JP4328541B2 - 燃料フィルタの目詰まり防止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動力機械を寒冷地で使用した場合に、燃料(主に軽油)中に析出した蝋状の固形成分(ワックス)により燃料フィルタの濾材が目詰まりする不具合を防止する燃料フィルタの目詰まり防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
軽油を燃料として作動する動力機械、及びガソリンを燃料として作動する動力機械の一部のエンジンには、燃料を霧状にしてシリンダ内若しくは吸気ポート中に供給する燃料噴射供給システムが備えられている。この燃料噴射供給システムは燃料タンク、燃料噴射ポンプ及びノズルを備えてなり、燃料タンクと燃料噴射ポンプとの間の流路中には、燃料タンク内の燃料中に含まれるごみや埃等の異物を除去するための燃料フィルタが設けられている。この燃料フィルタ内には濾紙等により構成された濾材を有してなるフィルタエレメントが交換自在に取り付けられており、目詰まりしたときには容易に交換することができるようになっている。
【0003】
また、軽油を燃料として作動する動力機械を寒冷地で使用する場合には、燃料(軽油)中に蝋状の固形成分(ワックス)が析出するため、フィルタエレメントの目詰まりが著しい。このようにフィルタエレメントが目詰まりし易くなると、フィルタエレメントの交換を頻繁に行う必要が出てくるため、不経済であるとともに作業効率を大きく低下させる。このため従来、燃料フィルタの目詰まりを防止する装置が種々考案されており、その一つとして、燃料フィルタの近傍にヒータを設置し、これにより燃料フィルタ全体を暖めてフィルタエレメントに付着したワックスを除去する(溶かす)構成のものが知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開昭57−102553号公報
【特許文献2】
特開平4−31726号公報
【特許文献3】
特開平3−73754号公報
【特許文献4】
特公平6−65867号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の目詰まり防止装置に用いられるヒータは電気配線が必要であるため取り扱いがしにくいうえ、ヒータに電力を供給する必要もあることからコスト高であるという問題があった。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、従来に比して取り扱いが容易であるとともに、製造コストを安価にすることが可能な構成の燃料フィルタの目詰まり防止装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するため、本発明に係る燃料フィルタの目詰まり防止装置は、燃料タンクと燃料噴射ポンプとの間に設けられ、前記燃料噴射ポンプにより吸い上げられた前記燃料タンク内の燃料の濾過を行うフィルタエレメントを有する燃料フィルタと、燃料タンクへの戻り燃料流路中に介装され、戻り燃料流路の上流側と繋がる戻り燃料流入路、戻り燃料流路の下流側と繋がる戻り燃料流出路及び燃料フィルタの燃料流入路(例えば、実施形態における燃料流入路空洞部26)と繋がるフィルタ直結路を有したバルブボディと、バルブボディ内に設けられたバルブ穴内に挿設されたスプールと、バルブボディに取り付けられたシリンダチューブ内の液体が燃料フィルタ内の燃料の温度に応じて体積を変化させることによりピストンを伸縮させてスプールを移動させるスプール移動手段(例えば、実施形態におけるスプール移動装置)とを備え、スプール移動手段は、燃料フィルタ内の燃料の温度が燃料中に固形成分が析出することのない温度として定められた所定温度よりも低いときには、戻り燃料流入路が戻り燃料流出路及びフィルタ直結路の双方と連通する位置にスプールを位置させ、燃料フィルタ内の燃料の温度が上記所定温度よりも高いときには、戻り燃料流入路とフィルタ直結路との連通が遮断され、戻り燃料流入路が戻り燃料流出路のみと連通する位置にスプールを位置させ、フィルタエレメントから燃料噴射ポンプへ通じる燃料フィルタ内の燃料流出路空洞部内の温度に伴ってスプールを移動させるようになっている。また、バルブボディは、戻り燃料流路を通過した戻り燃料が流入するバルブ穴と前記燃料流出路空洞部とに前記スプール移動手段により区画されている。
【0008】
