JP4345072B1 - 乱数生成・管理方法及び装置 - Google Patents

乱数生成・管理方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4345072B1
JP4345072B1 JP2008213305A JP2008213305A JP4345072B1 JP 4345072 B1 JP4345072 B1 JP 4345072B1 JP 2008213305 A JP2008213305 A JP 2008213305A JP 2008213305 A JP2008213305 A JP 2008213305A JP 4345072 B1 JP4345072 B1 JP 4345072B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
random number
initial value
lmap
bit
dimension
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008213305A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010033523A (ja
Inventor
際国 董
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2008213305A priority Critical patent/JP4345072B1/ja
Priority to TW098111092A priority patent/TW201005630A/zh
Priority to CN200980101076.0A priority patent/CN101868779B/zh
Priority to EP09802795.6A priority patent/EP2309381B1/en
Priority to PCT/JP2009/060815 priority patent/WO2010013550A1/ja
Priority to US12/811,408 priority patent/US8655933B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4345072B1 publication Critical patent/JP4345072B1/ja
Publication of JP2010033523A publication Critical patent/JP2010033523A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F7/00Methods or arrangements for processing data by operating upon the order or content of the data handled
    • G06F7/58Random or pseudo-random number generators
    • G06F7/582Pseudo-random number generators
    • G06F7/586Pseudo-random number generators using an integer algorithm, e.g. using linear congruential method
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L9/00Cryptographic mechanisms or cryptographic arrangements for secret or secure communications; Network security protocols
    • H04L9/001Cryptographic mechanisms or cryptographic arrangements for secret or secure communications; Network security protocols using chaotic signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L9/00Cryptographic mechanisms or cryptographic arrangements for secret or secure communications; Network security protocols
    • H04L9/06Cryptographic mechanisms or cryptographic arrangements for secret or secure communications; Network security protocols the encryption apparatus using shift registers or memories for block-wise or stream coding, e.g. DES systems or RC4; Hash functions; Pseudorandom sequence generators
    • H04L9/065Encryption by serially and continuously modifying data stream elements, e.g. stream cipher systems, RC4, SEAL or A5/3
    • H04L9/0656Pseudorandom key sequence combined element-for-element with data sequence, e.g. one-time-pad [OTP] or Vernam's cipher
    • H04L9/0662Pseudorandom key sequence combined element-for-element with data sequence, e.g. one-time-pad [OTP] or Vernam's cipher with particular pseudorandom sequence generator

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computational Mathematics (AREA)
  • Mathematical Analysis (AREA)
  • Mathematical Optimization (AREA)
  • Pure & Applied Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Complex Calculations (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

