JP4334089B2 - 大型容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、種々の物品を、大量に、収容、搬送、保管するため使用される合成樹脂で一体に成形された大型容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、種々の物品を、大量に、収容、搬送、保管するための大型容器としては、大型の木箱や折り畳み式大型容器が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の大型の木箱や折り畳み式大型容器は、収容された内容物により、側壁に大きな力がかかると、側壁、特に、大型容器の開口部付近に位置する側壁が外側に膨らみ、大型容器に蓋が閉まらなくなったり、或いは、大型容器からの被蓋された蓋の取り外しが困難になるという問題があった。更には、大型容器の開口部付近に位置する側壁が損傷を受けるという問題があった。
【0005】
また、大型容器に蓋を被せた際に、蓋の周縁に沿って垂設されている周縁壁が、大型容器の外面から飛び出ているために、蓋が被蓋された大型容器を、互いに、接触するように並設すると、隣接する大型容器は、飛び出ている蓋同士が接触することになり、従って、大型容器間には、より大きな間隙が生じ、この間隙は、デッドスペースになるので、蓋が被蓋された大型容器の保管のために、大きなスペースが必要となり、保管効率が悪いという問題があった。また、強度的に弱い蓋同士が接触すると、蓋が損傷するという問題があった。更には、隣接して並設された蓋が被蓋された大型容器の1つを、フォークリフトやハンドフォークリフト等を使用して上方に持ち上げる際に、持ち上げられる大型容器の蓋の上に、隣接している大型容器の蓋が乗っている場合があり、このような状態で、大型容器を持ち上げると、持ち上げられる大型容器の蓋の上に乗っている大型容器の蓋が破損したり、或いは、持ち上げられる大型容器の蓋の上に乗っている大型容器が倒れる等の問題があった。
【0006】
本発明の目的は、上述した従来の大型容器が有する課題を解決するとともに、取扱性の優れた大型容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、第1には、側壁の上端に形成されたフランジと開口部近傍に形成された水平全周リブとの間に配設された縦リブに形成された凹部に、前記フランジより外側に突出しないように、補強部材が装着されているとともに、前記補強部材に形成されたネジ孔に、前記側壁側から、ボルトを螺合させることにより、開口部の外膨れ防止手段としての補強部材を配設配設したものであり、第2には、蓋の周縁壁の厚さを、前記フランジの先端と前記水平全周リブの先端との水平方向の距離差より薄くしたものである。
【0008】
【実施例】
以下に、本発明の実施例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるものではない。
【0009】
大型容器Bは、平面形状が方形状の底部1と、底部1から大型容器Bの開口部に向かって、外側に傾斜して形成された側壁2とを有している。側壁2の上端からは、外側に水平状に延設されたフランジ3が形成されており、また、フランジ3の下方で、大型容器Bの開口部近傍には、側壁2の外周面の全周を囲むように水平状に延設された水平全周リブ4が、適当数、形成されている。本実施例においては、2つの水平全周リブ4a、4bが形成されている。なお、便宜的に、2つの水平全周リブ4a、4bのうち、上方に位置する水平全周リブ4aを、第1水平全周リブ4aと称し、下方に位置する水平全周リブ4bを、第2水平全周リブ4bと称する。更に、第1水平全周リブ4a及び第2水平全周リブ4bの下方には、大型容器Bの角部を除いて、各側壁2の外周面の幅方向に、所定の長さに亘たって1つの水平載置リブ5が形成されている。図4に示されているように、第1水平全周リブ4a、第2水平全周リブ4b及び水平載置リブ5の先端を結んで形成される仮想面は、垂直な仮想垂直面F1を形成しており、フランジ3の先端は、後述するように、この仮想垂直面F1より、内側に位置している。
【0010】