本発明に係る燃料フィルタの目詰まり防止装置では、燃料フィルタ内の燃料の温度が燃料中に固形成分(ワックス)が析出することのない温度として定められた所定温度よりも低いときには、スプール移動手段は、戻り燃料流入路が戻り燃料流出路及びフィルタ直結路の双方と連通する位置にスプールを位置させて、戻り燃料の一部を燃料フィルタ内に流入させるようになっており、燃料フィルタ内の燃料の温度が上記所定温度よりも高いときには、戻り燃料流入路とフィルタ直結路との連通が遮断され、戻り燃料流入路が戻り燃料流出路のみと連通する位置にスプールを位置させて、戻り燃料の全てを燃料タンクに戻すようになっている。
【0009】
このように、本発明に係る燃料フィルタの目詰まり防止装置では、燃料フィルタが設置される動力機械のエンジンの始動時に外気温が低く、燃料タンク内の燃料中に析出した固形成分(ワックス)がエンジンの運転とともに燃料フィルタの濾材に堆積していくような場合であっても、燃料フィルタ内の燃料の温度が低い間は、エンジンの燃料噴射ポンプを経由して或る程度温まった戻り燃料の一部が燃料フィルタ内に送り込まれて、濾材に付着した固形成分が徐々に溶かされることとなるので、濾材が目詰まりして燃料噴射ポンプによる燃料の吸い上げができなくなるような事態が防止される。また、これにより燃料フィルタの濾材の交換を頻繁に行う必要がなくなるので経済的であり、作業効率も向上する。
【0010】
また、エンジンが十分に暖機されて燃料タンク内の燃料の温度も或る程度上がり、燃料フィルタ内の燃料の温度が十分に上昇した後は、燃料噴射ポンプからの戻り燃料は燃料フィルタに送り込まれることなく、全てが燃料タンクに戻される(適度に冷やされる)ので、エンジンの効率よい運転を行うことができるようになる。このような構成の燃料フィルタの目詰まり防止装置では、従来のように電気配線が必要なヒータを用いていないため取り扱いが容易であり、簡単かつ安価に構成できることから製造コストを低く抑えることができる。
【0011】
また、本発明に係る燃料フィルタの目詰まり防止装置では、上記バルブボディが燃料フィルタのフィルタケースと一体に構成されていることが好ましい。このような構成であれば、目詰まり防止装置と燃料フィルタとの間の配管を簡単なものとすることができるので、これら両者の取り扱いが更に容易になり、所定位置への設置及び取り外しとメンテナンスに要する作業をより簡単にすることができるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図2は本発明に係る燃料フィルタの目詰まり防止装置(サーモバルブ)が適用された燃料噴射供給システムの簡略構成図である。ここに示す燃料噴射供給システムは車両用ディーゼルエンジンの燃料噴射装置に用いられるものの一例であり、燃料タンク1内の燃料(軽油)を燃料噴射ポンプ2により吸い上げ、これを噴射ノズル(インジェクター)4よりエンジンのシリンダ室(図示せず)内に噴霧供給する構成を有する。
【0013】
燃料タンク1は車体(図示せず)内に設置されており、ここにはディーゼルエンジンの燃料である軽油が蓄えられている。燃料噴射ポンプ2と燃料タンク1とは燃料供給路81,82により接続されており、これら両路81,82の間には燃料フィルタ5及び本発明に係る燃料フィルタの目詰まり装置であるサーモバルブ6が介装されている。また、燃料噴射ポンプ2と噴射ノズル4とは燃料供給路83により繋がれている。
【0014】
燃料噴射ポンプ2の戻り流路3には戻り燃料流路84が接続されており、この戻り燃料流路84は戻り燃料流路85を介して燃料タンク1と繋がっている。また、噴射ノズル4からの戻り燃料流路86は上記戻り燃料流路84に合流しており、戻り燃料流路85を介して燃料タンク1に繋がっている。サーモバルブ6は燃料フィルタ5と一体に構成されており(但し、図2では構成を判り易くするため、燃料フィルタ5とサーモバルブ6とは離して描いている)、燃料噴射ポンプ2からの戻り燃料流路84,85の間に位置している。
【0015】
図3及び図4はそれぞれ燃料フィルタ5の正面図と平面図であり、図5は図3中における矢視V−Vより見た燃料フィルタ5の断面図、図6は図4中における矢視 VI−VIより見た燃料フィルタ5の断面図である。また、図1は図4中における矢視 I−Iより見た燃料フィルタ5の断面図であり、サーモバルブ6の詳細構造を示している。図3及び図6に示すように、燃料フィルタ5は、図示しない車体の所定部位に着脱自在に取り付けられるフィルタケース10と、このフィルタケース10の内部に形成されたエレメント収容空間12内を上下方向に延びて設置されるフィルタエレメント60とを有して構成されている。
【0016】
フィルタケース10は下方に開口した上部ケース半体20と上方に開口した下部ケース半体40とからなっている。図6に示すように、上部ケース半体20は下面がほぼ円状に形成されたヘッド部21とこのヘッド部21から下方に延びて形成されたほぼ円筒状の側壁部22とを有しており、側壁部22の内周面には雌ねじ23が形成されている。下部ケース半体40は上面がほぼ円状に形成されたボトム部41とこのボトム部41から上方に延びて形成されたほぼ円筒状の側壁部42とを有しており、側壁部42の外周面には上部ケース半体20の螺合可能な雄ねじ43が形成されている。
【0017】
フィルタエレメント60は薄肉円筒形で側壁が格子状に構成された内筒61の周囲に蛇腹状に折り曲げられた濾材62が取り付けられた構成となっており、その上端部には円盤状の上部プレート63が取り付けられており、下端部には同じく円盤状の下部プレート64が取り付けられている。上部プレート63の中央部には円形の開口65が設けられており、この開口65を囲む上部プレート63の上面側の位置には、ゴム等の弾性材料からなるリング状のシール部材66が上方に突出して設けられている。
【0018】
上部ケース半体20のヘッド部21の下面には、フィルタエレメント60の上部プレート63に設けられた上記シール部材66が嵌入しうる溝部(シール溝24)が設けられており、後述するように、フィルタエレメント60をフィルタケース10内に設置する際には、フィルタエレメント60側のシール部材66をシール溝24内に嵌入させるようになっている。また、図3及び図4に示すように、上部ケース半体20の上部には板状のフィルタケース固定用ブラケット30が上部ケース半体20の外方に延びて設けられており、その端部には2つのボルト取り付け穴31が設けられている。上部ケース半体20はこれらボルト取り付け穴31を介して図示しないボルト及びナットにより図示しない車体の所定部位に固定される。下部ケース半体40のボトム部41の上面側には上下軸を中心に放射状に配設されて上下に延びた複数のリブ44が設けられており、これら複数のリブ44の上面は水平に形成されてフィルタエレメント載置部45を構成している。
【0019】
図6に示すように、上部ケース半体20のヘッド部21には、その中央部から下方に延びて形成された管部25が設けられており、この管部25の内部空間は上部ケース半体20のヘッド部21内を上下方向に延びて円筒状の燃料流出路空洞部27を形成している。図5に示すように、上部ケース半体20のヘッド部21には燃料流入路28、燃料流出路29、戻り燃料流入路51及び戻り燃料流出路52が形成されており、それぞれ上部ケース半体20の内部を延びて外部に開口している。燃料流入路28の端部には燃料タンク1と繋がる前述の燃料供給路81を接続するための接続管28aが取り付けられており、燃料流出路29の端部には噴射ノズル4と繋がる前述の燃料供給路82を接続するための接続管29aが取り付けられている。また、戻り燃料流入路51の端部には燃料噴射ポンプ2と繋がる前述の戻り燃料流路84が接続される接続管51aが取り付けられており、戻り燃料流出路52の端部には燃料タンク1と繋がる前述の戻り燃料流路85が接続されるための接続管52aが取り付けられている。更に、燃料流入路28は上部ケース半体20のベース部21の下面側に形成された燃料流入路空洞部26(図6参照)に連通しており、燃料流出路29は上述の燃料流出路空洞部27に連通している。
【0020】
本発明に係る燃料フィルタの目詰まり防止装置であるサーモバルブ6は、上部ケース半体20のヘッド部21と一体に構成されたバルブボディ50と、このバルブボディ50内に設けられたバルブ穴54内に挿設されたスプール55と、バルブボディ50に取り付けられたシリンダチューブ56a内の液体56cが燃料フィルタ5内の燃料の温度に応じて体積を変化させることによりピストン56bを伸縮させてスプール55を移動させるスプール移動装置とから構成されている。
【0021】
バルブボディ50は上記のように上部ケース半体20のヘッド部21と一体に構成されており、戻り燃料流入路51は、図5及び図1に示すように、このバルブボディ50内を上部ケース半体20の半径方向に延びるように形成された円筒状のバルブ穴54と連通している。また、戻り燃料流出路52もこのバルブ穴54の側壁に開口しており(図1参照)、戻り燃料流入路51と戻り燃料流出路52とは、このバルブ穴54を介して繋がった状態となっている。また、バルブ穴54の中間部下側の側壁には燃料流入路空洞部26と連通するフィルタ直結路53が設けられており(図1参照)、戻り燃料流入路51、戻り燃料流出路52及びフィルタ直結路53は相互に繋がった状態となっている。ここで、フィルタ直結路53のバルブ穴54内における開口部は、戻り燃料流出路52のバルブ穴54内における開口部よりもバルブ穴54の内端側(図1における紙面右側)に位置して設けられている。
【0022】
スプール55は円筒状の棒部材からなり、図1に示すように、バルブ穴54の中間部に挿設されている。スプール移動装置は、スプール55におけるバルブ穴54の外端側(図1における紙面左側)に設置されたリターンスプリング57と、バルブ穴54の内端側(図1における紙面右側)に設置された単動ピストン形シリンダ56とから構成されている。単動ピストン形シリンダ56は図1に示すように、バルブ穴54の内端側に固定されたシリンダチューブ56aと、このシリンダチューブ56a内に軸方向移動自在に設けられてバルブ穴54内をその中心軸方向にスライド移動自在なピストン56bと、シリンダチューブ56a内に封入された液体56cとからなっており、液体56cの温度が上昇して体積を変化させる(膨張する)ことにより、ピストン56bがバルブ穴54の外端側(図1における紙面左側)に押し出される構成となっている。ここで、シリンダチューブ56aは熱伝導性のよい金属等の材料から構成されており、液体56cを封入した部分が燃料流出路空洞部27内に露出されるように取り付けられる。すなわち、シリンダチューブ56aは常時燃料流出路空洞部27内の燃料(軽油)中に浸された状態となっている。また、スプール55はピストン56bの端部に固定されており、ピストン56bがバルブ穴54内をその外端側(図1における紙面左側)に移動したときには、これに伴って同方向に移動するようになっている。
【0023】
リターンスプリング57は、図1に示すように、一端側が戻り燃料流入路51に取り付けられた接続管51aにより固定され、他端側をスプール55に当接させた状態に縮設されている。従ってスプール55は、このリターンスプリング57により常時バルブ穴54の内端側(図1における紙面右側)に付勢された状態(すなわち、ピストン56bが常時収縮側に付勢された状態)となっている。このためスプール55は、温度が上昇して単動ピストン形シリンダ56の液体56cが膨張したときには、リターンスプリング57の付勢力に抗して伸長作動する単動ピストン形シリンダ56のピストン56bに押圧されてバルブ穴54をその外端側(図1における紙面左側)に移動し、温度が降下して液体56cが体積を変化させた(収縮した)ときには、リターンスプリング57により付勢されてバルブ穴54の内端側(図1における紙面右側)に移動する。
【0024】
ここで、前述したように、単動ピストン形シリンダ56のシリンダチューブ56aは熱伝導性のよい金属等の材料等から構成されるとともに、液体56cを封入した部分が燃料フィルタ5内の(具体的には燃料流出路空洞部27内の)燃料中に常時浸されているので、シリンダチューブ56a内の液体56cの温度はこの燃料の温度とほぼ同じ温度になっており、液体56cは、燃料フィルタ5内の燃料の温度変化に応じて膨張と収縮とを行う。
【0025】
図7は、サーモバルブ6におけるスプール移動装置において、燃料フィルタ5内の温度(液体56cの温度)とスプール55の移動量との関係を示すグラフである。ここで、スプール55の移動量とは、スプール55がシリンダチューブ56aに当接した状態を基準として測るスプール55の移動量であり、図1中に示す距離Δに相当する量である。このようにスプール移動装置は、燃料フィルタ5内の燃料の温度が上昇するのに伴ってスプール55の移動量が増大する構成を有しており、また、スプール移動装置をこのような構成とするためには、シリンダチューブ56a内に封入される液体56cが、温度の上昇とともに単純に膨張する特性を有していればよい。なお、図7のグラフは液体56cがパラフィンである場合の例である。
【0026】
ここで、図7のグラフ中に示す温度T0は燃料中に蝋状の固形成分(ワックス)が析出する温度範囲の最高値(摂氏0度前後)であり、同じく図7のグラフ中に示す温度Tは上記温度T0よりも高い温度、すなわち燃料中に蝋状の固形成分が析出することのない温度として選択した一つの基準温度(以下、この温度を所定温度Tと称する)である。当然ではあるが、燃料の温度がこの温度Tよりも高い温度のときには少なくともワックスが析出することはない。
【0027】