【課題】 ID、パスワードのような比較的短い乱数の生成・管理の方法及び装置を提供すること。
【解決手段】
本発明に係る乱数生成・管理方法は、与えられたNビットの2進数列Rと、
Figure 0004345072
以下の部分とし」、前記「」内の計算をk=1,2,…,Kで、順次に行い(但し、k=Kのとき、RをLMAPの初期値xへの変換はしない)、(Rとiに管理される)多次元乱数Rを生成することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、乱数生成・管理方法及びその装置に関する。
コンピュータシミュレーションのような短い時間で大量な乱数を消費する場合もあれば、認証、識別用ID、パスワード(PW)のような、限られた長さ(例えば128ビット)の乱数を生成する場合もある。ID、PWのような数列は強いセキュリティーの元で管理される必要があるとされるが、現状では装置による有効な管理方法に関する報告はあまりない。顧客のIDなどの情報を保存した記録媒体を紛失したような報道がときおり聴かされる。
ID、PWのような乱数列の管理は難しく、現状ではメモリに保存する方法しかない。顧客のIDなどの情報を暗号化しないまま保存した記録媒体を紛失したことはその管理の難しさを物語っている。
擬似乱数は再生可能である。シミュレーションで再び同じ乱数を必要となったとき、その乱数を生成するときの初期値(seed)を保存していれば、同じ乱数の生成は可能である。即ち、この長い乱数列は初期値を管理することにより、管理されていると考えてもよい。
十分に周期性の長い2進ビット列(r1…t…)(離散時間t=0,1,2,…)を生成する乱数生成器があるとして、以下のようなID、PWの生成・管理システムを考える。秘密に管理する1つの共通の初期値と公開に管理するtによってID、PWの生成と管理をするシステムである。必要なときだけシステムに初期値とtを与え、対応するID或いはPWを生成する。しかし、明らかにこのような方法では大きいtに対応する乱数列(ID、PW)の生成に要する時間が長くなり、場合(例えばt=264)によっては実用的なシステムとして機能しなくなる。
一方、カオスがその特有な性質(非線形、初期値敏感性、計算の一方向性など)を持つため、乱数生成に役立つと期待されている。その中、ロジスティック写像(数1)(以下LMAPと称する)による乱数の生成及び生成された数列に対する考察が数多くされた(例えば、非特許文献1−3)。
Figure 0004345072
Ulam,S.M.and Von Neumann,J.,‘‘On Combination of Stocastic Determistic Processes’’,Bull.AMS.,Vol.53,p.1120(1947))この文献で、数1による乱数生成が提案された。
香田徹・緒方栄次,"ベルヌイ試行とカオス",電子通信学会論文誌A,Vol.J68−ANo.2 pp.146−152(1985)この文献において、数1を用いて、閾値を0.5としたときに生成した乱数が良質であることを示した。
庄野克房,"カオスエンジニアリング",シュプリンガーフェアラーリ東京,東京,2002。この文献は、数1を用いて乱数生成を高速にするには固定小数点演算を用いたハードウェア化が有効と述べている。
カオスLMAPの計算は一方向性を有する。即ち、ある初期値xから次々とx(t=1,2,…)が計算されるが、計算されたxからxを求めることはできない。それは2次関数LMAPの逆関数x=(1±√(1−xt+1))/2による計算で状態xを1ステップ戻す計算をするには、可能な2つの状態の中の1つを選択しないといけないからである(+とーの符合の選択)。
本願においてのLMAPにより生成する2進数列は、xに対し、閾値を0.5(x≧0.5のとき1を出力、x<0.5のとき0を出力)としたときの2値系列を指す。また、本願の発明者は以下のLMAPが有する性質も確認している。
計算精度をNビットとした場合、t=0からN−1まで、連続して生成されたNビットの2進数列(閾値0.5)があれば、その2進列を生成したxをLMAPの逆関数による計算で求められる。この際、±の符合の選択は同じtに対応する2値系列の値に従う(1:+、0:−)。これは、LMAPの計算はリャプノフ指数に従って発散するのに対し、LMAPの逆関数の計算はリャプノフ指数に従って収束するからである。
このような性質を持つLMAPが生成する2値系列はセキュリティー用乱数として適切でないことが明らかである。長いLMAPの2値系列に対し、先頭にある計算精度よりも長いビット数を知っていれば、それを使って、LMAPの逆関数を計算してxを求め、求められたxからLMAPを計算し、その2値系列のすべてのビットを再生することができる。ただし、LMAPが生成する2値系列の下位ビットから上位ビットを求めることはできない。
計算精度Nビットのとき、0の最大連(連続している0の数)はLMAPを計算する過程の中ではN/2以下である。この性質は、LMAPが生成する2値系列が持つ組み合わせの可能性を制限していると同時に、その2値系列からNビットを切り出し、新たな初期値にする場合、その初期値がブラックホールと言われるような値0、0.25、0.5、0.75になることのないことを保証している。
有限精度での計算のとき、初期値敏感性は以下のような形で観測される。2つの初期値に最下位ビットだけ異なっている場合でも、それぞれの初期値からN回計算したときの内部状態は完全に別(2つの状態の間に何らかの関係は見出せない)の軌道になっていることが確認できる(例えば、計算精度128ビットのときの初期値0.0...01と0.0...10の128回計算した結果はそれぞれ0.0100…0100と0.1100…0110である(上位4ビットと下位4ビットだけを表示))。このことは2つの意味を持つ。
その1、有限計算精度での計算は常に下位ビットに切り捨てが行われているため、N回の計算後、その状態と初期状態との間の関係はなくなる。即ち、計算しないで、Nステップ後の状態を予測することはできない。
その2、2つの初期値に最下位ビットだけ異なっている場合でも、この2つの初期値から生成した2値系列は相関のない系列であり、ある2値系列から他の2値系列を推測することはできない。
以上のLMAPが生成する2値系列が有する性質は次に述べる多次元乱数生成法において、重要な意味を持つ。
発明が解決としようとする課題
本発明は汎用計算器と専用ハードウェアの両方において、実現容易な、ID、PWのような比較的短い乱数列を生成・管理する方法及び装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