フランジ3と、第1水平全周リブ4aとの間には、フランジ3の先端より外側に突出しない幅を有する縦リブ6が、所定の間隔を置いて形成されており、また、第1水平全周リブ4aと第2水平全周リブ4bの間、及び、第2水平全周リブ4bと水平載置リブ5との間には、その先端が、上述した仮想垂直面F1と面一な縦リブ7、8が、それぞれ、所定の間隔を置いて形成されている。
【0011】
図4及び図6に示されているように、側壁2は、底部1から大型容器Bのほぼ中程まで延在する下部側壁領域2aと、下部側壁領域2aの上端から上方に位置する大型容器Bのほぼ中程に形成された帯状領域2bと、帯状領域2bの上端から側壁2の上端まで延在する上部側壁領域2cとから構成されており、底部1の各辺から上方に延びる仮想垂直面F2に対する帯状領域2bの傾斜角度θ1は、上記仮想垂直面F2に対する下部側壁領域2aと上部側壁領域2cの傾斜角度θ2より大きく形成されている。従って、上部側壁領域2cの外面は、帯状領域2bを挟んで、下部側壁領域2aの外面より、水平距離で幅w1分だけ、外側に位置している。
【0012】
帯状領域2bの直ぐ下に位置する下部側壁領域2aの外面には、所定の高さ領域に亘たって、該外面から水平方向に突出した箍(たが)状補強水平リブ9が、下部側壁領域2aの全周に形成されている。本実施例には、側壁2の高さの中程に位置する、下部側壁領域2aの上部領域に、4本の箍状補強水平リブ9が形成されている例が示されている。また、本実施例においては、水平載置リブ5の下方に位置する上部側壁領域2c及び箍状補強水平リブ9が形成されていない下部側壁領域2aの外面には、縦横に走る縦横リブ10が形成されており、この場合には、箍状補強水平リブ9の幅w2(下部側壁領域2aの外面から箍状補強水平リブ9の先端までの長さ)は、上述した上部側壁領域2cの外面と下部側壁領域2aの外面との水平距離での差である幅w1に、縦横リブ10の幅w3(上部側壁領域2c或いは下部側壁領域2aの外面から縦横リブ10の先端までの長さ)を加えた幅になるように構成されている。水平載置リブ5の下方に位置する上部側壁領域2c及び下部側壁領域2aの外面に、縦横に走る縦横リブ10が形成されていない場合には、箍状補強水平リブ9の幅w2は、上部側壁領域2cの外面と下部側壁領域2aの外面との水平距離での差である上記の幅w1になるように構成されている。帯状領域2bの直ぐ下に位置する箍状補強水平リブ9間には、必要に応じて、箍状補強水平リブ9を連結する、同じ幅w2を有する縦リブ9aを形成することもできる。側壁2の中程に、このような箍状補強水平リブ9を形成することにより、大型容器Bの側壁2を補強することができ、従って、大型容器Bに収容物を収容した際の大型容器Bの側壁2が外側に膨れる、所謂、胴膨れ現象を防止することができる。
【0013】
胴膨れ現象防止手段である箍状補強水平リブ9が形成された大型容器Bを、合成樹脂で一体成形することができ、従って、大型容器Bに、別部材で形成された胴膨れ現象防止部材を配設する必要がなく、簡単な構成により、効果的に胴膨れ現象を防止することができる。また、仮想垂直面F2に対する傾斜角度θ1が大きな帯状領域2bの下方に位置する下部側壁領域2aの外面に、胴膨れ現象の防止手段としての箍状補強水平リブ9が形成されており、従って、箍状補強水平リブ9はネスティング作業の支障とならないので、十分なネスティングを行うことができる。
【0014】
底部1の4つの角部には、下方に延在する隅桁1aが形成されており、また、隅桁1a間に位置する底部1の各辺の中間には、同じく、4つの中間桁1bが形成され、隅桁1aと中間桁1bとの間には、フォークリフトやハンドフォークリフトのフォークが挿入可能なフォーク挿入口11が形成されている。また、底部1の裏面には、縦横に走る多数の縦横リブ1cが垂設されている。隅桁1aは、少なくとも、ほぼ角筒状の筒部1a1と筒部1a1の対角方向に延在する対角リブ1a2を有しており、また、中間桁1bは、ほぼ角筒状の筒部1b1と筒部1b1の周壁に沿って縦横に延在する内部リブ1b2を有している。
【0015】
本実施例においては、底部1の裏面に垂設された縦横リブ1cのうち、底部1の中央部に位置する縦横リブ1c’の間隔は、他の部分の縦横リブ1cの間隔より狭く形成されている。このように、底部1の中央部に位置する縦横リブ1c’の間隔を狭く形成することにより、大型容器Bに収容部が収容された際の底部1の中央部の下方へのたわみを防止することができるように構成されている。底部1の裏面に垂設された縦横リブ1cの全てを、間隔の狭い縦横リブ1c’に構成することもできるが、このように構成すると、大型容器Bの重量が増加するとともに、成形金型がより複雑になる等の問題があるので、大型容器Bに収容部が収容された際に、最も下方へたわみやすい部分である、底部1の中央部に位置する縦横リブ1c’を、間隔の狭いリブとすることが好ましい。
【0016】
図2、図3及び図6等に示されているように、フォーク挿入口11の上方付近に位置する下部側壁領域2aの外面には、上述した下部側壁領域2aの外面に形成された縦横リブ10より間隔の狭い縦リブ12aと横リブ12bとからなる側壁側のフォーク挿入部補強リブ12が形成されており、また、隅桁1aと中間桁1bとの間に位置する底部1のアール部1d付近には、縦横に走る底部側のフォーク挿入部補強リブ13が形成されている。フォークのフォーク挿入口11への挿入作業の際に、フォークがぶつかり易いフォーク挿入口11の上方に位置する下部側壁領域2aや隅桁1aと中間桁1bとの間に位置する底部1のアール部1d付近に、このようなフォーク挿入部補強リブ12、13を形成することにより、大型容器Bの損傷を防止することができる。
【0017】
次に、主として、図7及び図8を用いて、大型容器Bの開口部の外膨れ防止手段について説明する。
【0018】
フランジ3と第1水平全周リブ4aとの間に位置する側壁2の一部を、外側に膨出させることにより、側壁2の上部内面には、所定の間隔を置いて、ボルトの頭部が挿入可能な凹部2dが形成されており、凹部2dは、底部壁2d1、側壁2にほぼ垂直な相対する対向壁2d2及び側壁2にほぼ平行な内壁2d3とから形成されている。そして、凹部2dを形成する内壁2d3には、ボルト孔2eが穿設されている。
【0019】
フランジ3と第1水平全周リブ4aとの間に形成された縦リブ6のうち、各側壁2の両端部付近に位置する縦リブ6を除いて、凹部6aが形成されており、この凹部6aには、フランジ3より外側に突出しないように、筒状の角材等からなる補強材14が装着されており、補強材14には、所定の間隔でネジ孔14aが形成されている。上記の凹部6aに装着された補強材14は、上述した側壁2の上部に形成された凹部2dの内壁2d3に穿設されたボルト孔2eに、大型容器Bの内側から、ボルト15を、適当数のワッシャー15aを介して、挿通するとともに、ボルト15を、補強材14に形成されたネジ孔14aに螺合させることにより、補強材14を、フランジ3と第1水平全周リブ4aとの間に装着することができるように構成されている。このような補強材14は、大型容器Bを取り囲むように、4つの全ての側壁2に取着されている。なお、ボルト15の頭部15bは、上述したように、凹部2d内に収容され、側壁2の内面から突出しないように構成されている。
【0020】
上述したような、補強材14を、大型容器Bを取り囲むように、4つの全ての側壁2に取着することにより、大型容器Bの開口部を補強することができ、内容物が収容された際に、大型容器Bの開口部付近の側壁2が、外側に膨らむ現象である、開口部の外膨れ現象を起こし、開口部付近が破損したり、或いは、被蓋された蓋が破損したりすることを防止できるとともに、側壁2の上部が、外膨れを起こしたために、被蓋された蓋が、大型容器Bから取り外せなくなる等のトラブルを解消することができる。なお、上述した補強材14に代えて、金属バンド等の補強バンドで、フランジ3と第1水平全周リブ4aとの間に位置する側壁2を締結して、補強することもできる。
【0021】
図3及び図10において、16は、第1水平全周リブ4aと第2水平全周リブ4bとを連結する縦リブ7のうち、大型容器Bの角部付近に位置する縦リブ7aに穿設された透孔であり、また、17は、大型容器Bの角部付近に位置する第2水平全周リブ4bの裏面に垂設された係止リブである。ロープを、透孔16に通してループを形成したり、ループ状のロープを、係止リブ17に引っ掛けたりするとともに、ループ状に形成されたロープを、クレーンのフックに引っ掛けたり、或いは、ループ状に形成されたロープに、フォークリフトのフォークを挿通することにより、大型容器Bを搬送することができるように構成されている。このような透孔16や係止リブ17は、何方か一方のみ、設けることができるが、両方を設けることもできる。
【0022】
