JP4345799B2 - 光ディスク - Google Patents

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本発明は、レーザビーム入射面から基板厚みT1の位置に配置されており且つBD(Blu−ray Disc)規格に準拠して青色レーザ光によって情報を高密度に記録又は再生するBD用信号面と、レーザビーム入射面から基板厚みT2が基板厚みT1より厚い位置に配置されており且つDVD(Digital Versatile Disc)規格に準拠して赤色レーザ光によって情報をBD用信号面よりも低密度で記録又は再生するDVD用信号面とを備えた光ディスクに関するものである。
一般的に、円盤状の光ディスクは、映像情報とか音声情報やコンピュータデータなどの情報を透明基板の情報記録層(信号面)上で螺旋状又は同心円状に形成したトラックに高密度に記録し、且つ、記録済みのトラックを再生する際に所望のトラックを高速にアクセスできることから多用されている。
この種の光記録媒体となる光ディスクとして例えばCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などは既に市販され、最近では、CDやDVDよりも一層高密度化を図ったBD(Blu−ray Disc)が開発されている。
まず、上記したCD(Compact Disc)は、CD規格に準拠しており、波長λが780nm前後の近赤外レーザ光をNA(開口数)が0.45程度の対物レンズで絞って得た近赤外レーザビームを照射して、レーザビーム入射面から基板厚さが略1.2mm隔てた位置にある情報記録層に情報信号が記録され、記録済みの情報信号を再生している。
また、上記したDVD(Digital Versatile Disc)は、DVD規格に準拠しており、波長λが650nm前後の赤色レーザ光をNA(開口数)が0.6〜0.65程度の対物レンズで絞って得た赤色レーザビームを照射して、レーザビーム入射面から基板厚さが略0.6mm隔てた位置にある情報記録層に情報信号が記録され、記録済みの情報信号を再生している。この際、DVDの記録容量はCDよりも6〜8倍高めてディスク基板の直径が12cmの時に片面で4.7GB(ギガバイト)程度である。
また、上記したBD(Blu−ray Disc)は、BD規格に準拠しており、波長λが405nm前後の青色レーザ光をNA(開口数)が0.85程度の対物レンズで絞って得た青色レーザビームを照射して、レーザビーム入射面から基板厚さが略0.1mm隔てた位置にある情報記録層に情報信号が記録され、記録済みの情報信号を再生している。この際、BDの記録容量はDVDよりも5倍程度高めてディスク基板の直径が12cmの時に片面で25GB(ギガバイト)程度である。
ところで、上記したCD,DVD,Blu−ray Discの各記録容量は情報記録層が単層の場合であり、基板厚さも単層のときを示している。
一方、光ディスクへの多様性を向上させるために、少なくとも2種類以上の光ディスク規格を一枚の光ディスク上に適用したハイブリッド型の光ディスクとしてCDとDVDとを組み合わせて構成したものが既に存在しているが、最近、DVDとBDとを組み合わせて構成したものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−196035号公報
図10は従来の光ディスクを説明するための図である。
まず、図10に示した従来の光ディスク100は、上記した特許文献1(特開2006−196035号公報)に開示されているものであり、ここでは特許文献1を参照して簡略に説明する。
図10に示した如く、従来の光ディスク100では、レーザ光入射面101a側から順に、BD(Blu−ray Disc)規格に準拠して波長300〜600nmの第1レーザ光L1により情報を高密度に記録又は再生する第1の情報層102と、第1レーザ光L1を反射させ且つ下記する第2レーザ光L2を透過させる半透過反射層103と、DVD(Digital Versatile Disc)規格に準拠して波長600〜700nmの第2レーザ光L2により情報を第1の情報層102よりも低密度で記録又は再生する第2の情報層202と、第2レーザ光L2を反射させる反射層203とを有している。
この際、光ディスク100中でレーザビーム入射面100aから第1の情報層102及び半透過反射層103までは光透過性のあるカバー層101によって厚みt1が0.05mm〜0.15mmに設定され、且つ、レーザビーム入射面100aから第2の情報層202及び反射層203までは前記したカバー層101と光透過性のあるディスク基板201とによって厚みt2が0.4mm〜0.8mmに設定されている。
更に、上記した半透過反射層103は、波長300〜600nmの第1レーザ光L1に対する反射率が20%以上に設定され、且つ、波長600〜700nmの第2レーザ光L2光に対する透過率が40%以上に設定されている。
そして、上記のように構成した従来の光ディスク100を不図示のBD/DVD兼用光ディスクドライブ装置に装填した状態であっても、光ディスク100を裏返して装填し直すことなく、BD規格に基づく第1の情報層102と、BD規格よりも低密度であるDVD規格に基づく第2の情報層202情報との両方に情報を選択的に記録又は再生することができる旨が開示されている。
ところで、上記した従来の光ディスク100を、不図示のBD/DVD兼用光ディスクドライブ装置に装填した場合には、上述したように、BD規格に基づく第1の情報層102と、BD規格よりも低密度であるDVD規格に基づく第2の情報層202との両方に情報を選択的に記録又は再生できるために、使用者は光ディスク規格の異なる2種類のBDとDVDとをそれぞれ別々に購入する必要がなくなるので、使用勝手が良好である。
しかしながら、世の中には既にCDとDVDとを選択的に記録又は再生するための不図示のCD/DVD兼用光ディスクドライブ装置とか、DVDを記録又は再生するための不図示のDVD用光ディスクドライブ装置などが多量に出回っており、既存のCD/DVD兼用光ディスクドライブ装置又は既存のDVD用光ディスクドライブ装置などに上記した従来の光ディスク100を装填して、DVD規格に準拠した第2の情報層202のみに情報を記録又は再生することが可能であるものの、この場合にDVD規格に基づく情報を良好に記録又は再生することができない場合が発生する。
この理由を説明すると、上記した従来の光ディスク100は、不図示のBD/DVD兼用光ディスクドライブ装置に装填した場合に対応して、半透過反射層103は波長300〜600nmの第1レーザ光L1に対する反射率が20%以上に設定され、且つ、波長600〜700nmの第2レーザ光L2に対する透過率が40%以上に設定されているものの、第2レーザ光L2に対する半透過反射層103の透過率が既存のCD/DVD兼用光ディスクドライブ装置又は既存のDVD用光ディスクドライブ装置などに装填した場合に必ずしも良好な特性であるとはいえないものである。
