JP4328036B2 - 車両用エンジン始動制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用エンジン始動制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車においては、その基本性能や安全性の向上はもとより、その操作性の向上が求められている。従来、その一例として、スマートイグニッション機能を有するエンジン始動制御装置が提案されている。スマートイグニッション機能とは、現状の機械鍵を用いずに、所有者に所持される携帯機に設定されたIDコードと車両側に設定されたIDコードとが一致したときに、エンジンを始動可能な状態とするものである。
【0003】
従来、この種のエンジン始動制御装置では、運転席の近辺に、車両の電気系統の機能ポジションをOFF系統、ACC(アクセサリ)系統、ON(イグニッションオン)系統に選択的に切り換えるための操作部が設けられている。そして、この操作部が操作されたときに、機能ポジションが切り換わるようになっている。
【0004】
また、車両室内における運転席の近辺には、押しボタンスイッチ等からなるイグニッションスイッチが別途設けられている。そして、エンジン始動が可能な状態において、前記機能ポジションがON系統に切り換えられ、イグニッションスイッチが操作されたときにエンジンが始動するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、こうした従来のエンジン始動制御装置では、エンジンを始動させるために、操作部を操作して機能ポジションをON系統に切り換え、その後イグニッションスイッチを操作する必要がある。このため、エンジン始動のための操作が煩雑であった。
【0006】
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な操作でエンジンを始動させることができる車両用エンジン始動制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、所有者に所持される携帯機と、車両に設けられ、前記携帯機との相互通信に基づいてエンジンを始動可能な状態にする通信制御装置と、そのエンジン始動可能状態で車両室内に設けられたイグニッションスイッチが操作されたときにエンジンを始動させる始動制御手段とを備えた車両用エンジン始動制御装置において、前記通信制御装置は、前記携帯機との相互通信を可能にするためのリクエスト信号を出力し、前記携帯機は、前記通信制御装置からのリクエスト信号を受信すると、前記通信制御装置に対して、車両における電気系統の機能ポジションを設定するためのセレクトコードを含む送信信号を出力し、前記始動制御手段は、前記通信制御装置が前記送信信号を受信したときに、前記セレクトコードに基づいて前記機能ポジションを切り換えることを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の車両用エンジン始動制御装置において、前記始動制御手段は、前記通信制御装置が前記送信信号を受信できなくなったときに、前記機能ポジションをOFF系統に切り換えることを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の車両用エンジン始動制御装置において、前記携帯機は、前記機能ポジションをOFF系統に切り換えるためのOFFコード、該機能ポジションをACC系統に切り換えるためのACCコード、及び、該機能ポジションをON系統に切り換えるためのONコードのうちのいずれか1つを前記セレクトコードとして選択するための切換手段を備えていることを要旨とする。
【0010】
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1〜3に記載の発明によると、携帯機と通信制御装置との相互通信が行われると、携帯機から出力される送信信号に含まれるセレクトコードに基づいて機能ポジションが自動的に切り換わる。そして、この状態でイグニッションスイッチを操作すると、エンジンが始動する。このため、エンジンを始動させる際には、イグニッションスイッチを操作するだけでよく、機能ポジションを切り換える操作が不要となる。
【0011】
請求項2に記載の発明によると、携帯機と通信制御装置との相互通信が行われなくなると、機能ポジションが自動的にOFF系統に切り換わる。このため、操作者は、車両降車時に機能ポジションをOFF系統に切り換える操作を行う必要もない。
【0012】
請求項3に記載の発明によると、切換手段を操作することにより、所望の機能ポジションに切り換えることができる。しかも、切換手段は携帯機に設けられているため、操作者が車両に乗車していないときなどにおいても切換手段を操作することが可能となる。よって、機能ポジションを切り換えるための操作性が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図4に基づき詳細に説明する。図1に示すように、車両用エンジン始動制御装置1は、車両2の所有者(運転者)に所持される携帯機11と、車両2に搭載される通信制御装置21とを備えている。
【0014】
携帯機11は、受信回路12、送信回路13、マイクロコンピュータ(マイコン)14、操作スイッチ15、セレクトスイッチ16及び表示部17を備えている。
【0015】
受信回路12はマイコン14に接続され、通信制御装置21からのリクエスト信号を受信したときに、その信号をパルス信号に復調してマイコン14に入力するようになっている。送信回路13はマイコン14に接続され、同マイコン14から出力されたIDコード信号を所定周波数(本実施形態では300MHz)の電波に変調して外部に送信するようになっている。なお、受信回路12及び送信回路13にはアンテナ18,19がそれぞれ接続されている。すなわち、受信回路12はアンテナ18を介してリクエスト信号を受信し、送信回路13はアンテナ19を介してIDコード信号を出力する。
【0016】
マイコン14は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、不揮発性のメモリ14aを備えている。このマイコン14は、受信回路12からリクエスト信号が入力されたときに、予め設定された所定のIDコードとセレクトコードとを含む送信信号(IDコード信号)を送信回路13に出力するようになっている。すなわち、マイコン14は、セレクトコード付加手段として機能する。このIDコード及びセレクトコードは、メモリ14aに記録されている。IDコードは、対応する車両2毎に設定された固有のコードである。セレクトコードは、車両2における電気系統の機能ポジションを切り換えるためのコードである。本実施形態においてメモリ14aには、OFFコード、ACCコード及びONコードからなる3種類のセレクトコードが記録されている。なお、OFFコードとは、機能ポジションをOFF系統に切り換えるためのコードである。ACCコードとは、機能ポジションをACC(アクセサリ)系統に切り換えるためのコードである。ONコードとは、機能ポジションをON(イグニッションオン)系統に切り換えるためのコードである。
【0017】
マイコン14には、操作スイッチ15、セレクトスイッチ16及び表示部17が接続されている。
図2に併せ示すように、操作スイッチ15は、携帯機11の表面に設けられた2つの押しボタンスイッチからなる施錠スイッチ15a及び解錠スイッチ15bによって構成されている。そして、マイコン14は、施錠スイッチ15aが押されたときに、前記IDコードに手動施錠信号を付加したものをIDコード信号として出力する。また、マイコン14は、解錠スイッチ15bが押されたときに、前記IDコードに手動解錠信号を付加したものをIDコード信号として出力する。
【0018】
セレクトスイッチ16は、携帯機11の裏面に設けられたスライドスイッチによって構成され、同図に矢印Fで示す方向に移動可能となっている。詳しくは、セレクトスイッチ16は、同図に示すOFF位置、ACC位置及びON位置にスライド移動可能となっている。
【0019】
表示部17は、携帯機11の表面に設けられた液晶パネル等によって構成されており、セレクトスイッチ16が現在どの位置に設定されているかを常時表示するようになっている。例えば、セレクトスイッチ16がACC位置にあれば、表示部17には「ACC」の文字が表示されるようになっている。
【0020】
こうした携帯機11は、通信制御装置21からのリクエスト信号を受信すると、現在設定されているセレクトコードをIDコードに付加したIDコード信号を送信する。つまり、例えばセレクトスイッチ16がACC位置に設定されている場合には、IDコードにACCコードを付加したIDコード信号を送信する。
【0021】
一方、通信制御装置21は、送信回路22、受信回路23、及びマイクロコンピュータ(マイコン)24を備えている。この通信制御装置21は、車両2の室内における運転座席の下方などに配設されている。
【0022】
マイコン24には、ドアロック駆動装置31及び始動制御手段としての始動制御部32が接続されている。ドアロック駆動装置31は、入力された制御信号に基づいてドア錠を施解錠するアクチュエータである。また、始動制御部32は、入力された制御信号に基づいて前記機能ポジションの切り換えを制御するとともに、エンジンを始動・停止させるための装置である。
【0023】
送信回路22にはアンテナ25が接続され、受信回路23にはアンテナ26が接続されている。これらアンテナ25,26は、運転席近辺等に配設されている。そして、送信回路22は、マイコン24から出力されるリクエスト信号を電波や磁気信号に変換し、アンテナ25を介して車両2の室内の所定領域に出力する。したがって、このリクエスト信号の出力領域内において携帯機11と通信制御装置21との相互通信が可能となる。なお、本実施形態においてリクエスト信号は、134kHzの電波として出力されるようになっている。
【0024】
