JP4305109B2 - 水洗便器 - Google Patents

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Description

本発明は、水洗便器に係り、特に、ボウル部に洗浄水を旋回するように供給して便器洗浄を行う水洗便器の水飛び出し防止構造に関する。
従来の水洗便器として、ボウル部に洗浄水を旋回するように供給して便器洗浄を行う水洗便器が知られている。(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1記載の水洗便器を図18,19に基づいて説明する。この図18は便器をその上面をほぼ全域に亘って破断して示す説明図であり、図19は図18のA−A線,B−B線,C−C線,D−D線の各部でリム部を破断した概略部分断面図である。
図18に示すように、洗浄水供給孔140から供給された洗浄水は、洗浄水給水路141を経て、ボウル部120底部に設けられたゼット噴出口122に連通したゼット給水路146と、リム部121の左側後部に設けられたリム噴出口144と連通したリム給水路143とに分岐される。そして、このリム給水路143を経てリム噴出口144から噴出したリム洗浄水RSは、ボウル部120のリム部121近傍に沿って周回形成されている棚部150の上面を流れて、ボウル部120を旋回して洗浄水する。なお、セット噴出口122から噴出したゼット洗浄水によりサイホン作用を発生させ、ボウル部120内の汚物が溜水と共に排出される。
棚部150は図19に示すように略水平な面によって構成されており、また、棚部150に覆い被さるようにオーバーハング部152が形成されており、棚部を勢い良く旋回するリム洗浄水RSが便器外へ飛び出すことを防いでいる。
特開2001−279791号公報
特許文献1記載の水洗便器においては、従来の便器に比べ、リム部の清掃性が格段に優れたものを提供できているが、水飛び防止のために設けたオーバーハング部152があるため棚部150を旋回するリム洗浄水RSが外部へ飛び出すことが無い反面、このオーバーハング部152の裏側(ボウル部120と対向する側の面)に汚れが付着した場合に、立ち位置によっては、見えにくく、その部分の掃除が不十分となる恐れがあった。
そのため、本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、棚部に載せてリム洗浄水を旋回させる便器において、このリム洗浄水の水洗便器外への飛び出しを抑えることを目的としており、好ましくは、棚部に覆い被さるオーバーハング部を無くしてもリム洗浄水が外部へ飛び出すことの無い水洗便器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1 記載の水洗便器においては、溜水を貯め置く便器ボウル部にボウル部洗浄水を供給して便器洗浄を行う水洗便器であって、このボウル部上縁から溜水部へ至る途中のボウル部内周には、主洗浄棚部が形成されており、また、少なくとも前記便器ボウル部前端近傍には、前記主洗浄棚部よりも外側に副洗浄棚部が形成されており、主洗浄棚部と副洗浄棚部とは、主洗浄棚部から立ち上がる主洗浄縦面によって連続してボウル部内面を形成しており、前記主洗浄棚部に載って略水平方向に旋回を起こすよう洗浄水を噴出する主ボウル部噴出部が備えられていることを特徴とする。
従って、洗浄水がボウル部内周に設けられた主洗浄棚部及び副洗浄棚部に載って水平方向に旋回するため、ボウル部洗浄水経路がボウル部に連続した面で形成されることになり、清掃性に優れる。
