JP4320776B2 - 車両の電力制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の電力制御技術に関し、特に太陽電池を用いた場合における車両の電力制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
空調装置等の補機を駆動するための電力源として太陽電池を用い、また、当該太陽電池によりバッテリの充電を行う機能を備えた車両が提案されている(特許文献1)。太陽電池を補機の電力源として用いる場合、エンジン出力を利用して電力を得る場合と異なり、車両の停車中においても電力を得ることができる。従って、車両を使用しない場合においてもバッテリの充電を行うことができるという利点がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−342731号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、太陽電池による電力の供給量は天候に左右される。このため、例えば、太陽電池によりサブバッテリを充電しておき、当該サブバッテリに蓄電された電力により各種補機を駆動するシステムの場合、時としてサブバッテリに蓄電された電力が各種補機の消費電力を補えない場合が生じ得る。
【0005】
従って、本発明の目的は、太陽電池を用いる場合において、天候の変化に対応して車両の補機を駆動し得る車両の電力制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、太陽電池と、前記太陽電池によって充電されるバッテリと、前記バッテリからの電力により駆動する補機と、を備えた車両の電力制御装置であって、複数種類の電力モードを有し、前記補機に前記バッテリからの電力を供給する供給手段と、所定の期間における前記補機の予想消費電力量を設定する第1の設定手段と、前記所定の期間の天気予報に基づいて、当該所定の期間における前記バッテリの予想充電量を設定する第2の設定手段と、前記予想消費電力量と前記予想充電量とに基づいて、前記バッテリの充電量と放電量との収支を算出する算出手段と、前記収支に基づいて、前記所定の期間における前記電力モードを選択する選択手段と、を備え、前記第1の設定手段は、前記所定の期間よりも短い第2の期間毎に前記補機の予想消費電力量を設定し、前記第2の設定手段は、前記第2の期間毎に前記バッテリの予想充電量を設定し、前記算出手段は、前記第2の期間毎に順次積分された、前記補機の予想消費電力量の積分値と前記バッテリの予想充電量の積分値と、に基づき前記収支を算出することを特徴とする車両の電力制御装置が提供される。
【0007】
この装置によれば、所定の期間の天気予報に基づき予想充電量が設定され、これと当該所定の期間における補機の予想消費電力量とに基づきバッテリの充放電の収支が算出され、当該収支に基づき前記所定の期間における補機に供給される電力の電力モードが選択され、必要に応じて省電力化を図ることが可能となる。従って、天候の変化に対応して車両の補機を駆動することができる。また、より細かく天候の変化に対応して車両の補機を駆動することができる。
【0010】
また、本発明によれば、太陽電池と、前記太陽電池によって充電されるバッテリと、前記バッテリからの電力により駆動する補機と、を備えた車両の電力制御装置であって、複数種類の電力モードを有し、前記補機に前記バッテリからの電力を供給する供給手段と、所定の期間における前記補機の予想消費電力量を設定する第1の設定手段と、前記所定の期間の天気予報に基づいて、当該所定の期間における前記バッテリの予想充電量を設定する第2の設定手段と、前記予想消費電力量と前記予想充電量とに基づいて、前記バッテリの充電量と放電量との収支を算出する算出手段と、前記収支に基づいて、前記所定の期間における前記電力モードを選択する選択手段と、複数種類の充電モードを有し、前記太陽電池からの電力によって前記バッテリを充電する充電器と、を備え、前記選択手段は、前記収支に基づいて、前記所定の期間における前記充電器の前記充電モードを選択することを特徴とする車両の電力制御装置が提供される。
この装置によれば、所定の期間の天気予報に基づき予想充電量が設定され、これと当該所定の期間における補機の予想消費電力量とに基づきバッテリの充放電の収支が算出され、当該収支に基づき前記所定の期間における補機に供給される電力の電力モードが選択され、必要に応じて省電力化を図ることが可能となる。従って、天候の変化に対応して車両の補機を駆動することができる。また、バッテリの蓄電量を必要に応じて確保することができ、より天候の変化に対応して車両の補機を駆動することができる。
