装置に関する。
感光体ドラムや転写ベルト等の像担持体を用いた電子写真プロセスにより記録紙に画像を形成する画像形成装置が広く知られている。この種の画像形成装置においては、現像性能の変化により、記録紙に出力される画像の濃度が変化する場合がある。
この問題に対して、従来、複数種類のパッチパターンを試験的に記録紙に出力して、この記録紙の画像を読み取らせるとともに、この読取動作により得られた画像値と所定の基準値とを比較し、その比較結果に応じて、前記パッチパターンを生成するときのスクリーン処理に用いる閾値テーブルを変更することで濃度調整を行う方法が知られている。
一方、γ補正処理に用いるγ補正テーブルを変更することで濃度調整を行う方法も知られている。
例えば、下記特許文献1には、記録媒体に第1のパターンを形成し、この記録媒体上に形成された第1のパターンの画像特性に基づいて像担持体への画像形成条件を制御した後、像担持体上に第2のパターンを形成し、この像担持体上に形成された第2のパターンの画像特性を検出してこの検出情報を基準情報とするとともに、通常の画像形成時において、前記像担持体上に第2のパターンを形成し、この像担持体上に形成された第2のパターンの画像特性と前記基準情報との差分に基づき、前記制御後の画像形成条件を補正する技術が開示されている。
また、下記特許文献2には、前記濃度調整に用いるγ補正テーブルに関し、離散的なγ補正データに基づき連続的なγ補正テーブルを作成し、プリンタγ特性を変換するプリンタγ変換回路にこのγ補正テーブルを設定する技術が開示されている。
特許第3542582号公報 特開2001−94788号公報
前述した閾値テーブルの変更作業は複雑なものであるため、通常は専門の人間(サービスマン)が行っており、一般的なユーザにとっては困難な作業で濃度調整を簡単に行うことができないという問題があった。特許文献1,2は、濃度調整をγ補正処理に用いるγ補正テーブルを変更することで行うことは開示されているものの、前記のように閾値テーブルの変更により濃度調整が可能な画像形成装置において、一般的なユーザが濃度調整を行えるようにしたことを目的とするものではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、濃度の変化があった場合に、前述のような複雑な作業をユーザに課すことなく、印刷物の色の再現性を良好とする画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、スクリーン処理に用いる閾値テーブルの変更により記録紙に形成する画像の濃度調整が可能な画像形成装置であって、像担持体と、前記像担持体にトナー像を形成する像形成手段と、前記像担持体上への所定のトナー像の形成動作を前記像形成手段に行わせる像形成制御手段と、前記像担持体上に形成されたトナー像の濃度を検出する濃度検出手段と、入力される画像データに対しγ補正テーブルを用いてγ補正処理を行うγ補正手段と、前記γ補正テーブルの変更を行うγ補正テーブル変更手段と、前記像担持体上に形成された前記所定のトナー像の濃度を前記濃度検出手段に検出させ、この検出値に応じて、前記γ補正テーブル変更手段によるγ補正テーブルの変更処理の要否を判断する判断手段と、記録紙への画像形成指示を入力するための入力操作手段と、複写される原稿の種類に応じた画像処理を施すための複数の画質モードとを備え、前記判断手段により前記γ補正テーブルの変更処理が必要であると判断されると、前記γ補正テーブル変更手段は前記γ補正テーブルの変更を行い、前記γ補正手段は、前記γ補正テーブル変更手段により変更されたγ補正テーブルに基づいて前記γ補正処理を行い、前記複数の画質モードのうち写真モードが選択されている場合に、前記γ補正テーブル変更手段によりγ補正テーブルの変更処理が実行されたときには、前記入力操作手段による画像形成指示を受付けないで前記閾値テーブルの変更による階調の調整を促す警告を出力する警告処理を実施し、前記写真モードが選択されていない場合に、前記γ補正テーブル変更手段によりγ補正テーブルの変更処理が実行されたときには、前記警告処理を実施しないことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記像形成制御手段は、前記像形成手段にトナー像の形成動作を行わせた場合に互いに