JP4317275B2 - 窒化チタン薄膜の作製方法及びcvd装置 - Google Patents

窒化チタン薄膜の作製方法及びcvd装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、CVD法による窒化チタン薄膜の作製方法及びそのためのCVD装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスや、各種電子部品、各種センサーなどの基板上に窒化チタン薄膜を成長させる方法としては、従来、金属チタンターゲットと窒素ガスとを利用した反応性スパッタリング法が主に使われている。近年、シリコン大規模集積回路の極微細化により、64メガビット以上のDRAMの設計ルールは、ほぼ0.35μm以下になり、さらにデバイスのコンタクトホールのアスペクト比は増加してきている。このコンタクトホールのバリアメタルとして窒化チタン薄膜を使う場合に、従来の反応性スパッタリング法で窒化チタン薄膜を形成すると、そのステップカバレッジが良好でないという問題がある。ステップカバレッジが劣っていると、コンタクトホールの電気特性が劣化して、次世代デバイスを製造する上での深刻な問題となることが予想される。したがって、コンタクトホールの埋め込み特性やカバレッジ特性に優れたCVD法を用いてコンフォーマルなバリヤメタルを形成することが期待されている。
【0003】
このような背景から、CVD(化学的気相蒸着)法による窒化チタン薄膜の作製技術が近年注目されている。窒化チタン薄膜の作製のために、現在、様々なCVD法や原料ガスが提案されているが、その一つに、有機金属化合物の一種であるテトラキスジアルキルアミノチタン(以下、TDAATと略記する。)を用いた技術がある。このTDAATの化学構造式を図8に示す。この化学構造式において、Rはアルキル基である。このRをエチル基にしたものが、テトラキスジエチルアミノチタン(以下、TDEATと略記する。)であり、メチル基にしたものが、テトラキスジメチルアミノチタン(以下、TDMATと略記する。)である。
【0004】
これらの有機チタン化合物は、室温・大気圧の条件で液体であるが、これを気化させてから、H2、Ar、N2のようなキャリアガスと共に、シャワーヘッドを通して反応容器内に供給する。また、有機チタン化合物と化学反応する添加ガス(例えばアンモニアガス)も反応容器内に供給する。反応容器内には基板があり、この基板は所定の反応温度に保っている。
【0005】
有機チタン化合物と添加ガスは窒化チタンを生成する反応を生じ、基板上に窒化チタンの膜が付着する。付着した窒化チタンの電気的な特性やステップカバレッジは、反応容器内で反応する有機チタン化合物と添加ガスの流量や基板温度や反応圧力に依存することが知られている。
【0006】
例えば、Raajimakerは、「Thin solid films, 247(1994)85」やその引用文献で、原料のTDAATを、キャリアガスのArと共に反応容器に供給し、さらに添加ガスとしてアンモニアガス(NH3)を用いて、窒化チタン薄膜を作製している。アンモニアガスの流量は1000sccmあるいはそれ以上である。得られた窒化チタン薄膜は、直径が0.8μmでアスペクト比が1のコンタクトホールに堆積した場合には、ステップカバレッジが85%と良好であった。しかし、64メガビットDRAMで使われるような直径が0.35μm以下のコンタクトホールにおいては、ステップカバレッジが20%以下にしかならないことが予想されている。
【0007】