本発明(請求項1)に係る乱数の生成・管理方法は、与えられたN(Nは2以上の整数)ビットの2進数列Rと、次元数Kの次元座標情報i(i1,…,ik,…,iK)に対し(ikは0以上の整数、kは次元番号、整数:1,2,…,K)、Rを非線形写像関数xt+1=4x(1−x)(以下LMAPと称する。0<x<1)の初期値xの小数点以下の部分とし、iを各次元座標値i1,…,ik,…,iKとし、xとi1,…,ik,…,iKを格納レジスタに格納し、
1.前記格納レジスタにある初期値xとikに基づき、「カオス計算器」は、LMAPに対し、計算精度Nビットの固定小数点演算をN×ik+N−1回繰り返し、xN×ikからxN×ik+N−1のN個の値を用いて、Nビットの2進数列Bを生成し(Bの各ビットは上位ビットから(bk,0k,1…k,N−1)からなり、bk,0=[2×xN×ik]、bk,1=[2×xN×ik+1]、…、bk,N−1=[2×xN×ik+N−1]、[]は小数点以下を切り捨てる計算)、
2.前記「カオス計算器」は再びBをLMAPの初期値xの小数点以下の部分とし、LMAPの計算を2×N−1回繰り返し、Nビットの2進数列Ri1,...,ik(Rで表す)を生成し(Rの各ビットは上位ビットから(rk,0k,1…k,N−1)からなり、rk,0=[2×x]、rk,1=[2×xN+1]、…、rk,N−1=[2×x2N−1])、乱数格納レジスタに格納し、
3.前記乱数格納レジスタにあるRをLMAPの初期値xの小数点以下の部分とし、格納レジスタに格納し、
前記1.、2.、3.の作業をk=1,2,…,Kの値で順次に行い、(但し、k=Kのとき、前記3.の処理を行わない)、多次元乱数Rを生成することを特徴とする。
本発明(請求項2)に係る乱数の生成・管理装置はN(Nは2以上の整数)ビットの2進数列Rを乱数生成初期値情報として、次元数Kの次元座標i(i1,…,ik,…,iK)を次元座標情報として受付ける乱数生成・管理情報入力部(ikは0以上の整数、kは次元番号、整数:1,2,…,K)と、前記Rを非線形写像関数xt+1=4x(1−x)(以下LMAPと称する。0<x<1)の初期値xの小数点以下の部分として、i(i1,…,ik,…,iK)を次元座標値として、LMAPの計算による乱数生成に備える初期値・次元座標値変換部と、前記初期値・次元座標値変換部で変換された初期値x及び次元座標値を格納する格納レジスタと、前記格納レジスタに格納されている初期値x及び次元座標値に基づき、LMAPに対し計算精度Nビットの固定小数点演算をN×ik+N−1回繰り返し、xN×ikからxN×ik+N−1までのN個の値を用いて、Nビットの2進数列Bを生成し(Bの各ビットは上位ビットから(bk,0k,1…bk,N−1)からなり、bk,0=[2×xN×ik]、bk,1=[2×xN×ik+1]、…、bk,N−1=[2×xN×ik+N−1])、再びBをLMAPの初期値xの小数点以下の部分とし、上記LMAPの計算を2×N−1回繰り返し、Nビットの2進数列Ri1,...,ik(Rで表す)を生成し(Rの各ビットは上位ビットから(rk,0k,1…rk,N−1)からなり、rk,0=[2×x]、rk,1=[2×xN+1]、…、rk,N−1=[2×x2N−1])、カオス2値系列を生成する「カオス計算器」と、前記「カオス計算器」から出力されるNビットの2値系列Rを格納する乱数格納レジスタと、前記乱数生成・管理情報入力部の動作、初期値・次元座標値変換部の動作、「カオス計算器」の計算及びRをLMAPの初期値xの小数点以下の部分に変換する計算をk=1,2,…,Kの値で順次に行う(但し、k=Kのとき、前記RをLMAPの初期値xへの変換を行わない)ことにより多次元乱数Rの生成、を行わせる乱数生成制御部と、を備えたことを特徴とする。
発明の効果
本発明は次元座標情報に従った初期値の繰り返す生成により、多次元座標空間に置かれている大量な乱数列に対し、任意の座標に置かれている乱数列を高速に生成・再生できる。そのため、図1に示すように、管理用2進数列Rと規則ある次元座標情報i(i1,…,ik,…,iK)による2進数列R(ID、PW)の生成・管理システムの構築を可能にした。
本発明はカオス(LMAP)を利用したことで、規則ある次元情報i(i1,…,ik,…,iK)で生成されるRは線形的な相関を持たない。そのため、ある乱数列Rとその次元座標情報i(i1,…,ik,…,iK)からRを推測することはできない。また、他の次元座標情報により生成される乱数列を予測することもできない。
本発明はまた、LMAPの計算を固定小数点演算にすることにより、整数演算のできるシステムであれば、ハードウェアでもソフトウェア上でも容易に本発明が提案する乱数生成・管理システムの構築を実現できる。そして、低価格化を可能にし、産業技術として望ましい形態である。
以下、図面を参照しながら、発明の実施の形態を説明し、その効果を示す。
図2は本発明の一実施形態である乱数生成・管理装置100の構成図を示す。本実施形態の乱数生成・管理装置100はNビットの2進数列RをLMAPの初期値xに変換して、「xと次元座標情報iに基づき、「カオス計算器」を用いて、Nビットの2値系列R i1,…,ik を生成し、それを更にxに変換する」計算をK回繰り返すことにより、多次元乱数Rを生成する。乱数生成・管理装置100は乱数生成・管理情報入力部102、初期値・次元座標値変換部104、格納レジスタ106、「カオス計算器」108、乱数格納レジスタ110、乱数生成制御部112を備える。
乱数生成・管理情報入力部102はNビットの2進数列Rと次元座標情報i(i1,…,ik,…,iK)を受付る。
初期値・次元座標値変換部104は入力される2進数列R或いは多次元乱数生成の過程の中に生成される2進系列R i1,…,ik をx に変換して、また、入力される次元座標情報を各次元における次元座標の値i1,…,ik,…,iKに変換して、固定小数点演算による多次元乱数の生成に備える。
格納レジスタ106は初期値・次元座標値変換部104で変換されたx及びi1,…,ik,…,iKを格納する。
「カオス計算器」108は格納レジスタ106に格納されている初期値xを使って、順次に、次元座標ik(k=1,2,…K)に従い、LMAPを計算し、Nビットの2進系列R i1,…,ik を生成する。
「カオス計算器」の作業の詳細を説明する。
「カオス計算器」は先ず、108は格納レジスタ106に格納されている初期値xと次元座標ikを使って、LMAPをN×ik回計算する。
次に、LMAPを計算しながら、bk,0=[2×xN×ik]、bk,1=[2×xN×ik+1]、…、bk,N−1=[2×xN×ik+N−1]([]は小数点以下を切り捨てる計算)を計算し、Nビットの2進数列B(bk,0k,1…k,N−1)を生成する。
再びBをLMAPの初期値xの小数点以下の部分とし、LMAPの計算をN回計算する。
そして、LMAPを計算しながら、rk,0=[2×x]、rk,1=[2×xN+1]、…、rk,N−1=[2×xN+N−1]を計算し、Nビットの2進数列Ri1,…,ik(rk,0k,1...rk,N−1)を生成して、出力する。
