JP4304872B2 - コンテンツアクセス方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信ネットワークシステム上に存在するコンテンツにアクセスする際に、通信ネットワークシステムの利用環境に適したアクセス方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
クライアント装置が、インターネット上に存在する画像データなどの多量のコンテンツを使用するとき、既存の電話回線やISDN回線などの比較的低速度の通信回線でしかアクセスできない環境下では、快適にコンテンツを使用することが困難である。この場合、クライアント装置では、コンテンツを収録したCD−ROMやDVDから必要なコンテンツを読み出して使用している。
【0003】
しかし、インターネット上に存在するコンテンツに接続できれば、最新のコンテンツを使用できることから、その利点は大きい。そこで、最新のコンテンツをコンテンツ格納装置からクライアント装置のローカルHD(ハードディスク)やCD−R/RWなどの記録媒体にダウンロードして、できるだけ最新のコンテンツを使用する方法が用いられている。
【0004】
しかし、この方法では、コンテンツを最新状態に維持するには、常に差分データをダウンロードする必要がある。複数のコンテンツがアーカイブ(一つのファイルにマージ)されている場合には、不要なコンテンツまでも一緒にダウンロードされてしまい、余計な通信コストが発生するだけでなく、クライアント装置のHDなどの記録媒体の容量を余分に使用してしまう。また、一つのコンテンツが多数のファイルから構成されている場合には、必要なコンテンツの判別を行ってから何度もダウンロードしなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
今後、通信ネットワークシステムにおいて、伝送路のデータ伝送速度がさらに高速化されるとしても、全てのクライアント装置が高速の伝送路を利用できるわけではない。本発明は、このような事情に鑑みて創案されたもので、通信ネットワークシステムに接続する環境において、伝送速度に応じた効率的なコンテンツのアクセス方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために提供されるものであり、通信ネットワークシステム上に存在するコンテンツにアクセスする方法であって、クライアント装置が、コンテンツのアクセスに必要な情報を有する管理テーブルと、この管理テーブルの作成と更新を行う手段と、前記アクセスに必要な情報に基づいてコンテンツにアクセスする手段と、所望するコンテンツを格納する格納装置との間のデータ伝送速度を測定する手段とを備え、このデータ伝送速度の測定結果に応じて前記管理テーブルを参照して所望するコンテンツにアクセスすることを特徴としている。
【0007】
この方法は、クライアント装置が所望するコンテンツを使用するとき、クライアント装置とコンテンツ格納装置との間におけるデータ伝送速度を割り出して、伝送速度に応じて管理テーブルを参照して、コンテンツのアクセス先を決定するものである。管理テーブルには、コンテンツの名称、格納場所、初回作成日時、更新日時、バージョン番号、データサイズ等のアクセスに必要な情報が含まれている。データ伝送速度は、クライアント装置からコンテンツ格納装置に対してテストデータを送出することによって測定する。クライアント装置は、測定した伝送速度に応じて適宜この管理テーブルを参照してコンテンツのアクセス先を決定する。ここで、コンテンツ格納装置とは、通信ネットワークシステム上に存在するコンテンツ格納装置だけでなく、クライアント装置のローカルHDやCD−ROMなどの記録媒体を指している。
【0008】
測定したデータの伝送速度が比較的高速であれば、通信ネットワークシステム上のコンテンツ格納装置に接続して、所望するコンテンツにアクセスする。伝送速度が比較的低速であれば、CD−ROM等に格納されているコンテンツにアクセスする。このように、伝送速度によってコンテンツのアクセス先が自動的に切り換わるようにすれば、クライアント装置の通信ネットワークシステムへの接続環境が異なったとしても、データ伝送速度をその都度測定して、伝送速度に適したコンテンツのアクセス先を選択することができる。したがって、通信コストを低減しつつ、所望するコンテンツを効率よく使用することが可能となる。
【0009】
また、本発明は、前記クライアント装置が、アクセスしたコンテンツを保存する記憶手段を備え、所望するコンテンツがこの記憶手段に既に保存されている場合には、この保存されているコンテンツにアクセスすることを特徴としている。