図5において、1eは、底部1の裏面から垂設されたグロメット装着用の筒状リブであり、筒状リブ1eには、図示されていない公知の防滑用のグロメットが嵌着されるように構成されている。フォーク挿入口11にフォークを挿入し、フォークを上昇させた際に、フォークの上面が、グロメットに当接するように構成されている。このように、フォークを上昇させた際に、フォークの上面が、グロメットに当接するように構成されているので、フォークにより大型容器Bを搬送する際に、フォーク上を大型容器Bが移動することが防止でき、従って、従来のように、大型容器Bが、フォーク上を移動し、大型容器Bが、フォークリフトの支柱に衝突して、大型容器Bが損傷するようなことが防止できる。
【0023】
図9に示されているように、本実施例の本体容器Bは、空の状態において、上に位置する大型容器Buが、下に位置する大型容器Bb内に、嵌合される、所謂、ネスティングが可能なように構成されている。そして、上に位置する大型容器Buが、下に位置する大型容器Bb内に嵌合された、ネスティング状態においては、上に位置する大型容器Buの水平載置リブ5が、下に位置する大型容器Bbのフランジ3に載置され、また、上に位置する大型容器Buの底部1に形成された隅桁1a及び中間桁1bは、下に位置する大型容器Bbの底部1に当接しないように構成されている。更に、上に位置する大型容器Buに形成された縦横リブ10は、下に位置する大型容器Bbの側壁2の内面に当接しないように構成されているとともに、上に位置する大型容器Buに形成された箍状補強水平リブ9は、下に位置する大型容器Bbの帯状領域2bより、上に位置するように構成されており、下に位置する大型容器Bbの側壁2の内面に当接しないように構成されている。このように構成することにより、上に位置する大型容器Buの箍状補強水平リブ9が、下に位置する大型容器Bbの帯状領域2bの内面に当接したり、或いは、上に位置する大型容器Buの縦横リブ10が、下に位置する大型容器Bbの側壁の内面に当接したりすることにより、ネスティング状態の上に位置する大型容器Buを、上方に持ち上げた際に、下に位置する大型容器Bbが、上に位置する大型容器Buと共に持ち上げられるようなことが防止できる。
【0024】
次に、主として、図10〜図12を用いて、側壁2が外側に膨らむ、所謂、胴膨れ現象を防止する側壁補強部材の実施例について説明する。
【0025】
この実施例は、箍状補強水平リブ9のうち、中央部に位置する1本或いは2本の箍状補強水平リブ9’の幅w2を狭くして、狭く形成された箍状補強水平リブ9の周囲に、透孔18a’が穿設された折り返し端部18aを有する補強バンド18bを巻き付けて、緊諦された補強バンド18bの折り返し端部18aに穿設された透孔18a’に、適宜、ワッシャー18c’を介して、ボルト18cを挿通するとともに、挿通されたボルト18cにナット18dを螺合させることにより、補強バンド18bを、箍状補強水平リブ9の周囲に緊諦したものである。この際、補強バンド18bやボルト18b等からなる側壁補強部材18は、箍状補強水平リブ9の先端から外側に突出しないように構成されている。このように構成することにより、ネスティングの際に、上に位置する大型容器Bの側壁補強部材18を構成する補強バンド18aやボルト18c等が、下に位置する大型容器Bの側壁2の内面に当接しないように構成されている。上記のように、側壁2の中程に、箍状補強水平リブ9に加え、側壁補強部材18を配設することにより、大型容器Bの側壁2を更に補強することができ、従って、大型容器Bに収容物を収容した際の大型容器Bの側壁2が外側に膨れる、所謂、胴膨れ現象を、確実に防止することができる。なお、この実施例においては、上部側壁領域2c及び下部側壁領域2aの外面に形成された縦横に走る縦横リブ10が省略されているが、当然のことながら、このような縦横リブ10を形成することもできる。
【0026】
上述した、フランジ3と第1水平全周リブ4aとの間に形成された縦リブ6の全てに凹部6aを形成し、この凹部6aに、上述した透孔18a’が穿設された折り返し端部18aを有する補強バンド18bを巻き付けて、緊諦された補強バンド18bの折り返し端部18aに穿設された透孔18a’に、適宜、ワッシャー18c’を介して、ボルト18cを挿通するとともに、挿通されたボルト18cにナット18dを螺合させることにより、補強バンド18bにより、大型容器Bの開口部の近傍に位置するフランジ3と第1水平全周リブ4aとの間の側壁2を緊諦し、大型容器Bの開口部の外膨れを防止することもできる。
