JP4325094B2 - 車両用発電制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用発電機から離れて設置されているエンジン制御装置等の電子機器に、この発電機の負荷率を示す信号を出力する車両用発電制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用発電機は、車両走行中にバッテリの補充電を行うとともに、エンジンの点火、照明、その他の各種電装品の電力を賄うものであり、その負荷状態が変化した場合であっても出力電圧をほぼ一定に維持するために発電制御装置が接続されている。特に最近では、エンジン制御装置ECU等の外部制御装置がエンジンのアイドル回転数の安定化を計るために車両用発電機の負荷率を利用する手法が用いられている。
【0003】
例えば、実公平6−19359号公報には、発電機の界磁コイルと電圧制御装置(レギュレータ)との接続点から、ダイオードを介して発電機の外部に界路コイル電圧信号を出力することにより、外部の電子機器に発電機の負荷率を通知することができる「ACジェネレータ制御装置」が開示されている。ダイオードを用いることにより、この負荷率を通知する接続線等がアースとの間で短絡した場合であっても発電機を正常に動作させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したACジェネレータ制御装置では、負荷率を通知する接続線等がアースに接触してこれらの間が短絡した場合であっても発電機が正常動作することができるが、このような短絡状態が発生すると、実際の負荷率とは関係なく、通知される負荷率がフル発電状態あるいは完全な発電停止状態を示すことになるため、この負荷率の通知を受け取ったエンジン制御装置等では、負荷率を過て判断してしまうという問題があった。また、このような不都合は、負荷率の通知信号を出力する端子からこの通知用の接続線が完全に外れてしまった場合にも起こりうる。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、負荷率の通知先の装置においてこの通知された負荷率の異常を検出することができる車両用発電制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明の車両用発電制御装置は、電圧制御回路と負荷率信号生成回路と負荷率信号出力制限回路とを備えている。電圧制御回路は、車両用発電機の界磁コイルに直列接続されたスイッチング素子を断続させることにより、車両用発電機の出力電圧を制御する。負荷率信号生成回路は、スイッチング素子の断続状態に対応した負荷率を示す負荷率信号を生成する。負荷率信号出力制限回路は、負荷率が上限値近傍にあるときに、この上限値に対応した第1のデューティ比を有する上限値信号を負荷率信号に代えて出力する。また、上述した負荷率信号出力制限回路は、上限値信号を負荷率信号に代えて出力する機能の代わりに、あるいはこの機能とともに、負荷率が下限値近傍にあるときにこの下限値に対応した第2のデューティ比を有する下限値信号を負荷率信号に代えて出力する機能を有することが望ましい。負荷率が上限値あるいは下限値近傍にあるときに、負荷率信号の代わりに第1のデューティ比を有する上限値信号や第2のデューティ比を有する下限値信号が出力されるため、負荷率が正常に通知されている場合には、負荷率信号、上限値信号、下限値信号のいずれかが出力されることになる。したがって、負荷率を通知する接続線がアースと接触したり、完全に端子から外れてしまって、負荷率信号のデューティ比が0あるいは100%になってしまった場合には、負荷率の通知先の装置においてこの通知された負荷率の異常を検出することができる。
【0007】
また、上述した第1のデューティ比あるいは第2のデューティ比は、遮断論理5%以下あるいは導通論理5%以下であることが望ましい。このような上限値信号と下限値信号のデューティ比を設定することにより、車両用発電機の外部に設置された電子機器が実質的に調整を行うために必要な負荷率5%から95%までの範囲において負荷率信号を受け取ることができる。
【0008】
また、上述した上限値信号あるいは下限値信号は、スイッチング素子の断続周期に同期させることが望ましい。スイッチング素子の断続周期を検出して上限値信号や下限値信号を生成することができるため、別に発振器等の構成が不要になり、構成の簡略化が可能になる。
【0009】
また、上述した電圧制御回路の動作中に車両用発電機の異常を検出して外部に警報信号を出力する警報回路を備えておいて、電源供給がなくなって、警報回路が動作不能状態になったときに、負荷率信号出力制限回路の出力状態によって外部の電子機器に対して異常を知らせることが望ましい。電源供給がない状態で異常が発生して、警報回路による異常検出の通知が外部に対して行えない場合であっても、負荷率信号、上限値信号、下限値信号のいずれかが正常に出力されているか否かを調べることにより、車両用発電機の異常の有無を知らせることできる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した一実施形態の車両用発電制御装置(以下、「レギュレータ」と称する)について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明を適用した第1の実施形態のレギュレータの構成を示す図であり、あわせてこのレギュレータと車両用発電機やバッテリ等との接続状態が示されている。
【0012】
図1において、レギュレータ1は、バッテリ3への印加電圧を検出するために設けられているS端子の電圧が所定の調整電圧設定値(例えば14V)になるように制御するためのものである。始動指示検出端子(IG端子)がイグニッションスイッチ4を介してバッテリ3に接続されており、イグニッションスイッチ4をオン状態にすることにより、レギュレータ1による制御動作が開始される。また、レギュレータ1は、負荷率信号出力端子(FR端子)を有しており、外部に備わったエンジン制御装置(ECU)5に向けて負荷率信号を出力する。
【0013】
車両用発電機2は、固定子であるステータに含まれる3相のステータコイル21と、このステータコイル21の3相出力を全波整流するために設けられた整流回路23と、回転子であるロータに含まれる界磁コイル22とを含んで構成されている。この車両用発電機2の出力電圧の制御は、界磁コイル22に対する通電をレギュレータ1によって適宜オンオフ制御することにより行われる。車両用発電機2の出力端子(B端子)はバッテリ3に接続されており、B端子からバッテリ3に充電電流が供給される。
【0014】
次に、レギュレータ1の詳細構成および動作について説明する。図1に示すように、レギュレータ1は、界磁コイル22に直列に接続されたスイッチング素子としてのトランジスタ11と、界磁コイル22に並列に接続された還流ダイオード12と、車両用発電機2の出力電圧に連動するS端子の電圧が所定の調整電圧設定値となるようにトランジスタ11の導通、遮断を指示する電圧制御回路13と、トランジスタ11と界磁コイル22の接続点に発生する電圧に基づいて負荷率信号を生成する負荷率信号生成回路14と、負荷率が上限値近傍にあるときに負荷率信号に代えて所定のデューティ比を有する上限値信号を生成して出力する負荷率信号出力制限回路15とを含んで構成されている。
【0015】
電圧制御回路13は、トランジスタ30、ツェナー素子31、3つの抵抗32、33、34からなっている。ツェナー素子31は、S端子の電圧が調整電圧設定値以上になるとブレークするような特性のものが選定されており、このときトランジスタ30が導通してコレクタの電位が低くなる。トランジスタ30のコレクタはトランジスタ11のベースに接続されており、トランジスタ30のコレクタ電位が低下するとトランジスタ11が遮断されるため、界磁コイル22に流れる電流が減少する。反対に、S端子の電圧が調整電圧設定値以下の場合には、トランジスタ30が遮断され、トランジスタ11が導通して、界磁コイル22に流れる電流が増加する。
【0016】
また、負荷率信号生成回路14は、抵抗40およびインバータ回路41からなっている。トランジスタ11が導通して界磁コイル22が通電状態にあるときには、トランジスタ11のコレクタ電位が低くなるため、インバータ回路41からはハイレベルの信号が出力される。反対に、トランジスタ11が遮断して界磁コイル22が非通電状態にあるときには、トランジスタ11のコレクタ電位が高くなるため、インバータ回路41からはローレベルの信号が出力される。このようにして、負荷率信号生成回路14からは、界磁コイル22の通電状態に応じたデューティ比を有する負荷率信号が出力される。
【0017】
また、負荷率信号出力制限回路15は、PWM(パルス幅変調)回路50、ナンド回路51、トランジスタ52、2つの抵抗53、54からなっている。ナンド回路51の一方の入力端子には、負荷率信号生成回路14から出力される負荷率信号が入力され、他方の入力端子には、PWM回路50から出力される所定のデューティ比(例えばデューティ比95%)を有する上限値信号が入力されている。ナンド回路51は、このようにして2つの入力端子のそれぞれに入力された負荷率信号と上限値信号の論理積演算を行い、その結果を論理反転した信号を出力する。トランジスタ52は、ナンド回路51からハイレベルの信号が出力されると導通し、負荷率信号出力端子FRからはハイレベルの信号が出力される。また、トランジスタ52は、ナンド回路51からローレベルの信号が出力されると遮断され、負荷率信号出力端子FRからはローレベルの信号が出力される。
【0018】
このようにして、負荷率信号生成回路14によって界磁コイル22の通電状態に応じた負荷率信号が生成され、負荷率信号出力制限回路15によってこの負荷率信号と上限値信号との論理積出力が得られ、この出力の論理を反転した信号によってトランジスタ52の導通、遮断が制御される。したがって、上限値信号のデューティ比を100%に近い値に設定しておくことにより、負荷率出力端子FRからは、ほぼ負荷率信号に近いデューティ比を有する信号を出力することができる。
【0019】
また、車両用発電機2のB端子に大きな負荷が接続されてS端子の電圧が調整電圧設定値よりも低い状態が長く継続すると、トランジスタ11が完全に遮断された状態になる。このとき、負荷率信号生成回路14からはデューティ比が100%の負荷率信号が出力されるが、トランジスタ52は、この負荷率信号と上限値信号との論理積出力に応じた導通、遮断状態に制御されるため、負荷率出力端子FRからは、上限値信号と同じデューティ比95%の信号が出力される。
【0020】
このように、負荷率信号出力端子FRの接続状態やこの端子に接続された接続線の状態が正常な場合には、負荷率信号生成回路14で生成される負荷率信号とほぼ同じデューティ比を有する信号が負荷率信号出力端子FRから出力されるため、この信号を受け取ったエンジン制御装置5は、車両用発電機2の負荷率に応じたエンジン制御等を行うことができる。一方、負荷率出力端子FRと接続線とが外れたり、この接続線が断線している等の異常状態においては、エンジン制御装置5ではデューティ比が100%の信号を受信することになるため、この異常状態と負荷率信号出力端子FRからデューティ比95%の信号が出力される車両用発電機2のフル負荷状態とを区別することができる。
【0021】
〔第2の実施形態〕
図2は、本発明を適用した第2の実施形態のレギュレータの構成を示す図であり、あわせてこのレギュレータと車両用発電機やバッテリ等との接続状態が示されている。なお、図1に示した構成と同じ構成については同じ符号を付し、詳細な説明は省略するものとする。
【0022】
図2に示したレギュレータ1Aは、トランジスタ11、還流ダイオード12、電圧制御回路13A、負荷率信号生成回路14、負荷率信号出力制限回路15A、警報回路16、定電圧源回路17を含んで構成されている。
【0023】
電圧制御回路13Aは、三角波発生回路60、コンパレータ61、62、コンデンサ63、抵抗64、65、66、67からなっている。S端子の電圧が2つの抵抗64、65によって分圧され、この分圧された電圧がコンパレータ61の+側入力端子に印加される。このコンパレータ61の−側入力端子には、所定の電圧V1が印加されており、コンパレータ61は、S端子の電圧が調整電圧設定値よりも高いときにハイレベルの信号を出力し、反対にS端子の電圧が調整電圧設定値よりも低いときにローレベルの信号を出力する。このコンパレータ61から出力される信号は、コンデンサ63と抵抗66とによって構成されるCR回路(ローパス回路)を介してコンパレータ62の−側入力端子に入力される。このコンパレータ62の+側入力端子には、三角波発生回路60から出力される三角波信号が入力されており、コンパレータ62は、CR回路を介して入力された信号の電位が三角波信号の電位よりも低いときにハイレベルの信号を出力し、反対に高いときにローレベルの信号を出力する。
【0024】
したがって、S端子の電圧が調整電圧設定値よりも高い場合には、コンパレータ61からハイレベルの信号が出力され、コンパレータ62の−側入力端子の電圧レベルが上昇するため、コンパレータ62から出力される信号のデューティ比が次第に低くなり、トランジスタ11の遮断期間が長くなって、界磁コイル22に流れる電流が減少する。反対に、S端子の電圧が調整電圧設定値よりも低い場合には、コンパレータ61からローレベルの信号が出力され、コンパレータ62の−側入力端子の電圧レベルが低下するため、コンパレータ62から出力される信号のデューティ比が次第に高くなり、トランジスタ11の導通期間が長くなって、界磁コイル22に流れる電流が増加する。
【0025】
また、負荷率信号出力制限回路15Aは、2つのコンパレータ71、72、アンド回路73、オア回路74、抵抗75、77、トランジスタ76からなっている。
【0026】
コンパレータ71の+側入力端子には三角波発生回路60から出力される三角波信号が入力されており、−側入力端子には所定の電圧V2が印加されている。このコンパレータ71は、所定のデューティ比(例えば5%)を有する下限値信号を生成する。また、コンパレータ72の+側入力端子には三角波発生回路60から出力される三角波信号が入力されており、−側入力端子には所定の電圧V3が印加されている。このコンパレータ72は、所定のデューティ比(例えば95%)を有する上限値信号を生成する。
【0027】
図3は、2つのコンパレータ71、72によって生成される上限値信号および下限値信号の具体例を示す図である。図3(A)には、デューティ比5%の下限値信号が示されている。また、図3(B)にはデューティ比95%の上限値信号が示されている。図3に示すように、本実施形態では、下限値信号が導通論理となるタイミングと、上限値信号が遮断論理となるタイミングは、一致しないように設定されている。
【0028】
アンド回路73は、一方の入力端子には負荷率生成回路14から出力される負荷率信号が、他方の入力端子にはコンパレータ72から出力される上限値信号がそれぞれ入力されている。またオア回路74は、一方の入力端子にはアンド回路73の出力信号が入力されており、他方の入力端子にはコンパレータ71から出力される下限値信号がそれぞれ入力されている。
【0029】
トランジスタ76は、オア回路74からハイレベルの信号が出力されると導通し、負荷率信号出力端子FRからはローレベルの信号が出力される。また、トランジスタ76は、オア回路74からローレベルの信号が出力されると遮断され、負荷率信号出力端子FRからはハイレベルの信号が出力される。
【0030】
イグニッションスイッチ4がオン状態になると、抵抗81を介してL端子に接続されたトランジスタ82のベース電圧が高くなり、このトランジスタ82が導通する。このとき、トランジスタ82のコレクタに抵抗83を介して接続されたトランジスタ84も導通し、定電圧源回路17による電圧供給動作が開始する。これに伴って、警報回路16に対する動作電圧の供給、トランジスタ11、76のベース電流の供給が開始される。これにより、異常がない場合には、警報回路16は、L端子の電圧を上げて、L端子に接続されているチャージランプ6を消灯させる。
【0031】
また、イグニッションスイッチ4がオン状態になると、車両用発電機2が発電を開始する。通常の発電状態では、負荷率信号生成回路14から出力される負荷率信号がアンド回路73およびオア回路74を介してトランジスタ76に入力され、トランジスタ76の導通、遮断が制御される。したがって、上限値信号と下限値信号のそれぞれのデューティ比を100%に近い値に設定しておくことにより、負荷率信号出力端子FRからは、ほぼ負荷率信号に近いデューティ比を有する信号を出力することができる。
【0032】
また、車両用発電機2のB端子に大きな負荷が接続されてS端子の電圧が調整電圧設定値よりも低い状態が長く継続すると、トランジスタ11が完全に遮断された状態になる。このとき、負荷率信号生成回路14からはデューティ比が100%の負荷率信号が出力されるが、トランジスタ76は、この負荷率信号と上限値信号との論理積出力に応じた導通、遮断状態に制御されるため、負荷率信号出力端子FRからは、上限値信号と同じデューティ比95%の信号が出力される。
【0033】
一方、バッテリ3が満充電状態であって、車両用発電機2のB端子にほとんど負荷が接続されずにS端子の電圧が調整電圧設定値よりも高い状態が長く継続すると、トランジスタ11が完全に導通した状態になる。このとき、負荷率信号生成回路14からはデューティ比が0%の負荷率信号が出力されるが、トランジスタ76は、この負荷率信号と下限値信号との論理和出力に応じた導通、遮断状態に制御されるため、負荷率信号出力端子FRからは、下限値信号と同じデューティ比5%の信号が出力される。
【0034】
図4は、負荷率信号のデューティ比と負荷率信号出力端子FRから出力される信号のデューティ比との関係を示す図である。上述したように、負荷率が0%近傍においては、負荷率信号出力端子FRから出力される信号のデューティ比が5%に固定され、反対に、負荷率が100%近傍においては、負荷率信号出力端子FRから出力される信号のデューティ比が95%に固定される。
【0035】
このように、負荷率信号出力端子FRの接続状態やこの端子に接続された接続線の状態が正常な場合には、負荷率信号生成回路14で生成される負荷率信号とほぼ同じデューティ比を有する信号が負荷率信号出力端子FRから出力されるため、この信号を受け取ったエンジン制御装置5は、車両用発電機2の負荷率に応じたエンジン制御等を行うことができる。一方、負荷率信号出力端子FRと接続線とが外れたり、この接続線が断線してる等の異常状態においては、エンジン制御装置5ではデューティ比が100%の信号を受信することになるため、この異常状態と負荷率信号出力端子FRからデューティ比95%の信号が出力される車両用発電機2のフル負荷状態とを区別することができる。また、負荷率信号出力端子FRやこれに接続される接続線がグランドに短絡している場合等の異常状態においては、エンジン制御装置5ではデューティ比が0%の信号を受信することになるため、この異常状態と負荷率信号出力端子FRからデューティ比5%の信号が出力される車両用発電機2の無負荷状態とを区別することができる。
【0036】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、負荷率信号出力端子FRに信号を送る回路をグランドとの間に設置したが、電流制限用の抵抗40を介して界磁コイル端子22の端子から負荷率信号を送り、所定のPWMデューティ値で導通、遮断した論理信号との合成電圧を負荷率信号出力端子FRから出力するようにしてもよい。
また外部に出力する警告信号を負荷率信号のデューティー比を0%にすることで、外部に伝えるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のレギュレータの構成を示す図である。
【図2】第2の実施形態のレギュレータの構成を示す図である。
【図3】第2の実施形態における上限値信号および下限値信号の具体例を示す図である。
【図4】負荷率信号のデューティ比と負荷率信号出力端子FRから出力される信号のデューティ比との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 レギュレータ(車両用発電制御装置)
2 車両用発電機
3 バッテリ
4 イグニッションスイッチ
5 エンジン制御装置(ECU)
11 トランジスタ
12 還流ダイオード
13 電圧制御回路
14 負荷率信号生成回路
15 負荷率信号出力制限回路
22 界磁コイル
Claims (8)
- 車両用発電機の界磁コイルに直列接続されたスイッチング素子を断続させることにより、前記車両用発電機の出力電圧を制御する電圧制御回路と、
前記スイッチング素子の断続状態に対応した負荷率を示す負荷率信号を生成する負荷率信号生成回路と、
前記負荷率が上限値近傍にあるときに、この上限値に対応した第1のデューティ比を有する上限値信号を前記負荷率信号に代えて出力する負荷率信号出力制限回路と、
を備えることを特徴とする車両用発電制御装置。 - 車両用発電機の界磁コイルに直列接続されたスイッチング素子を断続させることにより、前記車両用発電機の出力電圧を制御する電圧制御回路と、
前記スイッチング素子の断続状態に対応した負荷率を示す負荷率信号を生成する負荷率信号生成回路と、
前記負荷率が下限値近傍にあるときに、この下限値に対応した第2のデューティ比を有する下限値信号を前記負荷率信号に代えて出力する負荷率信号出力制限回路と、
を備えることを特徴とする車両用発電制御装置。 - 請求項1において、
前記負荷率信号出力制限回路は、前記負荷率が下限値近傍にあるときに、この下限値に対応した第2のデューティ比を有する下限値信号を前記負荷率信号に代えて出力することを特徴とする車両用発電制御装置。 - 請求項1または3において、
前記第1のデューティ比は、遮断論理5%以下あるいは導通論理5%以下であることを特徴とする車両用発電制御装置。 - 請求項2において、
前記第2のデューティ比は、遮断論理5%以下あるいは導通論理5%以下であることを特徴とする車両用発電制御装置。 - 請求項1、3、4のいずれかにおいて、
前記上限値信号を前記スイッチング素子の断続周期に同期させることを特徴とする車両用発電制御装置。 - 請求項2または5において、
前記下限値信号を前記スイッチング素子の断続周期に同期させることを特徴とする車両用発電制御装置。 - 請求項1〜7のいずれかにおいて、
前記電圧制御回路の動作中に前記車両用発電機の異常を検出して外部に警報信号を出力する警報回路を備えており、
電源供給がなくなって、前記警報回路が動作不能状態になったときに、前記負荷率信号出力制限回路の出力状態によって外部の電子機器に対して異常を知らせることを特徴とする車両用発電制御装置。
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