JP4341466B2 - 同期通信システム - Google Patents

同期通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP4341466B2
JP4341466B2 JP2004152267A JP2004152267A JP4341466B2 JP 4341466 B2 JP4341466 B2 JP 4341466B2 JP 2004152267 A JP2004152267 A JP 2004152267A JP 2004152267 A JP2004152267 A JP 2004152267A JP 4341466 B2 JP4341466 B2 JP 4341466B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission timing
delegation
node
data
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004152267A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005333584A (ja
Inventor
哲一 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2004152267A priority Critical patent/JP4341466B2/ja
Publication of JP2005333584A publication Critical patent/JP2005333584A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4341466B2 publication Critical patent/JP4341466B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

本発明は、各々データの送信タイミングが規定されている複数のノードがネットワーク上で互いに同期してデータの送受信を行う同期通信システムに関するものである。
従来より、この種の同期通信システムとしては、例えば車載LAN(Local Area Network)等のネットワークに多数の電子制御装置(ECU)を通信可能に接続した車載用同期通信システムがある(例えば特許文献1参照)。このような同期通信システムを構成するネットワーク上では上記各電子制御装置間において多数のデータが逐次送受信される。そのため、かかるシステムにおいては、ネットワーク上での送信データの衝突を避け、送信データの通信遅延(送信要求の発生から実際にネットワーク上にデータが送信されるまでの遅れ)を回避すべく、各ノードの送信タイミングを予め規定することによって、それら各ノードの同期を図るようにしている。具体的には、当該ネットワークを構成する一部のノードが定期的に送信するデータフレームを各ノードが受信することで同期を確立し、その同期を維持するようにようにして送信データの衝突を回避するようにしている。
特開2003−333048号公報
ところで、上述のように各ノード間で同期をとることによって、理論上は確かに、送信データの衝突を避けることができるようにはなる。しかしこの場合には、次のような新たな不都合が生じることにもなっている。
すなわち、定期的にデータを送信するノードは、有意データの有無に関わらず固定長データを送り続けなければならず、有意データがない場合にも、同期を維持する目的で固定長データを送信することとなる。したがって、例えば割り当てられた送信タイミングだけでは有意データを送信しきれないノードAと、同期維持のみの目的で頻繁にデータを送信しているノードBとがネットワーク上に同時に存在した場合、ノードBが同期を維持する目的で固定長データを送信しているタイミングには、ノードAが有意データを送信することはできない。そのため、ノードAからの送信データの遅延が大きくなり、最悪の場合には、ノードAが有意データを破棄してしまうなど、同ノードAから有意データが送信されなくなるといった事態を招くことにもなりかねない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、送信データの遅延を効率的に短縮して、より迅速なデータ通信を実現することのできる同期通信システムを提供することにある。
こうした目的を達成するため、請求項1に記載の同期通信システムでは、各々データの送信タイミングが規定されている複数のノードがネットワーク上で互いに同期してデータの送受信を行う同期通信システムとして、前記各ノードは、無意味なデータを送信するタイミングである委譲可能な送信タイミングが有ることを他ノードに通知する委譲可能送信タイミング通知手段と、この委譲可能送信タイミング通知を受けることによりその送信元ノードに送信タイミングの委譲を依頼する送信タイミング委譲依頼手段と、この送信タイミング委譲依頼を受けることによりその依頼元ノードに送信タイミング委譲の可否を通知する送信タイミング委譲通知手段とを備えるとともに、前記送受信されるデータは、各ノードの送信タイミングが割り振られた固定長のデータ列からなる固定長データ部と可変長のデータ列からなる可変長データ部と何らのデータも送信されないアイドル部とを1周期として構成され、前記各ノードによる委譲可能な送信タイミングが有ることの他ノードへの通知、該通知に基づく送信元ノードへの送信タイミング委譲依頼、及び該委譲依頼に基づく依頼元ノードへの送信タイミング委譲の可否通知が、前記可変長データ部の送信タイミングを利用して行われることを構成とする。
ネットワーク上の各ノードがこのような構成を採ることにより、無意味なデータを送信するタイミングである委譲可能な送信タイミングが有るノードでは、その旨を上記委譲可能送信タイミング通知手段を通じて他ノードに通知することとなり、この委譲可能送信タイミング通知を受けた他ノードでは、委譲可能な送信タイミングが有ることを知った上で、自ノードに送信を所望する有意データが有れば、上記送信タイミング委譲依頼手段を通じてその送信元ノードに送信タイミングの委譲を依頼することとなる。そして、この場合、この送信タイミング委譲依頼を受けた上記委譲可能送信タイミング通知の送信元ノードでは、上記送信タイミング委譲通知手段を通じてその依頼元ノードに送信タイミング委譲の可否を通知することとなる。すなわち、自ノードの送信タイミングにて送信す有意データがなく、無意味なデータを送信することが予め分かっている場合には、有意データが有る他ノードにデータ送信の権利を譲渡することができるようになり、該権利が譲渡された他ノードでは、規定されたデータ送信タイミングを上回る有意データが存在する場合であっても、これを送信することができるようになる。その結果、全体として、送信データの遅延が効率的に短縮されることとなり、ひいてはより迅速なデータ通信が実現されるようになる。また、上記各種通知や依頼の通信に用いられるデータは、上記固定長データ部のデータ長と等しくなるとは限らない。そこでこのように、上記各種通知や依頼の通信に用いられるデータを可変長データ部の送信タイミングを利用して送受信するようにすることで、同通信に用いられるデータのデータ分だけ可変長データ部が使用されることとなり、これら各種通知や依頼の通信に用いられるデータをより効率よく送受信することができるようになる。
