JP4331554B2 - 空調機の運転制御方法および装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電算室など間仕切りのない空間の空気調和を複数の空調機で行う空調機の運転制御方法および装置に関するものである。
従来より、電算室など間仕切のない空間(被制御空間)を空調する場合、その空間の空調ゾーン毎に空調機を設置し、これら空調機を24時間常時オンとしている。すなわち、空調機を常に運転状態とし、給気温度制御によって、各空調機から被制御空間への給気温度を一定値に保つようにしている(特許文献1、2参照)。
特開平8−254343号公報 特開平10−300171号公報
しかしながら、上述した従来の空調機の運転制御方法によると、空調ゾーン毎に設置されている全ての空調機を常時オンとしているために、必要以上の空調機が運転されていることがあり、空調機動力(ファン動力)に無駄が生じる。また、冷房負荷が小さいときは冷やしすぎとなり、暖房負荷が小さいときは暖めすぎとなり、かえって快適性を損なうとともに無駄なエネルギーを使うことになってしまう。
そこで、本出願人は、室内の負荷状態に応じて空調機の運転台数を制御することによって、空調機の消費電力を削減するようにした空調機の運転制御方法を先に提案した(特願2002−111804参照)。この運転制御方法では、室内の負荷状態に応じて空調機の運転台数を決定し、予め定められている優先順位に従って空調機の増減段を行う。この方法によれば、必要最小限の空調機の運転を確保することにより、快適性を保ちつつ省エネルギーを実現することができる。
しかしながら、この方法では、空調ゾーンが狭かったり、室内の負荷状態を検出する温度センサの設置場所が空調ゾーンの境目付近だったりすると、隣接する空調ゾーンの影響を受け易くなり、空調機によっては、停止状態が続いてしまうことになる。このような状態になると、空調機の運転時間に不均衡が生じ、停止状態が続いている空調ゾーンの空気が攪拌されずに澱んでしまい、快適性が損なわれる。また、空調機の運転時間の不均衡により、空調機ごとの製品寿命がばらつく。また、運転時間から決定される空調機のメンテナンス時期が異なってしまい、管理が大変となるという問題も生じる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、快適性を保ちつつ省エネルギーを実現するとともに、空調機の運転時間の不均衡をなくすことができる空調機の運転制御方法および装置を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、被制御空間の空調負荷に応じて運転すべき空調機の運転台数を決定する運転台数決定工程(手段)と、所定期間を被制御空間の空気調和を行う空調機の総数で分割した区間に運転台数決定工程において決定された運転台数を乗じた期間を各空調機の運転時間とし、前記所定期間内における各空調機の起動および停止のタイミングを1区間ずつずらして回帰的に設定する起動停止タイミング決定工程(手段)と、前記所定期間を1周期として各空調機の起動および停止を制御する運転制御工程(手段)とを設けたものである。
この発明によれば、被制御空間の空調負荷、例えば被制御空間の中央の温度に基づいて、空調機の運転台数(N)が決定される。そして、所定期間(TC)を被制御空間の空気調和を行う空調機の総数(n)で分割した区間(T0時間)に運転台数Nを乗じた期間(N・T0)が各空調機の運転時間(T=N・T0)とされ、所定期間TC内における各空調機の起動および停止のタイミングが1区間ずつずらして回帰的に設定され、所定期間TCを1周期として各空調機の起動および停止が制御される。この結果、1周期TC中の各区間において、必要台数の空調機が運転されるようになる。また、各空調機は、1周期TC内において、運転台数と同じ数の区間だけ運転されるようになる。
