JP4342377B2 - 車両用のルーフモール及びその製造方法 - Google Patents

車両用のルーフモール及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、車体のルーフパネルに装着されたときに外表面側に位置する装飾部を備えた熱可塑性エラストマー製の長尺な車両用のルーフモール及びその製造方法に関するものである。
従来より、自動車の車体のルーフパネルに装着されるルーフモール等のトリム材は、ポリ塩化ビニル樹脂で形成したものが多用されてきた。しかし、ポリ塩化ビニル樹脂製のトリム材は、廃棄物を焼却処分するときに環境を汚染するガスが発生するという欠点がある。
この対策として、例えば、特許文献1(特開2001−138440号公報)に記載されているように、TPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)でルーフモール等のトリム材を形成することが提案されている。
特開2001−138440号公報(第2頁等)
一般に、ルーフモール等のトリム材を形成するTPOは、EPDM等のゴム成分(ソフト成分)と、オレフィン系樹脂等の樹脂成分(ハード成分)と、プロセスオイル等のオイル成分とを主成分として所定の配合で混練したものを用いることによって、トリム材に適度な柔軟性を持たせて、車体パネルの曲面に沿ってトリム材を容易に曲げ変形させて装着できるようにしている。
ところで、近年、ルーフモール等のトリム材は、例えば車体パネルと同色の着色塗装を施すことが要求されるようになってきている。しかし、上述したようにオイル成分を含有したTPO製のトリム材は、表面にオイル成分がブリードする(染み出す)という特性があるため、トリム材の表面に着色塗装膜を形成しても、ブリードしたオイル成分によってトリム材の表面に着色塗装膜を十分に密着させることができず、トリム材の表面に良好な着色塗装を施すことができないという欠点がある。
本発明は、これらの事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、ルーフモールの装着性を確保しながら、ルーフモールに良好な着色塗装を施すことができるようにすることである。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の車両用のルーフモールは、車体のルーフパネルの接合部において車両の前後方向に沿って車室内側を中心として湾曲して形成されて当接面と側壁を有するルーフ溝に装着されたときに外表面側に位置する装飾部と、この装飾部の裏面側に突出するように設けられてルーフ溝に固定可能な取付部とが一体的に形成された熱可塑性エラストマー製の長尺な車両用のルーフモールであって、装飾部は、オレフィン系熱可塑性エラストマー(以下「TPO」と表記する)の押出成形により、装飾本体部と、この装飾本体部の外表面側に積層されて該装飾本体部よりも薄肉の装飾表層部とを形成して融着一体化し、装飾表層部は、装飾本体部の幅方向の端部では端末まで形成し、ルーフ溝に取り付けられたときに装飾本体部がルーフ溝の当接面に当接するように形成すると共に、装飾表層部の厚さ寸法が0.05〜2mmの範囲で且つ装飾本体部の厚さ寸法の1/2以下になるように形成し、取付部は、装飾部を支持する幹部と、該幹部の根元側から幅方向両側に延びる根元部と、該根元部の先端から幅方向両側に向けてそれぞれ突出する弾性リップとを有し、該弾性リップは、ルーフモールをルーフ溝に装着したときに弾性変形してルーフ溝の側壁に当接して係止するように形成し、装飾本体部及び取付部の少なくとも弾性リップを形成するTPOは、プロセスオイル成分を含有し、装飾表層部を形成するTPOよりもゴム成分の混合割合が大きいものを用いると共に、装飾表層部を形成するTPOは、プロセスオイル成分を含有せず、装飾本体部を形成するTPOよりも樹脂成分の混合割合が大きく且つ硬度が高いものを用い、装飾表層部の表面に、該装飾表層部側から順に少なくともポリオレフィン系又はアクリル系ベースコート層とアクリル系又はウレタン系着色コート層とを積層して着色塗装膜を形成するようにしたものである。
この構成では、プロセスオイル成分を含有し、装飾表層部よりもゴム成分(ソフト成分)の混合割合が大きいTPOで装飾本体部を形成するため、ルーフモールに適度な柔軟性を持たせることができ、車体のルーフパネルの曲面に沿ってルーフモールを容易に曲げ変形させて装着することができる。更に、プロセスオイル成分を含有しないTPOで装飾表層部を形成するため、装飾表層部の表面にはオイル成分がブリードすることがなく、装飾表層部の表面に着色塗装膜を十分に密着させることができて、ルーフモールの表面に良好な着色塗装を施すことができる。しかも、装飾表層部は、装飾本体部よりも薄肉に形成するため、装飾表層部の柔軟性が低くても、その影響が少なく、ルーフモール全体としては十分な柔軟性を確保することができる。また、装飾本体部と装飾表層部を両方ともTPOで形成するため、両者を共押出成形により融着一体化して強固に接合することができる。