ここで、スプール移動装置は、液体56cの温度が低温域から上昇してバルブ穴54の内端側から移動してきたスプール55が、初めてフィルタ直結路53のバルブ穴54内の開口部を完全に閉塞するときの移動量と、燃料フィルタ5内の燃料の温度(すなわち液体56cの温度)が所定温度Tであるときのスプール55の移動量(図7中に示すスプール55の移動量m)とが一致するように上部ケース半体10内(バルブボディ50内)に設置されている。また、スプール55はバルブ穴54の外端側(図1における紙面左側)に最大量移動したときであっても、戻り燃料流出路52のバルブ穴54内における開口部にかからないようになっている。このため、燃料フィルタ5内の燃料の温度が上記所定温度Tよりも低いときには、スプール55はフィルタ直結路53のバルブ穴内54の開口部よりもバルブ穴54の内端側の位置(或いはフィルタ直結路53のバルブ穴54内における開口部の一部を塞ぐ位置)に位置するので、戻り燃料流入路51は戻り燃料流出路52及びフィルタ直結路53の双方と連通し、燃料フィルタ5内の燃料の温度が上記所定温度Tよりも高いときには、スプール55はフィルタ直結路53のバルブ穴54内における開口部と戻り燃料流出路52のバルブ穴54内における開口部との間の位置(或いは、フィルタ直結路53のバルブ穴54を完全に塞ぐ位置)に位置するので、戻り燃料流入路51とフィルタ直結路53との連通は遮断され、戻り燃料流入路51は戻り燃料流出路52のみと連通することになる。
【0028】
次に、燃料フィルタ5において、フィルタケース10内にフィルタエレメント60を組み付ける手順について説明する。フィルタケース10内にフィルタエレメント60を組み付けるには、先ず、フィルタエレメント60の上端部に設けられた上部プレート63の開口65に上部ケース半体20の管部25を挿通させながら、フィルタエレメント60を上部ケース半体20に向かって下方より押し上げる。これにより上部プレート63に設けられたシール部材66は上部ケース半体20に形成されシール溝24内に嵌入し、フィルタエレメント60は上部ケース半体20に仮固定された状態となる。
【0029】
このようにフィルタエレメント60が上部ケース半体20に仮固定されたら、続いて下部ケース半体40を上部ケース半体20に取り付ける。この下部ケース半体40の上部ケース半体20への取り付けは、下部ケース半体40の側壁部42に設けられた雄ねじ43と上部ケース半体20の側壁部22に設けられた雌ねじ23とが螺合するように、下部ケース半体40を上部ケース半体20に対してねじ込んでいくことにより行う。
【0030】
下部ケース半体40の上部ケース半体20へのねじ込みが完了する直前になると、下部ケース半体40のフィルタエレメント載置部45は下部プレート64の下面に下方より当接する。そして、更に下部ケース半体40を上部ケース半体20にねじ込んでいき、下部ケース半体40の上部ケース半体20へのねじ込みが完了すると、フィルタエレメント60は上下両ケース半体20,40により挟持された状態でエレメント収容空間12内に保持(収容)される。また、この状態では、フィルタエレメント60の上部プレート63に設けられたシール部材66は、上部ケース半体20のシール溝24と上部プレート63とにより挟持されるので、上部ケース半体20とフィルタエレメント60との間はシール部材66によりしっかりとシールされた状態となる。
【0031】
次に、本実施形態に示された燃料噴射供給システムの動作について説明しつつ、本発明に係る燃料フィルタの目詰まり防止装置であるサーモバルブ6の動作について説明する。エンジンのクランク軸(又は図示しない動力源)により燃料噴射ポンプ2が回転駆動されると、この燃料噴射ポンプ2は燃料供給路81,82を介して燃料タンク1内より燃料を吸い上げ、これを噴射ノズル4に圧送する。噴射ノズル4は燃料噴射ポンプ2より圧送されてきた燃料を図示しない制御装置(例えば電子制御装置)により制御された噴射タイミングでエンジンのシリンダ室内に燃料を霧状にして噴射する。
【0032】
ここで、燃料噴射ポンプ2が燃料タンク1から吸い上げた燃料は、燃料供給路81から燃料フィルタ5の燃料流入路28を通って上部ケース半体20のヘッド部21に形成された燃料流入路空洞部26内に流入し、フィルタケース10のエレメント収容空間12からフィルタエレメント60の濾材62を通過して内筒61内に入り込み、上部ケース半体20に形成された管部25から燃料流出路空洞部27を経て燃料流出路29に至り、ここに接続された燃料供給路82を通って燃料噴射ポンプ2に供給される。フィルタエレメント60の濾材62は燃料がここを通過するときに燃料中に含まれるごみや埃等を除去(濾過)するが、低温時には燃料タンク1内の燃料中にワックスが析出するため、このようなワックスも併せて除去する。なお、フィルタエレメント60は消耗品であり、濾材62が目詰まりしたり、定められた所定の期間が経過したりしたときには、下部ケース半体40を上部ケース半体20から取り外して新品と交換される。