また、このような同期通信システムにおいて、請求項2に記載の発明によるように、前記有意データを送信しない委譲可能な送信タイミングを有するノードの前記送信タイミング委譲通知手段としてこれを、自ノードの前記有意データを送信しない送信タイミング間隔と前記委譲を依頼された送信タイミング間隔とを比較して委譲可能な送信タイミング間隔を送信周期間隔として算出するとともに、前記依頼元ノードに送信タイミングの委譲が可能である旨を通知するに際して、この算出した送信周期間隔と、前記送信タイミング委譲通知を送信したタイミングを含む送信周期から委譲した最初の送信タイミングを含む送信周期までの周期差であるオフセットとを併せて通知するものとして構成することにより、上記送信タイミングの委譲を行う場合であれ、それら委譲される有意データの送信タイミングを適切に維持することができるようになる。またこの場合には、送信タイミングの委譲態様についてもその自由度が大幅に高められることともなる。
すなわちこの場合、前記送信タイミングの委譲を依頼した依頼元ノードが複数存在するときに、例えば請求項3に記載の発明によるように、
・前記有意データを送信しない委譲可能な送信タイミングを有するノードの前記送信タイミング委譲通知手段は、それら複数の依頼元ノードの各々に対して前記算出した送信周期間隔と前記オフセットとを併せて通知する構成。
あるいは請求項4に記載の発明によるように、
・前記有意データを送信しない委譲可能な送信タイミングを有するノードの前記送信タイミング委譲通知手段は、それら複数の依頼元ノードのうちの特定のノードに対してのみ、前記算出した送信周期間隔と前記オフセットとを併せて通知する構成。
等々、委譲態様を自由にコントロールすることが可能となる。
また、請求項に記載の同期通信システムでは、前記有意データを送信しない委譲可能な送信タイミングを有するノードの前記送信タイミング委譲通知手段は、前記アイドル部のタイミングにて前記委譲可能送信タイミング通知に基づく他ノードの送信タイミング委譲依頼を受信処理するとともに、該送信タイミング委譲依頼のあったノードのうち、同依頼と共に通知された有意データの送信間隔の短いノードに対して優先的に送信タイミングの委譲通知を行うこととする。
このような構成によれば、送信周期の区切りであるアイドル部のタイミングにて上記送信タイミング委譲依頼の受信処理、すなわちデータ送信権の委譲にかかる各種設定等が行われることで、時間的な無駄が節約されるとともに、有意データ送信間隔の短いノードに対してその委譲依頼を優先的に割り当てることにより、ネットワーク全体として、より無駄のない送信タイミングの委譲を実現することができるようになる。
また、請求項に記載の同期通信システムでは、前記有意データを送信しない委譲可能な送信タイミングを有するノードの前記送信タイミング委譲通知手段は、前記アイドル部のタイミングにて前記委譲可能送信タイミング通知に基づく他ノードの送信タイミング委譲依頼を受信処理するとともに、該委譲依頼のあったノードのうち、自ノードと通信距離の近いノードに対して優先的に送信タイミングの委譲通知を行うこととする。
このような構成によっても、上記アイドル部のタイミングにて上記送信タイミング委譲依頼の受信処理が行われることで、時間的な無駄が節約されるとともに、送信タイミングの委譲に際しては、自ノードと通信距離の近いノードに対してその委譲依頼を優先的に割り当てることで、物理的な配線遅延の影響を受けにくくすることができる。すなわちこれにより、固定長データの送信タイミングのばらつきが小さくなり、各ノード間の同期がずれにくくなる。
一方、請求項に記載の同期通信システムでは、前記固定長データ部には当初、前記有意データを送信しない委譲可能な送信タイミングを有するノードの送信タイミングのみが割り振られているとするときに、当該ノードの前記送信タイミング委譲通知手段は、初期化が終了して前記送信タイミング委譲通知に基づく送信元ノードへの送信タイミング委譲依頼を送信したノードから順に送信タイミングの委譲通知を行うこととする。
このような構成によれば、初期化、すなわち各ノード毎の給電の開始に伴うリセットによるハードウェアやソフトウェアのイニシャライズが終了したノードからそれらノードに必要とされる送信タイミングが順次委譲されることから、各ノードの送信タイミングの振り分けを予め決めておく必要がなくなり、ノードの追加、削除等も容易となる。
以下、この発明にかかる同期通信システムの一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態の同期通信システムも、基本的には従来の同期通信システムと同様、自動車等の車両にあって、各々データの送信タイミングが規定されている複数のノードがネットワーク上で互いに同期してデータの送受信を行うシステムである。ただし、この実施の形態の同期通信システムでは、以下に説明する通信制御を通じて、送信データの遅延の短縮化を図り、ひいてはより効率的なデータ通信の実現を可能としている。
はじめに、図1を参照して、この実施の形態にかかる同期通信システムの構成について説明する。
図1は、この実施の形態にかかる同期通信システムの一例を示す概略構成図である。
同図1に示されるように、この同期通信システムは、4ノードで構成されたいわゆるバス型ネットワークであり、通信バス1を介してノードA〜ノードDの4つのノードが接続され、それら各ノード間で、シリアルデータの送受信が行われる。そして、各ノードでは、上記データが受信された場合、該受信されたデータをデコードし、そのデコード内容に応じた各種アクチュエータの制御やその他の処理を実行する。なお、このネットワークの終端部には、終端抵抗2、3が設けられており、ネットワークを伝わってきた電気信号が終端部で反射して雑音が発生することを防いでいる。
