JP4330719B2 - 取引市場用発注管理システムの制御方法及び取引市場用発注管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、東京証券取引所等の取引市場へ発注する、取引市場用発注管理システムの制御方法及び取引市場用発注管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の取引市場用発注管理システムの基本構成を示す概念図である。
従来の取引市場用発注管理システムにおいては、操作者により注文入力画面を介して注文入力されたデータは、まず、オーダー管理機能部52が、注文データとして登録する。次いで、データベース部53が注文データの内容を記録する。その後、オーダー管理機能部53が、注文データを、指定された市場(551,552,・・・,55n)に接続されているライン制御機能部(541,542,・・・,54n)へ送信する。
このように、従来の取引市場用発注管理システムでは、注文データを、オーダー管理機能部が、データベース部、ライン制御機能部などの各各制御系へ受け渡す形式(プッシュ型)で転送していた。
【0003】
また、オーダー管理機能部によるデータベース部への記録とライン制御機能部への注文の転送は、注文入力(注文データの入力にエラーが無いことが前提)が行われた際に随時処理されるようになっていた。このため、従来の取引市場用発注管理システムにおいては、実質的に、証券取引所等が提供している注文受付形態(成行、指値、寄り、引け、不成り)のみ指定することが可能であった。
【0004】
また、従来の取引市場用発注管理システムでは、1つのオーダー管理機能部が、複数又は全ての市場の各取引を一元管理していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の取引市場用発注管理システムのように1つのオーダー管理機能部が複数又は全ての市場の各取引について一元管理する構成では、他市場のメンテナンス(修正)による影響をオーダー管理機能部がダイレクトに受けてしまう。そのため、接続する取引市場等のシステムが増えるごとに、取引市場用発注管理システム全体(特にオーダー管理機能部)の修正が必要となり、発注管理システムを拡張・開発しようとする場合、その取引市場に合わせたインターフェースに対応するための膨大な開発コストの負担を余儀なくされるという問題があった。
【0006】
また、従来の取引市場用発注管理システムでは、オーダー管理機能部が、対ライン(接続する取引市場)に対する制御を行う必要があるため、処理負担が高くなるだけではなく、システム障害時におけるデータの受渡等の制御が難しくなるという問題があった。
【0007】
また、従来の取引市場用発注管理システムでは、上述のように、実質的に、証券取引所等が提供している注文受付形態(成行、指値、寄り、引け、不成り)のみ指定することが可能となる構成であったため、特殊注文(一定の時間や目標とする価格になった場合に、注文の発注、注文の訂正、注文の取消を行う等)を処理する場合、証券会社等の顧客や担当者がその都度に注文指示を出さなければならなかった。そのため、注文指示の執行要員の確保や価格等の市況情報を監視する特殊な技術が必要となり、高度な注文を簡単に処理することができないという状況にあった。
【0008】
このように、従来の取引市場用発注管理システムのデータ処理および制御機能では、システムでの一層の拡張性、信頼性および経済性、注文処理における一層の合理化、電子化を促すことが困難であった。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、システム全般の拡張性及び発注能力の強化(取引市場の注文における執行処理の制御を行うことにより複雑な注文処理を行う等)、フォルトトレランス(システム無停止技術)への対応が可能な取引市場用発注管理システムの制御方法及び取引市場用発注管理システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明による取引市場用発注管理システムの制御方法は、注文入力画面と、データベース部と、オーダー管理機能部と、取引市場毎に接続されているライン制御機能部とを備えたコンピュータを用いて構築された、少なくとも1つの取引市場において採用されている有価証券、商品先物等の取引注文を発注、管理する、取引市場用発注管理システムの制御方法であって、前記データベース部が、操作者により前記注文入力画面を介して注文入力された注文データを、該注文データの処理状況を示すためのステイタス領域を備えて、該データベース部に記録・保存するステップ、前記オーダー管理機能部が、前記データベース部に記録された各注文データを常時参照し、読み取った注文データにおける注文項目の不備の有無、複数の要素(時間、取引市場からの制御通知、時価をはじめとする市況情報等)から構成されるトリガーの条件の指定の有無をチェックし、チェックした注文データにおける前記ステイタス領域の内容を、該チェックした結果に応じて所定の値に書き換えるステップ、前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、前記データベース部に記録された各注文データにおける前記ステイタス領域の内容を常時参照し、該参照するステイタス領域の内容が所定の値になった場合に、前記データベース部から当該注文データを取り込み、取り込んだ当該注文データのデータ形式(プロトコル)を、当該注文データの対象とする取引市場で用いられているデータ形式(プロトコル)に変換し、該データ形式(プロトコル)を変換した注文データを当該取引市場に転送するステップ、から構成されることを特徴とする。
【0011】
