JP4337551B2 - 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

本発明は、多元接続技術の適用により複数の相手との同時通信を実現し、通信容量を増加させる無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、複数のアンテナ素子によって構成されるアダプティブ・アレー・アンテナにおいて、それぞれのアンテナ素子に適当な重み付けを行ない加算合成して適応的に行なうことで、空間分割多元接続を実現する無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
さらに詳しくは、本発明は、少ないシンボル数のリファレンス信号を用いて各アンテナ重みの学習と評価を行なう無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特に、重みの学習をサブキャリヤ毎に行なった場合に、サブキャリヤ間でのSINRのばらつきに拘わらず適切な評価を行なう無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
複数のコンピュータを接続してLANを構成することにより、ファイルやデータなどの情報の共有化、プリンタなどの周辺機器の共有化を図ったり、電子メールやデータ・コンテンツの転送などの情報の交換を行なったりすることができる。
従来、光ファイバーや同軸ケーブル、あるいはツイストペア・ケーブルを用いて、有線でLAN接続することが一般的であったが、この場合、回線敷設工事が必要であり、手軽にネットワークを構築することが難しいとともに、ケーブルの引き回しが煩雑になる。また、LAN構築後も、機器の移動範囲がケーブル長によって制限されるため、不便である。
そこで、有線方式によるLAN配線からユーザを解放するシステムとして、無線LANが注目されている。無線LANによれば、オフィスなどの作業空間において、有線ケーブルの大半を省略することができるので、パーソナル・コンピュータ(PC)などの通信端末を比較的容易に移動させることができる。近年では、無線LANシステムの高速化、低価格化に伴い、その需要が著しく増加してきている。特に最近では、人の身の回りに存在する複数の電子機器間で小規模な無線ネットワークを構築して情報通信を行なうために、パーソナル・エリア・ネットワーク(PAN)の導入の検討が行なわれている。
無線ネットワークに関する標準的な規格の1つにIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11(例えば、非特許文献1を参照のこと)や、HiperLAN/2(例えば、非特許文献2又は非特許文献3を参照のこと)やIEEE302.15.3、Bluetooth通信などを挙げることができる。IEEE802.11規格については、無線通信方式や使用する周波数帯域の違いなどにより、IEEE802.11a規格、IEEE802.11b規格…などの各種無線通信方式が存在する。
最近では、無線LANの普及率が高まってきており、PCやPDAなどの情報機器以外にも、携帯電話やデジタル・カメラなどのポータブル機器でも無線LANが使用されるようになってきている。そのアプリケーションとして、カメラ付き携帯電話やデジタル・カメラで撮った画像データを無線LAN経由でPCにアップロードすることなどが挙げられる。
ここで、1つの通信範囲内に複数の通信局が存在するような無線通信環境下では、どの信号がどのユーザのものかを検出してアクセスを制御する多元接続技術が必要である。とりわけ、少ない資源で通信容量を拡大するためには、重要な課題である。
多元接続技術の1つとして、SDMA(Space DIvision Multiple Access)と呼ばれる空間分割多重を実現するシステムが開発されている。例えば、複数のアンテナ素子によって構成されるアダプティブ・アレー・アンテナを用い、それぞれのアンテナ素子に適当な重み付けを行ない加算合成することによって、ビームやヌルの形成を適応的に行ない(すなわち、指向性を適応的に変化させて)、複数の相手との同時通信を実現することができる(例えば、非特許文献4を参照のこと)。空間分割多重接続の通信システムによれば、周波数利用効率を向上し、通信容量を増加させることができる。
基本的なアダプティブ・アレー・アンテナの構成として、アンテナ毎に独立にRF部を持ち、その各RF部からの信号にアンテナ毎に持つ重み係数を乗算することにより実現される。
また、各重み係数は、通常はデジタル部で実現され、その値はデジタル信号処理部で計算される。具体的な重みの計算方法として、最小2乗法(RLS(Recursive Least Squares)アルゴリズム)などが代表的なものである。RLSアルゴリズムを動作させるとき、入力として所望波と干渉波を同時に受信し、さらにRLSアルゴリズムの教師信号として既知の所望波の信号を入力することにより、学習が行なわれる。学習後のアダプティブ・アレー・アンテナは、所望波のみ受信し、干渉波は受信しないような特性に変化している。
例えば、ダウンリンクにおいて空間多重が行なわれ、アップリンクでは時分割多重が行なわれる。この場合、アダプティブ・アレー・アンテナは、アクセスポイント(以下APと記す)に搭載され、各ステーション(以下、STAと記す)は、1本のアンテナを搭載する。
アダプティブ・アレー・アンテナにおける重みの学習方法の具体的方法として、各STAから時分割に送信されるリファレンス信号をAPが受信し、各STAとAPの複数本のアンテナ間の伝達関数を計算する。例えば、STAが3台で、APに搭載するアンテナを4本とすると、4×1のベクトルで構成される伝達関数を3個得る。その3個の伝達から構成されるチャネル行列を用いて、その行列の一般逆行列を解くことにより、アンテナの重みを得ることができる。
International Standard ISO/IEC 8802−11:1999(E) ANSI/IEEE Std 802.11, 1999 Edition, Part11:Wireless LAN Medium Access Control(MAC) and Physical Layer(PHY) Specifications ETSI Standard ETSI TS 101 761−1 V1.3.1 Broadband Radio Access Networks(BRAN); HIPERLAN Type 2; Data Link Control(DLC) Layer; Part1: Basic Data Transport Functions ETSI TS 101 761−2 V1.3.1 Broadband Radio Access Networks(BRAN); HIPERLAN Type 2; Data Link Control(DLC) Layer; Part2: Radio Link Control(RLC) sublayer 菊間信良著「アレーアンテナによる適応信号処理」(科学記述出版、ISBN4−87653−054−8)
