JP4323116B2 - ヒートシンク - Google Patents
ヒートシンク Download PDFInfo
- Publication number
- JP4323116B2 JP4323116B2 JP2001211548A JP2001211548A JP4323116B2 JP 4323116 B2 JP4323116 B2 JP 4323116B2 JP 2001211548 A JP2001211548 A JP 2001211548A JP 2001211548 A JP2001211548 A JP 2001211548A JP 4323116 B2 JP4323116 B2 JP 4323116B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- recess
- cooling block
- heat sink
- cooling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体素子を冷却するためのヒートシンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6,図7は半導体装置における素子冷却用のヒートシンクを示したもので、冷却ブロック1(1a,1b)の表面側1aには半導体素子2が固着されている。この冷却ブロック1は、例えばアルミニウムや銅等の熱伝導性の良い材料によって製作され、その内部には水等の冷媒を循環させるための流路3が形成されている。1aと共にヒートシンクを構成するブロック1bは、流路3が形成された後に被せられ、1a,1bの接合面は溶接やロー付け等によって一体化されている。4は冷媒を通すための配管の継ぎ手で、これら冷却ブロック1a,1b、流路3および継ぎ手4によってヒートシンクが構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のヒートシンクにおいては、冷却ブロックに流路3を形成する手段として切削加工を行っているため、その切削加工には多大な時間を要し、また、ブロック1aと1bとの固着は溶接等で行っているため、その溶接においても冷媒が漏れないよう細心な管理のもとに製作しなければならず、大変な手間がかかっている。このため高価なヒートシンクとなり、納期も長くなっている。
また、ヒートシンクの材料は、循環させる冷媒の種類に合ったものを選択しなければならず、例えば水の場合には腐食の関係から銅を使用する。この場合のヒートシンクは重いものとなり、更に高価となる問題を有している。
【0004】
本発明はかかる問題点の解決を目的としてなされたもので、簡単な加工による安価なヒートシンクを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1は、熱伝導性の良い材料よりなる冷却ブロックに半導体素子を冷却するための冷媒循環用の流路を形成したヒートシンクにおいて、
前記冷却ブロックに冷媒循環用のパイプが埋設できる深さの凹部を押出し加工で形成し、この凹部に冷媒循環用パイプを嵌合し、このパイプと略同等の曲率を有して形成された板ばねでパイプの外部より押さえ込み、この板ばねを前記凹部端面に食い込ませることでパイプと前記冷却ブロックを一体的に形成したことを特徴としたものである。
【0006】
本発明の第2は、熱伝導性の良い材料よりなる冷却ブロックに半導体素子を冷却するための冷媒循環用の流路を形成したヒートシンクにおいて、
前記冷却ブロックに冷媒循環用のパイプが埋設できる深さの凹部を押出し加工で形成して凹部内に冷媒循環用パイプを嵌合すると共に、この凹部の縁に連設して爪部を形成し、この爪部を屈曲させることで前記凹部に嵌合されたパイプを固定して冷却ブロックと一体的に構成したことを特徴としたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施形態を示すもので、10は熱伝導性に優れた材料によって形成された放熱ブロック、11は半導体素子で、1個又は複数個(ここでは複数個)冷却ブロック10の表面に固着される。12は冷媒を循環させるためのパイプで、このパイプ12は図2のようにU字状か若しくは螺旋状に形成されて冷却ブロックの反半導体素子取付側に埋設の形で固着される。13は継ぎ手で、この継ぎ手13は配管を介して冷媒元に接続され、冷媒により冷却ブロック10を冷却することによって半導体素子11が発生した熱を吸収する。
なお、冷却ブロック10、パイプ12および継ぎ手13によってヒートシンクが構成される。
上記のようなヒートシンクの製造方法について説明する。
【0010】
実施形態1
図3は第1の実施形態を示したもので、図1におけるヒートシンクのA−A断面図である。冷却ブロック10の一面においてパイプ12が配置される位置には、押し出し加工等によって予め凹部10aが形成される。この凹部10aに図2のように形成されたパイプ12を嵌合し、嵌め込んだパイプ12が脱落しないよう外部側より板ばね14を矢印で示すような過程で押し込み凹部10aの端面に食い込ませて固定する。板ばね14は、パイプ12と接触する部分にはパイプ12の曲率と略同等の曲率が形成されていることによって両者はより密着し、パイプ12と放熱ブロック10との一体化を強固として熱吸収効率を上げている。
【0011】
実施形態2
図4は第2の実施形態を示したもので、冷却ブロックの凹部10aにパイプ12を装着した後に押さえ板15を被せ、ねじ又はリベット等の固定手段16を用いてこの押さえ板15を固定する。これによって冷却ブロック10からのパイプ12の脱落を防止すると共に、両者を密着して一体化することにより熱吸収効率を上げている。
【0012】
実施形態3
図5は第3の実施形態を示したもので、冷却ブロック10には、凹部10aと共に連設して突状の爪部10bが形成される。このように形成された冷却ブロックの凹部10aにパイプ12を嵌合し、金型20によって外部より押圧することにより爪部10bを変形させてパイプ12を固定する。金型20は、凹部10aに嵌挿されたパイプ12の位置と対応する位置に湾曲した型部21を有しており、この型部21には湾曲部と連設された突部22が形成されている。金型20が放熱ブロック10側に押圧されたとき、突部22が爪部10bと放熱ブロック本体間に形成された溝10cの中に入り込む。これによって爪部10bは、型部21に形成された湾曲の曲面に沿って互いに内側に巻き込まれるように変形してパイプ12を密着固定する。
図5で示す製造方法の場合、図3,図4の方法と比較して伝熱面積を大きくとることができ、より多くの熱を冷媒に伝えることができる。
【0013】
【発明の効果】
以上のとおり本発明は、冷却ブロック一面に凹部を設け、この凹部に冷媒循環用のパイプを嵌挿埋設し、その外側より固定部材によって固定するようにしてヒートシンクを構成したものである。このため、冷媒の流通路は冷媒に適した材質のパイプで簡単,安価に製作でき、また、冷却ブロックも押し出し加工等で製作が容易に可能なため、製作が簡単で安価となり、しかも、冷却ブロックには冷媒が直接接触しないため、冷却ブロックの材質を用途に応じて自由に変更するこができる。
更に、ヒートシンクを構成するためのパイプ固定手段は、板ばねや押さえ板、或いは冷却ブロックの一部を金型で変形させることで固定が可能であるため、組み立てが簡単である等の利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すもので、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は側面図。
【図2】冷媒循環用のパイプ外形図。
【図3】本発明の実施形態を示す図1(a)におけるA−A断面図。
【図4】本発明の他の実施形態を示す図1(a)におけるA−A断面図。
【図5】本発明の他の実施形態を示す図1(a)におけるA−A断面図。
【図6】従来のヒートシンク構成図で、(a)は正面図、(b)は上面図、(c)は側面図。
【図7】従来のヒートシンクの分割斜視図。
【符号の説明】
10…冷却ブロック
10a…凹部
10b…爪部
10c…溝
11…半導体素子
12…冷媒循環用パイプ
13…継ぎ手
14…板ばね
15…押さえ板
16…固定部材
20…金型
21…型部
22…突部
Claims (2)
- 熱伝導性の良い材料よりなる冷却ブロックに半導体素子を冷却するための冷媒循環用の流路を形成したヒートシンクにおいて、
前記冷却ブロックに冷媒循環用のパイプが埋設できる深さの凹部を押出し加工で形成し、この凹部に冷媒循環用パイプを嵌合し、このパイプと略同等の曲率を有して形成された板ばねでパイプの外部より押さえ込み、この板ばねを前記凹部端面に食い込ませることでパイプと前記冷却ブロックを一体的に形成したことを特徴としたヒートシンク。 - 熱伝導性の良い材料よりなる冷却ブロックに半導体素子を冷却するための冷媒循環用の流路を形成したヒートシンクにおいて、
前記冷却ブロックに冷媒循環用のパイプが埋設できる深さの凹部を押出し加工で形成して凹部内に冷媒循環用パイプを嵌合すると共に、この凹部の縁に連設して爪部を形成し、この爪部を屈曲させることで前記凹部に嵌合されたパイプを固定して冷却ブロックと一体的に構成したことを特徴としたヒートシンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001211548A JP4323116B2 (ja) | 2001-07-12 | 2001-07-12 | ヒートシンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001211548A JP4323116B2 (ja) | 2001-07-12 | 2001-07-12 | ヒートシンク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003031746A JP2003031746A (ja) | 2003-01-31 |
JP4323116B2 true JP4323116B2 (ja) | 2009-09-02 |
Family
ID=19046840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001211548A Expired - Fee Related JP4323116B2 (ja) | 2001-07-12 | 2001-07-12 | ヒートシンク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4323116B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5082610B2 (ja) * | 2007-06-12 | 2012-11-28 | 日本軽金属株式会社 | 熱交換器の製造方法および熱交換器 |
JP5392552B2 (ja) * | 2009-06-22 | 2014-01-22 | ダイキン工業株式会社 | 冷媒配管の取付構造 |
JP5397497B2 (ja) * | 2012-04-20 | 2014-01-22 | ダイキン工業株式会社 | 冷凍装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6448047U (ja) * | 1987-09-18 | 1989-03-24 | ||
JPH0245694U (ja) * | 1988-09-22 | 1990-03-29 | ||
JPH0279094U (ja) * | 1988-12-08 | 1990-06-18 | ||
JP3150449B2 (ja) * | 1992-09-09 | 2001-03-26 | 昭和アルミニウム株式会社 | 放熱器 |
US5829516A (en) * | 1993-12-15 | 1998-11-03 | Aavid Thermal Products, Inc. | Liquid cooled heat sink for cooling electronic components |
-
2001
- 2001-07-12 JP JP2001211548A patent/JP4323116B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003031746A (ja) | 2003-01-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5829516A (en) | Liquid cooled heat sink for cooling electronic components | |
US20190373768A1 (en) | Electronics cold plate | |
JP4698413B2 (ja) | 液冷式ヒートシンク | |
JP4323116B2 (ja) | ヒートシンク | |
JPS634351B2 (ja) | ||
JP4707840B2 (ja) | 放熱器及びこの製造方法 | |
KR20010034443A (ko) | 히트 파이프형 냉각장치 및 그 제조방법, 히트 파이프형냉각장치용 냉각판 | |
JP5226463B2 (ja) | ルーバー付きヒートシンクおよびその組立方法 | |
JPS5846660A (ja) | ヒ−トシンクの製造法 | |
JP2004022830A (ja) | ヒートシンク | |
JPH10163388A (ja) | ヒートシンクおよびその製造方法 | |
KR200421435Y1 (ko) | 다채널 평판형 히트파이프가 구비된 히트싱크 | |
US20190214275A1 (en) | Method of manufacturing memory heat dissipation unit | |
JPS599495A (ja) | ヒ−トパイプ式放熱装置 | |
JPH08317U (ja) | 半導体用ヒ−トパイプ冷却器 | |
JPH0936284A (ja) | ヒートシンク及び熱交換器 | |
KR100665212B1 (ko) | 열교환기 | |
WO2022244628A1 (ja) | ヒートシンク構造 | |
CN110461130B (zh) | 一种镶嵌式散热结构及其制作方法 | |
JPS6126787Y2 (ja) | ||
JP2001257296A (ja) | ヒートシンク | |
JPH0983164A (ja) | ヒートシンクおよびその製造方法 | |
KR100694864B1 (ko) | 열교환기 및 그 제조방법 | |
KR100829044B1 (ko) | 히트싱크 및 그 제조방법 | |
JP3793683B2 (ja) | 冷却装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040823 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050328 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061107 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061214 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070220 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070320 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070516 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070521 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20070608 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090427 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090604 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120612 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130612 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |