JP4315062B2 - 給紙装置 - Google Patents

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Description

本発明は、超音波センサを用いて用紙の重送を検知する重送検知手段を有する給紙装置に関するものである。
従来、複写機、複合機などの給紙装置において、用紙の重送検知方式としては、一般的に光学式が主流である。近年、新しい方式として、ファクシミリーやスキャナなどで超音波方式が採用されている。
例えば、超音波方式の重送検知手段の検知精度を向上するために、超音波の受信信号の強度の変化が小さく、安定した重送検出を行うことができる重送検出手段が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この場合、検出対象物の移動面を、超音波送信器と超音波受信器とで構成される超音波伝播軸に垂直な面に対して傾斜させた。これにより、超音波送信器から発射された超音波の一部が検出対象物を透過することは同様であるものの、検出対象物の表面で反射された超音波は送信器に戻らず、別の方向に行く。従って、送信器と検出対象物との間、および検出対象物と受信器との間では超音波が定在波を作らず、受信器で受信される超音波の量は検出対象物の位置、傾き、表面状態等の変化に関わらず、ほぼ一定となる。このため、受信器による受信強度は極めて安定しており、受信信号の平均化を行うことなく、検出対象物の重送を確実に検出することができる。
また例えば、超音波による重送検知精度を向上させる重送検知機構が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この場合、2枚以上の重送用紙を撓み変形させて両者の間に隙間を持たせ、この隙間の空気層によって超音波信号の減衰度を高めて重送検知精度を向上させる。
なお、広い帯域幅を持つ高周波帯域信号を生成する高周波帯域信号生成装置が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
この場合、周波数設定データ信号に基づいて、所定の帯域幅を有する基底帯域信号を生成する複数の基底帯域信号生成手段と、各基底帯域生成手段に対応して複数設けられ、初段は基底帯域信号と周波数変換信号とに基づいて高周波帯域信号を生成し、2段目以降は、基底帯域信号と前段にて生成された高周波帯域信号とに基づいて、さらに高周波領域にシフトされた高周波帯域信号を生成する周波数変換手段とを備える。
実開平5−56851号公報(第5頁、第1図) 特開2001−199595号公報(第3,4頁、第2,6図) 特開平9−116577号公報(第3,4頁、第1図)
しかしながら、上述の特許文献1および特許文献2の場合、超音波センサ個々で感度大となる中心周波数が異なるため、センサ毎に送信周波数を設定する必要がある。
また、上述の特許文献1および特許文献2に記載された超音波方式の重送検知手段を複写機、複合機に用いる場合、機内は定着の熱などにより高温になったり、機械停止後、設置箇所においては機内温度が低くなったりすることで、温度変化が激しく超音波センサ自身の温度特性によりセンサの送受信感度が変化する。感度が低下した場合には、1枚を重送と判断する誤検知が発生する恐れがある。
そのため、現状では重送検知手段を複写機、複合機の排紙部に配置する方法が用いられる。この場合、画像形成後に検知を行うため、無駄紙が大量に発生する問題があった。
そこで、本発明は、超音波センサのバラツキを吸収すると共に、温度特性の影響を低減し安定した検知精度で重送検知を行うことができるようにした給紙装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る給紙装置は、用紙を搬送する搬送路を挟んで配置した超音波送信器から受信器へ超音波を発信させ、用紙を通過して減衰後の超音波を受信器により受信し、この受信信号に基づいて用紙の重送を検知する重送検知手段を有する給紙装置において、超音波送信器に供給する発振信号を発生する信号発生手段と、用紙の重送を検知する際に、発振信号の周波数を所定範囲で連続的に変化するように信号発生手段を制御する制御手段と、周波数が変化する超音波を受信器により受信した受信信号と予め設定された閾値を比較して、用紙の重送を判断する重送判断手段とを備えるものである。
本発明によれば、用紙重送を検知する際に、制御手段により超音波送信器に供給する発振信号の周波数を所定範囲で連続的に変化させる。例えば、周波数変化範囲は、超音波送信器の中心周波数を中心にして、上下4kHzの範囲とされる。重送検知期間内に、発振信号の周波数を、所定範囲で少なくとも1回連続的に変化するようになされる。重送判断手段は、受信信号のピークの有無によって重送を判断するようになされる。また例えば、受信信号を積分処理する積分処理手段をさらに備え、重送判断手段は、積分処理手段により得られた信号を、予め設定された閾値と比較し、その比較結果に基づいて、重送を判断するようになされる。
これにより、発振周波数が所定範囲で連続的に変化するため、必ずある周波数で超音波センサが感度最大となるので、センサ毎に送信周波数を設定する必要がなく、超音波センサのバラツキを吸収することができると共に、温度変化により超音波送信器および受信器の送受信感度の変化の影響を低減することが可能となり、安定した検知を行うことが可能となる。また、温度変化幅が広く、従来方式では設置が難しい箇所でも設置可能となる。
また、例えば搬送中の用紙の位置を検出する用紙位置検出手段をさらに設けられ、制御手段は、用紙位置検出手段の検出結果に基づいて、重送検知手段の超音波送信タイミングを制御するため、安定した検知を行うことが可能となる。
本発明に係わる給紙装置によれば、用紙を搬送する搬送路を挟んで配置した超音波送信器から受信器へ超音波を発信させ、用紙を通過して減衰後の超音波を受信器により受信し、この受信信号に基づいて用紙の重送を検知する重送検知手段を有する給紙装置において、制御手段は、超音波送信器に供給する発振信号の周波数を所定範囲で連続的に変化するように信号発生手段を制御し、超音波受信器により受信した受信信号に基づいて、用紙の重送を判断するようになされる。
この構成によって、超音波センサのバラツキを吸収することができると共に、温度変化により超音波送信器および受信器の送受信感度の変化の影響を低減することができ、複写機機内のように環境温度変化が激しく、超音波センサの温度特性の影響を受け易い設置箇所でも安定した検知精度で重送検知を行うことができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態の給紙装置について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態の給紙装置100の構成の一例を示す図である。図1に示す給紙装置100は、電子写真方式を用いた複写機能を有する複写機に応用されるもので、例えば用紙に画像を形成する前に重送検知を行い、この重送検知に基づいて画像形成制御を実行するものである。
給紙装置100は、制御部10、操作部11、表示部12、給紙部13、用紙検知センサ14、搬送手段15、重送検知手段16、用紙位置検出手段を備えている。
制御部10は、CPU10a、ROM10b、RAM10cを備えている。CPU10aはROM10bに格納された制御プログラムに従って、RAM10cをワークエリアとして使用しながら、給紙装置100の全体の動作を制御する。
この制御部10は、制御手段として、用紙重送を検知する際に、超音波発信器の送信周波数を所定範囲でスイープさせるように制御する。また、制御部10は、後述する重送検知手段16の比較回路と共に重送判断手段としても機能する。
また、制御部10では、重送検知手段16により得られる重送検出情報に基づいて搬送手段15を制御するようになされる。例えば、用紙の重送が検出された場合、当該重送に係る用紙に重送発生を示す所定の画像を形成して、排出するように制御部10によって搬送手段15が制御される。これと共に、制御部10では重送した用紙に画像形成する予定であった画像データを保持し、搬送手段15により搬送された次の用紙に当該データに基づいて画像を形成するように画像形成部(後述図2参照)を制御する。また、重送が発生した場合、重送した用紙を所定の排紙トレイに排紙した後、画像形成動作を停止すると共に、表示部12に重送発生を示す旨を表示するように制御する。