ところで、自動車の多重通信システムにみられるように、この同期通信システムが、例えばパワートレイン関係の制御システムであって、エンジン、トランスミッション、ブレーキシステム、及びステアリングシステム等に各々配設された各ノード(電子制御装置)間を通信バス1により接続したものである場合には、
・エンジン制御。
・変速制御。
・ブレーキ制御。
・ABS(アンチブレーキシステム)制御。
・パワーアシストステアリング制御。
等々の各種制御が、上述したノード間でのデータの送受信を通じて多重的に実行されるようになる。
なお、便宜上、図示は割愛しているが、上記各ノードはそれぞれ、通信制御回路、当該ノード専用のホストコンピュータ、及びメモリ等を備えて構成されている。
このうち、通信制御回路は、上記通信バス1と当該ノードとの間のデータ通信に際してそれらデータの送受信を制御する回路である。具体的には、
(a1)自ノードに委譲可能な送信タイミングがあるときに委譲可能送信タイミング通知手段を通じて「委譲可能送信タイミング通知」を行う。
(a2)自ノードに割り当てられた送信タイミングに意味を持つデータである有意データを送信できないノードは、上記「委譲可能送信タイミング通知」を送信したノードに対し、送信タイミング委譲依頼手段を通じて「送信タイミング委譲依頼」を送信する。
(a3)そして、「送信タイミング委譲依頼」を受けたノードは、その送信元のノードに対し、送信タイミング委譲通知手段を通じて「送信タイミング委譲通知」を送信する。
(a4)上記「委譲可能送信タイミング通知」の返信に際してはその委譲可能な送信タイミング間隔の算出を行う。また、上記「送信タイミング委譲依頼」の送信に際してはその委譲を依頼すべき送信タイミング間隔の算出を行う。そして、上記「送信タイミング委譲通知」の送信に際しては、該「送信タイミング委譲通知」を送信したタイミングを含む送信周期から委譲した最初の送信タイミングを含む送信周期までの周期差であるオフセットの算出を行う。
などの処理を行う。
また、上記ホストコンピュータは、主に、
(b1)上記通信制御回路を通じてデータが受信された場合、該受信されたデータをデコードし、そのデコード内容に応じて、当該ノードに割り当てられている各種アクチュエータを駆動する。
(b2)当該ノードにセンサ類によるセンシングがあった場合、そのセンシング情報をコード化し、これを上記通信制御回路を通じて通信バス1に送信する。
(b3)上記受信されたデータのデコードの結果、これが所定コードの返信を要求するものであった場合、その内蔵するメモリに予め登録されている当該返信コードを上記通信制御回路を通じて通信バス1に送信する。
などの処理を行う部分である。
次に、図2を併せ参照して、この実施の形態にかかる同期通信システムにおいて授受されるデータのデータ構造について詳述する。
なお、この実施形態にかかる同期通信システムはタイムスロット(時間間隔)通信方式を採用しており、各々データの送信タイミングが規定されている複数のノードがネットワーク上で互いに同期してデータの送受信を行うことにより、送信したいデータが一定時間(送信タイミング)内に送れるようにしている。
図2は、このタイムスロット(時間間隔)通信方式において、各ノードの固定長データ部の送信タイミングや可変長データ部の送信タイミング、アイドル部のタイミングの一例を示すデータストリームである。なおここで、データストリームとは、データの流れであり、バイト単位のデータ転送のことである。ここでは、このようなデータストリームの送信周期や、各送信タイミングを、便宜上、可視的に図示している。
この図2の例では、上記4ノードがそれぞれ、
・ノードAはデータA1とデータA2とを送信。
・ノードBはデータB2を送信。
・ノードCはデータを送信しない。
・ノードDはデータD4を送信する。
とした場合の上記データストリームの構成を示している。そして、その送信周期は、同図2に併せて示されるように、固定長データ部の送信タイミング、可変長データ部の送信タイミング、及びアイドル部のタイミングを1周期としており、特にここでの例では、固定長データ部の送信タイミングは、データA1、データB2、データA3、及びデータD4の各送信タイミングで構成されている。
なお、固定長データ部の送信タイミングでは送信しきれない有意データに関しては、可変長データ部の送信タイミングで有意データを送信するようにしている。また、本実施の形態では、この可変長データ部の送信タイミングを利用して、上述した「委譲可能送信タイミング通知」、「送信タイミング委譲依頼」、「送信タイミング委譲通知」、及び「送信タイミング委譲拒否通知」等々のデータの送受信を行うようにしている。ちなみに、ここでいう「有意データ」とは、「意味のあるデータ」であって、例えばセンサによって検出されたセンシング情報(例えば、エンジン回転数)等、これを受信したノードにおいて、何らかの制御や処理に反映されるデータである。また、この「有意データ」に対して、「無意味なデータ」も存在し、この「無意味なデータ」とは、例えば全て「0(ゼロ)」等で構成された、専ら同期を維持する目的で送信される固定値データである。
一方、本実施の形態において、委譲可能な送信タイミングを有するノードは、他ノードからの「送信タイミング委譲依頼」を上記アイドル部のタイミングで受けて、一連のデータ送信権の委譲設定等を行うものとする。このため、この委譲設定を基にした実際の送信権の委譲は、この委譲設定を行ったアイドル部のタイミング以降の可変長データの送信タイミングにて行われることとなる。
以下、図3〜図5を併せ参照して、この実施の形態にかかる同期通信システムによるデータ送信権の委譲処理について詳述する。
はじめに図3を参照して、ここで行うデータ送信権の委譲処理の概念について説明する。ちなみに、この実施の形態にかかる同期通信システムでは、同期を維持する目的で無意味なデータ(固定長データ)を送信しているノードから他ノードにこの無意味なデータの代わりに有意データを送信する権利を譲渡する手順を設けることにより、データの遅延、あるいはデータの破棄等を避けるようにしている。
図3は、この実施の形態にかかる同期通信システムにおいて実行されるデータ送信権の委譲処理の一例を示すシーケンスチャートである。
ここでまず、この例でのデータ送信権の委譲処理の前提となる送信権委譲前のデータ送信形態について、図4の参照のもとに、以下に列記する。
・ノードAは、データA1、データA3の固定長データ部の送信タイミングを全て使用し、さらに可変長データ部の送信タイミングを用いてデータA1’を送信周期の4倍毎に送信している。
・ノードBは、データB2の固定長データ部の送信タイミングにて送信周期の2倍毎に有意データを送信し、残りの送信周期に関しては無意味なデータを送信している。