また、Jacksonらは、「R.L.Jackson, E.J.MCineney, B.Roberts, J.Strupp, A.Velaga, S.Patel, and L.Halliday, Proc. Advanced Metallization for ULSI Application, ed. by D.P.Favreau, Y.Shacham‐Diamond, and Y.Horiike (Mat. Res. Soc., Pittsburgh, PA, 1994), p.20」において、TDEAT原料を気化器を通して気化させ、これをキャリアガスの窒素ガスと共に、シャワーヘッドを通して反応容器中に供給している。さらに、アンモニアガス(NH3)を別の経路のシャワーヘッドを通して添加して、窒化チタン薄膜を作製している。この文献では、特に、TDEAT原料とアンモニアガスの供給量の割合の影響を報告している。直径が0.35μmでアスペクト比が3.4のコンタクトホールにおいて、成膜温度が350℃、圧力が10〜50Torrの条件では、アンモニアガスの添加量の増加に伴ってステップカバレッジが65%から約20%にまで減少している。一方、成膜温度を425℃に上げた場合に、同じコンタクトホールにおいてステップカバレッジが5%まで低下している。このようにTDEATに対してアンモニアガスの流量が増加すると、微細なコンタクトホールのステップカバレッジは不十分になる。
【0008】
一方、Intermannらは、「A.Intermann and H.Koerner, J. Electrochem. Soc., Vol.140, No.11(1993)3215」において、前述のようなアンモニアガスの添加によるステップカバレッジの劣化の原因に関して、TDMATとアンモニアガスとの急激な化学反応に起因してステップカバレッジが劣化することを詳しく報告している。
【0009】
また、特開平8−291385号公報は、TDEATとアンモニアガスとを用いてCVD法で窒化チタン薄膜を作製する場合においてガス導入用のシャワーヘッドの構造を開示している。このシャワーヘッドは、TDEATガスとアンモニアガスとが別個のガス流路を通るようになっていて、これらのガスがシャワーヘッド内で混じらないようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述のJacksonら及びIntermannらの従来技術においては、TDAATにアンモニアガスを添加するとコンタクトホールのステップカバレッジが悪化することが明らかとなり、この点が、有機チタン化合物を用いたCVD法による窒化チタンの成膜技術を半導体デバイスの量産技術として採用することの大きな問題になっている。なお、アンモニアガスを添加しなくても窒化チタン薄膜は出来るが、その場合は、膜中に炭素が含まれてしまう問題がある。
【0011】
この発明の目的は、TDAATを原料に用いてCVD法で窒化チタン薄膜を作製する場合に、コンタクトホールや溝のステップカバレッジを良好にできる方法及び装置を提供することにある。この発明の別の目的は、ガス供給のためのシャワーヘッドと基板との間の空間で窒化チタン生成反応を抑制して、基板表面で窒化チタン生成反応を促進する方法及び装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明の窒化チタン薄膜の作製方法は、テトラキスジアルキルアミノチタン(TDAAT)(特に、テトラキスジエチルアミノチタン)とこれと反応する添加ガス(特に、アンモニアガス)とを用いてCVD法で窒化チタン薄膜を基体上に堆積するものであって、TDAATと、そのための第1キャリアガスと、添加ガスと、そのための第2キャリアガスとについて、その流量範囲を適切に定めたことに主たる特徴がある。すなわち、TDAATの流量は0.004〜0.2g/minであり、第1キャリアガスの流量は100〜1000sccmであり、添加ガスの流量は10〜20sccmであり、第2キャリアガスの流量は10〜100sccmである。TDAATと第1キャリアガスの混合ガス(第1混合ガス)は第1噴出孔から反応容器内に供給し、添加ガスと第2キャリアガスの混合ガス(第2混合ガス)は第2噴出孔から反応容器内に供給する。このように、第1混合ガスと第2混合ガスはそれぞれ別系統の供給路を通って反応容器内に供給するので、2種類の混合ガスが反応容器内に入る前に互いに接触することはない。反応容器内の圧力は0.1Pa〜15Paにする。
【0013】
TDAATと添加ガスはそれぞれの流量制御器で流量調節できる。また、添加ガス用の第2キャリアガスについても専用の流量制御器で流量調節できる。これにより、添加ガスを微小流量(10〜20sccm)で供給することが可能になった。すなわち、添加ガスをこのように微小流量にしても、第2キャリアガスの流量を調節することで、添加ガスの流速を所望の値に保つことができる。これにより、添加ガス導入系の圧力を下げることなく、添加ガスを基体の表面まで輸送できる。したがって、TDAATと添加アンモニアガスの空間中での急激な化学反応を抑制できて、基体での表面反応を盛んにでき、窒化チタン薄膜のステップカバレッジが良好になる。
【0014】
TDAATとしては、TDEATやTDMATを用いることができる。TDAATと反応する添加ガスは、代表的にはアンモニアガスであり、それ以外には、メチルヒドラジンも用いることができる。第1キャリアガスと第2キャリアガスは、どちらも窒素ガスを用いるのが最適である。キャリアガスはTDAATの化学反応には寄与しないものである。このキャリアガスの流量を調節することでTDAATと添加ガスの流速をそれぞれ調節することができる。
【0015】
この発明は、添加ガス(代表的にはアンモニアガス)の流量を10〜20sccmとしており、このように従来技術よりもかなり少なくすることでステップカバレッジを良好にしている。そして、そのような微量の添加ガスを用いた場合におけるその他のガスの流量条件を定めている。
【0016】
TDAATの流量は、0.004〜0.2g/minの範囲内としている。TDAATの流量を0.004g/min未満にすると、窒化チタン薄膜の成膜速度が約1nm/min以下と非常に小さくなり、現実的ではなくなる。また、TDAATの流量の上限は気化可能な流量の最大値であり、それは0.2g/min程度である。
【0017】
第1キャリアガスの流量は100〜1000sccmの範囲内としている。TDAATを気化させるためには最低でも100sccm程度の流量が必要である。一方、第1キャリアガスの流量を大きくすると、反応容器内の圧力が大きくなって好ましくない。このような観点から、第1キャリアガスの流量は1000sccm以下にするのが好ましい。
【0018】
添加ガスの流量は10〜20sccmの範囲内であり、従来技術よりも相当少なくしている。TDAATと添加ガスとの反応を利用している以上、添加ガスの流量は少なくとも10sccm程度が必要である。一方、添加ガスの流量を増やしていくと、ステップカバレッジは低下する傾向にあるが、およそ20sccm程度まではステップカバレッジが良好であることを確認している
【0019】
第2キャリアガスの流量は10〜100sccmの範囲内としている。第2キャリアガスの流量を10sccm未満にすると、窒化チタン薄膜のステップカバレッジが低下して好ましくない。第2キャリアガスの流量を10sccm以上にするとステップカバレッジは良好になる。それ以上第2キャリアガスの流量を増やしてもステップカバレッジはほとんど変わらない。一方、第2キャリアガスの流量を大きくすると、反応容器内の圧力が大きくなって好ましくない。このような観点から、第2キャリアガスの流量は100sccm以下にするのが好ましい。
【0020】
この発明においては、第2混合ガスの流速を0.17m/sec以上にするのが好ましい。第2混合ガスの流速が0.17m/sec以上になると、窒化チタン薄膜のステップカバレッジが向上する。第2混合ガスには添加ガスが含まれているので、第2混合ガスの流速を0.17m/sec以上にすることは、添加ガスの流速を0.17m/sec以上にすることと同じである。
【0021】
第1混合ガスと第2混合ガスはシャワーヘッドに設けた第1噴出孔と第2噴出孔から反応容器内に供給することになる。これらの噴出孔は、比較的小さな孔径であり、このような噴出孔を多数個、分散して設けることにより、窒化チタン薄膜の膜厚分布が良好になる。第1噴出孔と第2噴出孔の孔径をそれぞれ4mm以下にした場合に、第1噴出孔と第2噴出孔の中心間距離L(以下、孔間隔という。)を1cm以上にすると、窒化チタン薄膜のステップカバレッジが良好になる。