即ち、上記した従来の光ディスク100を既存のCD/DVD兼用光ディスクドライブ装置又は既存のDVD用光ディスクドライブ装置などに装填した場合に、波長600〜700nmの第2レーザ光L2は半透過反射層103を透過してDVD規格に準拠した第2の情報層202側の反射層203で反射されて第2の情報層202の情報を読み取るものであるが、波長600〜700nmの第2レーザ光L2の一部がBD規格に準拠した第1の情報層102側の半透過反射層103で反射されて第1の情報層102の情報をDVDに基づく情報であると誤認識して読み取る場合があるので、従来の光ディスク100は既存のCD/DVD兼用光ディスクドライブ装置又は既存のDVD用光ディスクドライブ装置などに対して信頼性が低下する等の問題が生じてしまう。
そこで、レーザビーム入射面から基板厚みT1の位置に配置されており且つBD(Blu−ray Disc)規格に準拠して青色レーザ光によって情報を高密度に記録又は再生するBD用信号面と、レーザビーム入射面から基板厚みT2が基板厚みT1より厚い位置に配置されており且つDVD(Digital Versatile Disc)規格に準拠して赤色レーザ光によって情報をBD用信号面よりも低密度で記録又は再生するDVD用信号面とを備えた光ディスクを、既存のCD/DVD兼用光ディスクドライブ装置又は既存のDVD用光ディスクドライブ装置などに装填した場合に、DVD規格に準拠したDVD用信号面に対して情報を確実に記録又は再生でき、且つ、BD/DVD兼用光ディスクドライブ装置に装填した場合に、BD用信号面とDVD用信号面とを良好に記録又は再生できる光ディスクが望まれている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、請求項1記載の発明は、レーザビーム入射面から第1の距離に配置されており且つ青色レーザ光によって情報を記録又は再生する第1信号面と、
前記レーザビーム入射面から前記第1の距離よりも大きい第2の距離に配置されており且つ赤色レーザ光によって情報を記録又は再生する第2信号面と
記第1信号面上に形成され、前記青色レーザ光を反射させ且つ前記赤色レーザ光を透過させる半透過反射層と、
記第2信号面上に形成され、前記赤色レーザ光を反射させる反射層と、を備え、
赤色レーザ光に対する前記半透過反射層の反射率を前記レーザビーム入射面の反射率より小さく設定すると共に、前記青色レーザ光に対する前記半透過反射層の反射率を前記レーザビーム入射面の反射率より大きく設定し
前記半透過反射層は、材料にSiを用いた場合には膜厚が21nm〜31nmの範囲に設定され、材料にSiあるいはSiCを主成分とし、水素と酸素と窒素とによりなる群より少なくとも選択される1つの元素を含有するSi化合物を用いた場合には膜厚が8nm〜21nmの範囲に設定されることを特徴とする光ディスクである。
請求項1記載の光ディスクによると、青色レーザ光に対応して例えばBD(Blu−ray Disc)規格を適用した第1信号面と、赤色レーザ光に対応して例えばDVD(Digital Versatile Disc)規格を適用した第2信号面と、第1信号面上に形成され、青色レーザ光を反射させ且つ赤色レーザ光を透過させる半透過反射層と、第2信号面上に形成され、赤色レーザ光を反射させる反射層と、を備え、赤色レーザ光に対する半透過反射層の反射率をレーザビーム入射面の反射率より小さく設定すると共に、青色レーザ光に対する半透過反射層の反射率をレーザビーム入射面の反射率より大きく設定し、半透過反射層は、材料にSiを用いた場合には膜厚が21nm〜31nmの範囲に設定され、材料にSiあるいはSiCを主成分とし、水素と酸素と窒素とによりなる群より少なくとも選択される1つの元素を含有するSi化合物を用いた場合には膜厚が8nm〜21nmの範囲に設定されているために、表2に示すように、材料にSiを用いた場合には、21nm〜31nmの膜厚範囲であればBD単層の反射率規格及びDVD単層の反射率規格を満たし、材料にSi化合物を用いた場合には、8nm〜21nmの膜厚範囲であればBD単層の反射率規格及びDVD単層の反射率規格を満たす。これにより、本発明に係る光ディスクを既存のCD/DVD兼用光ディスクドライブ装置又は既存のDVD用光ディスクドライブ装置などに装填した場合に、DVD用信号面である第2信号面を確実に記録又は再生できると共に、BD/DVD用兼用光ディスクドライブ装置に装填した場合でもBD用信号面である第1信号面とDVD用信号面である第2信号面とを確実に記録又は再生できる。
以下に本発明に係る光ディスクの一実施例について図1〜図9を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る光ディスクを摸式的に拡大して示した縦断面図であり、(a)は再生専用型を示し、(b)は記録再生型を示した図、
図2は再生専用型の光ディスクにおいて、再生専用のBD信号面中の半透過反射層のレーザ光の波長に対する反射率特性及び透過率特性を示した図、
図3(a)〜(c)は本発明に係る光ディスクを製造するにあたって、第1の製造方法を模式的に示した図、
図4(a)〜(c)は本発明に係る光ディスクを製造するにあたって、第2の製造方法を模式的に示した図、
図5は本発明に係る光ディスクを既存のDVD用光ディスクドライブ装置に装填した場合を説明するための図、
図6(a)は光ディスクのDVD用信号面上に集光させたメインビーム及び一対のサブビームを示した平面図であり、(b)は(a)と対応して多分割受光検出器上で受光したメイビーム及び一対のサブビームを示した平面図、
図7は既存のDVD用光ディスクドライブ装置内に設けたフォーカス制御回路による周知のS字カーブ特性を示した図、
図8は赤色レーザ光に対してレーザビーム入射面の反射率と、BD用信号面中の半透過反射層の反射率とを、S字カーブ特性により測定した状態を示した図、
図9は青色レーザ光に対してレーザビーム入射面の反射率と、BD用信号面中の半透過反射層の反射率とを、S字カーブ特性により測定した状態を示した図である。