【0010】
このアクセス方法は、クライアント装置が一度アクセスしたコンテンツをクライアント装置の内部に保存しておき、再利用を行うものである。例えば、アクセスしたコンテンツをキャッシュ領域に保存しておく。コンテンツにアクセスするときは、コンテンツの名称、初回作成日時、更新日時、バージョン番号などの属性を参照して、使用上有効であれば、キャッシュ領域に保存されているコンテンツを使用する。このようにすれば、データ伝送速度に関係なく、コンテンツのアクセス速度をさらに高速化することができる。
【0011】
また、本発明は、アクセスしたコンテンツを前記記憶手段に保存するとき、予め定められた優先度に従って保存することを特徴としている。
【0012】
このアクセス方法は、あるコンテンツを使用したとき、優先度が高いコンテンツについては、クライアント装置の内部に保存するものである。優先度の設定は、例えば、使用頻度や特定のカテゴリなど所定の項目を予め定めておく。優先度が高い順にコンテンツを保存すれば、クライアント装置内部の記憶容量を効率よく使用することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1を参照して本発明のコンテンツアクセス方法の概要について説明する。本実施の形態では、インターネットを利用したクライアント−サーバ型の通信ネットワークシステムを例に用いて説明する。図1はインターネットを利用した場合のシステム構成を示すブロック図である。
【0014】
図1において、クライアント装置1は、コンテンツを使用するユーザの端末である。コンテンツ格納装置2(2A,2B)は、それぞれコンテンツ2a,2bを格納するサーバ装置である。クライアント装置1とコンテンツ格納装置2(2A,2B)とはインターネット3で接続されている。クライアント装置1はコンテンツ格納装置2に接続して、コンテンツ2a,2bにアクセスする。コンテンツ2a,2bは、クライアント装置1のブラウザ上で閲覧できるほか、必要に応じてローカルHDなどにダウンロードして保存することができる。コンテンツ2a,2bは、テキスト、音声、イメージ、画像等のマルチメディアデータで形成されている。
【0015】
クライアント装置1は、アクセスしたコンテンツを保存するコンテンツ記憶手段11、コンテンツのアクセスに必要な情報を有するコンテンツ管理テーブル12、コンテンツ管理テーブル12を作成し更新する管理テーブル作成手段13、コンテンツ格納装置2との間のデータ伝送速度を測定する伝送速度測定手段14、コンテンツ管理テーブル12に記載されているアクセスに必要な情報を参照して、所定のコンテンツ格納場所にアクセスするアクセス手段15をそれぞれ備えている。
【0016】
コンテンツ記憶手段11は、クライアント装置1がコンテンツにアクセスした時、クライアント装置1の内部にコンテンツを保存する手段である。コンテンツの保存は、例えば、ローカルHD内にキャッシュ領域を設けて保存する。保存したコンテンツは、いつでも読み出して再利用が可能な状態に維持される。保存するコンテンツに優先度を設ける場合は、キャッシュ領域に容量上の制限があるため、より優先度が高いコンテンツから順に保存する。優先度の設定は、例えば、ある一定期間において使用頻度が高いものをA、特定のカテゴリに属するものをA、初めて使用したものをB、直前に使用したものをCなどと、予め所定の条件を定めておく。
【0017】
コンテンツ管理テーブル12は、コンテンツのアクセスに必要な情報を記載したテーブルである。アクセスに必要な情報としては、コンテンツの属性、つまり名称、格納場所、作成日時、更新日時、バージョン番号、データサイズ等の情報がある。また、直近のアクセス日時、コンテンツの保存時の優先度等を記載してもよい。このコンテンツ管理テーブル12は、データ伝送速度のクラス分けを行い、複数個のテーブルを設けるようにしてもよい。例えば、Mbpsクラスの伝送速度の場合を高速用、kbpsクラスの伝送速度の場合を低速用などとする。伝送速度別に管理テーブルを設けると、テーブルの書き換えが部分的な範囲で済むので、大量にコンテンツを管理する場合には処理する上でロスが少なく都合がよい。なお、伝送路の高速度化が進みGbpsクラスの伝送路が手軽に利用できるようになれば、これを高速用とし、Mbpsクラスを中速用とするなど、適宜に伝送速度のクラス分けを行うことが好ましい。
【0018】
図2及び図3にコンテンツ管理テーブル12の論理構成図を示す。図2は低速用の管理テーブル、図3は高速用の管理テーブルである。図2において、符号21は、コンテンツの名称を示すものでファイル名などで表わされる。符号22は、コンテンツの格納場所を示すものでコンテンツ格納装置2のURLアドレスやローカルHD内のディレクトリ名或いはCD−ROMのドライブ名などで表わされる。符号23は、コンテンツの初回作成日時を示す。符号24は、コンテンツがバージョンアップされたときの更新日時を示す。符号25は、コンテンツのバージョン番号を示す。符号26は、コンテンツのデータサイズを示す。符号27は、コンテンツにアクセスした直近のアクセス日時を示す。符号28は、アクセスしたコンテンツをコンテンツ記憶手段11に保存するときの優先度を示す。なお、図3の符号31から符号37は、図2の符号21から符号27と同様のデータ構成となっている。
【0019】
管理テーブル作成手段13は、コンテンツのアクセスに必要な情報をコンテンツ管理テーブル12に書き込む手段である。最初にコンテンツ管理テーブル12を作成するときは、そのコンテンツの属性を基にしてテーブルを作成する。このとき、伝送速度測定手段14によって測定されたデータ伝送速度に応じて高速用の管理テーブル、低速用の管理テーブルなど伝送速度のクラス別にコンテンツ管理テーブル12を作成してもよい。コンテンツ管理テーブル12が作成されると、それ以降新しいコンテンツにアクセスしたときには、そのコンテンツの属性がテーブルに追加記載される。
【0020】
伝送速度測定手段14は、クライアント装置1とコンテンツ格納装置2との間のデータ伝送速度を測定する手段である。伝送速度測定手段14は、コンテンツ格納装置2に対して所定のテストデータを送信して、テストデータのデータ量と伝送時間とから伝送速度を算出する。通信ネットワークシステムでは誤り訂正を行うために、送信側から送信されたデータに対して、受信側ではこの送信データの受信確認を送信側に返送するプロトコルが汎用的に用いられている。伝送速度測定手段14は、情報処理装置が標準的に搭載しているこのような通信プロトコルを利用することができる。
【0021】
例えば、テストデータとして、一定サイズのパケットデータをコンテンツ格納装置2に対して送信する。パケットデータは、テストデータであることを示す識別コ−ド、送信パケット番号、テスト用データ等からなる。コンテンツ格納装置2からは、テストデータに対する受信確認の応答データが返信されるようになっている。伝送速度の算出は、瞬時的なトラフィックの集中による伝送速度のばらつきなどを考慮して、例えばテストデータを2回送信して、その2回の伝送速度の平均を求めるなどしてもよい。
【0022】
アクセス手段15は、コンテンツ管理テーブル12を参照して、記載されているコンテンツの格納場所にアクセスする手段である。コンテンツ管理テーブル12が未だ作成されていないときは、コンテンツ格納装置2との間におけるデータ伝送速度が基準となる速度、例えばCD−ROMの読み出し速度(40倍速で6Mbps程度)を基にコンテンツのアクセス先を決定する。つまり、使用するコンテンツがインターネット3のサーバ装置にもクライアント装置1のCD−ROMにも存在するとき、インターネット3に数十Mbps程度の高速でアクセスできる場合には、インターネット3のサーバ装置にアクセスして高速用の管理テーブルを作成する。インターネット3に数十kbps程度の低速でしかアクセスできない場合には、CD−ROMにアクセスして低速用の管理テーブルを作成する。コンテンツ管理テーブル12が作成されると、それ以降は、アクセス手段15がデータ伝送速度に応じたコンテンツ管理テーブル12を参照して、記載されているコンテンツの格納場所にアクセスする。
【0023】
また、アクセス手段15では、コンテンツ記憶手段11に保存されているコンテンツが有効かどうか判断して、有効であればそのコンテンツを読み出す。コンテンツ格納装置2からコンテンツの属性を取得して、コンテンツ記憶手段11に保存されているコンテンツの属性と比較する。双方の属性が一致すれば、コンテンツ記憶手段11に保存されているコンテンツが有効であると判断して、そのコンテンツを使用する。コンテンツ記憶手段11に有効なコンテンツがなければ、コンテンツ管理テーブル12を参照して、記載されているコンテンツの格納場所にアクセスしてコンテンツを使用する。
【0024】