通常、伝達関数を取得するためのリファレンス信号は、2シンボル程度である。IEEE802.11aのPHYヘッダで代用すると、リファレンス信号は2シンボルになる。学習した重みがどの程度有効であるのか、その重みを用いると、どの程度のSINRを確保できるかを知る必要がある。何故ならば、学習を行なったAPは、その結果を受けてどのような変調方式でデータを各STAに送信するかを決定しなければならないからである。
また、マルチキャリヤ方式の場合、キャリヤ毎にSINRを求めることができる。ここで、SINRは、所望信号と干渉信号の比(=S/(I+N))である。例えば、IEEE802.11aではOFDM変調方式が採用され、52キャリヤ分のSINRが存在することになる。通常のマルチキャリヤ伝送においては干渉成分Iがなく、ノイズ成分Nは熱雑音などにより一定であることから、SINRを把握する必要はない。これに対し、SDMAでは干渉成分が出現することから、SINRを把握する必要がある。
しかしながら、複数のSINRをどのように統合して取り扱うべきか、という問題がある。例えば、52キャリヤ分のSINRの平均を出したものが総合のSINRにならない。
ここで、SINRが20dBのものと、10dBのものがあった場合、これら2つのキャリヤを統合して使用する場合について考察してみる。
例えば所望信号が1で、干渉信号が0.01の場合のSINRは20dB(10×log(S/IN))になる。また、所望信号が0.1で干渉信号が0.01の場合のSINRは10dBになる。この2つを単純な加算により統合すると、所望信号が1.1で干渉信号が0.02になり、SINRは10log(1.1/0.02)=17.4dBになる。つまり、SINR20dBとSINR10dBのものを統合すると、SINR17.4dBになる。
一方、所望信号が1で干渉信号が0.01の場合のSINRが20dBのものと、所望信号が1で干渉信号が0.1のSINRが10dBのものを単純な加算により統合すると、所望信号が、2.0で干渉信号が0.11になり、統合したSINRは、10log(2.0/0.11)=12.59dBとなる。
このようにSINRが20dBのものと10dBのものを信号レベルの単純な加算により統合してSINRを算出する場合には、キャリヤ間でのSINRの信号の所望成分と干渉成分の比により、統合したSINRの値はいかようにも変化してしまい、いずれを真の値にすべきか不明である。上述の例では、SINRの良いものとSINRの悪いものを統合してSINRの悪いものに引き摺られてしまっている。
例えば、ダウンリンクで空間多重を行なう場合には、各サブキャリヤの信号電力を統合する際に、SINRが不当に低くなってしまう。
本発明は、上述したような技術的課題を勘案したものであり、その目的は、複数のアンテナ素子によって構成されるアダプティブ・アレー・アンテナにおいて、それぞれのアンテナ素子に適当な重み付けを行ない加算合成して適応的に行なうことで、空間分割多元接続を実現することができる、優れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、アダプティブ・アレー・アンテナを用い、各アンテナの指向性を適応的に変化させて、送信局と複数の受信局とのダウンリンクを空間分割多重接続する無線通信システムであって、
複数の受信局から2つのリファレンス信号が送信され、
送信側では、一方のリファレンス信号を用いて各アンテナの重みを学習し、他方のリファレンス信号を用いて学習した各アンテナの重みにより各受信側で確保できるSINRを評価する、
ことを特徴とする無線通信システムである。
但し、ここで言う「システム」とは、複数の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
本発明は、例えば、アダプティブ・アレー・アンテナを有するアクセス・ポイントが複数のステーションと通信する無線通信環境下において、アクセス・ポイントからステーションへ通信を行なうダウンリンクを空間分割多重接続する無線通信システムに適用することができる。
本発明によれば、パケットのプリアンブルに含まれる2つのリファレンス・シンボルのうち1つ目で学習し、2つ目で評価すると同時に、2つ目のリファレンス・シンボルで学習し、1つ目のリファレンス・シンボルで評価する。そして、これら2つの評価結果を統合し、評価した後、実際には、1つ目のリファレンス・シンボルと2つ目のリファレンス・シンボルの両方を使用して学習することで、信頼性の高い推定SINRを得ることができる。
そして、送信側において、さらに各受信側からの受信信号の電力を測定し、学習した各アンテナ重みを用いたアレー出力の電力評価結果と、電力情報を用いてダウンリンク時の各受信側でのSINRを推定することができる。このSINRの推定結果に基づいてダウンリンク時の変調方式を決定することができる。
本発明に係る無線通信システムは、通信品質を確保するために、いわゆるRTS/CTS方式を採用することができる。この場合、送信側はRTSを空間分割により送信し、各受信側は時分割によりCTSを返信する。
このような場合、送信側では、各受信側から時分割により受信したCTSの電力を取得することができる。また、CTSに含まれる2つのリファレンス信号の一方のリファレンス信号を用いて各アンテナの重みを学習するとともに、他方のリファレンス信号を用いて各受信側で確保できるSINRを評価することができる。そして、該電力情報と該SINRの情報に基づいて、データ・パケット送信時に変調方式を決定し、該決定した変調方式により、得られた重みで空間分割多重してデータ・パケットを送信することができる。
また、本発明の第2の側面は、アダプティブ・アレー・アンテナを用い、各アンテナの指向性を適応的に変化させて、送信局と複数の受信局とのダウンリンクを空間分割多重接続する無線通信システムであって、
マルチキャリヤ方式を採用し、サブキャリヤ毎に各アンテナの重みの学習とSINRの評価を行なう際に、
サブキャリヤ毎の所望信号電力と干渉信号電力を取得し、各サブキャリヤの干渉電力の大きさが同一となるように、サブキャリヤ毎に所望信号と干渉信号の比率を保ったまま信号レベルを変換した後、各サブキャリヤのSINRを統合する、
ことを特徴とする無線通信システムである。
OFDM変調方式のようなマルチキャリヤ方式を採用する場合、サブキャリヤ毎にアレーの重みを学習することができる。通常のマルチキャリヤ伝送においては干渉成分Iがなく、ノイズ成分Nは熱雑音などにより一定であることから、SINRを把握する必要はない。これに対し、SDMAでは干渉成分が出現することから、SINRを把握する必要がある。
しかしながら、サブキャリヤ毎にSINRがばらつく場合、SINRの良いものとSINRの悪いものを統合してSINRの悪いものに引き摺られてしまうという問題がある。例えば、ダウンリンクで空間多重を行なう場合には、各サブキャリヤの信号電力を統合する際に、SINRが不当に低くなってしまう。
そこで、本発明では、SINRの評価を行なう際に、サブキャリヤ毎の所望信号電力と干渉信号電力を取得し、各サブキャリヤの干渉電力の大きさが同一となるように、サブキャリヤ毎に所望信号と干渉信号の比率を保ったまま信号レベルを変換した後、各サブキャリヤのSINRを統合するようにした。これによって、SINRの良いものとSINRの悪いものを統合してSINRの悪いものに引き摺られるという問題を解消することができる。