また、本発明による取引市場用発注管理システムの制御方法は、注文入力画面と、データベース部と、オーダー管理機能部と、取引市場毎に接続されているライン制御機能部とを備えたコンピュータを用いて構築された、少なくとも1つの取引市場において採用されている有価証券、商品先物等の取引注文を発注、管理する、取引市場用発注管理システムの制御方法であって、前記データベース部が、操作者により前記注文入力画面を介して注文入力された注文データを、該注文データの処理状況を示すためのステイタス領域を備えて、該データベース部に記録・保存するステップ、前記オーダー管理機能部が、前記データベース部に記録された各注文データを常時参照し、読み取った注文データにおける注文項目の不備の有無、複数の要素(時間、取引市場からの制御通知、時価をはじめとする市況情報等)から構成されるトリガーの条件の指定の有無をチェックし、チェックした注文データにおける前記ステイタス領域の内容を、該チェックした結果に応じて所定の値に書き換えるステップ、前記オーダー管理機能部が、前記データベース部に記録された各注文データにおける前記ステイタス領域の内容を、前記ライン制御機能部が当該注文データを当該注文データの対象とする取引市場に転送できる所定の値に書き換えた場合に、前記データベース部に記録された当該注文データを、当該取引市場に対応する各ライン制御機能部が使用する所定のメモリーにコピーするステップ、前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、該ライン制御機能部が使用する所定のメモリーにコピーされた注文データにおける前記ステイタス領域の内容を常時参照し、該参照するステイタス領域の内容が所定の値になった場合に、前記所定のメモリーから当該注文データを取り込み、取り込んだ当該注文データのデータ形式(プロトコル)を、当該注文データの対象とする取引市場で用いられているデータ形式(プロトコル)に変換し、該データ形式(プロトコル)を変換した注文データを当該取引市場に転送するステップ、から構成されることを特徴とする。
【0012】
また、本発明による取引市場用発注管理システムの制御方法は、前記注文入力画面は、操作者が注文(発注、訂正及び取消を含む)入力の際にトリガーの条件を構成する複数の要素(時間、取引市場からの制御通知、時価をはじめとする市況情報等)を付加的に入力可能な入力項目を備え、前記オーダー管理機能部は、トリガー発注機能部を備え、さらに、前記トリガー発注機能部が、操作者が入力した前記注文データにトリガーの条件が付加されていたときに、外部情報(時間情報、価格情報、約定情報、口座情報等)を、自動的に参照して前記トリガーの条件と比較するステップ、前記オーダー管理機能部が、前記トリガー発注機能部が参照及び比較した外部情報が前記トリガーの条件を満足したときに、前記ステイタス領域の内容を、前記ライン制御機能部が当該取引市場に注文データを転送することが可能な所定の値に、書き換えるステップ、を有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明による取引市場用発注管理システムの制御方法は、前記注文入力画面は、前記トリガーの条件を、前記トリガー発注機能部が該トリガーの条件を満足した場合に起こすアクションとしての、取引市場への発注、訂正及び取消処理に対して、並びに、注文及び訂正データの内容自体の設定、修正に対して、設定入力可能に構成されていることを特徴とする。
【0014】
また、本発明による取引市場用発注管理システムの制御方法は、前記注文入力画面が、前記トリガーの条件を構成する各要素(時間、取引市場からの制御通知、時価をはじめとする市況情報等)の夫々に対して、AND条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループ、OR条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定可能な入力項目を有し、さらに、前記オーダー管理機能部が、操作者によりトリガーの条件を構成する各要素がAND条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されている場合には、前記トリガー発注機能部が参照及び比較した外部情報が、AND条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されているトリガーの条件を構成する全ての要素を満足したときに、前記ステイタス領域の書き換えを行い、操作者によりトリガーの条件を構成する各要素がOR条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されている場合には、前記トリガー発注機能部が参照及び比較した外部情報が、OR条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されているトリガーの条件を構成するいずれかの要素を満足したときに、前記ステイタス領域の書き換えを行うステップ、を有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明による取引市場用発注管理システムは、少なくとも1つの取引市場において採用されている有価証券、商品先物等の取引注文を発注、管理する、取引市場用発注管理システムであって、注文入力画面と、データベース部と、オーダー管理機能部と、取引市場毎に接続されているライン制御機能部とを備えたコンピュータと、前記コンピュータを、前記注文入力画面が、有価証券、商品先物等の取引注文を入力するための注文入力手段、前記データベース部が、操作者により前記注文入力画面を介して注文入力された注文データを、該注文データの処理状況を示すためのステイタス領域を備えて、該データベース部に記録・保存する注文データ記録・保存手段、前記オーダー管理機能部が、前記データベース部に記録された各注文データを常時参照し、読み取った注文データにおける注文項目の不備の有無、複数の要素(時間、取引市場からの制御通知、時価をはじめとする市況情報等)から構成されるトリガーの条件の指定の有無をチェックし、チェックした注文データにおける前記ステイタス領域の内容を、該チェックした結果に応じて所定の値に書き換えるステイタス書き換え手段、前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、前記データベース部に記録された各注文データにおける前記ステイタス領域の内容を常時参照するステイタス参照手段、前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、前記参照するステイタス領域の内容が所定の値になった場合に、前記データベース部から当該注文データを取り込む注文データ取り込み手段、前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、前記取り込んだ当該注文データのデータ形式(プロトコル)を、当該注文データの対象とする取引市場で用いられているデータ形式(プロトコル)に変換するデータ形式変換手段、前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、前記データ形式(プロトコル)を変換した注文データを当該取引市場に転送する注文データ転送手段、として機能させるためのプログラムを、有していることを特徴とする。