【0022】
ここで、孔間隔Lの果たす役割を考察する。反応容器内の圧力を50mTorr(=6.7Pa)と仮定すると、ガス分子の平均自由行程は約1mmとなる。この圧力条件では、ガス分子が1cm進む間に平均10回程度、他のガス分子と衝突することになる。そこで、孔間隔Lを1cmにすると、第1噴出孔から出たTDAATが他のガス分子と5回程度衝突することで約5mm進み、一方、第2噴出孔から出た添加ガスも他のガス分子と5回程度衝突して約5mm進んだときに、両者が出会うことになる。すなわち、TDAATと添加ガスがすぐに出会って両者が急激に反応するようなことは起こらない。このように、孔間隔を所定値以上にすることで、添加ガスとTDAATとの空間反応を抑制できる。
【0023】
TDAATと添加ガスが化学反応をして窒化チタン薄膜ができる場合に、その化学反応が生じる場所として、反応容器内の空間と、基体表面、の二つの場所が考えられる。反応容器内で生じる反応を空間反応と呼び、基体表面で生じる反応を表面反応と呼ぶことにする。窒化チタン薄膜のステップカバレッジを良好にするためには、空間反応をできるだけ抑制して、表面反応を主体にすることが大切である。第2混合ガスの流速を0.17m/sec以上にすることや、孔間隔Lを1cm以上にすることは、いずれも、空間反応を抑制することに効果がある。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の窒化チタン薄膜作製方法を実施するためのCVD装置の一例の構成図である。反応容器10の内部には基体ホルダー18があり、この基体ホルダー18に基体20を取り付ける。この基体20の表面に窒化チタン薄膜を作製する。基体ホルダー18に対向するようにガス導入用のシャワーヘッド54があり、このシャワーヘッド54を介して、原料ガス導入系22から原料ガスを導入できるとともに、添加ガス導入系24から添加ガスを導入できる。
【0025】
反応容器10はステンレス鋼製で、排気系12によって真空排気できて、内部を気密に保つことができる。排気系12はターボ分子ポンプ26とドライポンプ28からなる。この排気系12で、反応容器10の内部を10‐4Paの圧力まで排気できて、所望の圧力に維持できる。ドライポンプ28はアネルバ社製のV060Fドライポンプであり、排気速度は1000リットル/minである。
【0026】
反応容器10内の圧力を測定する真空計としては、低真空用の第1真空計14と高真空用の第2真空計16がある。第1真空計14は、圧力の測定範囲が0.1Pa〜133Paの高精度ダイヤフラム真空計であり、この実施形態ではMKS社製のバラトロンTYPE128Aを用いている。第2真空計16は、圧力の測定範囲が10‐2Pa〜10‐6Paの電離真空計であり、この実施形態ではアネルバ社製のBAゲージUGD−1Sを用いている。
【0027】
基体ホルダー18は基体20を加熱するための基体加熱装置30を備えている。この基体加熱装置30は、基体20の温度を測定する熱電対32とヒータ34と加熱電源35とを備えている。加熱電源35では、温度測定値に基づいて基体温度のPID制御(あるいはPI制御、ON−OFF制御、ファジー制御などのその他の制御方式)を実施している。
【0028】
原料ガス導入系22は、液体原料であるTDAATを収容した原料容器36と、液体のTDAATを気化させる気化器38と、気化されたTDAATガスの流量を制御する第1の流量制御器40と、TDAATガスのためのキャリアガス(第1キャリアガス)を収容したガスボンベ42と、第1キャリアガスの流量を制御する第2の流量制御器44とで構成されている。気化器38はリンテック社製のVUー104であり、バブリングは行っていない。気化したTDAATは第1キャリアガスと混合されて第1供給路76を経てシャワーヘッド54に供給される。
【0029】
添加ガス導入系24は、添加ガス(代表例はアンモニアガス)を収容した添加ガスボンベ46と、添加ガスの流量を制御する第3の流量制御器48と、添加ガスのためのキャリアガス(第2キャリアガス)を収容したガスボンベ50と、第2キャリアガスの流量を制御する第4の流量制御器52とで構成されている。添加ガスは第2キャリアガスと混合されて第2供給路78を経てシャワーヘッド54に供給される。
【0030】
各種のガスの代表例を述べると、原料ガスはTDEATであり、添加ガスはアンモニアガスであり、第1キャリアガスと第2キャリアガスは窒素ガスである。以下の説明では、特にことわらない限り、この代表例のガスを用いている。
【0031】
図2はガス導入のためのシャワーヘッド54の平面図であり、図3は図2のA−A線断面図である。図2において、シャワーヘッド54の上面には原料ガス(TDAAT)を吹き出すための多数の第1噴出孔56があり、それぞれの第1噴出孔56の周囲には、添加ガス(アンモニアガス)を吹き出すための8個の第2噴出孔58がある。この図面は模式的に描いたものであり、実際のシャワーヘッド54では、直径250mm程度の上面に30〜40個程度の第1噴出孔56が形成されていて、各第1噴出孔56の周囲に8個の第2噴出孔58が形成されている。これらの8個の第2噴出孔58は、第1噴出孔56を中心とする同一円周上において互いに等間隔に配置されている。この実施形態では第1噴出孔56の孔径は3mmであり、第2噴出孔58の孔径は1.5mmである。第1噴出孔56と第2噴出孔58との中心間距離Lは、後述するように重要な意味を持っている。以下、この中心間距離Lを孔間隔と呼ぶことにする。
【0032】
図3において、原料ガスとキャリアガスの混合ガス(第1混合ガス)60は、第1供給路76を通って、まずシャワーヘッド54の第1拡散室62に入る。次に分散板64に形成された分散孔66を通って、第2拡散室68に入る。そして、これらの拡散室64、68で均等に混合されてから、第1噴出孔56を通って反応容器の内部に出ていく。一方、添加ガスとキャリアガスの混合ガス(第2混合ガス)70は、第2供給路78を通って、シャワーヘッド54の第3拡散室72に入り、第2噴出孔58を通って反応容器の内部に出ていく。
【0033】
図4は、図1のCVD装置を用いて作製した窒化チタン薄膜のステップカバレッジとシャワーヘッドの孔間隔Lとの関係を示したグラフである。横軸にはシャワーヘッド上面における孔間隔Lをとり、縦軸には穴径が0.5μmでアスペクト比が4のコンタクトホールにおける窒化チタン薄膜のステップカバレッジをとっている。窒化チタン薄膜の作製条件は次の通りである。原料としてTDEATを用い、その流量は0.004〜0.2g/minとした。第1キャリアガスとして窒素ガスを用い、その流量は350sccmとした。添加ガスとしてアンモニアガスを用い、その流量は10sccmとした。第2キャリアガスとして窒素ガスを用い、その流量は100sccmとした。成膜温度は573K、反応容器内の圧力は6.7Paである。
【0034】
図4から分かるように、シャワーヘッドの孔間隔Lが増加するとステップカバレッジは向上している。孔間隔Lが1cm以上のときはステップカバレッジは20%以上を保っている。これに対して、孔間隔Lが1cm未満になるとステップカバレッジは減少し、孔間隔が0.5cmではステップカバレッジは数%程度に低下する。この傾向は、原料としてTDMATを用いた場合も同様であった。
【0035】
ところで、第1噴出孔56同士の孔間隔は膜厚分布に影響を及ぼす。第1噴出孔56同士の孔間隔をあまり大きくすると膜厚分布の均一性が低下する。膜厚分布の均一性を考慮すると、第1噴出孔56同士の孔間隔は5cm以下にするのが好ましい。図2に示すように第1噴出孔56の周囲に第2噴出孔58を配置することを考えると、第1噴出孔56とその周囲の第2噴出孔58との孔間隔Lは、最大でも、第1噴出孔56同士の孔間隔の2分の1となる。したがって、第1噴出孔56同士の孔間隔を5cmにした場合は、第1噴出孔56と第2噴出孔58の孔間隔Lは最大で2.5cmである。ゆえに、膜厚分布まで考慮すると、孔間隔Lは1〜2.5cmの範囲内に設定するのが適当である。
【0036】
図5はコンタクトホールに窒化チタン薄膜を形成した状態の断面図である。コンタクトホール80のアスペクト比は、「深さH」÷「穴径D」で定義される。また、コンタクトホール80でのステップカバレッジは、窒化チタン薄膜74のコンタクトホール以外での堆積厚さaに対するコンタクトホール底面での堆積厚さbの比率として定義される。すなわち、ステップカバレッジ(%)=(b/a)×100である。ステップカバレッジはSEM観察によって測定した。
【0037】
図6は窒化チタン薄膜のステップカバレッジと添加ガス(アンモニアガス)の流速(第2噴出孔付近の流速)との関係を示したグラフである。横軸はアンモニアガスの流速(これは、第2混合ガスの流速に等しい。)であり、縦軸は上述のコンタクトホールにおける窒化チタン薄膜のステップカバレッジである。窒化チタン薄膜の作製条件は次の通りである。孔間隔Lは25mmとした。原料としてTDEATを用い、その流量は0.004〜0.2g/minとした。第1キャリアガスとして窒素ガスを用い、その流量は350sccmとした。添加ガスとしてアンモニアガスを用い、その流量は10〜20sccmの間で変化させた。第2キャリアガスとして窒素ガスを用い、その流量は、第2混合ガスの流速が所望の値になるように変化させた。成膜温度は573K、反応容器内の圧力は6.7Paである。
【0038】
図6ら分かるように、アンモニアガスの流速を速くすることによってステップカバレッジは急に上昇する。流速が約0.17m/sec以上になると、ステップカバレッジは良好になり、アンモニアガスの流量を10、15、20sccmのどの値にしても、70%以上の良好なステップカバレッジが得られる。アンモニアガスの流量を10sccmから20sccmまで増加させると、ステップカバレッジは低下していく傾向にあるが、アンモニアガスの流量が20sccmのときでも、流速が0.17m/sec以上であれば、ステップカバレッジは70%を確保できる。
【0039】
なお、アンモニアガスの「流量」を所定値に設定して、かつ、アンモニアガスの「流速」を変化させるには、第2キャリアガスの流量を変化させればよい。アンモニアガスの流速(第2混合ガスの流速に等しい。)は、第2混合ガスの流量と第2噴出孔の孔径と反応容器内の圧力とから求めることができる。
【0040】
図7は窒化チタン薄膜のステップカバレッジと第2キャリアガスの流量との関係を示したグラフである。横軸は第2キャリアガスの流量であり、縦軸は上述のコンタクトホールにおける窒化チタン薄膜のステップカバレッジである。窒化チタン薄膜の作製条件は次の通りである。孔間隔Lは25mmとした。原料としてTDEATを用い、その流量は0.004〜0.2g/minとした。第1キャリアガスとして窒素ガスを用い、その流量は350sccmとした。添加ガスとしてアンモニアガスを用い、その流量は10sccmとした。成膜温度は573K、反応容器の圧力は6.7Paである。そして、第2キャリアガスの流量を0〜100sccmの範囲で変化させて窒化チタン薄膜を作製した。
【0041】
図7から分かるように、第2キャリアガスを流さないときはステップカバレッジは約20%である。第2キャリアガスの流量をゼロから増加させていくと、ステップカバレッジが急に上昇することがわかる。第2キャリアガスの流量を10sccmまで増やすと、ステップカバレッジは約85%まで増加する。第2キャリアガスの流量をさらに20sccmまで増やすと、ステップカバレッジは約90%になる。しかし、第2キャリアガスの流量をそれ以上増やしても、ステップカバレッジはそれ以上大きくならない。むしろ、第2キャリアガスの流量を100sccmまで増加するとステップカバレッジはわずかに低下する傾向がある。原料ガスをTDMATにした場合でも、同様の結果が得られた。
【0042】