コンテンツ格納装置2(2A,2B)は、コンテンツ(2a,2b)を格納するサーバ装置である。コンテンツ(2a,2b)は、所定のディレクトリ位置に登録されており、インターネット3上のURLアドレスを指定すればアクセスすることができる。コンテンツ格納装置2は、登録されているコンテンツについて、コンテンツの属性、つまり名称、格納場所、初回作成日時、更新日時、バージョン番号、データサイズなどの情報を管理している。また、コンテンツ格納装置2は、クライアント装置1が送出するテストデータを受信して、それに対する応答データを返送する手段(図示しない)を備えている。この応答データは、テストデータに対する応答データであることを示す識別コ−ド、送信パケット番号に対応づけされた応答パケット番号、折り返しのテスト用データ等からなる。
【0025】
次に、クライアント装置1及びコンテンツ格納装置2のハードウェア構成について説明する。クライアント装置1及びコンテンツ格納装置2は、パソコンやワークステーション等の情報処理装置で構成することができる。情報処理装置のハードウェア構成は、装置全体を統括的に制御する制御処理部に記憶装置が接続されている。制御処理部には、入出力制御部を介してキーボード、マウス、スキャナ等からなる入力装置、入出力データのモニタに用いる表示装置、各種情報を出力する出力装置及び通信部がそれぞれ接続されている。
【0026】
装制御処理部は、CPU及び内部メモリによって構成され、OS(Operating System)のほか、各種の処理を行うためのプログラムが展開される。例えば、クライアント装置1では、コンテンツ管理テーブル12の作成と書き換えとを行うプログラム、ローカルHDに保存されているコンテンツの有効性を判断するプログラム、コンテンツ管理テーブル12を参照してコンテンツ格納装置2に対してアクセスを開始するプログラム、テストデータを送信するプロトコルを有する通信プログラム、テストデータを基にしてデータ伝送速度を測定するプログラム等である。また、コンテンツ格納装置2では、コンテンツを所定のディレクトリ位置に登録するプログラム、テストデータに対する応答データを返送するプロトコルを有する通信プログラム等である。
【0027】
クライアント装置1の管理テーブル作成手段13、伝送速度測定手段14、アクセス手段15は、それぞれ前記したハードウェアとこれらのプログラムによってその機能を実現している。
【0028】
記憶装置は、ハードディスクや光磁気ディスク等によって構成される。クライアント装置1のハードディスクの内部には、コンテンツ記憶手段11、コンテンツ管理テーブル12が作成されている。コンテンツ格納装置2のハードディスクの内部にはコンテンツ(2a,2b)が格納されている。
【0029】
次に、図4及び図5を参照してコンテンツのアクセス手順について説明する。図4は、コンテンツにアクセスする動作概要を模式的に示した図である。図5は、あるアプリケーションソフトを起動してコンテンツを使用する手順を示したフローチャートである。ここでは、住宅の間取りを設計するアプリケーションソフトを起動して、所望するコンテンツにアクセスする手順を例に用いて説明する。
【0030】
図4において、ノートパソコン41には、住宅の間取りを設計するアプリソフト5(アプリケーションソフト)が起動している。アプリソフト5は、付属するCD−ROM7に収録されているコンテンツ6を用いて住宅の間取りを設計するソフトである。このアプリソフト5は、コンテンツサーバ51と連携することによって、コンテンツサーバ51が有している豊富なコンテンツ8を利用して多様な間取りの設計を行うことができる。CD−ROM7に収録されているコンテンツ6は、このアプリソフト5が標準的に使用するコンテンツである。このコンテンツ6には、例えば、建材、家具、電化製品などのパーツと呼ばれるコンテンツと、パーツの素材や色を変更するテクスチャーと呼ばれるコンテンツとが含まれている。ここで説明のために、コンテンツ6にはa,b,cのコンテンツが含まれているものとする。
【0031】
一方、コンテンツサーバ51には、ノートパソコン41と同様のアプリソフト5(図示しない)のほか、最新のコンテンツ8が豊富に登録されている。コンテンツ8には、CD−ROM7に収録されているコンテンツ6のほか、CD−ROM7の発売後に仕様変更或いは新商品として提供されたパーツやテクスチャーのコンテンツが随時追加されている。また、従来商品のうち製造中止になったパーツやテクスチャーについては、そのコンテンツに取り扱い停止の識別がなされている。コンテンツサーバ51は、このようなコンテンツの変更状況を管理している。
【0032】
ここで説明のために、コンテンツ8にはa,b,c1,dのコンテンツが含まれているものとする。コンテンツa,bは、CD−ROM7に収録されているコンテンツa,bと同一のコンテンツである。コンテンツc1は、CD−ROM7に収録されているコンテンツcがバージョンアップされたコンテンツである。コンテンツdは、新しく追加されたコンテンツであり、CD−ROM7には収録されていない。