また、本発明では、運転台数の決定によって運転台数が増えた場合、各空調機の起動タイミングを増段数に応じた数の区間だけ前にずらし、そのずらされた起動タイミングから停止タイミングまでの間にある現在停止中の空調機を起動する。例えば、空調機の運転台数を1台増段する場合、各空調機の起動タイミングを1区間前にずらし、これによって運転時間内(起動タイミングから停止タイミングまでの間)とされた現在停止中の空調機を起動する。
また、本発明では、運転台数の決定によって運転台数が減った場合、各空調機の停止タイミングを減段数に応じた数の区間だけ前にずらし、そのずらされた停止タイミングから起動タイミングまでの間にある現在運転中の空調機を停止する。例えば、空調機の運転台数を1台減段する場合、各空調機の停止タイミングを1区間前にずらし、これによって運転時間外(停止タイミングから起動タイミングまでの間)とされた現在運転中の空調機を停止する。
本発明によれば、被制御空間の空調負荷に基づいて空調機の運転台数を決定し、所定期間(1周期)における各空調機の起動および停止のタイミングを1区間ずつずらして回帰的に設定することにより、1周期中の各区間において必要台数の空調機が運転されるようになり、また各空調機が1周期内において運転台数と同じ数の区間だけ運転されるようになり、快適性を保ちつつ省エネルギーを実現するとともに、空調機の運転時間の不均衡をなくすことができるようになる。
以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明する。図1はこの発明の実施に用いる空調制御システムのシステム構成図である。
同図において、1は電算室(間仕切のない被制御空間)、2は電算室1の中央に設けられた室内温度センサである。電算室1には多数のコンピュータ機器が設置されている。
この例において、電算室1は4つの空調ゾーンZ1,Z2,Z3,Z4に分かれており、空調ゾーンZ1に対して空調機3−1が、空調ゾーンZ2に対して空調機3−2が、空調ゾーンZ3に対して空調機3−3が、空調ゾーンZ4に対して空調機3−4が設けられている。
空調機3−1〜3−4に対しては空調機用コントローラ4−1〜4−4が設けられている。空調機用コントローラ4(4−1〜4−4)は、給気温度センサ7(7−1〜7−4)によって検出される空調機3(3−1〜3−4)からの空調ゾーンZ(Z1〜Z4)への給気温度を一定値に保つように、空調機3(3−1〜3−4)への冷温水の供給通路に設けられた冷温水弁5(5−1〜5−4)の開度を調整する。
また、空調機3−1〜3−4に対しては、本発明に係る空調機の運転制御装置として空調機台数コントローラ6が設けられている。空調機台数コントローラ6は、室内温度センサ2からの室内温度(計測温度)tRpvを入力とし、この室内温度tRpvに基づいて空調機3(3−1〜3−4)の運転台数を制御する。
図2に空調機台数コントローラ6のハードウェア構成の概略を示す。同図において、6−1はCPU、6−2はRAM、6−3はROM、6−4,6−5はインターフェイスである。CPU6−1は、インターフェイス6−4を介する室内温度センサ2からの室内温度tRpvを得て、RAM6−2にアクセスしながら、ROM6−3に格納されているプログラムに従って動作する。ROM6−3には、本実施の形態特有のプログラムとして、運転台数制御プログラムが格納されている。
以下、図3〜図7を用いて、ROM6−3に格納されている運転台数制御プログラムに従うCPU6−1の処理動作について、冷房の場合を例にとって説明する。
〔運転台数Nの決定〕
CPU6−1は、室内温度センサ2から送られてくる電算室1の室内温度tRpv、すなわち室内温度センサ2が検出する電算室1の中央の温度tRpvに基づいて、空調機の運転台数を決定する。この運転台数の決定は例えば1分毎に行う。
図3にCPU6−1による運転台数の決定ロジックを示す。同図において、tRspは電算室1に対して予め設定されて設定温度(台数制御の温度設定値)、Δtupは増段判断を行う際の閾値として予め設定されている増段判断偏差、Δtdwは減段判断を行う際の閾値として予め設定されている減段判断偏差、Δtmax は全台強制運転判断を行う際の閾値として予め設定されている全台強制運転判断偏差である。