図1(a),(b)に示した如く、本発明に係る光ディスク1は、2種類の光ディスク規格を一枚の光ディスク上に適用したハイブリッド型に構成されており、具体的には、レーザビーム入射面1aからの基板厚みがT1の位置に配置されており且つ第1光ディスク規格(BD規格)に準拠して波長λ1の第1レーザ光(青色レーザ光)Lbによって情報を第1の密度(高密度)で記録又は再生する第1信号面(BD用信号面)2A又は2Bと、レーザビーム入射面1aからの基板厚みT2が基板厚みT1より厚い位置に配置されており且つ第2光ディスク規格(DVD規格)に準拠して波長λ1よりも長い波長λ2の第2レーザ光(赤色レーザ光)Lrによって情報を第1信号面2A又は2Bよりも低い第2の密度(低密度)で記録又は再生する第2信号面(DVD用信号面)6A又は6Bとを備える共に、第1信号面2A又は2B中に第1レーザ光Lbを反射させ且つ第2レーザ光Lrを透過させる半透過反射層4A又は4Bを有し、更に、第2信号面6A又は6B中に第2レーザ光Lrを反射させる反射層8A又は8Bを有して構成されている。
ここで、以下の実施例の光ディスク1(1A又は1B)では、第1光ディスク規格として例えばBD(Blu−ray Disc)規格が適用され、このBD規格に準拠して波長λ1が例えば405nm前後の青色レーザ光Lbによって情報を高密度に記録又は再生する第1信号面(以下、BD用信号面と記す)2A又は2Bがレーザビーム入射面1aから略0.1mm(=基板厚みT1)隔てた位置に形成されていると共に、第2光ディスク規格として例えばDVD(Digital Versatile Disc)規格が適用され、このDVD規格に準拠して波長λ2が例えば650nm前後の赤色レーザ光Lrによって情報を低密度で記録又は再生する第2信号面(以下、DVD用信号面と記す)6A又は6Bがレーザビーム入射面1aから略0.6mm(=基板厚みT2)隔てた位置に形成されている。
この際、光ディスク1(1A又は1B)は、図1(a)に示した再生専用型の光ディスク1Aと、図1(b)に示した記録再生型の光ディスク1Bとが存在する。
まず、図1(a)に示したように、再生専用型の光ディスク1Aは、レーザビーム入射面1aから基板厚みT1が略0.1mm隔てた位置にBD規格に準拠した再生専用のBD用信号面2Aが形成され、且つ、レーザビーム入射面1aから基板厚みT2が略0.6mm隔てた位置にDVD規格に準拠した再生専用のDVD用信号面6Aが形成されている。
この際、上記した再生専用のBD用信号面2Aは、トラックピッチ0.32μmで螺旋状に形成した凹凸状のピット列3A上に半透過反射層4Aを膜付けして再生専用型に形成されている。
上記したBD用信号面2A中の半透過反射層4Aは、レーザビーム入射面1a側から入射した青色レーザ光Lbを反射させてこの戻り光をレーザビーム入射面1a側に戻す機能と、レーザビーム入射面1a側から入射した赤色レーザ光Lrを透過させた後に後述する反射層8Aで反射された戻り光を透過させてレーザビーム入射面1a側に戻す機能とを備えており、本発明の要部を構成するものである。
一方、上記した再生専用のDVD用信号面6Aは、BD用信号面6Aよりも幅広いトラックピッチ0.74μmで螺旋状に形成した凹凸状のピット列7A上に反射層8Aを膜付けして再生専用型に形成されている。
上記したDVD用信号面6A中の反射層8Aは、レーザビーム入射面1a側から入射してBD用信号面2A中の半透過反射層4Aを透過した赤色レーザ光Lrを全反射させる機能を備えており、AlやAgなどを用いて膜厚が50nm〜100nm程度に膜付けされている。
更に、再生専用型の光ディスク1Aに上記した再生専用のBD用信号面2Aと再生専用のDVD用信号面6Aとを形成するにあたって、ディスク基板は、レーザビーム入射面1a側に配置されて基板厚みが略0.1mm前後で光透過性を有する透明カバー層11と、BD用信号面2AとDVD用信号面6Aとの間に配置されて基板厚みが略0.5mm前後で光透過性を有する第1基板12と、DVD用信号面6Aの上方に配置されて基板厚みが略0.6mm前後で補強用となる第2基板13とで構成されており、合計の基板厚みT3が略1.2mm程度に形成されている。
この際、透明カバー層11は厚みが略0.1mm前後のポリカーボネートなどによる透明樹脂シートをBD用信号面2Aを挟んで不図示のUV硬化型接着剤により第1基板12に接着する方法と、周知の2P法によりBD用信号面2A上にUV硬化樹脂を滴下して略0.1mm前後の厚みで成形する方法のいずれか一方を採用している。また、第1基板12と補強用の第2基板13とを、DVD用信号面6Aを挟んで不図示のUV硬化型接着剤により接着している。
ここで、本発明の要部となるBD用信号面2A中の半透過反射層4Aは、膜厚を8nm〜31nmの範囲内に設定し、且つ、その材料をアモルファスSi単層、Si又はSiCを主成分として、窒素(N)、酸素(O)及び水素(H)よりなる群から選択した1つの元素が1〜10原子%の範囲内で含有されるSi化合物に設定されている。
より具体的には、半透過反射層4A中でアモルファスSi単層の場合には膜厚を21nm〜31nmの範囲内に設定し、前記Si化合物の場合には膜厚を8nm〜21nmの範囲内に設定している。ここで、Si又はSiCに、N、O、Hのいずれかを含有させることにより、半透過反射層4Aの光学的な減衰係数が小さくなるので、BD用の青色レーザ光Lbの波長λ1に対する反射率の増加と、DVD用の赤色レーザ光Lrの波長λ2に対する透過率の増加を同時に見込むことが可能となる。尚、上記した減衰係数とは、光の吸収のある物質に光がどれくらい吸収されるか吸収の度合いを示す係数である。
そして、上記により成膜したBD用信号面2A中の半透過反射層4Aは、図2に示したように、レーザ光の波長λに対して反射率特性及び透過率特性が波長依存性を持っており、とくに、波長λ1が405nm前後の青色レーザ光Lbの反射率に対して波長λ2が650nm前後の赤色レーザ光Lrの反射率は半分程度になっている。
この際、BD規格上では、BD単層ディスク中の反射層(図示せず)の反射率が12%〜28%に設定され、一方、DVD規格上では、DVD単層ディスク中の反射層(図示せず)の反射率が45%〜85%に設定されているものの、この再生専用型の光ディスク1Aでは再生専用のBD用信号面2Aと再生専用のDVD用信号面6Aとを有しているために、BD用信号面2A中の半透過反射層4Aは青色レーザ光Lbに対して上記したBD規格の反射率特性の範囲内で赤色レーザ光Lrを透過させる特性を持つ必要があり、更に、この再生専用型の光ディスク1Aを既存のCD/DVD兼用光ディスクドライブ装置又は既存のDVD用光ディスクドライブ装置などに装填した場合に、DVD規格に準拠したDVD用信号面6Aに対して情報を確実に再生できる必要があるために、本発明では、再生専用のBD用信号面2A中の半透過反射層4Aの反射率特性を下記のように設定している。