【0016】
また、本発明による取引市場用発注管理システムは、少なくとも1つの取引市場において採用されている有価証券、商品先物等の取引注文を発注、管理する、取引市場用発注管理システムであって、注文入力画面と、データベース部と、オーダー管理機能部と、取引市場毎に接続されているライン制御機能部とを備えたコンピュータと、前記コンピュータを、前記注文入力画面が、有価証券、商品先物等の取引注文を入力するための注文入力手段、前記データベース部が、操作者により前記注文入力画面を介して注文入力された注文データを、該注文データの処理状況を示すためのステイタス領域を備えて、該データベース部に記録・保存する注文データ記録・保存手段、前記オーダー管理機能部が、前記データベース部に記録された各注文データを常時参照し、読み取った注文データにおける注文項目の不備の有無、複数の要素(時間、取引市場からの制御通知、時価をはじめとする市況情報等)から構成されるトリガーの条件の指定の有無をチェックし、チェックした注文データにおける前記ステイタス領域の内容を、該チェックした結果に応じて所定の値に書き換えるステイタス書き換え手段、前記オーダー管理機能部が、前記データベース部に記録された各注文データにおける前記ステイタス領域の内容を、前記ライン制御機能部が当該注文データを当該注文データの対象とする取引市場に転送できる所定の値に書き換えた場合に、前記データベース部に記録された当該注文データを、当該取引市場に対応する各ライン制御機能部が使用する所定のメモリーにコピーするメモリーコピー手段、前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、該ライン制御機能部が使用する所定のメモリーにコピーされた注文データにおける前記ステイタス領域の内容を常時参照するステイタス参照手段、前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、前記参照するステイタス領域の内容が所定の値になった場合に、前記所定のメモリーから当該注文データを取り込む注文データ取り込み手段、前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、前記取り込んだ当該注文データのデータ形式(プロトコル)を、当該注文データの対象とする取引市場で用いられているデータ形式(プロトコル)に変換するデータ形式変換手段、前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、前記データ形式(プロトコル)を変換した注文データを当該取引市場に転送する注文データ転送手段、として機能させるためのプログラムを、有していることを特徴とする。
【0017】
また、本発明による取引市場用発注管理システムは、前記注文入力画面は、操作者が注文(発注、訂正及び取消を含む)入力の際にトリガーの条件を構成する複数の要素(時間、取引市場からの制御通知、時価をはじめとする市況情報等)を付加的に入力可能な入力項目を備え、前記オーダー管理機能部は、トリガー発注機能部を備え、さらに、前記プログラムが、前記コンピュータを、前記トリガー発注機能部が、操作者が入力した前記注文データにトリガーの条件が付加されていたときに、外部情報(時間情報、価格情報、約定情報、口座情報等)を自動的に参照する外部情報参照手段、前記トリガー発注機能部が、前記参照した外部情報(時間情報、価格情報、約定情報、口座情報等)を前記トリガーの条件と比較する条件比較手段、前記オーダー管理機能部が、前記トリガー発注機能部が参照及び比較した外部情報が前記トリガーの条件を満足したときに、前記ステイタス領域の内容を、前記ライン制御機能部が当該取引市場に注文データを転送することが可能な所定の値に、書き換えるステイタス転送可能値書き換え手段、として機能させることを特徴とする。
【0018】
また、本発明による取引市場用発注管理システムは、前記注文入力画面は、前記トリガーの条件を、前記トリガー発注機能部が該トリガーの条件を満足した場合に起こすアクションとしての、取引市場への発注、訂正及び取消処理に対して、並びに、注文及び訂正データの内容自体の設定、修正に対して、設定入力可能に構成されていることを特徴とする。
【0019】
また、本発明による取引市場用発注管理システムは、前記注文入力画面が、前記トリガーの条件を構成する各要素(時間、取引市場からの制御通知、時価をはじめとする市況情報等)の夫々に対して、AND条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループ、OR条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定可能な入力項目を有し、さらに、前記プログラムが、前記コンピュータを、前記オーダー管理機能部が、操作者によりトリガーの条件を構成する各要素がAND条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されている場合には、前記トリガー発注機能部が参照及び比較した外部情報が、AND条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されているトリガーの条件を構成する全ての要素を満足したときに、前記ステイタス領域の書き換えを行い、操作者によりトリガーの条件を構成する各要素がOR条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されている場合には、前記トリガー発注機能部が参照及び比較した外部情報が、OR条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されているトリガーの条件を構成するいずれかの要素を満足したときに、前記ステイタス領域の書き換えを行うステイタス書き換え手段、として機能させることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