CPU6−1は、室内温度センサ2からの室内温度tRpvと設定温度tRspとを比較し、tRpv≧(tRsp+Δtup)であった場合には現在の運転台数Nを1アップし(N=N+1)、tRpv≦(tRsp−Δtdw)であった場合には現在の運転台数Nを1ダウンする(N=N−1)。なお、tRpv≧Δtmax であった場合には、現在の運転台数Nを最大値(この例では、N=4台)とする。
〔運転時間Tの決定〕
運転台数Nを決定すると、CPU6−1は、1周期TC(例えば、TC=40分)中の各空調機の運転時間TをT=N・T0として決定する。ここで、T0は、1周期TCを空調機の総数n=4で分割した区間(S1,S2,S3,S4)の時間であり(図4参照)、T0=40/4=10分とされる。
〔1周期TC中の各空調機の起動タイミング、停止タイミングの決定および起動・停止制御〕
次に、CPU6−1は、1周期TC中における各空調機の運転時間Tの開始時刻である起動タイミングおよび終了時刻である停止タイミングを1区間ずつずらして回帰的に決定する。すなわち、時間的に順序付けられた区間S1〜S4に対し、各空調機の運転/停止期間が1区間ずつすらして割り当てられる。1周期TC内でこの作業を「回帰的に」行うことによって、区間S4の次には区間S1が割り当てられることになる。このようにして、各空調機の起動および停止タイミング、すなわち運転スケジュールを決定すると、この決定した起動/停止タイミングに従って、上記TCを1周期として各空調機の起動・停止を制御する。
図5(a)に運転台数Nが1台の場合の1周期TC中の各空調機の起動タイミングおよび停止タイミングを例示する。CPU6−1は、運転台数Nが1台の場合、各空調機の運転時間TをT=T0とする。また、1周期TC中における各空調機の起動タイミングおよび停止タイミングを1区間ずつずらして回帰的に設定する。この例では、空調機3−1が区間S1で運転されるように、空調機3−2が区間S2で運転されるように、空調機3−3が区間S3で運転されるように、空調機3−4が区間S4で運転されるように、空調機3−1〜3−4の起動タイミングTonおよび停止タイミングToff を決定する。このように決定されたタイミングに従って制御することによって、1周期TC中において、各ゾーンの空調機3−1,3−2,3−3,3−4のそれぞれがT0時間ずつ運転されることになる。
また、図5(b),(c),(d)に運転台数Nが2台,3台,4台の場合の1周期TC中の各空調機の起動タイミングおよび停止タイミングを例示する。CPU6−1は、運転台数Nが2台の場合には各空調機の運転時間TをT=2・T0とし、3台の場合にはT=3・T0とし、4台の場合にはT=4・T0とする。また、1周期TC中における各空調機の起動タイミングおよび停止タイミングを1区間ずつずらして回帰的に設定する。その結果、例えば図5(b)の空調機3−4のように、区間S4の開始に起動タイミングが設定され、区間S1の終了(区間S2の開始)に停止タイミングが設定される場合がある。これは、運転期間が2つの周期にまたがることを示している。
この結果、1周期TC中の各区間において必要台数の空調機が運転されるようになり、また各空調機が1周期TC内において運転台数と同じ数の区間だけ運転されるようになり、運転時間の不均衡がなくなるものとなる。したがって、空調ゾーンの空気が攪拌されずに澱んでしまうということがなく、快適性が損なわれるという問題は生じない。また、空調機3−1〜3−4のメンテナンス時期も同じとなり、管理が大変となるという問題も生じなくなる。
〔運転台数の制御:増段する場合〕
図6に空調機の運転台数Nを1台から2台に増段する場合の運転制御の具体例を示す。この例では1周期TCを40分としており、図6(a)は、N=1台の場合の起動/停止のタイミングを表している。N=1の場合には、空調ゾーンZ1に対する空調機3−1は区間S1でT0=10分間、空調ゾーンZ2に対する空調機3−2は区間S2でT0=10分間、空調ゾーンZ3に対する空調機3−3は区間S3でT0=10分間、空調ゾーンZ4に対する空調機3−4は区間S4でT0=10分間と順番に運転されるように、各空調機の起動および停止のタイミングが設定される。
ここで、1周期TC中の現時刻をTRで表し、この例では区間S3(例えば、25分)にあるものとする。このとき、電算室1の室内温度が上昇し、室内温度センサ2から送られてくる室内温度tRpvがtRpv≧(Rsp+Δtup)となったとすると、この室内温度tRpvの上昇を検出して、コントローラ6は、空調機の現在の運転台数Nを1アップしてN=2とする。すると、この運転台数N=2への増段判断に応じ、各空調機の運転時間Tを決定するとともに、1周期TC中の各空調機の起動タイミングおよび停止タイミングを決定する。実際には、N=1からN=2への増段判断に応じ、1周期TC中の各空調機の起動タイミングTonを1区間(T0=10分)前にずらし、これによって運転時間内(起動タイミングから停止タイミングまでの間)とされた現在停止中の空調機を直ちに起動する。
図6(b)に1周期TC中の各空調機の起動タイミングTonを1区間(T0=10分)前にずらした状態を示す。これにより、空調機3−1の起動タイミングTonはTon=0からTon=30とされ、空調機3−2の起動タイミングTonはTon=10からTon=0とされ、空調機3−3の起動タイミングTonはTon=20からTon=10とされ、空調機3−4の起動タイミングTonはTon=30からTon=20とされる。したがって、現在時刻TRが位置している区間S3において、運転時間内とされた現在停止中の空調機3−4が直ちに起動されて、空調機3−3と3−4との2台運転となる。そして、現在時刻TRがTR=30となると、空調機3−3が停止し、これに代わって空調機3−1が起動し、区間S4では空調機3−1と3−4との2台運転となる。
図6(c)に参考として1周期TC中の各空調機の起動タイミングToff を1区間(T0=10分)後ろにずらした例を示す。運転台数を1台から2台に増段する場合、このような方法での増段も考えられる。この場合、空調機3−1の停止タイミングToff がToff =10からToff =20とされ、空調機3−2の停止タイミングToff がToff =20からToff =30とされ、空調機3−3の停止タイミングToff がToff =30からToff =40とされ、空調機3−4の停止タイミングToff がToff =40(0)からToff =10とされる。したがって、現在時刻TRが位置している区間S3において、運転時間内とされた現在停止中の空調機3−2が直ちに起動されて、空調機3−2と3−3との2台運転となる。そして、現在時刻TRがTR=30となると、空調機3−2が停止し、これに代わって空調機3−4が起動し、区間S4では空調機3−3と3−4との2台運転となる。
ここで、図6(b)に示した運転制御と図6(c)に示した運転制御とを比較してみる。図6(b)に示した運転制御では、現在時刻TRで起動された空調機3−4は、区間S4に入った後も運転され続ける。これに対して、図6(c)に示した運転制御では、現在時刻TRで起動された空調機3−2は、区間S4に入る直前ですぐに停止されてしまう。これでは、1区間未満の短間隔運転となり、発停回数が増大し、機器寿命に影響を与える。また、温度制御の安定性が良くない。
そこで、本実施の形態では、図6(b)に示すような運転制御とすることによって、すなわち空調機の運転台数の増段に際して1周期TC中の各空調機の起動タイミングTonを1区間(T0=10分)前にずらし、運転時間内とされた現在停止中の空調機を起動することによって、短間隔の運転をなくすようにしている。この短間隔運転の防止によって、起動/停止に伴う無駄なエネルギー消費を減らすことができる。また、起動/停止に伴う空調機の発停回数の増大を防ぎ、メンテナンス費用の削減に寄与する。また、運転時間をできるだけ連続させることで、エネルギー効率も改善できる。また、温度制御の安定性を良好とすることができる。
〔運転台数の制御:減段する場合〕