【0014】
また、本発明によれば、太陽電池と、前記太陽電池によって充電されるバッテリと、前記バッテリからの電力により駆動する補機と、を備えた車両の電力制御装置であって、複数種類の電力モードを有し、前記補機に前記バッテリからの電力を供給する供給手段と、所定の期間における前記補機の予想消費電力量を設定する第1の設定手段と、前記所定の期間の天気予報に基づいて、当該所定の期間における前記バッテリの予想充電量を設定する第2の設定手段と、前記予想消費電力量と前記予想充電量とに基づいて、前記バッテリの充電量と放電量との収支を算出する算出手段と、前記収支に基づいて、前記所定の期間における前記電力モードを選択する選択手段と、を備え、前記所定の期間が、週単位、日単位若しくは時間単位で設定されることを特徴とする車両の電力制御装置が提供される。
この装置によれば、所定の期間の天気予報に基づき予想充電量が設定され、これと当該所定の期間における補機の予想消費電力量とに基づきバッテリの充放電の収支が算出され、当該収支に基づき前記所定の期間における補機に供給される電力の電力モードが選択され、必要に応じて省電力化を図ることが可能となる。従って、天候の変化に対応して車両の補機を駆動することができる。また、当該所定の期間を短くすればより細かく天候の変化に対応でき、長くすれば選択頻度が少なくなり簡便化が図れる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る電力制御装置のブロック図、図2は本実施形態の電力制御装置の各構成の配置を示す車両のレイアウト図である。本実施形態においては部分冷暖房ユニット1、換気ファン2及びエアコン3という空調装置を補機として、これを駆動するための電力制御を行う場合を例に挙げて説明する。しかし、本発明はこれに限られず、ランプ類等の他の補機を駆動するための電力制御にも適用可能である。
【0018】
部分冷暖房ユニット1は、車室内の所定の箇所に設置され、通電により放熱又は吸熱する素子を用いたユニットである。そのような素子としては例えばペルチェ素子を挙げることができる。本実施形態の場合、この部分冷暖房ユニット1を車室内の各シートにそれぞれ内蔵するように構成している。このように配置することで、乗員を直接的に加温又は冷却することができ、体感的には最も効率的な空調装置となる。また、この部分冷暖房ユニット1は、例えば、乗員の足元のフロアやルーフの内側に設けてもよい。
【0019】
換気ファン2は外気を車室内に流通させることにより、車室内の空調を行う空調装置であり、例えば、ファンモータから構成される。本実施形態の場合、車両の前方と後方との2箇所にそれぞれ換気ファン2を配設しており、前方の換気ファン2により車室内に外気を取り込み、後方の換気ファン2から車室内の空気を車両外へ排出するようにしている。
【0020】
エアコン3は空気を加温又は冷却して車室内に供給するものであり、空気を加温又は冷却する点で単に気流を生じさせる換気ファン2と異なる。車室内にはエアコン3による空気の吹出口が複数設けられており(図示せず)、これらの吹出口から加温又は冷却された空気を車室内へ供給する。
【0021】
これらの各補機(部分冷暖房ユニット1、換気ファン2及びエアコン3。以下同じ。)は、最後方のシート下に配設され、太陽電池4により発電された電気を蓄積するサブバッテリ5から電力の供給を受けることで駆動される。太陽電池4は太陽光が存する限り車両の停車時にもサブバッテリ5の充電が可能であるため、電力源として有益である。太陽電池4は車両のルーフ表面に配設されており、太陽光を電気エネルギーに変換する。
【0022】
充放電コントローラ6は、太陽電池4からの電力によってサブバッテリ5を充電する充電器としての機能と、サブバッテリ5の放電を制御し、各補機にサブバッテリ5からの電力を供給する電力供給器としての機能との双方を兼ね備えたものであり、CPU7の命令に従っていずれかの機能を発揮する。この充放電コントローラ6は充電器の機能として、複数種類の充電モードを有しており、本実施形態では通常充電モードと急速充電モードとを想定している。
【0023】
急速充電モードでは、充放電コントローラ6は通常充電モードよりも短時間でサブバッテリ5の充電をすることができる。従って、日照時間が少ない場合等に好適である。しかし、サブバッテリ5の消耗度は通常充電モードの方が低い。従って、日照時間がある程度見込まれる場合には通常充電モードの方が好適となる。これらのモードの切り替えはCPU7の命令に従って行われる。
【0024】
また、充放電コントローラ6は電力供給器として、複数種類の電力モードを有しており、本実施形態では通常駆動モードと省エネ駆動モードとを想定している。省エネ駆動モードでは、各補機に供給する電力を通常駆動モードよりも低減し(例えば、60〜70%とする)、サブバッテリ5の放電量を抑制する。従って、サブバッテリ5の蓄電量が少ないときに好適である。しかし、電力の低減により各補機による空調効率は劣る。従って、サブバッテリ5の蓄電量が足りる場合は乗員の快適性を維持すべく通常駆動モードの方が好適となる。これらのモードの切り替えもCPU7の命令に従って行われる。
【0025】
なお、本実施形態では充電器の機能と電力供給器としての機能とを備えた一つの充放電コントローラ6を採用しているが、物理的に区別された充電器と、電力供給器とを採用してもよい。また、本実施形態では充電モードと電力モードとがそれぞれ複数種類のモードを有しているが、いずれか一方が上述した複数種類のモードを有しておれば、天候の変化に対応して補機を駆動することが可能となる。
【0026】
次に、CPU7はインターフェース14を介して各補機及び充放電コントローラ6の制御を司るプロセッサであり、特に後述する電力制御のためのモード選択処理を実行する。ROM(リードオンリメモリ)8には後述するモード選択処理のプログラムの他、固定的なデータを記憶するメモリである。RAM(ランダムアクセスメモリ)9はCPU7によって処理されるプログラムのワークエリアを有し、可変データ等を記憶する。これらのROM8及びRAM9としては他の記憶手段を採用してもよいことはいうまでもない。また、CPU7、ROM8及びRAM9は車両の制御部で用いられるものを併用するようにしてもよい。
【0027】
車室内温度センサ10は車室内の温度を検出するためのセンサであり、本実施形態の場合、車両のルーフ内側に配置している。車外温度センサ11は車外気温を検出するためのセンサであり、本実施形態の場合、ボンネット上部に配設している。これらのセンサとしては例えばサーミスタ素子を用いることができる。
【0028】
車室内温度センサ10及び車外温度センサ11はインターフェース14を介してCPU7に接続されており、A/D変換器(図示せず)等により検出した車室内温度及び車外温度のデジタル情報をCPU7に提供する。CPU7は、これらのセンサの検出結果に応じて車室内の空調を調節すべく各補機の選択及び制御等をすることができる。
【0029】
入力スイッチ12は、所定の期間における天気予報及び車両の運行予定を入力するためのスイッチであり、ディスプレイ13はこれらの入力時に入力を支援する画像を表示する表示装置である。本実施形態の場合、この所定の期間を1週間とし、週単位でこれらの情報を入力する場合について説明する。しかし、この所定の期間として日単位或いは時間単位の期間を採用してもよい。この所定の期間を短くすればより細かく天候の変化に対応でき、長くすれば後述する処理の頻度が少なくなり、また乗員による入力の頻度も少なくなるため簡便化が図れる。
【0030】
天気予報は、その週の各日の予想される天気であり、例えば、晴れ、曇り、雨等である。車両の運行予定は、その週の各日の予想される車両の使用状況を示す情報であり、使用時間、使用距離等である。入力スイッチ12による指示はインターフェース14を介してCPU7に提供され、また、CPU7はインタフェース14を介してディスプレイ13の表示制御を行う。
【0031】
なお、本実施形態では入力スイッチ12により乗員が天気予報及び運行予定を入力するようにしているが、例えば、パソコンによりこれらの情報を入力してメモリーカードに記憶し、当該メモリーカードの情報をCPU7に読み込ませることで入力するようにしてもよい。また、天気予報の入力については、図1に示すように、インターネットのサーバと無線通信を行う通信デバイス15を設けて、インターネットのWebページ上で配信されている天気予報を取得し、自動入力するようにしてもよい。また、運行予定の入力については過去の運行予定を記録しておいて、当該過去の運行予定を利用可能にするようにしてもよい。
【0032】
次に、係る構成からなる本実施形態の電力制御装置の処理について説明する。図3はCPU7が実行するモード選択処理のフローチャートである。このモード選択処理は、向こう一週間における充放電コントローラ6の動作モードの選択をするための処理であり、乗員の指示に従って起動される。
【0033】
S1は乗員に運行予定を入力させる処理である。運行予定の入力の仕方は種々の形態が考えられるが、図4はその一例である。図4は運行予定入力時のディスプレイ13の表示画面例を入力スイッチ12と共に示した図である。入力スイッチ12は、表示画面上のカーソル13cの上下左右の移動を指示するための4つのボタン12a乃至12dと、選択決定・処理終了等を指示するボタン12eとから構成されている。表示画面は、地図表示部13aと運行予定表示部13bとから構成されている。
【0034】
地図表示部13aには乗員が車両の運行を予定している地域の地図が表示されている。乗員はボタン12a乃至12dを操作することでカーソル13cを移動し、各目的地を指し示してボタン12eを操作する。すると、この操作結果が反映されて運行予定表示部13bに入力した運行予定が表示される。運行予定表示部13bには、現在入力の対象としている日付と、運行予定とが表示されており、図の例では、乗員が6月5日にA社、E社、B社、A社、C社の順に車両を運行する予定であることが入力されている。当該日付の入力が終わるとボタン12eを例えば2回操作することで次の日付の入力が可能となり、同様にして乗員は以降1週間分の運行予定を入力することになる。図4の例の場合、入力された運行予定と地図情報とに基づいて、各日付の運転距離を算出することが可能となる。なお、このような地図情報は例えばROM8に格納しておけばよい。
【0035】
図5は運行予定入力時のディスプレイ13の他の表示画面例を入力スイッチ12と共に示した図である。本例では運行予定として運転時間を入力する例であり、ディスプレイ13には1週間分の各日付毎に、8時から20時までの運行予定の有無を指示するためのマス目が表示されている。乗員はボタン12a乃至12dを操作することで車両を運転する予定の時刻のところにカーソル13cを移動し、ボタン12eを押すことで運行予定を入力することができる。図中、黒塗りのマス目が車両の運転を予定している時刻である。
【0036】
このようにして運行予定が入力されるとS1の処理が終了し、入力結果がRAM9に保存される。入力された運行予定は向こう1週間における各補機の予想消費電力量の設定のために用いられる。
【0037】
次に、S2は乗員に天気予報を入力させる処理であり、乗員はS1で運行予定を入力した期間と同じ期間の天気予報を入力する。天気予報の入力の仕方も種々の形態が考えられるが、図6はその一例である。図6は天気予報入力時のディスプレイ13の表示画面例を入力スイッチ12と共に示した図である。ディスプレイ13には、向こう1週間の日付毎に天気予報を入力するための表が表示されている。乗員はボタン12b及び12dを操作することで天気予報を入力する日付のところにカーソル13cを移動する。また、カーソル13cの移動後に12a及び12cを操作する度に晴、曇、雨といった天気が循環的に表示される。乗員は所望の天気が表示された際にボタン12eを操作することでその日付の天気予報を入力することができる。
【0038】
このようにして天気予報が入力されるとS2の処理が終了し、入力結果がRAM9に保存される。入力された天気予報は向こう1週間におけるサブバッテリ5の予想充電量の設定のために用いられる。
【0039】
次に、S3では補機の向こう1週間分の予想消費電力量(各補機1〜3の予想消費電力量の総量)を設定する処理を行う。本実施形態ではS1で入力された運行予定に基づいて予想消費電力量を設定する。ここで、補機の消費電力量は車両の運転距離又は運転時間に概ね比例する。そこで、本実施形態では、例えば、図4の場合のように車両の運転距離を得た場合、各日付の予想消費電力量を、
予想消費電力量(各日付)=(運転距離)×(定数)
として算出し、これを1週間分合計することで設定することができる。尤も、各日付毎に算出せずに、
予想消費電力量(一週間分)=(1週間分の総運転距離)×(定数)
として算出し、設定することもできる。
【0040】
また、図5の場合のように車両の運転時間を得た場合、各日付の予想消費電力量を、
予想消費電力量(各日付)=(運転時間)×(定数)
として算出し、これを1週間分合計することで設定することができる。この場合も、各日付毎に算出せずに、
予想消費電力量(一週間分)=(1週間分の総運転時間)×(定数)
として算出し、設定してもよい。
【0041】
上記定数は、例えば、車両開発時の試験結果等により導き出される。なお、部分冷暖房ユニット1、換気ファン2及びエアコン3のような空調装置の場合、季節や運転時間帯に応じて稼動状況が異なり、例えば、真夏や真冬は消費電力も大きくなる。従ってこのようなパラメータにより適宜上記定数を変更するようにしてもよい。
【0042】
次に、S4ではサブバッテリ5の向こう1週間分の予想充電量を設定する処理を行う。本実施形態ではS2で入力された天気予報に基づいて予想充電量を設定する。ここで、太陽電池4によるサブバッテリ5の充電量は天候により左右され、晴れであればより充電量が大きくなり、雨であれば小さくなる。そこで、各天気毎に1日で得られる充電量の値を予め定めておき、これに従って各日付の予想充電量を決定し、1週間分合計することで予想充電量を設定してもよい。
【0043】
例えば、1日の充電量として晴れが100、曇りが60、雨が10と予め定めた場合、1週間のうち晴れが4日、曇りが1日、雨が2日の場合、予想充電量は480となる。1日で得られる各天気の充電量の値は、例えば、太陽電池4の性能や車両開発時の試験結果等により導き出される。
【0044】
なお、日によっては晴れのち曇りといったように、1日のうちに天気が変わることもある。従って、天気予報の入力時に晴れ、曇り、雨の3種類のみならず、晴れのち曇りや曇りのち雨といった天気も入力するようにし、各天気について更に細かく充電量の値を決めるようにしてもよい。また、季節によって日照時間が異なるため、同じ天気であっても太陽電池4から得られる電力が異なる場合もある。そこで、季節に応じて充電量の値に重み付けをしてもよい。
【0045】
次に、S5ではS3及びS4で設定された1週間分の予想消費電力量と予想充電量とに基づき、向こう1週間におけるサブバッテリ5の充電量と放電量との予想収支を算出する。すなわち、向こう1週間におけるサブバッテリ5の充電量と放電量とを、それぞれS3及びS4で設定された1週間分の予想充電量と予想消費電力量とみなし、予想充電量から予想消費電力量を減算することで収支予想を行うわけである
S6及びS8ではS5で算出した収支に基づいて、向こう1週間における充放電コントローラ6のモード選択を行う。まず、S6では収支が0以上か否かを判定する。0以上の場合は予想充電量が予想消費電力量を上回っている場合である。図7(a)は、予想充電量が予想消費電力量(予想消費量)を上回っている場合の予想充電量と予想消費電力量の関係の例を示すグラフである。
【0046】
日付毎に予想充電量と予想消費電力量とは変動しており、日単位でみれば予想充電量が予想消費電力量を下回っている日もあるが1週間の合計では予想充電量が予想消費電力量を上回っている。このような場合、特に補機に供給する電力を節約する必要はなく、また、サブバッテリ5の急速充電の必要もない。従って、S7へ進み、電力モードとしては通常駆動モードを選択する。また、充電モードとしては通常充電モードを選択する。その後、処理が終了する。
【0047】
一方、S6で0以上でないと判定した場合は予想充電量が予想消費電力量を下回っている場合である。図7(b)は、予想充電量が予想消費電力量を下回っている場合の予想充電量と予想消費電力量の関係の例を示すグラフである。日単位でみれば予想充電量が予想消費電力量を上回っている日もあるが1週間の合計では予想充電量が予想消費電力量を下回っている。このような場合、補機に供給する電力不足が予想される。従って、S9へ進み、電力モードとして省エネ駆動モードを選択するか、充電モードとして急速充電モードを選択するか、のいずれかとなる。
【0048】
省エネ駆動モードを選択した場合、補機に対する供給電力を抑制することで電力消費の節約を図るため、充電モードは通常充電モードで足りる。また、急速充電モードを選択した場合、通常よりも短時間で多くの充電量を得ることができるので、S4の予想充電量以上の充電量が見込め、電力モードは通常駆動モードでもよい。尤も、省エネ駆動モードと急速充電モードとの双方を選択するようにしてもよいことは言うまでもない。以上の選択の後、処理が終了する。
【0049】
最後に、S10では検査モードを実行する。S10へ至る場合は装置の故障等が考えられるので、その故障の検出若しくはユーザへの警告の表示等を行い、処理が終了する。
【0050】
このように本実施形態では、向こう1週間の天気予報に基づき予想充電量を設定し、これと当該1週間の補機の予想消費電力量とに基づきサブバッテリ5の充放電の収支を算出して、その収支結果により当該1週間における各モードが選択される。そして、補機に対する電力量が不足すると見込まれる場合には、省エネ駆動モードや急速充電モードを選択することでこれを解消することができる。すなわち、省エネ駆動モードでは向こう1週間において補機に対する供給電力量を一様に低減することで、週の途中で電力不足により補機を駆動できない事態を解消することができ、また、急速充電モードではより短時間でサブバッテリ5を充電することでその蓄電量を必要に応じて確保することができ、週の途中で電力不足により補機を駆動できない事態を解消することができる。従って、将来の天候の変化の影響を低減して補機を駆動することが可能となる。また、補機の予想消費電力量を車両の運行予定に基づき設定することで、天候の変化のみならず車両の使用状況にも対応することができる。
【0051】
<他の実施形態>
次に、上述したS5の収支算出処理の他の形態について説明する。上記実施形態では、向こう1週間分の予想消費電力量と予想充電量との総量の差分により収支を算出し、その結果に応じて各モードの選択を行っている。この処理の形態の場合、計算処理が簡略化される点で有益であるが、例えば、向こう1週間分の総量の差分としてみれば収支が0以上であるが、週の前半、例えば、最初の3日分だけみると収支がマイナスの場合もあり得る。図7(c)はその一例を示す図である。
【0052】
図7(c)の例では1週間分の総量でみれば予想充電量が予想消費電力量を上回っているが、最初の3日間は予想充電量が予想消費電力量を下回っており、通常駆動モード又は通常充電モードが選択されると、電力不足が予想される。そこで、本実施形態では、より短い期間(ここでは1日とする)毎に順次積分された予想消費電力量の積分値と予想充電量の積分値とに基づき収支の算出を行う。図8は、本実施形態における収支算出処理のフローチャートである。本実施形態の場合、前提として、S3の予想消費電力量の設定処理及びS4の予想充電量の設定処理において各日付け毎の予想消費電力量と予想充電量とを算出しておく。以下、図7(c)の例に即して説明する。
【0053】
S11では、向こう1週間分の予想充電量と予想消費電力量との差分を算出する。この処理は上記実施形態における収支の算出方法と同じであり、予想充電量から予想消費電力量を減算することで一旦収支を算出する。S12ではS11の算出結果について、収支が0未満か否かを判定する。0未満の場合、S13へ進み、収支を0未満であるとして、図3のS6へ進む。一方、0未満ではない場合、すなわち、向こう1週間分の総量でみれば予想充電量が予想消費電力量を上回っている場合はS14へ進む。なお、S11及びS12は処理の高速化のためのものであり必ずしも必要とされない。
【0054】
S14では最初のX日分の各日付毎の予想消費電力量の積分値と予想充電量の積分値とを算出する。Xの初期値は1である。例えば、図7(c)の例の場合、1日目の予想充電量と予想消費電力量とはそれぞれ1マス分でありこれがそれぞれの積分値となる。S15ではS14の算出結果の差分をとり、一旦収支を算出する。図7(c)の例の場合、1日目の収支は0となる。
【0055】
S16ではS15で算出した収支が0未満か否かを判定する。0未満の場合、電力不足が予想されるのでS13へ進み、そうでない場合はS17へ進む。図7(c)の例の場合、1日目の収支は0であったのでS17へ進む。S17ではX=7であるか否か、すなわち、1週間分判定したか否かを判定し、X=7であればS19へ進み、いずれの日においても電力不足は予想されないとして、収支を0以上とし図3のS6へ進む。S17でX=7でない場合はS18へ進み、Xに1を加算してS14へ戻り2日目の処理へ進む。
【0056】
図7(c)の例の場合、2日目のS14の処理では2日分の予想充電量の積分値と予想消費電力量の積分値とが算出され、それぞれ2マス分と4マス分となる。従って、次のS15の差分の算出では収支が0未満となり、S16の判定を経てS13へ進むことになる。この結果、1週間分の総量でみれば予想充電量が予想消費電力量を上回っているものの、収支は0未満となり、図3のS8を経て省エネ駆動モード、急速充電モードが選択されることになる。このように処理することで、週の前半における電力不足を解消することができ、より細かく天候の変化や車両の使用状況に対応して車両の補機を駆動することができる。
【0057】
【発明の効果】
以上述べた通り、本発明によれば、太陽電池を用いる場合において、天候の変化に対応して車両の補機を駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電力制御装置のブロック図である。
【図2】電力制御装置の各構成の配置を示す車両のレイアウト図である。
【図3】CPU7が実行するモード選択処理のフローチャートである。
【図4】運行予定入力時のディスプレイ13の表示画面例を入力スイッチ12と共に示した図である。
【図5】運行予定入力時のディスプレイ13の他の表示画面例を入力スイッチ12と共に示した図である。
【図6】天気予報入力時のディスプレイ13の表示画面例を入力スイッチ12と共に示した図である。
【図7】(a)乃至(c)は予想充電量と予想消費電力量の関係の例を示すグラフである。
【図8】本発明の他の実施形態に係る収支算出処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 部分冷暖房ユニット
2 換気ファン
3 エアコン
4 太陽電池
5 サブバッテリ
6 充放電コントローラ
7 CPU
12 入力スイッチ

Claims (3)

  1. 太陽電池と、前記太陽電池によって充電されるバッテリと、前記バッテリからの電力により駆動する補機と、を備えた車両の電力制御装置であって、
    複数種類の電力モードを有し、前記補機に前記バッテリからの電力を供給する供給手段と、
    所定の期間における前記補機の予想消費電力量を設定する第1の設定手段と、
    前記所定の期間の天気予報に基づいて、当該所定の期間における前記バッテリの予想充電量を設定する第2の設定手段と、
    前記予想消費電力量と前記予想充電量とに基づいて、前記バッテリの充電量と放電量との収支を算出する算出手段と、
    前記収支に基づいて、前記所定の期間における前記電力モードを選択する選択手段と、
    を備え
    前記第1の設定手段は、前記所定の期間よりも短い第2の期間毎に前記補機の予想消費電力量を設定し、
    前記第2の設定手段は、前記第2の期間毎に前記バッテリの予想充電量を設定し、
    前記算出手段は、前記第2の期間毎に順次積分された、前記補機の予想消費電力量の積分値と前記バッテリの予想充電量の積分値と、に基づき前記収支を算出することを特徴とする車両の電力制御装置。
  2. 太陽電池と、前記太陽電池によって充電されるバッテリと、前記バッテリからの電力により駆動する補機と、を備えた車両の電力制御装置であって、
    複数種類の電力モードを有し、前記補機に前記バッテリからの電力を供給する供給手段と、
    所定の期間における前記補機の予想消費電力量を設定する第1の設定手段と、
    前記所定の期間の天気予報に基づいて、当該所定の期間における前記バッテリの予想充電量を設定する第2の設定手段と、
    前記予想消費電力量と前記予想充電量とに基づいて、前記バッテリの充電量と放電量との収支を算出する算出手段と、
    前記収支に基づいて、前記所定の期間における前記電力モードを選択する選択手段と、
    複数種類の充電モードを有し、前記太陽電池からの電力によって前記バッテリを充電する充電器と、
    を備え
    前記選択手段は、前記収支に基づいて、前記所定の期間における前記充電器の前記充電モードを選択することを特徴とする車両の電力制御装置。
  3. 太陽電池と、前記太陽電池によって充電されるバッテリと、前記バッテリからの電力により駆動する補機と、を備えた車両の電力制御装置であって、
    複数種類の電力モードを有し、前記補機に前記バッテリからの電力を供給する供給手段と、
    所定の期間における前記補機の予想消費電力量を設定する第1の設定手段と、
    前記所定の期間の天気予報に基づいて、当該所定の期間における前記バッテリの予想充電量を設定する第2の設定手段と、
    前記予想消費電力量と前記予想充電量とに基づいて、前記バッテリの充電量と放電量との収支を算出する算出手段と、
    前記収支に基づいて、前記所定の期間における前記電力モードを選択する選択手段と、
    を備え
    前記所定の期間が、週単位、日単位若しくは時間単位で設定されることを特徴とする車両の電力制御装置。
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