そして、主洗浄棚部に沿って水平方向に旋回する経路の内、最も曲率が小さいので遠心力により洗浄水が飛び出し易い便器ボウル部前端位置においては、外周に副洗浄棚部が形成されているため、たとえ洗浄水が主洗浄棚の外側に遠心力によって飛び出したとしても、副洗浄棚により受けることができるため、洗浄水がボウル部上縁から飛び出すことを抑えられる。
また、前記主ボウル部噴出部は、便器ボウル部側方の後部に設けられており、この主ボウル部噴出部から噴出した洗浄水は、ボウル部前端に至る途中で主洗浄棚部と副洗浄棚部とに分岐するように形成されているものとすれば、ボウル部側方の後部から噴出した洗浄水は、楕円であるボウル面の曲率が大きく変化するボウル部先端の手前で主洗浄棚とその外側に構成されている副洗浄棚に分岐し、その際、主洗浄棚側に洗浄水の多くが分配されるため、比較的多量の勢いのある洗浄水によって強力にボウル部を洗浄することができ、また、副洗浄棚部へ供給された主ボウル部噴出部からの比較的少量の洗浄水によって、水飛び出しを起こすこと無く副洗浄棚部を洗浄することが可能となる。
また、前記主ボウル部噴出部は、便器ボウル部側方の後部に設けられ、その前方のボウル部上縁から溜水部へ至る途中のボウル面内周には、主洗浄棚部が形成され、またこの主ボウル部噴出部よりもリム上縁側には前記副洗浄棚部が連続して形成されており、この副洗浄棚部に洗浄水を供給する副ボウル部噴出部が備えられているものとすれば、水はねが発生し易い便器ボウル先端の曲率が小さな部分には、副洗浄棚が構成され、主洗浄棚はその下部に曲率変化が小さくする様に構成されているため、ボウル部側方の後部から噴出する主ボウル洗浄水と副ボウル洗浄水の水勢の内、主ボウル洗浄水の方を強く設定し、ボウル部の周回洗浄性及び、溜水の旋付与力を確保させ、また、同時に、副ボウル洗浄水は、ボウル部先端に構成された副洗浄棚上をボウル面の外に飛び出さない様な水勢で周回する様に設定することで、溜水の強い旋回・汚れやすい喫水面付近の強い洗浄力の確保と、ボウル面先端付近からの水の飛び出しを抑制しながらのボウル洗浄を行うことができる。この時、主ボウル部噴出部と副ボウル部噴出部とから規定の配分に基づいて洗浄水が噴出できるため、主・副洗浄棚夫々に適当な水量の洗浄水を供給することが容易にできる。
また、前記水洗便器の中心線を挟んで対向する主洗浄棚部には、前記主ボウル部噴出部と同一旋回方向に洗浄水を噴出する第二主ボウル噴出部が設けられているものとすれば、便器後部を含めたリム全周へ短時間にボウル部洗浄水を供給することができ、ボウル部の不洗部を無くすことができる。
なお、前記水洗便器の中心線を挟んで対向する主洗浄棚部には、前記主ボウル部噴出部と便器ボウル部先端にて合流する方向に洗浄水を噴出する第二主ボウル噴出部が設けられているものとすれば、ボウル部前端に多量のボウル部洗浄水を供給することができ、水洗便器の排出口への汚物搬送主流(叩き込み)を作り出すことができ、便器洗浄性能が向上する。
また、前記ボウル洗浄水へ気泡を混入する気泡混入手段を備えたものとすれば、気泡混入により棚部との接触に伴う水はねを防止でき、結果として水の飛び出しを防ぐことができる。
また、前記水洗便器のボウル部上縁内周は、垂直乃至は外側に広がる形状であるものとすれば、ボウル部上縁内周は、垂直乃至は外側に広がる形状であるため、上方から棚部を含めボウル部全体を目視、清掃可能であり、より清掃性に優れる。
便器のリム部のオーバーハングをなくして、清掃性を向上させることができるとともに、リム洗浄水が便器外へ飛び出すことがない便器を提供できる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第一の実施形態に係わる水洗便器の平面図、図2は同水洗便器の断面図、図3はボウル部への導水路を透視した図、図4は図3のA−A,B−Bにおける断面図、図5は図3におけるリム洗浄水の流れを示した図である。
この水洗便器Aは陶器製であり、***物受け面であるボウル部1と、このボウル部1の開口縁を形成するリム部2と、ボウル部1の後方に設けられたタンク部3とから構成されており、この図1においては、タンク部3がリム部2と連続して一体的に成形されたいわゆるワンピース型の水洗便器である。
ボウル部1とリム部2との間には主洗浄棚部1aと副洗浄棚部1bとが形成されている。この2つの棚部1a,1bは、ボウル部1の上方のリム部2に近い位置に形成された床面と平行に近い面であり、本発明においては、その面の傾斜角度である、リム部2からボウル部1へ向う面の接線が床面と水平な面と成す角度が、0度〜15度の範囲である面を棚部1a,1bとして定義する。
そして、図2に示すように、主洗浄棚部1aと副洗浄棚部1bとの間は、主洗浄棚部1aから立ち上がる主洗浄縦面1cによって繋がれおり、副洗浄棚部1bとリム部2とは副洗浄縦面1dにて繋がれている。具体的にいうと、ボウル部1断面において、その内側から外側(リム部2側)に向って、手前に形成されている水平な面と成す角度が0度〜15度の範囲の面が主洗浄棚部1aであり、この主洗浄棚部1aと連続した面であって水平面と成す角度が15度を超えている面が主洗浄縦面1cであり、この主洗浄縦面1cと連続した面であって水平な面と成す角度が0度〜15度の範囲の面が副洗浄棚部1bであり、この副洗浄棚部1bと連続した面であって、水平面と成す角度が15度を超えてリム部2に繋がる面が副洗浄縦面1dである。
便器洗浄時には、使用者が排水レバー5を回動することにより排水弁6が上方に移動し、タンク部3に貯められた洗浄水が洗浄水導水路7へ流れ込む。この洗浄水導水路7へ流れ込んだ洗浄水がリム導水路8とゼット導水路9とに分流し、リム導水路8に流れ込んだリム洗浄水Wは図5に示すように主ボウル部噴出部(リム吐水口)10から棚部1a,1bの上面に向けて噴出される。一方、ゼット導水路9に流れ込んだゼット洗浄水Wzは、ゼット吐水口11から溜水12中に噴出され、溜水12をトラップ部13へ向けて押し出してサイホン作用を発生させ、汚物を排出させる。
なお、トラップ部13と床面に設けられた排水管(図示せず)とは、水洗便器Aとは別に形成された樹脂製の排水ソケット14にて連結されており、この排水ソケット14の流路内部には、サイホン作用の発生を促進させるために流路が屈曲形成されている。
次に、ボウル部1の洗浄について図3〜図5に基づいて説明する。
ボウル部1へ向けて洗浄水を噴出する主ボウル部噴出部10は、副洗浄棚部1bとその底部を共通して構成されている(図4(A)参照)。そして、主ボウル部噴出部10から噴出したリム洗浄水Wは副洗浄棚部1bに載って噴出されるが、主ボウル部噴出部10の近傍において、この副洗浄棚部1bの棚幅は狭く構成されている。即ち、図4(B)に示すように、副洗浄棚部1bと主洗浄縦面1cとを曲率の大きな面で繋ぐことにより、水平面と成す角度が15度以下となる副洗浄棚部1bの幅は狭く構成されている。
従って、主ボウル部噴出部10から噴出されたリム洗浄水Wの大部分は主洗浄棚面1aへと流れ落ちる。そのため、リム洗浄水Wから分岐した大流量の主洗浄棚部洗浄水Waが主洗浄棚部1aを旋回して、その大流量の主洗浄棚部洗浄水Waにて強力にボウル部1を洗浄する。
一方、副洗浄棚部洗浄水Wbは小流量であり、しかも、副洗浄棚部1bは前方にて幅広に形成されているため、この副洗浄棚部洗浄水Wbによる副洗浄棚部1bにおける流れは弱く、棚部に広く分散する。従って、副洗浄縦面1dが略垂直に立ち上がるのみであって折り返し部等がなくても、副洗浄棚部洗浄水Wbがリム部2から飛び出して水洗便器Aの外側を濡らすことが無い。
なお、主洗浄棚部洗浄水Waは流量が大きいので、主洗浄縦面1cを越えてしまうこともあるが、そこには副洗浄棚部1bが存在しており、水洗便器Aの外側への飛び出しは発生しない。
そして、水洗便器Aのボウル部上縁を形成するリム部2と副洗浄棚部1bとを繋ぐ副洗浄縦面1dは、垂直乃至は外側に広がる形状である。また、副洗浄棚部1bと主洗浄棚部1aとを繋ぐ主洗浄縦面1cも垂直乃至は外側に広がる形状である。そのため、ボウル部1の内面は、ボウル部1上方から死角となる部分が無くなる。そのため、ボウル部1からリム部2に至る水洗便器A内面の掃除は非常に簡単となる。
図6は本発明の第二の実施形態に係わる水洗便器のボウル部への導水路を透視した図であり、図7はそのC-Cにおける断面図である。この水洗便器Bにおいては、リム導水路8の出口部に分配仕切20が設けられており、その出口部が主ボウル部噴出部10aと副ボウル部噴出部10bとに別れている。図8は図6におけるリム洗浄水の噴出状態を示す図である。
この主ボウル部噴出部10aは主洗浄棚部1aにリム洗浄水Wを噴出するものであり、副ボウル部噴出部10bは副洗浄棚部1bにリム洗浄水Wを噴出するものである。
具体的には、図8に示すように、リム導水路8から供給されたボウル洗浄水Wは、分配仕切20によって主棚部洗浄水Waと副棚部洗浄水Wbとに分配される。なお、主棚部洗浄水Waと副棚部洗浄水Wbとの分配比率は6:4〜8:2程度となるように分配仕切20による開口比率が設定されている。
従って、上述した水洗便器Aのように、副洗浄棚部1bの棚幅が狭い部分を設けていなくても、主副ボウル部噴出部10a及び副ボウル部噴出部10bの開口は、それぞれ主洗浄棚部1a及び副洗浄棚部1bに向いているため、吐出した洗浄水は、それぞれの棚部に載るように出来るため、開口比率を大きくした主ボウル部噴出部から主洗浄棚部1aに多くの洗浄水を供給することができ、また、水洗便器Aと同様に、リム部2に折り返し部等がなくても水飛びの発生を防止することができる。
次に、本発明の第三の実施形態について図9〜図11に基づいて説明する。図9は第三の実施形態に係わる水洗便器のボウル部への導水路を透視した図であり、図10はそのD-Dにおける断面図であり、図11はリム洗浄水の噴出状態を示す図である。
この水洗便器Cにおいては図9,10に示すように、リム導水路8の底部に洗浄水分岐口30が開口しており、この洗浄水分岐口30は、便器Cの陶器内を経由して、主洗浄棚部1aに設けられた主ボウル部噴出部10aと連通している。また、副ボウル部噴出部10bが副洗浄棚部1bに対して開口している。
この構成において、リム導水路8から供給されたリム洗浄水Wは、この洗浄水分岐口30から下方(図11における溜水側)に落ちた洗浄水が主洗浄棚部1aに設けられた主ボウル部噴出部10aから主洗浄棚洗浄水Waとして噴出され、残りが副ボウル部噴出部10bから副洗浄棚洗浄水Wbとして噴出される。なお、主棚部洗浄水Waと副棚部洗浄水Wbとの分配比率は6:4〜8:2程度となるように洗浄水分岐口30の開口面積が設定されている。
従って、上述した水洗便器Aのように、副洗浄棚部1bの棚幅が狭い部分を設けていなくても、上記開口面積に設定された洗浄分岐口30から流下した洗浄水が、便器Cの陶器内を経由して主洗浄棚部に吐水されるので、主洗浄棚部に多くの洗浄水を供給することができ、また、水洗便器Aと同様に、リム部2に折り返し部等がなくても水飛びの発生を防止することができる。
次に、本発明の第四の実施形態について図12,13に基づいて説明する。図12は第四の実施形態に係わる水洗便器のボウル部への導水路を透視した図であり、図13はリム洗浄水の噴出状態を示す図である。
この水洗便器Dにおいては図12に示すように、水洗便器の前後方向に中心線を挟んでリム導水路8は左右(図12における上下)に分岐しており、その一方のリム導水路8aと連通した主ボウル部噴出部10はボウル部1の側方後部の副洗浄棚部1bに開口しており、もう一方のリム導水路8bと連通した第二主ボウル部噴出部40は、リム導水路8の先端がUターンして形成されている。
この構成において、リム導水路8aから供給されたリム洗浄水Wは、上述した水洗便器Aと同じように副洗浄棚部1bの棚幅が狭いことから大部分が主洗浄棚部1aへ流れ落ちて大流量の主洗浄棚部洗浄水Waを形成し、残りが小流量の副洗浄棚洗浄水Wbとなる。また、もう一方のリム導水路8bから噴出されたリム洗浄水W2は、第二主ボウル部噴出部40から主ボウル部噴出部10と同一旋回方向に副洗浄棚部1bに洗浄水を噴出して、ボウル部1の後方を洗浄可能に構成されている。なお、この第二主ボウル部噴出部40から噴出されたリム洗浄水W2は、副洗浄棚部1bの棚幅が狭く形成されていることから、やはり大部分が主洗浄棚部1aに流れ落ちるものである。
従って、上述した水洗便器Aのように、副洗浄棚部1bの棚幅が狭い部分を設けていることによって、主洗浄棚部1aに多くの洗浄水を供給することができ、水洗便器の前後方向に中心線を挟んで対向する主洗浄棚部それぞれに洗浄水が同一方向に旋回しながら洗浄を行なうことができる。また、水洗便器Aと同様に、リム部2に折り返し部等がなくても水飛びの発生を防止することができる。
しかも、第2主ボウル部噴出部40を設けているため、主ボウル部噴出部10からの噴出水勢(流速)を弱くすることができ、最も曲率が小さい水洗便器Dの前方(図12における右側)における水飛びの発生を抑えることができる。
次に、本発明の第五の実施形態について図14に基づいて説明する。図14は第五の実施形態に係わる水洗便器のボウル部への導水路を透視した図である。
この水洗便器Eにおいては図14に示すように、水洗便器の前後方向に中心線を挟んでリム導水路8は左右(図14における上下)に分岐しており、その一方のリム導水路8aと連通した主ボウル部噴出部10はボウル部1の側方後部の副洗浄棚部1bに開口しており、上述した水洗便器Bと同じように副洗浄棚部1bに設けられた分配仕切20によって、大流量の主洗浄棚部洗浄水Waを噴出する主ボウル部噴出部10aと、小流量の副洗浄棚部洗浄水Wbを噴出する副ボウル部噴出部10bを形成している。なお、もう一方のリム導水路8bと連通した第2ボウル部噴出部40は、リム導水路8の先端がUターンして形成されている。
従って、上述した水洗便器Bのように、分配仕切20によって、主洗浄棚部1aに多くの洗浄水を供給することができ、水洗便器の前後方向に中心線を挟んで対向する主洗浄棚部それぞれに洗浄水が同一方向に旋回しながら洗浄を行なうことができる。また、水洗便器Bと同様に、リム部2に折り返し部等がなくても水飛びの発生を防止することができる。
しかも、第二主ボウル部噴出部40を設けているため、水洗便器Dと同様に、最も曲率が小さい水洗便器Dの前方(図14における右側)における水飛びの発生を抑えることができる。尚、第二主ボウル部噴出部40の洗浄水噴出方向にある副洗浄棚1bの幅を、前記第四の実施形態同様に狭くして主洗浄棚部1aに大部分の洗浄水を流れ落ちるようにしているが、本実施形態のように分配仕切を設けても同様の効果が得られる。
次に、本発明の第六の実施形態について図15に基づいて説明する。図15は第六の実施形態に係わる水洗便器のボウル部への導水路を透視した図である。
この水洗便器Fにおいては図15に示すように、水洗便器の前後方向に中心線を挟んでリム導水路8は左右(図15における上下)に分岐しており、その一方のリム導水路8aには、上述した水洗便器Cと同じように洗浄水分岐口30が設けられており、大流量の主洗浄棚部洗浄水Waを噴出する主ボウル部噴出部10aと、小流量の副洗浄棚洗浄水Wbを噴出する副ボウル部噴出部10bを形成している。なお、もう一方のリム導水路8bと連通した第二ボウル部噴出部40は、リム導水路8の先端がUターンして形成されている。
従って、上述した水洗便器Cのように、洗浄水分岐口30によって、主洗浄棚部1aに多くの洗浄水を供給することができ、水洗便器Cと同様に、リム部2に折り返し部等がなくても水飛びの発生を防止することができる。
しかも、第2主ボウル部噴出部40を設けているため、水洗便器Dと同様に、最も曲率が小さい水洗便器Dの前方(図15における右側)における水飛びの発生を抑えることができる。尚、第二ボウル部噴出部40の洗浄水噴出方向にある副洗浄棚1bの幅を、前記第四の実施形態同様に狭くして主洗浄棚部1aに大部分の洗浄水を流れ落ちるようにしているが、本実施形態のように分配仕切を設けても同様の効果が得られる。
次に、本発明の第七の実施形態について図16,17に基づいて説明する。図16は第七の実施形態に係わる水洗便器のボウル部への導水路を透視した図であり、図17はリム洗浄水の噴出状態を示す図である。
この水洗便器Gにおいては図16に示すように、水洗便器の前後方向に中心線を挟んでリム導水路8は左右(図16における上下)に分岐しており、その一方のリム導水路8aの底面には、上述した水洗便器Cと同じように洗浄水分岐口30aが設けられており、大流量の主洗浄棚部洗浄水Waを噴出する主ボウル部噴出部10aと、小流量の副洗浄棚洗浄水Wbを噴出する副ボウル部噴出部10bを形成している。なお、もう一方のリム導水路8bの底面にも洗浄水分岐口30bが設けられており、主洗浄棚部1aには第二主ボウル部噴出部40aが形成されている。
上記構成において、主ボウル部噴出部10aから噴出した主洗浄棚部洗浄水Waと、第二主ボウル部噴出部40aから噴出された第2主棚部洗浄水W2aとは、水洗便器Gの先端側(図17における右側)にて合流し、溜水12へ向う流れWjを形成する。この流れによってトラップ13に向けた流れWjを作り出すことができ、サイホン発生を促進することになるため便器の汚物搬送性能が向上する。また、副洗浄棚部1bがあることにより、主洗浄棚部1aに多くの洗浄水を供給した場合でも、リム部2に折り返し部等がなくても水飛びの発生を防止することができる。
前記第七の実施形態では、水洗便器Cのような洗浄水分岐口を利用して主洗浄棚部へ多くに洗浄水を供給するようにしたが、水洗便器Aのような副洗浄棚部の幅を狭くする手段、または、水洗便器Bのように分配仕切を利用する手段を用いて主洗浄棚部へ多くの洗浄水を供給するようにしても良い。
なお、上記した実施形態において、リム吐水口の空気混入可能なエジェクタノズルを設け、リム洗浄水Wrを気泡混入水とすることができる。そうすれば、洗浄水の飛散をより一層効果的に抑えることができる。
また、リム吐水口へのリム洗浄水供給源としてはリムと一体に形成されたタンクから供給される実施形態以外にも、リムと別体に形成されたタンクから供給させることもでき、その場合、タンクはリム部に載置されている必要はなく、トイレ室の隅部に固定されていても良い。
更には、リム吐水口への洗浄水供給源としては、水道配管に直接繋がれた配管から供給する直圧式であってもよく、その場合には、減圧弁や定流量弁によって所定流量に調整されて供給させる必要がある。
また、副洗浄棚部はボウル部全周の亘って設けられている必要はなく、曲率が小さく、主洗浄棚部からの洗浄水の水飛び発生の確率が高いボウル部の先端近傍のみ、または、ボウル部の前側半周のみに設けてもよい。
本発明の第一の実施形態に係わる水洗便器の平面図。 図1の水洗便器の断面図。 図1の水洗便器のボウル部への導水路を透視した図。 図3のA−A,B−Bにおける断面図。 図3におけるリム洗浄水の流れを示した図。 第二の実施形態に係わる水洗便器のボウル部への導水路を透視した図。 図6のC-Cにおける断面図。 図6におけるリム洗浄水の流れを示した図。 第三の実施形態に係わる水洗便器のボウル部への導水路を透視した図。 図9のD-Dにおける断面図 図9におけるリム洗浄水の流れを示した図。 第四の実施形態に係わる水洗便器のボウル部への導水路を透視した図。 図12におけるリム洗浄水の流れを示した図 第五の実施形態に係わる水洗便器のボウル部への導水路を透視した図。 第六の実施形態に係わる水洗便器のボウル部への導水路を透視した図。 第七の実施形態に係わる水洗便器のボウル部への導水路を透視した図。 図16におけるリム洗浄水の流れを示した図。 従来の便器をその上面をほぼ全域に亘って破断して示す説明図。 図18のA−A線,B−B線,C−C線,D−D線の各線でリム部を破断した概略部分断面。
符号の説明
A,B,C,D,E,F,G…水洗便器
1…ボウル部
1a…主洗浄棚部
1b…副洗浄棚部
2…リム部
3…タンク部
5…排水レバー
6…排水弁
7…洗浄水導水路
8…リム導水路
9…ゼット導水路
10…主ボウル部噴出部
10a…主ボウル部噴出部
10b…副ボウル部噴出部
11…ゼット吐水口
12…溜水
13…トラップ部
14…排水ソケット
20…分配仕切
30…洗浄水分岐口
40…第二主ボウル部噴出部

Claims (8)

  1. 溜水を貯め置く便器ボウル部にボウル部洗浄水を供給して便器洗浄を行う水洗便器であって、このボウル部上縁から溜水部へ至る途中のボウル内周には、主洗浄棚部が形成されており、また、少なくとも前記便器ボウル部前端近傍には、前記主洗浄棚部よりも外側に副洗浄棚部が形成されており、主洗浄棚部と副洗浄棚部とは、主洗浄棚部から立ち上がる主洗浄縦面によって連続してボウル部内面を形成しており、
    前記主洗浄棚部に載って略水平方向に旋回を起こすよう洗浄水を噴出する主ボウル部噴出部が備えられていることを特徴とする水洗便器。
  2. 前記主ボウル部噴出部は、便器ボウル部側方の後部に設けられており、この主ボウル部噴出部から噴出した洗浄水は、ボウル部前端に至る途中で主洗浄棚部と副洗浄棚部とに分岐するように形成されていることを特徴とする、請求項1 記載の水洗便器。
  3. 前記ボウル部洗浄水は、前記主洗浄棚部に洗浄水を供給する主ボウル部噴出部と、前記副洗浄棚部に洗浄水を供給する副ボウル部噴出部によって供給されることを特徴とする、請求項1 記載の水洗便器。
  4. 前記水洗便器の中心線を挟んで対向する主洗浄棚部には、前記主ボウル部噴出部と同一旋回方向に洗浄水を噴出する第二主ボウル部噴出部が設けられていることを特徴とする、請求項2 又は3 記載の水洗便器。
  5. 前記水洗便器の中心線を挟んで対向する主洗浄棚部には、前記主ボウル部噴出部と便器ボウル部先端にて合流する方向に洗浄水を噴出する第二主ボウル部噴出部が設けられていることを特徴とする、請求項2 又は3 記載の水洗便器。
  6. 前記ボウル洗浄水へ気泡を混入する気泡混入手段を備えたことを特徴とする請求項1 乃至 何れか一項記載の水洗便器。
  7. 前記水洗便器のボウル部上縁内周は、垂直乃至は外側に広がる形状であることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の水洗便器。
  8. 前記主洗浄棚部に供給される洗浄水量は、副洗浄棚部に供給される洗浄水量より多いことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の水洗便器。
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