JP4326929B2 - 光学機器の通風冷却装置およびそれを用いた投写型表示装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば液晶プロジェクタや背面投射型映像表示装置などの光学機器における発熱部等の被冷却体を強制空冷する場合などに好ましく用いることができる光学機器の通風冷却装置、およびこの通風冷却装置を用いた投写型表示装置に関するものである。
従来の光学機器あるいは投写型表示装置の通風冷却装置は、例えば特開2000−111861号公報(特許文献1)の第3頁、第1コラム、第6行〜第17行(公報中の図1)に示されるように、液晶プロジェクタ(投写型表示装置)の内部の冷却に用いる冷却風中の塵埃を取り除くため、冷却ファンの吸込側に、海綿状合成ゴムなどのエアフィルタ(塵埃除去手段)が用いられ、細かな塵埃の侵入を防止するためにエアフィルタの空気の通流孔の空気との界面に塵埃等を吸着する粘着膜を形成する構造などが用いられている。また、粗い塵埃と細かな塵埃に対応するためにエアフィルタを通常のエアフィルタと、板簾状エアフィルタの多層構造としたものなどが提案されている。
特開2000−111861号公報(第3頁、図1)
従来の投写型表示装置は、通風冷却装置の塵埃除去手段として海綿状合成ゴム(連続気泡の発泡体)などのエアフィルタを用いているので、多層構造とした場合でもエアフィルタが結局は目詰まりしてしまい、装置内部の冷却風量が徐々に減少し、内部が高温になり構成部品の劣化が発生するという問題があった。また、目詰まりの発生を抑制するためにエアフィルタの目を荒くすると集塵効率が悪くなり、画像を形成する光空間変調素子などの被冷却体の表面にゴミが付着しやすくなるという問題点があった。また、エアフィルタの直後に冷却ファンが設置されており、ファン騒音が装置外に漏れ出るという問題もあった。
この発明は、上記のような従来技術の課題を解消するためになされたものであり、画像を形成する光空間変調素子など、強制冷却が必要な光学系ないしは光学系を構成する被冷却体の表面にゴミが付着せず、また目詰まりによる装置内部の温度上昇の恐れがない光学機器の通風冷却装置およびそれを用いた投写型表示装置を提供することを目的とするものである。
この発明に係る光学機器の通風冷却装置においては、吸気口から取り入れた空気を光学系を構成する被冷却体に導く通風路と、この通風路の上記吸気口と被冷却体の間に介装され上記吸気口から取り入れられた空気に含まれる塵埃を遠心力により空気と分離する塵埃分離部と、この塵埃分離部で分離された塵埃を収容する塵埃集積容器と、上記通風路に設けられ上記吸気口から空気を導入して上記被冷却体に送風することにより上記塵埃分離部で空気を旋回させる送風装置とを備え、上記塵埃分離部は、一端部側外周部から接線方向に空気が導入されるように形成された流入部を有する円筒状体と、この円筒状体の他端部側に設けられ上記一端部から他端部の方向に向けて断面積が小となるように形成されたロート状体と、一端部が上記円筒状体の一端部側から該円筒状体の中心部に進入し他端部が上記送風装置の負圧側に連通するように設けられた排出筒とからなり、上記ロート状体の小断面積部に上記塵埃集積容器を設けてなり、上記ロート状体の小断面積部と上記塵埃集積容器との間に円筒首部が設置されているものであって、上記ロート状体の小断面積部と上記塵埃集積容器との間に設置した上記円筒首部は、直径をa、長さをb、上記塵埃集積容器の内容積をVとしたときに、概ね次式1の関係を満たすようにされてなるものである。
Figure 0004326929
この発明によれば、取り込まれた空気中の塵埃を遠心力により分離するようにしたので集塵効率が高く、光学系へのゴミの付着が軽減され、かつ海綿状合成ゴムなどからなる空気ろ過媒体を基本的に用いないので媒体の目詰まりがなく、被冷却体の温度上昇を防ぐことができ、しかも、ロート状体の小面積部と塵埃集積容器との間に適切な形状および寸法を有する円筒首部を追加して設置したので、ロート状体を大型化することなく塵埃が旋回しながら分離する距離を長くすることができて、集塵効率が向上するばかりでなく、送風装置から発生する特定周波数の騒音を共鳴により減衰することができる通風冷却装置を得ることができる。
実施の形態1.
図1ないし図8は、この発明を実施するための実施の形態1による光学機器の通風冷却装置およびそれを用いた投写型表示装置を説明するための図である。図1は筐体50の意匠天板50aを持ち上げて内部が見えるようにした状態を示している。意匠下部筐体50bの内部には、電源回路52、電源回路用冷却ファン53、信号処理回路54、ランプ収納容器55、ランプ冷却ファン56、照明光学系収納容器57、この照明光学系収納容器57の内部に収容された被冷却体である光空間変調素子25乃至27、および色合成プリズム28、ならびに通風冷却装置60などが収容され、意匠下部筐体50bの正面部(図の左方向)には投写レンズ29が突出して設けられている。
この発明による通風冷却装置60は、この実施の形態1では意匠下部筐体50bの側面部に設けられた吸気口61、この吸気口61と被冷却体である光空間変調素子25乃至27、および色合成プリズム28などを収容する照明光学系収納容器57とを連通する通風路であるダクト62、このダクト62の通風路内に介装された遠心分離式の塵埃分離部63、分離された塵埃を集める塵埃集積容器64、ならびにシロッコファンからなる送風装置65などから構成されている。上記吸気口61には、大型異物の吸込防止用に格子61aが設置されている。なお、各図を通じて同一符号は同一もしくは相当部分を示すものとする。
図2は、上記図1に示す意匠下部筐体50bに収容された光学系部分の詳細を示す構成図である。この光学系は、ランプ1、凹面反射鏡2、前面ガラス3、第1のアレイレンズ4、第2のアレイレンズ5、偏光変換素子6、リレーレンズ7乃至12、反射鏡13乃至16、誘電体多層膜ミラー17乃至18、被冷却体である偏光板19乃至24、同じく被冷却体である光空間変調素子25乃至27、色合成プリズム28、および投写レンズ29から構成されている。
図3は、説明の便宜のため図2に示した投写型表示装置のランプ1から光空間変調素子26に至る光学系の光路を直線状に展開して示す構成図である。次に先ず上記のように構成された光学系の動作について説明する。ランプ1を発した光は、凹面反射鏡2で反射され略平行光束100となる。光束100は前面ガラス3を通過後、第1のアレイレンズ4を構成する要素レンズ4aに入射する。要素レンズ4aを出射した光束101は、徐々に集光しながら、第2のアレイレンズ5の対応する要素レンズ5aに入射後、偏光変換素子6に入射する。なお、他の要素レンズ4bに入射した光束も同様に偏光変換素子6に入射する。
図4は上記偏光変換素子6近傍の構造を拡大して示す要部構成図である。偏光変換素子6は、断面がひし形の短冊状透明材料を多数接着により積層した板状光学素子である。各短冊の斜面には破線で示す偏光分離面40と実線で示す全反射面41が交互に設置されている。偏光変換素子6の光出射面側(図の上側)には、1/2波長板42が設置されている。偏光変換素子6に入射した光束110は、偏光分離面40により、P偏光(紙面に平行方向に電界ベクトルを有する光)110PとS偏光(紙面に垂直方向に電界ベクトルを有する光)110Sに分離される。P偏光110Pは偏光分離面40を透過し、S偏光110Sは偏光分離面40で反射される。反射されたS偏光110Sは全反射面41により90度伝播方向を曲げられ、1/2波長板42を透過することにより偏光面が90度回転されP偏光となる。
これら一連の動作によりランプ1からのランダム偏光光が単一の直線偏光光(この実施の形態ではP偏光光)の光束110Pに変換される。P偏光光に変換された光束110Pは、リレーレンズ7を通過後、光束102となる。光束102はリレーレンズ11により略平行光束となり光空間変調素子26を照明する。光空間変調素子26を透過した光束は、図2に示す色合成プリズム28を透過後、投写レンズ29によりスクリーン(不図示)に映像が映し出される。
なお光束102は、リレーレンズ7を通過後、光空間変調素子26に到る途中で、誘電体多層膜ミラー17および18により、それぞれ赤色帯域、青色帯域の成分が反射され、光空間変調素子25および27へとそれぞれ色の帯域別に分配される。従って、光空間変調素子26に到る光束は緑色帯域の波長の光となる。ただし、これら3色の波長帯域の分配順序は任意であって、本実施の形態に限定されるものではない。
以上説明した光学系において、偏光板19乃至24、および光空間変調素子25乃至27は特に耐熱性が低く、強制空冷が必要である。そのために、ダクト62、遠心分離式の塵埃分離部63、送風装置65などから構成されたこの発明による遠心分離式の通風冷却装置60を備えている。図5は該通風冷却装置60を詳しく説明するための斜視図である。また図6は図5に示す通風冷却装置60を更に具体的に説明するための内部透視斜視図である。
上記通風冷却装置60の塵埃分離部63は、一端部側(図の上方側)外周部から接線方向に流入ダクト621から空気が導入されるように形成された流入部631aを有する円筒状体631とこの円筒状体631の他端部側に設けられ上記一端部から他端部の方向、即ち図の下方向に向けて断面積が小となるように形成されたロート状体632と、一端部が上記円筒状体631の一端部側から略同軸に該円筒状体631の内部に突出して設けられ他端部が上記送風装置65に接続される排出筒633からなっている。
図7は、被冷却体である偏光板と光空間変調素子部分の光学系を強制冷却する動作を説明するための垂直断面図である(光学系部分は図1のVII−VII面における断面図に相当している)。シロッコファンなどからなる送風装置65が運転を開始すると、塵埃分離部63の内部が負圧となり、吸気口61から塵埃を含んだ空気70が流入ダクト621を通って該塵埃分離部63に流入する。空気70は塵埃分離部63に流入した後、テーパー状になっているロート状体632の内壁に沿って、旋回流71となり図の下方へと流れていく。
旋回流71は塵埃分離部63の終端部(図の下端部)近傍から、排出筒633の方へと吸引され上昇気流72となる。その後送風装置65により流れ方向が変えられ、気流73となる。送風装置65により送出された気流73は、ダクト62を通流し、偏光板21乃至22、光空間変調素子26などの被冷却体の下部近傍へ導かれ、光空間変調素子26の下部に設けられた冷却風導入口571から冷却風74として照明光学系収納容器57内に噴出し、図に表れていない全ての偏光板19乃至24、および光空間変調素子25乃至27の表面を冷却した後、排出される。
旋回流71に含有されていた塵埃80は重量が重く慣性が大きいため、塵埃分離部63の終端近傍で旋回流71から分離され塵埃集積容器64に落下・集積される。なお塵埃集積容器64は図8に示す通り、集積した塵埃80を外部に廃棄、除去できるように塵埃分離部63から着脱可能な構造となっている。なお、上記実施の形態1では光透過型の光空間変調素子を用いた投写型表示装置について説明したが、光反射型の光空間変調素子を用いた構成であってもよく、上記実施の形態1と同様の効果が期待できる。
上記のように、この実施の形態1によれば、海綿状合成ゴムなどからなる空気ろ過媒体を用いずに冷却風中の塵埃を分離・集積できるので集塵効率を高めることができ、被冷却体にゴミなどが付着するのを実質的になくすことできる。また、空気ろ過媒体を用いないので媒体の目詰まりは発生せず、被冷却体の温度上昇を防ぎ装置内部の温度を常に良好な状態に保つことができる。
実施の形態2.
図9および図10は、この発明を実施するための実施の形態2による遠心分離式の塵埃除去手段を有する通風冷却装置およびそれを用いた投写型表示装置を説明するための図であり、図9は、通風冷却装置の外観を示す斜視図、図10は図9の通風冷却装置を用いた投写型表示装置の内部配置を示す斜視図である。上記実施の形態1では通風冷却装置60が垂直方向に設置された例を示したが、この実施の形態2では、図9および図10に示すように水平方向に設置したものである。そのほかの構成、および動作は上記実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
上記のように構成された実施の形態2による投写型表示装置では、上記実施の形態1と同様な効果が得られる他、通風冷却装置60が水平方向に設置されていることにより、意匠下部筐体50bの高さ寸法が小さい場合などでも好ましく用いられ、高さを小さくして小型化を図った投写型表示装置を提供できるなどの効果が得られる。
実施の形態3.
図11ないし図13は、この発明を実施するための実施の形態3による遠心分離式の通風冷却装置およびそれを用いた投写型表示装置を説明するための図であり、図11は、遠心分離式の通風冷却装置を示す斜視図、図12は図11に示す通風冷却装置の塵埃分離・集積の動作を説明する断面構成図、図13は図11に示す通風冷却装置を用いた投写型表示装置の内部配置を示す斜視図である。この実施の形態3においては、通風冷却装置60における排出筒633の流路内に空気ろ過媒体66を備えており、さらにこの通風冷却装置60を用いた投写型表示装置においては、図13に示すように意匠下部筐体50bの側面部に上記空気ろ過媒体66の清掃、交換用の取り出し口661、および塵埃集積容器64の清掃用の取り出し口641を備えている。その他の構成は上記実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
次に上記のように構成された実施の形態3における塵埃分離・集積の動作を説明する。シロッコファンなどを用いた送風装置65の運転を開始すると、塵埃分離部63の内部が負圧となり、流入ダクト621の先端部に配設された吸気口61から塵埃を含んだ空気70が流入する。空気70は塵埃分離部63に流入した後、テーパー状になっているロート状体632の内壁に沿って、旋回流71となり下方へと流れていく。旋回流71はロート状体632の終端部近傍から、排出筒633の方へと吸引され上昇気流72となる。その後送風装置65により流れ方向が変えられ、気流73となる。
旋回流71に含有されていた重量が重く、サイズが大きい塵埃80は慣性が大きいため、塵埃分離部63の終端部近傍で旋回流71から分離され塵埃集積容器64に落下・集積する。一方、旋回流71に含有されていた重量が軽く、微細な塵埃81は慣性が小さく、上昇気流72とともに、送風装置65の方へと吸い上げられる。重量が軽い塵埃81は、排出筒633の途中に設置された空気ろ過媒体66により捕捉される。なお空気ろ過媒体66としては、例えば海綿状合成ゴム(例えばウレタン製の連続気泡発泡体)、HEPAフィルタ、ULPAフィルタ、静電フィルタなどが好適であるが、必ずしもこれらのみに限定されるものではない。
上記のように構成された実施の形態3によれば、遠心分離式の塵埃除去手段60に加え、空気ろ過媒体66を塵埃分離部63の下流側に設置したので、塵埃分離部63のみでは分離・集積できなかった非常に微細な塵埃をも効率よく捕捉することができ、使用中に画像を形成する光空間変調素子などの光学系の表面にゴミが付着せず、常に良好な画像が投写できる。また、この実施の形態3に係る通風冷却装置60は、空気ろ過媒体66を用いたものではあるが、目詰まりの恐れがない遠心分離式の塵埃分離部63により予め空気中に含まれるほとんどの塵埃が除去されているため、後段に配設された空気ろ過媒体66の目詰まりがほとんど発生せず、あるいは目詰まりの進行が極めて緩慢であり装置内部の温度を常に良好な状態に保つことができる。さらに、意匠下部筐体50bの側面部に空気ろ過媒体66の清掃、交換用の取り出し口661、および塵埃集積容器64の清掃用の取り出し口641を備えたことにより、メンテナンスが容易となる。
実施の形態4.
図14は、この発明を実施するための実施の形態4による投写型表示装置に用いる通風冷却装置の要部を模式的に示す断面図である。図に示すように、この実施の形態4では、塵埃分離部63を構成する円筒状体631、ロート状体632、および排出筒633、流入ダクト621、ならびに塵埃集積容器64の内面、ならびに排出筒633の円筒状体631内部への進入部分外周面に吸音材90が貼り付けられている。その他の構成は上記実施の形態1と同様であるので図示および説明を省略する。
上記のように構成された実施の形態4においては、上記実施の形態1の効果に加えて、図示を省略しているシロッコファンなどの送風装置65から発生する騒音を吸音材90により効果的に減衰することができ、装置の運転音を低騒音化できるという効果がある。この通風冷却装置60を光学系の強制冷却手段として用いた投写型表示装置(図示省略)においては、動作音が静音化され、不快感が減少するなどの効果が得られる。
実施の形態5.
図15は、この発明を実施するための実施の形態5による投写型表示装置に用いる通風冷却装置の要部を模式的に示す断面図である。図に示すように、この実施の形態5では、塵埃分離部63を構成するロート状体632の下部に円筒首部634が形成され、塵埃集積容器64はこの円筒首部634の下部に配設されている。そして、この塵埃集積容器64と円筒首部634の形状、寸法は、図示を省略しているシロッコファンなどの送風装置から発生する特定周波数の騒音を共鳴により減衰するように設定されている。
具体的には、円筒首部634の直径aと長さb、塵埃集積容器64の内容積Vを、おおむね下記の式1で示す関係としたものである。
Figure 0004326929
上記のように構成された実施の形態5によれば、シロッコファンなどの送風装置65から発生する特定周波数の騒音を効果的に減衰することができ、低騒音化された通風冷却装置ないしは投射型表示装置が得られるという効果がある。なお上記実施の形態4に示す吸音材を塵埃分離部63の内面に貼り付ける方法を併用することにより、更に低騒音化できることは言うまでもない。
実施の形態6.
図16は、この発明を実施するための実施の形態6による投写型表示装置の内部構成を透視して示す斜視図である。図に示すように、この実施の形態6は背面投写型の表示装置とした例を示すものであり、実施の形態1および実施の形態2で説明した(前面)投写型表示装置の筐体50を大型化し、該筐体50の内部上方に反射ミラー30、筐体50の前面部にスクリーン31を追加した構成となっており、投写レンズ29から出射された光線300は、反射ミラー30により折り曲げられ、スクリーン31上に画像が形成されるように構成されている。また筐体50の下部側面部にランプ冷却ファン56からの熱風を排出する排気口561が設けられている。そして、通風冷却装置60としては、図11〜図13に示す実施の形態3と同様の空気ろ過媒体66を備えたものが用いられている。その他の構成は上記実施の形態3と同様であるので説明を省略する。
上記のように構成された実施の形態6の基本的な動作は、投写レンズ29から出射された光線300が、反射ミラー30により折り曲げられ、スクリーン31上に画像として形成される他は、上記実施の形態3と同様であるので説明を省略する。
上記のように実施の形態6によれば、遠心分離式の通風冷却装置60に加え、空気ろ過媒体66を塵埃分離部63の下流側に設置したので、塵埃分離部63のみでは分離、集積できなかった非常に微細な塵埃を効率よく捕捉することができ、使用中に画像を形成する光空間変調素子の表面にゴミが付着せず、常に良好な画像が投写できる。また本実施の形態6に用いる空気ろ過媒体66は、あらかじめ遠心分離式の塵埃分離部63によりほとんどの塵埃が除去されているため、媒体の目詰まりがほとんど発生せず、装置内部の温度を常に良好な状態に保つことができる。
なお、以上説明した実施の形態1乃至実施の形態6においては、送風装置65としてシロッコファンを用いたが、特にこれに限定されるものではなく、例えば軸流ファンなどであっても同様の効果を奏する。また、被冷却体が偏光板および光空間変調素子である場合について説明したがこれに限定されるものではなく、ゴミなどの塵埃の付着を特に嫌う他の光学素子あるいは光学機器などであっても同様の効果が期待できる。さらに、投射型表示装置を構成する光学系、および用いる光学素子は上記実施の形態に例示したものに限定されるものでないことは当然である。
実施の形態1による通風冷却装置および投写型表示装置の意匠天板を持ち上げて内部が見えるようにした状態を示す斜視図である。 図1に示す意匠下部筐体に収容された光学系の詳細を示す構成図である。 図2に示すランプから光空間変調素子に至る光学系の光路を直線状に展開して示す構成図である。 図2および図3に示す偏光変換素子近傍の構造を拡大して示す要部構成図である。 図1に示す通風冷却装置の外観を説明する斜視図である。 図5に示す通風冷却装置を更に具体的に説明する内部透視斜視図である。 図1に示す通風冷却装置により偏光板と光空間変調素子部分の光学系を強制冷却する動作を説明する垂直断面図である 図1に示す通風冷却装置の塵埃集積容器の構造を示す斜視図である。 実施の形態2による通風冷却装置を示す斜視図である。 図9に示す通風冷却装置を用いた投写型表示装置の内部配置を示す斜視図である。 実施の形態3による通風冷却装置を示す斜視図である。 図11に示す通風冷却装置の動作を説明する断面構成図である。 図11に示す通風冷却装置を用いた投写型表示装置の内部配置を示す斜視図である。 実施の形態4による投写型表示装置に用いる通風冷却装置の要部を模式的に示す断面図である。 実施の形態5による投写型表示装置に用いる通風冷却装置の要部を模式的に示す断面図である。 実施の形態6による投写型表示装置の内部構成を透視して示す斜視図である。
符号の説明
1 ランプ、 2 凹面反射鏡、 3 前面ガラス、 4 第1のアレイレンズ、 5 第2のアレイレンズ、 6 偏光変換素子、 7〜12 リレーレンズ、 13〜16 反射鏡、 17〜18 誘電体多層膜ミラー、 19〜24 偏光板(被冷却体)、 25〜27 光空間変調素子(被冷却体)、 28 色合成プリズム、 29 投写レンズ、 30 反射ミラー、 31 スクリーン、 50 筐体、 50a 意匠天板、 50b 意匠下部筐体、 52 電源回路、 53 電源回路用冷却ファン、 54 信号処理回路、 55 ランプ収納容器、 56 ランプ冷却ファン、57 照明光学系収納容器、 60 通風冷却装置、 61 吸気口、 62 通風路(ダクト)、 621 流入ダクト、 63 塵埃分離部、 631 円筒状体、 631a 流入部、 632 ロート状体、 633 排出筒、 634 円筒首部、 64 塵埃集積容器、65 送風装置(シロッコファン)、 66 空気ろ過媒体、 641、661 取り出し口、 80 塵埃、 90 吸音材。

Claims (4)

  1. 吸気口から取り入れた空気を光学系を構成する被冷却体に導く通風路と、この通風路の上記吸気口と被冷却体の間に介装され上記吸気口から取り入れられた空気に含まれる塵埃を遠心力により空気と分離する塵埃分離部と、この塵埃分離部で分離された塵埃を収容する塵埃集積容器と、上記通風路に設けられ上記吸気口から空気を導入して上記被冷却体に送風することにより上記塵埃分離部で空気を旋回させる送風装置とを備え、上記塵埃分離部は、一端部側外周部から接線方向に空気が導入されるように形成された流入部を有する円筒状体と、この円筒状体の他端部側に設けられ上記一端部から他端部の方向に向けて断面積が小となるように形成されたロート状体と、一端部が上記円筒状体の一端部側から該円筒状体の中心部に進入し他端部が上記送風装置の負圧側に連通するように設けられた排出筒とからなり、上記ロート状体の小断面積部に上記塵埃集積容器を設けてなり、上記ロート状体の小断面積部と上記塵埃集積容器との間に円筒首部が設置されているものであって、上記ロート状体の小断面積部と上記塵埃集積容器との間に設置した上記円筒首部は、直径をa、長さをb、上記塵埃集積容器の内容積をVとしたときに、概ね次式1の関係を満たすようにされてなることを特徴とする光学機器の通風冷却装置。
    Figure 0004326929
  2. 上記塵埃分離部から上記被冷却体に至る通風路に空気ろ過媒体を設け、上記送風装置をこの空気ろ過媒体の後段に配設してなることを特徴とする請求項に記載の光学機器の通風冷却装置。
  3. 光学系を収容する筐体に、上記請求項に記載の通風冷却装置を収容し、この通風冷却装置を上記光学系の冷却に用いるようにしてなることを特徴とする投写型表示装置。
  4. 上記筐体の側面部に上記塵埃集積容器を挿脱するための取り出し口を設けてなることを特徴とする請求項に記載の投写型表示装置。
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