図7に空調機の運転台数Nを2台から1台に減段する場合の運転制御の具体例を示す。この例では1周期TCを40分としており、図7(a)は、N=2台の場合の起動/停止のタイミングを表している。N=2の場合には、空調ゾーンZ1に対する空調機3−1は区間S1,S2で2・T0=20分間、空調ゾーンZ2に対する空調機3−2は区間S2,S3で2・T0=20分間、空調ゾーンZ3に対する空調機3−3は区間S3,S4で2・T0=20分間、空調ゾーンZ4に対する空調機3−4は区間S4,S1で2・T0=20分間と順番に運転されるように、各空調機の起動および停止のタイミングが設定される。
ここで、1周期TC中の現時刻をTRで表し、この例では区間S3(例えば、25分)にあるものとする。このとき、電算室1の室内温度が下降し、室内温度センサ2から送られてくる室内温度tRpvがtRpv≦(Rsp−Δtdw)となったとすると、この室内温度tRpvの下降を検出して、コントローラ6は、空調機の現在の運転台数Nを1ダウンしてN=1とする。すると、この運転台数N=1への減段判断に応じ、各空調機の運転時間Tを決定するとともに、1周期TC中の各空調機の起動タイミングおよび停止タイミングを決定する。実際には、N=2からN=1への減段判断に応じ、1周期TC中の各空調機の起動タイミングToff を1区間(T0=10分)前にずらし、これによって運転時間外(停止タイミングから起動タイミングまでの間)とされた現在運転中の空調機を直ちに停止する。
図7(b)に1周期TC中の各空調機の停止タイミングToff を1区間(T0=10分)前にずらした状態を示す。これにより、空調機3−1の停止タイミングToff はToff =20からToff =10とされ、空調機3−2の停止タイミングToff はToff =30からToff =20とされ、空調機3−3の停止タイミングToff はToff =40からToff =30とされ、空調機3−4の停止タイミングToff はToff =10からToff =0とされる。したがって、現在時刻TRが位置している区間S3において、運転時間外とされた現在運転中の空調機3−2が直ちに停止されて、空調機3−3の1台運転となる。そして、現在時刻TRがTR=30となると、空調機3−3が停止し、これに代わって空調機3−4が起動し、区間S4では空調機3−4の1台運転となる。
図7(c)に参考として1周期TC中の各空調機の起動タイミングTonを1区間(T0=10分)後ろにずらした例を示す。運転台数を2台から1台に減段する場合、このような方法での減段も考えられる。この場合、空調機3−1の起動タイミングTonがTon=0からTon=10とされ、空調機3−2の起動タイミングTonがTon=10からTon=20とされ、空調機3−3の起動タイミングTonがTon=20からTon=30とされ、空調機3−4の起動タイミングTonがTon=30からTon=40(0)とされる。したがって、現在時刻TRが位置している区間S3において、運転時間外とされた現在運転中の空調機3−3が直ちに停止されて、空調機3−2の1台運転となる。そして、現在時刻TRがTR=30となると、空調機3−2が停止し、これに代わって空調機3−3が起動し、区間S4では空調機3−3の1台運転となる。
ここで、図7(b)に示した運転制御と図7(c)に示した運転制御とを比較してみる。図7(b)に示した運転制御では、現在時刻TRで停止された空調機3−2は、区間S4に入った後も停止され続ける。これに対して、図7(c)に示した運転制御では、現在時刻TRで停止された空調機3−3は、区間S4に入るとすぐに起動されてしまう。これでは、1区間未満の短間隔運転となり、発停回数が増大し、機器寿命に影響を与える。また、温度制御の安定性が良くない。
そこで、本実施の形態では、図7(b)に示すような運転制御とすることによって、すなわち空調機の運転台数の減段に際して1周期TC中の各空調機の停止タイミングToff を1区間(T0時間)前にずらし、運転時間外とされた現在運転中の空調機を停止することによって、短間隔の運転をなくすようにしている。この短間隔運転の防止によって、起動/停止に伴う無駄なエネルギー消費を減らすことができる。また、起動/停止に伴う空調機の発停回数の増大を防ぎ、メンテナンス費用の削減に寄与する。また、運転時間をできるだけ連続させることで、エネルギー効率も改善できる。また、温度制御の安定性を良好とすることができる。
上述においては、運転台数Nを1台から2台へ増段する場合、運転台数Nを2台から1台へ減段する場合について説明したが、2台から3台への増段、3台から2台への減段など、他の増減段についても同様の動作が行われる。また、本実施の形態において、増段の結果、各空調機の起動タイミングTonが停止タイミングToff と同じになった場合は、空調機3−1〜3−4は1周期TC中の全区間S1〜S4においてONとされる。また、減段の結果、各空調機の起停止タイミングToff が起動タイミングTonと同じになった場合は、空調機3−1〜3−4は1周期TC中の全区間S1〜S4においてOFFとされる。
なお、上述した実施の形態では、室内温度センサ2からの室内温度tRpvを電算室1の負荷状態として検出するようにしたが、電算室1に温度センサを複数設けて、その複数の温度センサからの温度の加重平均値としたり、最大値、最小値を選択したりするなど、複数の室内温度から代表室内温度を演算するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、被制御空間1を電算室としたが、被制御空間1は電算室に限られるものではない。例えば、デパート,スーパーマーケットなどのショッピング店、エントランス、会議室、宴会場、美術館,水族館,映画館,トレーニングジムなどの集客施設などとしてもよい。
また、上述した実施の形態では、空調機3−1〜3−4からの空調ゾーンZ1〜Z4への給気温度を一定値に保つように、空調機3−1〜3−4への冷温水の供給通路に設けられた冷温水弁5−1〜5−4の開度を調節するようにしたが、空調ゾーンZ1〜Z4に対して温度センサを各個に設け、この温度センサの検出温度と設定温度(バルブ制御用の温度設定値(tRsp))とが合致するように冷温水弁5−1〜5−4の開度を制御するようにしてもよい。この場合、「バルブ制御用の温度設定値」<「台数制御用の温度設定値」とすることにより、空調機台数をできるだけ少なくすることができる。なお、バルブ制御用の温度設定値、すなわち空調ゾーン毎の温度設定値は、異なる値としてもよい。また、上述した実施の形態では、周期TCを空調機台数nで単純に分割してT0を決定したが、空調ゾーンの広さ(面積)、用途、空調負荷、空調機の容量等により各空調機のT0を個別に決定する(重み付け)ようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、空調機の運転台数が1台ずつ増減段されるものとして説明したが、一度に複数台増減段するような場合にも同様にして適用することが可能である。この場合、例えば一度に2台増段するのであれば、1周期TC中の各空調機の起動タイミングを2区間(2・T0時間)前にずらすようにする。また、一度に2台減段するのであれば、1周期TC中の各空調機の停止タイミングを2区間(2・T0時間)前にずらすようにする。
本発明の実施に用いる空調制御システムのシステム構成図である。 この空調制御システムに使用する空調機台数コントローラのハード構成の概略を示す図である。 空調機台数コントローラにおける運転台数の決定を説明するための図である。 空調機台数コントローラにおける運転時間Tの決定を説明するための図である。 運転台数Nに応じた1周期TC中の各空調機の起動タイミングおよび停止タイミングの決定状況を例示する図である。 運転台数Nを1台から2台に増段する場合の運転制御の具体例を示す図である。 運転台数Nを2台から1台に減段する場合の運転制御の具体例を示す図である。
符号の説明
1…電算室(被制御空間)、2…室内温度センサ、3(3−1〜3−4)…空調機、4(4−1〜4−4)…空調機用コントローラ、5(5−1〜5−4)…冷温水弁、6…空調機台数コントローラ、6−1…CPU、6−2…RAM、6−3…ROM、6−4,6−5…インターフェイス、Z(Z1〜Z4)…空調ゾーン、TC…1周期、S1〜S4…区間、T0…区間時間、n…空調ゾーン数、T…運転時間、Ton…起動タイミング、Toff …停止タイミング、TR…現在時刻、tRpv…室内温度(計測温度)、tRsp…設定温度(台数制御の温度設定値)、Δtup…増段判断偏差、Δtdw…減段判断偏差、Δtmax …全台強制運転判断偏差、N…運転台数。

Claims (6)

  1. 被制御空間の空気調和を行う複数の空調機の運転制御方法であって、
    前記被制御空間の空調負荷に応じて運転すべき空調機の運転台数を決定する運転台数決定工程と、
    所定期間を前記被制御空間の空気調和を行う空調機の総数で分割した区間に前記運転台数決定工程において決定された運転台数を乗じた期間を各空調機の運転時間とし、前記所定期間内における各空調機の起動および停止のタイミングを1区間ずつずらして回帰的に設定する起動停止タイミング決定工程と
    前記所定期間を1周期として各空調機の起動および停止を制御する運転制御工程と
    を備えたことを特徴とする空調機の運転制御方法。
  2. 請求項1に記載された空調機の運転制御方法において、
    前記起動停止タイミング決定工程は、前記運転台数決定工程において運転台数が増えた場合、各空調機の起動タイミングを増段数に応じた数の区間だけ前にずらし、
    前記運転制御工程は、前記起動停止タイミング決定工程によって各空調機の起動タイミングが前にずらされた場合、そのずらされた起動タイミングから停止タイミングまでの間にある現在停止中の空調機を起動する
    ことを特徴とする空調機の運転制御方法。
  3. 請求項1に記載された空調機の運転制御方法において、
    前記起動停止タイミング決定工程は、前記運転台数決定工程において運転台数が減った場合、各空調機の停止タイミングを減段数に応じた数の区間だけ前にずらし、
    前記運転制御工程は、前記起動停止タイミング決定工程によって各空調機の停止タイミングが前にずらされた場合、そのずらされた停止タイミングから起動タイミングまでの間にある現在運転中の空調機を停止する
    ことを特徴とする空調機の運転制御方法。
  4. 被制御空間の空気調和を行う複数の空調機の運転制御装置であって、
    前記被制御空間の空調負荷に応じて運転すべき空調機の運転台数を決定する運転台数決定手段と、
    所定期間を前記被制御空間の空気調和を行う空調機の総数で分割した区間に前記運転台数決定手段において決定された運転台数を乗じた期間を各空調機の運転時間とし、前記所定期間内における各空調機の起動および停止のタイミングを1区間ずつずらして回帰的に設定する起動停止タイミング決定手段と
    前記所定期間を1周期として各空調機の起動および停止を制御する運転制御手段と
    を備えたことを特徴とする空調機の運転制御装置。
  5. 請求項1に記載された空調機の運転制御装置において、
    前記起動停止タイミング決定手段は、前記運転台数決定手段において運転台数が増えた場合、各空調機の起動タイミングを増段数に応じた数の区間だけ前にずらし、
    前記運転制御手段は、前記起動停止タイミング決定手段によって各空調機の起動タイミングが前にずらされた場合、そのずらされた起動タイミングから停止タイミングまでの間にある現在停止中の空調機を起動する
    ことを特徴とする空調機の運転制御装置。
  6. 請求項1に記載された空調機の運転制御装置において、
    前記起動停止タイミング決定手段は、前記運転台数決定手段において運転台数が減った場合、各空調機の停止タイミングを減段数に応じた数の区間だけ前にずらし、
    前記運転制御手段は、前記起動停止タイミング決定手段によって各空調機の停止タイミングが前にずらされた場合、そのずらされた停止タイミングから起動タイミングまでの間にある現在運転中の空調機を停止する
    ことを特徴とする空調機の運転制御装置。
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