(0035)と(0036)の計算を加えることで、(0013)に示したLMAPが生成する2進系列において、上位乱数による下位乱数に対する推測可能性を断ち切ることができた。
乱数格納レジスタ110は「カオス計算器」108から出力される2進系列を格納する。
乱数生成制御部112は多次元乱数を生成するための各部の動作の制御を行う。
乱数生成制御部112は次元数Kの次元座標情報に対し、次元k=1からKまで、順次に次元座標情報を使い、「カオス計算器」による計算を繰り返し、その出力を乱数格納レジスタ110に格納し、k<Kのとき、乱数格納レジスタ110に格納されている乱数を、初期値・次元座標値変換部104により、へ変換し、格納レジスタ106に格納し、k=Kのとき、乱数格納レジスタ110に格納されているNビットの2進系列を乱数Rとし、計算を終了させる。
ここに、多次元乱数の意味及びその効果を説明する。
固定小数点演算、計算精度Nビット、LMAPによる長さNビットの2進数列の生成を考える。
Nビットの初期値xを入力して、必要な数の2進ビット列r(r…)を生成する。乱数生成器の生成速度をSbps(ビット/秒)とし、2進数列を生成する以外の作業時間が十分に小さく、計算しないことにする。ここで、生成器からM×N(Mは2以上の整数)ビットの乱数を生成し、M本の長さNビットの2進数列R(R,…,R,…,RM−1)を切り出すとき、初期値xを用いたRの生成に要する時間について検討する。
このような生成法で生成される数列Rは直線上配置されているようにイメージすることができることから(図3)、この生成法を一次元生成法という。
Nビットの数列であるから、明らかに、xから1本目の数列Rを生成する必要な時間はN/Sである。xから2本目の数列Rを生成する必要な時間は1本目の数列の生成時間も含むので、2N/Sとなる。このように、xからi本目の数列Ri−1の生成時間はi×N/Sとなる。
取り得る乱数の数が多い方がいいから、Mのサイズが大きいほうが望ましいが、このような1つの初期値xから連続して乱数列を生成する方法では、Mを大きくすることができない。例えば、M=264にした場合、例え乱数の生成速度が240bpsであっても、1本のNビットの数列を生成するのに必要な時間は平均(1+264)×N/240>224秒となる。
ここでM=M×M(M,Mは2以上の整数)とし、Nビットの初期値xからM個のNビットの乱数列を生成し、そして、生成されたM個のNビットの数列を新たな初期値にして、それぞれM個のNビットの乱数列を生成するような生成法を考える。生成されるNビットの乱数をRi1,i2(i1=0,…,M−1,i2=0,…,M−1)で表す。
このような生成法は生成される数列Ri1,i2が2次元空間(座標)上に配置されているようにイメージすることができることから(図4)、これを2次元乱数生成法という。
明らかに、Rの総数はM×M=Mであり、初期値xから、Ri1,i2の生成に必要な時間Tは以下のようになる。
R0,0=(1×N+1×N)/S=2N/S
R0,1=(1×N+2×N)/S=3N/S
R0,i2=(1×N+(i2+1)×N)/S=(i2+2)N/S
Ri1,i2=((1+i1)×N+(i2+1)×N)/S=(i1+i2+2)N/S
即ち、1つの乱数列を生成するのに、必要な時間は、最も短いのは2N/Sで、最も長いのは (M+M)N/Sである。一次元生成法のときの最長時間M×N/S=(M×M)N/Sと比べると、その違いが明白である。
次元数をKにして、M=M×…×M×…×Mとし、Nビットの初期値xからM個のNビットの乱数列を生成する。そして、生成されたM個のNビットの数列を新たな初期値にして、それぞれM個のNビットの乱数列を生成する。同じように初期値作りをMまで、K−1回して数列Rを生成する(i1=0,…,M−1、i2=0,…,M−1、…、iK=0,…,M−1)。数列RはK次元空間の中に位置座標(i:i1,i2,…,iK)に置かれているようにイメージすることができるため、この生成法を多次元乱数生成法と称する。K次元座標空間の中に置かれている一本の数列を生成するのに必要な時間は、(K+i1+i2+…+iK)N/Sであり、最も短い時間はKN/Sで、最も長い時間は(M+M+…+M)N/Sとなることが分かる。平均時間は (K+M+M+…+M)N/(2S)である。
多次元乱数生成法の中の各パラメータN,K(k),M(M)が持つ意味について説明する。
Nは計算精度である。従って、取り得る初期値の種類(初期値空間のサイズ)はNビットの値0…0,010…0,10…0,110…0(0,0.25,0.5,0.75)を除く2−4通りである。但し、ある初期値xから生成できるカオス状態の長さは2N/2に近いことから、Mが非周期状態である大きさは2N/2/Nと推測される。実際Nを32〜64の間で、多次元生成器の周期性について、数値計算によるMの非周期状態長を検索した結果は2N/2に近い。それは繰り返す初期値の生成により、多次元乱数生成器が持つ周期性がもとのLMAPよりも長くなったと考えられる。
次元サイズMはある初期値xから生成できる数列の総数である。一般的には、乱数生成器が持つ周期性に制約される。しかし、多次元空間の中に複数の同じ数列が配置(どこかに配置されるかは分からない)されてもよいのであれば、その制約は受けない。
は各次元の座標空間のサイズを決める(k=1,2,…,K)。また、Rの生成速度に影響を与える。Mのサイズが大きいとRの平均生成速度が極端に遅くなることもある。MはKと一緒にRに対し分類する機能を持つ。というのは、特定の意味のある情報(例えば:トキ、ナマエ、ソシキ(ブモン)など)を持つことができる。即ち、Mの適切のサイズは生成速度だけでなく、分類上の便宜さと総合して、決める必要がある。尚、座標空間を最も効率よく表すにはM=2、m=m+…+mとした方がよい(m,…,mは1以上の整数)。
Kは次元数として分類する機能も持つ。Mが一定であるとき、Kを大きくすれば、Mの平均サイズが小さくなり、Rの生成速度が速くなる。また、個別のMのサイズが極端に大きいとき、Rの生成速度が極端に遅くなることもある。これは同じ次元(類)に属する座標数が大きく設定すると、一次元生成法で見たように、この次元においての平均生成時間は長くなるからである。このように、Kの設定は、次元の分類機能に従いながらも個別なMのサイズが極端に大きくならないようにする必要がある。というのは、同じ類に属しても1つの次元で表する必要がない。即ち、分類上個別なMのサイズが大きいとき、その類に対し、複数の次元にすることができる。
K(k)を分割することができる。
計算精度Nビット、初期値x、次元数K、各次元のサイズM,M,…,Mの多次元乱数生成システムを考える。中間次元kのときの状態を考察する。
