JP4321325B2 - 連続鋳造鋳片の二次冷却方法 - Google Patents

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本発明は、連続鋳造鋳片の二次冷却方法に関する。
最近では、生産性向上のため、連続鋳造プロセスにおいても、鋳造速度を増加して、鋳造能率を向上させることが要望されている。しかし、鋼の連続鋳造プロセスにおいては、連続鋳造機の機長内で溶鋼を完全に凝固させることが必須であり、むやみに鋳造速度を増加させることはできない。
連続鋳造機の機長内で溶鋼を完全に凝固させるために、二次冷却水量を増加させ、冷却能を増加させてはじめて、鋳造速度を増加させることができる。例えば、特許文献1には、連続鋳造鋳型に続くロール案内装置を介して、連続的に引出される鋳片の両面に、冷却水のみを噴射せしめる前部強冷却装置と、冷却水に圧縮気体を混合した冷却媒体を噴射せしめる後部緩冷却装置を連続的に配列し、鋳片の凝固を促進する二次冷却設備が提案されている。
また、特許文献2には、加圧系にブースターポンプを備えた送水気孔を介し、鋳片に25〜100kgf/cmの供給圧をもって冷却水を吹き付ける連続鋳造鋳片の二次冷却方法が提案されている。
また、特許文献3には、噴射される液体冷媒の噴射ノズル直前における圧力を100kgf/cm超とし、かつ冷媒の流量密度を100〜100000L/m/minとする条件の冷媒噴射を行う連鋳鋳片の二次冷却方法が提案されている。
また、特許文献4には、連続鋳造機のパスラインに沿ったサポートロールの間際に、搬送中の鋳片を案内する案内板を配し、案内板と鋳片間に水膜流連続床を形成して鋳片を支持するとともに、冷却も行う連鋳鋳片の二次冷却方法が提案されている。
また、特許文献5には、連続鋳造鋳型内メニスカスから1.0〜7.5m位置の二次冷却帯区間内で、少なくとも未凝固圧下開始前から薄鋳片にデスケーリング高圧水を噴射しながら未凝固圧下を行う薄鋳片の連続鋳造方法が提案されている。
特開昭57−187150号公報 特開昭57−91857号公報 特開平5−177322号公報 特開平9−201661号公報 特開2000−158109号公報
特許文献1〜5に記載された各技術によれば、確かに冷却能は向上する。通常の連続鋳造で用いられるミストスプレーや水スプレーでは、供給水の圧力は5〜10kgf/cm程度であり、熱伝達係数は500kcal/m/h/℃程度が限界である。これに対し、例えば特許文献3に記載された技術では、水膜流連続床を形成して鋳片を冷却し、高熱伝達係数の冷却を達成できるとしている。しかし、特許文献4に記載された技術では、水膜流連続床を形成するため、保守に多大の労力を要し、経済的に問題を残していた。
特許文献1〜5に記載された各技術によれば、確かに冷却能は向上する。しかし、特許文献1〜5に記載された各技術では、連続鋳造の開始から終了までを一定の冷却条件で冷却している。ところが、連続鋳造プロセスにおいては、操業状況に応じて鋳造速度を変化させる必要がある場合がある。
特許文献1〜5に記載された各技術におけるように、一定の高い冷却能で連続鋳造鋳片を冷却すると、特に、鋳造速度(引抜速度)1.8m/min以上の操業下では、鋳造速度が変化する領域(非定常部)が不均一冷却となり、表面割れ等の欠陥が多発し、鋳片の品質が低下する。そのため、手入れ等の負荷が増大し生産性が低下するという問題があった。かかる問題は、特許文献1〜5に記載がなく、また、これら特許文献には冷却条件を途中で変更する具体的手段についての示唆もない。
本発明は、上記従来技術の問題を解決し、連続鋳造鋳片の二次冷却過程の全てにおいて、連続鋳造鋳片に適正かつ均一な冷却が可能となるように、引抜速度の変化に応じて冷却速度の調整が可能な、連続鋳造鋳片の二次冷却方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために、鋳片を均一にしかも速い冷却速度で二次冷却できる手段を鋭意検討し、その結果、まず、冷却水の鋳片への衝突圧が冷却能の有効な指標となりうることを知見した。そして、鋳片を均一にしかも速い冷却速度で二次冷却するためには、高圧スプレーノズル(以下、単に高圧ノズルという)を利用し、しかも鋳造条件に応じて冷却能を調整することが肝要であり、そのためには、冷却手段として、高圧ノズルを有し、冷却水の鋳片への衝突圧を可変とする衝突圧可変冷却手段を設けるのが良いことに想到した。
上記衝突圧可変冷却手段としては、冷媒の流量密度を調整することにより、液体冷媒の噴射圧力を動的に制御できるものが、鋳造条件に対応して鋳片の均一冷却を行う上で、最適である。
本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、その要旨は以下のとおりである。
(発明項1) 連続鋳造鋳型の下流で、同鋳型から連続的に引出される鋳片のパスラインに沿って、該鋳片の両面に液体冷媒を噴射するノズルを有する冷却手段を複数基配列してなる連続鋳造鋳片の二次冷却装置を用いて、該鋳片を二次冷却するにあたり、前記冷却手段の少なくとも1基を高圧ノズルによる衝突圧可変冷却手段となし、該衝突圧可変冷却手段を用いて、前記鋳片のクレーターエンドが前記二次冷却装置内となりかつ該鋳片の曲げ部および矯正部の表面温度が表面割れ発生領域外の温度となるように、下記(1)式で定義される衝突圧Pcを、0.01×10−3〜30×10−3MPaの範囲で、下記手順で算出した値に変更することを特徴とする、鋳造速度1.8m/min以上の連続鋳造鋳片の二次冷却方法。

Pc=5.64×P×Q/H ・・・(1)
ここで、Pc:噴射された液体冷媒から鋳片が受ける衝突圧(MPa)、P:ノズル噴射圧(MPa)、Q:ノズル噴射流量(L/s/ノズル1本)、H:ノズルと鋳片間の距離(cm)
手順:
(a) 所定の鋳造速度ならびに衝突圧可変冷却手段およびそれ以外の冷却手段の配設位置から、鋳片内のクレーターエンドが二次冷却装置内に収まり、かつ曲げ部および矯正部の鋳片表面温度が表面割れ危険領域外の温度となるように、所要の熱伝達係数αを決定する。
(b) 得られた所要の熱伝達係数αおよび所望の鋳片表面温度Tsから、予め求めておいた関係式α=f(Ts,Pc)を用い、衝突圧可変冷却手段における所要の衝突圧Pcを算出し、(1)式からノズル噴射圧Pおよびノズル噴射流量Qを決定する。
(発明項2) 前記(1)式のノズル噴射流量Qは、前記液体冷媒の流量密度1〜1000L/min/mに対応する範囲で可変とすることを特徴とする発明項1記載の連続鋳造鋳片の二次冷却方法。
(発明項3) 前記衝突圧可変冷却手段はこれを前記鋳片の凝固シェル厚みdと鋳片厚みDの比d/Dが1/3以下となるパスライン位置に配設することを特徴とする発明項1または2に記載の連続鋳造鋳片の二次冷却方法。
(発明項4) 前記表面割れ発生領域外の温度が、780℃以上であることを特徴とする発明項1〜3のいずれかに記載の連続鋳造鋳片の二次冷却方法。
本発明によれば、連続鋳造鋳片の二次冷却において、鋳片に適正かつ均一な冷却を施すことが可能となり、非定常部での表面割れ発生を伴わずに鋳片の鋳造速度を増加することができ、連続鋳造の生産性が顕著に向上し、産業上格段の効果を奏する。
本発明に用いる二次冷却装置は、例えば図1に示すように、連続鋳造鋳型(以下、単に鋳型ともいう)1の下流に、鋳片6のパスラインに沿って、ノズルを有する冷却手段を複数基配列し、そのうち少なくとも1基を衝突圧可変冷却手段2Aとする。
衝突圧可変冷却手段2Aは、高圧ノズル21とプランジャーポンプ4とを有し、プランジャーポンプ4には回転数をインバーター制御する制御装置52を付設されたモータ51が配設される。モータ51の回転数を制御装置52によりインバータ制御することにより、液体冷媒のノズル噴射圧Pおよびノズル噴射流量Qを所望の値に可変調整できる。高圧ノズル21は最高10MPaから最低0.1MPaまでのノズル噴射圧で噴射可能なものが好ましい。
液体冷媒は、プランジャーポンプ4によりノズル噴射圧Pおよびノズル流量を調整されて二次冷却配管7を介し高圧ノズル21に供給され、鋳片に高圧スプレー22として噴射される。なお、液体冷媒は冷却水とすることが好ましい。
高圧ノズル21は、二次冷却配管7を介しプランジャーポンプ4に直接接続してもよいが、プランジャーポンプ4の台数が多くなることからノズルヘッダー23に複数個配設するのが好ましい。
衝突圧可変冷却手段2A以外の冷却手段3は、従来の水スプレー、ミストスプレーが可能な通常の冷却手段とする。冷却手段3は、ノズル31と、二次冷却配管7と、ポンプ41とを有し、噴射圧最高1MPa程度までのスプレー噴射が可能であれば特に問題はない。ポンプ41の種類は特に限定されないが、低コストで一定圧力の冷却水を大量に送水可能であるという観点からブースターポンプとすることが好ましい。なお、ノズル31は、ノズルヘッダー33に複数個配設することが好ましい。
本発明では、冷却能の指標として次(1)式で定義される、液体冷媒の鋳片への衝突圧Pcを採用する。
Pc=5.64×P×Q/H ・・・(1)
ここで、Pc:噴射された液体冷媒から鋳片が受ける衝突圧(MPa)、P:ノズル噴射圧(MPa)、Q:ノズル噴射流量(L/s/ノズル1本)、H:ノズルと鋳片間の距離(cm)
一般に、鋳片の二次冷却においては冷却能を評価する場合、熱伝達係数αを使用しているが、本発明者らの検討によれば、熱伝達係数αは、鋳片表面温度Tsおよび衝突圧Pcとの間に図2に示すような関係を有する。なお、同図では、熱伝達係数αは、エアミストスプレーの場合を基準(=1)とし、それに対する比を指標値として示した。すなわち、熱伝達係数αは、
α=f(Ts,Pc) ・・・(2)
なる関係を有し、鋳片表面温度Tsと衝突圧Pcとから算出できる。したがって、前記衝突圧可変冷却手段を利用し、鋳片への液体冷媒の衝突圧Pcを変えることで、二次冷却装置の冷却能を所望の値に調整できる。もっとも、図2からもわかるように、衝突圧Pcが0.01×10−3MPa未満であると必要な冷却能が得られず、一方、衝突圧Pcが30×10−3MPa超では冷却能の増分が小さくなるので、本発明では、衝突圧Pcの可変範囲を0.01×10−3〜30×10−3MPaとした。
衝突圧Pcをこの範囲とするには、前記(1)式のノズル噴射流量Qは、液体冷媒の流量密度1〜1000L/min/mに対応する範囲で可変とすることが好ましい。液体冷媒の流量密度が1L/min/m未満では高圧ノズルから噴射した液体冷媒が鋳片に均一に到達し難く、一方、液体冷媒の流量密度が1000L/min/m超では大量の冷媒自体が熱伝達の阻害要因となりやすいからである。
なお、冷却能をより精細に調整する観点から、衝突圧可変冷却手段は、複数の位置(セグメント)に配設することが好ましい。この配設する位置としては、ブレイクアウト防止、均一冷却等の観点から、前記鋳片の凝固シェル厚みdと鋳片厚みDの比d/Dが1/3以下となるパスライン位置が好ましい。ここで、凝固シェル厚みdとは、鋳片表面からの凝固層の厚さを表わし、また鋳片厚みDとは、鋳片全厚を表わす。
次に、本発明により鋳片を二次冷却する方法について説明する。
まず、所定の鋳造速度ならびに衝突圧可変冷却手段およびそれ以外の冷却手段の配設位置から、凝固伝熱解析により、鋳片内のクレーターエンドが二次冷却装置内に収まり、かつ曲げ部および矯正部の鋳片表面温度が表面割れ危険領域外の温度となるように、所要の熱伝達係数αを決定する。前記凝固伝熱解析は、例えば、鉄と鋼、第60巻(1974年)、1023頁に示される一般的手法を用いる。表面割れ危険領域は、鋼種によって異なるが、大多数の鋼種において780℃未満であるので、表面割れ危険領域外の温度は780℃以上とするのが好ましい。ここで、クレーターエンドとは、鋳片内部の凝固終了点のことである。
得られた所要の熱伝達係数αおよび所望の鋳片表面温度Tsから、予め求めておいた(2)式の関係を用い、衝突圧可変冷却手段における所要の衝突圧Pcを算出し、ノズル噴射圧Pおよびノズル噴射流量Qを決定する。なお、衝突圧可変冷却手段以外の冷却手段については噴射圧を一定とする。
上記のようにして、定常および非定常の鋳造速度条件に対応したノズル噴射条件を算出し、得られたノズル噴射条件にしたがって定常または非定常時の二次冷却を行う。これにより、鋳造条件に対応した、適切でかつ鋳片全体にわたる均一な二次冷却が可能となり、鋳片表面の割れが防止できる。なお、上記計算手順のフローチャートを図3に示す。
図3のフローチャートに沿って、鋳造速度:2.0m/minの場合について、衝突圧可変冷却手段を利用した場合と、通常の低圧の冷却手段のみ用いた場合について、鋳片表面温度Tsおよび凝固シェル厚みの変化を計算した例を図4に示す。衝突圧可変冷却手段を利用し適正な高圧スプレー冷却条件を設定することにより、クレーターエンド(この例では凝固シェル厚みが107.5mmとなる部位)が二次冷却装置内に収まり、かつ曲げ部および矯正部の鋳片表面温度を表面割れ危険領域外(この例では780℃以上)とすることができる。
また、図3のフローチャートによれば、種々の鋳造速度条件に対応した最適な二次冷却条件が得られるから、その得られた種々の最適な二次冷却条件にそれぞれ対応する鋳造速度条件のうちから最速のものを抽出することができ、これを実操業での鋳造速度とすることで、鋳片表面割れの発生なく鋳造速度を向上させることができる。
なお、本発明は、鋳造速度が1.8m/min未満の場合に適用しても効果が顕著に現れないので、鋳造速度1.8m/min以上に適用するのがよい。
比較的表面割れ感受性が高い、表1に示す組成の溶鋼を、連続鋳造鋳型に注入し、図1に示した二次冷却装置を用いて二次冷却し、断面サイズが215mm×1500mmの鋳片とした。二次冷却装置では、メニスカス下3〜4mの位置に衝突圧可変冷却手段2Aを1基取付けた。衝突圧可変冷却手段2Aは高圧ノズル(噴射角度:40〜50度)21を有し、ノズル噴射圧を0.1〜10MPaの範囲で調整可能であるものとした。衝突圧可変冷却手段2A以外の冷却手段3はエアミストスプレーによるものとした。
凝固伝熱解析を行い、鋳片内のクレーターエンドが二次冷却装置内に収まり、かつ曲げ部および矯正部の鋳片表面温度が表面割れ危険領域外(この例では780℃以上)となるように、熱伝達係数αを求めた。次いで、予め決定しておいた前記(2)式の関係から、適正な二次冷却ができる衝突圧Pcを決定し、この衝突圧Pcが得られる適正なノズル噴射圧Pおよびノズル噴射流量Qとなるように、プランジャーポンプ4の回転数をインバーター制御して、二次冷却を実行し、本発明例とした。本発明例では、鋳造速度の変更に応じて、上記手順にて適正な二次冷却ができる衝突圧Pcを決定しなおし、前記インバーター制御により二次冷却条件をダイナミックに制御した。
また、図1において衝突圧可変冷却手段に代えて、(a)噴射圧10MPaの一定圧で高圧スプレーする冷却手段、(b)噴射圧5MPaの一定圧で高圧スプレーする冷却手段、あるいは(c)噴射圧2.5MPaの一定圧で高圧スプレーする冷却手段を用い、一定冷却能で二次冷却を実行し、比較例とした。なお、前記高圧スプレーに代えてエアミストスプレーを用いた二次冷却も実行し、従来例とした。
得られた鋳片について、表面から深さ2mmまでの部分をスカーフィングしたのち、JIS Z 2343の規定に準拠して浸透液試験(PT試験)を実施し、肉眼で割れ個数を測定し、割れ個数(個/m)の値が0の場合を○、0超0.5未満の場合を△、0.5以上の場合を×として、表面割れの発生程度を評価した。
また、各例について、クレーターエンドを二次冷却装置内に収めうる最速の鋳造速度を定常部鋳造速度とした。
得られた結果を表2に示す。本発明例では、鋳造速度が一定な定常部は無論のこと、鋳造速度が低下する非定常部でも表面割れの発生は認められなかった。また、本発明例では、鋳造速度の向上度も高く、従来例に比べ30%以上の鋳造速度の向上が得られた。
Figure 0004321325
Figure 0004321325
本発明は、鋼の連続鋳造操業とくに高速連続鋳造操業に利用することができる。
本発明に用いる二次冷却装置の一例を示す模式図である。 熱伝達係数αと衝突圧Pcおよび鋳片表面温度Tsとの関係の一例を示すグラフである。 本発明の二次冷却条件を設定する手順を示すフローチャートである。 鋳片表面温度および凝固シェル厚の推移の計算例を示すグラフである。
符号の説明
1 鋳型(連続鋳造鋳型)
2A 衝突圧可変冷却手段
21 高圧ノズル(高圧スプレーノズル)
22 高圧スプレー
23 ノズルヘッダー
3 冷却手段
31 ノズル(スプレーノズル)
32 スプレー
33 ノズルヘッダー
4 プランジャーポンプ
41 ポンプ(ブースターポンプ)
51 モータ
52 制御装置(インバーター制御装置)
6 鋳片(連続鋳造鋳片)
7 二次冷却配管

Claims (4)

  1. 連続鋳造鋳型の下流で、同鋳型から連続的に引出される鋳片のパスラインに沿って、該鋳片の両面に液体冷媒を噴射するノズルを有する冷却手段を複数基配列してなる連続鋳造鋳片の二次冷却装置を用いて、該鋳片を二次冷却するにあたり、前記冷却手段の少なくとも1基を高圧ノズルによる衝突圧可変冷却手段となし、該衝突圧可変冷却手段を用いて、前記鋳片のクレーターエンドが前記二次冷却装置内となりかつ該鋳片の曲げ部および矯正部の表面温度が表面割れ発生領域外の温度となるように、下記(1)式で定義される衝突圧Pcを、0.01×10−3〜30×10−3MPaの範囲で、下記手順で算出した値に変更することを特徴とする、鋳造速度1.8m/min以上の連続鋳造鋳片の二次冷却方法。

    Pc=5.64×P×Q/H ・・・(1)
    ここで、Pc:噴射された液体冷媒から鋳片が受ける衝突圧(MPa)、P:ノズル噴射圧(MPa)、Q:ノズル噴射流量(L/s/ノズル1本)、H:ノズルと鋳片間の距離(cm)
    手順:
    (a) 所定の鋳造速度ならびに衝突圧可変冷却手段およびそれ以外の冷却手段の配設位置から、鋳片内のクレーターエンドが二次冷却装置内に収まり、かつ曲げ部および矯正部の鋳片表面温度が表面割れ危険領域外の温度となるように、所要の熱伝達係数αを決定する。
    (b) 得られた所要の熱伝達係数αおよび所望の鋳片表面温度Tsから、予め求めておいた関係式α=f(Ts,Pc)を用い、衝突圧可変冷却手段における所要の衝突圧Pcを算出し、(1)式からノズル噴射圧Pおよびノズル噴射流量Qを決定する。
  2. 前記(1)式のノズル噴射流量Qは、前記液体冷媒の流量密度1〜1000L/min/mに対応する範囲で可変とすることを特徴とする請求項1記載の連続鋳造鋳片の二次冷却方法。
  3. 前記衝突圧可変冷却手段はこれを前記鋳片の凝固シェル厚みdと鋳片厚みDの比d/Dが1/3以下となるパスライン位置に配設することを特徴とする請求項1または2に記載の連続鋳造鋳片の二次冷却方法。
  4. 前記表面割れ発生領域外の温度が、780℃以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の連続鋳造鋳片の二次冷却方法。
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