JP4318776B2 - ムラの検査方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、光透過性の周期性パターンを有する対象物について、そのパターンの不均一性に起因するムラ感を検査する際に適用して好適な、ムラ検査方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
光透過性の周期性パターンを有する対象物としては、例えばカラーテレビのブラウン管用のシャドウマスクや、液晶ディスプレイ用のカラーフィルタ等の製品が知られている。このような製品は、周期性パターンが全体に亘って均一に形成されていることが重要であることから、その均一性に乱れが生じている場合は不良品として排除する必要がある。
【0003】
このような周期性パターンの乱れは、CCDカメラや撮像管等の画像入力装置を用いて対象物を撮像して画像データを入力し、その画像データを画像処理することによって、入力した画像に存在する明さの変化であるムラの有無を検査することが考えられる。ところが、画像データにおけるムラは微妙な階調の変化として現われるため、単純な2値化処理ではムラの有無が判定できない。
【0004】
そこで、本出願人は、このような周期性パターンの乱れをムラとして検査する技術を、例えば特開平6−229736号公報に既に提案している。これは、図20にその要部構成を示したように、図示しない対象物を撮像するCCDカメラや撮像管等の画像入力装置110と、該装置110を介して入力した画像を処理するための画像処理装置112を備え、該装置112において前処理部114、強調処理部116及び判定部118により、入力された画像データを順次処理することにより、ムラを検査できるようにしたものである。
【0005】
この検査装置について詳述すると、前記前処理部114では、画像を入力する際に混入したノイズを除去する平滑化処理を行う。又、ここでは対象物がシャドウマスクの場合であれば、透過率画像を作成する処理も行う。この透過率画像はシャドウマスクの裏側から光源で照明した際の透過光像を画像入力装置110で撮像して入力した対象画像データを、シャドウマスクがない状態で光源のみを撮像して入力した光源画像データで割って作成する。この割算処理により光源自体が持つシェーディングの影響を除くことができる。
【0006】
次の強調処理部116では、検出しようとする、即ち発生が予想されるムラの形状を想定し、想定したムラ毎に異なる強調処理を微分フィルタ等で画像データをフィルタリング処理することにより行う。
【0007】
ここで実行する強調処理としては2次微分処理があり、この処理用の空間フィルタとしては、方向性が無い円状のムラの場合は、図21(A)に概念的に示した小さいムラであれば同図(B)のように、係数4の強調領域が1要素からなるものが用いられる。このフィルタを用いる2次微分処理(フィルタリング処理)は、注目画素を中心とし、その画素値に中心要素の係数4をかけた値と、周囲8画素の画素値に対応する要素の各係数をそれぞれかけた値を加算した結果を、該注目画素の画素値に設定し直すという処理を、画像領域全体に対して実行することにあたる。
【0008】
上記フィルタリング処理によりムラを適切に強調するためには、その大きさに応じた強調領域(係数が4の範囲)を有する空間フィルタが必要とされ、例えば図22(A)の円状のムラであれば、同図(B)の構成要素からなるフィルタを、又図23(A)に示すように縦横がいずれも略N画素のムラであれば、同図(B)に簡略化して示したように、ムラの大きさに応じたN×N要素からなる係数4の強調領域を有し、全体で3N×3Nの大きさのフィルタを使用する必要がある。但し、ここで示した空間フィルタは、2次微分フィルタによる強調処理と、強調された画像から微小変動部分を除くための平滑化処理を同時に実行できるように構成したものである。
【0009】
又、ムラには、方向性を有する楕円状(スジ状)のムラも存在する。このムラの場合は、図24(A)に概念的に示した縦方向に長い小さいムラであれば、同図(B)に示した、幅、長さ、方向がムラの形状に近い強調領域(係数2の範囲)を有するフィルタが有効である。従って、図25(A)の楕円状ムラであれば、同図(B)に示した縦に長いフィルタが有効であり、図26(A)のムラのように、幅がN画素、長さがM画素の場合は、同図(B)に簡略化して示したように、強調領域の幅がN、縦方向の長さがMのフィルタが有効である。そして、以上のような空間フィルタを使って強調処理を行う場合、ムラが大きい程、即ちNやMが大きい程計算に時間がかかる。
【0010】
又、前記判定部118では、ムラを強調した上記強調画像から判定処理によってムラを検出する。ここで行う判定処理としては、単純な2値化処理した結果や、2値化した画像からの形状解析した結果に基づいて判定するものがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した検査装置には、微妙な階調変化として現われるムラを精度良く検査できる利点はあるものの、以下の(1)〜(4)の問題点があるため、検査の自動化が極めて困難となっている。
【0012】
(1)前述したように、前記強調処理では、発生するムラの形状を想定している。ムラの形状の例としては、図27(A)に円状のムラを、同図(B)に楕円状のムラをそれぞれ小さいものから順に示したように、さまざまな大きさや長さのものが存在するため、ムラの形状を限定することは難しい。又、あらゆる形状で発生する可能性があると考えなければならないことから、上記図27(C)に示すように、楕円状のムラの場合には、幅と長さが同じものについて、その方向(傾き)も考慮に入れることになれば、その数は更に多くなる。そして、前述したように、適切に全ての形状のムラを検査しようとする場合には、検出対象となるムラの形状毎にそれぞれ対応したフィルタを用いた強調処理が必要になるため、このように全ての形状のムラを同一の検出能力で検査しようとする場合には、信頼性は高いが全体の処理時間が非常に長くなってしまう。
【0013】
(2)そこで、処理時間を短くするために、実際にはムラの形状を、円状のムラや楕円(スジ)状のムラに限定すると共に、その大きさや長さも限定することにより、これらに対応するいくつかのフィルタに限定して用いている。しかし、形状をある程度限定して処理時間を短くしようとする場合には、図28(A)に示した大きさが異なる円状のムラの場合であれば、(1)と(3)の形状用のフィルタのみを使用すると、(2)の形状の強調感度が低くなり、同図(B)に示した長さが異なる楕円状の場合は、同様に(1)と(3)の形状用のフィルタのみでは(2)の形状に対して感度が低くなる。
【0014】
更に、方向については、同図(C)に示す(1)用のフィルタでは、(2)の形状に対しては低い感度で検出できるが、(3)〜(5)の形状は全く検出できない。数を増やして(1)、(3)、(5)の各形状用のフィルタを使用したとしても、(2)、(4)の形状に対しては感度が低くなる。この方向に対する依存性は、ムラの長さが長いほど顕著になる。このように、適用するフィルタの数を減らして処理時間を短くする場合には、検出できないかあるいは著しく検出感度が低いムラの形状が存在していることになるため、信頼性が低くなってしまうことになる。
【0015】
(3)又、前記強調処理では、使用する空間フィルタの形状に応じて検査できない領域、即ち不感帯が存在する。図29(A)には、円状のムラ用の空間フィルタで処理する場合に生じる不感帯を示した。この不感帯は、前述したように、フィルタリング処理は、空間フィルタの中心要素に注目画素を対応させた状態で、各要素に対応する画素値にそれぞれの係数をかけた値の加算値を、中心画素の画素値に設定する処理であるため、図29(A)に示したように、対象画像が縦IM画素、横IN画素の大きさであり、これに適用するフィルタが縦2Km+1、横2Kn+1であったとすると、強調画像は縦IM−2Km画素、横IN−2Kn画素の大きさになり、その周囲に計算不能の縦方向Km、横方向Knの幅からなる不感帯(斜線部の領域)が生じることになる。因みに、同図(B)に示したフィルタは、Km=Kn=4の例である。
【0016】
図30は、楕円状のムラ用フィルタの場合であり、円状の場合に比べて横方向の幅Knは狭くなるものの、同様に不感帯が生じることになる。
【0017】
このように、強調処理のためのフィルタの形状に応じて画像データの周辺部分に不感帯(検査できない領域)が存在してしまう。そして、特に大きなムラを対象とする場合には、そのサイズに応じて大きなフィルタを使うことになるので、不感帯の幅Km、Knも非常に大きな領域を占めることになる。
【0018】
(4)更に、対象物にはムラといっても欠陥としなければならないムラと、経験的に欠陥と判定しなくてもよいムラが存在する。図31(A)は、周期性パターンを有する対象物を撮像して得られた被検査画像(対象画像)のイメージを示したもので、この画像には、全体的に一様な明さではなく、斜線で示したような明るさが不均一なムラが存在しているが、このムラには欠陥としなければならないもの(NG)と、欠陥としなくてもよいもの(OK)とが混在している。
【0019】
この対象画像にある1つのフィルタを適用して強調すると、明さの異なる領域が強調されて、同図(B)に示した強調画像が得られる。この強調画像からムラの欠陥を判定するために2値化する場合、閾値を高くすれば、同図(C)に示したように、ムラの形状が不明になる上に、NG以外のものも現われる。逆に、閾値を低くすれば、その形状(円状)から細長い形状のNGと区別つくものもあるが、つかないものも現われることがある。従って、強調画像を2値化して良否の判定処理を行う場合、その閾値の設定が非常に難しいため、誤検出が多くなるという問題もある。
【0020】
本発明は、前記従来の問題点を解決するべくなされたもので、対象画像のムラを強調する処理時間を大幅に短縮できる上に、不感帯を狭くすることができ、しかも検査精度を向上することができる、ムラの検査方法及び装置を提供することを課題とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は、周期性パターンを有する対象物を撮像して入力した対象画像を処理し、該対象画像上に周期性パターンの均一性の乱れに起因して存在するムラを検査するムラ検査方法において、前記対象画像を空間フィルタで強調して強調画像を作成し、該強調画像を上側と下側の2つの閾値でそれぞれ2値化して、ムラ強分布画像とムラ弱分布画像を作成し、ムラ強分布画像中のムラに対応するムラ弱分布画像中のムラの領域のみをラベリングして候補領域が抽出された候補領域ラベリング画像を作成し、抽出された候補領域の中から不良のムラを選択することにより、前記課題を解決したものである。
【0022】
本発明は、又、周期性パターンを有する対象物を撮像して対象画像を入力する撮像手段と、入力された対象画像を処理し、該対象画像上に周期パターンの均一性の乱れに起因して存在するムラを検出する画像処理手段とを備えているムラ検査装置において、前記画像処理手段が、空間フィルタで対象画像のムラを強調して強調画像を作成する強調手段と、上側閾値と下側閾値とを設定する閾値設定手段と、設定された上側閾値を用いて前記強調画像を2値化してムラ強分布画像を作成するムラ強分布抽出手段と、設定された下側閾値を用いて前記強調画像を2値化してムラ弱分布画像を作成するムラ弱分布抽出手段と、ムラ強分布画像中のムラに対応するムラ弱分布画像中のムラの領域のみをラベリングして候補領域が抽出された候補領域ラベリング画像を作成するムラ候補選定手段と、抽出された候補領域に関して形状データを算出するムラ候補解析手段と、算出された形状データが予め作成されているムラの形状データに該当した場合に不良と判定する形状データ判定手段と、を備えた構成とすることにより、同様に前記課題を解決したものである。
【0023】
本発明は、又、周期性パターンを有する対象物を撮像して対象画像を入力する撮像手段と、入力された対象画像を処理し、該対象画像上に周期パターンの均一性の乱れに起因して存在するムラを検出する画像処理手段とを備えているムラ検査装置において、前記画像処理手段が、空間フィルタで対象画像のムラを強調して強調画像を作成する強調手段と、上側閾値と下側閾値とを設定する閾値設定手段と、設定された上側閾値を用いて前記強調画像を2値化してムラ強分布画像を作成するムラ強分布抽出手段と、設定された下側閾値を用いて前記強調画像を2値化してムラ弱分布画像を作成するムラ弱分布抽出手段と、ムラ強分布画像中のムラに対応するムラ弱分布画像中のムラの領域のみをラベリングして候補領域が抽出された候補領域ラベリング画像を作成するムラ候補選定手段と、抽出された候補領域に対応する前記強調画像の輝度値の平均値を算出する平均値解析手段と、算出された輝度値の平均値が予め設定されている基準値を超えた場合に不良と判定する平均値判定手段と、を備えた構成とすることにより、同様に前記課題を解決したものである。
【0024】
本発明は、又、周期性パターンを有する対象物を撮像して対象画像を入力する撮像手段と、入力された対象画像を処理し、該対象画像上に周期パターンの均一性の乱れに起因して存在するムラを検出する画像処理手段とを備えているムラ検査装置において、前記画像処理手段が、空間フィルタで対象画像のムラを強調して強調画像を作成する強調手段と、上側閾値と下側閾値とを設定する閾値設定手段と、設定された上側閾値を用いて前記強調画像を2値化してムラ強分布画像を作成するムラ強分布抽出手段と、設定された下側閾値を用いて前記強調画像を2値化してムラ弱分布画像を作成するムラ弱分布抽出手段と、ムラ強分布画像中のムラに対応するムラ弱分布画像中のムラの領域のみをラベリングして候補領域が抽出された候補領域ラベリング画像を作成するムラ候補選定手段と、抽出された候補領域に関して形状データを算出するムラ候補解析手段と、算出された形状データが予め作成されているムラの形状データに該当した場合に不良と判定する形状データ判定手段と、抽出された候補領域に対応する前記強調画像の輝度値の平均値を算出する平均値解析手段と、算出された輝度値の平均値が予め設定されている基準値を超えた場合に不良と判定する平均値判定手段と、該平均値判定手段及び前記形状データ判定手段の両判定結果に基づいてムラの欠陥を判定する最終判定手段と、を備えた構成とすることにより、同様に前記課題を解決したものである。
【0025】
即ち、本発明においては、対象画像を最少限の空間フィルタで強調処理するようにしたので、その処理時間を大幅に短縮することができると共に、ムラ弱分布画像からムラの形状に相当する候補領域を抽出する際、ムラ強分布画像に含まれる強いムラにより対応する領域をラベリングし、ラベリング(抽出)された候補領域の中から不良を選択するようにしたので、ムラを高精度に検出することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0027】
図1は、本発明に係る第1実施形態のムラ検査装置の概略構成を示すブロック図である。
【0028】
本実施形態の検査装置は、図示しないシャドウマスク等の周期性パターンを有する対象物を撮像して対象画像を入力する画像入力装置(撮像手段)10と、入力された対象画像からムラを検出するための画像処理を行う画像処理装置12とを備えている。
【0029】
上記画像処理装置12は、入力された対象画像を前記図20で説明した従来装置と同様の前処理を行う前処理部14と、前処理後の対象画像を最少限の空間フィルタで対象画像のムラを強調して強調画像を作成するムラ強調部(強調手段)16と、上側閾値と下側閾値とを設定する閾値設定部18と、設定された上側閾値を用いて前記強調画像を2値化してムラ強分布画像を作成するムラ強分布抽出部20と、設定された下側閾値を用いて前記強調画像を2値化してムラ弱分布画像を作成するムラ弱分布抽出部22と、ムラ強分布画像中のムラに対応するムラ弱分布のムラの領域のみをラベリングして候補領域が抽出された候補領域ラベリング画像を作成するムラ候補選定部24と、抽出された候補領域に関して形状データを算出するムラ候補解析部26と、算出された形状データからムラの良否を判定する判定部28と、該判定部28に判定条件を設定する判定条件設定部30とを備えている。
【0030】
本実施例の検査装置について詳述すると、前記ムラ強調部16では、従来と同様に対象画像に対して周囲との明さの違いを強調するフィルタリング処理を行って強調画像を作成するが、従来とは異なり、沢山の空間フィルタを使用する形状に依存した強調処理は行わず、最少限必要な空間フィルタのみを使用して強調処理を行う。
【0031】
具体的には、図2(A)〜図4(A)に示したように、長さと幅が次第に大きくなる縦方向の楕円状(スジ状)のムラの場合であれば、それぞれ対応させて(B)に示したように、そのムラの幅に対応する数の係数2の強調要素と、加算すると零になる数の係数−1の要素とからなる横1ラインの2次微分フィルタを使用する。但し、これらの図では、ムラの幅と係数2の要素の数とは正確に対応して示されていない。
【0032】
このように、使用する空間フィルタを、ムラの長さや方向に合わせずに横方向に1ラインとし、係数2の強調要素の数をムラの幅のみに合わせて調整することにより、使用する空間フィルタの数を大幅に削減できることから、計算にあまり時間がかからず、不感帯も縦方向についてはないため、最少限の大きさで済ませることができる。しかも、1ラインずつ処理することになるため、ムラの方向に対する依存性は非常に小さくなる。但し、横方向1ラインの空間フィルタでは、完全に横向きの楕円状のムラは検出できないため、図2(B)〜図4(B)に示したフィルタを縦向きにした縦方向1ラインの空間フィルタ(図示省略)も別途用意する必要がある。
【0033】
又、図5(A)〜図7(A)に示したように、大きさが順に大きくなる円状のムラに対しては、それぞれ対応させて(B)に示した構成の空間フィルタ(2次微分フィルタ)を適用する。ここでも、ムラの大きさとフィルタの大きさとは必ずしも対応して示されていないが、各フィルタは前記図2(B)〜図4(B)に示した横方向1ラインのフィルタと、構成が同一の縦方向1ラインのフィルタとを、中心要素を交差させて重ね合わせることにより、該要素の係数を4とした構成になっている。
【0034】
従って、図4(B)のフィルタを組み合わせた図7(B)のフィルタは、縦横がそれぞれN画素の円状ムラを強調する場合に適しており、係数4の中心要素の上下左右にそれぞれ係数2の要素が(N−1)/2個ずつ配列され、更にその外側にそれぞれN個の係数−1の要素が配列された構成になっている。それ故、このような円状のムラに適用する空間フィルタも、強調処理は縦横に1ライン分の計算で済むことから、大幅に処理時間の短縮を図ることができる。
【0035】
前記閾値設定部18により設定する上側閾値と下側閾値は、それぞれムラ強分布抽出部20とムラ弱分布抽出部22において、ムラ強分布抽出処理とムラ弱分布抽出処理で2値化処理を行うための閾値である。上側及び下側の各閾値の決定方法としては、以下の方法が考えられる。
【0036】
方法1:静的決定方法
対象物の代表的なサンプルを用いて事前に求めておく。この場合、用いるサンプルは多いほどよい。
方法2:動的決定方法
強調画像の統計量から決定する。例えば、分散を求め、そのN倍を上側閾値、M倍を下側閾値とする。但し、N>Mとする。
方法3:動的決定方法
いわゆるPタイル法を使い、例えば、以下のようにする。
上側閾値Tu=画像のN%の値の画素が対象となる階調値
下側閾値Tb=上側閾値Tu−M
【0037】
この場合、Mは定数でもよいし、Tuの値に応じて、例えばその70%の値とするというように、変えてもよい。なお、上記TuやTbの値には、予め限界値TuL とTbL を設けておき、これを下回る場合に限界値で書き換える等の処理を行うと更に信頼性を高くすることができる。その際、限界値は前記方法1等で求めておくことができる。
【0038】
前記ムラ強分布抽出部20では、前記ムラ強調部16で作成された強調画像に対して、前記閾値設定部18で求めた上側閾値で2値化処理してムラ強分布画像を作成する。この処理で強調画像中のムラの程度の強い部分が対象として抽出された2値画像が作成される。この2値画像では、不良となるムラの領域が対象として抽出される可能性が高いが、形状的に良品としてもよいムラの領域も抽出される。
【0039】
前記ムラ弱分布抽出部22では、前記閾値設定部18で作成された強調画像に対して、同様に求めた下側閾値で2値化処理してムラ弱分布画像を作成する。この処理により、強調画像中ではムラの良、不良に拘らず、ある程度以上の強さのムラが存在する領域が対象として抽出された2値画像が得られる。この2値画像には、ムラが発生している領域、つまりムラの形状が抽出されている。
【0040】
前記ムラ候補選定部24では、ムラ強分布画像に抽出されている強いムラが存在する強領域をラベルとして選択し、ムラ弱分布画像に抽出されている対象領域から、上記ムラ強分布画像の強領域に対応する領域のみをラベリングして不良である可能性の高い候補領域として抽出し、それを候補領域ラベリング画像とする。
【0041】
前記ムラ候補解析部26では、上記候補領域ラベリング画像中にラベリングされている各候補領域に関して、形状データを算出する。この形状データの例としては、例えば面積、最大径、水平フィレ径、垂直フィレ径等を挙げることができる。この形状データについて、図8に示したムラ(対象領域)を例に説明すると、このムラが内接する矩形を考え、この矩形の縦横の長さA、Bがそれぞれ垂直フィレ径、水平フィレ径であり、Cが最大径である。
【0042】
前記判定部(形状データ判定手段)28では、算出された形状データからムラの良否判定を行う。これは、得られた形状データが検出対象とするムラの形状条件に合致した場合に、そのムラを不良と判定する処理である。これは、複数の条件から判定を行う処理なので、例えば単純な条件判断、ニューロ処理、ファジー処理等の方法を採用することができる。又、前記判定条件設定部30には、円状、楕円状の各ムラについて、欠陥(不良)として判定すべき形状データが予め保存されている。
【0043】
次に、本実施形態の作用を、図9のフローチャートに従って説明する。
【0044】
まず、前記画像入力装置10により対象物を撮像して入力した対象画像に対して、前記前処理部12によりノイズ除去や、シャドウマスクであれば更に透過率画像を作成する等の前処理を行って、図10にイメージを示した被検査画像を作成する(ステップ1)。
【0045】
次いで、前記ムラ強調部16により、前記図2(B)〜図7(B)に示したような2次微分処理用の空間フィルタを用いてフィルタリング処理することにより、ムラ強調処理を行い、図11にイメージを示した強調画像を作成する(ステップ2)。
【0046】
次いで、前記ムラ強分布抽出部20により、上記強調画像からムラの強い部分(輝度の高い部分)を2値化して抽出するムラ強分布抽出処理を行い、図12にイメージを示したムラ強調分布画像を作成すると共に、前記ムラ弱分布抽出部22により、上記強調画像からムラの弱い部分(強い部分も含む)を2値化して抽出するムラ弱分布抽出処理を行い、図13に示したムラ弱分布画像を作成する(ステップ3、4)。
【0047】
次いで、前記ムラ候補選定部24により、上記図13のムラ弱分布画像から、前記図12のムラ強分布画像の強領域を含む候補領域を抽出(ラベリング)するムラ候補領域選定処理を行って、図14に示した候補領域ラベリング画像を得る(ステップ5)。より被覆してもよい。
【0048】
次いで、前記ムラ候補解析部26により、図15にイメージを示したように、ラベリングした個々の候補領域について、前述した形状データを算出するムラ候補領域解析処理を行い、その算出結果に基づいて前記判定部28により、図16に示したように、ムラに該当する形状データを持つ領域をNGとする判定を行う。
【0049】
以上詳述した本実施形態によれば、ムラの形状に応じて多数の空間フィルタを用いる強調処理を行う必要がないので、短い処理時間で検査することができる。又、適切な閾値の設定が容易であり、不感帯(検査できない領域)を小さくすることができるので、未検出を少なくすることができ、又、ムラの強さと形状を使って判定することができるので、誤検出を少なくすることができる。更に、フィルタのサイズを小さくすることができるので、被検査画像における未検査領域を小さくすることができ、又、ムラの形状も計測することができる。
【0050】
図17は、本発明に係る第2実施形態のムラ検査装置の概略構成を示す、前記図1に相当するブロック図である。
【0051】
図17において、図1と同一部分は実質的に同一なので、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。但し、図1における閾値設定部18は、ムラ強分布抽出用とムラ弱分布抽出用の各閾値(図中、しきい値)設定部18A及び18Bに分割されていると共に、ムラ候補解析部26、判定部28、判定条件設定部30は、それぞれの特徴を明確にするために“形状データ”という文言を追加した名称にしてある。
【0052】
本実施形態のムラ検査装置は、前記第1実施形態に、前記ムラ候補選定部24により選定(抽出)されたムラの候補領域に対応する前記強調画像の輝度値の平均値を算出するムラ候補対応強調画像の平均値解析部32と、算出された輝度値の平均値が、予め設定されている判定条件である基準値を超えた場合に不良と判定する強調画像の平均値判定部34と、該判定部34に対して上記基準値を設定する平均値判定条件設定部36と、上記平均値判定部34及び前記形状データ判定部28によるそれぞれの判定結果に基づいてムラの欠陥を判定するOK/NG判定部(最終判定手段)38と、を追加した以外は、第1実施形態と実質的に同一である。
【0053】
本実施形態においては、前記図9に相当する図18に処理手順を示したように、ステップ10で画像入力装置10により検査対象を撮像して対象画像を入力し、該対象画像に対して前記第1実施形態においてステップ1〜5で示した処理と実質上同一の処理をステップ11〜15により順次実行する。その後、前記ステップ6のムラ候補領域解析処理に相当する処理として、前記第1実施形態と同様の形状データの算出(ステップ16A)と共に、前記平均値解析部32による微分値の平均値の算出(ステップ16B)の各処理を行ない、その後、ステップ16A、16Bの各算出結果に対して判定処理を行なう(ステップ17)。
【0054】
本実施形態について詳述すると、上記ステップ16Bで実行される微分値の平均値の算出は、前記平均値解析部32において、前記ムラ候補選定部24から入力される前記図14に示したラベリング画像として抽出された候補領域に対応する、前記図11に示した強調画像上の領域の輝度値の平均を求めることである。これは、前記図2〜4に示したスジ(楕円)状ムラ用と前記図5〜7に示したシミ(円)状ムラ用の2次微分フィルタにより、前記図10の被検査画像をフィルタリングして得られた微分値(強調画像の輝度値)を前記候補領域の範囲について積算(積分)し、その積算値を面積(画素数)で除算することにより、単位面積(1画素)当たりの輝度値(平均値)を算出することに当る。
【0055】
この平均値の算出を、図19(A)及び(B)の上段にそれぞれ示したムラ候補1及び2に関する強調画像の輝度のプロフィルを例に更に具体的に説明する。
【0056】
この図19(A)及び(B)に示したプロファイルが、便宜上円形のムラの中心を通るライン上の輝度であるとすると、高い閾値(上側閾値)で2値化した強分布画像と低い閾値(下側閾値)で2値化した弱分布画像は、それぞれ中段と下段に図示したように、共に同じであるため、前記ラベリング画像としては同一の候補領域として抽出され、同程度のムラとして認識されることになる。
【0057】
即ち、前記第1実施形態のように、強分布画像の強領域を決める閾値と弱分布画像によるムラの形状の2種類の情報から判定する場合には、上記ムラ候補1と2は区別できないことになる。ところが、両者のプロファイルを比較すると、ムラ候補2の方が全体として輝度値が大きいことが分かる。実際に、共に同一の候補領域として選択されるが輝度値の大きい後者のみを欠陥として選択したい場合がある。
【0058】
そこで、上記候補領域、即ち弱分布画像の抽出範囲内にある全画素の輝度値を積算し、その積算値を同範囲の面積(画素数)で除算して平均値をそれぞれ算出すると、図19のプロファイルに重ねて示したように、ムラ候補1と2の平均値は明確に異なる。
【0059】
従って、前記平均値判定条件設定部36により、上記両平均値の間の図中“閾値の範囲”に、判定条件としての基準値を設定することにより、前記平均値判定部34により、全体としての輝度値が大きいムラ候補2の方を欠陥とし、ムラ候補1の方を実用上の良品として区別することができる。
【0060】
その結果、ステップ17の判定処理では、前記形状データ判定部28により第1実施形態と同様に前記図16に示した形状データに基づく判定ができると共に、前記平均値判定部34による強調画像(微分画像)の輝度値(微分値)の平均値をムラの強さを表わす尺度として使用する判定もできるため、前記OK/NG判定部38により更に精度の高い判定を行なうことができ、一段と高い精度でムラを検査することができる。
【0061】
以上、本発明について具体的に説明したが、本発明は、前記実施形態に示したものに限られるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0062】
例えば、前記第2実施形態では、形状データ判定部28による判定と、平均値判定部34による判定とを併用する場合を示したが、これに限定されず、平均値に基づく判定のみを行なってもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したとおり、対象画像のムラを強調する処理時間を短縮できる上に、不感帯を小さくすることができ、しかも、検査精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1実施形態のムラ検査装置の概略構成を示すブロック図
【図2】 楕円状のムラと対応する空間フィルタの関係を示す説明図
【図3】 楕円状のムラと対応する空間フィルタの関係を示す他の説明図
【図4】 楕円状のムラと対応する空間フィルタの関係を示す更に他の説明図
【図5】 円状のムラと対応する空間フィルタの関係を示す説明図
【図6】 円状のムラと対応する空間フィルタの関係を示す他の説明図
【図7】 円状のムラと対応する空間フィルタの関係を示す更に他の説明図
【図8】 ムラの形状データを示す説明図
【図9】 第1実施形態の作用を示すフローチャート
【図10】 被検査画像のイメージを示す説明図
【図11】 強調画像のイメージを示す説明図
【図12】 ムラ強分布画像のイメージを示す説明図
【図13】 ムラ弱分布画像のイメージを示す説明図
【図14】 候補領域ラベリング画像のイメージを示す説明図
【図15】 形状データ算出のイメージを示す説明図
【図16】 判定結果のイメージを示す説明図
【図17】 本発明に係る第2実施形態のムラ検査装置の概略構成を示すブロック図
【図18】 第2実施形態の作用を示すフローチャート
【図19】 第2実施形態による処理の特徴を示す説明図
【図20】 従来の検査装置の概略構成を示すブロック図
【図21】 従来の円状のムラと対応する空間フィルタの関係を示す説明図
【図22】 従来の円状のムラと対応する空間フィルタの関係を示す他の説明図
【図23】 従来の円状のムラと対応する空間フィルタの関係を示す更に他の説明図
【図24】 従来の楕円状のムラと対応する空間フィルタの関係を示す説明図
【図25】 従来の楕円状のムラと対応する空間フィルタの関係を示す他の説明図
【図26】 従来の楕円状のムラと対応する空間フィルタの関係を示す更に他の説明図
【図27】 従来の問題点を示す説明図
【図28】 従来の他の問題点を示す説明図
【図29】 従来の更に他の問題点を示す説明図
【図30】 従来の更に他の問題点を示す説明図
【図31】 従来の更に他の問題点を示す説明図
【符号の説明】
10…画像入力装置
12…画像処理部
14…前処理部
16…ムラ強調部
18…閾値設定部
20…ムラ強分布抽出部
22…ムラ弱分布抽出部
24…ムラ候補選定部
26…ムラ候補解析部
28…判定部
30…判定条件設定部

Claims (9)

  1. 周期性パターンを有する対象物を撮像して入力した対象画像を処理し、該対象画像上に周期性パターンの均一性の乱れに起因して存在するムラを検査するムラ検査方法において、
    前記対象画像を空間フィルタで強調して強調画像を作成し、
    該強調画像を上側と下側の2つの閾値でそれぞれ2値化して、ムラ強分布画像とムラ弱分布画像を作成し、
    ムラ強分布画像中のムラに対応するムラ弱分布画像中のムラの領域のみをラベリングして候補領域が抽出された候補領域ラベリング画像を作成し、
    抽出された候補領域の中から不良のムラを選択することを特徴とするムラ検査方法。
  2. 請求項1において、
    前記空間フィルタが、縦1ラインの2次微分フィルタ、横1ラインの2次微分フィルタ、及びこれらを中心要素を重ねて交差させた構成の2次微分フィルタであることを特徴とするムラ検査方法。
  3. 請求項1において、
    前記候補領域の中から不良を選択する際、該領域の形状データを算出し、該形状データが予め作成されているムラの形状データに該当した場合に不良と判定することを特徴とするムラ検査方法。
  4. 請求項1において、
    前記候補領域の中から不良を選択する際、該領域に対応する前記強調画像の輝度値の平均値を算出し、該平均値が予め設定されている基準値を超えた場合に不良と判定することを特徴とするムラ検査方法。
  5. 請求項1において、
    前記候補領域の中から不良を選択する際、該領域の形状データを算出し、該形状データが予め作成されているムラの形状データに該当し、
    且つ、同領域に対応する前記強調画像の輝度値の平均値を算出し、該平均値が予め設定されている基準値を超えた場合に不良と判定することを特徴とするムラ検査方法。
  6. 周期性パターンを有する対象物を撮像して対象画像を入力する撮像手段と、入力された対象画像を処理し、該対象画像上に周期パターンの均一性の乱れに起因して存在するムラを検出する画像処理手段とを備えているムラ検査装置において、
    前記画像処理手段が、空間フィルタで対象画像のムラを強調して強調画像を作成する強調手段と、
    上側閾値と下側閾値とを設定する閾値設定手段と、
    設定された上側閾値を用いて前記強調画像を2値化してムラ強分布画像を作成するムラ強分布抽出手段と、
    設定された下側閾値を用いて前記強調画像を2値化してムラ弱分布画像を作成するムラ弱分布抽出手段と、
    ムラ強分布画像中のムラに対応するムラ弱分布画像中のムラの領域のみをラベリングして候補領域が抽出された候補領域ラベリング画像を作成するムラ候補選定手段と、
    抽出された候補領域に関して形状データを算出するムラ候補解析手段と、
    算出された形状データが予め作成されているムラの形状データに該当した場合に不良と判定する形状データ判定手段と、を備えていることを特徴とするムラ検査装置。
  7. 周期性パターンを有する対象物を撮像して対象画像を入力する撮像手段と、入力された対象画像を処理し、該対象画像上に周期パターンの均一性の乱れに起因して存在するムラを検出する画像処理手段とを備えているムラ検査装置において、
    前記画像処理手段が、空間フィルタで対象画像のムラを強調して強調画像を作成する強調手段と、
    上側閾値と下側閾値とを設定する閾値設定手段と、
    設定された上側閾値を用いて前記強調画像を2値化してムラ強分布画像を作成するムラ強分布抽出手段と、
    設定された下側閾値を用いて前記強調画像を2値化してムラ弱分布画像を作成するムラ弱分布抽出手段と、
    ムラ強分布画像中のムラに対応するムラ弱分布画像中のムラの領域のみをラベリングして候補領域が抽出された候補領域ラベリング画像を作成するムラ候補選定手段と、
    抽出された候補領域に対応する前記強調画像の輝度値の平均値を算出する平均値解析手段と、
    算出された輝度値の平均値が予め設定されている基準値を超えた場合に不良と判定する平均値判定手段と、を備えていることを特徴とするムラ検査装置。
  8. 周期性パターンを有する対象物を撮像して対象画像を入力する撮像手段と、入力された対象画像を処理し、該対象画像上に周期パターンの均一性の乱れに起因して存在するムラを検出する画像処理手段とを備えているムラ検査装置において、
    前記画像処理手段が、空間フィルタで対象画像のムラを強調して強調画像を作成する強調手段と、
    上側閾値と下側閾値とを設定する閾値設定手段と、
    設定された上側閾値を用いて前記強調画像を2値化してムラ強分布画像を作成するムラ強分布抽出手段と、
    設定された下側閾値を用いて前記強調画像を2値化してムラ弱分布画像を作成するムラ弱分布抽出手段と、
    ムラ強分布画像中のムラに対応するムラ弱分布画像中のムラの領域のみをラベリングして候補領域が抽出された候補領域ラベリング画像を作成するムラ候補選定手段と、
    抽出された候補領域に関して形状データを算出するムラ候補解析手段と、
    算出された形状データが予め作成されているムラの形状データに該当した場合に不良と判定する形状データ判定手段と、
    抽出された候補領域に対応する前記強調画像の輝度値の平均値を算出する平均値解析手段と、
    算出された輝度値の平均値が予め設定されている基準値を超えた場合に不良と判定する平均値判定手段と、
    該平均値判定手段及び前記形状データ判定手段の両判定結果に基づいてムラの欠陥を判定する最終判定手段と、を備えていることを特徴とするムラ検査装置。
  9. 請求項6、7又は8において、
    前記空間フィルタが、縦1ラインの2次微分フィルタ、横1ラインの2次微分フィルタ、及びこれらを中心要素を重ねて交差させた構成の2次微分フィルタであることを特徴とするムラ検査装置。
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