また、装飾表層部は、厚さ寸法が0.05〜2mmの範囲で且つ装飾本体部の厚さ寸法の1/2以下になるように形成するので、装飾本体部に対して装飾表層部を十分に薄肉にすることができ、ルーフモールの柔軟性を確保することができる。
本発明のルーフモールを製造する場合には、請求項のように、まず、押出成形により装飾本体部と装飾表層部とを形成して融着一体化した装飾部を設けたルーフモール中間品を製造し、この後、ルーフモール中間品の装飾表層部の表面に着色塗装膜を形成するようにしても良い。或は、請求項のように、押出成形により装飾本体部と装飾表層部とを形成して融着一体化した装飾部を設けたルーフモール中間品(例えば請求項11に記載の製造方法で製造したルーフモール)を入手し、このルーフモール中間品の装飾表層部の表面に着色塗装膜を形成するようにしても良い。
また、請求項2,のように、着色塗装膜は、着色コート層の上層側に、アクリル系又はウレタン系透明トップコート層を積層するようにしても良い。このようにすれば、透明トップコート層で着色塗装膜を保護することができ、着色塗装膜の耐候性、耐スクラッチ性、耐薬品性を向上させることができる。
更に、請求項3のように、着色塗装膜は、着色コート層と透明トップコート層との間に、光を反射する無数の微細な光輝片を含有するアクリル系又はウレタン系透明樹脂からなる光輝層を積層するようにしても良い。このようにすれば、光輝層によって着色塗装膜に深みの有る意匠を付与することができる。
また、請求項4,9のように、装飾部の長手方向の端末を裏面側に向けて略L字状に折り曲げることで取付部の長手方向の端末を遮蔽するキャップ部を形成し、該キャップ部の表面にも着色塗装膜を形成するようにしても良い。このようにすれば、キャップ部の表面部を装飾表層部で形成して、その表面に着色塗装膜を形成することができるので、他の部分と同じように、キャップ部の表面に着色塗装膜を十分に密着させることができて、キャップ部の表面にも良好な着色塗装を施すことができる。
或は、請求項5,10のように、装飾部の長手方向の端末に、装飾表層部と同一のTPOの射出成形により形成されたキャップ部を取付部の長手方向の端末を遮蔽するように固着し、該キャップ部の表面にも着色塗装膜を形成するようにしても良い。このようにすれば、キャップ部を装飾表層部と同一のTPOで形成して、その表面に着色塗装膜を形成することができるので、装飾表層部と同じように、キャップ部の表面に着色塗装膜を十分に密着させることができて、キャップ部の表面にも良好な着色塗装を施すことができる。
以下、本発明を自動車の車体パネルに装着されるルーフモールに適用した2つの実施例1,2を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図5に基づいて説明する。
図1に示すように、自動車のルーフセンターパネル11(ルーフパネル)の左右両側部には、それぞれルーフサイドパネル12(ルーフパネル)がスポット溶接等により接合されている。これらのルーフパネル11,12の接合部に沿って形成されたルーフ溝13(図2参照)に、長尺なルーフモール14(装飾トリム材)が装着され、このルーフモール14によってルーフパネル11,12の接合部を覆い隠すようにしている。尚、前記ルーフ溝13は、図4に示すように、車両の前後方向で車内側を中心として曲率半径数メートル〜数十メートルで湾曲した形状に形成されている。
次に、図2乃至図5に基づいてルーフモール14の構成について説明する。
図2に示すように、ルーフモール14は、ルーフ溝13に装着されたときに外表面側に位置する装飾部15と、この装飾部15の裏面側に突出するように設けられた取付部16とが、TPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)の押出成形により一体的に形成されている。
ルーフモール14の装飾部15は、装飾本体部17の外表面側に、装飾本体部17よりも薄肉の装飾表層部18が積層されて融着一体化されている。この装飾本体部17の厚さ寸法は、幅方向中央で最大(2〜10mmの範囲)となり、両端で最小(0.5〜5mmの範囲)になるように形成され、一方、装飾表層部18は、厚さ寸法が0.05〜2mmの範囲で且つ装飾本体部17の厚さ寸法の1/2以下(より好ましくは1/4以下)になるように形成されている。