即ち、再生専用のBD用信号面2A中の半透過反射層4Aの反射率は、後述するように、再生専用型の光ディスク1Aを不図示の光ディスクドライブ装置に装填した場合に、光ディスクドライブ装置内に設けたフォーカス制御回路による周知のS字カーブ特性を用いて測定しており、波長λ2が例えば650nm前後である赤色レーザ光Lrに対して再生専用のBD用信号面2A中の半透過反射層4Aの反射率がレーザビーム入射面1aの反射率より小さくなるように設定され、且つ、波長λ1が例えば405nm前後の青色レーザ光Lbに対して再生専用のBD用信号面2A中の半透過反射層4Aの反射率がレーザビーム入射面1aの反射率より大きくなるように設定されている。
更に、青色レーザ光Lbに対して再生専用のBD用信号面2A中の半透過反射層4Aの反射率は、後述するように、前記したBD規格を満たし且つこのBD規格よりも範囲を狭めて12%〜19%の範囲になるように成膜材料を選定している。
これにより、再生専用型の光ディスク1Aを既存のCD/DVD兼用光ディスクドライブ装置又は既存のDVD用光ディスクドライブ装置などに装填した場合に、再生専用のDVD用信号面6Aを確実に再生できると共に、BD/DVD用兼用光ディスクドライブ装置に装填した場合でもBD用信号面2AとDVD用信号面6Aとを確実に再生できる。
次に、図1(b)に示したように、記録再生型の光ディスク1Bは、レーザビーム入射面1aから基板厚みT1が略0.1mm隔てた位置にBD規格に準拠した記録再生用のBD用信号面2Bが形成され、且つ、レーザビーム入射面1aから基板厚みT2が略0.6mm隔てた位置にDVD規格に準拠した記録再生用のDVD用信号面6Bが形成されている。
この際、上記した記録再生用のBD用信号面2Bは、トラックピッチ0.32μmで凹状のグルーブと凸状のランドとを交互に螺旋状に形成したグルーブ/ランド3B上に半透過反射層4BとBD用記録層5とを順に膜付けして記録再生型に形成されている。
上記したBD用信号面2B中の半透過反射層4Bも、再生専用の場合と同様に、レーザビーム入射面1a側から入射した青色レーザ光Lbを反射させてこの戻り光をレーザビーム入射面1a側に戻す機能と、レーザビーム入射面1a側から入射した赤色レーザ光Lrを透過させた後に後述する反射層8Bで反射された戻り光を透過させてレーザビーム入射面1a側に戻す機能とを備えており、本発明の要部を構成するものである。
一方、上記した記録再生用のDVD用信号面6Bは、BD用信号面6Bよりも幅広いトラックピッチ0.74μmで凹状のグルーブと凸状のランドとを交互に螺旋状に形成したグルーブ/ランド7B上に反射層8BとDVD用記録層9とを順に膜付けして記録再生型に形成されている。
上記したDVD用信号面6B中の反射層8Bも、再生専用の場合と同様に、レーザビーム入射面1a側から入射してBD用信号面2B中の半透過反射層4Bを透過した赤色レーザ光Lrを全反射させる機能を備えており、AlやAgなどを用いて膜厚が50nm〜100nm程度に膜付けされている。
更に、記録再生型の光ディスク1Bに上記した記録再生用のBD用信号面2Bと記録再生用のDVD用信号面6Bとを形成するにあたって、ディスク基板は、レーザビーム入射面1a側に配置されて基板厚みが略0.1mm前後で光透過性を有する透明カバー層11と、BD用信号面2BとDVD用信号面6Bとの間に配置されて基板厚みが略0.5mm前後で光透過性を有する第1基板12と、DVD用信号面6Bの上方に配置されて基板厚みが略0.6mm前後で補強用となる基板13とで構成されており、合計の基板厚みT3が略1.2mm程度に形成されている。
この際、透明カバー層11は厚みが略0.1mm前後のポリカーボネートなどによる透明樹脂シートをBD用信号面2Bを挟んで不図示のUV硬化型接着剤により第1基板12に接着する方法と、周知の2P法によりBD用信号面2B上にUV硬化樹脂を滴下して略0.1mm前後の厚みで成形する方法のいずれか一方を採用している。また、第1基板12と補強用の第2基板13とを、DVD用信号面6Bを挟んで不図示のUV硬化型接着剤により接着している。
ここで、本発明の要部となる記録再生用のBD用信号面2B中の半透過反射層4Bも、再生専用の場合と同様に、膜厚を8nm〜31nmの範囲内に設定し、且つ、その材料をアモルファスSi単層、Si又はSiCを主成分として、窒素(N)、酸素(O)及び水素(H)よりなる群から選択した1つの元素が1〜10原子%の範囲内で含有されるSi化合物に設定されており、この半透過反射層4Bも先に図2に示したと同様な波長依存性を持っている。
より具体的には、半透過反射層4B中でアモルファスSi単層の場合には膜厚を21nm〜31nmの範囲内に設定し、前記Si化合物の場合には膜厚を8nm〜21nmの範囲内に設定している。ここで、Si又はSiCに、N、O、Hのいずれかを含有させることにより、半透過反射層4Bの光学的な減衰係数が小さくなるので、BD用の青色レーザ光Lbの波長λ1に対する反射率の増加と、DVD用の赤色レーザ光Lrの波長λ2に対する透過率の増加を同時に見込むことが可能となる。
更に、記録再生型の光ディスク1BではBD用信号面2BとDVD用信号面6Bとを有しているために、BD用信号面2B中の半透過反射層4Bは青色レーザ光Lbに対して前記したBD規格の反射率特性の範囲内で赤色レーザ光Lrを透過させる特性を持つ必要があり、更に、この記録再生型の光ディスク1Bを既存のCD/DVD兼用光ディスクドライブ装置又は既存のDVD用光ディスクドライブ装置などに装填した場合に、DVD規格に準拠したDVD用信号面6Bに対して情報を確実に記録又は再生できる必要があるために、本発明では、記録再生用のBD用信号面2B中の半透過反射層4Bの反射率特性を下記のように設定している。
即ち、記録再生用のBD用信号面2B中の半透過反射層4Bの反射率も、再生専用の場合と同様であり、後述するように、記録再生型の光ディスク1Bを不図示の光ディスクドライブ装置に装填した場合に、光ディスクドライブ装置内に設けたフォーカス制御回路による周知のS字カーブ特性を用いて測定しており、波長λ2が例えば650nm前後である赤色レーザ光Lrに対して記録再生用のBD用信号面2B中の半透過反射層4Bの反射率がレーザビーム入射面1aの反射率より小さくなるように設定され、且つ、波長λ1が例えば405nm前後の青色レーザ光Lbに対して記録再生用のBD用信号面2B中の半透過反射層4Bの反射率がレーザビーム入射面1aの反射率より大きくなるように設定されている。
更に、青色レーザ光Lbに対して記録再生用のBD用信号面2B中の半透過反射層4Bの反射率は、後述するように、前記したBD規格を満たし且つこのBD規格よりも範囲を狭めて12%〜19%の範囲になるように成膜材料を選定している。
これにより、記録再生型の光ディスク1Bを既存のCD/DVD兼用光ディスクドライブ装置又は既存のDVD用光ディスクドライブ装置などに装填した場合に、記録再生用のDVD用信号面6Bを確実に記録又は再生できると共に、BD/DVD用兼用光ディスクドライブ装置に装填した場合でもBD用信号面2BとDVD用信号面6Bとを確実に記録又は再生できる。
ここで、上記した本発明に係る光ディスク1(1A又は1B)の製造方法について簡略に説明すると、この光ディスク1(1A又は1B)の製造方法は大きく分けて第1,第2の製造方法による2通りがある。
第1の製造方法は、図3(a)〜(c)に示したように、透明カバー層11側の一方の面に再生専用のBD用信号面2A又は記録再生のBD用信号面2Bが形成され、且つ、一方の面と反対側の他方の面に再生専用のDVD用信号面6A又は記録再生のDVD用信号面6Bが形成された第1基板12と、信号面が形成されていない補強用の第2基板13とを接着剤を介して貼り合わせる方法である。
また、第2の製造方法は、図4(a)〜(c)に示したように、透明カバー層11側の一方の面に再生専用のBD用信号面2A又は記録再生のBD用信号面2Bが形成され、且つ、一方の面と反対側の他方の面に信号面が形成されていない第1基板12と、第1基板12の他方の面と対向した面に再生専用のDVD用信号面6A又は記録再生のDVD用信号面6Bが形成されて補強を兼ねた第2基板13とを接着剤を介して貼り合わせる方法である。
次に、上記した本発明に係る光ディスク1(1A又は1B)を例えば既存のDVD用光ディスクドライブ装置20に装填した場合について、図5を用いて説明する。
尚、CDとDVDとに対応させた既存のCD/DVD兼用光ディスクドライブ装置(図示せず)の場合には、光ピックアップ内でDVD用の光学系を適用すれば良いので説明を省略する。
図5に示した如く、既存のDVD用光ディスクドライブ装置20は、周知のDVD(Digital Versatile Disc)は勿論のこと、先に図1(a),(b)を用いて説明した本発明に係る光ディスク1(1A又は1B)中でDVD規格に準拠した再生専用のDVD用信号面6Aに対して情報を再生可能に構成され、且つ、記録再生用のDVD用信号面6Bに対して情報を記録又は再生可能に構成されている。
ここで、既存のDVD用光ディスクドライブ装置20内に本発明に係る光ディスク1(1A又は1B)を装填した場合に、この光ディスク1(1A又は1B)は不図示のスピンドルモータによって回転駆動されている。また、光ディスク1(1A又は1B)のレーザビーム入射面1aの下方に光ピックアップ30が配置されており、且つ、この光ピックアップ30は回転自在な光ディスク1(1A又は1B)のディスク径方向に移動自在に設けられている。
また、上記した光ピックアップ30内には、半導体レーザ光源31と、コリメータレンズ32と、回折格子33と、偏光ビームスプリッタ34と、モニタ用集光レンズ35と、モニタ用光検出器36と、立ち上げミラー37と、1/4波長板38と、対物レンズ39と、レンズホルダ40と、トラッキングコイル41と、フォーカスコイル42と、検出レンズ43と、シリンドリカルレンズ44と、多分割受光検出器45とが内蔵されている。
そして、上記した光ピックアップ30において、半導体レーザ光源31から出射した波長λ2が650nm前後の赤色レーザ光Lrは、直線偏光光(p偏光光)の発散光であり、この発散光の赤色レーザ光Lrがコリメータレンズ32により平行光に変換された後に、平行光束内に設置された回折格子33に入射され、この回折格子33で0次光(メインビームMB)と±1次光(一対のサブビームSB,SB)とによる3ビームに分離される。この時、分離された光の光量比−1次光:0次光:+1次光は1:10:1以上、すなわち、0次光ビーム(メインビームMB)の光量を大きく設定している。
この後、回折格子33を通過した赤色レーザ光Lrは、偏光ビームスプリッタ34に入射され、この偏光ビームスプリッタ34の内部に形成した偏光選択性誘電体多層膜34a(p偏光光:95%透過、5%反射、s偏光光:反射)で略95%透過して往路のレーザ光となる一方、偏光ビームスプリッタ34の偏光選択性誘電体多層膜34aで略5%反射されたモニタ用のレーザ光がモニタ用集光レンズ35を介してモニタ用光検出器36に入射され、このモニタ用光検出器36で半導体レーザ光源31から出射した赤色レーザ光Lrのレーザ出力を監視している。
更に、偏光ビームスプリッタ34を透過した往路の赤色レーザ光Lrは、立ち上げミラー37により光路を90°曲げられて上方に向かい、波長λ2の赤色レーザ光Lrに対して(λ2)/4の位相差を与えて円偏光光に変換する1/4波長板38を経由して、NA(開口数)が0.6〜0.65程度の対物レンズ39に入射される。この際、対物レンズ39を取り付けたレンズホルダ40の外側には、トラッキングコイル41とフォーカスコイル42とが取り付けられている。
そして、対物レンズ39により絞り込まれた往路の赤色レーザ光Lrは、回折格子33により3ビームに分離されたメインビームMB及び一対のサブビームSB,SBの状態で光ディスク1(1A又は1B)のレーザビーム入射面1aから入射され、BD用信号面2Aの半透過反射面4A又はBD用信号面2Bの半透過反射面4Bを透過してDVD用信号面6A又はDVD用信号面6B上にそれぞれスポット状に集光される。
この後、DVD用信号面6A中の反射層8A又はDVD用信号面6B中の反射層8Bで反射された復路の戻り光は、対物レンズ39に再入射し、1/4波長板38を通過して往路とは偏光方向が直交した直線偏光光(s偏光光)となり、立ち上げミラー37を経由した後、偏光ビームスプリッタ34の偏光選択性誘電体多層膜34aで反射されて、検出レンズ43で集光された後に、光ディスク1(1A又は1B)のトラック方向に対して45°傾けて設置したシリンドリカルレンズ44で非点収差が与えられて、メインビームMB及び一対のサブビームSB,SBを含む復路の戻り光が多分割受光検出器45上に結像されている。
上記した多分割受光検出器45は、図6(a)に拡大して示した光ディスク1(1A又は1B)のDVD用信号面6A又はDVD用信号面6B上に集光させたメインビームMB及び一対のサブビームSB,SBと対応させて図示すると、図6(b)に拡大して示した如くとなる
即ち、図6(b)に拡大して示した如く、上記した多分割受光検出器45は、メインビームMBを検出するために光ディスク1(1A又は1B)のトラック方向に沿った直線とディスク径方向に沿った直線とを直交させて4分割された4つの検出領域A〜Dを有する4分割受光素子45Aと、一対のサブビームSB,SBのうちで一方のサブビームSBを検出するために光ディスク1(1A又は1B)のトラック方向に沿った直線を挟んで2分割された2つの検出領域E,Fを有する一方の2分割受光素子45Bと、一対のサブビームSB,SBのうちで他方のサブビームSBを検出するために光ディスク1(1A又は1B)のトラック方向に沿った直線を挟んで2分割された2つの検出領域G,Hを有する他方の2分割受光素子45Cとで構成されている。
尚、以下の説明において、各受光素子45A〜45C中の符号A〜Hは、各領域を示すと共に、各領域で受光した時の各受光量も示すものとする。
この際、多分割受光検出器45の各受光素子45A〜45Cは、それぞれ同じ外形サイズで正方形状に形成され、各1辺の幅がWに設定されていると共に、中央に4分割受光素子45Aが配置され、この4分割受光素子45Aを中心としてこの両側に2分割受光素子45B,45Cが所定の中心間隔KP,KPを隔ててそれぞれ配置されている。
そして、光ディスク1(1A又は1B)のDVD用信号面6A中の反射層8A又はDVD用信号面6B中の反射層8Bで反射された復路の戻り光が、光ディスク1(1A又は1B)のトラック方向に対して45°傾けて設置したシリンドリカルレンズ44を通過したときに、対物レンズ39の再入射時に対して90°回転して多分割受光検出器45上にメインビームMBと一対のサブビームSB,SBとが図示の配置関係で受光される。
この後、図1に示したように、多分割受光検出器45からの出力は、光ディスク装置20内に設けたRF信号処理回路50と、トラッキング制御回路60と、フォーカス制御回路70とにそれぞれに入力されている。
ここで、まず、上記したRF信号処理回路50では、メインビームMBを受光した4分割受光素子45A内の4つの検出領域A〜Dの各受光量を加算して、RF信号を下記の式1より求めており、このRF信号は光ディスク1(1A又は1B)のDVD用信号面6A又はDVD用信号面6Bに記録されたメインデータ信号となる。
[数1]
RF信号=(A+B+C+D) ………式1
次に、上記したトラッキング制御回路60は、周知のディファレンシャルプッシュプル法(DPP法)を用いており、メインビームMBを受光した4分割受光素子45A内の4つの検出領域A〜D中でトラック方向に沿った直線を挟んで2分割された一方側の2つの領域(A+B)の合計受光量と、他方側の2つの領域(C+D)の合計受光量との差分を減算器41により演算してメインビームのプッシュプル信号MPP(MPP信号)={(A+B)−(C+D)}を得ると共に、一対の2分割受光素子45B,45C中でトラック方向に沿った直線を挟んで一方側の各領域E,Gの合計受光量と、他方側の各領域F,Hの合計受光量との差分からサブビームのプッシュプル信号SPP(SPP信号) ={(E+G)−(F+H)}を得た後に、メインビームのプッシュプル信号MPP(MPP信号)とサブビームのプッシュプル信号SPP(SPP信号)との差分によるディファレンシャルプッシュプル信号DPP(DPP信号)を下記の式2により求めている。
[数2]
DPP信号=MPP信号−SPP信号
={(A+B)−(C+D)}−{(E+G)−(F+H)} ………式2
そして、式2により得られたディファレンシャルプッシュプル信号DPPをトラッキングエラー信号TEとして用いており、このディファレンシャルプッシュプル信号DPPを光ピックアップ30内のトラッキングコイル41に供給して対物レンズ39を光ディスク1(1A又は1B)に対してトラッキング制御している。
次に、上記したフォーカス制御回路70では、周知の非点収差法を用いて、メインビームMBを受光した4分割受光素子45A内の4つの検出領域A〜D中で一方の対角領域(A+C)と他方の対角領域(B+D)の各受光量の差分を演算し、フォーカスエラー信号FEを下記の式3より求め、このフォーカスエラー信号FEを光ピックアップ30内のフォーカスコイル42に供給して対物レンズ39を光ディスク1(1A又は1B)に対してフォーカス制御している。
[数3]
フォーカスエラー信号={(A+C)−(B+D)} ………式3
ここで、フォーカス制御回路70で得られたフォーカスエラー信号FEにより対物レンズ39を光ディスク1(1A又は1B)に対してジャストフォーカスとなるように近づけたり遠ざけたりすることで、図7に示したようにフォーカスエラー信号FE中に焦点が合っていないことを示すS字カーブとして出力される。
上記したS字カーブの振幅は、赤色レーザ光Lrを光ディスク1(1A又は1B)上に照射する時に、赤色レーザ光Lrがレーザビーム入射面1a、半透過反射層4A又は半透過反射層4B、反射層8A又は反射層8Bによってそれぞれ反射される反射される反射光量、すなわち、反射率に依存することが周知であるので、本発明ではS字カーブの振幅を読み取ることで本発明の要部となる再生専用のBD信号面2A中の半透過反射層4Aの反射率又は記録再生用のBD信号面2B中の半透過反射層4Bの反射率を測定している。
ここで、S字カーブを用いる理由は、レーザビーム入射面1a、半透過反射層4A又は半透過反射層4B、反射層8A又は反射層8Bの各反射率を光学的に測定する場合には、正確な反射率測定光学装置が必要であり、且つ、測定工数も大幅にかかるために、簡易に測定できるS字カーブを利用している。
即ち、本発明に係る光ディスク1(1A又は1B)を既存のDVD用光ディスクドライブ装置20内に装填して、波長λ2が例えば650nm前後の赤色レーザ光Lrを光ディスク1(1A又は1B)のレーザビーム入射面1aから入射させて、この赤色レーザ光Lrを再生専用のBD用信号面2A中の半透過反射層4A又は記録再生用のBD用信号面2B中の半透過反射層4Bを透過させる時に、赤色レーザ光Lrの一部が半透過反射層4A又は半透過反射層4Bで反射される反射量すなわち反射率をDVD用光ディスクドライブ装置20内に設けたフォーカス制御回路70による周知のS字カーブ特性を用いて測定しており、この際、図8に示したように、赤色レーザ光Lrに対して再生専用のBD用信号面2A中の半透過反射層4Aの反射率又は記録再生用のBD用信号面2B中の半透過反射層4Bの反射率が、レーザビーム入射面1aの反射率より小さくなるように設定されている。
また、本発明に係る光ディスク1(1A又は1B)は、不図示のBD/DVD兼用光ディスクドライブ装置に装填した場合に、再生専用のBD用信号面2A又は記録再生用のBD用信号面2Bと、再生専用のDVD用信号面6A又は記録再生用のDVD用信号面6Bとを記録又は再生可能である。
上記に伴って、不図示のBD/DVD兼用光ディスクドライブ装置内には、青色レーザ光Lbを用いたBD用光学系と、赤色レーザ光Lrを用いたDVD用光学系とを有する光ピックアップが内蔵され、光ピックアップの各出力からRF信号,トラッキングエラー信号,フォーカスエラー信号が得られるように構成されている。
この場合、本発明に係る光ディスク1(1A又は1B)を不図示のBD/DVD兼用光ディスクドライブ装置内に装填して、波長λ1が例えば405nm前後の青色レーザ光Lbを光ディスク1(1A又は1B)のレーザビーム入射面1aから入射させて、この青色レーザ光Lbを再生専用のBD用信号面2A中の半透過反射層4A又は記録再生用のBD用信号面2B中の半透過反射層4Bで反射させる時に、青色レーザ光Lbが半透過反射層4A又は半透過反射層4Bで反射される反射量すなわち反射率を不図示のBD/DVD兼用光ディスクドライブ装置内に設けたフォーカス制御回路による周知のS字カーブ特性を用いて測定しており、この際、図9に示したように、青色レーザ光Lbに対して再生専用のBD用信号面2A中の半透過反射層4Aの反射率又は記録再生用のBD用信号面2B中の半透過反射層4Bの反射率が、レーザビーム入射面1aの反射率より大きくなるように設定されている。
ここで、本発明に係る光ディスク1(1A又は1B)を、既存のDVD用光ディスクドライブ装置20内と不図示のBD/DVD兼用光ディスクドライブ装置内とにそれぞれ装填した場合に、レーザビーム入射面1aは透明カバー層11の表面であり、この透明カバー層11は波長依存性を持っていないので、レーザビーム入射面1aの反射率は赤色レーザ光Lrと青色レーザ光Lbとに対して略同じであるものの、先に図2を用いて説明したように、再生専用のBD用信号面2A中の半透過反射層4A又は記録再生用のBD用信号面2B中の半透過反射層4Bは、波長λ1が405nm前後の青色レーザ光Lbの反射率に対して波長λ2が650nm前後の赤色レーザ光Lrの反射率は半分程度になるので、上記したように赤色レーザ光Lrに対して半透過反射層4A又は半透過反射層4Bの反射率をレーザビーム入射面1aの反射率より小さくなるように設定でき、且つ、青色レーザ光Lbに対して半透過反射層4A又は半透過反射層4Bの反射率をレーザビーム入射面1aの反射率より大きくなるように設定できる。
上記により、本発明に係る光ディスク1(1A又は1B)を既存のCD/DVD兼用光ディスクドライブ装置(図示せず)又はDVD用光ディスクドライブ装置20などに装填した場合に、DVD用信号面6Aを確実に再生でき、且つ、記録再生用のDVD用信号面6Bを確実に記録又は再生できる。
更に、本発明に係る光ディスク1(1A又は1B)を不図示のBD/DVD用兼用光ディスクドライブ装置に装填した場合でも、BD用信号面2Aを確実に再生でき、且つ、記録再生用のBD用信号面6Aを確実に記録又は再生できると共に、DVD用信号面6Aを確実に再生でき、且つ、記録再生用のDVD用信号面6Bを確実に記録又は再生できる。
次に、本発明に係る光ディスク1(1A又は1B)において、再生専用のBD用信号面2A中の半透過反射層4A又は記録再生用のBD用信号面2B中の半透過反射層4Bの材料と、ディスク特性との関係を調べた結果を下記の表1に示す。
Figure 0004345799
上記した表1で調べたディスク特性は、半透過反射層4A又は4Bの材料とこの層の膜厚(nm)とに対して、光ディスク1(1A又は1B)に波長λ2が例えば650nm前後の赤色レーザ光Lrを入射させた時に、赤色レーザ光Lrに対するレーザビーム入射面1aのS字カーブによる信号振幅S1aとBD信号面2A又は2B中の半透過反射層4A又は4BとのS字カーブによる信号振幅SBDとの大小を比較したものと、BD単層の反射率規格と、DVD単層の反射率規格とを一覧表にしたものである。
この表1において用いた光ディスク1(1A又は1B)は、BD信号面2A又は2B中の半透過反射層4A又は4Bを、それぞれSi、SiにHを2原子%含有したSiH、SiCにHを2原子%含有したSiC−H、Ag、Alを用いて表1に示した膜厚で形成した。
また、表1中に示したBD単層の反射率規格欄では、半透過反射層4A又は4Bの各材料が異なっても全ての材料で前述したBD単層の低反射率規格12%〜28%を満しているので「良」と記した。
また、表1中に示したDVD単層の反射率規格欄では、半透過反射層4A又は4Bの各材料に対して前述したDVD単層の反射率規格45%〜80%を満たすものには「良」、満たさないものについては「不良」と記した。
この表1から、半透過反射層4A又は4Bの材料にSiを用いて膜厚を22nmとした場合、S1a>SBDの関係であり、このときに、BD単層の反射率規格とDVD単層の反射率規格を満たした。また、半透過反射層4A又は4Bの材料にSiH、SiC−Hを用いた場合、いずれの場合もS1a>SBDという関係であり、このときに、BD単層の反射率規格とDVD単層の反射率規格のいずれの規格も満たした。更に、半透過反射層4A又は4Bの材料にAg、Alを用いた場合、いずれの場合もS1a<SBDという関係であり、このときには、BD単層の反射率規格は満たすことができたものの、DVD単層の反射率規格は満たせなかった。
従って、上記から半透過反射層4A又は4Bの材料にSi、SiHやSiC−HのようなSi化合物を用いると、赤色レーザ光Lrに対して、レーザビーム入射面のS字カーブによる信号振幅S1aの方が半透過反射層4A又は4BのS字カーブによる振幅SBDよりも大きく設定することができる。これを言い換えると、赤色レーザ光Lrに対して半透過反射層4A又は4Bの反射率をレーザビーム入射面1aの反射率より小さくなるように設定できるので、DVD用信号面6A,6Bの記録又は再生を良好に行えると共に、BD用信号面2A,2Bの記録又は再生も良好に行える。
次に、本発明に係る光ディスク1(1A又は1B)において、再生専用のBD用信号面2A中の半透過反射層4A又は記録再生用のBD用信号面2B中の半透過反射層4Bの材料にアモルファスSiあるいはSi化合物を用いて反射率を変化させた場合の、それぞれのディスク特性を調べた結果を下記の表2に示す。
Figure 0004345799
上記した表2で調べたディスク特性は、半透過反射層4A又は4Bの材料とこの材料中のH含有比率(原子%)とこの層の膜厚(nm)とに対して、波長λ1が405nmの青色レーザ光Lbによる反射率(%)を反射率測定光学装置で測定したものと、光ディスク1(1A又は1B)に波長λ2が例えば650nm前後の赤色レーザ光Lrを入射させた時に、赤色レーザ光Lrに対するレーザビーム入射面1aのS字カーブによる信号振幅S1aとBD信号面2A又は2B中の半透過反射層4A又は4BとのS字カーブによる信号振幅SBDとの大小を比較したものと、BD単層の反射率規格と、DVD単層の反射率規格と、DVD用信号面6A又は6Bの再生結果と、BD用信号面2A又は2Bの再生結果とを一覧表にしたものである。
この表2においても、BD単層の反射率規格欄では、半透過反射層4A又は4Bの各材料及びH含有率並びに各膜厚に対して前述したBD単層の低反射率規格12%〜28%を満たすものには「良」、満たさないものについては「不良」と記した。
また、DVD単層の反射率規格欄では、半透過反射層4A又は4Bの各材料及びH含有率並びに各膜厚に対して前述したDVD単層の反射率規格45%〜80%を満たすものには「良」、満たさないものについては「不良」と記した。
また、赤色レーザ光Lrを用いてDVD用信号面6A又は6Bを再生した時に再生が行えたものには「安定」、できなかったものには「不安定」と記し、更に、青色レーザ光Lbを用いてBD用信号面2A又は2Bを再生した時に再生が行えたものには「安定」、できなかったものには「不安定」と記した。
上記表2において、赤色レーザ光Lrに対するレーザビーム入射面1aのS字カーブによる信号振幅S1aとBD信号面2A又は2B中の半透過反射層4A又は4BとのS字カーブによる信号振幅SBDとの関係がS1a>SBDであり、且つ、BD単層の反射率規格及びDVD単層の反射率規格を満たし、且つ、DVD用信号面6A又は6Bの再生結果及びBD用信号面2A又は2Bの再生結果が共に安定である時の状態は、青色レーザ光Lbに対してBD用信号面2A又は2B中の半透過反射層4A又は4Bの反射率が、前記したBD規格を満たし且つこのBD規格よりも範囲を狭めて12%〜19%の範囲であり、これに伴って、上記の状態が得られるように、半透過反射層4A又は4Bの材料及びこの半透過反射層4A又は4Bの膜厚を選定すれば良いものである。
従って、本発明に係る光ディスク1(1A又は1B)において、BD用信号面2A又は2B中の半透過反射層4A又は4Bの材料にアモルファスSi、SiC−HあるいはSiHのようなSi化合物を用いて、青色レーザ光Lbに対する半透過反射層4A又は4Bの反射率を12%以上19%以下とした場合に、赤色レーザ光Lrに対するレーザビーム入射面1aのS字カーブによる信号振幅S1a>半透過反射層4A又は4BとのS字カーブによる信号振幅SBDの関係を満たすことができるので、本発明に係る光ディスク1(1A又は1B)は既存のCD/DVD兼用光ディスクドライブ装置又は既存のDVD用光ディスクドライブ装置20などに適用できる。
以上のことより、本発明に係る光ディスク1(1A又は1B)において、BD用信号面2A又は2B中の半透過反射層4A又は4Bは、アモルファスSiで形成され、膜厚は21nm以上31nm以下であるか、又はN、O、Hの少なくとも一つの元素を1原子%以上10原子%以下含有したSi化合物で形成され、膜厚は8nm以上21nm以下であり、青色レーザLrに対する反射率が12%以上19%以下であるように形成すると、BD単層の反射率規格及びDVD単層の反射率規格を満たし、更に、BD用信号面2A又は2B及びDVD用信号面6A又は6Bに対して記録又は再生を確実に行うことができる。
尚、BD用信号面2A又は2B中の半透過反射層4A又は4Bの材料に、SiCあるいはSiにN、Oのいずれかを含有したもの、又はSiCあるいはSiにN、O、Hのうち少なくとも2つの元素を含有した材料でも、上記と同様に、BD用信号面2A又は2B及びDVD用信号面6A又は6Bに対して記録又は再生を良好に行うことができる。
本発明に係る光ディスクを摸式的に拡大して示した縦断面図であり、(a)は再生専用型を示し、(b)は記録再生型を示した図である。 再生専用型の光ディスクにおいて、再生専用のBD信号面中の半透過反射層のレーザ光の波長に対する反射率特性及び透過率特性を示した図、 (a)〜(c)は本発明に係る光ディスクを製造するにあたって、第1の製造方法を模式的に示した図、 (a)〜(c)は本発明に係る光ディスクを製造するにあたって、第2の製造方法を模式的に示した図、 本発明に係る光ディスクを既存のDVD用光ディスクドライブ装置に装填した場合を説明するための図、 (a)は光ディスクのDVD用信号面上に集光させたメインビーム及び一対のサブビームを示した平面図であり、(b)は(a)と対応して多分割受光検出器上で受光したメイビーム及び一対のサブビームを示した平面図、 既存のDVD用光ディスクドライブ装置内に設けたフォーカス制御回路による周知のS字カーブ特性を示した図、 赤色レーザ光に対してレーザビーム入射面の反射率と、BD用信号面中の半透過反射層の反射率とを、S字カーブ特性により測定した状態を示した図、 青色レーザ光に対してレーザビーム入射面の反射率と、BD用信号面中の半透過反射層の反射率とを、S字カーブ特性により測定した状態を示した図である。 従来の光ディスクを説明するための図である。
符号の説明
1…光ディスク、1a…レーザビーム入射面、
1A…再生専用型の光ディスク、
1B…記録再生型の光ディスク、
2A…再生専用のBD用信号面、
3A…ピット列、4A…半透過反射層、
2B…記録再生用のBD用信号面、
3B…グルーブ/ランド、4B…半透過反射層、5…BD用記録層、
6A…再生専用のDVD用信号面、
7A…ピット列、8A…反射層、
6B…記録再生用のDVD用信号面、
7B…グルーブ/ランド、8B…反射層、9…DVD用記録層、
11…透明カバー層、12…第1基板、13…補強用の第2基板、
20…光ディスク装置、
30…光ピックアップ、
31…半導体レーザ光源、32…コリメータレンズ、
33…回折格子、33a…回折格子部、
34…偏光ビームスプリッタ、34a…偏光選択性誘電体多層膜、
35…モニタ用集光レンズ、36…モニタ用光検出器、37…立ち上げミラー、
38…1/4波長板、39…対物レンズ、40…レンズホルダ、
41…トラッキングコイル、42…フォーカスコイル、
43…検出レンズ、44…シリンドリカルレンズ、
45…多分割受光検出器、
45A…4分割受光素子、45B,45C…2分割受光素子、
50…RF信号処理回路、60…トラッキング制御回路、70…フォーカス制御回路、
Lb…青色レーザ光、Lr…赤色レーザ光。

Claims (1)

  1. レーザビーム入射面から第1の距離に配置されており且つ青色レーザ光によって情報を記録又は再生する第1信号面と、
    前記レーザビーム入射面から前記第1の距離よりも大きい第2の距離に配置されており且つ赤色レーザ光によって情報を記録又は再生する第2信号面と
    記第1信号面上に形成され、前記青色レーザ光を反射させ且つ前記赤色レーザ光を透過させる半透過反射層と、
    記第2信号面上に形成され、前記赤色レーザ光を反射させる反射層と、を備え、
    赤色レーザ光に対する前記半透過反射層の反射率を前記レーザビーム入射面の反射率より小さく設定すると共に、前記青色レーザ光に対する前記半透過反射層の反射率を前記レーザビーム入射面の反射率より大きく設定し
    前記半透過反射層は、材料にSiを用いた場合には膜厚が21nm〜31nmの範囲に設定され、材料にSiあるいはSiCを主成分とし、水素と酸素と窒素とによりなる群より少なくとも選択される1つの元素を含有するSi化合物を用いた場合には膜厚が8nm〜21nmの範囲に設定されることを特徴とする光ディスク。
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