【0033】
燃料噴射ポンプ2及び噴射ノズル4において余った燃料は戻り燃料流路84を通ってサーモバルブ6に至り、燃料フィルタ5の上部ケース半体20に形成された戻り燃料流入路51からバルブ穴54内に流入する。ここで、エンジンの始動時(すなわち燃料噴射ポンプ2の始動時)において、燃料フィルタ5内の(燃料流出路空洞部27内の)燃料の温度が、燃料中にワックスが析出することのない温度として定められた図7のグラフ中における所定温度Tよりも低くなっているときには、スプール55の移動量がグラフ中に示す移動量mよりも小さくなり、スプール55がフィルタ直結路53のバルブ穴54内における開口部よりもバルブ穴54の内端側の位置(或いはフィルタ直結路53のバルブ穴54内における開口部の一部を塞ぐ位置)に位置するため、戻り燃料流入路51は戻り燃料流出路52及びフィルタ直結路53の双方と連通する。これにより、燃料フィルタ5内には、燃料噴射ポンプ2からの戻り燃料の一部が、サーモバルブ6の戻り燃料流入路51を経て流入する。また、戻り燃料の残りの一部はサーモバルブ6の戻り燃料流出路52から燃料タンク1内に戻される。
【0034】
一方、燃料フィルタ5内の燃料の温度が上記所定温度Tよりも高くなっているときには、スプール55の移動量が図7のグラフ中に示す移動量mよりも大きくなり、スプール55が戻り燃料流出路52のバルブ穴54内における開口部と、フィルタ直結路53のバルブ穴54内における開口部との間の位置(或いは、フィルタ直結路53のバルブ穴54を完全に塞ぐ位置)に位置するため、戻り燃料流入路51とフィルタ直結路53との連通は遮断され、戻り燃料流入路51は戻り燃料流出路52のみと連通する。これにより、燃料噴射ポンプ2からの戻り燃料の全ては、サーモバルブ6の戻り燃料流入路51から戻り燃料流出路52を経て燃料タンク1内に戻され、燃料フィルタ5内には、燃料噴射ポンプ2からの戻り燃料は流入しない。
【0035】
図8(A),(B)は、前述の図7に示すグラフ中の点A及び点Bに対応するサーモバルブ6の状態を示したものである。ここで、グラフ中の点Aは、燃料フィルタ5内の燃料の温度が上記所定温度Tよりも低く、燃料噴射ポンプ5からの戻り燃料の一部が燃料フィルタ5内に流入する状態であり、グラフ中の点Bは、燃料フィルタ5内の燃料の温度が上記所定温度Tよりも高く、燃料噴射ポンプ2からの戻り燃料が燃料フィルタ5内に流入しない(戻り燃料の全量が燃料タンク1に戻される)状態である。
【0036】
このように、本発明に係る燃料フィルタの目詰まり防止装置(サーモバルブ6)では、燃料フィルタ5内の燃料の温度が燃料中にワックスが析出することのない温度として定められた所定温度Tよりも低いときには、スプール移動装置は、戻り燃料流入路51が戻り燃料流出路52及びフィルタ直結路53の双方と連通する位置にスプール55を位置させて、戻り燃料の一部を燃料フィルタ5内に流入させるようになっており、燃料フィルタ5内の燃料の温度が所定温度Tよりも高いときには、戻り燃料流入路51とフィルタ直結路53との連通が遮断され、戻り燃料流入路51が戻り燃料流出路52のみと連通する位置にスプール55を位置させて、戻り燃料の全てを燃料タンク1に戻すようになっている。このため、エンジンの始動時に外気温が低く、燃料タンク1内の燃料中に析出したワックスがエンジンの運転とともに燃料フィルタ5の濾材62に堆積していくような場合であっても、燃料フィルタ5内の燃料の温度が低い間は、燃料噴射ポンプ2を経由して或る程度温まった戻り燃料の一部が燃料フィルタ5内に送り込まれて、濾材62に付着したワックスが徐々に溶かされることとなるので、燃料フィルタ5の濾材62が目詰まりして燃料噴射ポンプ2による燃料の吸い上げができなくなるような事態が防止される。また、これにより燃料フィルタ5の濾材62の交換(フィルタエレメント60の交換)を頻繁に行う必要がなくなるので経済的であり、作業効率も向上する。
【0037】
また、エンジンが十分に暖機されて燃料タンク1内の燃料の温度も或る程度上がり、燃料フィルタ5内の燃料の温度が十分に上昇した後は、燃料噴射ポンプ2からの戻り燃料は燃料フィルタ5に送り込まれることなく、全てが燃料タンク1に戻される(適度に冷やされる)ので、エンジンの効率よい運転を行うことができるようになる。このような構成の燃料フィルタの目詰まり防止装置(サーモバルブ6)では、従来のように電気配線が必要なヒータを用いていないため取り扱いが容易であり、簡単かつ安価に構成できることから製造コストを低く抑えることができる。
【0038】
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述の実施形態において示されたものに限定されない。例えば、上述の実施形態では、単動ピストン形シリンダ56においてピストン56bを常時収縮方向に付勢するリターンスプリング57は圧縮形のスプリングであったが、これは引張り形のスプリングにしてもよい(但し、バルブ穴54の内端側に設けるようにする)。また、シリンダチューブ56a内に封入される液体56cは、温度の上昇とともに膨張して温度の下降とともに収縮する特性を有していればその種類は特に問わないが、温度変化に対する体積変化率が本発明に係る燃料フィルタの目詰まり防止装置(サーモバルブ6)のサイズ等を勘案して最も適合するものを採用するようにする必要がある。
【0039】
また、上述の実施形態においては、スプール移動装置の液体56cの温度が常時燃料フィルタ5内の燃料の温度と同じになるように、スプール移動装置のシリンダチューブ56aは燃料フィルタ5内の燃料中に浸されるようになっていたが、これは必須ではなく、他の方法によりスプール移動装置の液体56cの温度が燃料フィルタ5内の燃料中の温度と同じ温度となるようにしてもよい。しかし、上述の実施形態において示した構成であれば、燃料フィルタ5内の燃料の温度に従った液体56cの膨張を容易に実現させることができるという利点がある。
【0040】
また、上述の実施形態においては、サーモバルブ6のバルブボディ50が燃料フィルタ5のフィルタケース10(上部ケース半体20)と一体に構成されていたが、本発明ではこれは必須の要件ではなく、サーモバルブ6のバルブボディをフィルタケース10とは別個の部材とし、これにバルブ穴を設け、このバルブ穴内にスプール、スプール移動装置を配置するようにしてもよい。しかし、上述の実施形態において示したように、サーモバルブ6のバルブボディ50が燃料フィルタ5のフィルタケース10と一体に構成されれば、サーモバルブ6と燃料フィルタ5との間の配管を簡単なものとすることができるので、これら両者6,5の取り扱いが更に容易になり、所定位置への設置及び取り外しとメンテナンスに要する作業をより簡単にすることができるようになる。なお、サーモバルブ6のバルブボディ50が燃料フィルタ5のフィルタケース10とは別個の部材から構成される場合には、スプール移動装置を燃料フィルタ5内の燃料と直接接触させることができないので、燃料フィルタ5内の燃料の温度を温度センサ等により検知するようにする方法が有効となる。
【0041】
また、上述の実施形態においては、本発明に係る燃料フィルタの目詰まり防止装置が用いられる対象が、軽油を燃料として動作するディーゼルエンジンであるとして説明したが、これは一例であり、本発明に係る燃料フィルタの目詰まり防止装置は、軽油を燃料として動作する他の動力機械にも用いることができる。また、本発明に係る燃料フィルタの目詰まり防止装置は、上述の実施形態に示したような、軽油の濾過を目的として用いる燃料フィルタに対して使用されるものに限定されず、低温時に固形成分が析出する他の燃料の濾過を目的として用いる燃料フィルタにも使用することもできる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る燃料フィルタの目詰まり防止装置では、燃料フィルタが設置される動力機械のエンジンの始動時に外気温が低く、燃料タンク内の燃料中に析出した固形成分(ワックス)がエンジンの運転とともに燃料フィルタの濾材に堆積していくような場合であっても、燃料フィルタ内の燃料の温度が低い間は、エンジンの燃料噴射ポンプを経由して或る程度温まった戻り燃料の一部が燃料フィルタ内に送り込まれて、濾材に付着した固形成分が徐々に溶かされることとなるので、濾材が目詰まりして燃料噴射ポンプによる燃料の吸い上げができなくなるような事態が防止される。また、これにより燃料フィルタの濾材の交換を頻繁に行う必要がなくなるので経済的であり、作業効率も向上する。また、エンジンが十分に暖機されて燃料タンク内の燃料の温度も或る程度上がり、燃料フィルタ内の燃料の温度が十分に上昇した後は、燃料噴射ポンプからの戻り燃料は燃料フィルタに送り込まれることなく、全てが燃料タンクに戻される(適度に冷やされる)ので、エンジンの効率よい運転を行うことができるようになる。このような構成の燃料フィルタの目詰まり防止装置では、従来のように電気配線が必要なヒータを用いていないため取り扱いが容易であり、簡単かつ安価に構成できることから製造コストを低く抑えることができる。
【0043】
また、本発明に係る燃料フィルタの目詰まり防止装置では、上記バルブボディが燃料フィルタのフィルタケースと一体に構成されていることが好ましく、このような構成であれば、目詰まり防止装置と燃料フィルタとの間の配管を簡単なものとすることができるので、これら両者の取り扱いが更に容易になり、所定位置への設置及び取り外しとメンテナンスに要する作業をより簡単にすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る燃料フィルタの目詰まり防止装置(サーモバルブ)の構成図であり、図4中における矢視 I−Iより見た燃料フィルタの断面図である。
【図2】上記燃料フィルタの目詰まり防止装置が備えられた燃料噴射供給システムの簡略構成図である。
【図3】上記燃料噴射供給システムに備えられる燃料フィルタの正面図である。
【図4】上記燃料フィルタの平面図である。
【図5】図3中における矢視V−Vより見た燃料フィルタの断面図である。
【図6】図4中における矢視 VI−VIより見た燃料フィルタの断面図である。
【図7】サーモバルブのスプール移動装置における液体の温度とスプールの移動量との関係を示すグラフである。
【図8】(A),(B)はそれぞれ、図7に示すグラフ中の点A及び点Bに対応するサーモバルブの状態を示した図である。
【符号の説明】
1 燃料タンク
2 燃料噴射ポンプ
4 噴射ノズル
5 燃料フィルタ
6 サーモバルブ(燃料フィルタの目詰まり防止装置)
10 フィルタケース
21 ヘッド部
26 燃料流入路空洞部
27 燃料流出路空洞部
28 燃料流入路
29 燃料流出路
50 バルブボディ
51 戻り燃料流路
52 戻り燃料流出路
53 フィルタ直結路
54 バルブ穴
55 スプール
56 単動ピストン形シリンダ
56a シリンダチューブ
56b ピストン
56c 液体
57 リターンスプリング
60 フィルタエレメント
81,82,83 燃料供給路
84,85 戻り燃料流路

Claims (2)

  1. 燃料タンクと燃料噴射ポンプとの間に設けられ、前記燃料噴射ポンプにより吸い上げられた前記燃料タンク内の燃料の濾過を行うフィルタエレメントを有する燃料フィルタと、
    燃料タンクへの戻り燃料流路中に介装され、前記戻り燃料流路の上流側と繋がる戻り燃料流入路、前記戻り燃料流路の下流側と繋がる戻り燃料流出路及び燃料フィルタの燃料流入路と繋がるフィルタ直結路を有したバルブボディと、
    前記バルブボディ内に設けられたバルブ穴内に挿設されたスプールと、
    前記バルブボディに取り付けられたシリンダチューブ内の液体が前記燃料フィルタ内の燃料の温度に応じて体積を変化させることによりピストンを伸縮させて前記スプールを移動させるスプール移動手段とを備え、
    前記スプール移動手段は、前記燃料フィルタ内の燃料の温度が燃料中に固形成分が析出することのない温度として定められた所定温度よりも低いときには、前記戻り燃料流入路が前記戻り燃料流出路及び前記フィルタ直結路の双方と連通する位置に前記スプールを位置させ、前記燃料フィルタ内の燃料の温度が前記所定温度よりも高いときには、前記戻り燃料流入路と前記フィルタ直結路との連通が遮断され、前記戻り燃料流入路が前記戻り燃料流出路のみと連通する位置に前記スプールを位置させ、
    前記フィルタエレメントから前記燃料噴射ポンプへ通じる前記燃料フィルタ内の燃料流出路空洞部内の温度に伴って前記スプールを移動させるように構成され、
    前記バルブボディは、前記戻り燃料流路を通過した戻り燃料が流入するバルブ穴と前記燃料流出路空洞部とに前記スプール移動手段により区画されていることを特徴とする燃料フィルタの目詰まり防止装置。
  2. 前記バルブボディが前記燃料フィルタのフィルタケースと一体に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料フィルタの目詰まり防止装置。
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