k=1のとき、初期値xからM個のNビットの2進数列R,R,…を生成することができる。k=2のとき、初期値xからM個のNビットの2進数列(中間初期値)RR,R,…が生成され、それぞれの中間初期値から、M個のNビットの2進数列Ri1,i2を生成することができる。即ち、初期値xから総数M×M個のNビットの2進数列を生成することができる。同じように、中間次元kにおいて、M×M×…×M個の中間初期値を生成できる。
ここに、k=Ku,K=Ku+Kdとすると、Kd=K−Kuとなる。即ち、初期値x、次元数Ku、各次元のサイズM,M,…,MKuの上位次元による多次元乱数生成システムが成り立つ。また、次元数Kuの上位次元によるシステムが生成するM×M×,…,×MKu個のNビットの2進数列(中間初期値)をそれぞれの初期値とする下位次元による多次元乱数生成システム(次元数Kd、各次元のサイズMKu+1,MKu+2,…,M)も成立する。
このように、2つのKが1つの多(K)次元乱数生成システムに対応するが、Kを分割することにより、多次元乱数生成システムを分割することができる。そして、多次元乱数生成システムを分割する際、次元Kuを界に、すべての下位次元を多次元乱数生成システムから分割する必要はない。任意の中間座標i1,i2,…,iKuの位置にあるRi1,i2,…,iKuを出力して、新たな下位多次元乱数生成システムの初期値にすると、一つ次元数Kdの下位次元による多次元乱数生成システムが元の多次元乱数生成システムから分離される。
また、明らかに、分割の逆作業として、分割した複数のシステムを再び連結(統合)することもできる。但し、分割されるときのそれぞれの中間次元座標情報を保存する必要がある。言い換えれば、再び連結する必要のある分割システムに対して、中間次元座標情報を保存しなければならない。再び連結する必要のない完全に独立する分割システムに対しては、その中間次元座標を削除すればよい。
KをKuとKdの2分割について示したが、同じ方法で必要に応じた複数の分割もできることは言うまでもない。
初期値x、次元座標i(i1,i2,…,iK)から生成されたRと、初期値Ri1,i2,…,iKu、次元座標i′(i(Ku+1),i(Ku+2),….iK)から生成されたR′は同値である。というのは、初期値xから初期値Ri1,i2,…,iKuを得ることができるが、Ri1,i2,…iKuから初期値xを得ることができない。このような関係を持つ初期値に対し、初期値xを上位初期値といい、初期値Ri1,i2,…,iKuを下位初期値という。
このような性質を持つ多次元乱数生成方法を用いて、階級的な乱数生成システムを構築することができる。即ち、上位初期値xと、下位初期値Ri1,i2,…,iKuの持つ権限が異なり、初期値xを持つ者がRi1,i2,…,iKuを持つ者よりもより大きい権限を持つ。
図5は多次元乱数生成・管理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。乱数生成命令により本フローチャートに示す乱数生成・管理装置100の動作はスタートする。
乱数生成・管理情報入力部102に入力されたNビット2進数列と多次元座標情報を受け取り、変数kをk=0とする(s102)。そして、初期値・次元座標値変換部104は変数kに1を足し、受け取ったNビットの2進数列RをLMAPの初期値xに変換し、次元座標情報(i1,i2,…,iK)と共に(s104)、格納レジスタ106に格納する(s106)。次は106に格納されているx と次元座標情報ikに基づき、「カオス計算器」108がNビットの2値系列R i1,…,ik を生成し、乱数格納レジスタ110に格納される(s108)。kは次元数Kより小さい場合、Nビットの2値系列R i1,…,ik を初期値・次元座標値変換部104に入力し(s110)、(s104)からの計算を繰り返す。k=Kになった場合、Nビットの2値系列Ri1,…,iKを出力とし(s112)、本フローチャートに示す乱数生成装置100の動作は終了する。
ここに、乱数を管理するシステムの具体例を用いて、本発明の効果を初期値敏感性、近傍座標の無相関性、生成速度、システムの分割などから確認する。
工業製品にはこの製品を特定できる記号(番号)が与えられている。例えば、機種番号、製造番号、ロット番号、製造年月などがある。これらの番号は製品に関する情報の管理、及びアフターサービスの際に必要とされる。当然、これらの番号は管理されなければならない。こういう製品の番号は規則あるもの(連番)が多い。規則があるから情報量が少なく、管理しやすい。しかし、その反面、ある番号から他の番号を推測しやすく、悪用されやすい(似たような製品に、本物の製品の番号をつけて、成り済ましをする(コピー製品))。製品の番号を推測できないようにするには、規則ある番号に規則のない識別ID(乱数)番号を加えるとよいが、規則のない乱数を使うと、無限に近い工業製品の番号の管理が難しくなる。本願が提案する多次元乱数生成法はこのよう規則の見えない識別ID(乱数列)の管理問題に役立つ。
多次元乱数生成法の三つの要素(R、i、R)に対し、製品を識別できる(ユニークな)製品番号を次元座標(i)に変換して、生成される製品識別ID(乱数列R)を製品番号に加えることにより、製品番号を推測できないことにするアイディアである。そのときの初期値x(R)は製品識別IDを管理する管理キーとなる。正しい初期値xと製品番号により、対応する製品識別IDが生成(再生)される。規則ある製品番号は推測できるが、付け加えられている製品識別IDは推測できない。即ち、初期値xを持たない者は、正しい製品番号と製品識別IDのペアを得ることができない。
機種番号MC780、製造番号C042875のような製品番号を持つ製品の識別IDを生成する単純化したシステムの例を示す。
識別IDを生成するために、製品番号を次元座標に変換する必要がある。ここに、機種番号と製造番号を図6に示すように変換させる(英字はASCIIコードの16進表示、数字は10進を16進表示へ)。
次元数K=14、各次元のサイズM=M=…=M14=16とし、管理キーを128ビットの初期値(16進)x=0…01とすると、多次元乱数生成法により計算されたRは16進表示で、B44768B06B7A25D464F3523552BD0DFBとなる。対応する次元座標は16進表示で、(i=4,D,4,3,2,C,4,4,3,0,A,7,7,B)である。
先ず、次元座標iを固定にし、初期値xに微小な変化を与え、生成されるRを確認する。次元座標iを(4,D,4,3,2,C,4,4,3,0,A,7,7,B)にしたときの例を示す。初期値xを0…01と0…02(16進32桁)にしたときのRはそれぞれ(B44768B06B7A25D464F3523552BD0DFB)と、(8849A5994E6b861F6298CFB4C7C71E9F)となる。初期値敏感性を確認できる。