・ノードCは、可変長データ部の送信タイミングを用いてデータC2’を送信周期の4倍毎に送信している。
・ノードDは、データD4の固定長データ部の送信タイミングを全て使用し、さらに可変長データ部の送信タイミングを使用して、データD3’を不定期で送信している。
ここでの例では、このような状況下あって、上記データA1’、あるいはデータC2’の送信権をノードBからノードA、及びノードCに譲渡するものである。また、これによって、ノードDが送信する不定期データD3’についてもこれを常時送信可能とする。
そこで、ここでの例では、図3に示されるように、データ送信権の委譲処理として、以下に列記する態様でのシーケンスを実行する。
(イ)ノードBは、「委譲可能送信タイミング通知」を通じて、送信周期の2倍の割合にて「データB2」分の固定長データに相当する送信タイミングを委譲可能である旨を、他ノードであるノードA、ノードC、及びノードDに対して通知する。
(ロ)ノードA、及びノードCは、「送信タイミング委譲依頼」をノードBに送信することにより、それぞれ送信周期の4倍の割合にてデータB2分の固定長データに相当する送信タイミングの委譲を依頼する。
(ハ)これを受けたノードBは、「送信タイミング委譲通知」として、上記ノードA、及びノードCに対し、委譲する送信タイミング(4倍周期間隔)とともに、それぞれその上述したオフセット、すなわちノードAに対しては「次の送信周期から」、またノードCに対しては「3周期後から」といった情報を通知する。
このように、「送信タイミング委譲通知」として上記オフセットを併せて通知することによって、定期的な送信タイミングの全てを1つのノードに委譲するだけでなく、例えばここでの例のように、ノードAとノードCとに分割して委譲することも可能となる。
以下、図4及び図5を参照して、図3に例示したデータ送信権の委譲処理について、その委譲前と委譲後とのデータストリームの具体例を比較して更に説明する。
図4は上述のように、図3に示した送信権委譲処理前のデータストリームを表している。
ここで例えば、可変長データ部の送信タイミングで、初めに上記データA1’が送信される送信周期間隔を1周期目、また上記データC2’が送信される送信周期間隔を3周期目と規定すると、そのときのデータストリームは同図4のように表すことができる。すなわちここでは、1周期目〜4周期目、あるいは5周期目〜8周期目といったように、4周期間隔で一連のデータ転送が繰り返し実行されるとしている。そしてこの場合、1周期目、3周期目、5周期目、及び7周期目において、可変長データ部の送信タイミングの一部を用いて上記データA1’、あるいは上記データC2’が送信される。このため、上記ノードDが不定期で送信する上記データD3’に関してはその送信が保証されず、該データD3’については遅延や破棄といった問題が起こり得る。すなわち、不定期に送信されるデータD3’に関しては、これを常時通信可能とするために、常に可変長データ部の送信タイミングの一部をデータD3’用に確保しておく必要がある。そこで、ここでの例では、1周期おきに無意味なデータを送信している上記ノードBの送信権を上記ノードA、及び上記ノードCに委譲することで、上記データA1’、及び上記データC2’が上記データB2の固定長データ部の送信タイミングにて送信されるようにしている。
このようにして不定期データD3’の送信を保証するようにしたのが、図5に示す送信権権委譲処理後のデータストリームである。
なお、この図5に示すデータストリームは、上記アイドル部において委譲設定が行われた後、該委譲設定を基に実際の送信権の委譲が全て行われた状態を示している。またここでは、固定長データ部の送信タイミングで、初めに上記データA1’が送信される送信周期間隔を1周期目、また上記データC2’が送信される送信周期間隔を3周期目と規定している。
この図5に示されるように、上述の態様にて送信タイミングの委譲が完了すると、固定長データ部のデータB2の送信タイミングにて、それぞれノードA、ノードB、ノードC、ノードBの順序でデータが送信されるようになる。これによって、ノードA、ノードB、及びノードCは固定長データ部の送信タイミングのみの送信となり、ノードDが送信する不定期データD3’は可変長データ部の送信タイミングにて常時送信可能となる。
次に、図6〜図10を併せ参照して、このようなデータ送信権の委譲設定にかかる処理をより詳細に説明する。なお、この委譲設定は上記各ノードに備えられた共通の制御構造を有する通信制御回路を通じて、上記アイドル部のタイミングにて繰り返し実行される。
すなわちこの実施の形態にあって、上記通信制御回路は、全体としては、図6に示す処理手順にて、データ送信権の委譲設定を行う。
はじめに、この図6を参照して、この実施の形態にかかるデータ送信権の委譲設定にかかる処理(委譲処理)の概要を説明する。
このデータ送信権の委譲処理に際して、上記各通信制御回路はまず、ステップS100の処理である「送信タイミング委譲依頼」受信処理として、各々の受信バッファ内に「送信タイミング委譲依頼」が有るか否かを検索する。そして、「送信タイミング委譲依頼」が有る場合には、自らに委譲可能な送信タイミングが有るか否かを判断し、委譲可能な送信タイミングが有れば、「送信タイミング委譲通知」を送信する。他方、送信タイミングの委譲が不可能であれば、「送信タイミング委譲拒否通知」を送信する。
また、上記各通信制御回路は、ステップS200の処理である「委譲可能送信タイミング通知」送信処理として、各々自ノードに有意データを送信しない、すなわち委譲可能な固定長データ部の送信タイミングが有るか否かを判断する。そして、このような委譲可能な送信タイミングが有れば、その委譲可能な送信タイミング間隔を計算して、「委譲可能送信タイミング通知」を他ノードに送信する。
また、上記各通信制御回路は、ステップS300の処理である「送信タイミング委譲(拒否)通知」受信処理として、各々の受信バッファ内に「送信タイミング委譲通知」、あるいは「送信タイミング委譲拒否通知」が有るか否かを検索する。そして、「送信タイミング委譲通知」が有れば、上記「送信タイミング委譲依頼」を送信したノードでは、この委譲された送信タイミングを使用してデータを送信する設定を行い、委譲依頼中である状態を解除する。他方、「送信タイミング委譲拒否通知」が有る場合、同ノードでは、上記データの新たな送信設定を行うことなく、委譲依頼中である状態を解除する。
そして、上記各通信制御回路は、ステップS400の処理である「委譲可能送信タイミング通知」受信処理として、各々の受信バッファ内に「委譲可能送信タイミング通知」が有るか否かを検索する。すなわち、固定長データ部の送信タイミングが不足しているノードでは、この「委譲可能送信タイミング通知」が有ることを受けて、自らが要求する送信タイミング間隔を算出し、その算出結果と共に、上記「送信タイミング委譲依頼」を送信する。
以下、図7〜図10を参照して、上述した各ステップS100〜S400での具体的な処理について、その詳細を更に説明する。
まず、ステップS100での処理、すなわち「送信タイミング委譲依頼」受信処理について、図7を参照して詳細に説明する。
図7に示されるように、この「送信タイミング委譲依頼」受信処理は、上記各通信制御回路に備えられた各々の受信バッファ内に「送信タイミング委譲依頼」が有るか否かを検索することから開始される(ステップS101)。そして、ステップS102で「送信タイミング委譲依頼」が有るか否かが判断される。ここで、この「送信タイミング委譲依頼」が無いと判断される場合には、当該「送信タイミング委譲依頼」受信処理を抜けて、次のステップS200の処理である「委譲可能送信タイミング通知」送信処理に移行する。
一方、上記ステップS102において「送信タイミング委譲依頼」が有ると判断される場合には、自らのノードに委譲可能な送信タイミングがあるか否かが判断される(ステップS103)。そして、「送信タイミング委譲依頼」と共に送られた委譲を要求する送信タイミング間隔に対して委譲可能な送信タイミングがあれば、委譲可能であるとして、上記委譲を要求する送信タイミング間隔との比較のもとにその委譲可能な送信タイミング間隔(周期)、及び上記オフセットを算出する。そして、その算出結果と共に「送信タイミング委譲通知」を送信する(ステップS104)。他方、委譲可能な送信タイミングが無ければ、委譲不可能と判断して、「送信タイミング委譲拒否通知」を送信する(ステップS105)。なお、このステップS100での処理は、上記受信バッファ内に複数の「送信タイミング委譲依頼」が存在する場合には、それら全ての「送信タイミング委譲依頼」に対して、同様の処理が繰り返し実行される。
次に、ステップS200での処理、すなわち「委譲可能送信タイミング通知」送信処理について、図8を参照して詳細に説明する。
図8に示されるように、この「委譲可能送信タイミング通知」送信処理は、自ノードに委譲可能な送信タイミングが有るか否かを判断することから開始される(ステップS201)。そして、自ノードにこの委譲可能な送信タイミングが無いと判断される場合には、当該「委譲可能送信タイミング通知」送信処理を抜けて、次のステップS300の処理である「送信タイミング委譲(拒否)通知」受信処理に移行する。
一方、上記ステップS201において自ノードに委譲可能な送信タイミングが有ると判断される場合には、その委譲可能な送信タイミングの間隔を算出する。すなわち、有意データを送信しない固定長データ部の送信タイミングがあれば、その間隔を委譲可能な送信タイミング間隔として算出する(ステップS202)。そして、この算出結果と共に、上記「委譲可能送信タイミング通知」を送信する(ステップS203)。そしてその後は、上記ステップS300の処理である「送信タイミング委譲(拒否)通知」受信処理に移行する。
次に、ステップS300での処理、すなわち「送信タイミング委譲(拒否)通知」受信処理について、図9を参照して詳細に説明する。
図9に示されるように、この「送信タイミング委譲(拒否)通知」受信処理は、受信バッファ内に「送信タイミング委譲通知」、あるいは「送信タイミング委譲拒否通知」が有るか否かを検索することから開始される(ステップS301)。すなわちここでは、まずステップS302にて「送信タイミング委譲通知」が有るか否かが判断される。そして受信バッファ内に「送信タイミング委譲通知」が有ると判断される場合には、委譲された送信タイミング間隔を使用してデータを送信する設定を行い(ステップS303)、委譲依頼中の状態を解除する(ステップS304)。このように、ステップS303では、委譲された送信タイミングを利用することを前提としたデータ送信タイミングの設定が行われる。そして、この場合には、「送信タイミング委譲通知」と共に送られる上記オフセット以降に、該設定に基づく実際のデータの送信が行われることとなる。そして、その後は、上記ステップS400の処理である「委譲可能送信タイミング通知」受信処理に移行する。
一方、上記ステップS302において「送信タイミング委譲通知」が無いと判断される場合には、次に「送信タイミング委譲拒否通知」が有るか否かが判断される(ステップS305)。そして、ステップS305において「送信タイミング委譲拒否通知」が有ると判断される場合には、上述のように新たなデータ送信設定を何ら行うことなく、委譲依頼中の状態を解除する(ステップS306)。そして、その後は、上記ステップS400の処理である「委譲可能送信タイミング通知」受信処理に移行する。
次に、ステップS400での処理、すなわち「委譲可能送信タイミング通知」受信処理について、図10を参照して詳細に説明する。
図10に示されるように、この「委譲可能送信タイミング通知」受信処理は、受信バッファ内の「委譲可能送信タイミング通知」を検索することから開始される(ステップS401)。そして、ステップS402において上記「委譲可能送信タイミング通知」が有るか否かが判断される(ステップS402)。ここで、この「委譲可能送信タイミング通知」が無いと判断される場合には、当該「委譲可能送信タイミング通知」受信処理を抜ける。
一方、上記ステップS402において「委譲可能送信タイミング通知」が有ると判断される場合には、現在の状態が委譲依頼中の状態であるか否かが判断される(ステップS403)。そして、現在の状態が既に委譲依頼中の状態であると判断される場合には、当該「委譲可能送信タイミング通知」受信処理を抜ける。
また一方、上記ステップS403において現在の状態が未だ委譲依頼中の状態ではないと判断される場合には、次に、自ノードにおいて固定長データ部の送信タイミングが不足しているか否かが判断される(ステップS404)。そして、固定長データ部の送信タイミングが不足していないと判断される場合には、当該「委譲可能送信タイミング通知」受信処理を抜ける。
他方、上記ステップS404において、固定長データ部の送信タイミングが不足していると判断される場合には、委譲を依頼すべき送信タイミング間隔を算出して(ステップS405)、この算出結果と共に、上記「送信タイミング委譲依頼」を送信する(ステップS406)。そして、この状態を委譲依頼中の状態として設定する(ステップS407)。
このような処理が、図3で示した例では、ノードBとノードA及びノードCとの間で順次行われることにより、図4に例示したデータストリームが図5に例示する態様で変更されることとなり、ノードDが送信する不定期データD3’も常時送信可能となる。