【0033】
コンテンツサーバ51は、登録されているコンテンツ8(a,b,c1,d)の属性、つまり名称、格納場所、初回作成日時、更新日時、バージョン番号、データサイズ等を管理している。CD−ROM7に収録されているコンテンツ6(a,b,c)が変更されているかどうかは、コンテンツサーバ51が管理しているコンテンツの属性と比較することで判断できる。
【0034】
始めに、コンテンツ管理テーブル12の作成手順について説明する。まず、ユーザは自宅で住宅の間取りを設計する。ノートパソコン41のアプリソフト5を起動してコンテンツサーバ51に接続したとき、使用するコンテンツ6(a,b,c)の属性をコンテンツサーバ51から取得して、コンテンツが変更されていないかチェックを行う。CD−ROM7に収録されているコンテンツa,bについては、その属性がコンテンツサーバ51から取得した属性と一致するので、CD−ROM7を使用しても問題はない。CD−ROM7に収録されているコンテンツcについては、c1にバージョンアップされていることが分かるので、コンテンツサーバ51にアクセスしてコンテンツc1を使用することになる。
【0035】
このとき、伝送速度測定手段14によってコンテンツサーバ51との間におけるデータ伝送速度が測定される。自宅からは電話回線による接続のため、データ伝送速度は数十kbps程度と、コンテンツc読み出し速度よりも低速である。アクセス手段15は、CD−ROM7に優先してアクセスするが、コンテンツc1を使用するときは、コンテンツサーバ51にアクセスする。このとき、コンテンツc1は、初めて使用するコンテンツなので優先保存の対象となり、ローカルHD内部に設けたキャッシュ領域に保存される。そして、CD−ROM7に収録されているコンテンツa,bと、キャッシュ領域に保存したコンテンツc1を使用して住宅の間取りを設計する。管理テーブル作成手段13は、使用したコンテンツ(a,b,c1)の名称、格納場所、初回作成日時、更新日時、バージョン番号、データサイズ等の属性をアクセスに必要な情報として、図2に示したような低速用のコンテンツ管理テーブルを作成する。
【0036】
次に、ユーザは後日建築会社の事務所において、住宅の間取りを再度設計する。ここで、コンテンツサーバ51は、建築会社が一般ユーザ向けに公開しているサーバであり、社内LANによる高速回線でコンテンツ8にアクセスできるものとする。ユーザは建築会社の社内LANにノートパソコン1を接続して、アプリソフト5を起動してコンテンツサーバ51に接続する。コンテンツサーバ51から使用するコンテンツ(a,b,c1)の属性を取得して変更されていないかチェックを行う。コンテンツa,b,c1は、コンテンツサーバ51から取得した属性と一致している。
【0037】
このとき、伝送速度測定手段14によってコンテンツサーバ51との間におけるデータ伝送速度が測定される。社内LANによる接続のため、データ伝送速度は数十Mbps程度と、CD−ROM7の読み出し速度よりも高速である。アクセス手段15は、高速用の管理テーブルが未作成なので、コンテンツサーバ51へのアクセスを継続して、コンテンツサーバ51に登録されているコンテンツa,b,c1を使用する。管理テーブル作成手段13は、使用したコンテンツ(a,b,c1)の名称、格納場所、初回作成日時、更新日時、バージョン番号、データサイズ等の属性をアクセスに必要な情報として、図3に示したような高速用のコンテンツ管理テーブルを作成する。
【0038】
このようにして、低速用コンテンツ管理テーブル12(図2)及び高速用コンテンツ管理テーブル12(図3)が作成される。以下、このコンテンツ管理テーブル12を参照して、所望するコンテンツのアクセス手順について、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0039】
まず、ユーザは住宅展示場でモデル住宅を見学して、その場で住宅の間取りを設計する。携帯電話とノートパソコン41を組み合わせて、コンテンツサーバ51に接続する。使用するコンテンツ(a,b,c1)の属性をコンテンツサーバ51から取得して(ステップS101)、変更がないかチェックする。ここで、コンテンツc1は、ノートパソコン41のキャッシュ領域に保存されており、このc1が有効か否かをチェックする(ステップS102)。キャッシュ領域に保存されているコンテンツc1の属性が、コンテンツサーバ51から取得したコンテンツc1の属性と一致すれば、このキャッシュデータを使用する(ステップS103)。
【0040】
続いて、コンテンツサーバ51との間のデータ伝送速度を測定して(ステップS104)、伝送測度を判断する(ステップS105)。携帯電話を用いた接続のため、伝送測度は数十kbps程度の低速である。低速用のコンテンツ管理テーブル12(図2)を参照すると、コンテンツa,bの格納場所としてCD−ROM7が記載されており、CD−ROM7のデータを使用する(ステップS107)。
【0041】
使用したコンテンツ(a,b,c1)は、優先度が高いかどうかのチェックが行われる(ステップS108)。優先度が高いコンテンツc1については、引き続きキャッシュ領域に保存する(ステップS109)。優先度が低いコンテンツa,bについては、保存をスキップする。また、管理テーブル作成手段13によって、低速用コンテンツ管理テーブル12(図2)を最新の内容に書き換える(ステップS110)。この例では、コンテンツのアクセス日時が更新されるが、新しいコンテンツdを使用した場合には、コンテンツdの属性が追加記載される。住宅の間取りを設計する過程で使用するコンテンツが無くなるまで同様の手順を繰り返し(ステップS111)、間取りの設計が完了するとアプリソフト5を終了する。
【0042】
次にユーザは、建築会社の事務所において、住宅展示場で設計した間取りデータを基に最適の間取りを設計する。建築会社の社内LANにノートパソコン1を接続し、コンテンツサーバ51にアクセスして使用するコンテンツ(a,b,c1)の属性を取得して(ステップS101)、変更がないかチェックする。コンテンツc1は、ノートパソコン41のキャッシュ領域に保存されており、このc1が有効か否かをチェックする(ステップS102)。キャッシュ領域に保存されているコンテンツc1の属性が、コンテンツサーバ51から取得したコンテンツc1の属性と一致すれば、このキャッシュデータを使用する(ステップS103)。
【0043】
続いて、コンテンツサーバ51との間におけるデータ伝送速度を測定して(ステップS104)、伝送速度を判断する(ステップS105)。この場合、社内LANによる接続のため、伝送速度は数十Mbps程度の高速である。高速用のコンテンツ管理テーブル12(図3)を参照すると、コンテンツa,bの格納先としてコンテンツサーバ51が記載されており、引き続きコンテンツサーバ51にアクセスしてWebデータであるコンテンツa,bを使用する(ステップS106)。
【0044】
使用したコンテンツ(a,b,c1)は、優先度が高いかどうかのチェックが行われる(ステップS108)。優先度が高いコンテンツc1については、引き続きキャッシュ領域に保存する(ステップS109)。優先度が低いコンテンツa,bについては、保存をスキップする。また、管理テーブル作成手段13によって、高速用コンテンツ管理テーブル12(図3)を最新の内容に書き換える(ステップS110)。この例では、コンテンツのアクセス日時が更新されるが、新しいコンテンツdを使用した場合には、コンテンツdの属性が追加記載される。住宅の間取りを設計する過程で使用するコンテンツが無くなるまで同様の手順を繰り返し(ステップS111)、間取りの設計が完了するとアプリソフト5を終了する。
【0045】
以降、同様の手順によって、コンテンツのアクセス先がデータ伝送速度に応じて自動的に切り換わる。したがって、クライアント装置の通信ネットワークシステムへの接続環境が異なったとしても、データ伝送速度をその都度測定して、伝送速度に応じてコンテンツのアクセス先を効率的に選択することができる。
【0046】
以上、コンテンツのアクセス方法について実施の形態例を説明したが、本発明は、この実施の形態例に限定されることなく、広く変形して実施可能である。例えば、使用したコンテンツをキャッシュ領域(コンテンツ記憶手段11)に保存するとき、ユーザがその都度保存するかしないかを選択するようにしてもよい。このようにすれば、必要なコンテンツだけを効率よく保存することができる。また、キャッシュ領域に保存されているコンテンツのリストを表示させるようにしてもよい。このようにすれば、保存されているコンテンツのみで足りる場合には、インターネット3に接続することなく、高速にそのコンテンツを読み出すことができる。
【0047】
また、伝送路の伝送速度がGbpsクラスの環境になれば、インターネット3に常時接続して、コンテンツサーバ51のアプリソフト5(図示しない)とコンテンツ8とを直接使用するようにしてもよい。このとき、アプリソフト5自体をノートパソコン41のローカルHDにダウンロードしてもよい。また、ユーザが作成したデータ類については、ローカルHDに保存してもよいし、コンテンツサーバ51の予め割り当てられた所定位置に保存してもよい。この場合、ユーザは別の端末からコンテンツサーバ51にアクセスして、このデータ類を編集することが容易となる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、以下の効果を奏する。
