JP4324034B2 - 射出成形機 - Google Patents

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Description

本発明は射出成形機に関するものであり、特に工程の一部を他の工程の一部と並列実行させることにより成形サイクル時間の短縮化が図られた射出成形機に関する。
射出成形機は、主に、型締工程、一次射出工程、二次射出工程、計量工程、冷却工程、型開き工程、製品取出し工程を1サイクルとして製品の成形を行うものである。現在の射出成形機の動作はマイコンにより制御され、上記サイクルを自動的に繰り返し、高い生産性を有するものであるが、さらに生産性を高めるために上記工程の一部を他の工程の一部と並列実行させることで1サイクルの時間を短縮させることが行われている。これに関する技術が出願人による特許文献1において開示されている。
また、マイコン制御の射出成形機は、カラーCRTディスプレイ、カラーLCDディスプレイ等の表示装置を具備することにより、自動運転のための運転条件の設定・確認のための各種運転条件設定モード画面や、自動運転中の多数の計測項目の実測データを表示するための各種実測データ表示モード画面等を表示するようになっている。このような射出成形機の画面表示に関する技術が特許文献2〜特許文献4などによって開示されている。
特許第3037932号公報 特開平8−216215号公報 特開2003−181899号公報 特開2004−155062号公報
従来の射出成形機では、各工程に要する時間などの射出成形機の動作時間に関する事項をオペレータに示す表示項目として、1サイクル全体の時間や各工程の動作時間を有しており、これを計測・表示するようにしていた。1つの工程が終了した後に次の工程に移行するような動作制御の場合にはこのようなものでも問題は無かったが、上述したごとく各工程の一部が並列実行されるように構成された射出成形機では、当該並列実行部分の時間(すなわち短縮時間)を明確に把握することができるものではなかった(並列実行される工程が1つのみである場合には、各工程の動作時間の総和と全体サイクル時間との差が重複動作時間となるが、並列実行される工程が複数ある場合には、各重複動作時間を個別に把握することができない)。
本発明は、上述した点に鑑み、工程の一部を並列実行させることにより1サイクルの短縮化が図られた射出成形機であって、当該重複動作時間を計測し、これを表示させるようにした射出成形機を提供することを目的とする。
請求項1の射出成形機は、製品成形の1サイクル順次実行される、型締工程、一次射出工程、二次射出工程、計量工程、冷却工程、型開き工程、製品取出し工程、を含み、前記工程の内の先行する工程が所定のストローク量に達したときに次に続く工程をスタートさせるようにして、前記先行する工程と次に続く工程の両者の工程の一部を並列実行させることにより1サイクルの短縮化が図られた射出成形機であって、前記並列実行される前記両者の工程の並列実行期間の重複動作時間を計測する手段を備えており、当該並列実行期間の重複動作時間計測手段は、前記先行する工程が所定のストローク量に達して前記次に続く工程がスタートしたときに計測をスタートさせ、前記先行する工程の終了と共に終了するようにした計測手段であることを特徴とする。
上記構成によれば、重複動作時間計測手段は、製品成形の1サイクル内に順次実行される各工程の内の先行する工程が所定のストローク量に達して次に続く工程がスタートしたときに計測をスタートさせ、先行する工程の終了と共に計測を終了して工程の重複動作時間が計測される。
請求項2の射出成形機は、請求項1記載の射出成形機であって、前記並列実行される工程が、前記型締工程と前記一次射出工程、及び、前記型開き工程と前記製品取出し工程であって、前記重複動作時間計測手段が、可動金型開閉ストローク量測定手段と所定数値記憶手段とタイマ手段とによって構成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、一次射出工程の開始時及び型締工程の終了時が、可動金型開閉ストローク量測定手段によって計測される数値と所定数値記憶手段に記憶された数値とを比較することによって検出され、両時点の間の時間をタイマ手段によって計測することにより、型締工程と一次射出工程の重複動作時間が計測される。又、製品取出し工程の開始時及び型開き工程の終了時が、上記と同様に可動金型開閉ストローク量測定手段と所定数値記憶手段とによって検出され、両時点の間の時間をタイマ手段によって計測することにより、型開き工程と製品取出し工程の重複動作時間が計測される。
請求項3の射出成形機は、請求項1又は請求項2記載の射出成形機であって、前記並列実行される工程が、成形品を金型から突き出すための突出し工程と前記型締工程、及び、ドルーリング防止のためのサックバック工程と前記型開き工程であって、前記重複動作時間計測手段が、可動金型開閉ストローク量測定手段と所定数値記憶手段とタイマ手段と突出し機構ストローク量測定手段と計量制御手段とによって構成されたことを特徴とする。
上記構成によれば、型締工程の開始時及び突出し工程の終了時が、所定数値記憶手段に記憶されている数値と突出し機構ストローク量測定手段によって測定される数値とを比較することによって検出され、両時点の間の時間をタイマ手段によって計測することにより、突出し工程と型締工程の重複動作時間が計測される。又、型開き工程の開始時及びサックバック工程の終了時が、所定数値記憶手段に記憶されている数値と計量制御手段によって測定される数値とを比較することによって検出され、両時点の間の時間をタイマ手段によって計測することにより、サックバック工程と型開き工程の重複動作時間が計測される。
請求項4の射出成形機は、前記重複動作時間計測手段によって得られた重複動作時間を表示装置に表示させることを特徴とする。
本発明の請求項1の、製品成形の1サイクルに、型締工程、一次射出工程、二次射出工程、計量工程、冷却工程、型開き工程、製品取出し工程、を含み、前記工程の一部を並列実行させることにより1サイクルの短縮化が図られた射出成形機であって、前記並列実行される工程の重複動作時間を計測する重複動作時間計測手段と、当該重複動作時間を記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とする射出成形機によれば、工程の重複動作時間が、重複動作時間計測手段によって計測され、記憶手段に記憶されるため、重複動作時間の適正化などの当該射出成形機の分析・評価に利用することができ、射出成形機の分析・評価の精度や能率を高めることができる。
本発明の請求項4の、前記重複動作時間計測手段によって得られた重複動作時間を表示装置に表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の射出成形機によれば、重複動作時間が表示されるため、例えば、型締工程と一次射出工程とが並列実行されることにより短縮される時間(すなわち重複動作時間)をオペレータが一瞥にて確認することができる。
以下、本発明の具体的実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施態様は、本発明を具体化する際の一形態であって、本発明をその範囲内に限定するためのものではない。
図1及び図2は本実施例の射出成形機の本発明に関する部分の概略を示すブロック図であり、図3は、同射出成形機の各工程の流れを示すシーケンス図である。図4は本実施例の射出成形機の本発明に関する動作の概略を示すフローチャート図である。
図1・図2及び図3を参照しつつ本実施例の射出成形機1の構成及び動作の概略を説明する。射出成形機1は、射出ユニット20と型締めユニット30とに大別され、型締めユニット30は主に金型40の開閉を行うものであり、射出ユニット20は樹脂材料(ペレット)を加熱溶融し、当該溶融樹脂を金型40のキャビティ41内に射出するものである。射出ユニット20には、樹脂材料を供給するためのホッパ(図示せず)・樹脂材料を加熱溶融するための射出シリンダー22が備えられ、射出シリンダー22内には、樹脂材料を攪拌及び混練しつつ溶融し射出シリンダー22の先端部に溶融樹脂を溜める(計量)ため及び当該計量された溶融樹脂を金型40内に射出するためのスクリュ23が備えられると共に、スクリュ23を回転駆動するための駆動装置であるサーボモータ24、及び、スクリュ23を進退運動させる(射出動作)ための駆動装置であるサーボモータ25が備えられる。さらに、射出成形機1には、サーボモータ24を駆動及び制御するための、サーボアンプ24a・エンコーダ24b・スクリュ回転数フィードバック制御部705、及び、サーボモータ25を駆動及び制御するためのサーボアンプ25a・エンコーダ25b・ロードセル26・射出速度フィードバック制御部706・射出圧力フィードバック制御部707が備えられる。型締めユニット30には、型締め機構であるトグル機構31や成形品突出し機構32が備えられ、トグル機構31を駆動するサーボモータ33及び成形品突出し機構32を駆動するサーボモータ34が備えられる。さらに、射出成形機1には、サーボモータ33を駆動及び制御するための、サーボアンプ33a・エンコーダ33b・型開閉速度フィードバック制御部709、及び、サーボモータ34を駆動及び制御するためのサーボアンプ34a・エンコーダ34b・エジェクト速度フィードバック制御部708が備えられる。なお、制御部712は装置全体の制御を行うものであり、前記した各フィードバック制御部の制御も行うものである。
射出成形機1は、図3に示されるように、1サイクルに型締工程(201)、一次射出工程(202)、二次射出(保圧)工程(203)、計量工程(204)、冷却工程(205)、型開き工程(206)、製品取出し工程(207)、を含み、このサイクルを繰り返すことにより成形品を製造する。本実施例の射出成形機1は、型締め工程の一部と一次射出工程の一部(201aから201bまでの期間)及び型開き工程の一部と製品取出し工程の一部(206aから206bまでの期間)を並列実行することによりサイクル時間の短縮が図られている。
型締工程では、トグル機構31を駆動させることにより可動側金型40aを固定側金型40bへと移動させて型締を行う。トグル機構31は、軸部31aが前後にストロークする(軸部31aを回転させることでネジ機構により軸線方向の進退運動となる)ことにより、屈伸・伸張を行い、可動側金型40aと固定側金型40bとが接触した時点ではまだトグル機構31は伸張しきっておらず、可動側金型40aと固定側金型40bとが接触した後にさらにトグル機構31を伸張させることで、可動側金型40aと固定側金型40bとの締め付け力を得ている。従って、型締工程の終了(トグル機構31が伸張しきった状態)に至る以前であっても金型40が閉じた状態で且つ一定の締め付け力を得ている状態が存在するため、射出を行っても問題ないだけの締め付け力が得られた時点(型締工程の終了前である201aの時点)で、射出工程を開始することでサイクル時間の短縮を図っている。当該射出タイミング(すなわち射出を行っても問題ないだけの締め付け力が得られた時点)の判断は、予め設定された「射出開始用型締ストローク設定値」と軸部31aのストローク量とを比較することによって行われ、当該ストローク量は、可動金型開閉ストローク量測定手段であるサーボモータ33の回転数を検出するエンコーダ33bと型開閉速度フィードバック制御部709とによって測定される。
また、製品取出し工程では、製品取出しロボット(図示せず)によって成形品が金型40から取り出されるが、製品取出しロボットが動作し始めてから金型40付近に至るまでに一定の時間を要するため、金型40の型開き工程の終了より先行させて(206aの時点)取出し工程を開始することでサイクル時間の短縮を図っている。当該取出し工程の開始時点206aの判断は、予め設定された「途中取出用型開ストローク設定値」と、可動金型開閉ストローク量測定手段によって測定される軸部31aのストローク量と、を比較することによって行われる。なお、本実施例では、軸部31aのストローク量は、最大の型締力が発生している状態(トグル機構31が完全に伸張している状態)を0とし、型が開く(トグル機構31が屈伸する)に従い増加していくものとする。
次に図3及び図4を参照しつつ射出成形機1の本発明に関する部分の動作の概略を説明する。ステップ301からステップ304において(図4)、予め設定され、所定数値記憶手段である各格納部に記憶されている各設定値を変数に代入しており、ステップ301では、射出条件設定格納部702に格納されている射出開始用型締ストローク設定値をaに、ステップ302では、型開閉条件設定格納部704に格納されている型締完了ストローク設定値をbに、ステップ303では、取出条件設定格納部710に格納されている途中取出用型開ストローク設定値をcに、ステップ304では、型開閉条件設定格納部704に格納されている型開完了ストローク設定値をdに、それぞれ代入している。型締工程が進むに従い、軸部31aのストローク量が減少していくが、ステップ305において当該ストローク量とa(射出開始用型締ストローク設定値)とを比較し、軸部31aのストローク量がa以下の値になった時(すなわち一次射出工程開始時201a)にタイマ部711のタイマ1をスタートさせる(ステップ306)。型締工程と一次射出工程との並列実行期間は、型締工程の終了と共に終了するため、並列実行期間を計測するためのタイマ1は型締工程の終了と共に停止させる。当該型締工程の終了時の判断は軸部31aのストローク量がb(型締完了ストローク設定値)に達したか否かによってなされ(ステップ307)、型締工程が終了した時点でタイマ1を停止させ(ステップ308)、当該タイマの数値を表示部50に表示させる(ステップ309)と共に、記憶手段である並列実行時間格納部715に記憶させる(ステップ310)。当該表示動作は制御部712及び画面表示処理部713によって制御される。
図3に示されるように、一次射出工程、二次射出(保圧)工程、冷却工程を経た後に製品取り出しのための型開き工程が開始され、型開き工程が進むに従い、軸部31aのストローク量が増加していくが、ステップ311(図4)において当該ストローク量とc(途中取出用型開ストローク設定値)とを比較し、軸部31aのストローク量がc以上の値になった時(すなわち製品取出し工程開始時206a)にタイマ部711のタイマ2をスタートさせる(ステップ312)。型開き工程と製品取出し工程との並列実行期間は、型開き工程の終了と共に終了するため、並列実行期間を計測するためのタイマ2は型開き工程の終了と共に停止させる。当該型開き工程の終了時の判断は軸部31aのストローク量がd(型開完了ストローク設定値)に至ったか否かによってなされ(ステップ313)、型開き工程が終了した時点でタイマ2を停止させ(ステップ314)、当該タイマの数値を表示部50に表示させる(ステップ315)と共に並列実行時間格納部715に記憶させる(ステップ316)。
図3に示されるように、製品取出し工程(207)の終了により次のサイクルが開始される(211)ため、図4に示されるように、ステップ316が終了した後はステップ305へと戻り、サイクルに合わせたループ処理となる。なお、図5は表示部50に表示される表示画面の一例を示す図であり、表示項目45が型締工程と一次射出工程との重複動作時間を、表示項目46が型開き工程と製品取出し工程との重複動作時間を示している。
以上のごとく、本実施例の射出成形機1によれば、型締工程と一次射出工程との重複動作時間、及び、型開き工程と製品取出し工程との重複動作時間を個別に測定し、これを表示・記憶するため、オペレータが並列実行によって短縮された個別の時間を一瞥にて確認することができる。また、当該短縮時間が記憶保持されるため、重複動作時間の適正化などの当該射出成形機の分析・評価に利用することができ、射出成形機の分析・評価の精度や能率を高めることができる。
図6は本実施例の射出成形機の各工程の流れを示すシーケンス図であり、図7及び図8は本実施例の射出成形機の本発明に関する動作の概略を示すフローチャート図である。なお、実施例1と同様となる概念には同一の符号を使用し、ここでの説明を省略する。また、本実施例の射出成形機の構成は実施例1と同様であるためここでの説明を省略し、本実施例の説明において必要なときは図1及び図2を使用して説明する。
本実施例の射出成形機1は、図6に示されるように、1サイクルに型締工程(501)、一次射出工程(502)、二次射出工程(503)、冷却工程(504)、計量工程(505)、サックバック工程(506)、型開き工程(507)、突出し工程(508)、を含み、このサイクルを繰り返すことにより成形品を製造する。本実施例の射出成形機1は、型締め工程の一部と一次射出工程の一部(501aから501bまでの期間)及びサックバック工程と型開き工程の一部(506aから506bまでの期間)、突出し工程の一部と型締工程の一部(508aから508bまでの期間)等を並列実行することによりサイクル時間の短縮が図られている。
サックバック工程は、計量工程が終了した後にスクリュ23を微量だけ後退させて射出シリンダー22内の圧力を低下させることで、ドルーリングの防止をするものである。なお、本実施例においては、スクリュ23が射出シリンダー22の先端部側へ前進しきった状態の位置を0とし、スクリュ23が後退するにつれてスクリュ23の位置を示す変位量が増加するものとする。サックバック工程は、計量工程の終了により開始されるが、当該計量工程の終了は、スクリュ23の位置と予め設定された「計量設定値」とを比較することにより行われ、当該スクリュ23の位置は、計量制御手段であるエンコーダ25b及び射出速度フィードバック制御部706によって測定される。
成形品を金型から突き出すための突出し工程では、予め設定された量(エジェクトピン突出し完了位置設定値)だけエジェクトピン32aを可動金型40a内のキャビティ41から突出させることで成形品の突出しを行う。突出し後エジェクトピン32aが戻る過程において、エジェクトピン32aが所定の位置になった時点で、型締工程を開始させるが、当該型締め工程開始時の判断は、エジェクトピン32aの位置と予め設定された「途中型締エジェクトピン位置設定値」とを比較することにより行われ、当該エジェクトピン32aの位置は、突出し機構ストローク量測定手段であるエンコーダ34b及びエジェクト速度フィードバック制御部708によって測定される。なお、本実施例においては、エジェクトピン32aが全く突出していない状態の位置を0とし、エジェクトピン32aが突出するにつれてエジェクトピン32aの位置を示す変位量が増加するものとする。
次に図6及び図7・8を参照しつつ本実施例の射出成形機1の本発明に関する部分の動作の概略を説明する。ステップ601からステップ606において(図7)、予め設定され、所定数値記憶手段である各格納部に記憶されている各設定値を変数に代入しており、ステップ603では、射出条件設定格納部702に格納されている計量設定値とサックバック完了位置とをそれぞれeとesとに、ステップ604では、エジェクト条件設定格納部703に格納されているエジェクトピン突出し完了位置設定値をfに、ステップ605では、エジェクト条件設定格納部703に格納されている途中型締エジェクトピン位置設定値をgに、ステップ606では、エジェクト条件設定格納部703に格納されているエジェクトピン戻り完了位置設定値をhに、それぞれ代入している。なお、ステップ601と602は実施例1と同様のものであり、ステップ607〜ステップ612も実施例1と同様であるのでここでの説明を省略する。
ステップ613(図8)では、スクリュ23の測定位置とe(計量設定値)を比較し、これを超えた場合(計量工程が終了し、サックバック工程が開始された時点)に、タイマ部711のタイマ3をスタートさせる(ステップ614)。サックバック工程は、スクリュ23が微量後退したことで終了するため、ステップ615にてスクリュ23の測定位置とサックバック完了位置esとを比較し、スクリュ23がサックバック完了位置esに達した時点(サックバック工程終了時)でタイマ3をストップさせ(ステップ616)、当該タイマ3の数値(サックバック工程と型開き工程の一部との重複動作時間)を表示部50に表示させる(ステップ617)と共に並列実行時間格納部715に記憶させる(ステップ618)。
図6に示されるように、サックバック工程と同時に型開き工程が開始され、型開き工程が所定の段階進んだ時点で突出し工程が開始される。前述したごとく突出し工程におけるエジェクトピン32aの戻り動作が開始された後、所定のタイミングにて型締工程が開始される。当該型締工程開始時点508aをステップ620におけるエジェクトピン測定位置とg(途中型締エジェクトピン位置設定値)との比較により判断し、型締工程開始時点と判断した場合にはタイマ部711のタイマ4をスタートさせる(ステップ621)。ステップ619におけるエジェクトピン測定位置とf(エジェクトピン突出し完了位置設定値)との比較は、エジェクトピン32aの進出動作中におけるg(g以下の数値)の位置の通過を型締工程開始時点と誤認することを防止するためのものである。ステップ622では、エジェクトピン測定位置とh(エジェクトピン戻り完了位置設定値)とを比較し、これに達した場合(突出し工程の終了時点508b)には、タイマ4をストップさせ(ステップ623)、当該タイマの数値(突出し工程の一部と型締工程の一部との重複動作時間)を表示部50に表示させる(ステップ624)と共に並列実行時間格納部715に記憶させる(ステップ625)。ステップ625が終了した後はステップ607へと戻り、製品製造サイクルに合わせてループ処理がなされる。
以上のごとく、本実施例によれば、型締工程と一次射出工程との重複動作時間、及び、サックバック工程と型開き工程との重複動作時間、及び、突出し工程と型締工程との重複動作時間をそれぞれ個別に測定し、これを表示・記憶するため、オペレータが並列実行によって短縮された個別の時間を一瞥にて確認することができる。また、当該短縮時間が記憶保持されるため、重複動作時間の適正化などの当該射出成形機の分析・評価に利用することができ、射出成形機の分析・評価の精度や能率を高めることができる。
射出成形機の本発明に関する部分の概略を示すブロック図 射出成形機の本発明に関する部分の概略を示すブロック図 実施例1の射出成形機の各工程の流れを示すシーケンス図 実施例1の射出成形機の本発明に関する動作の概略を示すフローチャート図 表示画面の一例を示す図 実施例2の射出成形機の各工程の流れを示すシーケンス図 実施例2の射出成形機の本発明に関する動作の概略を示すフローチャート図 実施例2の射出成形機の本発明に関する動作の概略を示すフローチャート図
符号の説明
1 射出成形機
25b エンコーダ(計量制御手段)
24・25・33・34 サーボモータ
33b エンコーダ(可動金型開閉ストローク量測定手段)
34b エンコーダ(突出し機構ストローク量測定手段)
50 表示部
702 射出条件設定格納部(所定数値記憶手段)
703 エジェクト条件設定格納部(所定数値記憶手段)
704 型開閉条件設定格納部(所定数値記憶手段)
706 射出速度フィードバック制御部(計量制御手段)
708 エジェクト速度フィードバック制御部(突出し機構ストローク量測定手段)
709 型開閉速度フィードバック制御部(可動金型開閉ストローク量測定手段)
710 取出条件設定格納部(所定数値記憶手段)
711 タイマ部(タイマ手段)
712 制御部

Claims (4)

  1. 製品成形の1サイクル順次実行される、型締工程、一次射出工程、二次射出工程、計量工程、冷却工程、型開き工程、製品取出し工程、を含み、前記工程の内の先行する工程が所定のストローク量に達したときに次に続く工程をスタートさせるようにして、前記先行する工程と次に続く工程の両者の工程の一部を並列実行させることにより1サイクルの短縮化が図られた射出成形機であって、前記並列実行される前記両者の工程の並列実行期間の重複動作時間を計測する手段を備えており、当該並列実行期間の重複動作時間計測手段は、前記先行する工程が所定のストローク量に達して前記次に続く工程がスタートしたときに計測をスタートさせ、前記先行する工程の終了と共に終了するようにした計測手段であることを特徴とする射出成形機。
  2. 前記並列実行される工程が、前記型締工程と前記一次射出工程、及び、前記型開き工程と前記製品取出し工程であって、前記重複動作時間計測手段が、可動金型開閉ストローク量測定手段と所定数値記憶手段とタイマ手段とによって構成されたことを特徴とする請求項1記載の射出成形機。
  3. 前記並列実行される工程が、成形品を金型から突き出すための突出し工程と前記型締工程、及び、ドルーリング防止のためのサックバック工程と前記型開き工程であって、前記重複動作時間計測手段が、可動金型開閉ストローク量測定手段と所定数値記憶手段とタイマ手段と突出し機構ストローク量測定手段と計量制御手段とによって構成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の射出成形機。
  4. 前記重複動作時間計測手段によって得られた重複動作時間を表示装置に表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の射出成形機。
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