JP4334071B2 - カメラ用フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影に際して、先羽根群と後羽根群とを同一方向へ順次作動させ、両方の羽根群のスリット形成羽根によって形成されたスリットにより、感光面の露光を行うようにしたカメラ用のフォーカルプレンシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近のフォーカルプレンシャッタは、その殆どのものが、二つの地板の間を中間板で仕切ることによって二つの羽根室を構成し、それらの羽根室に先羽根群と後羽根群を配置するようにしており、撮影に際しては、両方の羽根群のスリット形成羽根の間で、露光用のスリットを形成するようにしている。また、各羽根群は略同じような構成をしており、基本的には、露光開口の一方の側方位置で一方の地板に枢着された二つのアームと、横長形状をしていて二つずつの連結軸によって上記の二つのアームに順に枢支された複数枚の羽根とで構成されていて、それらの複数枚の羽根のうち、アームの最先端に枢支された羽根をスリット形成羽根としている。また、例外的には、アームを三つ以上にしたものも知られているが、その場合であっても、1枚の羽根は、それらのうちの二つのアームに対して枢支されるようにしている。
【0003】
また、二つのアームに対する各羽根の具体的な枢支構成としては、一般的には、アームと羽根とを重ねておいて、それらに形成されている孔に対して、リベット部品である上記連結軸をアーム側から挿入し、その挿入端を羽根に対してかしめるようにしている。そして、各羽根群は、そのような構成の枢支部を沢山有していて、且つそれらの孔と軸との嵌合部には夫々公差が設けられていることから、そのままの構成で各羽根群に露光作動を行わせた場合には、それらの嵌合部のガタツキによって、極めて不安定な作動が行われてしまい、スリット形成羽根による適正な露光制御が行えなくなってしまうことになる。そこで、従来においては、アームの一つに、俗にガタ寄せばねと称されているねじりコイルばねを掛け、各嵌合部の公差によるガタツキを最小限に抑制することによって、スリット形成羽根の作動を安定させ、適正な露光制御が行えるようにしている。
【0004】
しかしながら、各羽根群は、露光作動時には高速で作動させられ、その終了時には、それらのアームや羽根をストッパに当接して停止させられるように構成されているため、その衝撃によって、羽根群がバウンドし、スリット形成羽根のスリット形成縁を再度瞬間的に露光開口内に進入させてしまうことがあるほか、ガタ寄せばねを設けていたとしても、上記の各嵌合部には種々の方向からの無理な力が複雑に作用してしまい、所謂あばれ現象を発生し、アームや羽根を変形させたり、破壊したりしてしまうことがある。
【0005】
そのため、従来から、上記の二つの連結軸間に補強部材を取り付けることにより、そのような複雑な力が作用しても、枢支部が破壊されたり、羽根が撓まされたりするのを抑制できるようにした構成が知られており、そのような補強部材を、運動量の一番大きなスリット形成羽根の連結軸間に取り付けた例が、実開平5−11132号公報に開示されている。また、最近では、そのような当接時の衝撃力を吸収し、ひいてはあばれ現象をも抑制できるようにするために、上記のストッパにゴム製の緩衝部材を取り付けるのが極めて一般的となってきている。
【0006】
【発明が解決するための課題】
ところで、上記のような補強部材を二つのアーム間に取り付ける場合、従来は、その補強部材を、かしめ加工によって、羽根と共に二つの連結軸に固定するのが普通であった。また、必要最小限の部品点数で羽根群を構成するようにするために、そのような補強部材を、全ての羽根の連結軸間には取り付けていなかった。そして、全ての羽根と連結軸とのかしめ加工は、効率性を考えて同じかしめ機で行われていた。そのため、従来は、補強部材を取り付ける連結軸のかしめ加工と、補強部材を取り付けない連結軸のかしめ加工とでは、異なるかしめトルクを必要とすることなどがあって、かしめ加工を効率的に行うのが難しかったり、加工精度を良くするために大変苦労をしていた。
【0007】
また、従来、上記のようにして、露光作動終了時に、アームをストッパに当接させる場合には、露光作動を行う方向側にあるアームを当接させるようにしているが、その際、アームのみをストッパに当接させていたため、たとえストッパに緩衝部材を設けていたとしても、アームの当接部において変形し易く、他のアームや複数枚の羽根の大きな慣性力による影響を効果的に抑えにくい構成になっていた。特に、最近では、シャッタの高速化の要求に応えるべく羽根群の軽量化が必要になっているため、羽根やアームは極力薄く形成されていて変形し易くなっている。また、それだからといって、補強部材を質量の大きな剛性のある材料で製作したのでは、軽量化の目的が達成できなくなってしまう。そのため、そのような要求に十分に応えられる好適な構成の実現が望まれている。
【0008】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、所定の1枚の羽根を枢支している二つのアーム間に、かしめ加工によらずに補強部材を取り付けることができ、且つ露光作動の終了時には、それらのアームの一方と補強部材とを、同一の緩衝部材に対して、略同時に当接させるようにしたカメラ用フォーカルプレンシャッタを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタは、二つの地板を中間板で仕切ることによって形成した夫々の羽根室に配置されている先羽根群と後羽根のうち、少なくとも一方の羽根群が、前記二つの地板の一方に枢着された複数のアームと、それらのアームのうちの所定の二つのアームに対して各々二つの連結軸を介して枢支された複数枚の羽根と、それらの羽根のうちの所定の羽根の枢支に用いられている二つの連結軸間に取り付けられた補強部材とで構成されており、前記連結軸はリベット部材であり、その軸部の一端には該軸部よりも直径の大きな頭部を有していて、他端がかしめ部となっており、前記補強部材は、可撓性を有した細長い板状をしていてその両端部に夫々開口端を有する溝を形成しており、かしめ加工によって前記所定の羽根が前記二つのアームに枢支された後、板面に対して垂直な方向へ撓ませることによってそれらの溝を該開口端から前記軸部に嵌め込むことにより取り付けられているようにする。
また、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタにおいては、前記二つのアームのうち露光作動方向側に配置されているアームと、そのアームに取り付けられた前記補強部材とは、その取付部近傍における露光作動方向側の一部の形状が略同じ形状に形成されていて、露光作動終了時においては、それらの略同じ形状部が、前記二つの地板と前記中間板の少なくとも一つに取り付けられた緩衝部材に対して略同時に当接するようにすると、露光作動停止時における衝撃が吸収され且つあばれ現象が好適に抑制されるようになる。
また、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタにおいては、前記二つのアームのうち露光作動方向側に配置されているアームと前記補強部材とを取り付けている方の前記連結軸には、そのアームや連結軸と共に前記緩衝部材に当接するもう一つの緩衝部材が取り付けられているようにすると、あばれ現象抑制にとって一層効果的となる。
また、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタにおいては、前記補強部材が、合成樹脂材料を成形して製作された部材であるようにすると、コスト的にも組立作業上も有利となる。
更に、本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタにおいては、前記所定の羽根が、スリット形成羽根であるようにすると、露光精度の上で有利になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図1〜図17を用いて説明する。尚、図1〜図10は、第1実施例を説明するためのものであるが、それらのうち、図9は、図9(a)だけが第1実施例の構成の一部を示したものであって、図9(b)〜図9(d)は、夫々その変形例を説明するためのものである。また、図11〜図16は第2実施例を説明するためのものであり、図17は第1実施例及び第2実施例に用いられている補強部材の他の例を説明するためのものである。
【00011】
[第1実施例]
先ず、第1実施例の構成を、図1〜図8、図9(a)を用いて説明するが、説明の便宜上、各構成部材のレンズ側を表面側と称し、フィルム面側を背面側と称することにする。図2は、主に、本実施例のシャッタ地板1を示したものである。このシャッタ地板1は合成樹脂製であって、略中央部には開口部1aが形成されており、その左側の側方位置には三つの円弧状の長孔1b,1c,1dと、それらと類似の円弧状をしているが、背面側をえぐっただけで貫通をしていない逃げ溝1eが形成されている。そして、長孔1b,1cの下端部には、周知のようにして、平面形状がC字状をしているブチルゴム製の緩衝部材2,3が取り付けられている。また、シャッタ地板1の表面側には、軸1f,1g,1h,1iが立設されている。それらのうち、軸1f,1g,1hは、根元側に、後述する各回転部材の座部が形成されており、先端側には、小径部が形成されている。更に、軸1h,1iの先端面には、ねじ孔1h1,1i1が形成されている。
【0012】
このシャッタ地板1の背面側には、周知のように開口部1aを囲むようにして、座ぐり部1jが形成されている。また、開口部1aの右側は肉厚部1kとして形成されており、表面側は基準面と同一面になっているが、背面側は基準面よりも***した面となっている。また、その肉厚部1kの右側の上下位置には、係合部1k1,1k2が形成されている。そして、開口部1aの上下位置の背面側には***した肉厚部1kの面と基準面との間に、斜面1k3,1k4が形成されている。また、シャッタ地板1の左上隅には、背面側に厚さの異なる二つの肉厚部1m,1nが形成されている。更に、開口部1aの下方位置には背面側に二つの棚部1p,1qが形成されていて、夫々の上面に、直方体の緩衝部材4,5が接着剤によって取り付けられている。
【0013】
シャッタ地板1の背面側には、更に、軸1r,1s,1t,1u,1v,1w,1x,1yと、突起部1zが設けられていて、それらのうち、軸1r,1t,1vは、表面側に立設された軸1f,1g,1iと同心的に配置されている。また、軸1wには、先端面にねじ孔1w1が形成されている。実際には、軸1vの先端面にも、同様にしてねじ孔が形成されているが、図面上では軸1iと重なってしまうため、明示されていない。そして、軸1wには、所定の厚さを有している環状の緩衝部材6が、接着剤によって取り付けられている。更に、軸1x,1yの先端部の周囲には環状に溝が周知のようにして形成されており、また、軸1xの根元側には、間座部1x1が形成されている。
【0014】
次に、シャッタ地板1の表面側に取り付けられている構成部材を、主に図3及び図4を用いて説明する。既に説明したように、シャッタ地板1の軸1f,1g,1hの先端部には小径部が形成されていて、更に、軸1h、1iの先端面には、ねじ孔1h1,1i1が形成されている。そこで、それらの小径部に対して、シャッタ地板1側から順に、先ず、支持板7(図3(c)参照)の孔7a,7b,7cを嵌合させ、次に、プリント配線板8(図3(b)参照)の孔8a,8b,8cを嵌合させた後、ネジ9,10(図3(a)参照)を、軸1h,1iのねじ孔1h1,1i1に螺合させるようにしている。
【0015】
支持板7には、折り曲げ加工によって、爪部7e,7f、ばね掛け部7g、取付部7h,7iが形成されている。そして、この取付部7h,7iは、極めて複雑な形状をしているが、本発明とは直接関係がないため、その具体的な構成についての詳しい説明を省略することにする。また、それらの取付部7h,7iには、夫々、シャッタ地板1側に、先羽根用電磁石11と後羽根用電磁石12が取り付けられている。そして、各電磁石11,12は、鉄芯11a,12aとコイル11b,12bを有していて、コイル11b,12bの各二つの端子は、プリント配線板8に接続されるようになっている。
【0016】
シャッタ地板1と支持板7との間において、軸1fには先羽根用駆動部材13が、また、軸1gには後羽根用駆動部材14が、夫々、回転可能に取り付けられている。また、それらの軸1f,1gの小径部には、ラチェット車15,16が回転可能に取り付けられている。先羽根用駆動部材13(図4(c)参照)は、合成樹脂製であって、上記の軸1fに回転可能に嵌合させる筒部13aと、駆動ピン13bと、取付部13cとを有していて、背面側にはローラ17を回転可能に取り付けている。また、駆動ピン13bは、シャッタ地板1の長孔1bを貫通して背面側に突き出ており、断面形状がD字形をしている根元部が、上記した緩衝部財2に当接し得るようになっており、先端部の断面形状は小判形をしている。更に、取付部13cには、先羽根用電磁石11の鉄芯11aに吸着される鉄片部材18が取り付けられているが、この鉄片部材18の具体的な構成については後述する。
【0017】
先羽根用駆動部材13の筒部13aには、図4(b)に示した先羽根用駆動ばね19が嵌装されており、その一端が上記した取付部13cの一部に掛けられ、その他端がラチェット車15のばね掛け部15a(図4(a)参照)に掛けられている。しかし、ラチェット車15は、その歯部15bが支持板7の爪部7eに噛合し、図4(a)において反時計方向ヘの回転を阻止されているため、先羽根用駆動ばね19は、先羽根用駆動部材13を、図4(c)において時計方向ヘ回転させるように付勢している。そして、その付勢力の調整は、爪部7eとラチェット車15の噛合位置を変えることによって行えるようになっている。
【0018】
他方、軸1gに回転可能に取り付けられている後羽根用駆動部材14(図4(c)参照)も、先羽根用駆動部材13と同様に合成樹脂製であって、上記の軸1gに回転可能に嵌合される筒部14aと、駆動ピン14bと、取付部14cとを有していて、背面側にはローラ20を回転可能に取り付けている。また、駆動ピン14bは、シャッタ地板1の長孔1cを貫通して背面側に突き出ており、断面形状が円形をしている根元部が、上記した緩衝部財3に当接し得るようになっており、先端部の断面形状は小判形をしている。更に、取付部14cには、後羽根用電磁石12の鉄芯12aに吸着される鉄片部材21が取り付けられている。そして、この鉄片部材21の具体的な構成については、上記した鉄片部材18の構成と併せて後述する。
【0019】
また、後羽根用駆動部材14の筒部14aには、図4(b)に示した後羽根用駆動ばね22が嵌装されており、その一端が上記した取付部14cの一部に掛けられ、その他端がラチェット車16のばね掛け部16a(図4(a)参照)に掛けられている。しかし、ラチェット車16は、その歯部16bが支持板7の爪部7fに噛合し、図4(a)において反時計方向ヘの回転を阻止されているため、後羽根用駆動ばね22は、図4(c)において、後羽根用駆動部材14を、時計方向ヘ回転させるように付勢している。尚、その付勢力の調整については、上記の先羽根用駆動ばね19の場合に準じて行われる。
【0020】
ここで、上記した二つの鉄片部材18,21の具体的な取付け構成を説明しておく。図1は、各駆動部材13,14の取付部13c,14cの一部を切断することによって、鉄片部材18,21の取付け構成を理解し易いように示している。即ち、鉄片部材18,21は、上記した各電磁石11,12の鉄芯11a,12aに吸着される鉄片部18a,21aと、軸部18b,21bと、頭部18c,21cとで構成されていて、軸部18b,21bの軸方向に移動し得るようにして取り付けられている。そして、圧縮ばね23,24によって、鉄片部18a,21aを、取付部13c,14cから突き出す方向ヘ付勢されている。
【0021】
シャッタ地板1と支持板7との間において、軸1hには、図4(e)に示されているセット部材25が、回転可能に取り付けられている。このセット部材25は、合成樹脂製であって、上記の軸1hに回転可能に嵌合される筒部25aと、押動部25b,25cと、被押動部25dと、ばね掛け部25eとを有していて、背面側にはピン25fを設けている。また、セット部材25の筒部25aには、図4(d)に示した復帰ばね26が嵌装されており、その一端を、ばね掛け部25eに掛け、他端を、上記した支持板7のばね掛け部7gに掛けることによって、セット部材25を、図4(e)において、反時計方向ヘ回転させるように付勢している。そして、その復帰ばね26によるセット部材25の回転は、シャッタ地板1の長孔1dに挿入されたピン25fが、その長孔1dの右側の端面に当接することによって停止されるようになっている。
【0022】
以上の説明で、シャッタ地板1自身と、主にシャッタ地板1の表面側に取り付けられている部材の構成説明を終わり、以後は、シャッタ地板1の背面側に取り付けられる部材と、その取付け構成について説明することにするが、先ずは、その背面側の全体構成について、説明をしておく。シャッタ地板1の背面側には、夫々、所定の間隔を空けて中間板36(図6参照)と補助地板47(図8(b)参照)とが取り付けられ、シャッタ地板1と中間板36との間が後羽根群(図5(a)参照)の羽根室となり、中間板36と補助地板47との間が先羽根群(図7(a)参照)の羽根室となっている。また、中間板36と補助地板47にも、略中央部に開口部36a,47aが形成されており、シャッタ地板1の開口部1aをそれらと重ね合わせることによって、長方形を横長にした露光開口が形成されるようになっている。
【0023】
そこで、先ず、図5(a)に示された後羽根群について説明する。後羽根群は、二つのアーム27,28と、それらの長さ方向に順に枢支された4枚の羽根29,30,31,32と、上記二つのアーム27,28の相互間に取り付けられた補強部材33とで構成されていて、最先端に枢支された羽根32がスリット形成羽根となっている。そして、アーム27には、シャッタ地板1の軸1tに嵌合させる孔27aと、後羽根用駆動部材14の駆動ピン14bの先端部を嵌合させるための孔27bが形成されている。また、アーム28には、シャッタ地板1の軸1uに嵌合させる孔28aと、もう一つの孔28bが形成されていて、先端部には張出部28cが形成されている。
【0024】
このような二つのアーム27,28と4枚の羽根29,30,31,32との枢支構成には、従来と同様にして、リベット部品である連結軸が用いられている。そこで、図5(a)において、スリット形成羽根32を取り付けている二つの枢支部のうち下側の枢支部の構成を、図9(a)を用いて説明する。連結軸34は、軸部34aの一端に、その軸部34aの直径よりも大きな直径の頭部34bを有しており、他端がかしめ部34cとなっている。そして、この連結軸34を、アーム28とスリット形成羽根32とに形成されている孔に対してアーム28側から挿入させ、その挿入端であるかしめ部34cを、かしめ加工によってスリット形成羽根32に固定することによって、連結軸34とアーム28間を相互に回転可能としている。
【0025】
各枢支部の構成は、基本的には上記のように構成されているが、スリット形成羽根32の枢支部だけは他の羽根の枢支部とは異なっていて、図9(a)から分かるように、連結軸34の頭部34bとアーム28の間に、補強部材33が配置されている。このような構成は、スリット形成羽根32のもう一つの枢支部においても同じである。本実施例の場合、この補強部材33は、合成樹脂製であって、図5(a)から分かるように、全体としては中央部がくびれたヘチマ型をしており、両端にはU字形の溝が形成されている。
【0026】
そして、この補強部材33を取り付ける場合には、二つのアーム27,28に対して、少なくともスリット形成羽根32のかしめ加工を行った後に、上記の中央部を大きく撓ませておいて、上記のU字形の溝を連結軸34の軸部34aに嵌合させるようにする。そのため、軸部34aとの間は回転可能であって、頭部34bとアーム28によって軸方向の移動が規制されるようになっている。このように、スリット形成羽根32の2箇所への取付け作業は、特に困難性を伴わず、短時間で行うことが可能である。
【0027】
尚、上記においては、補強部材33の材質を合成樹脂として説明したが、実際には、強度,可撓性,質量,コスト等を考慮して、ばね用ステンレス,ばね用りん青銅,超ジュラルミン,SK材などの金属材料や、ポリカーボネイト,液晶ポリマーなどの樹脂材料を選択して使用することになる。また、スリット形成羽根32の枢支構成に用いている連結軸34は、補強部材33を取り付ける必要があることから、軸部34aの軸方向の寸法を、他の羽根の枢支構成に用いている連結軸よりも大きくするのが普通であるが、そのようにした場合であっても、全ての枢支部においては、連結軸と羽根とをかしめるだけであるから、かしめ加工を略同一条件で行うことが可能になり、生産上の効果は極めて大きなものとなる。
【0028】
後羽根群は、このような構成をしているが、上記したアーム28の孔28bには、図5(b)に示したガタ寄せばね35が掛けられている。即ち、ガタ寄せばね35は、ねじりコイルばねであって、そのコイル部をシャッタ地板1の軸1uに嵌装しており、その一端をシャッタ地板1の軸1sに掛け、他端のフックをアーム28の孔28bに掛けることによって、アーム28を、反時計方向へ回転させるように付勢している。このガタ寄せばね35は、周知のように、後羽根群の各枢支部のガタ寄せを行うためのものであって、アーム28と一緒に作動する上記のフックは、シャッタ地板1に接触しないように、シャッタの逃げ溝1eの中で移動するようになっている。
【0029】
次に、図6を用いて中間板36について説明する。中間板36の略中央部には、既に説明した開口部36aが形成されており、その開口部36aの左側には二つの円弧状の長孔36b,36cが形成され、また、開口部36aの右側には二つの孔36d,36eが形成されており、更に、開口部36aの左側には三つの張出部36f,36g,36hが形成されている。そのうち、長孔36b,36cは、上記した各駆動部材13,14の駆動ピン13b,14bを貫通させており、それによって、駆動ピン13bの場合には、中間板36の背面側の羽根室で、後述する先羽根群と連結することが可能になっており、駆動ピン14bの場合には、上記したアーム27の孔27bとの嵌合が外れないようになっている。
【0030】
また、孔36d,36eは、シャッタ地板1の軸1x,1yに嵌合させるためのものである。そして、本実施例においては、この中間板36とシャッタ地板1との間隔は、数カ所で維持されるようになっている。即ち、開口部36aの上方位置は、後羽根群の4枚の羽根29,30,31,32が重畳状態となるので、それに必要な間隔が、孔36dの縁を間座部1x1に接触させ、且つ張出部36fを肉厚部1nに接触させることによって、得られるようになっている。また、開口部36aの下方位置は、上方位置よりも間隔が狭くて良く、本実施例の場合には、シャッタ地板1の棚部1p,1qがその役目をしているし、開口部36aの左方の略中央位置では、張出部36hがシャッタ地板1の突起部1zに接するようになっている。尚、張出部36gには、後述する補助地板47の折曲部47eが接触するようになっている。
【0031】
更に、中間板36とシャッタ地板1との間隔は、光軸の左側、即ち開口部36aの中央部より左側の位置においては、羽根29,30,31,32の厚さのほか、アーム27,28の厚さや、各羽根を取付けるための連結軸の頭の突出し量を考慮して決める必要があるが、開口部36aの右側においては、羽根29,30,31,32の厚さだけを考慮して決めることになる。そのため、通常、その右側の位置には、後述する先羽根用押さえ板46と似た形状の後羽根用押さえ板と称されている部材を配置し、間隔を狭くしているが、本実施例においては、シャッタ地板1に肉厚部1kが形成されているので、そのような部材は配置されていない。
【0032】
上記のような形状をした中間板36の背面側には、図7(a)に示すような先羽根群が配置されている。この先羽根群は、二つのアーム37,38と、周知の連結軸を介してそれらに枢支された4枚の羽根39,40,41,42と、スリット形成羽根42の二つの枢支部間に取り付けられた補強部材43とで構成されている。そして、それらの重なり関係は、上記した後羽根群の場合とは全く逆であり、二つのアーム37,38が後述する補助地板47側となっていて、羽根39,40,41,42が中間板36側となっている。従って、円形をした各連結軸の頭部は、アーム37,38から補助地板47側に突き出ているし、補強部材43は、二つの連結軸の頭部と二つのアーム37,38間に配置されている。そして、補強部材43は、上記した補強部材33と全く同じ形状をしていて、取付け方も補強部材33の場合に準じて行われている。
【0033】
また、アーム37には、二つの孔37a,37bが形成されており、他方のアーム38にも、二つの孔38a,38bが形成されている。そして、孔37a,38aは、シャッタ地板1の軸1r,1sに回転可能に嵌合されており、孔37bには、先羽根用駆動部材13の駆動ピン13bが嵌合されている。また、図7(b)に示されているガタ寄せばね44は、アーム38を軸1sに嵌装させる前に、そのコイル部を軸1sに嵌装されており、その一端を軸1uに掛け、他端のフックをアーム38の孔38bに掛けることによって、アーム38を反時計方向ヘ回転させるように付勢している。従って、ガタ寄せばね44のフックの先端は、補助地板47側となっているが、後述の説明から分かるように、補助地板47には接触しないようになっている。
【0034】
更に、上記した中間板36の背面側において、シャッタ地板1の軸1yに、図7(c)に示された間座45が嵌合されている。また、その次に、図8(a)に示された先羽根用押さえ板46が、その孔46a,46bを、シャッタ地板1の軸1x,1yに嵌合させている。そして、上記した先羽根群の各羽根39,40,41,42の先端部は、その先羽根用押さえ板46と中間板36との間で作動するようになっている。このうち、間座45は、先羽根群の4枚の羽根39,40,41,42が露光開口の下方位置で重畳状態となれる間隔を確保するためのものである。また、先羽根用押さえ板46は、シャッタ地板1の肉厚部1kと同じ役目をするためのものであって、後述する補助地板47が合成樹脂で製作された場合には、先羽根用羽根押さえ板46に代えて、補助地板47に肉厚部を形成するようにしても差し支えない。
【0035】
図8(b)には、本実施例の補助地板47が示されている。この補助地板47は、金属製であって、略中央部に、既に説明した開口部47aが形成されている。また、その開口部47aの左側には、三つの孔47b,47c,47dと、三つの折曲部47e,47f,47gと、貫通している逃げ溝47sと、長孔47tとが形成されている。これらのうち、孔47cは、シャッタ地板1の軸1uの先端が挿入される孔であり、折曲部47e,47f,47gは、中間板36との間隔が適正に保たれるようにするためのものである。
【0036】
そして、それらのうち、折曲部47eは、中間板36の張出部36gに接していて、上記したようにシャッタ地板1の突起部1zと共同で、固定していないがために生じ易くなっている中間板36の撓みや変位を、抑制するようになっている。また、逃げ溝47sは、上記したガタ寄せばね44のフックが接触しないようにするために設けられたものであるが、その目的が果たせるならば、貫通した通常の長孔として形成していても、逃げ溝1eのように貫通していない窪み状の逃げ溝として形成していても差し支えない。更に、長孔47tは、後羽根用駆動部材14の駆動ピン14bの先端を挿入させるためのものである。
【0037】
補助地板47の開口部47aの略右側には、鍵穴を横にしたような二つの孔47h,47iと、二つのフック部47j,47kと、三つの突出し部47m,47n,47pとが形成されている。このうち、突出し部47m,47n,47pは、先羽根用押さえ板46を支えるためのものである。更に、開口部47aの下側には、折曲部47qが形成されていて、その上面に、長い直方体をした緩衝部材48が、接着剤によって取り付けられている。
【0038】
次に、この補助地板47の取付け方について説明する。既に説明したように、シャッタ地板1の軸1v,1wの先端面にはねじ孔が形成されていて、軸1x,1yの先端部周囲には環状に溝が形成されている。そこで、先ず、孔47h,47iの左側の大きな開口部を、軸1x,1yに嵌合させ、次に、補助地板47を左側に移動させることによって、右側の小さな開口部の縁を、上記した環状の溝に入り込ませる。そして、この状態で、孔47cを軸1uに嵌合させ、フック部47j,47kを係合部1k1,1k2に引っ掛ける。その後、図8(c)に示されたネジ49,50を、孔47b,47dに通して、軸1v,1wのねじ孔に螺合させるようにする。
【0039】
次に、本実施例の作動を説明する。図1は露光作動終了直後の状態を示している。この状態においては、先羽根用駆動部材13は、駆動ピン13bの根元部が緩衝部材2に当接して、先羽根用駆動ばね19(図4(b)参照)の付勢力による時計方向への回転を阻止されており、先羽根群のアーム37が緩衝部材6に当接している。そのため、先羽根群の4枚の羽根39,40,41,42は、重畳されて露光開口の下側に格納されており、緩衝部材48(図8(c)参照)に当接している。他方、後羽根用駆動部材14は、駆動ピン14bの根元部が緩衝部材3に当接して、後羽根用駆動ばね22(図4(b)参照)の付勢力による時計方向への回転を阻止されており、後羽根群のアーム28の張出部28cが緩衝部材4に当接している。そのため、後羽根群の4枚の羽根29,30,31,32は展開されて露光開口を覆っており、スリット形成羽根32は緩衝部材5(図2参照)に当接している。
【0040】
そこで、本実施例のセット作動について説明する。図1に示された状態において、フィルムの巻き上げが行われると、それに連動して図示していないカメラ本体側の部材が、セット部材25の被押動部25dを押し、セット部材25を、復帰ばね26(図4(d)参照)の付勢力に抗して時計方向ヘ回転させていく。それによって、先ず、セット部材25の押動部25bが、先羽根用駆動部材13のローラ17を押し、先羽根用駆動部材13を、先羽根用駆動ばね19の付勢力に抗して、反時計方向ヘ回転させていく。それによって、駆動ピン13bが先羽根群のアーム37を反時計方向ヘ回転させることになるので、先羽根群の4枚の羽根39,40,41,42は、相互の重なり量を小さくしつつ上方へ作動されていく。
【0041】
その後、先羽根群のスリット形成羽根42と後羽根群のスリット形成羽根32との重なり量が所定量に達すると、セット部材25は、更に、押動部25cによって、後羽根用駆動部材14のローラ20を押し、後羽根用駆動部材14を、後羽根用駆動ばね22の付勢力に抗して、反時計方向ヘ回転させていく。従って、その後は、先羽根用駆動部材13と後羽根用駆動部材14が共にセットされて行き、先羽根群の4枚の羽根39,40,41,42は展開されて、露光開口を覆っていくが、後羽根群の4枚の羽根29,30,31,32は重畳されて、露光開口の上方位置に格納されていく。
【0042】
そして、先羽根群の羽根39,40,41,42が露光開口を完全に覆い終わった段階で、鉄片部材18,21の鉄片部18a,21aが、相前後して各電磁石11,12の鉄芯11a,12aに接触し、圧縮ばね23,24の付勢力に抗して、取付部13c,14cの中に押し込まれるが、その僅かに押し込まれた段階で、セット部材25の回転が停止され、一連のセット作動が終了する。従って、セット部材25は、セット作動終了後、直ちに初期位置へは復帰せず、次の撮影が行われるまで、図示していないカメラ本体側の部材によって、その位置を保たされることになる。そのセット状態が図10に示された状態である。
【0043】
この説明からも分かるように、各駆動部材13,14に、圧縮ばね23,24を介在させて、鉄片部材18,21を取り付けている理由は、鉄片部材18,21を同時に電磁石11,12の鉄芯11a,12aに接触させ、且つまた、それと同時にセット部材25の回転を停止させるようにすることが、製作上、至難なことだからである。その結果、図10から分かるように、このセット状態においては、鉄片部材18,21の頭部18c,21cは、各駆動部材13,14の取付部13c,14cから若干離れた状態となっている。
【0044】
このようなセット状態において、カメラのレリーズボタンが押されると、先ず、先羽根用電磁石11のコイル11bと後羽根用電磁石12のコイル12bに通電され、それらの鉄芯11a、12aに接触していた鉄片部材18,21が磁力によって吸着保持される。その後、図示していないカメラ本体側の部材が、セット部材25の被押動部25dの押圧力を解いていくので、セット部材25は、図10に示された状態から、復帰ばね26の付勢力によって追従し、初期位置へ向けて、反時計方向ヘ回転されていく。
【0045】
また、このようにして、図10の状態から、セット部材25が反時計方向ヘ回転を開始すると、それに伴って先羽根用駆動部材13,後羽根用駆動部材14は、先羽根用駆動ばね19,後羽根用駆動ばね22の付勢力によって時計方向ヘ回転されるが、鉄片部材18,21が各電磁石11,12によって吸着保持されているため、それらの取付部13c,14cが鉄片部材18,21の頭部18c,21cに当接することによって停止する。従って、この段階における各駆動部材13,14の回転は極めて僅かなものであるため、露光開口は、依然として先羽根群の羽根39,40,41,42によって完全に覆われた状態となっている。
【0046】
このような状態が得られた後、先ず、先羽根用電磁石11のコイル11bに対する通電が断たれる。すると、鉄片部材18に対する保持力が失われ、先羽根用駆動部材13が、先羽根用駆動ばね19の付勢力によって時計方向へ回転を開始する。そのため、先羽根用駆動部材13の駆動ピン13bが、アーム37を時計方向へ回転させ、先羽根群の4枚の羽根39,40,41,42を下方へ作動させていく。その結果、羽根39,40,41,42は相互の重なり量を大きくしつつ、スリット形成羽根42のスリット形成縁によって、露光開口を開いていく。
【0047】
そして、スリット形成羽根42のスリット形成縁が、露光開口を完全に全開にした段階になると、先ず、先羽根用駆動部材13の駆動ピン13bが緩衝部材2に当接し、次に、アーム37の根元側の部位が緩衝部材6に当接し、最後に、重畳された4枚の羽根の作動方向の縁が緩衝部材48に当接することによって停止する。この停止時において、先羽根群は大きな衝撃を受けるが、各々の緩衝部材によって効率良くその衝撃を吸収され、且つ補強部材43の存在によってアーム37,38の間隔が狭くなりづらくなっているので、あばれ現象は好適に抑制されることになる。
【0048】
上記のようにして、先羽根用電磁石11のコイル11bに対する通電が断たれてから所定時間が経過すると、今度は、後羽根用電磁石12のコイル12bに対する通電が断たれる。周知のように、実際には、コイル12bに対する通電が断たれるタイミングは、撮影条件によって様々である。従って、むしろ、先羽根群の露光作動が終了する前に、コイル12bへの通電が断たれることが多いが、本実施例の作動説明においては、説明の都合上、上記のように、先羽根群の露光作動が終了した後に、通電が断たれた場合で説明することにする。
【0049】
そこで、後羽根用電磁石12のコイル12bに対する通電が断たれると、鉄片部材21に対する保持力が失われることになるため、後羽根用駆動部材14は、後羽根用駆動ばね22の付勢力によって時計方向へ回転させられるが、このとき、駆動ピン14bがアーム27を時計方向ヘ回転させ、後羽根群の4枚の羽根29,30,31,32を下方へ作動させるので、それらの4枚の羽根29,30,31,32は、相互の重なりを小さくしつつ、スリット形成羽根32のスリット形成縁によって、露光開口を閉じていく。
【0050】
そして、4枚の羽根29,30,31,32が、露光開口を完全に閉じた段階になると、瞬間的なタイミングで、先ず、後羽根用駆動部材14の駆動ピン14bが緩衝部材3に当接し、次に、アーム28の張出部28cが緩衝部材4に当接し、最後に、スリット形成羽根32のスリット形成縁が緩衝部材5(図2参照)に当接することによって停止し、一連の露光作動が終了する。従って、この停止時においても、各々の緩衝部材によって衝撃が効率良く吸収され、且つ補強部材33の存在によってアーム27,28の間隔が狭くなりづらくなっているので、あばれ現象は好適に抑制されることになる。このようにして、露光作動の終了した直後の状態が、図1に示された状態である。
【0051】
尚、本実施例においては、図9(a)を用いて説明したように、補強部材33が、連結軸34の頭部34bとアーム28の間に配置されているように構成されているが、本発明は、そのような配置構成に限定されるものではなく、例えば図9(b)〜図9(d)に示されているようにしても差し支えない。即ち、図9(b)に示されたものは、アーム28とスリット形成羽根32の間に、補強部材33を配置している。このように配置することにより補強板33を連結軸34から外れ難くさせている。また、図9(c)と図9(d)に示されたものは、補強部材33,アーム28,スリット形成羽根32の重なり関係は本実施例の場合と同じであるが、図9(c)の場合には、連結軸34の軸部34aを、補強部材33のU字溝を嵌める大径部34a1と、アーム28の孔に嵌合させる小径部34a2とに分けて形成しており、図9(d)の場合には、補強部材33とアーム28の間に、フランジ部34a3を形成しており、何れの場合にも、補強部材33とアーム28とを接触しづらくさせている。
【0052】
[第2実施例]
次に、主に図11〜図16を用いて第2実施例を説明するが、本実施例の構成は、上記した第1実施例の構成と共通するところが多いので、共通する部材,部位には同じ符号を付け、それらについての説明を省略する。また、本実施例の説明には、第1実施例の説明で用いられた図3,図4,図5(b),図6,図7(b),図7(c),図8が、そのまま適用される。従って、以下の説明においては、第1実施例の場合に対して、構成の異なる点と、作動上特徴のある点を中心にして説明する。
【0053】
先ず、構成の説明をする。図12には、本実施例のシャッタ地板1と、それに付帯する緩衝部材が示されている。このシャッタ地板1には、第1実施例のシャッタ地板1(図2参照)における棚部1pと、そこに取り付けられている緩衝部材4が設けられていない。その代わりに、開口部1aの左側背面に、軸1p−1が設けられていて、そこに緩衝部材4−1が取り付けられている。その他の構成は、第1実施例のシャッタ地板1と同じである。
【0054】
図13には、図11の状態、即ち、露光作動終了直後の状態における本実施例の後羽根群が示されている。本実施例のアーム28の場合は、図5(a)に示された第1実施例のように、先端に張出部28cを有していない。また、スリット形成羽根32の二つの枢支部の間には、補強部材33が取り付けられていない。その代わりに、羽根30の二つの枢支部の間に、補強部材53が取り付けられている。この補強部材53は、図5(a)に示された第1実施例の補強部材33と形状が良く似ているが、下側の端部に形成されているU字形の溝が傾いて形成されている。また、この補強部材53も合成樹脂製であって、第1実施例の補強部材33と同様にして取り付けられているが、採用し得る材質については既に述べた通りである。
【0055】
図15には、そのような羽根30の二つの枢支部のうち、下側の枢支部の構成が断面図で示されているが、そこに示された連結軸には、便宜上、図9の各図と同様に、符号34を用いている。そして、その連結軸34は、図9(a)に示されたものよりも軸部34aが若干長く形成されていて、頭部34bと補強部材53との間には、ゴム製の緩衝部材54を取り付けている。図13から分かるように、この緩衝部材54は円環状をしており、その連結軸の下方位置においては、アーム28と補強部材53の縁の形状が、その緩衝部材54の外周形状と重なるように、円弧状に形成されている。
【0056】
このほかの後羽根群の構成は、第1実施例の後羽根群と同じである。また、図14には、本実施例の先羽根群が示されているが、第1実施例の先羽根群(図7(a)参照)における補強部材43が取り付けられていない。そのため、4枚の羽根39,40,41,42の取り付けに用いられている連結軸は、全て同じ形状をしていることになる。先羽根群のその他の構成は、第1実施例の先羽根群と同じである。更に、ここまで説明した構成以外の構成は、全て第1実施例の場合と同じである。
【0057】
次に、本実施例の作動を説明するが、第1実施例と重複する点については、簡略的に説明する。図11は露光作動終了直後の状態を示している。そのため、先羽根用駆動部材13の駆動ピン13bは緩衝部材2に当接しており、先羽根群のアーム37は緩衝部材6に当接しており、4枚の羽根39,40,41,42は露光開口の下側に重畳され、緩衝部材48(図8(c)参照)に当接している。他方、後羽根用駆動部材14は、その駆動ピン14bが緩衝部材3に当接しており、後羽根群のアーム28は補強部材53,緩衝部材54と共に緩衝部材4−1に当接している。そして、後羽根群の4枚の羽根29,30,31,32は展開されて露光開口を覆っており、スリット形成羽根32が緩衝部材5(図12参照)に当接している。このような状態から行われるセット作動は、第1実施例の場合と全く同じである。そのため、説明を省略するが、そのセット状態が図16に示されている。
【0058】
図16の状態において、カメラのレリーズボタンが押されると、先ず、先羽根用電磁石11と後羽根用電磁石12に通電され、鉄片部材18,21が吸着保持される。その後、図示していないカメラ本体側の部材が、セット部材25の被押動部25dの押圧力を解いていくので、セット部材25は、初期位置へ向けて反時計方向ヘ回転されていく。それに伴って先羽根用駆動部材13と後羽根用駆動部材14は、各駆動ばね19,22の付勢力などによって若干時計方向ヘ回転させられるが、それらの取付部13c,14cが鉄片部材18,21の頭部18c,21cに当接することによって停止させられる。この位置が、各駆動部材13,14及び各羽根群にとっての露光作動開始位置である。
【0059】
その後、先ず、先羽根用電磁石11に対する通電が断たれ、先羽根用駆動部材13が、先羽根用駆動ばね19の付勢力によって時計方向へ回転を開始する。そのため、先羽根用駆動部材13の駆動ピン13bが、アーム37を時計方向へ回転させて、4枚の羽根39,40,41,42を下方へ作動させ、スリット形成羽根42のスリット形成縁によって、露光開口を開いていく。そして、スリット形成羽根42のスリット形成縁が、露光開口を全開にした段階になると、先ず、先羽根用駆動部材13の駆動ピン13bが緩衝部材2に当接し、次に、アーム37の根元側の部位が緩衝部材6に当接し、最後に、重畳された4枚の羽根の作動方向の縁が緩衝部材48(図8(b)参照)に当接することによって停止する。
【0060】
この停止時において、先羽根群は大きな衝撃を受ける。しかしながら、本実施例の場合には、先羽根用駆動ばね19の付勢力が、第1実施例の場合よりも小さく設定されているため、その衝撃力は第1実施例の場合ほど大きくない。また、先羽根群の場合は、停止時において4枚の羽根39,40,41,42が重畳されるので、個々の羽根は比較的撓みにくい状態となっている。そのため、本実施例の場合には、先羽根群に補強部材を設けていないが、上記のような各々の緩衝部材によって効率良くその衝撃を吸収され、あばれ現象は好適に抑制されることになる。
【0061】
上記のようにして、先羽根用電磁石11に対する通電が断たれてから所定時間が経過すると、今度は、後羽根用電磁石12に対する通電が断たれる。そのため、鉄片部材21に対する保持力が失われて、後羽根用駆動部材14は、後羽根用駆動ばね22の付勢力によって時計方向へ回転させられ、駆動ピン14bによってアーム27を時計方向ヘ回転させる。それによって、後羽根群の4枚の羽根29,30,31,32は、相互の重なりを小さくしつつ下方へ作動し、スリット形成羽根32のスリット形成縁によって、露光開口を閉じていく。
【0062】
そして、4枚の羽根29,30,31,32が、露光開口を完全に閉じた段階になると、先ず、後羽根用駆動部材14の駆動ピン14bが緩衝部材3に当接し、次に、アーム28と補強部材53と緩衝部材54とが略同時に緩衝部材4−1に当接し、最後に、スリット形成羽根32のスリット形成縁が緩衝部材5(図12参照)に当接することによって停止する。このとき、後羽根群の4枚の羽根29,30,31,32は展開されて露光開口を覆っており、個々の羽根は極めて撓み易い状態となっているため、先羽根群の場合よりもあばれ現象が大きく発生し易くなっている。しかしながら、本実施例の場合には、各々の緩衝部材によって衝撃が効率良く吸収されるほか、補強部材53の存在によって、そのようなあばれ現象は好適に抑制され、一連の露光作動が終了する。その状態が、図11に示された状態である。
【0063】
このように、本実施例においては、後羽根群の露光作動終了時において、アーム28と補強部材53と緩衝部材54とが略同時に緩衝部材4−1に当接するようにしているので、後羽根群の強度が格段に向上する。その場合、アーム28と補強部材53よりも、緩衝部材54が若干早く緩衝部材4−1に当接するようにしても差し支えない。また、本発明は、必ずしも緩衝部材54を設けることを必要としないが、設ける場合には、図15に示すように、連結軸34の頭部34bと補強部材53の間に配置するのではなく、補強部材53と、アーム28の間に配置しても、アーム28と羽根30の間に配置しても差し支えない。更に、アーム28と羽根30と補強部材53と連結軸34との取付け構成は、緩衝部材54を設けるか否かにかかわらず、図9(b)〜図9(d)に記載のようにしても差し支えない。
【0064】
次に、図17を用いて、上記の二つの実施例に採用することの可能な、異なる形状の補強部材について説明する。図17(a)に示した補強部材63は、逆瓢箪型の孔63aを二つ有しており、各孔63aは大径部と小径部を繋げたところに、くびれ部を形成している。そして、大径部の直径が上記した連結軸の頭部の直径よりも若干大きく、小径部の直径が連結軸の軸部の直径よりも若干大きくなっている。従って、連結軸に取付ける際には、大径部を連結軸の頭部側から嵌め込み、くびれ部を弾性変形させて連結軸の軸部に小径部を嵌め込むようにする。また、図17(b)に示した補強部材73は、両端に、鍵穴状の溝73aが形成されていて、円弧部の直径が連結軸の軸部の直径よりも若干大きくなっている。従って、この補強部材73の場合には、上記の実施例の場合のようにして、補強部材73の中央部を撓ませておき、それらの溝73aの開口端を広げるようにして、連結軸の軸部に嵌め込むことになる。補強部材の形状をこれらのようにすると、激しい振動によっても連結軸から外れにくくなるという特徴がある.
【0065】
尚、上記の第1実施例においては、先羽根群と後羽根群の両方に補強部材を取り付け、第2実施例においては、後羽根群にのみ補強部材を取り付けているが、本発明は、そのような形態に限定されず、先羽根群にのみ取り付けるようにしても構わない。また、上記の第1実施例においては、補強部材をスリット形成羽根の枢支部に取り付け、第2実施例においては、アームの先端から3番目の羽根の枢支部に取り付けているが、本発明は、どの羽根の枢支部に取り付けても、2枚以上の羽根の枢支部に取り付けても構わない。更に、各羽根群の構成には、アームを三つ以上備えたものも知られているが、本発明は、そのような羽根群の構成にも適用することが可能である。
【0066】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、従来のように、連結軸に対して、羽根と共に補強部材をかしめる必要がないので、羽根群のかしめ加工の生産性が向上し、また、補強部材の取付け作業も非常に簡単であるため、コスト的にも極めて有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】被写体側、即ち撮影レンズ側から視た第1実施例の平面図であって、露光作動終了直後の状態を示したものである。
【図2】第1実施例におけるシャッタ地板と、それに直接関連する部材を示した平面図である。
【図3】図3(a)〜図3(c)は、図2に示したシャッタ地板の撮影レンズ側に取り付けられる部材のうち、一番撮影レンズ側に配置されるものから順に示した平面図である。
【図4】図4(a)〜図4(e)は、シャッタ地板の撮影レンズ側に取り付けられる部材のうち、図3(c)に示したものよりもシャッタ地板側に取り付けられる部材を、主に撮影レンズ側に配置されるものから順に図1の状態で示した平面図である。
【図5】図5(a)及び図5(b)は、図1の状態における後羽根群とガタ寄せばねを示した平面図である。
【図6】第1実施例に用いられている中間板の平面図である。
【図7】図7(a)〜図7(c)は、図1の状態における先羽根群と、先羽根群のガタ寄せばねと、先羽根群の羽根室の間隙を確保するための間座を示した平面図である。
【図8】図8(a)〜図8(c)は、図7(a)に示された先羽根群よりもフィルム面側に配置される部材を、先羽根群側から順に示した平面図である。
【図9】図9(a)は、第1実施例の要部の一部を示す断面図であり、図9(b)〜図9(d)は、その変形例を示す断面図である。
【図10】第1実施例のセット状態を、図1と同様にして示した平面図である。
【図11】第2実施例の露光作動終了状態を、第1実施例の図1と同様にして示した平面図である。
【図12】第2実施例におけるシャッタ地板と、それに直接関連する部材を示した平面図である。
【図13】図11の状態における後羽根群を示した平面図である。
【図14】図11の状態における先羽根群を示した平面図である。
【図15】図2実施例の要部の一部を示した断面図である。
【図16】第2実施例のセット状態を、図11と同様にして示した平面図である。
【図17】図17(a),図17(b)は、第1実施例及び第2実施例で用いられている補強板の他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 シャッタ地板
1a,36a,47a 開口部
1b,1c,1d,36b,36c,47t 長孔
1e,47s 逃げ溝
1f,1g,1h,1i,1r,1s,1t,1u,1v,1w,1x,1y,1p−1 軸
1h1,1i1,1w1 ねじ孔
1j 座ぐり部
1k,1m,1n 肉厚部
1k1,1k2 係合部
1k3,1k4 斜面
1p,1q 棚部
1x1 間座部
1z 突起部
2,3,4,5,6,48,4−1,54 緩衝部材
7 支持板
7a,7b,7c,7d,8a,8b,8c,8d,27a,27b,28a,28d,36d,36e,37a,37b,38a,38b,46a,46b,47b,47c,47d,47h,47i,63a 孔
7e,7f 爪部
7g,15a,16a,25e ばね掛け部
7h,7i,13c,14c 取付部
8 プリント配線板
9,10,49,50 ネジ
11 先羽根用電磁石
11a,12a 鉄芯
11b,12b コイル
12 後羽根用電磁石
13 先羽根用駆動部材
13a,14a,25a 筒部
13b,14b 駆動ピン
14 後羽根用駆動部材
15,16 ラチェット車
15b,16b 歯部
17,20 ローラ
18,21 鉄片部材
18a,21a 鉄片部
18b,21b,34a 軸部
18c,21c,34b 頭部
19 先羽根用駆動ばね
22 後羽根用駆動ばね
23,24 圧縮ばね
25 セット部材
25b,25c 押動部
25d 被押動部
25f ピン
26 復帰ばね
27,28,37,38 アーム
28c,36f,36g,36h 張出部
29,30,31,32,39,40,41,42 羽根
33,43,53,63,73 補強部材
34 連結軸
34c かしめ部
35,44 ガタ寄せばね
36 中間板
45 間座
46 先羽根用押さえ板
47 補助地板
47e,47f,47g,47q 折曲部
47j,47k フック部
47m,47n,47p 突出し部
73a 溝

Claims (5)

  1. 二つの地板を中間板で仕切ることによって形成した夫々の羽根室に配置されている先羽根群と後羽根のうち、少なくとも一方の羽根群が、前記二つの地板の一方に枢着された複数のアームと、それらのアームのうちの所定の二つのアームに対して各々二つの連結軸を介して枢支された複数枚の羽根と、それらの羽根のうちの所定の羽根の枢支に用いられている二つの連結軸間に取り付けられた補強部材とで構成されており、前記連結軸はリベット部材であり、その軸部の一端には該軸部よりも直径の大きな頭部を有していて、他端がかしめ部となっており、前記補強部材は、可撓性を有した細長い板状をしていてその両端部に夫々開口端を有する溝を形成しており、かしめ加工によって前記所定の羽根が前記二つのアームに枢支された後、板面に対して垂直な方向へ撓ませることによってそれらの溝を該開口端から前記軸部に嵌め込むことにより取り付けられているようにしたことを特徴とするカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  2. 前記二つのアームのうち露光作動方向側に配置されているアームと、そのアームに取り付けられた前記補強部材とは、その取付部近傍における露光作動方向側の一部の形状が略同じ形状に形成されていて、露光作動終了時においては、それらの略同じ形状部が、前記二つの地板と前記中間板の少なくとも一つに取り付けられた緩衝部材に対して略同時に当接するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  3. 前記二つのアームのうち露光作動方向側に配置されているアームと前記補強部材とを取り付けている方の前記連結軸には、そのアームや連結軸と共に前記緩衝部材に当接するもう一つの緩衝部材が取り付けられていることを特徴とする請求項2に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  4. 前記補強部材が、合成樹脂材料を成形して製作された部材であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  5. 前記所定の羽根が、スリット形成羽根であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
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