また、ダウンリンクのSTA側でサブキャリヤ毎に所望電力と干渉電力を知ることができるように、電力推定用の信号を専用に用意する。そして、STA側では、その所望電力と干渉電力を知ると、干渉電力が同一レベルになるように各サブキャリヤの信号のレベルを調整した後に、これらのSINRを統合する。これによって、SINRの良いものとSINRの悪いものを統合してSINRの悪いものに引き摺られるという問題を解消することができる。
また、本発明の第3の側面は、アダプティブ・アレー・アンテナを用い、各アンテナの指向性を適応的に変化させて、複数の相手と空間分割多重接続するための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
複数の受信局から2つのリファレンス信号の一方のリファレンス信号を用いて各アンテナの重みを学習する学習ステップと、
他方のリファレンス信号を用いて学習した各アンテナの重みで各受信側で確保できるSINRを評価する評価ステップと、
各受信局からの受信信号の電力を取得する電力取得ステップと、
前記電力取得ステップで得られる電力情報と、前記評価ステップで得られるSINRの情報に基づいて、各受信局でのSINRを推定する推定ステップと、
前記推定ステップにより推定されたSINRに基づいてダウンリンク時の変調方式を決定する変調方式決定ステップと、
を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
また、本発明の第4の側面は、アダプティブ・アレー・アンテナを用い、各アンテナの指向性を適応的に変化させて空間分割多重接続する無線通信環境下で動作するための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
サブキャリヤ毎の所望信号電力と干渉信号電力を取得する電力取得ステップと、
各サブキャリヤの干渉電力の大きさが同一となるように、サブキャリヤ毎に所望信号と干渉信号の比率を保ったまま信号レベルを変換した後、各サブキャリヤのSINRを統合するSINR評価ステップと、
を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
本発明の第3及び第4の各側面に係るコンピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムを定義したものである。換言すれば、本発明の第3及び第4の各側面に係るコンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムにインストールすることによってコンピュータ・システム上では協働的作用が発揮され、無線通信装置として動作する。このような無線通信装置を複数起動して無線ネットワークを構築することによって、本発明の第1及び第2の各側面に係る無線通信システムと同様の作用効果をそれぞれ得ることができる。
本発明によれば、複数のアンテナ素子によって構成されるアダプティブ・アレー・アンテナにおいて、それぞれのアンテナ素子に適当な重み付けを行ない加算合成して適応的に行なうことで、空間分割多元接続を実現することができる、優れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することができる。
本発明によれば、アレー・アンテナによる空間多重を行なう際、学習用のリファレンス信号として2OFDMシンボルのみを用いて、学習、及びダウンリンク側でのSINRの値の評価を行なうことができ、適切な変調方式を割り当てることができる。
また、本発明によれば、アレー・アンテナによる空間多重を行なう際に、重みの学習をサブキャリヤ毎に行なった場合に、サブキャリヤ毎にSINRがばらついたときに、ダウンリンク側でその信号を正しく受信し、不当なSINRの低下を防ぐことができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
図1には、本発明の一実施形態に係る無線LANのネットワーク構成を模式的に示している。
APは複数のアンテナを持ち、STAは1本のアンテナを持つ。APから同時刻に同一の周波数を用いて、複数のSTAと通信するシステムである。以下では、STAからAPへの通信を「アップリンク」と呼び、APからSTAへの通信を「ダウンリンク」と呼ぶ。同時刻に同一周波数を用いて通信を行なうことを空間分割多元接続(SDMA)という。当業界ではアップリンクの空間分割多元接続とダウンリンクの空間分割多元接続が考えられるが、本発明では、特にダウンリンクの空間分割多元接続を狭いダイナミック・レンジのAPで実現することを目的としている。
なお、アクセス・ポイントは、イーサネット(登録商標)などの有線ネットワークにも接続され、他のアクセス・ポイントと通信を行なうようにしてもよい。
本発明に係る無線ネットワーク・システムでは、緩やかな時分割多重アクセス構造を持った伝送(MAC)フレームにより複数のチャネルを効果的に利用した伝送制御が行なわれる他、各通信局は、CSMA(Carrier Sense Multiple Access:キャリヤ検出多重接続)に基づくアクセス手順に従い直接非同期的に情報を伝送することもできる。
後者のアクセス手順の場合、このとき、衝突を回避し通信品質を向上させる手段としてRTS/CTS方式を採用することができる。
この場合、正味の情報の送信に先立ち、送信元通信局はRTS(Request to Send:送信要求)を送信し、受信先通信局がこのRTSを受信してデータを受信可能であれば、その応答としてCTS(Clear to Send:受信準備完了)を返す。そして、RTS/CTSの情報交換により送受信局間でコネクションが確立した後にデータ伝送を実行する。
RTS信号又はCTS信号のいずれかを受信した周辺局は、これらのパケットに記述されているデータ伝送期間においてデータ送信処理を差し控える。したがって、送信側又は受信側から隠れ端末となる通信局は、RTS信号又はCTS信号のいずれかを受信することでデータ伝送の衝突を回避するので、隠れ端末問題を解消することができる。以下では、空間分割多元接続の無線ネットワークにおいて、RTS/CTS方式でデータ伝送する実施形態について説明する。
本発明に係る無線ネットワークにおけるデータ送受信手順について、図2を参照しながら説明する。
同図において、アクセス・ポイントAPは主に大容量のデータの送信を行なうマスタ局であり、例えば動画像データをストリーミング送信するビデオ・サーバのような通信局である。一方、その他の通信局STA1、STA2、STA3は主にデータの受信を行なうスレーブ局であり、マスタ局から受信した動画像データなどのコンテンツを再生するテレビ・モニタなどのコンテンツ再生装置に相当する通信局である。ここで、アクセス・ポイントAPが各スレーブ局STA1、STA2、STA3に対して同時に異なるデータを送信する場合について考察してみる。
まず、アクセス・ポイントAPは空間多重伝送(SMT:Space Multiple Transmission)専用のRTSパケットを送信する。このSMT専用のRTSパケットには、ターゲットとなるスレーブ局(図示の例ではSTA1、STA2、STA3)のアドレスが含まれている。このRTSパケットを受信したスレーブ局は、RTSパケット中に記載されているアドレス順に従って時分割でCTSパケットを返信する。