装飾本体部17を形成するTPOは、EPM、EPDM等のゴム成分と、ポリオレフィン樹脂等の樹脂成分と、プロセスオイル成分とを主成分として混練した軟質TPOであり、装飾表層部18を形成するTPOよりもゴム成分の混合割合が大きく、JISK7215によるデュロメータ硬さがHDA70〜80度(より好ましくはHDA75度)程度のものが用いられている。
一方、装飾表層部18を形成するTPOは、装飾本体部17のTPOと相溶性を有し、且つ、後述する着色塗装膜19との密着性を確保するためにプロセスオイル成分を含有せず、EPM、EPDM等のゴム成分と、ポリオレフィン樹脂等の樹脂成分とを主成分として混練した硬質TPOであり、装飾本体部17を形成するTPOよりも樹脂成分の混合割合が大きく且つ硬度が高く、JISK7215によるデュロメータ硬さがHDD45〜55度(より好ましくはHDD48〜52度)程度のものが用いられている。
図2及び図3から明らかなように、装飾表層部18は、装飾本体部17の外表面側の全面を覆っているが、幅方向の端部では端末で止まっている(装飾本体部17の裏面側までは回り込んでいない)。従って、ルーフモール14がルーフパネル11,12に取り付けられたときに、段部11a,12aでは装飾表層部18よりも相対的に軟らかい装飾本体部17が塗装されたルーフパネル11,12に接するので、車両の走行中の振動などによってルーフパネル11,12の塗装面を傷付けたりせず、また「たたき音」などの異音を生じない。
図5に示すように、装飾表層部18の表面には、スプレー塗装等で着色塗装膜19が形成されている。この着色塗装膜19は、装飾表層部18側から順に、ポリオレフィン系又はアクリル系のベースコート層20と、アクリル系又はウレタン系の着色コート層21と、光輝片を含有するアクリル系又はウレタン系の透明樹脂からなる光輝層22と、アクリル系又はウレタン系の透明トップコート層23とが積層されている。尚、図5では、着色塗装膜19の厚みが実際より大きく図示されている。また、着色塗装膜19の形成範囲も上述したのと同一の理由で装飾表層部18と同一範囲に止めるのが好ましい。
一方、図2に示すように、ルーフモール14の取付部16は、装飾部15を支持する幹部24と、この幹部24の根元側から幅方向両側に延びる根元部25と、根元部25の車内側及び車外側の先端からそれぞれ突出する弾性リップ26,27とが一体的に形成されている。また、幹部24のほぼ中心部には、金属板や金属線等で形成された伸縮防止用の芯材28がインサート成形により一体的に埋設されている。
幹部24を形成するTPOは、硬質TPOであり、JISK7215によるデュロメータ硬さがHDA85〜93度(より好ましくはHDA90度)程度のものが用いられ、根元部25及び弾性リップ26,27を形成するTPOは、軟質TPOであり、JISK7215によるデュロメータ硬さがHDA70〜80度(より好ましくはHDA75度)程度のものが用いられている。尚、図2において二点鎖線は、弾性リップ26,27のフリー状態の形状を示し、ルーフ溝13の幅を越える寸法に設定されている。
図4に示すように、ルーフモール14の長手方向の前側の端末部には、後述するキャップ部30が形成される部分(図4にW1で示す範囲)において装飾本体部17の下側部と取付部16(幹部24、根元部25、弾性リップ26,27、芯材28)とが除去されることで、第1の切り欠き29が形成されている。そして、装飾部15の長手方向の端末(第1の切り欠き29に相当する部分)を熱変形温度以上の温度に加熱して軟化させた状態で裏面側に向けて略L字状に折り曲げて塑性変形させることで、取付部16の長手方向の端末を遮蔽するキャップ部30が形成されている。このキャップ部30の表面にも着色塗装膜19が形成されている。
更に、図3及び図4に示すように、後述する装着具33が固定される部分及びその周辺部(図4にW2で示す範囲)において根元部25と弾性リップ26,27とが除去されることで、第2の切り欠き31が形成され、この第2の切り欠き31に隣接する部分(図4にW3で示す範囲)において根元部25の下側部と弾性リップ26,27とが除去されることで、第3の切り欠き32が形成されている。
そして、金属板等で形成された装着具33で第2の切り欠き31部分の幹部24を両側から挟み込むように装着具33を塑性変形させて、装着具33の係合爪34を幹部24の係合溝35に係合させると共に、係合爪34の先端部を幹部24に食い込ませることで、装着具33が幹部24に取り付け固定されるようになっている。一方、ルーフ溝13の底部には、金属製のT字形のスタッド36が溶接等により固定され、ルーフモール14を装飾部15側が湾曲の曲率半径R(数メートルから数十メートル)の側となるように弾性変形させて、このスタッド36の頭部37に、ルーフモール14に取り付けられた装着具34の係合孔38を係合させることで、ルーフモール14がルーフ溝13に装着固定されるようになっている。尚、後側の端末部においても前側と同様の構造を採用し得る。