第2キャリアガスを所定の流量以上で流すことによってステップカバレッジが向上する理由は、次のようなメカニズムによって説明できる。第2キャリアガスを使わずに添加ガスを10〜20sccm程度の微小流量で供給すると、次のような現象が生じると考えられる。図3において、微小流量の添加ガスは、流速がそれほど大きくないので、第2噴出孔58から出たあとに、その一部は、第1噴出孔56を通ってシャワーヘッドの第2拡散室68まで拡散していく。その理由は、反応容器内よりも第2拡散室68の方が添加ガスの分圧が低いからである。これにより、反応容器内から第2拡散室68へと、添加ガスの逆拡散が自然に発生する。その結果、第2拡散室68の内部で原料ガスと添加ガスの化学反応が生じてしまい、空間反応が増加する。したがって、基体での表面反応が生じにくくなり、ステップカバレッジが低下する。さらに、シャワーヘッドには窒化チタン薄膜が堆積しやすくなり、この堆積に起因するパーチクルが発生する問題も生じる。以上のような理由により、添加ガスを微小流量で供給するだけでは、ステップカバレッジの向上は期待できない。これに対して、添加ガスに第2キャリアガスを混合して、ある程度の流速を確保すると、添加ガスが第2拡散室68まで拡散することがほとんどなくなる。
【0043】
上述の図4、図6、図7のグラフを得た実験では、TDEATの流量を0.004〜0.2g/minとしているが、TDEATの流量は、この範囲内であれば、ステップカバレッジにほとんど影響を及ぼさなかったために、このような数値範囲を指定したような実験条件としている。TDEATの流量は成膜速度には影響する。
【0044】
これまでに説明したいくつかの実験結果から、窒化チタン薄膜の作製において良好なステップカバレッジを得るためには、次のような条件が望ましいことが分かる。まず、図4のグラフから分かるように、シャワーヘッドの孔間隔Lは1cm以上にすることが望ましい。次に、図6のグラフから分かるように、添加ガスの流速は0.17m/sec以上にすることが望ましい。さらに、図7のグラフから分かるように、第2キャリアガスの流量は10sccm以上にすることが望ましい。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、TDAATと微小流量(10〜20sccm)の添加ガスとを用いて窒化チタン薄膜を作製する場合に、TDAATと第1キャリアガスと第2キャリアガスの流量範囲を適切に定めることにより、アスペクト比の大きなコンタクトホールに対してもステップカバレッジの良好な成膜が可能になった。そして、添加ガスと第2キャリアガスからなる第2混合ガスの流速を0.17m/sec以上にすることで、また、シャワーヘッドの第1噴出孔と第2噴出孔の孔間隔を1cm以上にすることで、TDAATと添加ガスの空間反応を抑制できて、基体での表面反応を盛んにし、これにより、アスペクト比の大きなコンタクトホールに対してもステップカバレッジが良好になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の窒化チタン薄膜作製方法を実施するためのCVD装置の一例の構成図である。
【図2】シャワーヘッドの平面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】窒化チタン薄膜のステップカバレッジとシャワーヘッドの孔間隔Lとの関係を示すグラフである。
【図5】コンタクトホールに窒化チタン薄膜を形成した状態の断面図である。
【図6】窒化チタン薄膜のステップカバレッジとアンモニアガスの流速との関係を示すグラフである。
【図7】窒化チタン薄膜のステップカバレッジと第2キャリアガスの流量との関係を示すグラフである。
【図8】TDAATの化学構造式を示す図である。
【符号の説明】
10 反応容器
12 排気系
18 基体ホルダー
20 基体
22 原料ガス導入系
24 添加ガス導入系
26 ターボ分子ポンプ
28 ドライポンプ
30 基体加熱装置
36 原料容器
38 気化器
40 第1の流量制御器
42 第1キャリアガスのガスボンベ
44 第2の流量制御器
46 添加ガスのガスボンベ
48 第3の流量制御器
50 第2キャリアガスのガスボンベ
52 第4の流量制御器
54 シャワーヘッド
56 第1噴出孔
58 第2噴出孔
60 第1混合ガス
62 第1拡散室
64 分散板
66 分散孔
68 第2拡散室
70 第2混合ガス
72 第3拡散室
74 窒化チタン薄膜
76 第1供給路
78 第2供給路
80 コンタクトホール

Claims (4)

  1. テトラキスジエチルアミノチタンとこれと反応するアンモニアガスとを反応容器内に供給して、所定温度に加熱した基体の表面上に窒化チタン薄膜を堆積する窒化チタン薄膜の作製方法において、次の(ア)〜(ク)の特徴を備える方法。
    (ア)テトラキスジエチルアミノチタンの流量を0.004〜0.2g/minの範囲内に設定する。
    (イ)テトラキスジエチルアミノチタンと混合する第1キャリアガスの流量を100〜1000sccmの範囲内に設定する。
    (ウ)テトラキスジエチルアミノチタンと反応するアンモニアガスの流量を10〜20sccmの範囲内に設定する。
    (エ)アンモニアガスと混合する第2キャリアガスの流量を10〜100sccmの範囲内に設定する。
    (オ)テトラキスジエチルアミノチタンと第1キャリアガスとを混合して、この第1混合ガスを第1噴出孔から反応容器内に供給する。
    (カ)アンモニアガスと第2キャリアガスとを混合して、この第2混合ガスを第2噴出孔から反応容器内に供給する。
    (キ)反応容器内の圧力を0.1Pa〜15Paに設定する。
    (ク)第2噴出孔における第2混合ガスの流速を0.17m/sec以上に設定する。
  2. 請求項1に記載の方法において、第1噴出孔と第2噴出孔の孔径を4mm以下にして、任意の第1噴出孔と任意の第2噴出孔との中心間距離を1cm以上にしたことを特徴とする方法。
  3. 請求項に記載の方法において、任意の第1噴出孔とその第1噴出孔に一番近い第2噴出孔との中心間距離を1〜2.5cmの範囲内にしたことを特徴とする方法。
  4. 真空排気可能な反応容器と、反応容器内を排気してこの反応容器内を所定の圧力に維持できる排気装置と、反応容器内に原料ガスを導入するためのガス供給装置と、窒化チタン薄膜をその上に堆積させる基体を保持する基体ホルダーと、基体を加熱する加熱装置とを備える窒化チタン薄膜作製用のCVD装置において、前記ガス供給装置は次の(ア)〜(ク)を備えることを特徴とするCVD装置。
    (ア)液体原料のテトラキスジアルキルアミノチタンを気化する気化器。
    (イ)気化したテトラキスジアルキルアミノチタンの流量を0.004〜0.2g/minの範囲内の少なくともいずれかの値に設定できる第1の流量制御器。
    (ウ)テトラキスジアルキルアミノチタンと混合する第1キャリアガスの流量を100〜1000sccmの範囲内の少なくともいずれかの値に設定できる第2の流量制御器。
    (エ)テトラキスジアルキルアミノチタンと反応する添加ガスの流量を10〜100sccmの範囲内の少なくともいずれかの値に設定できる第3の流量制御器。
    (オ)添加ガスと混合する第2キャリアガスの流量を10〜500sccmの範囲内の少なくともいずれかの値に設定できる第4の流量制御器。
    (カ)テトラキスジアルキルアミノチタンと第1キャリアガスとを混合してこの第1混合ガスを反応容器内に導く第1供給路。
    (キ)添加ガスと第2キャリアガスとを混合してこの第2混合ガスを反応容器内に導く第2供給路。
    (ク)第1供給路に通じる第1噴出孔と第2供給路に通じる第2噴出孔とをそれぞれ多数備えていて、これらの噴出孔から第1混合ガスと第2混合ガスとを反応容器内に供給するようにしたシャワーヘッドであって、任意の第1噴出孔を中心とする同一円周上に複数の第2噴出孔を互いに等間隔に配置したシャワーヘッド
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