以上詳述したように、この実施の形態にかかる同期通信システムによれば、以下に列記するような優れた効果が得られるようになる。
(1)有意データを送信しない委譲可能な送信タイミングが有るノードでは、その旨を上記「委譲可能送信タイミング通知」を通じて他ノードに通知するようにした(ステップS200)。この委譲可能送信タイミング通知を受けた他ノードでは、委譲可能な送信タイミングが有ることを知った上で、自ノードに送信を所望する有意データが有れば、上記「送信タイミング委譲依頼」を通じてその送信元ノードに送信タイミングの委譲を依頼することとなる(ステップS400)。すなわち、自ノードの送信タイミングにて送信する有意データがないことが予め分かっている場合には、有意データが有る他ノードにデータ送信の権利を譲渡する(「送信タイミング委譲通知」)ことができるようになる(ステップS100)。そして、権利が譲渡された他ノードでは、規定されたデータ送信タイミングを上回る有意データが存在する場合であっても、これを送信することができるようになる。その結果、システム全体として、送信データの遅延が効率的に短縮されることとなり、ひいてはより迅速なデータ通信が実現されるようになる。
(2)有意データを送信しない委譲可能な送信タイミングを有するノードの送信タイミング委譲通知手段としてこれを、自ノードの有意データを送信しない送信タイミング間隔と前記委譲を依頼された送信タイミング間隔とを比較して委譲可能な送信タイミング間隔を送信周期間隔として算出する構成とした。そしてこれに併せて、前記依頼元ノードに送信タイミングの委譲が可能である旨を通知するに際して、この算出した送信周期間隔と、送信タイミング委譲通知を送信したタイミングを含む送信周期から委譲した最初の送信タイミングを含む送信周期までの周期差であるオフセットとを併せて通知するようにした(図7ステップS104)。これによって、送信タイミングの委譲を行う場合であれ、それら委譲される有意データの送信タイミングを適切に維持することができるようになる。またこの場合には、送信タイミングの委譲態様についてもその自由度が大幅に高められることともなる。
(3)複数の依頼元ノードの各々に対して上記算出した送信周期間隔と上記オフセットとを併せて通知するようにした(図7ステップS101〜S104)。このように、各々のノードに対して前記算出した送信周期間隔とオフセットとを併せて通知することによって、定期的な送信タイミングの全てを1つのノードに委譲するだけでなく、分割して複数のノードに委譲することも可能となる。このことによって、より効率的に送信データの通信遅延を効率的に短縮することもできるようになる。
(4)「委譲可能送信タイミング通知」(ステップS200)、「送信タイミング委譲依頼」(ステップS400)、「送信タイミング委譲(拒否)通知」(ステップS100)等々のデータの送受信をはじめとする、上記各種通知や依頼の通信に用いられるデータを可変長データ部の送信タイミングで送信することとした。このような送信タイミングを利用して上記データの送信を行うことで、それらデータの通信に用いられるデータのデータ分だけ可変長データ部が使用されることとなり、これら各種通知や依頼の通信に用いられるデータをより効率よく送受信することができるようになる。
なお、この発明にかかる同期通信システムは上記実施の形態に限定されるものではなく、同実施の形態を適宜変更した、例えば次のような形態として実施することもできる。
・上記実施の形態では、委譲する送信タイミングを送信周期間隔と、送信タイミング委譲通知とからのオフセットにて指定するに際して、委譲先のノードとして、ノードAとノードCを選択したが、委譲先のノードとしては、委譲可能な任意のノードを選択的に指定してもよい。すなわち、送信権の委譲処理としては、先の図3に対応するシーケンスチャートとして例えば図11に示すように、ノードBの無意味なデータの送信タイミングを全てノードAに委譲し、ノードCには委譲しない設定とすることもできる。特にこの図11に示す例では、1つのノード(ノードA)のみに送信権を委譲していることから、この1つのノード(ノードA)に対し、次周期から「2倍間隔」で送信タイミングの委譲を行うことができる。この場合の送信権委譲後のデータストリームを図12に示す。すなわちこの場合には、各周期毎に、データB2の送信タイミングにてノードAの「データA1’」、ノードBの「データB2」、ノードAの「無意味なデータ」、ノードBの「データB2」の順番でデータが送信されるようになる。このように、1つのノードのみに送信権を委譲することでも、委譲前と比べて無意味なデータの送信タイミングを抑え、例えばノードDが送信する不定期データD3’の遅延や破棄等を抑制することができるようになる。そしてこの場合には、図10に示した「委譲可能送信タイミング通知」受信処理のうちのステップS405の処理、すなわち委譲送信タイミング間隔の算出処理を省略することもできる。
・上記実施の形態では、各ノードA〜Dは通信制御回路、ノード専用のホストコンピュータ、及びメモリを備える構成としたが、各ノードの構成としてはこれに限らない。すなわち、ノードの構成としては、上述したようなデータ送信権の委譲処理を行うことのできる構成であればよく、その構成も任意である。
・上記実施の形態では、簡単のため、ノードA〜Dの4ノードで同期通信システムが構成される場合を例示したが、それらノード数は任意である。
・また、多数のノードによって当該同期通信システムが構成される場合、上述した送信タイミングの委譲先として、有意データの送信間隔の短いノードに対してその委譲依頼を優先的に割り当てることが有効である。これにより、ネットワーク全体として、より無駄のない送信タイミングの委譲を実現することができるようになる。
・また、同様に、送信タイミングの委譲先としては、委譲元のノードからの通信距離が近いノードを優先させることも有効である。この場合には、物理配線の影響が少なくなるため、固定長データ部の送信タイミングのばらつきが小さくなり、各ノード間の同期をずれにくくすることができるようにもなる。
・また、このような同期通信システムでは、固定長データ部には当初、上記有意データを送信しない委譲可能な送信タイミングを有するノードの送信タイミングのみを割り振っておくようにしてもよい。すなわちこの場合、他ノードにおいて初期化が終了し、上記「送信タイミング委譲通知」に基づく送信元ノードへの「送信タイミング委譲依頼」を送信したノードから順に送信タイミングの委譲通知を行うようにする。このように、初期化が終了したノードからそれらノードに必要な送信タイミングを順次委譲することにより、各ノードの送信タイミングの振り分けを決めておく必要がなくなり、ノードの追加削除を容易にすることもできる。なおここで、初期化とは、各ノード毎の給電の開始に伴うリセットであって、ハードウェアやソフトウェアのイニシャライズのことである。
・上記実施の形態では、送受信されるデータが、各ノードの送信タイミングが割り振られた固定長のデータ列からなる固定長データ部と可変長のデータ列からなる可変長データ部と何らのデータも送信されないアイドル部とを1周期として構成されるとしたが、これらデータ構造(データストリーム構造)は任意である。そしてこの場合、上述した「委譲可能送信タイミング通知」、「送信タイミング委譲依頼」、「送信タイミング委譲通知」、及び「送信タイミング委譲拒否通知」等々のデータの送信をはじめとする上記各種通知や依頼の通信に用いられるデータの送信タイミングも任意であり、採用するデータ構造中の適宜のタイミングを利用することができる。
・またこの場合、先の図6〜図10の処理の処理タイミングも任意であり、やはり採用するデータ構造中の適宜のタイミングを利用することができる。もっとも、それらデータ構造に上記アイドル部が存在する場合には、同処理も、このアイドル部のタイミングにて実行されることがより望ましい。
・上記実施の形態では、ネットワーク構造はバス型ネットワークとしたが、ネットワーク構造としては、バス型ネットワークに限定されるものではない。すなわち、ネットワークの接続形態は任意である。例えば、このようなネットワークの接続形態としては、スター型、リング型、等々であってもよい。
・上記実施の形態では、タイムスロット(時間間隔)通信方式を例示したが、通信方式としては、このようなタイムスロット(時間間隔)通信方式に限定されるものではない。すなわち、通信方式としては、各ノードを同期させて各ノードの送信タイミングを予め規定する通信方式であればよい。
・上記実施の形態では、自動車等の車両に搭載される同期通信システムを例示したが、この同期通信システムは、いわゆる車載用に限定されるものでもない。
この発明にかかる同期通信システムの一実施の形態についてその全体の構造を示すブロック図。 同実施の形態の同期通信システムで採用するデータ構造例を示すデータストリーム図。 同実施の形態のシステムによる送信タイミングの委譲態様についてその一例を示すシーケンスチャート。 上記送信タイミングの委譲前のデータ構造例を示すデータストリーム図。 上記送信タイミングの委譲後のデータ構造例を示すデータストリーム図。 同実施の形態によるデータ送信タイミングの委譲処理についてその全体の処理手順を示すフローチャート。 上記委譲処理のうちの「送信タイミング委譲依頼」受信処理についてその処理手順を示すフローチャート。 上記委譲処理のうちの「委譲可能送信タイミング通知」送信処理についてその処理手順を示すフローチャート。 上記委譲処理のうちの「送信タイミング委譲(拒否)通知」受信処理についてその処理手順を示すフローチャート。 上記委譲処理のうちの「委譲可能送信タイミング通知」受信処理についてその処理手順を示すフローチャート。 上記送信タイミングの委譲態様についてその変形例を示すシーケンスチャート。 図11の変形例による送信タイミング委譲後のデータ構造例を示すデータストリーム図。
符号の説明
1…通信バス、2、3…終端抵抗。

Claims (7)

  1. 各々データの送信タイミングが規定されている複数のノードがネットワーク上で互いに同期してデータの送受信を行う同期通信システムにおいて、
    前記各ノードは、無意味なデータを送信するタイミングである委譲可能な送信タイミングが有ることを他ノードに通知する委譲可能送信タイミング通知手段と、この委譲可能送信タイミング通知を受けることによりその送信元ノードに送信タイミングの委譲を依頼する送信タイミング委譲依頼手段と、この送信タイミング委譲依頼を受けることによりその依頼元ノードに送信タイミング委譲の可否を通知する送信タイミング委譲通知手段とを備えるとともに、
    前記送受信されるデータは、各ノードの送信タイミングが割り振られた固定長のデータ列からなる固定長データ部と可変長のデータ列からなる可変長データ部と何らのデータも送信されないアイドル部とを1周期として構成され、前記各ノードによる委譲可能な送信タイミングが有ることの他ノードへの通知、該通知に基づく送信元ノードへの送信タイミング委譲依頼、及び該委譲依頼に基づく依頼元ノードへの送信タイミング委譲の可否通知が、前記可変長データ部の送信タイミングを利用して行われることを特徴とする同期通信システム。
  2. 前記有意データを送信しない委譲可能な送信タイミングを有するノードの前記送信タイミング委譲通知手段は、自ノードの前記有意データを送信しない送信タイミング間隔と前記委譲を依頼された送信タイミング間隔とを比較して委譲可能な送信タイミング間隔を送信周期間隔として算出するとともに、前記依頼元ノードに送信タイミングの委譲が可能である旨を通知するに際し、この算出した送信周期間隔と、前記送信タイミング委譲通知を送信したタイミングを含む送信周期から委譲した最初の送信タイミングを含む送信周期までの周期差であるオフセットとを併せて通知する請求項1に記載の同期通信システム。
  3. 前記送信タイミングの委譲を依頼した依頼元ノードが複数存在するとき、前記有意データを送信しない委譲可能な送信タイミングを有するノードの前記送信タイミング委譲通知手段は、それら複数の依頼元ノードの各々に対して前記算出した送信周期間隔と前記オフセットとを併せて通知する請求項2に記載の同期通信システム。
  4. 前記送信タイミングの委譲を依頼した依頼元ノードが複数存在するとき、前記有意データを送信しない委譲可能な送信タイミングを有するノードの前記送信タイミング委譲通知手段は、それら複数の依頼元ノードのうちの特定のノードに対してのみ、前記算出した送信周期間隔と前記オフセットとを併せて通知する請求項2に記載の同期通信システム。
  5. 前記有意データを送信しない委譲可能な送信タイミングを有するノードの前記送信タイミング委譲通知手段は、前記アイドル部のタイミングにて前記委譲可能送信タイミング通知に基づく他ノードの送信タイミング委譲依頼を受信処理し、該委譲依頼のあったノードのうち、同依頼と共に通知された有意データの送信間隔の短いノードに対して優先的に送信タイミングの委譲通知を行う請求項に記載の同期通信システム。