操作部11は、例えば液晶表示機能付きのタッチパネルで構成され、片面モードや、両面モード、後処理モード等の設定においてユーザとの対話を行うインターフェースとして機能する。用紙サイズなども設定される。操作部11は画像形成に係る操作情報を制御部10に出力するようになされる。また、この操作部11は画像形成部の画像形成動作を再開する操作手段を備え、重送検知手段16により用紙の重送を検出したとき、重送検知手段16の超音波センサ16s(図2参照)の上流部に搬送中の用紙を一時停止した後に、ユーザが操作部11から画像データの用紙への画像形成(即ち搬送動作)を再開する指示を行うことできる。
また、操作部11は、重送検知手段16による重送検知の解除を選択する選択手段としても機能する。ユーザが必要に応じて操作部11で重送検知を解除することができる。
表示部12は、画像形成を行うときの設定内容および動作状態を表示するための手段であり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)からなる。この表示部12は、重送発生を示す旨を表示する表示手段を備える。重送検知手段16により用紙の重送を検出したとき、重送発生を示す旨、例えば警告マーク等を表示するようになされる。ユーザが表示部12で重送の発生を確認できる。
給紙部13は、手差し給紙トレイ(図示せず)と給紙カセット13a(図2参照)を有する。図2に示すように、給紙カセット13aには複数の用紙Pが重ね合わせて収容されており、これら用紙Pのうち、最上部に位置するものには給紙ローラ21が当接している。この給紙ローラ21が図示しない駆動系(図示せず)によって図中反時計回りに回転駆動されると、この最上部に位置する用紙Pが給紙部13内からレジストローラ対22のローラ間に向けて排出されるようになっている。また、給紙部13には、用紙Pの有無を検知する用紙検知センサ14が配置されている。
搬送手段15は、給紙ローラ20、搬送ローラ21、レジストローラ22、転写前ローラ23および用紙Pの搬送路24を備える(図2参照)。レジストローラ28は用紙Pの搬送処理に関して第1給紙および第2給紙を分ける分界点に設けられている。レジストローラ22は第2給紙における搬送開始タイミングと画像形成部における転写開始タイミングとを同期させるために設けられる。画像形成部は、現像部25、転写極26、分離極27を備える(図2参照)。この画像形成部は、複写機の画像読取部(図示せず)で読み取られた画像の回転または拡大縮小等の処理を行った後、搬送手段15によって搬送される用紙Pに画像を形成するようになされる。
重送検知手段16は、超音波を用いて重送を検出するものである。この重送検知手段16は、超音波送信器、受信器等からなる超音波センサ16sを備える。超音波センサ16sは、図2に示すように、画像形成部前の用紙を搬送するための搬送経路24に配置されている。また、重送検知手段16の構成および重送検知状態は後述図3に示す。
紙位置検出手段17は、用紙位置検出センサを備えるものである。この用紙位置検出センサは、超音波センサ16sの前の搬送路に設けられ、搬送される用紙が所定位置に着いたことを検出すると、検出信号を制御部10に送信する。制御部10はこの検出信号に基づいて超音波センサ16sの発信器32の送信タイミングを制御する。
図3に示すように、重送検知手段16は、送信回路31、送信器32、受信器33、受信回路34、記憶手段35を備えている。受信回路31は、信号発生手段としての、所定周波数範囲でスイープ(Sweep)機能を有する発振回路31aと、この所定周波数範囲の発振信号を増幅させる電力増幅回路31bとから構成されている。また、受信回路34は、振動エネルギーを電気信号に変換する共振回路34aと、受信信号を増幅する増幅回路34bと、増幅された信号を検波する整流回路34cと、受信信号と閾値(基準値)とを比較する比較回路34dと、出力回路34eとから構成されている。
送信回路31から出力された所定周波数範囲の電気信号は、送信器32に入力され、送信器32内のトランスジューサ(圧電素子)により音響エネルギー(超音波)に変換され、用紙Pを介して受信器33に向かって放射される。送信器から放出された超音波が転送路にある用紙Pにより一部分が反射される。用紙Pを通過した超音波が受信器33により受信され、受信器33内のトランスジューサ(圧電素子)により電気信号に変換され、受信回路34に入力される。受信回路34で、共振回路34aにより受信した超音波信号を電気信号に変換し、増幅回路34bにより増幅する。整流回路34cにより受信信号を整流する。比較回路34dで一枚の用紙および重送時の用紙を通過した後の減衰量と記憶手段35に記憶された基準値とを比較する。CPU10aは、その結果に基づいて、即ちピーク出力があるか否かに基づいて、用紙の重送の有無を検知するようになされる。重送が判断された場合、出力回路34eより重送信号を出力される。なお、記憶手段35としてRAM10cが用いされる。
図4は、発振回路の構成を示す図である。発振回路31aは、周知の周波数スイープできる発振回路が用いられる。図4に示すように、発振回路31aは、第1基底帯域信号生成部1、第2基底帯域信号生成部2、第1周波数変換部3、第2周波数変換部4、局部発振部5を備えている。
第1基底帯域信号生成部1および第2基底帯域信号生成部2は、例えば、直接デジタル周波数シンセサイザと、D/Aコンバータと、ローパスフィルタと、移相器とを備えるものである。第1周波数変換部3および第2周波数変換部4は、例えば、移相器と、平衡変調器と、加算器とを備えるものである。
第1基底帯域信号生成部1は、外部からの第1の周波数設定データ信号に従って、一定の帯域幅を持つ第1の基底帯域信号を生成し、この信号を第1周波数変換部3に出力する。第1周波数変換部3は、局部発振部5から出力される連続的に単一な周波数を持つ局部発振周波数信号に基づいて、第1の基底帯域信号を周波数変換し、その第1の基底帯域信号の帯域幅と同じ帯域幅を有する第1の高周波帯域信号を生成する。この第1の高周波帯域信号は、第2周波数変換部4に出力される。
第2基底帯域信号生成部2は、外部からの第2の周波数設定データ信号に従って、一定の帯域幅を持つ第2の基底帯域信号を生成し、この信号を第2周波数変換部4に出力する。第2周波数変換部4は、第1の高周波帯域信号に基づいて、第2の基底帯域信号を周波数変換し、その第2の基底帯域信号の帯域幅よりも広い帯域幅を有する第2の高周波帯域信号を生成し、出力する。
なお、超音波発振回路として、上述した発振回路31aに限定されるものではない。他のスイープ機能を有する超音波発振回路を用いてもよい。
図5は、1枚用紙搬送時の受信信号を示す図である。図5に示すように、スイープ周波数で発信する超音波を受信した場合、受信側において超音波センサの中心周波数でピーク出力が現れる。また、異なる超音波センサを用いる場合、異なる位置でピーク出力が現れる。従って、スイープ周波数で発信する場合、超音波センサの中心周波数を設定しなくても、ある周波数でピーク出力が得られる。
図6は、重送時の受信信号を示す図である。図6に示すように、重送時は周波数に関係なく透過量は殆どない。これにより、制御部10は、ピーク出力の有り/無しで重送を判断することができる。例えば、図5に示すような設定された基準値レベル以上のピーク出力があった場合には、1枚用紙搬送として判断する。図6に示すようなピーク出力がない場合には、重送として判断する。
続いて、本発明に係る第1の実施の形態の給紙装置100における重送検出時の動作例を説明する。
この実施形態では、所定の紙収納位置から1枚ずつ繰り出される用紙の重送を検出する際に、まず、搬送手段15により用紙を給紙部から搬送する。次に、紙位置検出手段17により搬送される用紙が所定位置に到達したか否かを検出する。用紙が所定位置に到達したことを検出した場合、制御部10により発振回路31aを制御し、周波数スイープ発振をし、発振信号を送信器32に供給し、送信器32から超音波を放射する。ここで、周波数スイープ発振の周波数変化範囲は、超音波送信器32の中心周波数を中心にして、上下4kHzの範囲とされる。受信器33は用紙を介して透過した超音波を受信し、受信信号を処理して、比較回路34dに供給する。比較回路34dで、予め設定された閾値と比較する。この比較結果に基づいて制御部10はピーク出力があるか否かを判断する。ここで、ピーク出力がないと判断される場合、重送として検知され、表示部に表示し、ユーザに通知する。
このように本実施の形態においては、給紙装置100において、周波数スイープ機能を有し、超音波送信器32に発振信号を供給する発振回路31aを備え、用紙重送を検知する際に、制御部10により発振回路31aの発振周波数を所定範囲でスイープさせる。受信器33は用紙を介して透過した超音波を受信し、受信信号にピーク出力があるか否かを判断する。ピーク出力がないと判断される場合は、重送として検知される。
これにより、発振周波数が所定範囲で連続的に変化するため、必ずある周波数で超音波センサ16sが感度最大となるので、センサ毎に送信周波数を設定する必要がなく、超音波センサのバラツキを吸収することができると共に、温度変化により超音波送信器および受信器の送受信感度の変化の影響を低減することができ、複写機機内のように環境温度変化が激しく、超音波センサの温度特性の影響を受け易い設置箇所でも安定した検知精度で重送検知を行うことができる。
また、重送検知手段16が装置内部に配置することができるため、従来のような無駄紙の発生を防止することができる。
また、用紙位置検出手段17の検出結果に基づいて、重送検知手段16の超音波送信タイミングを制御するため、安定した検知を行うことができる。
以下、本発明の第2の実施の形態の給紙装置について説明する。図7は、本発明の第2の実施の形態の給紙装置200の構成の一例を示す図である。
図7に示す給紙装置200は、制御部10A、操作部11、表示部12、給紙部13、用紙検知センサ14、搬送手段15、重送検知手段16A、用紙位置検出手段17を備えている。
制御部10は、CPU10a、ROM10b、RAM10cを備えている。CPU10aはROM10bに格納された制御プログラムに従って、RAM10cをワークエリアとして使用しながら、給紙装置200の全体の動作を制御する。
この制御部10は、制御手段として、用紙重送を検知する際に、超音波発信器の送信周波数を所定範囲でスイープさせるように制御する。また、制御部10は、後述する重送検知手段16の比較回路と共に重送判断手段としても機能する。
また、制御部10では、重送検知手段16Aにより得られる重送検出情報に基づいて搬送手段15を制御するようになされる。例えば、用紙の重送が検出された場合、当該重送に係る用紙に重送発生を示す所定の画像を形成して、排出するように制御部10によって搬送手段15が制御される。これと共に、制御部10では重送した用紙に画像形成する予定であった画像データを保持し、搬送手段15により搬送された次の用紙に当該データに基づいて画像を形成するように画像形成部(図2参照)を制御する。また、重送が発生した場合、重送した用紙を所定の排紙トレイに排紙した後、画像形成動作を停止すると共に、表示部12に重送発生を示す旨を表示するように制御する。
操作部11は、例えば液晶表示機能付きのタッチパネルで構成され、片面モードや、両面モード、後処理モード等の設定においてユーザとの対話を行うインターフェースとして機能する。用紙サイズなども設定される。操作部11は画像形成に係る操作情報を制御部10に出力するようになされる。また、この操作部11は画像形成部の画像形成動作を再開する操作手段を備え、重送検知手段16Aにより用紙の重送を検出したとき、重送検知手段16Aの超音波センサ16sの上流部に搬送中の用紙を一時停止した後に、ユーザが操作部11から画像データの用紙への画像形成(即ち搬送動作)を再開する指示を行うことできる。
また、操作部11は、重送検知手段16Aによる重送検知の解除を選択する選択手段としても機能する。ユーザが必要に応じて操作部11で重送検知を解除することができる。
表示部12は、画像形成を行うときの設定内容および動作状態を表示するための手段であり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)からなる。この表示部12は、重送発生を示す旨を表示する表示手段を備える。重送検知手段16Aにより用紙の重送を検出したとき、重送発生を示す旨、例えば警告マーク等を表示するようになされる。ユーザが表示部12で重送の発生を確認できる。
給紙部13は、手差し給紙トレイ(図示せず)と給紙カセット13a(図2参照)を有する。図2に示すように、給紙カセット13aには複数の用紙Pが重ね合わせて収容されており、これら用紙Pのうち、最上部に位置するものには給紙ローラ21が当接している。この給紙ローラ21が図示しない駆動系(図示せず)によって図中反時計回りに回転駆動されると、この最上部に位置する用紙Pが給紙部13内からレジストローラ対22のローラ間に向けて排出されるようになっている。また、給紙部13には、用紙Pの有無を検知する用紙検知センサ14が配置されている。
搬送手段15は、給紙ローラ20、搬送ローラ21、レジストローラ22、転写前ローラ23および用紙Pの搬送路24を備える(図2参照)。レジストローラ28は用紙Pの搬送処理に関して第1給紙および第2給紙を分ける分界点に設けられている。レジストローラ22は第2給紙における搬送開始タイミングと画像形成部における転写開始タイミングとを同期させるために設けられる。画像形成部は、現像部25、転写極26、分離極27を備える(図2参照)。この画像形成部は、複写機の画像読取部(図示せず)で読み取られた画像の回転または拡大縮小等の処理を行った後、搬送手段15によって搬送される用紙Pに画像を形成するようになされる。
重送検知手段16Aは、超音波を用いて重送を検出するものである。この重送検知手段16Aは、超音波送信器、受信器等からなる超音波センサ16sを備える。超音波センサ16sは、上述した図2に示すように、画像形成部前の用紙を搬送するための搬送経路24に配置されている。また、重送検知手段16Aの構成および重送検知状態を図8に示している。
図8に示すように、重送検知手段16Aは、送信回路31、送信器32、受信器33、受信回路34A、記憶手段35を備えている。受信回路31は、信号発生手段としての、所定周波数範囲でスイープ機能を有する発振回路31a(図4参照)と、この所定周波数範囲の発振信号を増幅させる電力増幅回路31bとから構成されている。また、受信回路34Aは、振動エネルギーを電気信号に変換する共振回路34aと、受信信号を増幅する増幅回路34bと、増幅された信号を積分化する積分処理手段34c’と、受信信号と基準値とを比較する比較回路34dと、出力回路34eとから構成されている。
送信回路31から出力された所定周波数範囲の電気信号は、送信器32に入力され、送信器32内のトランスジューサ(圧電素子)により音響エネルギー(超音波)に変換され、用紙Pを介して受信器33に向かって放射される。送信器32から放出された超音波が転送路にある用紙Pにより一部分が反射される。用紙Pを通過した超音波が受信器33により受信され、受信器33内のトランスジューサ(圧電素子)により電気信号に変換され、受信回路34に入力される。受信回路34Aで、共振回路34aにより受信した超音波信号を電気信号に変換し、増幅回路34bにより増幅する。積分処理手段34cにより受信信号を積分化する。比較回路34dで一枚の用紙および重送時の用紙を通過した後の減衰量と記憶手段35に記憶された閾値とに基づいて用紙の重送の有無を検知するようになされる。重送が判断された場合、出力回路34eより重送信号を出力される。なお、記憶手段35としてRAM10cが用いされる。
図9は、給紙装置200における重送判断方法を示す図である。図9に示すように、積分処理により得られた1枚用紙搬送時の透過量は閾値以上になる。また、重送時積分処理により得られた透過量は閾値以下である。これにより、重送判別を行う。従って、積分処理により得られた透過量は閾値以下である場合、重送であると判断する。
続いて、本発明に係る第2の実施の形態の給紙装置200における重送検出時の動作例を説明する。
この実施形態では、所定の紙収納位置から1枚ずつ繰り出される用紙の重送を検出する際に、まず、搬送手段15により用紙を給紙部から搬送する。次に、紙位置検出手段17により搬送される用紙が所定位置に到達したか否かを検出する。用紙が所定位置に到達したことを検出した場合、制御部10により発振回路31aを制御し、周波数スイープ発振をし、発振信号を送信器32に供給し、送信器32から超音波が放射される。ここで、周波数スイープ発振の周波数変化範囲は、超音波送信器32の中心周波数を中心にして、上下4kHzの範囲とされる。受信器33は用紙を介して透過した超音波を受信し、受信信号を積分化処理して、比較回路34dに供給する。比較回路34dで、閾値と比較し、閾値より小さいか否かを判断する。ここで、閾値より小さいと判断される場合、重送として検知され、表示部に表示し、ユーザに通知する。
このように本実施の形態においては、給紙装置200において、周波数スイープ機能を有し、超音波送信器32に発振信号を供給する発振回路31aを備え、用紙重送を検知する際に、制御部10により発振回路31aの発振周波数を所定範囲でスイープさせる。受信器33は用紙を介して透過した超音波を受信し、受信信号を積分化処理して、閾値と比較し、閾値より小さいか否かを判断する。閾値より小さいと判断される場合、重送として検知される。
これにより、発振周波数が所定範囲で連続的に変化するため、必ずある周波数で超音波センサ16sが感度最大となるので、センサ毎に送信周波数を設定する必要がなく、超音波センサのバラツキを吸収すると共に、温度変化により超音波送信器および受信器の送受信感度の変化の影響を低減することができ、複写機機内のように環境温度変化が激しく、超音波センサの温度特性の影響を受け易い設置箇所でも安定した検知精度で重送検知を行うことができる。
また、重送検知手段16Aが装置内部に配置することができるため、従来のような無駄紙の発生を防止することができる。
また、用紙位置検出手段17の検出結果に基づいて、重送検知手段16の超音波送信タイミングを制御するため、安定した検知を行うことができる。
なお、上述した実施の形態においては、給紙装置100,200は複写機に応用したものであるが、これに限定されるものではない。他の給紙装置にもこの発明を適用できる。
第1の実施の形態の給紙装置100の構成例を示す図である。 超音波センサの配置位置例を示す図である。 重送検知手段16の構成例を示す図である。 発振回路の構成例を示す図である。 1枚用紙搬送時の受信信号例を示す図である。 重送時の受信信号例を示す図である。 第2の実施の形態の給紙装置200の構成例を示す図である。 重送検知手段16Aの構成例を示す図である。 重送判断方法を示す図である。
符号の説明
10 制御部(制御手段)
11 操作部
12 表示部
13 給紙部
14 給紙検知センサ
15 搬送手段
16,16A 重送検知手段
16s 超音波センサ
17 用紙位置検出手段
24 搬送路
31 送信回路
31a 発振回路(信号発生手段)
31b 電力増幅回路
32 送信器
33 受信器
34,34A 受信回路
34a 共振回路
34b 増幅回路
34c 整流回路
34c’積分処理手段
34d 比較回路
34e 出力回路
35 記憶手段
100,200 給紙装置

Claims (6)

  1. 用紙を搬送する搬送路を挟んで配置した超音波送信器から受信器へ超音波を発信させ、前記用紙を通過して減衰後の超音波を受信器により受信し、この受信信号に基づいて用紙の重送を検知する重送検知手段を有する給紙装置において、
    前記超音波送信器に供給する発振信号を発生する信号発生手段と
    記用紙の重送を検知する際に、前記発振信号の周波数を所定範囲で連続的に変化するように前記信号発生手段を制御する制御手段と
    周波数が変化する超音波を前記受信器により受信した受信信号と予め設定された閾値を比較して、用紙の重送を判断する重送判断手段と
    を備えることを特徴とする給紙装置。
  2. 前記重送判断手段は、
    前記受信信号のピークの有無によって重送を判断するようになされる
    ことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記受信信号を積分処理する積分処理手段をさらに備え、
    前記重送判断手段は、
    前記積分処理手段により得られた信号を、予め設定された閾値と比較し、その比較結果に基づいて、重送を判断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  4. 搬送中の用紙の位置を検出する用紙位置検出手段をさらに有し、
    前記制御手段は、
    前記用紙位置検出手段の検出結果に基づいて、重送検知手段の超音波送信タイミングを制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  5. 前記信号発生手段の周波数変化範囲は、前記超音波送信器の中心周波数を中心にして、上下4kHzの範囲とされる
    ことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  6. 前記制御手段は、
    重送検知期間内に、前記発振信号の周波数を、所定範囲で少なくとも1回連続的に変化するように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
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