次に、初期値を固定にし、次元座標iに微小な変化を与え、生成されるRを確認する。初期値xを0…01にしたときの一例を示す。次元座標iを(4,D,4,3,2,C,4,4,3,0,A,7,7,B)と、(4,D,4,3,2,C,4,4,3,0,A,7,7,C)としたとき、得られたRはそれぞれ(B44768B06B7A25D464F3523552BD0DFB)と、(BA1359675D951215D6F14411426D1E13)である。近傍次元座標の非相関を確認できる。
以上の結果から、多次元乱数生成法を用いて構築した乱数生成器は同じシステムの構成でも、異なった初期値の同じ次元座標にある乱数列の間から相関性を見出すことができない。即ち、同じ構成のシステムでも、同じ次元座標にある乱数列から初期値を推測することができない。又、ある次元座標に位置する乱数列から、その近傍の次元座標に位置する乱数列を推測することもできない効果を確認できた。
(0052)に2値系列の生成速度が与えられたときのある次元座標に位置する乱数列の生成に要する時間を示した。そのとき、2進数列を生成する以外の作業時間が十分に小さく、計算しないことにした。ここに、このような近似的に計算された生成時間を推測時間t′とし、実際にかかった時間を実測時間tとして、2値系列の生成速度が4.9Mbpsのときの両者の結果を図7に示す。近い結果であることを確認できる。また、十分に実用できる速度になっていることも確認できる。
製品識別IDを生成するシステムにおいて、製品番号は機種番号と製造番号からなる。即ち、製品番号に機種を管理する部分(機種番号)とこの機種の製品を管理する部分(製造番号)にわかれている。ここで、製品番号を機種番号と製造番号に分割して、分割しない場合と分割した場合に生成される乱数列を確認する。
初期値xが0…01、次元座標iが(4,D,4,3,2,C,4,4,3,0,A,7,7,B)のときに生成される乱数列Rは(0075)に示した通りである。先ず、次元座標を(4,D,4,3,2,C,4)(機種管理)と(4,3,0,A,7,7,B)(該当機種の製品)に分割する。そして、初期値x(0…01)と次元座標i1(4,D,4,3,2,C,4)から乱数列Ri′を生成する。更に、初期値Ri′と次元座標i″(4,3,0,A,7,7,B)から乱数列Ri″を生成し、分割しないときの乱数列Rと比較する。その結果、分割するときと分割しないときの乱数列は一致していることを確認できた。
更に、分割した次元座標においてのRi′とRi″の生成に必要の時間を見ると、それぞれ0.001437秒と0.001421秒で、その合計は分割しないときの0.002781秒とほぼ一致する。
このように、計算方法など変えずに、単に初期値と次元座標を変えるだけで、子システムを容易に本システムから分離できる。また、分割によって、システムの計算量が軽減となり、乱数生成も速くなる。
更に、分割によって、下位システムに上位システムに関する情報を持つ必要がなくなり、情報セキュリティーの観点から、上位システムがより安全になるといえる。例えば本製品管理システムの場合に、ある製品の生産拠点を海外などに移転したとき、このような管理システムの分割は有効である。
本発明によれば、本願が提案する乱数生成・管理方法は、一つのNビットの2進数列R(初期値)とM(Mは1以上の整数)個の規則のある次元座標情報iによるM個の規則のないNビットの2進数列Rを生成・管理できる(図1)
本発明の乱数生成において、Rと規則あるiによるRの生成であるが、特定のiとRを用いて、他のRを推測することも、Rを推測することもできない性質を持つ。このような性質を持つ乱数生成器は、情報セキュリティーなどの分野で幅広く応用できる。
本発明の乱数生成法を用いれば、ID、PWの使い捨てシステムの構築が可能となる。即ち、システム側とユーザー側が持つ秘密な(ID、PW)をRにして、認証を行う度にユーザー側は新しいiとRを用いて、R(認証用ID、PW)を生成し、iとRをシステム側へ送る。システム側は受け取ったiと該当ユーザーのRを用いて、Rを生成し、送られたものと照合し認証を行う。一つのiは一度しか使われないため、盗聴されても問題が生じない。秘密なR(ID、PW)は通信路上など、外へ出すことはないため、安全である。Rは身体から採取した情報(指紋、静脈など)などを使えば記憶する必要もない。
本発明の乱数生成法を暗号システムの暗号鍵生成・管理システムに応用すると、最も強い暗号と言われる使い捨て鍵暗号方式が実現可能となる。次元座標情報iを使い捨て(一度しか使わない)によって、同じ暗号鍵が使われることはない。
本発明の乱数生成法を共通鍵暗号化通信に応用すると、同じ秘密鍵Rを持つ者の間に、使い捨て鍵の暗号化通信ができる。情報を送る度に、Rと新しいiにより暗号鍵Rを生成し、情報を暗号化する。暗号化した情報とiを相手に送るだけで、Rを送る必要はない。暗号化した情報とiを受け取った相手側は、持っているRとiでRを生成し、暗号化した情報を復号する。Rは通信路上に出ないから、安全である。
本発明は乱数の生成において、数1を固定小数点演算で行うため、整数を用いた計算で実行できる。整数の分割計算が容易であるから、異なるシステム(汎用計算機(各種のOS)、専用ハードウェア、マイクロコンピュータなど)であっても、最も基本的な整数演算(加算、乗算、ビットシフト、ビットごとの論理演算)ができるのであれば、同じ入力による同じ出力が得られる。
従って、本発明の乱数生成装置は様々なニーズに対応できる「性能−コスト」の組合せを持ち、拡張性も富み、セキュリティー分野を中心とする幅広い産業の分野での応用が可能である。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術手段は上記実施形態に記載の範囲に限定されることではない。上記実施形態に変更または改良を加えることができる。また、上記発明は数1を用いて、2進系列を生成しているが、他の2進系列生成法を用いることも可能である。また、乱数の生成効率及び品質の低下を代償に上記実施形態に変更を加えることも可能である。そのような変更、改良を加えた形態も本発明の技術の範囲に含まれることは明らかである。
本発明の乱数生成・管理システムの概念図 本発明の一実施形態である乱数生成装置の構成図 一次元乱数生成を示す図。 二次元乱数生成を示す図。 乱数生成装置100の動作の一実施例を示すフローチャート。 工業製品が持つ製品番号を次元座標情報への変換を示す表。 多次元乱数生成法において、乱数生成に必要な時間の具体例を示す表。
符号の説明
100 乱数生成・管理装置
102 乱数生成・管理情報入力部
104 初期値・次元座標値変換部
106 格納レジスタ
108 「カオス計算器」
110 乱数格納レジスタ
112 多次元乱数生成制御部