実施例の説明に先立ち、本発明の作用について説明する。本発明のように、オーダー管理機能部と、ライン制御機能部と、データベース部と(メモリ展開可)が、処理を分担して行うようにすると、システム全般の拡張性及び発注能力の強化(取引市場の注文における執行処理の制御を行うことにより複雑な注文処理を行う等)、フォルトトレランス(システム無停止技術)への対応が可能となる。
【0021】
即ち、従来のオーダー管理機能部が一元管理していた市場の各取引についての執行処理の制御を、オーダー管理機能部、データべ一ス部、ライン制御機能部が分担して行うようにすると、処理の負担を減らすことができると共に、接続する取引市場を増設する場合のシステムにおけるプログラムの修正の影響度や対障害性を少なくすることができる。
【0022】
本発明においては、操作者により注文画面を介して注文入力された注文データの内容はデータベース部が、記録する。また、記録する注文データのデータ項目は、ステイタス領域を備える。そして、複数の独立して稼動するライン制御機能部が、データベース部に記録された注文データにおけるステイタス領域の内容を参照し、該当するその注文データのステイタス領域が、例えば'未処理'の場合のみ、ライン制御機能部が処理できるようにする。なお、注文データをデータベースの他にメモリーに記録し、メモリーは、取引市場毎に分けてもよい。
【0023】
また、注文データのステイタス領域の制御を、オーダー管理機能部が行う他に、ライン制御機能部でも独立して行うことができるようにする。また、オーダー管理機能部が行う注文データのステイタス領域の制御を、トリガー発注機能部がトリガー発注する際にも行うことができるようにする。以上が本発明の基本的な概念である。
【0024】
本発明のようにライン制御機能部をオーダー管理機能部から独立させれば、接続先市場が増えた場合でも単純にライン制御機能部(インターフェース)を作成するだけで、その内容(市場名等)をデータベース部が登録するのみで、システムを稼動し、当該接続市場に接続することができる。これによりデータベース部を基本とする部分についてのオーダー管理機能部の修正が不要となり、新規市場接続の作業(システム開発等)を大幅に簡素化することができる。
【0025】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。なお、本実施例におけるシステムの説明にあたっては、東京証券取引所(以下:東証)に上場している株式を取引対象に用いて説明することとする。また、本発明において取引対象となるのは、証券取引等の少なくとも1つの取引市場において採用されている有価証券、商品先物等である。従って、以下の実施例の説明でとりあげる東証に上場している株式は、説明の便宜上その代表例として示しているに過ぎない。また、本発明のシステム自体は、この分野での技術に長けた人に知られているいずれかのプログラム言語でコード化することができる。
【0026】
図1は本発明による取引市場用発注管理システムの一実施例の概略構成を示す概念図、図2は本発明による取引市場用発注管理システムの他の実施例の概略構成を示す概念図である。
ここでは、図2に示すコンピュータのメモリーを利用した実施例における注文データの全体の処理手順について、図3に示すフローチャートを用いて説明することとする。
【0027】
東証に注文を発注するには、操作者は、注文入力する際に、入力画面1において、注文項目として、銘柄コードを指定するとともに、売買区分(売りたいのか買いたいのかを指定する項目)、数量(売買したい株数)、価格(売買したい価格)を指定する(ステップS1)。なお、指定した注文に対し、さらに注文条件(注文有効時間指定のための'寄り'、'引け'等を指定する)を付ける場合もあるが、基本的には上記の注文項目を指定して発注する。(なお、注文条件を付けた場合については後述する。)
【0028】
発注された注文データは、回線2を用いた通信により、データベース部3が、記録する(ステップS2)。データベース部3が記録した注文データは、取引ログとして利用される。データベース部3が記録した注文データには、該注文データの処理状況を示すためのステイタス領域が設けられている。そして、データベース部3は、注文データを記録する際に、ステイタス領域に、'登録中'と書き込む。また、データベース部3は、注文データを記録する際に、後述の注文番号を付ける。
【0029】
オーダー管理機能部5は、回線4を用いた通信によりデータベース部3に記録された注文データを常時参照し、ステイタス領域が'登録中'となっている注文データを、回線4を用いた通信により読み取り、注文のチェックを行うことにより発注可能な注文であるか否かを判断する。
【0030】
オーダー管理機能部5は、発注可能な注文であるか否かの判断を、上記注文項目の内容に不備がないか(ステップS3)、あるいは当該注文に複数の要素(時間、取引市場からの制御通知、時価をはじめとする市況情報等)から構成されるトリガーの条件が指定されているか否か(ステップS4)に応じて行う。
【0031】
注文項目に不備がある場合には、オーダー管理機能部5は、データベース部3が記録している当該注文データのステイタス領域の値を'エラー'に書き換え(ステップS5)、回線2を用いた通信により注文入力1の画面で操作者が確認できるようにする(ステップS6)。そして、操作者は、再度、注文入力する。
【0032】
注文データの注文項目に不備がなく、トリガーの条件が無い場合には、オーダー管理機能部5は、データベース部3が記録している当該注文データのステイタス領域の値を'未処理'に書き換え(ステップS7)、回線14を用いた通信により当該注文データをメモリー部15にコピーする(ステップS8)。
【0033】
なお、本実施例では、ステイタス領域の値が'未処理'の場合は、当該取引市場に発注可能であることを意味するが、ステイタス領域の値(ここでは'未処理'というように文字で表現)は他の表現を用いることも可能である。また、メモリー部15は、指定した取引市場毎に分けることも可能である。
【0034】
メモリー部15にコピーされた当該注文データを、ここでの注文対象の株式の取引市場である東証に対応する回線11tを用いた通信により常時参照しているライン制御機能部10tが、取り込む(ステップS9)。
【0035】
ライン制御機能部10tは、取り込んだ注文データのデータ形式(プロトコル)を、取引市場(ここでは、東証)で用いられているデータ形式(プロトコル)に変換し(ステップS10)、回線12tを用いた通信により取引市場13tに転送する(ステップS11)。
【0036】
次に、注文データにトリガーの条件が付いていた場合の処理の流れを説明する。
回線4を用いた通信によりオーダー管理機能部5がデータベース部3に記録されている注文データに対し注文のチェック(注文項目内容の不備の有無やトリガーの条件の有無についてのチェック)を行ったときに注文データにトリガーの条件が付いていた場合、オーダー管理機能部5は、データベース部3に記録されている当該注文データのステイタス領域の値を'待機'に書き換える(ステップS12)と共に、トリガー発注機能部6が、回線8を用いた通信により外部情報7を参照し(ステップS13)、トリガーの条件とそれに対応する外部情報7中の所定要素とを比較する(ステップS14)。
【0037】
外部情報には、時間情報、価格情報(東証相場報道や情報ベンダー等)、約定情報(注文受付通知や約定通知等)、口座情報(口座毎の約定情報や口座残高情報等)がある。
発注機能部6は、例えばトリガーの条件を構成する要素が時間要素の場合には、トリガーの条件として指定した時間と現在の時刻とを比較し、価格要素の場合には、トリガーの条件として指定した価格と現在の株価とを比較する。そして、トリガー発注機能部6は、外部情報中の対応する要素がトリガーの条件を満足するまで参照・比較を行なう。
【0038】
トリガー発注機能部6が参照・比較した外部情報中の対応する要素が、トリガーの条件を満足し取引市場に注文が発注可能になったとき、オーダー管理機能部5は、データベース部3が記録している当該注文データのステイタス領域を'未処理'に変更する(ステップS7)。
【0039】
以後、オーダー管理機能部5による注文データのメモリー部15へのコピー(ステップS8)、ライン制御機能部10tによるメモリー部15の注文データの取り込み(ステップS9)、プロトコル変換(ステップS10)、取引市場13tへの転送(ステップS11)に至るまでの処理を上述のトリガーの条件がない場合と同様にして行う。
【0040】
なお、本発明にかかる実施例のシステムにおけるトリガーの条件の設定は、操作者が、図4のフローチャートに示す処理手順でもって行う。注文入力画面において、トリガーの条件付きの注文設定を開始する際に、その注文設定が新規の注文に対してであるのか、あるいは既に発注済みの注文に対してであるのかによって操作者によるトリガーの条件付きの注文設定の手順が分かれる(ステップS21)。
【0041】
トリガーの条件を設定する銘柄が新規注文である場合は、操作者は、注文入力画面において、そのまま注文入力(銘柄コード、売買区分、数量、価格等)する(ステップS22)。
他方、既に発注された注文の銘柄に対してトリガーの条件を設定する場合には、操作者は、注文入力画面において、注文番号を指定入力して当該注文番号のデータベース部3が記録している注文データを注文入力画面に表示させる(ステップS23)。
これにより、トリガーの条件を設定する銘柄が決まる。
【0042】
次いで、注文入力画面において、操作者は、トリガーの条件を満たした場合にアクション(例えば、銘柄の発注、銘柄の訂正、銘柄の取消等)を起こす対象が、当該注文の銘柄(新規注文の銘柄あるいは指定した注文番号の銘柄)なのか当該注文の銘柄以外であるのかを選択する(ステップS24)。
【0043】
アクションを起こす対象が当該注文の銘柄である場合、操作者は、注文入力画面において、トリガーの条件を満たした場合に起こすアクションの内容を設定する(ステップS25)。
例えば、操作者は、新規注文入力(ステップS21)において、あるA銘柄を200円で1000株買いという注文に対して、トリガーの条件を構成する時間要素として例えば14時を設定した場合に、14時になったときに行うアクションの内容(注文の発注なのか、指値を成行に訂正するのか等)を設定する。
【0044】
他方、アクションを起こす対象が当該注文の銘柄以外の銘柄である場合(例えば、前記A銘柄に設定したトリガーの条件を満足した場合にB銘柄が何らかのアクションを起こすような場合)、操作者は、そのアクションを起こす銘柄とそのアクションの内容(発注する場合は注文項目の設定)を指定する(ステップS26)。
これにより、トリガーの条件を設定する当該注文の銘柄と、トリガーの条件が満足した場合にアクションを起こす当該注文以外の銘柄(アクション内容含む)が決まる。
【0045】
次いで、操作者は、注文入力画面において、トリガーの条件の内容を設定する(ステップS27)。ここで設定するトリガーの条件を構成する要素は、時間要素、取引市場からの制御通知、時価をはじめとする市況情報などの市場情報を利用した価格要素等である。
【0046】
操作者は、トリガーの条件の内容設定が終了した場合には、トリガーの条件の設定処理を終了する(ステップS29)。
【0047】
他方、さらにトリガーの条件を複数指定する場合には、操作者は、注文入力画面において、組合せ処理により、組み合せるトリガーグループを指定する(ステップS30)。
具体的には、組合せ処理では、操作者は、注文入力画面において、指定する複数のトリガーの条件を構成する要素が全て満足しなければならないAND条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループ、又は、指定する複数のトリガーの条件を構成する要素のいずれかが満足していればよいOR条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを、トリガーグループとして指定する。そして、AND条件でトリガーの条件を組合せる場合には同一トリガーグループを指定し、OR条件でトリガーの条件を組合せる場合には異なるトリガーグループを指定する。