図2に示すように、ルーフモール14をルーフ溝13に装着した状態では、端末部以外の部分では、各弾性リップ26,27が上方に弾性変形してルーフ溝13の側壁11b,12bに当接して係止すると共に、装飾本体部17の幅方向両端部の裏面がそれぞれルーフパネル11,12の段部11a,12a(当接面)に当接して僅かに上方に撓み、ルーフパネル11,12の接合部(ルーフ溝13)が覆い隠されるようになっている。
次に、ルーフモール14の製造方法について説明する。
まず、成形工程で、押出成形機(図示せず)にルーフモール14の各部分を成形するTPO材料と芯材27を供給して、装飾本体部17と装飾表層部18と幹部24と根元部25と弾性リップ26,27とを共押出成形により同時に形成して融着一体化すると共に、芯材28をインサートして一体的に埋設する。この成形工程で、装飾表層部18以外の部分を形成するTPOは、プロセスオイル成分を含有したTPOを用いるが、装飾表層部18を形成するTPOは、着色塗装膜19との密着性を確保するためにプロセスオイル成分を含有していないTPOを用いる。
この成形工程でルーフモール中間品(着色塗装前のルーフモール)を連続的に成形した後、定尺切断工程に進み、ルーフモール中間品を所定の長さに切断する。そして、ルーフモール中間品の長手方向の端末部には、キャップ部30を形成する部分(図4にW1で示す範囲)において装飾本体部17の下側部と取付部16(幹部24、根元部25、弾性リップ26,27、芯材28)とを切断除去して、第1の切り欠き29を形成する。更に、装着具34が係合される部分及びその周辺部(図4にW2で示す範囲)において根元部25と弾性リップ26,27とを切断除去して、第2の切り欠き31を形成し、この第2の切り欠き31に隣接する部分(図4にW3で示す範囲)において根元部25の下側部と弾性リップ26,27とを切断除去して、第3の切り欠き32を形成する。尚、これらの第1〜第3の切り欠き29,31,32の形成は、各切り欠き毎であっても、3ヶ所同時であっても良い。
この後、キャップ形成工程に進み、装飾部15の長手方向の端末(第1の切り欠き29に相当する部分)を熱変形温度以上の温度に加熱して軟化させて、その状態で装飾部15の長手方向の端末を裏面側(図4に矢印Xで示す方向)に向けて略L字状に折り曲げて塑性変形させることで、キャップ部30を形成する。
キャップ形成工程の終了後、必要であればキャップ部30のトリムをして、塗装工程に進み、ルーフモール中間品の装飾表層部18の表面(キャップ部30の表面も含む)に着色塗装膜19を形成する。この塗装工程は、装飾部表面脱脂工程→ベースコート塗布工程→着色コート塗布工程→光輝塗料塗布工程→透明トップコート塗布工程→焼き付け工程の順に実施する。
装飾部表面脱脂工程では、装飾表層部18の表面を、例えばn−ヘキサンとIPA(イソプロピルアルコール)の混合液を含浸させた柔らかい布で拭いて脱脂・洗浄する。
ベースコート塗布工程では、スプレー塗装により、装飾表層部18の表面に、例えば溶剤型のアクリル樹脂塗料を乾燥時の膜厚が約10μmとなるように塗布してベースコート層20(塗装のための下地)を形成する。尚、ベースコート層20を形成する前に、装飾表層部18の表面に低温プラズマ処理、コロナ放電処理、火炎処理、酸洗浄処理等を施して表面改質することで、ベースコート層20との密着性を高めるようにしても良い。
着色コート塗布工程では、スプレー塗装により、ベースコート層20の表面に、例えば溶剤型のアクリル樹脂塗料を乾燥時の膜厚が約30μmとなるように塗布して着色コート層21を形成する。その際、塗料は、2液タイプ(シンナーで希釈後、塗布直前に硬化剤を添加するタイプ)、1液タイプ、マイカ専用ベース、メタリック専用ベース(アルミ等の光輝粉末入りで、シルバー用など色によって多種あるタイプ)等の中から選択する。
光輝塗料塗布工程では、スプレー塗装により、着色コート層21の表面に、例えば熱硬化型のアクリル樹脂塗料(例えば燐片状マイカの微粉末等、光を反射する無数の微細な光輝片を混入した透明塗料)を乾燥時の膜厚が約20μmとなるように塗布して光輝層22を形成する。尚、この光輝塗料塗布工程は、白色塗装の場合に実施するが、メタリック塗装の場合には実施しないようにしても良い。
透明トップコート塗布工程では、スプレー塗装により、光輝層22の表面に、例えば溶剤型のアクリル樹脂塗料を乾燥時の膜厚が約30μmとなるように塗布して透明トップコート層23を形成する。