【0027】
次に、主として、図13〜図16を用いて、側壁2が外側に膨らむ、所謂、胴膨れ現象を防止する側壁補強部材の別の実施例について説明する。
【0028】
この実施例においては、長さ方向に垂直な断面形状がコの字状で、側壁2の幅とほぼ同じ長さを有する角材19aの一方の端部に、長さ方向に垂直になるように、透孔19b’を有する2枚の板材19bを、角材19aの内部に溶接等により取着するとともに、もう一方の端部には、中央部19c1に透孔19c1’が穿設されたコの字状枠材19cを、コの字状枠材19cの両端部19c2の端部が、コの字状の角材19aの中央部19a1の内面に当接し、且つ、コの字状枠材19cの中央部19c1に穿設された透孔19c1’が、角材19aの中央部19a1に穿設された透孔19a1’に整合するように、溶接等により取着する。このような構成を有する角材19aを、上述した側壁補強部材18と同様に、中央部に位置する1本或いは2本の箍状補強水平リブ9の幅w2が狭く形成された箍状補強水平リブ9’の周囲に、側壁2を囲むように配置し、その後、隣接する一方の角材19aの端部付近に取着された板材19bの透孔19b’と、隣接するもう一方の角材19aの透孔19a1’及び該角材19aの端部に取着されたコの字状枠材19cの透孔191c’に、ボルト19dを挿通するとともに、ボルト19dにナット19eを螺合させて、隣接する角材19a同士を連結して、4本の角材19aにより、箍状補強水平リブ9を囲むように補強する。側壁2の中程に、箍状補強水平リブ9に加え、角材19aや板材19bやコの字状枠材19c等からなる側壁補強部材19を配設することにより、大型容器Bの側壁2を更に補強することができ、従って、大型容器Bに収容物を収容した際の大型容器Bの側壁2が外側に膨れる、所謂、胴膨れ現象を防止することができる。なお、この実施例においても、上部側壁領域2c及び下部側壁領域2aの外面に形成された縦横に走る縦横リブ10が省略されているが、当然のことながら、このような縦横リブ10を形成することもできる。
【0029】
図1に示されているように、蓋Cは、平面形状が方形状の板状の天部c1と、天部c1の周縁に沿って下方に向かって延在する周縁壁c2を有している。そして、蓋Cを、大型容器Bに被せた際には、図4に示されているように、蓋Cの周縁壁c2の下端c2’が、第1水平全周リブ4aに載置或いは第1水平全周リブ4aに近接するように構成されている。
【0030】
更に、蓋Cの周縁壁c2の厚さd1は、フランジ3の先端3’と第1水平全周リブ4aの先端4a’との水平方向の距離差d2より薄くなるように構成されている。従って、大型容器Bに、蓋Cを被せた際には、蓋Cの周縁壁c2が、第1水平全周リブ4aを超えて、外側に飛び出ることはない。
【0031】
上述したように、大型容器Bに、蓋Cを被せた際に、蓋Cの周縁壁c2が、第1水平全周リブ4aを超えて、外側に飛び出ることがないように構成されているので、蓋Cで被蓋された大型容器Bを並設した際に、強度的に弱い蓋C同士が、ぶつかり合うようなことがなく、従って、蓋Cが損傷するようなことがない。また、並設された大型容器B間に形成される間隙が狭くなるので、デッドスペースが小さくなり、従って、蓋Cが被蓋された大型容器Bの保管のためのスペースが少なくなり、蓋Cが被蓋された大型容器Bの保管効率が向上する。更には、隣接して並設された蓋Cが被蓋された大型容器Bの1つを、フォークリフトやハンドフォークリフト等を使用して上方に持ち上げる際に、大型容器Bの蓋Cの上に、隣接している大型容器Bの蓋Cが乗るようなことがなく、従って、持ち上げられる大型容器Bの蓋Cの上に乗っている大型容器Bの蓋Cが破損したり、或いは、持ち上げられる大型容器Bの蓋Cの上に乗っている大型容器Cが倒れる等の問題が解消できる。
【0032】
上述したように、大型容器Bに、蓋Cを被せた際に、蓋Cの周縁壁c2が、第1水平全周リブ4aを超えて、外側に飛び出ることのないように構成するために、フランジ3の幅は、水平全周リブ4a、4bや水平載置リブ5の幅より狭く形成されており、従って、大型容器Bのフランジ3部分の強度が小さい。大型容器Bのフランジ3部分の強度を補強するためにも、開口部の外膨れ防止手段としての補強材14を配設することが好ましい。
【0033】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した構成を有しているので、以下に記載する効果を奏するものである。
【0034】
大型容器の開口部付近に位置する側壁が外側に膨らむようなことが防止でき、従って、大型容器に蓋が閉まらなくなったり、或いは、大型容器からの被蓋された蓋の取り外しが困難になるというような問題を解消することができるとともに、大型容器の開口部付近に位置する側壁の強度が増加し、従って、開口部付近の側壁が損傷するようなことがない。
【0035】
蓋を被せた際に、蓋の周縁壁が、大型容器を超えて外に飛び出ないように構成したので、蓋で被蓋された大型容器を並設した際に、強度的に弱い蓋同士が、ぶつかり合うようなことがなく、従って、蓋が損傷するようなことがない。また、並設された大型容器間に形成される間隙が狭くなるので、デッドスペースが小さくなり、従って、蓋が被蓋された大型容器Bの保管のためのスペースが少なくなり、蓋が被蓋された大型容器の保管効率が向上する。更には、隣接して並設された蓋が被蓋された大型容器の1つを、フォークリフトやハンドフォークリフト等を使用して上方に持ち上げる際に、大型容器の蓋の上に、隣接している大型容器の蓋が乗るようなことがなく、従って、持ち上げられる大型容器の蓋の上に乗っている大型容器の蓋が破損したり、或いは、持ち上げられる大型容器の蓋の上に乗っている大型容器が倒れる等の問題が解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の大型容器及び該大型容器に被せられる一部切り欠きを含む蓋の斜視図である。
【図2】図2は本発明の大型容器の斜視図である。
【図3】図3は本発明の大型容器の正面図である。
【図4】図4は蓋が被せられた本発明の大型容器の垂直断面図である。
【図5】図5は本発明の大型容器の裏面図である。
【図6】図6は本発明の大型容器の部分垂直断面図である。
【図7】図7は本発明の大型容器の補強材等を含む分解斜視図である。
【図8】図8は本発明の大型容器のフランジ付近の部分拡大垂直断面図である。
【図9】図9は本発明の大型容器がネスティングされた状態を示す部分垂直断面図である。
【図10】図10は本発明の大型容器の別の実施例の正面図である。
【図11】図11は図10に示されている大型容器の垂直断面図である。
【図12】図12は図10に示されている大型容器に配設される側壁補強部材の部分斜視図である。
【図13】図13は本発明の大型容器の更に別の実施例の斜視図である。
【図14】図14は図13に示されている大型容器の垂直断面図である。
【図15】図15は図13に示されている大型容器の水平断面図である。
【図16】図16は図13に示されている大型容器に配設された側壁補強部材を含む部分水平断面図である。
【符号の説明】
B・・・・・・・・・・・・・大型容器
C・・・・・・・・・・・・・蓋
c2・・・・・・・・・・・・周縁壁
1・・・・・・・・・・・・・底部
1a・・・・・・・・・・・・隅桁
1b・・・・・・・・・・・・中間桁
2・・・・・・・・・・・・・側壁
3・・・・・・・・・・・・・フランジ
4・・・・・・・・・・・・・水平全周リブ
9・・・・・・・・・・・・・箍状補強水平リブ
14・・・・・・・・・・・・補強材
18、19・・・・・・・・・側壁補強部材

Claims (2)

  1. 側壁の上端に形成されたフランジと開口部近傍に形成された水平全周リブとの間に配設された縦リブに形成された凹部に、前記フランジより外側に突出しないように、補強部材が装着されているとともに、前記補強部材に形成されたネジ孔に、前記側壁側から、ボルトを螺合させることにより、開口部の外膨れ防止手段としての補強部材が配設されていることを特徴とする大型容器。
  2. 蓋の周縁壁の厚さが、前記フランジの先端と前記水平全周リブの先端との水平方向の距離差より薄くなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の大型容器。
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