各スレーブ局が時分割で返信するCTSはMIFS(Momentary IFS)時間だけフレーム間隔を設け、時分割で送信される。時間間隔は、アクセス・ポイントAPがこれらのCTSを確実に受信できるようにこの値を設定する。
アクセス・ポイントAPは、これらCTSを時分割で受信すると、各スレーブ局を空間分割多元接続するためのウェイト・ベクトルを算出し、それぞれに対する最適な送信ビーム・パターンに設定して、正味のデータ・フレームを送信(SMT)する。
各スレーブ局は、アクセス・ポイントAPからのデータ・フレームを受信すると、CTSパケットを返信するときと同様にして、ACKを返信する。
RTSパケット、CTSパケット、データ・パケット、ACKパケットそれぞれのMACフィールドあるいはPHYフレームのヘッダには、Durationフィールドが用意されており、この値を基にNAV(Network Allocation Vector)を設定する。
図2に示す例では、RTSでは、RTSとすべてのCTSが送信し終わる間での時間をNAVとして設定する。
また、CTSについては、CTSと、その後に続くデータ・フレームとすべてのACKが送信し終わるまでの時間をNAVとして設定する。したがって、CTSによって指定されるNAVの設定時間が終了する時刻は各スレーブ局STA1、STA2、STA3で同時刻となる。
データ・フレームでは、その後に続くすべてのACKが送信し終わるまでの時間がNAVとして設定される。
ACK(+CTS)では、CTSのときと同様に、その後に続くデータ・フレームとすべてのACKが送信を終わるまでの時間を設定する。したがって、このACKによって指定されるNAVの設定値は、各スレーブ局STA1、STA2、STA3で同時刻となる。
RTS、CTS、データのいずれかを受信した周辺局は、パケットのMACヘッダに記載されているDurationに従ってNAVを立て、ACKパケットの送信が完了するまでの間は送信処理を停止する。
アクセス・ポイントでは、アナログ部のLNAのゲインを適応的に設定することにより、各ステーションから時分割で受信する複数のCTSを、一定の大きさで受信できるように調整される。そして、複数のCTSを時分割で受信すると、これら時分割で受信したデータから、各ステーション用の伝達関数(「方向ベクトル」とも言う)を取得する。
図3には、図2に示したデータ送受信手順において使用される各パケットのフレーム・フォーマットを示している。
同図上段に示すように、APからのRTSパケットに応答して各STAから時分割で返されるCTSパケットのヘッダは、同期AGC用信号と2つのリファレンス信号(リファレンス・シンボル)を含んでいる。
また、同図下段に示すように、APから各STA宛てに送信されるデータ・パケットは、空間分割多重されたSTA毎の同期AGC用信号と2つのリファレンス信号と、電力測定用信号をヘッダに含んでいる。同期AGC用信号と2つのリファレンス信号は空間分割多重されている。これに対し、電力測定用信号はSTA毎に専用のものが用意され、時分割多重されている。
複数のCTSを時分割で受信したAPは、図3に示すようにCTSパケットのヘッダに含まれる2つのリファレンス信号を使用して、それぞれのSTA用の伝達関数を取得する。
通常は、この2つのリファレンス信号の平均をとり、伝達関数取得の精度を上げて、その精度が上がった伝達関数を用いて、以下のように、一般逆行列を求めることにより各STA用の重みw1、w2、w3を得る。しかし、この求めた重みにより、どの程度のSINRがダウンリンク側に対して得られるか評価する手段がない。
Figure 0004337551
ここで、重み自体は、2つのリファレンス信号の平均から求めた伝達関数を用いて求めるが、SINRの評価を行なう場合には、1つのリファレンス信号で重みを求めて、残りの1つのリファレンス信号でSINRがどの程度取れているかを評価する。その推定SINRを用いてダウンリンク側のデータ・パケットの変調方式を決定する。
もう少し詳しく説明する。APは各STAから時分割でCTSを受信したときに、それぞれの受信電力を測定する。例えば、下表に示すように各STAからは、-60dBm、−70dBm、−80dBmの電力で受信できていたとする。
Figure 0004337551
APでは、1つの目リファレンス信号の受信電力を基に、それぞれのSTA用の伝達関数を取得する。そして、残りの1つのリファレンス信号で評価し、それをダウンリンク側のSINRとして評価する。
SINRの推定処理では、各STA用の重みw1、w2、w3を用いた場合に、各STAから取得した伝達関数に対する信号レベルが以下のように計算できたとする。
Figure 0004337551
例えば、STA1用の重みを用いれば、STA1からの信号であるSTA1の伝達関数の信号は受信するが、その他のSTA2並びにSTA3からの信号は小さい電力でしか受信しない、つまりヌルを向けている状態である。
また、各伝達関数は、AGC(オート・ゲイン・コントロール)を通過した信号であるので、信号の大きさが正規化されている。したがって、ダウンリンク側でのSINRを得るためには、受信したCTSパケットの電力、−60dBm、−70dBm、−80dBmを用いて変換しなければならない。
STA1に対する所望信号は、重みw1を使ったSTA1への電力が0dBであることから、0dB−60dB=−60dBで受信することができる。一方、重みw2を使ったときのSTA1への干渉信号は、−10dB−60dB=−70dBと計算できる。また、重みw3を使ったときのSTA1への干渉信号は、−30dB−60dB=−90dBと計算できる。
したがって、ダウンリンクでのSTA1でのSINRは次のようになる。すなわち、所望信号は−60dB、干渉信号が、−70dBと−90dBなので、約10dBのSINRが取れることになる。
このようにして、1つ目のリファレンス信号を用いて学習し、残りの1つのリファレンス信号で評価し、それをダウンリンク側のSINRとして推定することができる。
上述したように、1つ目のリファレンス信号を用いて学習し、残りの1つのリファレンス信号で評価し、それをダウンリンク側のSINRとして推定することができる。さらに、学習した重みがどの程度有効であるのか、その重みを用いると、どの程度のSINRを確保できるかを知る必要がある。何故ならば、学習を行なったAPは、その結果を受けてどのような変調方式でデータを各STAに送信するかを決定しなければならないからである。
ここで、マルチキャリヤになった場合には、各キャリヤでの干渉成分の大きさを統一してから(すなわち同じ比率で所望信号のレベルも変換される)、干渉信号同士の和をとるとともに、所望信号同士の和をとり、総合のSINRを求めればよい(図4を参照のこと)。このようにすれば、重みの学習をサブキャリヤ毎に行なった場合に、サブキャリヤ毎にSINRがばらついたときであっても、ダウンリンク側でその信号を正しく受信し、不当なSINRの低下を防ぐことができる。