焼き付け工程では、装飾表層部18の表面に形成した着色塗装膜19を例えば80℃で30分間加熱して、着色塗装膜19を乾燥硬化させる。これにより、ルーフモール14の製造が完了する。尚、塗装工程は、塗装色や塗装仕様に応じて適宜変更しても良い。
上記の各スプレー塗装から焼き付けにおいては、装飾表層部18だけが外部に露出し、他の部分がマスク(図示せず)された状態で、且つ、弾性リップ26,27をフリー状態の形に維持して塗装するのが好ましい。これにより、塗料が装飾本体部17の裏面や弾性リップ26,27に付着することを防止でき、前述した傷付きや異音の発生を防止すると共に、弾性リップ26,27の本来の性能を低下させず、変形も生じない。
本発明者らは、本実施例のルーフモール14の効果を確認するために、実施例のサンプルNo.1〜3と比較例のサンプルNo.4,5について評価を行った。各サンプルNo.1〜5の材料組成を表1に示す。
Figure 0004342377
各サンプルNo.1〜5は、いずれも装飾本体部の成形材料がTPO(1) であり、このTPO(1) は、プロセスオイル成分を含有している。
実施例のサンプルNo.1〜3は、装飾表層部の成形材料が、それぞれTPO(a) ,TPO(b) ,TPO(c) であり、これらのTPO(a) 〜TPO(c) は、いずれもプロセスオイル成分を含有せず、オレフィン系のエラストマー成分(ゴム成分)とポリオール系の接着成分とを含有している。TPO(a) とTPO(b) は、TPO(c) に対してエラストマー成分と接着成分を増量したものであり、TPO(a) は、TPO(b) に対して低硬度化したものである。
一方、比較例のサンプルNo.4は、装飾表層部の成形材料がSBCであり、このSBCは、スチレン系のエラストマー成分とポリオール系の接着成分とを含有している。
比較例のサンプルNo.5は、装飾表層部の成形材料がR/TPOであり、このR/TPOは、オレフィン系のエラストマー成分を含有しているが、プロセスオイル成分を含有していない。尚、R/TPOとは、一般的にはゴム成分(EPDM等)が未架橋のTPOを指す。
各サンプルNo.1〜5の評価結果を表2に示す。
Figure 0004342377
表2に示す評価結果によれば、比較例のサンプルNo.4は、オイルブリードが発生し、塗装膜の密着性が悪いため、判定が×(悪い)となり、比較例のサンプルNo.5は、押出性が悪く、オイルブリードアウト性及び塗装膜の密着性を評価することができないため、判定が×となっている。
これに対して、実施例のサンプルNo.1〜3は、いずれも適度な柔軟性を有しながら、オイルブリードがほとんど発生せず、塗装膜の密着性が良好なため、判定が○(良い)となっている。
以上の説明から明らかなように、本実施例1では、プロセスオイル成分を含有し、装飾表層部18よりもゴム成分(ソフト成分)の混合割合が大きいTPOで装飾本体部17を形成するようにしたので、ルーフモール14に適度な柔軟性を持たせることができ、ルーフ溝13の曲面に沿ってルーフモール14を容易に弾性曲げ変形させて装着することができる。更に、プロセスオイル成分を含有しないTPOで装飾表層部18を形成するようにしたので、装飾表層部18の表面にはプロセスオイル成分がブリードすることがなく、装飾表層部18の表面に着色塗装膜19を十分に密着させることができて、ルーフモール14の表面に良好な着色塗装を施すことができる。しかも、装飾表層部18は、装飾本体部17よりも薄肉にしたので、装飾表層部18の柔軟性が低くても、その影響が少なく、ルーフモール14全体としては十分な柔軟性を確保することができる。また、装飾本体部17と装飾表層部18を両方ともTPOで形成するようにしたので、両者を共押出成形により融着一体化して強固に接合することができる。
更に、本実施例1では、装飾表層部18は、厚さ寸法が0.05〜2mmの範囲で且つ装飾本体部17の厚さ寸法の1/2以下になるようにしたので、装飾本体部17に対して装飾表層部18を十分に薄肉にすることができ、ルーフモール14の柔軟性を確実に確保することができる。
また、本実施例1では、着色塗装膜19の最上層に、透明トップコート層23を積層するようにしたので、透明トップコート層23で着色塗装膜19を保護することができ、着色塗装膜19の耐候性、耐スクラッチ性、耐薬品性を向上させることができる。
更に、本実施例1では、着色コート層21と透明トップコート層23との間に、光輝層22を積層するようにしたので、光輝層22によって着色塗装膜19に深みの有る意匠や光沢を付与することができる。
また、本実施例1では、装飾部15の長手方向の端末(第1の切り欠き29に相当する部分)を折り曲げることでキャップ部30を形成するようにしたので、キャップ部30の表面部を装飾表層部18で形成して、その表面に着色塗装膜19を形成することができ、他の部分と同じように、キャップ部30の表面に着色塗装膜19を十分に密着させることができて、キャップ部30の表面にも良好な着色塗装を施すことができる。