(1)本発明によれば、利用環境に適したコンテンツのアクセスを行うことができる。
(2)本発明によれば、コンテンツの再利用時におけるアクセス速度をさらに高速化することができる。
(3)本発明によれば、コンテンツの記憶領域を効率よく使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンテンツアクセスを説明するための通信ネットワークシステムの構成図である。
【図2】低速用のコンテンツ管理テーブルの論理構成図である。
【図3】高速用のコンテンツ管理テーブルの論理構成図である。
【図4】コンテンツアクセスの動作概要を示す模式図である。
【図5】コンテンツアクセスの手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 クライアント装置
2 コンテンツ格納装置
3 インターネット
11 コンテンツ記憶手段
12 コンテンツ管理テーブル
13 管理テーブル作成手段
14 伝送速度測定手段
15 アクセス手段
Claims (3)
- コンテンツデータのアクセスに必要な情報を記憶する第1及び第2の管理テーブル記憶手段と、前記第1及び第2の管理テーブルを作成するテーブル作成手段と、前記アクセスに必要な情報に基づいてコンテンツデータにアクセスするアクセス手段と、前記コンテンツを格納する通信ネットワーク上の格納装置との間のデータ伝送速度を測定する測定手段と、前記コンテンツデータが記録された記録媒体からコンテンツデータを読み出す読み出し手段とを備えるクライアント装置が所望するコンテンツにアクセスするコンテンツアクセス方法であって、
前記測定手段が測定したデータ伝送速度が前記読み出し手段のコンテンツデータ読み出し速度より低速である通信回線を使用して、前記ネットワーク上の格納装置に格納されたコンテンツデータに対して行った読み出し動作に基づいて、前記テーブル作成手段が、前記読み出し動作を行った前記コンテンツデータの格納場所を特定するパスとして、前記クライアント装置が備える前記記録媒体に記録された前記コンテンツデータのパスを使用して、前記低速用のコンテンツ管理テーブルを作成して前記第1の管理テーブル記憶手段に記憶する低速用管理テーブル作成ステップと、
前記測定手段が測定したデータ伝送速度が前記読み出し手段のコンテンツデータ読み出し速度より高速である通信回線を使用して、前記ネットワーク上の格納装置に格納されたコンテンツデータに対して行った読み出し動作に基づいて、前記テーブル作成手段が、前記読み出し動作を行った前記コンテンツデータの格納場所を特定するパスとして、前記ネットワーク上の格納装置に格納された前記コンテンツデータのパスを使用して、前記高速用のコンテンツ管理テーブルを作成して前記第2の管理テーブル記憶手段に記憶する高速用管理テーブル作成ステップと、
前記測定手段によって測定された伝送速度が前記読み出し手段のコンテンツデータ読み出し速度より低速である通信回線を使用して、所望のコンテンツデータに対してアクセスする場合に、前記アクセス手段が前記第1の管理テーブル記憶手段に記憶された低速用管理テーブルからアクセスに必要な前記コンテンツデータのパスを取得して、該アクセスに必要なコンテンツデータのパスを使用して所望するコンテンツデータを読み出す低速用アクセスステップと、
前記測定手段によって測定された伝送速度が前記読み出し手段のコンテンツデータ読み出し速度より高速である通信回線を使用して、所望のコンテンツデータに対してアクセスする場合に、前記アクセス手段が前記第2の管理テーブル記憶手段に記憶された高速用管理テーブルからアクセスに必要な前記コンテンツデータのパスを取得して、該アクセスに必要なコンテンツデータのパスを使用して所望するコンテンツデータを読み出す高速用アクセスステップと
を有することを特徴とするコンテンツアクセス方法。 - 前記クライアント装置が、アクセスしたコンテンツを保存する記憶手段を備え、所望するコンテンツがこの記憶手段に既に保存されている場合には、この保存されているコンテンツにアクセスすること、
を特徴とする請求項1に記載のコンテンツアクセス方法。 - アクセスしたコンテンツを前記記憶手段に保存するとき、予め定められた優先度に従って保存すること、
を特徴とする請求項2に記載のコンテンツアクセス方法。
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