予め定められた目標濃度差を有するように予め設定された各画像データに基づくトナー像の形成動作を前記像形成手段に行わせ、前記判断手段は、前記像担持体上に形成された前記各トナー像の濃度をそれぞれ前記濃度検出手段に検出させ、前記濃度検出手段による濃度検出の対象である各トナー像同士の検出濃度の差が所定の閾値を超えるとき、前記γ補正テーブル変更手段にγ補正テーブルの変更処理を行わせることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記γ補正テーブル変更手段によりγ補正テーブルの変更が実行された旨を報知する報知手段を備えることを特徴とするものである。
請求項1に記載の発明によれば、像担持体上に形成された前記所定のトナー像の濃度を前記濃度検出手段に検出させ、この検出値に応じて、前記γ補正テーブル変更手段によるγ補正テーブルの変更処理の要否を決定するようにしたので、γ補正テーブル変更手段によるγ補正テーブルの変更処理が必要であると判断された場合には、γ補正テーブルの変更処理が自動的に行われる。これにより、自動的に濃度の調整が行われるため、現像性能の変化により濃度の変化があった場合でも、複雑な作業をユーザに課すことなく、印刷物の色の再現性を良好なものとすることができる。
なお、γ補正テーブルの変更処理の要否は、記録紙に出力された所定の画像に対する読取動作により得られた画像データの濃度値と前記所定の画像を構成する画像データに対応する基準濃度値とに基づいて導出された、前記像形成手段のトナー像形成動作に係る濃度補正値に応じて決定するようにするとよい。
また、複写される原稿の種類に応じた画像処理を施すための複数の画質モードのうち写真モードが選択されている場合に、前記γ補正テーブル変更手段によりγ補正テーブルの変更が実行されたときには、前記入力操作手段による画像形成指示を受付けないで前記閾値テーブルの変更による階調の調整を促す警告を出力する警告処理を実施するように構成したので、階調の再現性が重視される写真モードの設定時に、階調性を更に向上させる余地がある状態で画像が形成されるのを防止することができる。
そして、請求項2に記載の発明のように、γ補正テーブルの変更は、前記像形成手段にトナー像の形成動作を行わせた場合に互いに予め定められた目標濃度差を有するように予め設定された各画像データに基づくトナー像の形成動作を前記像形成手段に行わせることにより前記像担持体上に形成された前記各トナー像の濃度をそれぞれ前記濃度検出手段に検出させ、前記濃度検出手段による濃度検出の対象である各トナー像同士の検出濃度の差が所定の閾値を超えるときに行うようにするとよい。なお、この方法とは別に、同一の画像データに基づくトナー像の各形成動作を所定の時間差を介して前記像形成手段に行わせ、前記像担持体上に形成された前記各トナー像同士の検出濃度の差が所定の閾値を超えるときに行うようにしてもよい。
請求項3に記載の発明によれば、γ補正テーブル変更手段によりγ補正テーブルの変更が実行された旨を報知するようにしたので、更に精度の高い濃度調整の要否をユーザに判断させることができる。
以下、本発明に係る画像形成装置の一例であるカラー複写機の実施形態について説明する。図1は、カラー複写機の内部構成を示す図である。
図1に示すように、カラー複写機1は、コンタクトガラス11上に載置されたカラー原稿Pの画像を読み取る画像読取部10と、画像読取部10によって読み取られた画像を記録紙上に画像形成する画像形成部20と、画像形成部20による画像形成後の用紙を排出する用紙排出部30と、画像読取部10、画像形成部20及び用紙排出部30を統括制御する制御部40とを備えている。
画像読取部10は、コンタクトガラス11上に載置されたカラー原稿Pに、露光ランプ12の光を照射し、その反射光を反射鏡13a,13b,13c及びレンズ14、さらに、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の色分解フィルタを通してCCD等の光電変換素子15で受光することにより、カラー原稿Pの画像情報をR成分、G成分、B成分に色分解して、各成分の光強度に比例したカラー画像データR,G,Bを読み取る。こうして読み取られたカラー画像データはデジタル値からなるRGBデジタル画像データにA/D変換され、制御部40への入力画像データとされる。制御部40は、RGBデジタル画像データを所定の行列式を用いた変換処理により得られるYUVデジタル画像データに基づき、原稿Pの画像がカラー画像かモノクロ画像かを判別する。
画像読取部10は、前面側(図1の手前側)が上方に移動可能となるように装置本体に回動自在に支持された開閉蓋16を有し、開閉蓋16の上面適所に、画像を読み取る対象の原稿を載置する原稿載置部16aが形成されている。原稿載置部16aに原稿が載置されると、画像読取部10は、原稿の画像を読み取るべく、最下位置の原稿から順に1枚ずつコンタクトガラス11上に向けて繰り出す。
画像形成部20は、装置下部に配設された給紙カセット211,212,213又は手差しトレイ214から給送される記録紙に対して、画像転写部22において出力画像データに基づくトナー像を形成し、このトナー像を定着部23の加熱ローラ231及び加圧ローラ232により定着させる。両面ユニット25は、記録紙の両面に画像形成する場合に片面に画像形成された記録紙の表裏面を反転させて再び画像転写部22に搬送するものである。
画像転写部22は、回転可能に軸支された光導電性を有する感光体ドラム221の周囲に、その回転方向に沿って順に、高電圧が印加される帯電ワイヤ(図示省略)からのコロナ放電によって感光体ドラム表面に所定電位を与える帯電器222と、レーザ発振器223aからミラー223bを介して出力画像データに対応するレーザ光を照射することにより感光体ドラム221表面の電位を選択的に減衰させて静電潜像を形成する露光器223と、感光体ドラム221表面に形成された静電潜像をトナーにより現像する現像器224と、感光体ドラム221上に形成されたトナー像を記録紙に転写する転写器225と、感光体ドラム221表面を除電する除電器226及び感光体ドラム221表面の残留トナーを除去するクリーナー等が配置されている。
カラー複写機1では、カラー画像を形成するため、露光器223は、出力画像データの色成分ごとに静電潜像を形成するように構成され、現像器224は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(ブラック)の各色のトナー像を現像する4つの現像器224c,224m,224y,224kを備えている。
そして、転写器225は、カラー画像を形成する場合には、感光体ドラム221表面に現像された各色トナー像を、一旦転写ベルト225a上に1次転写し、この転写ベルト225a上で、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(ブラック)の各色のトナー像を重ねてから、転写ローラ225b上に搬送された記録紙上へ2次転写する。また、転写器225は、モノクロ画像を形成する場合には、感光体ドラム221表面に現像された黒色トナー像を、一旦転写ベルト225a上に1次転写し、転写ローラ225b上に搬送された記録紙上へ2次転写する。
濃度センサ26は、トナー像が転写された転写ベルト225aの表面のトナー濃度を測定するものである。
用紙排出部30は、排出分岐ガイド31と複数段の排出ビンとを有して構成されており、最上段部の排出ビンはノンソートビン32とされ、それ以外の複数段の排出ビンはソートビン33とされている。排出分岐ガイド31は、図示しない駆動部により、用紙の排出方向をノンソートビン42側(搬送路34側)とソートビン33側(搬送路35側)とに切り換え可能になっており、排出ローラ36,37により排出される用紙をノンソートビン32側(搬送路34側)又はソートビン33側(搬送路35側)にガイドする。
カラー複写機1の上面適所には、例えば図2に示すような入力操作部50が設けられている。入力操作部50は、印刷実行指示を行うためのスタートボタン51aを含む各種ボタン群51と、画像形成動作についての各種操作ガイド情報等の表示を行う液晶ディスプレイ等からなる表示部52とを有する。表示部52は、タッチパネル機能を備えており、操作者からの操作信号が適宜入力可能となっている。その操作信号は制御部40に出力される。
カラー複写機1には、画質モードとして、文字モードと写真モードとが設けられている。文字モードは、複写される原稿が文字画像を含んでいる場合に、当該文字画像に対して、文字画像に適した画像処理を行うモードであり、写真モードは、原稿が写真画像を含んでいる場合に、当該写真画像に対して、該写真画像に適した画像処理を行うモードである。これらの画質モードの選択は、前記入力操作部50により行うことができる。
図3は、カラー複写機1の構成を示すブロック図である。
図3に示すように、カラー複写機1は、画像読取部10と、画像形成部20と、濃度センサ26と、入力操作部50と、γ補正処理部60と、制御部40とを有する。画像読取部10、画像形成部20、濃度センサ26及び入力操作部50は、図1に示す画像読取部10、画像形成部20、濃度センサ26及び入力操作部50に相当するものである。
γ補正処理部60は、画像データに対して後述のγ補正処理を行うものである。γ補正処理は、明るさの調整を行うための処理であり、画素ごとの画素値を指数関数で変換することによって行われる。CCD等のイメージセンサにおいて、入力光量Eと出力値Dとの間には、通常、D=Eγという関係がある。このγの値を調整することがγ補正である。また、その最適なγ値で補正するための入力対出力の変換は、γ補正テーブルとしてテーブル化されている。
制御部40は、カラー複写機1全体の動作を司るものであり、例えばカラー複写機1の動作を制御するための制御プログラム等を記憶する図略の記憶部、及び制御プログラム等を前記記憶部から読み出して実行するマイクロコンピュータ等から構成されている。
ところで、カラー複写機1においては、例えば気温等の環境の変化等により現像性能が変化し、同一の画像データであっても、表現される濃度に変化が生じる場合がある。本実施形態においては、この濃度変化が生じた場合、後述するスクリーン処理に用いられる閾値テーブル及びγ補正処理に用いられるγ補正テーブルを変更することにより、濃度の調整を行うことができるようになっている。スクリーン処理は、網点(スクリーン)により写真部分の色や階調を表現する場合に、網点のパターンや、該レーザ発光器213aのレーザ光の出力時間を決定する、レーザ発振器223aに出力するパルス信号のパルス幅を設定する処理である。
ここで、スクリーン処理の方法を概略的に説明する。図4は、スクリーン処理の方法を説明するための図である。
まず、図4に示すように、所定の画像全体を縦横それぞれ所定数のブロック(以下、画素ブロックという)に分割する。ここでは、8×8(個)のブロックに分割したものとする。次に、マトリックステーブルT1及び閾値テーブルT2を用いて、各画素ブロックにおける入力データから出力データを導出する。閾値テーブルT2は、閾値テーブル番号とレーザパルスのパルス幅との組合せに応じて階調が設定されたテーブルであり、マトリックステーブルT1は、各画素ブロックに対応する閾値テーブル番号を示すテーブルである。
例えば、図4(b)に示すように、画素ブロックB1の入力データが「60」である場合には、この画素ブロックB1に対応する閾値テーブル番号「1」がマトリックステーブルT1から導出され、また、画素ブロックB2の入力データが「71」である場合には、この画素ブロックB2に対応する閾値テーブル番号「8」がマトリックステーブルT1から導出される。
そして、この導出した閾値テーブル番号と入力データとに基づき、閾値テーブルT2からレーザパルス幅が決定される。すなわち、閾値テーブルT2において、画素ブロックの位置に対応する閾値テーブル番号に設定された階調レベル値xと入力データのレベル値yとの比較行われ、x<yを満たすレーザパルス幅のうち最大のものが出力データとして導出される。例えば、前述の例で説明すると、画素ブロックB1については、出力データ「15」が導出され、画素ブロックB2については出力データ「3」が導出される。他の画素ブロックについても同様にして出力データが導出される。
以上のようなスクリーン処理に用いられる閾値テーブルT2を変更することで、階調を精度よく調整することができ、良好な階調再現性を実現することができる。
しかし、このスクリーン処理に用いる閾値テーブルT2を変更するには、ユーザ又は専門のオペレータが手動で行うことが必要であり、この閾値テーブルT2の変更による濃度調整を行う方法は複雑であって経験を要するものである。そのため、一般のユーザは閾値テーブルT2の変更による濃度調整を行うことは困難であり、通常は、専門のオペレータが行っていた。