次に、図6を用いて本発明の実施例2を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
前記実施例1では、装飾部15の長手方向の端末を折り曲げてキャップ部30を形成するようにしたが、本実施例2では、図6に示すように、ルーフモール14の長手方向の端末に、装飾表層部18と同一のTPOの射出成形により形成した内部スペースSを有するキャップ部39を固着し、このキャップ部39の表面にも着色塗装膜19を形成するようにしている。
尚、前記「同一のTPO」とは、実施例1の製法で説明したベースコート層20との密着が良好でプロセスオイルを含まないTPOであり、且つ、射出成形に適するように装飾表層部18のTPOよりも流動性を高めたもの指す。
この場合、キャップ部39の射出成形型に、ルーフモール14の端末部をセットした状態で、該射出成形型内にTPOを射出してキャップ部39を形成することで、キャップ部39をルーフモール14の端末に融着するようにしても良い。或は、ルーフモール14とは別体でキャップ部39を射出成形により形成し、そのキャップ部39をルーフモール14の端末に融着や接着等により固着するようにしても良い。
本実施例2では、キャップ部39を装飾表層部18と同一のTPOで形成し、その表面に着色塗装膜19を形成するようにしたので、装飾表層部18と同じように、キャップ部39の表面に着色塗装膜19を十分に密着させることができ、キャップ部39の表面にも良好な着色塗装を施すことができる。
以上説明した各実施例1,2では、まず、押出成形により装飾本体部17と装飾表層部18とを形成して融着一体化した装飾部15を設けたルーフモール中間品を製造し、この後、ルーフモール中間品の装飾表層部18の表面に着色塗装膜19を形成してルーフモール14を製造するようにしたが、押出成形により装飾本体部17と装飾表層部18とを形成して融着一体化した装飾部15を設けたルーフモール中間品を入手し、このルーフモール中間の装飾表層部18の表面に着色塗装膜19を形成してルーフモール14を製造するようにしても良い。
尚、上記実施例1,2の説明に用いた図2〜図4及び図6において、着色塗装膜19の図示は省略してある。
また、本発明の適用範囲は、ルーフモールに限定されず、塗装された車体パネルと隣接して装着されるモールにも本発明を適用可能であり、例えば、ルーフモールの前端から一体に連続してフロントピラーに沿って延びてカウル部分に達するものや、ルーフモールの後端から一体に連続してリアピラーに沿って延びるものに本発明を適用しても良い。
また、ドアパネル側面やフェンダーパネル側面に装着されるボディサイドモール等に本発明を適用しても良い。
本発明の実施例1におけるルーフモール及びその周辺部の斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図3のC−C断面図である。 ルーフモールの装飾部の部分拡大断面図である。 実施例2のルーフモールの端末部の縦断面図である。
符号の説明
11…ルーフセンターパネル(ルーフパネル)、12…ルーフサイドパネル(ルーフパネル)、13…ルーフ溝、14…ルーフモール(装飾トリム材)、15…装飾部、16…取付部、17…装飾本体部、18…装飾表層部、19…着色塗装膜、20…ベースコート層、21…着色コート層、22…光輝層、23…透明トップコート層、24…幹部、25…根元部、26,27…弾性リップ、28…芯材、30…キャップ部、33…装着具、39…キャップ部

Claims (11)

  1. 車体のルーフパネルの接合部において車両の前後方向に沿って車室内側を中心として湾曲して形成されて当接面と側壁を有するルーフ溝に装着されたときに外表面側に位置する装飾部と、この装飾部の裏面側に突出するように設けられて前記ルーフ溝に固定可能な取付部とが一体的に形成された熱可塑性エラストマー製の長尺な車両用のルーフモールであって、
    前記装飾部は、オレフィン系熱可塑性エラストマー(以下「TPO」と表記する)の押出成形により、装飾本体部と、この装飾本体部の外表面側に積層されて該装飾本体部よりも薄肉の装飾表層部とが形成されて融着一体化され、
    前記装飾表層部は、前記装飾本体部の幅方向の端部では端末まで形成され、前記ルーフ溝に取り付けられたときに前記装飾本体部が前記ルーフ溝の当接面に当接するように形成されていると共に、前記装飾表層部の厚さ寸法が0.05〜2mmの範囲で且つ前記装飾本体部の厚さ寸法の1/2以下になるように形成されており、
    前記取付部は、前記装飾部を支持する幹部と、該幹部の根元側から幅方向両側に延びる根元部と、該根元部の先端から幅方向両側に向けてそれぞれ突出する弾性リップとを有し、該弾性リップは、前記ルーフモールを前記ルーフ溝に装着したときに弾性変形して前記ルーフ溝の側壁に当接して係止するように形成されており、
    前記装飾本体部及び前記取付部の少なくとも前記弾性リップを形成するTPOは、プロセスオイル成分を含有し、前記装飾表層部を形成するTPOよりもゴム成分の混合割合が大きいものが用いられていると共に、前記装飾表層部を形成するTPOは、プロセスオイル成分を含有せず、前記装飾本体部を形成するTPOよりも樹脂成分の混合割合が大きく且つ硬度が高いものが用いられ、
    前記装飾表層部の表面には、該装飾表層部側から順に少なくともポリオレフィン系又はアクリル系ベースコート層とアクリル系又はウレタン系着色コート層とが積層された着色塗装膜が形成されていることを特徴とする車両用のルーフモール
  2. 前記着色塗装膜は、前記着色コート層の上層側に、アクリル系又はウレタン系透明トップコート層が積層されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用のルーフモール
  3. 前記着色塗装膜は、前記着色コート層と前記透明トップコート層との間に、光を反射する無数の微細な光輝片を含有するアクリル系又はウレタン系透明樹脂からなる光輝層が積層されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用のルーフモール
  4. 前記装飾部の長手方向の端末が裏面側に向けて略L字状に折り曲げられることで前記取付部の長手方向の端末を遮蔽するキャップ部が形成され、該キャップ部の表面にも前記着色塗装膜が形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の車両用のルーフモール
  5. 前記装飾部の長手方向の端末には、前記装飾表層部と同一のTPOの射出成形により形成されたキャップ部が前記取付部の長手方向の端末を遮蔽するように固着され、該キャップ部の表面にも前記着色塗装膜が形成されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の車両用のルーフモール
  6. 車体のルーフパネルの接合部において車両の前後方向に沿って車室内側を中心として湾曲して形成されて当接面と側壁を有するルーフ溝に装着されたときに外表面側に位置する装飾部と、この装飾部の裏面側に突出するように設けられて前記ルーフ溝に固定可能な取付部とが一体的に形成された熱可塑性エラストマー製の長尺な車両用のルーフモールを製造する方法であって、
    前記装飾部は、オレフィン系熱可塑性エラストマー(以下「TPO」と表記する)の押出成形により、装飾本体部と、この装飾本体部の外表面側に積層されて該装飾本体部よりも薄肉の装飾表層部とを形成して融着一体化し、
    前記装飾表層部は、前記装飾本体部の幅方向の端部では端末まで形成し、前記ルーフ溝に取り付けられたときに前記装飾本体部が前記ルーフ溝の当接面に当接するように形成すると共に、前記装飾表層部の厚さ寸法が0.05〜2mmの範囲で且つ前記装飾本体部の厚さ寸法の1/2以下になるように形成し、
    前記取付部は、前記装飾部を支持する幹部と、該幹部の根元側から幅方向両側に延びる根元部と、該根元部の先端から幅方向両側に向けてそれぞれ突出する弾性リップとを有し、該弾性リップは、前記ルーフモールを前記ルーフ溝に装着したときに弾性変形して前記ルーフ溝の側壁に当接して係止するように形成し、
    前記装飾本体部及び前記取付部の少なくとも前記弾性リップを形成するTPOは、プロセスオイル成分を含有し、前記装飾表層部を形成するTPOよりもゴム成分の混合割合が大きいものを用いると共に、前記装飾表層部を形成するTPOは、プロセスオイル成分を含有せず、前記装飾本体部を形成するTPOよりも樹脂成分の混合割合が大きく且つ硬度が高いものを用いることによってルーフモール中間品を製造し、
    前記ルーフモール中間品の装飾表層部の表面に、該装飾表層部側から順に少なくともポリオレフィン系又はアクリル系ベースコート層とアクリル系又はウレタン系着色コート層とを積層して着色塗装膜を形成することを特徴とする車両用のルーフモールの製造方法。
  7. 車体のルーフパネルの接合部において車両の前後方向に沿って車室内側を中心として湾曲して形成されて当接面と側壁を有するルーフ溝に装着されたときに外表面側に位置する装飾部と、この装飾部の裏面側に突出するように設けられて前記ルーフ溝に固定可能な取付部とが一体的に形成された熱可塑性エラストマー製の長尺な車両用のルーフモールを製造する方法であって、
    前記装飾部は、オレフィン系熱可塑性エラストマー(以下「TPO」と表記する)の押出成形により、装飾本体部と、この装飾本体部の外表面側に積層されて該装飾本体部よりも薄肉の装飾表層部とを形成して融着一体化し、
    前記装飾表層部は、前記装飾本体部の幅方向の端部では端末まで形成し、前記ルーフ溝に取り付けられたときに前記装飾本体部が前記ルーフ溝の当接面に当接するように形成すると共に、前記装飾表層部の厚さ寸法が0.05〜2mmの範囲で且つ前記装飾本体部の厚さ寸法の1/2以下になるように形成し、
    前記取付部は、前記装飾部を支持する幹部と、該幹部の根元側から幅方向両側に延びる根元部と、該根元部の先端から幅方向両側に向けてそれぞれ突出する弾性リップとを有し、該弾性リップは、前記ルーフモールを前記ルーフ溝に装着したときに弾性変形して前記ルーフ溝の側壁に当接して係止するように形成し、
    前記装飾本体部及び前記取付部の少なくとも前記弾性リップを形成するTPOは、プロセスオイル成分を含有し、前記装飾表層部を形成するTPOよりもゴム成分の混合割合が大きいものを用いると共に、前記装飾表層部を形成するTPOは、プロセスオイル成分を含有せず、前記装飾本体部を形成するTPOよりも樹脂成分の混合割合が大きく且つ硬度が高いものを用いることによって製造されたルーフモール中間品を準備し、
    前記ルーフモール中間品の装飾表層部の表面に、該装飾表層部側から順に少なくともポリオレフィン系又はアクリル系ベースコート層とアクリル系又はウレタン系着色コート層とを積層して着色塗装膜を形成することを特徴とする車両用のルーフモールの製造方法。
  8. 前記着色コート層の上層側に、アクリル系又はウレタン系透明トップコート層を積層して前記着色塗装膜を形成することを特徴とする請求項6又は7に記載の車両用のルーフモールの製造方法。
  9. 前記ルーフモール中間品を得た後で前記着色塗装膜を形成する前に、前記装飾部の長手方向の端末を裏面側に向けて略L字状に折り曲げることで前記取付部の長手方向の端末を遮蔽するキャップ部を形成し、該キャップ部の表面にも前記着色塗装膜を形成することを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の車両用のルーフモールの製造方法。
  10. 前記ルーフモール中間品を得た後で前記着色塗装膜を形成する前に、前記装飾部の長手方向の端末に、前記装飾表層部と同一のTPOの射出成形により形成されたキャップ部を前記取付部の長手方向の端末を遮蔽するように固着し、該キャップ部の表面にも前記着色塗装膜を形成することを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載の車両用のルーフモールの製造方法。
  11. 車体のルーフパネルの接合部において車両の前後方向に沿って車室内側を中心として湾曲して形成されて当接面と側壁を有するルーフ溝に装着されたときに外表面側に位置する装飾部と、この装飾部の裏面側に突出するように設けられて前記ルーフ溝に固定可能な取付部とが一体的に形成された熱可塑性エラストマー製の長尺な車両用のルーフモールを製造する方法であって、
    前記装飾部は、オレフィン系熱可塑性エラストマー(以下「TPO」と表記する)の押出成形により、装飾本体部と、この装飾本体部の外表面側に積層されて該装飾本体部よりも薄肉の装飾表層部とを形成して融着一体化し、
    前記装飾表層部は、前記装飾本体部の幅方向の端部では端末まで形成し、前記ルーフ溝に取り付けられたときに前記装飾本体部が前記ルーフ溝の当接面に当接するように形成すると共に、前記装飾表層部の厚さ寸法が0.05〜2mmの範囲で且つ前記装飾本体部の厚さ寸法の1/2以下になるように形成し、
    前記取付部は、前記装飾部を支持する幹部と、該幹部の根元側から幅方向両側に延びる根元部と、該根元部の先端から幅方向両側に向けてそれぞれ突出する弾性リップとを有し、該弾性リップは、前記ルーフモールを前記ルーフ溝に装着したときに弾性変形して前記ルーフ溝の側壁に当接して係止するように形成し、
    前記装飾本体部及び前記取付部の少なくとも前記弾性リップを形成するTPOは、プロセスオイル成分を含有し、前記装飾表層部を形成するTPOよりもゴム成分の混合割合が大きいものを用いると共に、前記装飾表層部を形成するTPOは、プロセスオイル成分を含有せず、前記装飾本体部を形成するTPOよりも樹脂成分の混合割合が大きく且つ硬度が高いものを用いることを特徴とする車両用のルーフモールの製造方法。
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