一方、オーダー管理機能部5は、操作者によりトリガーの条件を構成する各要素がAND条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されている場合には、トリガー発注機能部6が参照及び比較した外部情報が、AND条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されているトリガーの条件を構成する全ての要素を満足したときに、ステイタス領域の書き換えを行い、他方、操作者によりトリガーの条件を構成する各要素がOR条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されている場合には、トリガー発注機能部6が参照及び比較した外部情報が、OR条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されているトリガーの条件を構成するいずれかの要素を満足したときに、ステイタスの書き換えを行う。
また、操作者は、注文入力画面において、複数のトリガーの条件の設定を行う場合、一旦その条件を満足すれば良いのか、常に満足しなければならないのかを所定の入力操作によって指定する。
【0048】
以後、操作者は、注文入力画面において、トリガーの条件の内容設定を終了するまで、再度トリガーの条件の内容設定(ステップS27)、及び、組合せ処理(ステップS30)を繰り返す。
【0049】
なお、注文入力画面は、新規注文入力(ステップS22)や他の注文入力(ステップS26)において、操作者が複数の銘柄を指定することができるようにしてもよく、所謂'バスケット売買'を指定することができるように構成してもよい。その場合は、操作者は、注文入力画面において、銘柄コードや注文番号の代わりにバスケット番号なるものを指定するようにすればよい(図示省略)。
【0050】
【発明の効果】
本発明は以上のような構成であるため、新しい取引市場(新しい商品含む)が増えた場合にもライン制御機能部を増設するのみで、より具体的にはプログラムを修正することなく、新しい取引市場名等をデータべースへ登録するのみで、システムの増設対応が可能であり、優れた拡張性が実現できる。
【0051】
また、本発明によれば、各機能(オーダー管理機能部、ライン制御機能部、データべース部)の2重化、3重化が可能となる。このため一部に障害が発生した場合には、並列稼動する同様の機能がサポートすることができ、システム全体の機能は継続して動作する安定性(フォルトトレラント)が実現できる。
【0052】
また、本発明によれば、トリガー発注機能部をオーダー管理機能部に備えたので、これまでには必要であった人間によるオペレーションを自動化することにより合理化、電子化を大きく促すことが可能になる。そして、本発明によるトリガー発注機能部によれば、インターネット等によるオンライン取引の操作回数を大幅に削減できる効果も生まれる。また、トリガー発注機能の応用で24時間、365日の注文受付や継続性のあるデアイ注文(週中注文等)にも簡単に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による取引市場用発注管理システムの一実施例の概略構成を示す概念図である。
【図2】 本発明による取引市場用発注管理システムの他の実施例の概略構成を示す概念図である。
【図3】 図2に示す実施例における注文データの全体の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】 本発明にかかる実施例の取引市場用発注管理システムにおけるトリガーの条件の設定手順を示すフローチャートである。
【図5】 従来の取引市場用発注管理システムの基本構成を示す概念図である。
【符号の説明】
1,51 注文入力画面
2,4,8,11t,11o,11j,12t,12o,12j,14 回線
3,53 データベース部
5,52 オーダー管理機能部
6 トリガー機能部
7 外部情報
10t,10o,10j,541,542,54n ライン制御機能部
13t,13o,13j,551,552,55n 取引市場
15 メモリー部
Claims (10)
- 注文入力画面と、データベース部と、オーダー管理機能部と、取引市場毎に接続されているライン制御機能部とを備えたコンピュータを用いて構築された、少なくとも1つの取引市場において採用されている有価証券、商品先物等の取引注文を発注、管理する、取引市場用発注管理システムの制御方法であって、
前記データベース部が、操作者により前記注文入力画面を介して注文入力された注文データを、該注文データの処理状況を示すためのステイタス領域を備えて、該データベース部に記録・保存するステップ、
前記オーダー管理機能部が、前記データベース部に記録された各注文データを常時参照し、読み取った注文データにおける注文項目の不備の有無、複数の要素(時間、取引市場からの制御通知、時価をはじめとする市況情報等)から構成されるトリガーの条件の指定の有無をチェックし、チェックした注文データにおける前記ステイタス領域の内容を、該チェックした結果に応じて所定の値に書き換えるステップ、
前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、前記データベース部に記録された各注文データにおける前記ステイタス領域の内容を常時参照し、該参照するステイタス領域の内容が所定の値になった場合に、前記データベース部から当該注文データを取り込み、取り込んだ当該注文データのデータ形式(プロトコル)を、当該注文データの対象とする取引市場で用いられているデータ形式(プロトコル)に変換し、該データ形式(プロトコル)を変換した注文データを当該取引市場に転送するステップ、
から構成されることを特徴とする取引市場用発注管理システムの制御方法。 - 注文入力画面と、データベース部と、オーダー管理機能部と、取引市場毎に接続されているライン制御機能部とを備えたコンピュータを用いて構築された、少なくとも1つの取引市場において採用されている有価証券、商品先物等の取引注文を発注、管理する、取引市場用発注管理システムの制御方法であって、
前記データベース部が、操作者により前記注文入力画面を介して注文入力された注文データを、該注文データの処理状況を示すためのステイタス領域を備えて、該データベース部に記録・保存するステップ、
前記オーダー管理機能部が、前記データベース部に記録された各注文データを常時参照し、読み取った注文データにおける注文項目の不備の有無、複数の要素(時間、取引市場からの制御通知、時価をはじめとする市況情報等)から構成されるトリガーの条件の指定の有無をチェックし、チェックした注文データにおける前記ステイタス領域の内容を、該チェックした結果に応じて所定の値に書き換えるステップ、
前記オーダー管理機能部が、前記データベース部に記録された各注文データにおける前記ステイタス領域の内容を、前記ライン制御機能部が当該注文データを当該注文データの対象とする取引市場に転送できる所定の値に書き換えた場合に、前記データベース部に記録された当該注文データを、当該取引市場に対応する各ライン制御機能部が使用する所定のメモリーにコピーするステップ、
前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、該ライン制御機能部が使用する所定のメモリーにコピーされた注文データにおける前記ステイタス領域の内容を常時参照し、該参照するステイタス領域の内容が所定の値になった場合に、前記所定のメモリーから当該注文データを取り込み、取り込んだ当該注文データのデータ形式(プロトコル)を、当該注文データの対象とする取引市場で用いられているデータ形式(プロトコル)に変換し、該データ形式(プロトコル)を変換した注文データを当該取引市場に転送するステップ、
から構成されることを特徴とする取引市場用発注管理システムの制御方法。 - 前記注文入力画面は、操作者が注文(発注、訂正及び取消を含む)入力の際にトリガーの条件を構成する複数の要素(時間、取引市場からの制御通知、時価をはじめとする市況情報等)を付加的に入力可能な入力項目を備え、
前記オーダー管理機能部は、トリガー発注機能部を備え、さらに、
前記トリガー発注機能部が、操作者が入力した前記注文データにトリガーの条件が付加されていたときに、外部情報(時間情報、価格情報、約定情報、口座情報等)を、自動的に参照して前記トリガーの条件と比較するステップ、 前記オーダー管理機能部が、前記トリガー発注機能部が参照及び比較した外部情報が前記トリガーの条件を満足したときに、前記ステイタス領域の内容を、前記ライン制御機能部が当該取引市場に注文データを転送することが可能な所定の値に、書き換えるステップ、
を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の取引市場用発注管理システムの制御方法。 - 前記注文入力画面は、前記トリガーの条件を、前記トリガー発注機能部が該トリガーの条件を満足した場合に起こすアクションとしての、取引市場への発注、訂正及び取消処理に対して、並びに、注文及び訂正データの内容自体の設定、修正に対して、設定入力可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載の取引市場用発注管理システムの制御方法。
- 前記注文入力画面が、前記トリガーの条件を構成する各要素(時間、取引市場からの制御通知、時価をはじめとする市況情報等)の夫々に対して、AND条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループ、OR条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定可能な入力項目を有し、さらに、
前記オーダー管理機能部が、操作者によりトリガーの条件を構成する各要素がAND条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されている場合には、前記トリガー発注機能部が参照及び比較した外部情報が、AND条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されているトリガーの条件を構成する全ての要素を満足したときに、前記ステイタス領域の書き換えを行い、操作者によりトリガーの条件を構成する各要素がOR条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されている場合には、前記トリガー発注機能部が参照及び比較した外部情報が、OR条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されているトリガーの条件を構成するいずれかの要素を満足したときに、前記ステイタス領域の書き換えを行うステップ、
を有することを特徴とする請求項3に記載の取引市場用発注管理システムの制御方法。 - 少なくとも1つの取引市場において採用されている有価証券、商品先物等の取引注文を発注、管理する、取引市場用発注管理システムであって、
注文入力画面と、データベース部と、オーダー管理機能部と、取引市場毎に接続されているライン制御機能部とを備えたコンピュータと、
前記コンピュータを、
前記注文入力画面が、有価証券、商品先物等の取引注文を入力するための注文入力手段、
前記データベース部が、操作者により前記注文入力画面を介して注文入力された注文データを、該注文データの処理状況を示すためのステイタス領域を備えて、該データベース部に記録・保存する注文データ記録・保存手段、
前記オーダー管理機能部が、前記データベース部に記録された各注文データを常時参照し、読み取った注文データにおける注文項目の不備の有無、複数の要素(時間、取引市場からの制御通知、時価をはじめとする市況情報等)から構成されるトリガーの条件の指定の有無をチェックし、チェックした注文データにおける前記ステイタス領域の内容を、該チェックした結果に応じて所定の値に書き換えるステイタス書き換え手段、
前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、前記データベース部に記録された各注文データにおける前記ステイタス領域の内容を常時参照するステイタス参照手段、
前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、前記参照するステイタス領域の内容が所定の値になった場合に、前記データベース部から当該注文データを取り込む注文データ取り込み手段、
前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、前記取り込んだ当該注文データのデータ形式(プロトコル)を、当該注文データの対象とする取引市場で用いられているデータ形式(プロトコル)に変換するデータ形式変換手段、
前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、前記データ形式(プロトコル)を変換した注文データを当該取引市場に転送する注文データ転送手段、
として機能させるためのプログラムを、有していることを特徴とする取引市場用発注管理システム。 - 少なくとも1つの取引市場において採用されている有価証券、商品先物等の取引注文を発注、管理する、取引市場用発注管理システムであって、
注文入力画面と、データベース部と、オーダー管理機能部と、取引市場毎に接続されているライン制御機能部とを備えたコンピュータと、
前記コンピュータを、
前記注文入力画面が、有価証券、商品先物等の取引注文を入力するための注文入力手段、
前記データベース部が、操作者により前記注文入力画面を介して注文入力された注文データを、該注文データの処理状況を示すためのステイタス領域を備えて、該データベース部に記録・保存する注文データ記録・保存手段、
前記オーダー管理機能部が、前記データベース部に記録された各注文データを常時参照し、読み取った注文データにおける注文項目の不備の有無、複数の要素(時間、取引市場からの制御通知、時価をはじめとする市況情報等)から構成されるトリガーの条件の指定の有無をチェックし、チェックした注文データにおける前記ステイタス領域の内容を、該チェックした結果に応じて所定の値に書き換えるステイタス書き換え手段、
前記オーダー管理機能部が、前記データベース部に記録された各注文データにおける前記ステイタス領域の内容を、前記ライン制御機能部が当該注文データを当該注文データの対象とする取引市場に転送できる所定の値に書き換えた場合に、前記データベース部に記録された当該注文データを、当該取引市場に対応する各ライン制御機能部が使用する所定のメモリーにコピーするメモリーコピー手段、
前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、該ライン制御機能部が使用する所定のメモリーにコピーされた注文データにおける前記ステイタス領域の内容を常時参照するステイタス参照手段、
前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、前記参照するステイタス領域の内容が所定の値になった場合に、前記所定のメモリーから当該注文データを取り込む注文データ取り込み手段、
前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、前記取り込んだ当該注文データのデータ形式(プロトコル)を、当該注文データの対象とする取引市場で用いられているデータ形式(プロトコル)に変換するデータ形式変換手段、
前記取引市場毎に接続されているライン制御機能部が、前記データ形式(プロトコル)を変換した注文データを当該取引市場に転送する注文データ転送手段、
として機能させるためのプログラムを、有していることを特徴とする取引市場用発注管理システム。 - 前記注文入力画面は、操作者が注文(発注、訂正及び取消を含む)入力の際にトリガーの条件を構成する複数の要素(時間、取引市場からの制御通知、時価をはじめとする市況情報等)を付加的に入力可能な入力項目を備え、
前記オーダー管理機能部は、トリガー発注機能部を備え、さらに、
前記プログラムが、前記コンピュータを、
前記トリガー発注機能部が、操作者が入力した前記注文データにトリガーの条件が付加されていたときに、外部情報(時間情報、価格情報、約定情報、口座情報等)を自動的に参照する外部情報参照手段、
前記トリガー発注機能部が、前記参照した外部情報(時間情報、価格情報、約定情報、口座情報等)を前記トリガーの条件と比較する条件比較手段、
前記オーダー管理機能部が、前記トリガー発注機能部が参照及び比較した外部情報が前記トリガーの条件を満足したときに、前記ステイタス領域の内容を、前記ライン制御機能部が当該取引市場に注文データを転送することが可能な所定の値に、書き換えるステイタス転送可能値書き換え手段、
として機能させることを特徴とする請求項6又は7に記載の取引市場用発注管理システム。 - 前記注文入力画面は、前記トリガーの条件を、前記トリガー発注機能部が該トリガーの条件を満足した場合に起こすアクションとしての、取引市場への発注、訂正及び取消処理に対して、並びに、注文及び訂正データの内容自体の設定、修正に対して、設定入力可能に構成されていることを特徴とする請求項8に記載の取引市場用発注管理システム。
- 前記注文入力画面が、前記トリガーの条件を構成する各要素(時間、取引市場からの制御通知、時価をはじめとする市況情報等)の夫々に対して、AND条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループ、OR条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定可能な入力項目を有し、さらに、
前記プログラムが、前記コンピュータを、
前記オーダー管理機能部が、操作者によりトリガーの条件を構成する各要素がAND条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されている場合には、前記トリガー発注機能部が参照及び比較した外部情報が、AND条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されているトリガーの条件を構成する全ての要素を満足したときに、前記ステイタス領域の書き換えを行い、操作者によりトリガーの条件を構成する各要素がOR条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されている場合には、前記トリガー発注機能部が参照及び比較した外部情報が、OR条件でのトリガーの条件の組合せに対応するグループを指定されているトリガーの条件を構成するいずれかの要素を満足したときに、前記ステイタス領域の書き換えを行うステイタス書き換え手段、
として機能させることを特徴とする請求項8に記載の取引市場用発注管理システム。
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