受信回路23は、携帯機11から出力されたIDコード信号をアンテナ26を介して受信し、そのIDコード信号をパルス信号に復調して受信信号を生成するとともに、その受信信号をマイコン24へ出力するようになっている。
【0025】
マイコン24は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、不揮発性のメモリ24aを備えている。
マイコン24は、手動施錠信号を含むIDコード信号の受信時には、ドアロック駆動装置31を駆動してドア錠を施錠させる。また、マイコン24は、手動解錠信号を含むIDコード信号の受信時には、ドアロック駆動装置31を駆動してドア錠を解錠させる。
【0026】
また、マイコン24は、送信回路22に対してリクエスト信号を間欠的に出力する。マイコン24のメモリ24aには、予め設定された所定のIDコードが記憶されている。マイコン24は、前記受信信号が入力されたときには、自身のIDコードと受信信号に含まれるIDコードとを比較する。そして、それらIDコード同士が一致したとき、そのIDコードがリクエスト信号に応答して送信されたIDコード信号に含まれるものであれば、マイコン24は始動制御部32に対して制御信号を出力する。この制御信号は、始動許可信号と携帯機11からのIDコード信号に含まれるセレクトコードとを含んで構成されている。
【0027】
図3に示すように、始動制御部32は、ACCリレー41、IGリレー42及びスタータリレー43を備えている。
ACCリレー41の接点41aの一端はACC系統の電気回路に接続され、他端はバッテリ46に接続されている。IGリレー42の接点42aの一端はON系統の電気回路に接続され、他端はバッテリ46に接続されている。スタータリレー43の接点43aの一端はエンジンを駆動させるためのスタータモータ45に接続され、他端はバッテリ46に接続されている。
【0028】
また、各リレー41〜43において対応する接点41a〜43aを開閉するための駆動コイル41b,42b,43bは、コントローラ47に接続されている。このコントローラ47は、各駆動コイル41b〜43bに対する通電を制御するリレー制御手段として機能する。すなわち、各リレー41〜43は、コントローラ47によって駆動制御される。
【0029】
コントローラ47には、前記通信制御装置21のマイコン24からの制御信号が入力されるようになっている。そして、コントローラ47は、その制御信号に含まれるセレクトコードに基づき、各リレー41〜43の駆動コイル41b〜43bに対する通電を行う。また、コントローラ47は、該制御信号が入力されなくなると、各駆動コイル41b〜43bに対する通電を遮断し、機能ポジションをOFF系統に切り換える。
【0030】
具体的に言えば、コントローラ47は、セレクトコードがOFFコードであれば、各駆動コイル41b〜43bに対する通電を行わない。このため、図4(a)に示すように、各リレー41〜43はOFF状態となり、機能ポジションはOFF系統となる。また、コントローラ47は、セレクトコードがACCコードであれば、ACCリレー41の駆動コイル41bに対してのみ通電を行う。このため、同図に示すように、ACCリレー41のみがON状態となってACC系統の電気回路にバッテリ46からの電力が供給され、機能ポジションはACC系統となる。また、コントローラ47は、セレクトコードがONコードであれば、ACCリレー41の駆動コイル41bと、IGリレー42の駆動コイル42bとに対して通電を行う。このため、同図に示すように、ACCリレー41及びIGリレー42がON状態となる。これにより、ACC系統の電気回路とON系統の電気回路とにバッテリ46からの電力が供給され、機能ポジションはON系統となる。なお、機能ポジションがどのポジションにあるかは、図示しないインストルメントパネルに設けられたインジケータに表示される。
【0031】
したがって、始動制御部32は、携帯機11と通信制御装置21とが相互通信すると、携帯機11で設定されたセレクトコードに基づいて機能ポジションを切り換えるようになっている。
【0032】
ところで、コントローラ47には、イグニッションスイッチ48が接続されている。本実施形態において、イグニッションスイッチ48は、車室内のステアリング付近に配設された押しボタンスイッチによって構成されている。より詳しくは、イグニッションスイッチ48はノーマルオープン型のモーメンタリスイッチであり、一端がコントローラ47に接続され、他端が接地されている。このため、イグニッションスイッチ48が押圧操作されると、コントローラ47にLレベルの操作信号が入力される。そして、コントローラ47は、マイコン24からの始動許可信号が入力されている状態でイグニッションスイッチ48が押圧操作されると、IGリレー42及びスタータリレー43に対して通電する。これにより、スタータモータ45が駆動され、エンジンが始動する。なお、スタータリレー43の駆動コイル43bへの通電は、所定時間のみ行われる。そして、エンジン始動後(スタータリレー43への通電を遮断した後)、ACCリレー41に対して通電する。
【0033】
より具体的に言えば、機能ポジションがON系統にあるときにイグニッションスイッチ48が押圧操作されると、コントローラ47は、図4(b)に矢印Y1で示すように、スタータリレー43を駆動してエンジンを始動させる。このとき、ACCリレー41への通電を一旦遮断してスタータリレー43に対して通電し、エンジン始動後にACCリレー41に対して通電する。そして、エンジン駆動状態でイグニッションスイッチ48が押圧操作されると、コントローラ47は、矢印Y2で示すように、エンジンを停止させて機能ポジションをON系統に切り換える。
【0034】
また、機能ポジションがACC系統にあるときにイグニッションスイッチ48が押圧操作されると、コントローラ47は、矢印Y3で示すように、IGリレー42及びスタータリレー43を駆動してエンジンを始動させる。このとき、ACCリレー41への通電を一旦遮断してIGリレー42及びスタータリレー43に対して通電し、エンジン始動後にACCリレー41に対して通電する。そして、エンジン駆動状態でイグニッションスイッチ48が押圧操作されると、コントローラ47は、矢印Y4で示すように、エンジンを停止させる。それとともに、コントローラ47は、IGリレー42への通電を遮断して機能ポジションをACC系統に切り換える。
【0035】
また、機能ポジションがOFF系統にあるときにイグニッションスイッチ48が押圧操作されると、コントローラ47は、矢印Y5で示すように、IGリレー42及びスタータリレー43を駆動してエンジンを始動し、エンジン始動後にACCリレー41を駆動する。そして、エンジン駆動状態でイグニッションスイッチ48が押圧操作されると、コントローラ47は、矢印Y6で示すように、エンジンを停止させる。それとともに、コントローラ47は、ACCリレー41及びIGリレー42への通電を遮断して機能ポジションをOFF系統に切り換える。
【0036】
すなわち、コントローラ47は、機能ポジションがいかなる状態にあっても、イグニッションスイッチ48が押圧操作されたときにはエンジンを始動させるようになっている。また、コントローラ47は、イグニッションスイッチ48の押圧操作によってエンジンが停止されると、セレクトコードに基づく機能ポジションに切り換えるようになっている。
【0037】
なお、エンジン始動時に始動エラーやエンジンストール等が生じてエンジン始動を失敗した場合には、図4(b)に矢印Y7で示すように、機能ポジションは、セレクトコードにかかわらずON系統に維持されるようになっている。すなわち、この場合には、たとえ前記セレクトコードに基づく機能ポジションがOFF系統またはACC系統であったとしても、機能ポジションはON系統に維持される。但し、こうしたON系統の維持は、所定時間Tだけ行われるようになっている。このため、所定時間T内に再びイグニッションスイッチ48が押圧操作されると、矢印Y8で示すように、ON系統からのエンジン始動となる。また、所定時間Tが経過してもイグニッションスイッチ48が押圧操作されないと、矢印Y9で示すように、セレクトコードに基づく機能ポジションに移行する。
【0038】
したがって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)携帯機11と通信制御装置21との相互通信が行われると、携帯機11から出力されるIDコード信号に含まれるセレクトコードに基づいて機能ポジションが自動的に切り換わる。そして、この状態でイグニッションスイッチ48を操作すると、エンジンが始動する。このため、エンジンを始動させる際には、イグニッションスイッチ48を1回操作するだけでよく、機能ポジションを切り換える操作が不要となる。よって、簡単な操作でエンジンを始動させることができる。
【0039】
(2)また、携帯機11と通信制御装置21との相互通信が行われなくなると、機能ポジションが自動的にOFF系統に切り換わる。このため、操作者は、車両降車時に機能ポジションをOFF系統に切り換える操作を行う必要もない。
【0040】
(3)携帯機11のセレクトスイッチ16を操作することにより、所望の機能ポジションに切り換えることができる。しかも、操作者が車両に乗車していないときなどにおいてもセレクトスイッチ16を操作することができるため、機能ポジションを切り換えるための操作性を向上させることができる。
【0041】
(4)携帯機11には表示部17が設けられ、この表示部17には設定されているセレクトコードが表示されるようになっている。このため、操作者は、現在設定されているセレクトコードを容易に認識することができる。
【0042】
(5)セレクトスイッチ16はスライドスイッチによって構成されている。このため、セレクトコードの切り換えを容易かつ確実に行うことができる。
(6)エンジンの始動エラーやエンジンストール等が生じてエンジン始動を失敗した場合、コントローラ47は、電気系統の機能ポジションをON系統に維持する。このため、再度エンジンを始動する場合には、全てのリレー41〜43を駆動させるのではなく、スタータリレー43のみを駆動させればよい。したがって、全てのリレー41〜43を一度に駆動し直すときよりも、バッテリ46にかかる負荷が少なくなり、バッテリ46の寿命を長くすることができる。
【0043】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 切換手段としてのセレクトスイッチ16は、スライドスイッチに限らず、例えば押しボタンスイッチ等の他のスイッチであってもよい。
【0044】
・ 前記実施形態では、携帯機11の表示部17は、設定されているセレクトコードを常時表示するようになっている。しかし、表示部17は、通信制御装置21との相互通信が行われているときにのみセレクトコードの表示を行うようになっていてもよい。このようにすれば、携帯機11に搭載されるバッテリの消耗を抑制することができるとともに、表示部17を視認することによって操作者は、携帯機11が通信制御装置21と相互通信しているか否かを容易に認識することができる。
【0045】
・ 表示部17は、液晶パネルに限らず、LED等の他の表示部材によって構成されてもよい。また、表示部17を省略してもよい。このようにすれば、携帯機11の構成を簡略化することができ、携帯機11の小型化及び軽量化を図ることができる。
【0046】
・ 前記実施形態において始動制御部32は、始動エラーやエンスト等が生じてエンジン始動を失敗した場合、機能ポジションを所定時間TだけON系統に維持するようになっている。しかし、始動制御部32は、エンジン始動を失敗した場合に、セレクトコードに基づく機能ポジションに即座に切り換えるようにしてもよい。
【0047】
・ 前記実施形態では、エンジンを始動可能な状態やエンジンの始動状態でイグニッションスイッチ48を押圧操作すれば、イグニッションスイッチ48の押圧時間に関係なくエンジンを始動・停止できるようになっている。しかし、イグニッションスイッチ48を所定時間(例えば2秒)以上押圧操作した場合にのみエンジンを始動・停止するようにしてもよい。このようにすれば、誤操作に起因するエンジンの誤始動・誤停止を防止することができる。
【0048】
・ 前記実施形態では、携帯機11のセレクトスイッチ16によって機能ポジションを切り換えるようになっている。しかし、携帯機11におけるマイコン14のメモリ14aに、前記OFFコード、ACCコード及びONコードのうちのいずれか1つのみを記録し、セレクトスイッチ16を省略してもよい。このようにすれば、携帯機11と通信制御装置21との相互通信時には、メモリ14aに記録されたセレクトコードに基づく機能ポジションに切り換わる。例えば、メモリ14aにONコードが記録されていれば、携帯機11と通信制御装置21との相互通信時に機能ポジションはON系統に切り換わる。よって、こうした場合には、セレクトスイッチ16を省略することにより携帯機11の構成を簡略化することができる。
【0049】
・ 前記実施形態では、携帯機11のセレクトスイッチ16によって機能ポジションを切り換えるようになっている。しかし、携帯機11の施錠スイッチ15a及び解錠スイッチ15bを所定の態様で操作したときに機能ポジションを切り換えるようにしてもよい。なお、所定の態様としては、施錠スイッチ15a及び解錠スイッチ15bを同時に操作することや、同スイッチ15a,15bのうちの少なくとも一方を所定時間以上押圧し続けることなどが考えられる。このようにすれば、セレクトスイッチ16を省略することにより携帯機11の構成を簡略化することができる。
【0050】
・ 通信制御装置21の送信回路22から、リクエスト信号を、車両室外の所定領域及び車両室内の所定領域に選択的に出力させるようにしてもよい。そして、通信制御装置21は、車両室外に出力したリクエスト信号に応答したIDコード信号の受信時に、ドアロック駆動装置31を駆動してドア錠を自動的に解錠するようになっていてもよい。また、通信制御装置21は、車両室外及び車両室内に出力したリクエスト信号に応答したIDコード信号を受信できなくなったときに、ドアロック駆動装置31を駆動してドア錠を自動的に施錠するようになっていてもよい。
【0051】
・ 前記実施形態では、携帯機11からのセレクトコード及びイグニッションスイッチ48からの入力信号に基づき、コントローラ47によって各リレー41〜43を駆動制御するようになっている。しかし、イグニッションスイッチ48からの入力信号を通信制御装置21のマイコン24に入力させ、マイコン24によって各リレー41〜43を駆動制御するようにしてもよい。このようにすれば、コントローラ47を省略することができる。
【0052】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1) 前記車両用エンジン始動制御装置において、前記携帯機は、前記セレクトコードに基づいて切り換えられる前記機能ポジションを表示する表示部を備えていること。この技術的思想(1)に記載の発明によれば、操作者は、現在設定されているセレクトコードを容易に認識することができる。
【0053】
(2) 所有者に所持される携帯機と、車両に設けられ、前記携帯機との相互通信に基づいてエンジンを始動可能な状態にする通信制御装置と、その状態で車両室内に設けられたイグニッションスイッチが操作されたときにエンジンを始動させる始動制御手段とを備えた車両用エンジン始動制御装置において、前記始動制御手段は、前記携帯機と前記通信制御装置との相互通信が行われたことを条件として、所定の機能ポジションに切り換えること。
【0054】
(3) 所有者によって所持され、車両に設けられた通信制御装置に対して、エンジンを始動可能な状態にするための送信信号を出力する携帯機において、車両における電気系統の機能ポジションをOFF系統に切り換えるためのOFFコード、該機能ポジションをACC系統に切り換えるためのACCコード、及び、該機能ポジションをON系統に切り換えるためのONコードを記録した記録手段と、それらコードのうちのいずれか1つを選択する選択手段とを備え、その選択手段によって選択されたコードを前記送信信号に付加して出力することを特徴とする携帯機。なお、前記実施形態において選択手段は、セレクトスイッチ16によって構成されている。
【0055】
(4) 所有者に所持される携帯機と車両に設けられた通信制御装置との相互通信に基づいてエンジンを始動可能な状態にし、そのエンジン始動可能状態で車両室内に設けられたイグニッションスイッチが操作されたときにエンジンを始動させるエンジン始動制御方法において、前記携帯機から前記通信制御装置に対して、車両における電気系統の機能ポジションを設定するためのセレクトコードを含む送信信号を出力させ、前記通信制御装置が前記送信信号を受信したときに、前記セレクトコードに基づいて前記機能ポジションを切り換えるとともに、前記イグニッションスイッチの操作に基づくエンジン始動を可能な状態にし、前記通信制御装置が前記送信信号を受信できなくなったときに、前記機能ポジションをOFF系統に切り換えることを特徴とするエンジン始動制御方法。
【0056】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜3に記載の発明によれば、簡単な操作でエンジンを始動させることができる。
【0057】
請求項2に記載の発明によれば、車両降車時に機能ポジションをOFF系統に切り換える操作を行う必要がない。
請求項3に記載の発明によれば、機能ポジションを切り換えるための操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の車両用エンジン始動制御装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】(a)は同実施形態に用いられる携帯機の外観を示す正面図、(b)は同携帯機の裏面図。
【図3】同実施形態の始動制御部の概略構成を示すブロック図。
【図4】(a)は各機能ポジションにおける各リレーの駆動状態を示す図、(b)は機能ポジションの移行を示す説明図。
【符号の説明】
1…車両用エンジン始動制御装置、2…車両、11…携帯機、16…切換手段としてのセレクトスイッチ、21…通信制御装置、32…始動制御手段としての始動制御部。

Claims (3)

  1. 所有者に所持される携帯機と、車両に設けられ、前記携帯機との相互通信に基づいてエンジンを始動可能な状態にする通信制御装置と、そのエンジン始動可能状態で車両室内に設けられたイグニッションスイッチが操作されたときにエンジンを始動させる始動制御手段とを備えた車両用エンジン始動制御装置において、
    前記通信制御装置は、前記携帯機との相互通信を可能にするためのリクエスト信号を出力し、
    前記携帯機は、前記通信制御装置からのリクエスト信号を受信すると、前記通信制御装置に対して、車両における電気系統の機能ポジションを設定するためのセレクトコードを含む送信信号を出力し、
    前記始動制御手段は、前記通信制御装置が前記送信信号を受信したときに、前記セレクトコードに基づいて前記機能ポジションを切り換えることを特徴とする車両用エンジン始動制御装置。
  2. 前記始動制御手段は、前記通信制御装置が前記送信信号を受信できなくなったときに、前記機能ポジションをOFF系統に切り換えることを特徴とする請求項1に記載の車両用エンジン始動制御装置。
  3. 前記携帯機は、前記機能ポジションをOFF系統に切り換えるためのOFFコード、該機能ポジションをACC系統に切り換えるためのACCコード、及び、該機能ポジションをON系統に切り換えるためのONコードのうちのいずれか1つを前記セレクトコードとして選択するための切換手段を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用エンジン始動制御装置。
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