そこで、本実施形態では、γ補正処理に用いるγ補正テーブルの変更は、階調再現性がスクリーン処理に用いる閾値テーブルを変更する場合に比して劣るものの、濃度の調整を比較的簡単に(自動的に)行うことができることから、後述する所定の条件下においては、このγ補正テーブルを自動的に変更することで、簡易的に濃度の調整を行うようにし、階調再現性を含めた精度の高い濃度調整が必要な場合には、更に、閾値テーブルT2の変更による濃度の調整を専門のオペレータ又はユーザに行わせるようにしている。
以上のような機能を実現すべく、図3に示すように、制御部40は、機能的に、パッチパターン形成指示部41と、判断部42と、テーブル変更部43と、表示制御部44と、入力操作受付禁止部45とを備える。
パッチパターン形成指示部41は、当該カラー複写機1の主電源がオンされると、画像形成部20(画像転写部22)に対して、0%及び10%のパッチパターンを含む複数のパッチパターンを有するトナー像を転写ベルト225a上に形成する指示を行うものである。
判断部42は、パッチパターン形成指示部41の指示により形成された、0%及び10%のパッチパターンを有するトナー像の濃度を濃度センサ26に測定させ、該濃度センサ26から得られる前記トナー像の濃度の差が所定値より大きいか否かを判断するものである。
図5は、濃度変化が生じていない通常の場合(曲線A)と、濃度変化が生じたことにより所謂階調とびが発生した場合(曲線B)における、パッチパターンのデータ値(入力値)に対する濃度センサ26の出力値を示すグラフである。なお、濃度センサ26の出力値は、階調が最大レベル255のときの出力値を1として正規化している。
図5に示すように、例えば、濃度変化が生じていない通常の場合、10%のパッチパターンを濃度センサ26により測定したときの出力値は約0.18であるのに対して、濃度変化が生じた場合、10%のパッチパターンを濃度センサ26により測定したときの出力値は、約0.36である。なお、%のパッチパターンを濃度センサ26により測定したときの出力値は、いずれの場合も0である。
判断部42は、前記それぞれの場合(通常の場合と濃度変化が生じた場合)において、0%パッチパターンに対応する出力値と10%パッチパターンに対応する出力値との差を算出し、この差が閾値以上であるか否かを判断する。前例の場合、この閾値は、濃度変化が生じていない通常の場合における出力値の差0.18より大きい値に設定される。
テーブル変更部43は、前記判断部42によりトナー濃度差が所定値より大きいと判断された場合に、γ補正処理に用いるγ補正テーブルを補正するものである。前記トナー濃度差が所定値より大きい場合にγ補正テーブルを補正するのは、トナー濃度差が所定値より大きいと、比較的大きな階調とびが発生するためである。
表示制御部44は、当該カラー複写機1の画質モードとして写真モードが設定され、且つテーブル変更部43によりγ補正テーブルの補正が行われた場合に、図6に示すように、例えば、「色の階調再現性が良好ではありません。階調の調整を実施して下さい(写真モードでのコピーは禁止しています)。」というように、γ補正テーブルの変更を行った旨の報知、写真モードでのコピーを禁止している旨の報知及びスクリーン処理に用いる閾値テーブルの変更を行って階調の補正を行うように促す警告を示す表示を表示部52に行わせるものである。
入力操作受付禁止部45は、当該カラー複写機の画質モードとして写真モードが設定され、且つテーブル変更部43によりγ補正テーブルの補正が行われた場合には、スタートボタン51aによる印刷実行指示の受付けを禁止するものである。
以下、カラー複写機1における濃度調整処理について説明を行う。図7は、カラー複写機1により行われる濃度調整処理を示すフローチャートである。
図7に示すように、当該カラー複写機1の主電源がオンされると(ステップ♯1でYES)、制御部40は、100%パッチパターンを生成し(ステップ♯2)、現像バイアスを複数段階に切り替えながら100%パッチパターンを転写ベルト225a上に形成し(ステップ♯3)、この形成された100%パッチパターンのトナー像の濃度を濃度センサ26に計測させる(ステップ♯4)。そして、制御部40は、この計測濃度に基づき、最適なバイアス値を決定する(ステップ♯5)。
次に、制御部40は、例えば0%、10%パッチパターンを含むパッチパターンを生成し(ステップ♯6)、これらのパッチパターンを転写ベルト225a上に形成する(ステップ♯7)。そして、制御部40は、この形成されたパッチパターンに係るトナー像の濃度を濃度センサ26に計測させ(ステップ♯8)、この濃度に基づき、最適な濃度補正値を決定する(ステップ♯9)。
制御部40は、0%パッチパターンのトナー像の濃度と10%パッチパターンのトナー像の濃度との差を算出し、この濃度差が閾値を超えているか否かを判断する(ステップ♯10)。
その結果、濃度差が閾値を超えていない場合(ステップ♯10でNO)、処理を終了する。一方、前記濃度差が閾値を超えている場合には(ステップ♯10でYES)、制御部40は、γ補正テーブル及び閾値テーブルをリセットし(ステップ♯11)、転写ベルト225a上に0%及び10%パッチパターンを形成し(ステップ♯12)、この形成されたパッチパターンのトナー像の濃度を濃度センサ26に計測させる(ステップ♯13)。
そして、この計測濃度と基準濃度との関係に応じて濃度補正値を計算し(ステップ♯14)、この濃度補正値に基づいてγ補正テーブルを補正する(ステップ♯15)。
その後、制御部40は、現在設定されている画質モードが写真モードであるか否かを判断し(ステップ♯16)、写真モードでない場合には(ステップ♯16でNO)、処理を終了する一方、写真モードである場合には(ステップ♯16でYES)、γ補正テーブルの変更を行った旨の報知や階調の補正を行うように促す警告を示す表示を表示部52に行わせるとともに、印刷開始指示を受付ないようにする(ステップ♯17)。
以上のように、0%のパッチパターン及び10%のパッチパターンに係るトナー像を転写ベルト225a上に形成し、これらのトナー像の濃度差が所定値より大きいとき、γ補正処理に用いるγ補正テーブルの補正を行うようにしたので、ユーザに濃度調整作業を課すことなく、自動的に濃度の調整を行うことができる。
また、γ補正処理を実行した場合には、その旨を報知するようにしたので、更に濃度調整の精度が高い、スクリーン処理に用いる閾値テーブルの補正による濃度調整の要否をユーザに判断させることができる。
また、写真モードが選択されている場合にγ補正テーブルの変更を行ったときには、γ補正テーブルの変更を行った旨の報知や階調の補正を行うように促す警告を行うとともに、印刷動作を禁止するようにしたので、階調再現性を重視すべきモードであるにも拘らず、前記γ補正テーブルの変更により階調再現性の向上の余地がある状態で画像形成が行われるのを回避することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に加えて、あるいは前記実施形態に代えて次の形態[1]〜[3]に説明する変形形態も採用可能である。
[1]前記実施形態では、図7に示す処理をカラー複写機の主電源オン時(起動時)に実行するようにしたが、これに限らず、例えば、所定枚数の印刷を行うたびに実行するようにしてもよいし、あるいは、カラー複写機1の作動時間が一定時間経過するたびに実行するようにしてもよく、実行タイミングは適宜設定可能である。
[2]前記実施形態では、通常の場合と濃度変化が生じた場合とにおいて、0%パッチパターンに対応する出力値と10%パッチパターンに対応する出力値との差に基づいて、γ補正処理に用いるγ補正テーブルの補正の要否を判断するようにしたが、これに限らず、通常の場合と濃度変化が生じた場合とにおける10%のパッチパターンに対応する各出力値の差に基づいて、γ補正処理に用いるγ補正テーブルの補正の要否を判断するようにしてもよい。すなわち、前記各出力値の差についての閾値を予め設定しておき、導出した出力値の差が前記閾値より大きい場合に、γ補正処理に用いるγ補正テーブルを補正するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、0%パッチパターン及び10%パッチパターンの各トナー像の濃度差に応じて、γ補正テーブルの変更を行うか否かの判断を行うようにしたが、この濃度差は、0%パッチパターン及び10%パッチパターンの各トナー像の濃度差に限られず、例えば0%パッチパターン及び15%パッチパターンの各トナー像の濃度差等、適宜変更可能である。
[3]前記実施形態では、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(ブラック)の各色のトナー像を現像する現像器224c,324m,324y,324kを備え、感光体ドラム221表面に現像された各色トナー像を、転写ベルト225a上に1次転写し、この転写ベルト225a上で各色のトナー像を重ねてから、転写ローラ225b上に搬送された記録紙上へ2次転写するタイプの複写機に本発明を適用したが、これに限らず、色ごとに、感光体ドラム、帯電部、露光部及び現像部等を有してなる複数の画像形成ユニットを備え、各画像形成ユニットの配列方向に記録紙を搬送して該記録紙に各色のトナー画像を多重転写するようにした所謂タンデム型の複写機にも本発明は採用可能である。
本発明に係る画像形成装置の一例であるカラー複写機の内部構成を示す図である。 入力操作部の外観構成図である。 カラー複写機の構成を示すブロック図である。 スクリーン処理の方法を説明するための図である。 濃度変化が生じていない通常の場合(曲線A)と、濃度変化が生じたことにより所謂階調とびが発生した場合(曲線B)における、パッチパターンのデータ値(入力値)に対する濃度センサの出力値を示すグラフである。 カラー複写機の画質モードとして写真モードが設定され、テーブル変更部によりγ補正テーブルの補正が行われた場合に、表示部に表示される内容を示す図である。 カラー複写機により行われる濃度調整処理を示すフローチャートである。
41 パッチパターン形成指示部
42 判断部
43 テーブル変更部
44 表示制御部
45 入力操作受付禁止部
52 表示部

Claims (3)

  1. スクリーン処理に用いる閾値テーブルの変更により記録紙に形成する画像の濃度調整が可能な画像形成装置であって、
    像担持体と、
    前記像担持体にトナー像を形成する像形成手段と、
    前記像担持体上への所定のトナー像の形成動作を前記像形成手段に行わせる像形成制御手段と、
    前記像担持体上に形成されたトナー像の濃度を検出する濃度検出手段と、
    入力される画像データに対しγ補正テーブルを用いてγ補正処理を行うγ補正手段と、
    前記γ補正テーブルの変更を行うγ補正テーブル変更手段と、
    前記像担持体上に形成された前記所定のトナー像の濃度を前記濃度検出手段に検出させ、この検出値に応じて、前記γ補正テーブル変更手段によるγ補正テーブルの変更処理の要否を判断する判断手段と
    記録紙への画像形成指示を入力するための入力操作手段と、
    複写される原稿の種類に応じた画像処理を施すための複数の画質モードと
    を備え、
    前記判断手段により前記γ補正テーブルの変更処理が必要であると判断されると、前記γ補正テーブル変更手段は前記γ補正テーブルの変更を行い、
    前記γ補正手段は、前記γ補正テーブル変更手段により変更されたγ補正テーブルに基づいて前記γ補正処理を行い、
    前記複数の画質モードのうち写真モードが選択されている場合に、前記γ補正テーブル変更手段によりγ補正テーブルの変更処理が実行されたときには、前記入力操作手段による画像形成指示を受付けないで前記閾値テーブルの変更による階調の調整を促す警告を出力する警告処理を実施し、
    前記写真モードが選択されていない場合に、前記γ補正テーブル変更手段によりγ補正テーブルの変更処理が実行されたときには、前記警告処理を実施しないことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記像形成制御手段は、前記像形成手段にトナー像の形成動作を行わせた場合に互いに予め定められた目標濃度差を有するように予め設定された各画像データに基づくトナー像の形成動作を前記像形成手段に行わせ、前記判断手段は、前記像担持体上に形成された前記各トナー像の濃度をそれぞれ前記濃度検出手段に検出させ、前記濃度検出手段による濃度検出の対象である各トナー像同士の検出濃度の差が所定の閾値を超えるとき、前記γ補正テーブル変更手段にγ補正テーブルの変更処理を行わせることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記γ補正テーブル変更手段によりγ補正テーブルの変更が実行された旨を報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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