Claims (2)

  1. 乱数生成・管理方法であって、
    与えられたN(Nは2以上の整数)ビットの2進数列Rと、次元数Kの次元座標情報i(i1,…,ik,…,iK)に対し(ikは0以上の整数、kは次元番号、整数:1,2,…,K)、
    Rを非線形写像関数xt+1=4x(1−x)(以下LMAPと称する。0<x<1)の初期値xの小数点以下の部分とし、iを各次元座標値i1,…,ik,…,iKとし、xとi1,…,ik,…,iKを格納レジスタに格納し、
    1.前記格納レジスタにある初期値xとikに基づき、「カオス計算器」は、LMAPに対し、計算精度Nビットの固定小数点演算をN×ik+N−1回繰り返し、xN×ikからxN×ik+N−1までのN個の値を用いて、Nビットの2進数列Bを生成し(Bの各ビットは上位ビットから(bk,0k,1…k,N−1)からなり、bk,0=[2×xN×ik]、bk,1=[2×xN×ik+1]、…、bk,N−1=[2×xN×ik+N−1]、[]は小数点以下を切り捨てる計算)、
    2.前記「カオス計算器]は再びBをLMAPの初期値xの小数点以下の部分とし、LMAPの計算を2×N−1回繰り返し、Nビットの2進数列Rを生成し(Rの各ビットは上位ビットから(rk,0k,1…k,N−1)からなり、rk,0=[2×x]、rk,1=[2×xN+1]、…、rk,N−1=[2×x2N−1])、乱数格納レジスタに格納し、3.前記乱数格納レジスタにあるRをLMAPの初期値xの小数点以下の部分とし、格納レジスタに格納し、
    前記1.、2.、3.の作業をk=1,2,…,Kの値で順次に行い、(但し、k=Kのとき、前記3.の処理を行わない)、多次元乱数Rを生成することを特徴とする乱数生成・管理方法。
  2. 乱数生成・管理装置であって、
    N(Nは2以上の整数)ビットの2進数列Rを乱数生成初期値情報として、次元数Kの次元座標i(i1,…,ik,…,iK)を次元座標情報として受付ける乱数生成・管理情報入力部(ikは0以上の整数、kは次元番号、整数:1,2,…,K)と、
    前記Rを非線形写像関数xt+1=4x(1−x)(以下LMAPと称する。0<x<1)の初期値xの小数点以下の部分として、i(i1,…,ik,…,iK)を次元座標値として、LMAPの計算による乱数生成に備える初期値・次元座標値変換部と、
    前記初期値・次元座標値変換部で変換された初期値x及び次元座標値を格納する格納レジスタと、
    前記格納レジスタに格納されている初期値x及び次元座標値に基づき、LMAPに対し計算精度Nビットの固定小数点演算をN×ik+N−1回繰り返し、xN×ikからxN×ik+N−1のN個の値を用いて、Nビットの2進数列Bを生成し(Bの各ビットは上位ビットから(bk,0k,1…bk,N−1)からなり、bk,0=[2×xN×ik]、bk,1=[2×xN×ik+1]、…、bk,N−1=[2×xN×ik+N−1])、再びBをLMAPの初期値xの小数点以下の部分とし、上記LMAPの計算を2×N−1回繰り返し、Nビットの2進数列Rを生成し(Rの各ビットは上位ビットから(rk,0k,1…rk,N−1)からなり、rk,0=[2×x]、rk,1=[2×xN+1]、…、rk,N−1=[2×x2N−1])、カオス2値系列を生成する「カオス計算器」と、
    前記「カオス計算器」から出力されるNビットの2値系列Rを格納する乱数格納レジスタと、
    前記乱数生成・管理情報入力部の動作、初期値・次元座標値変換部の動作、「カオス計算器」の計算及びRをLMAPの初期値xの小数点以下の部分に変換する計算をk=1,2,…,Kの値で順次に行う(但し、k=Kのとき、前記RをLMAPの初期値xへの変換を行わない)ことにより多次元乱数Rの生成、を行わせる乱数生成制御部と、
    を備えたことを特徴とする乱数生成・管理装置。
JP2008213305A 2008-07-28 2008-07-28 乱数生成・管理方法及び装置 Expired - Fee Related JP4345072B1 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008213305A JP4345072B1 (ja) 2008-07-28 2008-07-28 乱数生成・管理方法及び装置
TW098111092A TW201005630A (en) 2008-07-28 2009-04-03 Random number generation and management method, and device
CN200980101076.0A CN101868779B (zh) 2008-07-28 2009-06-09 随机数产生、管理方法及装置
EP09802795.6A EP2309381B1 (en) 2008-07-28 2009-06-09 Random number generation and management method, and device
PCT/JP2009/060815 WO2010013550A1 (ja) 2008-07-28 2009-06-09 乱数生成・管理方法及び装置
US12/811,408 US8655933B2 (en) 2008-07-28 2009-06-09 Random number generation and management method, and device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008213305A JP4345072B1 (ja) 2008-07-28 2008-07-28 乱数生成・管理方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4345072B1 true JP4345072B1 (ja) 2009-10-14
JP2010033523A JP2010033523A (ja) 2010-02-12

Family

ID=41253503

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008213305A Expired - Fee Related JP4345072B1 (ja) 2008-07-28 2008-07-28 乱数生成・管理方法及び装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US8655933B2 (ja)
EP (1) EP2309381B1 (ja)
JP (1) JP4345072B1 (ja)
CN (1) CN101868779B (ja)
TW (1) TW201005630A (ja)
WO (1) WO2010013550A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9167194B2 (en) * 2010-04-12 2015-10-20 Dell Products, Lp Method for generating a unique service set identifier on a wireless projector
ITRM20110061A1 (it) * 2011-02-11 2012-08-12 Crypt Alarm S R L Metodo per lo scambio di dati sicuro nelle comunicazioni simmetriche.
US8767954B2 (en) * 2011-12-01 2014-07-01 Colloid, Llc Methods and systems for deriving a cryptographic framework
US9304740B2 (en) * 2012-10-09 2016-04-05 King Abdullah University Of Science And Technology Chaos-based pseudo-random number generation
TWI552563B (zh) * 2014-01-13 2016-10-01 林文偉 時間擾動混沌映射加密解密系統與方法
CN106155628B (zh) * 2015-04-01 2018-12-28 北京南瑞智芯微电子科技有限公司 一种混沌随机数发生器及发生方法
JP6321723B2 (ja) * 2015-06-04 2018-05-09 株式会社クァンタリオン 放射性同位元素の自然崩壊を利用した唯一性を実現する装置
WO2018135566A1 (ja) * 2017-01-20 2018-07-26 日本電信電話株式会社 秘密計算システム、秘密計算装置、秘密計算方法、プログラム

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09244876A (ja) * 1996-03-05 1997-09-19 Fujitsu Ltd カオスを用いた疑似乱数発生方法および装置
JP2003216037A (ja) * 2001-11-16 2003-07-30 Yazaki Corp 暗号キー、暗号化装置、暗号化復号化装置、暗号キー管理装置及び復号化装置
JP4209694B2 (ja) * 2002-03-08 2009-01-14 株式会社リコー テストデータ記録方法とプログラム
KR100543101B1 (ko) * 2003-10-23 2006-01-20 학교법인 배재학당 시간지연가변 되먹임 혼돈시스템을 이용한 암호화 및 통신 장치와 그 방법
TW200602968A (en) * 2004-05-28 2006-01-16 Thomson Licensing Sa Method for non-repeating random number generation
TW200629192A (en) * 2005-02-03 2006-08-16 Sanyo Electric Co Random number generating circuit
TWI266234B (en) * 2005-05-13 2006-11-11 Via Tech Inc Method and apparatus for generating pseudo random patterns
TW200802079A (en) * 2006-06-30 2008-01-01 Primax Electronics Ltd Random number generator and random number generating method
JP2006338045A (ja) * 2006-07-28 2006-12-14 Japan Science & Technology Agency カオス・ニューラルネットワークを用いた乱数生成システム
JP4963050B2 (ja) * 2006-09-15 2012-06-27 独立行政法人情報通信研究機構 乱数列群生成装置、乱数列群生成方法、ならびに、プログラム
JP4308293B2 (ja) * 2007-11-20 2009-08-05 際国 董 乱数生成装置及び方法
US8438202B2 (en) * 2007-12-27 2013-05-07 Japan Science And Technology Agency Mechanism for generating random numbers following normal distribution

Also Published As

Publication number Publication date
US8655933B2 (en) 2014-02-18
EP2309381B1 (en) 2015-11-04
CN101868779A (zh) 2010-10-20
JP2010033523A (ja) 2010-02-12
TW201005630A (en) 2010-02-01
EP2309381A1 (en) 2011-04-13
TWI382341B (ja) 2013-01-11
EP2309381A4 (en) 2014-08-20
CN101868779B (zh) 2012-07-25
WO2010013550A1 (ja) 2010-02-04
US20100287225A1 (en) 2010-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4345072B1 (ja) 乱数生成・管理方法及び装置
Enayatifar et al. Image encryption using a synchronous permutation-diffusion technique
Srivastava et al. A novel approach to security using extended playfair cipher
CN106941407B (zh) 一种平台数据动态加密的方法和装置
CN106651976B (zh) 一种基于聚类和混沌的图像加密方法
CN115085924B (zh) 一种基于霍夫曼编码的计算机信息传输加密***
CN1918844B (zh) 基于保密共享方案的保密信息管理***和方法
Tornea et al. Security and complexity of a DNA-based cipher
CN105516340A (zh) 一种云存储数据可恢复性验证方法及***
Zhang et al. An improved rainbow table attack for long passwords
Gennaro Randomness in cryptography
CN113852463A (zh) 一种量子图像加密方法及***
CN116132977B (zh) 一种鼠标安全加密认证方法
Mendrofa et al. Collaborative encryption algorithm between vigenere cipher, rotation of matrix (ROM), and one time pad (OTP) algoritma
May Multivariate analysis
Hussain et al. Key based random permutation (KBRP)
Ortiz et al. Encryption through the Use of Fractals
Opalikhina Applied aspects of number theory
Srivastava et al. Optimization and analysis of the extended Playfair cipher
Dooms et al. Shaping Postquantum Cryptography: The Hidden Subgroup and Shift Problems
Darari et al. Encryption and decryption application on images with hybrid algorithm Vigenere and RSA
US20240154796A1 (en) Multiple Vector One-Time Key Pad
Ali et al. Survey on 3D Content Encryption.
JP2001308846A (ja) ストリーム暗号
Zhou et al. A new way to produce key streams based on chaotic sequences

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4345072

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120724

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130724

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees