JP4321531B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フラットベッドスキャナユニットが装置本体に対して開閉可能に設けられた画像読取装置に関する。
従来より、プリンタ機能やスキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を一体的に備えた装置が実用化されている。このように複数の機能を備えた装置は、一般に多機能装置(Multi Function Device)と呼ばれる。
多機能装置には、プリンタ機能やコピー機能、ファクシミリ機能等を実現するために、記録用紙に画像記録を行う画像記録部が設けられている。また、多機能装置には、スキャナ機能やコピー機能を実現するために、原稿の画像を読み取る画像読取部が設けられている。
画像読取部は、例えば、フラットベッドスキャナにより実現される。また、フラットベッドスキャナに、原稿の自動搬送を行うオート・ドキュメント・フィーダ(以下、「ADF」と称される。)が設けられることもある。フラットベッドスキャナは、上面にプラテンガラスが配置された原稿載置台と、原稿載置台の上面を覆う原稿カバーとを有する。画像読取りが行われる原稿はプラテンガラスに載置される。その原稿載置台に対して原稿カバーが閉じられることにより、プラテンガラス上に原稿が固定される。原稿載置台の内部にはイメージセンサが往復動可能に設けられている。イメージセンサが原稿をスキャンすることにより、原稿の画像が電気信号に変換される。
多機能装置において、画像読取部は画像記録部の上側に配置されることが一般的である。フラットベッドスキャナによる画像読取りに際して、プラテンガラス上へ原稿をセットすることが容易になるからである。画像記録部においては、ジャム処理やインクカートリッジの交換などのメンテナンス作業が必要になる。メンテナンス作業を行うために画像記録部の内部にアクセスするには、画像記録部のケーシングの一部が開口される必要がある。そのアクセス手段として、画像記録部に対して画像読取部が開閉する機構が採用される。
メンテナンス作業の間、画像読取部は、画像記録部に対して開かれた状態に維持されることが望ましい。そのために、開かれた画像読取部を筋交いの如く支持するストッパ(特許文献1におけるスキャナスタンド)が設けられる(例えば、特許文献1)。
実用新案登録第3093658号公報(図1等)
前述されたように、操作の便宜上から、画像読取部と画像記録部とは、画像読取部を上側にして上下に配置される。複数の機能を有する多機能装置では、画像読取部及び画像記録部のような機能ユニットが組み合わされるため、装置が大きくなりやすい。オフィススペースや卓上の省スペース化のために、多機能装置の小型化及び薄型化が望まれている。上記ストッパを設ける場合にも、装置の小型化及び薄型化を実現すべく、画像読取部が閉じられた状態において、ストッパが空きスペースに収容されることが好ましい。
仮に、画像読取部の原稿載置台にストッパの収容スペースを形成するために、原稿載置台の底面が凹陥されるとする。この凹陥が形成されるために、原稿載置台の内部に凹陥に対応した膨出が形成される。つまり、原稿載置台の底板が内部側へ凹まされるのである。原稿載置台の底板の内部側の面は、画像読取部が使用される際に、プラテンガラスを通じてユーザに見られる。その底板が凹凸されることは、外観のイメージが損なわれる。換言すれば、高級感やデザイン性を欠くとの印象をユーザに与える。
また、画像記録部に対して画像読取部が閉じられる際に、画像読取部を閉じるためのユーザの力に画像読取部の重量が加わり、画像読取部が急激に回動されることが懸念される。画像読取部の急激な回動は、安全面から好ましくなく、また、画像読取部が閉じられた際の衝撃により、部材の外れや損傷が生じるおそれがある。一方、ダンパーなどが用いられて画像読取部の回動に負荷が付与されると、画像記録部に対して画像読取部が開かれる際に、大きな力が必要とされる。また、エアダンパーなどを設けることとすれば、コストアップが生じ、また、装置が大型化する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、ストッパが収容されるストッパ収容部が、画像読取装置の外観のイメージを損なうことなく形成される手段を提供することを目的とする。
また、本発明の他の目的は、フラットベッドスキャナユニットが、装置本体に対して軽快に開くことができるとともに、急激に閉じられることを防止する手段を提供することにある。
(1) 本発明に係る画像読取装置は、装置の幅方向にイメージセンサが往復動され、読取領域において被読取媒体の画像読取りが行われるフラットベッドスキャナユニットと、その上部に、上記フラットベッドスキャナユニットを装置背面側を軸として回動可能に支持する装置本体と、装置高さ方向を幅方向として、基端が、上記装置本体の上部の側端部側に回動自在に連結され、当該基端から装置奥行き方向へ延出された回動先端が上記フラットベッドスキャナユニットに摺動自在に連結され、該フラットベッドスキャナユニットが上記装置本体に対して開かれた状態において、該フラットベッドスキャナユニットを支持するストッパと、その底面であって上記読取領域外の所定領域に凹陥されて、上記フラットベッドスキャナユニットが上記装置本体に対して閉じられた状態において、上記ストッパの幅方向の両端が該底面より上側へ収まるように上記ストッパを収容し、上記フラットベッドスキャナユニットが上記装置本体に対して閉じられるときに上記ストッパの回動先端が摺動されるストッパ収容部を有する上記フラットベッドスキャナユニットのケーシングと、を具備する。上記ストッパ収容部は、上記ケーシング内における上記イメージセンサと同等の高さ位置に上記ストッパを収容可能なものである
フラットベッドスキャナユニットが軸中心に回動されることにより、装置本体に対してフラットベッドスキャナユニットが開閉される。このような開閉は、例えば、装置本体の内部におけるメンテナンス作業のために必要である。フラットベッドスキャナユニットが装置本体に対して開かれる際に、ストッパが基端側を軸として装置本体から起立するように回動される。ストッパの先端は、フラットベッドスキャナユニットに摺動自在に連結されており、ストッパが起立することにより、装置本体に対して開かれたフラットベッドスキャナユニットを筋交いの如く支持する。フラットベッドスキャナユニットが装置本体に対して閉じられる際には、ストッパは装置本体に対して倒伏するように回動される。
倒伏されたストッパは、フラットベッドスキャナユニットのケーシングの底面に形成されたストッパ収容部に挿入されることにより、ケーシングの底面より上側に収容される。これにより、フラットベッドスキャナユニットと装置本体との間にストッパの厚み分の間隙が生じず、装置の薄型化が実現される。
ストッパ収容部は、ケーシングの底面であって読取領域外の所定領域に凹陥されている。ストッパ収容部は、ストッパを収容する空間を形成するためにケーシング内に膨出されるが、その膨出されたストッパ収容部が読取領域に露出されない。これにより、フラットベッドスキャナを使用する際の外観が向上される。
フラットベッドスキャナユニットにおいては、イメージスキャナが装置幅方向に往復動される。イメージスキャナの往復動範囲の両側には、例えば、自動原稿搬送装置(オート・ドキュメン・トフィーダ、以下「ADF」と称される。)の原稿搬送に必要な領域などが存在する。イメージスキャナは、この領域まで往復動されることを要しないので、フラットベッドスキャナユニットを大型化することなく、該領域にストッパ収容部が形成される。
(2) 上記ストッパは、上記回動先端側に設けられ、上記ストッパ収容部内に挿入された状態で、該回動先端の摺動に伴って該ストッパ収容部に沿って往復動される摩擦部材を有し、上記ストッパ収容部に、上記摩擦部材に圧接して該摩擦部材の往復動に摺動摩擦を付与する圧接姿勢と、上記摩擦部材を摺動摩擦なく往復動自在とする非圧接姿勢とに姿勢変化可能に設けられた負荷調整部材が設けられたものであってもよい。
装置本体に対してフラットベッドスキャナユニットが開閉される際に、ユーザの意図より急激なフラットベッドスキャナユニットの回動が生ずることは好ましくない。負荷調整部材が圧接姿勢にされることにより、該負荷調整部材がストッパの摩擦部材に圧接されて摩擦部材の往復動に摺動摩擦が生ずる。これにより、フラットベッドスキャナユニットに対するストッパの先端の摺動に負荷が生じ、フラットベッドスキャナユニットの急激な回動が防止される。一方、負荷調整部材が非圧接姿勢にされることにより、摩擦部材が摺動摩擦なく往復動自在になるので、フラットベッドスキャナユニットが軽快に回動される。
(3) 上記負荷調整部材は、上記フラットベッドスキャナユニットが上記装置本体に対して開かれる際に上記非圧接姿勢にされ、該フラットベッドスキャナユニットが上記装置本体に対して閉じられる際に上記圧接姿勢に姿勢変化されるものが好適である。
フラットベッドスキャナユニットが装置本体に対して開かれる際には、フラットベッドスキャナユニットが重力に抗して持ち上げられるので、フラットベッドスキャナユニットの回動は軽快であることが好ましい。一方、フラットベッドスキャナユニットが装置本体に対して閉じられる際には、フラットベッドスキャナユニットが押し下げられる力に重力が加わるので、フラットベッドスキャナユニットの回動には負荷が生じることが好ましい。
(4) 上記負荷調整部材は、上記摩擦部材に圧接する圧接部及び上記ストッパの摺動方向に形成されたガイド溝を有し、該圧接部が上記ストッパ収容部から出没されるように、該ストッパ収容部に出没自在に設けられ、上記ストッパは、その先端側が上記ガイド溝に係合され、上記フラットベッドスキャナユニットが上記装置本体に対して開かれる際に上記負荷調整部材を上記ストッパ収容部から突出させ、該フラットベッドスキャナユニットが上記装置本体に対して閉じられる際に上記負荷調整部材を上記ストッパ収容部に没入させるものが好適である。
(5) 上記ストッパは、装置高さ方向に幅広の平板形状のものが好適である。これにより、ストッパ及びストッパ収容部を配置するために必要な装置幅が小さくなる。
(6) 上記ストッパは、その底面を拡張するリブが形成されたものであってもよい。これにより、ストッパの剛性が高められるとともに、ストッパと装置本体との間に手が挟まれた場合に、手に付与される単位面積当たりの力が減少される。
(7) 上記ストッパは、その厚み方向に突出する補強部が形成されたものであってもよい。
(8) 上記補強部は、上記ストッパの厚み方向の表裏面に交互に突出されたものであってもよい。これにより、ストッパの外観が向上される。
(9) 上記補強部は、上記ストッパの厚み方向の表裏面ともに突出する領域を含むものであってもよい。
(10) 上記装置本体は、被記録媒体に画像記録を行うプリンタユニットを含むものとして実現されてもよい。
本発明に係る画像読取装置によれば、フラットベッドスキャナユニットが装置本体に対して開かれた状態において、該フラットベッドスキャナユニットを支持するストッパが設けられたので、その状態を維持して装置本体の内部のメンテナンス作業を行うことが容易である。また、フラットベッドスキャナユニットのケーシングの底面にストッパ収容部が形成されることにより、フラットベッドスキャナユニットが装置本体に対して閉じられた状態において、フラットベッドスキャナユニットと装置本体との間にストッパの厚み分の間隙が生じず、装置の薄型化が実現される。また、ストッパ収容部は、ケーシングの底面であって読取領域外の所定領域に配置されているので、フラットベッドスキャナを使用する際の外観が向上される。
以下に、適宜図面が参照されて本発明の実施形態が説明される。以下に示される実施形態は本発明の一実施態様にすぎず、本発明が以下に示される実施形態に限定されないことは言うまでもない。
図1は、本発明の実施の形態に係る多機能装置1(本発明の画像読取装置に相当)の外観構成を示すものである。本多機能装置1は、下部にプリンタユニット2を、上部にフラットベッドスキャナユニット3(以下、「FBSユニット」と称される)を一体的に備えたMFD(Multi Function Device)である。プリンタユニット2及びFBSユニット3により、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能及びファクシミリ機能が実現される。
プリンタ機能においては、多機能装置1が、主に不図示のコンピュータと接続され、プリンタユニット2が、該コンピュータから送信された画像データや文書データに基づいて、記録用紙に画像や文書を記録する。また、プリンタユニット2は、多機能装置1に雪像されたデジタルカメラ等の外部機器から出力される画像データを記録用紙に記録する。さらに、プリンタユニット2は、多機能装置1に装着されたメモリカード等の各種記憶媒体に記憶された画像データ等を記録用紙に記録する。
スキャナ機能においては、FBSユニット3により読み取られた原稿(被読取媒体)の画像データがコンピュータに送信される。また、該画像データをメモリカード等の各種記憶媒体に記憶させることもできる。コピー機能においては、FBSユニット3により読み取られた画像データがプリンタユニット2において記録用紙に記録される。ファクシミリ機能においては、FBSユニット3により読み取られた画像データが電話回線を通じてファクシミリ送信される。また、受信されたファクシミリデータは、プリンタユニット2により記録用紙に記録される。
(プリンタ部)
以下に、プリンタユニット2の構成が説明される。図2は、多機能装置1の内部構成を示す縦断面図である。図1及び図2に示されるように、多機能装置1の正面側には開口4が形成されており、該開口4を通じて、給紙トレイ20及び排紙トレイ21が多機能装置1に装着される。なお、図1では、排紙トレイ21が開口4の奥部にあるため、外観に表れていない。
給紙トレイ20には、A4サイズやB5サイズ等の所望のサイズの記録用紙(被記録媒体)が収容される。排紙トレイ21は、給紙トレイ20に支持されて、給紙トレイ20の上方に配置される。給紙トレイ20と排紙トレイ21とは、上下二段にされて多機能装置1に装着される。
多機能装置1に装着された給紙トレイ20の奥側には、分離傾斜板22が配設されている。分離傾斜板22は、給紙トレイ20から繰り出された記録用紙を分離して上方へ案内するものである。
分離傾斜板22の上方には、原稿搬送路23が形成されている。原稿搬送路23は、分離傾斜板22の上側から上方且つ多機能装置1の正面側へ曲がって、装置の背面側から正面側へ延出され、さらに、画像記録部24の下側を通過して排紙トレイ21へ通じている。給紙トレイ20から繰り出された記録用紙は、原稿搬送路23により下方から上方へUターンするように案内されて画像記録部24に至る。該記録用紙は、画像記録部24により画像記録が行われた後、排紙トレイ21に排出される。
給紙トレイ20の上側には、給紙ローラ25が設けられている。給紙ローラ25は、給紙トレイ20上に積載された記録用紙を1枚ずつ分離して原稿搬送路23へ供給するものである。給紙ローラ25は、給紙トレイ20に接離可能に上下動する給紙アーム26の前端に軸支されている。給紙ローラ25は、モータの駆動が伝達されることにより回転される。
給紙アーム26は、基端側を軸として上下方向に揺動可能に配設されている。給紙アーム26は、装置に給紙トレイ20が装着された状態では、給紙ローラ25を給紙トレイ20に圧接させるように下側に降下される。給紙アーム26は、給紙トレイ20を装置から外す場合に、バネの付勢力等により上側へ跳ね上げられる。給紙アーム26が下側へ下降されると、その先端に軸支された給紙ローラ25が給紙トレイ20上の記録用紙に圧接される。その状態で、給紙ローラ25が回転されると、給紙ローラ25のローラ面と記録用紙との間の摩擦力で最上位置の記録用紙が分離傾斜板22へ送り出される。該記録用紙は、その前端が分離傾斜板22に当接して上方へ案内され、原稿搬送路23へ送り込まれる。給紙ローラ25によって最上位置の記録用紙が送り出される際に、その直下の記録用紙が摩擦や静電気の作用によって共に送り出されたとしても、該記録用紙は分離傾斜板22に当接することにより制止される。
原稿搬送路23は、画像記録部24等が配設されている箇所以外は、所定間隔で対向する外側ガイド面と内側ガイド面とから構成されている。例えば、多機能装置1の背面側の原稿搬送路23は、外側ガイド部材27と内側ガイド部材28とがフレーム内に固定されることにより構成されている。原稿搬送路23の所定箇所、特に原稿搬送路23が曲がっている箇所には、搬送コロ29が設けられている。搬送コロ29は、外側ガイド面からローラ面を露出されるようにして、原稿搬送路23の幅方向を軸方向として外側ガイド部材27に回転自在に支持されている。搬送コロ29によって、原稿搬送路23が曲がっている箇所において外側ガイド面に接触する記録用紙の搬送が円滑となる。
図3は、プリンタユニット2の内部構成を示す部分平面図である。画像記録部24は、記録ヘッドを搭載して主走査方向へ往復動するヘッドキャリッジ31を備えている。記録ヘッドには、インクタンクからインクチューブ33を通じてシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(Bk)の各色インクが供給される。図3には記録ヘッドは表れていないが、記録ヘッドは、ヘッドキャリッジ31の下面側に露出され、ノズルから各色インクを微小なインク滴として吐出する。ヘッドキャリッジ31が往復動することにより、記録ヘッドが記録用紙に対して走査され、プラテン34上を搬送される記録用紙に画像記録が行われる。
図3に示されように、プラテン34に上側には、一対のガイドレール35,36が配設されている。ガイドレール35,36は、記録用紙の搬送方向に隔てられて、原稿搬送路23の幅方向に延設されている。ヘッドキャリッジ31は、ガイドレール35,36を跨ぐようにして摺動可能に設けられている。記録用紙の搬送方向の上流側に配設されたガイドレール35は、原稿搬送路23の幅方向の長さがヘッドキャリッジ31の走査幅より長い平板状のものである。ガイドレール35の上面が、ヘッドキャリッジ31の上流側の端部を摺動自在に担持している。
記録用紙の搬送方向の下流側に配設されたガイドレール36は、原稿搬送路23の幅方向の長さがガイドレール35とほぼ同じ長さの平板状のものである。ガイドレール36の上面が、ヘッドキャリッジ31の上流側の端部を摺動自在に担持している。ガイドレール36の搬送方向の上流側の端部37は、上方へ向かって略直角に曲折されている。ヘッドキャリッジ31は、ガイドレール36の端部37を不図示の一対のローラにより狭持する。これにより、ヘッドキャリッジ31は、ガイドレール35,36上に摺動自在に担持され、ガイドレール36の端部37を基準として、原稿搬送路23の幅方向に往復動する。
ガイドレール36の上面には、ベルト駆動機構38が配設されている。ベルト駆動機構38は、原稿搬送路23の幅方向の両端付近にそれぞれ設けられた駆動プーリ39と受動プーリ40と間に、内側に歯が設けられた無端環状のタイミングベルト41が張架されてなる。駆動プーリ39の軸にはモータから駆動力が入力される。駆動プーリ39の回転により、タイミングベルト41が周運動する。
ヘッドキャリッジ31は、タイミングベルト41に固着されている。タイミングベルト41の周運動により、ヘッドキャリッジ31は、端部37を基準としてガイドレール35,36上を往復動される。ヘッドキャリッジ31に搭載された記録ヘッドも、ヘッドキャリッジ31とともに原稿搬送路23の幅方向を主走査方向として往復動される。ガイドレール36には、端部37に沿ってリニアエンコーダのエンコーダストリップ42が配設されている。リニアエンコーダは、ヘッドキャリッジ31に設けられたフォトインタラプタ43によりエンコーダストリップ42を検出する。リニアエンコーダの検出信号に基づいて、ヘッドキャリッジ31の往復動が制御される。
図3に示されるように、ヘッドキャリッジ31と上下方向に対向されてプラテン34が配設されている。プラテン34は、ヘッドキャリッジ31の往復動範囲のうち、記録用紙が通過する中央部分に渡って配設されている。プラテン34の幅は、搬送可能な記録用紙の最大幅より十分に大きいものであり、記録用紙の両端は常にプラテン34の上を通過する。
記録ヘッドによる画像記録範囲外、すなわちプラテン34の両側の記録用紙が通過しない範囲には、パージ機構43及び廃インクトレイ45が配設されている。パージ機構43は、記録ヘッドのノズル等からインクとともに気泡や異物を吸引除去するものである。パージ機構43は、記録ヘッドのノズル面を覆うキャップ46を備える。キャップ46には、ポンプ機構が接続されている。また、キャップ46は、移動機構により記録ヘッドのノズル面に接離される。記録ヘッドの気泡等の吸引除去を行う際には、記録ヘッドがキャップ46上に位置するようにヘッドキャリッジ31が移動される。その状態でキャップ46が上方へ移動して記録ヘッドのノズルを密閉するように密着される。そして、キャップ46と連結されたポンプにより記録ヘッドのノズルからインクが吸引される。
廃インクトレイ45は、ヘッドキャリッジ31の画像記録範囲外であってパージ機構43の反対側に配設されている。廃インクトレイ45は、記録ヘッドのインクの空吐出を受けるものである。この空吐出は、フラッシングと呼ばれる。パージ機構43及び廃インクトレイ45からなるメンテナンスユニットにより、記録ヘッド内の気泡や混色インクの除去等のメンテナンスが行われる。
図3には表されていないが、プリンタユニット2はインクタンクを有する。このインクタンクからインクチューブ33を通じてヘッドキャリッジ31の記録ヘッドにインクが供給される。インクタンクは、シアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(Bk)の各色インクを貯蔵する独立した4個のインクタンクからなる。
各インクチューブ33は、合成樹脂製のチューブであり、ヘッドキャリッジ31の走査に応じて撓むような可撓性を有する。インクチューブ33は、4色のインクに対応されて4本が設けられている。各インクチューブ33は、その一端側の開口が各インクタンクに接続されている。各インクチューブ33は、装置の幅方向に沿って中央付近まで引き出されて、装置フレーム等の適当な部材に一旦固定されている。そして、該固定部からヘッドキャリッジ31までの部分は、装置フレーム等に固定されておらず、ヘッドキャリッジ31の往復動に追従して姿勢変化する。すなわち、ヘッドキャリッジ31が往復動方向の一端(図3左側)へ移動するに従い、各インクチューブ33は、U字形状の湾曲部分の曲げ半径が小さくなるように撓みながら、ヘッドキャリッジ31の移動方向へ移動される。一方、ヘッドキャリッジ31が往復動方向の他端(図3右側)へ移動するに従い、各インクチューブ33は、湾曲部分の曲げ半径が大きくなるように撓みながら、ヘッドキャリッジ31の移動方向へ移動される。
図3に示されるように、ヘッドキャリッジ31にはフラットケーブル50が接続されている。フラットケーブル50は、不図示の制御基板と接続されている。制御基板から記録ヘッドへはフラットケーブル50を通じて記録用信号等の伝送が行われる。フラットケーブル50は、電気信号を伝送する導体をポリエステルフィルム等の合成樹脂フィルムで覆って絶縁した薄帯状のものである。フラットケーブル50により、制御基板と記録ヘッドの制御基板とが電気的に接続されている。フラットケーブル50は、ヘッドキャリッジ31から往復動方向へ導出され、上下方向に略U字形状に曲折されている。この略U字形状の部分は、他の部材に固定されておらず、ヘッドキャリッジ31の往復動に追従して姿勢変化する。
図2に示されるように、画像記録部24の上流側には、搬送ローラ47が設けられている。図には表れていないが、搬送ローラ47の下側には、搬送ローラ47に圧接されてピンチローラが設けられている。搬送ローラ47は、ピンチローラとの間に記録用紙を狭持して、該記録用紙をプラテン34上へ搬送する。画像記録部24の下流側には、排紙ローラ49が設けられている。図には表れていないが、排紙ローラ49の上側には、排紙ローラ49に圧接されてピンチローラが設けられている。排紙ローラ49は、ピンチローラとの間に記録済みの記録用紙を狭持して、該記録用紙を排紙トレイ21上へ搬送する。搬送ローラ47及び排紙ローラ49は、モータから駆動力が伝達されて、所定の改行幅で間欠駆動する。搬送ローラ47及び排紙ローラ49の回転は同期されている。ロータリーエンコーダが、搬送ローラ47に設けられたエンコーダディスクをフォトインタラプタで検出し、ロータリーエンコーダの検出信号に基づいて、搬送ローラ47及び排紙ローラ49の回転が制御される。なお、図2には、エンコーダディスク及びフォトインタラプタは表されていない。
(FBSユニット)
以下に、FBSユニット3の構成が詳述される。図4は、原稿載置台5に対して原稿カバー7が開かれた状態の多機能装置1を示す外観斜視図である。図1及び図4に示されるように、FBSユニット3は、FBS(Flatbed Scanner)として機能する原稿載置台5に対して、原稿カバー7が、背面側の蝶番を介して開閉自在に取り付けられてなる。原稿カバー7は、オート・ドキュメント・フィーダ(Auto Document Feeder、以下「ADF」と称される。)6を備える。ADF6も、原稿カバー7とともに開閉される。
図4に示されるように、原稿載置台5の上面にはプラテンガラス60及びプラテンガラス61が配設されている。図1に示されるように、原稿載置台5に対して原稿カバー7が閉じられると、プラテンガラス60及びプラテンガラス61は原稿カバー7に覆われる。原稿カバー7の下面には、プラテンガラス60上に載置された原稿を押さえるための押さえ部材62が設けられている。プラテンガラス60は、FBSユニット3をFBSとして使用する場合の読取領域である。プラテンガラス61は、FBSユニット3のADF6を使用する場合の読取領域である。プラテンガラス60及びプラテンガラス61は、例えば透明なガラス板やアクリル板である。したがって、プラテンガラス60及びプラテンガラス61を通じて、読取領域に対応するケーシング65の内部(底板)が視認される。
プラテンガラス60とプラテンガラス61との間には、位置決め部材63が設けられている。位置決め部材63は、プラテンガラス60上に原稿を載置する場合の位置決め基準である。位置決め部材63の上面には、A4サイズやB5サイズなどの原稿サイズに合わせて、載置位置を示す印が付されている。位置決め部材63は、ADF6が用いされる場合には、プラテンガラス61上を通過する原稿を原稿搬送路23へ戻すように案内するガイドとして機能する。
図5は、原稿載置台5の内部構成を示す断面図である。図5では、多機能装置1の幅方向(図4の左下から右上方向)における鉛直断面が示されており、原稿カバー7などは省略されている。図5に示されるように、原稿載置台5の内部には、画像読取ユニット64が内蔵されている。FBSユニット3がFBSとして使用される場合には、原稿カバー7が開かれて、プラテンガラス60上に原稿が載置される。プラテンガラス60には、A4サイズ以下の原稿が載置可能である。長方形の原稿は、その長手方向を多機能装置1の幅方向としてプラテンガラス60上に載置される。そして、原稿カバー7が閉じられて、原稿がプラテンガラス60上に固定される。画像読取ユニット64がプラテンガラス60に沿って走査されることにより、FBSによる原稿の画像読取りが行われる。
原稿載置台5は、薄型の直方体形状のケーシング65を有する。ケーシング65の内部空間に、画像読取ユニット64が水平方向に往復動可能に配置されている。ケーシング65の上面には、プラテンガラス60及びプラテンガラス61を露出するための開口が形成されている。このようなケーシングは、例えば合成樹脂成形品として作製することができる。ケーシング65には、プラテンガラス60及びプラテンガラス61を支持するための支持リブや、各種部材をネジ止めするためのボス部、電気配線等のための貫通孔等が設けられているが、これらは原稿載置台5の実施態様に応じて適宜設計されるものなので、本明細書では詳細な説明が省略される。
画像読取ユニット64は、コンタクトイメージセンサ(Contact Image Sensor、以下「CIS」と称される。)66、センサキャリッジ67を有する。センサキャリッジ67は、その上側に担持するようにしてCIS66を搭載している。これにより、CIS66がプラテンガラス60及びプラテンガラス61の下面に対向される。CIS66は、光源を発光させて原稿に光を照射し、原稿からの反射光をレンズにより光電変換素子に導き、光電変換素子が反射光強度に応じた電気信号を出力するいわゆる密着型のイメージセンサである。CIS66は、センサキャリッジ67に搭載されて、プラテンガラス60の下方を往復動される。図5には表されていないが、ケーシング65の幅方向(図5の左右方向)にガイドシャフトが架設されており、センサキャリッジ67は、ガイドシャフトに沿って滑らかにスライド移動される。さらに、ガイドシャフトに沿って不図示のベルト駆動機構が設けられている。ベルト駆動機構は、上記ベルト駆動機構38と同様に、プーリ間にタイミングベルトが架設されたものである。センサキャリッジ67は、ベルト駆動機構のタイミングベルトに固定されており、タイミングベルトの周運動によって往復動される。
FBSユニット3がFBSとして使用される場合には、センサキャリッジ67がプラテンガラス60の下方をプラテンガラス60と平行に移動されて、センサキャリッジ67に搭載されたCIS66がプラテンガラス60上に載置された原稿の画像を読み取る。
図1に示されるように、原稿カバー7には、原稿トレイ70から原稿搬送路71(図6参照)を経て排紙トレイ73へ原稿を連続搬送するADF6が備えられている。ADF6による搬送過程において、原稿がプラテンガラス61上に搬送され、プラテンガラス61の下方に待機された画像読取ユニット64により原稿の画像が読み取られる。
図5に示されるように、ケーシング65のADF6側の側方(図5左側)であって画像読取ユニット64の往復動範囲外にはストッパ収容部68が形成されている。ストッパ収容部68は、プラテンガラス60及びプラテンガラス61に対応する領域外に形成されている。つまり、ストッパ収容部68は、ケーシング65において読取領域外に形成されいてる。ストッパ収容部68の詳細な構成については後述される。
図6は、ADF6の内部構成を示す断面図である。図1及び図6に示されるように,原稿カバー7上に、原稿トレイ70及び排紙トレイ72が、原稿トレイ70を下側にして上下二段に配置されている。原稿トレイ70は、原稿カバー7の上面と一体に形成されている。ADF6により画像読取りが行われる原稿は、複数枚が積層された状態で、給紙方向の先端をADF6に挿入するようにして、原稿トレイ70上に載置される。原稿トレイ70には、多機能装置1の奥行き方向に隔てられて一対の原稿ガイド73が、奥行き方向へスライド移動可能に設けられている。原稿ガイド73は、原稿トレイ70から起立して、原稿トレイ70に載置される原稿の幅方向の位置を規制する。
原稿ガイド73は、周知の連動機構により、いずれか一方の原稿ガイド73をスライド移動させると、他方の原稿ガイド73も連動して相反する方向へスライド移動される。原稿幅が狭い場合には、多機能装置1の正面側の一方の原稿ガイド73を背面側へスライド移動させると、これに連動して、背面側の他方の原稿ガイド73は正面側へスライド移動される。これにより、奥行き方向の略中央を中心として、一対の原稿ガイド73により規制される原稿幅を狭くすることができる。逆に、原稿幅が広い場合には、多機能装置1の正面側の一方の原稿ガイド73を正面側へスライド移動させると、これに連動して、背面側の他方の原稿ガイド73は背面側へスライド移動され、一対の原稿ガイド73により規制される原稿幅を広くすることができる。
一対の原稿ガイド73には、原稿トレイ70と上下方向に隔てられて排紙トレイ72が一体的に形成されている。ADF6から排紙された原稿は、その両側を排紙トレイ72に担持されて、原稿トレイ70上の原稿と分離した状態で保持される。排紙トレイ72は、排紙方向の長さが原稿の長さより短いので、原稿の排紙方向先端側は、排紙トレイ72から垂れ下がるようにして、原稿トレイ70上に保持される。したがって、原稿トレイ70上の原稿の給紙方向後端部分の上に、排紙トレイ72上の原稿の排紙方向先端部分が重なるが、原稿トレイ70上の原稿の給紙方向先端部分と、排紙トレイ72上の原稿の排紙方向後端部分とは、排紙トレイ72により上下二段に保持されているので、これら原稿が混同することはない。また、排紙トレイ72が短くされることにより、原稿カバー7上に必要な空間を小さくして、多機能装置1を薄型且つ小型にすることができる。
図1に示されるように、原稿トレイ70のADF6が設けられていない側の端部には、原稿トレイ70の上面から起立する起立姿勢と、原稿トレイ70の上面と一体に倒伏する倒伏姿勢とに姿勢変化する原稿ストッパ74が設けられている。図1では、原稿ストッパ74は倒伏姿勢であり、起立姿勢にされることにより、原稿トレイ70から上方へ立ち上がる。原稿ストッパ74が起立姿勢にされることにより、例えば、原稿トレイ70と同程度の大きさの原稿がADF6から排出された際に、該原稿が原稿ストッパ74により制止され、原稿トレイ70から滑り落ちることが防止される。このように、排出された原稿を原稿ストッパ74で受け止めることにより、原稿トレイ70の面積を小さくすることができ、原稿トレイ70が一体的に形成された原稿カバー7を小型化できる。また、原稿ストッパ74が不要な場合には、倒伏姿勢とすることにより、原稿カバー7から突出せず、梱包時や保管時の多機能装置1のサイズをコンパクトにできる。
図6に示されるように、ADF6の内部には、原稿トレイ70と排紙トレイ72とを連結する原稿搬送路71が横向き略U字形状に形成されている。原稿搬送路71は、原稿カバー7に一体に形成されたADF本体75と、ADF本体75に対して開閉自在に設けられたADFカバー76とによって構成されている。原稿トレイ70から原稿搬送路71に連続するようにして、吸入シュート部77が形成されている。ADF6の吸入シュート部77は、原稿トレイ70から延長されるようにして、ADF本体75と一体的に形成されたガイド板78と、ADFカバー76の内側に配設された区画板79とをガイド面として、上下に所定幅の通路として構成されている。
原稿搬送路71は、吸入シュート部77から、湾曲部80を経て、排紙シュート部81へ横向き略U字形状に形成されている。湾曲部80及び排紙シュート部81は、ADF本体75、ADFカバー76、区画板79等により、所定幅の通路として連続的に形成されている。原稿トレイ70にセットされた原稿は、吸入シュート部77に案内されて湾曲部80へ給送され、排紙シュート部81から排紙トレイ72へ排紙される。
原稿搬送路71には、原稿を搬送するための搬送手段が配設されている。詳細には、吸入ローラ82とこれに圧接する吸入ニップ片83、分離ローラ84とこれに圧接する分離ニップ片85、及び搬送ローラ86とこれに圧接するピンチローラ87によって搬送手段が構成されている。
吸入ローラ82は、吸入シュート部77の略中央に、そのローラ面の一部をガイド板78の上面から露出するようにして回転可能に設けられている。分離ローラ84は、吸入ローラ82から搬送方向へ隔てられた位置に、そのローラ面の一部をガイド板78の上面から露出するようにして回転可能に設けられている。吸入ローラ82及び分離ローラ84は、モータからの駆動力が伝達されて回転駆動される。
吸入ニップ片83は、区画板79の吸入ローラ82の対向位置に、吸入ローラ82と接離する方向へ上下動可能に設けられている。吸入ニップ片83は、吸入ローラ82の軸方向のローラ幅より若干狭い幅のパッド状のものであり、吸入ローラ82のローラ面に接離される。吸入ニップ片83は、不図示のバネ部材により下方へ弾性付勢されており、原稿をニップしない状態で常時吸入ローラ82に接触されている。
分離ニップ片85は、区画板79の分離ローラ84の対向位置に、分離ローラ84と接離する方向へ上下動可能に設けられている。分離ニップ片85は、分離ローラ84の軸方向のローラ幅より若干狭い幅のパッド状のものであり、分離ローラ84のローラ面に接離される。分離ニップ片85は、不図示のバネ部材により下方へ弾性付勢されており、原稿をニップしない状態で常時分離ローラ84のローラ面に圧接されている。
搬送ローラ86は、原稿搬送路71の横向き略U字形状の湾曲部80に配設されている。搬送ローラ86は、そのローラ面が湾曲部80の一部をなす程度の外径である。搬送ローラ86は、吸入ローラ82及び分離ローラ84と同様に、モータからの駆動力が伝達されて回転駆動される。
搬送ローラ86の周囲には、ピンチローラ87が3箇所に設けられている。各ピンチローラ87は、その軸がバネ片に弾性付勢されてADF本体75又はADFカバー76に回転自在に支持されている。これにより、各ピンチローラ87が、搬送ローラ86のローラ面に圧接されている。搬送ローラ86が回転されると、これに従動してピンチローラ87も回転される。ピンチローラ87により、原稿が搬送ローラ86に圧接されて、搬送ローラ86の回転力が原稿に伝達される。
搬送ローラ86の給紙方向下流側には、排紙シュート部81が形成されている。排紙シュート部81は、原稿搬送路71の湾曲部80と連続するようにして、ADFカバー76と区画板79との間に形成されている。原稿トレイ70から原稿搬送路71へ供給された原稿は、吸入シュート部77、湾曲部80、排紙シュート部81を順次経て、排紙トレイ72に排出される。この搬送の間に、原稿がプラテンガラス61上を通過し、プラテンガラス61の下方に待機された画像読取ユニット64により、該原稿の画像が読み取られる。
(その他の構成)
図1に示されるように、多機能装置1の装置正面側には、操作パネル8が設けられている。操作パネル8は各種操作ボタンや液晶表示部から構成されており、多機能装置1は、操作パネル8からの指示によって動作される。勿論、多機能装置1は、操作パネル8による指示のほか、コンピュータに接続されて該コンピュータからプリンタドライバやスキャナドライバ等を介して送信される指示によっても動作される。
多機能装置1の正面の左上部には、記録媒体である各種小型メモリカードを装填可能なスロット部9が設けられている。スロット部9に装填された小型メモリカードに記憶された画像データが読み出され、その画像データに関する情報を液晶表示部に表示され、任意の画像がプリンタ部3により記録用紙に記録される。このための入力は、操作パネル8や多機能装置1に接続されたコンピュータから行われる。
(開閉機構)
以下に、FBSユニット3がプリンタユニット2に対して開閉される構造について詳述される。図7は、FBSユニット3がプリンタユニット2に対して開かれた状態を示す外観斜視図である。図7に示されるように、原稿載置台5のケーシング65が、装置背面側を軸としてプリンタユニット2に回動可能に支持されている。これにより、原稿載置台5は、装置正面側を自由端としてプリンタユニット2に対して上側へ開かれる。操作パネル8は、プリンタユニット2側に固定されており、原稿載置台5とともに開閉されない。このようにFBSユニット3が開かれることにより、プリンタユニット2の内部が露出され、ジャム処理などのメンテナンス作業が行われる。
プリンタユニット2とFBSユニット3との間にはストッパ90が設けられている。ストッパ90は、装置奥行きより若干短い長さの平板形状であり、基端がプリンタユニット2の上部であって装置正面側に回動自在に連結されている。ストッパ90は装置奥行き方向に延出されている。ストッパ90の装置背面側は回動先端であり、ケーシング65に摺動自在に連結されている。ストッパ90は、FBSユニット3がプリンタユニット2に対して開かれた状態において、図7に示されるように、筋交いの如く、FBSユニット3を支持する。
図8は、ストッパ90の構成を示す斜視図である。ストッパ90は、装置高さ方向に幅広の平板形状であり、例えば、合成樹脂成型品として実現される。ストッパ90の基端には、厚み方向にピン孔91が形成されている。このピン孔91にプリンタユニット2のピン(不図示)が挿通されることにより、ストッパ90の基端がプリンタユニット2に回動自在に連結される。
ストッパ90の回動先端には、厚み方向に突出する係合ピン92が形成されている。係合ピン92は、後述される負荷調整部材100のガイド溝103に係合される。係合ピン92の近傍には、摩擦部93(摩擦部材)が形成されている。摩擦部93は、基端側へ向かって幅広となる楔形状である。摩擦部93の表面は、フリクションラバー94により覆われている。フリクションラバー94は、ゴム製の弾性部材であり、所望の摺動摩擦を生じさせるためのものである。フリクションラバー94は、接着剤などにより摩擦部93に貼り付けられて固定される。
ストッパ90には、底面側にリブ95が形成されている。リブ95は、ストッパ90の長さ方向の大部分に亘って、その底面から厚み方向に突出されて、ストッパ90の底面を拡張する。これにより、ストッパ90の剛性が高められる。
ストッパ90の表裏面には、厚み方向に突出する補強部96が形成されている。図8に示されている側の各補強部96は、ストッパ90の底面側を底辺とし、上面側と頂点とする三角形に形成されている。この三角形の各補強部96が底辺側で連結されて、ストッパ90の長さ方向に並べられている。図8には表れていないが、ストッパ90の反対側の面にも補強部96が形成されている(図7参照)。
ストッパ90の表裏面それぞれの補強部96は、ストッパ90の厚み方向の表裏面に交互に突出されている。つまり、図8に示されるように、補強部96が形成されていない凹陥部分97に対応する図8におけるストッパ90の裏面側に、該裏面から厚み方向に突出する補強部96が形成されている。したがって、裏面側の補強部96は、図7に示されるように、ストッパ90の上面側を底辺とし、底面側を頂点とする三角形に形成されている。そして、裏面側において補強部96が形成されていない凹陥部分97が、図8におけるストッパ90の表面側の補強部96と対応されている。このように、ストッパ90の表裏面に一定のリズムで補強部96が形成されることにより、ストッパ90の外観が向上される。
また、ストッパ90の表裏面に形成された各補強部96は、凹陥部分97との境界において、表裏面で重複されている。つまり、該境界においては、ストッパ90の表裏面ともに補強部96が存在する。これにより、ストッパ90の上面と底面とを連結する筋交いの如く補強部96の重複部分が形成されるので、ストッパ90の剛性が高められる。
ストッパ90の係合ピン92は、ケーシング65のストッパ収容部68に設けられた負荷調整部材100に係合されて、ストッパ収容部68に沿って摺動可能とされる。係合ピン92と負荷調整部材100との係合については後述される。
図9は、ケーシング65の底面側を示す斜視図である。図9において上側が装置背面側であり、下側が装置正面側である。また、図9の右側がストッパ90が配置される側である。図9に示されるように、ケーシング65の底面の側縁近傍にストッパ収容部68が形成されている。ストッパ収容部68は、ケーシング65の底板69の一部がケーシング65内へ凹陥されることにより形成されている。ストッパ収容部68は、ストッパ90に対応されて装置の奥行き方向を長尺として形成されている。ストッパ収容部68は、ストッパ90及び負荷調整部材100が厚み方向に並べられて収容されるに十分な大きさである。したがって、図1に示されるように、FBSユニット3がプリンタユニット2に対して閉じられると、ストッパ90は、プリンタユニット2に対して倒伏するように回動され、ストッパ収容部68内に収容される。収容されたストッパ90は、図5に示されるように、画像読取ユニット64とほぼ同等の高さ位置になる。これにより、ケーシング65に画像読取ユニット64の下側にストッパ90を収容するための高さ領域を設ける必要がないので、FBSユニット3の薄型化が実現される。
図10は、ストッパ収容部68に収容されてストッパ90の回動先端を案内する負荷調整部材100の構成を示す正面図である。図10において、左側が装置正面側であり、右側が装置背面側である。負荷調整部材100は、装置高さ方向に幅広の平板形状であり、例えば、合成樹脂成型品として実現される。負荷調整部材100の一方の端部には、第1係合突起101が形成されており、他方の端部には、第2係合突起102が形成されている。この第1係合突起101及び第2係合突起102により、負荷調整部材100がストッパ収容部68内に取り付けられる。
詳細に説明するに、図9に示されるように、ストッパ収容部68には、装置奥行き方向に隔てられて第1係合孔58及び第2係合孔59が形成されている。第1係合孔58と第2係合孔59とは、負荷調整部材100の長さに合致するように隔てられている。第1係合突起101は、第1係合孔58に挿通される。第1係合孔58により、第1係合突起101は、装置の高さ方向に対してほぼ一定位置に固定される。第2係合突起102は、第2係合孔59に挿通される。第2係合孔59は、装置の高さ方向の長孔である。したがって、第2係合突起102は、第2係合孔59の範囲内で上下動される。このようにして、負荷調整部材100がストッパ収容部68に取り付けられる。負荷調整部材100は、第1係合突起101を軸として、第2係合孔59の範囲内で第2係合突起102側が上下動される。この上下動により、負荷調整部材100が圧接姿勢と非圧接姿勢に姿勢変化される。
図10に示されるように、負荷調整部材100には、その長手方向にガイド溝103が形成されている。ガイド溝103には、ストッパ90の係合ピン92が挿通される。係合ピン92はガイド溝103に沿ってスライド移動自在である。これにより、ストッパ90の回動先端が原稿載置台5の開閉に伴って装置奥行き方向へ摺動される。装置正面側となるガイド溝103の一端側には、係止溝104がガイド溝103から連続され且つガイド溝103から上側に延出されている。係合ピン92がガイド溝103から係止溝104へ進入することにより、図7に示されるように、ストッパ90が、FBSユニット3を支持する姿勢に保持される。ガイド溝103と係止溝104との境界には、ガイド溝103の溝幅を拡げる方向に弾性変形可能な突片105が形成されている。一旦、係止溝103に進入した係合ピン92がガイド溝103に戻るには、突片105が弾性変形される必要がある。これにより、FBSユニット3がプリンタユニット2に対して閉じられる際に、係止溝104からガイド溝103に進入する係合ピン92が突片105を弾性変形させるので、操作にクリック感が生じる。
負荷調整部材100の表裏面の一方側、換言すれば、ストッパ90が配置される側(図10手前側)には、圧接部106が形成されている。圧接部106は、ガイド溝103の下縁に沿って負荷調整部材100の中央から装置背面側に亘って形成されている。中央から装置背面側へ向かっては、圧接部106は、負荷調整部材100の厚み方向に膨出し、またその膨出が消出される。つまり、圧接部106は頂部107の両側に斜面が形成された山形状である。頂部107から中央へ向かっては緩斜面108が形成され、頂部107から端へ向かっては急斜面108が形成されている。ストッパ90の係合ピン92がガイド溝103に沿ってスライドされると、摩擦部93が圧接部106と圧接される。
圧接部106に対応されて、ガイド溝103の上縁に沿って圧接部106と同方向に突出された鍔部110が形成されている。鍔部110は、圧接部106により、ガイド溝103から離脱する方向へ移動されるストッパ90の係合ピン92が、ガイド溝103から離脱することを防止する。
以下に、ストッパ収容部68の幅Wと、摩擦部93の最大厚みA1と、圧接部106の厚みA2と、圧接部106以外の負荷調整部材100の厚みA3との関係について説明される。図11及び図12は、ストッパ収容部68の内部構成を示す断面図である。なお、図11及び図12では、ストッパ収容部68の装置幅方向の断面が示されている。
図11に示されるように、圧接部106以外の負荷調整部材100の厚みA3は、ストッパ収容部68の幅Wから摩擦部93の最大厚みA1を減じた長さより薄い。つまり、A3<W−A1である。したがって、負荷調整部材100がストッパ収容部68に没入された圧接姿勢においても、ガイド溝103に沿ってスライド移動される摩擦部93は、負荷調整部材100又はストッパ収容部68の内壁に圧接されないので、過大な摺動抵抗を受けることなく軽快にスライド移動される。
図12に示されるように、圧接部106を含めた負荷調整部材100の厚みA2は、ストッパ収容部68の幅Wから摩擦部93の最大厚みA1を減じた長さより厚い。つまり、A2>W−A1である。したがって、圧接姿勢の負荷調整部材100において、ガイド溝103に沿ってスライド移動される摩擦部93は、負荷調整部材100及びストッパ収容部68の内壁に圧接される。これにより、摩擦部93が圧接部106の領域を通過する際には、摩擦部93が圧接部106とストッパ収容部68とに挟み込まれ、これらに対して摺動するので、摺動抵抗が生ずる。
以下に、FBSユニット3の開閉に伴うストッパ90及び負荷調整部材100の動作が説明される。図13は、負荷調整部材100が非圧接姿勢である場合のストッパ収容部68の内部構成を示す断面図である。図14は、負荷調整部材100が圧接姿勢である場合のストッパ収容部68の内部構成を示す断面図である。図13及び図14では、ストッパ収容部68の装置奥行き方向の断面が示されている。図15は、非圧接姿勢における摩擦部93と圧接部106との関係を示す断面図である。図15では、ストッパ収容部68の装置幅方向の断面が示されている。
FBSユニット3がプリンタユニット2に対して開閉されるに伴い、ストッパ90が基端側のピン孔91を回動軸として回動される。ストッパ90の回動先端側の係合ピン92は、負荷調整部材100のガイド溝103に沿ってスライド移動される。負荷調整部材100は、FBSユニット3のケーシング65のストッパ収容部68に収容されており、FBSユニット3とともに装置背面側を回動軸として回動される。
前述されたように、負荷調整部材100は、第1係合突起101を軸として、第2係合孔59の範囲内で第2係合突起102側が上下動され、負荷調整部材100が圧接姿勢と非圧接姿勢に姿勢変化される。図13に示されるように、負荷調整部材100に外力が付与されなければ、重力により負荷調整部材100は、第2係合突起102側(装置背面側)が降下される。これにより、負荷調整部材100の一部がストッパ収容部68から突出される。ストッパ収容部68から突出された部分には、圧接部106が含まれる。
一方、図14に示されるように、負荷調整部材100に対して上向きの外力が付与されると、負荷調整部材100は重力に抗して、ストッパ収容部68内に没入される。したがって、圧接部106もストッパ収容部68内に位置せしめられる。
図1に示されるように、FBSユニット3がプリンタユニット2に対して閉じられた状態から、図7に示されるように、FBSユニット3がプリンタユニット2に対して開かれると、ケーシング65のストッパ収容部68に取り付けられた負荷調整部材100は、FBSユニット3とともに上側へ回動される。
ストッパ90の係合ピン92は、負荷調整部材100のガイド溝103に係合されているので、FBSユニット3が開かれると、係合ピン92が負荷調整部材100により上側へ持ち上げられる。これにより、ストッパ90が起立するように回動され、係合ピン92は、ガイド溝103を、装置背面側から装置正面側へスライド移動される。
負荷調整部材100が、ガイド溝103に係合された係合ピン92を持ち上げる反力として、負荷調整部材100に下方向の負荷が生ずる。これにより、負荷調整部材100は、図13に示されるように、第2係合突起102側が第2係合孔59の下側に降下されて、その一部、つまり圧接部106がストッパ収容部68から突出される。つまり、非圧接姿勢になる。
図15に示されるように、負荷調整部材100が非圧接姿勢になることにより、摩擦部93が圧接部106の領域を通過する際に、摩擦部93が負荷調整部材100から離れる方向(厚み方向)へ移動することが可能になる。したがって、摩擦部93は、圧接部106の形状に沿って負荷調整部材100から離れながら、ガイド溝103に沿って摺動される。摩擦部93に過大な摺動摩擦が生じないことにより、FBSユニット3が軽快に開かれる。
FBSユニット3が完全に開かれると、ストッパ90の係合ピン92は、負荷調整部材100のガイド溝103から係止溝104に進入する。これにより、係止ピン92が負荷調整部材100の延出方向(ガイド溝103の方向)にスライド移動されることが規制され、図7に示されるように、ストッパ90が起立された状態に維持される。このストッパ90が、プリンタユニット2に対して開かれたFBSユニット3を筋交いの如く支持する。
図7に示されるように、FBSユニット3がプリンタユニット2に対して開かれた状態から、図1に示されるように、FBSユニット3がプリンタユニット2に対して閉じられる際には、係止溝104に進入した係合ピン92をガイド溝103へ戻すべく、FBSユニット3が一旦持ち上げられる。その後、FBSユニット3が押し下げられることにより、係止ピン92は、突片105を弾性変形させてガイド溝103に進入する。
ストッパ90の係合ピン92は、負荷調整部材100のガイド溝103に係合されているので、FBSユニット3が閉じられると、負荷調整部材100により係合ピン92が下側へ押し下げられる。これにより、ストッパ90が倒伏するように回動され、係合ピン92は、ガイド溝103を、装置正面側から装置背面側へスライド移動される。
負荷調整部材100が、ガイド溝103に係合された係合ピン92を押し下げる反力として、負荷調整部材100に上方向の負荷が生ずる。これにより、負荷調整部材100は、図14に示されるように、第2係合突起102側が第2係合孔の上側に上昇されて、圧接部106を含めて負荷調整部材100の全体がストッパ収容部68に没入される。つまり、圧接姿勢になる。
図11に示されるように、負荷調整部材100が圧接姿勢であっても、摩擦部93が圧接部106以外の領域を通過する際には、負荷調整部材100又はストッパ収容部68の内壁に圧接されないので、過大な摺動抵抗が生じない。したがって、図7に示された状態から、FBSユニット3の閉じ始めにおいては、FBSユニット3は軽快に閉じられる。
図12に示されるように、摩擦部93が圧接部106の領域を通過する際には、ガイド溝103に沿ってスライド移動される摩擦部93は、負荷調整部材100及びストッパ収容部68の内壁に圧接されるので、摩擦部93に摺動抵抗が生ずる。圧接部106は、頂部107へ向かって緩斜面108が形成されているので、摺動抵抗が徐々に増加される。これにより、FBSユニット3がほぼ半分程度閉じられた状態から、急激な回動が防止される。そして、摩擦部93が圧接部106の頂部107を通過すると、急斜面109に従って、摩擦部材93の摺動抵抗が消失される。これにより、プリンタユニット2に対してFBSユニット3が完全に閉じられる。
図1に示されるように、FBSユニット3がプリンタユニット2に対して完全に閉じられると、ストッパ90はプリンタユニット2の上部に完全に倒伏され、ほぼ水平方向に演出される。倒伏されたストッパ90は、FBSユニット3のケーシング65に形成されたストッパ収容部8に収容される。図5に示されるように、この状態では、ストッパ90はケーシング65の底面より上側にある。これにより、プリンタユニット2とFBSユニット3との間にストッパ90分の間隙が生じず、装置の薄型化が実現される。
ストッパ収容部68は、ケーシング65の底面であってプラテンガラス61より装置端側に形成されている。つまり、FBSユニット3の原稿読取領域外に形成されている。図4に示されるように、原稿カバー7が開かれると、プラテンガラス60,61を通じて、ケーシング65の内部が露出される。ストッパ収容部68は、ストッパ90及び負荷調整部材100を収容する空間を形成するためにケーシング65内に膨出されるが、その膨出されたストッパ収容部68が読取領域に露出されない。これにより、FBSユニット3を使用する際の外観が向上される。
また、ストッパ90は、基端となるピン孔91を装置正面側とし、回動先端となる係合ピン92を装置背面側として、装置奥行き方向に延出するように配置される。FBSユニット3においては、画像読取ユニット64が装置幅方向に往復動されるが、図5に示されるように、その往復動範囲の外側には、ADF6のピンチローラ87などに対応された領域57が存在する。画像読取ユニット64は、プラテンガラス61の下方まで移動されればよく、上記領域57まで移動されることを要しない。したがって、この領域57をストッパ収容部68に割り当てあることにより、FBSユニット3が大型化されることなく、ケーシング65にストッパ収容部68が形成される。
また、ストッパ90は、装置高さ方向に幅広の平板形状なので、ストッパ90及びストッパ収容部68を配置するために必要な装置幅が小さくなる。これにより、装置の一層の小型化が実現される。
また、ストッパ90は、その底面を拡張するリブ95が形成されているので、ストッパ90の剛性が高められるとともに、ストッパ90が倒伏される際に、ストッパ90とプリンタユニット2との間に使用者の手が挟まれた場合であっても、使用者の手に付与される単位面積当たりの力が減少されるので、大きな痛みが生じない。
なお、本実施形態では、FBSユニット3がプリンタユニット2に対して開閉されるものとしたが、本発明に係る装置本体はプリンタユニット2に限定されない。したがって、プリンタ機能を有しない画像読取装置として本発明が実現されてもよい。
図1は、本発明の実施形態に係る多機能装置1の外観構成を示す斜視図である。 図2は、多機能装置1の主要構成を示す断面図である。 図3は、プリンタユニット2の主要構成を示す平面図である。 図4は、原稿カバー7が開かれた状態の多機能装置1の外観構成を示す斜視図である。 図5は、原稿載置台5の内部構成を示す断面図である。 図6は、ADF6の内部構成を示す断面図である。 図7は、FBSユニット3が開かれた状態の多機能装置1の外観構成を示す斜視図である。 図8は、ストッパ90の構成を示す斜視図である。 図9は、ケーシング65の底板69側を示す斜視図である。 図10は、負荷調整部材100の構成を示す斜視図である。 図11は、ストッパ収容部68の内部構成を示す断面図である。 図12は、ストッパ収容部68の内部構成を示す断面図である。 図13は、ストッパ収容部68の内部構成を示す断面図である。 図14は、ストッパ収容部68の内部構成を示す断面図である。 図15は、ストッパ収容部68の内部構成を示す断面図である。
1・・・多機能装置(画像読取装置)
2・・・プリンタユニット(装置本体)
3・・・フラットベッドスキャナユニット
65・・・ケーシング
66・・・CIS(イメージセンサ)
68・・・ストッパ収容部
90・・・ストッパ
93・・・摩擦部(摩擦部材)
95・・・リブ
96・・・補強部
100・・・負荷調整部材
103・・・ガイド溝
106・・・圧接部

Claims (10)

  1. 装置の幅方向にイメージセンサが往復動され、読取領域において被読取媒体の画像読取りが行われるフラットベッドスキャナユニットと、
    その上部に、上記フラットベッドスキャナユニットを装置背面側を軸として回動可能に支持する装置本体と、
    装置高さ方向を幅方向として、基端が、上記装置本体の上部の側端部側に回動自在に連結され、当該基端から装置奥行き方向へ延出された回動先端が上記フラットベッドスキャナユニットに摺動自在に連結され、該フラットベッドスキャナユニットが上記装置本体に対して開かれた状態において、該フラットベッドスキャナユニットを支持するストッパと、
    その底面であって上記読取領域外の所定領域に凹陥されて、上記フラットベッドスキャナユニットが上記装置本体に対して閉じられた状態において、上記ストッパの幅方向の両端が該底面より上側へ収まるように上記ストッパを収容し、上記フラットベッドスキャナユニットが上記装置本体に対して閉じられるときに上記ストッパの回動先端が摺動されるストッパ収容部を有する上記フラットベッドスキャナユニットのケーシングと、を具備し、
    上記ストッパ収容部は、上記ケーシング内における上記イメージセンサと同等の高さ位置に上記ストッパを収容可能なものである画像読取装置。
  2. 上記ストッパは、上記回動先端側に設けられ、上記ストッパ収容部内に挿入された状態で、該回動先端の摺動に伴って該ストッパ収容部に沿って往復動される摩擦部材を有し、
    上記ストッパ収容部に、上記摩擦部材に圧接して該摩擦部材の往復動に摺動摩擦を付与する圧接姿勢と、上記摩擦部材を摺動摩擦なく往復動自在とする非圧接姿勢とに姿勢変化可能に設けられた負荷調整部材が設けられたものである請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 上記負荷調整部材は、上記フラットベッドスキャナユニットが上記装置本体に対して開かれる際に上記非圧接姿勢にされ、該フラットベッドスキャナユニットが上記装置本体に対して閉じられる際に上記圧接姿勢に姿勢変化されるものである請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 上記負荷調整部材は、上記摩擦部材に圧接する圧接部及び上記ストッパの摺動方向に形成されたガイド溝を有し、該圧接部が上記ストッパ収容部から出没されるように、該ストッパ収容部に出没自在に設けられ、
    上記ストッパは、その先端側が上記ガイド溝に係合され、上記フラットベッドスキャナユニットが上記装置本体に対して開かれる際に上記負荷調整部材を上記ストッパ収容部から突出させ、該フラットベッドスキャナユニットが上記装置本体に対して閉じられる際に上記負荷調整部材を上記ストッパ収容部に没入させるものである請求項3に記載の画像読取装置。
  5. 上記ストッパは、装置高さ方向に幅広の平板形状のものである請求項1から4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 上記ストッパは、その底面を拡張するリブが形成されたものである請求項5に記載の画像読取装置。
  7. 上記ストッパは、その厚み方向に突出する補強部が形成されたものである請求項5又は6に記載の画像読取装置。
  8. 上記補強部は、上記ストッパの厚み方向の表裏面に交互に突出されたものである請求項7に記載の画像読取装置。
  9. 上記補強部は、上記ストッパの厚み方向の表裏面ともに突出する領域を含むものである請求項8に記載の画像読取装置。
  10. 上記装置本体は、被記録媒体に画像記録を行うプリンタユニットを含むものである請求項1から9のいずれかに記載の画像読取装置。
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