このようにして、AP側では、各STAからのCTSに付加されたリファレンス信号を基に推定したSINRを用いて、どの変調方式を用いるかをAP側で決定し、各変調方式で変調された3つのデータを空間分割多重し、送信する。
ここで、図2に示したように、APから各STA宛てに送信されるデータ・パケットは、STA毎の同期AGC用信号と2つのリファレンス信号と、電力測定用信号をヘッダに含んでいる。3つのデータ及びプリアンブルは、それぞれSTA1用、STA2用、STA3用のアレー・アンテナの重みがかけられ、空間分割多重されている。また、電力測定用信号は、STA毎に専用のものが用意され、時分割多重されている。
したがって、各STAは、データを受信する前にプリアンブルの後に、時分割に送られる電力測定信号を受信することができる。すなわち、STAは、この時分割の電力測定信号の領域を使用すると、自局宛ての所望信号と干渉信号が格サブキャリヤ毎に計算可能である。
例えば、STA1の場合では、STA1用の電力測定用信号の領域で受信した信号は、所望信号の電力であり、STA2用とSTA3用の電力測定用信号の領域で受信した信号は、STA1にとって干渉信号である。
このように、各STAは、プリアンブルに時分割で挿入される電力測定用信号を利用して、サブキャリヤ毎に所望信号と干渉信号の電力を知ることができる。次にデータ部を受信する際に、このデータ部は、干渉信号と所望信号(かなり小さい)が混ざっていて分離することができないが、サブキャリヤ毎に所望信号と干渉信号の比が判るので、サブキャリヤ毎の干渉信号のレベルを同じにするように各信号の大きさを調整することができる。
この調整後の信号をまとめて1つの信号とみなして電力を統合して統合化を行なうことができる。このような調整を行なわないと、特定のサブキャリヤの干渉成分が不当に大きくみなされ、他のサブキャリヤの信号に悪影響を与えることになってしまう。
図5には、本発明に係る無線ネットワークで、APとして動作する無線通信装置の機能構成例を模式的に示している。APは、複数(図示の例では2本)のアンテナ101を有し、アンテナ毎に送受信RF部102と、送信機及び受信機を備えている。
送受信RF部102は、受信信号を電圧増幅する低雑音アンプ(LNA)と自動利得制御器(AGC)、並びに送信信号の電力を増幅するパワーアンプ(PA)で構成される。
それぞれの送信機側は、符号器111と、送信用重み乗算部112と、IFFT113と、ガード・インターバル挿入部114と、D/A変換器115とを備えている。
符号器111は、通信プロトコルの上位レイヤから送られてきた送信データを誤り訂正符号で符号化する。この時点で、パイロット・シンボル挿入パターン並びにタイミングに従って、既知のデータ系列をパイロット・シンボルとして変調シンボル系列に挿入するようにしてもよい。サブキャリヤ毎あるいはサブキャリヤ数本の間隔で、既知パターンからなるパイロット信号が挿入される。
送信用重み乗算部112は、受信したリファレンス信号を基に得られる各STAの重みを、符号後の送信信号に乗算する。
IFFT113では、並列キャリヤ数分のパラレル・データに変換してまとめ、所定のFFTサイズ並びにタイミングに従ってFFTサイズ分の逆フーリエ変換を行なう。ガード・インターバル挿入部114は、シンボル間干渉の除去のため、1OFDMシンボルの前後にガード・インターバル区間を設ける。ガード・インターバルの時間幅は、伝搬路の状況、すなわち復調に影響を及ぼす遅延波の最大遅延時間によって決定される。
そして、パラレル・データに変換された送信信号を周波数軸での各キャリヤの直交性を保持したまま時間軸の信号にシリアル変換し、D/A変換器115によりアナログのベースバンド信号に変換する。さらにRF部によりRF周波数帯にアップコンバートされてから、アンテナ101よりチャネルへ送出される。
一方、受信機側は、A/D変換器115と、OFDMシンボル同期処理部121と、FFT122と、伝達関数取得部123と、電力取得部124と、SINR評価部125と、復号器(図示しない)で構成される。
アンテナ101より受信した信号を、RF部102でRF周波数帯からベースバンド信号にダウンコンバートし、A/D変換器115により、デジタル信号に変換する。
シリアル・データとしての受信信号は、OFDMシンボル同期処理部121により検出された同期タイミングに従って、パラレル・データに変換してまとめられる。ここでは、ガード・インターバルまでを含む1OFDMシンボル分の信号がまとめられる。そして、FFT122によって有効シンボル長分の信号をフーリエ変換し、各サブキャリヤの信号を取り出す。その後、時間軸の信号を周波数軸の信号に変換する。
受信信号は、さらに復号器(図示しない)によって誤り訂正並びに復号され、受信データとなり、通信プロトコルの上位レイヤに渡される。復号器は、例えばビタビ(Viterbi)復号方式を用い、ノイズが混ざったデータの中から、最尤、すなわち確率的に最も確からしいデータ列を再生する。
伝達関数取得部123は、各STAから時分割で受信したCTS又はその他のパケットのヘッダに含まれる2つのリファレンス信号を用いて、伝達関数を取得する。
電力取得部124は、各STAから時分割で受信したCTS又はその他の信号の電力を測定し、これを保存する。
SINR評価部125は、各STAから時分割で受信したCTS又はその他のパケットのヘッダに含まれる2つのリファレンス信号を用いて得られる伝達関数から、各STAへの重みを算出し、さらにダウンリンク側でどの程度のSINRが確保できているかの評価を行なう。ここで得られる重みは、送信用重み乗算部112に設定される。また、ダウンリンク用のSINR評価により、各STAに送信するデータの変調方式を決定する。
また、図6には、本発明に係る無線ネットワークで、STAとして動作する無線通信装置の機能構成例を模式的に示している。アクセス・ポイントAPは、1本のアンテナ201と、送受信RF部202と、送信機及び受信機を備えている。
送受信RF部202は、受信信号を電圧増幅する低雑音アンプ(LNA)と自動利得制御器(AGC)、並びに送信信号の電力を増幅するパワーアンプ(PA)で構成される。
送信機側は、符号器211と、IFFT212と、ガード・インターバル挿入213部と、D/A変換器214とを備えている。
符号器211は、通信プロトコルの上位レイヤから送られてきた送信データを誤り訂正符号で符号化する。
IFFT212では、並列キャリヤ数分のパラレル・データに変換してまとめ、所定のFFTサイズ並びにタイミングに従ってFFTサイズ分の逆フーリエ変換を行なう。
ガード・インターバル挿入部213は、シンボル間干渉の除去のため、1OFDMシンボルの前後にガード・インターバル区間を設ける。
そして、パラレル・データに変換された送信信号を周波数軸での各キャリヤの直交性を保持したまま時間軸の信号にシリアル変換し、D/A変換器214によりアナログのベースバンド信号に変換する。さらにRF部202によりRF周波数帯にアップコンバートされてから、アンテナ201よりチャネルへ送出される。
一方、受信機側は、A/D変換器214と、OFDMシンボル同期処理部221と、FFT222と、復号器223で構成される。
アンテナより受信した信号を、RF部202でRF周波数帯からベースバンド信号にダウンコンバートし、A/D変換器により、デジタル信号に変換する。
シリアル・データとしての受信信号は、OFDMシンボル同期処理部221により検出された同期タイミングに従って、パラレル・データに変換してまとめられる。
そして、FFT222によって有効シンボル長分の信号をフーリエ変換し、各サブキャリヤの信号を取り出す。その後、時間軸の信号を周波数軸の信号に変換する。
受信信号は、さらに復号器223によって誤り訂正並びに復号され、受信データとなり、通信プロトコルの上位レイヤに渡される。
続いて、図5に示したAP及び図6に示した複数(3台)のSTAで構成されるデータ通信システムにおける動作手順について、図7を参照しながら説明する。但し、APと各STA間では、RTS/CTS手順を適用したCSMA/CAによるアクセス制御が行なわれるものとする。
ステップ1:
APから3台の送信相手のSTAを指定したRTSを送信する。
ステップ2:
送信相手として指定された各STAは、時分割でCTSを返信する。このCTSの先頭には、2OFDMシンボル分のリファレンス信号が付加されている。すなわち、1個目のOFDMシンボルが1個目のリファレンス信号で、2個目のOFDMシンボルが2個目のリファレンス信号である。
ステップ3:
APは、時分割で送られてきたCTSを受信すると、各CTSの電力を測定し、これを保存する。
ステップ4:
APは、時分割で送られてきたCTSを受信すると、各CTSの1番目のリファレンス信号を用いてアダプティブ・アレーの重みを計算する。さらに、ここで算出された重みを各CTSの2番目のリファレンス信号で評価し、各STAに対するAP側でのSINRがどの程度とれるのかを評価し、それをテーブル1に保存する。
ステップ5:
APは、時分割で送られてきたCTSを受信すると、各CTSの2番目のリファレンス信号を用いてアダプティブ・アレーの重みを計算する。さらに、ここで算出された重みを各CTSの1番目のリファレンス信号で評価し、各STAに対するAP側でのSINRがどの程度とれるのかを評価し、それをテーブル2に保存する。
ステップ6:
テーブル1とテーブル2でのSINR情報の平均を取り、精度を上げる。
ステップ7:
時分割で送られてきたCTSを受信したAPは、各CTSの1番目のリファレンス信号と2番目のリファレンス信号の平均をとり、精度を上げたリファレンス信号を用いてアダプティブ・アレーの重みを計算し、これを保存する。
ステップ8:
ステップ3で得られた電力情報とステップ6で得られたSINRの情報から、ダウンリンク側のSTA側でのSINRを推定する。
ステップ9:
ステップ8で推定したSINRに基づき変調方式を決定し、空間多重したデータをステップ7で得た重みで送信する。
ステップ10:
データを受信できた各STAは、ACKを返信する。
図8には、本発明に係る無線ネットワークで、APとして動作する無線通信装置についての他の機能構成例を模式的に示している。APは、複数(図示の例では2本)のアンテナ101を有し、アンテナ毎に送受信RF部102と、送信機及び受信機を備えている。
送受信RF部102は、受信信号を電圧増幅する低雑音アンプ(LNA)と自動利得制御器(AGC)、並びに送信信号の電力を増幅するパワーアンプ(PA)で構成される。
それぞれの送信機側は、符号器111と、送信用重み乗算部112と、IFFT113と、ガード・インターバル挿入部114と、D/A変換器115と、電力測定用信号挿入部116を備えている。
符号器111は、通信プロトコルの上位レイヤから送られてきた送信データを誤り訂正符号で符号化する。この時点で、パイロット・シンボル挿入パターン並びにタイミングに従って、既知のデータ系列をパイロット・シンボルとして変調シンボル系列に挿入するようにしてもよい。サブキャリヤ毎あるいはサブキャリヤ数本の間隔で、既知パターンからなるパイロット信号が挿入される。
電力測定用信号挿入部116は、STA側での所望電力並びに干渉電力測定用の信号を生成し、これを例えばデータ・パケットのヘッダに時分割で挿入する(図3を参照のこと)。
送信用重み乗算部112は、受信したリファレンス信号を基に得られる各STAの重みを、符号後の送信信号に乗算する。
IFFT113では、並列キャリヤ数分のパラレル・データに変換してまとめ、所定のFFTサイズ並びにタイミングに従ってFFTサイズ分の逆フーリエ変換を行なう。ガード・インターバル挿入部114は、シンボル間干渉の除去のため、1OFDMシンボルの前後にガード・インターバル区間を設ける。ガード・インターバルの時間幅は、伝搬路の状況、すなわち復調に影響を及ぼす遅延波の最大遅延時間によって決定される。
そして、パラレル・データに変換された送信信号を周波数軸での各キャリヤの直交性を保持したまま時間軸の信号にシリアル変換し、D/A変換器115によりアナログのベースバンド信号に変換する。さらにRF部によりRF周波数帯にアップコンバートされてから、アンテナ101よりチャネルへ送出される。
一方、受信機側は、A/D変換器102と、OFDMシンボル同期処理部121と、FFT122と、伝達関数取得部123と、電力取得部124と、SINR評価部125と、復号器(図示しない)で構成される。
アンテナ101より受信した信号を、RF部102でRF周波数帯からベースバンド信号にダウンコンバートし、A/D変換器115により、デジタル信号に変換する。
シリアル・データとしての受信信号は、OFDMシンボル同期処理部121により検出された同期タイミングに従って、パラレル・データに変換してまとめられる。ここでは、ガード・インターバルまでを含む1OFDMシンボル分の信号がまとめられる。そして、FFT122によって有効シンボル長分の信号をフーリエ変換し、各サブキャリヤの信号を取り出す。その後、時間軸の信号を周波数軸の信号に変換する。
受信信号は、さらに復号器(図示しない)によって誤り訂正並びに復号され、受信データとなり、通信プロトコルの上位レイヤに渡される。復号器は、例えばビタビ(Viterbi)復号方式を用い、ノイズが混ざったデータの中から、最尤、すなわち確率的に最も確からしいデータ列を再生する。
伝達関数取得部123は、各STAから時分割で受信したCTS又はその他のパケットのヘッダに含まれる2つのリファレンス信号を用いて、伝達関数を取得する。
電力取得部124は、各STAから時分割で受信したCTS又はその他の信号の電力を測定し、これを保存する。
SINR評価部125は、各STAから時分割で受信したCTS又はその他のパケットのヘッダに含まれる2つのリファレンス信号を用いて得られる伝達関数から、各STAへの重みを算出し、さらにダウンリンク側でどの程度のSINRが確保できているかの評価を行なう。ここでは、各サブキャリヤの干渉電力の大きさが同一となるように、サブキャリヤ毎に所望信号と干渉信号の比率を保ったまま信号レベルを変換した後、各サブキャリヤのSINRを統合する。これによって、SINRの良いものとSINRの悪いものを統合してSINRの悪いものに引き摺られるという問題を解消することができる。
SINR評価部125で得られる重みは、送信用重み乗算部112に設定される。また、ダウンリンク用のSINR評価により、各STAに送信するデータの変調方式を決定する。
また、図9には、本発明に係る無線ネットワークで、STAとして動作する無線通信装置についての他の機能構成例を模式的に示している。アクセス・ポイントAPは、1本のアンテナ201と、送受信RF部202と、送信機及び受信機を備えている。
送受信RF部202は、受信信号を電圧増幅する低雑音アンプ(LNA)と自動利得制御器(AGC)、並びに送信信号の電力を増幅するパワーアンプ(PA)で構成される。
送信機側は、符号器211と、IFFT212と、ガード・インターバル挿入213部と、D/A変換器214とを備えている。
符号器211は、通信プロトコルの上位レイヤから送られてきた送信データを誤り訂正符号で符号化する。
IFFT212では、並列キャリヤ数分のパラレル・データに変換してまとめ、所定のFFTサイズ並びにタイミングに従ってFFTサイズ分の逆フーリエ変換を行なう。
ガード・インターバル挿入部213は、シンボル間干渉の除去のため、1OFDMシンボルの前後にガード・インターバル区間を設ける。
そして、パラレル・データに変換された送信信号を周波数軸での各キャリヤの直交性を保持したまま時間軸の信号にシリアル変換し、D/A変換器214によりアナログのベースバンド信号に変換する。さらにRF部202によりRF周波数帯にアップコンバートされてから、アンテナ201よりチャネルへ送出される。
一方、受信機側は、A/D変換器214と、OFDMシンボル同期処理部221と、FFT222と、復号器223と、電力取得部224と、信号レベル調整部225で構成される。
アンテナより受信した信号を、RF部202でRF周波数帯からベースバンド信号にダウンコンバートし、A/D変換器により、デジタル信号に変換する。
シリアル・データとしての受信信号は、OFDMシンボル同期処理部221により検出された同期タイミングに従って、パラレル・データに変換してまとめられる。
そして、FFT222によって有効シンボル長分の信号をフーリエ変換し、各サブキャリヤの信号を取り出す。その後、時間軸の信号を周波数軸の信号に変換する。
電力取得部224は、ダウンリンク側での所望信号及び干渉信号の電力を取得する。上述したようにAP側からは、STA毎に電力測定用の信号を専用に用意し、これらをデータ・パケットのヘッダ部において時分割で送信している場合(図3を参照のこと)、電力取得部224は、自局宛ての電力測定用信号を所望信号とするとともに他局宛ての電力測定用信号を干渉信号として、サブキャリヤ毎の所望信号電力と干渉信号電力を取得することができる。
信号レベル調整部225は、所望電力と干渉電力を知ると、干渉電力が同一レベルになるように各サブキャリヤの信号のレベルを調整した後に、これらのSINRを統合する。これによって、SINRの良いものとSINRの悪いものを統合してSINRの悪いものに引き摺られるという問題を解消することができる。
その後、受信信号は、復号器223によって誤り訂正並びに復号され、受信データとなり、通信プロトコルの上位レイヤに渡される。復号器は、例えばビタビ(Viterbi)復号方式を用い、ノイズが混ざったデータの中から、最尤、すなわち確率的に最も確からしいデータ列を再生する。
続いて、図8に示したAP及び図9に示した複数(3台)のSTAで構成されるデータ通信システムにおける動作手順について、図10を参照しながら説明する。但し、APと各STA間では、RTS/CTS手順を適用したCSMA/CAによるアクセス制御が行なわれるものとする。
ステップ11:
APから3台の送信相手のSTAを指定したRTSを送信する。
ステップ12:
送信相手として指定された各STAは、時分割でCTSを返信する。このCTSの先頭には、2OFDMシンボル分のリファレンス信号が付加されている。すなわち、1個目のOFDMシンボルが1個目のリファレンス信号で、2個目のOFDMシンボルが2個目のリファレンス信号である。
ステップ13:
APは、時分割で送られてきたCTSを受信すると、各CTSの電力を測定し、これを保存する。
ステップ14:
APは、時分割で送られてきたCTSを受信すると、各CTSの1番目のリファレンス信号を用いてアダプティブ・アレーの重みを計算する。さらに、ここで算出された重みを各CTSの2番目のリファレンス信号で評価する。
ここで行なう評価方法は、OFDMの52本あるサブキャリヤ毎に所望信号と干渉信号の比を求めることができるが、各サブキャリヤ毎に干渉信号の大きさが同一になるように、各サブキャリヤの信号レベルを変換するという操作を行なう(図4を産しようのこと)。各サブキャリヤの干渉レベルが同一になった後でサブキャリヤ毎に所望電力と干渉電力を統合して総合のSINRを求める。
ステップ15:
ステップ14で求めたSINRに基づき変調方式を決定し、ステップ14で求めた重みを用いてデータを送信する。このデータの先頭には、各STAに対応した電力測定用の信号が時分割で付加されている。
ステップ16:
各STAは、3つの電力測定用信号を受信することにより、サブキャリヤ毎に所望信号と干渉信号の比及び電力を測定することができる。
ステップ17:
STAがデータ受信を行なう場合には、ステップ6で得た情報を基に、サブキャリヤ毎の干渉信号のレベルが同一になるように、各サブキャリヤの信号の大きさをデジタル的に調整し、その信号を1つのOFDM信号として1つのビタビ復号器などで復号する。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線LANのネットワーク構成を模式的に示した図である。 図2は、本発明に係る無線ネットワークにおけるデータ送受信手順を示した図である。 図3は、フレーム・フォーマット例を示した図である。 図4は、各キャリヤでの干渉成分の大きさを統一するように信号レベルを変換する様子を示した図である。 図5は、本発明に係る無線ネットワークで、アクセス・ポイントとして動作する無線通信装置の機能構成例を模式的に示した図である。 図6は、本発明に係る無線ネットワークで、STAとして動作する無線通信装置の機能構成例を模式的に示した図である。 図7は、図5に示したAP及び図6に示した複数のSTAで構成されるデータ通信システムにおける動作手順を示したフローチャートである。 図8は、本発明に係る無線ネットワークで、アクセス・ポイントとして動作する無線通信装置についての他の機能構成例を模式的に示した図である。 図9は、本発明に係る無線ネットワークで、STAとして動作する無線通信装置についての他の機能構成例を模式的に示した図である。 図10は、図8に示したAP及び図9に示した複数のSTAで構成されるデータ通信システムにおける動作手順を示したフローチャートである。
符号の説明
101…アンテナ
102…送受信RF部
111…符号器
112…送信用重み乗算部
113…IFFT
114…ガード・インターバル挿入部
115…D/A,A/D変換器
116…電力測定用信号挿入部
121…OFDMシンボル同期処理部
122…FFT
123…伝達関数取得部
124…電力取得部
125…SINR評価部
201…アンテナ
202…送受信RF部
211…符号器
212…IFFT
213…ガード・インターバル挿入部
214…D/A,A/D変換器
221…OFDMシンボル同期処理部
222…FFT
223…復号器
224…電力取得部
225…信号レベル調整部

Claims (12)

  1. 複数のアンテナを用い、各アンテナの指向性を適応的に変化させて、送信局と複数の受信局とのダウンリンクを空間分割多重接続する無線通信システムであって、
    複数の受信局から2つのリファレンス信号がそれぞれ送信され、
    送信側では、前記複数の受信機の各々から送信される前記2つのリファレンス信号の一方のリファレンス信号を用いて各アンテナの重みを学習し、他方のリファレンス信号を用いて学習した各アンテナの重みにより各受信側で確保できるSINRを評価する、
    ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 複数のアンテナを有するアクセス・ポイントが複数のステーションと通信する無線通信環境下において、アクセス・ポイントからステーションへ通信を行なうダウンリンクを空間分割多重接続する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 送信側において、学習した各アンテナ重みを用いた出力の電力評価結果と、各受信側からの受信信号の電力結果を用いて、ダウンリンク時の各受信側でのSINRを推定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  4. 該SINRの推定結果に基づいてダウンリンク時の変調方式を決定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 送信側がRTS(Request to Send:送信要求)を送信し、各受信側がRTSに応答してCTS(Clear to Send:受信準備完了)を返すことでデータ送信を開始するRTS/CTS方式が採用され、
    送信側はRTSを空間分割により送信し、各受信側は時分割によりCTSを返信する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信システム。
  6. 送信側では、
    各受信側から受信したCTSの電力を取得し、
    CTSに含まれる2つのリファレンス信号の一方のリファレンス信号を用いて各アンテナの重みを学習するとともに、他方のリファレンス信号を用いて各受信側で確保できるSINRを評価し、
    該電力情報と該SINRの情報に基づいて、データ・パケット送信時に変調方式を決定し、
    該決定した変調方式により、得られた重みで空間分割多重してデータ・パケットを送信する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信システム。
  7. 複数のアンテナを用い、各アンテナの指向性を適応的に変化させて、複数の相手と空間分割多重接続する無線通信装置であって、
    無線信号を送信する送信手段と、
    無線信号を受信する受信手段と、
    複数の受信局からそれぞれ送信される2つのリファレンス信号の一方のリファレンス信号を用いて各アンテナの重みを学習する学習手段と、
    前記複数の受信局からそれぞれ送信される前記2つのリファレンス信号の他方のリファレンス信号を用いて学習した各アンテナの重みで各受信側で確保できるSINRを評価する評価手段と、
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  8. 各受信局からの受信信号の電力を取得する電力取得手段と、
    前記電力取得手段で得られる電力情報と、前記評価手段で得られるSINRの情報に基づいて、各受信局でのSINRを推定する推定手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の無線通信装置。
  9. 前記推定手段により推定されたSINRに基づいてダウンリンク時の変調方式を決定する変調方式決定手段をさらに備え、
    前記送信手段は、該決定した変調方式により、得られた重みで空間分割多重してデータ・パケットを送信する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の無線通信装置。
  10. RTS(Request to Send:送信要求)を送信し、各受信側からCTS(Clear to Send:受信準備完了)を受信したことでデータ送信を開始するRTS/CTS方式を採用し、
    前記電力取得手段は、各受信側から受信したCTSの電力を取得し、
    前記学習手段はCTSに含まれる2つのリファレンス信号の一方のリファレンス信号を用いて各アンテナの重みを学習するとともに、前記評価手段は他方のリファレンス信号を用いて各受信側で確保できるSINRを評価する、
    ことを特徴とする請求項8に記載の無線通信装置。
  11. 複数のアンテナを用い、各アンテナの指向性を適応的に変化させて、複数の相手と空間分割多重接続するための無線通信方法であって、
    複数の受信局からそれぞれ送信される2つのリファレンス信号の一方のリファレンス信号を用いて各アンテナの重みを学習する学習ステップと、
    前記複数の受信局からそれぞれ送信される前記2つのリファレンス信号の他方のリファレンス信号を用いて学習した各アンテナの重みで各受信側で確保できるSINRを評価する評価ステップと、
    各受信局からの受信信号の電力を取得する電力取得ステップと、
    前記電力取得ステップで得られる電力情報と、前記評価ステップで得られるSINRの情報に基づいて、各受信局でのSINRを推定する推定ステップと、
    前記推定ステップにより推定されたSINRに基づいてダウンリンク時の変調方式を決定する変調方式決定ステップと、
    該決定した変調方式により、得られた重みで空間分割多重してデータを送信するデータ送信ステップと、
    を具備することを特徴とする無線通信方法。
  12. 複数のアンテナを用い、各アンテナの指向性を適応的に変化させて、複数の相手と空間分割多重接続するための処理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラムであって、
    複数の受信局からそれぞれ送信される2つのリファレンス信号の一方のリファレンス信号を用いて各アンテナの重みを学習する学習ステップと、
    前記複数の受信局からそれぞれ送信される前記2つのリファレンス信号の他方のリファレンス信号を用いて学習した各アンテナの重みで各受信側で確保できるSINRを評価する評価ステップと、
    各受信局からの受信信号の電力を取得する電力取得ステップと、
    前記電力取得ステップで得られる電力情報と、前記評価ステップで得られるSINRの情報に基づいて、各受信局でのSINRを推定する推定ステップと、
    前記推定ステップにより推定されたSINRに基づいてダウンリンク時の変調方式を決定する変調方式決定ステップと、
    を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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