  6. 前記有意データを送信しない委譲可能な送信タイミングを有するノードの前記送信タイミング委譲通知手段は、前記アイドル部のタイミングにて前記委譲可能送信タイミング通知に基づく他ノードの送信タイミング委譲依頼を受信処理し、該委譲依頼のあったノードのうち、自ノードと通信距離の近いノードに対して優先的に送信タイミングの委譲通知を行う請求項に記載の同期通信システム。
  7. 前記固定長データ部には当初、前記有意データを送信しない委譲可能な送信タイミングを有するノードの送信タイミングのみが割り振られており、当該ノードの前記送信タイミング委譲通知手段は、初期化が終了して前記送信タイミング委譲通知に基づく送信元ノードへの送信タイミング委譲依頼を送信したノードから順に送信タイミングの委譲通知を行う請求項に記載の同期通信システム。
JP2004152267A 2004-05-21 2004-05-21 同期通信システム Expired - Fee Related JP4341466B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004152267A JP4341466B2 (ja) 2004-05-21 2004-05-21 同期通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004152267A JP4341466B2 (ja) 2004-05-21 2004-05-21 同期通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005333584A JP2005333584A (ja) 2005-12-02
JP4341466B2 true JP4341466B2 (ja) 2009-10-07

Family

ID=35487898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004152267A Expired - Fee Related JP4341466B2 (ja) 2004-05-21 2004-05-21 同期通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4341466B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101534230B (zh) 2009-04-15 2012-02-01 中控科技集团有限公司 基于以太网的发送数据的方法、以太网节点及控制***
JP5717240B2 (ja) 2010-08-09 2015-05-13 国立大学法人名古屋大学 通信システム及び通信装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005333584A (ja) 2005-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3578058B2 (ja) 多重通信システム
CN107659494B (zh) 数据处理方法及智能车载网关
US6990540B2 (en) Method and device for transmitting information on a bus system, and a bus system in which different information is uniquely assigned different information identifiers
US8301821B2 (en) Communication module for connecting a serial bus to a plurality of system buses
JP5231400B2 (ja) マルチプロセッサ・ゲートウェイ
JP5099156B2 (ja) 通信ネットワークシステム、中継端末、マイクロコンピュータ、送受信装置
JP2007174053A (ja) 通信メッセージ変換装置及び通信メッセージ変換方法
Talbot et al. Comparision of fieldbus systems can, ttcan, flexray and lin in passenger vehicles
CN106537851B (zh) 具有访问时隙和优先级分辨的访问方法
JP2007336267A (ja) 車載通信システム
CN112099464A (zh) 用于车辆的以太网的通信方法
CN107453895B (zh) 用于配置通信路径的方法和构成车辆网络的第一通信节点
JP4594124B2 (ja) 通信システム及び通信方法
JP4341466B2 (ja) 同期通信システム
KR101596540B1 (ko) 반도체 집적 회로 장치
JP2009035210A (ja) 車載通信システム
JP6200734B2 (ja) 通信制御装置
JP4361540B2 (ja) ゲートウェイ装置、データ転送方法及びプログラム
JP4954832B2 (ja) 車載用通信システム
JP2019009678A (ja) 車載通信ネットワークシステム
JP5099755B2 (ja) 通信方法、通信システム及び通信装置
JP6337783B2 (ja) 車載ネットワークシステム
JP2014187544A (ja) 通信システム、及び通信ノード並びに通信方法
Sugihara Minimization of the fabrication cost for a bridged-bus-Based TDMA system under hard real-time constraints
JP2017063390A (ja) 通信方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081007

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081205

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090330

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090616

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090629

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120717

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130717

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees