JP4318646B2 - ガラス母材の延伸方法及び延伸装置 - Google Patents

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Description

本発明は、合成石英からなる光ファイバ用ガラス母材の延伸に係り、特には、延伸して得られるプリフォームの外径を精密に制御するガラス母材の延伸方法及び延伸装置に関するものである。
合成石英を素材とする光ファイバ用プリフォームの従来の製造方法では、VAD法やOVD法等で合成したスート体を脱水、焼結し、透明ガラス化することで、母材インゴットが得られる。
通常、母材インゴットの直径は、150〜200mmφであるが、実際に、光ファイバの線引きに使用されるプリフォームの直径は50〜120mmφであるため、母材インゴットを電気炉で延伸・縮径して、所望の外径を有するプリフォームを製造している。
近年、光ファイバ及び光ファイバ用母材の生産性を向上するために、光ファイバ用母材は大型化されてきている。これにともない、光ファイバの線引きに好適な径に母材インゴットを縮径する延伸加工の困難さが増し、その延伸精度、すなわち、延伸して得られるプリフォームの外径精度を高めることが求められている。
母材インゴットの延伸装置は、母材インゴットを炉の上部から送り込み、約2000℃に加熱した炉内で一端から順次加熱軟化させ、炉の下方から延伸したプリフォームを引き取るようになっている。このような延伸装置については、例えば、特許文献1に開示されているが、これには、最大で直径52mmφのガラスロッドを直径4mmφに延伸して縮径する例が記載され、さらに、延伸後のガラスロッド径を制御する方法についても記載している。それによるとこの方法では、加熱炉から出てきたガラスロッドの径を一箇所で測定し、測定値の時間変化を基に、延伸前後のガラスロッドの外径を、むだ時間を補償するプロセスモデルに基づいて制御している。
特許文献2〜4は、2箇所に設けた外径測定器を用いて外径制御する方法を開示している。これらの方法は、第一の目標径の設定を間欠的に行うもの、第一の外径測定器の目標径を一定にするもの、あるいは既に延伸を終了したところに第二の外径測定器を設置するものである。
特開平7‐2539号公報 特開平10‐167745号公報 特開2001‐10839号公報 特開2002‐293564号公報 特許第2,697,927号
しかし、本発明が対象としている母材インゴット及び延伸後のプリフォームの径は、従来のものに比べて非常に大きいため、加熱炉も大型化する必要があった。その結果、炉内の断熱材が占める熱容量が増大し、このことにより、炉内では母材インゴットの温度分布がその軸方向において変化していた。
光ファイバ用ガラス母材の合成石英ガラスの軟化温度は1600℃以上であるが、実際に延伸する場合には十分加熱し、粘度を低くする必要があるため、通常、加熱炉の最高温度は2000℃前後に設定される。しかし、延伸され炉から出てきたプリフォームの外径に基づいて、延伸速度を制御しようとすると、加熱部から炉外部までの時間遅れが大きく、延伸速度が異常に変動し、ハンチングを起こすため、この方法ではプリフォーム径を制御することができない。また、これらの径変動は製品の歩留まりを低下させ、ガラス旋盤による再加工が必要となるなど、コスト低減の妨げになるという問題があった。
例えば、特許文献2によれば、延伸中、第一の目標径の設定が間欠的で不連続に行われるため、結果として得られるプリフォームの外径は、ある許容範囲には入るものの、目標径を変更した箇所で径が変動していた。
特許文献3の方法では、第二の外径測定器の測定位置が延伸の終了後の位置にあるため、前述のごとく、加熱部から炉外部までの移動距離が長く、そのため母材が縮径する時間も長くなり、制御上、大きな時間遅れを生じ、延伸速度が大きく変動してハンチングを起こし、なかなか良好なものが得られなかった。
特許文献4は、引き下げ速度を、第一の外径測定器の目標径と測定値の偏差から制御し、引き取り速度を、第二の外径測定器の目標径と測定値の偏差から制御する構成を記載しているが、外径変動を有した大型の母材の場合、第一の外径測定器の目標径が一定のままでは、結果として、長手方向で安定した良好な精度のプリフォームが得られない。
また、特許文献5は、外径測定器を設置する位置を指定しているが、実施例に記載された火炎による延伸方法は、被延伸母材の外径が13〜23mmφと非常に小さいために加熱溶融部の長さは短くて済み、このため、指定された部分を測定し制御することで良好な精度のものが得られていたと思われる。しかし、電気炉で大径の母材を延伸する場合には、溶融に大きな熱量が必要とされるため、加熱溶融部を長い範囲に取る必要がある。さらに外径変動を伴う母材を延伸する場合には、一箇所の測定では十分とは云えない。
本発明は、上記問題に鑑みなされたもので、光ファイバ用ガラス母材、特に大径の母材インゴットをプリフォームに延伸する際に、高い精度で外径制御を行うことのできるガラス母材の延伸方法及び延伸装置を提供することを目的としている。
本発明のガラス母材の延伸方法は、光ファイバ用ガラス母材を延伸して所定の径に縮径する方法であって、該ガラス母材が加熱炉で延伸される途中の第一の測定位置に第一の外径測定器を、延伸が概ね終了した第二の測定位置に第二の外径測定器をそれぞれ設置して外径を測定し、第二の測定位置で得られた測定値に基づき、第一の測定位置での設定値を逐次変更して延伸するに際し、ガラス母材の延伸該当部の長手方向の平均外径をD av 、プリフォームの仕上がり径をd、予め設定した加熱炉内へのガラス母材の引き下げ速度をV1 sv とし、式(D av /d) 2 ×V1 sv から求められる加熱炉からのプリフォームの引き取り速度をV2 sv 、制御機器より演算された引き下げ速度及び引き取り速度を順にV1 sp 、V2 sp とするとき、
V1 sp =V1 sv +k(V2 sv −V2 sp ) …ただし、kは正の実数
の関係式を満たしながら、ガラス母材の引き下げ速度と延伸されたプリフォームの引き取り速度を同時に制御することを特徴としており、変更された設定値と第一の測定位置で測定された測定値との差がなくなるように、ガラス母材1の引き下げ速度と延伸されたプリフォーム2の引き取り速度が同時に制御される。
なお、第一の測定位置での設定値は、第二の測定位置での設定値と測定値に基づき、PID制御により設定変更される。さらに、第一の測定位置での設定値と測定値をもとに、PID制御によりガラス母材の引き下げ速度とプリフォームの引き取り速度が制御される。
なお、本発明において、延伸が概ね終了した第二の測定位置とは、母材インゴットの延伸がほぼ終了した、最終目標外径より0.5〜2.5mm程度太い外径となった位置を指している。
本発明は、ガラス母材の延伸該当部(直胴部)の外径がその長手方向に0〜20%の範囲で連続的に変化しているものであっても、高い外径精度を有するプリフォームに延伸することができる。
本発明で用いたガラス母材の延伸装置は、光ファイバ用ガラス母材を延伸して所定の径に縮径する装置であって、第一の外径測定器が、ガラス母材が加熱炉で延伸される途中の第一の測定位置に、第二の外径測定器が、延伸が概ね終了した第二の測定位置にそれぞれ設置され、第一の測定位置に設定された設定値が第二の外径測定器で測定された測定値に基づいて逐次設定変更される設定手段を備えていることを特徴とし、これには、該設定手段で設定された設定値と第一の外径測定位置で測定された測定値との差がなくなるように、ガラス母材の引き下げ速度と延伸されたプリフォームの引き取り速度とを同時に制御する速度制御手段を設けるのが好ましい。
さらに延伸装置は、第一の測定位置での設定値が第二の測定位置での設定値と測定値との偏差量を基にしたPID演算により設定変更される演算手段を有し、第一の測定位置での設定値と測定値との偏差量を基に、PID演算により延伸速度が制御される速度制御手段を有している。なお、第二の測定位置は、外径が延伸目標径より0.5〜2.5mm太いところ、好ましくは1〜1.5mm太いところを測定位置とするのがよい。
本発明によれば、大径の母材インゴットを延伸する際にも、延伸して得られるプリフォームの外径を精密に制御することができる。その結果、製品の歩留まりが向上し、製品のコスト低減に寄与する。
本発明のガラス母材の延伸方法及び延伸装置は、合成石英からなるガラス母材が延伸される途中の第一の測定位置と、延伸が概ね終了した第二の測定位置でそれぞれ母材の外径を測定し、第二の測定位置での測定値に基づき、第一の測定位置での設定値を逐次変更し、変更された設定値と第一の測定位置で測定された測定値との差がなくなるように、ガラス母材の引き下げ速度と延伸されたプリフォームの引き取り速度を同時に制御するものである。
以下、本発明を図に基づいて詳細に説明する。
図1に、本発明によるガラス母材の延伸装置の一例を概略縦断面図で示した。この延伸装置は、母材インゴット1の吊り下げ装置3、引き下げ駆動装置4、加熱炉5、延伸されたプリフォーム2を引き取る延伸駆動装置6、3箇所に設けられた外径測定器7,8,11、これらの外径測定値に基づき引き下げ駆動装置4及び延伸駆動装置6の駆動速度を制御するモータドライバ(速度制御装置)9、さらに制御コンピュータ(制御演算部)10から構成されている。
OVD法等で合成され、脱水焼結工程を経ることで製造された、直径100〜200mmφ、直胴部の長さ1000〜2000mmの母材インゴット1は、延伸装置上部の吊り下げ装置3に取り付けられ、引き下げ駆動装置4により、引き下げ速度V1で加熱炉5に挿入される。約2000℃の加熱炉5の中で加熱された母材インゴット1は、長手方向の一部分が軟化する。加熱された母材インゴット1は、加熱炉5の下部に設置された延伸駆動装置6により、予め設定されたプリフォーム径(d=50〜120mmφ)に引き取り速度V2で引き取られ、延伸・縮径される。
本発明では、少なくとも2箇所に外径測定器7,8が設置される。第一の外径測定器7は、加熱炉5の中で母材インゴット1が延伸途中の第一の測定位置(A点)に設置され、第二の外径測定器8は、第一の外径測定器7の下方でプリフォーム2の外径が最終延伸目標径より0.5〜2mm程度の太さまで延伸される第二の測定位置(B点)に設置され、これらの外径測定器7,8で測定された値に基づいて、プリフォームの外径が制御される。なお、第三の外径測定器11をプリフォーム2の外径がほぼ安定し、最終延伸径の確認が行えるC点に設けても良い。
なお、第1の外径測定器7が設置される位置は、加熱炉5で母材インゴット1が延伸途中にあるA点であり、この位置は、最も急激に延伸、縮径が行われている位置であり、延伸途中にある部分の長さのほぼ中間の位置に相当する。第2の外径測定器8が設置される位置は、母材インゴットの延伸がほぼ終了し、最終目標外径より0.5〜2.5mm程度太い外径となったB点の位置であり、かつA点に極力近い位置に設定するのが好ましい。そのため、A点とB点との間の距離は、母材インゴット1の径が150〜200mmφの場合には、100〜250mmの範囲に設定するのが好ましい。このような大きさの径の母材インゴット1では、加熱炉中で延伸途中にある部分の長さが300〜600mmにも達する。第三の外径測定器11を設置する場合は、プリフォーム2の最終延伸径が確認できる位置であればよい。
母材インゴット1の引き下げ速度と延伸されたプリフォーム2の引き取り速度は、次のようにして制御される。
先ず、加熱炉内への母材インゴット1の引き下げ速度V1svを設定し、加熱炉5からのプリフォーム2の引き取り速度V2svを下記の式から求める。
V2sv=(Dav/d)2×V1sv
上式において、Davは予め測定しておいた母材インゴット1の直胴部の長手方向の平均外径であり、dはプリフォーム2の仕上がり径(最終延伸径)である。
第一と第二の測定位置において、一定時間間隔、例えば0.2〜0.3秒毎に母材の外径が測定され、第二の測定位置に予め設定された設定値dBと第二の測定位置で測定された測定値に基づいて、PID制御により、第一の測定位置に予め設定された設定値dAが逐次変更される。さらに、この設定変更された設定値dAと第一の測定位置の測定値に基づいて、PID演算がなされ、その結果、引き下げ駆動装置4を制御するV1制御信号及び延伸駆動装置6を制御するV2制御信号がモータ制御器を介して発信され、母材インゴット1の引き下げ速度V1spとプリフォーム2の引き取り速度V2spとが同時に制御される。
これらの制御・演算は、モータドライバ9及び制御コンピュータ10で行われ、第一、第二の外径測定器7,8から測定値が入力される都度、次式の演算が行われる。
V1sp =V1sv +k(V2sv −V2sp )
なお、V1spは制御機器により演算された母材インゴット1の引き下げ速度であり、V2spは制御機器により演算されたプリフォーム2の引き取り速度である。kは正の実数である。
本発明においては、少なくとも2箇所に設置された外径測定器のうち、第一の外径測定器で測定された母材の外径測定値を第一の測定位置の設定値に合わせるように、引き下げ速度及び引き取り速度を制御するものであり、第一の測定位置での設定値は、第二の測定位置での測定値に基づき逐次設定変更される。
これはカスケード制御と呼ばれる方法で、A点で延伸速度を制御すると、延伸速度の変化に対応して、即座にプリフォーム径の変化となって現れ、遅れ時間が小さいため、プリフォーム径を所定の径に保つことは比較的容易に行うことができる。さらに、第二の外径測定器8によりB点で測定された母材径は、予め設定されたB点での設定値dBと比較される。この設定値dBは、B点から完全に延伸が終了したC点との間で、さらにプリフォームが微妙に延伸されることを加味して、最終延伸目標径dより0.5〜2.5mm程度大きめの値に設定されている。
例えば、B点での測定値が設定値dBより大きいときには、それに応じてA点での径が小さくなるように、A点での第一の外径測定器7の設定値dAの値が変更され、延伸速度が速くなるように修正される。これにより、B点での測定値が設定値dBに近づくとともに、より径の安定したプリフォームが得られる。
しかし従来法による、A点で外径を一定に制御する方法は、即座にまたは遅れ時間を加味しても、径変動を引き起こす外乱に対して十分な対応がとれず、良好な径制御ができない。また、B点のみで外径制御する方法では、時間遅れの影響が大きく、外径が緩やかにでも連続的に変化する母材に対しては、精度の高い外径制御を行うことができない。さらに、B点で測定した測定値の時間平均をもとに、A点での目標径を一定時間間隔で修正する方法でも、修正時の外乱の影響を取り除くことができず、外径精度の良い延伸はできない。
これに対して、本発明の上記構成からなる延伸方法及び延伸装置によれば、母材インゴットから極めて高い外径精度を有するプリフォームが得られる。
以下、本発明を実施例と比較例を挙げてさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されず様々な態様が可能である。
[実施例1]
図1に示した延伸装置を用いて、直胴部の長さ1600mmで直径165mmφの母材インゴット1を延伸して、直径65mmφのプリフォーム2に加工した。加熱炉5は2000℃に設定し、母材インゴット1を炉内に挿入する引き下げ速度V1は23mm/分とした。A、B点での測定値に基づいて、引き取り速度(延伸速度)V2を制御し延伸した(平均延伸速度=148.2mm/分)。B点での設定値dBは66.7mmに設定し、A点での設定値dAは、B点での設定値dBと測定値との差により逐次連続的にPID制御により設定変更した。その結果、図2に示すように、A点とB点で測定された外径と延伸速度は経時変化し、最終的なプリフォーム径を65±0.3mmに制御することができた。
[比較例1]
図1に示した延伸装置を用いて、B点に設置した外径測定器8の測定値をもとに、一定時間毎に平均値を算出し、この結果をもとに、A点での設定値を修正した。母材インゴット1は実施例1と同様に、直胴部の長さ1200mmで直径120mmφのものを使用し、延伸して得られるプリフォーム2の最終延伸径が54mmφとなるように加工した。その結果を図3に示した。
図3からは、A点での設定変更の影響を受け、B,C点にも外径変動が生じ、正確な径制御ができず、プリフォーム径は53.5±1mmの範囲で変動していた。なお、A点での設定値を一定にしても、B点での外径が一定にならないことが図3から読みとれる。
本発明によれば、外径精度の高いプリフォームが低コストで得られる。
本発明によるガラス母材の延伸装置の一例を示す概略縦断面図である。 実施例1における、A点〜C点での外径経時変化を示したグラフである。 比較例1における、A点〜C点での外径経時変化を示したグラフである。
符号の説明
1…母材インゴット、
2…プリフォーム、
3…吊り下げ装置、
4…引き下げ駆動装置、
5…加熱炉、
6…延伸駆動装置、
7、8、11…外径測定器、
9…モータドライバ(速度制御装置)、
10…制御コンピュータ(制御演算部)、
V1…引き下げ速度、
V2…引き取り速度。

Claims (5)

  1. 光ファイバ用ガラス母材を延伸して所定の径に縮径する方法であって、該ガラス母材が加熱炉で延伸される途中の第一の測定位置に第一の外径測定器を、延伸が概ね終了した第二の測定位置に第二の外径測定器をそれぞれ設置して外径を測定し、第二の測定位置で得られた測定値に基づき、第一の測定位置での設定値を逐次変更して延伸するに際し、ガラス母材の延伸該当部の長手方向の平均外径をD av 、プリフォームの仕上がり径をd、予め設定した加熱炉内へのガラス母材の引き下げ速度をV1 sv とし、式(D av /d) 2 ×V1 sv から求められる加熱炉からのプリフォームの引き取り速度をV2 sv 、制御機器より演算された引き下げ速度及び引き取り速度を順にV1 sp 、V2 sp とするとき、
    V1 sp =V1 sv +k(V2 sv −V2 sp ) …ただし、kは正の実数
    の関係式を満たしながら、ガラス母材の引き下げ速度と延伸されたプリフォームの引き取り速度を同時に制御することを特徴とするガラス母材の延伸方法。
  2. 前記変更された設定値と第一の測定位置で測定された測定値との差がなくなるように、ガラス母材の引き下げ速度と延伸されたプリフォームの引き取り速度を同時に制御する請求項1に記載のガラス母材の延伸方法。
  3. 第一の測定位置での設定値が、第二の測定位置での設定値と測定値に基づき、PID制御により設定変更される請求項1又は2に記載のガラス母材の延伸方法。
  4. 第一の測定位置での設定値と測定値をもとに、PID制御によりガラス母材の引き下げ速度とプリフォームの引き取り速度が制御される請求項3に記載のガラス母材の延伸方法。
  5. ガラス母材の延伸該当部の外径が、長手方向に0〜20%の範囲で連続的に変化している請求項1乃至4のいずれかに記載のガラス母材の延伸方法。
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